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Patent Searching and Data


Title:
METHOD FOR MANUFACTURING RUST PREVENTIVE COATED PC STRAND
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/093651
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a method for manufacturing a rust preventive coated PC strand, which, simultaneously with working into a PC strand, can realize filling of internal voids in an easy and reliable manner and can realize a good yield and low cost. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] At least a core wire in each single strand constituting a steel twisted wire is preheated just before a twisting position, and a rust preventive material formed of a heat melted thermoplastic synthetic resin is supplied to the twisting position in the twisting to fill the voids between the single strands in the steel twisted wire. After twisting, the PC strand is subjected to heat treatment such as bluing and/or heat stretching, and the periphery of the steel twisted wire is covered with the rust preventive material formed of a thermoplastic synthetic resin.

Inventors:
YASUO, Taguchi (3-24 KANDA SAKUMACHO CHIYODA-KU Tokyo, 25, 1010025, JP)
Application Number:
JP2008/051233
Publication Date:
August 07, 2008
Filing Date:
January 29, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TIMES ENGINEERING. CO., LTD (Inaba Bldg 4F, 3-24 Kanda Sakumacho, Chiyoda-ku, Tokyo 25, 1010025, JP)
株式会社タイムスエンジニアリング (〒25 東京都千代田区神田佐久間町3丁目24番地 イナバビル4階 Tokyo, 1010025, JP)
International Classes:
E04C5/08; D07B1/16; D07B7/14
Foreign References:
JPH06272181A
JPH02242989A
JP2002226762A
JP2006152500A
Attorney, Agent or Firm:
TANAKA, Masao (8F Time Bldg-3, 5-15 Kanda-Suda-chou 1-chome,Chiyoda-k, Tokyo 41, 1010041, JP)
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Claims:
 心線の外周に側線を、又は心線の外周に1層又は複数層状に撚り合せた中層線の外側に外層線を拠り合せて鋼撚線となす撚り加工をなし、該鋼撚線に対してブルーイング処理及び/又はヒートストレッチング処理等の熱処理を施すとともに、前記鋼撚線を構成している各単素線間の空隙を防錆材で埋め、かつ前記鋼撚線の外周を防錆材で被覆する防錆被覆PCストランドの製造方法において、
 前記撚り加工時における撚り合せ位置に加熱溶融させた熱可塑性合成樹脂からなる防錆材を供給することによって、前記撚り加工時における撚り合せ位置において、該撚り合せ中心にある中心線を加熱溶融された前記熱可塑性合成樹脂からなる防錆材で覆った状態として該防錆材により前記鋼撚線の各単素線間の空隙を埋め、然る後該鋼撚線に対して前記熱処理を施した後、該鋼撚線の冷却前に、該鋼撚線の外周を熱可塑性合成樹脂からなる防錆材にて被覆することを特徴としてなる防錆被覆PCストランドの製造方法。
 前記撚り加工の際における撚り合せ中心にある中心線を前記撚り加工位置の直前において予備加熱する請求項1に記載の防錆被覆PCストランドの製造方法。
 前記撚り加工における単素線の撚り合せ位置の外周を熱可塑性合成樹脂が供給される容器にて囲み、該容器内に加熱溶融させた前記熱可塑性合成樹脂を供給することによって前記各単素線間の空隙を鋼撚線の撚り加工時に加熱溶融した熱可塑性合成樹脂からなる防錆材で埋める請求項1又は2の何れか1に記載の防錆被覆PCストランドの製造方法。
 心線の外周に側線を、又は心線の外周に1層又は複数層状に撚り合せ中層線の外側に外層線を拠り合せて鋼撚線となす撚り加工をなし、該鋼撚線に対してブルーイング処理及び/又はヒートストレッチング処理等の熱処理を施すとともに、前記鋼撚線を構成している各単素線間の空隙を防錆材で埋め、かつ前記鋼撚線の外周を防錆材で被覆する防錆被覆PCストランドの製造方法において、
 前記撚り加工の際における撚り合せ中心にある中心線を前記撚り加工位置の直前において予備加熱し、該中心線に前記防錆材として熱可塑性合成樹脂を粉体塗装して、前記中心線に熱可塑性合成樹脂を付着させるとともに溶融させ、
 前記撚り加工時における撚り合せ位置において、該撚り合せ中心にある中心線を加熱溶融された前記熱可塑性合成樹脂からなる防錆材で覆った状態として該防錆材により前記鋼撚線の各単素線間の空隙を埋め、然る後該鋼撚線に対して前記熱処理を施した後、該鋼撚線の冷却前に、該鋼撚線の外周を熱可塑性合成樹脂からなる防錆材にて被覆することを特徴としてなる防錆被覆PCストランドの製造方法。
 心線の外周に側線を、又は心線の外周に1層又は複数層状に撚り合せ中層線の外側に外層線を拠り合せて鋼撚線となす撚り加工をなし、該鋼撚線に対してブルーイング処理及び/又はヒートストレッチング処理等の熱処理を施すとともに、前記鋼撚線を構成している各単素線間の空隙を防錆材で埋め、かつ前記鋼撚線の外周を防錆材で被覆する防錆被覆PCストランドの製造方法において、
 前記撚り加工位置の直前において、該撚り加工の際における撚り合せ中心にある中心線に、前記防錆材として熱可塑性合成樹脂の紛体を溶融させながら噴射し、前記中心線に熱可塑性合成樹脂を付着させ、
 前記撚り加工時における撚り合せ位置において、該撚り合せ中心にある中心線を加熱溶融された前記熱可塑性合成樹脂からなる防錆材で覆った状態として該防錆材により前記鋼撚線の各単素線間の空隙を埋め、然る後該鋼撚線に対して前記熱処理を施した後、該鋼撚線の冷却前に、該鋼撚線の外周を熱可塑性合成樹脂からなる防錆材にて被覆することを特徴としてなる防錆被覆PCストランドの製造方法。
 前記熱処理の後に、該処理による鋼撚線の加熱状態が維持されている間に、該鋼撚線をクロスヘッド型の合成樹脂押出成形機に通してその外周を熱可塑性合成樹脂からなる防錆材にて被覆する請求項1~4又は5の何れか1に記載の防錆被覆PCストランドの製造方法。
 前記熱処理の後に、該処理による鋼撚線の加熱状態が維持されている間に、該鋼撚線を熱可塑性合成樹脂粉体層内に通すことによって該粉体を前記鋼撚線外周に被着させる粉体塗装方式によって鋼撚線外周を被覆する請求項1~5又は6の何れか1に記載の防錆被覆PCストランドの製造方法。
 防錆材としての熱可塑性合成樹脂は、飽和ポリエステル系、ポリエチレン系及びポリオレフィン系の材料を使用する請求項1~6又は7の何れか1に記載の防錆被覆PCストランドの製造方法。
Description:
防錆被覆PCストランドの製造方

