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Title:
METHOD FOR CORRECTING MASK PATTERN AND METHOD FOR MANUFACTURING ACCELERATION SENSOR AND ANGULAR VELOCITY SENSOR BY USING SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060781
Kind Code:
A1
Abstract:
A method for correcting a mask pattern to dry-etch an object to be etched such as a silicon wafer with high precision, and a method for simply and quickly manufacturing small-sized and highly reliable acceleration sensor and angular velocity sensor. An object to be etched is dry-etched by using a not-yet-corrected mask pattern, and a taper spread size distribution which occurs within the surface of the object to be etched is measured. The distribution is represented as a quadric curve (Y = AX2+B) to specify A and B, and a taper correction amount t of the width of an opening of the mask pattern at a distance r from the center of a silicon substrate is set by the following expression (1) to perform a taper correction. A tilt size distribution is measured, the distribution is represented as a straight line (Y = kX) to specify k (k>0), and a correction amount Cx in the X-axis direction and a correction amount Cy in the Y-axis direction of the width of the opening of the mask pattern at a position vector r (coordinates (x, y)) from the center of an SOI wafer are set by the following expression (2-1) and expression (2-2) to perform a tilt correction. t = (Ar2+B)/2 … expression (1) Cx = kx … expression (2-1) Cy = ky … expression (2-2)

Inventors:
MORII AKIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/069764
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
October 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAINIPPON PRINTING CO LTD (JP)
MORII AKIO (JP)
International Classes:
H01L21/3065; G01C19/56; G01P15/12; G01P15/125; G01P15/18; G03F1/00; G03F1/68; H01L29/84
Foreign References:
JPH07152147A1995-06-16
JPH0653170A1994-02-25
JP2005017080A2005-01-20
Other References:
See also references of EP 2110847A4
Attorney, Agent or Firm:
YOSHITAKE, Kenji et al. (Room 323 Fuji Bldg., 2-3, Marunouchi 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 05, JP)
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Claims:
 ドライエッチングに用いる開口部を含むマスクパターンに対してマスクパターンの開口部の開口幅を補正するマスクパターンの補正方法において、
 補正前のマスクパターンを用い所望のエッチング装置を使用してドライエッチングによって被エッチング体をエッチングし、該被エッチング体面内に発生するテーパーの拡がり寸法の分布を測定する工程と、
 該分布を二次曲線(Y=AX 2 +B)として表してAとBを特定し、被エッチングの中央から距離rの位置でのマスクパターンの開口幅のテーパー補正量tを下記の式(1)で設定して開口部の開口幅を狭くするテーパー補正を行う工程とを備えたことを特徴とするマスクパターンの補正方法。
      t=(Ar 2 +B)/2      ・・・ 式(1)
 前記被エッチング体面内に発生するチルト寸法の分布を測定して、
 (A)該分布を直線(Y=kX)として表してk(k>0)を特定し、被エッチングの中央から位置ベクトルr(座標(x,y))でのマスクパターンの開口幅のX軸方向の補正量C x 、Y軸方向の補正量C y を下記の式(2-1)、式(2-2)で設定し、これら補正量C x ,C y に基づいてチルト補正を行うか、あるいは、
      C x =kx           ・・・ 式(2-1)
      C y =ky           ・・・ 式(2-2)
 (B)該分布を二次曲線(Y=k 1 X 2 +k 2 X)として表してk 1 、k 2 (k 1 >0、k 2 >0)を特定し、シリコン基板の中央から位置ベクトルr(座標(x,y))でのマスクパターンの開口幅のX軸方向の補正量C x ,Y軸方向の補正量C y を下記の式(3-1)、式(3-2)で設定し、これら補正量C x ,C y に基づいてチルト補正を行う工程を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のマスクパターンの補正方法。
      C x =k 1 (x 2 +y 2 ) 1/2 ・x+k 2 ・x     ・・・ 式(3-1)
      C y =k 1 (x 2 +y 2 ) 1/2 ・y+k 2 ・y     ・・・ 式(3-2)
 加速度センサおよび角速度センサの製造方法において、
 シリコン層(活性層シリコン)/酸化シリコン層/シリコン層(基板シリコン)の3層構造を有するSOIウェーハを多面付けに区画し、各面付け毎に、シリコン層(活性層シリコン)に枠部と、該枠部から内側方向に突出する複数の梁と、該梁により支持される錘接合部とを形成する工程と、
 前記シリコン層(基板シリコン)に枠部と、該枠部の内側に非接触に位置して前記錘接合部に前記酸化シリコン層を介して接合保持される錘とを形成する工程と、
 露出している酸化シリコン層を除去する工程と、
 前記錘と非接触となるように前記シリコン層(基板シリコン)の枠部に支持基板を接合する工程と、を備え、
 前記シリコン層(基板シリコン)に前記枠部と前記錘とを形成する工程では、前記シリコン層(基板シリコン)側から開口部を含むマスクパターンを介して前記酸化シリコン層が露出するまでドライエッチングによって開口部を穿設して前記枠部と前記錘とを形成し、
 前記マスクパターンには予めマスクパターンの開口部の開口幅を補正するマスクパターンの補正が施され、
 このマスクパターンの補正は、
 補正前のマスクパターンを用い所望のエッチング装置を使用してドライエッチングによって被エッチング体をエッチングし、該被エッチング体面内に発生するテーパーの拡がり寸法の分布を測定する工程と、
 該分布を二次曲線(Y=AX 2 +B)として表してAとBを特定し、被エッチングの中央から距離rの位置でのマスクパターンの開口幅のテーパー補正量tを下記の式(1)で設定して開口部の開口幅を狭くするテーパー補正を行う工程とを備えたことを特徴とする加速度センサおよび角速度センサの製造方法。
       t=(Ar 2 +B)/2     ・・・ 式(1)
 前記被エッチング体面内に発生するチルト寸法の分布を測定して、
 (A)該分布を直線(Y=kX)として表してk(k>0)を特定し、被エッチングの中央から位置ベクトルr(座標(x,y))でのマスクパターンの開口幅のX軸方向の補正量C x 、Y軸方向の補正量C y を下記の式(2-1)、式(2-2)で設定し、これら補正量C x ,C y に基づいてチルト補正を行うか、あるいは、
      C x =kx           ・・・ 式(2-1)
      C y =ky           ・・・ 式(2-2)
 (B)該分布を二次曲線(Y=k 1 X 2 +k 2 X)として表してk 1 、k 2 (k 1 >0、k 2 >0)を特定し、シリコン基板の中央から位置ベクトルr(座標(x,y))でのマスクパターンの開口幅のX軸方向の補正量C x ,Y軸方向の補正量C y を下記の式(3-1)、式(3-2)で設定し、これら補正量C x ,C y に基づいてチルト補正を行う工程を更に備えたことを特徴とする請求項3記載の加速度センサおよび角速度センサの製造方法。
      C x =k 1 (x 2 +y 2 ) 1/2 ・x+k 2 ・x     ・・・ 式(3-1)
      C y =k 1 (x 2 +y 2 ) 1/2 ・y+k 2 ・y     ・・・ 式(3-2)
 前記マスクパターンの開口幅のチルト補正を行なう際、梁の長さに影響を及ぼす部位のチルト補正量を補正量C x 、C y を基準として定め、他の部位でのチルト補正量を補正量C x /2、C y /2を基準として定めることを特徴とする請求項4に記載の加速度センサおよび角速度センサの製造方法。
Description:
マスクパターンの補正方法およ それを用いた加速度センサと角速度センサ 製造方法

