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Patent Searching and Data


Title:
METALLIC SILICON AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026728
Kind Code:
A1
Abstract:
A metallic silicon produced by purifying molten crude metallic silicon through unidirectional solidification, which metallic silicon has a purity of 3N to 6N and an average crystal grain diameter of 1 mm or greater. The process for producing the metallic silicon comprises unidirectional solidification of the molten crude metallic silicon placed in a container containing fine silica in its inner circumferential layer at a rate of 1 mm/min or less and further cooling thereof to 200°C or below at a rate of 2°C/min or less.

Inventors:
TSUZUKIHASHI KOUJI (JP)
IKEDA HIROSHI (JP)
YANAGIMACHI ATSUO (JP)
WAKITA SABURO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/067024
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 31, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI MATERIALS CORP (JP)
JEMCO INC (JP)
TSUZUKIHASHI KOUJI (JP)
IKEDA HIROSHI (JP)
YANAGIMACHI ATSUO (JP)
WAKITA SABURO (JP)
International Classes:
C01B33/037; B22D21/00; B22D27/04
Domestic Patent References:
WO1999033749A11999-07-08
Foreign References:
JP2005303045A2005-10-27
JPH10236816A1998-09-08
JPH10120493A1998-05-12
JP2002080215A2002-03-19
JPH11244988A1999-09-14
JPH10182135A1998-07-07
JPH11248363A1999-09-14
JPH11244988A1999-09-14
JP2001198648A2001-07-24
Other References:
See also references of EP 2058279A4
Attorney, Agent or Firm:
SHIGA, Masatake et al. (Yaesu Chuo-ku, Tokyo 53, JP)
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Claims:
 溶融粗金属シリコンを一方向凝固によって精製して製造され、3N以上~6N以下の純度を有し、平均結晶粒径1mm以上であることを特徴とする金属シリコン。
 微細シリカを内周層に含む容器に入れた溶融粗金属シリコンを1mm/min以下の速度で一方向凝固させ、引き続き2℃/min以下の速度で200℃以下に冷却して製造され、3N以上~6N以下の純度を有し、平均結晶粒径1mm以上である請求項1に記載の金属シリコン。
 鉄およびアルミニウムの含有量がおのおの0.05~0.00005wt%であり、その他の金属元素の合計含有量が0.03wt%以下である請求項1または請求項2に記載の金属シリコン。
 一般工業材料または太陽電池材料として用いられる請求項1に記載の金属シリコン。
 微細シリカを内周層に含む容器に入れた溶融粗金属シリコンを、1mm/min以下の速度で一方向凝固させ、さらに2℃/min以下の速度で200℃以下に冷却することを特徴とする3N以上~6N以下の純度を有し、平均結晶粒径1mm以上の金属シリコンの製造方法。
 凝固速度が0.1~1mm/min、冷却速度が0.1~2℃/minである請求項5に記載の金属シリコンの製造方法。
Description:
金属シリコンとその製造方法

 本発明は、一般工業材料あるいは太陽電池 料等として好適な純度および強度を有する 属シリコンとその製造方法に関する。より しくは、粗金属シリコンを溶融精製してな 純度3N以上~6N以下および平均結晶粒径1mm以 の割れの無い金属シリコンインゴットから り、一般工業材料あるいは太陽電池材料等 して好適な金属シリコンとその製造方法に する。
 本願は、2006年8月31日に出願された日本国特 許出願第2006-235775号に対し優先権を主張し、 の内容をここに援用する。

 金属シリコンは純度に応じて各種材料に いられている。例えば、2N純度の金属シリ ンは合金の原料または半導体材料の原料と て用いられ、6N以上の金属シリコンは半導体 装置用、ターゲット材用、熱処理用などに用 いられている。また、10N~11Nの高純度多結晶 リコンは半導体材料や太陽電池の材料とし 用いられており、11N以上の高純度単結晶シ コンは半導体デバイス材料などに用いられ いる。

