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Title:
LINEAR LIGHT SOURCE APPARATUS AND IMAGE READING APPARATUS PROVIDED WITH THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/108210
Kind Code:
A1
Abstract:
A linear light source apparatus (100) is provided with a light guide member (120) made of a transparent resin, and a light emitting element (200) which emits light to the light guide member (120). The light guide member (120) is provided with a columnar main body section (130); and a first end section (121) and a second end section (122) which are formed on the both ends of the main body section (130). The main body section (130) has a circumference surface formed as a smooth mirror surface. In a prescribed strip-like region in the longitudinal direction of the main body section, a plurality of recessed sections (131) or protruding sections (132) are formed. Light emitted from the light emitting element (200) is outputted over the longitudinal direction of the main body section (130), from a region facing the strip-like region on the main body section (130). The recessed sections (131) or the protruding sections (132) extend linearly in the width direction of the strip-like region.

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Inventors:
FUJIMOTO HISAYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053227
Publication Date:
September 12, 2008
Filing Date:
February 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ROHM CO LTD (JP)
FUJIMOTO HISAYOSHI (JP)
International Classes:
G03B27/54; F21V8/00; G02B6/00; H04N1/028; H04N1/04
Foreign References:
JPH11134918A1999-05-21
JPH10133026A1998-05-22
JPH06217084A1994-08-05
JP2005017545A2005-01-20
JP2002185708A2002-06-28
Attorney, Agent or Firm:
YOSHIDA, Minoru et al. (Tamatsukuri-motomachiTennoji-ku, Osaka-sh, Osaka 14, JP)
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Claims:
 長手方向に柱状に延びる本体部、および、この本体部の両端に形成された第1の端部と第2の端部、を備えた樹脂製の導光部材であって、上記本体部が、なめらかな鏡面状に形成された周面を有しており、上記長手方向にわたり、その周方向の所定の範囲において、複数の凹部または凸部が形成されている導光部材と、
 上記第1の端部に対向して配置された発光素子と、を備える線状光源装置であって、
 上記発光素子から上記第1の端部に入射した光が、上記本体部の長手方向にわたって、上記本体部の周面における上記凹部または凸部が形成された範囲と対向する領域から出射する構成とされており、
 上記複数の凹部または凸部は、上記本体部の周面に長手方向に延びるように形成された所定幅の帯状領域に形成されており、上記凹部または凸部は、上記帯状領域の幅方向に直線状に延びている、線状光源装置。
 上記帯状領域の幅方向の両側部には、所定幅の平坦部が形成されている、請求項1に記載の線状光源装置。
  上記本体部の周面における上記帯状領域および上記平坦部以外の部分は、円柱または楕円柱外面とされている、請求項2に記載の線状光源装置。
 上記導光部材の成形用のゲートが、上記本体部の周面における上記帯状領域および上記平坦部以外の周方向領域であって、上記帯状領域と対向する領域を除く領域に配置されている、請求項2に記載の線状光源装置。
 上記第2の端部に対向して配置された追加の発光素子をさらに備える構成において、上記ゲートが、上記本体部の長手方向の中央部に配置されている、請求項4に記載の線状光源装置。
 上記ゲートが、上記複数の凹部または凸部が形成されている領域に対して周方向に略90度ずらせた位置に配置されている、請求項4に記載の線状光源装置。
 上記発光素子が搭載された基板と、この基板に固定された枠状連結部材とをさらに備える構成において、上記枠状連結部材には上記発光素子を収容する貫通孔が形成されており、この貫通孔の一部は、上記第1の端部が挿入される構成とされている、請求項1に記載の線状光源装置。
 上記枠状連結部材の上記貫通孔には、上記第1の端部の端面が突き当てられる段部が形成されている、請求項7に記載の線状光源装置。
 上記第1の端部の上記貫通孔に挿入される部分は、円柱状外面部を備えている、請求項7に記載の線状光源装置。
 上記基板は、熱良導性の材質によって形成されている、請求項7に記載の線状光源装置。
 上記熱良導性の材質は、窒化アルミニウムを含む、請求項10に記載の線状光源装置。
 上記基板に添着される、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の放熱部材をさらに備える、請求項11に記載の線状光源装置。
 上記放熱部材の露出表面に形成された、放熱促進機能をもつ被覆層をさらに備える、請求項12に記載の線状光源装置。
 上記発光素子が搭載された基板と、この基板に固定された枠状連結部材とをさらに備える構成において、上記枠状連結部材には上記発光素子を収容する貫通孔が形成されており、上記導光部材の上記第1の端部は、上記貫通孔を塞ぐように上記枠状連結部材に接合されている、請求項1に記載の線状光源装置。
 上記第1の端部は、上記枠状連結部材から遠ざかる方向にテーパ状とされている、請求項14に記載の線状光源装置。
  上記連結部材は、白色系の不透明材料によって形成されている、請求項14に記載の線状光源装置。
 所定間隔を隔てて互いに平行に延びる円柱状の第1および第2の直線部と、これら直線部をつなぐ連結部とを有する導光体と、
 上記第1および第2の直線部の端部に対向して配置された発光ユニットと、を備えた線状光源装置であって、
 上記第1直線部の周面には、複数の凹部または凸部が形成された帯状の第1反射領域が設けられており、上記第2直線部の周面には、複数の凹部または凸部が形成された帯状の第2反射領域が設けられており、これら第1および第2反射領域はともに、上記第1および第2直線部の軸心を含む基準平面の一方側に配置されており、
 上記第1および第2の直線部を横断する断面において、上記第1反射領域の中心から上記第1直線部の上記軸心を通って延びる第1の直線と、上記第2反射領域の中心から上記第2直線部の上記軸心を通って延びる第2の直線とが、1点において交わっている、線状光源装置。
 上記発光ユニットは、上記第1および第2の直線部の端部に対向している2つのLEDと、これらLEDの双方を搭載する基板と、を含んでいる、請求項17に記載の線状光源装置。
 上記基板に接する放熱板をさらに備える構成において、上記基板は窒化アルミニウム製であり、上記放熱板は、アルミニウム製またはアルミニウム合金製である、請求項18に記載の線状光源装置。
 線状に延びる読み取り領域を照明するための光源装置と、
 上記読み取り領域から来る光を検知するためのイメージセンサと、を備える構成において、
 上記光源装置は、請求項17に記載の線状光源装置である、画像読み取り装置。
Description:
線状光源装置およびそれを備え 画像読み取り装置

 本発明は、線状光源装置およびそれを備 た画像読み取り装置に関する。

 従来、線状光源装置は、原稿の2次元画像 を読み取るように構成された画像読み取り装 置の光源として、あるいは、液晶ディスプレ イ装置等のバックライトとして用いられてい る(たとえば下記の特許文献1および2参照)。 願の図8は、フラットベッド型のイメージス ャナの構成の一例を示す概略図である。こ イメージスキャナSは、CCDラインセンサ4を 載したイメージセンサユニットUを備えてい 。このほか、イメージセンサユニットUは、 光源1と、複数のミラー21~25、レンズ3とをケ ス5内に組み込んで構成されている。イメー センサユニットUは、透明な原稿載置板DPの 方を副走査方向に移動するように設置され 。動作において、光源1が発する光によって 原稿Dが照明され、その反射光が複数のミラ 21~25で反射された後、レンズ3を介してCCDラ ンセンサ4上に集光させられる。

