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Patent Searching and Data


Title:
KNEE-RESTRAINING AIRBAG DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149681
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To improve expansion performance of an airbag. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A knee-restraining airbag device (B) has an inflator (11), the airbag (12), an aesthetically designed cover (13) installed at the lower part of an interior article ahead, in the front-rear direction of a vehicle, of an seated occupant, and a case (14) installed on the opposite side of the aesthetically designed cover (13) from the seated occupant and forming a space (15). In a cross section of the space (15) taken in the front-rear direction of the vehicle, a cross section of an airbag receiving section (15b) in the space (15) has a vertically elongated shape. The airbag (12) is adapted such that, when it is placed in the airbag receiving section (15b), at least a part of the airbag (12) is positioned in a region closer to the occupant than a line (L) interconnecting the upper end of the case (14), which is in a state installed on the aesthetically designed cover (13), and an end surface that is located at the lower end of the case (14) and is closer to the aesthetically designed cover (13). As a result, the airbag (12) is positioned closer to the cover (13) at its surface which forms the space (15). [EFFECT] Expansion performance of the airbag is improved. When the device is used for a front passenger seat, a sufficient glove box capacity is secured and comfortable space is obtained for the passenger.

Inventors:
SHIMONO HIROYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059453
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
May 22, 2008
Export Citation:
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Assignee:
AUTOLIV DEV (SE)
SHIMONO HIROYOSHI (JP)
International Classes:
B60R21/206; B60R21/2165; B60R21/231
Foreign References:
US6435554B12002-08-20
DE19707997A11998-09-03
JP2007062446A2007-03-15
JP2003170799A2003-06-17
JP2004122922A2004-04-22
US4300894A1981-11-17
JPH08301054A1996-11-19
JP2003160015A2003-06-03
JP2004352119A2004-12-16
Attorney, Agent or Firm:
MIZOGAMI, Tetsuya et al. (1-10-4 Utsubo-Hommachi,Nishi-ku, Osaka-sh, Osaka 04, JP)
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Claims:
 インフレータ及びエアバッグと、
 シートに着座した乗員の車両前後方向の前方にある内装品の下部に取付けられる意匠面カバーと、
 この意匠面カバーの、前記乗員と反対の側に取付けて、前記インフレータ及びエアバッグを収納する空間を形成するケースと、
を備えた膝拘束用エアバッグ装置であって、
 前記空間を車両前後方向で切断した断面で見た場合に、前記空間内のエアバッグ収納部を、前記断面が上下方向に細長い形状となるように形成し、
 このエアバッグ収納部に前記エアバッグを配置した際に、前記意匠面カバーに取付けた状態の前記ケースの上端と下端の前記意匠面カバー寄りの端面を結ぶ直線よりも乗員側の領域に、折り畳み状態のエアバッグの少なくとも一部を位置させて、意匠面カバーの前記空間形成側の面と近接するようにしたことを特徴とする膝拘束用エアバッグ装置。
 前記インフレータは、インフレータの長手方向が、前記乗員側から見て車両幅方向になるように、前記空間内のインフレータ収納部に配置され、
 このインフレータの長手方向両端のそれぞれの外側にも、前記エアバッグの一部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の膝拘束用エアバッグ装置。
 前記インフレータは、長手方向の両端にガスの噴出口が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の膝拘束用エアバッグ装置。
 前記ケースの上端と下端の前記意匠面カバー寄りの端面を結ぶ直線よりも乗員側の領域に、インフレータの少なくとも一部が位置するように、前記インフレータ収納部にインフレータを配置したことを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の膝拘束用エアバッグ装置。
 前記インフレータは、前記ケースに固定されていることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の膝拘束用エアバッグ装置。
 前記インフレータは、前記ケースに固定されていることを特徴とする請求項4に記載の膝拘束用エアバッグ装置。
 前記エアバッグ収納部は、前記インフレータ収納部の上方に設けられていることを特徴とする請求項1~3、6の何れかに記載の膝拘束用エアバッグ装置。
 前記エアバッグ収納部は、前記インフレータ収納部の上方に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の膝拘束用エアバッグ装置。
 前記エアバッグ収納部は、前記インフレータ収納部の上方に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の膝拘束用エアバッグ装置。
 前記空間内の、前記折り畳まれたエアバッグの車両幅方向両端部のさらに外側に、衝撃吸収用金属プレートを備えたことを特徴とする請求項1~3、6、8、9の何れかに記載の膝拘束用エアバッグ装置。
 前記空間内の、前記折り畳まれたエアバッグの車両幅方向両端部のさらに外側に、衝撃吸収用金属プレートを備えたことを特徴とする請求項4に記載の膝拘束用エアバッグ装置。
 前記空間内の、前記折り畳まれたエアバッグの車両幅方向両端部のさらに外側に、衝撃吸収用金属プレートを備えたことを特徴とする請求項5に記載の膝拘束用エアバッグ装置。
 前記空間内の、前記折り畳まれたエアバッグの車両幅方向両端部のさらに外側に、衝撃吸収用金属プレートを備えたことを特徴とする請求項7に記載の膝拘束用エアバッグ装置。
Description:
膝拘束用エアバッグ装置

