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Patent Searching and Data


Title:
MOLDED DRY FRUIT FOOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/072315
Kind Code:
A1
Abstract:
It is intended to provide a molded dry fruit food wherein the eating properties of the dry fruit have been improved. More specifically, it is intended to provide a molded dry fruit food which is obtained by bonding together small dry fruit pieces by heating or using a binding agent and then molding into a desired shape.

Inventors:
KOMATSU ICHIRO (JP)
DAIMON SATOSHI (JP)
ETO KOJI (JP)
TOKUYAMA NAOTO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059071
Publication Date:
June 11, 2009
Filing Date:
May 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
OTSUKA FOOD CO LTD (JP)
KOMATSU ICHIRO (JP)
DAIMON SATOSHI (JP)
ETO KOJI (JP)
TOKUYAMA NAOTO (JP)
International Classes:
A23B7/02; A23L19/00
Foreign References:
JPS6037930A1985-02-27
JPS6037930A1985-02-27
JPS61192243A1986-08-26
Other References:
TANAKA T. ET AL.: "Hit Shohin o Umidasu Moeru Shudan Zukuri", SOYJOY QUALITY MANAGEMENT, vol. 58, no. 6, June 2007 (2007-06-01), pages 26 - 29
See also references of EP 2225949A4
Attorney, Agent or Firm:
Saegusa & Partners et al. (1-7-1 Doshomachi, Chuo-kuOsaka-sh, Osaka 45, JP)
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Claims:
 ドライフルーツの小片どうしを結着させ、所望の形状に成形することにより得られる、ドライフルーツ成形食品。
 前記ドライフルーツは、レーズン、パイナップル、アップル、マンゴー、パパイヤ、バナナ、メロン、オレンジピール、レモンピール、杏子、金柑、桃、無花果、ストロベリー、ブルーベリー、クランベリー、チェリー及びプルーンからなる群から選択される少なくとも1種のドライフルーツである、請求項1に記載のドライフルーツ成形食品。
 前記小片は、1)各辺の長さが5~10mmのダイス形状、2)各辺の長さが5~10mmの乱切り形状、3)各辺の長さが5~10mmで厚さが5mm以下のスライス形状の少なくとも1種である、請求項1に記載のドライフルーツ成形食品。
 前記ドライフルーツの小片を加熱することにより表面に粘着性を付与し、当該粘着性を用いて前記ドライフルーツの小片どうしを結着させる、請求項1に記載のドライフルーツ成形食品。
 前記加熱は、70~120℃の加熱である、請求項4に記載のドライフルーツ成形食品。
 前記加熱は、電子レンジによる加熱である、請求項4に記載のドライフルーツ成形食品。
 前記ドライフルーツの小片どうしを、結着剤により結着させる、請求項1に記載のドライフルーツ成形食品。
 野菜、果実、澱粉、タンパク質、食用油脂、食物繊維、ビタミン、ミネラル、酸味料及び香料からなる群から選択される少なくとも1種を更に含有する、請求項1に記載のドライフルーツ成形食品。
 ブロック状、シート状又は棒状である、請求項1に記載のドライフルーツ成形食品。
Description:
ドライフルーツ成形食品

 本発明は、ドライフルーツ成形食品に関 る。

 ドライフルーツは、果実をそのまま又は 糖漬けした後に天日や乾燥機により乾燥し 保存性を付与した食品であり、古くから保 食として利用されている。

 例えば、ブドウに代表される粒状果実は 個々の果実のサイズが小さいため、粒毎に のまま乾燥処理されてレーズンとして利用 れている。また、リンゴやマンゴー等の比 的形状が大きな果実は、適宜スライス、乱 り、裁断等によりサイズを調整した後に乾 処理して利用されている。

