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Title:
METHOD FOR MANUFACTURING SEMICONDUCTOR DEVICE AND SEMICONDUCTOR DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/031583
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a method for manufacturing a semiconductor device, which is characterized by comprising a coating film-forming step (a) wherein a coating film is formed on a substrate by applying a coating liquid, which is obtained by dissolving a polymer conductive material in an insulating solvent, over the substrate; a heat treatment step (b) performed after the coating film-forming step (a), wherein the coating film is subjected to a heat treatment; and an electrode-forming step (c) performed before or after the consecutively performed coating film-forming step (a) and heat treatment step (b), wherein a gate electrode is formed on the substrate. This method for manufacturing a semiconductor device is further characterized in that a surface layer portion composed of an insulating layer and an inner layer portion composed of an organic semiconductor layer are formed separate from each other, and the surface layer portion and the inner layer portion may be respectively used as a gate insulating film and a channel of a field effect transistor.

Inventors:
SATO HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/065882
Publication Date:
March 12, 2009
Filing Date:
September 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOKYO ELECTRON LTD (JP)
SATO HIROSHI (JP)
International Classes:
H01L29/786; H01L21/336; H01L51/05; H01L51/30; H01L51/40
Domestic Patent References:
WO2006019133A12006-02-23
Foreign References:
JP2005243822A2005-09-08
JPH02220475A1990-09-03
JP2007013091A2007-01-18
JP2005123497A2005-05-12
Attorney, Agent or Firm:
YOSHITAKE, Kenji et al. (Room 323 Fuji Bldg., 2-3, Marunouchi 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 05, JP)
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Claims:
 高分子導電材料を絶縁性の溶媒に溶解してなる塗布液を基板上に塗布して、当該基板上に塗布膜を形成する塗布膜形成工程(a)と、
 塗布膜形成工程(a)の後に行われる、前記塗布膜を熱処理する熱処理工程(b)と、
 一連の塗布膜形成工程(a)及び熱処理工程(b)の前または後において、前記基板上にゲート電極を形成する電極形成工程(c)と、
を備え、
 絶縁層である表層部と有機半導体層である内層部とを分離した状態に形成し、当該表層部及び内層部を夫々ゲート絶縁膜及び電界効果型トランジスタのチャンネルとして利用可能にする
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
 前記熱処理工程(b)の後に、
 前記塗布膜の前記ゲート電極の両側に対応する箇所をエッチングして、凹部を形成する工程と、
 前記凹部にソース電極及びドレイン電極を埋め込む工程と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
 高分子導電材料は、ポリチオフェンであり、
 絶縁性の溶媒はポリスチレンスルホン酸である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
 請求項1乃至3のいずれかに記載された製造方法によって製造されたことを特徴とする半導体装置。
Description:
[規則37.2に基づく発明の名称]  導体装置の製造方法及び半導体装置

 本発明は、半導体装置の製造方法、とり け、ドランジスタのゲート構造部分を製造 る方法に関する。

 半導体装置に用いられるトランジスタと ては、シリコントランジスタが主流である しかしながら、その製造プロセスのために クリーンルームなどの大規模な施設が必要 ある。また、シリコン基板にp型(あるいはn )の不純物をドーピングする工程、フォトリ ソグラフィー工程、などの複雑な工程が必要 である。

 そこで最近では、有機系の半導体層を使 した有機トランジスタの開発が検討されて る。有機トランジスタの製造プロセスでは 塗布膜によって薄膜層を形成することがで 、インクジェットなどの印刷プロセスを利 できる。このため、シリコントランジスタ 比べて、製造工程が簡単で、製造コストの 減を図ることができる。さらに、基板とし 、フレキシブルなプラスチック基板を用い ことができるという利点もある。一方、有 トランジスタには、有機分子のキャリア移 度がシリコン単結晶に比べて小さいという 題がある。この点はしかし、材料の開発が んでおり、着々と研究が積み上げられてい 。

 例えば、特開2006-302925号公報(特には、請 項1、請求項5、段落0050、図5)には、PEDOT/PSS らなるゲート電極膜を基板に形成し、当該 ート電極膜の上にポリビニルフェノールか なるゲート絶縁膜を形成し、当該ゲート絶 膜の上にPEDOTからなる有機半導体材料膜を形 成し、そして当該有機半導体材料膜の上にPED OT/PSSからなるソース電極膜及びドレイン電極 膜を形成することで、有機トランジスタを作 成することが記載されている。

 しかしながら、有機半導体材料膜とゲー 電極膜との間の絶縁を図るために、ゲート 極膜を形成した後、スピンコート法によっ ゲート絶縁膜を形成する工程が必要である め、製造工程の簡略化が十分ではなかった

発明の要旨

 本発明は、以上のような問題点に着目し これを有効に解決すべく創案されたもので る。本発明の目的は、製造工程が簡単な半 体装置の製造方法、特には有機系の材料を いてトランジスタを製造する方法、を提供 ることにある。

