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Title:
METHOD FOR FORMING ELECROCONDUCTIVE THIN LINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/063883
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a method for forming a high-definition electroconductive thin line free from blurring at low cost. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A resin film having a hardness of 20 to 70, as measured by a type A measuring method specified in JIS K 6253, is formed on a surface of a resin base material. A thin line pattern is formed on the resin film using an electroconductive paste by intaglio printing or stencil printing or using an electroless plating catalyst ink by intaglio printing or stencil printing. Subsequently, a metal film is formed on the thin line pattern by plating to form an electroconductive thin line.

Inventors:
TSUBOTA MASANORI (JP)
SHIOMI HIDEKAZU (JP)
OGATA HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070530
Publication Date:
May 22, 2009
Filing Date:
November 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SEIREN CO LTD (JP)
TSUBOTA MASANORI (JP)
SHIOMI HIDEKAZU (JP)
OGATA HIROSHI (JP)
International Classes:
H05K3/12; H05K3/38; H05K3/18
Foreign References:
JP2004296504A2004-10-21
JPH04176193A1992-06-23
JPH05295553A1993-11-09
JP2007210236A2007-08-23
JPH07193373A1995-07-28
JPS62207878A1987-09-12
JP2001144446A2001-05-25
JP2004325552A2004-11-18
JP2003145709A2003-05-21
Other References:
See also references of EP 2224797A4
Attorney, Agent or Firm:
TAKANO, Mifune (1-12-12 Shibuy, Shibuya-ku Tokyo 02, JP)
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Claims:
 樹脂基材の表面に導電性を有する細線を形成する方法であって、少なくとも以下の工程(a)及び(b)を含むことを特徴とする、導電性細線の形成方法。
(a)樹脂基材表面にJIS-K-6253タイプA測定法による硬度が20~70である樹脂被膜を形成する工程(樹脂被膜形成工程)
(b)前記樹脂被膜上に凹版印刷もしくは孔版印刷の手法を用いて細線パターンを形成する工程(細線パターン形成工程)
 前記(b)工程が、前記樹脂被膜上に、凹版印刷もしくは孔版印刷の手法を用いて導電性ペーストによる細線パターンを形成する工程である、請求項1記載の導電性細線の形成方法。
 前記(b)工程が、前記樹脂被膜上に、凹版印刷もしくは孔版印刷の手法を用いて無電解めっき触媒インクによる細線パターンを形成し、次いでめっき処理により該細線パターン上に金属被膜を形成する工程である、請求項1記載の導電性細線の形成方法。
 前記樹脂被膜が、内部に空隙を有することを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載の導電性細線の形成方法。
 前記樹脂被膜の空隙率が10~40%であることを特徴とする、請求項4記載の導電性細線の形成方法。
 前記樹脂被膜が、粒径10~200nmの微粒子を含むことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の導電性細線の形成方法。
 前記樹脂被膜が、導電性ペースト又は無電解めっき触媒インクに用いられる溶媒に対して非溶解性であることを特徴とする、請求項1~6のいずれかに記載の導電性細線の形成方法。
Description:
導電性細線の形成方法

 本発明は、電子回路や電子部品などに用 られる電磁波遮蔽能を有する導電性細線を 樹脂基材表面に形成する方法に関する。詳 くは、本発明は、にじみのない高精細な導 性細線を安価に形成する方法に関する。

 電子回路や電子部品などの表面には、そ らの発する電磁波による様々な不具合を回 するために、電磁波遮蔽能を有する板状や ィルム状の導電性部材を設けることが必要 なる。

 電磁遮蔽機能を有する導電性部材を製造 る方法には、透明な導電膜を基材に形成す 方法や、基材上に導電性細線を網状あるい 格子状に形成する方法等が提案されている

 網状あるいは格子状の導電性細線を基材 に形成して電磁波遮蔽能を有する導電性部 を製造する場合、高い電磁波遮蔽能を付与 るためには、できるだけ微細な導電性細線 、高い精度で正確且つ高密度に形成する必 がある。

 かかる微細な導電性細線を基材上に形成 る方法として、導電性ペーストを用いてス リーン印刷法によって基材上に導電性細線 印刷する方法が提案されている。しかしな ら、スクリーン印刷で形成されるパターン と基材との密着性が低く隙間が生じると、 の隙間に導電性ペーストが入り込むことで じみが発生し、細線の印刷精度が低下する

 スクリーン印刷による導電性細線の印刷精 を高める方法として、樹脂膜表面の平滑製 高めたスクリーン印刷用版を製造する方法 提案されている(特許文献1)。
 しかしながら、この方法では版の製造が複 になるために、コスト高になり、大面積化 容易に対応できないという欠点がある。