特開2000-134413号公報

特開平11-146157号公報

 上記イメージセンサユニットUにおける光 源1は、カラー画像を読み取るために白色光 発する構成とされ、このような光源には、 来、冷陰極管が用いられてきた。

 しかしながら、線状光源装置として冷陰 管を用いるにあたっては、次のような問題 なお存在する。第1に、冷陰極管の駆動には 、放電電圧を得るためにインバータ等を用い て昇圧する必要があり、電源回路がコスト高 となる。第2に、冷陰極管は、有害な水銀蒸 が内部に封じ込められているため、環境に って適切であるとはいえない。第3に、冷陰 管は、その軸心周りのすべての方向に発光 るので、多くの光が無駄になり効率が悪い

 本発明は、上記した事情のもとで考え出 れたものである。そこで本発明は、ライン のイメージセンサを搭載した画像読み取り 置等の光源として、冷陰極管に代わる好適 線状光源装置を提供することをその課題と る。

 上記の課題を解決するため、本発明では 次の技術的手段を採用している。

 本発明の第1の側面によって提供される線 状光源装置は、樹脂製の導光部材と、この導 光部材の近傍に配置される発光素子と、を備 える。上記導光部材は、長手方向に柱状に延 びる本体部、および、この本体部の両端に形 成された第1の端部と第2の端部を含む。上記 体部は、なめらかな鏡面状に形成された周 を有するとともに、上記長手方向にわたり その周方向の所定の範囲において、複数の 部または凸部が形成されている。上記発光 子は、たとえばLEDであり、上記導光部材の 記第1の端部に対向して配置されている。上 記発光素子から上記第1の端部に入射した光 、上記本体部の長手方向にわたって、上記 体部の周面における上記凹部または凸部が 成された範囲と対向する領域から出射する 上記複数の凹部または凸部は、上記本体部 周面に長手方向に延びるように形成された 定幅の帯状領域に形成されており、上記凹 または凸部は、上記帯状領域の幅方向に直 状に延びている。

 本発明の第2の側面によって提供される線 状光源装置は、所定間隔を隔てて互いに平行 に延びる円柱状の第1および第2の直線部、並 に、これら直線部をつなぐ連結部を有する 光体と、上記第1および第2の直線部の端部 対向して配置された発光ユニットと、を備 る。上記第1直線部の周面には、複数の凹部 たは凸部が形成された帯状の第1反射領域が 設けられており、上記第2直線部の周面には 複数の凹部または凸部が形成された帯状の 2反射領域が設けられている。これら第1およ び第2反射領域はともに、上記第1および第2直 線部の軸心を含む基準平面の一方側に配置さ れている。上記第1および第2の直線部を横断 る断面において、上記第1反射領域の中心か ら上記第1直線部の上記軸心を通って延びる 1の直線と、上記第2反射領域の中心から上記 第2直線部の上記軸心を通って延びる第2の直 とは、1点において交わっている。好ましく は、上記発光ユニットは、上記第1および第2 直線部の端部に対向している2つのLEDと、こ れらLEDの双方を搭載する基板と、を含んでい る。

 本発明の第3の側面によって提供される画 像読み取り装置は、線状に延びる読み取り領 域を照明するための光源装置と、上記読み取 り領域から来る光を検知するためのイメージ センサとを備える。上記光源装置は、上述し た本発明の第1の側面または第2の側面によっ 提供される線状光源装置である。

 本発明のその他の特徴および利点は、図 を参照して以下に行う詳細な説明から、よ 明らかとなろう。

本発明の第1実施例に基づく線状光源装 置の全体構成を示す図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 図2のIII-III線に沿う断面図である。 図1に示す導光部材の部分拡大斜視図で ある。 上記導光部材を形成するための金型を す断面図である。 本発明の第2実施例に基づく線状光源装 置の全体構成を示す図である。 上記第2実施例の変形例を説明する一部 断面図である。 本発明の線状光源装置を用いた画像読 取り装置の構成を示す概略図である。 上記画像読み取り装置における、原稿 らCCDラインセンサまでの光路を説明する図 ある。 本発明の第3実施例に基づく線状光源 置の全体構成を示す図である。 図10のXI-XI線に沿う断面図である。 本発明の第4実施例に基づく線状光源 置の全体構成を示す図である。 本発明の第5実施例に基づく線状光源 置の要部を示す断面図である。 図13のXIV-XIV線に沿う断面図である。 本発明の第6実施例に基づく線状光源 置の全体構成を示す図である。 図15のXVI-XVI線に沿う断面図である。 本発明の第7実施例に基づく線状光源 置の全体構成を示す図である。 本発明の第8実施例に基づく線状光源 置の要部を示す断面図である。 本発明の第9実施例に基づく線状光源 置の要部を示す断面図である。 本発明の第10実施例に基づく線状光源 置の全体構成を示す平面図である。 第10実施例の線状光源装置を示す背面 である。 図20のXXII-XXII線に沿う断面図である。 図20のXXIII-XXIII線に沿う断面図である 第10実施例の線状光源装置を用いた画 読み取り装置の構成を示す概略図である。 第10実施例の線状光源装置の効果を説 する図である。

 以下、本発明の好ましい実施例につき、 面を参照して具体的に説明する。

 図1~図4は、本発明の第1実施例に基づく線 状光源装置100を示している。この線状光源装 置100は、直線状に長く延びる導光部材120と、 この導光部材120の各端部に配置された発光素 子200とを備えている。

 図1に示すように、導光部材120は、円柱状 をした本体部130と、この本体部130に一体成形 された第1の端部121及び第2の端部122を有して る。本体部130は、その全長にわたって一様 円形断面を有している。導光部材120は、た えば、PMMAやポリカーボネートなどの透明樹 脂からなる。本体部130の直径は、たとえば4mm 程度である。また、この本体部130の周面は、 なめらかな鏡面状とされている。

