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Patent Searching and Data


Title:
MEDICAL DEVICE AND MEDICAL APPARATUS TO BE USED IN FREEZING THERAPY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/099490
Kind Code:
A1
Abstract:
A device for freezing therapy means a device to be used in a freezing therapy method which comprises alternately supplying a freezing gas and a thawing gas to a probe punctured into an affected part and thus repeatedly freezing and thawing the affected part to thereby necrose the affected part. Because of having a cylindrical shape, such a device for freezing therapy shows an even distribution of heat orientation around 360°. It is intended to provide a device for freezing therapy which shows a directional heat orientation. Namely, a device for freezing therapy consists of a probe (1) and an envelope tube (2). The envelope tube (2) has a cone-shaped tip which can be punctured into the body. Into the probe (1), a freezing gas and a thawing gas are alternately injected. Thus, freezing and thawing heat energies are generated at the tip and transmitted via the envelope tube (2) to thereby cause the necrosis of an affected part being in contact with the envelope tube (2). A projection (20) is provided at a part of the major diameter tip of the envelope tube and thus the heat orientation is changed to the direction of the projection.

Inventors:
IWATA KANSEI (JP)
IWATA YASUSHI (JP)
KAWAMURA MASABUMI (JP)
NAKATSUKA MASAYUKI (JP)
IZUMI YOTARO (JP)
YASHIRO HIDEKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/052737
Publication Date:
August 21, 2008
Filing Date:
February 15, 2007
Export Citation:
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Assignee:
DGS COMP (JP)
IWATA KANSEI (JP)
IWATA YASUSHI (JP)
KAWAMURA MASABUMI (JP)
NAKATSUKA MASAYUKI (JP)
IZUMI YOTARO (JP)
YASHIRO HIDEKI (JP)
International Classes:
A61B18/02
Foreign References:
JPH11513783A1999-11-24
JP2000516698A2000-12-12
JP2001502788A2001-02-27
JP2000516696A2000-12-12
JP2002536106A2002-10-29
JP2006517118A2006-07-20
JP2006501970A2006-01-19
JP2000342598A2000-12-12
Attorney, Agent or Firm:
TAKASAKI, Yoshihiro (2-28 Azumakami-ch, Kashiwa-shi Chiba, JP)
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Claims:
 中空径部とその先端に設けられた錐状部とを有する外套管と、この外套管内に挿脱自在であって、凍結と解凍用のプローブと、このプローブにつながり、凍結と解凍とのガスを交互に切り替えて供給するガス供給部と、を具えると共に、上記外套管の錐状部に近い中空径部の外周に、少なくとも一つの突起形状を有するものとした、凍結治療に使用する治療具。
 中空径部とその先端に設けられた錐状部とを有する外套管と、この外套管内に挿脱自在であって、凍結と解凍用のプローブと、このプローブにつながり、凍結と解凍とのガスを交互に切り替えて供給するガス供給部と、を具えると共に、上記外套管の錐状部に近い中空径部の外周位置へ、移動可能な突起形状を有するものとした、凍結治療に使用する治療具。
 上記中空径部は円筒とする請求項1又は2の治療具。
 上記錐状部の先端には、プローブに代わって挿脱自在な誘導針の先端が出し入れ可能な誘導孔を、設けたものとした請求項1又は2の治療具。
 上記プローブの外套管挿着後のプローブの外部の位置に操作部を設けた請求項1又は2の治療具。
 上記外套管は金属又はプラスチック材より成るものとする請求項1又は2の治療具。
 請求項1又は2の凍結治療具での被検体穿刺点、穿刺角度、経路、到達点をデータとして持つ治療装置。
 上記各データは、凍結治療具を示す関数と被検体の構造を示す三次元関数とに基づいて求めるものとした請求項7の治療装置。
Description:
凍結治療に使う治療具及び治療 置

 本発明は、凍結治療に使用する治療具及 治療装置に関する。

 医療装置の中には、被検体の体内に侵入具 侵入(穿刺を含む)させる装置がある。例え 胃カメラ、監視用光ファイバー、組織を切 取って採取する採取具、特定の部位に薬剤 注入する注入具、病巣部位に熱や電磁波な のエネルギーを照射して治療を行う治療具 どがある。
 こうした侵入具の侵入監視用に透視像をリ ルタイムで得て表示して侵入を監視する透 監視法、X線CT断層像をリアルタイムで得て 次元又は三次元表示させて侵入を監視するC T監視法がある。
 こうした透視監視法、CT監視法は、術者が 面を見ながら監視し、この監視画像から術 が位置やルートを決定確認しながら、医療 施すやり方をとる。
 CT監視法とは、侵入経路及び患部をCT撮影し ながらリアルタイムでCT画像及び又はその三 元化した画像を表示させ、この表示画面を 者が監視しながら侵入具の進行及び治療を う治療法を指す。CT監視法は、複雑な部位 身体の深化した部位(肺や心臓、前立腺や膵 等)での監視に向いている。このCT監視法を 用した最新例として、肺癌組織の壊死をは る凍結治療法がある。この凍結療法とは、 癌部位細胞を凍結させ、その後で融解させ その融解の過程で塩濃度の差の発生等によ 細胞内を破壊し、細胞死に至らしめるとい 原理による。凍結と融解には、2つの高圧ガ スを使う。高圧のガスは急激に体積を膨張さ せると、分子の種類により急激に温度を上げ るものと、急激に温度を下げるものとがあり 、これは物理現学の1つであるJoule-Thompson効果 と呼ばれる。そこで、温度を上昇させるガス として高圧アルゴンガスを、温度を下げるガ スとしてヘリウムガスを使用する。治療には 、中空の金属性の治療子(治療具と同義。ガ ドニードルとも呼ばれる)を用いる。CT監視 で、この治療具を患部まで誘導し、上記2つ ガスを交互に中空内から又は中空部の先端 ら外部へ放出し、熱交換作用を利用して患 への凍結療法を行う。
 透視監視法とは、被検体からリアルタイム 得るX線透過像を表示しながら医療を施す方 法を指す。

