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Title:
METHOD FOR MANUFACTURING OPTICAL MEMBER, PARENT MATERIAL FOR MANUFACTURE OF OPTICAL MEMBER, TRANSFER MOLD, LIGHTING SYSTEM FOR DISPLAY DEVICE, DISPLAY DEVICE, AND TELEVISION RECEIVER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028226
Kind Code:
A1
Abstract:
This invention provides a method for manufacturing an optical member, comprising a molding step of molding the shape of a convexed cylindrical lens group (30) comprising a plurality of juxtaposed convexed cylindrical lenses (29) on a curing resin layer provided on one side of a light transparent sheet (126), an exposure step of exposing a photosensitive adhesive layer provided on the other side surface of the light transparent sheet (126) to light (L) through the convexed cylindrical lens group (30), and a light reflective material forming step of forming a light reflective material on the photosensitive adhesive layer after the exposure (L). The method is characterized in that, in the molding step, the shape of the convexed cylindrical lens group (30) is molded so that the longitudinal direction of the convexed cylindrical lens (29) is inclined to the end side direction of the light transparent sheet (126).

Inventors:
TAKATA YOSHIKI
Application Number:
PCT/JP2008/055435
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
March 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
TAKATA YOSHIKI
International Classes:
G02B5/02; F21S2/00; F21V5/00; F21V5/04; G02B3/00; G02F1/13357; F21Y103/00
Domestic Patent References:
WO2006057751A12006-06-01
Foreign References:
JP2001201611A2001-07-27
JP2007078958A2007-03-29
JP2006017957A2006-01-19
JP2003337331A2003-11-28
JPH10241434A1998-09-11
JP2004029669A2004-01-29
JP2005123046A2005-05-12
Other References:
None
See also references of EP 2184626A4
Attorney, Agent or Firm:
GORO, Kazuo et al. (5th Floor Nittochi Nagoya Bldg.,1-1, Sakae 2-chome, Naka-ku, Nagoya-shi Aichi 08, JP)
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Claims:
 透光性シートの片面に対して、硬化性樹脂層を形成する工程と、
 前記硬化性樹脂層に対して、複数の凸レンズが並列してなる凸レンズ群の形状を成形する成形工程と、
 前記硬化性樹脂層を硬化する工程と、
 前記透光性シートのうち前記凸レンズ群を形成した側とは反対側の面に、感光性接着剤層を形成する工程と、
 前記感光性接着剤層に対して、前記凸レンズ群を介して露光を行う露光工程と、
 前記露光を行った後の前記感光性接着剤層に対して、光反射性材料を形成する光反射性材料形成工程と、含み、
 前記成形工程は、前記透光性シートの端辺方向に対して前記凸レンズの長手方向が傾きを有してなる形で、当該凸レンズ群の形状を成形するものであり、
 前記露光工程では、前記凸レンズ群の集光作用により、前記感光性接着剤層のうち、前記凸レンズ群を構成する各凸レンズの境界部に非露光部が形成されて、当該非露光部が接着性を備える一方、露光部は接着性を備えないものとされ、
 前記光反射性材料形成工程では、前記感光性接着剤層の前記非露光部に対して当該光反射性材料が選択的に形成されることを特徴とする光学部材の製造方法。
 前記成形工程において、前記凸レンズの長手方向は、前記透光性シートの端辺方向に対して3°~10°傾いてなることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学部材の製造方法。
 前記成形工程において、前記凸レンズの長手方向は、前記透光性シートの端辺方向に対して4°~7°傾いてなることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学部材の製造方法。
 透光性シートの片面に対して、硬化性樹脂層を形成する工程と、
 前記硬化性樹脂層に対して、複数の凸レンズが並列してなる凸レンズの形状を成形する成形工程と、
 前記硬化性樹脂層を硬化する工程と、
 前記透光性シートのうち前記凸レンズ群を形成した側とは反対側の面に、感光性接着剤層を形成する工程と、
 前記感光性接着剤層に対して、前記凸レンズ群を介して露光を行う露光工程と、
 前記露光を行った後の前記感光性接着剤層に対して、光反射性材料を形成する光反射性材料形成工程と、含み、
 前記成形工程は、前記凸レンズをそれぞれ長手方向に蛇行を繰り返してなるジグザグ構造を有する形状で成形するものであり、
 前記露光工程では、前記凸レンズ群の集光作用により、前記感光性接着剤層のうち、前記凸レンズ群を構成する各凸レンズの境界部に非露光部が形成されて、当該非露光部が接着性を備える一方、露光部は接着性を備えないものとされ、
 前記光反射性材料形成工程では、前記感光性接着剤層の前記非露光部に対して当該光反射性材料が選択的に形成されることを特徴とする光学部材の製造方法。
 前記成形工程において、前記凸レンズの蛇行は、前記透光性シートの端辺方向に対して3°~10°傾いてなることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の光学部材の製造方法。
 前記成形工程において、前記凸レンズの蛇行は、前記透光性シートの端辺方向に対して4°~7°傾いてなることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の光学部材の製造方法。
 透光性シートの片面に対して、硬化性樹脂層を形成する工程と、
 前記硬化性樹脂層に対して、複数の凸レンズが並列してなる凸レンズ群の形状を成形する成形工程と、
 前記硬化性樹脂層を硬化する工程と、
 前記透光性シートのうち前記凸レンズ群を形成した側とは反対側の面に、感光性接着剤層を形成する工程と、
 前記感光性接着剤層に対して、前記凸レンズ群を介して露光を行う露光工程と、
 前記露光を行った後の前記感光性接着剤層に対して、光反射性材料を形成する光反射性材料形成工程と、含み、
 前記成形工程は、前記凸レンズを、それぞれ前記透光性シートの端辺方向に対して平行な第1辺部と、前記透光性シートの端辺方向に対して傾きを有した第2辺部とをその長手方向に繰り返し形成されてなる形状で成形するものであり、
 前記露光工程では、前記凸レンズ群の集光作用により、前記感光性接着剤層のうち、前記凸レンズ群を構成する各凸レンズの境界部に非露光部が形成されて、当該非露光部が接着性を備える一方、露光部は接着性を備えないものとされ、
 前記光反射性材料形成工程では、前記感光性接着剤層の前記非露光部に対して当該光反射性材料が選択的に形成されることを特徴とする光学部材の製造方法。
 前記成形工程において、前記第2辺部は、前記透光性シートの端辺方向に対して3°~10°傾いてなることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の光学部材の製造方法。
 前記成形工程において、前記第2辺部は、前記透光性シートの端辺方向に対して4°~7°傾いてなることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の光学部材の製造方法。
 前記光反射性材料形成工程の後、当該光反射性材料を形成した側の面に拡散シートを形成する工程を含むことを特徴とする請求の範囲第1項ないし第9項のいずれか1項に記載の光学部材の製造方法。
 透光性シートと、
 前記透光性シートの片面に形成され、複数の凸レンズが並列してなる凸レンズ群と、
 前記透光性シートのうち前記凸レンズ群を形成した側とは反対側の面であって、前記凸レンズ群を構成する各凸レンズの境界部に選択的に配された光反射層と、を備え、
 前記凸レンズ群は、前記透光性シートの端辺方向に対して前記凸レンズの長手方向が傾きを有してなる形で配列されてなることを特徴とする光学部材製造用母材。
 前記凸レンズの長手方向は、前記透光性シートの端辺方向に対して3°~10°傾いてなることを特徴とする請求の範囲第11項に記載の光学部材製造用母材。
 前記凸レンズの長手方向は、前記透光性シートの端辺方向に対して4°~7°傾いてなることを特徴とする請求の範囲第11項に記載の光学部材製造用母材。
 透光性シートと、
 前記透光性シートの片面に形成され、複数の凸レンズが並列してなる凸レンズ群と、
 前記透光性シートのうち前記凸レンズ群を形成した側とは反対側の面であって、前記凸レンズ群を構成する各凸レンズの境界部に選択的に配された光反射層と、を備え、
 前記凸レンズ群は、前記凸レンズをそれぞれ長手方向に蛇行を繰り返してなるジグザグ構造を有する形状で構成したものであることを特徴とする光学部材製造用母材。
 前記凸レンズの蛇行は、前記透光性シートの端辺方向に対して3°~10°傾いてなることを特徴とする請求の範囲第13項に記載の光学部材製造用母材。
 前記凸レンズの蛇行は、前記透光性シートの端辺方向に対して4°~7°傾いてなることを特徴とする請求の範囲第13項に記載の光学部材製造用母材。
 透光性シートと、
 前記透光性シートの片面に形成され、複数の凸レンズが並列してなる凸レンズ群と、
 前記透光性シートのうち前記凸レンズ群を形成した側とは反対側の面であって、前記凸レンズ群を構成する各凸レンズの境界部に選択的に配された光反射層と、を備え、
 前記凸レンズ群は、前記凸レンズを、それぞれ前記透光性シートの端辺方向に対して平行な第1辺部と、前記透光性シートの端辺方向に対して傾きを有した第2辺部とをその長手方向に繰り返し形成されてなる形状で構成したものであることを特徴とする光学部材製造用母材。
 前記凸レンズの前記第2辺部は、前記透光性シートの端辺方向に対して3°~10°傾いてなることを特徴とする請求の範囲第17項に記載の光学部材製造用母材。
 前記凸レンズの前記第2辺部は、前記透光性シートの端辺方向に対して4°~7°傾いてなることを特徴とする請求の範囲第17項に記載の光学部材製造用母材。
 前記透光性シートに対して、前記光反射層を挟む形で貼着された拡散シートを更に備えることを特徴とする請求の範囲第11項ないし第10項のいずれか1項に記載の光学部材製造用母材。
 搬送されるシートに対して成形を行うための転写型であって、
 表面に凹レンズ形状が形成されたドラム状のローラからなり、
 前記ローラが、前記シートの搬送に伴って回転しつつ前記シートと当接するものであり、その凹レンズ形状が、当該ローラの回転方向に対して傾きを有して形成されてなることを特徴とする転写型。
 前記凹レンズ形状が、前記ローラの周面に螺旋状に形成されてなることを特徴とする請求の範囲第21項に記載の転写型。
 光源と、前記光源の光出射側に配された請求の範囲第11項ないし第20項のいずれか1項に記載の光学部材製造用母材から切り取られた光学部材と、を備えることを特徴とする表示装置用照明装置。
 請求の範囲第23項に記載の表示装置用照明装置と、前記表示装置用照明装置の光出射側に配される表示パネルと、を備えることを特徴とする表示装置。
 前記表示パネルは、一対の基板間に液晶層を挟持してなる液晶パネルであることを特徴とする請求の範囲第24項に記載の表示装置。
 請求の範囲第24項又は第25項に記載の表示装置を備えることを特徴とするテレビ受信装置。
Description:
光学部材の製造方法、光学部材 造用母材、転写型、表示装置用照明装置、 示装置、テレビ受信装置

