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Patent Searching and Data


Title:
WASHING/DRYING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069788
Kind Code:
A1
Abstract:
A washing/drying machine performing the drying operation efficiently while shortening the drying time. The washing/ drying machine is provided with a tank (11) for storing used water, and the water in the tank (11) is circulated and used for dehumidifying the air circulating through a drying air duct (20). Since the water in the tank (11) is circulated, a large quantity of dehumidification water can be supplied with priority given to dehumidification efficiency. The quantity of water being circulated (the quantity of cooling water (dehumidification water)) is decreased relatively in the first half of the drying process, and increased relatively in the second half of the drying process. Consequently, drying efficiency is enhanced during the drying the operation and the drying operation time can be shortened.

Inventors:
KOMOTO NOBUO (JP)
KAWAMURA TAMOTSU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071732
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SANYO ELECTRIC CO (JP)
KOMOTO NOBUO (JP)
KAWAMURA TAMOTSU (JP)
International Classes:
D06F33/02; D06F25/00; D06F39/08; D06F58/02; D06F58/28
Foreign References:
JP2007209419A2007-08-23
JP2004209065A2004-07-29
JP2007190139A2007-08-02
JP2002035492A2002-02-05
JP2003236290A2003-08-26
JP2006247185A2006-09-21
Attorney, Agent or Firm:
INAOKA, Kosaku et al. (Sun Mullion NBF Tower 21st Floor,6-12, Minamihommachi 2-chome,Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 54, JP)
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Claims:
 洗濯水槽と、
 既使用水を貯留するためのタンクと、
 前記洗濯水槽の外側に配置され、両端が前記洗濯水槽に連結されていて、乾燥工程で使用される乾燥風路と、
 前記乾燥風路に設けられ、乾燥工程で、乾燥風路の一端から洗濯水槽内の空気を吸い出し、その空気を加熱して乾燥風路の他端から洗濯水槽内へ戻すための送風加熱手段と、
 一端が前記タンクに接続され、他端は前記乾燥風路の第1位置に接続された供給路、および、一端が前記乾燥風路の第2位置または前記洗濯水槽に接続され、他端は前記タンクに接続された回収路を含むタンク水循環水路と、
 前記タンク水循環水路に設けられ、タンクの水を供給路を通して汲み出し、第1位置から乾燥風路内へ供給し、乾燥風路内を落下させて第2位置または洗濯水槽から回収路を通してタンクへ戻すように循環させるためのポンプと、
 乾燥工程前半は、前記タンク水循環水路を循環する水の量が相対的に少なく、乾燥工程後半は、前記タンク水循環水路を循環する水の量が相対的に多くなるように、前記ポンプの駆動を制御するための制御手段と、
を含むことを特徴とする洗濯乾燥機。
 洗濯乾燥機の設置された雰囲気温度を検出する温度センサを備え、温度センサが予め定める温度以上を検出したときには、前記ポンプの駆動を停止させ、水道水を前記循環風路内の所定位置へ供給するための水道水供給手段が備えられていることを特徴とする、請求項1記載の洗濯乾燥機。
 乾燥工程末期のクールダウン時に、前記ポンプの駆動を停止させ、水道水を前記乾燥風路内の所定位置へ供給するための水道水供給手段が備えられていることを特徴とする、請求項1記載の洗濯乾燥機。
 乾燥工程の途中において、前記送風加熱手段を一定期間停止させる中断制御手段を含むことを特徴とする、請求項1記載の洗濯乾燥機。
 前記乾燥風路内に設けられ、前記乾燥風路へ供給される水と熱交換した後の循環空気の温度を検出する空気温度センサと、
 前記乾燥風路へ供給され、前記循環空気と熱交換した後の水の温度を検出する水温度センサと、
 前記空気温度センサおよび水温度センサの各検出温度の合算値の変化量に基づいて、乾燥終了制御を行う制御手段と、
を含むことを特徴とする、請求項1記載の洗濯乾燥機。
 乾燥工程末期のクールダウン時に、前記タンクの水を排出する排水手段を有することを特徴とする、請求項1記載の洗濯乾燥機。
 前記乾燥風路を循環する空気の温度を検出する温度検出手段と、
 当該温度検出手段の検出温度に基づいて、前記送風加熱手段の駆動を制御する制御手段とを含むことを特徴とする、請求項1記載の洗濯乾燥機。
 乾燥運転開始時に、タンク内の水温が室温に比べて所定温度以上低い場合には、前記制御手段は、乾燥工程前半であっても前記タンク水循環水路を循環する水の量を乾燥工程後半と同程度に多い水量になるように前記ポンプの駆動を制御することを特徴とする、請求項1記載の洗濯乾燥機。
 洗濯水槽と、
複数のすすぎ工程のうちの1つのすすぎ工程で使用した水を貯留するための小内容積を有するタンクと、
 前記洗濯水槽の外側に配置され、両端が前記洗濯水槽に連結されていて、乾燥工程で使用される乾燥風路と、
 前記乾燥風路に設けられ、乾燥工程で、乾燥風路の一端から洗濯水槽内の空気を吸い出し、その空気を加熱して乾燥風路の他端から洗濯水槽内へ戻すための送風加熱手段と、
 一端が前記タンクに接続され、他端は前記乾燥風路の第1位置に接続された供給路、および、一端が前記乾燥風路の第2位置または前記洗濯水槽に接続され、他端は前記タンクに接続された回収路を含むタンク水循環水路と、
 前記タンク水循環水路に設けられ、タンクの水を供給路を通して汲み出し、第1位置から乾燥風路内へ供給し、乾燥風路内を落下させて第2位置または洗濯水槽から回収路を通してタンクへ戻すように循環させるためのポンプと、
 乾燥工程前半は、前記タンク水循環水路を循環する水の量が相対的に少なく、乾燥工程後半は、前記タンク水循環水路を循環する水の量が相対的に多くなるように、前記ポンプの駆動を制御するための制御手段と、
を含むことを特徴とする洗濯乾燥機。
 洗濯水槽と、
 複数のすすぎ工程のうちの1つのすすぎ工程で使用した水を貯留するための小内容積を有するタンクと、
 前記洗濯水槽の外側に配置され、両端が前記洗濯水槽に連結されていて、乾燥工程で使用される乾燥風路と、
 前記乾燥風路に設けられ、乾燥工程で、乾燥風路の一端から洗濯水槽内の空気を吸い出し、その空気を加熱して乾燥風路の他端から洗濯水槽内へ戻すための送風加熱手段と、
 一端が前記タンクに接続され、他端は前記乾燥風路の第1位置に接続された供給路、および、一端が前記乾燥風路の第2位置または前記洗濯水槽に接続され、他端は前記タンクに接続された回収路を含むタンク水循環水路と、
 前記タンク水循環水路に設けられ、タンクの水を供給路を通して汲み出し、第1位置から乾燥風路内へ供給し、乾燥風路内を落下させて第2位置または洗濯水槽から回収路を通してタンクへ戻すように循環させるためのポンプと、
を含むことを特徴とする洗濯乾燥機。
Description:
洗濯乾燥機

 この発明は、洗濯乾燥機に関し、特に、 濯乾燥機における乾燥運転の改良に関する

 乾燥機能を備える洗濯乾燥機では、従来、 燥工程において、衣類が収容された洗濯水 内の空気を乾燥風路を循環させて加熱し、 わせて、洗濯水槽から流出する高温多湿の 気を除湿するために、乾燥風路へ水を供給 て、空気と水を熱交換させるという構成が 用されている。(たとえば特許文献1、2、3参 照)
 特許文献1には、水冷式の除湿器を備え、除 湿のために約6リットルの水を必要とするた 、風呂水を除湿水として供給し、風呂水が くなった場合には水道水に切り換えて乾燥 転を続行するという構成が提案されている (特許文献1の段落[0003]~[0005]参照)
 特許文献2には、除湿効果を得つつ、除湿用 水の過不足をなくするために、洗濯水槽から 流出する熱交換前の温風の温度と、その温風 と熱交換された後の除湿水の温度との温度差 に基づいて、熱交換のために供給する除湿用 水の供給量を増減制御するという技術が提案 されている。(特許文献2の[要約]および段落[0 003]~[0008][0020]参照)
 特許文献3には、高い乾燥性能を確保しなが ら、冷却水の使用量を減らして節水性を高め るため、洗濯水槽から取り出されて冷却水と 熱交換した後の空気の温度と、空気と熱交換 した後の冷却水の温度とを検出し、両温度の 平均値を計算し、その平均値を用いて熱交換 のために供給する冷却水の間欠供給制御を行 うという技術が提案されている。(特許文献3 [要約]および[請求項1]参照)

特開2002-35492号公報

特開2003-236290号公報

特開2006-247185号公報

 従来の洗濯乾燥機は、乾燥工程で、衣類 収容された洗濯水槽の空気を取り出し、冷 水と熱交換することにより空気の除湿をし また、ヒータで空気を加熱して洗濯水槽内 循環させる構成を有するので、循環空気を 湿するための冷却水(除湿水)が多量に必要 あるから、冷却水の節水に主眼が置かれた 々の提案がされている。しかし、いずれの 行技術でも、乾燥効率の向上が十分に図れ いないという課題がある。

 この発明は、このような背景のもとになさ たもので、乾燥工程の運転を効率良く行い 乾燥に要する時間を短縮した洗濯乾燥機を 供することを主たる目的とする。
 この発明は、また、乾燥工程において、乾 風路内を循環する空気の除湿効率を向上さ ることによって乾燥効率が改善された洗濯 燥機を提供することを他の目的とする。
 この発明は、さらに、乾燥運転後に、乾燥 路内にリント等の異物が付着することなく メンテナンス性能が改善された洗濯乾燥機 提供することを他の目的とする。

 この発明は、さらにまた、乾燥運転の終了 期を的確に検知して、自動的に乾燥運転を 止する洗濯乾燥機を提供することを他の目 とする。
 この発明はさらに、乾燥運転制御において 省エネを実現することのできる洗濯乾燥機 提供することを他の目的とする。

 請求項1記載の発明は、洗濯水槽と、既使 用水を貯留するためのタンクと、前記洗濯水 槽の外側に配置され、両端が前記洗濯水槽に 連結されていて、乾燥工程で使用される乾燥 風路と、前記乾燥風路に設けられ、乾燥工程 で、乾燥風路の一端から洗濯水槽内の空気を 吸い出し、その空気を加熱して乾燥風路の他 端から洗濯水槽内へ戻すための送風加熱手段 と、一端が前記タンクに接続され、他端は前 記乾燥風路の第1位置に接続された供給路、 よび、一端が前記乾燥風路の第2位置または 記洗濯水槽に接続され、他端は前記タンク 接続された回収路を含むタンク水循環水路 、前記タンク水循環水路に設けられ、タン の水を供給路を通して汲み出し、第1位置か ら乾燥風路内へ供給し、乾燥風路内を落下さ せて第2位置または洗濯水槽から回収路を通 てタンクへ戻すように循環させるためのポ プと、乾燥工程前半は、前記タンク水循環 路を循環する水の量が相対的に少なく、乾 工程後半は、前記タンク水循環水路を循環 る水の量が相対的に多くなるように、前記 ンプの駆動を制御するための制御手段と、 含むことを特徴とする洗濯乾燥機である。