 本発明は、シリコンウェーハ等のドライ ッチングに用いるマスクパターンの補正方 と、この補正方法を用いた加速度センサと 速度センサの製造方法に関する。

 近年、MEMS(Micro Electromechanical Systems)技術を いた小型のセンサの開発が進んでおり、加 度や角速度を検出するセンサを携帯電話や ーム機等の種々の用途に使用したり、また 応用の検討がなされている。このような加 度センサや角速度センサは、例えば、シリ ン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造 有するSOIウェーハを用いて作製される。こ タイプのセンサは、SOIウェーハを刳り貫く うに形成された開口を有するフレームと、 のフレームに複数の梁を介して支持され、 力が作用したときに変位可能な錘を備えて り、この錘に外力(加速度、角速度)が加わ て変位が生じると、その変位を検出して加 度や角速度を測定するものである(特許文献1 、2)。変位を検出して加速度を測定するセン には、例えば、梁にピエゾ抵抗素子を配し 梁の撓みによる抵抗変化を検出するピエゾ 抗型と、錘の変位に伴う静電容量変化を検 する静電容量型とがある。また、変位を検 して角速度を測定するセンサは、上記の静 容量型と略同一の構成を有しており、錘を 地し、対向電極に交流信号を付加して錘を 振動させ、外力が加わったときのコリオリ を静電容量の変化から検出するように構成 れている。