 図1、図2および図4からよく理解されるよ に、上記本体部130の周面には、所定幅で本 部130の長手方向に延びる帯状領域134が設定 れ、この帯状領域134には、長手方向に並ぶ 数箇所の凹部131と凸部132とが交互に連続し 形成されている。各凸部132の上面132aは、平 坦面(すなわち、帯状領域134の幅方向につい 直線状)とされ、各凹部131は、一様な断面を して帯状領域134の幅方向に延びるように形 されている。各凹部131の底部は、円筒内面 とされている一方、この凹部131と上記凸部1 32の上面132aとは、なめらかな円筒外面部によ って連結されている。このような帯状領域134 の幅方向両側には、全長にわたり沿うように して、平坦部135が形成されている。帯状領域 134の両側に位置する平坦部135は、同一平面内 に位置し、本体部130中心線に対して平行をな すように形成されている。上記したように、 本体部130の直径はたとえば4mmであるが、帯状 領域134の幅はたとえば1.6mm、各平坦部135の幅 たとえば0.35mm、凸部132の平坦部135に対する さは、たとえば0.19mm、凸部132の上面132aに対 する凹部131の深さは、たとえば、0.18mmに設定 され、かつ、各凹部131の形成ピッチは、たと えば1.5mmに設定される。しかしながら、これ の各寸法は、導光部材120の径に応じて種々 定可能である。また、この実施例において 、凹部131や凸部132は、帯状領域134の幅方向 一様断面で延びるように形成されているが 帯状領域134に形成した平坦な面に凹球面状 凹みを設けたり、凸球面状の突起を設けた してもよい。

 上記導光部材120の第1の端部121および第2 端部122には、図1および図2に表れているよう に、角状のソケット部140が一体形成されてい る。この角状のソケット部140の底面が実質的 に上記本体部の端面141となり、この端面141が 、発光素子200から上記本体部130への光の入射 部となる。

 上記したように、上記導光部材120は、PMMA やポリカーボネートなどの樹脂により一体成 形される。すなわち、図5に示すように、複 の金型500A,500Bによって形成されたキャビテ 内にゲート136から流動状態の樹脂を注入し この樹脂を固化させた後、型開きをする。 の導光部材120においては、図1、図3および図 4に示されているように、ゲート136の位置を 本体部130の長手方向の中央部であって、本 部130の周方向に関しては、上記凹部131と凸 132とが設けられた帯状領域134と、この帯状 域134と対向する光出射領域とを避けた、上 帯状領域134の幅方向中心位置に対して本体 130の周方向に略90度ずらせた位置に設定して いる。このことの技術的意義については、後 述する。

 上記発光素子200としては、支持基板210上 搭載されたパッケージ型の白色LEDが好適に いられるが、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のLED アチップを支持基板210上に搭載してもよい 支持基板210は、たとえば長矩形状をしてお 、その長手方向一端部に発光素子200が搭載 れており、その余の領域は、放熱および配 パターンの配置領域として利用される。こ 支持基板210の材質としては、熱伝導性にき めて優れた窒化アルミニウムを採用するこ が望ましい。また、この実施例では、支持 板210の放熱性能をさらに高めるために、支 基板210の裏面側に、所定厚みのアルミニウ 製、またはアルミニウム合金製の放熱板220 積層状に接着されている。

 上記導光部材120の第1の端部121および第2 端部122に対する上記支持基板210への連結は 上記ソケット部140内に発光素子200を収容す ようにして、上記ソケット部140と支持基板21 0との間をたとえば接着によって接続するこ により行う。

 次に、上記構成の線状光源装置100の作用 ついて説明する。

 導光部材120の2つの端部121,122において、 れぞれ、発光素子200が点灯させられると、 の発光素子200から発せられた光は、導光部 120の第1の端部121と第2の端部122から、本体部 130の端面141に入射させられる(図2参照)。この ようにして本体部130に入射した光は、図2に 式的に示すように、本体部130内を、その滑 かな表面で全反射しつつ長手方向に進行す 。図2に模式的に示すように、このような光 一部は、上記の凹部131において反射させら て本体部130を横断しようとする方向に進行 向を転換させられる。凹部131は、帯状領域1 34の幅方向に直線状に延びているので、この 部131で反射させられて本体部130を横断して 行する光が不当に拡がることがない。そう て、上記のように進行方向を転換させられ 光は、図3に模式的に示すように、概して、 本体部130における上記凹部131と凸部132が設け られた帯状領域134と対向する領域に向けて進 行し、この領域において、全反射臨界角より 小さい角度で本体部130の周面に到達したもの が外部に出射させられる。そうして、上記本 体部130が円柱状をしていること、すなわち、 上記本体部130の周面における上記帯状領域( 部131および凸部132が形成されている領域)134 よびその両側の平坦部135を除く部分が円柱 面を有していることによる凸レンズ効果に り、出射する光が本体部130の周方向に広が ことが抑制され、出射光を、目標とする領 Aに集中させることができる。

 本体部130に設ける凹部131および凸部132が 成された帯状領域134は、平坦部135に挟まれ 格好で形成されているため、本体部130の基 外形が円柱状であったとしても、帯状領域1 34の幅を本体部130の長手方向にわたって一定 をもって延びるように明確に規定すること できる。したがって、導光部材120の内部を 手方向に進行してきた光の方向を変換して 状領域134の反対側の外面から出射させる作 を、本体部130の長手方向の各所においてば つきなく行うことができるようになる。ま 、本体部130に設ける凹部131または凸部132が 状領域134の幅方向に延びかつ、幅方向につ て直線状をなすように形成するので、図5に 示すような分割構成を採用しつつ、導光部材 120を成形するための金型500A,500Bの作成にあた り、上記凹部131および凸部132を形成するため の金型内面形状の作成も容易となる。

 さらに、上記構成の導光部材120は、成形 ためのゲート136を、本体部130の周方向に関 て、上記帯状領域134と、この帯状領域134と 向する光出射領域とを避けた、上記帯状領 134の幅方向中心位置に対して本体部130の周 向に略90度ずらせた位置に設定しているの 、ゲート136の存在による異形の発生や曇り 発生に起因して、上記凹部131や凸部132によ 光の方向変換作用が部分的に阻害されたり 本体部130の表面からの光の出射作用が部分 に阻害されたりすることを回避することが きる。上記ゲート136はまた、本体部130の長 方向の略中央部に設定している。すなわち 導光部材120に発光素子200からの光が入射さ る第1の端部121と第2の端部122の双方から最も 遠い位置に上記ゲート136の位置が設定されて いるので、ゲート136の存在による異形の発生 や曇りの発生に起因した悪影響を最も少なく することができる。

 さらに、上記構成の線状光源装置100にあ ては、発光素子200を搭載する支持基板210の 質として、窒化アルミニウムを採用してい とともに、支持基板210に発光素子200の搭載 域と放熱領域を設定し、さらには、この支 基板210の裏面側にアルミニウムまたはアル ニウム合金製の放熱板220を積層接着してい ので、発光素子200の点灯時に発生する熱を わめて効率よく外部に逃がすことができる その結果、発光素子200の高出力による長時 連続点灯が可能となり、線状の光源として きわめて効率の高いものとなる。

 図6は、本発明の第2実施例に基づく線状 源装置を示している。この線状光源装置100A 、導光部材120の一端部(第1の端部)121に発光 子200を配置し、他端部(第2の端部)122には、 射手段250を設けた点が図1ないし図4に示し 第1実施例の場合と異なる。以下においては この第2実施例の線状光源装置100Aについて 第1実施例の線状光源装置100と異なる点につ て説明し、共通する点については、第1実施 例の線状光源装置100について付した符号と同 一の符号を付すことにより、詳細な説明は適 宜省略する。