 本発明は、光学部材の製造方法、光学部 製造用母材、転写型、表示装置用照明装置 表示装置、及びテレビ受信装置に関する。

 液晶表示装置は、表示パネルである液晶パ ルと、液晶パネルの背面側に設置される外 光源であるバックライトとからなる構成が 般的である。このうち、バックライトには 線状の光源である冷陰極管が複数本備えら るとともに、冷陰極管の光出射側には、各 陰極管から発せられる光を均一な面状に変 するための光学部材が備えられている。光 部材としては、例えば拡散板、拡散シート レンズシート、及び輝度上昇シートなどが 数枚積層された構成のものがある。このよ な積層構成の光学部材では、出射光が表示 使われない方向に拡散され易く、光の利用 率が低いという問題があった。そこで、光 利用効率を改善した光学部材の一例が例え 特許文献1に開示されている。

特開2005-221619公報

(発明が解決しようとする課題)
 上記特許文献1に開示された光学部材は、片 面に単位レンズを複数配列してなるレンズ部 が設けられるのに対し、他面に開口部を有す る反射層が設けられた構成とされている。こ の場合、反射層が単位レンズの非集光部に対 応した領域に配されるのに対し、開口部が単 位レンズの集光部に対応した領域に配されて いるので、反射層と開口部との大きさの比率 を調整することで、光の拡散角度を容易にコ ントロールすることができるものとされてい る。したがって、表示に使われない方向への 出射光を低減でき、光の利用効率を改善でき るのである。

 一方、上記のような光学部材を使用した 合、次のような問題が生じる可能性がある すなわち、液晶パネルに備えられる画素の 列と、レンズ部をなす単位レンズの配列と 間に干渉が生じた場合には、モアレという 渉縞が発現する可能性がある。このような アレは、表示装置の視認性を低下させ、表 品質低下の要因となり得る。

 そこで、このモアレを回避する方法とし 、例えば光学部材をロール状のシートから 断する場合に、レンズ部の配列が光学部材 端辺方向に対して傾くように裁断する手法 ある。つまり、長手方向に沿って単位レン が配列したシートから矩形状の光学部材を り取る場合に、光学部材の端辺方向が、単 レンズの配列方向(シートの長手方向)に対 て斜め方向となるように切り取ることで、 単位レンズの配列が矩形状の光学部材の端 方向に対して傾斜を有したものとなる。そ て、この光学部材を矩形状の液晶パネルと 辺方向が一致するように配置することで、 素の配列と、レンズ部をなす単位レンズの 列との間にズレを生じさせ、その結果、両 の間の干渉を抑え、モアレの発生を抑制若 くはモアレの視認を抑制することが可能と るのである。ところが、このような裁断方 では、ロール状のシートの長手方向に対し 斜め方向に裁断を行うため、当該裁断によ 取り効率が低く、量産性が極度に低いもの なる。

