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Title:
METHOD FOR FORMING AMORPHOUS CARBON FILM, AMORPHOUS CARBON FILM, MULTILAYER RESIST FILM, METHOD FOR MANUFACTURING SEMICONDUCTOR DEVICE, AND COMPUTER-READABLE RECORDING MEDIUM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/105321
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a method for forming an amorphous carbon film by using a parallel plate plasma CVD apparatus wherein an upper electrode and a lower electrode are arranged in a processing vessel. This method for forming an amorphous carbon film comprises a step for arranging a substrate on the lower electrode, and a step for depositing amorphous carbon on the substrate and forming a film of amorphous carbon by supplying carbon monoxide and an inert gas into the processing vessel and decomposing carbon monoxide by applying a high-frequency power to at least the upper electrode and producing a plasma. The upper electrode is preferably a carbon electrode.

Inventors:
ISHIKAWA HIRAKU (JP)
MURAI TADAKAZU (JP)
MORISAKI EISUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052990
Publication Date:
September 04, 2008
Filing Date:
February 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOKYO ELECTRON LTD (JP)
ISHIKAWA HIRAKU (JP)
MURAI TADAKAZU (JP)
MORISAKI EISUKE (JP)
International Classes:
H01L21/3065; H01L21/205
Domestic Patent References:
WO2005074449A22005-08-18
Foreign References:
JPS6110241A1986-01-17
JPH06267897A1994-09-22
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Tadahiko (Yebisu Garden Place Tower20-3, Ebisu 4-Chom, Shibuya-Ku Tokyo 32, JP)
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Claims:
 処理容器内に基板を配置する工程と、
 前記処理容器内に一酸化炭素ガスを含む処理ガスを供給する工程と、
 前記処理容器内で前記一酸化炭素ガスを分解して基板上にアモルファスカーボンを堆積する工程と
 を有する、アモルファスカーボン膜の形成方法。
 前記一酸化炭素ガスはプラズマにより分解される、請求項1に記載のアモルファスカーボン膜の形成方法。
 プラズマCVD装置を用いて基板上にアモルファスカーボン膜を形成するアモルファスカーボン膜の形成方法であって、
 処理容器内に基板を配置する工程と、
 前記処理容器内に一酸化炭素ガスを含む処理ガスを供給する工程と、
 プラズマを生成し、そのプラズマにより前記一酸化炭素ガスを分解して基板上にアモルファスカーボンを堆積する工程と
 を有する、アモルファスカーボン膜の形成方法。
 前記処理容器内に上部電極および下部電極が設けられ、
 前記基板を配置する工程においては、前記基板が前記下部電極に配置され、
 前記アモルファスカーボンを堆積する工程においては、少なくとも前記上部電極に高周波電力が印加される、請求項3に記載のアモルファスカーボン膜の形成方法。
 前記上部電極が炭素で作製される、請求項3に記載のアモルファスカーボン膜の形成方法。
 前記アモルファスカーボンを堆積する工程において、前記上部電極にプラズマ形成用の高周波電力が印加され、前記下部電極に高周波バイアスが印加される、請求項4または請求項5に記載のアモルファスカーボン膜の形成方法。
 前記処理ガスが不活性ガスを更に含む、請求項3から請求項6のいずれか一項に記載のアモルファスカーボン膜の形成方法。
 前記不活性ガスがHeガスである、請求項7に記載のアモルファスカーボン膜の形成方法。
 前記アモルファスカーボンを堆積する工程において、前記基板の温度が350℃以下である、請求項3から請求項8のいずれか一項に記載のアモルファスカーボン膜の形成方法。
 一酸化炭素ガスを含む処理ガスを用いてCVDにより基板上に形成されたアモルファスカーボン膜。
 前記CVDがプラズマCVDである、請求項10に記載のアモルファスカーボン膜。
 水素原子の含有率が20.0atm%以下である、請求項10または請求項11に記載のアモルファスカーボン膜。
 水素原子の含有率が18.0atm%以下である、請求項12に記載のアモルファスカーボン膜。
 エッチングの対象となる膜の上に形成された、請求項10から請求項13のいずれか一項に記載のアモルファスカーボン膜と、
 前記アモルファスカーボン膜の上にシリコン含有材料で形成されるシリコン含有膜と、
 前記シリコン含有膜の上に形成されるフォトレジスト膜と
 を含む多層レジスト膜。
 基板上にエッチングの対象となる膜を形成する工程と、
 前記エッチングの対象となる膜の上に請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の方法でアモルファスカーボン膜を形成する工程と、
 前記アモルファスカーボン膜をエッチングしてエッチングマスクを形成する工程と、
 前記エッチングマスクを用いて前記エッチングの対象となる膜をエッチングして所定の構造を形成する工程と
 を有する、半導体装置の製造方法。
 基板上にエッチングの対象となる膜を形成する工程と、
 前記エッチングの対象となる膜の上に請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の方法でアモルファスカーボン膜を形成する工程と、
 前記アモルファスカーボン膜の上に、シリコン含有材料からなるシリコン含有膜を形成する工程と、
 前記シリコン含有膜の上にフォトレジスト膜を形成する工程と、
 前記フォトレジスト膜をパターニングする工程と、
 前記パターニングされたフォトレジスト膜を用いて前記シリコン含有膜をパターンエッチングする工程と、
 前記パターンエッチングされたシリコン含有膜を用いて前記アモルファスカーボン膜をエッチングしてエッチングマスクを形成する工程と、
 前記エッチングマスクを用いて前記エッチングの対象となる膜をエッチングする工程と
を有する、半導体装置の製造方法。
 コンピュータ上で動作して堆積装置を制御するプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、前記制御プログラムが、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の方法が行われるように、前記コンピュータに前記堆積装置を制御させるコンピュータ可読記憶媒体。
Description:
[規則26に基づく差替え 11.03.2008] アモルファスカーボン膜の形成方法、アモル ファスカーボン膜、多層レジスト膜、半導体 装置の製造方法およびコンピュータ可読記憶 媒体

