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Title:
INDUSTRIAL FABRIC FOR PAPER MAKING AND PRESS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069403
Kind Code:
A1
Abstract:
A woven fabric for paper making and press excellent in water squeezing ability and free from METSUKE spot or come-off of yarn against repeated use during the press in production of a building material or the like and against powerful cleaning shower. The industrial fabric is characterized in that fibers are twined with a single-layer fabric which is woven using a yarn produced by gathering small-diameter element yarns at least partially in the warp and/or the weft constituting the fabric, or a multilayer woven fabric which is woven using a yarn produced by gathering small-diameter element yarns at least partially in the warp and/or the weft constituting the top layer by jetting a columnar water flow or a sprayed water flow.

Inventors:
ITO SENRI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/069040
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
October 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIPPON FILCON KK (JP)
ITO SENRI (JP)
International Classes:
D21F7/08; D03D1/00; D21F13/00
Foreign References:
JP2002105884A2002-04-10
JP2003003391A2003-01-08
JP2005068594A2005-03-17
JPS63211342A1988-09-02
JPH09241993A1997-09-16
JPS61225393A1986-10-07
Other References:
See also references of EP 2206829A4
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, Masami et al. (13-5 Akasaka 4-chome,Minato-ku, Tokyo 52, JP)
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Claims:
織物を構成する経糸及び\又は緯糸の少なくとも一部に小径の素糸を纏めてなる糸を用いて織成した一層織物、又は上面側層を構成する経糸及び\又は緯糸の少なくとも一部に小径の素糸を纏めてなる糸を用いて織成した多層織物に、柱状流または散水流を噴射することにより繊維を交絡させたことを特徴とする抄造及びプレス用工業用織物。
前記小径の素糸を纏めてなる糸が、スパン糸,マルチフィラメント,タスラン加工糸,モノフィラメント撚り糸,モール糸,フィラメント加工糸,モノフィラメントの芯線にスパン糸を巻き付けた糸,モノフィラメントの芯線にマルチフィラメントを巻き付けた糸,またはこれらのうち少なくとも2種以上を共撚した糸から選ばれた糸であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載された抄造及びプレス用工業用織物。
前記織物を構成する経糸が、モノフィラメントであり、前記上緯糸の半数以上が小径の素糸を纏めてなる糸であり、上緯糸及び下面側層を構成する下緯糸が積層されてなる経糸一層緯糸二層構造または経糸二層緯糸二層構造であることを特徴とする請求の範囲第1項又は2項に記載された抄造及びプレス用工業用織物。
前記織物を構成する経糸が、モノフィラメントであり、前記上緯糸の半数以上が小径の素糸を纏めてなる糸であり、上緯糸、中間層を構成する中緯糸及び下緯糸とが積層された経糸一層緯糸三層構造であることを特徴とする請求の範囲第1項または2項に記載された抄造及びプレス用工業用織物。
前記織物を構成する経糸が、モノフィラメントであり、前記上緯糸の半数以上が小径の素糸を纏めてなる糸であり、かつ前記中緯糸又は下緯糸の少なくともどちらか一方の一部が小径の素糸を纏めてなる糸であり、上緯糸、中緯糸及び下緯糸とが積層された経糸一層緯糸三層構造であることを特徴とする請求の範囲第4項に記載された抄造及びプレス用工業用織物。
前記織物を構成する経糸の少なくとも一部が、モノフィラメントであり、前記緯糸の半数以上が小径の素糸を纏めてなる糸である経糸一層緯糸一層構造であることを特徴とする請求の範囲第1項又は2項に記載された抄造及びプレス用工業用織物。
前記織物を構成する経糸の少なくとも一部が、小径の素糸を纏めてなる糸であることを特徴とする請求の範囲第1項ないし6項のいずれか一に記載された抄造及びプレス用工業用織物。
Description:
抄造及びプレス用工業用織物