 本発明は、例えば自動車が衝突した際、 部シートに着座した乗員の膝を拘束して、 記乗員を保護する膝拘束用エアバッグ装置 関するものである。

 自動車には、乗員の安全確保を目的とし 、幾つかの安全装置が設置されている。そ 1つであるエアバッグ装置は、常時はケース 内に収納されている。そして、衝突などの緊 急時には、インフレータで発生させた膨張用 ガスが噴出し、折り畳まれた状態のエアバッ グが展開する。

 このようなエアバッグ装置の一つとして、 部シートに着座した乗員の膝を拘束して、 記乗員を保護する膝拘束用エアバッグ装置 ある(例えば特許文献1)。

日本特開2003-40069号公報

 例えば特許文献1の膝拘束用エアバッグ装 置Aでは、助手席用のものは、図6に示すよう 、インスツルメントパネル1に取付けたグロ ーブボックス2の下側のスペースを削って取 けられている。また、運転席用のものは、 撃エネルギー吸収体に連結したニーパネル 取付けられている。

 この特許文献1では、収納状態にあるエア バッグの車両幅方向の長さについて記載され ていない。しかしながら、一般的な運転席用 、助手席用のもの(開口幅が60mm~250mm)を採用す ることを想定していると考えられる。

 この特許文献1で開示された従来の膝拘束 用エアバッグ装置のように、一般的なエアバ ッグ装置を採用する場合、車室形状によって は両膝を確実に拘束するために、展開性能を さらに向上させる必要があった。

 また、助手席用の場合は、グローブボッ スの下側のスペースを削って取付けるので グローブボックスの容量が少なくなって、 ローブボックスの使い勝手が悪くなる。

 なお、グローブボックスの容量を確保す ために、グローブボックスの下方に取り付 る場合は、助手席に着座した乗員の足回り 狭くなって、居住性が悪くなる。

 本発明が解決しようとする問題点は、従 の膝拘束用エアバッグ装置は、車両幅方向 の展開量が大きくなるので、展開性能の面 問題があるという点である。さらに、助手 用の場合は、グローブボックスの容量が少 くなってグローブボックスの使い勝手が悪 なるか、グローブボックスの容量を確保す 場合、居住性が悪くなるという点である。

 本発明の膝拘束用エアバッグ装置は、以 の観点からなされたもので、エアバッグの 開性能を良くすると共に、助手席用の場合 は、グローブボックスの容量を十分に確保 つつ、良好な居住性を実現しようとするも である。

 すなわち、本発明の膝拘束用エアバッグ装 は、
 インフレータ及びエアバッグと、
 シートに着座した乗員の車両前後方向の前 にある内装品の下部に取付けられる意匠面 バーと、
 この意匠面カバーの、前記乗員と反対の側 取付けて、前記インフレータ及びエアバッ を収納する空間を形成するケースと、
を備えた膝拘束用エアバッグ装置であって、
 前記空間を車両前後方向で切断した断面で た場合に、前記空間内のエアバッグ収納部 、前記断面が上下方向に細長い形状となる うに形成し、
 このエアバッグ収納部に前記エアバッグを 置した際に、前記意匠面カバーに取付けた 態の前記ケースの上端と下端の前記意匠面 バー寄りの端面を結ぶ直線よりも乗員側の 域に、折り畳み状態のエアバッグの少なく も一部を位置させて、意匠面カバーの前記 間形成側の面と近接するようにしたことを も主要な特徴としている。

 本発明の膝拘束用エアバッグ装置は、エ バッグ収納部を、車両前後方向で切断した 面が上下方向に細長い状態となるように形 したので、エアバッグの収納空間が狭くな て、エアバッグは意匠面カバーと近接した 置状態になる。

 従って、従来と同じ容量のエアバッグを 納するためには、エアバッグ収納部を車両 方向に長くしなければならなくなり、その 射的効果として、エアバッグの折り畳み数 少なくなって展開性能が良くなる。

