Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
METHOD FOR PROTECTING SEMICONDUCTOR WAFER AND PROCESS FOR PRODUCING SEMICONDUCTOR DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/001774
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a protection method for semiconductor wafer reoxidation prevention suitable for a micronized semiconductor device; and a method for maintaining a wafer treated by dry etching without reoxidation up to the step of forming an electrode material film and for properly removing a dry etching reaction product. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A wafer with a dry etching reaction product remaining on its surface is protected with the reaction product. The wafer is brought into contact with an inert gas having a temperature of 100ºC or below and a pressure of not less than 50 Pa and not more than the atmospheric pressure, or air equivalent to air in a clean room or a mixed gas composed of the air and an inert gas to protect the wafer. Alternatively, a method may be adopted in which, immediately before the electrode material film formation, the reaction product is decomposed and removed by heating.

Inventors:
TAKAGI MIKIO (JP)
TAKAHASHI SEIICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061331
Publication Date:
December 31, 2008
Filing Date:
June 20, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
ULVAC INC (JP)
F T L CO LTD (JP)
TAKAGI MIKIO (JP)
TAKAHASHI SEIICHI (JP)
International Classes:
H01L21/3065; H01L21/304
Foreign References:
JP2003133284A2003-05-09
JP2007115797A2007-05-10
Attorney, Agent or Firm:
MURAI, Takuo (Fines Bldg.Minatomirai,20, Kaigandori 4 chome,Naka-k, Yokohama-shi Kanagawa 02, JP)
Download PDF:
Claims:
半導体シリコンウェーハの表面に存在する酸化膜と、フッ素を含有するエッチングガスを反応せしめ、反応生成物を生成した後、成膜を行う直前に前記反応生成物を加熱により分解・除去することを特徴とする半導体シリコンウェーハの表面保護方法。
請求項1記載の半導体シリコンウェーハの表面保護法であって、前記反応生成物を生成した後、前記半導体シリコンウェーハを、100℃以下の温度で、50Pa以上大気圧以下の不活性ガス雰囲気内で8時間以内保持するか、あるいはクリーンルームの空気と同等の空気もしくは該空気に不活性ガスを混合した混合ガス雰囲気内で2時間以内保持することを特徴とする、酸化膜ドライエッチング後電極物質成膜直前までの半導体シリコンウェーハの表面保護方法。
半導体シリコンウェーハの表面に存在する酸化膜をドライエッチングした後、半導体シリコンと電極物質を接続するために電極物質の成膜を行なう半導体装置の製造方法において、請求項1又は2記載の表面保護を行なった後、電極物質を成膜する直前に前記反応生成物を加熱により分解・除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
半導体シリコンウェーハの表面に存在する酸化膜を枚葉式もしくはバッチ式でドライエッチングした後、半導体シリコンと電極物質を接続するために電極物質の成膜をバッチ式で行なう半導体装置の製造方法(但し、バッチ式ドライエッチング処理ウェーハ枚数より、バッチ式電極物質成膜ウェーハ処理枚数が多い)において、バッチ式電極物質成膜処理枚数に達するまで請求項1又は2記載の表面保護を行なった後、次に、すべての半導体シリコンウェーハにつき同一装置内にて前記反応生成物を加熱により分解・除去し、続いて30分以内に前記半導体シリコンウェーハを電極物質成膜装置に移動することを特徴とする半導体装置の製造方法。
前記エッチングガスが水素及び窒素の少なくも1種の第1のガスと、炭素及び酸素を含まず、フッ素を含有する第2のガスとの混合ガスである請求項3又は4記載の半導体装置の製造方法。
前記第1のガスをマイクロ波励起する請求項4又は5記載の半導体装置の製造方法。
前記ドライエッチング反応を50℃以下の温度で行なうことを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
前記ドライエッチング反応後、反応生成物が残存する半導体シリコンウェーハに-30~+25℃の温度をもつ不活性ガスを噴射することにより半導体シリコンウェーハを冷却することを特徴とする請求項7記載の半導体装置の製造方法。
 
