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Title:
METHOD FOR TIMING ADJUSTMENT, MOBILE STATION, BASE STATION, AND MOBILE COMMUNICATION SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/147709
Kind Code:
A1
Abstract:
In performing a handling operation for connection with a base station (10) in accordance with first transmission timing adjustment information (TA#1), when a mobile station (20) receives second transmission timing adjustment information (TA#2) in the course of its connection handling process, the mobile station applies the first transmission timing adjustment information (TA#1) to the transmission timing adjustment for a transmission handling within a valid time limit for the information (TA#1), while applying the second transmission timing adjustment information (TA#2) to the transmission timing adjustment for a transmission handling past a valid time limit for the information (TA#1).

Inventors:
OHTA YOSHIAKI (JP)
TAJIMA YOSHIHARU (JP)
KOBAYASHI YUTAKA (JP)
OBUCHI KAZUHISA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060151
Publication Date:
December 10, 2009
Filing Date:
June 02, 2008
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
OHTA YOSHIAKI (JP)
TAJIMA YOSHIHARU (JP)
KOBAYASHI YUTAKA (JP)
OBUCHI KAZUHISA (JP)
International Classes:
H04Q7/20; H04Q7/38
Other References:
"3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #62 R2-082201, 3GPP", 5 May 2008, article NOKIA CORPORATION ET AL.: "Editorial Updates to 36.321", pages: 1 - 25, XP008137268
"3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #62 R2-082435, 3GPP", 5 May 2008, article NOKIA CORPORATION ET AL.: "On timing advance commands and synchronization status", pages: 1 - 3, XP050140123
"3GPP TSG RAN WG2 Meeting #62 R2-082221, 3GPP", 5 May 2008, article FUJITSU: "TA Timer Handling in Msg2", pages: 1 - 4, XP050139991
See also references of EP 2288223A4
Attorney, Agent or Firm:
SANADA, Tamotsu et al. (JP)
Sanada 有 (JP)
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Claims:
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおけるタイミング調整方法において、
 前記移動局が、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、第2の送信タイミング調整情報を受信すると、前記第1の送信タイミング調整情報の有効期限までの送信処理に対しては、前記第1の送信タイミング調整情報を送信タイミングの調整に適用し、前記第1の送信タイミング調整情報の有効期限後の送信処理に対しては、前記第2の送信タイミング調整情報を送信タイミングの調整に適用する、
ことを特徴とする、タイミング調整方法。
 前記第2の送信タイミング調整情報の適用は、前記第1の送信タイミング調整情報の有効期限後、前記接続処理の過程において前記移動局が該移動局の識別情報を含む応答信号を受信したことを契機として許容される、
ことを特徴とする、請求項1記載のタイミング調整方法。
 前記第2の送信タイミング調整情報の適用は、前記第1の送信タイミング調整情報の有効期限のタイミングで許容される、
ことを特徴とする、請求項1記載のタイミング調整方法。
 前記移動局は、前記接続処理の過程で受信した前記第2の送信タイミング情報を、前記適用にそなえて記憶しておく、ことを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のタイミング調整方法。
 前記第2の送信タイミング調整情報の有効期限は、前記第2のタイミング調整情報の受信タイミングに基づいて設定される、ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載のタイミング調整方法。
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおけるタイミング調整方法において、
 前記移動局が、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、前記接続処理の過程において前記基地局から該移動局に送信される該移動局の識別情報を含む信号に第2の送信タイミング調整情報を含める、
ことを特徴とする、タイミング調整方法。
 前記移動局は、前記基地局から受信した前記信号に含まれる第2の送信タイミング調整情報を、その後の送信処理の送信タイミングの調整に適用する、ことを特徴とする、請求項6記載のタイミング調整方法。
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおけるタイミング調整方法において、
 前記移動局は、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、第2の送信タイミング調整情報を受信すると、該第2の送信タイミング調整情報を適用せずに、前記第1の送信タイミング調整情報を継続して適用するとともに、該第1の送信タイミング調整情報の有効期限を延長する、
ことを特徴とする、タイミング調整方法。
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおけるタイミング調整方法において、
 前記移動局は、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、該第1の送信タイミング調整情報の有効期限が、該移動局の識別情報を含む信号の送信処理を行なう前に到来すると、該信号の送信処理を前記第1の送信タイミング調整情報に基づいて実行する、
ことを特徴とする、タイミング調整方法。
 前記移動局は、前記信号に対する応答信号を前記基地局から受信すると、前記接続処理の過程で前記基地局から受信した第2の送信タイミング調整情報をその後の送信処理の送信タイミングの調整に適用する、ことを特徴とする、請求項9記載のタイミング調整方法。
 前記有効期限が過ぎた後に前記移動局から前記第1の送信タイミング調整情報に基づいて送信された信号を前記基地局が受信した場合に、該基地局は、拒否メッセージを該移動局に送信する、
ことを特徴とする、請求項9又は10に記載のタイミング調整方法。
 前記第1の送信タイミング調整情報の有効期限の到来に応じて、前記接続処理の監視を行なう、
ことを特徴とする、請求項9~11のいずれか1項に記載のタイミング調整方法。
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおけるタイミング調整方法において、
 前記移動局は、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、該第1の送信タイミング調整情報の有効期限が、該移動局の識別情報を含む信号の送信処理を行なう前に到来すると、前記接続処理を中止する、
ことを特徴とする、タイミング調整方法。
 前記接続処理の中止後、接続処理を再試行する、
ことを特徴とする、請求項13記載のタイミング調整方法。
 前記再試行する接続処理は、前記中止前に前記基地局から受信した待機時間情報に基づくタイミングで実行される、ことを特徴とする、請求項14記載のタイミング調整方法。
 前記再試行する接続処理は、前記中止前に前記基地局から受信した待機時間情報を適用しないで実行される、ことを特徴とする、請求項14記載のタイミング調整方法。
 前記移動局は、前記再試行した接続処理の過程で新たな送信タイミング情報を前記基地局から受信すると、前記新たな送信タイミング情報をその後の送信処理の送信タイミングの調整に適用する、ことを特徴とする、請求項14~16のいずれか1項に記載のタイミング調整方法。
 前記第1の送信タイミング調整情報の有効期限の到来に応じて、前記接続処理の監視を行なう、
ことを特徴とする、請求項13記載のタイミング調整方法。
 前記移動局は、前記接続処理の開始前の送信処理に用いていた無線リソースを、前記基地局からの着信通知を受信したタイミングで解放する、ことを特徴とする、請求項1,6,8,9,13のいずれか1項に記載のタイミング調整方法。
 前記移動局は、前記接続処理の開始前の送信処理に用いていた無線リソースを、前記有効期限のタイミングで解放する、ことを特徴とする、請求項1,6,8,9,13のいずれか1項に記載のタイミング調整方法。
 前記移動局は、前記接続処理の開始前の送信処理に用いていた無線リソースを、前記有効期限が到来しても解放しない、ことを特徴とする、請求項1,6,8,9,13のいずれか1項に記載のタイミング調整方法。
 前記移動局は、前記接続処理の終了後に、前記解放しない無線リソースに代わる新たな無線リソースの割り当てを前記基地局に要求する、ことを特徴とする、請求項21記載のタイミング調整方法。
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおけるタイミング調整方法において、
 前記移動局が、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、該移動局の識別情報を含む信号を送信し、前記基地局が該信号を受信すると、前記基地局は、該信号の受信を契機として、第2の送信タイミング調整情報を前記移動局に送信する、
ことを特徴とする、タイミング調整方法。
 前記移動局は、前記識別情報を含む信号を送信した後、前記第2の送信タイミング調整情報の受信を監視する、ことを特徴とする、請求項23記載のタイミング調整方法。
 前記移動局は、前記接続処理の開始前の送信処理に用いていた無線リソースを、前記第1の送信タイミング調整情報の有効期限のタイミングで解放する、ことを特徴とする、請求項23又は24に記載のタイミング調整方法。
 前記移動局は、前記接続処理の開始前の送信処理に用いていた無線リソースを、前記第1の送信タイミング調整情報の有効期限が前記第2の送信タイミング調整情報を受信する以前に到来しても解放しない、ことを特徴とする、請求項23又は24に記載のタイミング調整方法。
 移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおける前記移動局であって、
 送信タイミング調整情報に基づいて、前記基地局に対する送信処理を行なう送信処理部と、
 第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、第2の送信タイミング調整情報を受信すると、前記第1の送信タイミング調整情報の有効期限までの前記送信処理部による送信処理に対しては、前記第1の送信タイミング調整情報を送信タイミングの調整に適用し、前記第1の送信タイミング調整情報の有効期限後の前記送信処理部による送信処理に対しては、前記第2の送信タイミング調整情報を送信タイミングの調整に適用する制御部と、
をそなえたことを特徴とする、移動局。
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおける前記基地局であって、
 前記移動局が、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、前記接続処理の過程において前記移動局へ送信する、該移動局の識別情報を含む信号に、第2の送信タイミング調整情報を含める制御部、
をそなえたことを特徴とする、基地局。
 移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおける前記移動局であって、
 送信タイミング調整情報に基づいて、前記基地局に対する送信処理を行なう送信処理部と、
 第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、第2の送信タイミング調整情報を受信すると、該第2の送信タイミング調整情報を適用せずに、前記第1の送信タイミング調整情報を継続して適用するとともに、該第1の送信タイミング調整情報の有効期限を延長する制御部と、
をそなえたことを特徴とする、移動局。
 移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおける前記移動局であって、
 送信タイミング調整情報に基づいて、前記基地局に対する送信処理を行なう送信処理部と、
 第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、該第1の送信タイミング調整情報の有効期限が、該移動局の識別情報を含む信号の送信処理を行なう前に到来すると、該信号の送信処理を前記第1の送信タイミング調整情報に基づいて実行する制御部と、
をそなえたことを特徴とする、移動局。
 移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおける前記移動局であって、
 送信タイミング調整情報に基づいて、前記基地局に対する送信処理を行なう送信処理部と、
 第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、該第1の送信タイミング調整情報の有効期限が、該移動局の識別情報を含む信号の送信処理を行なう前に到来すると、前記接続処理を中止する制御部と、
をそなえたことを特徴とする、移動局。
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおける前記基地局であって、
 該移動局から送信された信号を受信する受信処理部と、
 前記移動局が、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、該移動局の識別情報を含む信号を前記受信処理部で受信すると、該信号の受信を契機として、第2の送信タイミング調整情報を前記移動局に送信する制御部と、
をそなえたことを特徴とする、基地局。
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおいて、
 前記移動局が、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、第2の送信タイミング調整情報を受信すると、前記第1の送信タイミング調整情報の有効期限までの送信処理に対しては、前記第1の送信タイミング調整情報を送信タイミングの調整に適用し、前記第1の送信タイミング調整情報の有効期限後の送信処理に対しては、前記第2の送信タイミング調整情報を送信タイミングの調整に適用する、
ことを特徴とする、移動通信システム。
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおいて、
 前記移動局が、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、前記接続処理の過程において前記基地局から該移動局に送信される該移動局の識別情報を含む信号に第2の送信タイミング調整情報を含める、
ことを特徴とする、移動通信システム。
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおいて、
 前記移動局は、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、第2の送信タイミング調整情報を受信すると、該第2の送信タイミング調整情報を適用せずに、前記第1の送信タイミング調整情報を継続して適用するとともに、該第1の送信タイミング調整情報の有効期限を延長する、
ことを特徴とする、移動通信システム。
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおいて、
 前記移動局は、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、該第1の送信タイミング調整情報の有効期限が、該移動局の識別情報を含む信号の送信処理を行なう前に到来すると、該移動局の識別情報を含む信号の送信処理を前記第1の送信タイミング調整情報に基づいて実行する、
ことを特徴とする、移動通信システム。
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおいて、
 前記移動局は、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、該第1の送信タイミング調整情報の有効期限が、該移動局の識別情報を含む信号の送信処理を行なう前に到来すると、前記接続処理を中止する、
ことを特徴とする、移動通信システム。
 送信タイミング調整情報に基づいて、送信処理を行なう移動局と、該移動局から送信された信号を受信する基地局とを備えた移動通信システムにおいて、
 前記移動局が、第1の送信タイミング調整情報に基づいて前記基地局に対する接続処理を行なっている場合に、該接続処理の過程で、該移動局の識別情報を含む信号を送信し、前記基地局が該信号を受信すると、前記基地局は、該信号の受信を契機として、第2の送信タイミング調整情報を前記移動局に送信する、
ことを特徴とする、移動通信システム。
Description:
タイミング調整方法、移動局、 地局および移動通信システム

