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Title:
LIQUID CRYSTAL DISPLAY DEVICE AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/096472
Kind Code:
A1
Abstract:
A liquid crystal display device is provided with a liquid crystal display panel, which is composed of a first substrate arranged on the incoming side of light for display, and a second substrate arranged on the outgoing side of the light for display to face the first substrate by having a liquid crystal material in between. The liquid crystal display panel has a color filter wherein strip-shaped color layers of a plurality of colors are arranged in parallel. The liquid crystal display panel has a bright point defective section inside. The first substrate has a light blocking section in an area which corresponds to the bright point defective section. The second substrate has a light collecting section in an area corresponding to the bright point defective section, for collecting light entered only in a direction in which the corresponding color layer of the color filter extends.

Inventors:
IKEDA MASAKI
KAWAGUCHI HISAO
Application Number:
PCT/JP2007/067939
Publication Date:
August 14, 2008
Filing Date:
September 14, 2007
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
IKEDA MASAKI
KAWAGUCHI HISAO
International Classes:
G02F1/1335; G02F1/13
Foreign References:
JPH04301616A1992-10-26
JPH05210074A1993-08-20
JP2005345602A2005-12-15
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (5-7 Hommachi 2-chome,Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 53, JP)
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Claims:
 表示用光の入射側に設けられた第1基板、及び、該第1基板と液晶材料を介して対向するように表示用光の出射側に設けられた第2基板で構成され、内部に輝点欠陥部を有する液晶表示パネルを備え、
 上記第1又は第2基板に複数色の短冊状の色層が並列配置されたカラーフィルタを有し、
 上記第1基板は、その上記輝点欠陥部に対応する領域に遮光部が形成され、
 上記第2基板は、その上記輝点欠陥部に対応する領域に、上記カラーフィルタの対応する色層が延びる方向のみに入射された光を集光する集光部が形成された液晶表示装置。
 請求項1に記載された液晶表示装置において、
 上記集光部は、表示用光の出射側に凹面が向くように設けられた凹レンズで構成された液晶表示装置。
 請求項2に記載された液晶表示装置において、
 上記凹レンズは、上記カラーフィルタの対応する色層が延びる方向のみに曲率を有するシリンドリカルレンズで構成された液晶表示装置。
 請求項2に記載された液晶表示装置において、
 上記凹レンズは、上記カラーフィルタの対応する色層が延びる方向に垂直に延びるように形成された基端を有し、該基端から表示用光の出射側に向かうにつれて互いに遠ざかるように形成された第1及び第2傾斜面、及び、該基端の両端部から表示用光の出射側に向かってそれぞれ直立するように形成された第1及び第2側面を有する液晶表示装置。
 請求項2に記載された液晶表示装置において、
 上記凹レンズは、上記第2基板の表示用光出射側表面に形成された液晶表示装置。
 請求項2に記載された液晶表示装置において、
 上記凹レンズは、上記第2基板内部に形成された液晶表示装置。
 表示用光の入射側に設けられた第1基板、及び、該第1基板と液晶材料を介して対向するように表示用光の出射側に設けられた第2基板で構成され、該第1又は第2基板に複数色の短冊状の色層が並列配置されたカラーフィルタを有し、内部に輝点欠陥部を有する液晶表示パネルを準備するステップと、
 上記第1基板の上記輝点欠陥部に対応する領域に遮光部を形成するステップと、
 上記第2基板の上記輝点欠陥部に対応する領域に、上記カラーフィルタの対応する色層が延びる方向のみに入射された光を集光する集光部を形成するステップと、
を備えた液晶表示装置の製造方法。
 請求項7に記載された液晶表示装置の製造方法において、
 上記集光部は、表示用光の出射側に凹面が向くように形成した凹レンズである液晶表示装置の製造方法。
 請求項8に記載された液晶表示装置の製造方法において、
 上記凹レンズは、フェムト秒パルスレーザ光を上記第2基板に照射することにより形成する液晶表示装置の製造方法。
 請求項9に記載された液晶表示装置の製造方法において、
 上記フェムト秒パルスレーザ光のパルス時間幅が100フェムト秒以下である液晶表示装置の製造方法。
 請求項9に記載された液晶表示装置の製造方法において、
 上記フェムト秒パルスレーザ光のパルス時間幅が1フェムト秒以下である液晶表示装置の製造方法。
 請求項8に記載された液晶表示装置の製造方法において、
 上記凹レンズを上記第2基板の表示用光出射側表面に形成する液晶表示装置の製造方法。
 請求項8に記載された液晶表示装置の製造方法において、
 上記凹レンズを上記第2基板内部に形成する液晶表示装置の製造方法。
Description:
液晶表示装置及びその製造方法