 導光部材120は、その本体部130の第1の端部 121のみにソケット部140が形成されており、第 2の端部122には、反射手段250が形成されてい 。本体部130およびソケット部140の形態は、 本的に、第1実施例にかかるものと同様であ 。反射手段250は、上記本体部130の第2の端部 122に、白色系の樹脂でできたキャップ252を嵌 着させたり、金属を蒸着したりすることによ り形成することができるほか、図7に変形例 して示すように、導光部材120の第2の端部122 、本体部130の軸線に対して45度の角度で傾 する2つの面からなる三角山状にカットする 、または、本体部130の軸線に対して母線も くは稜線が45度程度で傾斜する円錐状ある は角錐状にカットして構成することができ 。このようにすることにより、本体部130の 部をその軸線方向に進行してきた光の多く 、第2の端部122の傾斜面253で2回の全反射をす ることにより、逆方向に戻される。そうして 、この戻り光もまた、帯状領域134における凹 部131および凸部132による光の方向変換作用を 経て、出射光として無駄なく利用される。

 導光部材120の第1の端部121には、ソケット 部140を介して、支持基板210に搭載された発光 素子200が対向配置される点、導光部材120の本 体部130には、平坦部135で挟まれた格好で帯状 領域134が形成され、この帯状領域には、凹部 131および凸部132が形成されている点、および 、樹脂成形用のゲート136の本体部130の周方向 の位置が、帯状領域134に対して周方向に略90 ずらせた位置に形成されている点は、第1実 施例と同様である。

 上記構成の線状光源装置100,100Aは、CCDイ ージセンサユニット等の画像読み取り装置40 0の光源として、従前の冷陰極管に代えて好 に用いることができる。この画像読み取り 置400は、図8に示すように、線状光源装置100( 100A)と、複数のミラー21~25と、レンズ3と、CCD インセンサ4とをケース5内に組み込んで構 され、フラットベッド型イメージスキャナS おいて、透明ガラスなどからなる原稿載置 DPの下方を副走査方向に移動させられる。 作においては、上記線状光源装置100(100A)が する光によって照明された原稿Dからの反射 が複数のミラー21~25で反射された後、レン 3を介してCCDラインセンサ4上に集光させられ る。このとき、原稿D上の主走査方向に延び 1ラインの画像がCCDラインセンサ4上に結像さ せられ、かつ読み取られ、このような動作が この画像読み取り装置400が副走査方向に所定 ピッチ移動する毎に繰り返されることにより 、原稿の2次元画像が読み取られる。

 前述したように、上記構成の線状光源装 100(100A)は、その発光部分たる導光部材120の 体部130が円柱状をしているため、上記画像 み取り装置400における冷陰極管が装備され いた部位に、さほど変更を加えることなく 都合よく組み込むことができる。そして、 の線状光源装置100(100A)は、導光部材120の本 部130における上記帯状領域134と反対側の周 から限定された方向に効率よく光を照射す ことができるのであり(図3参照)、このよう 出射方向を、フラットベッド型イメージス ャナSにおける原稿載置板DP上の原稿Dの副走 査方向の一定領域に向けるようにする。この ように、上記構成の線状光源装置100(100A)は、 冷陰極管のように周面全面から光が放射され る場合のように、反射部材を追加する必要な く、長手方向の全長において、一定の限定さ れた方向に向けて光を照射することができる 。

 なお、CCDイメージセンサユニットの場合 原稿Dからレンズ3を介してCCDラインセンサ4 至る、ミラー21~25で折り畳まれる光路を展 して模式的に描くと図9に示すようになる。 の図から判るように、CCDラインセンサ4ない しレンズ3からみた原稿Dの読取幅の画角は、 とえば50°程度となるように広がっている。 このことは、原稿の読取幅の中央付近からCCD ラインセンサ4までの光路長に対し、読取幅 端部からCCDラインセンサ4までの光路長が明 かに長くなることから、原稿Dを読取幅全体 にわたって均等な明るさで照明したとしても 、CCDラインセンサ4上で読み取られる画像は 上記読取幅の端部ほど暗くなることを意味 る。

 このような場合、上記構成の線状光源装 100(100A)においては、上記凹部131の形成ピッ を導光部材120の長手方向中央部に対して端 にむかうほど短くする、すなわち、端部に かうほど密とすることにより、容易に、導 部材120の長手方向(主走査方向に対応)中央 に対して両端部のほうが出射光量が大とな ようにすることができる。これにより、CCD インセンサ4上で読み取られる画像の明るさ 、主走査方向について均等化することがで る。

 従来、この種の平面ディスプレイ装置の ックライト光源としても、冷陰極管が採用 れていたが、この冷陰極管を上記構成の線 光源装置に置き換えることも可能である。

 たとえば、上記した実施例では、導光部 120の本体部130は、円柱状としているが、こ 以外の柱状形状、たとえば楕円柱状であっ もよい。ただし、帯状領域134およびこれを む平坦部135以外の周面には、できるだけ明 な稜線が形成されないようにすることが望 しい。

 図10および11は、本発明の第3実施例に基 く線状光源装置100Bを示している。この線状 源装置100Bは、上記第1実施例と同様に、導 部材120と、この導光部材120の両端部に配置 れた発光素子200とを備えている。以下で説 するように、第3実施例の線状光源装置100Bは 、その基本的な構成において第1実施例の光 装置100と実質的に同じであるが、導光部材12 0を支持基板210に固定する仕方が第1実施例の 合と異なっている。

 図10に示すように、導光部材120は、全長 わたって一様な円形断面を有する円柱状を た本体部130と、この本体部130の両端に形成 れた第1の端部121と第2の端部122とを有し、た とえば、PMMAやポリカーボネートなどの透明 脂により一体成形されたものである。円柱 の本体部130の直径は、たとえば2mm程度であ 。また、この本体部130の周面は、なめらか 鏡面状とされている。

 図10および11から理解されるように、上記 本体部130の周面には、所定幅で本体部130の長 手方向に延びる帯状領域134が設定され、この 帯状領域134には、長手方向に並ぶ複数箇所の 凹部131と凸部132とが交互に連続して形成され ている。このような帯状領域134の幅方向両側 には、全長にわたり沿うようにして、平坦部 135が形成されている。帯状領域134の両側に位 置する平坦部135は、同一平面内に位置し、本 体部130中心線に対して平行をなすように形成 されている。上記したように、本体部130の直 径はたとえば2mmであるが、帯状領域134の幅は たとえば0.8mm、各平坦部135の幅はたとえば0.17 5mm、凸部132の平坦部135に対する高さは、たと えば0.13mm、凸部132の上面132aに対する凹部131 深さは、たとえば、0.12mmに設定され、かつ 各凹部131の形成ピッチは、たとえば1.5mmに設 定される。なお、これらの各寸法は、導光部 材120の径に応じて種々設定可能である。

