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Title:
INK EJECTOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/084678
Kind Code:
A1
Abstract:
Movement between ink ejection targets is carried out in a short time when an ejection head moves in a main scanning direction by reversing. An ink ejector in which a main scanning direction moving time when an ink ejecting means moves between positive direction ejection targets (2a)(2c) is longer than a sub-scanning direction moving time, a main scanning direction moving time when the ink ejecting means moves between negative direction ejection targets (2b) is longer than a sub-scanning direction moving time, a sub-scanning direction moving time required for the ink ejecting means to move from the final positive direction ejection target, which the ink ejecting means scans last, out of the plurality of positive direction ejection targets (2a) to the initial negative direction ejection target, which the ink ejecting means scans first, out of the plurality of negative direction ejection targets is longer than a main scanning direction moving time, and the ink ejecting means starts a sub-scanning direction movement moving to the initial negative direction ejection target when it starts movement from the final positive direction ejection target to the initial negative direction ejection target.

Inventors:
YOSHIOKA CHIYOSHI
TAMURA TOSHIHIRO
Application Number:
PCT/JP2007/074865
Publication Date:
July 17, 2008
Filing Date:
December 25, 2007
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
YOSHIOKA CHIYOSHI
TAMURA TOSHIHIRO
International Classes:
B41J2/01; B05C5/00; B05C11/10
Foreign References:
JPH05246193A1993-09-24
JP2001096207A2001-04-10
JP2003066218A2003-03-05
JP2004306617A2004-11-04
Attorney, Agent or Firm:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK (2-6 Tenjinbashi 2-chome Kita, Kita-ku, Osaka-shi Osaka 41, JP)
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Claims:
 インク吐出手段を備えるインク吐出装置であって、
 上記インク吐出手段は、媒体上に点在するインク吐出標的グループにインクを吐出すべく、主走査方向および副走査方向に沿って、上記媒体に対して相対的に移動可能となっており、主走査方向に沿って、一定速度で移動する構成であり、
 上記インク吐出標的グループは、上記インク吐出手段による主走査方向の第1方向に向う同一の走査によってインクを吐出される複数個の第1方向吐出標的と、主走査方向の第1方向に対して反対方向である、主走査方向の第2の方向に向う同一の走査によってインクを吐出される複数個の第2方向吐出標的とを含んでおり、
 上記インク吐出手段が上記第1方向吐出標的間を移動する際の主走査方向移動時間は、副走査方向移動時間よりも長く、上記インク吐出手段が上記第2方向吐出標的間を移動する際の主走査方向移動時間は、副走査方向移動時間よりも長く、
 上記複数個の第1方向吐出標的のうち上記インク吐出手段が最後に走査する最後の第1方向吐出標的から、上記複数個の第2方向吐出標的のうち上記インク吐出手段が最初に走査する最初の第2方向吐出標的に上記インク吐出手段が移動する際の副走査方向移動時間は、主走査方向移動時間よりも長く、
 上記インク吐出手段は、上記最後の第1方向吐出標的から上記最初の第2方向吐出標的への移動を開始する際、上記最初の第2方向吐出標的へ向かう副走査方向への移動を開始することを特徴とするインク吐出装置。
 上記インク吐出手段は、上記最後の第1方向吐出標的の上記主走査方向に沿った位置と、上記最初の第2方向吐出標的の上記主走査方向に沿った位置とに基づいて、上記主走査方向の第1方向から第2方向に反転することを特徴とする請求項1記載のインク吐出装置。
 上記最初の第2方向吐出標的が上記最後の第1方向吐出標的よりも主走査方向の第1方向側に位置しているときは、上記最初の第2方向吐出標的の位置に基づいて、上記インク吐出手段は上記第1方向から上記第2方向に反転することを特徴とする請求項1記載のインク吐出装置。
 上記最後の第1方向吐出標的が上記最初の第2方向吐出標的よりも主走査方向の第1方向側に位置しているときは、上記最後の第1方向吐出標的の位置に基づいて、上記インク吐出手段は上記第1方向から上記第2方向に反転することを特徴とする請求項1記載のインク吐出装置。
 上記インク吐出手段は、上記主走査方向に沿った加減速特性に基づいて決定された反転位置において上記第1方向から上記第2方向へ反転することを特徴とする請求項1記載のインク吐出装置。
Description:
インク吐出装置

 本発明は、インク吐出装置に関し、特に インク吐出手段が主走査方向に対し反転し 移動するインク吐出装置に関する。

 近年、インクを吐出する技術は、民生用 プリンタのみならず、液晶用のCF(Color filter )パネル生産装置やその他生産装置にも幅広 転用されるようになり、その用途が多様化 ている。

 その一例として、インクを吐出する技術 利用して基板上にパターンを形成するイン ジェットパターニング技術が挙げられる。 ンクジェットパターニング技術は、インク 出装置からインクをはじめとする微量液体 吐出し、基板上に直接微細なパターンを印 する技術である。このインクジェットパタ ニング技術は、従来のフォトリソグラフィ による真空プロセスを用いたパターン生成 法に代わり、脱真空プロセスに使用可能な 術として注目が高まっている。

 近年、このインクジェットパターニング 術を用いた、CFパネルを形成するための装 の開発が進められている。この装置は、赤 (R)、緑色(G)および青色(B)の各色からなるイ クを、ガラス基板上に形成されたRGB用画素 に着弾させることによって各画素を埋め、CF パネルを形成する。この装置は、特に、近年 益々大面積化が進んでいる液晶用のCFパネル 製造において用いられる。そして、この装 は、その処理時間が厳重に管理され、確実 一定の短い時間内で処理を成し遂げること 要求される。

 従来のCFパネルでは、図9に示すように、 の印字対象の画素101が、主走査方向Yおよび 副走査方向Xに対して格子状に配列されてい 。そのため、従来のCFパネルの全面画素の印 字方法では、吐出ヘッドは、画素の行列方向 に相当する主走査方向Yと副走査方向Xとの直 方向に交互に繰返しながら移動し、目的位 に移動してからインクを吐出する方法が一 的である(例えば、特許文献1参照)。なお、 図中、吐出ヘッドの移動経路は矢印にて示 。

 また、インクジェットパターニング技術 、画素の全面印字技術としてのみならず、 色、夾雑物の混入または付着といった欠陥 素を修復するための技術として広く用いら ている(例えば、特許文献2参照)。欠陥画素 修復方法として、インクのリークなどによ て隣接画素間でインクの混色が発生した欠 画素のインク層を、レーザ装置などを用い 取り除き、その取り除いた部分に再度RGBの 、指定された色のインクをインクジェット ターニング技術によって吐出して修復する 法が用いられている。

 上記修復に際しての欠陥画素へのインク 出装置の吐出ヘッドの移動方法としては、 復位置のXY座標に基づき2次元方向に吐出ヘ ドを移動させ、目的位置に到着したらイン 滴を所定数吐出して欠陥画素の穴埋めを行 方法が用いられている。この2次元方向へ吐 出ヘッドを移動させる方法として、XYプロッ 法や、主走査方向への移動と副走査方向へ 移動とを交互に繰り返す方法が広く用いら ている。