 本件は、タイミング調整方法、移動局、 地局および移動通信システムに関する。本 は、無線(移動)通信システムの上り(アップ ンク:UL)の通信制御に用いられる場合がある 。

 携帯電話などの無線端末(移動局)を含む 線(移動)通信システムとして、現在、code div ision multiple access(CDMA)方式を用いた第3世代移 動通信サービスが提供されている。一方、よ り高速な通信を可能とする次世代移動通信方 式も検討されている。3rd Generation Partnership  Project(3GPP)においては、Long Term Evolution(LTE)と して次世代移動通信方式の検討が行なわれて いる。

 移動通信システムにおいては、無線基地 (evolved Node B:eNB)と移動局(User Equipment:UE)と 通信を開始するにあたって、UEがeNBに対し 送信を開始する際に用いられるチャネルが 意される。3GPPにおいては、このチャネルを ンダムアクセスチャネル(RACH)と呼び、RACHに よる通信開始手順をランダムアクセス(RA)と ぶ。

 LTEにおけるランダムアクセスはSlotted Aloh a方式で設計されており、RACHを送信するため 時間・周波数リソースが確保されている。R ACHには、eNBがUEからの送信を識別するための 報が含まれる。即ち、複数のUEで共通にRACH 使用可能とすべく、シグニチャ(あるいはプ リアンブル)と呼ばれる識別子が含まれる。

 UEは、複数のシグニチャの候補のうち、い れかのシグニチャを用いて送信を行なうこ で、異なるUEが、たとえ同じ時間・周波数リ ソースを使ってRACHを介してシグニチャの送 を行なっても、各UEが異なるシグニチャを用 いていれば、eNBは、受信したシグニチャに基 づいて、UEを識別することができる。
 なお、RACHは、通信開始時に使用され、以降 は個別チャネル(または共有チャネル)が使用 れる。

 UEがRAを実行する契機としては、例えば、 初回送信(発信)時、eNBから着信があった時(ダ ウンリンク(DL)データの発生時)、ハンドオー 時、接続解除後の復帰時(中断した通信の再 開時)などがある。なお、eNBからUEへの方向の 無線リンクがダウンリンク(DL)であり、その の方向の無線リンクがアップリンク(UL)であ 。

 ここで、初回送信時や接続解除後の復帰 など、eNBで存在が管理できていないUEには 排他的に使用可能な個別のシグニチャが割 当てられていない場合がある。そのようなUE は、予め用意されている複数(例えば64種類) シグニチャの中から一つを選んでRAを行なう 。したがって、低い確率ではあるが、複数の UEが同時に同じシグニチャを用いてRAを行な ことが起こり得る。このようなRA方法をconten tion based random access procedure(コンテンション ベースRA手順)という。

 この場合に、eNBは、競合するシグニチャ( UE)の解決(選択)を行ない、選択したUEへ応答 行なう。UEは、eNBから受信した前記応答を基 に、自身がeNBに選択されたかどうかを判断す る。eNBに選択されたUEは、eNBとの通信(RA手順) を継続して、eNBとの間の無線チャネル設定な どを行なう。eNBに選択されなかったUEは、一 時間経過後などに、RAを再実行する。

 なお、UEが接続先のeNBを切り替えるハンド ーバを実行する場合にこのようなシグニチ の衝突が発生すると、接続の瞬断や、場合 よっては通信が切断される。そのため、LTE は、ハンドオーバを行なうUEには、予め個別 のシグニチャを割り当てることが提案されて いる。このようなRA方法を、non-contention based random access procedure(非コンテンションベース RA手順)と呼ぶ。
3GPP TS 36.321 V8.1.0、“Evolved Universal Terr estrial Radio Accesss (E-UTRA); Medium Acces Control  (MAC) protocol specification”、[online]、平成20年3 20日、[平成20年5月22日検索]、インターネッ 〈URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/36321.htm

 従来技術では、RAの過程(実行途中)で、送 信タイミングの調整情報の有効期限が切れた り等、送信タイミングの調整等において不都 合が生ずることがある。

 そこで、基地局から端末(移動局)への送信 イミングの調整等において生じ得る不都合 解決することを目的とする。
 他の目的の一つは、移動局が基地局に接続 て通信を開始できるようになるまでの遅延 間を低減することにある。

 なお、前記目的に限らず、後述する実施 態に示す各構成により導かれる作用効果で って、従来の技術によっては得られない作 効果を奏することも他の目的の一つとして 置付けることができる。

 例えば、以下の手段を用いる。
 (1)送信タイミング調整情報に基づいて、送 処理を行なう移動局と、該移動局から送信 れた信号を受信する基地局とを備えた移動 信システムにおけるタイミング調整方法に いて、前記移動局が、第1の送信タイミング 調整情報に基づいて前記基地局に対する接続 処理を行なっている場合に、該接続処理の過 程で、第2の送信タイミング調整情報を受信 ると、前記第1の送信タイミング調整情報の 効期限までの送信処理に対しては、前記第1 の送信タイミング調整情報を送信タイミング の調整に適用し、前記第1の送信タイミング 整情報の有効期限後の送信処理に対しては 前記第2の送信タイミング調整情報を送信タ ミングの調整に適用する、タイミング調整 法を用いることができる。