 本発明は、液晶表示装置及びその製造方 に関する。

 液晶表示装置は、一般的に、表示画面の 素部の液晶層に対して電圧の印加・無印加 切り換えて各画素部内で液晶分子の配向状 を変化させ、各画素部の光透過・散乱状態 変調することにより、表示画面上に文字や 像等を表示させている。

 このような液晶表示装置において、例え 、液晶層への電圧無印加時に黒表示が得ら るノーマリーブラックモードでは、各画素 内で配線や電極の短絡、画素スイッチング 子としてのTFT(薄膜トランジスタ)の不具合 どが生じることがある。そのような場合、 素部の液晶層に電圧が印加されたままの状 となり、その画素部分が微小な輝点として 示され、表示不良の原因となる。また、異 等が基板表面に付着して配向乱れが生じて 、光漏れが発生して微小な輝点として表示 れ、表示不良の原因となる。

 このような表示不良に対応する技術として 例えば、特許文献1には、輝点不良が生じて いる部分に光学的に重なる位置に遮光材を設 けた凹部が形成された液晶表示装置が開示さ れている。

特開2005-189360号公報

 上述のような技術で輝点不良を修正する き、漏れてくる光を遮光するために充填す 遮光部材が表示部に黒点となって表示され が、この黒点が大きければ大きいほど、そ だけ表示部の表示状態に悪影響を及ぼす。

 ここで、このような問題を解決するため 、輝点不良位置に対応する領域に集光部を 成して遮光部によって表示面に映し出され 黒点の面積を微小化させることが考えられ 。

 しかしながら、液晶表示装置には、例え 、RGB等の複数色の画素を備えたカラーフィ タが設けられているため、上述の集光部に って入射する光を集光する際、集光部の周 全域の光を集光してしまう。したがって、 光部から出射された光による画像が表示面 映し出されるときに、混色による表示不良 生じてしまうという問題がある。

 本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされた のであり、その目的とするところは、輝点 良の修正で生じる表示面の黒点を微小化し つ、混色による表示不良を良好に抑制する 晶表示装置及びその製造方法を提供するこ である。

 本発明に係る液晶表示装置は、表示用光 入射側に設けられた第1基板、及び、第1基 と液晶材料を介して対向するように表示用 の出射側に設けられた第2基板で構成され、 部に輝点欠陥部を有する液晶表示パネルを え、第1又は第2基板に複数色の短冊状の色 が並列配置されたカラーフィルタを有し、 1基板は、その輝点欠陥部に対応する領域に 光部が形成され、第2基板は、その輝点欠陥 部に対応する領域に、カラーフィルタの対応 する色層が延びる方向のみに入射された光を 集光する集光部が形成されたことを特徴とす る。

 このような構成によれば、第1基板の遮光 部によって、第1基板から入射する表示用光 輝点欠陥部に照射されるのを妨げて表示面 の光漏れを抑制するとともに、第2基板の輝 欠陥部に対応する領域に形成された集光部 、第1基板の遮光部周辺から入射する表示用 光を集光して、第1基板の遮光部によって表 面に映し出される黒点の面積を微小化させ 。さらに、集光部は、カラーフィルタの対 する色層が延びる方向のみに入射された光 集光するため、複数色の色層による混色の 生を抑制することができる。したがって、 晶表示パネルの輝点不良を良好に抑制し、 つ、集光部から出射された光による画像が 示面に映し出されるときの混色による表示 良を良好に抑制することができる。