     
Description:
半導体ウェーハの保護方法及び 導体装置の製造方法

 本発明は、半導体ウェーハの表面に存在す 酸化膜をドライエッチングした後に、再酸 が起こらないようにする保護方法に関する のである。さらに、本発明は、ドライエッ ングを行ない、再酸化防止保護を行なった 、電極物質をコンタクトホールに埋込むた のCVD膜形成などの次工程の処理を行なう半 体装置の製造方法に関するものである。

  一般に、半導体装置の製造工程では、半 体ウェーハの表面の絶縁膜をレジストによ パターニング後除去し、次に電極物質を成 し、コンタクトホールに埋込む処理が行わ る。この過程においてコンタクトホール底 で表出されたシリコンに、次の電極物質を 込む処理が行われる。半導体ウェーハの表 に生成される自然酸化膜はコンタクト抵抗 増大させるために、次の成膜を行なう前に 然酸化膜を除去し、かつ除去後の保護方法 して種々の方法が提案されている。
    
    

  特許文献1:特開平5-217919号公報は、自然 化膜の除去を枚葉式で行ない、電極物質の 膜をバッチ式で行なう方法であり、ウェー カセットからウェーハを1枚づつ取り出し、 フッ酸ガスによりSiウェーハの自然酸化膜を 浄除去した後、反応生成物を同一の反応室 で加熱により除去する;Siウェーハを不活性 ス雰囲気の予備室で一旦保存する;その後バ ッチ式成膜処理炉中で処理を行なうことを提 案する。これら一連の操作はロボットにより 行われている。

 特許文献2:特開2004-343094号公報は、自然酸化 膜などをHF と NH 3 との混合ガスにより100~600℃でドライエッチ グにより除去することを提案する。H 2 O 2 とNH 4 OHの混合溶液などにより形成されるケミカル 化膜は自然酸化膜よりも電気的特性が優れ ので、その後の処理としては、酸化膜除去 同じ装置で連続してモノシランガスとモノ ルマニウムを供給することによりGeが不純 としドープされたSi膜を成長する。     

 非特許文献1:発明協会公開技法2005-501872号は 縦型バッチ式装置において、プラズマを用い ることはなくNH 3  と HFにより自然酸化膜を除去する方法とし て、NH 3  と HFとの混合気体と自然酸化膜を反応せし め珪フッ化アンモニウムを生成させるチャン バーと、この珪フッ化アンモニウムを分解す るチャンバーを並列させており、これらの両 チャンバーの下方に共通のロードロック室を 気密に連通して設け、ロードロック室内は窒 素又は真空雰囲気としている。

 特許文献3:特開2003-124172号公報は自然酸化膜 をNF 3 と水素ガスなどの混合プラズマガスにより除 去し、フッ化珪素などの反応生成物を加熱に よりウェーハから除去した後、大気圧の窒素 雰囲気中のロードロックチャンバーに移動さ せるバッチ式ウェーハの処理方法を提案して いる。処理されたウェーハはボートに搭載さ れた状態でロードロックチャンバーから搬出 される。

 特許文献4:特開平10-209111号は、自然酸化 除去後をフッ酸洗浄、その他の方法により 再酸化防止を目的とする水素終端化処理を なうことが述べられている。この特許文献 は、水素終端化処理後イソプロピルアルコ ルで蒸気乾燥を行ない、その後イソプロピ アルコールを加熱処理により脱離させ、そ 後熱酸化を行なうことが提案されている。

 特許文献5:PCT/JP2006/316074(本出願人両名の2006 8月15日付け国際出願)は自然酸化膜のエッチ ングは枚葉式あるいはバッチ式で行なう方法 であり、マイクロ波励起されたN 2 及び/又はH 2 ガスとNF 3 などのガスとの混合ガスにより、50℃以下の 度で自然酸化膜除去し、次に水素終端化処 を行ない、続いて、0 ~-30℃の温度をもつ不 活性ガスによりウェーハを冷却することを提 案している。

 ところで、2002年当時のパターンルールは133 nmであり、このレベルの微細化程度で処理さ た、ウェーハはドライエッチング後、自然 化膜を除去した状態でクリーンルーム中に8 時間放置しても自然酸化膜の再発生、即ち、 再酸化は問題にならなかった。その後、微細 化程度は次第に進展しており、2007年4月には4 5nmの半導体が量産されるとの発表がなされた (非特許文献2:日経新聞2007年4月10日版)。

