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Title:
MEMBRANE-SEPARATION ACTIVE SLUDGE SYSTEM TO BE LOCATED OUTSIDE TANK
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/090725
Kind Code:
A1
Abstract:
It is intended to provide a membrane-separation active sludge system to be located outside a tank which would not excessively lower the MLSS concentration in a biological reaction tank, requires no separate drainage device for the drainage of reverse washing and ensures a high stability of the filtration performance of the separation membrane. Namely, a membrane-separation active sludge system to be located outside a tank wherein drainage of reverse washing formed by reverse washing a separation membrane (2), which contains materials clogging the membrane face, is combined in a tank (7) for drainage of reverse washing, treated with ozone and then returned into a biological reaction tank (1). Owing to this constitution, the materials clogging the membrane face having a size similar to the membrane pore size of the separation membrane are finely divided or easily incorporated into an active sludge flock in the biological reaction tank. When returned into the biological reaction tank (1), therefore, the sludge never worsen the filtration performance of the separation membrane. Moreover, the MLSS concentration in the biological reaction tank can be maintained by the sludge thus returned.

Inventors:
SUZUKI SHIGEHIRO (JP)
NOGUCHI MOTOHARU (JP)
KANDO KOICHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050338
Publication Date:
July 23, 2009
Filing Date:
January 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NGK INSULATORS LTD (JP)
SUZUKI SHIGEHIRO (JP)
NOGUCHI MOTOHARU (JP)
KANDO KOICHIRO (JP)
International Classes:
C02F1/44; B01D65/02; C02F1/78; C02F3/12
Foreign References:
JP2006297376A2006-11-02
JP2003033764A2003-02-04
JP2001300576A2001-10-30
JP2001070761A2001-03-21
JP2000218294A2000-08-08
JP2004249235A2004-09-09
Other References:
See also references of EP 2230210A4
Attorney, Agent or Firm:
WATANUKI, Tatsuo et al. (Yamamoto & WatanukiPatent Office, Fuji Building,2-12, Meieki 4-chome, Nakamura-ku, Nagoya-shi Aichi 02, JP)
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Claims:
 生物反応槽の槽内水を槽外に設置した分離膜に循環させてろ過水を取り出す槽外設置型膜分離活性汚泥法において、分離膜を逆洗することによって生じた膜面閉塞物質を含む逆洗排水をオゾン処理したうえで生物反応槽に返送することを特徴とする槽外設置型膜分離活性汚泥法。
 オゾン処理により、膜面閉塞物質を分離膜の膜孔径よりも微細化することを特徴とする請求項1記載の槽外設置型膜分離活性汚泥法。
 オゾン処理におけるオゾン供給量を、逆洗排水量あたり20~100mgO 3 /Lとすることを特徴とする請求項1記載の槽外設置型膜分離活性汚泥法。
 分離膜が、セラミック製モノリス膜であることを特徴とする請求項1記載の槽外設置型膜分離活性汚泥法。
 分離膜が、断面円形または多角形の一次側流路を備えたものであることを特徴とする請求項4記載の槽外設置型膜分離活性汚泥法。
 逆洗排水をオゾン処理したうえで生物反応槽に返送することにより、生物反応槽の槽内水のMLSSを5000~20000mg/Lに維持することを特徴とする請求項1記載の槽外設置型膜分離活性汚泥法。
 逆洗頻度を、10分から3時間に1回としたことを特徴とする請求項1記載の槽外設置型膜分離活性汚泥法。
Description:
槽外設置型膜分離活性汚泥法

 本発明は、下水、返流水、工場排水、ゴ 浸出水、し尿、農業廃水、畜産排水、養殖 水などの各種有機性排水の処理に用いられ 槽外設置型膜分離活性汚泥法に関するもの あり、特に槽外設置型の分離膜を逆洗した に発生する逆洗排水の取り扱いに関するも である。