 本発明は、主としてプレストレストコン リート(以下PCと記す)の応力導入や斜張橋等 の吊り材、更には張弦梁の引張材などに使用 する内部空隙が合成樹脂防錆材にて充填され ている防錆被覆PCストランドの製造方法に関 る。

 従来、PC線材や張弦梁用の緊張用弦材等 用いられる防錆被覆PCストランドの製造にお いては、鋼製の単素線からなる芯線の周りに 複数の鋼製の単素線からなる側線を配し、そ れを撚線機により撚り合せて鋼撚線となすか 、心線の回りに多数の単素線からなる中層線 を1又は複数層状に撚り合せ、その外側に複 の単素線からなる外層線を撚り合せて鋼撚 となし、それを別の防錆加工場に移して防 被覆処理を施している。

 鋼撚線の製造においては、各鋼素線を撚 合せた後、鋼撚線を300℃~350℃に加熱してブ ルーイング処理を施して鋼撚線の引張強さ、 弾性限、疲労限等を改善したり、鋼撚線を300 ℃~350℃程度に加熱しながら引張荷重を加え などして一定の永久歪を与え、その後冷却 ること(所謂、ヒートストレッチング処理又 ホットストレッチング処理)によりレラクセ ーションの低下を図ったりしている。

 一方、防錆被覆処理においては、上記のブ ーイング処理又はヒートストレッチング処 を施した鋼撚線を200℃~300℃程度に加熱し、 それをクロスヘッド型の合成樹脂押出成形機 に通し、鋼撚線の各単素線間の空隙に熱可塑 性の合成樹脂材を充填するとともに、鋼撚線 の外周を合成樹脂材で被覆するようになって いる。

特開昭57-198211号公報

特許第2537457号公報

 しかし、上述の如き従来の技術では、撚 工程と防錆被覆工程とを別の場所にて行う 、両作業場間で製品、即ち鋼撚線を輸送す のに費用がかかり、製品のコストアップの 因となっているという問題があり、また、 業するにあたり、鋼撚線のディスケール(錆 落とし)処理を必ず施さなければならない等 問題があった。

 また、撚り加工後に単素線間の空隙内に 錆材を充填する作業を行っているため、十 な充填状態を得るには高度の技術を要し、 成品の歩留まりが悪くなって、コスト高と らざるを得ないという問題があった。