 ドライフルーツは、一般にそのまま喫食 れるか、或いはパン、クッキー、チョコレ ト等の補助原料として利用されている。そ まま喫食される市販品としては、単品ドラ フルーツを個別包装したもの又は数種のド イフルーツをミックス包装したものがある これらの市販品には、携帯容易なように包 形態が工夫されたものがある。しかしなが 、市販品のドライフルーツは、喫食し難い いう問題がある。例えば、サイズの小さい 状果実の場合には、少しずつつまんで口に ぶ観点で喫食し難いと感じられており、他 、サイズの大きなスライス形状又は乱切り 状の場合には、乾燥後の形状が一定でない め喫食し難いと感じられている。

 単独では喫食し難い食品を、喫食の機会を 定せずに直接喫食可能としたものがある。 えば、粟おこしは、粟に糖液を加えて長方 等に成形することにより、単独では喫食が しい粟を、喫食の機会を限定せず、直接喫 可能な形態としたものである。ドライフル ツにおいても、食味を損なうことなく、喫 し易い形態にすることが望まれている。
 ドライフルーツに関する特許文献としては 例えば、下記の特許文献1、2がある。

特開昭60-37930号公報

特開昭61-192243号公報

 本発明は、ドライフルーツの喫食性を向 させた、ドライフルーツ成形食品を提供す ことを主な目的とする。

 本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意 究を重ねた結果、特定のドライフルーツ成 食品が上記目的を達成できることを見出し 本発明を完成するに至った。

 即ち、本発明は、下記のドライフルーツ成 食品に関する。
1.ドライフルーツの小片どうしを結着させ、 望の形状に成形することにより得られる、 ライフルーツ成形食品。
2.前記ドライフルーツは、レーズン、パイナ プル、アップル、マンゴー、パパイヤ、バ ナ、メロン、オレンジピール、レモンピー 、杏子、金柑、桃、無花果、ストロベリー ブルーベリー、クランベリー、チェリー及 プルーンからなる群から選択される少なく も1種のドライフルーツである、上記項1に 載のドライフルーツ成形食品。
3.前記小片は、1)各辺の長さが5~10mmのダイス 状、2)各辺の長さが5~10mmの乱切り形状、3)各 の長さが5~10mmで厚さが5mm以下のスライス形 の少なくとも1種である、上記項1に記載の ライフルーツ成形食品。
4.前記ドライフルーツの小片を加熱すること より表面に粘着性を付与し、当該粘着性を いて前記ドライフルーツの小片どうしを結 させる、上記項1に記載のドライフルーツ成 形食品。
5.前記加熱は、70~120℃の加熱である、上記項4 に記載のドライフルーツ成形食品。
6.前記加熱は、電子レンジによる加熱である 上記項4に記載のドライフルーツ成形食品。
7.前記ドライフルーツの小片どうしを、結着 により結着させる、上記項1に記載のドライ フルーツ成形食品。
8.野菜、果実、澱粉、タンパク質、食用油脂 食物繊維、ビタミン、ミネラル、酸味料及 香料からなる群から選択される少なくとも1 種を更に含有する、上記項1に記載のドライ ルーツ成形食品。
9.ブロック状、シート状又は棒状である、上 項1に記載のドライフルーツ成形食品。

 以下、本発明のドライフルーツ成形食品に いて詳細に説明する。

 ドライフルーツ成形食品
 本発明のドライフルーツ成形食品は、ドラ フルーツの小片どうしを結着させ、所望の 状に形成することにより得られる。

 原料のドライフルーツとしては限定的で なく、レーズン、パイナップル、アップル マンゴー、パパイヤ、バナナ、メロン、オ ンジピール、レモンピール、杏子、金柑、 、無花果、ストロベリー、ブルーベリー、 ランベリー、チェリー、プルーン等のドラ フルーツが利用できる。これらのドライフ ーツとしては広く市販品を利用でき、生の ルーツをそのまま乾燥させたものでもよく 砂糖漬けにした後に乾燥させたものでもよ 。

 ドライフルーツの小片の形態は限定され いが、例えば、1)各辺の長さが5~10mmのダイ 形状、2)各辺の長さが5~10mmの乱切り形状、3) 辺の長さが5~10mmで厚さが5mm以下のスライス 状の少なくとも1種とすれば良い。なお、粒 状のレーズンのように、特に加工しなくても 上記小片と同等の形態を有するドライフルー ツを用いる場合には、そのまま小片として利 用できる。