特開平5-217917号公報

特開2004-343094号公報

特開2003-124172号公報

特開平10-209111号公報

PCT/JP2006/316074

特開平7-121248公報 発明協会公開技法2005-501872号 日経新聞2007年4月10日版 ビギナーズハンドブック32「はじめての 導体ナノプロセズ」前田和夫著、株式会社 業調査会、2000年2月10日発行第122頁

 ドライエッチング反応生成物を加熱により 解・除去するとともに水素終端化処理した ェーハを不活性ガス雰囲気チャンバーで保 し、バッチ式CVDにより電極物質を埋込む方 では、半導体の微細化が進むにつれて、半 体製造ラインの待機時間中の再酸化により ェーハ毎にコンタクト抵抗のばらつきが起 った。
 
 また、特許文献1の方法では、枚葉方式で自 然酸化膜を除去した後、赤外線ランプにより ドライエッチング反応生成物を1分間程度の 間で70℃付近の温度で除去する処理を同一反 応室内で行なっている。しかしながら、自然 酸化膜のドライエッチングと反応生成物分解 ・除去を同じ反応室で行なうと、ドライエッ チング反応は50℃以下が望ましく、反応生成 の分解・除去は100℃前後への加熱が必要で るから、反応室内の温度を両反応に適した 度に保つことは難しい。
 さらに、 特許文献2のように、ドライエッ ング前工程とCVD後工程を同じ装置で行なう 、再酸化の問題は起こらないが、枚葉式前 程とバッチ式後工程を組み合わせることは きず、かつパーティクル発生の危険がある

 本発明は、上記従来技術を凌駕し、微細化 た半導体装置に適用することができる半導 シリコンウェーハの再酸化防止のための保 方法を提供することを目的とする。
 また、本発明は、ドライエッチングで処理 れたウェーハを次工程の電極物質成膜まで 酸化を起こさずに保つとともに、ドライエ チング反応生成物の除去を適切に行なうこ ができる半導体装置の製造方法を提供する とを目的とする。

本発明は、半導体シリコンウェーハの表面に 存在する酸化膜と、フッ素を含有するエッチ ングガスを反応せしめ、反応生成物を生成し た後、成膜を行う直前に前記反応生成物を加 熱により分解・除去することを特徴とする半 導体シリコンウェーハの表面保護方法を提供 する。
 具体的に述べると、半導体シリコンウェー の表面に存在する酸化膜と、フッ素を含有 るエッチングガスとをエッチング反応せし た反応生成物が表面に残存している半導体 リコンウェーハを、100℃以下の温度で、50Pa 以上大気圧以下の不活性ガス雰囲気内で8時 以内保持するか、あるいはクリーンルーム 空気と同等の空気もしくは該空気に不活性 スを混合した混合ガス雰囲気内で2時間以内 持し、酸化膜ドライエッチング後電極物質 膜直前までの半導体シリコンウェーハの表 を保護する。
 また、本発明は、半導体シリコンウェーハ 表面に存在する酸化膜をドライエッチング た後、半導体シリコンと電極物質を接続す ために電極物質の成膜を行なう半導体装置 製造方法において、本発明の表面保護を行 った後、電極物質を成膜する直前に前記反 生成物を加熱により分解・除去することを 徴とする半導体装置の製造方法を提供する
 本発明において、酸化膜はSi基板の熱酸化 、自然酸化膜などであるが、以下主として 然酸化膜の例を説明する。

 本発明においては、エッチングガスとして 、フッ酸、HFとNH 3 の混合ガス、特許文献5に記載されている水 及び窒素の少なくも1種のガスと、パーティ ルの原因となる炭素及び酸化を起こす酸素 含まず、フッ素を含有する第2のガスとの混 合ガス、具体的には2.45GH Z のマイクロ波で励起されたもしくはされない H, N, NH 3 などのガスとNF 3 の混合ガスを使用することができる。また、 マイクロ波励起されたNH 3 ,マイクロ波励起されないHF, とNF 3 の混合ガスを使用することもできる。マイク ロ波励起ガスとNF 3 の混合ガスによる反応は60℃以上では進行し いので、反応は50 ℃以下、特に30℃以下の 度で行なうことが好ましい。