 本発明は、このような事情に基づいて完成 れたものであって、例えば液晶パネル等の ックライトに用いた場合にモアレ等の不具 発生を簡便に抑制することができ、しかも を指向ないし拡散することで面状化させる とが可能な光学部材を、効率良く製造でき 量産性に優れ、低コストで製造できる方法 提供することを目的としている。
 また、表示装置に適用した場合に、モアレ 生じにくく、光源光を指向ないし拡散する とで面状化させることが可能な光学部材を 便に獲得可能な光学部材製造用母材を提供 ることを目的としている。
 また、そのような光学部材の製造に適した 写型を提供することを目的としている。
 また、そのような光学部材を備えた表示装 用照明装置を提供することを目的としてい 。
 また、そのような表示装置用照明装置を備 た表示装置、さらにはそのような表示装置 備えたテレビ受信装置を提供することを目 としている。

(課題を解決するための手段)
 上記課題を解決するために、本発明の光学 材の製造方法は、その一態様として、透光 シートの片面に対して、硬化性樹脂層を形 する工程と、前記硬化性樹脂層に対して、 数の凸レンズが並列してなる凸レンズ群の 状を成形する成形工程と、前記硬化性樹脂 を硬化する工程と、前記透光性シートのう 前記凸レンズ群を形成した側とは反対側の に、感光性接着剤層を形成する工程と、前 感光性接着剤層に対して、前記凸レンズ群 介して露光を行う露光工程と、前記露光を った後の前記感光性接着剤層に対して、光 射性材料を形成する光反射性材料形成工程 、含み、前記成形工程は、前記透光性シー の端辺方向に対して前記凸レンズの長手方 が傾きを有してなる形で、当該凸レンズ群 形状を成形するものであり、前記露光工程 は、前記凸レンズ群の集光作用により、前 感光性接着剤層のうち、前記凸レンズ群を 成する各凸レンズの境界部に非露光部が形 されて、当該非露光部が接着性を備える一 、露光部は接着性を備えないものとされ、 記光反射性材料形成工程では、前記感光性 着剤層の前記非露光部に対して当該光反射 材料が選択的に形成されることを特徴とす 。

 このような製造方法によると、光を好適 面状化することが可能で、例えば表示装置 適用した場合にモアレ等の表示不具合が生 難い若しくは視認され難いものを、低コス で製造することが可能となる。具体的には 透光性シートに凸レンズを形成する際、当 透光性シートの端辺方向に対して凸レンズ 長手方向が傾きを有してなる形でレンズ成 を行うものとしているため、従来のように レンズの長手方向を光学部材の端辺方向に して傾けるべく、透光性シートの端辺方向( すなわち光学部材の端辺方向)に対して斜め 向に裁断する必要がないものとされている したがって、シートの取り効率が低下する 態が生じ難く、非常に高効率で量産性に優 た製造方法となる。また、露光工程では、 レンズ群の集光作用により、感光性接着剤 のうち、凸レンズ群を構成する各凸レンズ 境界部に接着性のある非露光部が形成され その接着性のある非露光部に対して選択的 光反射性材料が形成されるものとされてい 。つまり、凸レンズの傾きに沿って、当該 反射性材料からなる光反射層が選択的に配 形成され、その結果、この光反射層の長手 向も透光性シートの端辺方向に対して傾き 有して形成されることとなる。このように 本発明では、凸レンズを透光性シートの端 方向に傾いた形状で成形することで、当該 ンズを介して感光性接着剤層に露光工程を し、その上で光反射性材料を形成するとい 手法により、極めて簡便に、レンズ境界部 光反射層を選択形成することができるので る。そして、最終的には、レンズ及び光反 層付きの透光性シートを、当該シートの端 方向に垂直に裁断するのみで、シートの端 方向に対して傾きを有したレンズを形成す ことができ、これを表示装置用照明装置に して用いた場合にも、表示装置の画素配列 レンズ配列との間でズレを形成できるため モアレ等の表示不具合が生じ難く若しくは 認され難い光学部材を簡便に提供すること 可能となるのである。

 ここで、上記製造方法に係る前記成形工 において、前記凸レンズの長手方向は、前 透光性シートの端辺方向に対して3°~10°傾 てなるものとすることができる。この範囲 傾きに成形することで、様々な大きさの表 パネルに対してモアレが生じ難く、視角特 を向上させることが可能な光学部材を提供 ることが可能となる。

 また、更に好ましくは、前記凸レンズの 手方向は、前記透光性シートの端辺方向に して4°~7°傾いてなるものとすることができ る。この範囲の傾きに成形することで、様々 な大きさの表示パネルに対して一層確実にモ アレが生じ難く、一層視角特性を向上させる ことが可能な光学部材を提供することが可能 となる。

 一方、上記課題を解決するために、本発 の光学部材の製造方法は、その異なる態様 して、透光性シートの片面に対して、硬化 樹脂層を形成する工程と、前記硬化性樹脂 に対して、複数の凸レンズが並列してなる レンズの形状を成形する成形工程と、前記 化性樹脂層を硬化する工程と、前記透光性 ートのうち前記凸レンズ群を形成した側と 反対側の面に、感光性接着剤層を形成する 程と、前記感光性接着剤層に対して、前記 レンズ群を介して露光を行う露光工程と、 記露光を行った後の前記感光性接着剤層に して、光反射性材料を形成する光反射性材 形成工程と、含み、前記成形工程は、前記 レンズをそれぞれ長手方向に蛇行を繰り返 てなるジグザグ構造を有する形状で成形す ものであり、前記露光工程では、前記凸レ ズ群の集光作用により、前記感光性接着剤 のうち、前記凸レンズ群を構成する各凸レ ズの境界部に非露光部が形成されて、当該 露光部が接着性を備える一方、露光部は接 性を備えないものとされ、前記光反射性材 形成工程では、前記感光性接着剤層の前記 露光部に対して選択的に当該光反射性材料 形成されることを特徴とする。

 このような製造方法によると、光を好適 面状化することが可能で、例えば表示装置 適用した場合にモアレ等の表示不具合が生 難い若しくは視認され難いものを、低コス で製造することが可能となる。具体的には 透光性シートに凸レンズを形成する際、長 方向に蛇行を繰り返してなるジグザグ構造 有する形でレンズ成形を行うものとしてい ため、少なくとも蛇行の一部が透光性シー の端辺方向と傾く構成となり、従来のよう 、レンズの長手方向を光学部材の端辺方向 対して傾けるべく、透光性シートの端辺方 (すなわち光学部材の端辺方向)に対して斜 方向に裁断する必要がないものとされてい 。したがって、シートの取り効率が低下す 事態が生じ難く、非常に高効率で量産性に れた製造方法となる。また、露光工程では 凸レンズ群の集光作用により、感光性接着 層のうち、凸レンズ群を構成する各凸レン の境界部に接着性のある非露光部が形成さ 、その接着性のある非露光部に対して選択 に光反射性材料が形成されるものとされて る。つまり、凸レンズのジグザグ構造に沿 て、当該光反射性材料からなる光反射層が 択的に配列形成され、その結果、この光反 層も蛇行し、少なくとも一部が透光性シー の端辺方向に対して傾きを有して形成され こととなる。このように、本発明では、凸 ンズを蛇行したジグザグ構造で成形するこ で、当該レンズを介して感光性接着剤層に 光工程を施し、その上で光反射性材料を形 するという手法により、極めて簡便に、レ ズ境界部に光反射層を選択形成することが きるのである。そして、最終的には、レン 及び光反射層付きの透光性シートを、当該 ートの端辺方向に垂直に裁断するのみで、 ートの端辺方向に対して傾きを有したレン を形成することができ、これを表示装置用 明装置に対して用いた場合にも、表示装置 画素配列とレンズ配列との間でズレを形成 きるため、モアレ等の表示不具合が生じ難 若しくは視認され難い光学部材を簡便に提 することが可能となるのである。