 上記のような有機性排水の処理法として 、生物処理槽内において微生物による有機 の分解処理を行わせる活性汚泥法が一般的 ある。生物処理槽の槽内水は最終沈殿池に られて重力沈降による固液分離が行われ、 澄水が処理水として取り出される。しかし の方法は、重力沈降に長時間を要するため 広い最終沈殿池を設置しなければならない そこで、特に広い敷地面積を確保しにくい 水処理場を中心として、最終沈殿池を分離 に置き換えた膜分離活性汚泥法(membrane biore actor process)が普及しつつある。

 この膜分離活性汚泥法は、槽内に分離膜 浸漬させて槽内水を直接ろ過させる槽内設 型膜分離活性汚泥法と、槽外に分離膜を設 し、循環ポンプによって槽内水を分離膜に 環させながらろ過する槽外設置型膜分離活 汚泥法とに大別される。このうち槽内設置 膜分離活性汚泥法では、分離膜が生物槽内 浸漬されているので、膜面に捕捉された膜 径近傍の大きさの粒子(膜面閉塞物質)を生 反応槽から槽外に除去することができない このため、膜ろ過性能の安定性を確保する とが困難であるという問題があった。

 一方、槽外設置型膜分離活性汚泥法では 分離膜に膜面閉塞物質が堆積してきた際に 洗を行うことにより膜面から取り除くこと できるが、この逆洗排水は槽内水の循環経 を通じて生物反応槽に返送して再処理する が普通であった。逆洗排水中の膜面閉塞物 はペレット状となっている場合があるが、 物反応槽に返送されると曝気撹拌により解 し、元の粒子に戻ってしまう。

 また、生物反応槽に返送された膜面閉塞 質の一部は活性汚泥フロックに取り込まれ が、汚泥活性の低下する冬季には活性汚泥 ロックに取り込まれる膜面閉塞物質量は減 するため、生物反応槽中の膜面閉塞物質量 増加する。これらの理由により、逆洗排水 生物反応槽に返送すると、槽内設置型膜分 活性汚泥法と同様に膜ろ過性能の安定性を 保することが困難となる。

 そこで特許文献1である特開2004-249235号公報 示すように、槽外に設置された分離膜の逆 排水を外部に排出することも提案されてい が、この方法では生物反応槽中のMLSS濃度が 低下し過ぎて生物反応槽の生物活性が低下す るおそれがあるうえ、外部に排出された逆洗 排水を処理するために別の排水処理設備が必 要になり、実用性に欠けるという問題があっ た。

特開2004-249235号公報

 従って本発明の目的は上記した従来の問 点を解決し、生物反応槽中のMLSS濃度を過度 に低下させることがなく、また逆洗排水のた めに別の排水処理設備を必要とせず、しかも 分離膜の膜ろ過性能の安定性を確保すること ができる槽外設置型膜分離活性汚泥法を提供 することである。

 上記の課題を解決するためになされた本 明は、生物反応槽の槽内水を槽外に設置し 分離膜に循環させてろ過水を取り出す槽外 置型膜分離活性汚泥法において、分離膜を 洗することによって生じた膜面閉塞物質を む逆洗排水をオゾン処理し、膜面閉塞物質 微細化、あるいは、活性汚泥フロックに取 込まれやすい状態にしたうえで生物反応槽 返送することを特徴とするものである。

 本発明においては、オゾン処理により膜面 塞物質を分離膜の膜孔径よりも微細化する とが好ましい。また本発明においては、オ ン処理におけるオゾン供給量を、逆洗排水 あたり20~100mgO 3 /Lとすることが好ましい。
 本発明においては、分離膜としてセラミッ 製モノリス膜を用いることができ、その場 には、分離膜が断面円形または多角形の一 側流路を備えたものであることが好ましい
 本発明においては、逆洗排水をオゾン処理 たうえで生物反応槽に返送することにより 生物反応槽の槽内水のMLSSを5000~20000mg/Lに維 することが好ましく、逆洗頻度は、10分か 3時間に1回程度とすることが好ましい。