 XYプロッタ法は、主走査方向をY座標軸方 とし、副走査方向をX座標軸方向とした場合 、単純にY座標値に基づいて欠陥箇所を並び え、並び替えられた欠陥箇所を昇順や降順 したがって修復をしていく方法である。例 ば、図10に示すように、基板204上には、複数 の画素印字対象部202が存在する。このとき、 XYプロッタ法では、例えば各画素印字対象部2 02のY座標値の最も大きな欠陥箇所から順に、 吐出ヘッドが移動しながら修復をしていく。 このとき、主走査方向であるY方向および副 査方向であるX方向への加速および減速が繰 返される。なお、同図における矢印は、吐 ヘッドの移動経路を示す。同図に示すよう 、上記方法によれば、吐出ヘッドは、画素 字対象部202間を略一直線に移動することと る。

 また、主走査方向への移動と副走査方向へ 移動とを交互に繰り返す方法は、主走査方 へ移動しながら欠陥箇所を修復し、その後 副走査方向へ移動する。副走査方向への移 が終了した後、再び、主走査方向へ移動し がら欠陥箇所を修復する。上記方法は、こ ように、主走査方向への移動と副走査方向 の移動とを交互に繰り返す方法である。例 ば、図11に示すように、基板304上には、複 の画素印字対象部302が点在する。このとき 上記方法では、主走査方向Yへのみ移動しな ら画素印字対象部302を修復する。修復が終 したとき、主走査方向Yへの移動を行うこと なく、副走査方向Xへのみ移動する。したが て、上記方法では、主走査方向Yおよび副走 方向Xへの加速および減速が繰り返される。 なお、同図における矢印は、吐出ヘッドの移 動経路を示す。同図に示すように、上記方法 によれば、吐出ヘッドは、画素印字対象部302 間をジグザグに移動することとなる。

日本国公開特許公報「特開2004-306617号公 (公開日:平成16年(2004)11月4日)」

日本国公開特許公報「特開2003-66218号公 (公開日:平成15年(2003)3月5日)」

 しかしながら、上記従来のインク吐出方 では、吐出ヘッドが主走査方向において反 して移動する場合に長時間を要するという 題を生じる。また、インク吐出対象へ吐出 ッドが移動する場合、吐出ヘッドの移動速 の変化が大きいために、装置にかかる負荷 大きいとともに、インクの着弾精度を保と とすれば、修復処理時間が長くなるという 題を生じる。

 具体的には、従来のインク吐出方法であ XYプロッタ法では、Y座標の最も大きな欠陥 所から順に吐出ヘッドが移動しながら修復 行うため、主走査方向における反転時には 次に移動する欠陥箇所が考慮されずに吐出 ッドが移動する。そのため、XYプロッタ法 は、吐出ヘッドの反転時に長時間を要する 一方、主走査方向への移動と副走査方向へ 移動とを交互に繰り返す方法では、画素印 対象部302間をジグザグに移動するため、吐 ヘッドの反転時における移動時間が非常に かることとなる。

 また、インク吐出対象に対して、精度良 インクを着弾させるためには、吐出ヘッド 、加速および減速が少ない状態でインクを 出することが必要である。したがって、上 2つのいずれの方法においても、吐出ヘッド は、印字する直前に、速度を一定にする必要 が生じる。その結果、吐出ヘッドは、加速お よび減速を伴う動作、換言すれば負荷を伴う 動作を繰り返さなくてはならない。さらに、 速度を一定にするための時間を必要とし、そ の結果、処理時間が長くなる。

 本発明は、上記従来の問題点に鑑みなさ たものであって、吐出ヘッドが主走査方向 反転して移動する際におけるインク吐出標 間の移動を短時間で行うことができるイン 吐出装置を提供することにある。また、本 明の他の目的は、吐出標的に正確にインク 吐出が可能であるインク吐出装置を提供す ことにある。

 本発明のインク吐出装置は、上記課題を 決するために、インク吐出手段を備えるイ ク吐出装置であって、上記インク吐出手段 、媒体上に点在するインク吐出標的グルー にインクを吐出すべく、主走査方向および 走査方向に沿って、上記媒体に対して相対 に移動可能となっており、主走査方向に沿 て、一定速度で移動する構成であり、上記 ンク吐出標的グループは、上記インク吐出 段による主走査方向の第1方向に向う同一の 走査によってインクを吐出される複数個の第 1方向吐出標的と、主走査方向の第1方向に対 て反対方向である、主走査方向の第2の方向 に向う同一の走査によってインクを吐出され る複数個の第2方向吐出標的とを含んでおり 上記インク吐出手段が上記第1方向吐出標的 を移動する際の主走査方向移動時間は、副 査方向移動時間よりも長く、上記インク吐 手段が上記第2方向吐出標的間を移動する際 の主走査方向移動時間は、副走査方向移動時 間よりも長く、上記複数個の第1方向吐出標 のうち上記インク吐出手段が最後に走査す 最後の第1方向吐出標的から、上記複数個の 2方向吐出標的のうち上記インク吐出手段が 最初に走査する最初の第2方向吐出標的に上 インク吐出手段が移動する際の副走査方向 動時間は、主走査方向移動時間よりも長く 上記インク吐出手段は、上記最後の第1方向 出標的から上記最初の第2方向吐出標的への 移動を開始する際、上記最初の第2方向吐出 的へ向かう副走査方向への移動を開始する とを特徴としている。

 上記の発明によれば、上記インク吐出手 は、上記最後の第1方向吐出標的から上記最 初の第2方向吐出標的への移動を開始する際 上記最初の第2方向吐出対象へ向かう副走査 向への移動を開始するので、上記インク吐 手段が主走査方向において反転する場合に 短い時間で反転することができる。

 また、本発明に係るインク吐出装置は、 記インク吐出手段は、上記最後の第1方向吐 出標的の上記主走査方向に沿った位置と、上 記最初の第2方向吐出標的の上記主走査方向 沿った位置とに基づいて、上記主走査方向 第1方向から第2方向に反転することが好まし い。

 上記最後の第1方向吐出標的の上記主走査 方向に沿った位置と、上記最初の第2方向吐 標的の上記主走査方向に沿った位置とに基 いて、インク吐出手段が反転することによ て、インク吐出手段の移動距離を短縮でき ので、上記インク吐出手段が主走査方向に ける反転時間をさらに短縮することができ 。

 また、本発明に係るインク吐出装置は、 記最初の第2方向吐出標的が上記最後の第1 向吐出標的よりも主走査方向の第1方向側に 置しているときは、上記最初の第2方向吐出 標的の位置に基づいて、上記インク吐出手段 は上記第1方向から上記第2方向に反転するこ が好ましい。

 また、本発明に係るインク吐出装置は、 記最後の第1方向吐出標的が上記最初の第2 向吐出標的よりも主走査方向の第1方向側に 置しているときは、上記最後の第1方向吐出 標的の位置に基づいて、上記インク吐出手段 は上記第1方向から上記第2方向に反転するこ が好ましい。

 上記の構成によれば、主走査方向におい インク吐出手段が反転する際、主走査方向 おける移動時間を短縮することができるた 、インク吐出手段が反転する時間をさらに 縮することができる。