 ここで、上記製造方法に係る前記成形工 において、前記凸レンズの蛇行は、前記透 性シートの端辺方向に対して3°~10°傾いて るものとすることができる。この範囲の傾 に成形することで、様々な大きさの表示パ ルに対してモアレが生じ難く、視角特性を 上させることが可能な光学部材を提供する とが可能となる。

 また、更に好ましくは、前記凸レンズの 行は、前記透光性シートの端辺方向に対し 4°~7°傾いてなるものとすることができる。 この範囲の傾きに成形することで、様々な大 きさの表示パネルに対して一層確実にモアレ が生じ難く、一層視角特性を向上させること が可能な光学部材を提供することが可能とな る。

 一方、上記課題を解決するために、本発 の光学部材の製造方法は、その異なる態様 して、透光性シートの片面に対して、硬化 樹脂層を形成する工程と、前記硬化性樹脂 に対して、複数の凸レンズが並列してなる レンズ群の形状を成形する成形工程と、前 硬化性樹脂層を硬化する工程と、前記透光 シートのうち前記凸レンズ群を形成した側 は反対側の面に、感光性接着剤層を形成す 工程と、前記感光性接着剤層に対して、前 凸レンズ群を介して露光を行う露光工程と 前記露光を行った後の前記感光性接着剤層 対して、光反射性材料を形成する光反射性 料形成工程と、含み、前記成形工程は、前 凸レンズを、それぞれ前記透光性シートの 辺方向に対して平行な第1辺部と、前記透光 性シートの端辺方向に対して傾きを有した第 2辺部とをその長手方向に繰り返し形成され なる形状で成形するものであり、前記露光 程では、前記凸レンズ群の集光作用により 前記感光性接着剤層のうち、前記凸レンズ を構成する各凸レンズの境界部に非露光部 形成されて、当該非露光部が接着性を備え 一方、露光部は接着性を備えないものとさ 、前記光反射性材料形成工程では、前記感 性接着剤層の前記非露光部に対して選択的 当該光反射性材料が形成されることを特徴 する。

 このような製造方法によると、光を好適 面状化することが可能で、例えば表示装置 適用した場合にモアレ等の表示不具合が生 難い若しくは視認され難いものを、低コス で製造することが可能となる。具体的には 透光性シートに凸レンズを形成する際、透 性シートの端辺方向に対して平行な第1辺部 と、透光性シートの端辺方向に対して傾きを 有した第2辺部とをその長手方向に繰り返し 成されてなる形でレンズ成形を行うものと ているため、少なくとも第2辺部が透光性シ トの端辺方向と傾く構成となり、従来のよ に、レンズの長手方向を光学部材の端辺方 に対して傾けるべく、透光性シートの端辺 向(すなわち光学部材の端辺方向)に対して め方向に裁断する必要がないものとされて る。したがって、シートの取り効率が低下 る事態が生じ難く、非常に高効率で量産性 優れた製造方法となる。また、露光工程で 、凸レンズ群の集光作用により、感光性接 剤層のうち、凸レンズ群を構成する各凸レ ズの境界部に接着性のある非露光部が形成 れ、その接着性のある非露光部に対して選 的に光反射性材料が形成されるものとされ いる。つまり、凸レンズの形状に沿って、 該光反射性材料からなる光反射層が選択的 配列形成され、その結果、この光反射層の なくとも一部が透光性シートの端辺方向に して傾きを有して形成されることとなる。 のように、本発明では、凸レンズを第1辺部 び第2辺部で成形することで、当該レンズを 介して感光性接着剤層に露光工程を施し、そ の上で光反射性材料を形成するという手法に より、極めて簡便に、レンズ境界部に光反射 層を選択形成することができるのである。そ して、最終的には、レンズ及び光反射層付き の透光性シートを、当該シートの端辺方向に 垂直に裁断するのみで、シートの端辺方向に 対して傾きを有したレンズを形成することが でき、これを表示装置用照明装置に対して用 いた場合にも、表示装置の画素配列とレンズ 配列との間でズレを形成できるため、モアレ 等の表示不具合が生じ難く若しくは視認され 難い光学部材を簡便に提供することが可能と なるのである。

 ここで、上記製造方法に係る前記成形工 において、前記凸レンズの第2辺部は、前記 透光性シートの端辺方向に対して3°~10°傾い なるものとすることができる。この範囲の きに成形することで、様々な大きさの表示 ネルに対してモアレが生じ難く、視角特性 向上させることが可能な光学部材を提供す ことが可能となる。

 また、更に好ましくは、前記凸レンズの 2辺部は、前記透光性シートの端辺方向に対 して4°~7°傾いてなるものとすることができ 。この範囲の傾きに成形することで、様々 大きさの表示パネルに対して一層確実にモ レが生じ難く、一層視角特性を向上させる とが可能な光学部材を提供することが可能 なる。

 上記各態様の製造方法において、前記光 射性材料形成工程の後、当該光反射性材料 形成した側の面に拡散シートを形成する工 を含むものとすることができる。このよう 拡散シートを形成することで、当該光学部 に拡散性を付与することが可能となる。

 次に、上記課題を解決するために、本発 の光学部材製造用母材は、その一態様とし 、透光性シートと、前記透光性シートの片 に形成され、複数の凸レンズが並列してな 凸レンズ群と、前記透光性シートのうち前 凸レンズ群を形成した側とは反対側の面で って、前記凸レンズ群を構成する各凸レン の境界部に選択的に配された光反射層と、 備え、前記凸レンズ群は、前記透光性シー の端辺方向に対して前記凸レンズの長手方 が傾きを有してなる形で配列されてなるこ を特徴とする。

 このような光学部材製造用母材によると 透光性シートの端辺方向に対して垂直に裁 することのみで、光を所定方向に指向する とが可能な部材であって、例えば表示装置 適用した場合にモアレ等の表示不具合が生 難い若しくは視認され難い光学部材を、低 ストで提供することが可能となる。具体的 は、透光性シートの端辺方向に対して凸レ ズの長手方向が傾きを有してなるため、従 のように、レンズの長手方向を光学部材の 辺方向に対して傾けるべく、透光性シート 端辺方向(すなわち光学部材の端辺方向)に して斜め方向に裁断する必要がないものと れている。したがって、シートの取り効率 低下する事態が生じ難く、非常に高効率で 産性に優れた光学部材製造用母材を提供可 となる。なお、透光性シートはロール状に き取られてなるものが好ましく、この場合 ロール状のシートから所定長さだけ引き出 た後、裁断を順次行うものとすれば良い。