 請求項2記載の発明は、洗濯乾燥機の設置さ れた雰囲気温度を検出する温度センサを備え 、温度センサが予め定める温度以上を検出し たときには、前記ポンプの駆動を停止させ、 水道水を前記循環風路内の所定位置へ供給す るための水道水供給手段が備えられているこ とを特徴とする、請求項1記載の洗濯乾燥機 ある。
 請求項3記載の発明は、乾燥工程末期のクー ルダウン時に、前記ポンプの駆動を停止させ 、水道水を前記乾燥風路内の所定位置へ供給 するための水道水供給手段が備えられている ことを特徴とする、請求項1記載の洗濯乾燥 である。

 請求項4記載の発明は、乾燥工程の途中にお いて、前記送風加熱手段を一定期間停止させ る中断制御手段を含むことを特徴とする、請 求項1記載の洗濯乾燥機である。
 請求項5記載の発明は、前記乾燥風路内に設 けられ、前記乾燥風路へ供給される水と熱交 換した後の循環空気の温度を検出する空気温 度センサと、前記乾燥風路へ供給され、前記 循環空気と熱交換した後の水の温度を検出す る水温度センサと、前記空気温度センサおよ び水温度センサの各検出温度の合算値の変化 量に基づいて、乾燥終了制御を行う制御手段 と、を含むことを特徴とする、請求項1記載 洗濯乾燥機である。

 請求項6記載の発明は、乾燥工程末期のクー ルダウン時に、前記タンクの水を排出する排 水手段を有することを特徴とする、請求項1 載の洗濯乾燥機である。
 請求項7記載の発明は、前記乾燥風路を循環 する空気の温度を検出する温度検出手段と、 当該温度検出手段の検出温度に基づいて、前 記送風加熱手段の駆動を制御する制御手段と を含むことを特徴とする、請求項1記載の洗 乾燥機である。

 請求項8記載の発明は、乾燥運転開始時に、 タンク内の水温が室温に比べて所定温度以上 低い場合には、前記制御手段は、乾燥工程前 半であっても前記タンク水循環水路を循環す る水の量を乾燥工程後半と同程度に多い水量 になるように前記ポンプの駆動を制御するこ とを特徴とする、請求項1記載の洗濯乾燥機 ある。
 請求項9記載の発明は、洗濯水槽と、複数の すすぎ工程のうちの1つのすすぎ工程で使用 た水を貯留するための小内容積を有するタ クと、前記洗濯水槽の外側に配置され、両 が前記洗濯水槽に連結されていて、乾燥工 で使用される乾燥風路と、前記乾燥風路に けられ、乾燥工程で、乾燥風路の一端から 濯水槽内の空気を吸い出し、その空気を加 して乾燥風路の他端から洗濯水槽内へ戻す めの送風加熱手段と、一端が前記タンクに 続され、他端は前記乾燥風路の第1位置に接 された供給路、および、一端が前記乾燥風 の第2位置または前記洗濯水槽に接続され、 他端は前記タンクに接続された回収路を含む タンク水循環水路と、前記タンク水循環水路 に設けられ、タンクの水を供給路を通して汲 み出し、第1位置から乾燥風路内へ供給し、 燥風路内を落下させて第2位置または洗濯水 から回収路を通してタンクへ戻すように循 させるためのポンプと、乾燥工程前半は、 記タンク水循環水路を循環する水の量が相 的に少なく、乾燥工程後半は、前記タンク 循環水路を循環する水の量が相対的に多く るように、前記ポンプの駆動を制御するた の制御手段と、を含むことを特徴とする洗 乾燥機である。

 請求項10記載の発明は、洗濯水槽と、複 のすすぎ工程のうちの1つのすすぎ工程で使 した水を貯留するための小内容積を有する ンクと、前記洗濯水槽の外側に配置され、 端が前記洗濯水槽に連結されていて、乾燥 程で使用される乾燥風路と、前記乾燥風路 設けられ、乾燥工程で、乾燥風路の一端か 洗濯水槽内の空気を吸い出し、その空気を 熱して乾燥風路の他端から洗濯水槽内へ戻 ための送風加熱手段と、一端が前記タンク 接続され、他端は前記乾燥風路の第1位置に 接続された供給路、および、一端が前記乾燥 風路の第2位置または前記洗濯水槽に接続さ 、他端は前記タンクに接続された回収路を むタンク水循環水路と、前記タンク水循環 路に設けられ、タンクの水を供給路を通し 汲み出し、第1位置から乾燥風路内へ供給し 乾燥風路内を落下させて第2位置または洗濯 水槽から回収路を通してタンクへ戻すように 循環させるためのポンプと、を含むことを特 徴とする洗濯乾燥機である。

 請求項1記載の発明によれば、乾燥工程に おいて、乾燥風路を循環する空気を除湿する ために供給される水は、タンクに溜められた 既使用水(たとえば乾燥工程の前のすすぎ工 で使用された水)をリサイクルし、かつ、そ 水を循環させて使用する。このため、水を 量に使用しても、それによって水の消費量 増加するわけではない。よって、水の供給 、量を気にせず、熱交換が好適に行われる とを主目的として、必要量だけ十分に供給 ることができる。

 また、請求項1記載の発明では、乾燥工程 前半は、供給する水の量を相対的に少なくし 、乾燥工程の後半には、水の量が相対的に多 くなるように制御する。乾燥工程前半では、 乾燥風路を循環する空気の温度を速やかに上 昇させることが、乾燥効率を高める上で好ま しい。そこで、乾燥工程前半は、水の供給量 を少なくして、乾燥風路を循環する空気の温 度が短時間で上昇するようにする。一方、乾 燥工程後半では、乾燥風路を循環する空気が 高温多湿となっており、水と空気を熱交換す ることにより空気を除湿するのが、乾燥効率 の上では好ましい。そこで、乾燥工程後半で は、水の供給量を多くして、乾燥風路を循環 する空気の除湿を良好に行い、衣類の乾燥が 促進されるようにした。

 また、乾燥工程後半は、衣類から発生した ントや埃等の異物が乾燥風路を循環する空 に含まれていて、乾燥風路内を流れ、乾燥 路の内壁等に付着し易い。そこで、供給す 水の量を多くすれば、水が循環する空気に まれているリントを洗い流し、さらには、 燥風路の内壁に付着したリント等の異物も い流すので、好ましい。
 なお、乾燥工程後半において、タンク水循 水路を循環する水の量を多くするのに連動 せて、乾燥風路を循環する空気の風量を変 させるようにすれば、熱交換がより良好と り、しかも、空気中に含まれるリント等の 物の除去性能(洗い流し性能)も向上させる とができる。

 洗濯乾燥機が雰囲気温度(室温)が高い中 使用される場合は、タンクに貯留されたリ イクル水の水温が高くなり、リサイクル水 空気が熱交換する際に、熱交換が良好に行 れない可能性がある。そこで、請求項2記載 発明によれば、雰囲気温度を検出する温度 ンサにより、雰囲気温度が一定以上の場合 は、タンクに溜められたリサイクル水によ て循環空気の除湿を行うのに代えて、水道 により除湿を行うこととした。水道水は、 ンクのリサイクル水と比べて水温が低いた 、効率の良い熱交換ができ、乾燥性能が維 される。

 請求項3記載の発明では、乾燥末期のクー ルダウン時には、タンクに溜められたリサイ クル水に代えて、水道水が乾燥風路へ供給さ れる。よって、クールダウン時に乾燥風路を 循環する空気を水道水によって速やかに冷し 、冷却された循環空気により洗濯水槽内の衣 類の温度が下げられるため、効率良くクール ダウン処理が行え、乾燥工程の時間短縮を図 ることができる。

 請求項4記載の発明によれば、乾燥工程の途 中で、送風加熱手段を一定期間停止させるた め、連続運転により高温になり易い送風加熱 手段が、高温となって動作信頼性が低下する のを予防することができる。
 また、送風加熱手段を一時停止させた場合 乾燥風路内を循環する空気の移動が停止す ため、加熱手段で加熱されていない空気が 燥風路を循環することはなく、乾燥性能の 化はほとんど生じない。

 請求項5記載の発明によれば、空気温度セン サと、水温度センサとの各検出温度の合算値 (各検出温度の加算合計値)に基づいて乾燥終 を検知するため、乾燥終了を的確に判断す ことができる。
 空気温度センサおよび水温度センサの各検 温度の合算値の変化量に基づいてとは、た えば、乾燥工程の前半において検出した空 温度センサおよび水温度センサの各検出温 の合計値を記憶しておき、乾燥工程の後半 おいて、空気温度センサおよび水温度セン の各検出温度をモニタし、その合計値が先 記憶しておいた値から所定値以上増加した きに、乾燥終了を検知することを例示でき 。

 請求項6記載の発明によれば、クールダウン 時にタンクの水が排出されるから、乾燥工程 終了時には、タンクには既使用水は貯留され ておらず、匂いの発生などが生じない、衛生 的な洗濯乾燥機とすることができる。また、 寒冷地等で使用するときに、タンクに残った 水が凍結するのを防止できる。
 請求項7記載の発明によれば、乾燥性能を低 下させることなく、乾燥風路を循環する空気 温度が上がり過ぎた場合に、その温度上昇を 抑制することができる。乾燥風路を循環する 空気の温度が上昇し過ぎた場合、加熱手段( とえばヒータ)を停止すればよいが、送風手 (たとえばブロア)を駆動させたままでは、 濯水槽内に温度の低い空気が流入して、乾 性能が低下するおそれがある。そこで、請 項7記載の発明では、加熱手段および送風手 を連動させて駆動制御することにより、循 する空気の温度を一定温度以上に維持して 乾燥性能をほとんど劣化させることなく、 エネ運転を実現する。

