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Title:
LONG MATERIAL ADVANCING DEVICE, COIL WINDING DEVICE, AND METHOD OF MOUNTING BOBBIN FOR MATERIAL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/119240
Kind Code:
A1
Abstract:
A long material advancing device (1) for advancing a long material (W) by using a simple structure without deforming the material (W) and without damaging the surface of the material (W). A long material advancing device (1) has a bobbin (10) for a material and a bobbin supporting device (20) for supporting the bobbin (10). The bobbin supporting device (20) has a rotationally driving shaft (26) for supporting an outer ring section (12) having a larger outer dimension than a barrel section (11) of the bobbin (10), and also has a rotationally driven shaft (35). The rotationally driving shaft (26) is adapted to lift the outer ring section (12) of the bobbin (10) from the upper surface of a mounting plate (21) by a lifting mechanism. The long material advancing device (1) also has a guide member (67) for loading the bobbin (10) onto the mounting plate (21) from the outside.

Inventors:
HATTORI KAORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/053547
Publication Date:
October 01, 2009
Filing Date:
February 26, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TAMURA SEISAKUSHO KK (JP)
HATTORI KAORU (JP)
International Classes:
B65H49/24; B65H49/32; B65H67/02
Foreign References:
JP2003040522A2003-02-13
JPH07285741A1995-10-31
JPS62173347U1987-11-04
JP2000021669A2000-01-21
Attorney, Agent or Firm:
TAKAHASHI, ISAMU (JP)
Isamu Takahashi (JP)
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Claims:
 胴部とその両端部に設けられ当該胴部より外形寸法が大きな外輪部とで構成されると共に前記胴部に長尺素材が巻回されかつ繰り出される素材用ボビンと、
 前記素材用ボビンを支持するボビン支持装置と、を有し、
 前記ボビン支持装置は、
 前記素材用ボビンの両外輪部を載置する載置プレートと、
 前記載置プレートの前記長尺素材の繰出し側の一端部に設けられ前記素材用ボビンの前記両外輪部と当接し回転自在に支持する第1支持機構と、
 前記載置プレートに設けられ前記第1支持機構を駆動させて前記素材用ボビンの両外輪部を回転させるボビン回転駆動機構と、
 前記載置プレートの前記長尺素材の繰出し側の他端部に設けられ前記素材用ボビンの外輪部を上下動可能に支持する第2支持機構と、
 前記載置プレートに設けられ前記第2支持機構を上下駆動させるリフター機構と、を有していることを特徴とする長尺素材繰出し装置。
 前記請求項1に記載の長尺素材繰出し装置において、
 前記第1支持機構は、前記素材用ボビンの前記両外輪部と当接する回転駆動軸と、前記載置プレートに設けられ前記回転駆動軸の両端部を回転自在に支持する軸受機構と、を有し、
 前記ボビン回転駆動機構は、前記回転駆動軸に設けられると共に当該回転駆動軸に回転駆動力を伝達する回転伝達機構と、前記軸受機構に設けられ前記回転伝達機構に駆動力を伝達する駆動モータと、を有することを特徴とする長尺素材繰出し装置。
 前記請求項2に記載の長尺素材繰出し装置において、
 前記回転伝達機構は、前記回転駆動軸の一端に設けられた第1のスプロケットと、前記軸受機構に設けられ前記第1のスプロケットとチェーンを介して連結される第2のスプロケットと、を有することを特徴とする長尺素材繰出し装置。
 前記請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の長尺素材繰出し装置において、
 前記第2支持機構は、前記素材用ボビンの前記両外輪部と当接すると共に当該両外輪部を回転自在に支持する支軸と、前記載置プレートに設けられ前記支軸の両端部を上下動自在に支持する支軸用軸受機構と、これらの支軸用軸受機構を保持する軸受機構保持部材と、を有し、
 前記リフター機構は、前記支軸の両端側にそれぞれ上方に突出して設けられたネジ部材と、前記軸受機構保持部材と連結されると共に前記ネジ部材との螺合により前記軸受機構保持部材を上下動させるナット部材と、前記ネジ部材を回転させるネジ部材回転機構と、を有することを特徴とする長尺素材繰出し装置。
 前記請求項4に記載の長尺素材繰出し装置において、
 前記ネジ部材回転機構は、前記各ネジ部材の下端に設けられ当該各ネジ部材に回転を付与する第1スプロケットと、これらの第1スプロケットとチェーンを介して連結され当該第1スプロケットに回転を伝達する第2スプロケットと、これらの第2スプロケットのうちいずれかに回転駆動力を伝達する回転駆動モータと、を有し、前記第1スプロケット同士および第2スプロケット同士をチェーンで連結したことを特徴とする長尺素材繰出し装置。
 前記請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の長尺素材繰出し装置において、
 前記支軸を挟んで前記載置プレートの反対側に配置され先端部が床面に接地され後端部が前記載置プレートの上面高さとなった傾斜面を有しかつ前記素材用ボビンを前記載置プレート上に搬入するガイド部材を有していることを特徴とする長尺素材繰出し装置。
 前記請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の長尺素材繰出し装置における長尺素材を長尺の平角線とすると共に、当該長尺素材繰出し装置を、前記平角線の少なくとも一端部から順次巻線して角筒状のコイルを形成するコイル巻線機に併設したことを特徴とするコイル巻線装置。
 長尺素材が巻回される素材用ボビンを、その外輪部を第1支持機構および第2支持機構で回転自在に支持する素材用ボビンの設置方法であって、
 前記第2支持機構を下方に移行させ、これにより前記素材用ボビンに対する導入待機状態を設定し、
 前記素材用ボビンを前記第2支持機構側から当該第2支持機構と前記第1支持機構との間に搬入し、
 続いて前記第2支持機構を上昇させ前記素材用ボビンを前記長尺素材が繰出し可能な最適位置に設定することを特徴とする素材用ボビンの設置方法。
Description:
長尺素材繰出し装置、コイル巻 装置および素材用ボビン設置方法

