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Title:
METHOD OF PRODUCING PACKAGE OF ABSORBENT ARTICLES AND PACKAGE OF ABSORBENT ARTICLES
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/090795
Kind Code:
A1
Abstract:
To provide a method of producing a package of absorbent articles from which one of a pair of absorbent articles can be easily taken out and in which the other one remaining therein can be easily and hygienically stored while preventing the absorbent article from wrinkling or hardening. In the first step, first and second breast milk pads (2(i), 3(i)) are supplied onto a package sheet band (29). In the second step, the first and second breast milk pads are supplied in such a state that the first breast milk pad (2(ii)) is displaced by a quarter of its height (H) in the longitudinal direction (Y) from the horizontal center line (32) toward the top edge (30), while the second breast milk pad (3(ii)) is displaced by a quarter of its height (H) in the longitudinal direction (Y) toward the bottom edge (31). In the third step, the first and second breast milk pads (2, 3 (iii)) are folded in two toward the horizontal center line (32) respectively from the top and bottom edges (30, 31). In the fourth step, the top and bottom edges (30, 31) of the package sheet band (29) are folded toward the horizontal center line (32). In the fifth step, a bonding area (20) is formed between the first and second breast milk pads (2, 3(v)) and cut along a cutting line (33).

Inventors:
OBA KENJI (JP)
YOKOE KEIJIRO (JP)
FUJIKAWA MICHIYO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071077
Publication Date:
July 23, 2009
Filing Date:
November 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
UNI CHARM CORP (JP)
OBA KENJI (JP)
YOKOE KEIJIRO (JP)
FUJIKAWA MICHIYO (JP)
International Classes:
A61F13/15; A41C5/00; A61F13/472; B65D75/20; B65D85/07
Foreign References:
JP2007326622A2007-12-20
JP2007126161A2007-05-24
JPH07313547A1995-12-05
JP2002362626A2002-12-18
JP2000309391A2000-11-07
JP2001088866A2001-04-03
JP2003013305A2003-01-15
JP2000247358A2000-09-12
Other References:
See also references of EP 2241298A4
Attorney, Agent or Firm:
SHIRAHAMA, Yoshiharu et al. (13-8 Shimbashi 2-chome, Minato-k, Tokyo 04, JP)
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Claims:
 縦方向および横方向と、身体側内面を形成する内面シートと、着衣側外面を形成する外面シートと、前記内外面シートの間に形成された吸液構造体とを含む吸収性物品を、包装シートで包装する包装体の製造方法において、
 前記吸収性物品は、第1吸収性物品と第2吸収性物品とを含み、
 前記第1および第2吸収性物品が、帯状に連続した包装シート帯であって前記包装シート帯の縦方向に対向し横方向に延びる上下端縁間の寸法を二等分し前記横方向に延びる中心線に沿って等間隔で交互に供給される工程と、
 前記第1吸収性物品が、前記中心線から前記上端縁に向かってずらされ、前記第2吸収性物品が、前記中心線から前記下端縁に向かってずらされる工程と、
 前記第1吸収性物品が、前記上端縁から中心線に向かって二つ折りに折り畳まれ、前記第2吸収性物品が前記下端縁側から中心線に向かって二つ折りに折り畳まれ、折り畳まれた前記第1吸収性物品の折曲線に沿って前記包装シート帯の前記上端縁が前記中心線に向かって折り畳まれ、前記第2吸収性物品の折曲線に沿って前記包装シート帯の前記下端縁が前記中心線に向かって折り畳まれる工程と、
 前記横方向に連なる前記第1吸収性物品および前記第2吸収性物品の間において重なり合う前記包装シート帯を接合部を介して接合する工程と、
 前記第1吸収性物品を包む第1包装体と、第2吸収性物品を包む第2包装体との所定の数を1セットとして前記接合部のほぼ中央において切断する工程とを含むことを特徴とする前記製造方法。
 前記包装シート帯の縦方向の寸法は、前記第1および第2吸収性物品の前記縦方向の寸法とほぼ同じであり、前記第1および第2吸収性物品は前記縦方向の寸法の1/4分だけ前記縦方向の上下にずらされる請求項1記載の包装体の製造方法。
 前記包装シート帯の切断は、第1包装体と第2包装体との各ひとつを1セットとして行われる請求項1または2記載の包装体の製造方法。
 前記第1包装体においては、前記第1吸収性物品が折り畳まれるのとほぼ同時に、前記包装シート帯の前記上端縁が前記中心線に向かって折り畳まれるとともに、前記上端縁に重なるように前記下端縁が前記中心線に向かって折り畳まれ、
 前記第2包装体においては、前記第2吸収性物品が折り畳まれてから前記上端縁が前記中心線に向かって折り畳まれるとともに、前記上端縁に重なるように前記下端縁が前記中心線に向かって折り畳まれる請求項1~3のいずれかに記載の包装体の製造方法。
 前記製造方法によって得られる吸収性物品の包装体であって、
 前記吸収性物品は、縦方向および横方向と、身体側内面を形成する内面シートと、着衣側外面を形成する外面シートと、前記内外面シートの間に形成された吸液構造体と、前記内面シートを内側にして前記縦方向の寸法を半分にするように折り畳むことによって形成されるとともに折曲線を形成する閉鎖縁と、折り重ねられた前後面とを含み、
 前記包装シートは、前記縦方向に対向し前記横方向に延びる上下端縁と、前記吸収性物品の折り畳まれた前記前面の前記外面シートに対向する第1面と、前記第1面に連続し前記後面の前記外面シートに対向する第2面と、前記第2面に連続し前記第1面に重なり合う第3面とを含み、
 前記第1~第3面は、前記吸収性物品の前記横方向外側において、前記縦方向に延びる接合部によって互いに接合されることを特徴とする前記包装体。
Description:
吸収性物品の包装体の製造方法 よび吸収性物品の包装体