 請求項8記載の発明によれば、乾燥運転の 開始時に、タンク内に溜められた水の温度( 温)が室温に比べて所定温度以上低い場合、 とえばタンク内の水温≦室温-5℃では、タ ク水循環水路を循環する水の量が相対的に ないことにより、乾燥風路を循環する空気 温度上昇が短時間で行えるという効果より 、乾燥風路を循環する空気の温度と乾燥風 へ供給される水(除湿水)との温度差が大きい ことによる除湿効果の方が、乾燥にとっては より有効であるため、相対的に多量の水を循 環させ、乾燥風路へ供給する。これにより、 乾燥時間の短縮や消費電力量の低減が図れる 。また、乾燥工程前半であっても、タンク水 循環水路を循環させる水の量を多くすること によって、乾燥風路内へのリント等の塵や異 物の付着量を低減でき、信頼性が向上する。

 請求項9記載の発明によれば、請求項1記 の発明の効果に加えて、既使用水を貯留す ためのタンクの内容積を小さくする(たとえ 、内容積を8.5リットル程度)ことができ、内 容積の小さなタンクを採用することにより、 洗濯乾燥機全体の構成が大きくなるのを抑制 できる。なお、タンクの内容積は、タンク水 循環水路を水が途切れないように循環するた めに必要十分な量であればよく、それ以上の 量の水をタンクに溜めておく必要はないので 、小さな内容積のタンクでよい。

 請求項10記載の発明も、請求項9記載の発 と同様、小内容積のタンクを用いて洗濯乾 機を構成することができ、小内容積のタン の水を循環させることによって乾燥工程に ける空気を熱交換により除湿できるので、 濯乾燥機全体が大きくなるのを抑制できる

この発明の一実施形態に係る洗濯乾燥 1の縦断面右側面図である。 洗濯乾燥機1を斜め前方から見た斜視図 であり、筐体2が取り外された内部構造を示 図である。 洗濯乾燥機1を斜め後方から見た斜視図 であり、筐体2が取り外された内部構造を示 図である。 洗濯乾燥機1の水路および風路を中心と する構成を図解的に示す図である。 洗濯乾燥機1の背面図で、第1循環水路55 、循環ポンプ25、第2循環水路57、Uターン部26 気液混合器27(ベンチュリー管58)および第3循 環水路59を含む循環水路構造を説明するため 図である。 Uターン部26および気液混合器27の具体 な構成を示す斜視図である。 気液混合器27の内部構造を示す縦断面 である。 フィルタユニット15の斜視図である。 フィルタ本体85の構成を示す斜視図で る。 フィルタ本体83から操作蓋85を取り外 たバスケット84単体の構成を示す斜視図であ る。 フィルタユニット15の平面図である。 図11のA-Aに沿うフィルタユニット15の 断面図である。 図11のB-Bに沿うフィルタユニット15の 断面図である。 図11のC-Cに沿うフィルタユニット15の 断面図である。 洗濯乾燥機1の部分正面図である。 洗濯乾燥機1の下方部を斜め前方から た部分斜視図である。 洗濯乾燥機1の下方部を斜め前方から た部分斜視図である。 洗濯乾燥機1の下方部の右側面部分断 図である。 洗濯乾燥機1の下方部を斜め前方から た部分斜視図である。 洗濯乾燥機1の下方部の右側面部分縦 面図である。 可動体103の具体的な構成を示す図であ り、Aは平面図、Bは正面図、Cは右側面図、D 斜め上方から見た斜視図、Eは斜め下方から た斜視図である。 洗濯乾燥機1の電気的な制御回路の構 を説明するためのブロック図である。 洗濯乾燥機1の乾燥工程における運転 御の内容を説明するためのタイミングチャ トである。 図23に示すタイミングチャートを実行 るための制御フロー図である。 乾燥工程における乾燥制御の変形例を 示すタイミングチャートである。 乾燥工程における乾燥制御のさらに他 の変形例を示すタイミングチャートである。

符号の説明

 1  洗濯乾燥機
 3  洗濯水槽
 4  外槽
 5  ドラム
 11 タンク
 15 フィルタユニット
 17 給水バルブ
 19 オゾン発生器
 20 乾燥風路
 21 ブロア
 23 乾燥用ポンプ
 25 循環ポンプ
 26 Uターン部
 27 気液混合器
 48 第2排水バルブ
 57 第2循環水路
 58 ベンチュリー管
 59 第3循環水路
 77 絞り部流路
 81 逆止弁
 83 フィルタ本体
 85 操作蓋
 86 小濾過孔
 90 再利用水濾過面
 101 カバー
 103 可動体
 111 重心調整部
 112 ストッパ突起
 120 制御部
 121 ドラム出口温度センサ
 122 除湿水温度センサ
 123 基板温度センサ
 120、125 乾燥ヒータ
 126 ブロアモータ
 150 ケース

 以下には、図面を参照して、この発明の一 施形態として、いわゆる斜めドラム式洗濯 燥機の構成について具体的に説明をする。
<洗濯乾燥機の構成および動作の概要>
 図1は、この発明の一実施形態に係る洗濯乾 燥機1の縦断面右側面図である。洗濯乾燥機1 、筐体(ハウジング)2内に斜めに配置された 濯水槽3を備えている。洗濯水槽3には、洗 時に水を溜めるための外槽4と、外槽4内に回 転自在に収容されたドラム5とが含まれてい 。ドラム5は、外槽4の後方に備えられたDDモ タ6によって回転軸7を中心に回転される。 転軸7は、前方に向かって斜め上方へ延びて り、いわゆる斜めドラム構造をしている。 ラム5の出入口8および外槽4の出入口9は、筐 体2に取り付けられた円形のドア10によって開 閉される。ドア10が開けられ、出入口8、9を ってドラム5内への衣類(洗濯物)の出し入れ される。

 この洗濯乾燥機1の特徴の1つは、洗濯水槽3 下方に既使用水(リサイクル水)を貯留する めのタンク11が備えられていることである。 このタンク11は、約8.5リットルの内容積を有 、後述するように、すすぎに使用された水 溜められ、その水が乾燥工程において熱交 用水および循環風路内を流れるリント等の 浄水として活用される。
 筐体2内の下方前方部には、主制御基板を含 む電装部品12が設けられ、また、上方前方部 は表示および操作用の電装部品13が備えら ている。下方の電装部品12には、後述する基 板温度センサ123が含まれている。

 筐体2内の上方には、さらに、後述する乾燥 工程において駆動されるブロア21およびブロ 21により洗濯水槽3内へ循環される空気を加 するための乾燥ヒータA124および乾燥ヒータ B125が配置されている。
 図2は、この発明の一実施形態に係る洗濯乾 燥機1を斜め前方から見た斜視図であり、筐 2が取り外された内部構造が示されている。 た、図3は、洗濯乾燥機1を斜め後方から見 斜視図であり、筐体2が取り外された内部構 が示されている。

 図2および図3において、3は洗濯水槽であ 、洗濯水槽3には外槽4およびドラム5が含ま ている。洗濯水槽3はコイルばねおよびダン パーを含む弾性支持部材14で支持されている そして洗濯水槽3の下方にタンク11が配置さ ている。タンク11の前方右側にはフィルタ ニット15が配置されており、フィルタユニッ ト15は、所定のホースやパイプにより洗濯水 3およびタンク11と接続されている。

 洗濯水槽3の上部には水栓16、水栓16から った水を水路へ供給するのを制御するため 給水バルブ17、注水口ユニット18、浄化用空 を生成するためにオゾンを発生するオゾン 生器19、乾燥工程で乾燥風路20内を空気を循 環させるためのブロア21、ブロア21により乾 風路20を循環される空気中に含まれるリント 等の異物を捕獲するための乾燥用フィルタユ ニット22が備えられている。

 洗濯工程では、給水バルブ17が制御され 、水栓16から供給される水道水が洗濯水槽3 に溜められる。その際、水が注水口ユニッ 18内の洗剤容器29を通過して洗濯水槽3に至る ようにすれば、洗剤が解けた水を洗濯水槽3 溜めることができる。洗濯工程では、DDモー タ6によりドラム5が回転される。また、循環 ンプ25によって洗濯水槽3内の水がフィルタ ニット15を経由して汲み出され、汲み出さ た水は循環水路(第2循環水路57)を通って外槽 4の後面上方へ導かれ、その後、上から下へ 落下するように流されて、洗濯水槽3の後面 方から洗濯水槽内へ戻るように循環される 循環水路の途中には気液混合器27が介在さ ていて、気液混合器27において、上から下へ 流れる水にオゾン発生器19で発生するオゾン 混入される。水にオゾンが混入されると、 ゾンの強力な酸化、殺菌作用により水が浄 される。すなわち、洗濯水槽3内の水は、洗 濯工程において循環され、循環水中にオゾン が混入されることによって浄化されつつ、洗 濯に利用される。なお、図3に示すように、 液混合器27の近傍には、外槽4の後面から後 へ突出する突起82が設けられており、外槽4 揺れて筐体とぶつかった場合等に、外槽4の 面に取り付けられた気液混合器27を保護す ようにされている。

 乾燥工程では、洗濯水槽3内の後面下方か ら空気が吸い出されて乾燥風路20を通って上 へ導かれ、乾燥用フィルタユニット22で異 が濾過されて洗濯水槽3の上部前面側から洗 水槽3内へ流入するように循環される。乾燥 風路20内を空気が循環する際に、高温多湿の 気は水と熱交換されることによって冷却除 される。そのため、乾燥風路20内には水が 給される。すなわち、タンク11内の水が乾燥 用ポンプ23により汲み出され、たとえばホー により構成された風路水供給路24を介して 燥風路20の所定位置(第1位置)へ供給される構 成が備えられている。また、図示が省略され ているが、給水バルブ17により水栓16から供 される水道水を、必要に応じて乾燥風路20へ 供給する水路も備えられている。

 また、図3に示すように、乾燥風路20の下 には、乾燥風路20内を落下してくる除湿水( 交換により循環空気を除湿した後の水)の温 度を検出するための除湿水温度センサ122が備 えられている。さらに、乾燥風路20の上方に 、熱交換された後の循環空気の温度を検出 るためのドラム出口温度センサ121が備えら ている。これら除湿水温度センサ122および ラム出口温度センサ121の役割等については 後に詳述する。

 以上が洗濯乾燥機1の構成および動作の概要 である。次に、図4を参照して、洗濯乾燥機1 水路および風路を中心とする全体構成につ てより詳細に説明をする。
<洗濯乾燥機の水路および風路の構成>
 図4は、洗濯乾燥機1の水路および風路を中 とする構成を図解的に示す図である。
 水栓16は給水バルブ17の流入口に接続されて いる。給水バルブ17には4つの出口があり、い ずれの出口から水を出すかを切り換えること ができる。給水バルブ17の第1出口28は注水口 ニット18に接続されており、注水口ユニッ 18内に設けられた洗剤容器29を水が通過し、 剤が解けた水が給水路30を通って洗濯水槽3 に溜まるようにされている。給水バルブ17 第2出口31も注水口ユニット18に接続されてい るが、第2出口から供給される水は、洗剤容 20を通らず、給水路32を通って洗濯水槽3へ供 給されるようになっている。さらに、第2出 31から注水口ユニット18に流入した水の一部 呼び水水路33を通って風呂水ポンプ34へ呼び 水として与えられる。風呂水ポンプ34が駆動 れると、浴槽35の残り湯が汲み上げられて 路37から注水口ユニット18へ流入し、給水路3 0または給水路32を通って洗濯水槽3へ与えら る。