特開2003-329702号公報

特開2004-144598号公報

 上述のような従来のMEMSセンサは、SOIウェー ハに多面付けで形成され、錘の形成工程では 、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)等のドライエッ ングが用いられ、プラズマによって励起さ た反応性ガスによりシリコン層がエッチン される。
 しかし、例えば、シリコンウェーハに対す ドライエッチングでは、プラズマがシリコ ウェーハ面内で均一ではなく、シリコンウ ーハの中心から周辺方向に面内分布が生じ 、形成した貫通穴にテーパーとチルトが発 し、高精度のエッチング加工が阻害される そして、SOIウェーハに対するドライエッチ グによる錘の形成時においても、テーパー チルトが発生することが問題となる。
 すなわち、テーパーは、エッチング開始面 開口よりも、エッチングされた部位の奥部 開口(SOIウェーハの酸化シリコン層が露出す る面積)の方が大きくなるものであり、この うなテーパーが生じると、錘を設計通りに 密に形成することが困難となる。例えば、 用するエッチング装置におけるエッチング 度がウェーハ中央で速い場合、テーパーの 度は、SOIウェーハの中央に向って大きくな 傾向にある。

 また、チルトは、シリコン層への反応性ガ の浸入方向がSOIウェーハ面に対して垂直で くなることに起因し、エッチング開始面の 口の中心に対して、エッチングされた部位 奥部の開口(SOIウェーハの酸化シリコン層が 露出する面積)の中心がSOIウェーハの周辺方 にずれるものであり、このようなチルトが じると、錘の重心が設計値からずれてセン の特性が低下する。チルトの程度は、SOIウ ーハの周辺に向って大きくなる傾向にある
 このようなテーパーとチルトの発生の程度 、エッチングに使用する装置や加工条件、 リコンウェーハやSOIウェーハの厚み等によ て相違するものの、装置の調整や加工条件 制御によってテーパーやチルトの発生を防 することは困難である。

 本発明は、上記のような実情に鑑みてな れたものであり、シリコンウェーハ等の被 ッチング体を高い精度でドライエッチング るためのマスクパターンの補正方法と、小 で信頼性の高い加速度センサおよび角速度 ンサを簡便に製造するための製造方法を提 することを目的とする。

 本発明は、ドライエッチングに用いる開口 を含むマスクパターンに対してマスクパタ ンの開口部の開口幅を補正するマスクパタ ンの補正方法において、補正前のマスクパ ーンを用い所望のエッチング装置を使用し ドライエッチングによって被エッチング体 エッチングし、該被エッチング体面内に発 するテーパーの拡がり寸法の分布を測定す 工程と、該分布を二次曲線(Y=AX 2 +B)として表してAとBを特定し、被エッチング 中央から距離rの位置でのマスクパターンの 開口幅のテーパー補正量tを下記の式(1)で設 して開口部の開口幅を狭くするテーパー補 を行う工程とを備えたことを特徴とするマ クパターンの補正方法である。
      t=(Ar 2 +B)/2      ・・・ 式(1)

 本発明は、前記被エッチング体面内に発生 るチルト寸法の分布を測定して、(A)該分布 直線(Y=kX)として表してk(k>0)を特定し、被 ッチングの中央から位置ベクトルr(座標(x,y) )でのマスクパターンの開口幅のX軸方向の補 量C x 、Y軸方向の補正量C y を下記の式(2-1)、式(2-2)で設定し、これら補 量C x ,C y に基づいてチルト補正を行うか、あるいは、
      C x =kx           ・・・ 式(2-1)
      C y =ky           ・・・ 式(2-2)
 (B)該分布を二次曲線(Y=k 1 X 2 +k 2 X)として表してk 1 、k 2 (k 1 >0、k 2 >0)を特定し、シリコン基板の中央から位置 ベクトルr(座標(x,y))でのマスクパターンの開 幅のX軸方向の補正量C x ,Y軸方向の補正量C y を下記の式(3-1)、式(3-2)で設定し、これら補 量C x ,C y に基づいてチルト補正を行う工程を更に備え たことを特徴とするマスクパターンの補正方 法である。
      C x =k 1 (x 2 +y 2 ) 1/2 ・x+k 2 ・x     ・・・ 式(3-1)
      C y =k 1 (x 2 +y 2 ) 1/2 ・y+k 2 ・y     ・・・ 式(3-2)