 本発明はこのような従来の問題に鑑み、P Cストランドへの加工と同時に防錆加工がで 、また、単素線間の空隙、即ちPCストランド 内の内部空隙の充填が容易かつ確実におこな うことができ、歩留まりが良く、低コストで 製造できる防錆被覆PCストランドの製造方法 提供を目的としてなされたものである。

 上述の如き従来の問題を解決し、初期の 的を達成するための請求項1に記載の発明の 特徴は、心線の外周に側線を、又は心線の外 周に1層又は複数層状に撚り合せた中層線の 側に外層線を拠り合せて鋼撚線となす撚り 工をなし、該鋼撚線に対してブルーイング 理及び/又はヒートストレッチング処理等の 処理を施すとともに、前記鋼撚線を構成し いる各単素線間の空隙を防錆材で埋め、か 前記鋼撚線の外周を防錆材で被覆する防錆 覆PCストランドの製造方法において、前記 り加工時における撚り合せ位置に加熱溶融 せた熱可塑性合成樹脂からなる防錆材を供 することによって、前記撚り加工時におけ 撚り合せ位置において、該撚り合せ中心に る中心線を加熱溶融された前記熱可塑性合 樹脂からなる防錆材で覆った状態として該 錆材により前記鋼撚線の各単素線間の空隙 埋め、然る後該鋼撚線に対して前記熱処理 施した後、該鋼撚線の冷却前に、該鋼撚線 外周を熱可塑性合成樹脂からなる防錆材に 被覆することにある。

 請求項2に記載の発明の特徴は、前記請求 項1の構成に加え、前記撚り加工の際におけ 撚り合せ中心にある中心線を前記撚り加工 置の直前において予備加熱することにある

 請求項3に記載の発明の特徴は、前記請求 項1又は2の何れか1の請求項の構成に加え、前 記撚り加工における単素線の撚り合せ位置の 外周を熱可塑性合成樹脂が供給される容器に て囲み、該容器内に加熱溶融させた前記熱可 塑性合成樹脂を供給することによって前記各 単素線間の空隙を鋼撚線の撚り加工時に加熱 溶融した熱可塑性合成樹脂からなる防錆材で 埋めることにある。

 請求項4に記載の発明の特徴は、心線の外 周に側線を、又は心線の外周に1層又は複数 状に撚り合せ中層線の外側に外層線を拠り せて鋼撚線となす撚り加工をなし、該鋼撚 に対してブルーイング処理及び/又はヒート トレッチング処理等の熱処理を施すととも 、前記鋼撚線を構成している各単素線間の 隙を防錆材で埋め、かつ前記鋼撚線の外周 防錆材で被覆する防錆被覆PCストランドの 造方法において、前記撚り加工の際におけ 撚り合せ中心にある中心線を前記撚り加工 置の直前において予備加熱し、該中心線に 記防錆材として熱可塑性合成樹脂を粉体塗 して、前記中心線に熱可塑性合成樹脂を付 させるとともに溶融させ、前記撚り加工時 おける撚り合せ位置において、該撚り合せ 心にある中心線を加熱溶融された前記熱可 性合成樹脂からなる防錆材で覆った状態と て該防錆材により前記鋼撚線の各単素線間 空隙を埋め、然る後該鋼撚線に対して前記 処理を施した後、該鋼撚線の冷却前に、該 撚線の外周を熱可塑性合成樹脂からなる防 材にて被覆することにある。

 請求項5に記載の発明の特徴は、心線の外 周に側線を、又は心線の外周に1層又は複数 状に撚り合せ中層線の外側に外層線を拠り せて鋼撚線となす撚り加工をなし、該鋼撚 に対してブルーイング処理及び/又はヒート トレッチング処理等の熱処理を施すととも 、前記鋼撚線を構成している各単素線間の 隙を防錆材で埋め、かつ前記鋼撚線の外周 防錆材で被覆する防錆被覆PCストランドの 造方法において、前記撚り加工位置の直前 おいて、該撚り加工の際における撚り合せ 心にある中心線に、前記防錆材として熱可 性合成樹脂の紛体を溶融させながら噴射し 前記中心線に熱可塑性合成樹脂を付着させ 前記撚り加工時における撚り合せ位置にお て、該撚り合せ中心にある中心線を加熱溶 された前記熱可塑性合成樹脂からなる防錆 で覆った状態として該防錆材により前記鋼 線の各単素線間の空隙を埋め、然る後該鋼 線に対して前記熱処理を施した後、該鋼撚 の冷却前に、該鋼撚線の外周を熱可塑性合 樹脂からなる防錆材にて被覆することを特 としてなることにある。