 上記光学部材製造用母材において、前記 レンズの長手方向は、前記透光性シートの 辺方向に対して3°~10°傾いてなるものとす ことができる。この範囲の傾きとすること 、様々な大きさの表示パネルに対してモア が生じ難く、視角特性を向上させることが 能な光学部材を提供することが可能となる

 また、更に好ましくは、前記凸レンズの 手方向は、前記透光性シートの端辺方向に して4°~7°傾いてなるものとすることができ る。この範囲の傾きとすることで、様々な大 きさの表示パネルに対して一層確実にモアレ が生じ難く、一層視角特性を向上させること が可能な光学部材を提供することが可能とな る。

 一方、上記課題を解決するために、本発 の光学部材製造用母材は、その異なる態様 して、透光性シートと、前記透光性シート 片面に形成され、複数の凸レンズが並列し なる凸レンズ群と、前記透光性シートのう 前記凸レンズ群を形成した側とは反対側の であって、前記凸レンズ群を構成する各凸 ンズの境界部に選択的に配された光反射層 、を備え、前記凸レンズ群は、前記凸レン をそれぞれ長手方向に蛇行を繰り返してな ジグザグ構造を有する形状で構成したもの あることを特徴とする。

 このような光学部材製造用母材によると 透光性シートの端辺方向に対して垂直に裁 することのみで、光を所定方向に指向する とが可能な部材であって、例えば表示装置 適用した場合にモアレ等の表示不具合が生 難い若しくは視認され難い光学部材を、低 ストで提供することが可能となる。具体的 は、凸レンズが長手方向に蛇行を繰り返し なるジグザグ構造を有するため、従来のよ に、レンズの長手方向を光学部材の端辺方 に対して傾けるべく、透光性シートの端辺 向(すなわち光学部材の端辺方向)に対して め方向に裁断する必要がないものとされて る。したがって、シートの取り効率が低下 る事態が生じ難く、非常に高効率で量産性 優れた光学部材製造用母材を提供可能とな 。なお、透光性シートはロール状に巻き取 れてなるものが好ましく、この場合、ロー 状のシートから所定長さだけ引き出した後 裁断を順次行うものとすれば良い。

 上記光学部材製造用母材において、前記 レンズの蛇行は、前記透光性シートの端辺 向に対して3°~10°傾いてなるものとするこ ができる。この範囲の傾きとすることで、 々な大きさの表示パネルに対してモアレが じ難く、視角特性を向上させることが可能 光学部材を提供することが可能となる。

 また、更に好ましくは、前記凸レンズの 行は、前記透光性シートの端辺方向に対し 4°~7°傾いてなるものとすることができる。 この範囲の傾きとすることで、様々な大きさ の表示パネルに対して一層確実にモアレが生 じ難く、一層視角特性を向上させることが可 能な光学部材を提供することが可能となる。

 一方、上記課題を解決するために、本発 の光学部材製造用母材は、その異なる態様 して、透光性シートと、前記透光性シート 片面に形成され、複数の凸レンズが並列し なる凸レンズ群と、前記透光性シートのう 前記凸レンズ群を形成した側とは反対側の であって、前記凸レンズ群を構成する各凸 ンズの境界部に選択的に配された光反射層 、を備え、前記凸レンズ群は、前記凸レン を、それぞれ前記透光性シートの端辺方向 対して平行な第1辺部と、前記透光性シート の端辺方向に対して傾きを有した第2辺部と その長手方向に繰り返し形成されてなる形 で構成したものであることを特徴とする。

 このような光学部材製造用母材によると 透光性シートの端辺方向に対して垂直に裁 することのみで、光を所定方向に指向する とが可能な部材であって、例えば表示装置 適用した場合にモアレ等の表示不具合が生 難い若しくは視認され難い光学部材を、低 ストで提供することが可能となる。具体的 は、凸レンズが透光性シートの端辺方向に して傾きを有した第2辺部を有するため、従 来のように、レンズの長手方向を光学部材の 端辺方向に対して傾けるべく、透光性シート の端辺方向(すなわち光学部材の端辺方向)に して斜め方向に裁断する必要がないものと れている。したがって、シートの取り効率 低下する事態が生じ難く、非常に高効率で 産性に優れた光学部材製造用母材を提供可 となる。なお、透光性シートはロール状に き取られてなるものが好ましく、この場合 ロール状のシートから所定長さだけ引き出 た後、裁断を順次行うものとすれば良い。

 上記光学部材製造用母材において、前記 レンズの第2辺部は、前記透光性シートの端 辺方向に対して3°~10°傾いてなるものとする とができる。この範囲の傾きとすることで 様々な大きさの表示パネルに対してモアレ 生じ難く、視角特性を向上させることが可 な光学部材を提供することが可能となる。

 また、更に好ましくは、前記凸レンズの 2辺部は、前記透光性シートの端辺方向に対 して4°~7°傾いてなるものとすることができ 。この範囲の傾きとすることで、様々な大 さの表示パネルに対して一層確実にモアレ 生じ難く、一層視角特性を向上させること 可能な光学部材を提供することが可能とな 。

 なお、上記各態様の光学部材製造用母材 おいて、透光性シートに対して、前記光反 層を挟む形で貼着された拡散シートを更に えるものとすることができる。このような 散シートを備えることで、得られる光学部 に拡散性を付与することが可能となる。

 次に、上記課題を解決するために、本発 の転写型は、搬送されるシートに対して成 を行うための転写型であって、表面に凹レ ズ形状が形成されたドラム状のローラから り、前記ローラが、前記シートの搬送に伴 て回転しつつ前記シートと当接するもので り、その凹レンズ形状が、当該ローラの回 方向に対して傾きを有して形成されてなる とを特徴とする。このような転写型により モアレ等の表示不具合が視認され難い光学 材を好適に製造することが可能となる。な 、前記凹レンズ形状はローラの周面に螺旋 に形成されてなる。

 次に、上記課題を解決するために、本発 の表示装置用照明装置は、光源と、前記光 の光出射側に配された光学部材と、を備え ことを特徴とする。このような表示装置用 明装置によると、均一な面状の照明光を好 に供することが可能であり、また、表示装 においてモアレが視認される等の表示不具 が生じ難く、視角特性に優れた表示を実現 ることが可能となる。

 次に、上記課題を解決するために、本発 の表示装置は、上記表示装置用照明装置と 前記表示装置用照明装置の光出射側に配さ る表示パネルと、を備えることを特徴とす 。このような表示装置によると、モアレが 認される等の表示不具合が生じ難く、視角 性に優れた表示を実現することが可能とな 。なお、表示パネルとしては、一対の基板 に液晶層を挟持してなる液晶パネル等を例 することができる。また、このような表示 置は、テレビ受信装置として好適に用いる とができる。