 本発明は、半導体装置に適用されるアモ ファスカーボン膜の形成方法、アモルファ カーボン膜、多層レジスト膜、半導体装置 製造方法、およびコンピュータ可読記憶媒 に関する。

 半導体デバイスの製造プロセスにおいては 回路パターン形成のために、フオトリソグ フィー技術を用いてパターン化されたレジ トをマスクとしてプラズマエッチングが行 れている。クリティカルディメンション(CD) が45nmの世代では、微細化に対応してArFレジ トが使用されるが、プラズマに対する耐性 弱いという問題がある。この問題を克服す 技術として、ArFレジストの下にSiO 2 膜とプラズマ耐性のあるレジストを積層した マスク(多層レジスト)を用いたドライ現像と う方法が採用されている。45nmよりも微細化 が進んだ世代では、ArFレジストの膜厚が200nm 薄くなっており、この厚さがドライ現像の 準となる。すなわち、このレジスト膜厚で ラズマエッチングできるSiO 2 膜の厚さと、さらにこのSiO 2 膜厚でプラズマエッチングできる下層レジス トの厚さは、300nm程度である。この膜厚の下 レジストでは被エッチング膜の膜厚に対し 、十分なプラズマ耐性を確保することがで ず、高精度のエッチングを達成することが きない。そのため、このような下層レジス 膜の代わりに、より高い耐エッチング性を する膜が求められている。

 ところで、特許文献1には、多層レジストに 用いられるSiO 2 膜の代わりや、反射防止層として、炭化水素 ガスと不活性ガスを用いたCVDにより堆積した アモルファスカーボン膜を適用する技術が開 示されており、このようなアモルファスカー ボン膜を上記の用途に適用することが考えら れる。

特開2002-12972号公報

 しかし、特許文献1に記載の方法により形 成されたアモルファスカーボン膜を上記の用 途に適用した場合には、エッチング耐性が十 分でないことが判明した。この場合において 、アモルファスカーボンの堆積温度を高く設 定(例えば500℃~600℃)することにより、エッチ ング耐性の向上を図ることも考えられるが、 Cu配線が形成された後のバックエンドプロセ などの低温プロセスには、そのような高温 堆積温度を必要とするプロセスを適用する とができない。

 本発明はかかる事情に鑑みてなされたも であって、その目的は、エッチング耐性が く、低温での堆積が可能で低温プロセスに 適用することができるアモルファスカーボ 膜の形成方法を提供することにある。

