Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
MOUTH GUARD AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/001565
Kind Code:
A1
Abstract:
A mouth guard that has a given shape corresponding to occlusion configuration and closely sticks to the teeth at occlusion site.A mouth guard (10) is fitted to a tooth row of jaw. This mouth guard (10) has a property with a plateau region of stress corresponding to compression strain because it is formed of a polymer material with continuous pores. With the use of the property, the mouth guard closely sticks to a tooth row at a site of occlusion of upper and low tooth rows and imparts uniform stress to the tooth rows in contact with the occlusion site. Accordingly, this mouth guard can have a favorable sensation of fitting and also a high safety as mouth guard based on its high impact absorbing power.

Inventors:
KOIZUMI HIROYASU (JP)
MIYAHARA TAKAYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/001670
Publication Date:
December 31, 2008
Filing Date:
June 26, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
UNIV NIHON (JP)
KOIZUMI HIROYASU (JP)
MIYAHARA TAKAYUKI (JP)
International Classes:
A63B71/08; A61C5/14
Domestic Patent References:
WO2004049967A12004-06-17
Foreign References:
JP2005342133A2005-12-15
JPS5825175U1983-02-17
JPH0428381A1992-01-30
JPH0492659A1992-03-25
JPH0558174U1993-08-03
Attorney, Agent or Firm:
SUDO, Yuichi (Atago Minato-k, Tokyo 02, JP)
Download PDF:
Claims:
 歯列の前側を覆う前壁部と、歯列の後側を覆う後壁部と、これら前壁部及び後壁部間を接続し上下顎歯列間の噛み合わせを行わせる噛合部とからなるマウスガードであって、
 前記前壁部、後壁部及び噛合部を可撓性且つ衝撃吸収性の多孔質材料で形成し、
 前記噛合部は上下顎歯列間の噛み合わせ力に応じて変形し前記前壁部及び前記後壁部に比較して噛み込み方向断面内の密度が高まり上下顎歯列に密着した噛合安定部を形成可能とする
 ことを特徴とするマウスガード。
 請求項1記載のマウスガードであって、
 前記多孔質材料は、連続気孔高分子材料からなる
 ことを特徴とするマウスガード。
 請求項2記載のマウスガードであって、
 前記連続気孔高分子材料は、熱可塑性のスチレン系エラストマーを高分子骨格材とする
 ことを特徴とするマウスガード。
 請求項1から3のいずれかに記載のマウスガードであって、
 前記噛合部と前記前壁部及び後璧部とは、気孔率が異なる、
 ことを特徴とするマウスガード。
 請求項4記載のマウスガードであって、
 前記噛合部の気孔率を前記前壁部及び後璧部の気孔率より低くし、又は前記噛合部と前記前壁部及び前記後壁部とを異なる多孔質材料で形成した
 ことを特徴とするマウスガード。
 請求項1から3のいずれかに記載のマウスガードであって、
 前記噛合部は、厚み方向の中間部の気孔率を他の部分よりも相対的に低くし、又は他の部分よりも相対的に硬い材料を厚み方向の中間部に埋め込んだ
 ことを特徴とするマウスガード。
 請求項1から3のいずれかに記載のマウスガードであって、
 前記前壁部、後壁部及び噛合部の歯列に接する内面部側の気孔率を歯列に接しない外面部側の気孔率よりも高くし、又は前記前壁部、後壁部及び噛合部の歯列に接する内面部側を剛性の低い多孔質材料で形成し歯列に接しない外面部側を相対的に剛性の高い多孔質材料で形成した
 ことを特徴とするマウスガード。
 請求項1から7のいずれかに記載のマウスガードであって、
 前記噛合部は、均一な厚みを有する
 ことを特徴とするマウスガード。
 請求項1から8のいずれかに記載のマウスガードであって、
 前記噛合部を、スピー湾曲及びウィルソンカーブを含む球面に対応した球面形状とした
 ことを特徴とするマウスガード。
 請求項1から9のいずれかに記載のマウスガードであって、
 前記前壁部又は前記後壁部の少なくともいずれかは、断面の先端が膨らむとともに丸くなったコルベン状とした
 ことを特徴とするマウスガード。
 請求項1から10のいずれかに記載のマウスガードを成形するためのマウスガードの製造方法であって、
 溶融可能気孔形成材料及び成形材料の混合物を前記マウスガード用の成形型に充填する工程と、
 前記充填により成形された混合物を前記成形型から分離する工程と、
 前記分離された成形後の混合物を溶剤処理して前記溶融可能気孔形成材料を溶融除去して連続気孔材料とする工程と、
 を備えたことを特徴とするマウスガードの製造方法。
Description:
マウスガード及びマウスガード 製造方法