 請求項6に記載の発明の特徴は、前記請求 項1~4又は5の何れか1の請求項の構成に加え、 記熱処理の後に、該処理による鋼撚線の加 状態が維持されている間に、該鋼撚線をク スヘッド型の合成樹脂押出成形機に通して の外周を熱可塑性合成樹脂からなる防錆材 て被覆することにある。

 請求項7に記載の発明の特徴は、前記請求項 1~5又は6の何れか1の請求項の構成に加え、前 熱処理の後に、該処理による鋼撚線の加熱 態が維持されている間に、該鋼撚
線を熱可塑性合成樹脂粉体層内に通すことに よって該粉体を前記鋼撚線外周に被着させる 粉体塗装方式によって鋼撚線外周を被覆する ことにある。

 請求項8に記載の発明の特徴は、前記請求 項1~6又は7の何れか1の請求項の構成に加え、 防錆材としての熱可塑性合成樹脂は、飽和 リエステル系、ポリエチレン系及びポリオ フィン系の材料を使用することにある。

 上述の如く、本発明においては、鋼撚線 撚り加工時における撚り合せ位置に加熱溶 させた熱可塑性合成樹脂からなる防錆材を 給して該防錆材により前記鋼撚線の各単素 間の空隙を埋め、然る後該鋼撚線に対して 記熱処理を施した後、該鋼撚線の外周を熱 塑性合成樹脂からなる防錆材にて被覆する ととしたことにより、鋼撚線への加工と同 に防錆加工ができ、また、単素線間の空隙 即ち鋼撚線内の内部空隙の充填が容易かつ 実におこなうことができ、歩留まりが良く 低コストで製造できる。

 また、撚り加工の際における撚り合せ中 にある中心線を前記撚り加工位置の直前に いて予備加熱することにより、単素線であ 心線、及び心線に中層線が撚り合された鋼 線からなる中心線に対する防錆材の付着力 高くなる。

 また、前記撚り加工における単素線の撚 合せ位置の外周を熱可塑性樹脂が供給され 容器にて囲み、該容器内に加熱溶融させた 記熱可塑性樹脂を供給することによって前 各単素線間の空隙を鋼撚線の撚り加工時に 熱溶融した熱可塑性合成樹脂からなる防錆 で埋めるようにすることにより、鋼撚線内 の空間を容易かつ的確に防錆材で埋めるこ ができる。

 また、撚り加工の際における撚り合せ中 にある中心線を撚り加工位置の直前におい 予備加熱し、中心線に防錆材として熱可塑 合成樹脂を粉体塗装して、中心線に熱可塑 合成樹脂を付着させるとともに溶融させる とにより、効率よく熱可塑性合成樹脂を中 線に付着させることができる。

 また、撚り加工位置の直前において、撚 加工の際における撚り合せ中心にある中心 に、防錆材として熱可塑性合成樹脂の紛体 溶融させながら噴射し、中心線に熱可塑性 成樹脂を付着させることにより、熱可塑性 成樹脂を中心線に効果的に付着させること できる。

 更に、熱処理の後に、該処理による鋼撚 の加熱状態が維持されている間に、該鋼撚 をクロスヘッド型の合成樹脂押出成形機に してその外周を熱可塑性合成樹脂からなる 錆材にて被覆することにより、従来行って た被覆工程の前処理としての加熱作業が不 になり、コストが削減される。

 また、前記熱処理後に、該熱処理による 撚線の加熱状態が維持されている間に、該 撚線を熱可塑性合成樹脂粉体層内に通すこ によって該粉体を前記鋼撚線外周に被着さ る粉体塗装方式によって鋼撚線外周を被覆 ることにより、塗装のための装置が簡略化 れる。

 更に、防錆材としての熱可塑性合成樹脂は 飽和ポリエステル系、ポリエチレン系及び リオレフィン系の材料が使用でき、更に具 的には、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA) 部分ケン化物で分子鎖中にアセトキシ基、 水酸基を含むポリオレフィン系多元ポリマ (メルセンH:東ソー株式会社商標)を使用する ことにより、防錆材の固化後において鋼撚線 の変形に対する追随性が良くなって剥れにく くなり、使用時における作業
性がよく、耐久性が向上する。

 次に本発明の実施の形態を図面について 明する。

 図1は本発明の第一実施例の概略構成を示 しており、更に詳しくは、単素線である心線 1の周囲に、同じく単素線である側線2を一重 置により合せた鋼撚線3、例えば通常の防錆 を施さない7本撚り鋼撚線3に対して、図7に示 すように、鋼撚線3内部単素線間の空隙(以下 部空隙)4を内部充填防錆材5によって埋める ともに、外周を外部被覆防錆材6によって被 覆した防錆被覆PCストランド7を製造するため の全体の概略構成を示している。