 (2)送信タイミング調整情報に基づいて、 信処理を行なう移動局と、該移動局から送 された信号を受信する基地局とを備えた移 通信システムにおけるタイミング調整方法 おいて、前記移動局が、第1の送信タイミン グ調整情報に基づいて前記基地局に対する接 続処理を行なっている場合に、前記接続処理 の過程において前記基地局から該移動局に送 信される該移動局の識別情報を含む信号に第 2の送信タイミング調整情報を含める、タイ ング調整方法を用いることができる。

 (3)送信タイミング調整情報に基づいて、 信処理を行なう移動局と、該移動局から送 された信号を受信する基地局とを備えた移 通信システムにおけるタイミング調整方法 おいて、前記移動局は、第1の送信タイミン グ調整情報に基づいて前記基地局に対する接 続処理を行なっている場合に、該接続処理の 過程で、第2の送信タイミング調整情報を受 すると、該第2の送信タイミング調整情報を 用せずに、前記第1の送信タイミング調整情 報を継続して適用するとともに、該第1の送 タイミング調整情報の有効期限を延長する タイミング調整方法を用いることができる

 (4)送信タイミング調整情報に基づいて、 信処理を行なう移動局と、該移動局から送 された信号を受信する基地局とを備えた移 通信システムにおけるタイミング調整方法 おいて、前記移動局は、第1の送信タイミン グ調整情報に基づいて前記基地局に対する接 続処理を行なっている場合に、該接続処理の 過程で、該第1の送信タイミング調整情報の 効期限が、該移動局の識別情報を含む信号 送信処理を行なう前に到来すると、該信号 送信処理を前記第1の送信タイミング調整情 に基づいて実行する、タイミング調整方法 用いることができる。

 (5)送信タイミング調整情報に基づいて、 信処理を行なう移動局と、該移動局から送 された信号を受信する基地局とを備えた移 通信システムにおけるタイミング調整方法 おいて、前記移動局は、第1の送信タイミン グ調整情報に基づいて前記基地局に対する接 続処理を行なっている場合に、該接続処理の 過程で、該第1の送信タイミング調整情報の 効期限が、該移動局の識別情報を含む信号 送信処理を行なう前に到来すると、前記接 処理を中止する、タイミング調整方法を用 ることができる。

 (6)送信タイミング調整情報に基づいて、 信処理を行なう移動局と、該移動局から送 された信号を受信する基地局とを備えた移 通信システムにおけるタイミング調整方法 おいて、前記移動局が、第1の送信タイミン グ調整情報に基づいて前記基地局に対する接 続処理を行なっている場合に、該接続処理の 過程で、該移動局の識別情報を含む信号を送 信し、前記基地局が該信号を受信すると、前 記基地局は、該信号の受信を契機として、第 2の送信タイミング調整情報を前記移動局に 信する、タイミング調整方法を用いること できる。

 (7)移動局と、該移動局から送信された信 を受信する基地局とを備えた移動通信シス ムにおける前記移動局であって、送信タイ ング調整情報に基づいて、前記基地局に対 る送信処理を行なう送信処理部と、第1の送 信タイミング調整情報に基づいて前記基地局 に対する接続処理を行なっている場合に、該 接続処理の過程で、第2の送信タイミング調 情報を受信すると、前記第1の送信タイミン 調整情報の有効期限までの前記送信処理部 よる送信処理に対しては、前記第1の送信タ イミング調整情報を送信タイミングの調整に 適用し、前記第1の送信タイミング調整情報 有効期限後の前記送信処理部による送信処 に対しては、前記第2の送信タイミング調整 報を送信タイミングの調整に適用する制御 と、をそなえた移動局を用いることができ 。

 (8)送信タイミング調整情報に基づいて、 信処理を行なう移動局と、該移動局から送 された信号を受信する基地局とを備えた移 通信システムにおける前記基地局であって 前記移動局が、第1の送信タイミング調整情 報に基づいて前記基地局に対する接続処理を 行なっている場合に、前記接続処理の過程に おいて前記移動局へ送信する、該移動局の識 別情報を含む信号に、第2の送信タイミング 整情報を含める制御部、をそなえた基地局 用いることができる。

 (9)移動局と、該移動局から送信された信 を受信する基地局とを備えた移動通信シス ムにおける前記移動局であって、送信タイ ング調整情報に基づいて、前記基地局に対 る送信処理を行なう送信処理部と、第1の送 信タイミング調整情報に基づいて前記基地局 に対する接続処理を行なっている場合に、該 接続処理の過程で、第2の送信タイミング調 情報を受信すると、該第2の送信タイミング 整情報を適用せずに、前記第1の送信タイミ ング調整情報を継続して適用するとともに、 該第1の送信タイミング調整情報の有効期限 延長する制御部と、をそなえた移動局を用 ることができる。

 (10)移動局と、該移動局から送信された信 号を受信する基地局とを備えた移動通信シス テムにおける前記移動局であって、送信タイ ミング調整情報に基づいて、前記基地局に対 する送信処理を行なう送信処理部と、第1の 信タイミング調整情報に基づいて前記基地 に対する接続処理を行なっている場合に、 接続処理の過程で、該第1の送信タイミング 整情報の有効期限が、該移動局の識別情報 含む信号の送信処理を行なう前に到来する 、該信号の送信処理を前記第1の送信タイミ ング調整情報に基づいて実行する制御部と、 をそなえた移動局を用いることができる。

 (11)移動局と、該移動局から送信された信 号を受信する基地局とを備えた移動通信シス テムにおける前記移動局であって、送信タイ ミング調整情報に基づいて、前記基地局に対 する送信処理を行なう送信処理部と、第1の 信タイミング調整情報に基づいて前記基地 に対する接続処理を行なっている場合に、 接続処理の過程で、該第1の送信タイミング 整情報の有効期限が、該移動局の識別情報 含む信号の送信処理を行なう前に到来する 、前記接続処理を中止する制御部と、をそ えた移動局を用いることができる。

 (12)送信タイミング調整情報に基づいて、 送信処理を行なう移動局と、該移動局から送 信された信号を受信する基地局とを備えた移 動通信システムにおける前記基地局であって 、該移動局から送信された信号を受信する受 信処理部と、前記移動局が、第1の送信タイ ング調整情報に基づいて前記基地局に対す 接続処理を行なっている場合に、該接続処 の過程で、該移動局の識別情報を含む信号 前記受信処理部で受信すると、該信号の受 を契機として、第2の送信タイミング調整情 を前記移動局に送信する制御部と、をそな た基地局を用いることができる。

 (13)送信タイミング調整情報に基づいて、 送信処理を行なう移動局と、該移動局から送 信された信号を受信する基地局とを備えた移 動通信システムにおいて、前記移動局が、第 1の送信タイミング調整情報に基づいて前記 地局に対する接続処理を行なっている場合 、該接続処理の過程で、第2の送信タイミン 調整情報を受信すると、前記第1の送信タイ ミング調整情報の有効期限までの送信処理に 対しては、前記第1の送信タイミング調整情 を送信タイミングの調整に適用し、前記第1 送信タイミング調整情報の有効期限後の送 処理に対しては、前記第2の送信タイミング 調整情報を送信タイミングの調整に適用する 、移動通信システムを用いることができる。

 (14)送信タイミング調整情報に基づいて、 送信処理を行なう移動局と、該移動局から送 信された信号を受信する基地局とを備えた移 動通信システムにおいて、前記移動局が、第 1の送信タイミング調整情報に基づいて前記 地局に対する接続処理を行なっている場合 、前記接続処理の過程において前記基地局 ら該移動局に送信される該移動局の識別情 を含む信号に第2の送信タイミング調整情報 含める、移動通信システムを用いることが きる。

 (15)送信タイミング調整情報に基づいて、 送信処理を行なう移動局と、該移動局から送 信された信号を受信する基地局とを備えた移 動通信システムにおいて、前記移動局は、第 1の送信タイミング調整情報に基づいて前記 地局に対する接続処理を行なっている場合 、該接続処理の過程で、第2の送信タイミン 調整情報を受信すると、該第2の送信タイミ ング調整情報を適用せずに、前記第1の送信 イミング調整情報を継続して適用するとと に、該第1の送信タイミング調整情報の有効 限を延長する、移動通信システムを用いる とができる。