 また、スクリーン印刷に先立って、被印 物の印刷面に、インク溶剤に可溶か又は該 剤を吸収する樹脂からなる特殊な下地膜を 成する方法が提案されている(特許文献2)。 かしながら、インクが吸収されるよりもイ クの広がりの方が早く、にじみが生じる欠 がある。

 このように、網状あるいは格子状の導電 細線を高精細に形成することは容易ではな 、精度の高い細線を簡便で安価な方法で形 する方法の開発が望まれている。

特開2004-325552号公報

特開2003-145709号公報

 本発明は、にじみのない高精細な導電性 線を安価に形成する方法を提供することを 題とする。

 本発明者らは、上記課題を解決するため 意検討した結果、樹脂基材表面に、予め特 範囲の硬度を有する樹脂被膜(すなわち適度 なクッション性を有する層)を形成した後、 の上に導電性ペーストにより若しくは無電 めっきにより細線パターンを形成すること よって、にじみのない導電性細線を形成し ることを見いだし、本発明に到達した、

 すなわち、本発明は、以下の1)~7)に示す導 性細線の形成方法に関する。
(1)樹脂基材の表面に導電性を有する細線を形 成する方法であって、少なくとも以下の工程 (a)及び(b)を含むことを特徴とする、導電性細 線の形成方法。
(a)樹脂基材表面にJIS-K-6253タイプA測定法によ 硬度が20~70である樹脂被膜を形成する工程( 脂被膜形成工程)
(b)前記樹脂被膜上に凹版印刷もしくは孔版印 刷の手法を用いて細線パターンを形成する工 程(細線パターン形成工程)

(2)前記(b)工程が、前記樹脂被膜上に、凹版 印刷もしくは孔版印刷の手法を用いて導電性 ペーストによる細線パターンを形成する工程 である、(1)記載の導電性細線の形成方法。

(3)前記(b)工程が、前記樹脂被膜上に、凹版印 刷もしくは孔版印刷の手法を用いて無電解め っき触媒インクによる細線パターンを形成し 、次いでめっき処理により該細線パターン上 に金属被膜を形成する工程である、(1)記載の 導電性細線の形成方法。
(4)前記樹脂被膜が、内部に空隙を有すること を特徴とする、(1)~(3)のいずれかに記載の導 性細線の形成方法。

(5)前記樹脂被膜の空隙率が10~40%であることを 特徴とする、(4)記載の導電性細線の形成方法 。
(6)前記樹脂被膜が、粒径10~200nmの微粒子を含 ことを特徴とする(1)~(5)のいずれかに記載の 導電性細線の形成方法。

(7)前記樹脂被膜が、導電性ペースト又は無 電解めっき触媒インクに用いられる溶媒に対 して非溶解性であることを特徴とする、(1)~(6 )のいずれかに記載の導電性細線の形成方法

 本発明によれば、樹脂基材上に一定範囲 硬度を有する樹脂被膜(すなわち適度なクッ ション性を有する層)を形成させ、その上に クリーン印刷等により細線パターンを形成 せることによって、パターン層と樹脂被膜 密着し、印刷用インクがパターン外へはみ して線がにじむことを防ぐことができる。 って、より微細な導電性細線を高精度で形 させることができる。

 本発明の導電性細線の形成方法は、少なく も以下の工程(a)及び(b)を含むことを特徴と る。
(a)樹脂基材表面にJIS-K-6253タイプA測定法によ 硬度が20~70である樹脂被膜を形成する工程( 脂被膜形成工程)
(b)前記樹脂被膜上に細線パターンを形成する 工程(細線パターン形成工程)

1.工程(a):樹脂被膜工程
 本発明の工程(a)では、樹脂基材上に樹脂被 を形成する。

(1)樹脂基材
 本発明で用いられる樹脂基材としては、エ キシ樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウ タンアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂( 具体的にはポリエチレンテレフタレート)、 ェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレ ミドトリアジン樹脂、ポリフェニレンエー ル樹脂、フッ素樹脂、ベンゾシクロブテン 脂、液晶ポリマー(具体的には芳香族ポリエ テル系樹脂)等から選択される1種又は2種以 の絶縁性樹脂を用いることができる。かか 絶縁性樹脂は熱硬化性樹脂や感光性樹脂で ってもよい。これらのうちで特に好ましい のは、ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレ フタレート)である。

 また、上記絶縁性樹脂には、基材強度を げるため、補強材としてガラスクロス、ガ ス不織布、アラミド不織布、アラミドフィ ム、ポリイミドフィルム等を任意の面に積 してもよい。