 こうした一般的な凍結療法の文献として、 特許文献1がある。更に、凍結療法に用いる 治療具を含む機械系、及びその治療のやり方 と実際事例とを解説した文献として、非特許 文献2がある。
雑誌「医学のあゆみ」(Vol.206No.3,2003.7.19) 川村他著「肺癌の凍結融解壊死療法」(P229~P 231)。 雑誌「低温医学」(30巻、2004)。中塚、川 他著「CT透視を用いた肺悪性腫瘍に対する 皮的凍結療法の実際」(P9~P15)。

 文献2は、治療具の穿刺状態を、リアルタ イムでX線CT装置で撮影してこれをリアルタイ ムで断層画像として再構成して表示させ、手 技を行うとしたものである。X線CT装置は、マ ルチスライス撮影であり、一回で多数の断層 像を得て表示させる。治療具の進行を監視で き、患部位置への追跡、手技に沿ってほぼリ アルタイムで画像としてみることができる。

 一方、治療具は、先端が錐状に突起する テンレス製の二重管(コアキシャルニードル )を使う。この二重管は、外側の外套管とそ 内側に挿通装着可能なプローブ(凍結端子)と より成る。穿刺時にはプローブを外し、代わ りに誘導針を挿入して病巣まで進入させ、そ の後で誘導針を抜き出し、代わりにプローブ を挿入して、このプローブにより病巣部への 凍結と解凍との繰り返しの熱変化を与えて、 壊死させる。

 プローブは高圧アルゴンガス注入口と高 ヘリウムガス注入口へと切替バルブを介し つながる。ガスの充填確認後に切替バルブ 切替えて高圧ヘリウムガスを注入し、次い 高圧アルゴンガスを注入し、凍結と解凍と 短時間で実行する。このサイクルを複数回 返すこともある。これらの一連の動作はリ ルタイムでのCT画像を表示させてのCT監視下 で、又は透視像を表示させての透視下で、観 察確認しながら行う。

 上記治療具の外套管は、錐状部につながる 先端の断面が、円形の丸みを帯びた形状を す。従って、プローブをその内側に装着し 凍結・解凍を行った場合、周囲への熱の指 特性は、その円形の丸みを帯びた形状に沿 た均一な指向特性となる。
 治療部位や患部は種々の深さや横への拡が を持つ故に、治療具の最先端形状の役割は 要である。
 本発明の目的は、深さや横への種々の有効 熱指向特性を可能にする治療具及びその治 装置を提供することにある。

 本発明は、中空径部とその先端に設けられ 錐状部とを有する外套管と、この外套管内 挿脱自在であって、凍結と解凍用のプロー と、このプローブにつながり、凍結と解凍 のガスを交互に切り替えて供給するガス供 部と、そ具えると共に、上記外套管の錐状 に近い中空径部の外周に、少なくとも一つ 突起形状を有するものとした、凍結治療に 用する治療具を開示する。
 更に本発明は、中空径部とその先端に設け れた錐状部とを有する外套管と、この外套 内に挿脱自在であって、凍結と解凍用のプ ーブと、このプローブにつながり、凍結と 凍とのガスを交互に切り替えて供給するガ 供給部と、を具えると共に、上記外套管の 状部に近い中空径部の外周位置へ、移動可 な突起形状を有するものとした、凍結治療 使用する治療具を開示する。
 更に本発明は、前記中空径部は円筒とする 療具を開示する。
 更に本発明は、前記錐状部の先端には、プ ーブに代わって挿脱自在な誘導針の先端が し入れ可能な誘導孔を、設けたものとした 療具を開示する。
 更に本発明は、前記プローブの外套管挿着 の外套管のプローブの外部の位置に操作部 設けた治療具を開示する。
 更に本発明は、前記外套管は金属又はプラ チック材より成るものとする治療具を開示 る。
 更に本発明は、前記の凍結治療具での被検 穿刺点、穿刺角度、経路、到達点をデータ して持つ治療装置を開示する。
 更に本発明は、前記各データは、凍結治療 を示す関数と被検体の構造を示す三次元関 とに基づいて求めるものとした治療装置。

 本発明によれば、治療に有効な熱指向特 の治療具の実現がはかれる。

 本発明は、外套管とプローブとを持つ治 具に関し、外套管の先端部の周囲に、特定 外方向に熱指向特性を持つ少なくとも1つの 突起部(凸部)を設けた。これにより、その突 部の外方向への熱指向特性が大きくなり、 の方向にある治療病巣への集中的な熱エネ ギーの供給を可能にする。