 本発明によれば、逆洗排水をオゾン処理 、膜面閉塞物質を微細化するので、生物反 槽に返送された膜面閉塞物質は膜面を閉塞 ない微粒子となり、再び膜面を閉塞するこ はない。従って従来のように生物反応槽中 膜面閉塞物質量が増加することがなく、分 膜の膜ろ過性能の安定性を確保することが きる。しかも逆洗排水は全量を生物反応槽 返送できるので、逆洗排水のための別の排 処理設備を必要とせず、また逆洗排水を外 に排出しないため、生物反応槽中のMLSS濃度 を過度に低下させることがなく、5000~20000mg/L 範囲に維持して生物反応槽の生物活性を維 することができる。また、生物反応槽に、 気無酸素好気法など、生物学的脱りんを含 処理工程を選定した場合には、オゾン処理 た排水を嫌気槽に返送することにより、生 学的脱りんに必要な有機物を供給でき、生 学的脱りんの安定化も可能となる。

本発明の実施形態を示す説明図である

符号の説明

 1 生物反応槽
 2 分離膜
 3 循環ポンプ
 4 処理水タンク
 5 返流管路
 6 逆洗ポンプ
 7 逆洗排水タンク
 8 オゾン供給装置

 以下に本発明の好ましい実施形態を示す。
 図1において1は生物反応槽であり、従来と 様に有機性排水である原水、例えば下水が 気性微生物によって活性汚泥処理されてい 。2は生物反応槽1の外部に設置された分離膜 であり、その一次側に生物反応槽1の槽内水 循環ポンプ3によって連続的に供給され、膜 過される。この実施形態ではクロスフロー 式のろ過が行われており、膜面を二次側に 過した膜ろ過水は処理水として処理水タン 4に取り出され、濃縮水は一次側の端部から 返流管路5を通じて生物反応槽1に返送される

 分離膜2の種類はMF膜またはUF膜であり、 の材質はセラミック、高分子の何れでもよ 。また膜形状はモノリス膜、チューブラー 、平膜、中空糸膜のいずれでもよく、加圧 式は内圧式、外圧式の何れでも良い。モノ ス膜やチューブラー膜の場合には、一次側 流路は断面が円形であるか、四角形以上の 角形であることが好ましい。この実施形態 は、分離膜2として日本ガイシ株式会社製の ラミック製モノリス膜を用いている。この は、セラミック多孔体の内部に断面が円形 流路を多数形成し、各流路の周面を膜孔径 0.1μmの膜面としたMF膜である。

 このような槽外設置型の分離膜2を用いれ ば生物反応槽1の槽内水の固液分離を容易に うことができ、従来の最終沈殿池に比較し 装置全体の小型化を図ることができる。し し活性汚泥及び槽内水中の固形分は分離膜2 膜面に堆積するため、定期的に、あるいは 差圧が上昇したときに循環ポンプ3を停止し 、処理水タンク4から処理水を逆洗ポンプ6に って分離膜2の二次側に打込み、膜面の逆洗 を行う。この逆洗の頻度は原水の性状によっ て大きく異なるが、原水の汚濁度が高い場合 には10分間に1回程度、低い場合には3時間に1 程度とすることが好ましい。逆洗頻度が高 ぎると膜ろ過運転時間が減少して稼働率が 下し、逆に逆洗頻度が低すぎると膜差圧が 昇しすぎ、逆洗を行っても回復しにくくな 。

 この逆洗により生じた逆洗排水は、逆洗 水タンク7に排出される。この逆洗排水中に は、膜面から剥離された活性汚泥及び膜面閉 塞物質が含まれている。従来はこの逆洗排水 をそのまま生物反応槽1に戻していたが、本 明ではオゾン供給装置8から逆洗排水中にオ ンを供給し、オゾン処理を行う。