 本発明は、高分子導電材料を絶縁性の溶 に溶解してなる塗布液を基板上に塗布して 当該基板上に塗布膜を形成する塗布膜形成 程(a)と、塗布膜形成工程(a)の後に行われる 前記塗布膜を熱処理する熱処理工程(b)と、 連の塗布膜形成工程(a)及び熱処理工程(b)の または後において、前記基板上にゲート電 を形成する電極形成工程(c)と、を備え、絶 層である表層部と有機半導体層である内層 とを分離した状態に形成し、当該表層部及 内層部を夫々ゲート絶縁膜及び電界効果型 ランジスタのチャンネルとして利用可能に ることを特徴とする半導体装置の製造方法 ある。

 本発明によれば、電界効果型トランジス を製造するにあたり、絶縁層である表層部 有機半導体層である内層部とが分離した状 に形成されて、当該表層部及び内層部が夫 ゲート絶縁膜及び電界効果型トランジスタ チャンネルとして利用可能になるため、ゲ ト電極を形成した後あるいはゲート電極を 成する前にゲート絶縁膜の成膜工程を独立 て行う必要がない。すなわち、トランジス の製造工程が簡略化される。これにより、 導体装置(トランジスタ)の製造コストを大 に削減することができる。

 ここで、前記熱処理工程(b)の後に、前記 布膜の前記ゲート電極の両側に対応する箇 をエッチングして凹部を形成する工程と、 記凹部にソース電極及びドレイン電極を埋 込む工程と、を有することが好ましい。

 また、例えば、高分子導電材料は、ポリ オフェンであり、絶縁性の溶媒は、ポリス レンスルホン酸である。

 また、本発明は、上述した製造方法によ 製造されたことを特徴とする半導体装置で る。

図1A乃至図1Dは、本発明の第1の実施の 態に係る電界効果型トランジスタの製造工 を説明するための、基板の概略断面図であ 。 図2A乃至図2Dは、図1Dに引き続いて、本 明の第1の実施の形態に係る電界効果型トラ ンジスタの製造工程を説明するための、基板 の概略断面図である。 図3Aは、図2Dに引き続いて、本発明の第 1の実施の形態に係る電界効果型トランジス の製造工程を説明するための、基板の概略 面図である。 図4は、図3Aの半導体装置において、電 が流れる様子を示す模式図である。 図5は、図3Aの半導体装置において、電 が流れるメカニズムを説明する説明図であ 。 図6は、PSSとPEDOTとの共重合体の分子構 を示す図である。 図7A乃至図7Dは、本発明の第2の実施の 態に係る電界効果型トランジスタの製造工 を説明するための、基板の概略断面図であ 。 図8A乃至図8Dは、図7Dに引き続いて、本 明の第2の実施の形態に係る電界効果型トラ ンジスタの製造工程を説明するための、基板 の概略断面図である。 図9は、塗布膜のXPSによる解析結果を示 す特性図である。 図10は、トランジスタに電圧を印加す 様子を説明するための模式図である。 図11は、塗布膜のドレイン電流特性を すグラフである。

[第1の実施の形態] 
 本発明による半導体装置の製造方法の第1の 実施の形態として、トップゲート構造の電界 効果型トランジスタ1の製造工程を、図1A乃至 図3Aを参照しながら説明する。

 先ず、例えばプラスチック基板10上に、シ コン酸化膜(SiO )からなる絶縁膜11が、例えばスピンコート法 によって形成される(図1A)。次に、絶縁膜11の 表面に、高分子導電材料であるPEDOT(ポリ(3,4-( エチレンジオキシ))チオフェン)(poly(3,4-(ethylen edioxy)thiophene))と絶縁性の溶媒であるPSS(ポリ チレンスルホン酸)(poly(styrenesulfonic acid))と 1:10の濃度比に調合した塗布液が塗布されて 塗布膜4が形成される。この塗布膜4の膜厚 、例えば9nmである。

 そして、後述する実施例に示すように、 布膜4の内層部は、高分子導電材料であるポ リチオフェンが多く存在していて、有機半導 体層41として構成される一方、塗布膜4の表層 部は、ポリチオフェンが内層部に比べてかな り少なく、絶縁層42,43として構成される。即 、塗布膜4は、絶縁層42,43と有機半導体層41 の2層に分離した膜として構成される。絶縁 42,43の膜厚は、例えば2nmであり、有機半導 層41の膜厚は、例えば5nmである。塗布液が基 板10に塗布された時点で直ちに、塗布膜4は、 絶縁層である表層部と有機半導体層である内 層部とに分離した状態となる。