 (16)送信タイミング調整情報に基づいて、 送信処理を行なう移動局と、該移動局から送 信された信号を受信する基地局とを備えた移 動通信システムにおいて、前記移動局は、第 1の送信タイミング調整情報に基づいて前記 地局に対する接続処理を行なっている場合 、該接続処理の過程で、該第1の送信タイミ グ調整情報の有効期限が、該移動局の識別 報を含む信号の送信処理を行なう前に到来 ると、該信号の送信処理を前記第1の送信タ イミング調整情報に基づいて実行する、移動 通信システムを用いることができる。

 (17)送信タイミング調整情報に基づいて、 送信処理を行なう移動局と、該移動局から送 信された信号を受信する基地局とを備えた移 動通信システムにおいて、前記移動局は、第 1の送信タイミング調整情報に基づいて前記 地局に対する接続処理を行なっている場合 、該接続処理の過程で、該第1の送信タイミ グ調整情報の有効期限が、該移動局の識別 報を含む信号の送信処理を行なう前に到来 ると、前記接続処理を中止する、移動通信 ステムを用いることができる。

 (18)送信タイミング調整情報に基づいて、 送信処理を行なう移動局と、該移動局から送 信された信号を受信する基地局とを備えた移 動通信システムにおいて、前記移動局が、第 1の送信タイミング調整情報に基づいて前記 地局に対する接続処理を行なっている場合 、該接続処理の過程で、該移動局の識別情 を含む信号を送信し、前記基地局が該信号 受信すると、前記基地局は、該信号の受信 契機として、第2の送信タイミング調整情報 前記移動局に送信する、移動通信システム 用いることができる。

 基地局から移動局への送信タイミングの調 等において生じ得る不都合を解決すること 可能となる。
 移動局が基地局に接続して通信を開始でき ようになるまでの遅延時間を低減すること 可能である。

第1実施形態に係る無線(移動)通信シス ムの一例を示すブロック図である。 コンテンションベースRA手順の一例を すシーケンス図である。 コンテンションベースRA手順におけるUE の動作例を示すフローチャートである。 コンテンションベースRA手順におけるeN Bの動作例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るUL通信制御(方法1-1) 一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るUL通信制御(方法1-1) 他の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るUL通信制御(方法1-1) 他の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るUEのUL通信制御(方法1 -1)の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るUL通信制御(方法1-2) 一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るUL通信制御(方法1-2) 他の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るUL通信制御(方法1-2) 他の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るUEのUL通信制御(方法 1-2)の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るUL通信制御(方法1-3) 一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るUL通信制御(方法1-3) 他の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るUL通信制御(方法1-3) 他の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るUEのUL通信制御(方法 1-3)の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るUL通信制御(方法1-4) 一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るUL通信制御(方法1-4) 他の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るUL通信制御(方法1-4) 他の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るUEのUL通信制御(方法 1-4)の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るUL通信制御(方法2-1) 一例を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係るUL通信制御(方法2-1) 他の一例を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係るUL通信制御(方法2-1) 他の一例を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係るUEのUL通信制御(方法 2-1)の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るUL通信制御(方法2-2,2 -3)の一例を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係るUL通信制御(方法2-2,2 -3)の他の一例を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係るUL通信制御(方法2-2,2 -3)の他の一例を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係るUEのUL通信制御(方法 2-2)の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るUEのUL通信制御(方法 2-3)の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るUL通信制御(方法2-4) 一例を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係るUL通信制御(方法2-4) 他の一例を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係るUL通信制御(方法2-4) 他の一例を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係るUEのUL通信制御(方法 2-4)の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係るUL通信制御(方法3-3) 一例を示すシーケンス図である。 第3実施形態に係るUL通信制御(方法3-3) 他の一例を示すシーケンス図である。 第3実施形態に係るeNB10のUL通信制御(方 法3-3)の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係るUEのUL通信制御(方法 3-3)の一例を示すフローチャートである。

符号の説明

 10 無線基地局(eNB)
 11 送受信アンテナ
 12 送受信部
 13 バッファ部
 14 UL同期判定部
 15 タイマ管理部
 151 UL同期タイマ(TAタイマ)
 16 ULリソース管理部
 20 無線端末(UE)
 21 送受信アンテナ
 22 送受信部
 23 バッファ部
 24 UL同期判定部
 25 タイマ管理部
 251 UL同期タイマ(TAタイマ)
 252 メモリ
 26 ULリソース管理部

 以下、図面を参照して実施の形態を説明 る。ただし、以下に説明する実施形態は、 くまでも例示であり、以下に明示しない種 の変形や技術の適用を排除する意図はない 即ち、本実施形態は、その趣旨を逸脱しな 範囲で種々変形(各実施例を組み合わせる等 )して実施することができる。

 〔1〕第1実施形態
 図1は、第1実施形態に係る無線(移動)通信シ ステムの一例を示すブロック図である。この 図1に例示するシステムは、無線基地局の一 としてのeNB10と、eNB10の無線エリアにおいて 線リンクを介してeNB10と通信する、無線端 (移動局)の一例としてのUE20と、をそなえる

 この図1では、1台のeNB10と、1台のUE20とに 目しているが、eNB10及びUE20は、それぞれ、 記無線通信システムにおいて複数存在する とができる。前記無線リンクには、DL及びUL の無線チャネルが含まれる。前記DL及びULの 線チャネルのそれぞれには、複数のUEにより 共有される共有チャネルと、個々のUEが排他 に使用可能な個別チャネルと、が含まれ得 。

 また、図1中に例示するeNB10及びUE20の構成 は、以降の第2及び第3実施形態においても、 に断らない限り、共通で構わない。さらに 本例での無線基地局10は、無線ネットワー 制御装置(RNC)の機能の一部又は全部を具備す るLTEでのeNBであることを想定しているが、LTE よりも前の世代での(RNCの機能が組み込まれ い)基地局であっても構わない。加えて、RA 順が規定された他のシステムの基地局でも い。

 (1.1)eNBの説明
 eNB10は、例示的に、送受信アンテナ11と、送 受信部12と、バッファ13と、UL同期判定部14と タイマ管理部15と、ULリソース管理部16と、 そなえる。

 送受信アンテナ11(以下、単に「アンテナ1 1」と表記することもある)は、eNB10が提供す 無線エリア(セル又はセクタ)に存在するUE20 て受信され得るDLの無線信号を送信する一方 、UE20が送信したULの無線信号を受信する。

 送受信部12は、UE20宛の送信データ(ユーザ データ、制御データなどが含まれる)に対し 所定の送信処理を施して無線チャネルの信 を生成し、送受信アンテナ11へ出力する。前 記送信処理には、例示的に、DLの送信データ 符号化、符号化データの変調、変調信号の 定チャネルのフレームへのマッピング、フ ーム信号の無線周波数への周波数変換(アッ プコンバート)、無線フレームの電力増幅、 どが含まれ得る。前記無線フレームには、 えば、Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM )やOrthogonal Frequency Division Multiple Access(OFDMA) をベースとする無線フレームを適用できる。

 また、送受信部12は、アンテナ11で受信さ れたULの無線信号(無線フレーム)について所 の受信処理を施して、UE20が送信したULのデ タ(ユーザデータ、制御データなどが含まれ )を取得する。前記受信処理には、例示的に 、受信信号の低雑音増幅、ベースバンド周波 数への周波数変換(ダウンコンバート)、利得 整、復調、復号などが含まれ得る。なお、 受信部12は、機能的に、送信部と受信部と 別けて備えられてもよい。

 バッファ部13は、ULの受信データ及び/又 DLの送信データを一時的に保持する。

 タイマ管理部15は、ULの同期を確保(維持) るためにUE20へ周期的に送信(通知)する、送 タイミング調整情報の一例としてのTA(Time A lignment)値を生成する。このTA値の生成、通知 、呼設定及びUE20がULのデータ送信に用いる 線リソース(ULリソース)の割当を行なったUE2 0について行なわれる。

 TA値は、UE20によるULデータの送信タイミ グと、eNB10によるULデータの受信タイミング を揃える(同期させる)ために用いられる制 情報の一つである。つまり、TA値は、送受信 部12において適切なタイミングで受信処理で るように、UE20のULの送信タイミングを調整 るのに用いられる。したがって、UE20は、eNB 10から受信したTA値に応じてULの送信タイミン グを調整することで、ULの同期を確保するこ ができる。

 UE20は、同じ位置に止まるとは限らないか ら、TA値は、eNB10とUE20との間の距離(UE20の位 )に応じた可変値となる。故に、UE20がULの同 を確保(維持)するためには、周期的にTA値を 更新することが望まれる。

 この更新を実現する一例として、eNB10は 周期的にUE20の位置に応じたTA値を生成してUE 20に通知する。この通知に用いるDLの制御信 をTAコマンドと呼ぶ。eNB10がUE20の位置を把握 するには、UE20から受信されるULの制御信号を 用いることができる。この測定に用いる制御 信号は、既知の信号、例えばSRS(Sounding Referen ce Signal)である。