 本発明は長尺素材繰出し装置、コイル巻 装置および素材用ボビン設置方法に係り、 り詳しくは、平角線等の長尺素材を容易に つ効率よく連続して繰り出せる長尺素材繰 し装置、コイル巻線装置および素材用ボビ 設置方法に関する。

 線材等の長尺素材を連続して繰り出すには ビンを用いることが多い。このボビンには 尺素材が巻回されており、そのボビンを回 することで長尺素材が繰り出される。
 例えば、ボビンドラム送り出しスタンド位 に設置されたボビンドラムを回転させて、 のボビンドラムに巻き取られている線材を り出すボビンドラム送り出しスタンドが知 れている(例えば特許文献1参照)。

 この特許文献1に開示された装置では、まず 、ボビンドラムが、搬送コンベアでボビンド ラム送り出しスタンドのテーブル位置まで搬 送された後、パレット支持板上に載せられる 。次いで、そのパレット支持板がリフトによ って上昇される。
 その後、対向配置されかつ後退していた2つ の支持ロールをシリンダーにより前進させて 、ボビンドラムの巻胴を下から支持させると 共に、リフトを下降させる。上記2つの支持 ールは回転自在となっている。
 線材の繰り出しは、2つの支持ロールのうち 、一方の駆動ロールを駆動させてボビンドラ ムを回転させることにより行うようになって いる。

特開平7-187508号公報

 ところで、線材、例えばリアクトル用と ての平角線では、導電防止のためその表面 エナメル等が付着されており、各種の端子 と接続される場合等の使用に際して、例え 端部等、必要な箇所のエナメル等を剥ぎ取 ている。そのため、表面が傷ついた平角線 、製品価値が下がり、場合によっては不良 となる。

 しかし、上記特許文献1に開示されたボビン ドラム送り出しスタンドでは、線材が巻かれ たボビンドラムは、2つの支持ロールで支持 れていることから、線材は常時2つの支持ロ ルの表面と当接していることになる。線材 巻かれたボビンドラムの重量はかなりの重 となり、2つの支持ロールに掛かる負荷も当 然に大きいものとなる。
 その結果、巻回される線材の材質によって 、その線材が変形するおそれがある。例え 上記平角線はほとんどが銅製品のため、ボ ンドラムに平角線を巻いた場合、ボビンド ムの重量により、柔らかい平角線が変形す という問題が生じる。また、線材が2つの支 持ロールに押圧された状態から繰り出される ため、その際の摩擦により、平角線の表面に 付着された前記エナメル等が剥がれるという 問題も生じる。

 さらに、上記特許文献1に開示されたボビ ンドラム送り出しスタンドでは、スタンド位 置までボビンドラムを搬送する搬送コンベア 、ボビンドラムを上昇させるリフト機構、ボ ビンドラムを支持する2つの支持ロール、こ らの支持ロールを前後移動させる2つのシリ ダー、ボビンドラムの安定を図る押えロー 等が必要となる。そのため、装置が大掛か となると共に複雑となるという問題がある

 本発明の目的は、長尺素材を変形させる となくかつ表面を傷つけることなく繰り出 ことができると共に、簡単な構成で繰り出 ことができる長尺素材繰出し装置および素 用ボビンを容易に長尺素材繰出し装置に設 できる素材用ボビン設置方法を提供するこ にある。

 本発明の他の目的は、平角線を変形させ ことなくかつ表面を傷つけることなくスム ズに繰り出すことができ、生産効率の向上 図れるコイル巻線装置を提供することにあ 。

 本発明の長尺素材繰出し装置は、胴部と の両端部に設けられ当該胴部より外形寸法 大きな外輪部とで構成されると共に前記胴 に長尺素材が巻回されかつ繰り出される素 用ボビンと、この素材用ボビンを支持する ビン支持装置と、を有し、前記ボビン支持 置は、前記素材用ボビンの両外輪部を載置 る載置プレートと、この載置プレートの前 長尺素材の繰出し側の一端部に設けられ前 素材用ボビンの前記両外輪部と当接し回転 在に支持する第1支持機構と、前記載置プレ ートに設けられ前記第1支持機構を駆動させ 前記素材用ボビンの両外輪部を回転させる ビン回転駆動機構と、前記載置プレートの 記長尺素材の繰出し側の他端部に設けられ 記素材用ボビンの外輪部を上下動可能に支 する第2支持機構と、前記載置プレートに設 られ前記第2支持機構を上下駆動させるリフ ター機構と、を有することを特徴とする。

 また、本発明のコイル巻線装置は、長尺 材繰出し装置における長尺素材を長尺の平 線とすると共に、当該長尺素材繰出し装置 、前記平角線の少なくとも一端部から順次 線して角筒状のコイルを形成するコイル巻 機に併設したことを特徴とする。