 樹脂基材の厚みは特に限定されないが、 ましくは25~500μm、より好ましくは75~250μm程 である。補強材を積層する場合、該補強材 厚みは特に限定されないが、好ましくは25~5 00μm、より好ましくは35~65μm程度である

(2)樹脂被膜
 本発明で樹脂基材表面に形成される樹脂被 は、JIS-K-6253タイプA測定法による硬度が20~70 であることが必要である。すなわち、本発明 では、樹脂基材表面に直接細線パターンを形 成させるのではなく、該樹脂基材表面に適度 なクッション性を有する樹脂層を設け、その 上に細線パターンを形成させる。これにより 、にじみのない高精細な導電性細線を簡便に 形成することができる。樹脂被膜の硬度が上 記範囲未満の場合、皮膜強度が低下し、上記 範囲を超える場合、印刷パターンのライン幅 が精細でなくなる。

 (i)空隙率
 上記硬度条件を満たす樹脂被膜を形成する ましい方法として、内部に一定量の空隙を 成する方法が挙げられる。空隙率は特に制 されないが、10~40%、より好ましくは15~35%で る。空隙率が低すぎると樹脂被膜が硬くな すぎ、空隙率が高すぎると硬度が不足する 合がある。

 内部に空隙を形成する具体的な方法は特に 定されないが、例えば樹脂皮膜用材料を沸 の異なる2種の有機溶剤と水との混合溶媒に 溶解させた後、異なる条件で複数工程に分け て乾燥させる方法が挙げられる。これにより 、樹脂被膜用材料が不均一に分散し、その間 に空隙を有する樹脂被膜が形成される。
 また、樹脂被膜用材料として樹脂に一定量 微粒子を配合したものを用い、樹脂被膜用 料の塗布後急激に乾燥させることにより、 定量の空隙を有する樹脂被膜を形成するこ ができる。

 (ii)樹脂被膜形成用材料
 上記硬度条件を満たす樹脂被膜を形成しう 樹脂(樹脂皮膜用材料)としては、複数段階 乾燥条件等により空隙を形成し上記硬度条 を満たす樹脂被膜を形成しうる樹脂、ある は樹脂に微粒子を配合したものであって、 激な乾燥により所定の空隙を形成し上記硬 条件を持たす樹脂被膜を形成しうる複合材 等が挙げられる。

 樹脂被膜形成用の樹脂としては、樹脂基 がポリエステル樹脂の場合に好ましいもの 挙げると、ポリウレタン樹脂、アクリル樹 、エチレン/酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリ エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、カルボ キシル化スチレン/ブタジエン共重合体樹脂 よびポリエステル樹脂が例示できる。これ の分子量は特に限定されないが、好ましく 500~5000である。これらの樹脂は単独で、また は2種以上を混合して使用することができる これらは、微粒子等の添加剤を添加するこ なく、混合溶媒に溶解した後複数段階の乾 工程で上記硬度条件を満たすことができる

 これらの中では、ポリウレタン樹脂が樹 基材との密着性、耐クラック性、めっき液 対する耐薬品性、経済性の点で好ましい。 リウレタン樹脂の分子量は特に限定されな が、好ましくは500~5000である。

 ポリウレタン樹脂を溶解する有機溶剤と ては、メチルエチルケトン(MEK)やアセトン のケトン系溶剤、テトラヒドロフラン等の ーテル系溶剤、トルエン等の芳香族系溶剤 石油スピリット等の石油系溶剤が挙げられ これらの溶剤は、単独または混合して用い ことができる。

 より好ましくは、沸点の異なる2種の有機 溶剤(低沸点のものと高沸点のもの)を組み合 せた混合有機溶剤が用いられる。この場合 第1の有機溶剤(低沸点のもの)の好ましい沸 は50~100℃、より好ましくは60~80℃であり、 のような有機溶剤の具体例としてはケトン 溶剤及びエーテル系溶剤が挙げられる。第2 有機溶剤(高沸点のもの)の好ましい沸点は10 0℃以上、より好ましくは100~130℃であり、そ ような有機溶剤の具体例としては芳香族系 剤及び石油系溶剤が挙げられる。

 このような組み合わせの混合有機溶剤と ては、特に後述するMEKとトルエンの組み合 せを用いるのが好ましい。

 また、混合有機溶剤中における第1の有機 溶剤と第2の有機溶剤との比率は、好ましく 第1の有機溶剤:第2の有機溶剤=9:1~3:7(重量比) ある。

 一方、微粒子等の添加剤を添加して上記 度条件を満たす樹脂被膜を形成する場合、 かる樹脂被膜用材料に用いられる樹脂とし は、水に分散させた微粒子と混合して使用 るため親水性樹脂が好ましく、例えばポリ ニルアルコール、カチオン変性ポリビニル ルコール、アニオン変性ポリビニルアルコ ル、シラノール変性ポリビニルアルコール ポリビニルブチラール、ゼラチン、メチル ルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ チルセルロース、ポリビニルピロリドン、 リエチレングリコール等が挙げられる。こ らは単独、もしくは混合して使用すること できる。