 上記導光部材120は、第1実施例に関し図5 参照して説明したのと同様の金型成型手法 より形成することができる。すなわち、複 の金型(図5に示す500A,500B参照)によって形成 れたキャビティ内にゲート(図5における符号 136)から流動状態の樹脂を注入し、この樹脂 固化させた後、型開きをする。第3実施例の 光部材120においても、図10に示すように、 ート136の位置は、本体部130の長手方向の中 部である。本体部130の周方向に関しては、 記凹部131と凸部132とが設けられた帯状領域13 4と、この帯状領域134と対向する光出射領域 を避けた、上記帯状領域134の幅方向中心位 に対して本体部130の周方向に略90度ずらせた 位置に設定している。

 上記発光素子200としては、パッケージ型 LEDが用いられる。各発光素子200は、図11に すように、補助基板202上に搭載されており この補助基板202は、支持基板210に固定され いる。すなわち、発光素子200は、補助基板20 2を介して支持基板210に搭載されている。同 に示すように、補助基板202には、枠状連結 材203が固定されている。この枠状連結部材20 3には、貫通孔203aが形成されており、発光素 200は、この貫通孔203a内に配置されている。 枠状連結部材203は、好ましくは、白色の樹脂 によって形成される。上記貫通孔203aは、円 をしており、所定深さの位置に段部203bが形 されている。このため、貫通孔203aは、相対 的に大きな内径を有する第1収容部と、この 1収容部に連通し且つ相対的に小さな内径を する第2収容部とに分かれる。第1収容部の 径は、上記導光部材120の外径と対応した値 されており、図示した例では2mm程度である 段部203bの上記補助基板202の表面からの距離( 高さ)は、第2収容部に発光素子200が余裕をも て収容されるように、発光素子200の上面高 より十分大きくしてある。発光素子200とし は、たとえば青色発光のものが用いられる この発光素子200は、貫通孔203aの第2収容部( なわち、上記段部203bまでの領域)を埋める 脂(図示略)に覆われる。この樹脂の表面側に 蛍光材料を塗布することにより、青色光がた とえば白色光に変換されるようにしてもよい 。

 上記のようにして支持基板210上に発光素 200が搭載される。一方、上記枠状連結部材2 03の貫通孔203aに、上記導光部材120の端部を段 部203bに突き当たるまで挿入する。これによ 、導光部材120の第1および第2の端部121,122に 向して発光素子200aが好適に配置されるとと に、支持基板210と導光部材120の第1および第 2の端部121,122との連結が図られる。

 支持基板210は、たとえば長矩形状をして り、その長手方向一端部に発光素子200が搭 されており、その余の領域は、放熱および 線パターンの配置領域として利用される。 の支持基板210の材質としては、たとえば、 伝導性に優れた窒化アルミニウムが採用さ る。また、この実施例では、支持基板210の 熱性能をさらに高めるために、支持基板210 裏面に、所定厚みのアルミニウム製、また アルミニウム合金製の放熱板220が積層状に 着されている。放熱促進手段として、放熱 220の露出表面の一部または全部に、表面熱 射率の高い層を形成してもよい。そのため 手法としては、当該露出表面に黒色塗料を 布することや、熱放射率の高いセラミック よるコーティングをすること、熱放射率の い材質からなるシートを貼着することなど 考えられる。あるいは、所定の表面処理、 とえば有限会社三恵精機製作所が提供する GHA処理」を行ってもよい。

 次に、上記構成の線状光源装置100Bの作用 について説明する。

 図11に示すように、発光素子200から発せ れた光は、導光部材120の第1の端部121あるい 第2の端部122の端面141に入射させられる。こ のようにして本体部130に入射した光は、同図 に模式的に示すように、本体部130内を、その 滑らかな表面で全反射しつつ長手方向に進行 する。このような光の一部は、上記の凹部131 において反射させられて本体部130を横断しよ うとする方向に進行方向を転換させられる。 凹部131は、帯状領域134の幅方向に直線状に延 びているので、この凹部131で反射させられて 本体部130を横断して進行する光が不当に拡が ることがない。上記のように進行方向を転換 させられた光は、本体部130における上記凹部 131と凸部132が設けられた帯状領域134と対向す る領域に向けて進行し、この領域において、 全反射臨界角より小さい角度で本体部130の周 面に到達したものが外部に出射させられる。 この際に、上記本体部130が円柱状をしている こと、すなわち、上記本体部130の周面におけ る上記帯状領域(凹部131および凸部132が形成 れている領域)134およびその両側の平坦部135 除く部分が円柱外面を有していることによ 、出射する光が本体部130の周方向に広がる とが抑制され(凸レンズ効果)、出射光を、 標とする領域に集中させることができる。

 本体部130に設ける凹部131および凸部132が 成された帯状領域134は、平坦部135に挟まれ 格好で形成されているため、本体部130の基 外形が円柱状であったとしても、帯状領域1 34の幅を本体部130の長手方向にわたって一定 をもって延びるように規定することができ 。したがって、導光部材120の内部を長手方 に進行してきた光の方向を変換して帯状領 134の反対側の外面から出射させる作用を、 体部130の長手方向の各所においてばらつき く行うことができるようになる。

 加えて、導光部材120の端部は、枠状連結 材203の貫通孔203aに挿入された恰好で発光素 子200に対向させられている。また、上記枠状 連結部材203は白色系の樹脂によって形成され ている。このため、発光素子200から発せられ た光はほとんど無駄となることなく導光部材 120の第1および第2の端部1221,122に入射させら る。

 上記枠状連結部材203の貫通孔203aは、導光 部材120の断面形態と対応した円形をしている ため、導光部材120は、所望の軸転位置におい て上記枠状連結部材203に連結可能である。す なわち、導光部材120における上記凹部131また は凸部132が形成された周方向位置を、支持基 板210に対する所望の方向に設定することが可 能となる。

 さらに、上記構成の線状光源装置100Bにあ っては、発光素子200を搭載する支持基板210の 材質として、窒化アルミニウムを採用してい るとともに、この支持基板210の裏面側にアル ミニウムまたはアルミニウム合金製の放熱板 220を積層接着している。このような構成によ り、発光素子200の点灯時に発生する熱をきわ めて効率よく外部に逃がすことができ、その 結果、発光素子200の高出力による長時間連続 点灯が可能となる。

 図12は、本発明の第4実施例に基づく線状 源装置を示している。この線状光源装置100C は、導光部材120の一端部(第1の端部)121に発光 素子200を配置し、他端部(第2の端部)122には、 反射手段250を設けた点が図10示した第3実施例 の線状光源装置100Bと異なる。以下において 、この線状光源装置100Cについて、第3実施例 の線状光源装置100Bと異なる点について説明 、共通する点については、詳細な説明は適 省略する。