 以上説明したように、本発明によれば、 点不良の修正で生じる表示面の黒点を微小 しつつ、混色による表示不良を良好に抑制 る液晶表示装置及びその製造方法を提供す ことができる。

本発明の実施形態に係る液晶表示装置 断面図である。 本発明の実施形態に係るシリンドリカ レンズの斜視図である。 本発明の実施形態に係るシリンドリカ レンズ、カラーフィルタ及び遮光部の位置 係を表す図である。 本発明の実施形態に係るガラス基板の 部にシリンドリカルレンズが形成された形 の液晶表示装置の断面図である。 本発明の実施形態に係る輝点欠陥位置 特定工程における液晶表示パネルの断面図 ある。 本発明の実施形態に係る遮光部の形成 程における液晶表示パネルの断面図である 本発明の実施形態に係るシリンドリカ レンズの形成工程における液晶表示パネル 断面図である。 本発明の実施形態に係る偏光板の形成 程における液晶表示パネルの断面図である 本発明の他の実施形態に係る液晶表示 置の断面図である。 本発明の他の実施形態に係る液晶表示 装置の凹レンズの斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る凹レンズ 、カラーフィルタ及び遮光部の位置関係を表 す図である。 本発明の他の実施形態に係るガラス基 板の内部に凹レンズ形成された形態の液晶表 示装置の断面図である。 本発明の比較例に係る黒点の像の平面 図である。 本発明の実施例に係る黒点の像の平面 図である。

符号の説明

 10,90   液晶表示装置
 11   薄膜トランジスタ基板
 12   カラーフィルタ基板
 13   液晶層
 14   液晶表示パネル
 15   バックライト
 16   異物
 17   裏偏光板
 18   輝点欠陥部
 19   表偏光板
 21,22   ガラス基板
 30   遮光部
 31   傾斜面
 40   色層
 42   凹面
 43   シリンドリカルレンズ
 50   カラーフィルタ
 58   欠損部
 60   凹部
 61,65   遮光領域
 70   黒点
 91   第1側面
 92   第2側面
 93   基端
 94,95   端部
 96   第1傾斜面
 97   第2傾斜面
 98   凹レンズ
 100,101   黒点

 以下、本発明の実施形態に係る液晶表示 置及びその製造方法を図面に基づいて詳細 説明する。尚、本発明は、以下の実施形態 限定されるものではない。

 (実施形態)
  (液晶表示装置10の構成)
 図1は液晶表示装置10の断面図を表す。液晶 示装置10は、対向する薄膜トランジスタ基 11(第1基板)及びカラーフィルタ基板12(第2基 )、それらの間に設けられた液晶層13、及び 対向する両基板の間に設けられた不図示の 状スペーサ等を備えた液晶表示パネル14及び バックライト15等により構成されている。

 ここで、本発明の実施形態に係る輝点欠 不良は、液晶層13中に異物16が混入したこと による輝点欠陥不良を例に挙げて説明するが 、これに限定されず、配向膜の乱れ等による 配向不良等の輝点欠陥不良であってもよい。

 薄膜トランジスタ基板11は、ガラス基板21 、ガラス基板21上に形成されたそれぞれ不図 のゲート電極、ソース電極及びドレイン電 等のTFT素子、透明絶縁層、画素電極及び配 膜等で構成されており、外表面に裏偏光板1 7が形成されている。

 薄膜トランジスタ基板11のガラス基板21は 、その液晶層13内の異物位置(輝点欠陥部18)に 対応する領域に遮光部30が形成されている。

 遮光部30は、裏面に置かれたバックライ 15からの入射光(表示用光)が輝点欠陥部18へ 達しないように、ガラス基板21の平面視で輝 点欠陥部18を覆うように形成されている。遮 部30は、ガラス基板21の外表面から厚さ方向 に延びるような円柱形状に形成されている。 遮光部30は、ガラス基板21の所定の厚さ位置 ら先の部分が徐々に縮径するように形成さ ている。すなわち、遮光部30は、ガラス基板 21の表示用光の入射側から液晶表示パネル14 部へ向かうにつれてテーパ状に縮径する傾 面31を有している。遮光部30は、黒色等の遮 性を有する樹脂等で形成されている。