 給水バルブ17の第3出口38は水路39によって 乾燥風路20の所定位置に接続されている。ま 、給水バルブ17の第4出口40は水路41によって 乾燥風路20の所定位置に接続されている。第3 出口38は相対的に小径の出口であり、第4出口 40は相対的に大径の出口である。このため、 3出口38が開かれると、相対的に少量の水が 路30を経由して乾燥風路20に供給される。こ の水は、乾燥風路20内で高温多湿の循環空気 接触され熱交換に寄与する。第4出口40が開 れると、水路41を介して乾燥風路20に相対的 に多量の水が供給される。この水は、乾燥風 路20内を上昇してくる循環空気に含まれるリ トその他の異物や、乾燥風路20の内壁に付 したリントその他の異物を洗い流すのに寄 する。

 洗濯工程(洗い工程およびすすぎ工程)に いて、洗濯水槽3に水が溜められる。洗濯水 3の底面最下部(より具体的には外槽4の底面 下部)には排水口42が形成されている。排水 42には水路43を介して第1排水バルブ44の流入 口が接続されており、第1排水バルブ44の流出 口は水路45を介してフィルタユニット15の流 口151と接続されている。第1排水バルブ44が じられることにより、洗濯水槽3(外槽4)内に を溜めることができる。洗濯水槽3内の水位 は、水路43から分岐し、上方へ延びたエアー ース46内の圧力変化に基づき、水位センサ47 により検知される。

 フィルタユニット15は、ケース150を有し おり、ケース150内に異物を捕獲するための ィルタ本体83が備えられている。ケース150に は、上述した流入口151に加え、排水口152、第 1流出口153および第2流出口154が形成されてい 。排水口152には第2排水バルブ48の流入口が 続されており、第2排水バルブ48の流出口は 路49を介して外部排水ホース50および排水ト ラップ51と接続されている。よって、第1排水 バルブ44および第2排水バルブ48が開かれると 洗濯水槽3内の水は、排水口42、水路43、第1 水バルブ44、水路45、フィルタユニット15、 水口152、第2排水バルブ48、水路49、外部排 ホース50を通って排水トラップ51へと排出さ る。水路49には溢水用水路52の一端(下端)が 流している。溢水用水路52の他端(上端)は外 槽4に設けられた溢水口53に連通している。よ って、洗濯水槽3に水が溜まり過ぎ、その水 が所定水位以上になった場合は、溢水口53か ら水が溢れ、第2排水バルブ48の開閉の如何に 関わらず、その水は溢水用水路52から水路49 よび外部排水ホース50を通って排水トラップ 51へと排出される。

 なお、溢水用水路52の上下方向途中部と、 ィルタユニット15の流入口151との間には気圧 調整用のホース54が接続されている。このホ ス54を設けたことにより、洗濯水槽3内の気 とフィルタユニット15の流入口151側の気圧 が等しくなり、フィルタユニット15内におい て水が逆流する等の不具合が防止されている 。
 フィルタユニット15の第1流出口153には第1循 環水路55の一端が接続され、第1循環水路55の 端は循環ポンプ25の吸い込み口に接続され いる。循環ポンプ25の吐出口には第2循環水 57の一端が接続されている。第2循環水路57の 他端側は、洗濯水槽3内に溜められる水の通 の水位よりも高い位置まで上方へ延びてい 。そして、その先には、上から下向きにUタ ンしたUターン部26が接続されている。そし Uターン部26には気液混合器27としてのベン ュリー管58の上端が接続されている。ベンチ ュリー管58の下端には第3循環水路59の一端(上 端)が接続され、第3循環水路59の他端(下端)は 洗濯水槽3(外槽4)の背面下方に接続されてい 。

 上述の構成を有しているため、洗い工程 よび/またはすすぎ工程において、洗濯水槽 3に一定量の水が溜められ、第1排水バルブ44 開けられ、第2排水バルブ48が閉じられた状 で、循環ポンプ25が駆動されることにより、 洗濯水槽3内に溜められた水は、排水口42→水 路43→第1排水バルブ44→水路45→流入口151→ ース150→第1流出口153→第1循環水路55→循環 ンプ25→第2循環水路57→Uターン部26→ベン ュリー管58→第3循環水路59→洗濯水槽3へと 環される。

 ここで、ベンチュリー管58には空気流入 60が備えられていて、空気流入口60にはエア チューブ61を介してオゾン発生器19が接続さ れている。ベンチュリー管58に水が流れると に、オゾン発生器19が作動されると、オゾ 発生器19で生成されるオゾンを含む浄化用空 気は、エアーチューブ61を介して空気流入口6 0からベンチュリー管58内へ流入される。流入 原理は、ベンチュリー管58内を流れる水によ 生じる圧力差(負圧)のためである。循環さ る水にオゾンが混入されると、オゾンの強 酸化力および殺菌力によって循環水が浄化 れ、浄化された水を用いて洗濯水槽3内での 濯を行うことができる。

 フィルタユニット15の第2流出口154には貯 用水路62の一端(上端)が接続されており、貯 水用水路62の他端(下端)は貯水バルブ63の流入 口に接続されている。貯水バルブ63の流出口 タンク11に接続されている。たとえばすす 工程終了後、第1排水バルブ44が開かれ、第2 水バルブ48が閉じられ、循環ポンプ25が停止 した状態で、貯水バルブ63が開かれると、洗 水槽3内に溜まっているすすぎに使用された 水は、重力(自然落下)により排水口42→水路43 →第1排水バルブ44→水路45→流入口151→ケー 150→第2流出口154→貯水用水路62→貯水バル 63→タンク11へと流れる。これにより、タン ク11内にすすぎで使用した既使用水を、リサ クル水として貯留することができる。

 タンク11の上方には溢水口64が備えられて おり、溢水口64には水路65の一端が接続され 水路65の他端は溢水用水路52の途中に合流さ ている。よって、タンク11内に所定量以上 水が溜まろうとする場合には、その水は溢 口64→水路65→溢水用水路52→水路49→外部排 水ホース50→排水トラップ51へと流れて、排 される。

 この洗濯乾燥機1では、タンク1に溜められ 既使用水が、リサイクル水として、乾燥工 において再利用される。
 洗濯乾燥機1には、乾燥機能を行うために、 乾燥風路20が備えられている。乾燥風路20は 洗濯水槽3(外槽4)の外側に配置され、外槽4の 背面下方部から洗濯水槽3内の空気を吸い出 、その空気を外槽4の前方側上方部から洗濯 槽3内へ流入させるように空気を循環させる ための風路である。乾燥風路20には、接続パ プ66、フィルタブロアユニット70(ブロア21お よび乾燥用フィルタユニット22が含まれる)お よび接続パイプ67が含まれている。フィルタ ロアユニット70から接続パイプ67へつながる 風路内には、図1で説明したように、乾燥ヒ タA124および乾燥ヒータB125(図示せず)が備え れており、循環される空気が加熱される。 燥ヒータは、たとえば半導体ヒータを用い ことができる。

 乾燥風路20内では、洗濯水槽3から吸い出さ た空気が除湿される。また、乾燥風路20内 循環する空気に含まれるリントなどの異物 よび乾燥風路20の内壁に付着した異物が洗い 流される。そのために、タンク11に溜められ リサイクル水が乾燥風路20内を通るように 環される。
 タンク11には乾燥用ポンプ23の吸い込み口が 接続されている。乾燥用ポンプ23の吐出口に 風路水供給路24の一端が接続され、風路水 給路24の他端は乾燥風路20の第1位置に接続さ れている。乾燥工程において、乾燥用ポンプ 23が駆動されると、風路水供給路24を介して 燥風路20の第1位置から乾燥風路20内へ水が供 給される。供給される水は、上述したように 、乾燥風路20内を下方から上方へと循環する 気と熱交換するとともに、空気中のリント どの異物を洗い流し、かつ、乾燥風路20内 内壁に付着しようとする異物も洗い流す。 して、乾燥風路20内を下方へ流れ落ちた水は 、リントなどの異物を伴って外槽4の下方か 排水口42を通り、水路43→第1排水バルブ44→ 路45→フィルタユニット15へと流れる。そし てフィルタユニット15において、リント等の 物は捕獲されて除去され、異物が除去され 後の水は第2流出口154から貯水用水路62およ 貯水バルブ63を通ってタンク11内へ戻る。

 なお、乾燥風路20内を流れ落ちた水が外槽4 流入せず、たとえば乾燥風路20内の第2位置 してのたとえば下端から排出され、タンク1 1内へと戻る構成としてもよい。
 乾燥工程では、乾燥風路20内で行う熱交換 よび乾燥風路20の内壁に付着するリント等の 異物の洗浄のために多量の水が必要になる。 この洗濯乾燥機1によれば、熱交換および異 の洗浄に必要な水は、タンク11に溜めた既使 用水をリサイクルする構成としているため、 極めて大幅な節水を実現できる。また、タン ク11の水を循環させる構成であるから、タン 11の容量を小さくでき、タンク11を設けても 、洗濯乾燥機の外観は大きくならない構成と することができる。

 さらに、フィルタブロアユニット70には、 アーチューブ71を介してオゾン発生器19が接 されている。このため、乾燥工程において オゾン発生器19が作動されると、オゾン発 器19が発生するオゾンを含む浄化用空気は、 フィルタブロアユニット70内へ吸い込まれ、 濯水槽3へ循環される空気にオゾンを含む浄 化用空気を混入することができる。その結果 、乾燥する衣類の消臭や殺菌を行うことがで きる。
<循環水路の構造>
 図5は、洗濯乾燥機1の背面図で、第1循環水 55、循環ポンプ25、第2循環水路57、Uターン 26、気液混合器27(ベンチュリー管58)および第 3循環水路59を含む循環水路構造を説明するた めの図で、説明に必要な要素のみが示されて いる。