 本発明は、加速度センサおよび角速度セン の製造方法において、シリコン層(活性層シ リコン)/酸化シリコン層/シリコン層(基板シ コン)の3層構造を有するSOIウェーハを多面付 けに区画し、各面付け毎に、シリコン層(活 層シリコン)に枠部と、該枠部から内側方向 突出する複数の梁と、該梁により支持され 錘接合部とを形成する工程と、前記シリコ 層(基板シリコン)に枠部と、該枠部の内側 非接触に位置して前記錘接合部に前記酸化 リコン層を介して接合保持される錘とを形 する工程と、露出している酸化シリコン層 除去する工程と、前記錘と非接触となるよ に前記シリコン層(基板シリコン)の枠部に支 持基板を接合する工程と、を備え、前記シリ コン層(基板シリコン)に前記枠部と前記錘と 形成する工程では、前記シリコン層(基板シ リコン)側から開口部を含むマスクパターン 介して前記酸化シリコン層が露出するまで ライエッチングによって開口部を穿設して 記枠部と前記錘とを形成し、前記マスクパ ーンには予めマスクパターンの開口部の開 幅を補正するマスクパターンの補正が施さ 、このマスクパターンの補正は、補正前の スクパターンを用い所望のエッチング装置 使用してドライエッチングによって被エッ ング体をエッチングし、該被エッチング体 内に発生するテーパーの拡がり寸法の分布 測定する工程と、該分布を二次曲線(Y=AX 2 +B)として表してAとBを特定し、被エッチング 中央から距離rの位置でのマスクパターンの 開口幅のテーパー補正量tを下記の式(1)で設 して開口部の開口幅を狭くするテーパー補 を行う工程とを備えたことを特徴とする加 度センサおよび角速度センサの製造方法で る。
       t=(Ar 2 +B)/2     ・・・ 式(1)

 本発明は、前記被エッチング体面内に発生 るチルト寸法の分布を測定して、(A)該分布 直線(Y=kX)として表してk(k>0)を特定し、被 ッチングの中央から位置ベクトルr(座標(x,y) )でのマスクパターンの開口幅のX軸方向の補 量C x 、Y軸方向の補正量C y を下記の式(2-1)、式(2-2)で設定し、これら補 量C x ,C y に基づいてチルト補正を行うか、あるいは、
      C x =kx           ・・・ 式(2-1)
      C y =ky           ・・・ 式(2-2)
 (B)該分布を二次曲線(Y=k 1 X 2 +k 2 X)として表してk 1 、k 2 (k 1 >0、k 2 >0)を特定し、シリコン基板の中央から位置 ベクトルr(座標(x,y))でのマスクパターンの開 幅のX軸方向の補正量C x ,Y軸方向の補正量C y を下記の式(3-1)、式(3-2)で設定し、これら補 量C x ,C y に基づいてチルト補正を行う工程を更に備え たことを特徴とする加速度センサおよび角速 度センサの製造方法である。
      C x =k 1 (x 2 +y 2 ) 1/2 ・x+k 2 ・x     ・・・ 式(3-1)
      C y =k 1 (x 2 +y 2 ) 1/2 ・y+k 2 ・y     ・・・ 式(3-2)

 本発明は、前記マスクパターンの開口幅の ルト補正を行なう際、梁の長さに影響を及 す部位のチルト補正量を補正量C x 、C y を基準として定め、他の部位でのチルト補正 量を補正量C x /2、C y /2を基準として定めることを特徴とする加速 センサおよび角速度センサの製造方法であ 。

 このような本発明は、ドライエッチング 使用する装置の調整や加工条件の制御では く、装置や加工条件に固有のテーパーとチ トの程度について面内分布を検出し、これ ドライエッチングに使用するマスクパター に反映させてテーパー補正とチルト補正を うものであり、シリコンウェーハを高い精 でドライエッチングすることが可能となり この補正方法を使用することにより、梁寸 と錘の重心位置の精度が極めて高いエッチ グが可能となり、小型で信頼性の高い加速 センサおよび角速度センサを製造すること できる。

図1は、本発明の製造方法により製造さ れるセンサの一例であるピエゾ抵抗型の加速 度センサの平面図である。 図2は、図1に示されるセンサのI-I線に ける断面図である。 図3は、図1に示されるセンサのII-II線に おける断面図である。 図4は、図1に示されるセンサのIII-III線 おける断面図である。 図5は、図1に示されるセンサの斜視図 ある。 図6は、図1に示されるセンサの酸化シ コン層とシリコン層(基板シリコン)を離間さ せ、支持基板とシリコン層(基板シリコン)を 間させた状態を示す斜視図である。 図7(A)-(C)は、本発明の製造方法の一例 示す工程図である。 図8は、図7(B)に示される開口部を形成 た状態のシリコン層(基板シリコン)側からの 平面図である。 図9は、図8のIV-IV線における断面図であ る。 図10は、テーパーの拡がり寸法分布の を示す図である。 図11(A)-(C)は、マスクパターンの開口に対する テーパー補正を説明するための図であり、図 11(A)はSOIウェーハ、図11(B)はSOIウェーハの中 の点P 0 でのマスクパターン、図11(C)は中央からrの距 離にある点Pでのマスクパターンを示す。 図12は、図8のV-V線における断面図であ る。 図13は、チルトの発生状態とチルト補 を説明するための図である。 図14は、マスクパターンの開口パター を示す図面である。 図15は、チルト寸法の分布の例と直線 似を示す図である。 図16は、チルト寸法の分布の例と二次 線近似を示す図である。 図17(A)-(C)は、マスクパターンの開口に 対するチルト補正を説明するための図であり 、図17(A)はSOIウェーハ、図17(B)はSOIウェーハ 中央の点P0でのマスクパターン、図17(C)は中 からrの距離にある点Pでのマスクパターン 示す。 図18は、テーパー補正とチルト補正を したマスクパターンの補正量を説明するた の図である。

