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Patent Searching and Data


Title:
MATERIAL CONTAINING FLAVORING AGENT FOR CIGARETTE, METHOD FOR PRODUCTION THEREOF, AND CIGARETTE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/142159
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a material containing a flavoring agent for cigarettes, in which the flavoring agent is coated with a polysaccharide without the need of adding any substance for a gelation reaction such as a metal chloride.

Inventors:
TANAKA YASUO (JP)
KUSAKABE TATSUYA (JP)
YAMAMOTO YUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/059079
Publication Date:
November 26, 2009
Filing Date:
May 15, 2009
Export Citation:
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Assignee:
JAPAN TOBACCO INC (JP)
TANAKA YASUO (JP)
KUSAKABE TATSUYA (JP)
YAMAMOTO YUJI (JP)
International Classes:
A23L27/00; A24B15/30; A23L29/20; A23L29/238; A23L29/244; A23L29/256; A23L29/269; A24B3/12; C11B9/00
Foreign References:
JPH0928366A1997-02-04
JP2007023065A2007-02-01
JPH11509566A1999-08-24
JPS5933345B21984-08-15
JP3790828B22006-06-28
JPH0475578A1992-03-10
JPS6427461A1989-01-30
JP3790828B22006-06-28
JPH0475578A1992-03-10
Other References:
See also references of EP 2279677A4
Attorney, Agent or Firm:
SUZUYE, Takehiko et al. (JP)
Takehiko Suzue (JP)
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Claims:
 香料をゲル化反応剤を含まない多糖類のゲルで被覆したことを特徴とするシガレット用香料含有材料。
 (i)多糖類と水とを混合、加熱して多糖類の水溶液を調製し、
 (ii)前記水溶液に香料と乳化剤とを加えて混練・乳化させること
により得られることを特徴とする請求項1に記載のシガレット用香料含有材料。
 前記多糖類が、カラギーナン、寒天、ゲランガム、タマリンドガム、サイリウムシードガム若しくはコンニャクグルコマンナンの単成分系、またはカラギーナン、ローカストビーンガム、グアーガム、寒天、キサンタンガム、ゲランガム、タマリンドガム、タラガム、コンニャクグルコマンナン、デンプン、カシアガムおよびサイリウムシードガムから成る群から選択される2以上の成分を組み合わせた複合系であることを特徴とする請求項1に記載のシガレット用香料含有材料。
 前記香料を18重量%以上含有することを特徴とする請求項1に記載のシガレット用香料含有材料。
 前記香料を45重量%以上含有することを特徴とする請求項1に記載のシガレット用香料含有材料。
 前記香料が固体または液体であることを特徴とする請求項1に記載のシガレット用香料含有材料。
 シート状に成形されていることを特徴とする請求項1に記載のシガレット用香料含有材料。
 (i)多糖類と水とを混合、加熱して多糖類の水溶液を調製する工程と、
 (ii)前記多糖類の水溶液に香料と乳化剤とを加えて混練・乳化させる工程と
を含むことを特徴とするシガレット用香料含有材料の製造方法。
 タバコ刻みと前記タバコ刻みの周囲を巻装するシガレット巻紙を含むタバコロッドを備え、前記タバコ刻みに請求項1に記載のシガレット用香料含有材料が添加されていることを特徴とするシガレット。
 請求項7に記載のシート状のシガレット用香料含有材料を裁刻して前記タバコ刻みに加えることを特徴とする請求項9に記載のシガレット。
 前記シガレット用香料含有材料をスラリーの状態で前記タバコ刻みに加えることを特徴とする請求項9に記載のシガレット。
Description:
シガレット用香料含有材料、そ 製造方法およびシガレット

 本発明は、シガレット用香料含有材料、 の製造方法およびシガレットに関する。

 メンソールシガレットを作製する際に、 ンソール等の香料成分を溶液状態でタバコ みに添加させる方法が採用されている。こ 方法は、香料溶液を噴霧等することにより 便にタバコ刻みに加えることができるとい 利点を有する。しかしながら、十分な香り 喫煙時に放出させるために香料の添加量を くすると溶媒量も多くなる。このため、香 溶液を添加した際に、タバコ刻みから色素 どを含む成分が溶媒により抽出されてシガ ット巻紙に「シミ」を生じさせる傾向があ 。また、メンソール等の香料成分は揮発性 有するため、長期間の蔵置において香料成 が散逸してしまい、香料効果が持続されな という欠点がある。さらに、シガレットの 流煙中の雑味を除去するためにチャコール ィルタを使用したシガレットを用いると、 置期間中に香料がチャコールに吸着される め香料の揮散・散逸が顕著になり、蔵置に ける香料効果の減衰が顕著になるという欠 も有する。

 これに対して、香料成分をカプセル化し シガレットに加える技術が、特許第3790828号 公報および特開平4-75578号公報において報告 れている。これらの香料をシガレットに加 ると、上記のようなシガレット巻紙へのシ の問題はなくなる。また、香料成分をカプ ル化しているため、蔵置期間中の香料の揮 ・散逸も抑えられる。しかしながら、いず の方法も、被覆剤をゲル化させて香料と接 させてカプセル化しており、被覆剤のゲル の際に金属塩化物等のゲル化剤の添加を必 としている。このような金属塩化物の添加 、シガレットを燃焼させた際に、主流煙中 金属塩化物の熱分解生成物を混入させると う問題を生ずる。さらに、特開平4-75578号公 の方法では、香料を含有したカプセルを潰 工程が喫煙時に必要とされる。