 なお、遮光部30は、上述の形状に限らず 液晶層13内の輝点欠陥部18を覆うようなもの あればどのような形状であってもよい。ま 、遮光部30は、ガラス基板21の外表面に形成 されていなくてもよく、例えば、ガラス基板 21の内部に完全に埋め込まれるように形成さ ていてもよい。

 カラーフィルタ基板12は、ガラス基板22上 に赤(R)、緑(G)及び青(B)の3原色からなる短冊 の色層40が並列配置されたカラーフィルタ50 形成されており、これらが表示部を構成し いる。色層40としては、RGBの組合せ以外に シアン、マゼンタ、イエローの補色を用い もよい。色層40上には不図示の対向電極及び 配向膜がそれぞれ形成されている。色層40は その外周に、コントラストを得るための縁 りとしてブラックマトリクスが設けられて る。カラーフィルタ基板12は、その外表面 表偏光板19が形成されている。

 カラーフィルタ基板12のガラス基板22は、 その液晶層13内の異物位置(輝点欠陥部18)に対 応する領域に集光部が形成されている。

 集光部は、カラーフィルタ基板12の表面 形成されたシリンドリカルレンズ(凹レンズ) 43で構成されている。

 シリンドリカルレンズ43は、図2に示すよ に、例えば、横Aが0.5mm程度、奥行きBが0.5mm 度で、凹面の最大深さCが0.138mm程度の半円 面を凹面42として備えている。シリンドリカ ルレンズ43は、シリンドリカルレンズ43、カ ーフィルタ50及び遮光部30の位置関係を表す 3に示すように、曲率を有する凹面(半円筒 )42が一方向(カラーフィルタ50の対応する色 40が延びる方向)のみに形成されており、バ クライト15からの表示用光の出射側に凹面42 向くように且つ輝点欠陥部18が凹面42の中央 部へ位置するように設けられている。すなわ ち、シリンドリカルレンズ43は、カラーフィ タ基板12の表面において、図2で示した横(A) 向をカラーフィルタ50の対応する色層40が延 びる方向に垂直に、奥行き方向をカラーフィ ルタ50の対応する色層40が延びる方向と平行 、且つ、凹面42が表示用光の入射側に凹むよ うに設けられている。

 シリンドリカルレンズ43は、カラーフィ タ基板12の表示用光の出射側表面に形成され た表偏光板19で覆われている。

 表偏光板19とシリンドリカルレンズ43との 間に構成される欠損部58には、空気が充填さ ている。

 ここで、上記欠損部58に充填するものは 空気でなくてもよく、例えば、窒素等の不 性ガス、その他のガス、液体、又は、エア ジェル等の固体であってもよい。

 さらに、欠損部58は、何も充填されず、 空であってもよい。

 なお、シリンドリカルレンズ43は、ガラ 基板22の外表面に形成されていなくてもよく 、例えば、図4に示すように、ガラス基板22の 内部に完全に埋め込まれるように形成されて いてもよい。

 また、上述の輝点欠陥部18は、複数存在 ていてもよく、その場合は、各輝点欠陥部18 に対応するガラス基板21,22位置にそれぞれ遮 部30及びシリンドリカルレンズ43とを形成す る。

 バックライト15は、液晶表示パネル14の薄 膜トランジスタ基板11側に配置されている。 ックライト15は、光源と、光源から出射さ た光を受けてその中を伝播させながら液晶 示パネル14に向けて出射する導光板と、導光 板の裏面から出射された光を導光板に向けて 反射する反射板(いずれも不図示)とを有して る。

 (液晶表示装置10の製造方法)
 次に、本実施形態に係る液晶表示装置10の 造方法について、図を用いて詳細に説明す 。

 まず、図5に示すような液晶層13内に異物1 6が混入された液晶表示パネル14に対し、薄膜 トランジスタ基板11側からバックライト15光 照射させて光漏れが生じている位置を確認 る。