 本発明は、少なくとも上顎歯列に装着す 部分を有するマウスガードに関し、特に多 質材料を用いて歯列への密着度を高めたマ スガードに関するものである。

 従来より、ボクシング、アメリカンフッ ボールなど、各種のスポーツにおいて、マ スガードが利用されており、各種のものが られている(特許文献1、2参照)。このマウス ガードは、少なくとも、上顎歯列に装着して 、外側から受ける衝撃を和らげ、歯やこれを 支持する歯茎、さらには顎関節を保護する。 なお、マウスガードの他、マウスピース、ス プリント等とも呼ばれる。

 また、マウスガードを装着したとき、噛 合わせ部分に位置して噛合安定部となり、 れによって歯をくいしばりやすくなり、力 出す上での助けになることも知られている

 このような、マウスガードは、ユーザの 内の形状に合致していることが必要であり 加熱するなどして軟化させたマウスガード ユーザが噛み、成形するものや、歯科医な で型を取り、できた型から成形するものな がある。

 また、その材質としては、シリコンゴム 、酢酸エチルビニル(EVA)などが用いられ、 撃に強く十分な強度を持ったものが利用さ ている。

 しかし、これらの材料は、ひずみと応力と 関係が線形であるため、安定した噛合安定 を形成するために弾性係数を高めると衝撃 収性が犠牲になり、衝撃吸収性を高めよう すると弾性係数をある程度低く設定する必 から適正な噛合安定部を形成し難いという 律背反した問題があった。

特開平11-42311号公報

特開2003-102748号公報

 解決しようとする問題点は、適正な噛合 定部を形成するために衝撃吸収性が犠牲に り、衝撃吸収性を高めようとすると適正な 合安定部を形成し難いという二律背反した である。

 請求項1記載の本発明のマウスガードは、 歯列の前側を覆う前壁部と、歯列の後側を覆 う後壁部と、これら前壁部及び後壁部間を接 続し上下顎歯列間の噛み合わせを行わせる噛 合部とからなるマウスガードであって、前記 前壁部、後壁部及び噛合部を可撓性且つ衝撃 吸収性の多孔質材料で形成し、前記噛合部は 上下顎歯列間の噛み合わせ力に応じて変形し 前記前壁部及び前記後壁部に比較して噛み込 み方向断面内の密度が高まり上下顎歯列に密 着した噛合安定部を形成可能とすることを最 も主要な特徴とする。

 請求項2記載の本発明のマウスガードは、 請求項1記載のマウスガードであって、前記 孔質材料は、連続気孔高分子材料からなる とを主要な特徴とする。

 請求項3記載の本発明のマウスガードは、 請求項2記載のマウスガードであって、前記 続気孔高分子材料は、熱可塑性のスチレン エラストマーを高分子骨格材とすることを 要な特徴とする。

 請求項4記載の本発明のマウスガードは、 請求項1から3のいずれかに記載のマウスガー であって、前記噛合部と前記前壁部及び後 部とは、気孔率が異なる、ことを主要な特 とする。

 請求項5記載の本発明のマウスガードは、 請求項4記載のマウスガードであって、前記 合部の気孔率を前記前壁部及び後璧部の気 率より低くし、又は前記噛合部と前記前壁 及び前記後壁部とを異なる多孔質材料で形 したことを主要な特徴とする。

 請求項6記載の本発明のマウスガードは、 請求項1から3のいずれかに記載のマウスガー であって、前記噛合部は、厚み方向の中間 の気孔率を他の部分よりも相対的に低くし 又は他の部分よりも相対的に硬い材料を厚 方向の中間部に埋め込んだことを主要な特 とする。