 また、タイマ管理部15は、UL同期タイマ(TA タイマ)151を有する。このTAタイマ151は、UE20 対するTA値の送信(通知)を契機にスタートす 。タイマ管理部15は、そのタイマ値を監視 る。UE20はその移動によって位置を変えるか 、UE20に通知したTA値はいつまでも有効では い。そこで、UE20に通知したTA値の有効期限 、TAタイマ151を用いて監視する。TAタイマ151 は、新たなTA値の生成、通知を行なう毎にリ タートされる。

 UL同期判定部(制御部)14は、TAタイマ151(タ マ値)を監視して、ULのデータを受信する場 、あるいはDLのデータを送信する場合ULで確 認応答を受信するために、ULの同期が確保(維 持)されているか否かを判定する。例えば、TA タイマ151が満了(タイムアウト)した場合は、 とえ実際の(下位レイヤの)UL同期は確保(維 )されていても、UL同期は外れたものと判定 る。

 ULリソース管理部16は、UE20とのUL通信(RA時 の通信も含む)に用いるULリソース〔例えば、 チャネル周波数や時間(送受信タイミング)な 〕と、その割当及び解放とを管理する。前 無線フレームにOFDMA方式のフォーマットを 用する場合であれば、前記無線リソースの 理は、サブチャネル周波数とシンボル時間 で規定される2次元の送受信領域(バーストと 呼ばれる)の配置(マッピング)を管理すること に相当する。

 前記ULリソースには、例示的に、UE20に個 のULの制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control  Channel)や、eNB10がチャネル推定や前記UE20の 置測定などを行なうのに用いるSRSのリソー が含まれ得る。また、PUCCHリソースには、UE2 0が、CQI(Channel Quality Information)や、SRI(Schedulin g Request Indicator)をeNB10に送信するのに用いる リソースが含まれ得る。

 CQIリソースは、UE20の受信状態(品質)をeNB1 0に報告するために用いられる。eNB10は、UE20 ら受信したCQIを基にDLの送信(送信データ量 変調方式、符号化率など)を適応的に制御す ことができる。

 SRIリソースは、UL同期が確保されている 合に、UE20にULデータが発生していることをUE 20がeNB10に知らせるために用いられる。SRIリ ースが未割当のUE20は、RAを実行してULデータ の発生をeNB10に知らせることができる。なお UL同期が確保されていないUE20は、ULデータ 発生した場合、RAを実行してULデータの発生 eNB10に知らせることができる。

 ULリソース管理部16は、TAタイマ151がタイ アウトした場合、UE20に割り当てたPUCCHリソ ス(CQIリソース、SRIリソース)及びSRSリソー の割当を解放することが許される。

 (1.2)UEの説明
 一方、図1に示すUE20は、例示的に、送受信 ンテナ21と、送受信部22と、バッファ23と、UL 同期判定部24と、タイマ管理部25と、ULリソー ス管理部26と、をそなえる。

 送受信アンテナ21(以下、単に「アンテナ2 1」と表記することもある)は、eNB10が提供す 無線エリア(セル又はセクタ)においてeNB10へU Lの無線信号を送信する一方、eNB10が送信した DLの無線信号を受信する。

 送受信部22は、eNB10宛のULの送信データ(ユ ーザデータ、制御データなどが含まれる)に して所定の送信処理を施して無線チャネル 信号を生成し、送受信アンテナ21へ出力する 。前記送信処理には、例示的に、ULの送信デ タの符号化、符号化データの変調、変調信 の所定チャネルのフレームへのマッピング フレーム信号の無線周波数への周波数変換( アップコンバート)、無線フレームの電力増 、などが含まれ得る。

 また、送受信部22は、アンテナ21で受信さ れたDLの無線信号(無線フレーム)について所 の受信処理を施して、eNB10が送信したDLのデ タ(ユーザデータ、制御データなどが含まれ る)を取得する。前記受信処理には、例示的 、受信信号の低雑音増幅、ベースバンド周 数への周波数変換(ダウンコンバート)、利得 調整、復調、復号などが含まれ得る。なお、 送受信部22は、機能的に、送信部と受信部と 別けて備えられてもよい。

 バッファ部23は、ULの送信データ及び/又 DLの受信データを一時的に保持する。

 タイマ管理部25は、eNB10におけるものと同 様のUL同期タイマ(TAタイマ)251を有し、そのタ イマ値を管理(監視)することで、TA値の有効 限を監視する。eNB10からTAコマンドが受信さ た場合、TAタイマ251は、スタート又はリス ートされる。ただし、コンテンションベー RA手順(接続処理)の過程でeNB10から新しいTA値 を受信した場合、前記RA手順の開始前にeNB10 ら受信したTAコマンドのTA値を信頼すること してもよい。この場合、RA手順の過程で受 したTA値を無視することが許容され、TAタイ 251をリスタートしない制御も許される。ま 、タイマ管理部25は、メモリ252をそなえ、RA 手順の過程でeNB10から受信したTA値を、この モリ252に、その後の適用にそなえて記憶し おくことができる。

 UL同期判定部(制御部)24は、TAタイマ251(タ マ値)を監視して、ULのデータ送信を行なう 合に、ULの同期が確保(維持)されているか否 かを判定する。TAタイマ251がタイムアウトし 場合は、UL同期が外れたと判定する。した って、RA手順の過程でeNB10から受信したTA値 無視した場合、TAタイマ251がタイムアウトし て、RA手順の途中でUL同期が外れたと判定さ る場合がある。

 ULリソース管理部26は、eNB10から割り当て れたULリソースと、その解放とを管理する TAタイマ251がタイムアウトしてUL同期判定部2 4にてUL同期が外れたと判定された場合、ULリ ース管理部26は、割り当てられたULリソース を解放することが許される。

 (1.3)コンテンションベースRA手順
 以下、上述したeNB10とUE20との間の基本的な 続処理の一例としてのコンテンションベー RA手順について、図2~図4を用いて説明する 図2は、コンテンションベースRA手順の一例 示すシーケンス図である。図3は、UE20におけ るコンテンションベースRA手順の一例を示す ローチャート、図4は、eNB10におけるコンテ ションベースRA手順の一例を示すフローチ ートである。

 コンテンションベースRA手順は、UE20にお てULデータが発生した場合(UE20の初回送信時 )や、UE20宛のDLデータがeNB10に到着してDLデー の着信通知がeNB10から受信された場合など 実行される。図3のフローチャートは、前者 ケースを例示しており、図4のフローチャー トは、後者のケースを例示している。

 図3に例示するように、UE20において、ULデ ータが発生すると、UE20は、UL同期判定部24に り、UL同期が確保されているか否かを判定 る(処理1101~処理1103)。

 この判定の結果、UL同期が確保されてい ければ(処理1103でnoであれば)、UE20は、ULリソ ース管理部26にて、予め用意されている複数 シグニチャ(プリアンブル)の中から1つを選 する。UE間で同一のシグニチャを選択する 能性を少しでも低下させる趣旨であり、発 させた乱数に応じて選択する等種々の選択 法を採用できる。選択したシグニチャは、 ッセージ#1(RAプリアンブル)に含められて、 受信部22からRACHにてeNB10へ送信される(図2の 理1011及び図3の処理1104)。

 eNB10は、前記メッセージ#1を受信すると、 それに対する応答メッセージ#2(RAレスポンス) をUE20に送信する(図2の処理1012)。このRAレス ンス#2には、eNB10が受信(判別)できた1又は複 のシグニチャの識別子、当該シグニチャに 応するULの共有チャネルの送信許可、以降 RA通信の対象(UE20)を識別するために一時的に 割り当てる識別子、などを含めることができ る。この識別子は、temporary-connection radio netw ork temporary identifier(T-CRNTI)と呼ばれる。

 UE20は、eNB10からRAレスポンス#2を受信する と(図3の処理1105)、その受信情報に前記メッ ージ#1で送信したシグニチャの識別子が含ま れるか否かを確認する。

 含まれる場合には、UE20は、当該RAレスポ ス#2に含まれる、自身が送信したシグニチ に対応する送信許可に基づいて、メッセー #3の送信(Scheduled Transmission)を行なう(図2の処 理1013及び図3の処理1106)。このメッセージ#3は 、eNB10に対するスケジューリング要求を含む 号であり、UE20の識別番号の一例としてのsys tem architecture evolution(SAE)-temporary mobile subscri ber identity(S-TMSI)などを含むことができる。

 ここで、前記メッセージ#1で、UE20は、シ ニチャを選択するが、複数のUE20が、同時に 同じシグニチャを用いてメッセージ#1をeNB10 送信してしまうことも起こり得る。