 本発明は、金属塩化物等のゲル化剤を添 することなく、多糖類により香料を被覆し シガレット用香料含有材料を提供すること 目的とする。

 また本発明は、香料の含有率が高いシガ ット用香料含有材料を提供することを目的 する。

 さらに本発明は、喫煙時にカプセルを潰 等の操作を要しないシガレット用香料含有 料を提供することを目的とする。

 本発明によれば、香料をゲル化剤を含ま い多糖類のゲルで被覆したことを特徴とす シガレット用香料含有材料が提供される。

図1は、通常環境条件下での経時蔵置に おける保香耐性を示すグラフである。 図2は、加速環境条件での蔵置経過にお ける保香耐性を示すグラフである。

 以下、本発明をより詳しく説明する。

 本発明によるシガレット用香料含有材料 、香料をゲル化剤を含まない多糖類のゲル 被覆したことを特徴とする。

 香料としては、各種の香料を用いること でき、例えばl-メンソールを用いることが きる。

 本発明において用いられる多糖類は加熱 るだけでゲル化することができるため、ゲ 化剤が不要である。従って、本発明による ガレット用香料含有材料は金属塩化物等の ル化剤を含まず、例えば、喫煙時に好まし ない塩化物の分解物を主流煙中に発生させ い。

 香料含有材料中の香料の含有率を高める めには、香料を多糖類で効率よく被覆する とが必要である。本発明者等は、加熱した 溶液中で香料および多糖類の混練・乳化を 分に行い、香料がゲル化した多糖類で被覆 れて水溶液中に存在する乳化状態が、香料 有材料の調製中維持されることが有効であ ことを見出した。すなわち、十分な混練・ 化を行いその乳化状態を維持することがで る香料含有材料においては最終的に高い香 含有率が得られる。一方で、十分な混練・ 化を行っても、調製中水溶液中でその乳化 態を維持することができない系では高い香 含有率を達成できないことがわかった。本 明の香料含有材料は、香料を18重量%以上含 することができ、好ましくは60%以上、より ましくは70%以上含有することができる。

 このように乳化状態を維持することがで る多糖類は、好ましくは、カラギーナン、 天、ゲランガム、タマリンドガム、サイリ ムシードガム若しくはコンニャクグルコマ ナンの単成分系、またはカラギーナン、ロ カストビーンガム、グアーガム、寒天、ゲ ンガム、タマリンドガム、キサンタンガム タラガム、コンニャクグルコマンナン、デ プン、カシアガムおよびサイリウムシード ムから成る群から選択される2以上の成分を 組み合わせた複合系である。また、この乳化 の際、レシチン等の一般に用いられる乳化剤 を併用することが好ましい。

 香料と多糖類を水溶液中で混練・乳化さ て調製した香料含有材料を基材上にキャス ィングし、乾燥することによりシートを作 することができる。この香料含有材料シー を裁刻してタバコ刻みに添加することがで る。

 また、香料含有材料を混練・乳化し、ス リーの状態でタバコ刻みやシガレット巻紙 添加することもできる。

 本発明のシガレット用香料含有材料を添 したシガレットは、香料が多糖類により被 されているため、通常のメンソールシガレ トと比較して高い保香耐性を有する。この め、チャコールフィルタを装着した際にも 題のない保香耐性を有することが可能であ 。

 本発明のシガレット用香料含有材料は、
 (i)多糖類と水とを混合、加熱して多糖類の 溶液を調製する工程と、
 (ii)前記水溶液に香料と乳化剤とを加えて混 練・乳化させる工程と
を含む方法により調製することができる。

 (i)の工程において多糖類と水とを混合し 一旦加熱することにより、放冷時にゲル化 る物性を多糖類に付与させる。加熱温度は 60~90℃の温度であることが好ましい。加熱 効果としては以下のことが挙げられる。ゲ 化した多糖類の水への溶解度を高める。ま 、多糖類に放冷時にゲル化する物性を付与 せる。また、(ii)の工程で加える香料を溶融 態にすると同時に、多糖類水溶液の粘度を げて香料との乳化を容易にする。また、加 した多糖類の水溶液が(ii)の工程で香料と混 練・乳化された場合に、香料含有材料の調製 中乳化状態を維持することができることが判 明した。

 次いで、(ii)の工程で、上記の多糖類の水 溶液に香料と乳化剤とを加えて混練・乳化さ せる。香料としては、上記した通り各種の香 料を用いることができ、例えばl-メンソール 用いることができる。香料は(i)の多糖類水 液中に混練により取り込まれて、乳化状態 存在する。この乳化状態は上記した通り調 中維持され、このことにより香料含有率の い香料含有材料を調製することができる。 なわち、この香料含有材料を含む喫煙物品 、喫煙時に、より高い芳香を生じることが きる。香料含有材料中の香料含有率は、好 しくは18重量%以上、より好ましくは60%以上 特に70%以上である。