 以下、本発明の実施の形態について図面を 照して説明する。
 図1は、本発明の製造方法により製造される センサの一例であるピエゾ抵抗型の加速度セ ンサの平面図であり、図2は図1に示されるセ サのI-I線における断面図、図3は図1に示さ るセンサのII-II線における断面図、図4は図1 示されるセンサのIII-III線における断面図で ある。図1~図4において、センサ1は、センサ 体2と、このセンサ本体2に接合された支持基 板3とを有している。センサ本体2は、酸化シ コン層13をシリコン層12(活性層シリコン)と リコン層14(基板シリコン)で挟持した3層構 を有するSOI(Silicon On Insulator)基板11からなる 。図5は図1に示されるセンサ1の斜視図、図6 図1に示されるセンサ1の酸化シリコン層13と リコン層14(基板シリコン)を離間させ、支持 基板3とシリコン層14(基板シリコン)を離間さ た状態を示す斜視図である。

 図1~図6に示されるように、センサ本体2を 構成するシリコン層12(活性層シリコン)は、 接合部21と、この錘接合部21を支持するため 4本の梁22と、枠部23と、各梁22と枠部23で囲 れた4箇所の窓部24とを備えている。また、4 本の梁22には、ピエゾ抵抗素子28が配設され いる。すなわち、X軸方向の外力を検出する4 個のピエゾ抵抗素子28xと、Y軸方向の外力を 出する4個のピエゾ抵抗素子28yと、Z軸方向の 外力を検出する4個のピエゾ抵抗素子28zが配 されている。

 また、センサ本体2を構成するシリコン層14( 基板シリコン)は、錘25と、この錘25の周囲に 口部27を介して位置する枠部26とを備えてい る。錘25は、その厚みが枠部26よりも薄いも であり、基部25Aと、この基部25Aから十字型 梁22の間(窓部24)方向に突出している4個の突 部25Bからなる。そして、錘25の基部25Aは、 化シリコン層13を介してシリコン層12(活性層 シリコン)の錘接合部21に接合されている。
 上述のようなセンサ1は、4本の梁22で支持さ れた錘25に、X軸、Y軸、あるいは、Z軸(図1参 )方向に外力が作用すると、錘25に変位が生 る。この変位により、梁22に撓みが生じて、 錘25に作用した外力がピエゾ素子28により検 される。

 図7は、本発明の製造方法の一例を示す工程 図であり、上述のセンサ1のセンサ本体2の製 を例としたものである。尚、図7は、図3に した断面形状に相当する部位を示している
 図7において、シリコン層12(活性層シリコン )、酸化シリコン層13、シリコン層14(基板シリ コン)の3層構造を有するSOIウェーハ11″に多 付けで加工が行われる。まず、各面付け毎 、錘接合部21、梁22、枠部23を形成するため 溝部16をシリコン層12(活性層シリコン)に形 し、また、錘25の厚みを設定するための凹部 17をシリコン層14(基板シリコン)に形成する( 7(A))。この溝部16、凹部17の形成は、例えば マスクパターンを介して、プラズマを利用 たドライエッチング法であるDRIE(Deep Reactive Ion Etching)法により行うことができる。また サンドブラスト法、ウエットエッチング法 フェムト秒レーザ法により溝部16、凹部17を 形成することもできる。

 次に、各面付け毎に、SOIウェーハ11″の リコン層14(基板シリコン)側(凹部17側)からマ スクパターン31を介して酸化シリコン層13が 出するまで開口部27を穿設して錘25(基部25A、 突出部25B)と枠部26を形成する(図7(B))。その後 、開口部27と溝部16とに露出する酸化シリコ 層13を除去する(図7(C))。これによりセンサ本 体2が得られる。開口部27の形成は、マスクパ ターン31を介してDRIE法により行うことができ る。また、酸化シリコン層13の除去は、例え 、反応性ガスによるドライエッチングによ 行うことができる。マスクパターン31の形 方法には特に制限はなく、例えば、感光性 ジストを用いてフォトリソグラフィーによ 形成する方法、樹脂層や金属層を配設し、 れにレーザ描画により直接パターニングす 方法等を用いることができる。