 本発明の他の目的は、エッチング耐性の いアモルファスカーボン膜を提供すること ある。

 本発明のさらに他の目的は、エッチング 性の高いアモルファスカーボン膜を備えた 層レジスト膜を提供することにある。

 本発明のさらに他の目的は、上記のよう アモルファスカーボン膜の形成工程を含む 導体装置の製造方法を提供することにある

 本発明のさらに他の目的は、上記アモル ァスカーボン膜の形成方法を堆積装置に実 させるプログラムを記憶したコンピュータ 読記憶媒体を提供することにある。

 上記の目的を達成するために本発明者ら 鋭意検討を重ねた結果、(1)アモルファスカ ボン膜中における炭素原子の含有率が高い どエッチング耐性が高いこと、(2)炭素原子 含有率を高めるためには水素原子の含有率 低下させる必要があること、(3)CVD法におけ 炭素を供給するガスとして、炭化水素ガス 代えて、水素原子を分子中に含まない一酸 炭素を使用することにより、水素原子の含 率の極めて低いアモルファスカーボン膜が 成されることを見出し、本発明を完成する 至った。

 本発明の第1の観点では、処理容器内に基 板を配置する工程と、処理容器内に一酸化炭 素ガスを含む処理ガスを供給する工程と、処 理容器内で一酸化炭素ガスを分解して基板上 にアモルファスカーボンを堆積する工程とを 有する、アモルファスカーボン膜の形成方法 を提供する。

 上記第1の観点において、一酸化炭素ガス はプラズマで分解して良い。

 本発明の第2の観点では、プラズマCVD装置 を用いて基板上にアモルファスカーボン膜を 形成するアモルファスカーボン膜の形成方法 を提供する。この形成方法は、処理容器内に 基板を配置する工程と、処理容器内に一酸化 炭素ガスを含む処理ガスを供給する工程と、 プラズマを生成し、そのプラズマにより一酸 化炭素ガスを分解して基板上にアモルファス カーボンを堆積する工程とを有する。

 上記第2の観点において、処理容器内に上 部電極および下部電極が設けられ、基板を配 置する工程においては、基板が下部電極に配 置され、アモルファスカーボンを堆積する工 程においては、少なくとも上部電極に高周波 電力が印加されることが好ましい。この場合 に、上部電極が炭素で作製されることが好ま しい。また、アモルファスカーボンを堆積す る工程において、上部電極にプラズマ形成用 の高周波電力が印加され、下部電極に高周波 バイアスが印加されることが有益である。ま た、処理ガスは不活性ガスを更に含むことが でき、この不活性ガスはHeガスであって良い さらに、アモルファスカーボンを堆積する 程において、基板の温度が350℃以下である 好ましい。

 本発明の第3の観点では、一酸化炭素ガス を含む処理ガスを用いてCVDにより基板上に形 成されたアモルファスカーボン膜を提供する 。

 上記第3の観点において、アモルファスカ ーボン膜はプラズマCVDにより形成されてよい 。また、アモルファスカーボン膜の水素原子 の含有率は20.0atm%以下とすることができ、さ には18.0atm%以下とすることができる。

 本発明の第4の観点では、エッチングの対 象となる膜の上に形成された、上記第3の観 によるアモルファスカーボン膜と、アモル ァスカーボン膜の上にシリコン含有材料で 成されるシリコン含有膜と、シリコン含有 の上に形成されるフォトレジスト膜とを含 多層レジスト膜を提供する。

 本発明の第5の観点では、基板上にエッチ ングの対象となる膜を形成する工程と、エッ チングの対象となる膜の上に上述の方法でア モルファスカーボン膜を形成する工程と、ア モルファスカーボン膜をエッチングしてエッ チングマスクを形成する工程と、エッチング マスクを用いてエッチングの対象となる膜を エッチングして所定の構造を形成する工程と を有する、半導体装置の製造方法を提供する 。

 本発明の第6の観点では、基板上にエッチ ングの対象となる膜を形成する工程と、エッ チングの対象となる膜の上に上述の方法でア モルファスカーボン膜を形成する工程と、ア モルファスカーボン膜の上に、シリコン含有 材料からなるシリコン含有膜を形成する工程 と、シリコン含有膜の上にフォトレジスト膜 を形成する工程と、フォトレジスト膜をパタ ーニングする工程と、パターニングされたフ ォトレジスト膜を用いてシリコン含有膜をパ ターンエッチングする工程と、パターンエッ チングされたシリコン含有膜を用いてアモル ファスカーボン膜をエッチングしてエッチン グマスクを形成する工程と、エッチングマス クを用いてエッチングの対象となる膜をエッ チングする工程とを有する、半導体装置の製 造方法を提供する。

 本発明の第7の観点では、コンピュータ上 で動作して堆積装置を制御するプログラムが 記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であっ て、制御プログラムが、第1または第2の観点 方法が行われるように、コンピュータに堆 装置を制御させるコンピュータ可読記憶媒 を提供する。