 なかでも重合度1000~2000、けん化度85%以上 ポリビニルアルコール、シラノール変性ポ ビニルアルコール、ポリビニルブチラール 樹脂基材との密着性、耐クラック性、めっ 液に対する耐薬品性、経済性の点で好まし 。

 重合度が1000未満の場合、樹脂被膜強度が 不足するおそれがある。2000を超えると塗工 定性が悪くなる場合がある。けん化度が85% 満の場合にも樹脂被膜強度が不足するおそ がある。

 (iii)微粒子
 上記樹脂被膜用材料に使用される微粒子と ては無機微粒子が好ましく、具体的にはマ カ、タルク、アルミナ、擬ベーマイト、炭 カルシウム、ガラス、シリカ、ゼオライト カオリナイト、ジルコニア、セリア、アル ノシリケート等のセラミック系微粒子を用 ることができる。これらは単独、もしくは 合して使用することができる。これらの中 は、アルミナ、擬ベーマイトが耐久性、経 性の点で特に好ましい。

 粒径は特に限定されないが、10~200nmが好 しく、特に25~100nmのものが好ましい。粒径が 10nm未満の場合、充分な空隙を確保できない 合がある。200nmを超えると樹脂被膜の強度低 下、塗工液の安定性低下を招き、加えて樹脂 被膜の透明性が下がることで用途によっては 基材の変色が問題になる場合もある。

 微粒子を配合する場合、上記親水性樹脂 微粒子との重量比は、親水性樹脂:微粒子=1: 6~1:15の割合が好ましい。微粒子の比率が多す ぎると、微粒子間をつなぐ樹脂が不足するた めに微粒子同士の密着性が悪くなり、充分な 被膜強度が得られないおそれがある。微粒子 の比率が少なすぎると、余剰な樹脂が粒子間 を埋めてしまうため空隙率が低下し、充分な クッション効果が得られないおそれがある。

 (iv)その他の添加剤
 本発明の樹脂被膜用樹脂材料には、必要に じて種々の公知の添加剤、例えば表面調整 、架橋剤等を添加することができる。

 表面調整剤は、樹脂溶液の基材への濡れ や被膜の表面状態の調整を目的として配合 れる。例えばアセチレンアルコール系、ア チレングリコール系、シリコン系、フッ素 の界面活性剤が挙げられる。

 架橋剤は、樹脂同士や樹脂と微粒子の間 架橋することにより被膜強度を向上させ、 膜の密着性を向上させる目的で配合される 例えば、トリレンジイソシアネート、ジフ ニルメタン-4,4´-ジイソシアネート、ヘキサ メチレンジイソシアネート、イソホロンジイ ソシアネート等のジイソシアネート類および そのブロック体、n-ブチル化メラミン樹脂、 ソブチル化メラミン樹脂、ブチル化尿素樹 、ブチル化メラミン尿素共縮合樹脂等のア ノ樹脂類、ビスフェノールA型エポキシ樹脂 、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ク レゾールノボラック型エポキシ樹脂類等のエ ポキシ樹脂類、ホウ酸、グリオキザール、カ ップリング剤等が挙げられる。さらにその硬 化促進剤として、ジブチルスズジラウレート 、3級アミン類およびその塩、多塩基酸無水 類、イミダゾール類、ジシアンジアミド、 ラミン、ベンゾグアナミン、メタンスルホ 、パラトルエンスルホン酸等が挙げられる

(3)樹脂被膜の形成方法
 樹脂被膜は、必要成分を溶解もしくは分散 せた塗工液を基材に塗工して乾燥させるこ で得ることができる。塗工方法はロールコ ター、バーコーター、フローティングナイ コーター、ダイコーター、グラビアコータ 、カーテンコーター、ブレードコーター、 プレー法、浸漬法等の公知の方法を用いる とができる。

 微粒子を含まない樹脂被膜を形成する場 、樹脂被膜形成用材料の樹脂を特定の有機 剤及び水に溶解したもの(懸濁液)を塗工液 して用い、該塗工液の塗布後、塗膜に対し 複数工程による乾燥処理を行うことにより 所望の空隙を有し本発明の硬化条件を満た 樹脂被膜を形成することができる。

 有機溶剤としては、メチルエチルケトン( MEK)やアセトン等のケトン系溶剤、テトラヒ ロフラン等のエーテル系溶剤、トルエン等 芳香族系溶剤、石油スピリット等の石油系 剤が挙げられる。これらの溶剤は、沸点の なる2種(低沸点のものと高沸点のもの)を組 合わせて混合有機溶剤として用いる。