 また、上記インク吐出手段は、上記主走 方向に沿った加減速特性に基づいて決定さ た反転位置において上記第1方向から上記第 2方向へ反転することが好ましい。

 これにより、インク吐出手段は主走査方 に一定速度で移動した状態で最初の第2方向 吐出標的に移動することができ、最初の負方 向吐出標的に対して、より正確にインクが吐 出されることとができる。

 本発明の他の目的、特徴、および優れた は、以下に示す記載によって十分判るであ う。また、本発明の利点は、添付図面を参 した次の説明によって明白になるであろう

上記インク吐出装置およびインク吐出 御方法における、(a)縦長インク吐出対象お び(b)横長インク吐出対象へのインク吐出処 を示す模式図である。 上記インク吐出装置における各構成を すブロック図である。 上記インク吐出装置における、(a)吐出 ッドを傾かせない場合のノズルの位置、お び(b)吐出ヘッドを傾かせた場合のノズルの 置を示す模式図である。 上記インク吐出装置における、(a)隣接2 画素、および(b)隣接3画素を同時に修復する 合のノズルの位置を示す模式図である。 本実施の形態に係るインク吐出装置の ンク吐出に係るフローチャートである。 本実施の形態に係るstep1の詳細なフロ チャートである。 本発明の実施形態を示すものであり、 ンク吐出装置およびインク吐出制御方法に ける、インク吐出対象にインクを吐出する 序を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るインク吐出部 動作、インク吐出部の副走査方向および主 査方向への移動時間を示す模式図である 従来の主走査方向および副走査方向に 互に走査する方法によって行われる欠陥箇 の修正処理の順序を示す模式図である。 従来のXYプロッタ法によって行われる 陥箇所の修正処理の順序を示す模式図であ 。 従来の主走査方向および副走査方向に 交互に走査する方法によって行われる欠陥箇 所の修正処理の順序を示す模式図である。

符号の説明

 1  画素
 2a・2c 画素印字対象部(正方向吐出標的、第 1方向吐出標的)
 2a-2  最後の正方向吐出標的(最後の第1方向 吐出標的)
 2b    画素印字対象部(負方向吐出標的、 2方向吐出標的)
 2b-1  最初の負方向吐出標的(最初の第2方向 吐出標的)
 2b-2  最後の負方向吐出標的(最後の第2方向 吐出標的)
 2c-1  最初の正方向吐出標的
 4  基板
 10 情報入力部
 11 処理部
 12 データ入力部
 16 インク吐出部(インク吐出手段)
 20 吐出ヘッド(インク吐出手段)
 P2 反転位置

 本発明の一実施形態について図1~図8に基 いて説明すると以下の通りであるが、本発 はこれに限定されるものではない。

 本実施の形態に係るインク吐出装置は、 ンク吐出手段を備えるインク吐出装置であ て、上記インク吐出手段は、媒体上に点在 るインク吐出標的グループにインクを吐出 べく、主走査方向および副走査方向に沿っ 、上記媒体に対して相対的に移動可能とな ており、主走査方向に沿って、一定速度で 動する構成であり、上記インク吐出標的グ ープは、上記インク吐出手段による主走査 向の第1方向に向う同一の走査によってイン クを吐出される複数個の第1方向吐出標的と 主走査方向の第1方向に対して反対方向であ 、主走査方向の第2の方向に向う同一の走査 によってインクを吐出される複数個の第2方 吐出標的とを含んでおり、上記インク吐出 段が上記第1方向吐出標的間を移動する際の 走査方向移動時間は、副走査方向移動時間 りも長く、上記インク吐出手段が上記第2方 向吐出標的間を移動する際の主走査方向移動 時間は、副走査方向移動時間よりも長く、上 記複数個の第1方向吐出標的のうち上記イン 吐出手段が最後に走査する最後の第1方向吐 標的から、上記複数個の第2方向吐出標的の うち上記インク吐出手段が最初に走査する最 初の第2方向吐出標的に上記インク吐出手段 移動する際の副走査方向移動時間は、主走 方向移動時間よりも長く、上記インク吐出 段は、上記最後の第1方向吐出標的から上記 初の第2方向吐出標的への移動を開始する際 、上記最初の第2方向吐出標的へ向かう副走 方向への移動を開始するものである。以下 上記インク吐出装置について説明する。

 上記主走査方向の第1方向とは、インク吐 出手段が移動する主走査方向の一方を示し、 さらに上記主走査方向の第1の方向と上記主 査走方向の第2方向とは、反対方向の関係で ればよい。本実施の形態においては、便宜 、上記第1方向を正方向、上記第2方向を負 向として説明するが、上記第1方向を負方向 上記第2方向を正方向としてもよい。

 なお、主走査方向をY座標軸方向、副走査 方向をX座標軸方向として説明する。また、 発明の一実施形態として、基板上に点在し CFパネルの修正画素部分をインクジェットに よって吐出穴埋めを行うCF欠陥画素の修復を として説明する。そのため、使用するイン としては赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の3色 のインクとし、修正箇所は画素1に相当する 矩形領域とする。なお、パネル基板の配置 よって、インク吐出装置が走査する方向と 関係で、前記粗矩形領域は図1中(a)および(b) 示すように縦長および横長の場合が存在し 本発明は何れの場合にも対応できるもので る。なお、(a)および(b)において、インク吐 装置が走査する方向は、矢印3にて示す。

 まず、本実施の形態に係るインク吐出装 の各構成について、図2を用いて説明する。 本実施の形態のインク吐出装置は、情報入力 部10、処理部11、インク吐出制御部15およびイ ンク吐出部16を有している。さらに、上記処 部11は、データ入力部12、判定部13および順 決定部14を有している。

 本発明のインク吐出装置では、上記イン 吐出部16は、媒体(図示されず)に対して相対 的に移動可能である。言い換えれば、本発明 のインク吐出装置では、(1)公知の固定部材に よって固定された媒体に対して、公知の移動 部材によってインク吐出部16が移動可能とな ている構成であってもよい。あるいは、(2) 知の固定部材によって固定されたインク吐 部16に対して、公知の移動部材によって媒 が移動可能になっている構成であってもよ 。さらには、(3)公知の移動部材によって、 ンク吐出部16および媒体の双方が移動可能に なっている構成の何れであってもよい。なお 、固定部材や移動部材の具体的構成は特に限 定されるものではなく、本発明の技術分野に おいて公知の構成を適宜採用することができ る。

 媒体に対するインク吐出部16の相対的な 動は、インク吐出制御部15によって制御され る。例えば、上記(1)の構成であれば、移動部 材によるインク吐出部16の移動が制御され、 記(2)の構成であれば、移動部材による媒体 移動が制御され、上記(3)の構成であれば、 動部材によるインク吐出部16および媒体の 方の移動が制御される。なお、具体的な移 の制御と、媒体に対するインク吐出部16の位 置を決定する制御とについては、上記(1)の構 成を挙げて後述する。