 この実施例において使用する防錆材は、 部充填用、外部被覆用とも、飽和ポリエス ル又はポリエチレン系の材料からなる熱可 性合成樹脂、更に具体的には、エチレン-酢 酸ビニル共重合体(EVA)の部分ケン化物で分子 中にアセトキシ基、本水酸基を含むポリオ フィン系多元ポリマー(メルセンH:東ソー株 会社商標)を使用することができる。

 図1において、符号10は鋼線撚り加工機で る。この加工機は機台11の水平支軸12を中心 に回転駆動される回転盤13を有し、この回転 13の前面には撚り合せ本数分の撚り線用リ ル14が設けられ、これに予め側線2が巻き付 られている。また回転盤13の中心には貫通孔 が開口されており、その中心部分に心線1が されるようになっている。心線1は、心線用 ール15に予め巻き付けられている。そして 心線1を中心線として移動させつつ回転盤13 旋回させることによって心線1の外周に側線2 が螺旋状に撚り合せられるようになっている 。

 機台11には、心線1からなる中心線を加熱 る加熱器17が固定されている。尚、この加 器17は、心線11のリール15からの繰り出し位 後部にて、該心線が予備加熱される位置に ればよい。この予備加熱は内部充填防錆材5 各単素線に接着させるためのものであり、 200℃程度に加熱するようになっている。加 器17としては、電熱線式加熱器の他高周波 導加熱器が使用できる。

 心線1に対する側線2の撚り合せ位置には 内部充填防錆材5が供給され、撚り合せ加工 同時に鋼撚線内の内部空隙が防錆材5によっ て埋められるようになっている。即ち、撚り 合せ位置を囲む配置に防錆材供給用の容器20 有しており、この容器20内に加熱溶融させ 内部充填防錆材5を加圧注入することによっ 前記撚り合せ位置に防錆材を充満させ、こ が単素線撚り合せ時に鋼撚線3内に巻き込ま れ、内部空隙を埋めるようになっている。

 この容器20は、図2に示すように、内周面2 1が側線2の繰り出し角度に合せてテーパ状に 成されており、その内周面に開口させた防 材供給口22より樹脂加熱溶融押し出し機23か ら加熱溶融された防錆材5が容器20内に加圧注 入されるようになっている。尚、容器20は全 が電熱器29によって樹脂の所定の溶融温度 維持させるようになっている。

 容器20の背面は回転する蓋体24によって閉 鎖され、その蓋体24には心線1及び側線2が通 する導入口25,26が開口されているとともにテ ーパ状をした先細り側の端部に撚り加工後の 鋼撚線が通過する撚線通過孔27が貫通開口さ ている。この通過孔27内に鋼撚線3の外周形 に対応させたダイス28が回転可能に嵌合さ ており、鋼撚線3の外周に付着した内部充填 錆材5の殆どが除去されるようになっている 。

 このようにして図7に示すように内部空隙 を防錆材5で満たした状態に撚り加工された 撚線3は、次に加工歪を除去するための熱処 であるブルーイング炉30に通し、撚り加工 よる残留応力を除去する。このブルーイン 炉30には誘導加熱炉が使用でき、図には詳示 してないが内部に高周波電流を流す誘導子を 有し、その誘導子の中心を鋼撚線3が通過す ようになっている。

 ブルーイング炉30を通過した鋼撚線3は、 いでレラクゼーションを低下させるための 処理であるヒートストレッチング装置31に られる。このヒートストレッチング装置31は 、一例として加熱炉32とその前後にあって鋼 線3に所定の張力を付加する送り機構33a,33b からなり、所定の張力を付加させつつ加熱 、後述の冷却処理を施すことによってレラ ゼーション性能を向上させる。

 ヒートストレッチング処理が施された鋼 線3を必要に応じてディスケール装置34にか て表面の錆落しを行った後、鋼撚線温度が 脂の被着に必要な温度(例えば250℃程度)よ 低くなる前に、該鋼撚線3の外周に防錆被覆 施す。この防錆被覆処理は、ヒートストレ チング処理における加熱炉32による加熱を 用して鋼撚線3の外周面に合成樹脂被覆を施 ものであり、一例として図3に示す如きクロ スヘッド型の合成樹脂押出成型機35を使用す 。

 この成形機35は、前後に貫通する線材通 36の中間に、その周囲より加熱溶融させた合 成樹脂材からなる防錆材を供給する防錆材供 給口36を有し、該供給口36へ防錆材加熱溶融 し出し機37によって押し出すことにより、線 材通路36を通過中の鋼撚線3外周に溶融した外 部被覆防錆材6を付着させ、線材通路36の先端 のダイス38を通過する際に、該ダイス38によ て所望の断面形状になるように成型する。