(発明の効果)
 本発明によれば、例えば液晶パネル等のバ クライトに用いた場合にモアレ等の不具合 生を簡便に抑制することができ、しかも光 指向ないし拡散させて面状化することが可 な光学部材を、効率良く製造でき、量産性 優れ、低コストで製造できる方法を提供す ことが可能となる。また、表示装置に適用 た場合に、モアレが生じにくく、光源光を 向ないし拡散させて面状化させることが可 な光学部材を簡便に獲得することが可能な 学部材製造用母材を提供可能となる。また そのような光学部材の製造に適した転写型 提供することが可能となる。また、そのよ な光学部材を備えた表示装置用照明装置を 供することが可能となる。また、そのよう 表示装置用照明装置を備えた表示装置、さ にはそのような表示装置を備えたテレビ受 装置を提供することが可能となる。

本実施形態の液晶表示装置の全体構成 示す分解斜視図。 本実施形態の液晶表示装置の全体構成 示す断面図。 液晶表示装置を用いたテレビ受信装置 一実施形態を示す斜視図。 液晶表示装置の画素配列の概略を示す 明図。 光学部材の構成を示す断面図。 光学部材の構成を示す平面図。 本実施形態の液晶表示装置の作用を示 説明図。 光学部材の製造工程について概略を示 説明図。 転写工程(成形工程)に用いる転写型の 略構成を示す説明図。 露光工程における露光態様を示す説明 図。 露光結果を示す説明図。 光反射層形成工程を示す説明図。 光反射層を形成した後の工程を示す説 明図。 図8ないし図13の工程で製造される光学 部材製造用母材の構成を示す説明図。 光学部材製造用母材の一変形例を示す 説明図。 光学部材製造用母材の異なる変形例を 示す説明図。

符号の説明

 1…テレビ受信装置、10…液晶表示装置(表 示装置)、11…液晶パネル(表示パネル)、12… ックライト装置(表示装置用照明装置)、13… ゼル、14…シャーシ、15…光学部材、17…冷 極管(光源)、24…非露光部(接着層)、24a…露 部(非接着層)、26…透光性基材(透光性シー )、27…拡散シート、28…レンズシート、29… シリンドリカルレンズ、30…レンズ部(凸シ ンドリカルレンズ群)、31…透光部、32…光 射層、126…透光性シートロール(透光性シー )、150…光学部材製造用母材、220…転写型、 221…凹レンズ形状、PE…画素

 本発明の実施形態について図面を参照しつ 説明する。
 図1は本実施形態の液晶表示装置(表示装置)1 0の全体構成を示す分解斜視図であり、図2は 実施形態の液晶表示装置10の全体構成を示 断面図、図3は液晶表示装置10を用いたテレ 受信装置の一実施形態を示す斜視図である また、図4は液晶表示装置10の画素配列の概 を示す説明図、図5は光学部材15の構成を示 断面図、図6は光学部材15の構成を示す平面 、図7は本実施形態の液晶表示装置10の作用 示す説明図である。

 まず、液晶表示装置(表示装置)10の全体の概 要を説明する。
 液晶表示装置10は、図1及び図2に示すように 、平面視矩形をなす液晶パネル(表示パネル)1 1と、外部光源であるバックライト装置(表示 置用照明装置)12とを備え、これらがベゼル1 3などにより一体的に保持されるようになっ いる。この液晶表示装置10は、例えば図3に すようにテレビ受信装置1に適用することが き、このテレビ受信装置1は、ベゼル13によ て一体化された液晶パネル11及びバックラ ト装置12を含む液晶表示装置10と、液晶表示 置10を下方より支えるスタンド99とにより構 成される。

 液晶パネル11は、透明なTFT基板と透明なCF 基板との隙間に、電圧印加に伴って光学特性 が変化する液晶(液晶層)を封入した周知構造 ものである。TFT基板の内面には、縦方向に びるソース配線と、横方向に延びるゲート 線とが多数本配設され、格子状をなしてい 。そして、両配線に囲まれた方形の各領域 は画素PE(図4参照)が多数個マトリクス状に んで設けられている。液晶パネル11における 画素PEの配列(画素配列)は、図4に示すように 液晶パネル11の長辺側及び短辺側の各端縁11 aに並行するようになっている。なお、各配 間ピッチや画素PEの配列間隔は、液晶パネル 11の画面サイズや画素数などに応じて変化し るものである。例えば、画面サイズが45イ チで画素数が1920×1080の液晶パネル11におい は、画素PEの配列間隔(画素ピッチ)は、長辺 が513μm程度、短辺側が171μm程度(長辺側の3 の1の長さ)とされている。

 一方、CF基板には、赤(R),緑(G),青(B)からな るカラーフィルタが設けられている。また、 両基板の液晶側とは反対側の面には、それぞ れ偏光板が貼り付けられている。

 バックライト装置12は、液晶パネル11の背 面直下に光源が配置されてなる、いわゆる直 下型のバックライトであり、表側(光出射側) 開口したシャーシ14と、シャーシ14内に敷設 される反射シート14aと、シャーシ14の開口部 に取り付けられる光学部材15と、光学部材15 を固定するためのフレーム16と、シャーシ14 に収容される複数本の冷陰極管17と、冷陰極 管17をシャーシ14に対して位置決め固定する めのランプホルダ19と、を有して構成されて いる。

 シャーシ14は、金属製とされ、表側(光出 側)が開口した平面視矩形の略箱型に形成さ れている。反射シート14aは、合成樹脂製とさ れ、反射性に優れた白色部材が採用されてお り、シャーシ14の内面のほぼ全域を覆う形で 設されている。この反射シート14aにより、 冷陰極管17から発せられる光の殆どをシャ シ14の開口側へと導くことができるものとさ れている。

 光学部材15は、線状光源である各冷陰極 17から発せられる線状の光を面状に変換する とともに、その光を液晶パネル11における有 表示領域に向けて方向付ける等の機能を有 る。また、この光学部材15は、液晶パネル11 やシャーシ14と同様に横長の矩形状に形成さ ており、図5に示すような構成を具備してい る。具体的には、拡散シート27とレンズシー 28とが互いに貼り合わされた構成とされる 拡散シート27は、透光性を有する合成樹脂製 の基材を有し、その内部には光を散乱させる 無数の光散乱粒子が分散されている。レンズ シート28は、透光性基材(透光性シート)26上に 複数の凸シリンドリカルレンズ29が並列配置 れてなるレンズ部(凸シリンドリカルレンズ 群)30を有して構成されている。この場合の凸 シリンドリカルレンズ29は、半円柱状の凸レ ズが所定の方向に延在してなるものである

 拡散シート27とレンズシート28との間には 、各凸シリンドリカルレンズ29の境界部と平 視重畳する位置に選択的に配された光反射 32がストライプ状に形成されている。なお 光反射層32の間の部分、つまり凸シリンドリ カルレンズ29の焦点位置と平面視重畳する位 には、透光部31が形成されている。つまり 光反射層32及び透光部31は、凸シリンドリカ レンズ29の長さ方向と略平行な所定幅の筋 をなしており、全体としてストライプ状を している。光反射層32は、各凸シリンドリカ ルレンズ29の谷部を中心とした所定幅の領域 形成されるのに対し、透光部31は各凸シリ ドリカルレンズ29の頂点を中心とした所定幅 の領域に形成されている。また透光部31は、 気層となっており、その屈折率が拡散シー 27やレンズシート28とは相違している。また 、光反射層32は、例えば白色の酸化チタン微 子が分散混入された透明樹脂などからなる のである。