 本発明者らは、厚さが500nmのSiO 2 膜に幅(H)が異なるコンタクトホールを,マイ ロ波励起されたH 2 ,NH 3 ガスとNF 3 との混合ガスにより開け、反応生成物を加熱 により分解・除去すると同時に水素終端化処 理を行い、表出されたSiと接続するポリシリ ンを埋込む際に、コンタクトホール形成か P-dopedポリシリコン成膜までのクリーンルー ム内保管時間とコンタクト抵抗が増大しない 保持時間(t)との関係を調べたところ、H=90nm,  t=3時間;H=80nm, t=90分; H=70nm,t=50分;H=60nm,t=40分 関係が得られた。
 上記した厚さが500nmのSiO 2 膜に幅(H)が90nm, 80nm, 70nm, 60nmのコンタクト ールをドライエッチングで開け、反応生成 を残したウェーハを窒素ガス雰囲気のロー ロックチャンバーに8時間放置しても、コン クト抵抗増大は起こらなかった。
 さらに、反応生成物を残した同様のウェー につきクリーンルーム内で放置したところ 2時間放置ではコンタクト抵抗増大は起こら なかった。クリーンルームの空気に存在する 微量水分が反応生成物層の表面部をポーラス にする現象が認められ、これによりコンタク ト抵抗の変化が起こっていると考えられた。

   半導体装置の微細化程度とコンタクトホ ール内底部に表出された原子状Siの再酸化と 関係については、前段落での記載が意味す ところは次のように考えられる。なお、コ タクトホールの直径はパターンルールによ 定まり、現在の半導体装置では70~ 90nmであ が、40nmの実現は二三年であると考えられる 。
 (イ)コンタクトホールが大きく、表出面積 大きいSi結晶が多少再酸化してもコンタクト 抵抗の減少は少ない。
 (ロ)反応生成物を加熱により分解・除去し 状態で半導体シリコンウェーハ(以下「ウェ ハ」という)を不活性ガス雰囲気中に保持し ても、保持時間が数時間以上に達すると微細 なコンタクトホールでは十分に再酸化防止は できない。水素終端化処理も同様に十分に再 酸化を防止することができない。
(ハ)エッチングガスと、厚さが一般には厚さ 2nm程度である自然酸化膜の酸化シリコンが 応すると、珪化フッ素、珪化フッ素アンモ ウムなどの反応生成物が生成するので、原 状Siは反応生成物に被覆されている。反応 成物は自然酸化膜のエッチングを行った箇 と同じ処に付着しているから、再酸化防止 必要なコンタクトホール底部に存在してい 。
 (ニ)通常のクリーンルームは特に低湿度化 意図していないから、その相対湿度は40%程 に及ぶことがある。このようなクリーンル ムに含まれる水分はドライエッチング反応 成物を変質させるのに十分に高い濃度であ 。したがってドライエッチング反応生成物 大気中の微量水分に対して鋭敏であり、ク ーンルーム内で保護作用を維持する時間は 々2時間程度である。
 不活性ガス中ではドライエッチング反応生 物は8時間もの長時間保護作用を持続する。
 (ホ)原子状Siは30分以内であると、クリーン ーム内でも、コンタクト抵抗の変動を招く うな酸化は受けない。

 本発明は、自然酸化膜のドライエッチン 反応生成物を電極物質成膜直前まで耐再酸 保護膜として利用する。この保護中に、ウ ーハがさらされるガスは窒素、アルゴンな の不活性ガス雰囲気である。不活性ガスは 業的純粋窒素、アルゴンなどであり、反応 成物と反応する水分が低いものである。か る不活性ガス雰囲気の圧力が50 Paより低い 、ドライエッチングの圧力より低くなり、 応生成物が分解するおそれがある。また、 力は常圧以上にすると特殊な保護容器が必 となり経済的ではない。かかる不活性ガス でドライエッチング反応生成物の保護効果 続時間は8時間程度である。通常の半導体製 造ラインは8時間交代制であるから、次のシ トに保護をされているウェーハを引き渡す とができる。