 本実施の形態のインク吐出装置では、情 入力部10からインク吐出対象に関する情報 どが入力される。上記情報入力部10は、点在 する複数のインク吐出対象に関する情報など を、データ入力部12へ入力する。情報として 、媒体上に点在する複数のインク吐出対象 のインクを吐出する順番を決定するための 報であればよく、特に限定するものではな 。例えば、インク吐出対象のCFパネル上で 位置情報などが挙げられる。また、情報入 部10としては、公知の構成を用いることが可 能であり、特に限定するものではないが、例 えば、カメラを搭載する画像認識装置などに よってインク吐出対象を認識し、その位置情 報を得、その情報をデータ入力部12へ入力す 構成であってもよい。

 データ入力部12は、上記情報入力部10から の情報を受信する。受信された情報は、判定 部13へ入力される。データ入力部12としては 特に限定するものではなく、公知の構成を 宜使用することができるものとする。

 判定部13は、データ入力部12から入力され る情報に基づいて、インクを吐出するインク 吐出標的グループを決定する。上記インク吐 出標的グループとは、以下に示す複数の正方 向吐出標的および複数の負方向吐出標的を含 む。

 まず、主走査方向の一方の方向において 最初にインクを吐出するインク吐出対象を 定し、それを始点とする。この主走査方向 一方を、主走査方向の正方向とする。上記 点の選択方法としては特に限定するもので ない。例えば、媒体上に点在する複数のイ ク吐出対象の中で、Y座標値が1番大きなも を選択してもよいし、1番小さなものを選択 てもよい。あるいは、インク吐出部16から1 近い位置に存在するインク吐出対象を始点 して選択することも可能である。

 また、判定部13は、データ入力部12から入 力される情報に基づいて、インク吐出標的グ ループに含まれる正方向吐出標的および負方 向吐出標的を決定する。例えば、任意のイン ク吐出対象を、第1のインク吐出標的とする 合、上記インク吐出部16が上記第1のインク 出標的から他のインク吐出対象へ移動する 合における主走査方向移動時間(以下適宜「Y t」と称する)と副走査方向移動時間(以下適宜 「Xt」と称する)とを計算し、上記XtがYt以下 なるインク吐出対象を次順のインク吐出標 候補として判定する。

 また、上記判定部13は、データ入力部12か ら入力される情報に基づいて、任意のインク 吐出対象を、第1のインク吐出標的とする場 、上記第1のインク吐出標的から近い位置に 在するインク吐出対象から順に、上記イン 吐出部16が上記第1のインク吐出標的から他 インク吐出対象へ移動する場合におけるYt Xtとを計算し、上記XtがYt以下となるか否か 判定し、かつXt≦Ytの条件を満たすインク吐 対象を、次順のインク吐出標的として決定 る。主走査方向の正方向への順に決定され 上記次順のインク吐出標的を正方向吐出標 とする。

 順番決定部14は、上記次順のインク吐出 的候補の中から、上記第1のインク吐出標的 ら最も短い時間で到達できるインク吐出対 を次順のインク吐出標的として決定する。 お、上記順番決定部14は、上記判定部13が、 上記第1のインク吐出標的から近い位置に存 するインク吐出対象から順に判定を行う場 には、一番はじめに次順のインク吐出標的 補として判定されたものを、次順のインク 出標的候補として決定する。したがって、 の場合には、上記順番決定部14は、省略され ることも可能である。

 次に、上記正方向吐出標的のうち上記イ ク吐出部16が最後に走査する最後の正方向 出手段から近い位置に存在するインク吐出 象から順に、上記インク吐出部16が上記第1 インク吐出標的から他のインク吐出対象へ 動する場合におけるYtとXtとを計算し、上記X tがYt以上となるか否かを判定し、かつXt≧Yt 条件を満たすインク吐出対象を、最初の負 向吐出標的候補として判定する。そして、 記最初の負方向吐出標的候補のうち、最後 正方向インク吐出標的から最も近くに位置 る最初の負方向吐出標的候補を最初の負方 吐出標的として決定する。

 さらに、主走査方向を正方向の逆方向で る負方向とし、始点を最初の負方向吐出標 とする。そして、正方向吐出標的を決定し 手順と同様に、次順の負方向吐出標的を決 し、複数の負方向吐出標的を決定する。こ によって、複数の正方向吐出標的および複 の負方向吐出標的が決定され、インク吐出 的グループが決定される。また、インク吐 対象が存在している場合、再度、最後の正 向吐出標的および最初の負方向吐出標的が 定される。

 インク吐出制御部15は、インクを吐出す 順番にしたがって、インク吐出部16をインク 吐出対象に対して移動させることや、インク 吐出部16をインク吐出対象に対向した状態で 主走査方向または副走査方向に傾けること 可能である。インク吐出部16を傾けた場合 ついては後述する。また、インク吐出制御 15は、インク吐出部16を移動させることもで るし、インク吐出対象を含む基板を移動さ ることも可能であり、特に限定されるもの はない。

 インク吐出部16が最後の正方向吐出標的 ら最初の負方向吐出標的へ移動を開始する 、インク吐出制御部15は、インク吐出部16を 走査方向に移動を開始させる。これによっ 、インク吐出部16が主走査方向に反転する 副走査方向への移動を伴うため、従来の主 査方向への移動終了後に副走査方向への移 を行っていた移動手順に比して、インク吐 部16が反転する際における時間を短縮するこ とができる。

 インク吐出部16が反転する際には、最後 正方向吐出標的の上記主走査方向に沿った 置と、上記最初の負方向吐出標的の上記主 査方向に沿った位置とに基づいて反転を行 ことが好ましい。

 具体的には、上記最初の負方向吐出標的 上記最後の正方向吐出標的よりも主走査方 の正方向側に位置しているときは、上記最 の負方向吐出標的の位置に基づいて、イン 吐出部16を上記正方向から上記負方向に反 する。すなわち、上記最初の負方向吐出標 からインク吐出部16を反転させる。または、 上記最後の正方向吐出標的が上記最初の負方 向吐出標的よりも主走査方向の正方向側に位 置しているときは、上記最後の正方向吐出標 的の位置に基づいて、上記インク吐出部16を 記正方向から上記負方向に反転させること 好ましい。すなわち、上記最後の正方向吐 標的からインク吐出部16を反転させる。こ により、インク吐出部16が反転する時間をさ らに短縮することができる。

 また、インク吐出部16は、上記主走査方 に沿った加減速特性に基づいて決定された 転位置において上記正方向から上記負方向 反転することが好ましい。すなわち、イン 吐出部16は加速または減速を行いながら移動 する。このインク吐出部16が加速または減速 る際の加減速特性に基づいて決定された反 位置において主走査方向の反転(正方向から 負方向または負方向から正方向)を行うこと よって、さらに短時間で反転を行うことが きる。具体的には図7を用いて後述する。

 また、インク吐出制御部15は、インク吐 部16をプレ揺動させることもできる。プレ揺 動とは、インクが吐出される前段において、 インク吐出部16におけるインクを攪拌するこ を示す。これにより、インクの溶媒が揮発 ることによってインクの粘度が部分的に変 することを抑制することができる。その結 、インクの吐出状態の変化を小さくするこ ができる。

 インク吐出部16は、インクをインク吐出 象に対して吐出する。上記インク吐出部16と しては、特に限定するものではなく、適宜、 公知の構成を用いることが可能である。イン ク吐出部16から吐出されるインクの吐出量は インク吐出標的の面積、吐出したインクで 成する膜の厚さ、インク物性および残膜率 どに基づいて、以下の(式8)に基づき算出す ことが好ましい。