 この外部被覆防錆材6の断面形状は、例え ばダイス38の内面形状を円形にすると、防錆 6の冷却固化時に鋼撚線外周の単素線間の谷 部分が多く収縮することとなり、図8に示す うに、断面の外周が、頂点に丸みを帯びた 角形状をなし、該多角形状は前記鋼撚線を 成する外周側の単素線の鋼撚線外周側をそ 頂点とし、前記螺旋状凹部を埋めた防錆材 外周を、各頂点間を直線で結ぶ平らな面と た形状となる。

 尚、外部被覆防錆材6の被着は、上述した クロスヘッド型の合成樹脂押出成形機を使用 する他、図4に示すように、合成樹脂粉末40を 収容した粉体容器41内に鋼撚線3を通過させ、 その表面に樹脂粉末40を接触させることによ て、鋼撚線3の熱によって溶融させて該鋼撚 線3の表面に被着させる所謂粉体塗装方式に ってもよい。この場合には図9に示すように 被着された外部被覆防錆材6の外側面形は鋼 撚線3の外形に倣った形状となる。

 このようにして鋼撚線3の外周を外部被覆 防錆材6で覆った後、冷却機42に通し、冷風に よって全体を冷却し、防錆材5,6を固化させて 防錆被覆PCストランドとなし、巻き取りリー 43巻き取る。

 上述の実施例では、図7に示すように心線1 外周に一層の側線2を撚り合せた鋼撚線3から なる防錆被覆PCストランドの製造について説 したが、例えば図9に示す如き、心線50の外 に中層線51を撚り合せ、その外周に図10に示 すように外層線52を撚り合せ多層鋼撚線とな 、各線材撚り加工毎に内部空隙を埋めるよ に内部充填防錆材5を充填し、その外周を外 部被覆防錆材で被覆した防錆被覆PCストラン を製造することができ、その製造に際して 、図5に示すように、中層線51、外層線52を れぞれ撚り合せるための鋼線撚り加工機60,61 に順次通して各層ごとに撚り合せと内部空隙 へ
の防錆材の充填とを前述と同様にして行うこ とにより多層鋼撚線からなる防錆被覆PCスト ンドが成型できる。尚、各実施例を示す図 おいて、同じ又は同等の部分には同一符号 付して重複説明を省略する。

 この他、図には示してないが、心線50と 層線52の中層線51が複数層に分けてより合せ 多層鋼撚線についても、各層ごとの撚り加 時に同様にして内部空隙を内部充填防錆材 埋めるようにすることにより多層の防錆被 PCストランドが製造できる。

 この場合、鋼線撚り加工機60は前述した 2と同じ構造のものであり、鋼線撚り加工機6 1は、図6に示すように、撚り加工された鋼撚 3の外周に中層線51及び/又は外層線52を撚り せるものである他、その構造は撚り加工機6 0と同様である。尚、撚り加工機61は、単素線 である心線50の外周に中層線50を撚り合せた 撚線3を中心線とし、その外周に外層線52を り合わせるものであり、その撚り合せ位置 前の加熱器17は、心線と中層線からなる鋼撚 線3を予備加熱するものである。

 上述した各実施例においては、熱処理で るブルーイング処理の後、同じく熱処理で るヒートストレッチング処理を施す場合を したが、ヒートストレッチング処理を施す 要がない場合には、ブルーイング処理にお るブルーイング炉による加熱を利用し、該 熱後、鋼線に対する樹脂被着に必要な温度 で温度が降下した時点で外部被覆防錆材に る被覆処理を行う。また、熱処理としては 上述のほか、一様伸び率を改善するための 処理等、鋼撚線の撚り加工及び所望の品質 発現させるための各種の熱処理を含む。

 更に、上記ディスケール装置34による錆 しは、必要な際に行うものであり、必ずし 必要ではない。このディスケール装置は上 の他、サンドブラストやショットピーニン 加工によっても良い。また、単素線を撚り 工前に錆落しすると良い。

 上述の各実施例において、鋼撚線内の内 空隙を内部充填防錆材5によって埋める際に は、粉体塗装方法を使用してもよい。この粉 体塗装方法は、粉体(熱可塑性合成樹脂から る防錆材)を被塗装体(中心線)に付着させて 予め熱しておいた被塗装体の熱によってそ 粉体を溶融させる方法であり、流動浸漬塗 法、静電吹き付け塗装法、静電流動浸漬塗 法等を使用することができる。

