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Patent Searching and Data


Title:
LAYERED PRODUCT FOR PACKAGING
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/022737
Kind Code:
A1
Abstract:
A packaging material which comprises a layered product composed of: an outer layer which is a laminated film obtained by laminating a cellophane film to an easy-to-cut plastic film; and an inner layer which is a hot-melt coating. Production control and storage control are easy. When a food, e.g., block cheese, is packaged with this packaging material and the contents are cut, then the packaging material can be satisfactorily cut in any direction.

Inventors:
WAKAI MUNETO (JP)
MORISHIGE NAOKI (JP)
MATSUNO ICHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064633
Publication Date:
February 19, 2009
Filing Date:
August 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SNOW BRAND MILK PRODUCTS CO LTD (JP)
WAKAI MUNETO (JP)
MORISHIGE NAOKI (JP)
MATSUNO ICHIRO (JP)
International Classes:
B32B23/08
Foreign References:
JP2001199023A2001-07-24
JP2004202702A2004-07-22
Attorney, Agent or Firm:
KODAMA, Yoshihiro et al. (17-2 Sotokanda 2-chome,Chiyoda-k, Tokyo 21, JP)
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Claims:
 外層がセロハンと易カット性プラスチックフィルムとのラミネートフィルムにより形成され、内層がホットメルトにより形成される積層体であることを特徴とする包装用積層体。
 外層を形成する易カット性プラスチックフィルムの材料が、ポリエステルからなることを特徴とする請求項1記載の包装用積層体。
 外層を形成する易カット性を有するプラスチックフィルムの材料が、三層構造からなり、中間層に物理的に脆い層を含むポリエステル及び/又はフィルム表面を機械的に傷つけ物理的に脆くしたポリエステルからなることを特徴とする請求項1記載の包装用積層体。
 内層を形成するホットメルトの塗布量が10~40g/m 2 であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の包装用積層体。
Description:
包装用積層体

 本発明は、ブロックチーズ、羊羹、ういろ 等、包丁やナイフで切り分ける食品の密着 装に適した包装用積層体に関する。
 また、本発明は、あらゆる方向に包丁やナ フで切り分けることができる切れ性(カット 性)の良好な包装用積層体に関する。
 さらに詳しくは、本発明は、外層がセロハ と易カット性プラスチックフィルムとのラ ネートフィルムにより形成され、内層がホ トメルトにより形成される積層体であるこ を特徴とする包装用積層体に関する。
 なお、本発明では、内層とは食品に接する の層を意味し、外層とは外面に露出する側 層を意味する。

 従来、ブロックチーズ等の食品の包装材料 して、食品側の表面に密着性のある熱可塑 樹脂がコートされたプラスチックフィルム セロハンが用いられ、食品の表面に外気が れないよう密着包装する技術が知られてお 、このような包装材料は、販売流通ルート の食品の変質やカビの繁殖を防ぎ、その鮮 を保つためには欠かせない素材として慣用 れている。
 また、食品を直接的に包装する材料として 、防湿加工セロハン(塩化ビニリデン樹脂が コートされたセロハン)又はプラスチックフ ルムにアルミ箔をラミネートして、防水性 防湿性、ガスバリアー性及びヒートシール を与えるために樹脂やワックスをコーティ グしたもの(特許文献1)、微細孔を設けた、 ラスチックフィルムや金属箔等のガスバリ 基材からなる外層とワックスからなる内層 の積層フィルム(特許文献2)が用いられてい 。
 このような包装材料により包装された食品 、一般的に1回で全て食されることは少なく 、喫食のために好みの大きさや形にカットし たブロックの形体で保存されるのが普通であ り、このような食品を包装する包装材料は、 保存性は勿論、包丁やナイフでの切れ性(カ ト性)に優れていることが要求されている。

特開平06-040485号公報

特開平11-292184号公報

 現在、市販されているブロックチーズ等の 品を包装する材料としては、セロハン単層 成のものがほとんどであるが、このような ロハン単層構成では、食品への密着性は良 が、過酷な運搬衝撃力が加わった場合、包 材料にピンホールが生じる可能性が高い。 た、プラスチックにアルミ箔をラミネート たものについては、製造工程での金属探知 が良好に作動しない等の不具合があった。 方、この問題を改善するために、包装材料 一部あるいは全てにプラスチックフィルム 使用したときは、包丁やナイフでの切れ性 損なわれ、商品価値が失われるといった課 があった。
 また、常温加圧シールをするために食品に 着する側の表面にホットメルトが70~130g/m 2 コートされているため、コート面の粘性が必 要以上に高くなり、このような包装材料をロ ール状で常温保存した場合、使用する前にフ ィルム自体がブロッキングを起こしやすくな り、使用前の作業性に問題があった。

 そこで、使用前の保存時にフィルム同士の ロッキングを防ぐため、フィルム製造時に ーンスターチを塗布するとともに、包装材 を冷蔵保存する必要があったが、包装材料 面へのコーンスターチの使用は、製造時に が舞い工程管理が難しくなるという問題が った。
 さらに、フィルムがブロッキングしない様 熱溶融ワックスを薄くコートしようとする 塗工熱により包装材料が収縮するという問 もあった。