 以下、実施例により本発明をさらに詳し 説明する。

 本発明によるシガレット用香料含有材料の 製
 本発明のシガレット用香料含有材料は、被 剤として以下に示す多糖類を用いて調製す 。多糖類として、紅藻類海草から抽出され カラギーナン(カラギニン・カラギナンなど とも表記される)や寒天、樹木の種子から抽 されるガラクトマンナンであるローカスト ーンガム(カロブガム)、グアーガム、タラガ ム、カシアガム、樹脂の種子から抽出され構 造がキシログルカンであるタマリンドガム、 樹脂の種子から抽出され構造がキシランを主 鎖にアラビノース等の側鎖を持つ酸性多糖で あるサイリウムシードガム、微生物による代 謝生成多糖類であるキサンタンガムやゲラン ガム(ジエランガムとも表記される)、コンニ クイモから抽出されるコンニャクグルコマ ナン、デンプン(各種原料および溶性を含む )を挙げることができる。この中で、カラギ ナン、ゲランガム、タマリンドガム、サイ ウムシードガム、コンニャクグルコマンナ または寒天は単成分系として用いることが きる。または、本発明において用いられる 糖類は、上記した多糖類の群から選択され 2以上の成分を組み合わせた複合系であって よい。本発明のシガレット用香料含有材料 調製方法以下の通りである。まず、多糖類( 単成分系または複合系)を加熱しながら水に 解させる。この水溶液に上記の加熱温度に いて液体状態(若しくは溶融状態)にある香料 と乳化剤とを加えて混練・乳化させる。続い て、この乳化状態を維持した状態でキャステ ィングし、多糖類を溶解した水分を蒸発させ て、目的となるシガレット用香料含有材料の シートを作製する。各種多糖類を用いて調製 したシガレット用香料含有材料、およびこれ をシガレットに配合した場合のたばこ煙中へ の香料デリバリーに関して、実際に検討した 結果を実施例として以下に示す。なお、対象 とする香料の選定や多糖類の組み合わせ、乳 化剤の種類等は一例である。従って、これま で説明してきた開示に鑑み、本発明の範囲内 で各種の改変が可能なことは無論であり、実 施例により本発明が限定されるものではない 。

 実施例1~3
 多糖類として、紅藻類海草から抽出される -カラギーナン(三栄源エフ・エフ・アイ株式 会社カラギニンCS-530)単独を、香料としてl-メ ンソール(和光純薬工業株式会社 試薬特級) それぞれ選択し、以下の操作により実施例1 シガレット用香料含有材料を調製した。

 5gのκ-カラギーナンに100mLの水を加え、80 の恒温水槽内で加熱してκ-カラギーナンを に充分に溶解させた。これに25gのl-メンソ ル、および乳化剤としてレシチン(太陽化学 式会社 サンレシチンA-1)の5%水溶液を2mL添 し、ホモジナイザ(エーテックジャパン・高 能ミキサDMM)により充分に乳化させた。この 乳化スラリーを基材上にシート状にキャステ ィングして、40℃の空気強制循環型乾燥器で1 週間乾燥させた(乾燥後のフィルムの厚さ:0.1m m)。この際、香料含有材料が乾燥するまでの 、混合物の乳化状態は維持されていた。

 調製したシート状の実施例1のシガレット 用香料含有材料は、メンソールを約80重量%含 有し、満足し得る量のメンソールの添加が可 能であった。

 また、本発明の香料含有材料は香料の揮 性を抑制する機能をも併せ持っている。例 ば、実施例1のシガレット用香料含有材料を 、加速環境条件下(夏場自動販売機庫内を模 た環境として、50℃、湿度60%に14時間と、30 、湿度70%、10時間の振幅環境)で経時蔵置し 。この場合にも、香料含有材料の総重量あ り、1週間後で73.5重量%、1ヶ月後でも73.0重量 %のメンソールを含有していた。このことか 、本発明によるシガレット用香料含有材料 配合したシガレットは、長期間の蔵置や夏 自動販売機庫内における蔵置において、ま シガレット主流煙中の雑味を除去するため 使用されるチャコールフィルタを装着した も、たばこ刻にメンソールを添加している 常のメンソールシガレットに比較して、非 に高い保香耐性を有することがわかる。

 メンソールデリバリー量について試験し 。まず、タール値を10mg程度に設計してプレ ーンフィルタを装着した実施例2および3のシ レット試料を作製した。ここで、実施例2の シガレットには、実施例1のシガレット用香 含有材料がたばこ刻に対して3%配合されてお り、実施例3のシガレットには、実施例1のシ レット用香料含有材料が5%配合されている この際、実施例2および3ともに、巻紙へのシ ミ等の問題を発生させることなく実施例1の ガレット用香料含有材料を添加することが 能であった。これ以下、巻紙へのシミ等の 生は目視により観察した。実施例2のシガレ トは1本あたり0.91mgのメンソールデリバリー 量(メンソール/タール比として0.086)を、実施 3のシガレットでは1本あたり2.09mgのメンソ ルデリバリー量(メンソール/タール比として 0.186)をそれぞれ与えた。これはメンソールシ ガレットとして充分なデリバリー量であった 。