 先ず、流動浸漬塗装法を使用した際の実 例について説明する。一般に、流動浸漬塗 法は、粉体を流動させ、その流動している 体中に予熱した被塗装体を浸漬する方法で る。本実施例において、この流動浸漬塗装 を使用し中心線としての心線1に内部防錆材 5として熱可塑性合成樹脂の粉体を付着させ 際には、実施例1における容器20の代わりに 12に示す浸漬槽70を使用する。尚、容器20と 様の部分は、同じ符号を付し、説明を省略 る。

 この浸漬槽70は、容器20と同様に、側線2 繰り出し角度に合せて内周面がテーパ状に 成されている。また、この浸漬槽70の底部に は、粉体流動供給路72が形成されており、内 防錆材5である熱可塑性合成樹脂の粉体が、 この紛体流動供給路72を通り空気とともに浸 槽70内に送られ、浸漬槽内70を流動するよう になっている。

 浸漬槽70の上部には、排気路73が設けられ ており、排気するようになっている。この排 気された空気は、粉体回収装置(サイクロン)7 4に送られ、その空気中に含まれる粉体が回 されるようになっている。そして、回収さ た粉体は、粉体供給装置71に送られるように なっている。また、この粉体供給装置71は、 ンプレッサー75と接続されており、コンプ ッサー75から送られてくる圧縮空気によって 粉体を浸漬槽70に供給するようになっている

 そして、熱可塑性樹脂の粉体を浸漬槽70 において流動させ、この浸漬槽70内を予め熱 せられた中心線としての心線1を通すことに り、流動している熱可塑性樹脂の粉体を心 1に融着させる。このようにして、加熱溶融 れた熱可塑性合成樹脂からなる防錆材で中 線を覆った状態とすることにより、単素線 り合せ時にこの防錆材が鋼撚り線3内に巻き 込まれ、防錆材により鋼撚線の各単素線間の 空隙が埋まるようになっている。

 次に、静電吹き付け塗装法を使用した実 例について説明する。一般に、この静電吹 付け塗装法は、所謂静電ガンを使用し、こ 静電ガンから帯電させた粉体を被塗装体に 射することによって、粉体を被塗装体に付 させる方法である。被塗装体はアースされ おり、粉体はクーロン力により効率的に被 装体に付着する。本実施例において、中心 としての心線1に内部防錆材5として熱可塑 合成樹脂の粉体を付着させる際には、実施 1における容器20の代わりに図13に示す静電用 容器76を使用する。そして、心線1はアースし ておく。尚、静電用容器76の容器20と同様の 分には同じ符号を付し、説明を省略する。

 この静電用容器76は、静電ガン77,77を備え ている。この静電ガン77,77は、帯電させた粉 を心線1に噴射するものである。静電ガン77, 77は、コロナ放電式のものであり、電極78を えている。この電極78は高電圧付加装置79と 続されており、この高電圧付加装置79によ 電極78に高電圧を付加して、粉体に帯電させ るようになっている。また、静電ガン77,77は 粉体供給装置80と接続されており、この粉 供給装置80から粉体が空気によって搬送され るようになっている。

 この静電用容器76は、容器20と同様に、側 線2の繰り出し角度に合せて内周面がテーパ に形成されており、その内周面に開口させ 粉体回収口81からポンプ82によって粉体が回 され、再利用されるようになっている。

 このように構成された静電用容器内にお て、静電ガン77,77によって帯電させた内部 填防錆材5としての熱可塑性合成樹脂の粉体 心線1に噴射する。そうすると、予め加熱さ れている心線1に熱可塑性合成樹脂が付着し 心線1上で溶融される。このようにして、撚 合せ位置において、中心線が加熱溶融され 熱可塑性合成樹脂からなる防錆材で覆った 態とする。

 静電流動浸漬塗装法は、前述の流動浸漬 装法において、更に粉体を帯電させて被着 率を高めるものである。この静電流動浸漬 装法を使用する際には、浸漬槽70に、粉体 帯電させる電圧付加装置を取り付けたもの 使用する。中心線は静電吹き付け法と同様 アースしておく。

 また、鋼撚線内の内部空隙を内部充填防 材5によって埋める際には、溶射塗装方法を 使用してもよい。この溶射塗装方法は、一般 に、熱可塑性樹脂の紛体を溶融させながら、 被塗装体に噴射して被覆する方法であり、紛 体を被塗装体に噴射する際に、火炎の中を通 すことにより、紛体を溶融させた状態で被塗 装体に吹き付けるものである。

 本実施例において、この溶射塗装法を使 し、中心線としての心線1に内部防錆材5と て熱可塑性合成樹脂の粉体を付着させる際 は、実施例1における容器20の代わりに図14に 示す溶射用容器83を使用する。尚、容器20と 様の部分は、同じ符号を付し、説明を省略 る。