 この発明は、吸収性物品の包装体及びそ 包装方法に関し、さらに詳しくは母乳パッ 、紙おむつ、生理用ナプキン、パンティラ ナー、痔疾用パッド等の吸収性物品の包装 及びその製造方法に関する。

 従来、複数の母乳パッドが収容された容器 ら、母乳パッドを2個1セットとして取り出 て使用するものとして、例えば特開2000-247358 号公報(特許文献1)が公知である。この特許文 献1によれば、2個の母乳パッドをそれぞれ二 折りにして開口縁と閉鎖縁とを形成し、一 のパッドの開口縁と他方のパッドの閉鎖縁 が対向するように並べて、これらを2個一緒 に包装シートで包装する。包装後、一方のパ ッドと他方のパッドとを重ねるようにして包 装シートごと折り畳む。折り畳んだ包装体を 容器に詰め、母乳パッドを2個1セットとして 度に容器から取り出して使用できるように ている。上記のように折り畳むことによっ 、一方のパッドの開口縁と他方のパッドの 鎖縁とが重なるようになり、開口縁と閉鎖 との厚さが異なるような場合であっても容 に詰める時の包装体全体として均一の厚さ することができる。包装体の厚さを均一に きれば包装体を複数重ねたときであっても 容器に隙間なく詰めることができる。

特開2000-247358号公報

 2個の母乳パッドを1セットにして包装し いるので、母乳パッドを1個ずつ使用しよう した場合に、他の1個が余ってしまう。余っ た1個を後に使用する場合には、一度開封し 包装シートで包みなおさなければならず、 間がかかるし不衛生になりがちであるとい 問題があった。

 上記のような包装体の製造方法では、母 パッドを二つ折りにしてから包装シートの に載せ、包装シートを折り畳んでいる。し がって、包装シートを折り畳む前に、二つ りにした母乳パッドが開いてしまわないよ に、折りたたみを強くして確実に折り畳ま ければならなかった。折り畳みを強くすれ 母乳パッドに折り皺がついたり、折線部分 硬くなったりするという問題があった。