 ブロックチーズの包装材料に関する発明に いては、特許文献1及び2に報告されている 、特許文献1の発明には、良好な引き裂き性 一方向のみにしか見られないため賽の目状 に切って使用することはできず、しかも、 装材料表面にホットメルトを40g/m 2 以上塗布するため、製造管理や保存管理が難 しいという問題があった。また、特許文献2 発明は、あらゆる方向に良好な切れ性(カッ 性)を有するものの、フィルムに易カット性 を付与するために施されている微細孔の大き さによっては物理的強度が低下し、ラミネー ト、ワックスコーティング等の二次加工が困 難になるという問題がある。
 このような問題を解決して、あらゆる方向 切れ性(カット性)という望ましい物性を有 ながら、生産管理や保存管理が容易である いう両特性を兼ね備えた包装材料が望まれ いる。

 本発明では、外層に易カット性プラスチッ フィルムとセロハンとをラミネートした積 フィルムを使用することにより、あらゆる 向に良好な包丁やナイフでの切れ性(カット 性)を持ち、しかも、製造時の包装材料の熱 縮や破断が少なく、耐ピンホール性に優れ 包装用積層体を得ることができ、本発明に った。
 また、本発明の包装用積層体は、ヒートシ ルすることを前提として、食品に接する側 内層としてのホットメルトのコート量を   10~40g/m 2 程度とし、さらに包装材料自体のブロッキン グを防止するためのコーンスターチを不使用 として、包装材料製造時の生産管理や保存管 理を容易にすることが可能となった。

 本発明の包装用積層体は、セロハンを基材 して、これに易カット性プラスチックフィ ムを貼り合せることで、あらゆる方向に良 な包丁やナイフでの切れ性(カット性)を維 しながら、包装材料製造時の熱収縮や破断 少なく、しかも耐ピンホール性に優れてい 。
 また、本発明では、コーンスターチを使用 る必要がないので、包装材料の品質管理が 易になり、冷蔵保存の必要性もなくなり、 産の効率化を図ることが可能である。
 以上の物性改善からみて、本発明の包装材 は、あらゆる方向に良好な包丁やナイフで 切れ性(カット性)を有しながら、ピンホー の発生率を低下させることができるので、 ロックチーズ等の食品の包装用として最適 ある。

従来の包装材料の構成を示す拡大断面 。 本発明の実施例1における包装材料の構 成を示す拡大断面図。 本発明の実施例2における包装材料の構 成を示す拡大断面図。 本発明の実施例におけるチーズ包装品 包丁での切れ性(カット性)テストを説明す 斜視図。

符号の説明

1 セロハン
2 ホットメルト
3 コーンスターチ
4 易カット性プラスチックフィルム
5 TD方向切断線
6 MD方向切断線

 次に、本発明の詳細について、実施例の図 に基づいて説明する。
 図1は、従来の包装材料の構成を示す拡大断 面図、図2および図3は、本発明の実施例にお る包装材料の構成を示す拡大断面図、図4は 、本発明の実施例における包装品の包丁での 切れ性(カット性)テストの斜視図である。
 従来の包装材料は、図1に示すように、セロ ハン1を基材とし、ブロックチーズ等の食品 接する側の表面に接着性のあるホットメル 2がコートされ、さらに、その上にブロッキ グ防止料としてコーンスターチ3が塗布され 、ブロッキングが防止されるようになってい る。
 これに対して、本発明の実施例における包 材料は、図2に示すように、セロハン1を基 とし、ブロックチーズ等の食品に接する側 面に易カット性プラスチックフィルム4がラ ネートされ、さらに、その上に接着性のあ ホットメルト2がコートされた積層体となっ ている。
 本発明で使用する易カット性プラスチック ィルム4は、単層構造物でも複層構造物でも 使用は可能ではあるが、特に3層構造からな 積層体を使用することが好適で、しかも中 層を脆く改質したものが最適である。この うな性質を有する易カット性プラスチック ィルムとしては、ポリエステルの延伸フィ ムが適当である。
 また、本発明の包装材料におけるホットメ ト2を構成する熱可塑性樹脂としては、エチ レンビニルアルコール、パラフィンワックス 、マイクロクラスタリンワックス等が適当で ある。

 実施例1として、ホットメルト10~40g/m 2 を、(A)複層構造からなり中間層に物理的に脆 い層を有するポリエステルフィルムと(B)防湿 セロハンとをラミネートした積層フィルムの 上記(A) ポリエステルフィルム側にロールコ ターを用いてコーティングしたものを作成 、物性評価および包丁での切れ性(カット性 )の実験を行った。
 実施例2として、ホットメルト10~40g/m 2 を、(A)フィルム表面を機械的に傷つけ物理的 に脆くしたポリエステルフィルムと(B)防湿セ ロハンとをラミネートした積層フィルムの上 記(A) ポリエステルフィルム側にロールコー ーを用いてコーティングしたものを作成し 物性評価および包丁での切れ性(カット性) 実験を行った。
 また、比較例として、従来から包丁での切 性(カット性)が良好な包装材料であること 知られている塩化ビニリデン樹脂をコート たセロハンの片面に前記の熱溶融ワックス10 0g/m 2 を塗布したものを作成し、物性評価および包 丁での切れ性(カット性)の実験を行った。
 各包装材料にブロック状のプロセスチーズ2 25gを包装し、20代から50代の男女10名を対象と し、包丁での切れ性(カット性)の官能評価を った。
 その結果を表1に示す。

 20代から50代の男女10名を対象とした官能評 では、実施例1、実施例2ともに比較例と同 ようにTD方向、MD方向ともに良好な切れ性(カ ット性)と評価された。
 また、実施例1および実施例2は、比較例に べ酸素透過度および水蒸気透過度が低く保 性に優れていると考えられる。