 また、実施例2のシガレットにチャコール フィルタを装着したものを作製した。具体的 には、実施例2のシガレットにチャコールフ ルタ(チャコール量:40mg/フイルタ)を装着し、 通常環境条件(22℃、湿度60%)および加速環境 件(上記した通り)での蔵置経過における保香 耐性について評価した。通常環境条件下での 結果を図1に、加速環境条件下での結果を図2 示す。図1の横軸には通常環境条件下での経 過日数を、図2の横軸には加速環境条件下で 経過日数を示す。図1および図2ともに、縦軸 は煙中のメンソール量である。図1および図2 おいて、丸印が実施例2のシガレットの結果 であり、三角印が下記に示す比較例1のシガ ットの結果である。

 比較例1
 現行のメンソール製品と同様のシガレット 作製した。メンソールを溶媒によりたばこ に加香している。実施例2と同様に通常環境 条件(22℃、湿度60%)および加速環境条件(上記 た夏場自動販売機庫内を模した環境)での蔵 置経過における保香耐性について評価した。 結果を併せて図1および2に示す。

 上記の蔵置経時における保香耐性の測定 果から以下のことが明らかである。すなわ 、実施例2のシガレットは、現行の製品製造 に従ってメンソールを溶媒により加香した比 較例1のシガレットと比べて、蔵置期間中日 が経過しても煙中のメンソール量の減衰が ない。この状況は、特に図2に示す夏場自販 を模した加速環境条件での蔵置において顕 な差異として現れた。具体的には、現行の 品製造に従ってメンソールを溶媒により加 した比較例1のシガレットでは、蔵置前は1 あたり0.571mgのメンソールデリバリー量(メン ソール/タール比として0062)を与えた。20本入 個装包装で上記の通常環境条件下(温度;22℃ 、湿度:60%)で3ヶ月間蔵置したシガレット試料 では、1本あたり0.162mgのメンソールデリバリ 量(メンソール/タール比として0.018)を与え 蔵置前の約1/3まで減少した。これに対し、 施例2のシガレットは、蔵置前は1本あたり0.8 03mgのメンソールデリバリー量(メンソール/タ ール比として0.084)を与えた。上記と同じ20本 り個装包装で通常環境条件下で3ケ月間蔵置 したシガレットは、1本あたり0.676mgという充 なメンソールデリバリー量(メンソール/タ ル比として0.070)を与え、蔵置前の初期値の 84%を維持していることがわかった。

 夏場自販機を模した加速環境条件での蔵 では、比較例1のシガレットは、20本入り個 包装で3ヶ月間の蔵置期間経過後には、1本 たり0.043mgのメンソールデリバリー量(メンソ ール/タール比として0.005)を与え、蔵置前の 1/10にまで減少した。これに対し、実施例2の シガレットでは、同じ蔵置期間経過後に、1 あたり0.626mgと充分なメンソールデリバリー (メンソール/タール比として0.065)を与え、 置前の初期値に対して約78%を維持すること 可能であった。

 これらの結果から、本発明による香料含 材料を用いてメンソールなどの香料成分を ガレットに添加することにより、充分な加 量(すなわち充分な香料デリバリー量)と充 な蔵置保香耐性を発揮するシガレットを得 ことができることが確認できた。

 実施例4
 多糖類として、κ-カラギーナンと、樹木の 子から抽出されるガラクトマンナンである ーカストビーンガム(三栄源エフ・エフ・ア イ株式会社ビストップD-2050)とを8:2の重量比 混合した複合系を選択し、香料としてl-メン ソールを選択し、以下の操作によりシガレッ ト用香料含有材料を調製した。

 4gのκ-カラギーナンと1gのローカストビー ンガムに100mLの水を加え、80℃の恒温水槽内 加熱して上記多糖類を水に充分に溶解させ 。これに25gのl-メンソール、および乳化剤と してレシチンの5%水溶液を2mL添加し、ホモジ イザにより充分に乳化させた。この乳化ス リーを基材上にシート状にキャスティング て、40℃の空気強制循環型乾燥器で1週間乾 させた。この際、香料含有材料が乾燥する での間、混合物の乳化状態は維持されてい 。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約76重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例4のシガ レット用香料含有材料を5%配合し、タール値 10mg程度に設計したシガレットを作製した。 この際、実施例4のシガレット用香料含有材 を、巻紙へのシミ等の問題を発生させるこ なく添加することができた。このシガレッ に、さらに、プレーンフィルタを装着した 当該シガレットでは1本あたり1.82mgのメンソ ルデリバリー量(メンソール/タール比とし 0.170)を与えた。これはメンソールシガレッ として充分なデリバリー量であった。

 実施例5
 多糖類素材として、κ-カラギーナンと、樹 の種子から抽出されるガラクトマンナンで るグアーガム(三栄源エフ・エフ・アイ株式 会社 ビストップD-2029)とを8:2の重量比で混合 した複合系を選択し、香料としてl-メンソー を選択し、以下の操作によりシガレット用 料含有材料を調製した。