 本発明では、2個の吸収性物品を1セット して取り出しやすく、1個しか使用しない場 であっても余った1個を簡単にしかも衛生的 に保管でき、吸収性物品の皺や硬化を防止す ることができる吸収性物品の包装体と包装体 の製造方法を課題とする。

 本発明は、縦方向および横方向と、身体 内面を形成する内面シートと、着衣側外面 形成する外面シートと、前記内外面シート 間に形成された吸液構造体とを含む吸収性 品を、包装シートで包装する包装体の製造 法の改良に関わる。

 本発明は前記包装体の製造方法において 前記吸収性物品は、第1吸収性物品と第2吸 性物品とを含む。前記第1および第2吸収性物 品が、帯状に連続した包装シート帯であって 前記包装シート帯の縦方向に対向し横方向に 延びる上下端縁間の寸法を二等分し前記横方 向に延びる中心線に沿って等間隔で交互に供 給される工程と、前記第1吸収性物品が、前 中心線から前記上端縁に向かってずらされ 前記第2吸収性物品が、前記中心線から前記 端縁に向かってずらされる工程と、前記第1 吸収性物品が、前記上端縁から中心線に向か って二つ折りに折り畳まれ、前記第2吸収性 品が前記下端縁側から中心線に向かって二 折りに折り畳まれ、折り畳まれた前記第1吸 性物品の折曲線に沿って前記包装シート帯 前記上端縁が前記中心線に向かって折り畳 れ、前記第2吸収性物品の折曲線に沿って前 記包装シート帯の前記下端縁が前記中心線に 向かって折り畳まれる工程と、前記横方向に 連なる前記第1吸収性物品および前記第2吸収 物品の間において重なり合う前記包装シー 帯を接合部を介して接合する工程と、前記 1吸収性物品を包む第1包装体と、第2吸収性 品を包む第2包装体との所定の数を1セット して前記接合部のほぼ中央において切断す 工程とを含むことを特徴とする。

 好ましい実施態様の一つとして、前記包 シート帯の縦方向の寸法は、前記第1および 第2吸収性物品の前記縦方向の寸法とほぼ同 であり、前記第1および第2吸収性物品は前記 縦方向の寸法の1/4分だけ前記縦方向の上下に ずらされる。

 好ましい他の実施態様の一つとして、前 包装シート帯の切断は、第1包装体と第2包 体との各ひとつを1セットとして行われる。

 好ましい他の実施態様の一つとして、前 第1包装体においては、前記第1吸収性物品 折り畳まれるのとほぼ同時に、前記包装シ ト帯の前記上端縁が前記中心線に向かって り畳まれるとともに、前記上端縁に重なる うに前記下端縁が前記中心線に向かって折 畳まれる。前記第2包装体においては、前記 2吸収性物品が折り畳まれてから前記上端縁 が前記中心線に向かって折り畳まれるととも に、前記上端縁に重なるように前記下端縁が 前記中心線に向かって折り畳まれる。

 本発明は前記方法によって得られる吸収 物品の包装体であって、前記吸収性物品は 縦方向および横方向と、身体側内面を形成 る内面シートと、着衣側外面を形成する外 シートと、前記内外面シートの間に形成さ た吸液構造体と、前記内面シートを内側に て前記縦方向の寸法を半分にするように折 畳むことによって形成されるとともに折曲 を形成する閉鎖縁と、折り重ねられた前後 とを含み、前記包装シートは、前記縦方向 対向し前記横方向に延びる上下端縁と、前 吸収性物品の折り畳まれた前記前面の前記 面シートに対向する第1面と、前記第1面に 続し前記後面の前記外面シートに対向する 2面と、前記第2面に連続し前記第1面に重な 合う第3面とを含み、前記第1~第3面は、前記 収性物品の前記横方向外側において、前記 方向に延びる接合部によって互いに接合さ ることを特徴とする。