 本発明は、主として窯業系及びスレート の建材、紙・パルプの製造・プレス部等で 用される織物であって、特に目付斑や毛抜 のない抄造及びプレス用織物に関する。

 従来、窯業系及びスレート系の建材製造 程、紙・パルプの製造工程では、織物上に 給された湿潤状態の抄造物は、載置搬送に る重力脱水、プレスロールによる加圧脱水 サクションボックス等の強制吸引装置によ 吸引脱水される。ここで用いられる織物と ては、無端状とした織物からなる基体に、 繊維のバット繊維を専用の針を用いてニー ルパンチ技法で植毛した緻密な構造のニー ルフェルトが利用されている(特許文献1参 )。

 特にプレス部で加圧、搾水された抄造物の 面には、織物表面の網目形状や凹凸が転造 れるので、緻密で平滑な表面を有する織物 要求されている。また、織物の構造におい 緻密性が要求されるのは、スレートや瓦等 建材原料が非常に細かい粉状の材料を主体 して形成されているためでもある。
 つまり、単なる網目空間を有する織網では 料が洩れてしまい、所望の厚さ、坪量の抄 物を製造することが困難であり、また織網 使用した場合は製品に織網のマークが転造 れるという問題もあって、上記のようなニ ドルフェルトが多く使用されている。

 しかし、このニードルフェルトは網目構 の基布にニードル針で微細ウェブを打ち付 一体化するため基布が傷つけられたり、ま ウェブが均一でないと目付斑からくるクッ ョン性の斑が発生することがある。さらに 、ニードルフェルトは単にウェブを打ち付 て基布と一体化しているため強力なシャワ によってウェブが脱落してしまうこともあ た。

 そこでウェブの脱落防止を目的として特許 献2に開示されている技術、すなわち、合成 重合体樹脂の溶融粒子(ウェブに相当)を基体 物に溶融付着した構成のものがあった。こ 織物は溶融粒子が融着により基体に一体化 ているため脱落しにくいが、それでもシャ ーやロール面に沿った屈曲により脱落して まうことがある。しかも溶融粒子は溶融後 化するためクッション性がなくフェルトと ての搾水性が発現されにくく、繊維ウェブ ように変形しにくいので洗浄性にも劣ると う問題があった。
 特に建材等の製造におけるプレス工程にお て、上述の織物では基布に微細繊維等を後 けするため、強力な洗浄シャワーで毛抜け 生じてしまうという問題があり、その十分 改善が求められていた。

特開平9-241993号

特開昭61-225393号

 本発明は、搾水性に優れると共に、建材 の製造におけるプレス工程等での繰り返し 用及び強力な洗浄シャワー等に対して、目 斑や毛抜けのない抄造及びプレス用織物を 供することを目的とする。

 そこで本発明者は、当該織物において織 を製織段階から微細な糸で構成し、その後 物に柱状流または散水流を噴射することで ールや分割繊維のような小径の素糸を纏め なる糸を交絡し脱毛防止とし、表面の繊維 締めることで表面平滑性を発現することを 出した。本発明は、以下の構成を有する。

(1)織物を構成する経糸及び\又は緯糸の少な とも一部に小径の素糸を纏めてなる糸を用 て織成した一層織物、又は上面側層を構成 る経糸及び\又は緯糸の少なくとも一部に小 の素糸を纏めてなる糸を用いて織成した多 織物に、柱状流または散水流を噴射するこ により繊維を交絡させたことを特徴とする 造及びプレス用工業用織物である。
(2)前記小径の素糸を纏めてなる糸が、スパン 糸,マルチフィラメント,タスラン加工糸,モノ フィラメント撚り糸,モール糸,フィラメント 工糸,モノフィラメントの芯線にスパン糸を 巻き付けた糸,モノフィラメントの芯線にマ チフィラメントを巻き付けた糸,またはこれ のうち少なくとも2種以上を共撚した糸から 選ばれた糸であることを特徴とする上記(1)に 記載された抄造及びプレス用工業用織物であ る。