 インク吐出量 = インク吐出対象面積×膜厚 /残膜率 …(式8)
 また、インク吐出対象に割り当てられた各 ズルから吐出する液滴数は、以下に示す(式 9)に基づき、各ノズルから吐出する1滴当りの 吐出液滴体積を用いて算出することが好まし い。上記算出した液滴数は、各吐出対象ノズ ルに割り当てられるものとする。各ノズルへ の液滴数の割り当ては均等に割り当てる方法 や、走査方向などを考慮して各ノズルへの割 り当て数を変化させる場合など、インク吐出 対象の下地に対する濡れ性の状態や、走査方 向に対するヘッドの取り付けられたノズル列 の方向などに基づき制御される。

 液滴数 = インク吐出量/液滴体積 …(式9)
 インク吐出制御部15によって、インク吐出 16を、インク吐出対象に対向した状態で、主 走査方向または副走査方向に傾けた場合、副 走査方向における各ノズル間の距離を小さく することが可能となる。その結果、同一のイ ンク吐出対象に対して、より多くの複数のノ ズルを用いてインクを吐出することができる 。副走査方向における各ノズル間の距離は、 インク吐出部16の傾き角度によって決定する とができる。なお、インク吐出部16の傾き 度は、特に限定するものではなく、選択可 である。例えば、上記傾き角度は、インク 出対象の大きさ、特にX座標軸方向の長さと ンク液滴の大きさとに応じて設定すること できる。

 例えば、図3に示すように、本実施の形態 のインク吐出装置およびインク吐出制御方法 は、インク吐出部16を、インク吐出対象に対 した状態で、主走査方向または副走査方向 傾けることが可能である。以下に、インク 出部16を、主走査方向または副走査方向に ける前後のノズルの配置について説明する なお、図3では、吐出ヘッド20が、インク吐 部16に相当する。

 図3中(a)に示すように、吐出ヘッド20は、 ズル21・22・23を有し、基板4に対向して配置 されている。なお、吐出ヘッド20は、矢印3に 示される方向に移動しながらインクを吐出す るものとする。また、基板4は、複数の画素1 有している。上記画素1のなかで、赤色(R)、 緑色(G)および青色(B)のインクを吐出される画 素は、それぞれ画素5・6・7によって示されて いる。吐出ヘッド20は、赤色(R)、緑色(G)およ 青色(B)のインクを吐出するために、それぞ 複数のノズル21・22・23を有している。上記 ズルのなかで、画素5・6・7に対してインク 吐出するノズルは、黒丸にて示されている つまり、図3中(a)に示すように、画素5・6・7 は、それぞれ1個のノズル21・22・23によって インクが吐出される。

 また、図3中(b)に示すように、吐出ヘッド 20は、基板4に対向した状態で、主走査方向ま たは副走査方向に傾けることが可能である。 図3中(b)に示すように、吐出ヘッド20を傾ける ことによって、画素5・6・7に対しそれぞれ2 のノズル21・22・23によって、インクを吐出 せることが可能となる。基板4に対しインク 濡れ性が悪い場合であっても、インク吐出 象内のより広い領域に対してインクを吐出 ることによって、インク吐出標的にインク 充填することができる。

 上記のように吐出ヘッド20を傾け、例え 吐出ヘッド20の傾きを80度に固定している場 は、隣接するインク滴の間隔は一定である め、吐出させる液滴数を各ノズル単位で調 し、欠陥画素を穴埋めさせるためのインク 量を決定する。なお、150dpi相当のノズル間 を有すインク吐出装置の吐出ヘッド20を約80 度傾けることで、副走査方向におけるノズル 間の距離は約30μmとなる。画素幅を100μmとす と、少なくとも2個のノズルからインクを吐 出することにより、同一画素内を印字するこ とができる。この2個のノズルから吐出され 液滴数を制御して欠陥画素を生めるために 要な液滴総量を確保することも可能である

 例えば、図1中(b)に示すように矢印方向3 垂直方向の画素1の幅が広く、その幅が300μm ある場合、9個のノズルが画素1の幅内に収 ることとなる。この場合、9個のノズルの内 例えば1個のノズルの状態が不良状態となっ た場合でも残り8個のノズルを用いて所望の 滴量のインクを吐出することが可能となる

 また、図4に示すように、本実施の形態の インク吐出装置を用いれば、欠陥画素を修復 する際、例えばRGB画素のうち、画素色抜けな ど1色の欠陥画素を修正する場合のほか、ダ トなどの異物による画素間の色リークなど よって生じるRGやGB、BRなどの隣接した2個の 陥画素、またはRGB、GBR、BRGなど隣接した3個 の欠陥画素の修正を同時に行うことが可能と なる。

 そのため、各色用のインク吐出装置の吐 ヘッド20を近接させ、少なくとも主走査方 に対して各吐出ヘッド20のノズルがインク吐 出標的に位置するようにし、さらに前述のよ うに吐出ヘッド20を傾けることで、仮想的に 走査方向におけるインク吐出間隔を狭くす ことができる。また、隣接する欠陥画素を なる色のインクを用いて修復できるように 接画素位置に合わせて吐出ヘッド20のノズ 位置を微調整し、複数の異なるインクを用 て同一走査中に欠陥画素を修復することが 能である。

 例えば、図4に示すように、本実施の形態 のインク吐出装置は、隣接する2個の画素を 同一走査中に修復することができる。なお 図4中(a)・(b)では、吐出ヘッド20が、インク 出部16に相当する。この場合、隣接する画素 5・6を、それぞれノズル21・22を用いて修復す ることが可能となる。また、図4中(b)に示す うに、本実施の形態のインク吐出装置およ インク吐出制御方法は、隣接する3個の画素 、同一走査中に修復することができる。こ 場合、吐出ヘッド20を傾けることによって 隣接する画素5・6・7を、それぞれノズル21・ 22・23を用いて修復することが可能となる。

 次に、本実施の形態に係るインク吐出装 の動作手順および制御方法について、図5に 従って説明する。同図は、本実施の形態に係 るインク吐出装置のインク吐出に係るフロー チャートであり、step1からstep10までによって 成されている(以下適宜「step」を「S」と称 る)。また、図6は、図5におけるS1を構成す S1-1からS1-6までを示すフローチャートである 。まず、図6を用いてS1について説明する。

 (S1の処理について)
 S1は本実施の形態における吐出ヘッドによ てインクが吐出されるインク吐出対象グル プを決定するステップである。S1にはS1-1か S1-6までが含まれる。

 (S1-1)
 まず、情報入力部10は、媒体上に点在する 数のインク吐出対象へインクを吐出する順 を決定するための情報を入手する。先ず基 上に点在した各インク吐出対象について、 板上の各XY座標値、インク吐出対象を矩形と した場合の上記インク吐出対象のX座標軸方 およびY座標軸方向の長さ、並びにインク吐 部16がX座標軸方向およびY座標軸方向に移動 する速度などを入力情報とする。さらに、イ ンク吐出対象にインクを吐出する際、Y座標 方向に移動する長さ(上記インク吐出対象のY 座標軸方向の長さ)に加え、インク吐出部16が インク吐出位置のX座標値に到達したときに 止に要する時間や、その停止に要する時間 Y座標軸方向に移動する距離や、X座標軸方向 に向かって移動する際の加減速も加味するこ とが好ましい。