 請求項7記載の本発明のマウスガードは、 請求項1から3のいずれかに記載のマウスガー であって、前記前壁部、後壁部及び噛合部 歯列に接する内面部側の気孔率を歯列に接 ない外面部側の気孔率よりも高くし、又は 記前壁部、後壁部及び噛合部の歯列に接す 内面部側を剛性の低い多孔質材料で形成し 列に接しない外面部側を相対的に剛性の高 多孔質材料で形成したことを主要な特徴と る。

 請求項8記載の本発明のマウスガードは、 請求項1から7のいずれかに記載のマウスガー であって、前記噛合部は、均一な厚みを有 ることを主要な特徴とする。

 請求項9記載の本発明のマウスガードは、 請求項1から8のいずれかに記載のマウスガー であって、前記噛合部を、スピー湾曲及び ィルソンカーブを含む球面に対応した球面 状としたことを主要な特徴とする。

 請求項10記載の本発明のマウスガードは 請求項1から9のいずれかに記載のマウスガー ドであって、前記前壁部又は前記後壁部の少 なくともいずれかは、断面の先端が膨らむと ともに丸くなったコルベン状としたことを特 徴とする。

 請求項11記載の本発明のマウスガードの 造方法は、請求項1から10のいずれかに記載 マウスガードを成形するためのマウスガー の製造方法であって、溶融可能気孔形成材 及び成形材料の混合物を前記マウスガード の成形型に充填する工程と、前記充填によ 成形された混合物を前記成形型から分離す 工程と、前記分離された成形後の混合物を 剤処理して前記溶融可能気孔形成材料を溶 除去して連続気孔材料とする工程と、を備 たことを特徴とする。

 請求項1記載の本発明のマウスガードは、 歯列の前側を覆う前壁部と、歯列の後側を覆 う後壁部と、これら前壁部及び後壁部間を接 続し上下顎歯列間の噛み合わせを行わせる噛 合部とからなるマウスガードであって、前記 前壁部、後壁部及び噛合部を可撓性且つ衝撃 吸収性の多孔質材料で形成し、前記噛合部は 上下顎歯列間の噛み合わせ力に応じて変形し 前記前壁部及び前記後壁部に比較して噛み込 み方向断面内の密度が高まり上下顎歯列に密 着した噛合安定部を形成可能とすることを最 も主要な特徴とする。

 このため、多孔質材料の応力-ひずみ特性 に現れるプラトー領域により、前記噛合部が 歯列の形状に合わせて変形して隙間無く密着 し、前記噛合部に前壁部及び後壁部に対し噛 み込み方向断面内の密度が相対的に高まった 噛合安定部を形成することができる。

 従って、上下顎歯列間の噛み合わせによ マウスガードを確実に噛み込み保持させる とができ、且つ前壁部により前面からの衝 をプラトー領域の有効活用により確実に吸 することができる。

 しかも、マウスガードを上下顎歯列間で く噛み込み、或いは衝撃を受けて噛み込ん ときは、噛合安定部の応力-ひずみ特性がプ ラトー領域を脱するように移行する傾向とな り、衝撃吸収性を急激に高めて確実な衝撃吸 収を行わせ、且つ噛合安定部の噛み込み方向 断面内の密度も衝撃等に合わせて急激に高ま り、衝撃に応じた適正で安定した噛合安定部 を即座に形成させることができる。

 すなわち、適正な噛合安定部の形成と衝 吸収性確保との両立を確実に奏することが きる。

 請求項2記載の本発明のマウスガードは、 請求項1記載のマウスガードであって、前記 孔質材料は、連続気孔高分子材料からなる とを主要な特徴とする。

 このため、前記気孔が連続している特性 より、応力-ひずみ特性のプラトー領域を確 実に得ることが可能となり、請求項1の効果 より確実に得ることができる。

 請求項3記載の本発明のマウスガードは、 請求項2記載のマウスガードであって、前記 続気孔高分子材料は、熱可塑性のスチレン エラストマーを高分子骨格材とすることを 要な特徴とする。