 フィルタユニット15(図4参照)で濾過され 後の水は、循環ポンプ25が駆動されることに より、第1循環水路55を通して吸い込まれて第 2循環水路57へと吐出される。第2循環水路57は 、下方から上方へ延び、外槽4内に溜められ 水の通常の水位(1点鎖線72で示す)よりも上方 まで水を導く。その水はUターン部26によって 上向きから下向きに反転され、気液混合器27 流入する。よって、気液混合器27では水は から下へと流れる。気液混合器27も、外槽4 に溜められる水の通常の水位72よりも上方に 配置されている。このため、循環ポンプ25に り第2循環水路57へ吐出される水は水位72よ も上部において流れ方向が反転し、水位72よ りも上方において気液混合器27を上から下へ 落下するように流れるため、勢い良く気液 合器27内を流れ落ちる。そして第3循環水路5 9を通り、外槽4の背面下方から外槽内へと流 する。

 このように、外槽4内の水位72よりも上方 水を導くための第2循環水路57と、上方へ導 れた水を反転させるUターン部26とを含む構 としたので、気液混合器27を、外槽4内の水 水位72よりも上方に配置することができ、 かも、気液混合器27を上下方向に延びるよう に配置することができる。これによって、気 液混合器27内を流れる水は、循環ポンプ25に る圧送力に加えて、水位72による水圧が流れ の妨げとはならず、重力の作用で上から下へ 勢い良く流れ落ちる。その結果、後述するよ うに、気液混合器27において、流路内に負圧 生じさせ、オゾンを含む浄化空気を効率良 水の中に取り込むことができる。

 さらに、気液混合器27を流れ落ちた水は 3循環水路59によって下方まで導かれて外槽4 背面下方から外槽4内へと循環される。この 循環される水はオゾンを含む浄化用空気の細 かな気泡が混ざった水であり、その水が外槽 4の下方から洗濯水槽内3へ戻されることによ 、水に含まれる浄化用空気の細かな気泡は 濯水槽3内で下から上へと移動し、洗濯水槽 3内において、衣類に対し、殺菌、消臭等の 化を効率良く行うことができる。

 また、第3循環水路59は、外槽4の下方まで延 びず、外槽4の背面の途中から外槽4内へ水を 環させる構成としてもよい。
 なお、61はエアーチューブで、エアーチュ ブ61を通して気液混合器27へオゾンを含む浄 用空気が供給される。
<Uターン部および気液混合器の構成>
 図6は、Uターン部26および気液混合器27の具 的な構成を示す斜視図である。Uターン部26 よび気液混合器27は、この実施形態では、 脂パイプが組み合わされ、連結されること より構成されている。気液混合器27にはベン チュリー管73、空気取入口74およびバッファ 75が含まれている。

 図7は、気液混合器27の内部構造を示す縦 面図である。気液混合器27は、上述したよ に、ベンチュリー管58を含んでいる。ベンチ ュリー管58は、上下方向に延びており、上方 流路径の大きな上流路78、上流路78の下方に 流路径が絞られて小さくされた絞り部流路77 絞り部流路77の下方に流路径が徐々に大き された下流路79という、流路径が変化する3 類の一連になった流路を備えている。上流 78→絞り部流路77→下流路79へと水が流れる 、絞り部流路77を流れる水の速度(流速)が速 なる。そして絞り部流路77の内側壁には空 取り込み用の小孔80が形成されている。この 小孔80は、ベンチュリー管58の外側面に連結 れたバッファ室75につながっている。バッフ ァ室75には空気取入口74から空気が供給され 。バッファ室75の入口にはたとえばゴムでで きた逆止弁81が配置されている。逆止弁81は 空気取入口74からバッファ室75内へ空気が流 することは妨げないが、バッファ室75内か 空気取入口74方向へ気体や液体が流れ出るの を阻止する働きをする。

 Uターン部26から下方に流れ落ちる水は、 流路78へ勢い良く流れ込み、絞り部流路77に おいて流速がより速くなる。このため、空気 取り込み孔80を介してバッファ室75の空気を り込むことのできる負圧を生じる。負圧に りバッファ室75のオゾンを含む浄化用空気が 空気取り込み孔80を通って絞り部流路77へ入 、流れる水の中に細かな気泡となって混入 れる。

 なお、絞り部流路77の水の流れが停止し 場合に、水が空気取り込み孔80を通ってバッ ファ室75へと流入し、さらに、空気取入口74 らオゾン発生器19(図4参照)方向へ逆流するお それがある。しかし、この実施形態では、バ ッファ室75には逆止弁81が備えられている。 の結果、オゾン発生器19が、エアーチューブ 61を通って逆流する水により不具合になるこ はない。また、乾燥工程において、洗濯水 3内の蒸気が第3循環水路59へ侵入し、ベンチ ュリー管58を通って空気取り込み孔80からバ ファ室75へと侵入し、さらに空気取入口74か オゾン発生器19へと逆流する可能性がある しかし、乾燥時の蒸気の逆流も逆止弁81によ って阻止される。

 ところで、絞り部流路77の内径(直径)寸法は 、この実施形態ではφ=8mmとされており、この 内径φは、後述するように、フィルタユニッ 15におけるフィルタの濾過孔の直径よりも きくされている。その結果、絞り部流路77に おいて、流れる水に含まれるリント等の異物 が詰まる心配はない。
<フィルタユニットの構成>
 次に、フィルタユニット15の構成について 明をする。

 フィルタユニット15は、図2において説明し ように、洗濯乾燥機1の前側右下方部に取り 付けられている。フィルタユニット15には、 4において説明したように、ケース150、流入 口151、排水口152、第1流出口153および第2流出 154が備えられている。
 図8は、フィルタユニット15の斜視図であり 洗濯乾燥機1を斜め前方から見たときのフィ ルタユニット15の斜視図が示されている。

 図8を参照して、フィルタユニット15は、 ース150、流入口用パイプ155、排水口用パイ 156、流出口用パイプ157、158、正面取付板159 および取付用脚160を備えている。これら各 材は、樹脂(たとえばポリプロピレン)で形 されており、ケース150に対して一体的に形 されている正面取付板159および取付用脚部16 0ならびに、別体で形成された排水口用パイ 156、流入口用パイプ155および流出口用パイ 157、158が液密的に接続されて一体化した構 となっている。

 正面取付板159および取付用脚部160が洗濯 燥機1の筐体2に取り付けられた状態におい 、ケース150は前方から後方に向かって斜め 方へ延びる長手形状を有している。ケース15 0の上面150aには、図示しない孔が形成され、 の孔に連通するように流入口用パイプ155が 設されている。流入口用パイプ155の上端の 口端である流入口151には、図4で説明したよ うに、水路45が接続される。流入口用パイプ1 55の途中部に突出形成された筒状突起161には 図4で説明したホース54が接続される。

 ケース150の左右側面および底面は、境目が く円弧状に下方に膨らんだケース側底面150b となっている。
 排水口用パイプ156は、ケース150の長さ方向 交差方向、より具体的には長さ方向に直交 向に、ケース側底面150bから側方へ突出して おり、その先端が排水口152となっている。排 水口用パイプ156は、ケース150の長さ方向奥側 (斜めに延びたケース150の下方側)から突出し いる。

 流出口用パイプ157は、長さ方向の途中が ぼ直角に曲成されていて、ケース150への取 位置は、ケース150の長さ方向に見て、流入 用パイプ155の取付位置と排水口用パイプ156 取付位置との中間位置とされている。排水 用パイプ157は、ケース150の側底面150bから側 方へ突出するように取り付けられていて、略 90°曲成された先端側が第2流出口154となって る。また、流出口用パイプ157から分岐する うに流出口用パイプ158が連結されており、 のパイプ158の先端は第1流出口153となってい る。排水口152、第1流出口153および第2流出口1 54には、それぞれ、図4で説明したように、第 2排水バルブ48の吸込側、第1循環水路55および 貯水用水路62が接続される。

 正面取付板159にはフィルタ挿入口162が形成 れている。フィルタ挿入口162はケース150の 部空間と連通されている。フィルタ挿入口1 62からフィルタ本体83(図9参照)がケース150内 差し込まれ、操作蓋85が回動操作されて図8 示す状態にされることによって、フィルタ ニット15は正常に機能し得る状態となる。
 さらに、正面取付板159のフィルタ挿入口162 形成された位置の下方両側に、前方へ突出 るリブ113が設けられ、このリブ113に後述す 可動体(図21を参照)を回動自在に取り付ける ための係合孔114が形成されている。

 図9は、フィルタ本体83の構成を示す斜視図 ある。フィルタ本体83には、濾過部材とし のバスケット84および操作蓋85が含まれてい 。バスケット84は樹脂で成形されており、 面が開放され、側面および底面に多数の濾 孔や濾過スリットが配列形成されている。
 図10は、フィルタ本体83から操作蓋85を取り したバスケット84単体の構成を示す斜視図 ある。

 図9、10を参照して、バスケット84に配列 成された濾過孔には、孔の大きさ(最大径)が 所定寸法以下の小濾過孔86と、孔の大きさが 対的に大きな大濾過孔87と、櫛状に並んだ 体88間に区画されたスリット孔89とが含まれ いる。小濾過孔86は、バスケット84の手前側 左側面および手前側底面の一部に配列形成さ れており、小濾過孔86が配列形成された面は 再利用水濾過面90となっている。一方、大 過孔87が配列形成されたバスケット84の後方 側面、後面、底面の一部および右側面の一 ならびに複数の棒体88が設けられてスリッ 孔89が区画された面は、排出水濾過面91とな ている。そして、再利用水濾過面90と排出 濾過面91との境界には、バスケット84の外面 ら突出するように、仕切り用のリブ92、93が 形成されている。

 さらに、バスケット84の前面は封止壁94で塞 がれており、封止壁94の周囲からは環状のフ ンジ95が張り出している(図10参照)。
 図10に示すフランジ95に対して、図9に示す うに操作蓋85が回転自在に嵌められている。 よって、操作蓋85とバスケット84とは互いに 転し得る。操作蓋85の奥側周面にはゴム等で 構成されたシールリング96が備えられている フィルタ本体83のバスケット84が図8に示す ィルタ挿入口162からケース150内へ挿入され 挿入後に操作蓋85が回動されることによって 、フィルタ挿入口162と操作蓋85との間がシー リング96によって液密的に封止され、フィ タ本体83のケース150への取り付けが完成する 。なお、ケース150内において、バスケット84 方向は予め定める方向になるように、ケー 150の内側壁の形状が特定形状にされている