 なお、PEDOTとPSSとの濃度比は、1:10に限定 れるものではない。基板10に塗布される塗 液が上述したように絶縁層42,43と有機半導体 層41との2層に分離し、表層部が絶縁層42,43と て機能し、内層部が有機半導体層41として 能するという範囲内であれば、PEDOTとPSSとの 濃度比は任意に決定され得る。

 次に、この塗布膜4が、窒素雰囲気中にて 、例えば100℃以下、好適には80℃の温度で乾 される(図1B)。次いで、塗布膜4の表面に、 定の形状にパターニングされたレジスト膜70 が形成される(図1C)。続いて、塗布膜4の表面 、レジスト膜7が積層されたまま、スパッタ リング法によって例えば銅からなる電極層50 形成される(図1D)。次いで、レジスト膜70が 解されることにより、レジスト膜70上の電 層50が除去されて、ゲート電極5が形成され (図2A)。即ち、有機半導体層41、絶縁層42及び ゲート電極5が、当該順番に積層された構造 なる。また、既述のように、絶縁膜42の膜厚 は2nmと薄いので、絶縁膜42はゲート絶縁膜と て機能することになる。

 しかる後、塗布膜4の表面に、所定の形状 にパターニングされたレジスト膜7が形成さ る(図2B)。そして、このレジスト膜7をマスク として、塗布膜4の露出された部分が例えば ライエッチングにより除去され、例えば塗 膜4の下にある絶縁膜11まで達する電極埋め み用の凹部6が形成される(図2C)。その後、基 板10の表面に、レジスト膜7が積層されたまま 、スパッタリング法によって例えば銅からな る電極層71が形成され、前記凹部6の底面から 所定の高さ位置まで電極が埋め込まれる(図2D )。続いて、レジスト膜7が溶解されることに り、レジスト膜7上の電極層71が除去されて ソース電極2及びドレイン電極3が形成され (図3A)。このようにして、トップゲート構造 電解効果型トランジスタ1が作製される。そ の後、例えば、多層配線構造や他の素子が基 板10上に形成されて、目的とする半導体装置 製造される。

 上述した電界効果型トランジスタ1におい て、ソース電極2-ドレイン電極3間とゲート電 極5-ソース電極2間とに電圧が印加されると、 図4に示すように、内層部の有機半導体層41が 導通して、ドレイン電極3からソース電極2に 流が流れる。つまり、内層部の有機半導体 41は、トランジスタのチャンネルとして利 可能である。

 ここで、塗布膜4に電流が流れるメカニズム について説明する。図5は、塗布膜4の模式図 あり、横方向が塗布膜4の平面方向、縦方向 が塗布膜4の膜厚方向である。図5に示すよう 、塗布膜4には、長い帯状のポリスチレンス ルホン酸(以下、「PSS」という)に複数のポリ オフェン(以下、「PEDOT」という)が合体した 共重合体72が存在する。この共重合体72の構 式が図6に示される。図6に示すように、PSSの -SO -O-基にPEDOTのプラスの電荷を帯びたSが結合す ることで、PSSとPEDOTとの共重合体72が形成さ る。そして、この共重合体72に電圧が印加さ れると、PEDOT内に歪が生じて分極し、プロト (プラスの電荷)が発生する。また、有機半 体層41では、共重合体72の数が絶縁層42、43に 比べて非常に多いため、複数の共重合体72が いに重なりあった状態にある。このため、 機半導体層41では、PEDOTとPEDOTとの間の見か 上の距離が短くなり、PEDOTに生じた電荷がPE DOT間を自由に移動できると推測する。こうし て、有機半導体層41にキャリアパスが形成さ ると考えられる。

 本実施の形態によれば、電界効果型トラ ジスタ1を作製するにあたり、塗布液を基板 10に塗布することによって、絶縁層42、43であ る表層部と有機半導体層41である内層部とが 離した状態に形成されて、当該表層部及び 層部が夫々ゲート絶縁膜及びトランジスタ チャンネルとして利用可能になるため、ゲ ト電極5を形成する前にゲート絶縁膜の成膜 工程を独立して行う必要がなく、トランジス タ1の作製工程が簡略化される。これにより 半導体装置の製造コストを削減することが きる。

[第2の実施の形態] 
 続いて、本発明による半導体装置の製造方 の第2の実施の形態として、ボトムゲート構 造の電界効果型トランジスタ100の製造工程を 、図7A乃至図8Dを参照しながら説明する。

 先ず、例えばプラスチック基板10上に、シ コン酸化膜(SiO )からなる絶縁膜11が、例えばスピンコート法 によって形成される(図7A)。次に、絶縁膜11の 表面に、所定の形状にパターニングされたレ ジスト膜70が形成される(図7B)。続いて、図1D び図2Aを用いて説明した工程と同様に、電 層の形成及びレジスト膜70の溶解が行われて 、ゲート電極5が形成される(図7C)。しかる後 絶縁膜11の表面に、図5Bに示した工程と同様 にして、塗布液の塗布及び塗布膜4の乾燥が われる(図7D)。これにより、ゲート電極5、絶 縁層43及び有機半導体層41が、当該順番に積 された構造となる。また、絶縁膜43がゲート 絶縁膜として機能することになる。