 このため、人体に適合したマウスガード 得ることができる。

 請求項4記載の本発明のマウスガードは、 請求項1から3のいずれかに記載のマウスガー であって、前記噛合部と前記前壁部及び後 部とは、気孔率が異なる、ことを主要な特 とする。

 このため、前記噛合部と前記前壁部及び 璧部に働く応力に適した最適の気孔率を選 することが可能となり、噛合安定部の安定 と衝撃吸収性との両立をより確実に奏する とができる。

 請求項5記載の本発明のマウスガードは、 請求項4記載のマウスガードであって、前記 合部の気孔率を前記前壁部及び後璧部の気 率より低くし、又は前記噛合部と前記前壁 及び前記後壁部とを異なる多孔質材料で形 したことを主要な特徴とする。

 このため、前記噛合部での噛み合わせ力 高い応力に適応した応力-ひずみ特性を得て 噛合安定部での安定性を高めながら、前壁部 等での衝撃吸収性を高めることができる。

 請求項6記載の本発明のマウスガードは、 請求項1から3のいずれかに記載のマウスガー であって、前記噛合部は、厚み方向の中間 の気孔率を他の部分よりも相対的に低くし 又は他の部分よりも相対的に硬い材料を厚 方向の中間部に埋め込んだことを主要な特 とする。

 このため、前記噛合部での噛み合わせ力 高い応力に適応し、かつ、歯列の凸凹に応 て接触部分は応力-ひずみ特性のより長いプ ラトー領域を得ることが可能となった。

 請求項7記載の本発明のマウスガードは、 請求項1から3のいずれかに記載のマウスガー であって、前記前壁部、後壁部及び噛合部 歯列に接する内面部側の気孔率を歯列に接 ない外面部側の気孔率よりも高くし、又は 記前壁部、後壁部及び噛合部の歯列に接す 内面部側を剛性の低い多孔質材料で形成し 列に接しない外面部側を相対的に剛性の高 多孔質材料で形成したことを主要な特徴と る。

 このため、マウスガードの形状維持性が まり、結果として歯列面と前壁部及び後壁 の密着性が高まった。

 請求項8記載の本発明のマウスガードは、 請求項1から7のいずれかに記載のマウスガー であって、前記噛合部は、均一な厚みを有 ることを主要な特徴とする。

 このため、成形型を単純なものとするこ が可能となり、成形コストが低下した。

 請求項9記載の本発明のマウスガードは、 請求項1から8のいずれかに記載のマウスガー であって、前記噛合部を、スピー湾曲及び ィルソンカーブを含む球面に対応した球面 状としたことを主要な特徴とする。

 このため、スピー湾曲及びウィルソンカ ブに応じた歯列の球面形状に合わせた噛合 の曲面を形成し、マウスガードのフィット がより高まった。

 請求項10記載の本発明のマウスガードは 請求項1から9のいずれかに記載のマウスガー ドであって、前記前壁部又は前記後壁部の少 なくともいずれかは、断面の先端が膨らむと ともに丸くなったコルベン状としたことを特 徴とする。

 このため、先端部でのふくらみが唇内面 よっておさえられることにより、マウスガ ドが自然に外れてしまうことが抑制された

 請求項11記載の本発明のマウスガードの 造方法は、請求項1から10のいずれかに記載 マウスガードを成形するためのマウスガー の製造方法であって、溶融可能気孔形成材 及び成形材料の混合物を前記マウスガード の成形型に充填する工程と、前記充填によ 成形された混合物を前記成形型から分離す 工程と、前記分離された成形後の混合物を 剤処理して前記溶融可能気孔形成材料を溶 除去して連続気孔材料とする工程と、を備 たことを特徴とする。

 このため、噛合安定部の安定性と衝撃吸 性との両立をより確実に奏するマウスガー を製造することができる。

 適正な噛合安定部を形成することができ がら衝撃吸収性を高めることを可能にする いう目的を、多孔質材料をマウスガードに 用することにより実現した。

 [マウスガード形状・材料]
 以下、本発明の実施形態について、図面に づいて説明する。

 図1は、実施形態に係るマウスガード10の 視図である。マウスガード10は、ユーザの 顎歯列に被せるようにして装着する。この ウスガード10は、歯列の前側を覆う前壁部10a と、後側を覆う後壁部10bと、上顎歯列と、下 顎歯列の間の噛み合わせ部分に位置する噛合 部10cからなっている。前壁部10aと後壁部10bと がマウスガード10の壁部を構成し、奥歯方向 端部で弧状に連続している。