 低沸点の有機溶剤の好ましい沸点は50~100℃ より好ましくは60~80℃であり、そのような 機溶剤の具体例としてはケトン系溶剤及び ーテル系溶剤が挙げられる。
 高沸点の有機溶剤の好ましい沸点は100℃以 、より好ましくは100~130℃であり、そのよう な有機溶剤の具体例としては芳香族系溶剤及 び石油系溶剤が挙げられる。

 また、低沸点の有機溶剤と高沸点の有機溶 の比率は、好ましくは低沸点の有機溶剤:高 沸点の有機溶剤=9:1~3:7(重量比)である。
 このような混合有機溶剤の特に好ましい組 合わせは、MEKとトルエンの組み合わせであ 。
 かかる混合有機溶剤と水との組み合わせか なる混合溶媒において、有機溶剤と水との 合は、好ましくは混合有機溶剤:水=5:3~8:1(重 量比)である。

 また、塗工液中の樹脂固形分の割合(樹脂 濃度)は特に限定されないが、樹脂としてポ ウレタンを用いた場合、塗工液全量に対し5~ 20重量%の固形分を含むように塗工液を調製す るのが好ましい。

 微粒子を含まない樹脂被膜の形成におい 、塗膜に対する複数工程による乾燥処理は 具体的には初期乾燥工程(乾燥温度100℃未満 :有機溶剤Aの沸点以下)及び後期乾燥工程(乾 温度100℃以上)からなるのが好ましい。

 微粒子を含まない樹脂被膜の好ましい被 形成条件を以下に記述する。なお、「有機 剤A」は沸点の異なる2種の有機溶剤のうち 沸点のものであり、「有機溶剤B]は高沸点の ものである。

<条件>
 初期乾燥工程(乾燥温度100℃未満:有機溶剤A 沸点以下)の好ましい条件は、ここでは、乾 燥温度=50℃~79.6℃未満、乾燥時間=30sec~120secで ある。低沸点の有機溶剤A(たとえばMEK)が優先 的に蒸発し、塗布された基材上の樹脂分散溶 液が相分離を始める。樹脂は有機溶剤B(たと ばトルエン)に多く存在するようになり、不 均一な塗布状態になる。(空隙形成の初期状 )。
 後期乾燥工程(乾燥温度100℃以上)の好まし 条件は、ここでは、乾燥温度=100℃~130℃、乾 燥時間=30sec~120secである。相分離した水相が 材上にて弾き空隙形成を発展させながら、 及び有機溶剤Bを蒸発させ、形成された空隙 固定安定化する。

 一方、微粒子を含む樹脂被膜の形成にお ては、塗工液は親水性樹脂と微粒子を水に 解(分散)させたものである。塗工液全量中 おける固形分(親水性樹脂及び微粒子)の割合 は特に限定されないが、好ましくは5~20重量% ある。

 また、上記塗工液の塗布後、塗膜に対し 温での急激な乾燥を行う。具体的には、塗 液の塗布後、100~150℃の高温にて2~5分間乾燥 させることで、硬度20~70の樹脂被膜を得るこ ができる。微粒子を含む塗膜から高温にて 激に水を蒸発させることで、樹脂被膜内に 隙を形成させることができるものと考えら る。乾燥時間が長すぎると樹脂の硬化が進 過ぎて硬度が70を超えてしまうため、印刷 ターンのライン幅が精細でなくなるおそれ あり、また乾燥時間が短すぎると被膜強度 低下する場合がある。

 このようにして得られる樹脂被膜の厚みは に限定されないが、好ましくは3~15μm、より 好ましくは5~10μmである。樹脂被膜の厚みが なすぎると印刷パターンのライン幅が精細 なくなるという欠点が生じ、厚すぎると皮 強度が低下するという欠点が生じる。
 また後述するように、この樹脂被膜は、導 性ペーストあるいは無電解めっき触媒イン に用いられる溶媒に対し、非溶解性である とが好ましい。上記樹脂被膜用材料によっ 形成される樹脂被膜は、かかる溶媒に対し おむね非溶解性である。

2.工程(b):細線パターン形成工程
 工程(b)では、工程(a)で形成された樹脂被膜 に細線パターンを形成する。細線パターン 形成としては、凹版印刷もしくは孔版印刷 手法を用いて導電性ペーストによる細線パ ーンを形成する方法、あるいは凹版印刷も くは孔版印刷の手法を用いて無電解めっき 媒インクによる細線パターンを形成し、次 でめっき処理により該細線パターン上に金 被膜を形成する方法が挙げられる。