 ドライフルーツ成形食品は、上記ドライ ルーツの小片以外に添加物を含んでも良い 例えば、野菜、果実、澱粉、タンパク質、 用油脂、食物繊維、ビタミン、ミネラル、 味料、香料等の1種以上を混合することがで きる。これらの添加物は、ドライフルーツ成 形食品の食味、食感、栄養価等を向上させる 観点で適宜使用する。

 ドライフルーツ成形食品の形状は喫食に した形状であれば限定されないが、例えば ブロック状、シート状又は棒状とする。ブ ック、シート又は棒の大きさは、食品とし 取扱い易い大きさであれば特に限定されな 。

 ドライフルーツ成形食品の製造方法
 本発明のドライフルーツ成形食品の製造方 は限定的ではない。ドライフルーツの小片 うしを結着させる方法としては、例えば、1 )ドライフルーツの小片を加熱することによ 表面に粘着性を付与し、当該粘着性を用い ドライフルーツの小片どうしを結着させる 法や、2)ドライフルーツの小片どうしを、結 着剤により結着させる方法等が挙げられる。 以下、この2通りの方法を例示して説明する なお、本製造方法に適用し得るドライフル ツの種類、大きさ、添加剤の種類、成形食 の形状等は前記と同様である。
(実施態様1:加熱を用いる態様)
 実施態様1は、ドライフルーツの小片を加熱 することにより表面に粘着性を付与し、当該 粘着性を用いてドライフルーツの小片どうし を結着させる。

 先ず、ドライフルーツの小片どうしを混 する際は、例えば、自転式攪拌機、自転公 式攪拌機、レボリングパン等を用いる。こ とき、ドライフルーツの小片が潰れないよ に低速度で撹拌することが好ましく、撹拌 間は5~15分程度が適当である。添加剤を用い る場合には、この撹拌時に同時に撹拌してお く。

 次に、前記混合物を加熱する。加熱温度 ドライフルーツの小片表面に結着に十分な 着性を付与できる温度であれば限定されな 。このような温度はドライフルーツの種類 糖度によって一定ではないが、例えば、混 物を70~120℃(好ましくは80~110℃)に到達する で加熱する。加熱温度が70℃未満では加熱不 足により十分な粘着性が得られないおそれが ある。また、120℃を超えると粘着性は増すが 、ドライフルーツの表面が変色するおそれが ある。加熱時間はドライフルーツの種類に応 じて変わるが、上記温度の場合には、例えば 、1~10分程度が好ましく、2~5分程度がより好 しい。

 次に、加熱された混合物を所望の形状に 形する。好ましくは加熱工程において達し 混合物の温度を維持しながら型枠に充填す 。型枠としては、箱形形状等が挙げられる 作業性の面から、各辺の長さが10cm×10cm~50cm 50cm、高さ5mm~20mm程度の形状が望ましい。型 に充填後、加熱工程において到達した内容 の品温を維持したまま、圧延ローラーや麺 を用いて混合物が型枠内に均等に分散し、 つ型枠高さと同等になるように圧延を行う

 なお、上記では、ドライフルーツの小片 混合物を加熱後に成形しているが、成形後 加熱する態様としてもよい。例えば、筒型 状の型枠を利用して、型枠内に小片の混合 を充填後、型枠ごと湯煎や電子レンジ等で 記の所定温度まで加熱してもよい。円筒形 の型枠への充填は、例えば、スクリューフ ーダーを用いて行える。円筒形状の型枠は 加熱効率の点で筒型の断面が円型で直径15mm ~25mm、又は楕円形で長径15mm~30mmの形状が望ま い。

 加熱・成形後、成形体の品温が20~50℃にな まで冷却する。冷却後、型枠を外し、必要 応じて所望の形状にカットする。例えば、 形体を丸刃カッターやギロチンカッター等 用いて所望の形状及びサイズにカットする とにより目的の成形食品とする。
(実施態様2:結着剤を用いる態様)
 実施態様2は、ドライフルーツの小片どうし を結着剤により結着させる。