 さらに、ウェーハがさらされる空間はクリ ンルームの空気などであってもよく、ある はクリーンルーム内に配置されたウェーハ 管箱などに不活性ガスを流すなどの方法に りウェーハを保護してもよい。クリーンル ムにおいては、空気中の水分により反応生 物保護膜は変質するので、その保護効果が 続するのは2時間程度である。
 また、ウェーハがさらされる空間の温度は1 00℃を超えると、反応生成物が分解するおそ がある。
 本発明法はパターンルールが50~90nmの半導体 装置製造に適用すると、従来の水素終端化処 理などでは達成できない保護効果を達成する ことができる。これより長いパターンルール の半導体装置に本発明を適用しても、従来と 同程度以上の保護効果を達成することができ る。

 続いて、本発明の半導体装置の製造方法を しく説明する。
 本発明においては、自然酸化膜エッチング 応生成物の分解・除去は、電極物質成膜装 において、当該皮膜形成直前に130~200℃に加 熱することにより行なう。その後の電極物質 としてP-dopedポリシリコン、Al,Cu,Co, Ni, WSi 2 , CoSi 2,  TiSi 2 , NiSi 2 等を成膜する。Cuの場合は無電解Cuめっきに り成膜が行なわれるが、下地TiNをスパッタ 置あるいはCVD装置において成膜する。Alの場 合も同様に、TiNをスパッタする下地膜形成過 程において反応生成物を分解除去し、その後 Alの蒸着を行なう。また、TiN/Al/Cuなどのよう 多層構造とすることもある。その他の電極 成物質については、非特許文献3:ビギナー ハンドブック32「はじめての半導体ナノプロ セズ」前田和夫著、株式会社工業調査会、200 0年2月10日発行第122頁に示されている。

 本発明においては、かかる下地TiNとCuな 全体を電極物質と総称する。本発明におい 、電極物質成膜直前とは、最下層になる電 物質成膜装置内において当該最下層成膜前 あって、電極形成物質形成のウェーハ枚数 同じ枚数の状態である。即ち、自然酸化膜 分解・除去を別の装置で行なうと、原子状Si が露出された状態となり、電極物質形成装置 にウェーハを移動する段階で原子状Siが酸化 れるからである。さらに、例えば、CVDによ ポリシリコン成膜処理枚数が100枚であり、 ライエッチングによる処理枚数が25枚であ 場合、4回の処理で100枚のウェーハが得られ ので、この100枚につき一斉に反応生成物除 を行なうことにより、100枚のウェーハのコ タクト抵抗をそろえることが重要である。 応生成物の分解は、100 ℃程度から開始し 200℃程度で完了する。電極物質成膜処理温 へ昇温する際に、排気を行いながら上記温 範囲を通過する時に反応生成物のうちH,Nな の気化し易い物質が排気・除去される。

 本発明は、半導体シリコンウェーハの表 に存在する酸化膜を枚葉式もしくはバッチ でドライエッチングした後、半導体シリコ と電極物質を接続するために電極物質の成 をバッチ式で行なう半導体装置の製造方法( 但し、バッチ式ドライエッチング処理ウェー ハ枚数より、バッチ式電極物質成膜処理ウェ ーハ枚数が多い)において、バッチ式電極物 処理枚数に達するまで請求項1記載の表面保 を行なった後、次に、すべての半導体シリ ンウェーハにつき前記反応生成物を加熱に り分解・除去する処理を同一の装置内にて い、続いて30分以内に半導体シリコンウェ ハを電極物質形成装置に移動することを特 とする半導体装置の製造方法も提供する。 の方法は、反応生成物による保護は上述の ころと同じであるが、反応生成物の分解・ 去を電極物質成膜とは別の装置で行なうこ を特徴としている。この結果、ウェーハを 極物質形成装置に移動する際に、クリーン ームの空気、ロードロックチャンバーの不 性ガスなどに原子状Siがさらされるが、この 時間を30分以内とすることにより、コンタク 抵抗の変動を避けるができる。

 本発明の半導体装置製造方法の特許文献1及 び5の方法に対して有する利点は次のとおり ある。(イ)再酸化防止効果が高く、微細半導 体装置のコンタクト抵抗増大を抑えることが できる;(ロ)自然酸化膜エッチング装置の反応 室の温度を低く保ち、反応速度を増大させる ことができる;(ハ)保護膜が電極物質成膜装置 において、バッチ処理されるウェーハ全体に ついて一斉にかつ同時に除去されるので、コ ンタクト抵抗が安定化する:(ニ)ドライエッチ ングと電極物質成膜に関して枚葉処理とバッ チ処理を任意に組合せることができ、またバ ッチ処理の枚数も任意に設定することができ る。しかも、これらにつきどのように組合せ しても、かつ処理枚数をどのように設定して もコンタクト抵抗は一定になるので、半導体 製造ラインの待機時間中の再酸化を抑えるこ とができる。
 続いて、本発明の好ましい実施態様を説明 る。