 図11はフィルタユニット15の平面図であり、 図12は、図11のA-Aに沿うフィルタユニット15の 縦断面図である。また、図13は、図11のB-Bに うフィルタユニット15の横断面図であり、図 14は、図11のC-Cに沿うフィルタユニット15の横 断面図である。
 図12に示すように、バスケット84には、底面 下方へ突出し、前後方向(ケース150の長さ方 )に延びるリブ93が備えられている。このリ 93は、バスケット84がケース150内にセットさ たときに、ケース150の内底面150cとの間隙が d(mm)(dは、小濾過孔の大きさ(最大径)以下であ る。)となる形状に形成されている。また、 ブ93の一部931は、ケース150の内底面150cに接 してケース150内におけるバスケット84の位置 決めをする働きをする。リブ93は、図12にお て手前側に存在する排出水濾過面91に含まれ る大濾過孔87およびスリット孔89(図10参照)か バスケット84の外側へ流出し、バスケット84 の下面とケース150の内底面150cとの間を通っ 流出口用パイプ157の入口157aへと流れる水の に大きな異物が含まれている場合に、その 物が入口157へ流れ込むのを阻止する働きを る。

 次に図13を参照して、ケース150内へフィ タ本体83がセットされた状態において、バス ケット84の外面側に突設されたリブ92はケー 内側面および内底面150cとバスケット84との 間を所定の寸法d(mm(dは、小濾過孔の大きさ( 大径)以下である。)に規定している。この め、バスケット84のたとえば奥側側面に形成 された大濾過孔87を通ってバスケット84外へ 出した水がバスケット84とケース150の内側面 または内底面150cとの隙間を通って手前側へ れ、流出用パイプ157へ流れ込もうとした場 に、その流れる水の中に相対的に大きな異 が含まれている場合、当該異物が流出用パ プ157へ侵入するのを阻止する役割をする。

 このように、小濾過孔86が形成された再 用水濾過面90の周囲を取り囲むようにリブ92 よび93が形成されており、当該リブ92および 93がケース150の内面と対向して、再利用水濾 面90の周囲に小濾過孔86の大きさよりも大き な隙間が生じないようにされている。これに より、バスケット84内へ入った水は、小濾過 86が形成された再利用水濾過面90を通って濾 過され、再利用水濾過面90を通った水および ブ92、93とケース150の内面との隙間を通った 水が流出口用パイプ150へ流れ込む構成とされ ている。よって、流出口用パイプ157へ流れ込 む水には、小濾過孔86よりも大きな異物は含 れていない。

 そして、小濾過孔86の大きさ(最大径)を、 気液混合器27のベンチュリー管58の絞り部流 77の内径φよりも小さくしておくことにより ベンチュリー管58を流れる水の中には絞り 流路77の内径φよりも大きな異物は存在しな なり、流径が絞られた絞り部流路77におい 異物が詰まり、ベンチュリー管58を流れる水 の流れが低下したり止まったりすることがな い。

 図14に示すように、排水口用パイプ156から 出する水は、バスケット84に形成された大濾 過孔87およびスリット孔89で濾過されるため 大きな異物が排水口用パイプ156を通って流 せず、排水孔が詰まることがない。
 図8~図14から明らかなように、フィルタユニ ット15のケース150は前方から後方に向かって め下方に延びる長手の形状をしており、そ 中にフィルタ本体83のバスケット84が収納さ れている。そして流出口用パイプ157は排水口 用パイプ156に比べて前方側、すなわちケース 150の相対的に上側に取り付けられている。そ れに合わせて、図9、図10に示されるように、 再利用水濾過面90は前方側(上方側)に位置し 排出口濾過面91は後方側(下方側)に位置して る。よって、バスケット84内へ流入する水 異物が含まれている場合、大きな異物は後 側(下側)へ水中を落下し、異物の少ない水が 再利用水濾過面90を通って濾過される。つま 、フィルタユニット15における洗濯水やす ぎ水の濾過効率が良い構成となっている。
<操作蓋の操作不良を報知する構成>
 次に、フィルタユニット15の操作蓋85が適切 に操作され、フィルタ本体83がケース150に正 く装着されていない場合に、ユーザに装着 不具合であることを報知するための構成に いて説明をする。

 図15は、洗濯乾燥機1の部分正面図である。 濯乾燥機1の正面下方右側には、筐体2に窓10 0が形成されている。窓100は、この実施形態 は、角が丸められた長方形状であるが、窓10 0の形状は任意の形状でよい。窓100には、カ ー101が開閉可能に取り付けられている。
 図16は、洗濯乾燥機1の下方部を斜め前方か 見た部分斜視図であり、図16に示されるよ に、カバー101はその下方両側を軸にして前 へ回動し、図15に示す窓100を閉じた状態から 、この図16に示すように窓100を開いた状態に 位し得る。カバー101を開く際には、カバー1 01の上辺に形成された手掛け凹部102にユーザ 指が掛けられて前方へ力が加えられること より、カバー101は開く。

 カバー101が開くと、カバー101の後方に配 されたフィルタユニット15の操作蓋85が露出 する。操作蓋85の周囲には図8で説明したケー ス150の正面取付板159が存在しており、正面取 付板159によって窓100の奥が塞がれているので 、正面取付板159の後方のフィルタユニット15 体の構成は、窓100を通しては確認すること できない。

 この実施形態では、カバー101と操作蓋85 の間に可動体103が備えられている。図16に示 すように、カバー101が開かれると、可動体103 は自重で前方へ回動する。可動体103が前方へ 回動した状態では、可動体103は操作蓋85の操 の妨げにはならず、操作蓋85を左回転させ フィルタ挿入口162に嵌合された操作蓋85を弛 め、フィルタ本体83を前方へ引き出し、フィ タ本体83、特にバスケット84に付着した異物 の除去等、フィルタ本体83のメンテナンスを うことができる。そしてメンテナンス後に フィルタ挿入口162からバスケット84を挿入 、操作蓋85を右に回してフィルタ本体83をケ ス150に装着することができる。

 フィルタ本体83がケース150に装着されて 作蓋85が正しく回動された状態では、操作蓋 85の操作リブ104が水平方向になる。そして操 リブ104が水平になった状態では、図17に示 ように、可動体103は上方へ回動することが きる。すなわち、操作蓋85の操作リブ104が水 平方向に延びているから、操作リブ104は可動 体103が上方へ回動する妨げにはならず、可動 体103は上方へ回動し得る。

 通常は、図17に示すように、可動体103を 独で上方へ回動させる必要はなく、図16の状 態からカバー101を閉じれば、カバー101の内面 に押されて可動体103が上方へ回動する。そし て図18に示す洗濯乾燥機1の下方部の右側面部 分断面図に示すように、上方へ回動した可動 体103は、カバー1を閉じる際の妨げにはなら 、カバー101を筐体2の正面と面一になった閉 状態とすることができる。

 ところが、図19に示すように、操作蓋85の操 作が適切でなく、操作蓋85が正しく回動され おらず、フィルタ挿入口162と操作蓋85との のシールが不完全で、水がフィルタ挿入口16 2から前方へ漏れ出すおそれがある場合等に 、可動体103は上方所定位置まで回動するこ ができない。
 すなわち、操作蓋85が適正に操作されてい い場合、操作リブ104は水平方向に位置せず 図19に示すような垂直方向や、水平方向に対 して斜め状態となる。かかる状態では、可動 体103に操作リブ104が干渉し、可動体103は上方 所定位置まで回動することができない。その 結果、図20の洗濯乾燥機1の下方部右側面部分 断面図に示すように、可動体103がカバー101が 完全に閉じられるのを阻害する。すなわち、 カバー101の内面に可動体103がぶつかり、カバ ー101を閉じることができなくなる。

 カバー101を閉じることができないから、ユ ザは、操作蓋85の状態を確認し、操作蓋85の 操作が不適切であることを知る。
 このように、操作蓋85が適切に操作されて ない場合には、カバー101を閉じることがで ないようにして、ユーザがフィルタユニッ 15の操作蓋85の操作を正しく行わなかった場 に、ユーザにそれを知らせ、フィルタユニ ト51からの水漏れ等が生じないようにされ いる。
<可動体の構成>
 図21は、可動体103の具体的な構成を示す図 、Aは平面図、Bは正面図、Cは右側面図、Dは め上方から見た斜視図、Eは斜め下方から見 た斜視図である。

 図21を参照して、可動体103には、垂直に 後方向に延びる右アーム板105、左アーム板10 6、および、右アーム板105および左アーム板10 6の間に備えられ、横方向に延びて右アーム 105および左アーム板106を連結している干渉 107とが含まれている。右アーム板105の奥側 方には、左アーム板106方向(内方)へ突出する 係合支軸108が設けられている。また、左アー ム板106の奥側下方には、右アーム板105方向( 方)へ突出する係合支軸109が設けられている 係合支軸108および109は、同一直線上にあり 係合支軸108および109がフィルタユニット15 ケース150の正面取付板159に備えられた係合 14(図8参照)に嵌められることにより、可動体 103は上下に回動自在に装着される。

 右アーム板105は、前後方向長さが、左ア ム106の前後方向長さよりも長くされており 左アーム板106よりも先端が前方へ突出して る。このため、干渉板107は、平面視におい 、その先端辺が右から左に向かって斜めに びる形状をしており、右側の幅が左側より 広くなっている。また、干渉板107の後端辺 前方に向かって円弧状に湾曲した形状をし いる。右アーム板105の長さを左アーム板106 りも長くしたことにより、可動体103は右ア ム板105の先端部だけがカバー101の内表面(図 16参照)と接触し得る。カバー101の内表面と可 動体103との接点を右アーム板105の先端部のみ にすることにより、カバー101の閉じ運動に連 動して回動する可動体103の回動をよりスムー ズに行えるという利点がある。

 干渉板107は、操作蓋85が適正に操作され いない場合に、操作蓋85の操作リブ104と干渉 (衝突)して、可動体103がそれ以上上方へ回動 ないようにする。干渉板107が操作リブ104と つかっても、容易に湾曲したり変形するこ のないよう、干渉板107の横方向両端部と右 ーム板105および左アーム板106との結合部に 、干渉板107および右アーム板105、左アーム 106の面方向にそれぞれ直交方向に延びる補 桟110が備えられている。

 可動体103は、上方に回動したときには、干 板107が操作蓋85の操作リブ104とほぼ平行に 接し、操作リブ104が動くのを阻止する。よ て、干渉板107は操作蓋85が振動等によって弛 むように回動するのを規制する働きもしてい る。
 可動体103は、係合支軸108、109を中心に回動 在にされているが、先に説明したように、 バー101が開かれたときに、可動体103は自重 操作蓋85から離れるように前方へ回動する う、可動体103の重心を調整するための重心 整部111が、右アーム板105の外表面および左 ーム板106の外表面に突設されている。