 導光部材120は、その本体部130の第1の端部 121のみに発光素子200が対向配置され、第2の 部122には、反射手段250が形成されている。 体部130の形態および第1の端部121を支持基板2 10に固定するための構造は、基本的に、第3実 施例にかかるものと同様である。反射面手段 250は、上記本体部130の第2の端部122に、白色 の樹脂でできたキャップ252を嵌着させたり 金属を蒸着したりすることにより形成する とができる。そのほか、図7を参照して説明 たように、導光部材120の第2の端部122を、本 体部130の軸線に対して45度の角度で傾斜する2 つの面からなる三角山状にカットにしてもよ い。または、本体部の軸線に対して母線もし くは稜線が45度程度で傾斜する円錐状あるい 角錐状にカットして構成することができる このようにすることにより、本体部130の内 をその軸線方向に進行してきた光の多くが 第2の端部122の傾斜面253で2回の全反射をす ことにより、逆方向に戻される。そうして この戻り光もまた、帯状領域134における凹 131および凸部132による光の方向変換作用を て、出射光として無駄なく利用される。

 図13は、本発明の第5実施例に基づく線状 源装置を示している。この線状光源装置100D は、発光素子200を支持基板210上に直接ボンデ ィングするとともに、上記支持基板210上に、 枠状連結部材203を固定して構成している点が 上記第3あるいは第4実施例の線状光源装置100B ,100Cと異なる。窒化アルミニウム製の支持基 210上には、ボンディングパッド(図示略)が 成されており、このパッド上に発光素子200 直接ボンディングされている。発光素子200 頂面の端子は、支持基板210上に形成された 極パターンにワイヤを介して接続されてい 。

 上記した第3~第5実施例では、導光部材120 端部を円柱状とし、これに対応して枠状連 部材203の貫通孔203aを円形としているが、必 ずしもこれに限定されるわけではない。たと えば、図14に示すように、導光部材120の円筒 外面部と対応する内径をもつ円柱内面部203c と、この円柱内面部203cより退避した凹部203d を有するように枠状連結部材203を構成して よい。このようにすれば、凹部203dに接着剤 を充填するなどして、軸心周りに関する位置 調整の後に、導光部材120を枠状連結部材203に 対して適正かつ強固に連結することができる 。

 図15および16は、本発明の第6実施例に基 く線状光源装置100Eを示している。この線状 源装置100Eは、導光部材120と、この導光部材 120の両端部に配置された発光素子200とを備え ている。

 図15に示すように、導光部材120は、全長 わたって一様な円形断面を有する略円柱状 した本体部130と、この本体部130の両端に形 された第1の端部121と第2の端部122とを有して いる。第1の端部121と第2の端部122とは、本体 130から連続する円形断面を有しつつ、それ の端面121a,122aに向うほど次第に拡径するテ パ状となっている。この導光部材120はまた たとえば、PMMAやポリカーボネートなどの透 明樹脂により一体成形されたものであり、そ の周面は、なめらかな鏡面状とされている。 略円柱状の本体部130の直径は、たとえば2mm程 度であり、第1の端部121と第2の端部122の各端 121a,122aの直径は、たとえば、4mm程度である

 図15および16からよく理解されるように、 上記本体部130の周面には、所定幅で本体部130 の長手方向に延びる帯状領域134が設定され、 この帯状領域134には、長手方向に並ぶ複数箇 所の凹部131と凸部132とが交互に連続して形成 されている。各凸部132の上面132aは、平坦面 され、各凹部131は、一様な断面を有して帯 領域134の幅方向に延びるように形成されて る。各凹部131の底部は、円筒内面状とされ いる一方、この凹部131と上記凸部132の上面13 2aとは、なめらかな円筒周面部によって連結 れている。このような帯状領域134の幅方向 側には、全長にわたり沿うようにして、平 部135が形成されている。帯状領域134の両側 位置する平坦部135は、同一平面内に位置し 本体部130中心線に対して平行をなすように 成されている。上記したように、本体部130 直径はたとえば2mmであるが、帯状領域134の はたとえば0.8mm、各平坦部135の幅はたとえ 0.175mm、凸部132の平坦部135に対する高さは、 とえば0.13mm、凸部132の上面132aに対する凹部 131の深さは、たとえば、0.12mmに設定され、か つ、各凹部131の形成ピッチは、たとえば1.5mm 設定される。しかしながら、これらの各寸 は、導光部材120の径に応じて種々設定可能 ある。

 上記したように、上記導光部材120は、PMMA やポリカーボネートなどの樹脂により一体成 形される。すなわち、複数の金型(図5の符号5 00A,500B参照)によって形成されたキャビティ内 にゲート136から流動状態の樹脂を注入し、こ の樹脂を固化させた後、型開きをする。この 導光部材120においては、図15に示されている うに、ゲート136の位置を、本体部130の長手 向の略中央部であって、本体部130の周方向 関しては、上記凹部131と凸部132とが設けら た帯状領域134と、この帯状領域134と対向す 光出射領域とを避けた、上記帯状領域134の 方向中心位置に対して本体部130の周方向に 90度ずらせた位置に設定している。

 上記発光素子200としては、パッケージ型 LEDが用いられ、この発光素子200は、図16に 示するように、補助基板202にボンディング れている。また、補助基板202は、支持基板21 0に固定されている。補助基板202には、上記 光素子200を取り囲む貫通孔203aを有する枠状 射部材203が固定されている。この枠状反射 材203は、好ましくは、白色の樹脂によって 成される。上記貫通孔203aは、円形をしてい る。この貫通孔203の内部には、上記発光素子 200を包み込む、シリコーン樹脂等の軟質の樹 脂204が充填されている。なお、上記発光素子 200としては、たとえば青色発光のものが用い られ、この場合、上記貫通孔203aの入口付近 上記軟質樹脂204を覆うように蛍光材料205を 置する。これにより、この発光素子200から た光を、白色光に変換することができる。 記枠状反射部材203の上面(光出射側の面)203b 平坦な面とされ、この光出射側の面203bにお る貫通孔203aの開口部が、この発光素子200に おける光出射領域となる。この光出射領域の 大きさは、導光部材120の第1および第2の端部1 21,122における端面121a,122aの大きさより小とさ れる。

 図16に示すように、導光部材120の両端部12 1,122は、枠状反射部材203の光出射側の面203bに 対し、接着剤等を用いて固定されている。こ のとき、上記両端部121,122の端面121a,122aの広 の範囲内に発光素子200の光出射領域(上記貫 孔203a)が納まるようにする。

 支持基板210は、たとえば長矩形状をして り、その長手方向一端部に発光素子200が搭 されており、その余の領域は、放熱領域お び配線パターンの配置領域として利用され 。この支持基板210の材質としては、好まし は窒化アルミニウムである。また、この実 例では、支持基板210の放熱性能をさらに高 るために、支持基板210の裏面側に、所定厚 のアルミニウム製、またはアルミニウム合 製の放熱板220が接着されている。なお、こ 放熱板220の露出表面にはさらに、好ましく 、表面熱放射率の高い層が形成される。そ ためには、黒色塗料による着色をしたり、 限会社三恵精機製作所が提供する「GHA処理 と称する表面処理を行ったり、熱放射率の いセラミックによるコーティングをしたり 熱放射率の高い材質からなるシートを貼着 たりすることが考えられる。