 インク吐出順番が未決定であるインク吐 対象の集合を集合R1とし、その要素をP(i),i=1 ~n(nはインク吐出対象箇所数)で示す。また、 出ヘッド20(インク吐出部16)が、Y座標軸方向 の一方向に向かって移動する間にインク吐出 可能な対象としてインク吐出順を決定したイ ンク吐出対象の集合を集合R2とし、その要素 PP(j)(k),j=1~s、k=1~mで示す。なお、吐出ヘッド 20が、Y座標軸の一方向に向かって移動を開始 し、次に移動方向を変えるまでの移動を「1 の主走査方向への移動」と規定した場合、 記jは、PP(j)(k)にインクが吐出されるときの 吐出ヘッド20の移動回数を示し、sは、全移 回数を表す。また、kは、jによって規定され る移動中にインクが吐出されるインク吐出対 象のインク吐出順を示し、mは、jによって規 される移動中にインクが吐出されるインク 出対象の個数を示す。なお、jとkとの初期 を、それぞれ1とする。

 (S1-2の処理について)
 次いで、判定部13によって、入力された情 に基づいて始点を決定する(S1-2)。S1-2では主 査方向の一方における正方向インク吐出標 または負方向インク吐出標的が決定される 始点の決定方法としては、例えば、各イン 吐出対象の基板上でのY座標値に基づいて、 各インク吐出対象を並び替える。このとき、 例えば、Y座標値の大きな順または小さな順 データを並べ替えることが可能である。こ とき、Y座標軸のマイナス方向を主走査方向 する場合はY座標値を大きなものから順に並 べ、Y座標軸のプラス方向を主走査方向とす 場合はY座標を小さいものから順に並べるも とする。また、各インク吐出対象を並び替 る方法として、インク吐出部16から直線距 として近いものから順に、並べ替えること 可能である。なお、インク吐出対象を並べ える基準には様々な基準があり、特に限定 るものではない。

 並べ替えたインク吐出対象全体を含む集 を集合R1とすると、各インク吐出対象は、 合R1の要素としてP(i),i=1~n(nはインク吐出対象 箇所数)として並び替えられる。そして、こ 集合R1の中から、最初の要素P(1)を選択して り出し、集合R1から取り除き、新たに集合R2 入れる。このとき、集合R1の要素は、P(i)、i =2~nとなり、集合R2の要素は、PP(j)(k)=P(1)とな 。そして、このPP(j)(k)を始点とする。

 (S1-3の処理について)
 次いで、判定部13によって、インク吐出標 候補の選択を行う。具体的には、インク吐 部16が、PP(j)(k)から、集合R1の要素である各 ンク吐出対象、つまりP(i)、i=2~nに向かって 動して到達するために要する、X座標軸方向 よびY座標軸方向への移動時間を算出する。 そして、X座標軸方向への移動時間がY座標軸 向への移動時間以下となる集合R1中の要素 、インク吐出標的候補として判断する。

 なお、このとき、集合R1の要素である各 ンク吐出対象が判定される順番は、特に限 するものではない。判定する順番として、 記始点から近いものから順に判定してもよ 。この場合、全てのインク吐出対象につい Xt≦Ytの条件を満たすか否かを判定する必要 なく、最初にXt≦Ytの条件を満たすものが、 次順のインク吐出標的として決定される。

 以下に、PP(j)(k)から、集合R1の各要素に向 かって移動して到達するために要する、X座 軸方向およびY座標軸方向への移動時間の算 方法を示す。

 まず、Y座標軸方向への移動時間の算出方法 について示す。ここで、Y座標軸方向への移 時間をYt(秒)、Y座標軸方向への移動距離をY 1 (mm)、Y座標軸方向への等速移動速度をa(mm/秒) すると、Ytは、以下の(式1)によって示され 。

 Yt=Y 1 /a …(式1)

 次に、X座標軸方向への移動時間の算出方 法について示す。X座標軸方向への移動は、 速、等速移動、減速、および停止の4種類の 程を含む。X座標軸方向への移動時間をXtと ると、Xtは、加速、等速移動、減速、およ 停止の4種類の過程に要する時間の和である そこで以下に、それぞれの過程に要する時 を示す。なお、ここで停止とは減速が終了 たインク吐出部16が、X座標軸方向に対して 止する過程である。

 まず、加速、減速および停止に要する時間 それぞれd 1 、d 2 およびc(秒)とし、加速および減速時にX座標 方向へ移動する距離をともにX 2 (mm)とする。このときX座標軸方向への移動距 をX 1 とすると、等速移動する距離X 3 は(式2)によって示される。

 X 3 =X 1 -2×X 2  …(式2)

 このとき、等速移動を行うときの速度をb(mm /秒)とすると、等速移動を行う時間d 3 は(式3)によって示される。

 d 3 =(X 1 -2×X 2 )/b …(式3)

 ここでXtは、加速、等速移動、減速、お び停止の4種類の過程に要する時間の和であ 、(式4)によって示される。

 Xt=d 3 +d 1 +d 2 +c=(X 1 -2×X 2 )/b+(d 1 +d 2 )+c …(式4)

 したがって、(式1)および(式2)によって示 れるYtおよびXtが、(式5)の条件を満たすもの が、インク吐出標的候補として選択される。

 Xt≦Yt …(式5)

 なお、X座標軸方向に対する速度が等速度b(m m/秒)に到達するまでの時間d 1 は、X座標軸方向への加速度をK 1 (mm/秒 2 )とすると(式6)によって示される。

 d 1 =b/K 1  …(式6)

 同様に、減速に要する時間d 2 は、X座標軸方向への減速度をK 2 (mm/秒 2 )とすると(式7)によって示される。

 d 2 =b/K 2  …(式7)

 また、停止に要する時間cは、実際に本発 明のインク吐出装置を動作させ、その値を実 験的に測定することによって求めることが可 能である。

 なお、X座標軸方向への移動時間およびY座 軸方向への移動時間は、上記変数を用い、( 1)~(式7)によって算出したが、その算出方法 、限定されるものではない。例えば、他の 数をも考慮し、X座標軸方向への移動時間お よびY座標軸方向への移動時間を算出するこ も可能である。あるいは、上記d 1 、d 2 、d 3 およびcのうち、その値が非常に小さいもの 関しては、省略することも可能である。

 (S1-4の処理について)
 次いで、順番決定部14が、上記インク吐出 的候補の中から、上記始点から最も短い時 で到達できるインク吐出対象を次順の始点 して決定する。なお、S1-3において、上記始 から近いインク吐出対象から順に判定した 合、最初にXt≦Ytの条件を満たすものが、次 順のインク吐出標的として決定される。この 場合には、上記判定部13が、次順のインク吐 標的を決定することも可能である。このよ にして、インク吐出標的である正方向吐出 的または負方向吐出標的が決定される。