 本発明は、第1および第2吸収性物品の供給 折り畳み、包装シート帯での包装を一連の 程ですることができるので、吸収性物品を り畳んでから包装シート帯に供給する場合 比べてタイムロスを少なくすることができ 。吸収性物品の折り畳みから包装までの時 が短いので、吸収性物品に強い折り目をつ なくてもよく、折り目による皺の形成や、 性が高くなることを防止することができる
 第1および第2吸収性物品は、一定間隔で連 して供給され、二つ折りに折り畳んでその 曲縁に沿って包装シート帯で包装されるよ にしているので、第1または第2吸収性物品を ひとつずつ包装することも可能であり、ひと つずつ使用する場合に他の使用しない吸収性 物品の保管が容易で、かつ衛生的におこなう ことができる。

 第1および第2吸収性物品は包装シート帯 縦方向の寸法の1/4分だけ横中心線から縦方 の上下にずらされるようにしているので、 収性物品を二つ折りにしてこれらを包装シ ト帯を三つ折にするように折り畳んだとき 、吸収性物品と包装シート帯との間に隙間 できず、包装シート帯の使用量を最小限に ることができる。包装シート帯の使用量を 少できるので、その分コストを低減するこ ができる。

 包装シート帯の切断は、第1吸収性物品と 第2吸収性物品との各一つずつを1セットとし 行われるので、二つひとまとめにして容器 ら取り出すことができ、一つずつ取り出す 合に比べて取り出す手間を省くことができ 。

 第1包装体において、第1吸収性物品と包 シート帯とをほぼ同時に折り畳むこととし いるので、第1吸収性物品に折り癖をつける 要がなく、製造に要する時間をより一層短 することができる。

本実施形態の包装体の斜視図。 図1の展開図。 図1を折り畳んだときの斜視図。 図3のiv-iv線端面図。 製造方法の説明図。 第1吸収性物品における製造方法の説明 図。 第2吸収性物品における製造方法の説明 図。

符号の説明

  1  包装体
  2  第1母乳パッド(第1吸収性物品)
  3  第2母乳パッド(第2吸収性物品)
  4  包装シート
  5  内面シート
  6  外面シート
  9  第1面
 10  第2面
 11  第3面
 17  ミシン目
 18  第1包装体
 19  第2包装体
 21  吸液構造体
 29  包装シート帯
 30  上端縁
 31  下端縁
 32  横中心線

 本発明の吸収性物品として母乳パッドを に挙げ、実施形態として母乳パッドの包装 およびその製造方法を説明する。

 図1は母乳パッドの包装体1の斜視図であり 説明のためにその一部を破断している。こ 実施例では横方向Xに並んだ第1および第2母 パッド2,3と、これら母乳パッド2,3を包む包 シート4とを含む。
 第1および第2母乳パッド2,3は、身体側内面 形成する内面シート5と、着衣側外面を形成 る外面シート6とを含み、内面シート5を内 にして縦方向Yの寸法を二等分するように二 に折り畳まれている。折り畳まれた第1およ び第2母乳パッド2,3は折曲線に沿って形成さ 重ね合わせた部分が閉鎖される閉鎖縁7と、 ね合わせた部分が閉鎖されない開放縁8とが 形成される。第1および第2母乳パッド2,3は折 畳まれることによって、図1の紙面手前に位 置する前面2a,3aと、紙面奥に位置する後面2b,3 bとを形成している。

 第1および第2母乳パッド2,3は、一枚の連 した包装シート4で包まれている。包装シー 4は第1および第2母乳パッド2,3を包むように つ折に畳まれ、第1面9、第2面10、第3面11を 成している。第1面9は包装シート4の一方の 縁12を含み第1および第2母乳パッド2,3の前面2 a,3aの一部を覆っている。第2面10は第1面9に連 続し、後面2b,3bの全面を覆っている。第3面11 第2面10に連続し、包装シート4の他方の端縁 13を含んで前面2a,3aの一部を覆っている。第1 9の端縁12と第3面11の端縁13とを重ね合わせ ことによって、これら面9,11で前面2a,3aの全 を覆うとともに、第1および第2母乳パッド2,3 の取り出し口を形成する。