 4gのκ-カラギーナンと1gのグアーガムに100 mLの水を加え、80℃の恒温水槽内で加熱して 記多糖類を水に充分に溶解させた。これに25 gのl-メンソール、および乳化剤としてレシチ ンの5%水溶液を2mL添加し、ホモジナイザによ 充分に乳化させた。この乳化スラリーを基 上にシート状にキャスティングして、40℃ 空気強制循環型乾燥器で1週間乾燥させた。 の際、香料含有材料が乾燥するまでの間、 合物の乳化状態は維持されていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約84重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例5のシガ レット用香料含有材料を5%配合し、タール値 10mg程度に設計したシガレットを作製した。 この際、実施例5のシガレット用香料含有材 を、巻紙へのシミ等の問題を発生させるこ なく添加することができた。このシガレッ に、さらに、プレーンフィルタを装着した 当該シガレットでは1本あたり1.80mgのメンソ ルデリバリー量(メンソール/タール比とし 0.173)を与えた。これはメンソールシガレッ として充分なデリバリー量であった。

 実施例6
 多糖類として、紅藻類海草から抽出される 天(和光純薬工業株式会社試薬特級)単独を 香料としてl-メンソールを選択し、以下の操 作によりシガレット用香料含有材料を調製し た。

 5gの粉末の寒天に100mLの水を加え、80℃の 温水槽内で加熱して寒天を水に充分に溶解 せた。これに25gのl-メンソール、および乳 剤としてレシチンの5%水溶液を2mL添加し、ホ モジナイザにより充分に乳化させた。この乳 化スラリーを基材上にシート状にキャスティ ングして、40℃の空気強制循環型乾燥器で1週 間乾燥させた。この際、香料含有材料が乾燥 するまでの間、混合物の乳化状態は維持され ていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約90重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例6のシガ レット用香料含有材料を5%配合し、タール値 10mg程度に設計したシガレットを作製した。 この際、実施例6のシガレット用香料含有材 を、巻紙へのシミ等の問題を発生させるこ なく添加することができた。このシガレッ に、さらに、プレーンフィルタを装着した 当該シガレットは1本あたり2.15mgのメンソー デリバリー量(メンソール/タール比として0. 201)を与えた。これはメンソールシガレット して充分なデリバリー量であった。

 実施例7
 多糖類として、微生物による代謝生成多糖 であるゲランガム(アメリカCP Kelco ケルコ ル)と、樹木の種子から抽出され、キシログ ルカン構造を有するタマリンドガム(三栄源 フ・エフ・アイ株式会社ビストップD-2032)と 1:1の重量比で混合した複合系を選択し、香 としてl-メンソールを選択し、以下の操作 よりシガレット用香料含有材料を調製した

 1.0gのゲランガムと1.0gのタマリンドガム 100mLの水を加え、80℃の恒温水槽内で加熱し 上記多糖類を水に充分に溶解させた。これ 10gのl-メンソール、および乳化剤としてレ チンの5%水溶液を1.6mL添加し、ホモジナイザ より充分に乳化させた。この乳化スラリー 基材上にシート状にキャスティングして、4 0℃の空気強制循環型乾燥器で1週間乾燥させ 。この際、香料含有材料が乾燥するまでの 、混合物の乳化状態は維持されていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約85重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例7のシガ レット用香料含有材料を5%配合し、タール値 10mg程度に設計したシガレットを作製した。 この際、充分な量の実施例7のシガレット用 料含有材料を、巻紙へのシミ等の問題を発 させることなく添加することができた。こ シガレットに、さらに、プレーンフィルタ 装着した。当該シガレットは1本あたり2.40mg メンソールデリバリー量(メンソール/ター 比として0.209)を与えた。これはメンソール ガレットとして充分なデリバリー量であっ 。

 実施例8
 多糖類として、微生物による代謝生成多糖 であるキサンタンガム(三栄源エフ・エフ・ アイ株式会社サンエースNXG-S)と、ローカスト ビーンガムとを1:1の重量比で混合した複合系 を選択し、香料としてl-メンソールを選択し 以下の操作によりシガレット用香料含有材 を調製した。

 1.5gのキサンタンガムと1.5gのローカスト ーンガムに100mLの水を加え、80℃の恒温水槽 で加熱して上記多糖類を水に充分に溶解さ た。これに15gのl-メンソール、および乳化 としてレシチンの5%水溶液を1.2mL添加し、ホ ジナイザにより充分に乳化させた。この乳 スラリーを基材上にシート状にキャスティ グして、40℃の空気強制循環型乾燥器で1週 乾燥させた。この際、香料含有材料が乾燥 るまでの間、混合物の乳化状態は維持され いた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約65重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例8のシガ レット用香料含有材料を5%配合し、タール値 10mg程度に設計したシガレットを作製した。 この際、実施例8のシガレット用香料含有材 を、巻紙へのシミ等の問題を発生させるこ なく添加することができた。このシガレッ に、さらに、プレーンフィルタを装着した 当該シガレットは1本あたり2.25mgのメンソー デリバリー量(メンソール/タール比として0. 184)を与えた。これはメンソールシガレット して充分なデリバリー量であった。

 実施例9
 多糖類として、キサンタンガムと、樹木の 子から抽出されるガラクトマンナンである ラガム(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社ビ ストップD-2101)とを1:1の重量比で混合した複 系を選択し、香料としてl-メンソールを選択 し、以下の操作によりシガレット用香料含有 材料を調製した。