 本発明の製造方法では、このシリコン層1 4(基板シリコン)側からのマスクパターン31を したDRIE法による開口部27の穿設において、 発明のマスクパターンの補正方法によって ーパー補正とチルト補正を行ったマスクパ ーン31を使用するものである。これについ 、以下に説明する。

 まず、本発明のマスクパターンの補正方 におけるテーパー補正をセンサ1の製造方法 を例として説明する。図8は、図7(B)に示され 開口部27を形成した状態のシリコン層14(基 シリコン)側からの平面図であり、図9は、図 8のIV-IV線における断面図である。但し、図8 はマスクパターン31は図示していない。図9 示されるように、通常、DRIE法により穿設さ た開口部27は、酸化シリコン層13側に広がる テーパー形状となる(尚、図2~図7では、便宜 にテーパーは図示していない)。すなわち、 ッチング開始面の開口幅a(マスクパターン31 の開口の幅)よりも、エッチングされた部位 奥部の開口幅b(酸化シリコン層13が露出する の幅)の方が大きくなる。したがって、錘を マスクパターンの設計通りに精密に形成する ことが困難となる。このテーパーの程度は、 SOIウェーハ11″の面内でのエッチング速度の 布により、SOIウェーハ11″の中央に向って きくなる傾向にあり、エッチングに使用す 装置、条件設定やSOIウェーハ11″の厚みによ って固有のものとなる。

 このため、本発明では、テーパーの発生自 は許容するものの、エッチングされた部位 奥部の開口幅(酸化シリコン層13が露出する の幅)が設計値(図9では、マスクパターン31 開口幅a)となるように、マスクパターン31の 口幅を狭く設定(図9にa″として示す)してテ ーパー補正とする。すなわち、まず、エッチ ングに使用する装置、設定された条件におい て、テーパー補正を行う前の設計値通りのマ スクパターンを使用してエッチングを行い、 SOIウェーハ11″面内に発生するテーパーの拡 り寸法(図9に示される幅bと開口幅aの差(b-a)) の分布を測定する。図10は、このように測定 れた拡がり寸法分布の例を示す図であり、S OIウェーハ11″(厚み625μm)の中央を原点とした X軸上のデータであり、実線はX軸方向拡がり ある。図10に示されるように、テーパーの がり寸法(b-a)は、SOIウェーハ11″の中央を頂 とした二次曲線(Y=AX 2 +B)で表され、例えば、図10に示される二次曲 はY=-0.00532・X 2 +106となる。そして、SOIウェーハ11″の中央か ら距離rの位置でのマスクパターンの開口幅 狭くする補正量t(図9参照)は、下記の式(1)で られる。
      t=(b-a)/2=(Ar 2 +B)/2    ・・・ 式(1)
 ここで、補正量tは、マスクパターン31の開 中心31a両側に設けられている。

 したがって、図11(A)に示すように、SOIウェ ハ11″の中央P 0 と、SOIウェーハ11″の中央からrの距離にある 点Pでの開口幅を狭くするテーパー補正は、 れぞれ図11(B)、図11(C)に示されるようになる 図11(B)、図11(C)はマスクパターン31の開口パ ーンを示す図面であり、開口パターンには 線を付している。このマスクパターン31は 回廊形状の開口36と、この開口36から内側方 に突出した4本の開口32からなっている。図1 1(B)に示すように、SOIウェーハ11″の中央P 0 では、設計値へのテーパー補正量はt 0 =B/2となり、この点P 0 では、テーパーの広がり寸法が最も大きいた め、マスクパターン31の開口32、36の幅は最も 狭いものとなる。一方、図11(C)に示すように 点Pでは、設計値へのテーパー補正量はt=(Ar 2 +B)/2となる。
 尚、テーパーの拡がり寸法(b-a)は、マスク 法の設計値をエッチング開始面の開口幅aと 、エッチングされた部位の奥部を金属顕微 により撮像して測長した実測値を開口幅bと して求める。