 その場合、eNB10では、それらのUE20を判別 きないが、UE20が前記メッセージ#3で送信し 識別情報(番号)(S-TMSI)を受信することで、ど のUE20間でシグニチャの競合が発生したかを 識することができる。したがって、eNB10は、 いずれか一のUE20を選択して競合解決するこ ができる。この選択の基準には、メッセー #1の受信電界強度を用いることができる。例 えば、eNB10は、メッセージ#1の受信電界強度 他よりも大きいUE20を選択する。

 eNB10は、競合解決により選択したUE20に対 て、メッセージ#4(Contention Resolution)をUE20へ 信する(図2の処理1014)。このメッセージ#4に 、メッセージ#3で送信したS-TMSIなどの情報 含めることができる。

 UE20は、eNB10から前記メッセージ#4を受信 ると(図3の処理1107)、他UE20との競合の有無を チェック(自身の識別情報が含まれているか かチェック)し(図3の処理1108)、競合が生じて いなければ、ULの接続処理は完了する(図3の 理1108のnoルート)。以後、UE20は、前記一時的 に割り当てられた仮の識別子(T-CRNTI)を、確定 的な識別子〔C(cell)-RNTI〕としてeNB10との通信 使用する。

 一方、メッセージ#4を受信した結果、他UE 20との競合が生じていた(自身の識別情報が含 まれていない)場合(処理1108でyesの場合)、当 UE20は、前記バックオフで指定された時間だ 待機する(処理1111)。バックオフとは、UE20が コンテンションベースRA手順をリトライする イミング(待機時間)を指定する情報である

 バックオフのパラメータはメッセージ#2 通知され、UE20毎に、このバックオフを変え ことで、リトライ時に再び競合が発生する 率を低減することができる。具体的には、 ッセージ#2で最大バックオフ時間が通知さ 、UE20は、その時間の範囲内でバックオフ時 を算出する。この算出には、乱数を用いた する等種々の算出方法を採用できる。

 そして、UE20は、次回のRA手順のリトライ よりリトライ回数が最大回数を超えるか否 をチェックする(処理1112)。超えなければ(処 理1112でnoなら)、UE20は、前記処理1103以降の処 理を実行して、RA手順をリトライする(メッセ ージ#1の送信を行なう)。超える場合(処理1112 yesの場合)は、UE20は、上位レイヤにその旨 通知する(処理1113)。前記上位レイヤは、例 ば、レイヤ3に属するradio resource control(RRC) イヤである。

 前記通知を受けた上位レイヤは、RAの継 (リトライ)を監視する監視タイマを起動する 。この監視タイマがタイムアウトすると、UE2 0の上位レイヤは、ULの接続要求(メッセージ#1 の送信)先のeNB10(セル)を選びなおす制御(セル 選択制御、あるいはセル再選択制御)を実行 る。

 なお、前記の処理1103において、UL同期が 保されている場合(処理1103でyesの場合)、UE20 は、PUCCHリソース(SRIリソース)が割り当て済 であるか否かをチェックする(処理1109)。割 当て済みであれば(処理1109でyesなら)、UE20は SRIリソースを用いてSRI(ULデータの送信要求) をeNB10に送信する(処理1110)。

 SRIリソースが割り当てられていなければ( 処理1109でnoなら)、UE20は、eNB10に対するメッ ージ#1の送信を行ない、RA手順を実行する。 ち、このように、処理1103において同期が確 立されていると判定された場合であっても、 SR PUCCHリソースが無い場合には、RA手順が実 されるケースも存在する。

 一方、UE20宛のDLデータがeNB10に到着してDL データの着信通知がeNB10からUE20になされる場 合の、eNB10によるRA手順は、図4に例示すると りである。

 すなわち、UE20宛のDLデータがeNB10に到着 ると(処理1201)、eNB10は、UL同期判定部14によ 、UL同期が確保されているか否かを判定する (処理1202及び処理1203)。UL同期が確保されてい なければ(処理1203でnoなら)、eNB10は、UE20にDL ータが到着したことを通知する(処理1204)。

 この通知(着信通知)には、個別プリアン ルを含ませることもできるが、本実施例で UE20に個別のシグニチャ(個別プリアンブル) 含まれない。そのため、前記着信通知を受 たUE20は、上述したコンテンションベースRA 順を実行することになる。その際、以前に り当てられたULリソースがある場合、そのUL ソースは解放され、RA成功後に新たなULリソ ースがeNB10から割り当てられる。

 eNB10は、コンテンションベースRA手順を開 始したUE20からメッセージ#1(RAプリアンブル) 受信すると(処理1205)、その応答(メッセージ# 2)をUE20に返信する(処理1206)。

 そして、メッセージ#3をUE20から受信する (処理1207)、eNB10は、メッセージの衝突があ か否かをチェックし(処理1208)、無ければメ セージ#4をUE20へ送信する(処理1208のnoルート ら処理1209)。メッセージの衝突が有れば(処 1208でyesなら)、eNB10は、メッセージ#4の送信 行なわずにRA手順を終了する。

 以上がコンテンションベースRAの基本的 手順である。ここで、eNB10が、UE20におけるTA タイマ251の値を正確に管理できていない(eNB10 のTAタイマ151とUE20のTAタイマ251のタイマ値が 期していない)場合を想定する。

 例示的に、UE20のTAタイマ251は計時を継続 ているが、eNB10ではその継続を把握してい いために、UE20のTAタイマ251はタイムアウト ているとeNB10が誤認識している場合を考える 。

 その一例を図5~図7(図9~図11、図13~図15、図 17~図19)に示す。eNB10は、UE20に対して呼設定及 びULリソース(例えば、SRIリソース#1,CQIリソー ス#1,SRSリソース#1)の割当を行なうと(処理1008) 、TAコマンドを周期的にUE20に送信する(処理10 09)。このTAコマンド(TA値=TA#1;第1のタイミング 調整情報)を受信したUE20は、TAタイマ251をス ートする。

 UE20が前記TAコマンドで通知されたTA#1に基 づいてULの送信を行ない、その送信が終了し 後、eNB10にUE20宛のDLデータが到着すると、eN B10は、UE20に対して着信通知(メッセージ#0の 信)を行なう(処理1010)。この着信通知#0を受 たUE20は、ULの同期とリソースとを確保する め、コンテンションベースRA手順を開始する 。

 すなわち、UE20は、選択したシグニチャ( ンダムプリアンブル)を含むメッセージ#1をeN B10に送信し(処理1011)、このメッセージ#1を受 したeNB10は、RAレスポンス#2をUE20に返信する (処理1012)。その際、eNB10は、新しいTA値(TA#2; 2のタイミング調整情報)をRAレスポンス#2に める。

 このRAレスポンス#2を受信したUE20は、新 いTA#2を適用してTAタイマ251をリスタートで るが、既述のように当該TA#2を無視すること 許される。無視した場合、その後のメッセ ジ#3の送信(処理1013)とメッセージ#4の受信( 理1014)との間でTAタイマ251がタイムアウトす 場合がある。

 この場合に、UE20において、UL同期が外れ と判定して、それまでに確保しているULリ ースのすべてを解放すると、以後、RACH以外 ULデータの送信が不能になる。

 そこで、本例では、コンテンションベー RA手順の過程でTAタイマ251がタイムアウトし た場合に、以下のようにして、UL同期とULリ ースとを確保する。なお、以降の説明(後述 る他の実施形態も含む)で用いる図面におい て、同一の処理番号を付した処理は、特に断 らない限り、同一若しくは同様の処理を意味 する。

 (1.4)メッセージ#4の受信時に他UE20との競合 生じていなかった場合
 他UE20との競合が生じていなかった場合(RAが 成功した場合)、RAを実行したUE20に個別のULリ ソースが確保できたことを示す。しかし、TA イマ251はタイムアウトした状態であるため UL同期が確保できたとはいえない。

 そこで、UE20は、以下に示す4つの方法1-1~1 -4のいずれかを用いてUL同期を確保する。

 (1.4.1)方法1-1(図5~図8)
 UE20は、図8に例示するように、コンテンシ ンベースRA手順の過程で前記メッセージ#2に り受信したTA値(TA#2)をタイマ管理部25のメモ リ252に記憶しておく(処理1105a)。

 なお、UE20(ULリソース管理部26)は、UL同期 れを認識した場合、コンテンションベースR Aを開始する前に受信したTA#1に基づく送信処 に用いていた(RA開始前にeNB10から割り当て れた)ULリソースを解放することができる。

 この解放のタイミングは、例えば、図5に 例示するように、前記着信通知メッセージ#0 受信したタイミング(UL同期の管理がeNB10と 致していないことを認識したタイミング)(処 理2001)でもよいし、図6に示すように、TAタイ 251がタイムアウトしたタイミング(処理2002) もよい。ただし、図7に例示するように、TA イマ251がタイムアウトしても、当該ULリソ スの解放は行なわずに確保(継続使用)したま まにすることもできる(処理2003)。