 包装シート4は横方向Xに対向する両側縁 14,15と、両側部分14,15のほぼ中間に位置する 間部16とを含み、中間部16を境に第1および 2母乳パッド2,3が離間している。これら両側 部14,15および中間部16において第1、2、3面9,1 0,11が接合部20a,b,cにより互いに接合されてい 。接合部20a,b,cは、縦方向Yに間欠的に接合 れることによって形成されている。この接 にはヒートシールを用いているが、接着剤 による接合であってもよく、一般的な接合 法を使用することができる。中間部16の接合 部20cによって、包装体1は、第1母乳パッドを む第1包装体18と、第2母乳パッドを包む第2 装体19とに画成される。

 中間部16では、接合部20cのほぼ中心にお て縦方向Yに延びるミシン目17を形成してい 。ミシン目17を形成することによって、第1 装体18と第2包装体19とに分離することができ るようになる。第1包装体18と第2包装体19とを 分離可能にする手段としては、ミシン目に限 定されることなく、他の一般的な手段を用い ることができる。ただし、第1および第2包装 18,19のいずれの側にも接合部20cが残存する うに分離できるようにすることが望ましい

 図2は図1の両側部14,15および中間部16の接 部20a,20b,20cを外したときの展開図である。 示したように第1母乳パッド2は第1面9を形成 る一方の端縁12にその一部が重なるととも 、第1面9および第2面10に重なるように配置さ れている。第2母乳パッド3は第3面11を形成す 他方の端縁13にその一部が重なるとともに 第2面10および第2面11に重なるように配置さ ている。すなわち、第1母乳パッド2と第2母 パッド3とは、縦方向Yの上下に対してずらし て配置され、横方向Xにほぼ対称となってい 。

 第1および第2母乳パッド2,3は、身体側内 を形成する内面シート5と、着衣側外面を形 する外面シート6とを含み、内外面シート5,6 との間に吸液構造体21を形成している。吸液 造体21は、吸液性芯材22と、吸液性芯材22を む拡散シート23とを含んでいる。内外面シ ト5,6は略円形でほぼ同大であり、吸液構造 21は内外面シート5,6よりもひと回り小さい略 円形である。この吸液構造体21と内外面シー 5,6とは同心円を画いて積層され、吸液構造 21が存在しない内外面シート5,6の外縁部24に おいてこれら内外面シート5,6を接着または溶 着により互いに接合している。

 第1および第2母乳パッド2,3の幅方向Xの両側 は、縦方向Yに延びる弾性部材25が伸長状態 取り付けられている。この弾性部材25が収 することにより第1および第2母乳パッド2,3に 立体感を与え、第1および第2母乳パッド2,3が ーム状になるようにしている。
 第1および第2母乳パッド2,3は剥離シート26を 介して包装シート4の内面に接合されている 第1および第2母乳パッド2,3の外面シート6に 図示しない接着剤が塗布され、剥離シート26 に対して剥離可能に接合されている。この剥 離シート26は包装シート4の対向面において、 すなわち第2面10に対して図示しない接着剤に よって剥離不能に接合されている。

 上記のような第1および第2母乳パッド2,3 包む第1および第2包装体18,19は、図1に示す状 態から図3に示すように折り畳まれる。すな ち第1および第2包装体18,19は、中間部16を境 それぞれの第3面11が対向するように折りた まれる。第1および第2包装体18,19はこのよう 折り畳んだ状態で容器に入れられ、使用の に容器から取り出されるようにしている。

 図4は、図3のIV-IV線断面図である。図示し たように、第1包装体18の厚さ方向上部に第2 装体19が積層されている。第1包装体18におい ては、縦方向Yの上方(図4右側)に第1母乳パッ 2の閉鎖縁7が位置し、縦方向Yの下方(図4左 )に開放縁8が位置している。第1母乳パッド2 、その中心部において吸液性芯材22の量が も多く、その外縁部24に向かうにつれて少な くなっている。したがって、第1母乳パッド2 二つ折りにした時には閉鎖縁7で最も厚くな り、開放縁8に向かうにつれて薄くなってい 。