 次に、本発明のマスクパターンの補正方法 おけるチルト補正をセンサ1の製造方法を例 として説明する。図12は、図8のV-V線における 断面図である。図12に示されるように、通常 DRIE法により穿設された開口部27は、エッチ グ開始面の開口(マスクパターン31の開口部) の中心に対して、エッチングされた部位の奥 部の開口(酸化シリコン層13が露出する面)の 心がSOIウェーハ11″の周辺方向にずれるチル トを生じる(尚、図2~図7では、便宜的にチル は図示していない)。このようなチルトが発 すると、錘の重心が設計値からずれること なる。例えば、図13(A)に示すように、チル が発生していない場合には、錘接合部21と錘 25との接合位置、および、錘25の重心Gは、共 錘接合部21を支持する2本の梁22の長さを等 くするための設計値(2点鎖線L 1 ,L 2 で示す)通りの位置にある。しかし、チルト 発生すると、図13(B)に示すように、錘25の接 位置、および、錘25の重心Gが共に設計値(2 鎖線L 1 ,L 2 で示す)から外れ、錘接合部21を支持する2本 梁22の長さが異なることになる。このチルト の程度(チルト寸法c(図12参照))は、SOIウェー 11″の周辺方向に向って大きくなる傾向にあ り、エッチングに使用する装置、条件設定や SOIウェーハ11″の厚み等によって固有のもの なる。

 このため、本発明では、チルトの発生自体 許容するものの、図13(C)に示されるように 錘25の接合位置は設計値(2点鎖線L 1 で示す)から外れるが、錘25の重心Gは設計値(2 点鎖線L 2 で示す)上に来るようにする50%補正(補正量=C/2 )と、図13(D)に示されるように、錘25の重心Gは 設計値(2点鎖線L 2 で示す)から外れるが、錘25の接合位置は設計 値(2点鎖線L 1 で示す)上に来るようにする100%補正(補正量=C) とを組み合わせてマスクパターン31を補正す 。図14はマスクパターン31の開口パターンを 示す図面であり、開口パターンには斜線を付 している。このマスクパターン31は、回廊形 の開口36と、この開口36から内側方向に突出 した4本の開口32からなっている。開口32は錘2 5を構成する4個の突出部25Bを分離するための 口部27を穿設するとともに、錘25を構成する 基部25Aの錘接合部21への接合位置を決定する のである。したがって、梁22の長さも開口32 によって決定される。このため、錘接合部21 支持する4本の梁22の長さを同等とするため 、マスクパターン31に太線で示した32a、32b 部位では上記の100%補正を行う。また、マス パターン31の他の部位では、上記の50%補正 行う。

 この場合、まず、エッチングに使用する装 、設定された条件において、チルト補正を う前の設計値通りのマスクパターンを使用 てエッチングを行い、SOIウェーハ11″面内 発生するチルト寸法c(図12参照)の分布を測定 する。
 図15は、このように測定されたチルト寸法c 分布の例を示す図であり、SOIウェーハ11″( み625μm)の中央を原点としたX軸上のデータ ある。このチルト寸法cの分布を、図15に示 ように、SOIウェーハ11″の中央を通る直線(Y= kX)で近似すると、この直線はY=0.17Xとなり、k= 0.17となる。そして、SOIウェーハ11″の中央か ら位置ベクトルr(座標(x,y))でのマスクパター の開口幅の補正量Cは、X軸方向の補正量C x 、Y軸方向の補正量C y として、下記の式(2-1)、式(2-2)で得られる。
           C x =kx     ・・・ 式(2-1)
           C y =ky     ・・・ 式(2-2)

 また、図15に示されるチルト寸法cの分布を 図16に示すように、SOIウェーハ11″の中央を 通る二次曲線(Y=k 1 X 2 +k 2 X)で近似すると、この二次曲線はY=0.0012X 2 +0.080Xとなり、k 1 =0.0012、k 2 =0.080となる。そして、SOIウェーハ11″の中央 ら位置ベクトルr(座標(x,y))でのマスクパタ ンの開口幅の補正量Cは、X軸方向の補正量Cx Y軸方向の補正量Cyとして、下記の式(3-1)、 (3-2)で得られる。尚、図15に示されるチルト 法cの分布は、直交座標で考えると三次曲線 にみえるが、曲座標系で考えると二次曲線と なり、SOIウェーハ11″の中心からの距離の二 関数で表現できる。
      C x =k 1 (x 2 +y 2 ) 1/2 ・x+k 2 ・x     ・・・ 式(3-1)
      C y =k 1 (x 2 +y 2 ) 1/2 ・y+k 2 ・y     ・・・ 式(3-2)