 更に本発明は、突起部を移動可能な構成 することで、穿刺時やその完了時に外部か 先端へ突起部を移動できる。

 更に本発明は、プローブに操作部を設け ことで、プローブの回転角度や侵入角度を 在に可能にする。

 形状に方向性を持つ本発明の治療具の先端 、凍結と解凍との2つの動作部位であり、い わゆる熱交換機能を果たす。癌病巣である病 巣部位も種々の形状を有し、どのような方向 から穿刺するのが効率的凍結法であるかも重 要な検討事項である。更に病巣に近接する正 常組織を凍結・解凍(特に凍結)から保護する 要もある。そこで方向性のある熱の指向特 に大小を持たせて病巣部位に応じた集中的 熱エネルギー付与のための熱分布特性を与 る。
 これを実現するべく、外套管の錐状部に近 中空径部の外周に、少なくとも一つの突起 状を形成した。ここで錐状部に近い中空径 とは、中空径部の先端を指す。
 外套部2の径部位の先端断面は従来では円形 であり、従って、その外部への熱放射特性は 周囲360°にむかって均一である。然るに、病 が円形のみではなく、凹凸を持ったり、等 如く種々の形状を持つ。病巣のサイズも種 である。こうした病巣部に、効率的で効果 に熱印加するには、病巣部に応じた特定の 向に指向性を持つ熱特性を必要とする。
 かかる熱特性を与えるために設けたのが突 部である。突起部は、一つの事例もあれば つ、更には三つ以上の事例もある。後述す 図1~図3では一個の突起部20を設けた例を示 てある。

 本発明の実施の形態を、図面を参照して詳 する。
 図1は、凍結治療具の全体的な構成図、図2 プローブを外套管に挿入した状態の断面図 図3はプローブ先端の拡大図である。
 図1に示す凍結医療器具は、プローブ1と、 ローブ1を嵌挿する外套管2と、プローブ1へ 圧ガスを供給するガス供給手段10と、プロー ブ1を患部へ誘導する誘導針(図示せず)とから なる。
 プローブ1は外径が例えば3mm以下のステンレ ス管により形成されていて、内部に高圧ガス の往路1aと復路1bが形成されており、先端側 鋭利な錐状となっていて、この錐状先端部 、プローブ1の先端部とほぼ同一形状に成形 れた先端部材3を設けている。

 プローブ1の先端部は、図3に示すように胴 よりやや薄肉に形成されていて、この先端 に密着するように先端部材3が嵌着されてお 、先端部材3の最大径部は、プローブ1の胴 と同一径となっていて、これらの間に段差 生じないようになっていると共に、先端部 3は、比較的軟質の樹脂により一体成形され いる。
 プローブ1内の往路1aは、プローブ1の中心軸 を通る細い金属管1cにより形成されていて、 属管1cの一端側は、プローブ1の先端側内部 設けられた熱交換器4に接続されている。
 熱交換器4よりプローブ1の先端部内へ突出 れた往路1aの先端には、先端ノズル1dが形成 れていて、この先端ノズル1dより噴出され 凍結ガスによりプローブ1の先端側が極低温 冷却され、また解凍ガスにより加熱される うになっている。

 往路1aの先端ノズル1dより噴出された高圧ガ スは、プローブ1内に形成された復路1bより熱 交換器4を経てプローブ1の基端側へ流通する うになっていて、熱交換器4を通過する際、 往路1aを流通する高圧ガスと熱交換されるよ になっており、これによってエネルギーの 効利用が図れるようになっている。
 プローブ1の基端側には、栓体を兼ねた端子 5が設けられている。
 端子5は耐低温性を有する電気絶縁材料によ り短筒状に形成されていて、外径が外套管2 内径とほぼ同径に形成されており、外套管2 基端部に密嵌できるようになっている。
 端子5の中心部には、往路1aを形成する金属 1cの一端が気密に嵌着された吸気口5aが開口 されており、金属管1cの周辺部には、復路1b 流通してきた高圧ガスをプローブ1外へ排出 る排気口5bが1個ないし複数個開口されてい 。

 プローブ1の外側に設けられた外套管2は、 ローブ1と同様に、例えばステンレス管によ 形成されていて、内径はプローブ1の外径よ り僅かに大径となっており、この大径部の先 端には特定の熱分布特性を得るための突起部 (凸部)20を有する。この突起部20は本実施例の 重要な特徴の一つであり、詳細は後述する。
 外套管2の最先端側は、プローブ1と同様鋭 な錐状となっていて、先端部に誘導針を挿 するための誘導孔2aが穿設されており、この 誘導孔2aにプローブ1の先端部材3の先端部が 側より密着するようになっている。
 外套管2の基端側は、プローブ1の基端部に けられた端子5の長さ分だけ長く形成されて て、外套管2の基端側開口部にプローブ1の 子5が密嵌できるようになっており、プロー 1が繰り返し使用されるのに対して、外套管 2は注射針と同様に一度使用したら廃棄する い捨て仕様となっている。