 さらに、可動体103が係合支軸108、109を中心 前方へ回動したとき、可動体103の回動位置 予め定める角度位置で止まるよう、係合支 108の近傍にストッパ突起112が突設されてい 。ストッパ突起112は、図16を参照して、可 体103が前方に回動する際、可動体103が所定 角度位置まで回動したとき、ストッパ突起11 2がたとえば正面取付板159に当たり、可動体10 3の回動角度位置を規制する働きをする。こ により、可動体103を所定の角度位置で停止 せることができ、可動体103がカバー101にぶ かるまで回動しないようにできる。仮に、 動体103がカバー101に当たって止まるように れば、カバー101を閉じる際に可動体103が突 支え部材のような働きをして、カバー101を じにくくなるといった弊害が生じる可能性 ある。
<制御回路の構成>
 図22は、洗濯乾燥機1の電気的な制御回路の 成を説明するためのブロック図である。図2 2のブロック図は、洗濯乾燥機1が乾燥工程を 行する場合に必要な要素だけが示されてい 。

 制御部120は、洗濯乾燥機1の制御中枢であり 、マイクロコンピュータ等で構成されていて 、たとえば電装部品12(図1参照)に含まれてい 。
 制御部120には、ドラム出口温度センサ121、 湿水温度センサ122および基板温度センサ123 検出温度が入力される。
 ドラム出口温度センサ121は、図3を参照して 説明したように、乾燥風路20の、空気流れ方 に見てブロア21の手前に備えられている。 ラム出口温度センサ121は、洗濯水槽3から乾 風路20を通って流出し、乾燥風路20内で水と 熱交換された後の空気温度を測定する。

 除湿水温度センサ122は、図3を参照して説明 したように、外槽4の背面下方に接続された 燥風路20の下端部に配置されている。除湿水 温度センサ122は、乾燥風路20内で洗濯水槽か 流出する空気と熱交換された後の水の温度 検出するためのセンサである。乾燥工程開 時には、タンク11に溜められた水温とほぼ じ温度が検出される。
 基板温度センサ123は、図1を参照して説明し たように、筐体2内の前方下方に配置された 装部品12に含まれる回路基板に備えられた温 度センサである。基板温度センサ123は、洗濯 乾燥機1が配置された雰囲気温度(室温と比例 、室温+10℃程度の温度)を検出するために設 けられている。乾燥工程開始時には、基板温 度が上昇していないので、室温とほぼ同じ温 度が検出される。

 制御部120には、乾燥ヒータA124、乾燥ヒータ B125、ブロアモータ126、乾燥用ポンプ23、給水 バルブ17、第2排水バルブ48およびDDモータ6が 続されている。制御部121によってこれら接 されている各部品の駆動が制御される。
 乾燥ヒータA124および乾燥ヒータB125は、図1 参照して説明したように、乾燥風路20にお るブロア21の下流側に備えられていて、循環 する空気を加熱する。乾燥ヒータA124および 燥ヒータB125は、たとえば半導体ヒータで構 することができ、2つのヒータの発熱容量は 、この実施形態では等しい発熱容量とされて いる。一方の乾燥ヒータ124または125だけを通 電するか、両方の乾燥ヒータ124および125を通 電するかは、後述するように、乾燥工程の進 行に応じて制御される。

 ブロアモータ126は、乾燥工程において、乾 風路20を空気を循環させるために駆動され 。ブロアモータ126により、ブロア21が回転す る。
 乾燥用ポンプ23は、乾燥工程において、タ ク11の水を乾燥風路20内を循環させるために 動される。乾燥用ポンプ23によりタンク11か ら汲み出される水は、既に説明したように、 乾燥風路20へ熱交換、冷却、洗浄用の水とし 供給され、その供給された水は乾燥風路20 下方へ流れ、外槽4の排水口42から水路43、第 1排水バルブ44、45、フィルタユニット15、貯 用水路62および貯水バルブ63を通ってタンク1 1へ戻るように循環される。よって、タンク11 の容量(タンク11に溜められた水の量)は、乾 工程において乾燥風路20へ供給する水の全量 を溜めるのに必要な容量でなくてよい。それ よりも少ない小容量のタンク11であればよく タンク11の水を循環させることにより、節 しながら乾燥工程で水を循環供給する。

 給水バルブ17は、乾燥工程の後期において タンク11のリサイクル水が循環されるのに代 えて、より冷たい水道水を熱交換水として供 給するために制御される。
 第2排水バルブ48は、乾燥工程の末期におい 、タンク11の水を排出するために制御され 。DDモータ6は、洗濯水槽3のドラム5を回転す るために制御される。
<乾燥工程の制御動作>
 図23は、洗濯乾燥機1の乾燥工程における運 制御の内容を説明するためのタイミングチ ートである。図23のタイミングチャートを 照して、洗濯乾燥機1の乾燥工程の制御動作 ついて説明をする。

 洗濯乾燥機1において、乾燥工程が開始する と、乾燥ヒータA124が通電され、たとえば約30 秒程度遅れて乾燥ヒータB125が通電される。2 の乾燥ヒータ124、125を同時に通電しないの 、突入電流を抑えるためである。
 また、乾燥用ポンプ23が強運転される。乾 工程の開始と同時に乾燥用ポンプ23を所定時 間強運転するのは、タンク11に水が溜まって ることを確認するためである。

 さらに、乾燥工程の開始により、ブロアモ タ126が弱運転される。第2排水バルブ48は閉 られており、乾燥用ポンプ23によって循環 れるタンク11内の水が水路49から外部排水ホ ス50(図4参照)へと排水されないようにされ 。
 乾燥運転の開始に伴い、乾燥ヒータA124、乾 燥ヒータB125、乾燥用ポンプ68およびブロアモ ータ126が上述のように駆動されることにより 、洗濯水槽3内の空気が乾燥風路20を通ってゆ っくりと流れ、乾燥ヒータA124および乾燥ヒ タB125により加熱されて洗濯水槽3内へ循環さ れる。循環される空気は、通電された2つの 燥ヒータA124および乾燥ヒータB125により加熱 されるので、ドラム出口温度センサ124により 検出されるドラム出口温度T DO は、比較的大きな勾配の上昇カーブを描く。

 一方、除湿水温度センサ122により検出され 除湿水温度T W は、乾燥用ポンプ23が強運転されており、乾 風路20内で多量の水が落下されているため および、洗濯水槽3から流出する空気の温度 十分に加熱されていないことも相挨って、 ど上昇しない。
  この制御状態は、乾燥最初としてたとえ 約25分間継続され、乾燥工程開始後約25分を 過する時に、ブロアモータ126が弱運転から 運転へ、さらに強運転へと切り換えられて 乾燥風路20内を循環する空気の循環量が増 される。

 そして運転開始後、25分から70分の間は、乾 燥初期として、乾燥ヒータA124、乾燥ヒータB1 25が共に通電され続け、ブロアモータ126が強 転される一方、乾燥用ポンプ23の駆動が停 される。乾燥用ポンプ23の駆動が停止される と、乾燥風路20内においては循環される空気 除湿はされず、空気は乾燥ヒータA124、乾燥 ヒータB125により加熱されて、循環する空気 温度、すなわちドラム出口温度センサ121に り検出されるドラム出口温度T DO が上昇していく。

 一方、除湿水温度センサ122は、乾燥用ポン 23が停止されているため、除湿水の温度で なく、洗濯水槽3から流出する高温多湿の空 中の水分温度を主として検出することにな 。検出される除湿水温度T W は、空気が加熱されるため、急速に上昇する 。 次いで、乾燥工程開始後70分から130分ま の間は、乾燥中期として、次の制御がなさ る。

 すなわち、乾燥ヒータA124、乾燥ヒータB125 共に通電され続け、ブロアモータ126は中運 に切り換えられて循環する空気の風量が多 小さくされ、乾燥風路20内で熱交換が行われ るように、乾燥用ポンプ23が弱運転されてタ ク11内の水が循環される。乾燥用ポンプ23が 運転されて乾燥風路20内へタンク11の水が除 水として供給されることにより、除湿水温 センサ122で検出される除湿水温度T W は一気に下がり、その後徐々に上昇する。こ の理由は、乾燥風路20内において水と空気が 交換するため、循環する空気の熱量を水が って水の温度が上がるためである。

 また、ドラム出口温度センサ121で検出され ドラム出口温度T DO は、循環する空気が熱交換するため、乾燥中 期の前半においては熱が奪われて温度が一旦 下がるが、除湿水温度が徐々に上昇するのに 合わせて循環空気の温度も徐々に上昇する。
 乾燥中期は、乾燥工程開始後たとえば130分 終わり、次いで乾燥後期の運転に切り換わ 。乾燥後期の運転で、乾燥中期の運転と異 る点は、乾燥用ポンプ23が強運転に切り換 られ、ブロアモータ126が弱運転に切り換え れることである。乾燥用ポンプ23が強運転さ れると、乾燥風路20内を流れる除湿水の量が えるので、乾燥後期になった時は、除湿水 度センサ122で検出される除湿水温度T W が一旦下がるが、除湿水は循環する空気と熱 交換を続けるため、その温度は徐々に上昇す る。一方、乾燥風路20を循環する空気は、ブ アモータ126が弱運転に切り換えられるため その風量が少なくなり、乾燥ヒータA124およ び乾燥ヒータB125で十分に加熱されるから、 交換により温度が下がっても、ドラム出口 度センサ121により検出されるドラム出口温 T DO はほぼ横ばいから徐々に上昇する。

 さらに、この実施形態では、乾燥中期およ 乾燥後期の各期間中において、乾燥ヒータA 124、乾燥ヒータB125およびブロアモータ126は 同期して、一定期間(たとえば2~3分間)通電が 中断される。乾燥工程において、乾燥性能を 左右する要素の1つは、乾燥風路20内を循環す る空気の温度であり、ドラム出口温度T DO は所定の高温に維持しておくことが望ましい 。乾燥運転中に乾燥ヒータA124および乾燥ヒ タB125の通電を中断すると、循環する空気温 (ドラム出口温度T DO )は低下するが、乾燥ヒータA124、乾燥ヒータB 125の通電中断に同期させてブロアモータ126を 停止させると、空気の循環が止まり、空気の 温度は下がることなく、ほぼその温度を維持 する。この実施形態では、乾燥中期および乾 燥後期において、たとえば1回ずつ乾燥ヒー A124、乾燥ヒータB125およびブロアモータ126を 同期して数分間停止させるという制御を盛り 込むことにより、乾燥性能をほとんど劣化さ せることなく、省エネ運転を実現している。