 次に、光漏れの生じている位置に対応す 、薄膜トランジスタ基板11の外表面上の領 に、マーキングを施して輝点欠陥部18を特定 する。

 次に、図6に示すように、液晶表示パネル 14の薄膜トランジスタ基板11の液晶層13側とは 反対側の表面であって、輝点欠陥部18に対応 る領域、すなわち、裏面に置かれたバック イト15からの入射光(表示用光)が輝点欠陥部 18へ到達しないように、輝点欠陥部18を覆う 置に凹部60を形成する。

 凹部60は、ガラス基板21の表面に、ダイヤ モンドヘッドが装着されたペン先手段として のペン先の先端部を押し当てて、ボーリング 作業を行うことによって形成する。このとき のペン先は、先端が尖ったものを用いること が好ましい。

 次に、凹部60内に遮光材としての黒色の 脂を供給し、これを加熱や室温で放置する と等によって硬化させることによって、遮 部30を形成する。また、このように遮光部30 形成した薄膜トランジスタ基板11の裏面側 らバックライト15によって表示用光を入射さ せると、入射光が遮光され、図6のように、 晶表示パネル14内に遮光領域61が現れる。

 次に、図7に示すように、カラーフィルタ 基板12のガラス基板22に対し、その液晶層13内 の輝点欠陥部18に対応する領域にシリンドリ ルレンズ43を形成する。

 シリンドリカルレンズ43は、例えばチタ サファイアレーザ等によるフェムト秒パル レーザ光をカラーフィルタ基板12表面に照射 することにより形成する。

 ここで、本実施形態のように、ピコ秒よ も短いパルス時間幅を有するフェムト秒パ スレーザでは、電子温度が格子イオン温度 りも十分に高い非平衡状態(2温度分布)を経 、レーザ光の照射後に格子イオンの加熱が まり、非熱的過程となる。このような非熱 過程では、アブレーションによる熱影響を さくすることができ、多光子吸収により波 以下のナノメートルサイズの加工を可能に る。 

 フェムト秒パルスレーザ光の照射は、例 ば、そのパルス時間幅が100フェムト秒以下 好ましくは1フェムト秒以下となるようにし てカラーフィルタ基板12表面に行う。また、 ェムト秒パルスレーザ光の波長は、どのよ なものであってもよいが、特に中波長(700~90 0nm、好ましくは780nm、若しくは線形吸収過程 生じる260nmの波長)であれば、ガラス基板22 表面にも内部にもシリンドリカルレンズ43を 形成することができる。

 次に、図8に示すように、薄膜トランジス タ基板11の表面及びカラーフィルタ基板12の 面に、それぞれ裏偏光板17及び表偏光板19を 成して液晶表示パネル14を作製し、さらに ックライト15を設けて液晶表示装置10を製造 る。

 なお、本実施形態では、シリンドリカル ンズ43の形成に、フェムト秒パルスレーザ 用いたが、これに限らず、ナノ秒パルスレ ザ、ピコ秒パルスレーザ等の他のレーザを いてもよく、さらにドリルを用いて切削等 より形成してもよい。

 -液晶表示装置10の作用効果-
 次に、作用効果について説明する。

 本実施形態に係る液晶表示装置10は、表 用光の入射側に設けられた薄膜トランジス 基板11、及び、薄膜トランジスタ基板11と液 層13を介して対向するように表示用光の出 側に設けられたカラーフィルタ基板12で構成 され、複数色の短冊状の色層40が並列配置さ たカラーフィルタ50を有し、内部に輝点欠 部18を有する液晶表示パネル14を備え、薄膜 ランジスタ基板11は、その輝点欠陥部18に対 応する領域に遮光部30が形成され、カラーフ ルタ基板12は、その輝点欠陥部18に対応する 領域に、カラーフィルタ50の対応する色層40 延びる方向のみに入射された光を集光する リンドリカルレンズ43が形成されたことを特 徴とする。

 このような構成によれば、バックライト1 5からの入射光を遮光部30で遮光して、液晶層 13内の輝点欠陥部18を遮光領域とすることに り表示面に光漏れを発生させないようにす 。