 1.5gのキサンタンガムと1.5gのタラガムに10 0mLの水を加え、80℃の恒温水槽内で加熱して 記多糖類を水に充分に溶解させた。これに1 5gのl-メンソール、および乳化剤としてレシ ンの5%水溶液を1.2mL添加し、手撹拌により充 に乳化させた。この乳化スラリーを基材上 シート状にキャスティングして、40℃の空 強制循環型乾燥器で1週間乾燥させた。この 、香料含有材料が乾燥するまでの間、混合 の乳化状態は維持されていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約77重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例9のシガ レット用香料含有材料を5%配合し、タール値 10mg程度に設計したシガレットを作製した。 この際、実施例9のシガレット用香料含有材 を、巻紙へのシミ等の問題を発生させるこ なく添加することができた。このシガレッ に、さらに、プレーンフィルタを装着した 当該シガレットは1本あたり2.09mgのメンソー デリバリー量(メンソール/タール比として0. 191)を与えた。これはメンソールシガレット して充分なデリバリー量であった。

 実施例10
 多糖類として、キサンタンガムと、コンニ クイモから抽出されるコンニャクグルコマ ナン(群馬県蒟蒻原料商工業協同組合 こん ゃく精粉)とを1:1の重量比で混合した複合系 を選択し、香料としてl-メンソールを選択し 以下の操作によりシガレット用香料含有材 を調製した。

 1.5gのキサンタンガムと1.5gのコンニャク ルコマンナンに100mLの水を加え、80℃の恒温 槽内で加熱して上記多糖類を水に充分に溶 させた。これに15gのl-メンソール、および 化剤としてレシチンの5%水溶液を1.2mL添加し 手撹拌により充分に乳化させた。この乳化 ラリーを基材上にシート状にキャスティン して、40℃の空気強制循環型乾燥器で1週間 燥させた。この際、香料含有材料が乾燥す までの間、混合物の乳化状態は維持されて た。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約76重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例10のシ レット用香料含有材料を5%配合し、タール値 を10mg程度に設計したシガレットを作製した この際、実施例10のシガレット用香料含有材 料を、巻紙へのシミ等の問題を発生させるこ となく添加することができた。このシガレッ トに、さらに、プレーンフィルタを装着した 。当該シガレットは1本あたり2.10mgのメンソ ルデリバリー量(メンソール/タール比として 0.184)を与えた。これはメンソールシガレット として充分なデリバリー量であった。

 実施例11
 多糖類として、キサンタンガムとタマリン ガムとを1:1の重量比で混合した複合系を選 し、香料としてl-メンソールを選択し、以 の操作によりシガレット用香料含有材料を 製した。

 1.5gのキサンタンガムと1.5gのタマリンド ムに100mLの水を加え、80℃の恒温水槽内で加 して上記多糖類を水に充分に溶解させた。 れに15gのl-メンソール、および乳化剤とし レシチンの5%水溶液を1.2mL添加し、手撹拌に り充分に乳化させた。この乳化スラリーを 材上にシート状にキャスティングして、40 の空気強制循環型乾燥器で1週間乾燥させた この際、香料含有材料が乾燥するまでの間 混合物の乳化状態は維持されていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約67重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例11のシ レット用香料含有材料を5%配合し、タール値 を10mg程度に設計したシガレットを作製した この際、実施例11のシガレット用香料含有材 料を、巻紙へのシミ等の問題を発生させるこ となく添加することができた。このシガレッ トに、さらに、プレーンフィルタを装着した 。当該シガレットは1本あたり1.23mgのメンソ ルデリバリー量(メンソール/タール比として 0.140)を与えた。これはメンソールシガレット として充分なデリバリー量であった。

 実施例12
 多糖類として、キサンタンガムと、デンプ (和光純薬工業株式会社 試薬 とうもろこ 由来)とを1:1の重量比で混合した複合系を選 し、香料としてl-メンソールを選択し、以 の操作によりシガレット用香料含有材料を 製した。

 2.0gのキサンタンガムと2.0gのデンプンに10 0mLの水を加え、80℃の恒温水槽内で加熱して 記多糖類を水に充分に溶解させた。これに2 0gのl-メンソール、および乳化剤としてレシ ンの5%水溶液を1.6mL添加し、手撹拌により充 に乳化させた。この乳化スラリーを基材上 シート状にキャスティングして、40℃の空 強制循環型乾燥器で1週間乾燥させた。この 、香料含有材料が乾燥するまでの間、混合 の乳化状態は維持されていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約50重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例12のシ レット用香料含有材料を10%配合し、タール を10mg程度に設計したシガレットを作製した この際、実施例12のシガレット用香料含有 料を、巻紙へのシミ等の問題を発生させる となく添加することができた。このシガレ トに、さらに、プレーンフィルタを装着し 。当該シガレットは1本あたり1.93mgのメンソ ルデリバリー量(メンソール/タール比とし 0.183)を与えた。これはメンソールシガレッ として充分なデリバリー量であった。

 実施例13
 多糖類として、ローカストビーンガムとデ プン(和光純薬工業株式会社 試薬 とうも こし由来)とを1:1の重量比で混合した複合系 およびローカストビーンガムとデンプン(和 光純薬工業株式会社 試薬 溶性)とを1:1の重 比で混合した複合系を選択し、香料としてl -メンソールを選択し、以下の操作によりシ レット用香料含有材料を調製した。