 さらに、本発明の素材用ボビン取付方法 、長尺素材が巻回される素材用ボビンを、 の外輪部を第1支持機構および第2支持機構 回転自在に支持する素材用ボビンの設置方 であって、前記第2支持機構を下方に移行さ 、これにより前記素材用ボビンに対する導 待機状態を設定し、前記素材用ボビンを前 第2支持機構側から当該第2支持機構と前記 1支持機構との間に搬入し、続いて前記第2支 持機構を上昇させ前記素材用ボビンを前記長 尺素材が繰出し可能な最適位置に設定するこ とを特徴とする。

 本発明の長尺素材繰出し装置は、素材用ボ ンがボビン支持装置上に載置されたとき、 材用ボビンの両外輪部が支持装置の載置プ ートの上面と接触しているが、素材用ボビ の胴部は載置プレートとは接触していない さらに、素材用ボビンの両外輪部を載置プ ート上面から浮かした状態で、かつ第1支持 機構と第2支持機構とで素材用ボビンを支持 た状態で第1支持機構を駆動させ、素材用ボ ンの両外輪部を回転させることで、長尺素 を繰り出すことができる。
 その結果、素材用ボビンの両外輪部と載置 レートの上面との接触がなくなって摩擦部 少なくなるので、素材用ボビンを容易に回 させることができ、長尺素材を変形させる となくかつ表面を傷つけることなく繰り出 ことができると共に、簡単な構成で長尺素 を繰り出すことができる。

 また、本発明のコイル巻線装置によれば そのコイル巻線装置のコイル巻線機に、長 素材を変形させることなくかつ表面を傷つ ることなく繰り出すことができると共に、 単な構成で繰り出すことができる長尺素材 出し装置が装備されているので、平角線を 形させることなくかつ表面を傷つけること くスムーズに繰り出すことができ、生産効 の向上を図れる。

 以下、本発明に係る長尺素材繰出し装置の 施形態を図面に基づいて説明する。
 図1、図2には、本実施形態の長尺素材繰出 装置1が示されている。図1は長尺素材繰出し 装置1の全体側面図、図2は長尺素材繰出し装 1の全体平面図である。

 図1、図2に示すように、長尺素材繰出し装 1は素材用ボビン10を有している。この素材 ボビン10は、所定外径寸法の円筒状に形成さ れた胴部11と、この胴部11の両端部に一体的 設けられた外輪部12とを有している。
 両外輪部12は胴部11の外径寸法より大きな外 径寸法に形成されている。そして、胴部11の 周に長尺素材である平角線Wが巻回され、か つ繰り出されるようになっている。

 また、長尺素材繰出し装置1は、前記素材用 ボビン10を回転可能かつ平角線Wを繰出し可能 に支持するボビン支持装置20を有している。
 ボビン支持装置20は、上面に素材用ボビン10 を載置する載置プレート21を有している。こ 載置プレート21は、両側面部21Aと上面部21B からなる断面コ字形に形成されており、上 部21Bの幅寸法が上記素材用ボビン10の両外輪 部12間の幅寸法より大きな寸法に形成され、 材用ボビン10を、余裕を持って載置できる うになっている。
 このような載置プレート21の幅方向中央に 、その長手方向に沿って補強リブ22が設けら れている。また、載置プレート21の幅方向両 には、上方に立ち上がった側板23がそれぞ 設けられている。              

 そして、載置プレート21は、平面矩形形状 底板24に設けられている。
 すなわち、載置プレート21は、その長手方 一端(図1,図2で右側)を、底板24の長手方向一 に揃えると共に、載置プレート21の幅方向 心部を底板24の幅方向中心部に揃えて配置さ れている。
 載置プレート21の長手方向一端側には、前 素材用ボビン10の両外輪部12を回転可能に支 する第1支持機構25が設けられている。

 第1支持機構25は、素材用ボビン10の両外 部12と当接する回転駆動軸26と、載置プレー 21に設けられ回転駆動軸26の両端部をそれぞ れ回転自在に支持する軸受機構27,28とを有し いる。そのうち軸受機構27は側面形状が略 方形のプレート状とされ、他の1個は側面形 が長方形のプレート状に形成され、各軸受 構27,28は、前記載置プレート21の一端側に形 成された幅方向に突出した突出部にそれぞれ 設けられている。

 前記回転駆動軸26は例えば丸パイプで形成 れており、その両端部を、以上のような軸 機構27,28の高さ方向略中心部に軸受けを介し て支持されている。
 したがって、回転駆動軸26は、載置プレー 21の上面より高い位置に配置されていること になり、また、その位置で素材用ボビン10の 外輪部12の外周と当接するように位置設定 れている。

 回転駆動軸26は、ボビン回転駆動機構29に より回転駆動されるように構成されている。 すなわち、このボビン回転駆動機構29は、回 駆動軸26に設けられると共に当該回転駆動 26に回転駆動力を伝達する回転伝達機構30と 軸受機構28に設けられ回転伝達機構30に駆動 力を伝達する駆動モータである繰出しモータ 34とを有している。

 回転伝達機構30は、回転駆動軸26の一端に設 けられた第1のスプロケット31と、軸受機構28 設けられ第1のスプロケット31とチェーン32 介して連結される第2のスプロケット33とで 成されている。この第2のスプロケット33と 1のスプロケット31とは並列状態となってい 。
 また、回転伝達機構30の第1のスプロケット3 1、チェーン32および第2のスプロケット33には 、軸受機構28に固定されたカバー62が被せら ている。

 前記繰出しモータ34は、軸受機構28の第2の プロケット33の裏側に水平に設けられている 。
 そして、繰出しモータ34が駆動されると、 の回転駆動力が第2のスプロケット33に伝達 れ、そこからチェーン32、第1のスプロケッ 31に回転駆動力が伝達され、これにより、回 転駆動軸26が回転する。