 (S1-5の処理について)
 S1-4において、選択できる要素が集合R1に存 する場合は、その選択されたインク吐出対 の要素P(j),(2≦j≦n)を集合R1から取り除き、 合R2に追加する(PP(j)(k),(k=k+1))。そして、そ 要素を新たな始点とし、S1-3の処理に進む。

 S1-4において、選択できる要素が集合R1に 在しない場合は、1回の主走査方向への移動 中にインクを吐出することが可能なインク吐 出対象が無くなったことになり、S1-6の処理 進む。

 (S1-6の処理について)
 全てのインク吐出対象が集合R2の要素とし 選択された場合、全ての点在するインク吐 対象の処理順が決定したことになり、S1は終 了する。一方、全てのインク吐出対象が集合 R2の要素として選択されていない場合、S1-2に 戻る。

 S1-2に戻り、新たな始点を決定する場合、 S1-4で最後に決定された最後の正方向吐出標 から近い位置に存在するインク吐出対象か 順に、上記インク吐出部16が上記第1のイン 吐出標的から他のインク吐出対象へ移動す 場合におけるYtとXtとを計算し、上記XtがYt以 上となるか否かを判定し、かつXt≧Ytの条件 満たすインク吐出対象を、最初の負方向吐 標的として決定する。上記最初の負方向吐 標的がXt≧Ytの条件を満たすことによって、 体上に広く点在する正方向吐出標的および 方向吐出標的に、インク吐出部16が移動す ことができる。

 そして、上記最初の負方向吐出標的を新 な始点として決定し、吐出ヘッド20が、主 査方向に対して前回とは逆向きに移動しな らインクを吐出することのできるインク吐 対象を選択する。また、主走査方向に対し 前回とは逆向きに移動を開始する反転位置 も決定する。その際、吐出ヘッド20の主走査 方向への移動回数を示すjの値を加算し、j=j+1 とする。また、インク吐出順番を示すkを初 値に戻し、k=1とする。以上のように、上記S1 -2からS1-6までの処理を、順番決定部14が行う 順番決定部14は、全ての点在するインク吐 対象にインクを順次吐出する際に、処理時 を最小化するように、点在するインク吐出 象へのインク吐出順番を決定する。これに りS1は終了する。

 (S2の処理について)
 媒体上の点在した複数の正方向吐出対象ま は負方向吐出対象にヘッドを移動させるた 、インク吐出装置の主走査方向での往復動 となるスキャン動作を開始する。スキャン 作開始前において、インク吐出部16は、キ ップに収容されている。上記スキャン動作 開始する前に、インク吐出部16は、ヘッドの キャッピング位置から最初に吐出対象となる インク吐出標的へ移動すべく副走査方向への 移動を開始する。

 (S3の処理について)
 S3では、判定部13によって、1回の主走査方 への移動中におけるインク吐出標的が存在 るか否かを判定する。インク吐出標的が存 する場合は、媒体上のインク吐出標的にイ クを吐出するため、S1で決定されたインク吐 出順番に基づき、インク吐出標的にインク吐 出部16を移動させ、その後、S4の処理に進む また、媒体上に、1回の主走査方向への移動 におけるインク吐出標的が存在しない場合 S7に進む。

 (S4の処理について)
 S4では、吐出ヘッドをインク吐出標的に移 させる。インク吐出部16は、主走査方向に一 定速度で移動しており、副走査方向には移動 を開始する際において移動を開始する。

 (S5の処理について)
 S5は、インク吐出対象へ移動中の吐出ヘッ を、プレ揺動手段を用いてプレ揺動させる テップである。プレ揺動を行うことによっ 、吐出ヘッド内部において特に、インク吐 孔付近のインク増粘を改善し、インクを安 に吐出させることができる。本ステップは ンク増粘の改善のために行われることが好 しいが、必ずしも行われる必要はなく省略 ることも可能である。

 (S6の処理について)
 S6ではインク吐出制御部15およびインク吐出 部16は、S1によって決定した集合R2に含まれる 要素の順番にしたがって、主走査方向への移 動回数に応じてインク吐出対象にインクを吐 出する。その結果、後述する図7に示すよう 複数のインク吐出対象が基板上に点在する 合、同図の矢印で示す順番にしたがってイ クを吐出する。

 (S7の処理について)
 ステップS2により、1回の主走査方向への移 で対象となる全てのインク吐出対象に対し 、インク吐出が完了し、その結果全ての主 査方向への移動が完了したかどうかを判定 13によって判断する。次の1回の主走査方向 の移動でインク吐出する対象となるインク 出対象が残っている場合はステップ8に移行 し、媒体上の全てのインク吐出対象へのイン ク吐出が完了した場合はステップ10に移行す 。

 (S8の処理について)
 各1回の主走査方向への移動における最後に インクを吐出したインク吐出標的に対するイ ンク吐出が完了した後、好ましくは直後に、 走査方向を反転して行う次の各1回の主走査 向への移動における最初のインク吐出標的 副走査方向での位置への移動を開始する。 ンク吐出部16が予め副走査方向の移動を行う ことで、主走査方向で方向を反転する際にか かる時間を短縮することができる。

 (S9の処理について)
 インク吐出部16を主走査方向における反転 置まで移動する。その際、反転を開始する 置は最終インク吐出対象のインク吐出終了 置と次スキャン走査の最初のインク吐出対 位置とを比較して、インク吐出部16の反転時 間が最も短縮される位置が選ばれることが好 ましい。

 (S10の処理について)
 全ての主走査方向におけるインク吐出部16 移動が完了し、全てのインク吐出標的グル プへのインク吐出が完了後、インク吐出部16 をキャップ位置に移動させる。インク吐出部 16にキャップすることによって吐出ヘッドの 特にインク吐出孔付近のインク像粘を防ぐ とができる。

 図7に、本実施の形態のインク吐出装置お よびインク吐出制御方法によるインクの吐出 順路を示す。基板4上には、点在した複数の 素印字対象部である正方向吐出標的2a・負方 向吐出標的2b・正方向吐出標的2cが存在する また、基板4上には、最後の正方向吐出標的2 a-2、最初の負方向吐出標的2b-1、最後の負方 吐出標的2b-2、最初の正方向吐出標的2c-1が存 在する。

 インク吐出部は、同図中、矢印によって される経路を通りながら、S1にて決定され インク吐出標的グループに対しインクを吐 する。同図中、Y軸方向のマイナス方向を主 査方向の正方向、Y軸方向のプラス方向を主 走査方向の負方向とする。同図中において、 便宜上、上記のように主走査方向の正方向お よび主走査方向の負方向を設定したが、Y軸 向のマイナス方向を主走査方向の負方向、Y 方向のプラス方向を主走査方向の正方向に 定してもよい。また、インク吐出部は移動 始後、主走査方向の一方である正方向に移 しながら副走査方向への移動を開始する。

 インク吐出部が、正方向標的2aの副走査 向に移動した時点で、副走査方向の移動を 止し、主走査方向における正方向へ一定速 で移動しながら、正方向吐出標的2aにインク を吐出する。つまり、速度変化の無い状態で インクを吐出する。したがって、正方向吐出 標的に対して、加速および減速が少ない状態 でインクを吐出できるので、精度良くインク をインク吐出標的グループに吐出することが できる。また、インク吐出部は、主走査方向 に対して、移動速度の増減が少ないことから 、インク吐出手段に加わる負荷を軽減するこ とが可能となる。