 本実施例では、前壁部10a、後壁部10b、噛 部10cを同一の一定した厚みで形成している 歯と歯の噛み合わせ部分は凸凹面であるが 本実施例のマウスガード10では、噛み締め ことによって変形し、この凸凹に対応する 従って、マウスガード10自体は、噛合部10cを 一定の厚みの平板状として問題がなく、これ によって個々人によって異なる噛み合わせ部 の形状に対応可能となる。

 但し、前壁部10a、後壁部10b、噛合部10cを 互に異なる厚みに形成し、さらには、前壁 10a、後壁部10b、噛合部10cの各部内で長手方 幅方向に厚みを異ならせることも可能であ 。

 また、実施例1では、前壁部10aの高さを後 壁部10bの高さより若干高くしてある(図1及び 2参照)。この前壁部10aと後壁部10bの高さは 施例2以降で示すように同じ高さであっても い。

 マウスガード10は、弾性があるため、い いろなユーザが装着することが可能である しかし、大きさについては、S、M、Lの3サイ くらいは用意しておき、サイズに合わせて 用することが好ましい。

 また、前壁部10a、後壁部10b、及び噛合部1 0cで囲まれる空間形状は、前壁部10a及び後壁 10bの圧縮性を考慮して一般的な歯列の大き よりも小さく形成し、装着により歯列に密 させる形態にすることもできる。

 さらに、前壁部10a、後壁部10b、及び噛合 10cで囲まれる空間形状を、一般的な歯列の 状に合わせ、且つ若干小さめに形成する形 とすることもできる。

 マウスガード10の材料として、本実施例 は、連続気孔高分子材料が用いられている このような材料としては、例えば株式会社 日ラバーによる「サポラス」(登録商標)等が 知られており、例えば骨格高分子として熱可 塑性のスチレン系エラストマーが用いられる 。なお、比較的硬い材料とする場合には、骨 格高分子として各種熱可塑性樹脂を用いるこ とができる。

 マウスガード10の連続気孔高分子材料の 性としては、例えば次のようなものが利用 れる。

 (i)押し出し成形(厚さ3mm)、多孔質体の比 :0.2 6、空隙率[%]:73、硬さ(JIS K7312、 SRISOlOl t12mm)  (Asker C):2 5、 引張強さ(JIS K6253、 ンベル状3号形、引張速度500mm/min)[MPa]:押し出 し方向0.560、幅方向0.460、伸び(JIS K6253、 ダ ベル状3号形、引張速度500mm/min)[%]:押し出し 向100、幅方向200、引裂強さ(JIS6252、切り込 なしアングル形)[N/mm%]:3.0、衝撃吸収率((ブラ ンクの場合の最大加速度-材料ありの最大加 度)/ブランクの場合の最大加速度、t3.6mm)[%]:5 4、反発弾性率(JIS K6400、直径5/8インチ鋼球を 自然落下、t=12mm)[%]:15、通気度(JIS L1096 通気 A法、フラジール型試験器、t3mm)[cm3/cm2・s]:0. 1、透湿度(JIS Z1504 を参考、40°C、t2mm)[g/cm2・ 24h]:4.120、圧縮残留ひずみ率(50°C×22h、50%圧縮 、t20mm、30分後に測定)[%]:45。

 (ii)押し出し成形(厚さ2mm)、多孔質体の比 :0.29、空隙率[%]:71、硬さ(JIS K7312、 SRIS0101 t12mm)  (Asker C):48、引張強さ(JIS K6253,ダンベ ル状3号形、引張速度500mm/min)[MPa]:押し出し方 0.930、幅方向0、820、伸び(JIS K6253、ダンベ 状3号形、引張速度500mm/min)[%]:押し出し方向20 0、幅方向250、引裂強さ(JIS 6252、切り込みな アングル形)[N/mm%]:3.7、衝撃吸収率((ブラン の場合の最大加速度-材料ありの最大加速度) /ブランクの場合の最大加速度、t3.6mm)[%]:51、 発弾性率(JIS K6400、直径5/8インチ鋼球を自 落下、t=12mm)[%]:23、通気度(JIS L1096 通気性A 、フラジール型試験器、t3mm)[cm3/cm2・s]:0.1、 湿度(JIS Z1504 を参考、40°C、t2mm)   [g/cm2 24h]:4.100、圧縮残留ひずみ率(50°C×22h、50%圧 、t20mm、30分後に測定)[%]:25。