 特許文献5で提案されている不活性ガス冷 却を自然酸化膜のドライエッチング後に行な うと、パーティクルの発生を抑えることがで きる。ドライエッチング処理後にドライエッ チング反応室内であるいは専用の冷却室内で 0~-30℃の温度をもつ不活性ガスをウェーハの 下面の一方又は両方に噴射することにより ェーハを冷却する。冷却後ウェーハをロー ロックチャンバーあるいはクリーンルーム 移動する。不活性ガスとしては、半導体と 応せずかつ安価な窒素が好ましい。窒素は0 ~-30℃、特に-10~-20℃の範囲において冷却に有 である。この冷却を行わないと、反応生成 の一部がパーティクル化するおそれがある

 窒素は、0~-30℃の温度をもつ液体、例え ブライン、エチレングリコールなどと二重 、フィンなどを用いて熱交換して、当該液 の温度に調節することが好ましい。このよ な恒温ガスを製造する恒温処理装置は、特 文献5、特開平7-121248号公報などで発表され おり、また市販のサーモチラー(thermo chiller) を使用することができる。サーモチラーは株 式会社SMCより販売されており、エッチャーの 反応槽を-20℃から+40℃の一定温度に±3℃の精 度で保つために従来使用されていた。本発明 においては、既存のエッチャー冷却用チラー は利用し、その冷却ガスの一部をバイパスさ せて使用してもよい。あるいは、既存のエッ チャー用チラーブラインなどの冷却液タンク を利用し、熱交換は半導体表面処理装置内で 行なうようにしてもよい。

本発明の一実施態様に係る自然酸化膜 バッチ式エッチング装置の断面図である。 図1のII-II線断面図である。 図1のIII-III線の断面図である。 本発明の一実施態様に係る枚葉式エッ ング装置の断面図である。 反応ガス噴射器の平面図である。 図4のIV -IV線断面図である。 本発明に係るウェーハ支持治具の別の 施例を示す図面である。 CVD装置の断面図である。 図8のIX ‐IX線断面図である。

 以下、図1~3を参照して、本発明のバッチ式 然酸化膜のドライエッチング法の実施態様 説明する。ドライエッチング装置は処理準 室21と反応室30の二段構造である。
 図1は複数枚のウェーハの自然酸化膜をドラ イエッチングする装置の水平断面図であり、 図2はII -II線の断面図であり、図3はIII-IIIの 面図である。
 これらの図において、H 2 , N 2 などの分子状あるいはNH 3 などの化合物状第1のガス流入管3及びNF 3 などの第2のガス流入管1,2が内面が陽極酸化 理されたアルミニウムから形成されている 応槽5の切欠き箇所5aに開口し、仕切り板5bに より先端が保持されている(図1参照)。 これ のガス流入管1,2,3は先端が縦長の函体状に 形され、函体内には、ウェーハ枚数とほぼ しいガス噴射孔が開口している。第1のガス 入管3には2.45GHzのマイクロ波発生器を付設 ることができる。
 反応槽5は、内部に、冷却流路17が蛇行して るアルミニウム筒からなり、冷却媒体がド イエッチングに好ましい温度に反応容器内 保ち、かつアルミニウムがフッ素系ガスに り侵食されない温度に保っている。本発明 ドライエッチング装置は、反応生成物除去 び水素終端化処理のための加熱手段が併設 れていないので、これらの手段による温度 昇はない。