 本発明の一実施形態によれば、エッチン 耐性が高く、低温での成膜が可能で低温プ セスにも適用することができるアモルファ カーボン膜の形成方法が提供される。

本発明の一実施形態に係るアモルファ カーボン膜の成膜方法に好適な堆積装置の 例を示す断面図。 上部電極として炭素電極を用いた場合 堆積レートが上昇するメカニズムを説明す ための模式図。 本発明の一実施形態に係るアモルファ カーボン膜の製造方法を適用して得られた モルファスカーボン膜を用いた半導体装置 製造するための積層構造体を示す断面図。 パターニングされたArFレジストをマスクとし 、その下のSiO 2 膜をエッチングした後の積層構造体を示す断 面図。 エッチングされたSiO 2 膜をマスクとしてその下のアモルファスカー ボン膜をエッチングした後の積層構造体を示 す断面図。 エッチングされたアモルファスカーボ 膜をマスクとして下地のエッチングの対象 なる膜をエッチングした後の積層構造体を す断面図。

符号の説明

 1;チャンバ
 2;サセプタ
 5;ヒータ
 6;ヒータ電源
 7:熱電対
 10;シャワーヘッド
 14;ガス供給機構
 16;高周波電源
 18;排気装置
 24;高周波電源
 30;プロセスコントローラ
 32;記憶部
 100;堆積装置
 101;SiC膜
 102;SiOC膜
 103;SiC膜
 104:SiO 2
 105;SiN膜
 106;アモルファスカーボン膜
 107;SiO 2
 108;BARC
 109;ArFレジスト膜
 W;半導体ウエハ

 本発明の一実施形態によれば、水素を含 ない一酸化炭素ガスを分解して基板上にア ルファスカーボン膜を堆積するので、比較 低温であっても、水素原子の含有率の低い 優れたエッチング耐性を有するアモルファ カーボン膜を形成することができる。

 また、特殊な装置や高価な処理ガスを使 することなく、通常のプラズマ処理装置に り安価な一酸化炭素ガスを使用してアモル ァスカーボン膜を形成することができるの 、製造コストを高めることなく、水素原子 含有率の低い、エッチング耐性に優れたア ルファスカーボン膜を形成することができ 。さらに、上述のように低温での成膜が可 であるので、低温プロセスにも適用するこ ができる。

 さらに、上部電極を炭素電極とすれば、 酸化炭素ガスが分解して生成した酸素ラジ ルは、炭素電極の炭素により取り除かれて 板上へ供給される炭素量が増加するので、 モルファスカーボン膜の堆積レートを上昇 せることができる。また、アモルファスカ ボン膜における水素原子の含有率を更に低 することができる。

 さらにまた、本発明の一実施形態による モルファスカーボン膜は、水素原子の含有 が低く、相対的に炭素原子の含有率が高く エッチング耐性に優れている。このような 発明の一実施形態によるアモルファスカー ン膜をエッチングマスクとして用いてエッ ングの対象となる膜をエッチングすること より、良好なエッチング形状と、下地層と 関係で高いエッチング選択比とを実現する とができる。特に、半導体装置の製造にお て、従来の多層レジストの下層レジストの わりに本発明の一実施形態によるアモルフ スカーボン膜を用いてエッチングの対象と る膜をエッチングすれば、その結果として じる構造は、明確に輪郭づけられたエッジ 有することができる。

 以下、添付図面を参照しながら本発明の 施形態について説明する。

 図1は本発明の一実施形態によるアモルフ ァスカーボン膜の形成方法の実施に好適な堆 積装置(平行平板型のプラズマCVD装置)の一例 示す断面図である。この堆積装置100は、略 筒状のチャンバ1を有している。

 このチャンバ1の内部には、処理の対象で あるウエハWを水平に支持するためのサセプ 2が配置されている。サセプタ2は、その中央 下部に設けられた円筒状の支持部材3により 持されている。サセプタ2の外縁部にはウエ Wをガイドするためのガイドリング4が設け れている。また、サセプタ2にはヒータ5が埋 め込まれており、このヒータ5は、必要に応 て、ヒータ電源6から給電されることにより 処理基板であるウエハWを所定の温度に加熱 する。サセプタ2には熱電対7が埋設されてお 、熱電対7により検出された信号によりヒー タ5の出力が制御される。サセプタ2の表面近 には電極8(下部電極)が埋設されている。こ 電極8には、整合器23を介して高周波電源24 接続されており、必要に応じてこの高周波 源24から電極8にバイアス用の高周波電力が 給される。さらに、サセプタ2には、ウエハW を支持して昇降させるための3本のウエハ支 ピン(図示せず)がサセプタ2の表面に対して 没可能に設けられている。