 [マウスガードの装着と噛合安定部]
 マウスガードは、ユーザの口内の形状に合 していることが必要であり、一般に、カス ム品として、歯科医などで、型を取り、で た型から成形するもの、汎用品として、加 するなどして軟化させたマウスガードをユ ザが噛み、成形するもの、などがある。

 カスタム品では、フィット感は得られる のの高コストとなる。汎用品は、低コスト あり、比較的多く使用されているものの、 分なフィット感が得られなかった。また、 用品のマウスガードでは、歯列の凸凹にマ スガードの弾性変形による形状変形が追随 ず、歯列とマウスガードとの間に隙間がで てしまう問題、歯列の先端部に特に大きな が加わり衝撃吸収力を歯列全体に分散する とができない問題、マウスガードのフィッ 感の悪さの問題等があった。

 これに対し、本実施例のマウスガード10 弾性を有する連続気孔高分子材料を用いて 成されている。このため、マウスガード10は 、弾性及び後述するプラトー領域があり、型 取りをせずに、簡単な装着で、カスタム品の ようなフィット感、或いはカスタム品を上回 るフィット感を得ることができる。

 マウスガード10をユーザの歯列に装着し 状態の断面を図2に示す。このように、上顎 茎14aには上顎歯12aがあり、下顎歯茎14bには 顎歯12bがある。上顎歯12aと下顎歯12bとの対 する面は、中央部が凹部となっており、両 が前後にずれることで両者の凹凸が噛み合 ようになっている。

 そして、ユーザが噛み締めることによっ 、マウスガード10の噛合部10cは、印加され 圧力によって変形する。

 噛合部10c(噛み合わせ部分)の厚みはほぼ 定の板状に形成してあるが、噛み合わせの によって圧縮され、連続気孔高分子材料の 度が前壁部10a及び後壁部10bに対して相対的 高まり、上顎歯列および下顎歯列の噛み合 せ面に従って上下の歯の形に変形して噛合 定部10d(図2)が形成される。

 しかも、歯列、すなわち上顎歯茎14a、上 歯12a及び下顎歯茎14b、下顎歯12b前面及び後 に沿って全体にフィットすることになる。

 図3にマウスガードの上方から観察した平 面図を示す。この図3は、噛合安定部10dの形 の様子を示す。マウスガード10の噛合部10cの うち上下の歯列(下顎歯列を点線で記載、上 歯列は省略)が噛み合う部分の連続気孔高分 材料が歯列の噛み合わせ力により圧縮され 、密度が高まり噛合安定部10dを形成する。 の噛合安定部10dが形成されることにより、 ウスガードのずれが無くなるか抑制される 噛合安定部10dのうち噛み合わせ力が強く密 の高い中心部分と、噛み合わせ力が弱く密 の低い周辺部をハッチングの濃さの違いで けて表示してある。

 この噛合安定部10では、マウスガードを に装着して噛み込んだとき(強く噛み込む前 或いは衝撃を受けて噛み込む前)に、歯列の 先端部(図6(B)のZ点;図4のZ点)により圧縮され 密度が高まる部分の応力が、連続気孔高分 材料の応力-ひずみ特性曲線のプラトー領域 位置するように材料の応力-ひずみ特性を設 計するのが良い。

 このような設計は、マウスガード10を単 装着して噛み込んだときの噛み込み力を、 ーザのサンプル調査により得ることで行わ ることができる。

 但し、要求により他の設計をすることも 能であり、例えば圧縮されたときのひずみ が最も大きくなる部分の応力が、プラトー 域を外れる等、他の設計を採ることもでき 。

 [多孔質材料の応力-ひずみ特性]
 図4に従来のマウスピースに使われていたシ リコンゴムや酢酸エチルビニル(EVA)などの完 緻密弾性体と、本発明実施例に用いられる 続気孔高分子材料などの多孔質体との応力- ひずみ特性の違いを示す。