 第2包装体19においては、縦方向Yの上方( 4右側)に第2母乳パッドの開放縁8が位置し、 方(図4左側)に閉鎖縁7が位置している。第2 乳パッド3も第1母乳パッドと同様の構成を有 しているので、第2母乳パッド3も閉鎖縁7で最 も厚くなり、開放縁8に向かうにつれて薄く っている。

 上記のような第1および第2包装体18,19を図 3のように折り畳んだときには、第1および第2 母乳パッド2,3の閉鎖縁7と開放縁8とが交互に なるようになるので、厚さが均等になる。 のように折り畳まれた第1および第2包装体18 ,19を1セットとして、その厚さ方向に複数セ ト積み重ねられ、容器に詰められる。この うに複数積み重ねた場合であっても、厚さ 均等になっているので、一部が高くなった することがなく、隙間なく容器に詰めるこ ができる。

 容器から母乳パッドを取り出して使用す 場合には、第1および第2包装体18,19が連なっ ているから、いずれか一方をつまんで引っ張 れば両方の包装体18,19を同時に取り出すこと できる。これら第1および第2包装体18,19は、 中間部16に形成されたミシン目17によって切 離し可能になっている。したがって、ひと の母乳パッドのみを使用する場合には、第1 装体18と第2包装体19とを切り離し、一方の を使用することができる。使用しない他方 母乳パッドが包まれたまま簡単に保管する とができ、衛生的である。

 第1または第2母乳パッド2,3を使用する際 は、第1または第2包装体18,19からこれらを取 出すが、このとき使用者は第3面11に位置す 他方の端縁13を挟持して、第1面9および第2 10から離間させる方向に引っ張る(図1参照)。 端縁13を引っ張れば、第3面11の接合部20を外 ことができ、一方の端縁12が露出される。

 一方の端縁12からは、第1母乳パッド2の開 放縁8または、第2母乳パッド3の閉鎖縁7のい れかが覗いているので、これを一方の手で 持し、端縁12を他方の手で挟持して引き離す 。これらを引き離すようにすれば、第1面9と 2面10との接合部20も外れ、母乳パッドが包 シート4から剥がれる。包装シート4には剥離 シート26が結合されたままの状態で残り、母 パッドは剥離シート26から剥がれる。剥離 ート26で覆われていた部分には接着剤が塗布 されているので、この接着剤を利用して母乳 パッドをブラジャーなどの着衣に取り付けて 使用することができる。

 図5は第1および第2包装体18,19の製造方法 説明図である。第1および第2母乳パッド2,3は 帯状に連続した包装シート帯29に等間隔で供 され、包装シート帯29が折り畳まれること よって包装される。包装シート帯29は横方向 Xに延びる長いシートであって、図示しない 送ベルトによって矢印A方向に搬送される。 装シート帯29は、縦方向Yに対向し横方向Xに 延びる上下端縁30,31と、上下端縁30,31間の寸 を二等分して横方向Xに延びる横中心線32と 含む。包装シート帯29の上端縁30から下端縁3 1までの寸法は、第1および第2母乳パッド2,3の 縦方向Yの寸法Hよりも僅かに大きくしている

 第1の工程では、包装シート帯29に第1およ び第2母乳パッド2(i),3(i)を供給するが、第1お び第2母乳パッド2(i),3(i)は弾性部材25が取り けられた側部を横方向Xに対向させる方向で 供給される。側部が縦方向Yに対向している うな場合には、これら母乳パッド2(i),3(i)を90 度回転させてから包装シート帯29に供給する

 第2の工程では、第1母乳パッド2(ii)は、横 中心線32から上端縁30に向かって、第1母乳パ ド2(ii)の縦方向Yの寸法Hの1/4分だけずらして 供給される。第2母乳パッド3(ii)は、横中心線 32から下端縁31に向かって第2母乳パッド3(ii) 縦方向Yの寸法Hの1/4分だけずらして供給され る。第1母乳パッド2(ii)と第2母乳パッド3(ii)と は、その形状は同じであるので横中心線32か ずらす距離もほぼ同じになる。ずらした第1 母乳パッド2(ii)と第2母乳パッド3(ii)とは、交 に包装シート帯29に供給される。したがっ 、供給される第1および第2母乳パッド2,3は包 装シート帯29上で千鳥パターンを形成する。