 また、反応ガス及び未反応ガスを炉外に排 する排気管13が、ガス流入管1,2,3とは対称位 置に形成されている。この排気管13には図示 れない弁とポンプが配置されており、ウェ ハ10が配置された反応室30を66Pa(0.5torr)~2.5kPa ‘20torr)の圧力に吸引する。
 反応室30にはウェーハ10が治具9(図2参照)に りウェーハ面10bが上下方向を向くように配 されている。治具9は回転軸11に連結されて り、反応室30内を昇降するとともに、図2に した状態では底板8と反応槽5がOリング29を介 して強固に連結されている。回転軸11は軸受3 1を介して、例えば5~10rpm程度で回転する。治 9は、ウェーハ10より僅かに径が大きい上板2 6と底板27の間の3本の垂直柱28a,b,c(図1には示 ず)で固定し、垂直柱28a,b,cにはウェーハ10(図 5,6)を挟む爪(図示せず)を取付けている。反応 室30は底板8により下側が閉鎖されており、底 板8に装着された軸受31を介して回転軸11が回 すると、治具9とともにウェーハ10も回転す 。また、反応室30と処理準備室21を上下逆転 してもよい。22は処理準備室の反応槽である

 本発明においては、反応室内を真空に減圧 た後、第1及び第2のガスからなる反応ガス 導入して自然酸化膜などの除去を行なう。
 好ましいエッチング条件は次のとおりであ 。
 ・ マイクロ波励起エッチング
   ・ マイクロ波出力
      8インチウェーハ:3000W
      12インチウェーハ:6000W
   ・ ガス条件
      圧力―H 2 ,N 2 -0.13Pa ~1.3Kpa
      流量- H 2 ,N 2 -1L/min
 (ロ) マイクロ波励起をしないエッチング
    圧力及び流量を(イ)より多く調整する

 冷却用窒素ガスを噴射管15の孔15aから噴 することにより、ウェーハ10を冷却し、続い て、冷却用窒素ガスの噴射を停止し、第1の ス流入管3から窒素ガスを流して反応室内を 圧にし、ウェーハ10を治具9及び底板8ととも に下降させ処理準備室21に移動し、その後フ ーク状治具によりクリーンルームに引き出 。

  以下、図4~7を参照して、本発明の自然酸 膜の枚葉式ドライエッチング法を説明する これらの図において、図1~3の装置と同じ要 は同じ参照符号を付してある。またこれら 機能は図1~3を参照して説明したところと同 である。
  図4~7に示された装置は反応室1と処理準備 21の上下二段構造である。なお、反応空間1 処理準備室21を上下逆転してもよい。
 図4に示された治具部品9の支持腕43は先端に 固着されたL字先端44から上向きに延びたピン の尖った先端でウェーハ10を支持する。46(図1 ,3)は第1のガス、第2のガスのドライエッチン ガス噴出器を概念的に示している。
 ドライエッチングガス噴射器6(図5)は、H 2 , N 2 などの分子状あるいはNH 3 などの化合物状第1のガス流入管48及びNF 3 などの第2のガスを流入管49を二重渦巻き状に 配置しており、それぞれ第1のガス又は第2の スを噴出孔48a,49bから噴射させる。第1のガ 流入管18には2.45GHzのマイクロ波発生器を付 することができる。
  図4に示された位置で、ウェーハ10の自然 化膜をドライエッチングする。その後ウェ ハ10を処理準備室12に下降させ、一本のガス 射管42から、冷却用窒素ガスをウェーハ10に 噴射する。
 図7には、図4とは逆にドライエッチングガ を上向に噴射する噴射管46を示す。

 図8,9には、反応生成物の分解・除去及び電 物質の成膜をCVDにより行なう実施態様に係 装置を示す。これらの図において、70は反 槽、71,72,73は反応ガスもしくはキャリアーガ スの流入管である。
 75は反応槽、76排気管、78応生成物を分解す ためのランプヒーターであり、ウェーハ10 100~200℃に加熱することにより、自然酸化膜 ドライエッチング反応生成物を気化せしめ 排気管76から排気する。さらに、ランプ加 による昇温を行い、ポリシリコン等の成長 行なう。

 以上説明したように、本発明は微細化半導 装置において、シリコンの再酸化を防止し コンタクト抵抗を安定させることが歩留ま 向上に繋がる。
 以上自然酸化膜をドライエッチングする場 について説明したが、より厚い熱酸化膜を ライエッチングした場合も同様に原子状Si 珪フッ化物などの反応生成物皮膜により覆 れた状態となるから、かかる状態のウェー をクリーンルームにて保管し、その後CVDな の処理をすることができる。