 完全緻密弾性体では、応力とひずみの関 は直線的な一次の関係(P,Q,R)となっているが 、多孔質体では、ある一定の応力に達すると 、ほぼ一定の応力でひずみが増加するプラト ー領域(W,X,Y,Z)を有する。

 このプラトー領域は、多孔質体のミクロ 構造的特性に起因するものである。

 図5に連続気孔高分子材料の多孔質体の走 査電子顕微鏡写真を示す。多孔質体ではこの ように微小の気孔が存在しているスポンジ状 の構造を有しており、前記プラトー領域は、 これらの気孔の体積が減少してゆく領域に相 当し(多孔質体の密度が増加する)、中空の気 がつぶれるまで、或いはつぶれる途中まで 間は必要な応力の増加は少なく、気孔がつ され、或いはつぶされる途中からはプラト 領域から外れ、ひずみ量の増加に応じて応 が急激に増加する。

 この材料の特性の違いをマウスガードに 用した際の応力の係り具合の違いを図6に示 す。この図6は、通常装着時、例えばマウス ードを単に装着して噛み込んだとき(強く噛 込む前、或いは衝撃を受けて噛み込む前)の ものである。説明をわかりやすくするために 、マウスガードの材料の形態を通常のU字形 ではなく平板形状として、該平板形状の完 緻密体51と多孔質体53にその上方から下ろさ る(噛み締められる)歯によって、歯の各部 加わる応力の違い及び材料の変形について 明する。

 図6(A)に示す完全緻密弾性体51では、前記し 直線的な応力-ひずみ特性のため、ひずみの 量が少ない順からP,Q,Rの各点で直線的に順次 力が高くなっている(P,Q,Rの各矢印の長さで 力を表現してある;この応力は図4に示したP, Q,R点に対応する)。
この場合、噛合安定部の安定性を高めるため に完全緻密弾性体51の弾性係数を高く設定し いると、歯列の先端部には大きな力(R)が加 る反面、通常装着時の噛み合わせ力にも限 があるので、これ以上完全緻密弾性体51が 列に密着することなく、隙間ができ、不安 な噛合安定部となる。この完全緻密弾性体51 においても、弾性係数を低く設定すれば歯列 へ密着させることはできる。しかし、応力は 、各点で異なることに相違は無く、この点で 不安定な噛合安定部となり、且つ弾性係数を 低くしたことによる衝撃吸収性の低下を招く ことにもなる。

 一方、図6(B)に示す多孔質体53では、同様 ひずみの量の少ない順からW,X,Y,Z(同じく図4 W,X,Y,Z点に対応する)の各点において、前記 たプラトー領域の存在のため、ひずみの大 (例えばZ(大)とW(小))に係わらずほぼ一定の応 力が働く。このため、一定の噛み合わせ力で も多孔質体が歯の形状に合わせて適正にひず み、歯列全体に隙間なく密着する適正な噛合 安定部を形成させることができる。

 ここで、両者に大きな衝撃が加わったと の衝撃吸収力について、再度図4を用いて説 明する。噛み込み方向の衝撃力Kが加わった き、或いは衝撃に係わらず強く噛み込んだ き、完全緻密弾性体51ではすでに噛み締め力 により歯列先端部ではR点にあったものがR’ までひずみ、そのときの衝撃吸収力は、斜 領域31の面積である。

 一方、多孔質体で同様に衝撃力Kが加わっ たとき等は、プラトー領域にあった歯列の先 端部Zがプラトー領域を外れてZ’点まで移動 、そのときの衝撃吸収力は、斜線領域33の 積となる。

 これらの斜線領域31,33の面積比較で明ら なように、本発明実施例のマウスガード10の 衝撃吸収性の高さが分かる。また、衝撃吸収 時も、噛合安定部10dの形成は維持されている のが分かる。