 前述のように、回転駆動軸26と素材用ボ ン10の両外輪部12とが当接しているので、回 駆動軸26の回転により外輪部12、つまり素材 用ボビン10が回転し、これにより、平角線Wが 効率よく繰出されることになる。

 前記第1のスプロケット31、チェーン32、 2のスプロケット33を含んで前記回転伝達機 30が構成され、この回転伝達機構30と繰出し ータ34とを含んで前記ボビン回転駆動機構29 が構成されている。

 載置プレート21の長手方向他端側(図1,図2 左側)には、前記素材用ボビン10の外輪部12 当接可能な第2支持機構35が設けられている この第2支持機構35は、前記回転駆動軸26と同 一部材で形成されかつ当該回転駆動軸26と対 配置された支軸である回転従動軸36と、こ 回転従動軸36の両端部を回転自在に支持する 2個の支軸用軸受機構37,37と、これらの支軸用 軸受機構37,37を支持する軸受機構保持部材で る支持プレート38とを有している。

 図5に示すように、支持プレート38は、ナッ 部材であるリフターナット39に連結されて り、リフターナット39は、ネジ部材であるリ フター軸40に係合されている。
 リフター軸40は台形ネジで構成されており 転自在となっている。このリフター軸40には リフターナット39が螺合しているので、リフ ー軸40の回転により、リフターナット39が上 昇あるいは下降し、これに連れて、支持プレ ート38および各支軸用軸受機構37,37ひいては 転従動軸36が上昇あるいは下降する。

 前記回転従動軸36、各支軸用軸受機構37,37 、支持プレート38、リフターナット39、およ リフター軸40を含んで前記第2支持機構35が構 成されている。

 この第2支持機構35の回転従動軸36等は、リ ター機構42により上下駆動可能となっている 。
 すなわち、リフター機構42は、前記リフタ 軸40と、リフターナット39と、リフター軸40 回転させる前記ネジ部材回転機構41と、を有 している。

 リフター軸40は、ネジ部材回転機構41により 回転されるようになっており、このネジ部材 回転機構41は、各リフター軸40の下端に設け れ当該各リフター軸40に回転を付与する第1 プロケット50、50と、これらの第1スプロケッ ト50、50とチェーン49を介して連結され、当該 第1スプロケット50、50に回転を伝達する第2ス プロケット44、44と、これらの第2スプロケッ 44、44のうち1つに回転駆動力を伝達する回 駆動モータ52と、を有している。
 さらに、リフト用第1スプロケット50とリフ 用第2スプロケット44との間には、それぞれ イドラー用スプロケット51,51が配置されて る。
 また、スプロケット44、51、50に噛合して一 するチェーン49の、外部に露出する第2スプ ケット44とアイドラースプロケット51の間の チェーンには、図2,図6に示すように、底板24 固定されたカバー63が被せられている。

 図6に示すように、回転駆動モータ52と反 側の従動側第2スプロケット44は、軸受61を して下部支持台48に取り付けボルト56により 着され、下部支持台48は底板24に固着されて いる。

 図1,図2,図5に示すように、リフター軸40、 リフターナット39等は収容箱43内に収容され いる。この収容箱43は、リフター軸40の外側 側板43Aと、この側板43Aと直交する側板43Bと 両側板43A,43Bの上端に架けわたされた上板43C とで構成され、立ち上がり部が両側板43A,43B 形成された断面L字状となっている。そして L字の各辺に対向する部位が、回転従動軸36 と前記回転駆動軸26側の側方に向いて開放 態になっている。

 各リフター軸40の下端には、当該リフタ 軸40に回転を付与する前記ネジ部材回転機構 41のリフト用第1スプロケット50、50がそれぞ 固着され、これらのリフト用第1スプロケッ 50、50は、それぞれ軸受け45を介して下部支 台46に支持されている。この下部支持台46は 、前記底板24に設けられている。また、リフ ー軸40の上端は、軸受47を介して前記上板43C に支持されている。

 2個のリフト用第2スプロケット44、44のう 、1個のリフト用第2スプロケット44には、回 転駆動モータ52が連結されている。回転駆動 ータ52は、図3に詳細を示すように、モータ 持台53の上面に、上方に向いて取付けられ モータ支持台53は底板24に支柱54により取付 られている。

 そして、回転駆動モータ52を駆動させる 、リフト用第2スプロケット44、44からチェー ン49,55を介してリフト用第1スプロケット50、5 0に駆動力が伝達され、このリフト用第1スプ ケット50、50が回転することにより、リフタ ー軸40が回転される。

 リフター軸40が回転すると、当該リフター 40に螺合されているリフターナット39が例え 上昇し、リフターナット39と連結されてい 支持プレート38が上昇し、この支持プレート 38に支持されている回転従動軸36が上昇する
 そして、図7に詳細を示すように、この回転 従動軸36を寸法L上昇させることにより、当該 回転従動軸36と載置プレート21上に載置され いる前記素材用ボビン10の両外輪部12とが当 する。

 回転従動軸36と素材用ボビン10の両外輪部12 が当接した後、回転従動軸36をさらに寸法L1 上昇させることにより、素材用ボビン10の両 輪部12が突き上げられ、素材用ボビン10の両 外輪部12が載置プレート21の上面から、寸法L2 分浮いた状態となる。
 これにより、両外輪部12と載置プレート21の 上面との接触がなくなって摩擦部が少なくな るので、素材用ボビン10を容易に回転させる とができ、その結果、胴部11に巻回された 角線Wの繰出しが容易となる。