 オゾンは強い酸化力を有する気体であり、 機物を破壊・分解する作用を持つ。このた 逆洗排水中の膜面閉塞物質を微細化し、分 膜2の膜孔径よりも小さい微粒子とすること ができる。この目的のためのオゾン処理には 、殺菌や汚泥減量を目的とするオゾン処理に 比較して少量のオゾンを供給すればよく、ラ ンニングコストは安価である。具体的にはオ ゾンの供給量は逆洗排水量あたり20~100mgO 3 /L程度とすることが好ましい。オゾンの供給 がこの範囲よりも少ないと有機物を破壊・ 解する作用が不足して本発明の効果を十分 得ることができず、オゾンの供給量が過剰 なるとオゾン製造の電力コストが無駄にな ばかりでなく、余剰のオゾンの分解処理が 要となってコスト高となる。なお、この実 形態では逆洗排水タンク7に直接オゾンを供 給したが、別にオゾン処理手段を設けてもよ いことはいうまでもない。

 オゾン処理された逆洗排水は、返送用ポ プ9によって生物反応槽1に返送される。オ ン処理によって膜孔径近傍の膜面閉塞物質 、膜孔径よりも小さい微粒子となったり、 面改質により活性汚泥フロックに取り込ま やすい物質となっているので、この返送に って生物反応槽1内の膜孔径近傍の粒子から る膜面閉塞物質量が増加することはない。 って本発明によれば分離膜2の膜ろ過性能は 急速に低下することがなく、長期間にわたっ て安定したろ過が可能である。

 しかも本発明によれば、逆洗排水を系外 排出することなく生物反応槽1に返送するの で、生物反応槽1のMLSS濃度が低下せず、生物 応槽1の生物活性を安定に維持することがで きる。本発明によれば生物反応槽の槽内水の MLSSを5000~20000mg/Lに維持することができる。さ らに本発明によれば逆洗排水を系外に排出す ることなく生物反応槽1に返送するので、逆 排水を処理するために別の処理装置を設け 必要もない。以下に本発明の実施例を示す

 図1に示した処理装置を用いて、下水の活 性汚泥処理を行った。生物反応槽のMLSS濃度 10,000mg/Lとした。分離膜は出願人会社製のモ リス型セラミック膜であり、膜孔径は0.1μm ある。生物反応槽の槽内水を循環させてク スフローろ過を行い、膜ろ過水を処理水と て取り出した。

 分離膜は1時間ごとにろ過運転を停止して逆 洗を行った。膜面閉塞物質を含む逆洗排水を 逆洗排水タンクに集め、オゾンを吹き込んで オゾン処理を行った。オゾン供給量は逆洗排 水量あたり100mgO 3 /Lである。オゾン処理された逆洗排水は全量 生物反応槽に返送した。

 オゾン処理を行わない場合(従来例)とオ ン処理を行った場合(実施例)とを比較すると 、処理水の性状はともに同一であるが、従来 例では分離膜の膜ろ過流束が2.0m/日であった に対し、実施例では2.4m/日であり、オゾン 理によって膜ろ過性能が大幅に改善された とを確認できた。また、生物反応槽のMLSS濃 は10000mg/Lのままで、減少しなかった。

 次に逆洗排水へのオゾン供給量を実施例1の 1/5にまで減少させて、分離膜の膜ろ過流束に 与える影響を調べた。オゾン供給量は逆洗排 水量あたり20mgO 3 /Lである。オゾン処理された逆洗排水は全量 生物反応槽に返送した。従来例では分離膜 膜ろ過流束が2.0m/日であったのに対し、実 例では2.4m/日であり、オゾン処理によって膜 ろ過性能が大幅に改善されたことを確認でき た。上記のように、微量のオゾンによっても 膜ろ過性能の改善を図れることを確認した。




 
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