 その後、UE20は、コンテンションベースRA 順を継続して、メッセージ#4の受信に成功 ると、UE20は、メモリ252に記憶したTA値(TA#2) UL送信に適用するとともに、TAタイマ251をリ タートする(処理1108のnoルートから処理1114)

 つまり、TA#2の適用は、TAタイマ251のタイ アウト後、RAの過程においてUE20が、自身の 別情報の一例としてのT-CRNTIを含むメッセー ジ#2(応答信号)を受信したことを契機として 容される。なお、「TA値を適用する」とは、 TA値で示される送信タイミングに基づいてUL 送信(RAの実行)を制御することを意味する。 の制御は、例えばUL同期判定部24の一機能と して実現することができる(以降において同 )。

 この際、TAタイマ251の値は、規定値とし もよいし、メッセージ#2の受信タイミングに 基づいて設定することもできる。例えば、UL 期はメッセージ#2の受信時に既に成功して たことにして、規定値からメッセージ#2の受 信からメッセージ#4の受信までに要した時間 差し引いてTAタイマ251の値を設定してもよ 。これは、メッセージ#2によりTA#2の通知を けてからRAの結果が通知されるまでの時間だ けタイマ値(タイミング調整情報の有効期限) 早めることを意味する。

 このように、本例では、UE20が、TA#1に基 いてeNB10に対するRAを行なっている場合に、 のRAの過程で、TA#2を受信すると、TAタイマ25 1のタイムアウト(TA#1の有効期限)までの送信 理に対しては、TA#1を送信タイミングの調整 適用する。TAタイマ251のタイムアウト後(TA#1 の有効期限後)の送信処理に対しては、TA#2を 信タイミングの調整に適用する。

 これによれば、TA#2による送信タイミング の即時更新を行なわなくとも、TA#1の有効期 が過ぎた後(タイムアウトした後)、TA#2を適 して送信制御を行なうことができる。

 その後、UE20は、メッセージ#4に対する確 応答メッセージ(ACK又はNACK)をeNB10に返信す (処理1015)。eNB10は、メッセージ#4に対する確 応答メッセージとしてACKを受信すれば、新 なULリソース(例えば、SRIリソース#2,CQIリソ ス#2,SRSリソース#2)をUE20に割り当てる(処理10 16)。

 なお、図7に例示するように、UE20のTAタイ マ251がタイムアウトしてもULリソースの解放 行なわない場合に、UE20は、既に確保してい るULリソースを継続使用してもよいが、これ 代わる新たなULリソースの割り当てをeNB10に 要求することもできる(処理1017)。

 UE20は、割り当てられたULリソースをULリ ース管理部26において管理し、以後、当該UL ソースを用いてeNB10に対するUL送信を行なう 。

 (1.4.2)方法1-2(図9~図12)
 第2の方法として、図9~図12に例示するよう 、UE20は、メッセージ#2で受信したTA値(TA#2)を メモリ252に記憶しておく(処理1105a)。その後 メッセージ#3の送信(処理1013)からメッセージ #4の受信(処理1014)までの間にTAタイマ251がタ ムアウトしたとする。

 この場合、UE20は、メッセージ#4の受信を たずに、メモリ252に記憶したTA値(TA#2)をUL送 信に適用して、TAタイマ251をリスタートする( 図12の処理1161のyesルートから処理1162)。リス ートのタイミングは、TAタイマ251のタイム ウトと同時としてよい。つまり、メッセー #2で受信したTA#2の適用は、TAタイマ251のタイ ムアウト(TA#1の有効期限)のタイミングで許容 される。

 これによれば、TA#2による送信タイミング の即時更新を行なわなくとも、TA#1の有効期 が過ぎた時(タイムアウトした時)、TA#2を適 して送信制御を行なうことができる。

 (1.4.3)方法1-3(図13~図16)
 第3の方法として、図13~図16に例示するよう 、eNB10が、メッセージ#4を送信する際には、 新しいTA値(TA#3)を含めることとする(図13~図15 処理1014a、図16の処理1107a)。

 つまり、UE20が、TA#1(第1の送信タイミング 調整情報)に基づいてeNB10に対するRAを行なっ いる場合に、そのRAの過程で、eNB10は、UE20 送信するメッセージ#4(UE20の識別情報の一例 してのS-TMSIを含む信号)に、TA#3(第2の送信タ イミング調整情報)を含める。

 UE20は、このメッセージ#4をeNB10から受信 ると、当該メッセージ#4に含まれるTA値(TA#3) UL送信に適用して、TAタイマ251をスタートす る(図16の処理1114)。

 即ち、通常であれば、移動局の識別情報 含まれるメッセージ#4には、TA値は含まれな いが、この実施例では、メッセージ#4にTA値 含めることで、メッセージ#2で受信したTA#2 無視したUE20が、メッセージ#4のTA値をその後 の送信タイミングの調整情報として適用し、 TAタイマ251をスタートさせることができる。

 なお、本例において、UE20は、前記無視し たTA#2をメモリ252に記憶しておいてもよい。

 (1.4.4)方法1-4(図17~図20)
 第4の方法として、図17~図20に例示するよう 、UE20は、eNB10からメッセージ#2で受信したTA 値(TA#2)を記憶するか否かに関わらず、メッセ ージ#2の受信を契機としてTAタイマ251をリス ートする。

 この場合、UE20は、RA手順開始以前にeNB10 ら受信したTA値(TA#1)を、その後のRA(UL送信)に 適用することを継続する(図20の処理1105b)。こ れは、RA開始前にeNB10からTAコマンドで受信し たULの送信タイミングの有効期限をRAの過程 延長させるようTAタイマ251を制御することに 相当する。

 つまり、UE20は、TA#1に基づいてeNB10に対す るRAを行なっている場合に、そのRAの過程で TA#2を受信すると、TA#2を適用せずに、TA#1を 続して適用するとともに、TA#1の有効期限を 長する。

 なお、延長する期間(TA#2についてのTAタイ マ251の値)は、規定値としてもよいし、メッ ージ#2の受信タイミングに基づいて設定する こともできる。例えば、UL同期はメッセージ# 2の受信からTA#1のタイムアウトまでに要した 間を差し引いてTAタイマ251の値を設定して よい。

 本例によれば、TA#2の受信後もTA#1を引き き延長して利用することができ、送信タイ ングの調整に適用することができる。

 (1.5)メッセージ#4の受信時に他UE20との競合 生じていた場合
 メッセージ#4の受信時に他UE20との競合が生 ている場合は、他UE20が用いるULリソースと 重複が発生しており、自局20に個別のULリソ ースは確保できなかったことを意味する。

 そのため、UE20は、RACH以外のULのデータ送 信を行なえないので、コンテンションベース RAのリトライを実行して、UL同期の確保を試 る(図3の処理1108のyesルート)。

 〔2〕第2実施形態
 上述した第1実施形態では、UE20がメッセー #3を送信してからメッセージ#4をeNB10から受 するまでの間に、UE20のTAタイマ251がタイム ウトした場合を想定した。本実施形態では UE20がeNB10からメッセージ#2を受信してからeNB 10に対してメッセージ#3を送信するまでの間 、UE20のTAタイマ251がタイムアウトする場合 想定する。

 例えば、図21~図23、図25~図27及び図30~図32 例示するように、eNB10にUE20宛のDLデータが 着して、UE20に着信通知(処理1010)が行なわれ と、コンテンションベースRA(メッセージ#1 送信:処理1011)が実行される。この場合に、eN B10からメッセージ#2でTA値(TA#2)を受信したUE20 、当該TA#2を無視すると、メッセージ#3(UE20 識別情報の一例としてのS-TMSIを含む信号)の 信までにTAタイマ251がタイムアウトする場 がある。

 このような場合、UE20(UL同期判定部24)は、 UL同期が外れたと判定するが、以下の方法2-1~ 2-4のいずれかにより、RAを継続する。

 (2.1)方法2-1(図21~図24)
 UE20において、UL同期が外れたと判定した場 、本来的にはメッセージ#3の送信は行なえ い。しかし、TAタイマ251は、物理レイヤにお けるUL同期が外れない範囲のフェイルセーフ 設定される場合が多い。したがって、TAタ マ251がタイムアウトしても、実際の(下位レ ヤの)UL同期は確保できている場合もある。

 そこで、本例では、UE20がeNB10からメッセ ジ#2を受信(処理1012)した後にTAタイマ251がタ イムアウトしたとしても、当該UE20は、eNB10に 対するメッセージ#3の送信(強制送信)を試行 る(図21~図23の処理1013a、図24の処理1105c及び 理1106a)。即ち、タイムアウトしたが、TA#1を 用してメッセージ#3を送信することができ 。なお、TA#2は、メモリ252に記憶しておく。