 図1,図7に示すように、回転従動軸36が最 端位置にあるとき、回転従動軸36の上端部は 、載置プレート21の上端面と略同一高さとな ており、かつ載置プレート21の上端面の延 線上に位置している。そして、この位置が 期位置とされている。

 回転従動軸36の上下移動は、図4,図5に示 ように、リフター上位置用センサ57A、リフ ー上オーバーランセンサ57B、リフター下位 用センサ58A、およびリフター下オーバーラ センサ58Bと、前記リフターナット39に取付け られたドグ60により検出する。

 すなわち、リフター軸40の回転により、リ ターナット39、支持プレート38、および回転 動軸36が上昇し、ドグ60がリフター上位置用 センサ57Aにより検出されると、回転従動軸36 前記素材用ボビン10の両外輪部12を最大限持 ち上げた状態、すなわち前記図7において回 従動軸36が寸法L+L1上昇した状態であり、平 線Wの繰出しが可能な状態とされる。
 また、ドグ60がリフター上オーバーランセ サ57Bより検出されると、上位置用センサ57A 検出不良またはモータ52の制御不良と判断し 、モータ52への駆動電源を切断しトラブル警 を発して、リフターナット39が収容箱43の上 板43Cの裏面に接触する等の不都合を回避する 。

 回転従動軸36が下降し、ドグ60がリフター下 位置用センサ58Aにより検出されたとき、回転 従動軸36の前記初期位置であり、次に述べる イド部材65から素材用ボビン10をローディン グしてガイドする際の待機状態である。
 さらに、回転従動軸36が下降し、ドグ60がリ フター下オーバーランセンサ58Bにより検出さ れると、下位置用センサ58Aの検出不良または モータ52の制御不良と判断し、モータ52への 動電源を切断しトラブル警報を発して、リ ターナット39がリフター軸40の下部に装着さ ている第2スプロケット44に接触する等の不 合を回避する。

 前記リフター軸40、リフターナット39、ネジ 部材回転機構41を含んで前記リフター機構42 構成されている。
 なお、前記リフター機構42を構成するリフ ー軸40、リフターナット39は、前述のように 2支持機構35の構成要素でもある。

 前記載置プレート21の他端側には、前記 転従動軸36を挟んで前記載置プレート21の反 側に配置され、先端部が床面FLに接地され と共に、後端部が載置プレート21の延長上に 位置し、かつ載置プレート21上面高さとなっ ガイド部材65が設けられている。このガイ 部材65は、前記素材用ボビン10を所定の場所 らローディングして載置プレート21上に載 する際にガイドするものである。

 ガイド部材65は、載置プレート21の幅と略同 じ幅寸法に形成され、床面FLから載置プレー 21高さにわたる傾斜となった傾斜上面部65A 、その両側に形成され、かつ一部が底板24側 に延びた両側面部65Bとで形成され、上記一部 は断面コ字状に形成されている。
 また、傾斜上面部65Aの裏面には補強リブ66 設けられている。さらに、両側面部65Bには 載置プレート21の他端から傾斜上面部65Aの先 端にわたるとともに、傾斜上面部65Aの上方に 突出したガイド側板67が設けられている。

 以上のようなガイド部材65の傾斜上面部65A 、(図1に示すように、)作業者が、素材用ボ ン10を所定の場所から容易にローディングで きるような角度、例えば、15度程度の角度α 設けられている。ここで、傾斜角度が急な 合は、載置プレート21までローディングする のに大きな労力が必要となり、角度が緩やか すぎると、ガイド部材65の長さが長くなり、 置スペースおよび材料費が多く掛かる。
 また、前記底板24には複数個(本実施形態で 6個)の脚61が均等配置され、各脚61は高さ調 可能となっている。

 次に、以上のような長尺素材繰出し装置に る平角線Wの素材繰出し方法を、図8のフロ チャートに基づいて説明する。
 まず、第1の工程(ST1)として、リフター機構4 2を駆動させ、回転従動軸36を下方に移行させ て初期位置に下げ素材用ボビン10の導入待機 態とする。

 次いで、第2の工程(ST2)として、素材用ボビ 10の導入待機状態の確認がとれたら、作業 が、素材用ボビン10を、ガイド部材65の先端 らローディングして(転動して)載置プレー 21上に搬入して載置プレート21上に載置する
 この際、素材用ボビン10はガイド部材65の傾 斜上面部65Aから回転従動軸36の上端を経由し 載置プレート21上に搬入される。また、素 用ボビン10の両外輪部12が載置プレート21の 面と当接すると共に、回転駆動軸26とも当接 している。

 次に、第3の工程(ST3)として、リフター機構4 2を駆動させ、リフターナット39、支持プレー ト38および回転従動軸36等を上昇させ、素材 ボビン10の両外輪部12を載置プレート21の上 から浮かす。
 この際、まず回転駆動モータ52を駆動させ と、その回転力が、リフト用第2スプロケッ 44、44からチェーン49を介してリフト用第1ス プロケット50,50に伝達され、このリフト用第1 スプロケット50,50の回転により、リフター軸4 0が回転する。