 次に、上記構成の線状光源装置100Eの作用 について説明する。

 導光部材120の2つの端部121,122において、 れぞれ、発光素子200が点灯させられると、 の発光素子200から発せられた光は、導光部 120の第1の端部121と第2の端部122の両端面121a,1 22aから入射させられ、本体部130に導かれる( 16参照)。このとき、発光素子200の光出射領 (貫通孔203a)は、上記両端部121,122の端面121a,12 2aの広さの範囲内に納まっているから、発光 子200から発せられた光のすべてが導光部材1 20に導入される。導光部材120の上記両端部121, 122は、長手方向内方に向うほど縮径するテー パ状となっており、かつ周面はなめらかな鏡 面となっているので、このテーパ状の両端部 121,122は、光を外部に漏らすことなく、本体 130に導くことができる。また、発光素子200 おける枠状反射部材203は、白色樹脂によっ 形成されているので、発光素子200が発した を無駄にすることなく、出射することがで る。

 このようにして本体部130に導かれた光は 図16に模式的に示すように、本体部130内を その滑らかな表面で全反射しつつ長手方向 進行する。図16に示すように、このような光 の一部は、上記の凹部131において反射させら れて本体部130を横断しようとする方向に進行 方向を転換させられる。凹部131は、帯状領域 134の幅方向に直線状に延びているので、この 凹部131で反射させられて本体部130を横断して 進行する光が不当に拡がることがない。そし うて、上記のように進行方向を転換させられ た光は、図3に模式的に示すように、概して 本体部130における上記凹部131と凸部132が設 られた帯状領域134と対向する領域に向けて 行し、この領域において、全反射臨界角よ 小さい角度で本体部130の周面に到達したも が外部に出射させられる。そうして、上記 体部130が略円柱状をしていること、すなわ 、上記本体部130の周面における上記帯状領 (凹部131および凸部132が形成されている領域) 134およびその両側の平坦部135を除く部分が円 柱周面を有していることによる凸レンズ効果 により、出射する光が本体部130の周方向に広 がることが抑制され、出射光を、目標とする 領域に集中させることができる。

 本体部130に設ける凹部131および凸部132が 成された帯状領域134は、平坦部135に挟まれ 格好で形成されているため、本体部130の基 外形が略円柱状であったとしても、帯状領 134の幅を本体部130の長手方向にわたって一 幅をもって延びるように明確に規定するこ ができる。したがって、導光部材120の内部 長手方向に進行してきた光の方向を変換し 帯状領域134の反対側の周面から出射させる 用を、本体部130の長手方向の各所において らつきなく行うことができるようになる。

 図17は、本発明の第7実施例に基づく線状 源装置Fを示している。この線状光源装置100 Fは、導光部材120の一端部(第1の端部)121に発 素子200を配置し、他端部(第2の端部)122には 反射手段250を設けた点が上述した線状光源 置100Eと異なる。以下においては、この線状 源装置100Fについて、線状光源装置100Eと異 る点について説明し、共通する部材等につ ては、同一の符号を付し、詳細な説明は適 省略する。

 導光部材120は、その本体部130の第1の端部 121のみに発光素子200が対向配置され、第2の 部122には、反射手段250が形成されている。 射手段250は、上記本体部130の第2の端部122に 白色系の樹脂でできたキャップ252を嵌着さ たり、金属を蒸着したりすることにより形 することができるほか、図7に示す構成と同 様に、導光部材120の第2の端部122を、本体部13 0の軸心に対して45度の角度で傾斜する2つの からなる三角山状にカットするか、または 本体部の軸心に対して母線もしくは稜線が45 度程度で傾斜する円錐状あるいは角錐状にカ ットして構成することができる。このように することにより、本体部130の内部をその軸心 方向に進行してきた光の多くが、第2の端部12 2の傾斜面253で2回の全反射をすることにより 逆方向に戻される。そうして、この戻り光 また、帯状領域134における凹部131および凸 132による光の方向変換作用を経て、出射光 して無駄なく利用される。

 図18は、本発明の第8実施例に基づく線状 源装置を示している。この線状光源装置100G は、発光素子200として、支持基板210上に発光 素子200を直接ボンディングするとともに、上 記支持基板210上に、上記発光素子200を囲む貫 通孔203aを有する枠状反射部材203を固定して 成している点が上記線状光源装置100Eと異な 。以下においては、この線状光源装置100Gに ついて、線状光源装置100Eと異なる点につい 説明し、共通する部材等については、線状 源装置100Eについて付した符号と同一の符号 付し、詳細な説明は適宜省略する。

 一面に放熱板220が積層された窒化アルミ ウム製の支持基板210上には、この支持基板2 10に形成されたボンディングパッド上に発光 子200が直接ボンディングにより搭載されて り、この発光素子200の頂面の端子は、支持 板210上に形成された電極パターンにワイヤ 介して接続されている。

 上記支持基板210上にはまた、上記発光素 200を取り囲む貫通孔203aを有する枠状反射部 材203が固定される。この貫通孔203aは、たと ば円形をしている。また、この枠状反射部 203は、白色系の樹脂によって形成されたも が好適に用いられる。

 この実施例においても、導光部材120のテ パ状に形成した第1および第2の端部121,122が 上記枠状反射部材203の光出射側の面に固定 れる。この場合も、導光部材120の両端部121, 122の端面121a,122aの広さの範囲に、上記枠状反 射部材203の貫通孔203aが納まるようにする。

 図19は、本発明の第9実施例に基づく線状 源装置Hを示している。同図に示された構成 は、図18に示す構成と実質的に同じであるが 導光部材120のテーパ状の第1および第2の端 121,122の端面121a,122aに、上記枠状反射部材203 貫通孔203aに嵌合する円柱状の凸部121b,122bが 形成されている点が異なる。このような構成 によれば、第1および第2の端部121,122は、上記 凸部121b,122bを枠状反射部材203の貫通孔203aに 合させつつ、端面121a,122aを枠状反射部材203 上面203bに接着剤などを用いて接着される。 って、枠状反射部材203に対する導光部材120 軸心直角方向の位置決めをしつつ、適正な 続を図ることができる。また、凸部121b122b 貫通孔203aに挿入した状態で導光部材120を所 角度軸転させ、本体部130からの光の出射方 を調整することができるので好都合である

図20~23は、本発明の第10実施例に基づく線 光源装置100Iを示している。この線状光源装 100Iは、U字状の導光体310と、LED発光ユニッ 320とを含む。