 チャンバ1の天壁1aには、絶縁部材9を介し て、上部電極としても機能するシャワーヘッ ド10が設けられている。このシャワーヘッド1 0は円筒状であり、内部にガス拡散空間20を有 し、上面に処理ガスを導入するガス導入口11 下面に多数のガス吐出口12を有している。 ャワーヘッド10のガス導入口11には、ガス配 13を介して、アモルファスカーボン膜を形 するための一酸化炭素ガスを含む処理ガス 供給するガス供給機構14が接続されている。

 シャワーヘッド10には、整合器15を介して 高周波電源16が接続されており、この高周波 源16から上部電極であるシャワーヘッド10に 高周波電力が供給されるようになっている。 このように、高周波電源16から高周波電力を 給することにより、シャワーヘッド10を介 てチャンバ1内に導入された処理ガスが励起 れ、チャンバ1内にプラズマが生成される。

 チャンバ1の底壁1bには排気管17が接続さ ており、この排気管17には真空ポンプを含む 排気装置18が接続されている。そしてこの排 装置18を作動させることによりチャンバ1内 圧力が所定の真空度まで減圧され得る。チ ンバ1の側壁には、ウエハWの搬入出を行う めの搬入出口21と、この搬入出口21を開閉す ゲートバルブ22とが設けられている。

 堆積装置100の各種構成部品又は部材、例 ば、ヒータ電源6、ガス供給機構14、高周波 源16、高周波電源24、排気装置18等は、CPUお びその周辺回路を含むプロセスコントロー 30に接続されて制御される。また、プロセ コントローラ30には、工程管理者が堆積装置 100を管理するためにコマンドの入力操作等を 行うキーボードや、堆積装置100の動作を表示 するディスプレイ等からなるユーザーインタ ーフェース31が接続されている。さらに、プ セスコントローラ30には記憶部32が接続され ている。記憶部32は、プロセスコントローラ3 0が堆積装置100に種々の処理を実行させるプ グラムを格納している。プログラムには、 積装置100で実行される各種処理をプロセス ントローラ30で制御するための制御プログラ ムや、処理条件に応じて堆積装置100の各構成 部を動作させるプログラム(すなわちレシピ) 含まれる。また、これらのプログラムは、 ンピュータ可読記憶媒体33に記憶されて、 れから記憶部32へダウンロードされる。コン ピュータ可読記憶媒体33は、ハードディスク 置(携帯型ハードディスク装置を含む)やフ ッシュメモリ等の半導体メモリであっても いし、CD-ROMやDVD等の光学ディスク、フロッ ーディスクなどの磁気ディスク、USBメモリ あってもよい。また、レシピなどは、サー などの他の装置から回線を介して記憶部72に 格納されても良い。

 また、記憶部32はコンピュータ可読記憶 体33から種々のレシピを格納することができ 、必要に応じて、ユーザーインターフェース 31からの指示等にて特定されたレシピが記憶 32からプロセスコントローラ30へ読み出され る。読み出されたレシピがプロセスコントロ ーラ30により実行されて、プロセスコントロ ラ30の制御下で、堆積装置100での所望の処 が行われる。

 次に、以上のように構成された堆積装置1 00を用いて実施される本実施形態のアモルフ スカーボン膜の形成方法について説明する

 まず、ウエハWをチャンバ1内に搬入し、 セプタ2上に載置する。そして、ガス供給機 14からガス配管13およびシャワーヘッド10を してプラズマ生成ガスとして例えばArガス 流しながら、排気装置18によりチャンバ1内 排気して、チャンバ1内を所定の圧力に維持 、必要に応じてヒータ5によりサセプタ2を 熱する。そして、高周波電源16からシャワー ヘッド10に高周波電力を印加することにより シャワーヘッド10と電極8との間に高周波電 が生じ、これにより処理ガスが励起されて ラズマが生成される。このとき、高周波電 24から電極8に高周波バイアス電力を印加す ことが好ましい。

 その状態で、ガス供給機構14から一酸化 素ガスを含むガス、例えば一酸化炭素ガス よび不活性ガスをガス配管13およびシャワー ヘッド10を介してチャンバ1内に導入する。

 このように一酸化炭素ガスを含む処理ガス チャンバ1内に導入することにより、一酸化 炭素ガスがチャンバ1内でプラズマにより励 され、ウエハW上で一酸化炭素の分解反応(CO C+O * )が起こり、生成した炭素が堆積してアモル ァスカーボン膜が形成される。