 2.5gのローカストビーンガムと2.5gのデン ンに100mLの水を加え、80℃の恒温水槽内で加 して上記多糖類を水に充分に溶解させた。 れに25gのl-メンソール、および乳化剤とし レシチンの5%水溶液を2mL添加し、ホモジナイ ザにより充分に乳化させた。この乳化スラリ ーを基材上にシート状にキャスティングして 、40℃の空気強制循環型乾燥器で1週間乾燥さ せた。この際、香料含有材料が乾燥するまで の間、混合物の乳化状態は維持されていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、デンプンとしてとうもろこし由来 ものを用いた場合には、メンソールを約65 量%含有した。また、デンプンとして溶性の のを用いた場合には、メンソールを約25重 %含有した。このことから、満足し得る量の ンソールの添加が可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例13のシ レット用香料含有材料を、デンプンとして うもろこし由来のものを用いた場合には約10 %程度配合して、デンプンとして溶性のもの 用いた場合には約20%程度配合して、タール を10mg程度に設計したシガレットを作製した この際、実施例13のシガレット用香料含有 料を、巻紙へのシミ等の問題を発生させる となく添加することができた。このシガレ トに、さらに、プレーンフィルタを装着し 。

 デンプンとしてとうもろこし由来のもの 用いた場合は、シガレット1本あたり2.59mgの メンソールデリバリー量(メンソール/タール として0.209)を与えた。また一方で、デンプ として溶性のものを用いた場合は、シガレ トは1本あたり2.30mgのメンソールデリバリー 量(メンソール/タール比として0.216)を与えた これらはメンソールシガレットとして充分 デリバリー量であった。

 実施例14
 多糖類として、コンニャクグルコマンナン 独を、香料としてl-メンソールを選択し、 下の操作によりシガレット用香料含有材料 調製した。

 80℃の恒温水槽内で加熱して、100mLの水に 25gのメンソール、および乳化剤としてレシチ ンの5%水溶液を2mL添加し、十分に溶解させた えで、ホモジナイザにより充分に乳化させ 。ここに5gのコンニャクグルコマンナンを 解させながら加え、さらに混練・乳化させ 。この乳化スラリーを基材上にシート状に ャスティングして、40℃の空気強制循環型乾 燥器で1週間乾燥させた。この際、香料含有 料が乾燥するまでの間、混合物の乳化状態 維持されていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約20重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例14のシ レット用香料含有材料を20%配合し、タール を10mg程度に設計したシガレットを作製した この際、実施例14のシガレット用香料含有 料を、巻紙へのシミ等の問題を発生させる となく添加することができた。このシガレ トに、さらに、プレーンフィルタを装着し 。当該シガレットは1本あたり2.05mgのメンソ ルデリバリー量(メンソール/タール比とし 0.203)を与えた。これはメンソールシガレッ として充分なデリバリー量であった。

 実施例15
 多糖類としてタマリンドガム単独を、香料 してl-メンソールを選択し、以下の操作に りシガレット用香料含有材料を調製した。

 3gのタマリンドガムに100mLの水を加え、80 の恒温水槽内で加熱してタマリンドガムを に充分に溶解させた。これに15gのl-メンソ ル、および乳化剤としてレシチンの5%水溶液 を1.2mL添加し、ホモジナイザにより充分に乳 させた。この乳化スラリーを基材上にシー 状にキャスティングして、40℃の空気強制 環型乾燥器で1週間乾燥させた。この際、香 含有材料が乾燥するまでの間、混合物の乳 状態は維持されていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約18重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例15のシ レット用香料含有材料を20%配合し、タール を10mg程度に設計したシガレットを作製した この際、実施例15のシガレット用香料含有 料を、巻紙へのシミ等の問題を発生させる となく添加することができた。このシガレ トに、さらに、プレーンフィルタを装着し 。当該シガレットは1本あたり0.71mgのメンソ ルデリバリー量(メンソール/タール比とし 0.064)を与えた。これはメンソールシガレッ として充分なデリバリー量であった。

 実施例16
 多糖類としてタマリンドガム単独を、香料 してl-メンソールを選択し、以下の操作に りシガレット用香料含有材料を調製した。

 2gのタマリンドガムに100mLの水を加え、80 の恒温水槽内で加熱してタマリンドガムを に十分に溶解させた。これに20gのl-メンソ ル、および乳化剤としてレシチンの5%水溶液 を1.2mL添加し、ホモジナイザにより十分に乳 させた。これに40mLのエチルアルコール(和 純薬工業株式会社 試薬特級)を添加して、 らにホモジナイザにより十分に乳化させた この乳化スラリーを基材上にシート状にキ スティングして、40℃の空気強制循環型乾燥 器で1週間乾燥させた。この際、シガレット 香料含有材料が乾燥するまでの間、乳化状 は維持されていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約71重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例16のシ レット用香料含有材料を5%配合し、タール値 を10mg程度に設計したシガレットを作製した この際、実施例16のシガレット用香料含有材 料を、巻紙へのシミ等の問題を発生させるこ となく添加することができた。このシガレッ トに、さらに、プレーンフィルタを装着した 。当該シガレットは1本あたり2.20mgのメンソ ルデリバリー量(メンソール/タール比として 0.187)を与えた。これはメンソールシガレット として充分なデリバリー量であった。