 ドライフルーツの小片どうしを混合する 法は、実施態様1と同様である。

 結着剤としては、ドライフルーツの小片 うしを結着でき、食品として利用できる限 特に限定されない。例えば、水飴、グラニ ー糖、砂糖、ショ糖等を単独又は混合して 用できる。なお、これらの結着剤は適宜水 含んでもよい。このような結着剤の使用量 限定されず、ドライフルーツの種類や小片 形態等を考慮して、適宜最適な量を選択す 。

 なお、実施態様2は、結着剤によりドライ フルーツの小片どうしを結着させるものであ るが、必要に応じて、実施態様1で説明した 熱を併用することもできる。この場合には 結着剤の使用量を低減させることができる 加熱を併用する場合の加熱条件は、実施態 1で説明した条件を倣えばよい。

 具体的には、ドライフルーツの小片の混 物に結着剤を混合し、全体を撹拌すること よりドライフルーツの小片を結着剤で絡め るとともに、型枠等に充填し、所望の形状 成形する。成形方法や成形後のカットの方 については、実施態様1と同様である。

 本発明のドライフルーツ成形食品は、ド イフルーツの小片どうしを加熱又は結着剤 より結着させたものである。このような成 食品は、従来のドライフルーツにはない斬 な形態であり、ドライフルーツの種類に関 らず喫食が容易である。

 本発明のドライフルーツ成形食品は、ド イフルーツ以外に、野菜、果実、澱粉、た ぱく質、食用油脂、食物繊維、ビタミン類 酸味料、ミネラル類、香料等の1種以上をさ らに含有してもよく、これらの添加剤を含む 場合には食味、食感、栄養価がより向上する 。

 以下、実施例により本発明を具体的に説 する。但し本発明は実施例に限定されない

  実施例1
 ドライパイナップル、ドライアップル及び ライパパイヤの小片を当量ずつ用意した。 片の大きさは、それぞれ各辺の長さが5~10mm ダイス状とした。小片の混合物を加熱攪拌 により混合した。加熱撹拌は、混合物が90 に達するまで10分間行った。

 上記温度を保ちながら、混合物を10cm×10cm 高さ1cmの型枠内に充填した。その後、麺棒を 用いて、混合物を型枠内に均等に分散させ、 且つ型枠の高さと同様になるように圧延した 。混合物を25℃まで冷却後、型枠を外し、カ ターを用いてブロック状にカットし、ドラ フルーツ成形食品を得た。

  実施例2
 ドライパイナップル、ドライアップル及び ライパパイヤの小片を当量ずつ用意した。 片の大きさは、それぞれ各辺の長さが5~10mm ダイス状とした。小片の混合物を攪拌機に り混合した後、直径20mmの樹脂製円筒型枠に 充填した。

 その後、型枠ごと電子レンジを用いて600W 、20秒の条件で混合物が90℃に達するまで加 した。混合物を25℃まで冷却後、型枠を外し 、カッターを用いてブロック状にカットし、 ドライフルーツ成形食品を得た。

  実施例3
 ドライパイナップル、ドライアップル及び ライパパイヤの小片を当量ずつ用意した。 片の大きさは、それぞれ各辺の長さが5~10mm ダイス状とした。小片の混合物を攪拌機に り混合した。

 結着剤として、水飴及びグラニュー糖を1 20℃まで加熱してグラニュー糖を水飴に溶解 たものを用意した。結着剤の量は、ドライ ルーツの小片100重量部に対して水飴10重量 、グラニュー糖25重量部とした。

 攪拌機によりドライフルーツの混合物と 記結着剤を混合し、2分間撹拌した。

 その後、混合物を10cm×10cm高さ1cmの型枠内 に充填した。その後、麺棒を用いて、混合物 を型枠内に均等に分散させ、且つ型枠の高さ と同様になるように圧延した。混合物を25℃ で冷却後、型枠を外し、カッターを用いて ロック状にカットし、ドライフルーツ成形 品を得た。