 本発明において、「上」又は「上」を含 用語は、ある部位に対して相対的に車両の 井側方向に位置する部分もしくは方向を「 」もしくは「上」を含む用語として表現し いる。また、「下」又は「下」を含む用語 、ある部位に対して相対的に車両の床方向 位置する部分もしくは方向を「下」もしく 「下」を含む用語として表現している。

 本発明は、エアバッグ収納部が、上下方 に細長く、車両幅方向に長くなるので、エ バッグの折り畳み数が少なくなり、またエ バッグは意匠面カバーと近接した配置状態 なって、展開性能が良くなる。

 また、本発明を助手席用に採用した場合 、グローブボックスの容量が十分に確保で 、かつ良好な居住性が得られる。

本発明例の膝拘束用エアバッグ装置を 手席に設置した場合の説明図である。 運転席に設置した場合の図1と同様の図 である。 (a)は本発明例の膝拘束用エアバッグ装 の第1の例を示す車両前後方向の断面図、(b) は(a)のB-B断面図である。 本発明例の膝拘束用エアバッグ装置の 2の例を示す図3(a)と同様の図である。 本発明例の膝拘束用エアバッグ装置の 3の例を示す図3(a)と同様の図である。 従来の助手席用の膝拘束用エアバッグ 置を説明する図である。

符号の説明

 B  膝拘束用エアバッグ装置
 L  ケースの上端と下端の前記意匠面カバ 寄りの端面を結ぶ直線
 11  インフレータ
 11a  ガス噴出口
 12  エアバッグ
 13  意匠面カバー
 14  ケース
 15  空間
 15a  エアバッグ収納部
 15b  インフレータ収納部
 16  衝撃吸収用金属プレート

 従来の膝拘束用エアバッグ装置は、展開 能の面で問題があった。さらに、助手席用 場合、グローブボックスの容量が少なくな てグローブボックスの使い勝手が悪くなる 、グローブボックスの容量を確保する場合 居住性が悪くなる。

 本発明は、エアバッグの展開性能を良く ると共に、助手席用の場合には、グローブ ックスの容量を十分に確保しつつ、良好な 住性を実現することを、エアバッグ収納部 、上下方向に細長く、車両幅方向に長くす ことで実現するものである。

 以下、本発明を実施するための最良の形態 一例について、図1~図5を用いて説明する。
 図1は本発明例の膝拘束用エアバッグ装置を 助手席に設置した場合の説明図、図2は同じ 運転席に設置した場合の説明図、図3(a)は本 明例の膝拘束用エアバッグ装置の第1の例を 示す車両前後方向の断面図、(b)は(a)のB-B断面 図、図4及び図5は本発明例の膝拘束用エアバ グ装置の第2、3の例を示す図3(a)と同様の図 ある。

 Bは本発明の膝拘束用エアバッグ装置であ り、衝突等によって車両に衝撃が作用した場 合にガスを噴出するインフレータ11と、この ンフレータ11から噴出する高圧ガスによっ 展開するエアバッグ12を備えている。

 これらインフレータ11とエアバッグ12は、 意匠面カバー13とケース14によって形成され 空間15に収納するが、本発明では、シートに 着座した乗員の進行方向前方にある内装品の 下部に取付けることとしている。

 助手席用の膝拘束用エアバッグ装置Bの場 合は、図1に示すように、例えばインスツル ントパネル1に取付けられたグローブボック 2の下部に意匠面カバー13を取付ける。また 運転席用の膝拘束用エアバッグ装置Bの場合 は、図2に示すように、例えば衝撃エネルギ 吸収体に連結したニーパネル3に意匠面カバ 13を取付ける。

 そして、前記位置に取付けた意匠面カバ 13の、シートに着座した乗員と反対の側に 記ケース14を取付けて、インフレータ11及び アバッグ12を収納する空間15を形成する。こ のケース14の取付けは、例えば図3~図5に示す うに、意匠面カバー13に設けた係合孔13aに ケース14の上下端部を挿入するような簡単な ものでよい。なお、図3~図5中の13bは意匠面カ バー13の破断予定部を示す。

 ところで、前記空間15は、本発明では、 両の前後方向で切断した断面で見た場合に 空間15内のエアバッグ収納部15aを、前記断面 が上下方向に細長い形状となるように形成す る。