 つまり、UE20は、TA#1に基づいてeNB10に対す るRAを行なっている場合に、そのRAの過程で TA#1の有効期限がメッセージ#3の送信処理を なう前に到来すると、TA#1の有効期限の到来 前にTA#2を受信していたとしても、メッセー ジ#3のeNB10への送信処理をTA#1に基づいて実行 ることができる。

 これにより、メッセージ#3をeNB10が受信で きれば、UE20は、コンテンションベースRAを最 初からやり直さずに、以後のRA手順を継続す ことが可能となる。即ち、UE20は、メッセー ジ#3に対する応答信号として自身の識別情報 含むメッセージ#4の受信に成功すれば、TA#2 その後の送信処理の送信タイミングの調整 適用して、TAタイマ251をスタートすること できる。したがって、ULデータ送信開始まで の遅延を低減することができる。

 ただし、eNB10は、UE20がメッセージ#3を強 送信した、いわば規定違反を犯したことを 識できるので、メッセージ#4で接続拒否メッ セージをUE20に送信することもできる。つま 、eNB10は、TA#1の有効期限が過ぎた後にUE20か TA#1に基づいて送信されたメッセージ#3を受 した場合に、拒否メッセージをUE20に送信す ることができる。

 この場合、UE20は、セル選択・再選択を実 行したり、RA手順のリトライを実行する。あ いは、eNB10は、メッセージ#4を意図的に送信 しないこともできる。この場合、UE20は、許 されている再送回数(通常の最大再送回数、 るいは、この場合のみに適用される最大再 回数)に達するまでメッセージ#3の再送を継 する。

 (2.2)方法2-2(図25~図28)
 UE20は、図25~図27に例示するように、メッセ ジ#2(TA#2)を受信(処理1013)した後、メッセー #3をeNB10へ送信(処理1013)する前に、TAタイマ25 1が満了した場合、メッセージ#3の送信はキャ ンセルして、実行中のコンテンションベース RA手順を中止(キャンセル)する(処理1018)。

 つまり、UE20は、TA#1に基づいてeNB10に対す るRAを行なっている場合に、そのRAの過程で TA#1の有効期限が、UE20の識別情報の一例とし てのS-TMSIを含む信号の送信処理を行なう前に 到来すると、TA#1の有効期限が到来する以前 TA#2を受信していても、RAを中止する。

 この場合、UE20は、図28に例示するように バックオフを適用して、コンテンションベ スRAのリトライを実行する(処理1105dのyesル ト)。すなわち、RAのリトライは、中止したRA の過程でeNB10から受信したバックオフ時間(待 機時間情報)に基づくタイミングで実行され 。UE20は、図25~図27に例示するように、メッ ージ#1の送信(処理1011)、メッセージ#2(TA#3)の 信(処理1012)などを行なう。

 ここで、メッセージ#2(TA#2)を受信した時 でTAタイマ251はタイムアウトしている(起動 ていない)。したがって、UE20は、リトライし たRAの過程でメッセージ#2により受信した新 いTA#3をその後のUL送信の送信タイミングの 整に適用して、TAタイマ251をスタートするこ とができる。メッセージ#4の受信時にRAの敗 であること(衝突発生)を認識した場合は、TA イマ251は強制終了してよい(図25~図27の処理2 004)。

 本例のように、TAタイマ251がタイムアウ した時点で、RA手順を中止してRAのリトライ 実行することで、残りの手順(例えば、メッ セージ#3の送信及びメッセージ#4の受信)を最 まで実施するよりも、ULデータ送信開始ま の遅延を低減することができる。

 (2.3)方法2-3(図25~図27、図29)
 なお、上述のごとくTAタイマ251がタイムア トして、コンテンションベースRAをリトライ する場合、図29に例示するように、UE20は、バ ックオフを適用せずに前記リトライを行なっ てもよい(処理1105dのyesルート)。

 即ち、UE20は、RAのリトライを、中止したR Aの過程でeNB10から受信したバックオフ時間を 適用しないで実行することができる。バック オフを適用しないことで、バックオフを適用 する場合よりもULデータ送信開始までの遅延 低減することが可能となる。

 (2.4)方法2-4(図30~図33)
 また、図30~図32に例示するように、TAタイマ 251がタイムアウトした場合、UE20は、バック フの適否に関わらず、上位レイヤ(例えば、R RCレイヤ)に通知を行なってもよい(処理1021、 33の処理1105dのyesルートから処理1113)。

 これにより、UE20の上位レイヤはRAの監視 イマを起動し、RA手順の継続(リトライ)を監 視する。つまり、UE20は、TAタイマ251のタイム アウト(TA#1の有効期限の到来)に応じて、RAの 視を行なう。RAの継続中に、監視タイマが イムアウトすると、UE20の上位レイヤは、セ 選択、あるいはセル再選択処理を実行する( 図30~図32の処理1022)。

 したがって、UE20は、早期に他のセル(eNB10 )とのRAを開始することができ、ULデータ送信 始までの遅延を低減することができる。な 、TAタイマ251のタイムアウトに応じた上位 イヤによるRAの監視は、前記の方法2-1~2-3に 用してもよい。

 〔3〕第3実施形態
 次に、本実施形態では、eNB10が、UE20におけ TAタイマ251のタイマ値を正確に管理できて る場合(eNB10及びUE20の両TAタイマ151,251が同期 ている場合)を想定する。この場合、UE20のTA タイマ251の計時が継続していることを、eNB10 認識できるから、UE20は、eNB10から受信され TA値を信頼してよい。さらに、第1実施形態 よび第2実施形態とは異なり、eNB10からTA値 送信されることが期待できる。

 そして、UE20がTAコマンドにより受信したT A値に基づくULデータの送信を終了した後、eNB 10にUE20宛のDLデータが到着すると、eNB10は、 該UE20に対して着信通知(メッセージ#0の送信) を行なう。

 これにより、当該着信通知を受信したUE20 は、コンテンションベースRA手順を開始する その後、メッセージ#2の受信(処理1012)から ッセージ#3の送信(処理1013)までの間に、UE20 TAタイマ251がタイムアウトすると、UE20は、 下の方法3-1~3-3のいずれかによりUL同期を確 する。

 (3.1)方法3-1
 UE20は、第1実施形態で述べた方法1-2(図9~図12 )と同様に、RA手順の過程でeNB10からメッセー #2で受信したTA値をメモリ252に記憶しておく 。そして、メッセージ#3をeNB10に送信する前 TAタイマ251がタイムアウトすると、メモリ252 に記憶しておいたTA値をUL送信に適用して、TA タイマ251をスタートする。

 (3.2)方法3-2
 UE20は、第2実施形態で述べた方法2-1~2-4のい れかを実行する。

 (3.3)方法3-3(図34~図37)
 図34及び図35に例示するように、UE20は、TA#1 基づいてeNB10に対するRAを行なっている場合 に、そのRAの過程で、UE20の識別情報の一例と してのS-TMSIを含む信号(メッセージ#3)を送信 る(処理1013)。

 eNB10は、UE20のTAタイマ251がタイムアウト る前に、このメッセージ#3をUE20からRAの過程 で受信すると(処理1013)、当該メッセージ#3の 信を契機として、新しいTA値(TA#3;第2のタイ ング調整情報)を含むTAコマンドをUE20へ送信 する(処理1009a、図36の処理1208a)。

 一方、UE20は、RAの実行中においてもTAコ ンドの受信を監視(モニタ)する。例えば、eNB 10にメッセージ#3を送信(処理1013)した後は、eN B10からのTAコマンドの受信を監視する。この 視中に、TAコマンドをeNB10から受信すると( 理1009a、図37の処理1161)、UE20(タイマ管理部25) は、受信したTAコマンドのTA値(TA#3)をUL送信に 適用して、TAタイマ251をスタートする(図37の 理1162)。

 なお、UE20におけるULリソースの管理は、 1又は第2実施形態と同様でよい。例えば、eN B10からDLデータの着信通知(メッセージ#0)を受 信したタイミングで、それまでに確保してい るULリソースを解放してもよいし、TAタイマ25 1がタイムアウトしたタイミングで当該ULリソ ースを解放してもよい。また、TAタイマ251がT A#3を受信する以前にタイムアウト(TA#1の有効 限が到来)しても、それまでに確保していた ULリソースは解放せずに維持(継続使用)する とも可能である(図35の処理2005)。

 また、UE20は、メッセージ#3の送信からメ セージ#4の受信までの間に、TAタイマがタイ ムアウトした場合、第1実施形態と同様の形 (方法1-1~方法1-4のいずれか)を適用すること できる。