(3)前記織物を構成する経糸が、モノフィラメ ントであり、前記上緯糸の半数以上が小径の 素糸を纏めてなる糸であり、上緯糸及び下面 側層を構成する下緯糸が積層されてなる経糸 一層緯糸二層構造または経糸二層緯糸二層構 造であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記 載された抄造及びプレス用工業用織物である 。
(4)前記織物を構成する経糸が、モノフィラメ ントであり、前記上緯糸の半数以上が小径の 素糸を纏めてなる糸であり、上緯糸、中間層 を構成する中緯糸及び下緯糸とが積層された 経糸一層緯糸三層構造であることを特徴とす る上記(1)または(2)に記載された抄造及びプレ ス用工業用織物である。

(5)前記織物を構成する経糸が、モノフィラメ ントであり、前記上緯糸の半数以上が小径の 素糸を纏めてなる糸であり、かつ前記中緯糸 又は下緯糸の少なくともどちらか一方の一部 が小径の素糸を纏めてなる糸であり、上緯糸 、中緯糸及び下緯糸とが積層された経糸一層 緯糸三層構造であることを特徴とする上記(4) に記載された抄造及びプレス用工業用織物で ある。
(6)前記織物を構成する経糸の少なくとも一部 が、モノフィラメントであり、前記緯糸の半 数以上が小径の素糸を纏めてなる糸である経 糸一層緯糸一層構造であることを特徴とする 上記(1)又は(2)に記載された抄造及びプレス用 工業用織物である。
(7)前記織物を構成する経糸の少なくとも一部 が、小径の素糸を纏めてなる糸であることを 特徴とする上記(1)ないし(6)のいずれか一に記 載された抄造及びプレス用工業用織物である 。

 上述の構成を採用することにより、製織だ で起毛の状態を実現することができること ら、織物表面がバッドで覆われたフェルト ような緻密な構造でありつつも、大きなろ 空間を保持することができる。
 本発明の織物はフェルトとは異なり、ウェ を後付けしていないため洗浄シャワーで打 付けられても毛抜けすることがなく、製造 階においてニードル針を使用しないため基 にダメージを与えにくいという利点がある

 柱状流または散水流を噴射しなかった織物 場合には、小径の素糸を纏めてなる糸が非 にソフトであるため、プレスが加わると該 は潰れてしまい織物はへたり、目詰まりや 水不足となってしまう。織物に柱状流また 散水流を噴射することで、プレスとは異な 繊維の交絡が生じ、緻密でありながら十分 ろ水空間を長期間保持することができる。
 本発明に係るプレス用工業用織物は、小径 素糸を纏めてなる糸を用いて織物を織成し 後、かかる織物に柱状流または散水流を噴 することにより繊維を交絡させることによ て製造することができる。詳しくは以下の おりである。
 本発明に係る織物は、経糸と緯糸から構成 れる。上面側層を構成する経糸及び/または 緯糸の少なくとも一部に小径の素糸を纏めて なる糸を用いて織成されている。

 具体的には、経糸にモノフィラメント、上 糸に小径の素糸を纏めてなる糸、下緯糸に ノフィラメントを用いた経糸一層緯糸二層 物や、経糸にモノフィラメント、上緯糸に 径の素糸を纏めてなる糸、中緯糸にモノフ ラメント、下緯糸に小径の素糸を纏めてな 糸とモノフィラメントを交互に配置した経 一層緯糸三層織物もある。ここで、経糸を 径の素糸を纏めてなる糸としてもよい。
 その他にも経糸一層緯糸一層、経糸二層緯 二層、経糸二層緯糸三層構造の織物等どの うな構造であってもよいが、抄造物との接 面である上面側の経糸か緯糸の少なくとも 部、好ましくは半数以上を小径の素糸を纏 てなる糸とするとよい。これは対象とする 造物が建材等の非常に微細な原料であるた である。