 実施例17
 多糖類としてゲランガム単独を、香料とし l-メンソールを選択し、以下の操作により ガレット用香料含有材料を調製した。

 2gのゲランガムに100mLの水を加え、80℃の 温水槽内で加熱してゲランガムを水に充分 溶解させた。これに10gのl-メンソール、お び乳化剤としてレシチンの5%水溶液を1.6mL添 し、ホモジナイザにより充分に乳化させた この乳化スラリーを基材上にシート状にキ スティングして、40℃の空気強制循環型乾 器で1週間乾燥させた。この際、香料含有材 が乾燥するまでの間、混合物の乳化状態は 持されていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約80重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例17のシ レット用香料含有材料を5%配合し、タール値 を10mg程度に設計したシガレットを作製した この際、実施例17のシガレット用香料含有材 料を、巻紙へのシミ等の問題を発生させるこ となく添加することができた。このシガレッ トに、さらに、プレーンフィルタを装着した 。当該シガレットは1本あたり2.27mgのメンソ ルデリバリー量(メンソール/タール比として 0.180)を与えた。これはメンソールシガレット として充分なデリバリー量であった。

 実施例18
 多糖類として、樹木の種子から抽出される ラクトマンナンであるカシアガム(アメリカ  Noveon,Inc.レオレンジャーSR)と、κ-カラギー ンとを1:1の重量比で混合した複合系を選択 、香料としてl-メンソールを選択し、以下の 操作によりシガレット用香料含有材料を調製 した。

 1.5gのカシアガムと1.5gのκ-カラギーナン 100mLの水を加え、80℃の恒温水槽内で加熱し 上記多糖類を水に充分に溶解させた。これ 15gのl-メンソール、および乳化剤としてレ チンの5%水溶液を1.2mL添加し、ホモジナイザ より充分に乳化させた。この乳化スラリー 基材上にシート状にキャスティングして、4 0℃の空気強制循環型乾燥器で1週間乾燥させ 。この際、香料含有材料が乾燥するまでの 、混合物の乳化状態は維持されていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約77重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例18のシ レット用香料含有材料を5%配合し、タール値 を10mg程度に設計したシガレットを作製した この際、実施例18のシガレット用香料含有材 料を、巻紙へのシミ等の問題を発生させるこ となく添加することができた。このシガレッ トに、さらに、プレーンフィルタを装着した 。当該シガレットは1本あたり0.94mgのメンソ ルデリバリー量(メンソール/タール比として 0.094)を与えた。これはメンソールシガレット として充分なデリバリー量であった。

 実施例19
 多糖類として、カシアガムとキサンタンガ とを7:3の重量比で混合した複合系を選択し 香料としてl-メンソールを選択し、以下の 作によりシガレット用香料含有材料を調製 た。

 2.1gのカシアガムと0.9gのキサンタンガム 100mLの水を加え、80℃の恒温水槽内で加熱し 上記多糖類を水に充分に溶解させた。これ 15gのl-メンソール、および乳化剤としてレ チンの5%水溶液を1.2mL添加し、ホモジナイザ より充分に乳化させた。この乳化スラリー 基材上にシート状にキャスティングして、4 0℃の空気強制循環型乾燥器で1週間乾燥させ 。この際、香料含有材料が乾燥するまでの 、混合物の乳化状態は維持されていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約77重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例19のシ レット用香料含有材料を5%配合し、タール値 を10mg程度に設計したシガレットを作製した この際、実施例19のシガレット用香料含有材 料を、巻紙へのシミ等の問題を発生させるこ となく添加することができた。このシガレッ トに、さらに、プレーンフィルタを装着した 。当該シガレットは1本あたり0.49mgのメンソ ルデリバリー量(メンソール/タール比として 0.051)を与えた。これはメンソールシガレット として充分なデリバリー量であった。

 実施例20
 多糖類として、樹木の種子から抽出され、 鎖としてキシランを側鎖としてアラビノー 等をもつ構造を有する酸性多糖であるサイ ウムシードガム(MRCポリサッカライド株式会 社PG200)単独を、香料としてl-メンソールを選 し、以下の操作によりシガレット用香料含 材料を調製した。

 4gのサイリウムシードガムに100mLの水を加 え、80℃の恒温水槽内で加熱して上記多糖類 水に充分に溶解させた。これに20gのl-メン ール、および乳化剤としてレシチンの5%水溶 液を1.6mL添加し、ホモジナイザにより充分に 化させた。この乳化スラリーを基材上にシ ト状にキャスティングして、40℃の空気強 循環型乾燥器で1週間乾燥させた。この際、 料含有材料が乾燥するまでの間、混合物の 化状態は維持されていた。

 調製したシート状のシガレット用香料含 材料は、測定の結果、メンソールを約73重 %含有し、満足し得る量のメンソールの添加 可能であった。

 たばこ刻に対して重量比で実施例20のシ レット用香料含有材料を5%配合し、タール値 を10mg程度に設計したシガレットを作製した この際、実施例20のシガレット用香料含有材 料を、巻紙へのシミ等の問題を発生させるこ となく添加することができた。このシガレッ トに、さらに、プレーンフィルタを装着した 。当該シガレットは1本あたり0.66mgのメンソ ルデリバリー量(メンソール/タール比として 0.066)を与えた。これはメンソールシガレット として充分なデリバリー量であった。