 一方、金属シリコンはステンレスに比べ 熱伝導性が良く、軽量であるので、各種機 においてステンレス製部材に代わる材料と て利用できる。しかし、従来の金属シリコ は、半導体材料として用いられるものは概 6N以上の純度を有しており、一般工業用材 、例えば、ステンレス製部材の代替材料、 るいは石英部材の代替材料などの材料とし 用いるには純度が高すぎてコスト高になる また、合金原料などに用いられる2N純度の金 属シリコンは結晶性が悪く、信頼性のある材 料強度が得難いため、一般工業用材料として 適当ではない。具体的には、例えば、平均結 晶粒径が1mm未満の金属シリコンは材料強度が 低くなり、ステンレス製部材や石英部材など に代わるものとしては適さない。また、純度 が2N程度の金属シリコンは一般にライフタイ 平均値が小さいため光電変換効率が小さく 陽電池材料にも不向きである。また、純度6 N以上の金属シリコンは光電変換効率が高い 、純度が高すぎてコスト高になる。

 一方、粗金属シリコンを溶融し、一方向凝 させて精製し、高純度の金属シリコンを製 する方法が知られている(特許文献1および2) 。しかし、この方法によって、粗金属シリコ ンを溶融精製して3N~5N程度の純度を有する金 シリコンを製造するには、溶融後の凝固速 や凝固後の冷却速度が適切に制御されない 、容易にインゴットが割れるので一般工業 料として使用できるものが得られない。こ ため、従来、3N~5N程度の純度を有する金属 リコンを一般工業材料として用いることは 般に行われていない。

特開平5-254817号公報

特開平10-182135号公報

 本発明は、従来の上記課題を解決したも であり、一般工業材料および太陽電池材料 として好適な純度を有する金属シリコンと の製造方法に関する。本発明は、粗金属シ コンを溶融精製することによって、適度な 度と平均結晶粒径を有する割れの無い金属 リコンインゴットを得ることを目的とする

 本発明によれば、以下の構成によって上記 題を解決した低純度金属シリコンとその製 方法が提供される。
 本発明の金属シリコンは、溶融粗金属シリ ンを一方向凝固によって精製して製造され 3N以上~6N以下の純度を有し、平均結晶粒径1m m以上である。
 微細シリカを内周層に含む容器に入れた溶 粗金属シリコンを1mm/min以下の速度で一方向 凝固させ、引き続き2℃/min以下の速度で200℃ 下に冷却して製造され、3N以上~6N以下の純 を有し、平均結晶粒径1mm以上であってもよ 。
 鉄およびアルミニウムの含有量がおのおの0 .05~0.00005wt%であり、その他の金属元素の合計 有量が0.03wt%以下であってもよい。前記その 他の金属元素の合計含有量は、好ましくは0.0 1wt%以下であってもよい。
 一般工業材料または太陽電池材料として用 られてもよい。
 本発明の金属シリコンの製造方法は、微細 リカを内周層に含む容器に入れた溶融粗金 シリコンを、1mm/min以下の速度で一方向凝固 させ、さらに2℃/min以下の速度で200℃以下に 却することによって、3N以上~6N以下の純度 有し、平均結晶粒径1mm以上の金属シリコン 製造する。
 凝固速度が0.1~1mm/min、冷却速度が0.1~2℃/min あってもよい。

 本発明の金属シリコンは、溶融粗金属シ コンを一方向凝固によって精製して製造さ 、3N以上~6N以下の純度を有するので、半導 材料用の高純度シリコンとは異なり、比較 安価に入手ないし製造でき、一般工業材料 として好適に利用できる。本発明の金属シ コンは、具体的には、例えば、鉄およびア ミニウムの含有量がおのおの0.05~0.00005wt%、 の他の金属元素の合計含有量が0.03wt%以下、 ましくは0.01wt%以下であり、半導体材料用の 純度以下であるので、半導体材料用の高純度 シリコンよりも低コストで製造でき、比較的 安価に入手できる。