 前記形状の場合、エアバッグ収納部15aの 積が狭くなるので、従来と同じ容量のエア ッグ12を収納するためには、エアバッグ収 部15aを車両幅方向に長くしなければならな なる。例えば従来のエアバッグの開口幅60~25 0mmに対して、本発明では385mm程度になる。

 加えて、このエアバッグ収納部15aに収納 れた、折り畳み状態のエアバッグ12の少な とも一部が、意匠面カバー13に取付けたケー ス14の上端と下端の前記意匠面カバー寄りの 面を結ぶ直線Lよりも乗員側の領域に位置す るようにする。なお、このような状態とする には、図3~図5に示すように、意匠面カバー13 対するケース14の取付け位置によって決定 れる。

 このような取付け状態とすることにより エアバッグ収納部15aに収納されたエアバッ 12が、意匠面カバー13の前記空間15形成側の と近接するようになる。

 つまり、本発明では、エアバッグ収納部1 5aを車両の前後方向に薄く、車両幅方向に広 構成とすることで、その反射的効果として エアバッグ12の折り畳み数が少なくなり、 たエアバッグ12は意匠面カバー13と近接した 置状態になる。

 従って、エアバッグ12の展開性能が良く る。また、助手席用の場合には、グローブ ックスの容量を十分に確保しつつ、助手席 着座した乗員の足回りも十分に取れ、良好 居住性を実現できる。

 本発明の膝拘束用エアバッグ装置Bは、上 記の構成を有するものであれば、その他の構 成は特に問わないが、図3~図5に示すような構 成とすれば、さらに効果的である。

 例えばインフレータ11は、長手方向が、 員側から見て車両幅方向になるように、空 15内のインフレータ収納部15bに配置する。そ して、このインフレータ11の長手方向両端部 それぞれの外側にも、エアバッグ12の一部12 aがくるようにエアバッグ12を配置する。この ような構成にすれば、エアバッグ12の折り畳 状態がより厚み方向に薄く、車両幅方向に がった形状となり、コンパクトになる。

 また、前記配置状態としたインフレータ1 1は、図3(b)に示したように、長手方向の両端 ガスの噴出口11aを設けたものとすれば、エ バッグ12へのガス供給が円滑になり、より 開時間を短くすることができる。

 また、図3、5のように、ケース14の上端と 下端の前記意匠面カバー寄りの端面を結ぶ直 線Lよりも乗員側の領域に、インフレータ11の 少なくとも一部が位置するように、インフレ ータ11を空間15内に配置する。このような構 にすれば、装置の車両前後方向の長さがよ コンパクトになり、展開時の展開がスムー になる。

 また、前記インフレータ11を、前記ケー 14に固定しておけば、空間15内にインフレー 11及びエアバッグ12を収納する際に、設計の 自由度が向上し、所定の配置位置に容易に収 納できる。なお、図3~図6中の11bはインフレー タ11の取付けボルト、17はナットを示す。

 また、エアバッグ収納部15aをインフレー 収納部15bの上方に設けた場合は、装置の車 前後方向の長さをさらにコンパクトにでき 。

 さらに、空間15内の、前記折り畳まれた アバッグ12の車両幅方向両端部のさらに外側 に、衝撃吸収用金属プレート16を備えさせる このような構成にすれば、エアバッグ12が 開する力に対する反力を十分に受けること できるので、展開性能の安定化と、展開速 向上が期待できる。

 本発明は上記の例に限らず、各請求項に 載された技術的思想の範疇であれば、適宜 施の形態を変更しても良いことは言うまで ない。

 すなわち、以上で述べた膝拘束用エアバ グ装置は、本発明の好ましい例であって、 れ以外の実施態様も、各種の方法で実施ま は遂行できる。特に本願明細書中に限定す 主旨の記載がない限り、本発明は添付図面 示した詳細な部品の形状、大きさ、および 成配置等に制約されるものではない。また 本願明細書の中に用いられた表現および用 は、説明を目的としたもので、特に限定さ る主旨のない限り、それに限定されるもの はない。

 例えば運転席用の場合、本発明の膝拘束 エアバッグ装置の取付けは、図2に示したよ うにニーパネル3に取付けるものに限らず、 テアリングホイール4の下方のステアリング ラム5を覆うように配設されたコラムカバー 6に取付けてもよい。

 また、請求項2~7に記載の要件は必ずしも 須でないが、図3~図6に示した例以外で、こ らに記載された要件を適宜組み合わせても い。

 本発明の膝拘束用エアバッグ装置は、自 車に設置して用いるが、車両以外に航空機 船舶等の乗物に設けることも可能であり、 様な効果が発揮される。