 第1および第2母乳パッドの外面シート6に 、着衣に固定するための粘着域を形成して る。包装シート帯29に接着剤によって剥離 ート26が固着され、剥離シート26によって前 粘着域を保護するようにしている。

 第3の工程では、上方にずらした第1母乳 ッド2(iii)が、上端縁30から横中心線32に向か て二つ折りに折り畳まれ、折曲線を形成す 閉鎖縁7と、開放縁8とが形成される。下方 ずらした第2母乳パッド3(iii)が、下端縁31か 横中心線32に向かって二つ折りに折り畳まれ 、折曲線を形成する閉鎖縁7と、開放縁8とが 成される。

 第4の工程では、第1母乳パッド2(iv)が折り畳 まれると、包装シート帯29の上端縁30を横中 線32に向かって折り畳むようにして、第1折 たたみ線27が閉鎖縁7に沿うように形成され 。
 第2母乳パッド3(iv)が折り畳まれると、包装 ート帯29の下端縁31を横中心線32に向かって りたたむようにして、第2折りたたみ線28が 鎖縁7に沿うように形成される。

 上記第3および第4の工程において、第1お び第2母乳パッド2(iii),3(iii)の折り畳みと、 装シート帯29の折り畳みとが、別々におこな われているように見えるが、実際には、両者 の折り畳みはほぼ同時におこなうことができ る。図6は第1母乳パッド2の折り畳みとこれを 包装シート帯29で包む様子を示した図である 図6(a)に示したように、第1母乳パッド2を折 畳むのとほぼ同時に包装シート帯29の上端 30側を折り畳む。第1母乳パッド2と上端縁30 を折り畳んだら、図6(b)に示したように、包 シート帯29の下端縁31を上端縁30に重ねるよ にして折り畳む。このように第1母乳パッド 2と包装シート帯29とを同時に折り畳むことに よって、製造工程を省略することができ、そ の分、製造時間を短縮することができる。

 図7は第2母乳パッド3の折り畳みとこれを 装シート帯29で包む様子を示した図である 図6で示した第1母乳パッド2と異なり、第2母 パッド3は包装シート帯29と同時に折り畳む とはできない。図6の包装シート帯29の上端 30と図7の包装シート帯29の上端縁30とは繋が っているのであるから、第1母乳バッド2を包 ために上端縁30を折り畳むと、第2母乳パッ 3においても上端縁30が折り畳まれることな 、第1母乳パッド2においても第2母乳パッド3 においても上端縁30が下端縁31よりも先に折 畳まれることとなる。したがって、第2母乳 ッド3においてはこれを先に折り畳んでから 、上端縁30を折り畳まなければならない。

 図7(a)に示したように、第2母乳パッド3を り畳み、次に包装シート帯29の上端縁30側を 前面3aに重ねるようにして折り畳む。ここで 第2母乳パッド3の折り畳みと包装シート帯29 の折り畳みとの間に、ほとんどタイムラグは なく、第2母乳パッド3の前面3aから押さえつ るようにして包装シート帯29の上端縁30を重 ている。上端縁30を折り畳んだら、図7(b)に したように、包装シート帯29の下端縁31を上 端縁30に重ねるようにして折り畳む。

 図5に示した第5の工程では、包装シート 29を折り畳んだら、第1母乳パッド2(v)と第2母 乳パッド3(v)と間に接合部20を形成し、ヒート シールによって折り畳んだ包装シート帯29を 合する。さらに、第1母乳パッド2(v)と第2母 パッド3(v)とを1セットとするために、切断 33において切断するとともに、第1母乳パッ 2(v)と第2母乳パッド3(v)との間にミシン目17を 形成する。