 次いで、塗布膜4の表面に、例えばスピン コーティング法によって層間絶縁膜8が形成 れる。その後、絶縁膜8の表面に、所定の形 にパターニングされたレジスト膜7が形成さ れる(図8A)。そして、このレジスト膜7をマス として、例えばドライエッチングにより、 えば塗布膜4の下にある絶縁膜11まで達する 極埋め込み用の凹部81が形成される(図8B)。 の後、基板10の表面に、レジスト膜7が積層 れたまま、スパッタリング法によって例え 銅からなる電極層71が形成され、前記凹部81 の底面から所定の高さ位置まで電極が埋め込 まれる(図8C)。続いて、レジスト膜7が溶解さ ることにより、レジスト膜7上の電極層71が 去されて、ソース電極2及びドレイン電極3 形成される(図9D)。このようにして、ボトム ート構造の電解効果型トランジスタ100が作 される。その後、例えば、多層配線構造や の素子が基板10上に形成されて、目的とす 半導体装置が製造される。

 このような第2の実施の形態では、ゲート 電極5が形成された後、ゲート絶縁膜の成膜 程を独立して行う必要がない。従って、ト ンジスタ100の作製工程が簡略化される。こ により、半導体装置の製造コストを削減す ことができる。

 なお、上述の各実施の形態では、導電性 料としてPEDOTが用いられたが、これに限ら ず、例えばPPV(ポリフェニレンピニレン(Poly-P henylene Vinylene))等であってもよい。また、絶 性の溶媒についても、PSSに限られず、例え クロロホルム、ジクロロベンゼン、トルエ 、キシレン等であってもよい。

[実施例] 
 本発明の効果を確認するために行われた実 について説明する。

 ポリエチレンテレフタレート(PET)基板の 面に、高分子導電材料であるPEDOTと絶縁性の 溶媒であるPSSとを1:10の濃度比に調合した塗 液が塗布されて、塗布膜4が形成された。こ 塗布膜4が、窒素雰囲気中にて、80℃の温度 乾燥された。そして、X線光電子分光法(XPS:X -ray Photoelectron Spectroscopy)によって、X線の照 角度が15度での表層部のX線光電子スペクト と、X線の照射角度が45度での内層部のX線光 電子スペクトルと、が得られた。

 この結果が図9に示されている。図9の縦 はピーク強度であり、横軸は結合エネルギ (eV)である。図9中、実線のスペクトルが内層 部におけるPEDOTとPSSとのピークを示しており 点線のスペクトルが表層部におけるPEDOTとPS Sとのピークを示している。この結果から、 層部におけるPEDOT/PSSの濃度比は0.35であるの 対して、内層部におけるPEDOT/PSSの濃度比は0 .37であることが判った。つまり、内層部は表 層部よりもPEDOTの数が多いことが分かる。こ ことから、表層部は、内層部に対して、PEDO Tの重合度が減少しているため、絶縁層とし 機能できる。

 上述したようにPET基板の表面に塗布膜4が 形成された後、図1C乃至図3Aを用いて説明さ た工程を経て、ゲート電極5、ソース電極2及 びドレイン電極3が形成され、トップゲート 造の電解効果型トランジスタ1が作製された そして、図10に示すように、ソース電極Vsが 接地された状態で、ゲート電極Vgが0V、1V、2V 3V及び5Vの5通りに設定され、各設定毎に、 レイン電極Vdへの印加電圧が増加されて、塗 布膜4のドレイン電流特性が測定された。

 その結果が図11に示されている。図11の縦 軸はドレイン電流(μA)であり、横軸はドレイ 電圧(V)である。図11に示す結果から、塗布 4の内層部が有機半導体層41として機能する とが理解できる。また、ソース電極とドレ ン電極との間に印加される電圧が所定値以 の大きさになると、ソース電極とドレイン 極との間に電流が流れて、電界効果型のト ンジスタとして機能できることが理解でき 。

 また、図11に示すドレイン電流特性から 塗布膜4におけるキャリアの移動度が算出さ た。この算出は、下式を用いて行われた。

 μ=(2t・Lg・I dsat )/(Wg・ε ε ・(Vg-Vt) )
 当該関係式において、tは塗布膜4の膜厚、Lg はゲートの長さ、I dsat は飽和電流、Wgはゲートの幅、ε は真空の誘電率、ε は比誘電率、Vtは閾値電圧、を示している。 記式を用いた計算結果から、塗布膜4におけ るキャリアの移動度μは、0.02~6.9cm2/V・secの間 で変動することが分かった。