 そうすると、リフター軸40に螺合されてい リフターナット39が上昇し、リフターナット 39と連結されている支持プレート38が上昇し この支持プレート38に支持されている回転従 動軸36が上昇する。
 そして、この回転従動軸36の上昇により、 該回転従動軸36と載置プレート21上に載置さ ている前記素材用ボビン10の両外輪部12とが 当接する。
 回転従動軸36をさらに上昇させることによ 、素材用ボビン10の両外輪部12が突き上げら 、素材用ボビン10の両外輪部12を載置プレー ト21の上面から浮き上がる。そして、前述し 寸法L+L1分上昇させたとき、その位置が、平 角線Wの繰出し可能な最適位置に設定された 態である。
 この際、リフターナット39に固着されてい ドグ60がリフター上位置用センサ57Aにより検 出され、これにより、リフターナット39の上 が停止される。

 以上のような本第1実施形態によれば、次の ような効果が得られる。
 (1)ボビン支持装置20上に載置された素材用 ビン10の両外輪部12が、回転駆動軸26と回転 動軸36とにより載置プレート21上面から浮い 状態で支持され、かつ回転駆動軸26を駆動 せ、素材用ボビン10の両外輪部12を回転させ ことで、平角線Wを繰り出すことができる。 その結果、素材用ボビン10の両外輪部12と載 プレート21の上面との接触がなくなって摩擦 部が少なくなるので、素材用ボビン10を容易 回転させることができ、平角線Wを変形させ ることなく、かつ表面を傷つけることなく繰 り出すことができると共に、簡単な構成で平 角線Wを繰り出すことができる。

 (2)第1のスプロケット31および第2のスプロ ケット33が1枚の板状の軸受機構28に並列して 備され、その軸受機構28の裏面に繰出しモ タ34が装備されており、さらに、第1のスプ ケット31が回転駆動軸26に装着されているの 、回転伝達機構30の構成をコンパクトにま めることができる。

 (3)リフター軸40が台形ネジで構成され、 れにリフターナット39が螺合して上下移動で きるので、リフターナット39と係合している 持プレート38、ひいては回転従動軸36の上下 移動を正確に行うことができる。またモータ 34が停止して、回転伝達機構30を介しての回 駆動力が解除されても、台形ネジ部のネジ の摩擦により、素材用ボビン10および回転従 動軸36等がその自重で下降することはない。

 (4)リフターナット39の上下移動が、当該 フターナット39に固着されているドグ60を、 容箱43に取付けられているリフター下位置 センサ58Aで検出すると、素材用ボビン10をロ ーディングしてガイドし載置プレート21上に 置してもよく、ドグ60がリフター上位置用 ンサ57Aにより検出されると、回転従動軸36が 両外輪部12を最大限持ち上げた状態、すなわ 平角線Wの繰出しが可能な状態と判断される 。リフター上オーバーランセンサ57Bおよびリ フター下オーバーランセンサ58Bによりドグ60 検出されると、上位置用センサ57A、または 位置用センサ58Aの検出不良またはモータ52 制御不良と判断し、モータ52への駆動電源を 切断しトラブル警報を発して、リフターナッ ト39が収容箱43の上板43Cの裏面、またはリフ ー軸40の下部に装着されている第1スプロケ ト44に衝突するのを回避する。そのため、平 角線Wの異常な繰り出しを防止することがで る。

 (5)ガイド部材65は、先端部が床面FLに接地 されると共に、後端部が載置プレート21の延 上に位置し、かつ載置プレート21上面高さ なった傾斜上面部65Aを有している。傾斜上 部65Aの傾斜角度αが例えば15度に設定されて るので、素材用ボビン10を所定の場所から 置プレート21上に載置する際に、作業者が転 がすことで大きな力を必要とせずに容易に搬 送し、所定位置にセットすることができる。 したがって、クレーン等の大掛かりな吊り上 げ装置がなくてもよい。

 次に、図9に基づいて本発明の第2実施形態 説明する。
 本第2実施形態は、前記長尺素材繰出し装置 1をコイル巻線機71に併設してコイル巻線装置 70を構成したものである。

 すなわち、長尺素材繰出し装置1は、コイ ル巻線機71に平角線Wを連続して供給する装置 であり、コイル巻線機71の近傍に配置されて る。コイル巻線機71は、供給された平角線W その端部から順次、例えば角巻して角筒状 コイルを形成するものであり、架台72上に 巻線加工する折り曲げ機73が設けられている 。

 この折り曲げ機73には、上記架台72上に配 置された平角線送出機74を経由して平角線Wが 送り込まれる。そして、平角線送出機74は平 線Wを挟み込んで送り出す一対のガイド75と このガイド75の送り方向先側に配置された 対のプーリ76とを有している。

 また、コイル巻線装置70は繰出し検出ユ ット80を有しており、この繰出し検出ユニッ ト80は、長尺素材繰出し装置1とコイル巻線機 71との間に配置され、常時正常な繰り出し作 が行なわれるように、長尺素材繰出し装置1 から繰出される平角線Wの繰出し状態を検出 ている。

 図10,図11に詳細を示すように、繰出し検出 ニット80は、台板81の上面に立設された支柱8 2を有している。この支柱82は、対向する第1 材83と第2部材84とで構成され、各部材83,84は 例えば金属プレートを、それぞれ短辺部83A, 84Aと、長辺部83B,84Bと、それらを結ぶ連結部83 C,84Cからなる断面変形コ字状に折り曲げて形 され、互いの連結部83C,84C同士を、所定の間 隔で対向させて配置されている。
 また、台板81の四隅には脚91がそれぞれ設け られている。