 また、液晶表示パネル14のシリンドリカ レンズ43は、薄膜トランジスタ基板11側から ックライト15によって表示用光が入射する 、シリンドリカルレンズ43の一方向(カラー ィルタ50の対応する色層40が延びる方向)にの み、その入射光を集光させるように光を屈折 させて、図8に示すような遮光領域65を形成さ せる。このとき、遮光領域65の像は、カラー ィルタ50の並列配置された赤(R)、緑(G)及び (B)の3原色からなる短冊状の色層40が延びる 向では中央に集まるように縮小されて映し される。また、遮光領域65は、上記色層40が びる方向と垂直な方向では縮小されず、そ ままの大きさで映し出される。これによっ 、遮光領域65の像(黒点70)をカラーフィルタ5 0の対応する色層40が延びる方向に集めて混色 を抑制しつつ、表示面に映し出される黒点70 微細化させる。

 (他の実施形態)
 本発明の他の実施形態に係る液晶表示装置9 0を図9~11に示す。液晶表示装置90は、上述の 晶表示装置10とは、その集光部の形状のみ異 なっている。すなわち、液晶表示装置90の集 部は、シリンドリカルレンズ43でなく、カ ーフィルタ50の対応する色層40が延びる方向 垂直に延びるように形成された基端93を有 、基端93から表示用光の出射側に向かうにつ れて互いに遠ざかるように形成された第1傾 面96及び第2傾斜面97、及び、基端93の両端部9 4,95から表示用光の出射側に向かってそれぞ 直立するように形成された第1側面91及び第2 面92を有する凹レンズ98で構成されている。

 なお、液晶表示装置90の凹レンズ98は、図 12に示すように、ガラス基板22の内部に完全 埋め込まれるように形成されていてもよい

 -液晶表示装置90の作用効果-
 液晶表示装置90は、バックライト15からの入 射光を遮光部30で遮光して、液晶層13内の輝 欠陥部18を遮光領域とすることにより表示面 に光漏れを発生させないようにする。

 また、凹レンズ98は、薄膜トランジスタ 板11側からバックライト15によって表示用光 入射する際、凹レンズ98の一方向(カラーフ ルタ50の対応する色層40が延びる方向)にの 、その入射光を集光させるように光を屈折 せる。このとき、遮光領域65の像は、カラー フィルタ50の並列配置された赤(R)、緑(G)及び (B)の3原色からなる短冊状の色層40が延びる 向では、凹レンズ98の第1傾斜面96及び第2傾 面97で屈折することによって中央に集まる うに縮小されて映し出される。また、遮光 域65は、凹レンズ98の第1側面91及び第2側面92 基端93の両端部94,95から表示用光の出射側に 向かってそれぞれ直立するように形成されて いるため、上記色層40が延びる方向と垂直な 向では縮小されず、そのままの大きさで映 出される。これによって、遮光領域65の像( 点70)をカラーフィルタ50の対応する色層40が 延びる方向に集めて混色を抑制しつつ、表示 面に映し出される黒点70を微細化させる。

 以上、いくつかの例を実施形態に示した 、本発明に係る液晶表示装置は、表示用光 入射側に設けられた第1基板、及び、第1基 と液晶材料を介して対向するように表示用 の出射側に設けられた第2基板で構成され、 部に輝点欠陥部を有する液晶表示パネルを え、第1又は第2基板に複数色の短冊状の色 が並列配置されたカラーフィルタを有し、 1基板は、その輝点欠陥部に対応する領域に 光部が形成され、第2基板は、その輝点欠陥 部に対応する領域に、カラーフィルタの対応 する色層が延びる方向のみに入射された光を 集光する集光部が形成されたことを特徴とす る。

 このような構成によれば、第1基板の遮光 部によって、第1基板から入射する表示用光 輝点欠陥部に照射されるのを妨げて表示面 の光漏れを抑制するとともに、第2基板の輝 欠陥部に対応する領域に形成された集光部 、第1基板の遮光部周辺から入射する表示用 光を集光して、第1基板の遮光部によって表 面に映し出される黒点の面積を微小化させ 。さらに、集光部は、カラーフィルタの対 する色層が延びる方向のみに入射された光 集光するため、複数色の色層による混色の 生を抑制することができる。したがって、 晶表示パネルの輝点不良を良好に抑制し、 つ、集光部から出射された光による画像が 示面に映し出されるときの混色による表示 良を良好に抑制することができる。