 また、本発明の金属シリコンは、溶融粗 属シリコンを一方向凝固によって精製して 造される。凝固速度および冷却速度を一定 囲に制御して製造されるので、割れのない 属シリコンインゴットを得ることができる これを加工してステンレス部材や石英部材 どに代わる一般工業用部材として使用でき 強度の金属シリコン部材を得ることができ 。

 本発明の金属シリコンの製造方法は、微 シリカを内周層に含むインゴット用容器を い、溶融粗金属シリコンを凝固速度1mm/min以 下、好ましくは0.1~1mm/minで一方向凝固させ、 らに冷却速度2℃/min以下、好ましくは0.1~2℃ /minで200℃以下に冷却して金属シリコンを製 する。この製造方法によって一般工業材料 いし太陽電池材料として好適な特性を有す 金属シリコンを製造できる。

 以下、本発明を実施例と共に詳細に説明す 。
 本発明の金属シリコンは、溶融粗金属シリ ンを一方向凝固によって精製して製造され 3N(99.9%)以上~6N(99.9999%)以下の純度を有し、平 均結晶粒径1mm以上である。具体的には、例え ば、微細シリカを内周層に含む容器に入れた 溶融粗金属シリコンを1mm/min以下の速度で一 向凝固させ、引き続き2℃/min以下の速度で200 ℃以下に冷却して製造され、3N以上~6N以下の 度を有し、平均結晶粒径1mm以上の金属シリ ンである。

 溶融粗金属シリコンは、合金材料用ある は半導体材料用として一般に使用されてい 2N(99%)程度の純度を有する金属シリコンを用 いることができる。この金属シリコンをイン ゴット用容器に入れ、加熱溶融して溶融粗金 属シリコンにする。インゴット用容器として は、微細シリカ(例えば粒径50~300μmの微細溶 シリカ砂)を内周層に含むものが好ましい。

 従来は、窒化珪素を離型剤として内周面 設けたインゴット用容器が多く用いられて る。半導体材料に用いる高純度の金属シリ ンは窒化珪素と反応し難いので剥離性が良 。しかし、純度3N~6N程度の金属シリコンは リコン中の不純物が窒化珪素と反応して剥 性が低下する。この剥離性が低下した部分 溶融粗金属シリコンが容器に張り付き、鋳 中にインゴットが凝固して体積収縮が生じ ときに収縮を妨げる応力を生じる原因にな 、インゴットが割れ易くなると云う問題が る。

 そこで、内表面に微細溶融シリカ砂を含 内層を有するインゴット製造用ルツボが知 れている(特開平11-248363号公報、特開平11-244 988号公報、特開2001-198648号公報)。これらのル ツボはシリコンが凝固する際の応力によって 内周面が剥離してシリコンインゴットの割れ を防止できる。

 具体的には、特開平11-248363号公報には、 均粒径50~300μmの微細溶融シリカ粒子を含有 る内層シリカ層と、その外側に形成された 均粒径500~1500μmの粗粒溶融シリカ粒子を含 する外層シリカ層との積層構造を有するイ ゴット製造用ルツボが記載されている。上 内層の微細溶融シリカ粒子および外層の粗 溶融シリカ粒子はおのおのコロイダルシリ 含有スラリーを用いて内層内および外層内 結合されている。また、特開平11-244988号公 には、黒鉛鋳型の内表面に平均粒径50~300μm 微細溶融シリカ粒子を含有する内層シリカ を形成したインゴット製造用ルツボが記載 れている。本発明の金属シリコンは、以上 ような平均粒径50~300μmの微細溶融シリカ粒 を含有する内層シリカ層を有するインゴッ 用容器を用いて製造される。なお、窒化珪 を含む離型剤を塗布した容器を用いて溶融 製を行った場合には、上記凝固速度および 却速度を本発明の範囲に制御してもシリコ インゴットが割れる(比較例5)。