 第1部材83と第2部材84との連結部83C,84Cには 、全長にわたってレール85が固着されている これらのレール85は、例えば板状部材で形 されており、連結部83C,84Cの幅より狭い幅寸 とされ、互いに対向して設けられている。

 以上のようなレール85には、前記繰出され 平角線Wの張力を調整するテンション用錘86 係合されている。すなわち、錘86は上記連結 部83C,84Cの幅寸法と略同じ寸法の直径を有す 円柱部材で形成され、その両端部に、レー 85に係合する溝86Aが形成されている。このた め、錘86はレール85に沿ってスライド自在と っている。
 錘86の円周面には繰出される平角線Wの上面 当接するようになっており、平角線Wの張力 の度合いにより、上記のように、錘86がレー 85に沿って上下方向にスライドする。

 第1部材83と第2部材84との前記各短辺部83A, 84Aには、繰出される平角線Wの張力状態を検 する一組の第1センサ87、第2センサ88、第3セ サ89が、それぞれ取付け具90を介して取付け られている。

 このうち第1センサ87は、第1部材83と第2部 材84との前記台板81に近い下部位置にそれぞ 設けられている。第1センサ87,87は、水平方 同一高さ位置に配置されており、前記錘86が 、第1センサ87,87のラインを通過したとき、前 記長尺素材繰出し装置1におけるボビン支持 置20の繰出しモータ34が停止されるように制 されている。つまり、センサ87,87は、繰出 れる平角線Wの下限位置を検出するものであ 。

 また、第2センサ88,88は、第1部材83と第2部 材84との上部位置にそれぞれ設けられている 2つのセンサ88,88も水平方向同一高さ位置に 置されており、錘86が、これらのセンサ88,88 のラインに達したとき繰出しモータ34が駆動 れ素材用ボビン10からコイル巻線機71側に送 り込まれる。つまり、センサ88,88は、繰出さ る平角線Wの上限位置を検出するものである 。

 さらに、第3センサ89,89は、第1部材83と第2 部材84との最上部位置にそれぞれ設けられて る。2つのセンサ89,89も水平方向同一高さ位 に配置されており、錘86が、第3センサ89,89 ラインに達したとき、センサ88の検出不良、 あるいは繰出しモータ34の異常といったトラ ル発生と判断して、コイル巻線機71および 尺素材繰出し装置1全体の駆動が停止される うに制御されている。

 以上のような本第2実施形態によれば次のよ うな効果が得られる。
 (6)コイル巻線装置70のコイル巻線機71に長尺 素材繰出し装置1が装備されており、この長 素材繰出し装置1は、平角線を変形させるこ なくかつ表面を傷つけることなく繰り出す とができるので、生産効率の向上を図れる

 (7)コイル巻線装置70は繰出し検出ユニッ 80を有しており、この繰出し検出ユニット80 、一組の第1センサ87、第2センサ88、第3セン サ89をそれぞれ有している。第1センサ87では 出される平角線Wの下限位置が検出され、第 2センサ88では繰出される平角線Wの上限位置 検出される。平角線Wの繰り出し状態が第1セ ンサ87、第2センサ88の範囲内に収まるように 時検出されているので、コイル巻線装置70 コイル巻線機71に安定して平角線Wを供給す ことができる。

 次に、図12に基づいて本発明の第3実施形態 説明する。
 本第3実施形態は、前記長尺素材繰出し装置 1を連結コイル巻線機96に併設して連結コイル 巻線装置95を構成すると共に、連結コイル巻 装置95のコイル収納用架台97の内部空間に長 尺素材繰出し装置1を配置したものである。

 すなわち、連結コイル巻線装置95は、供 された平角線Wの一端側から順次、角巻して 筒状の第1コイル部111を形成すると共に、平 角線Wの他端側からも順次、角巻して角筒状 第2コイル部を形成し、第1コイル部111と第2 イル部とを並列させた連結コイルを形成す ものである。

 連結コイル巻線機96は巻線機用架台98に配 置されており、コイル折り曲げ機99と、この イル折り曲げ機99に平角線Wを送り込む平角 送出機構100とを有している。平角線送出機 100は、平角線Wを挟み込んで送り出す一対の ガイド101と、このガイド101の送り方向先側に 配置された一対のプーリ102とを有している。

 また、巻線機用架台98の一側面には2つのガ ドプーリ103が隣接して設けられている。こ らのガイドプーリ103は、それぞれ支持部材1 04により上記巻線機用架台98に固定され、支 部材104に対して回転自在となっている。
 したがって、長尺素材繰出し装置1の素材用 ボビン10から繰出される平角線Wは、2つのガ ドプーリ103を経由して、平角線送出機構100 ガイド101およびプーリ102に送られ、そこか コイル折り曲げ機99に送り出される。

 平角線送出機構100における一対のプーリ1 02の平角線W送り方向先側には、前記コイル折 り曲げ機99が配設されている。コイル折り曲 機99は、固定治具と巻治具とを有し、一対 プーリ102から送り出された平角線Wの一端部 、一辺分送り出しておいて固定治具と巻治 とで90度折り曲げ、巻治具を初期位置に戻 てから再度一辺分送り出しておいて固定治 と巻治具とで90度折り曲げる動作を繰り返し 、順次角巻して角筒状の第1コイル111を形成 きるように構成されている。

 第1コイル部111を形成した後、平角線Wの他 部に上記第1コイル部111と同様の形状の第2コ イル部を形成するため、第1コイル部111を前 コイル収納用架台97の先端側に送り込むと共 に、第2コイル部を形成できる長さに平角線W 切断される。
 第2コイル部の形成は、図12に示す巻線機用 台98のコイル折り曲げ機99に隠れた紙面直交 方向の向こう側に配置されている第2コイル 形成用のコイル折り曲げ機により行われる うになっている。