 この溶射用容器83は、容器20と同様に、側線 2の繰り出し角度に合せて内周面がテーパ状 形成されている。また、この溶射容器83は、 背面が開放されており、この背面
から溶射ガン84,84が挿入されて、拠り位置に 体を噴射するようになっている。

 この溶射ガン84,84は、火炎を噴き出すと もに、この火炎中を通して内部充填防錆材5 ある熱可塑性合成樹脂の粉体を噴射するも である。そして、この溶射ガン84,84によっ 内部充填防錆材5である熱可塑性合成樹脂の 体を溶融した状態で心線1に噴射し、溶着さ せる。

 この溶射ガン84,84は、機台11に設置された 溶射ガン支持部材85の先端に固定されている この溶射ガン支持部材85は、横長筒状に形 され、その一端が機台11に設置されていると ともに、他端は、回転盤13の中心に形成され いる貫通孔を通って、溶射用容器83内に挿 されている。そして、この他端側に溶射ガ 84,84が固定されている。

 溶射ガン84,84は、ガスボンベ86と接続され ており、火炎を噴出するためのガスが供給さ れるようになっている。また、溶射ガン84,84 、紛体流動槽87と接続されており、この紛 流動槽87から紛体が空気によって搬送される ようになっている。

 この紛体流動槽87は、紛体タンク88から紛 体が供給されるとともに、コンプレッサー89 ら圧縮空気が送られてくるようになってい 。そして、この紛体流動槽87内において、 気中を紛体が流動する状態となし、その状 で紛体を溶射ガン84,84に送るようになってい る。また、コンプレッサー89から送られてく 圧縮空気は、ドライヤー90によって乾燥さ てから、紛体流動槽87に送られるようになっ ている。更に、コンプレッサー89からは、燃 用の空気が溶射ガン84,84に送られるように っている。尚、これらの配管は、筒状に形 された溶射ガン支持部材85の内部を通り、溶 射ガン84,84に接続されている。

 尚、これらの粉体塗装方法及び溶射塗装 法は、外部被覆防錆材6を被着させる際に使 用してもよい。

本発明の第一実施例の加工工程図であ 。 図1の加工工程における撚り加工機部分 を示す断面図である。 同、外周面の防錆被覆装置の一例を示 断面図である。 同、外周面の防錆被覆装置の他の例を す断面図である。 本発明の第二実施例の加工工程図であ 。 同上の中層線又は外層線の撚り加工装 の一例を示す断面図である。 図1に示す例における内部空隙を防錆材 で埋めた状態の鋼撚線を示す切断端 面図で る。 同上の外周面防錆被覆工程後の防錆被 PCストランドの一例を示す切断端 面図であ る。 同外周面防錆被覆工程後の防錆被覆PC トランドの他の例を示す切断端面 図である 。 本発明の第二実施例における中層線及 び外層線を撚り合せ加工した状態の 鋼撚線 切断端面図である。 同上の外周面防錆被覆工程後の防錆被 覆PCストランドの一例を示す切断 端面図で る。 本発明において流動浸漬塗装法を使用 した際の装置を示す説明図である。 本発明において静電吹き付け塗装法を 使用した際の装置を示す説明図である。 本発明において溶射塗装方法を使用し た際の装置を示す説明図である。

符号の説明

1 心線
2 側線
3 鋼撚線
5 内部充填防錆材
6 外部被覆防錆材
7 防錆被覆PCストランド
10 鋼線撚り加工機
11 機台
12 水平支軸
13 回転盤
14 撚り線用リール
15 心線用リール
17 加熱器
20 容器
21 内周面
22 防錆材供給口
23 樹脂加熱溶融押し出し機
24 蓋体
25.26 導入口
27 撚線通過孔
28 ダイス
29 電熱器
30 ブルーイング炉
31 ヒートストレッチング装置
32 加熱炉
33a,33b 送り機構
34 ディスケール装置
35 クロスヘッド型の合成樹脂押出成型機
36 防錆材供給口
37 防錆材加熱溶融押し出し機
38 ダイス
40 合成樹脂粉末
41 粉体容器
42 冷却機
43 巻取りリール
50 心線
51 中層線
52 外層線
60,61 鋼線撚り加工機
70 浸漬槽
71 粉体供給装置
72 粉体流動供給路
73 排気路
74 粉体回収装置(サイクロン)
75 コンプレッサー
76 静電用容器
77 静電ガン
78 電極
79 高電圧付加装置
80 粉体供給装置
81 粉体回収口
82 ポンプ
83 溶射用容器
84 溶射ガン
85 溶射ガン支持部材
86 ガスボンベ
87 紛体流動槽
88 紛体タンク
89 コンプレッサー
90 ドライヤー