 導光体310は、たとえばPMMAやポリカーボネ ートなどの透明樹脂により一体形成されてお り、その周面は、なめらかな鏡面状とされて いる。導光体310は、第1直線部311や、第2直線 312、これら2つの直線部311,312を連結する連 部313、第1反射領域314、および第2反射領域315 を備えている。直線部311,312は、それぞれ略 形断面を有する円柱状に形成されており、 定間隔を隔てて互いに平行に延びている。 線部311,312の一方の端部はともに連結部313に 結されている。第1直線部311の他方の端部に は、角状の第1ソケット部311aが一体的に形成 れており、第2直線部312の他方の端部には、 角状の第2ソケット部312aが一体的に形成され おり、ソケット部311a,312aはLED発光ユニット3 20に連結されている。ソケット部311a,312aには その底面が直線部311,312の軸線と直交する凹 部319が形成されている。連結部313は、図20お び21に示すように、直線部311,312の中心軸と4 5°の角度で交差する第1および第2反射部313a,31 3bを備えている。直線部311,312および連結部313 の断面の直径は、たとえば4mm程度である。

 反射領域314,315は、直線部311,312の周面に けられており、所定幅を有し、直線部311,312 長手方向に沿って延びる帯状に形成されて る。図22に示すように、反射領域314,315は、 1直線部311および第2直線部312の中心軸を含 基準平面Pより下方側に形成されている。図2 2において、符号L1は第1反射領域314の幅方向 中心と第1直線部311の断面中心とを通る直線 示し、同様に、符号L2は、第2反射領域315の 方向の中心と第2直線部312の断面中心とを通 る直線を示している。直線L1と直線L2とは、 22の上方に向うほど互いの間隔が近づくよう に傾いている。反射領域314,315は互いに傾く 向が異なっていることを除き、同様の構造 なっている。図21に示すように、反射領域314 ,315は、その長手方向に沿って交互に並列す 凹部316および凸部317と、凹部316および凸部31 7を挟み反射領域314,315の長手方向の全長に渡 て延びる一対の平坦部318とを備えている。 23に示すように、凹部316の底部は円筒内面 とされており、凸部317は凹部316と滑らかに 結された平坦面状に形成されている。一対 平坦部318は、同一平面内に位置し、直線部31 1,312の中心軸に対して平行になるように形成 れている。

 反射領域314,315の幅はたとえば1.6mm、各平 部318の幅はたとえば0.35mm、凸部317の平坦部3 18に対する高さは、たとえば0.19mm、凸部317の 坦面に対する凹部316の深さは、たとえば0.18 mmに設定され、かつ、各凹部316の形成ピッチ 、たとえば1.5mmに設定されている。しかし がら、これらの各寸法は、直線部311,312の径 応じて種々設定可能である。また、図示し 例においては、凹部316や凸部317は、反射領 314,315の幅方向に一様断面で延びるように形 成されているが、部分的に球面状の凹みある いは突起を設けたりしてもよい。

 LED発光ユニット320は、基板321、放熱板322 および2つのLED323を備えている。基板321は、 長矩形状をしており、その長手方向の両端寄 りの所定の位置に各LED323が搭載されており( 23参照)、その余の領域は、放熱領域および 線パターン配置領域として利用される。こ 基板321の材質としては、たとえば、窒化ア ミニウムが用いられる。放熱板322は、図20に 示すようにL字状に形成されており、基板321 背面に接着されている。放熱板322は、アル ニウムまたはアルミニウム合金によって形 されている。LED323は、ソケット311a,312aの凹 319に囲まれ、その発光面が凹部319の底面と 向するように配置されている。LED323は、た えばパッケージ型の白色LEDが好適に用いら るが、赤、緑、青のLEDベアチップを用いて よい。

 導光体310とLED発光ユニット320との連結は ソケット311a,312aと基板321とを相互に接着す ことによって行われる。

 次に、線状光源装置100Iの作用について説 明する。

 このような線状光源装置100Iでは、各LED323 から照射された光が凹部319の底面から直線部 311,312に入射する。直線部311,312に入射した光 、図23で模式的に示すように、直線部311,312 を、その滑らかな表面で全反射しつつ長手 向に進行する。このような光の一部は、凹 316で反射し、直線部311,312を横断する方向に 進行方向を転換させられる。このように進行 方向を転換された光は、図22に示すように、 線部311,312における反射領域314,315と反対側 領域に向けて進行する。それらの光のうち 直線部311,312の周面に全反射臨界角より小さ 角度で入射した光が、直線部311,312の外部へ 出射される。直線部311,312が略円柱状に形成 れており、その周面が凸面になっているの 、出射する光が直線部311,312の周方向に広が ことが抑制される。このため、図22に示す うに、直線部311,312から出射される光は直線L 1,L2の交点に集中される。

 線状光源装置100Iの反射領域314,315は、直 部311,312の長手方向に沿って延びているので 直線部311,312から出射される光が交差し明る く照明される領域も、直線部311,312の長手方 に沿って延びる直線状となっている。した って、線状光源装置100Iは、2つのLED323を点灯 させるだけで、直線状の照射対象を2方向か 照射することができる。このため、図25に示 すように、原稿Dに折り目や皺があっても適 に照明することができる。

 線状光源装置100Iは、LED323を2個点灯させ だけで線状の照明光を得ることができるの 、冷陰極管やハロゲンランプなどの従来の 状光源装置に比べてより少ない電力で稼動 ることができる。さらに、その駆動に高い 圧が必要ではないので、その電源回路に昇 装置などを設けなくてもよく、コストの削 を図ることができる。線状光源装置100Iでは 陰極管やハロゲンランプなどと異なり、内 に水銀蒸気を用いることもない。

 さらに、基板321が窒化アルミニウムによ て形成されていること、および、放熱板322 断面L字状に形成されて表面積が大きくなっ ていることによって、LED323の駆動時に生じる 熱を速やかに放出することができる。2つのLE D323は、双方が一つの基板321に搭載されてお 、よって共通の放熱板322で放熱効果を得る とができる。

 図24は、上記線状光源装置100Iを組み込ん 画像読み取り装置の構成を模式的に示す断 図である。この画像読み取り装置は、線状 源装置100Iに加えて、透明な原稿載置板330、 反射鏡341,342,343、結像レンズ350、ラインセン 360、および、筐体370を備えている。筐体370 、線状光源装置100I、反射鏡341,342,343、結像 ンズ350、および、ラインセンサ360を収納し いる。筐体370は原稿載置板330に対して図24 左右方向に沿って移動可能なように構成さ ている。

 ラインセンサ360は、たとえばCCDなどが用 られ、所定の画素ピッチで一列に並ぶ複数 画素部を備えて構成されており、図24の紙 と垂直な方向に沿って線状に延びる読み取 領域331にて原稿Dを読み込むことができる。 図に示すように、読み取り領域331における 稿Dからの反射光は反射鏡341,342,343によって 次折り返され、結像レンズ350を介して、ラ ンセンサ360へと入射する。さらに、筐体370 左右方向に平行移動させることによって、 像読み取り装置は、原稿Dの全体を読み取る ことができる。この画像読み取り装置におい ては、直線L1,L2の交点が読み取り領域331と重 るように線状光源装置100Iが配置されている 。このため、線状光源装置100Iの直線部311,312 ら出射する光は、それぞれ直線L1,L2に沿う うに進行し、読み取り領域331を2方向から照 することができる。