(1)導電性ペーストによる細線パターンの形成
 導電性ペーストによって細線パターンを形 する場合、使用する導電性ペーストには、 およそこの分野で通常使用されるものが含 れる。成分としては、ポリエステル樹脂、 ポキシ樹脂、エチルセルロース樹脂、又は クリル樹脂等のバインダーに、カーボン、 、銀、銅、又はニッケル等の導電性付与粉 を40%~95重量%含有させ、体積抵抗率を10ラ10 -3 ~10ラ10 0 ω・cmとしたペーストが最適である。
 また、溶剤としては、テルピネオール、グ コールエーテル系、グリコールエステル系 が用いられる。

 導電性ペーストを用いて細線パターンを 刷する場合の印刷方法としては、凹版印刷 しくは孔版印刷が選択される。凹版印刷と ては、グラビアロールを用いたダイレクト ラビア印刷が好ましい。孔版印刷としては 謄写印刷やスクリーン印刷が挙げられるが スクリーン印刷が好ましい。

(2)無電解めっき処理による導電性細線の形成
 無電解めっき処理によって導電性細線を形 する場合は、まず無電解めっき触媒インク よって細線パターンを形成する。無電解め き触媒インクは、無電解めっき触媒成分を 有するインクであり、通常、無電解めっき 媒成分の他にバインダー樹脂及び溶剤が含 れる。

 (i)無電解めっき触媒成分
 前記無電解めっき触媒インクに含まれる無 解めっき触媒成分としては、Pd、Au、Ag、Pt の貴金属コロイド粒子、Cu、Ni、Fe、Co等の各 種金属微粒子、及びこれらの塩化物、硫酸塩 、硝酸塩、アンモニア塩などを用いることが できる。特に触媒能と経済性のバランスの点 でPd(パラジウム)が好ましい。

 (ii)バインダー樹脂
 バインダー樹脂は、無電解めっき触媒イン に対し、印刷方法に適した粘性を与え、触 -樹脂被膜間の結合力を向上させる目的で配 合される。例えばポリエステル系樹脂、アク リル系樹脂物、酢酸ビニル、塩化ビニル、PVA 、PVB等のビニル系樹脂、エチルセルロース系 樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系 樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂 、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、アルキ ッド樹脂等が挙げられる。これらのうちで特 に好ましいものは、PVB等のビニル系樹脂、エ チルセルロース系樹脂である。

 (iii)溶剤
 溶剤は、バインダー樹脂を溶解し、インク 流動性を与える目的で配合される。塗装方 に適した乾燥性を有する溶剤を一種あるい 二種以上適宜組み合わせて使用する。
 例えば水、メタノール、エタノール、イソ ロピルアルコール等のアルコール類、アセ ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ ケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、 ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、 チレングリコール、エチレングリコールエ ルエーテル、エチレングリコールブチルエ テル、ジエチレングリコール、ジエチレン リコールエチルエーテルアセテート、ジエ レングリコールブチルエーテルアセテート プロピレングリコール、プロピレングリコ ルメチルエーテル、プロピレングリコール チルエーテルアセテート、ジプロピレング コールメチルエーテル等のポリアルキレン リコール類とその誘導体、酢酸エチル、酢 ブチル等の酢酸エステル類、γ-ブチロラク ン、N-メチルピロリドン、イソホロン、ジ チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド ターピネオール、ソルベントナフサ等が挙 られる。これらのうちで特に好ましいもの 、ジエチレングリコールブチルエーテルア テート、酢酸エチル、メチルエチルケトン シクロヘキサノンである。

 なお、導電性ペースト又は無電解めっき 媒インクに用いられる溶剤としては、樹脂 膜に含まれる樹脂に対して非溶解性となる うな溶剤の組み合わせを選択しなければな ない。ここで言う非溶解性とは、樹脂基材 に樹脂被膜を形成したものを、溶剤に10分 浸漬させ充分に乾燥させた後に、JIS-K-5600-5-6 のクロスカット法により剥離試験を行った結 果が15%以下であることを意味する。

 (iv)印刷方法
 無電解めっき触媒インクを用いて細線パタ ンを印刷する方法としては、凹版印刷もし は孔版印刷が選択される。凹版印刷として 、グラビアロールを用いたダイレクトグラ ア印刷が好ましい。孔版印刷としては、謄 印刷やスクリーン印刷が挙げられるが、ス リーン印刷が好ましい。

 (v)めっき処理
 無電解めっき処理方法としては、通常行わ ている銅やニッケル、もしくはそれらの合 を用いる方法が挙げられる。さらにこれら 熱処理して被印刷物との接着強度を高めた 、酸化や硫化により黒色化したりすること よって、接着性や色を変化させることもで る。