 また、本発明に係る液晶表示装置は、集 部が、表示用光の出射側に凹面が向くよう 設けられた凹レンズで構成されていてもよ 。

 このような構成によれば、集光部が、表 用光の出射側に凹面が向くように設けられ 凹レンズで構成されているため、表示面に 光される黒点の像を輝点の中央部に集光す ことで良好に微小化させることができる。

 さらに、本発明に係る液晶表示装置は、 レンズが、カラーフィルタの対応する色層 延びる方向のみに曲率を有するシリンドリ ルレンズで構成されていてもよい。

 このような構成によれば、凹レンズが、 ラーフィルタの対応する色層が延びる方向 みに曲率を有するシリンドリカルレンズで 成されているため、シリンドリカルレンズ 凹面によって、色層が延びる方向のみに効 的に入射された光を集光させることができ 。

 また、本発明に係る液晶表示装置は、凹 ンズが、カラーフィルタの対応する色層が びる方向に垂直に延びるように形成された 端を有し、基端から表示用光の出射側に向 うにつれて互いに遠ざかるように形成され 第1及び第2傾斜面、及び、基端の両端部か 表示用光の出射側に向かってそれぞれ直立 るように形成された第1及び第2側面を有して いてもよい。

 このような構成によれば、凹レンズが、 ラーフィルタの対応する色層が延びる方向 垂直に延びるように形成された基端を有し 基端から表示用光の出射側に向かうにつれ 互いに遠ざかるように形成された第1及び第 2傾斜面、及び、基端の両端部から表示用光 出射側に向かってそれぞれ直立するように 成された第1及び第2側面を有しているため、 色層が延びる方向のみに凹レンズの第1及び 2傾斜面によって入射された光を集光させる とができる。

 さらに、本発明に係る液晶表示装置は、 レンズが、第2基板の表示用光出射側表面に 形成されていてもよい。

 このような構成によれば、凹レンズが、 2基板の表示用光出射側表面に形成されてい るため、凹レンズ形成における自由度が増し 、凹レンズの形成効率が良好となる。

 また、本発明に係る液晶表示装置は、凹 ンズが、第2基板内部に形成されていてもよ い。

 このような構成によれば、凹レンズが、 2基板内部に形成されているため、第2基板 面に凹凸が生ずることなく凹レンズを設け ことができる。このため、基板表面の凹凸 原因で生じる表示不良の発生を抑制するこ ができる。

 本発明に係る液晶表示装置の製造方法は 表示用光の入射側に設けられた第1基板、及 び、第1基板と液晶材料を介して対向するよ に表示用光の出射側に設けられた第2基板で 成され、第1又は第2基板に複数色の短冊状 色層が並列配置されたカラーフィルタを有 、内部に輝点欠陥部を有する液晶表示パネ を準備するステップと、第1基板の輝点欠陥 に対応する領域に遮光部を形成するステッ と、第2基板の輝点欠陥部に対応する領域に 、カラーフィルタの対応する色層が延びる方 向のみに入射された光を集光する集光部を形 成するステップと、を備えたことを特徴とす る。

 このような構成によれば、第1基板の遮光 部によって、第1基板から入射する表示用光 輝点欠陥部に照射されるのを妨げて表示面 の光漏れを抑制するとともに、第2基板の輝 欠陥部に対応する領域に形成された集光部 、第1基板の遮光部周辺から入射する表示用 光を集光して、第1基板の遮光部によって表 面に映し出される黒点の面積を微小化させ 。さらに、集光部は、カラーフィルタの対 する色層が延びる方向のみに入射された光 集光するため、複数色の色層による混色の 生を抑制することができる。したがって、 晶表示パネルの輝点不良を良好に抑制し、 つ、集光部から出射された光による画像が 示面に映し出されるときの混色による表示 良を良好に抑制することができる。