 また二層、三層構造の織物では、上層から 層に向けて水の通り道を作るよう、中層や 層にも小径の素糸を纏めてなる糸を配置す 構造とすれば、導管現象によってより効率 く脱水することができる。
 本発明においては、上記の糸を用いて製織 た後、織物に柱状流または散水流を噴出し 微細な繊維を交絡させることで緻密な表面 得る。
 小径の素糸を纏めてなる糸はそれを構成す 小径の素糸の集まりであるため、柱状流や 水流等の強力な水流を撃ちつけることで素 が分散し互いに交絡し、適度な締まりを与 る。

 柱状流または散水流とは、ジェットノズル 噴射されるニードルパンチのような針状の 柱(ウォーターニードル)であり、水圧は3~30M Pa好ましくは5~15MPaが実用的である。3MPa以下 は素糸が交絡せず、一方30MPa以上だと素糸に 糸割れが発生することがあったり、また経済 的でない。
 水流は柱状流が実用的であるが、それより 細かい散水流でも構わない。このように柱 流や散水流を織物に向かって噴射すること 剛性を持ちつつも、ニードルフェルトのよ な微細で均一、そしてクッション性に優れ 構造の織物となる。

 織物を構成する糸として、小径の素糸を纏 た糸とは、例えばスパン糸、マルチフィラ ント、起毛糸、モノフィラメント撚り糸、 ール糸、フィラメント加工糸、モノフィラ ントの芯線にスパン糸を巻き付けた糸、ま はこれらのうち少なくとも2種類以上を共撚 した糸である。
 なお、本発明において、スパン糸とは短繊 を収束させて糸状としたものの意味であっ 、紡績糸等のことである。また、マルチフ ラメントとは細かい短繊維を収束させて糸 としたもの、起毛糸とはマルチフィラメン の表面を針状のもので引っ掻いて毛羽立た たもの、フィラメント加工糸とはフィラメ ト糸に伸縮加工や崇高加工、捲縮加工等を した糸状体であり、一般にテクスチャード ーン、バルキーヤーン、ストレッチヤーン タスラン加工糸と称される糸を含む意味で り、ウーリーナイロン等もこれに含まれる

 また、モール糸とはマルチフィラメント等 芯糸を中芯に短繊維を放射状に配置させて 状としたものである。放射状に配置した短 維に捲縮加工等を施したものも含まれる。
 モノフィラメントとしては、モノフィラメ ト撚糸、芯線がモノフィラメントである撚 であってもよい。ここで使用しているモノ ィラメントは剛性と寸法安定性向上の役割 果たしている。

 糸の材質は特に限定されるものではなく ポリエステルやポリアミド、ポリフェニレ サルファイド等の合成繊維、レーヨン等の 学繊維、綿等の天然繊維等様々な材質が使 できる。材質にポリアミドを用いた場合は レスに対する耐ニップ性、耐フィブリル化 が良好となり強力なプレスであっても割れ くく好ましい。ポリエステルを用いると剛 が大きくなるので、伸びにくくなり変形も にくい。そのため、用途に応じて糸の材質 選ぶとよい。特に割れ等の問題から緯糸と て使用されている糸にポリアミドモノフィ メントを用いると好適である。

 本発明は、搾水性に優れると共に、建材 の製造、プレス工程等における繰り返し使 及び強力な洗浄シャワー等に対して、目付 や毛抜けのない抄造及びプレス用織物を得 ことができるという効果を奏する。

 以下、本発明に係る実施例について説明す 。以下に示す実施例は本発明を限定するも ではない。
(実施例1)
 上緯糸に1170Tex、長さ10mmの花糸を、167Texの 3本で挟み込んで撚り合わせたモール糸を16 /inch配置し、下緯糸に直径0.90mmのポリエステ ルモノフィラメントを16本/inch配置し、経糸 直径0.50mmのポリエステルモノフィラメント 52本/inch配置して製織した経糸一層緯糸二層 造の織物を作成した。そして、得られた織 を周知の方法でエンドレスとし、走行スピ ド10m/minで走行させ、ノズル径φ0.1mm、水圧12 MPaの柱状流を織物表面から噴射して、上緯糸 のモール糸を交絡させた織物を実施例1とし 。