 またプローブ1の端子5には、プローブ1にガ 供給手段10を接続するコネクタ6が着脱自在 嵌合されている。
 コネクタ6は端子5と同様な耐低温性及び電 絶縁性を有する材料により、端子5とほぼ同 の筒状に形成されていて、端子5の端面に形 成された嵌合凹部5cに嵌合自在な嵌合凸部6a 形成されている。
 端子5の嵌合凹部5cとコネクタ6の嵌合凸部6a は、嵌合位置を位置決めする例えば二面幅 ような位置決め手段5d、6bが形成されており 、この位置決め手段5d、6bによりコネクタ6側 設けられた給気口6c及び排気口6dが端子5側 給気口5a及び排気口5bに気密に接続できるよ になっている。
 コネクタ6に形成された給気口6cは、チュー のような可撓管よりなるガス供給管7を介し てガス供給手段10の切換え弁8に接続されてお り、排気口6dには、可撓管よりなるガス排出 9が接続されている。

 ガス供給手段10は図1に示すように、高圧ア ゴンガスよりなる凍結ガスを供給する凍結 ス供給源10aと、高圧ヘリウムガスよりなる 凍ガスを供給する解凍ガス供給源10bを備え いて、これら凍結ガス供給源10a及び解凍ガ 供給源10bは、電磁弁等よりなる開閉弁12、13 を介して切換え弁8に接続されている。
 切換え弁8は、図示しない制御手段により一 定の周期で切換えられるようになっており、 これによってガス供給管7を介してプローブ1 、凍結ガスと解凍ガスが交互に供給できる うになっている。

 一方外套管2内に収容されたプローブ1の 周面には、軸線方向に1本ないし複数本の凹 1fが形成されていて、これら凹溝1fの一端は プローブ1の先端付近に達しており、また他 は端子5の端面に達している。

 次に、凍結医療器具を使用して例えば肺癌 療の一般的な説明をする。まず外套管2内に プローブ1の代わりに、誘導針の先端側を挿 した状態で外套管2の先端を患者の体表面に 接し、この状態で先端が肺癌組織に達する うに誘導針を患者の体内へ穿刺する。
 次に誘導針をガイドにして外套管2を患者の 体内へ穿刺し、外套管2の先端が肺癌組織を 通したら、外套管2内より誘導針を引き抜き この状態で外套管2内に図2に示すようにプ ーブ1を挿入する。このとき外套管2内に少量 の水を予め注入しておくことにより、外套管 2の内周面とプローブ1の外周面との間に水膜 形成されて両者間の摩擦が軽減されるため 外套管2内にプローブ1が挿入しやすくなる 共に、外套管2内の空気はプローブ1の外周面 に形成された凹溝1fより外套管2外へ排出され る。
 外套管2内にプローブ1を挿入したら、プロ ブ1の基端側に設けられた端子5を外套管2の 端部へ密嵌して、凍結治療の準備を完了す 。

 次に凍結治療を開始すると、制御手段によ 開閉弁12、13が開放された後、制御手段によ りまず切換え弁8が凍結ガス供給源10a側へ切 えられるため、凍結ガス供給源10a側より凍 ガスがガス供給管7を介してプローブ1へ供給 される。
 プローブ1へ供給された凍結ガスは、プロー ブ1内の往路1aより熱交換器4を経て先端ノズ 1dに達し、先端ノズル1dよりプローブ1の先端 部へ噴出されるため、凍結ガスによりプロー ブ1及び外套管2の先端が極低温に冷却され、 れによって患部、すなわち肺癌組織が凍結 れる。

 その後制御手段により切換え弁8が解凍ガス 供給源10b側へ切換えられると、解凍ガス供給 源10bより解凍ガスがガス供給管7を介してプ ーブ1へ供給される。
 プローブ1へ供給された解凍ガスは、プロー ブ1内の往路1aにより熱交換器4を経て先端ノ ル1dに達し、先端ノズル1dよりプローブ1の先 端部へ噴出されるため、解凍ガスによりプロ ーブ1及び外套管2の先端部が加熱されて、患 の凍結が解凍される。
 以下制御手段により一定周期で切換え弁8が 切換えられることにより、プローブ1に凍結 スと解凍ガスが交互に供給されるため、ジ ールトムソン効果により患部の肺癌組織が 死し、これを繰り返すことにより凍結療法 よる治療効果が得られる。

 図4(a)は、外套管径部先端20Aに設けた突起部 20の外観図である。この突起部20は、外套管2 大径先端の一部を外部にふくらまして凸部 成としたもの、新たな金属突起部20を外套 2の大径先端の一部に接着又は溶着により付 して形成したもの、がある。図1、図2では 突起部20は錐状部の端部から直角な立ち上が り形状となっているが、穿刺しやすさや組織 を傷つけないためには、図4(a)の如くなだら な立ち上がりの形状が好ましい。図4(a)の矢 断面は、図4(b)に示すように外方に向かって 丸みを帯びた形状であり、その熱指向特性は 図4(c)となる。外套管2の最先端には錐状部20B 持つ。
 図5(a)は、先端部20Aに、2つの突起部21,22を持 たせて熱指向特性を細長くさせた例である。 これによって、図5(b)に示すようにy方向の(+) 向に鋭い熱指向特性を持たせた。
 図6に、この先端形状に特徴を持つ治療具の 使用例を示す。図6(a)は、球形状の癌病巣23の 側面に治療具100を穿刺させて癌病巣23をその 向特性に基づいて熱エネルギーを与えて壊 させる例を示す。この癌病巣23は、組織的 しっかりした例であり、病巣23に直接穿刺さ せるよりは囲りから壊死させるに適したもの である。
 図6(b)は癌病巣24の内部左側に穿刺し、右側 の方向性を持つ治療具100で治療させた例で る。これも、病巣全体の壊死に役立つ。