 なお、凸シリンドリカルレンズ29の配列 期(レンズピッチ)及び光反射層32の配列周期( 反射層ピッチ)は、ほぼ同じに設定されてお 、例えば140μm程度とされている。本実施形 では、図6に示すように、当該光学部材15の 周端面(端辺方向)15a,15bに対して、各凸シリ ドリカルレンズ29が所定角度傾斜して配置さ れ、具体的には長手方向に対して角度θだけ いて構成されている。そして、凸シリンド カルレンズ29の傾きに沿って、光反射層32も 同様に、光学部材15の長手方向に対して角度 だけ傾いて配列されている。なお、角度θは 3°~10°好ましくは4°~7°に設計されている。

 図1及び図2に戻り、冷陰極管17は、線状光 源(管状光源)の一種であり、その軸方向をシ ーシ14の長辺方向と一致させた姿勢でシャ シ14内に取り付けられており、複数本が互い の軸を略平行にし、且つ互いの間に所定の間 隔を空けた状態で並べられている。

 各冷陰極管17から照射された光が光学部 15の透光部31を通過すると、そのまま凸シリ ドリカルレンズ29に入射するとともにその 向性を液晶パネル11の有効表示領域に向けて 方向付けられつつ出射される。一方、透光部 31を通過しない光は、光反射層32で反射され 冷陰極管17側に戻り、反射シート14aなどによ って再度反射されるものとされており、透光 部31を通過するまで反射を繰り返すことで、 の再利用を図る構成となっている。なお、 の光学部材15では、光反射層32及び透光部31 幅寸法の大きさの比率を調整することで、 の出射方向(拡散角度)を適切にコントロー することが可能とされる。

 また、本実施形態の液晶表示装置10では 光学部材15のレンズシート28を構成する各凸 リンドリカルレンズ29が、上述の通り、光 部材15の長辺方向に対して角度θだけ傾いた 成とされている。したがって、図1に示すよ うに矩形状をなす光学部材15と液晶パネル11 を4隅が平行となるように重ね合わせると、 7に示すように液晶パネル11の画素配列PEと 凸シリンドリカルレンズ29の長手方向(延在 向)とが角度θだけ傾く構成となる。その結 、画素配列PEと凸シリンドリカルレンズ29の 列とが干渉することに起因するモアレ等の 示不具合が視認され難いものとなり、また のような表示不具合の視認を確実に抑制さ つつも本来の光学部材15の目的である光の 内均一化を十分に図ることができるものと っている。

 また、角度θが3°~10°であるため、下記表 1に示す通り、液晶パネル11のサイズに関わら ず確実にモアレが視認され難いものとされて いる。なお、上述した通り角度θを4°~7°に設 計すると、液晶パネル11の大きさがどのよう サイズであっても一層確実にモアレが視認 れ難いものにすることができる。なお、上 範囲は特に汎用性の高い角度範囲であるが 液晶パネル11の画素設計思想の変更や、偏 板が持つヘイズ等にも若干影響を受ける場 があるため、これらの変更や影響を考慮し 場合は、3°未満、10°超の角度を設計する場 もあり得るものである。

 なお、表1において、◎は注視しても気付 かないもの(優)、○は気にならないもの(良) △は不快ではないが気になるもの、×は不快 なものを示している。

 次に、上記実施形態の液晶表示装置10が える光学部材15の製造方法について、図面を 参照しつつ説明する。図8は光学部材15の製造 工程について概略を示す説明図、図9は転写 程(成形工程)に用いる転写型の概略構成を示 す説明図、図10は露光工程における露光態様 示す説明図、図11は露光結果を示す説明図 図12は光反射層形成工程を示す説明図、図13 光反射層を形成した後の工程を示す説明図 図14は図8ないし図13の工程で製造される光 部材製造用母材(以下、単に母材とも言う)150 の構成を示す説明図である。

 まず、光学部材15を製造するに先立って 当該光学部材15の透光性シート26を構成する めの透光性シートロール126を用意する(図10 照)。この透光性シートロール126は、送りロ ーラ200に取り付けられ、その長手方向に沿っ て所定の速度で順次製造ラインに搬送される ものとなっている。なお、この場合の透光性 シートロール126はPET等のポリエステルからな るものを採用することができる。

 搬送された透光性シートロール126の片面 対して、第1工程としてPMMA等のアクリル樹 からなる硬化性樹脂層130(図10参照)を形成す 。この場合、未硬化の樹脂を貯蔵したタン 210からロール126上に塗布する手法や、印刷 等によって貼り付ける手法等を採用するこ ができる。また、硬化性樹脂は、熱ないし 外光照射によって硬化する透光性樹脂とし アクリル系樹脂、カーボネート系樹脂等を 用することができる。

 続いて、硬化性樹脂層130に対してレンズ 状を転写する。具体的には、図9に示す転写 型220を用いて形状転写を行う。転写型220は、 搬送されるシート126の硬化性樹脂層130に対し て成形を行うためのものであって、表面に凹 レンズ形状221が形成されたドラム状のローラ から構成されている。そして、このローラが 、シート126の搬送に伴って回転しつつ当該シ ート126と当接する。ここでは、凹レンズ形状 221が特徴的であり、ローラの回転方向に対し て傾きを有して形成され、ローラの周面に螺 旋状に形成されている。このような転写型220 を用いた形状転写により、レンズの長手方向 が、シート126の長手方向に対して所定角度θ け傾いたレンズ形状であって、半柱状のレ ズが複数並列されてなる凸シリンドリカル ンズ形状が転写されることとなる。なお、 写型220は、角度θが3°~10°、好ましくは4°~7 の範囲となるように設計されている。

 以上のようなレンズ形状の転写を行った 、硬化性樹脂層130を紫外光照射により硬化 る。ここでは紫外線照射装置230を用いて当 硬化性樹脂層130に紫外光を照射することで 脂層130が硬化され、当該硬化により凸シリ ドリカルレンズ群30が形成されることとな (図10参照)。

 凸シリンドリカルレンズ群30を形成した 、透光性シート126のうち、当該凸シリンド カルレンズ群30を形成した側とは反対側の面 に対して感光性接着剤層241を形成する(図10参 照)。この場合の感光性接着剤層241は紫外光 射により、その露光部が接着性を失う(つま 硬化する)材料を用いており、つまり、それ 自身は接着性ないし粘着性を有しており、紫 外光照射により硬化してその接着性ないし粘 着性を失う材料、例えばアクリル系接着材料 を用いている。その形成方法としては、感光 性接着剤層241を貯蔵したタンク240からロール 126の裏面側に塗布する手法や、印刷法等によ って貼り付ける手法等を採用することができ る。