(実施例2)
 上緯糸に1170Tex、長さ10mmの花糸を、167Texの 3本で挟み込んで撚り合わせたモール糸を20 /inch配置し、中緯糸に直径0.45mmのポリエステ ルモノフィラメントを20本/inch配置し、下緯 に上緯糸と同じモール糸と、直径0.40mmのポ エステルモノフィラメントを交互に20本/inch 置し、経糸に直径0.35mmのポリエステルモノ ィラメントを87本/inch配置して製織した経糸 一層緯糸三層構造の織物に、実施例1と同条 の柱状流を噴射した。

(実施例3)
 上緯糸に540デニールのポリアミドタスラン 工糸と800デニールのポリアミドマルチフィ メントの巻縮加工糸とを共撚した糸を1イン チ当たり28本配置し、中緯糸に直径0.40mmのポ エステルモノフィラメントを28本/inch配置し 、下緯糸に上緯糸と同じモール糸と、直径0.4 0mmのポリエステルモノフィラメントを交互に 28本/inch配置し、経糸に直径0.35mmのポリエス ルモノフィラメントを83本/inch配置して製織 た経糸一層緯糸三層構造の織物に、実施例1 と同条件の柱状流を噴射した。

(実施例4)
 緯糸に1170Tex、長さ10mmの花糸を、167Texの糸3 で挟み込んで撚り合わせたモール糸と、直 0.85mmのポリエステルモノフィラメントを交 に20本/inch配置し、経糸に直径0.5mmのポリエ テルモノフィラメントを38本/inch配置して製 織した経糸一層緯糸一層構造の織物に、実施 例1と同条件の柱状流を噴射した。

(比較例1)
 基布に、緯糸として直径0.33mmのポリアミド ノフィラメントを15本/inch配置し、経糸とし て直径0.20mmのポリアミドモノフィラメントを 2本撚合せ、それをさらに3本撚合せたものを2 0本/inch配置して製織した経糸一層緯糸一層構 造の織物に、ウェブを350本/cm 2 ニードリングしたニードリングフェルトを作 成した。これを比較例1とした。

(比較例2)
 比較例1と同じ基布に、平均直径0.15mmの溶融 粒子を織物表面に脱水するのに十分な孔が形 成される程度に均一に分布させ、基布構成糸 の溶融温度よりも低く、溶融物質の溶融温度 よりも高い温度で溶融し、溶融粒子を基布の 表面に定着させた。これを比較例2とした。

(実機試験)
 上記で得られた実施例1,2,3,4、比較例1及び 較例2の織物について、100m/minで走行する実 (建材抄造マシン)にて耐久試験を行った。使 用状況を観察し耐シャワー性、耐久性、目詰 まり等について観察した。
 試験条件は以下の通りとした。
 ・ ノズル径 φ1.0mm
 ・ シャワー圧 4.0MPa
 ・ ノズル-織物間 200mm
 ・ シャワー放射面 織物上面側から
 ・ 摺動 緯糸方向 50mm/sec
 ・ 試験時間 フィブリル化(ささくれ)や割 、繊維の抜けが発生するまで。

 本発明の織物では脱毛の心配はなく、柱状 の噴射により潰れることなく微細な繊維同 が絡み合い表面が均一化された。
 以上の結果から、試験10日後、実施例1-4は 面平滑性、洗浄性もよく好適に使用された 、比較例1は使用中の洗浄シャワーにより次 に脱毛が生じ、またプレスにより原料の目 まりが発生し短期間で寿命となった。また 比較例2は溶融物質の脱落はなかったが、溶 融により脱水溝の一部が閉塞してしまい、ま た圧縮回復性がないため建材シートの水分を 十分吸水することができず、脱水不足からく るシートの砕けが発生した。

 15日後になって、実施例3では下緯糸モノ ィラメントの摩耗が次第に発生してきたが その後も使用できる状況であった。実施例4 では微細な素糸の潰れにより少しずつ目詰ま りが発生してきたが、もうしばらくは使用で きる状況であった。