  図6(c)は、血管24が近くにあり、この血管24 から遠ざけて病巣23を治療を行なうときの事 である。血管24の反対側(右側)に治療具100を 穿刺した。これは、血管を傷つけないことの 他に、血管の温度の治療への影響を少なくし たいこと、の目的を持つ。図6(d)は、2つ以上 治療具100A,100Bを用いて、病巣23の両側に穿 して同時治療を行なった例である。図6(d)は 病巣サイズが大きい事例に効果を持つ。
 以上の各実施例で、突起形状の種類や態様 、どのような指向特性を持たせるかで定ま 。突起形状の代わりに内側方向に凹部を持 せるやり方もある。これは例えば、外套管 大径部先端端部の一部をへこませるとかで 現できる。指向特性を実現する突起形状(凹 部を含む)は、計算機によって求めることが きる。種々の突起形状の管を用意しておき 病巣や治療の目的に沿って使い分けるやり もある。

 図7(a)は、治療具の他の実施例図である。図 4では、固定突起形状化したが、図7では可動 30を外套管1の外部側面に沿って設けておき この可動翼30を、管の先端部まで図7(b)の如 移動させ、図4の如き突起状形状化させる。 可動翼30は例えばスプリングで移動させる。 れは、例えばプローブ2の進行に応じてスプ リングを凍結端子に連動させるやり方をとる 。この場合、可動翼30が人体を傷つけないよ に周囲に丸みを作っておく。
 使い方は、人体挿入時には、図7(a)の如くし ておき、患部到達時に図7(b)の如く移動させ 使う。

 図8は、プローブ2の途中に操作に便となる 作タッチ部21Aを設けた実施例を示す。タッ 部21Aは手で握れる程度の大きさがあればよ 、例えば端子2の直交方向に若干延びたバー 状体である。タッチ部21Aによって、凍結端 2の進行、端子自体の回転(φ)を確実に行え 利点がある。このタッチ部にアクチュエー ーをつけておくことで、自動化、半自動化 操作が可能となる。
 凍結と解凍用との切替サイクルの具体例を 9に示す。図9(a)は、凍結ピーク温度と解凍 ーク温度とを同一絶対値T1(実際には凍結時-T 1、解凍時+T1)とした1サイクル例である。両者 で熱エネルギーが相殺されることが好ましい ため、凍結時と解凍時との(温度)×(時間)で定 まる面積は同一面積(S 1 )とする。図9(b)は、凍結ピーク温度と解凍ピ ク温度との絶対値をT1、T2(T1>T2)とした例 ある。T1>T2の故に、同一面積S1の達成のた に、解凍期間を凍結期間よりも大きくとる 尚、9(a)、(b)の変形例として、凍結1回、解 2回で1サイクルの如き例もありうる。
 図9(c)は凍結と解凍との2サイクル供与例で る。3サイクル以上の例もある。
 尚、面積を凍結と解凍とで同一としたが、 巣の壊死という目的達成が得られるのであ ば、厳密な同一性は必要ない。人間の治療 位には38℃とかの体温がある故に、かかる 温を考慮して、実際の温度特性を定めるこ が多い。
 かかる種々の温度特性(温度変化)を実現す ためには、治療具100へのヘリウムとアルゴ との両者のガス供給を、量と時間とをパラ ータとして制御すればよい。

 更に、本発明は、かかる治療具を使用する 療装置に好適である。そこで、従来にない しい治療装置の基本的な考え方を述べる。
 人体の内部構造は反射波や透過波を利用し 観察することができる。例えば前者では超 波、後者ではX線がある。特に後者の波長の 短い透過性の高い電磁波(X線など)を利用した CTや各種のX線装置は透過性と理論分解能の有 利さを得て現実にきわめて有用に発展してい る。そしてCT装置ではこの電磁波の人体構造 よる透過量の相違により得られた画像(以下 単に画像と称する)を一定の破断面を平面と て得られる濃度を変量とするXYの2次元平面 ータとして得られる。この平面は座標中心 定めれぱこの座標中心を軸とする平行平面 奥行き(Z)方向への配列として数学的に取り うことが出来る。即ち3次元配列データとし 取り扱うことが出来る。

 そこで、治療装置では、奥行き位置Znで Zn平面における画像が透過波の反射透過特性 から得られる人体の構造情報を持っている事 からこの画像を数学的にたたみこみ処理など 空間フィルタを用いた輪郭特徴抽出を行なう 。この抽出された輪郭特徴は離散的であるた め、必ずしも構造輪郭を正しく表してはいな い。これらの輪郭データを統計的取得データ として最小二乗法などの数学的手法を用いて 函数式とする。更に近接したZn-1、Zn+1の函数 とにより詳述しない数学的方法でZ軸方向に 3次元函数式として統一する。Zn-1、Zn、Zn+1が1 00分の1ミリ程度に細かに得られることからこ れらによって得られる3次元函数式はかなり 実の人体を忠実に表現することができる。 お、Zn画像の取得にあたっては透過X線を一 と強化するために人体に注入される造影物 の有無を問わない。この造影剤注入法は血 、癌組織、などの周囲の物質と透過性の差 の少ない構造も差別化する。