 なお、このときの処理ガスとしては一酸 炭素ガス単独でもアモルファスカーボンを 積することができるが、効率良くプラズマ 形成する観点およびプラズマの均一性を制 する観点から不活性ガスを添加することが ましい。

 上記特許文献1に記載された技術では、ア モルファスカーボン形成用の処理ガスとして 炭化水素ガスと不活性ガスを用いてアモルフ ァスカーボンを堆積している。この場合には 、炭化水素ガスに由来する水素原子が膜中に 導入されるため、このアモルファスカーボン 膜は、高い含有率(例えば50atm%以上)で水素を み、低いエッチング耐性を有することとな 。これに対応するため、堆積温度を上昇さ ることにより、水素原子の含有率をある程 低下させて、エッチング耐性を向上させる とも考えられる。しかし、高い堆積温度を 要とする堆積プロセスは、バックエンドプ セスへ適用することができない。

 これに対し、本発明の一実施形態では、 素原子を分子中に含まない一酸化炭素を処 容器(チャンバ1)内に導入するプラズマCVD法 より堆積するので、比較的低温(例えば200℃ 以下)でアモルファスカーボンを堆積しても 低い水素原子含有率を有するアモルファス ーボン膜を得ることができ、そのような膜 、優れたエッチング耐性を有するものとな 。

 ただし、原料ガスの分子中に水素原子を まない原料ガス(処理ガス)が、常に好適な 料ガスとは限らない。例えば、二酸化炭素 スを原料ガスとして用いると、酸素原子濃 が高いため、堆積中にそのアモルファスカ ボンのエッチングが同時に生じることがあ 。この結果、二酸化炭素ガスを原料とした モルファスカーボン膜の堆積レートは極め 遅くなり、または、アモルファスカーボン が堆積されない虞さえある。

 一酸化炭素ガスとともにチャンバ1内に導 入される不活性ガスとしては、Heガス、Neガ 、Arガスなどが挙げられる。これらのうち、 界面モホロジーの良好なアモルファスカーボ ン膜を形成することができる観点からHeガス 使用することが好ましい。

 チャンバ1内に導入される一酸化炭素に対 する不活性ガスの流量比率としては0.1~10であ ることが好ましい。また、一酸化炭素と不活 性ガスと合計の流量としては50~1000mL/min(sccm) 度が好ましい。さらに、堆積時のチャンバ 圧力は、665Pa(5Torr)以下が好ましい。

 アモルファスカーボン膜を堆積する際の エハ温度(堆積温度)は、350℃以下であるこ が好ましく、より好ましくは300℃以下、さ に好ましくは150~250℃である。このような温 であれば、Cu配線形成後のバックエンドプ セスに適用可能である。このような比較的 い温度でも多層レジストの最下層として要 される高いエッチング耐性を有するアモル ァスカーボン膜を得ることができる。

 シャワーヘッド10に印加される高周波の 波数および電力は、必要な反応性を得るた に適宜設定すればよい。このように高周波 力を印加することにより、チャンバ1内に高 波電界を形成して処理ガスをプラズマ化す ことができ、プラズマCVDによるアモルファ カーボン膜の成膜を実現することができる プラズマ化されたガスは高い反応性を有す ため、堆積温度をより低下させることが可 である。なお、本実施形態では高周波電力 よる容量結合型プラズマが利用されるが、 の実施形態では誘導結合型プラズマでもよ し、マイクロ波を導波管およびアンテナを してチャンバ1内に導入してプラズマを形成 するマイクロ波に基づくプラズマであっても よい。

 高周波電源16からシャワーヘッド10に高周 波電力を印加するとともに、高周波電源24か 電極8に高周波バイアス電力を印加すること により、堆積時における水素原子の膜中への 進入を抑制し、結果として得られるアモルフ ァスカーボン膜における水素原子の含有率を 更に低くすることができる。電極8に印加さ る高周波バイアス電力の周波数およびパワ も適宜設定することができる。

 以上のようにして形成された本実施形態 おけるアモルファスカーボン膜は、比較的 い堆積温度にも拘わらず、低い水素原子含 率を有している。具体的には、水素原子の 有率は、20.0atm%以下とすることができ、さ には18.0atm%以下とすることができる。処理ガ スとして炭化水素ガスを使用して形成される アモルファスカーボン膜における水素原子の 含有率は、通常50.0atm%以上であるから、本実 形態によるアモルファスカーボン膜の水素 有量はこれよりも格段に低く、よって、従 のアモルファスカーボン膜よりも格段に優 たエッチング耐性を提供する。