 続いて、感光性接着剤層241に対して紫外 照射を行う。具体的には、紫外線照射装置2 50(紫外線照射装置230を併用しても良い)を用 て、図10に示すように凸シリンドリカルレン ズ群30を介して露光Lを行うものとしている。 このような露光Lによると、凸シリンドリカ レンズ群30を構成する各凸シリンドリカルレ ンズ29により照射した光Lが集光され、照射対 象である感光性接着剤層241においては、凸シ リンドリカルレンズ29の凸部分と平面視重畳 る位置が露光部251となり、その境界、すな ち隣合う凸シリンドリカルレンズ29の境界 置が非露光部252となる。その結果、接着性 非露光部252において維持され、露光部251に いて失われ、図11に示すように、隣合う凸シ リンドリカルレンズ29の境界位置に平面視重 して接着剤層24が並列形成され、その接着 層24の間には非接着部24aが形成されることと なる。

 このような露光を行った後の接着剤層24 対して、光反射性材料の塗布を行う。ここ は、ローラ260からの印刷塗布により、接着 層24に対してのみ選択的に光反射層32が接着 れることとなる(図12参照)。なお、光反射性 材料としては、例えば白色の酸化チタン微粒 子が分散混入された透明樹脂(例えばPMMA)など からなるものを採用することができ、分散粒 子としてはその他にも酸化アルミニウム、硫 酸バリウム等を用いることができる。

 光反射層32を形成した後は、図13に示すよ うに、光反射層32の形成面側から透光性シー 261に対して拡散シート271(拡散シート27を構 するもの)を形成する。ここでは、当該拡散 シート271と透光性シート261との間に硬化性樹 脂を介在させて貼り付けるものとしている。 なお、拡散シート271は、透光性を有する合成 樹脂製の基材からなり、その基材内部に光を 散乱させる無数の光散乱粒子(シリカビーズ) 分散されたものである。また、基材を合成 脂としては、例えばポリスチレン(PS)、ポリ カーボネート(PC)、ポリメタクリルスチレン(M S)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等のアクリ 樹脂、ポリシクロオレフィン(PCy)等を例示 ることができる。

 その後、図13に示すように、紫外線照射 置280により、介在させた硬化性樹脂を硬化 せるべく紫外光照射を行い、図14に示すよう な光学部材製造用母材150を得る。この光学部 材製造用母材150はロール状を有し、その長手 方向(端辺方向)に対して凸シリンドリカルレ ズ29が角度θだけ傾いた構成を有している。 そして、このロール状の光学部材製造用母材 150を、裁断装置290(図13参照)を用いて、長手 向に垂直に裁断することで、本実施形態の 晶表示装置10が備えた光学部材15を得るもの している。

 以上のような本実施形態の製造方法によ と、光学部材15を低コストで製造すること 可能となる。具体的には、透光性シート126 凸シリンドリカルレンズ29を形成する際、当 該透光性シート126の端辺方向に対して凸シリ ンドリカルレンズ29の長手方向が傾きを有し なる形でレンズ成形を行うものとしている め、最終的に得られた光学部材製造用母材1 50を裁断する際に、長手方向に対して斜め方 に裁断する必要がなく、垂直に裁断するこ で、光学部材15を得ることができる。した って、母材150から光学部材15を切り取る際に 、無駄なロスが全く生じず、つまり取り効率 が低下する事態が生じないため、非常に高効 率で量産性に優れた製造方法となる。

 また、露光工程では、凸シリンドリカル ンズ群30の集光作用により、感光性接着剤 241のうち、凸シリンドリカルレンズ群30を構 成する各凸シリンドリカルレンズ29の境界部 接着性のある非露光部24が形成され、その 着性のある非露光部24に対して光反射層32が 着形成される。つまり、凸シリンドリカル ンズ29の傾きに沿って、当該光反射性材料 らなる光反射層32が選択的に配列形成され、 その結果、この光反射層32の長手方向も透光 シート126の長手方向(端辺方向)に対して傾 を有して形成されることとなる。このよう 、凸シリンドリカルレンズ29を透光性シート 126の長手方向に傾いた形状で成形することで 、当該レンズ29を介して感光性接着剤層241に 光を施し、その上で光反射性材料を塗布す という手法により、極めて簡便に、レンズ 界部に光反射層32を選択形成することがで るのである。そして、最終的には、レンズ29 及び光反射層32を備えた光学部材製造用母材1 50を、当該母材150の長手方向に垂直に裁断す のみで、透光性シート26の端辺方向に対し 傾きを有したレンズ29を形成することができ る。

 <他の実施形態>
 本発明は上記記述及び図面によって説明し 実施形態に限定されるものではなく、例え 次のような実施形態も本発明の技術的範囲 含まれる。例えば、上記した実施形態では 表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶 示装置を例示したが、他の種類の表示パネ を用いた表示装置にも本発明は適用可能で る。

 また、上記実施形態では、光学部材15の 手方向に対して、凸シリンドリカルレンズ29 の長手方向が傾斜する構成であったが、モア レが視認される不具合を解消するという意味 では、例えば図15に示すように、凸シリンド カルレンズ29aをそれぞれ長手方向に蛇行を り返してなるジグザグ構造として構成する ともできる。このようなジグザグ構造であ ても、画素配列PEに対してズレが生じるた 、好適にモアレが視認されることを防止な し抑制することができる。つまり、レンズ ピッチが実質小さくなったことと同じ効果 得られるため、モアレを回避できるのであ 。

 なお、この場合も、凸シリンドリカルレ ズ29aの蛇行は、透光性シート26の端辺方向( まり、光学部材150aの長手方向)に対して3°~1 0°好ましくは4°~7°傾いてなるものとするこ ができる。また、このようなジグザグ構造 、転写型220の凹レンズ形状221を同ジグザグ 造とすることで得ることができる。さらに このようなジグザグ構造において、蛇行の ターンは周期的なもの、ランダム的なもの 設計可能である。

 また、例えば図16に示すように、凸シリ ドリカルレンズ29bを、それぞれ透光性シー 26の端辺方向(つまり、光学部材150bの長手方 )に対して平行な第1辺部291と、透光性シー 26の端辺方向(つまり、光学部材150bの長手方 )に対して傾きを有した第2辺部292a,292bとを の長手方向に繰り返し形成されてなる形状 構成することもできる。この場合も、少な とも第2辺部292a,292bが、画素配列PEに対して レを生じるため、好適にモアレが視認され ことを防止ないし抑制することができる。

 なお、この場合も、第2辺部292a,292bの傾き は、透光性シート26の端辺方向(つまり、光学 部材150bの長手方向)に対して3°~10°好ましく 4°~7°に設計することができる。また、この うな第1辺部291と第2辺部292a,292bは、転写型22 0の凹レンズ形状221を同形状の第1辺部及び第2 辺部とすることで得ることができる。さらに 、このような形状において、第1辺部及び第2 部のパターンは周期的なもの、ランダム的 ものも設計可能である。