 本発明では、この無電解めっきによって 成された金属被膜の上に、必要であれば、 気めっきなどの手法で、重ねて金属被膜を 成しても良い。電気めっきには、通常用い れる銅やニッケル、もしくはそれらの合金 使用することができる。また、さらに無電 めっきを施して導電性を高めたり、金属層 酸化や硫化させて黒色化したりするなどに り、導電性や色を変化させることもできる

(3)細線パターン
 本発明の導電性細線のパターンは、ストラ プやメッシュ状の形状を取ることができ、 えば、三角形、四角形、六角形、八角形な の多角形や円形などを複数組み合わせてメ シュ状とすることができる。この導電性細 のライン幅は5~50μmが好ましく、ラインとラ インのスペースは100~700μmが好ましい。また モアレを解消するためにバイアスをつけて 良い。ライン幅幅が5μm未満では、導電性が 足し、十分な電磁波の遮蔽ができない虞が り、またライン幅が50μmを超えると透光性 低下する虞がある。また、ラインとライン スペースが100μm未満の場合には、透光性が 下する虞があり、スペースが700μmを超えた 合は、導電性が悪くなる虞がある。

 導電性細線の厚さは0.1~15μmが好ましく、 つ、1≦W/T≦500(導電性細線の幅W、導電性細 の高さT)を満たすものであると、他基材と 貼り合わせで気泡の混入を防ぐことができ 。W/Tが1未満では、他基材との張り合わせた に、気泡が混入するため透光性が悪くなる 合があり、W/Tが500を超えると、導電性細線 のものにより透光性が悪くなったり、導電 細線の剥がれが起き易くなったりする場合 ある。

 以下、実施例により本発明をより詳細に 明するが、本発明はこれら実施例に限定さ るものではない。なお、以下の実施例で「 」は「重量部」を表す。

[評価方法]
 以下の各実施例、比較例により得られた各 料は、次の方法により評価をした。なお、 記各評価はいずれも該試料の5ヵ所を測定し て実施した。結果を表1に示す。
(1)樹脂被膜の硬度の測定
 樹脂被膜を形成後、JIS-K-6253タイプAの測定 法にて硬度を測定した。

(2)空隙率の算出
 樹脂被膜が形成されている樹脂基材を10cm×1 0cmに切り取り、被膜の厚みを測定して見かけ の体積V(cm 3 )を求めた。さらに、試料の重量(g)を測定し 樹脂被膜に使用されている固形分成分の比 (ρ)から樹脂被膜が占める体積v(cm 3 )を求め、次式により樹脂被膜の体積空隙率(% )を算出した。
式:体積空隙率(%)={(V-v)/V}×100

(3)細線の精細性評価
得られた導電性細線のライン幅をレーザー顕 微鏡(オリンパス株式会社製 LEXT OLS3000)にて 察し、ライン幅を評価した。
(4)被膜強度の評価
 樹脂被膜を形成後、JIS-K-5600-5-1のマンドレ 10mmにおける測定方法にて被膜強度を測定し レーザー顕微鏡にて皮膜表面を観察して以 の基準で被膜強度を評価した。
○:クラックなし
×:クラック多数有り
××:クラック多数、被膜の剥離
-:測定対象が無いため未測定

<実施例1>
(1)樹脂被膜形成用塗工液の調液
 ポリビニルアルコール水溶液(積水化学工業 株式会社製、商品名「エスレックKW-1」、固 分10部に調製)8部、粒径20~30μmのアルミナを 散させた水溶液(アルミナ微粒子量;10重量%)92 部を混合して塗工液1を調液した。

(2)樹脂被膜の形成
 厚み125μmのポリエステルフィルムに、上記 工液1を塗工液量60g/m 2 となるようにダイコーターにて塗工し、熱風 乾燥機中150℃で2分間乾燥して樹脂被膜を得 。得られた樹脂被膜の厚みは6~7μmであった

(3)パターン印刷
 正方形格子柄の細線からなるメッシュパタ ンのスクリーン版を使用して、スクリーン 刷を行い、印刷パターンを作成した。この きの印刷インクにはパラジウム触媒インク 使用した。パラジウム触媒インクに使用し 溶剤はジエチレングリコールブチルエーテ アセテートであり、樹脂被膜に対する前記J IS-K-5600-5-6のクロスカット法による剥離試験 果が15%以下であることを確認してある。ス リーン版の細線の線幅は20μm、ラインとライ ンのスペースは200μmとした。