 したがって、図17(A)に示すように、SOIウェ ハ11″の中央P0と、SOIウェーハ11″の中央か rの距離にある点P(座標(x,y))でのチルト補正 、それぞれ図17(B)、図17(C)に示されるように る。図17(B)、図17(C)はマスクパターン31の開 パターンを示す図面であり、開口パターン は斜線を付している。このマスクパターン3 1は、回廊形状の開口36と、この開口36から内 方向に突出した4本の開口32からなっている 図17(B)に示すように、SOIウェーハ11″の中央 P0では、チルトは発生しないので、チルト補 は不要(C x =0、C y =0)となり、設計値とおりとなる。一方、点P( 標(x,y))では、設計値へのチルト補正量は上 の式(2-1)、式(2-2)、あるいは、上記の式(3-1) 式(3-2)から設定され、また、図14に示したよ うに、マスクパターン31に太線で示した32a、3 2bの部位では100%補正(C x 、C y )を行い、マスクパターン31の他の部位では50% 補正(C x /2、C y /2)を行う。このため、マスクパターン31の開 32、36は、図17(C)に示すような形状となる。 17(C)に鎖線で示されるのは、設計値の開口 ターン(中央P 0 での開口パターン)である。

 尚、チルト寸法cは、予めウェーハの貫通側 (エッチング開始面とは反対側の部位)に、貫 穴よりも直径が大きく浅い(例えば、深さ1μ m)穴を形成しておき、この浅い穴の中心とマ ク開口部の中心を一致させた状態でウェー をエッチングして開口部を穿設し、エッチ グされた部位の奥部(貫通側)を金属顕微鏡 より撮像して、浅い穴との中心ズレを測定 て求める。また、チルト寸法cの分布を、直 (Y=kX)で近似するか、あるいは、二次曲線(Y=k 1 X 2 +k 2 X)で近似するかの選択は、チルト寸法cの分布 から適宜判断することができる。但し、チル ト寸法cの分布に二次曲線的傾向がみられる 合には、二次曲線(Y=k 1 X 2 +k 2 X)で近似することにより、より正確なチルト 正量を得ることができる。

 上述のような本発明のテーパー補正とチル 補正を施したマスクパターンについて説明 る。
 図17(A)に示されるSOIウェーハ11″の中央P 0 (座標(0,0))では、テーパー補正のみがなされ チルト補正は不要となり、SOIウェーハ11″の 中央からrの距離にある点P(座標(x,y))では、テ ーパー補正とチルト補正がなされる。この点 P(座標(x,y))でのマスクパターン31の各部位で テーパー補正とチルト補正を図18で更に詳し く説明する。点P(座標(x,y))に位置するマスク ターン31では、X軸方向、Y軸方向による違い 、50%チルト補正と100%チルト補正を行う部位 違いによって、図18に示したP1~P8の8種の部位 が設定され、それぞれに応じてテーパー補正 、チルト補正が施される。このうち、P1~P4で 100%チルト補正がなされ、P5~P8では50%チルト 正がなされる。すなわち、P1~P8の補正量h 1 ~h 8 は、以下のようになる。

    P1    h 1 = t-C x = (Ar 2 +B)/2-kx
    P2    h 2 = t-C y = (Ar 2 +B)/2-ky
    P3    h 3 =-t-C x =-(Ar 2 +B)/2-kx
    P4    h 4 =-t-C y =-(Ar 2 +B)/2-ky
    P5    h 5 = t-C x /2= (Ar 2 +B)/2-kx/2
    P6    h 6 = t-C y /2= (Ar 2 +B)/2-ky/2
    P7    h 7 =-t-C x /2=-(Ar 2 +B)/2-kx/2
    P8    h 8 =-t-C y /2=-(Ar 2 +B)/2-ky/2

 尚、(1)~(8)の補正量h 1 ~h 8 が正の場合にはX軸あるいはY軸の正方向への 正、補正量h 1 ~h 8 が負の場合にはX軸あるいはY軸の負方向への 正となる。
 本発明は上述の実施形態に限定されるもの はなく、例えば、マスクパターン31は、上 の実施形態ではSOIウェーハ11″のシリコン層 14(基板シリコン)上に形成されているが、所 の開口を有するメタルマスク等をシリコン 14(基板シリコン)に近接して配設することに りマスクパターン31としてもよい。
 また、上述の実施形態では、ピエゾ抵抗型 加速度センサを例として説明したが、本発 は、静電容量型の加速度センサ、角速度セ サにおいても同様に適用可能である。
 また、本発明のマスクパターンの補正方法 、上述の実施形態ではSOIウェーハを被エッ ング体として説明したが、シリコンウェー 、金属基板等、ドライエッチングによる加 を施すことのできる全ての被エッチング体 おいて適用可能である。

 高精度のドライエッチングが要求される 々の分野、および、小型で高信頼性の加速 センサ、角速度センサが要求される種々の 野において適用できる。