 本実施形態によるアモルファスカーボン は、多層レジストの最下層(加工すべき膜の エッチングに使用するマスク)として好適で る。また、このアモルファスカーボン膜は 250nm程度以下の波長で0.1~1.0程度の光吸収係 を有するため、反射防止膜としても適用可 である。

 本実施形態においてアモルファスカーボ 膜を形成する際には、上部電極(シャワーヘ ッド10)として炭素電極を用いることが好まし い。これにより、堆積レートを高くすること ができ、アモルファスカーボン膜を効率的に 形成することができる。

 その理由は以下のように説明される。一酸 炭素ガスが分解すると酸素ラジカル(O * )が生成する。この酸素ラジカルは形成され アモルファスカーボン膜をエッチングする とができるため、これにより堆積レートが 下するおそれがある。しかし、上部電極と て炭素電極を使用することによりこのよう 堆積レートを低下させることなく、むしろ い堆積レートを得ることができる。

 すなわち、図2に示すように、サセプタ2に 置されたウエハW上で一酸化炭素ガスが分解( CO→C↓+O * )することにより生成された酸素ラジカル(O * )は、チャンバ内を流れて炭素で作製された 極に到達すると、その表面において、電極 構成元素である炭素と反応して一酸化炭素 生成する(C+O * →CO)。この一酸化炭素は、アモルファスカー ボン膜の堆積に寄与し、また酸素ラジカルと 反応して二酸化炭素を生成する(O * +CO→CO 2 )。生成された二酸化炭素はチャンバから排 される。(酸素ラジカルは、チャンバ内に導 された一酸化炭素と反応して二酸化炭素を 成することもある。)このようにして、アモ ルファスカーボン膜をエッチングする(堆積 阻害する)酸素ラジカルが炭素電極により取 除かれることにより、アモルファスカーボ 膜のエッチングが抑制され、高い堆積レー を達成することができるものと推測される

 次に、以上のように形成したアモルファス ーボン膜を適用した半導体装置の製造方法 ついて説明する。 
 図3に示すように、半導体ウエハ(Si基板)W上 、エッチングすべき膜として、SiC膜101、SiOC 膜(Low-κ膜)102、SiC膜103、SiO 2 膜104、及びSiN膜105をこの順に堆積する。次に 、SiN膜105上に、上述した方法でアモルファス カーボン(α-C)膜106、SiO 2 膜107、BARC(下部反射防止膜)108、及びArFレジス ト膜109をこの順に形成し、フオトリソグラフ ィーによりArFレジスト膜109をパターニングし て、エッチングマスクを形成する。

 ArFレジスト膜109、BARC108、SiO 2 膜107、およびアモルファスカーボン膜106の厚 さは、以下のように例示される。

 ・ArFレジスト膜109: 200nm以下(典型的には180n m)
 ・BARC108: 30~100nm(典型的には70nm)
 ・SiO 2 膜107: 10~100nm(典型的には50nm)
 ・アモルファスカーボン膜106: 100~800nm(典型 的には280nm)
 なお、エッチングすべき膜の膜厚は、以下 ように例示される。

 ・SiC膜101: 30nm
 ・SiOC膜(Low-κ膜)102: 150nm
 ・SiC膜103: 30nm
 ・SiO 2 膜104: 150nm
 ・SiN膜105: 70nm
 なお、SiO 2 膜107の代わりにSiOC、SiON、SiCN、SiCNH等の他のS iを含有する薄膜を用いることもできる。

 図4に示すように、ArFレジスト膜109をマスク としてBARC108およびSiO 2 膜107をプラズマエッチングし、SiO 2 膜107にArFレジスト膜109のパターンを転写する 。なお、図示の例では、このエッチングの後 、ArFレジスト膜109はエッチング耐性が低いた め、エッチングにより除去されている。また 、BARC108もこのエッチングにより薄くなって る。

 次に、図5に示すように、残存するBARC108とSi O 2 膜107をエッチングマスクとしてアモルファス カーボン膜106をエッチングする。これにより 、エッチングマスクのパターン(ArFレジスト 109のパターンと実質的に同一)がアモルファ カーボン膜106に転写される。上述した方法 堆積されたアモルファスカーボン膜106は、 いエッチング耐性のため、エッチングされ 明確に輪郭づけられたエッジを有すること なる。換言すると、エッチングマスクのパ ーン(ArFレジスト膜109のパターン)が正確に 写される。なお、図示の例では、このエッ ングによって、BARC108は除去され、SiO 2 膜107薄くなっている。