 さらに、本発明の金属シリコンは、溶融 金属シリコンの凝固速度および冷却速度を 御しインゴットの割れを防止して製造され 。具体的には、凝固速度を1mm/min以下、好ま しくは0.1~1mm/minに制御して一方向凝固させる さらに冷却速度2℃/min以下、好ましくは0.1~2 ℃/minに制御して200℃以下に冷却する。以上 よって本発明の金属シリコンが製造される

 微細シリカを内周層に含む容器を用いて 、凝固速度が1mm/minより大きく、例えば2mm/mi nで凝固させ、かつ冷却速度1℃/minで200℃まで 冷却させた場合、割れの無いインゴットが得 られるものの、インゴットの純度は原料とほ ぼ同等であって精製効果が得られない(比較 1)。さらに、凝固速度が2mm/minの場合、冷却 度を2℃/minにしても、凝固速度が速すぎるた め、表面の凝固が進まないうちに最初の凝固 部分の冷却が始まるのでインゴットが割れる (比較例2)。また、冷却速度が2℃/minより高く 例えば3℃/minの場合、インゴットが割れる( 較例3)。さらに、冷却速度が2℃/min以下でも 取り出し温度が200℃より高く、例えば300℃の 場合、インゴットが割れる(比較例4)。

 微細シリコンを内周層に有する容器を用 、溶融粗金属シリコンを凝固速度1mm/min以下 、好ましくは0.1~1mm/minで一方向凝固させ、さ に冷却速度2℃/min以下、好ましくは0.1~2℃/mi nで200℃以下に冷却することによって、割れ ない3N以上~6N以下の純度を有する金属シリコ ンインゴットを得ることができる。具体的に は、鉄およびアルミニウムの含有量がおのお の0.05~0.00005wt%(重量%)であり、その他の金属元 素の合計含有量が0.03wt%以下の金属シリコン 得ることができる。前記その他の金属元素 合計含有量は、好ましくは0.01wt%以下である

 例えば、実施例1では、鉄0.03wt%、アルミ ウム0.03wt%、カルシウム0.01wt%、ナトリウム0.0 01wt%、カリウム0.001wt%、クロム0.001wt%、銅0.01wt %を含有する金属シリコン、実施例2では、鉄0 .003wt%、アルミニウム0.003wt%、カルシウム0.001w t%、ナトリウム0.0001wt%、カリウム0.0001wt%、ク ム0.0001wt%、銅0.001wt%を含有する金属シリコ 、実施例3では、鉄0.00003wt%、アルミニウム0.0 0003wt%、カルシウム0.0001wt%、ナトリウム0.00001w t%、カリウム0.00001wt%、クロム0.00001wt%、銅0.000 1wt%を含有する金属シリコンをそれぞれ得て る。

 また、凝固速度が1mm/minより早い場合、十 分に結晶が成長せず、平均結晶粒径1mm以上の 金属シリコンを得るのが難しい(比較例1)。凝 固速度が1mm/minより遅ければ結晶成長時間が 分に確保されるので、平均結晶粒径の大き 金属シリコンが得られる。具体的には、凝 速度が1mm/min、0.1mm/min、0.05mm/minでは、おのお の平均結晶粒径は2mm、4mm、10mmとなり、凝固 度が遅いほど平均結晶粒径の大きな金属シ コンを得ることができる(実施例1~3)。

 さらに、平均結晶粒径の大きなものはラ フタイム(キャリアの寿命)が長く、また、 ンゴットの各測定部分についてライフタイ 平均値の-20%~+20%の範囲内になる割合が高く り、均質性に優れる。従って、光電変換効 の高い金属シリコンを得ることができる。

 具体的には、例えば、表1の実施例1~3に示 すように、金属シリコン結晶の平均結晶粒径 が2mm、4mm、10mmにおいて、ライフタイム平均 はおのおの0.3μsec、0.5μsec、1.0μsecであり、 部分の測定値がライフタイム平均値の-20%~+20 %の範囲内になる割合は55%、60%、70%である。 って、光電変換効率も5%、7%、10%と次第に高 なっている。