 コイル収納用架台97の内部は、前記素材 ボビン10を含む長尺素材繰出し装置1をロー ィングできる広さの空間Sとなっている。そ て、長尺素材繰出し装置1は、コイル収納用 架台97の巻線機用架台98側端部に配設され、 尺素材繰出し装置1のガイド部材65は、載置 レート21上に載置された素材用ボビン10を挟 で巻線機用架台98とは反対側に向いた状態 配設されている。

 また、前記繰出し検出ユニット80は、巻 機用架台98の下枠間に架けわたされた図略の 支持枠の長さ方向略中央部に設けられている 。

 以上のような本第3実施形態によれば、前記 (6)、(7)と略同様の効果の他、次のような効果 が得られる。
 (8)コイル収納用架台97の内部が、素材用ボ ン10を含む長尺素材繰出し装置1を収容でき さらに素材用ボビン10をローディングできる 広さの空間Sとなっており、その空間Sに素材 ボビン10を含む長尺素材繰出し装置1を配設 きるので、長尺素材繰出し装置1配設用のス ペースが不要となり、これにより省スペース 化を図れる。

 なお、本発明は前述の各実施形態に限定さ るものではなく、本発明の目的を達成でき 範囲での変形、改良等は本発明に含まれる のである。
 例えば、前記第1実施形態では、回転駆動軸 26の回転駆動用として、繰出しモータ34の回 を伝達する第1、第2のスプロケット31,33およ チェーン32等による構成とし、回転従動軸36 の回転駆動用として、回転駆動モータ52の回 を伝達するリフト用第1スプロケット50、リ ト用第2スプロケット44およびチェーン49等 よる構成としたが、これに限らない。スプ ケットやチェーン伝達に換えて、歯車機構 あるいはベルト機構によりモータの駆動を 達するようにしてもよい。

 さらに、前記第1実施形態では、リフター 軸40を回転させるネジ部材回転機構41が、第1 プロケット50、50と、これらの第1スプロケ ト50、50とチェーン49を介して連結され、当 第1スプロケット50、50に回転を伝達する第2 プロケット44、44と、これらの第2スプロケッ ト44、44のうち1つに回転駆動力を伝達する回 駆動モータ52と、を有しているが、リフタ 軸40を回転させて回転従動軸36を上下動させ 機構はこれに限らない。回転従動軸36の上 動の寸法はL+L1あればよいので、例えば、油 シリンダーにより、支持プレート38の端部 直接上下動できるような構造としてもよい このようにすれば、構造の簡単化をはかる とができる。

 また、前記第1実施形態では、支持プレー ト38をリフター軸40間にわたる長さに形成し その両端をそれぞれリフターナット39に固着 し、これらのリフターナット39をそれぞれリ ター軸40に螺合させ、かつ同期回転させて たが、これに限らない。リフター軸40の端部 を支持することができればよいので、各リフ ターナット39からリフター軸40の端部近傍ま 延出させた短い寸法の支持プレートとして よい。このようにすれば、組み立てが容易 ある。

 さらに、前記各実施形態では、長尺素材 出し装置に巻回される長尺素材として平角 を用いていたが、長尺素材は平角線に限ら い。例えば、単線、縒り線、裸線、被覆線 どの各種電線、ケーブル、針金、ロープ、 続する印刷用紙、フィルム等、各種の長尺 材に適用することができる。

 本発明は、例えば長尺の平角線をコイル 線機等の加工機に連続して繰り出す際に利 することができる。

本発明に係る長尺素材繰出し装置の第1 実施形態を示す全体側面図である。 前記第1実施形態の長尺素材繰出し装置 を示す全体平面図である。 図2におけるIII矢視で一部断面図である 。 図2におけるIV矢視である。 図2におけるV-V線に沿った断面図である 。 図2におけるVI-VI線に沿った断面図であ 。 前記実施形態の素材用ボビンと載置プ ートと回転駆動軸および回転従動軸との関 を示す模式図である。 前記実施形態の長尺素材繰出し装置に る平角線の繰り出し方法を示すフローチャ トである。 前記第1実施形態の長尺素材繰出し装置 をコイル巻線機に装備して構成されたコイル 巻線装置を示す全体図である。 前記コイル巻線装置に併設された繰出 し検出ユニットを示す正面図である。 図10におけるXI矢視図である。 前記第1実施形態の長尺素材繰出し装 をコイル巻線機に装備して構成された連結 イル巻線装置を示す全体図である。

符号の説明

   1 長尺素材繰出し装置
  10 素材用ボビン
  11 胴部
  20 素材用ボビン支持装置
  21 載置プレート
  25 第1支持機構
  26 第1支持機構を構成する回転駆動軸
  29 素材用ボビン駆動機構
  30 回転伝達機構
  34 繰出しモータ
  35 第2支持機構
  36 第2支持機構を構成する回転従動軸
  38 軸受機構保持部材である支持プレート
  39 リフターナット
  40 ネジ部材であるリフター軸
  41 ネジ部材回転機構
  42 リフター機構
  52 回転駆動モータ
  65 ガイド部材
 65A 傾斜上面部
  70 コイル巻線装置
  71 コイル巻線機
  80 繰出し検出ユニット
  86 錘
  95 コイル巻線装置
  96 コイル巻線機




 
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