 また、本発明に係る液晶表示装置の製造 法は、集光部が、表示用光の出射側に凹面 向くように形成した凹レンズであってもよ 。

 このような構成によれば、集光部が、表 用光の出射側に凹面が向くように形成した レンズであるため、表示面に集光される黒 の像を輝点の中央部に集光することで良好 微小化させることができる。

 さらに、本発明に係る液晶表示装置の製 方法は、凹レンズを、フェムト秒パルスレ ザ光を第2基板に照射することにより形成し てもよい。

 このような構成によれば、フェムト秒パ スレーザ光を第2基板に照射することにより 凹レンズを形成するため、ナノ秒パルスレー ザ光又はピコ秒パルスレーザ光等の照射と異 なりパルス幅が短く、基板に熱を発生させな い非熱加工によって凹レンズを形成すること ができる。したがって、例えば、透明基板に 対して加工する際の基板の白濁を抑制し、ま た、基板表面にクラック等が生じることを抑 制することができる。さらに、装置に熱影響 による性能の低下が生じることを良好に抑制 することができる。また、フェムト秒パルス レーザ光は、多光子吸収を容易に起こすこと ができるため、ガラス基板に限らず、種々の 材料で構成された基板に対しても加工が可能 となり、製造自由度が増す。

 また、フェムト秒パルスレーザ光のパル 時間幅は、100フェムト秒以下であるのが好 しく、1フェムト秒以下であるのがさらに好 ましい。

 このような構成によれば、上述のフェム 秒パルスレーザ光の利点がより良好に得ら る。

 さらに、本発明に係る液晶表示装置の製 方法は、凹レンズを第2基板の表示用光出射 側表面に形成してもよい。

 このような構成によれば、凹レンズを第2 基板の表示用光出射側表面に形成するため、 凹レンズ形成における自由度が増し、凹レン ズの形成効率が良好となる。

 また、本発明に係る液晶表示装置の製造 法は、凹レンズを第2基板内部に形成しても よい。

 このような構成によれば、凹レンズを第2 基板内部に形成するため、第2基板表面に凹 が生ずることなく凹レンズを設けることが きる。このため、基板表面の凹凸が原因で じる表示不良の発生を抑制することができ 。

 (評価試験)
  (評価用液晶表示パネルの作製)
 液晶表示パネルの輝点欠陥の微小化を確認 るための評価試験を、上述の実施形態に係 シリンドリカルレンズ43が形成された液晶 示パネル14と同様の構成の液晶表示パネルを 用いて行った。

 ここで、液晶表示パネルの製造工程にお て、カラーフィルタ基板に形成するシリン リカルレンズの凹面は、横Aが0.58mm、奥行き Bが0.5mmで、最大深さCが0.138mmに形成した。ま 、シリンドリカルレンズの凹面の曲率は、 光角が5°となるように形成した。さらに、 膜トランジスタ基板の遮光部は、薄膜トラ ジスタ基板を平面視したときの面積が縦横0 .25×0.25mmの略正方形となるように形成した。 のようにして作製した液晶表示パネルを実 例とした。

 また、これとは別に、薄膜トランジスタ 板に上記実施例と同様の遮光部を形成し、 ラーフィルタ基板にはシリンドリカルレン を形成しない液晶表示パネルも作製し、比 例とした。

  (評価結果)
 このように作製した実施例に係る液晶表示 ネル及び比較例に係る液晶表示パネルに、 れぞれバックライトから表示用光を入射さ た。比較例に係る液晶表示パネルは、図13 示すように、その表示面に遮光部と同様の を有する黒点100が生じたのに対し、実施例 係る液晶表示パネルは、図14に示すように、 黒点101が表示面において一方向のみ凹レンズ の中央部に集められるように微細化されて映 し出された。

 すなわち、カラーフィルタ50の並列配置 れた赤(R)、緑(G)及び青(B)の短冊状の色層40が 延びる方向では遮光領域の像が縮小されて、 幅が0.1mmの黒点101となった。また、遮光領域 像は色層が延びる方向と垂直な方向では縮 されず、黒点101はそのまま0.25mmの幅で映し された。

 また、このとき、表示面に映し出される 点101付近で混色は発生しなかった。

 以上説明したように、本発明は、液晶表 装置及びその製造方法について有用である