 その後、図6に示すように、アモルファスカ ーボン膜106をエッチングマスクとして用いて 、SiN膜105、SiO 2 膜104、SiC膜103、SiOC膜102、SiC膜101をプラズマ ッチングにより順次エッチングする。この き、上述の方法で堆積されたアモルファス ーボン膜106は、高いエッチング耐性を有し アモルファスカーボン膜106のエッチング速 は、膜101~105のエッチング速度よりも十分に い。換言すると、このエッチングにおいて 高いエッチング選択比を得ることができる したがって、膜101~105をエッチングしている 間十分にエッチングマスクとして残存し、エ ッチングマスクのパターンが膜101~105に正確 転写される。

 上記のエッチングが終了したときには、SiO 2 膜107は既に除去されており、残存したアモル ファスカーボン膜106も、H 2 ガス/N 2 ガスを用いるアッシングにより比較的容易に 除去可能である。

 次に、本発明の効果を確認した結果につ て説明する。

 図1に示したような堆積装置100のサセプタ2 にウエハWを載置し、ガス供給機構14からガ 配管13およびシャワーヘッド10(シリコンから なる上部電極)を介してArガスを流しながら、 排気装置18によりチャンバ1内を排気して、5.3 Pa(40mTorr)の減圧状態に維持した。なお、ヒー 5によるサセプタ2の加熱は行わず、ウエハW 温度は20℃であった。高周波電源16からシャ ワーヘッド10に27MHz、6.5W/cm 2 の高周波電力を印加して、シャワーヘッド10 電極8との間に高周波電界を生じさせてプラ ズマを発生させた。このとき、高周波電源24 ら電極8には高周波バイアス電力は印加しな かった。次いで、ガス供給機構14から一酸化 素およびArガスをガス配管13およびシャワー ヘッド10を介してチャンバ1内に導入した。こ こに、一酸化炭素の流量を400mL/min(sccm)、Arガ の流量を100mL/min(sccm)に設定した。これによ 、ウエハW上で一酸化炭素の分解反応が起こ り、生成した炭素が堆積してアモルファスカ ーボン膜が形成された。このようにして形成 されたアモルファスカーボン膜に含まれる水 素量をERDA(Elastic Recoil Detection Analysis)法で測 定したところ、17.9atm%と低い結果が得られた

 上部電極(シャワーヘッド10)としてシリコン 電極を配置した堆積装置(A)、および、上部電 極(シャワーヘッド10)として炭素電極を配置 た堆積装置(B)のそれぞれを用いて、本発明 一実施形態による方法でアモルファスカー ン膜を形成し、それぞれの膜厚を測定した 成膜条件は下記のとおりである。
(成膜条件)
 ・装置内の圧力:266Pa(2Torr)
 ・ウエハWの温度:200℃
 ・上部電極へ印加した高周波電力:380kHz、3W/ cm 2
 ・下部電極へ印加した高周波バイアス電力: 380kHz、2W/cm 2
 ・一酸化炭素の流量:50mL/min(sccm)
 ・Arガスの流量:13mL/min(sccm)
 ・堆積時間:60秒
 その結果、炭素電極を備えた堆積装置(B)に り得られたアモルファスカーボン膜の膜厚 、シリコン電極を備えた堆積装置(A)により られたアモルファスカーボン膜の膜厚の2倍 程度であった。この結果、上部電極として炭 素電極を使用すれば、堆積レートを高くでき ることが実証された。

 なお、本発明は上記実施形態に限定され ことなく、種々の変形が可能である。例え 、上記実施形態では、本発明のアモルファ カーボン膜をドライ現像技術における多層 ジストの下層に適用した場合について示し が、これに限るものではない。例えば、通 のフォトレジスト膜の下に形成し、反射防 膜を兼ねるエッチングマスクとして用いて く、また、他の種々の用途に用いることが きる。

 さらにまた、上記実施形態では、被対象 基板として半導体ウエハを例示したが、こ に限らず、液晶表示装置(LCD)に代表される ラットパネルディスプレイ(FPD)用のガラス基 板等、他の基板にも適用可能である。

 本発明に係るアモルファスカーボン膜は ドライ現像技術における多層レジストの下 等、エッチング耐性が要求されるエッチン プロセスにおけるエッチングマスクとして 適である。

 本出願は、2007年2月28日に日本国特許庁へ 出願された特許出願第2007-049185号に関連する 題を包含し、それらの内容のすべてをここ 援用する。