(4)めっきによる金属被膜の形成
 印刷パターン作成後、無電解銅めっき(奥野 製薬株式会社製、OPC-750無電解銅M)を施した。 さらに電解銅めっき液(硫酸銅水溶液)を用い 電気銅めっき処理を施して、導電性細線を 成したフィルム(試料)を得た。得られた試 について各評価を行った結果を、表1に示す

<実施例2>
(1)樹脂被膜形成用塗工液の調液
 ポリビニルアルコール水溶液(積水化学工業 株式会社製、商品名「エスレックKW-1」、固 分10部に調製)12部、粒径20~30μmのアルミナを 散させた水溶液(固形分10部)88部を混合して 工液2を調液した。

(2)樹脂被膜の形成
 厚み125μmのポリエステルフィルムに上記塗 液2を塗工液量60g/m 2 となるようにダイコーターにて塗工し、熱風 乾燥機中150℃で2分間乾燥して樹脂被膜を得 。
(3)パターン印刷
 実施例1と同様に、スクリーン印刷にてパラ ジウム触媒インクを印刷し、印刷パターンを 作製した。
(4)めっきによる金属被膜の形成
 実施例1と同様にめっき処理を施して、導電 性細線を形成したフィルム(試料)を得た。得 れた試料について各評価を行った結果を、 1に示す。

<実施例3>
(1)樹脂被膜形成用塗工液の調液
 ポリウレタン樹脂100部、架橋剤1部、MEK/ト エン混合液(混合比1:2)60部、MEK/水混合液(混 比1:10)70部を混合して塗工液3を調液した。

(2)樹脂被膜の形成
 厚み125μmのポリエステルフィルムに上記塗 液3を塗工液量30g/m 2 となるようにドクターナイフコーターで塗工 し、熱風乾燥機中70℃で1分間、その後130℃で 1分間乾燥して樹脂被膜を得た。

(3)パターン印刷
 正方形格子柄の細線からなるメッシュパタ ンのグラビア印刷用版を使用してグラビア 刷を行い、印刷パターンを作成した。この きの印刷インクは導電性ペーストを使用し 。ここで使用した導電性ペーストは、エチ セルロース樹脂(8重量%)に導電性付与粉末で ある銀を含む固形成分(60重量%)を配合したも である。また、使用した溶剤はグリコール ステル系であり、JIS-K-5600-5-6のクロスカッ 法による剥離試験結果は15%以下であること 確認してある。グラビア印刷用版の細線の 幅は20μm、ラインとラインのスペースは200・ mとした。
 このようにして得られた導電性細線を形成 たフィルム(試料)について、各評価を行っ 結果を、表1に示す。

<比較例1>
(1)樹脂被膜形成用塗工液の調液
 実施例1と同様に、塗工液1を調液した。
(2)樹脂被膜の形成
 厚み125μmのポリエステルフィルムに塗工液1 を塗工液量60g/m 2 となるようにダイコーターにて塗工し、熱風 乾燥機中150℃で8分間乾燥して樹脂被膜を得 。
(3)パターン印刷
 実施例1と同様に、スクリーン印刷にてパラ ジウム触媒インク印刷し、印刷パターンを作 製した。
(4)めっきによる金属被膜の形成
 実施例1と同様に、めっき処理を施して、導 電性細線を形成したフィルム(試料)を得た。 られた試料について各評価を行った結果を 表1に示す。

<比較例2>
(1)樹脂被膜形成用塗工液の調液
 ポリビニルアルコール水溶液(積水化学工業 株式会社製、商品名「エスレックKW-1」、固 分10部に調製)5部、粒径20~30μmのアルミナを 散させた水溶液(固形分10部)95部を混合して 工液4を調液した。
(2)樹脂被膜の形成
 厚み125μmのポリエステルフィルムに塗工液4 を塗工液量60g/m 2 となるようにダイコーターにて塗工し、熱風 乾燥機中150℃で2分間乾燥して樹脂被膜を得 。
(3)パターン印刷
 実施例1と同様に、スクリーン印刷にてパラ ジウム触媒インクを印刷し、印刷パターンを 作製した。
(4)めっきによる金属被膜の形成
 実施例1と同様に、めっき処理を施して、導 電性細線を形成したフィルム(試料)を得た。 られた試料について各評価を行った結果を 表1に示す。

<比較例3>
(1)パターン印刷
 樹脂被膜を形成させていない厚み125μmのポ エステルフィルムに対して、実施例1と同様 に、スクリーン印刷にてパラジウム触媒イン クを印刷し、印刷パターンを作製した。
(2)めっきによる金属被膜の形成
 実施例1と同様に、めっき処理を施して、導 電性細線を形成したフィルム(試料)を得た。 られた試料について各評価を行った結果を 表1に示す。

 本発明によれば、にじみや断裂のない高 細な導電性細線を有する導電性部材を安価 製造することができる。