 前述の三次元人体データは治療前に計測 た過去のものであり、治療時には姿勢等が わったり、臓器の移動等もあり、いわゆる 動変化(乖離)がある。即ち、3次元的人体モ ルはあらかじめ個体により異なり、姿勢に っても異なる。対象癌組織はもちろん個別 ある。これらはCT装置などによりあらかじ 観測、測定され、対象人体を充分データ化 ている。姿勢等手術操作の場面での乖離を くさねぱならない。そのために医師によっ 設定された人体の特定な部分に光反射シー を複数個所設定したり、計算機が認識して めた人体内部の特定点、例えば骨格特徴点 どを詳述しない方法で自動検出し、すでに 有している3次元輪郭関数と座標軸変換を数 的手法を用いて行い、治療具の挿入操作に 理上物理的寸法等の誤差をなくする方法を る。

 人体に挿入すべき治療具は形状(構造を含 む)が定まっている故にこれを数学的に規定 、データとして3次元数式として表現する。 して上記3次元函数式とこの形状を示す数式 とから、治療に役立つ合理的な、経皮挿入点 、治療部位(位置)、形状に合致した進入角度 進入時の治療具の回転角度(例えば形状に方 向性のある治療具)、進入ルート等の各治療 パラメータを数学的データ処理にて一意的 算出する。また経皮挿入点は重要パラメー である故に、パラメータの幾つか、例えば 皮挿入点は術者の高度な判断で人的に決定 ておき、その他のパラメータを算出する例 ある。

 この治療具操作にかかる治療装置を説明す 。
 治療具の好適例は肺癌治療具であり、従来 献で述べたものに関係する。そこで、第1の 治療具は、従来例で述べた肺癌治療用の二重 管である。従って、この治療具は、周囲方向 に方向性のない先端形状であり、且つ長手方 向でみれば二重管に対してその中軸方向に外 部からプローブが挿通されている故に、進行 方向や挿入方向でみれば両者合せて直線的な 形状体と規定できる。即ち、直線上の形状を なす治療具は、体内に入る部分(二重管とそ 先端)Aとその延長部分(外部に露出したプロ ブの一部)Bとよりなる。B部分は別に定める 御用可視レーザーを問わない光源の反射能 持ち、X,Y,Z軸に対して数学的取扱いが出来る ものとする。
 第2の治療具は、プローブの手前側の途中に 、この端子に直交するように、操作用のタッ チ部Cを固着した例である。このタッチ部Cを 作することで、プローブの進行及び回転を かる。タッチ部Cの位置、形状も数学的に規 律できる故に、操作内容もデータ化可能であ る。
 第3の治療具は、プローブの先端が、特定の 熱指向特性を持つように形状化させた例であ る。例えば特定の方向にビーム化した熱指向 特性がある。治療部位に正確に熱エネルギー を送る目的に使用する。かかる治療具も、形 状の数式化、これに伴う熱エネルギーの指向 特性の数式化が可能である。更に、第2の治 具で述べたタッチ部Cを付加することで、熱 向特性を特定の方向(角度)に向けさせる治 具を提供する。

 治療具の操作に係る別治療装置を説明する
 第1は全自動化した例である。治療具及び又 はプローブのそれぞれに共通又は個別にアク チュエータを取りつける。これらのアクチュ エータを、先に数学的に決定したデータに従 ってX-Y-Z制御手段(例えばコンピュータ)によ て制御し、二重管の穿刺、プローブの進行 はかる。
 第2は半自動化した例である。どこまでを自 動化し、どこまでを手動化するかは、種々あ りうる。
 第3は手動化例である。
 かくして高度な医師によって判断された経 的位置及びパスが一意に定められれば挿入 作及びシミュレーション操作(仮想的に行な われる操作)を問わず、また自動、医師の手 を問わず、目的位置に到達するやいなやは あらかじめ確認かつ試行出来る特徴がある

 治療具は、凍結と解凍とを交互に行ってい が、更なる別発明では治療部位の熱的な物 情報をもとにした熱エネルギーを与えるよ にする。熱的な物性情報とは、温度、比熱 熱伝導性、組織状態等である。熱エネルギ のパラメータは、時間帯、回数、凍結温度 解凍温度等である。広義には、治療具の侵 角度や回転角度も関係する。こうしたパラ ータは、経験的に決定しても、数式的に決 してもよい。
 このようにパラメータには、治療具の侵入 度や回転角度、治療位置などの第1のパラメ ータと、熱エネルギーに関する上記した第2 パラメータがある。これらのパラメータは 経験的に、又は実施試行シミュレーション 行を繰返し行いながら決定する。

 図10は、CT断層像を重ねて三次元画像を得る モデル図であって、併せて座標系X-Y-Zの設定 を示す。例えば、1番目の断層像のA点は(X 1 、Y 1 、Z 1 )、k番目の断層像のB点は(X k 、Y k 、Z k )と定義できる。患者の複数の断層像10をCT装 で事前に取得しておく。
 尚、図10では、隣り合う断層像が隙間を持 ているようだが、実際には隙間の間隔は100 の1ミリメートル程度であり、実際の患者の 体に極めて近い画像である。補間して間隔 更に小さく例も含む。