 次に、乾燥工程の終了時期の検知の仕方に いて説明する。乾燥時間は、乾燥させるべ 衣類の量や種類により異なるため、時間で 了を制御せず、以下に説明するように、温 を基にした制御によって自動で検知してい 。
 図23において、上方に実線で示す温度曲線T DO +T W は、ドラム出口温度T DO と除湿水温度T W との合計値である。この実施形態では、乾燥 工程開始後10分で、T DO +T W の値を制御部120内のメモリにストアする。こ の温度を、たとえばT 1 とする。そして、乾燥工程開始からたとえば 120分が経過した以降に、T DO +T W をモニタし、当該温度をT 2 とする。そして、T 2  とT 1  との温度差T X =T 2 -T 1 が予め定める温度に達したとき、乾燥運転の 終了を検知する。

 なお、基板温度センサ123で検出される基板 度としての室温T B は、乾燥工程中においてほぼ一定であり、洗 濯乾燥機1が動作しているため、動作に伴う 度上昇によって緩やかに上昇する。
 この実施形態に係る洗濯乾燥機1では、乾燥 ヒータA124および乾燥ヒータB125により加熱さ た(熱交換された)循環空気の温度はドラム 口温度センサ121によりドラム出口温度T DO として検出され、また、循環空気の温度は、 間接的に、熱交換する除湿水温度T W として除湿水温度センサ122により検出される が、乾燥工程の進行とともにこれら2つの温 T DO 、T W は上昇する。このため、ドラム出口温度T DO と除湿水温度T W との合計値T 2 は、乾燥時間の経過に伴う上昇幅が大きく、 この合計値T 2 がどの程度上昇したかを検出することにより 、比較的高精度な乾燥終了決定が可能となる 。なお、参考に述べれば、従来は、乾燥運転 の終了決定はドラム出口温度センサ121の検出 温度
のみに頼っていた。

 乾燥工程の終了時期が検知されると、図23 は、乾燥ヒータB125が一旦オフされているが このオフは行わなくても構わない。
 温度差T X =T 2 -T 1 に基づいて乾燥終了検知が行われた後、一定 期間、たとえば5分が経過した時点で、まず 乾燥ヒータA124の通電が停止され、次いでそ 数分後に乾燥ヒータB125の通電が停止される 。そして乾燥ヒータB125の通電停止と同時に 燥用ポンプ23が停止され、第2排水バルブ48が 閉から開に切り換えられる。この結果、熱交 換のために供給されていたタンク11内の水は 路49および外部排水ホース50を通って機外へ と排出される。なお、乾燥ポンプ68の運転を 第2排水バルブ48が開かれた後も少しの間継 するようにすれば、タンク11内の水を全て 水することが可能である。

 乾燥ヒータA124および乾燥ヒータB125の通 が停止された後、ブロアモータ126が強運転 切り換えられ、乾燥風路20内の循環風量が増 やされてクールダウン工程が行われる。クー ルダウン工程は、予め定める時間(たとえば10 分程度)行われる。クールダウン工程は、洗 水槽3内に収容されている乾燥後の衣類の温 を下げるために行われる。クールダウン工 中においては、給水バルブ17が制御され、 路39から乾燥風路20内へ水道水が供給される うにするのが好ましい。これにより、クー ダウン工程において循環される空気は水道 により熱交換され、速やかに温度を下げる とができるからである。

 図24は、上述した図23に示すタイミングチャ ートを実行するための制御フロー図であり、 この制御フローは図22に示す制御部20により 行される。
 図24を参照して、制御部120により実行され 乾燥工程における制御運転について説明を る。
 乾燥工程における運転が開始されると、制 部120により、DDモータ6、乾燥用ポンプ68、 ロアモータ126、乾燥ヒータA124および乾燥ヒ タB125の順で通電される(ステップS1)。そし 運転開始後たとえば25分が経過するまでの乾 燥最初の時期か否かの判別がされ(ステップS2 )、乾燥最初の間は2つの乾燥ヒータA124および 乾燥ヒータB125の両方に通電がされてヒータ 強運転され、乾燥用ポンプ23も強運転されて 冷却水が多量に循環され、その反面、ブロア モータ126は弱運転で循環風量は少なくされる (ステップS3)。

 乾燥最初が終わり、乾燥運転開始後25分 ら70分の間の乾燥初期では(ステップS4でYES) 2つの乾燥ヒータA124および乾燥ヒータB125に 電され、乾燥用ポンプ23が停止されてタンク 11の水の循環が停止され、ブロアモータ126が 運転される(ステップS5)。これにより、洗濯 水槽3内の空気が迅速に加熱されて空気温度 短時間で上昇する。この制御は、乾燥には 率的であり、乾燥時間の短縮につながる。

 次いで、乾燥運転開始後、70分から130分 乾燥中期か否かの判別がされ(ステップS6)、 燥中期の場合、乾燥運転開始から120分が経 し123分が経過する前か否かの判別がされる( ステップS7)。乾燥運転中期に入った直後は、 ステップS6→S7→S9と制御は進み、2つの乾燥 ータA124および乾燥ヒータB125が通電されてヒ ータは強運転、乾燥用ポンプ23は弱運転され リサイクル水の循環は少なくされ、ブロア ータ126は中運転されて循環する空気の風量 中程度とされる(ステップS9)。これによって 、循環する空気を迅速に加熱して、洗濯水槽 3内の空気温度を速やかに上昇させ、衣類の 燥を促進させて乾燥運転時間の短縮に寄与 ることができる。

 乾燥中期の途中において、ステップS7でYE Sと判別された場合には、2つの乾燥ヒータA124 および乾燥ヒータB125の通電が中断されると もに、ブロアモータ126の運転も同期して中 される(ステップS8)。これによって、乾燥風 20内の空気温度をほとんど低下させず、乾 は進めながら、ヒータ124、125およびブロア ータ126への通電を中断して省エネを実現す ことができる。

 次に、制御はステップS10へ進み、クール ウン工程になったことが判別されると、2つ の乾燥ヒータA124および乾燥ヒータB125への通 が停止され、乾燥用ポンプ23の運転が停止 れ、給水バルブ17によって水道水が除湿水と して乾燥風路20へ供給される。そしてブロア ータ126は強運転されて循環風量が増やされ 洗濯水槽3内の加熱された空気が速やかに循 環されて冷却され、それに伴って洗濯水槽3 の衣類温度が低下する(ステップS11)。

 そしてクールダウン工程が所定時間継続さ て終了が判別されると(ステップS12)、乾燥 転は終了する。
 なお、ステップS10においてクールダウン工 でないと判別された場合には、2つの乾燥ヒ ータA124および乾燥ヒータB125への通電がされ とともに、乾燥用ポンプ23が強運転されて 量の水が乾燥風路20へ供給される。またブロ アモータ126は弱運転に切り換えられて、循環 する風量が少なくされる(ステップS13)。乾燥 ポンプ23により多量の水が乾燥風路20へ供給 されると、乾燥風路20の内面に付着している ント等の異物が洗浄され、乾燥工程の終盤 おいて乾燥風路内の浄化を行うことができ 。

 図25は、乾燥工程における乾燥制御の変 例を示すタイミングチャートである。図25の タイミングチャートは、乾燥ヒータA124およ 乾燥ヒータB125によって加熱された後の空気 度が、加熱部出口温度として上方部に実線 示されている。そしてその下方には加熱ヒ タA124および加熱ヒータB125の通電状態が示 れ、その下方にブロアモータ126の駆動状態 示されている。

 なお、加熱部出口温度は、乾燥ヒータA124お よび乾燥ヒータB125による温度変化が示され いるだけで、循環される空気が冷却水によ 熱交換されることによる温度変化は省略さ ている。
 乾燥運転が開始され、2つの乾燥ヒータA124 乾燥ヒータB125が時間差をもって通電され、 ロアモータ126が弱運転されると、加熱部出 温度は急激に上昇していく。そして乾燥初 においてブロアモータ126が弱運転から強運 へと切り換えられて、乾燥風路20を循環さ る空気の風量が増えると、一旦加熱部出口 度は下がるが運転時間の経過に伴って次第 上昇していく。図25に示すタイミングチャー トでは、乾燥中期から乾燥後期に移った際に 、所定時間、たとえば数分~10分程度、2つの 燥ヒータのうちの一方の乾燥ヒータB125の通 を中断し、それに合わせてブロアモータ126 弱運転している。乾燥ヒータB125の通電を中 断し、ブロアモータ126の運転を弱運転するの を同期させると、図示のように、加熱部出口 の空気温度は殆ど変化せず、乾燥後期の運転 を継続することができる。

 参考として、破線で乾燥ヒータB125のみを 通電中断し、ブロアモータ126を強運転し続け た場合を示した。乾燥ヒータB125の通電だけ 一時中断すると、加熱部出口温度(乾燥空気 度)が大きく下がる。空気温度が大きく下が ると、乾燥効率が低下し、乾燥に要する時間 が長くなる。この実施形態のように、乾燥ヒ ータを弱にするのと同期させて、ブロアモー タ126を弱に切り換えれば、乾燥のための空気 温度を落とすことなく、通電量を減らして省 エネ運転を実現することができる。

 図26は、乾燥工程の制御のさらに変形例で る。図26では、加熱部出口温度(乾燥ヒータA1 24および乾燥ヒータB125を通過した後の、洗濯 水槽3へ供給される循環空気の温度)が最上部 実線で示されており、その下には乾燥工程 に徐々に上昇する基板温度(室温)T B  が示されている。通常、基板温度は室温と 例しており、室温+10°程度である。基板温 T B は、乾燥運転時間に伴って緩やかに上昇する 。

 乾燥運転中は、乾燥風路20を循環される 気を除湿し、冷却する必要がある。そのた に乾燥用ポンプ23が駆動されて、タンク11の が循環供給されるが、先に説明したように 乾燥開始時には、タンク11に水が溜まって るか否かを確認するための動作も兼ねて、 燥用ポンプ23は強運転され、乾燥初期には、 加熱部出口温度(循環風の温度)の上昇を優先 るために、乾燥用ポンプ23の駆動は停止さ 、乾燥中期では、循環される乾燥風を除湿 るために、乾燥用ポンプ23は弱運転される。 そして乾燥後期になると、乾燥用ポンプ23が 運転され、空気との熱交換量を増やして乾 効率が高められる。

 図26の制御では、乾燥後期において、基板 度T B が、所定の温度、たとえば45℃以上になった きには、乾燥風路を循環される乾燥風を除 するために供給される水を、タンク11の水 代えて、水道水を供給するようにしている このため、基板温度T B  が予め定める温度以上を検知しているとき は、乾燥用ポンプ23の駆動を停止し、給水 ルブ17を切り換えて、水道水を乾燥風路20へ 給する。こうすることにより、乾燥風路20 循環される空気の温度は多少下がるが、循 風の除湿効率が向上し、結果的に乾燥時間 短縮を図ることができる。

 この発明は、以上説明した実施形態に限 されるものではなく、請求項記載の範囲内 おいて種々の変更が可能である。