 切断線33において切断することによって 第1包装体18と第2包装体19とが製造される。 た、第1包装体18と第2包装体19とは、ミシン 17によって分離可能にされているので、第1 乳パッド2と第2母乳パッド3とを1セットとす ことができる。切断線33は接合部20の横方向 Xのほぼ中心に形成されており、これを切断 ることによって、接合部20aと20bとに分割、 成される。包装体シート29は、切断によって 包装シート4を形成し、上端縁30は第1および 2包装体18,19の一方の端縁12を、下端縁31は他 の端縁13を形成する。

 上記のような製造方法によれば、第1およ び第2母乳パッド2,3を折り畳んだ直後または 時にこれを包むようにして包装シート帯29で 包装するので、第1および第2母乳パッド2,3に く折り畳む必要がない。したがって、母乳 ッドに折り皺がついたり、硬化してしまっ りすることがなく、皺や硬化による着用者 の刺激を低減することができる。第1母乳パ ッド2と包装シート帯29とをほぼ同時に折り畳 むことによって、パッドを折り畳んでから包 装シート帯29で包むまでのタイムロスを軽減 ることができ、より一層パッドの折皺等を 止することができる。第1母乳パッド2と包 シート帯29とを必ずしもほぼ同時に折り畳む 必要はないが、折り畳んだ母乳パッドが開か ないうちに包装シート帯29で押えるようにし 折り畳むことが望ましい。

 図5で示したように第1および第2母乳パッ 2,3を縦方向Yの上下方向にずらすと、それら が折り畳まれたときに第1母乳パッド2の閉鎖 7と第2母乳パッド3の開放縁8とが横方向Xに ぼ一直線上に並ぶ。第1母乳パッド2と第2母 パッド3とが並んでいるので、上下端縁30,31 ら包装シート帯29を折り畳むと、包装シート 帯29が三つ折りされて第1および第2母乳パッ 2,3を包む。このとき第1および第2母乳パッド 2,3の縦方向Yの両端にはほとんど隙間ができ ことなくその閉鎖縁7および開放縁8に包装シ ート帯29が接触する。したがって、包装シー 帯29に無駄が生じることがなく、その分コ ト削減が可能となる。

 包装シート帯29の縦方向Yの寸法は、第1およ び第2母乳パッド2,3の縦方向Yの寸法よりも僅 に大きくしているので、包装シート帯29を つ折にして第1および第2母乳パッド2,3を包ん だときには、その上下端縁30,31が重なって確 にこれらパッドを包み込むことができる。
 ただし、包装シート帯29の縦方向Yの寸法と 第1および第2母乳パッド2,3の縦方向Yの寸法 が同じであってもよい。その場合には包装 ート帯29を二つ折りにした第1および第2母乳 パッド2,3に沿って折り畳んでも、その上端縁 30と下端縁31とが重なり合わないから、これ 上下端縁30,31をテープ等で止めるようにして もよい。
 包装シート帯29の縦方向Yの長さ寸法は、母 パッドの厚さ等に応じて適宜変更可能であ 。

 重ね合わせた上下端縁30,31は互いに接合 るようなことはしていないが、これを接合 て第1および第2母乳パッド2,3の取り出し口が 容易には開かないようにすることもできる。

 第1包装体18と第2包装体19とをミシン目17 分離可能にしているが、これらが始めから 全に分離しているようなものであってもよ 。すなわち中間部16にミシン目17を形成する ではなく、中間部16において第1包装体18と 2包装体19とを切断して、第1および第2母乳パ ッド2,3を一つずつ取り出して使用するように してもよい。この場合には、第1包装体18また は第2包装体19がそれぞれ一つで1セットとな 。第1および第2母乳パッド2,3を三つ以上ずつ 1セットにして切断するようにしてもよい。 れらパッドの数は適宜変更可能である。

 表面シート5は液透過性であることが望ま しく、例えば親水化処理された不織布を使用 することができ、裏面シート6は液不透液性 あることが望ましく、例えば樹脂製フィル を使用することができる。吸液性芯材22はフ ラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混 合物等、包装シート4は樹脂製フィルム等を 用することができる。いずれもそれぞれの 術分野の慣用素材を用いることができる。