 一方、断層像の座標系をX-Yとし、重ね方 の座標系をZとすると、断層像の任意の位置 は(X,Y,Z)で定義できる。

 図11は、新規な治療装置の全体の処理フロ を示す。
 先ず、CT画像データを取得する(ステップS1) これは図10に示したものである。その取得 イミングは、治療直前、その前日を問わな 。治療に先立って取得しておく。
 次に、輪郭抽出を行う(ステップS2)。この輪 郭抽出は、輪郭抽出用空間フィルタとCT画像 ータとのたたみ込み演算によって行う。輪 には、体表面、皮膚、骨、臓器、癌病巣部 等種々であり、これらの輪郭を含めた抽出 行う。輪郭抽出は、治療具との交点算出、 輪郭との相対位置関係の把握に役立つ。CT 層像データ毎の輪郭は、画素単位に抽出さ ている故に離散的であり、且つZ方向でみる 、各断層位置は離散的な位置関係となって る。そこで、各断層像データ毎に、最小自 法等を使って2次元の関数化を行うと共に、 更にZ方向で各2次元関数の3次元関数化を最小 自乗法等によって行う(ステップS3)。これに って、輪郭の3次元関数を得る。
 ステップS4では、治療具の侵入用パラメー の算出を行う。この算出は、治療具の形状 表現した3次元関数と前記算出した輪郭の3次 元関数とを用いて、治療具が輪郭線上の治療 部位に安全、確実、迅速に到着するに必要な 治療具のパラメータの算出である。
 治療具のパラメータには、治療具の侵入入 (穿刺点)となる体表面位置、治療具が到達 る治療部位の位置、治療具の体表面位置へ 侵入角度、体表面侵入口での治療具自体の 転角度、及び侵入のルート(系路)がある。
 このパラメータの中で、穿刺点は、術者の 定による例が多い。また、治療具自体の回 角度とは、治療具自体の先端の形状に方向 を有するときの、治療具自体をどのような 度にすべきかを指定するパラメータである

 パラメータの算出の仕方を説明する。
 抽出輪郭モデルと治療具モデルと治療部位 デルとの関係例を図12に示す。図12でE1,E2,E3, E4はそれぞれ異なる抽出輪郭モデル、Mは治療 具モデルであり、輪郭モデルE3が癌病巣モデ とする。これらの各モデルE1,E2,E3,Mはそれぞ れ3次元的な形状であるが、図では抽画の関 上、便宜的に2次元化したものとしている。
 侵入入口をP1とし、これは術者によって設 されたものとする。そこで、輪郭モデル上 病巣モデルE3が見つかったとすると、P1点か その病巣モデルまでの治療具モデルMの侵入 角度θ1、治療具モデル自体の回転角度φ1が一 意的にわかる。尚、P0点はy軸の線上の点とす ると、ここから侵入すれば輪郭モデルE4にぶ かる。従って、術者がこの判断した結果と て侵入入口P1を選んだことになる。

 治療具モデルMは、図13の如き治療具100であ 。但し、簡単のため突起部20は省略してあ 。治療具100は、外套管2と1と回転等の操作部 21Aを有するプローブ1(21Aを持たない例もある) 、及びそれにつながる管路6、切替バルブ5、 圧ヘリウムガス供給源3、高圧アルゴンガス 供給源4、より成る。管1の長さL1、プローブ2 の外部露出部の長さL2とすると、この治療 100は略(L1+L2)の長さの直線成分と考えてよく かかる直線成分を刃物状の最先端20BをP1か 病巣部位E3の目標点P2にまで侵入させてゆく とを想定して、その時のθ1,φ1,P2,P1→P2(ルー ト)を算出できる。
 ステップS5は、算出した侵入用パラメータ 操作データとして決定し、ステップS6はその 操作データをもとに、治療具の侵入操作を自 動又は半自動、又は手動にて行う。ステップ S7は、点P2に到達したことを確認して、凍結 解凍による治療を行う。

 その他に、病巣までの誘導手段として、 導針があり、これは、誘導時に挿通させる 誘導完了時に、この誘導針に代ってプロー を挿入する。誘導針の考え方は前記文献2と 同様である。

 より発展した実施例を説明する。図10の ね三次元画像は、あくまで治療前に撮影し 過去の断層像に基づく。治療時においては この過去の撮影時とは異なった姿勢になる とがある。これによって、三次元画像上で 定した開始位置、目標位置、ルート等のパ メータが実際の治療時の身体と一致しない れもある。