 インク吐出後、インク吐出部は、次にイ クが吐出される正方向吐出標的2aに移動す く、副走査方向への移動を開始する。その 、上述した動作を繰り返し、2箇所の正方向 出標的2aにインクが吐出され、インク吐出 は最後の正方向吐出標的2a-2にインクを吐出 る。

 最後の正方向吐出標的2a-2にインクを吐出 した後に、上記インク吐出部は、最後の正方 向吐出標的2a-2から最初の負方向吐出標的2b-1 の移動を開始する際、最初の負方向吐出標 2b-1へ向かう副走査方向への移動を位置P1か 開始する。すなわち、同図に示すように、 実施の形態に係るインク吐出部は、最後の 方向吐出標的2a-2にインクを吐出した後に、 位置P1から、主走査方向の正方向のみへ移動 るのではなく、最初の負方向吐出標的2b-1へ 向かう副走査方向へ移動を開始している。こ のため、インク吐出部が主走査方向において 短い時間で反転することができる。上記主走 査方向において短い時間で反転するとは、換 言すれば、最後の正方向吐出標的2a-2から最 の負方向吐出標的2b-1へ短い時間で反転する とを表す。

 最後の正方向吐出標的2a-2から最初の負方 向吐出標的2b-1へ向かうインク吐出部は、副 査方向への移動におけるXtはYt以上であるた 、まず、反転位置P2に基づき、インク吐出 の主走査方向の正方向への移動が位置P3にお いて停止する。その後、インク吐出部は、副 走査方向であるX軸のプラス方向のみへ移動 、反転位置P2に到達し、副走査方向への移動 が停止する。そして、インク吐出部は、主走 査方向の負方向へ移動を開始し、最初の負方 向吐出標的2b-1に到達する。

 同図において、上記インク吐出部の反転 置P2は、好ましい反転位置として、上記主 査方向に沿った加減速特性に基づいて決定 れている。すなわち、反転位置P2は、最初の 負方向吐出標的P2の直前ではなく、負方向吐 標的P2から主走査方向の正方向側に位置し いる。負方向吐出標的2b-1から反転位置P3ま の距離は、上記主走査方向に沿った加減速 性に基づいて決定されている。換言すれば インク吐出部が停止した状態から主走査方 への移動を開始し一定速度に達するまでの 離に基づいて決定される。このように、上 反転位置P2が決定されていることによって、 インク吐出部が主走査方向に一定速度で移動 した状態でインクが吐出されることとなるた め、最初の負方向吐出標的2b-1に対してより 確にインクが吐出されることができる。

 図8は、本実施の形態に係るインク吐出部 の動作、インク吐出部の副走査方向および主 走査方向への移動時間を示す模式図である。 なお、プレ揺動を含む場合のインク吐出部の 動作を示している。同図において、横軸は時 間の流れを示す。

 時刻t0~時刻t1では、予め、正方向吐出標 2aの副走査方向への移動を行っている。次に 、時刻t1の時点で主走査方向の正方向へ、イ ク吐出部の移動を開始する。インク吐出部 、上記正方向へ一定速度で移動する。

 時刻t2~時刻t3では、正方向吐出標的2aへ到 着する前に、プレ揺動を行う。プレ揺動は、 インク吐出制御部において制御される。プレ 揺動を行うことによって、インク吐出部に収 容されているインクを攪拌し、インク全体の 粘度を均一にする。上記プレ揺動は、インク 吐出部が移動中に行われる。

 時刻t3の時点で、インク吐出部が正方向 出標的2aに到着する。その後、インク吐出部 によってインクの吐出が行われる。プレ揺動 が事前に行われているため、インク吐出状態 の変化を小さくすることができる。時刻t4の 点でインクの吐出が終了した後に、インク 出部は、次に移動する最後の正方向吐出標 2a-2への副走査方向の移動を開始する。時刻 t5の時点で、インク吐出部は、副走査方向へ 移動を伴いながら、プレ揺動を開始してい 。このように、プレ揺動は副走査方向の移 を伴いながら行われてもよい。プレ揺動は 刻t6の時点まで継続される。

 さらに、時刻t6~時刻t7において、インク 出部から最後の正方向吐出標的2a-2に対しイ クが吐出される。時刻t7の時点でインク吐 が終了した後に、上記インク吐出部は、最 の正方向吐出標的2a-2から最初の負方向吐出 的2b-1への移動を開始する際、最初の負方向 吐出標的2b-1へ向かう副走査方向への移動を 始する。

 時刻t7~時刻t8において、インク吐出部は 走査方向および副走査方向へ移動するため 反転位置に到着する時点である時刻t9までの 主走査方向において反転する時間を短縮する ことができる。すなわち、時刻t7~時刻t8の時 を短縮することが可能となる。その後時刻t 9の時点において、インク吐出部は主走査方 を負方向へと反転する。なお、同図中の中 部の破線で囲まれた副走査移動を示すグラ は、1回の主走査方向への移動間における、 ンク吐出部の移動時間を示している。その 、時刻t10~時刻t16において時刻t2から時刻t8 おける動作と同様に、主走査方向の負方向 おいて、最初の負方向吐出標的2b-1および最 の負方向吐出標的2b-2にインクが吐出され、 その後インク吐出部は主走査方向への反転を 行う。

 本発明のインク吐出装置は、以上のよう 、上記インク吐出手段が上記第1方向吐出標 的間を移動する際の主走査方向移動時間は、 副走査方向移動時間よりも長く、上記インク 吐出手段が上記第2方向吐出標的間を移動す 際の主走査方向移動時間は、副走査方向移 時間よりも長く、上記複数個の第1方向吐出 的のうち上記インク吐出手段が最後に走査 る最後の第1方向吐出標的から、上記複数個 の第2方向吐出標的のうち上記インク吐出手 が最初に走査する最初の第2方向吐出標的に 記インク吐出手段が移動する際の副走査方 移動時間は、主走査方向移動時間よりも長 、上記インク吐出手段は、上記最後の第1方 向吐出標的から上記最初の第2方向吐出標的 の移動を開始する際、上記最初の第2方向吐 標的へ向かう副走査方向への移動を開始す ものである。

 それゆえ、吐出ヘッドが主走査方向に反 して移動する際における移動時間を短縮す ことができ、インク吐出標的グループにイ クを正確に吐出することができるという効 を奏する。

 発明の詳細な説明の項においてなされた 体的な実施形態または実施例は、あくまで 、本発明の技術内容を明らかにするもので って、そのような具体例にのみ限定して狭 に解釈されるべきものではなく、本発明の 神と次に記載する請求の範囲内において、 ろいろと変更して実施することができるも である。

 本発明に係るインク吐出装置は、インク 出手段が主走査方向において反転する際に 短い時間で反転することができ、また、イ ク吐出標的グループにインクを正確に吐出 ることができる。そのため、本発明は、プ ンタや液晶用のCFパネル生産装置に代表さ る各種インク吐出装置やその部品を製造す 分野に利用することができる。