 本発明の実施例を比較例と共に以下に示す
〔原料〕
 原料の粗金属シリコンとして、2N純度(Fe:0.3% 、Al:0.3%、Ca:0.1%、Na:0.01%、K:0.01%、Cr:0.01%、Cu:0. 1%)5000gを用いた。
〔インゴット製造容器〕
 50~300μmの微細溶融シリカ粒子を含む内層(厚 さ5mm)を有し、内容積1リットル(縦10cm×横10cm× 高さ10cm)の容器を用いた。なお、比較例5は内 容積が同一であって内表面に窒化珪素を含有 する容器を用いた。
〔凝固・冷却条件〕
 表1に示す条件に従って溶融粗金属シリコン を凝固し、冷却した。凝固は容器内の金属シ リコン表面の状態を観察して凝固終了時間を 定め、引き続き冷却を行い、表面温度を測定 して取り出し温度を定めた。
〔平均結晶粒径〕
 製造した金属インゴットの断面を顕微鏡観 して平均結晶粒径を測定した。

〔ライフタイム平均値〕
 ライフタイム測定システム(SEMILAB社製モデ WT-2000)を用いて金属シリコンインゴットにつ いて、高さ方向にライフタイムを測定して平 均値を求めた。この平均値は金属インゴット についてほぼ均等に分散した中心の測定部分 について、その測定値を平均したものである 。
〔ライフタイム平均値の-20%~+20%の範囲内にな る割合〕
 各測定個所について、測定値がライフタイ 平均値の-20%~+20%の範囲内である測定個所の (L1)を全測定個所数(L0)に対する割合(%)(L0/L1× 100)で示した。
〔光電変換効率〕
 太陽光を当て、電流-電圧測定装置を用いて 電流、電圧を測定し下記計算式から光電変換 効率を求めた。
 計算式:光電変換効率(%)=Jsc×Voc×FF
 Isc:短絡電流(電圧が0Vの時の電流)
 Voc:開放電圧(電流が0Aの時の電圧)
 FF:曲線因子(Voc×Iscを太陽電池基盤の面積で った値)
 Jsc:短絡電流密度(Iscを太陽電池基盤の面積 割った値)

 製造条件および結果を表1に示した。なお 、比較例2~5は冷却時に金属シリコンに割れが 発生したので、純度および平均結晶粒径は測 定していない。また、割れたものはライフタ イム平均値等、光電変換効率を測定できない ので、これらの値も未測定である。

 表1に示すように、本発明の製造方法によ れば、3N以上~6N以下の純度を有する割れのな 金属シリコンを得ることができた。この金 シリコンはステンレスよりも熱伝導性が良 、また、平均結晶粒径2mm以上であって十分 強度を有するので一般工業用材料として好 である。さらに、光電変換効率も高いので 陽電池材料として好適である。

 一方、比較例1は、金属シリコンの純度が 2Nであり、精製効果が得られない。さらに、 均結晶粒径が0.5mmと小さく、ライフタイム 均値は0.05μsecと短く、ライフタイム平均値 -20%~+20%の範囲内の割合も20%であって均質性 乏しい。光電変換効率も低く1%である。また 、比較例2~5は、凝固冷却工程で金属シリコン インゴットに割れが発生し、目的の物性を有 する金属シリコンを得ることができない。

 本発明の金属シリコンは、3N以上~6N以下の 度を有し、かつ平均結晶粒径1mm以上で割れ 無いため、比較的安価に製造でき、一般工 用材料、例えば、ステンレス製部材の代替 料、あるいは石英部材の代替材料などの材 として好適に用いられる。また平均結晶粒 が大きいために高い光電変換効率が得られ ため太陽電池材料等としても好適に用いら る。