 そこで、術者により患者の身体の複数箇所 微少なマーカシールをはり付けておき、コ ピュータが認識して定めた人体内部の特定 (例えば胃の一部、肩骨の突起物とか)を自 検出し、すでに保有している3次元輪郭関数 座標軸変換を数学的手法を用いて行い、治 具の侵入操作に原理上物理的寸法等の誤差( 歪み)をなくす(いわゆる体動補正)。これによ って適正な、挿入開始位置である穿刺点、到 達点、ルート等のパラメータの算出をはかる 。
 更に上記被検体変動補正を行ったデータを に被検体への侵入位置、侵入具の到達点、 入方向、侵入具の角度及び回転角、開始位 から到達点までの進行ルートを定めて試験 作を繰返し行ない、その結果から被検体へ 侵入開始位置、侵入具の輪郭上の到達点、 入方向、侵入具の角度及び回転角、開始位 から到達点までの進行ルート、の少なくと いずれか1つを変更決定すると、精度の向上 をはかれる。
 温度特性(温度変化)の実現化及びガス供給 御法の決定には以下の如きやり方がある。
 i.上記三次元数式データに対して、それぞ を構成する物体の比熱、導伝率などの熱的 数及び体積重量を取り入れた物体形状など 物理的定数を考慮して、その物体の温度の 間変化を決定する。
 ii.上記三次元数式データで表される被検体 熱的定数、物理定数を考慮した侵入具到達 周辺の時間に対する温度変化を計算し、設 温度に対する動的変化又は動的変化に至る 定時間を決定し得る如く定める。
 iii.この定めた到達点近傍の熱的時間変化に ついて設定目的の温度変化となる様に侵入具 の回転角を決定する。
 iv.この到達点物体に複数の侵入具を挿入し 到達点物体及びその近傍周辺の物体の熱的 度の時間変化を決定する。
 v.この複数の熱的方向性を有した侵入具が 記決定された幾可学的定数のもとで侵入具 到達点及びその近傍において熱的温度の時 変化を繰り返し、試験操作を行いその結果 ら被検体への侵入開始位置、侵入具の輪郭 の到達点、侵入方向、侵入具の角度及び回 角、開始位置から到達点までの進行ルート の少なくともいずれか1つを求め決定しかつ 辺物体の温度分布及び時間変化を決定する
 vi.上記侵入具の先端に装備された熱交換器 発熱、吸熱を切換えるガス流入路のガス切 えスイッチを到達点近傍の定められた温度 化になるようなガス量と供給シーケンス(タ イミング)とのガス供給制御法を求める。治 時には、侵入用パラメータに従って穿刺を い、治療部位到達後には上記ガス供給制御 によってガス供給を行う。

 図14は、温度特性を考慮した処理フローを す。図11に比べて、ステップS 4 とS 6 との間に新たなステップS 8 、S 9 、S 10 を付加した。ステップS 8 では、前述の温度特性の決定、及びそれに基 づくガス供給制御法の算出を行う。ステップ S 9 はステップS 4 、S 8 で算出したパラメータ、温度特性、並びにガ ス供給制御法に基づく治療シミュレーション を行う。シミュレーションの結果、治療効果 がないとの判定であればステップS 4 へ戻る。治療効果があるとの判定であればス テップS 10 へ進み、最終決定を行う。

 〔治療装置の具体例〕
 図15は、治療装置50の全体構成例図である。 治療装置50は、CTスキャナ51、画像処理装置52 表示部53、操作部54、駆動制御部55、計画部5 6、治療具57、ガス供給部58、監視部59、を具 る。

 CTスキャナ51と画像処理装置52と、表示部5 3と操作部54とは、本来のCT装置である。このC Tの装置を利用して事前に複数の断層像を取 し、三次元画像を形成しておく。複数の断 像から、更にその隙間を埋め合わせるため 補間画像を三次元画像として利用する例も る。

 CT装置51は、穿刺動作時のリアルタイムCT画 を得るのにも利用する。そしてこのリアル イム画像は、監視部59での治療具57の穿刺動 作をも併せて重ねて得ており、穿刺の追跡監 視・治療監視に利用する。
 計画部56は、事前に得た三次元画像データ 基づいて、又はこれと治療具57の形状(及び は構造)データとに基づいて穿刺開始位置、 療部位、その治療具の進行ルートの決定を ータ処理にて行い計画データを作成する。

 駆動制御部55は、計画部56の計画データに基 づいて治療具57の移動等の駆動制御並びにガ 供給部58の供給制御を行い、凍結と解凍と 交互動作を行う。
 監視部59は、駆動制御の監視を行う。監視 は、CT画像による監視と制御の仕組みの監視 とがある。監視部59は、表示部53が兼務して よい。

 尚、金属管の他に硬質プラスチック管の や他の素材例もあり得る。更に円筒状の他 多角形の治療具にも適用できる。

本発明の治療具の実施例図である。 本発明の治療具の詳細例図である 本発明の外套管とプローブとの結合の 明図である 本発明の金属管の他の形状を示す図及 熱特性図である。 本発明の金属管の他の形状を示す図及 熱特性図である。 方向性の形状を持つ治療具による治療 明図である。 本発明の金属管の他の構成を示す図で る。 本発明の治療具例を示す図である。 本発明のプローブへのガス供給シーケ ス例図である。 本発明の三次元画像例図である。 本発明の治療装置の処理フローである 。 本発明の治療具の進入例と治療パラメ ータの説明モデル図である。 治療具の数式モデルの説明図である。 本発明の温度特性を得るための処理フ ロー例図である。 本発明の処理装置を示す図である。

符号の説明

 1  一重又は二重の金属管
 2  凍結端子
 100  治療子
 20、21、22  突起形状部
 30  加動片




 
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