 さらに、前面から衝撃力を受けるとき、前 部10aは、プラトー領域のひずみの小さい点 ら開始して、発生したひずみの点まで衝撃 収を行わせることができ、高い衝撃吸収性 持たせることができる。前壁部10aがこのよ な衝撃吸収を行うとき、噛み込みにより噛 込み方向断面内は、上記のように大きくひ んで斜線領域33の面積により衝撃吸収を行 つつ安定した適正な噛合安定部10dを形成す 。
このように、プラトー領域の存在によって、 通常時(衝撃を受けずに、マウスガードが適 な力で噛み込まれている状態)での隙間の無 均一な応力による安定した噛合安定部10dの 成及び歯列全体への密着と、衝撃を受けた きに大きな衝撃吸収力を得ることが可能で ることとを達成させることができる。

 また、人が歯を噛み締めた場合における 噛み切りの圧(噛み合いのための力)には個 差がある。しかし、本実施例によれば、そ 噛み合いのための力に応じて、マウスガー が変形する。特に、マウスガード10は弾力お よび衝撃吸収力があり、その変形の終点がそ の人の噛み合いのための力に応じて適正な厚 みに設定させることができる。これは、図4 示したように歯列の各部の応力-ひずみ特性 W,X,Y,Zのプラトー領域に位置する点である。

 従来のマウスガード10では、前記プラト 領域の特性を持たない一般のプラスチック( リコンゴムや酢酸エチルビニル等)が用いら れており、硬くて柔軟性がないので厚みが一 定しており、それを強く噛み締めると何度も するうちに奥歯が痛むという弊害が生じる可 能性もあるが、本実施例のマウスガード10に れば、前記した低い応力のためにこれらの 点を解消できる。

 このように、本実施例のマウスガード10 、個人差のある噛み切り圧にもかかわらず 装着のために噛み込んだ終点が前記プラト 領域の終点(Z点)と合うことにより、その点 その人の最適噛み込み厚みとなり、使用す 人に適切なマウスガード10を提供することが できる。

 また、瞬発力を競うようなスポーツで力を すためには奥歯を強く噛み締めることが必 な場合が多い。この場合、歯同士が直接噛 締められると、大きな力がかかり、歯茎に がかかり過ぎたり、強い力がかかった状態 摩擦され、奥歯が削れてしまうという自体 発生するといわれている。
本実施例のマウスガード10を装着していると マウスガード10の衝撃吸収能力および弾力 よって、歯および歯茎に与える衝撃力を小 くでき、かつ噛み締めた終点では、十分な み締め力を受けるため、十分な力が発揮で る。従って、発揮する力を十分なものとし がら、歯および歯茎への悪影響を少なくす ことが可能となる。

 また、本実施例のように、連続気孔高分 材料は、通気性および吸水性を有している 従って、口内に装着した場合において、違 感がない。すなわち、連続気孔を有してい ため、唾液などが通過することも可能であ 、一部内部に保持する。これによって、歯 との間に唾液がたまったりせず、装着感が く、さらに、舌との間でも唾液のやりとり でき、装着感がよい。さらに、上述のよう 、衝撃吸収性も十分なものにできる。

 さらに、多孔質材料の高分子骨格材とし のスチレン系エラストマーは、生体への毒 がなく、口内に入れる材料として非常に適 ている。

 [スピー湾曲、ウィルソンカーブ]
 さらに、マウスガード10の噛合部10cを、球 によって成形することが好適である。これ 、図7に示すように人の歯の噛み合わせ部分 側方から見ると目の辺りを中心として円弧 になっている(スピー湾曲91と呼ばれる)。ま た、図8に示すように上、下顎の臼歯部の配 を前方または後方から見ると、上方に中心 持つ円弧状になっている(ウィルソンカーブ9 3と呼ばれる)。従って、噛み合わせ部分を全 としてみると、下側に向かって膨らむ球面 一部となる。

 そこで、図9(A)(マウスガードの後方から 投影図)及び図9(B)(マウスガード側面からの 影図)に示すようにマウスガード10をあらか めこれに対応するように、噛合部10cは、そ 底面10eを含めて全体としてみるとスピー湾 91とウィルソンカーブ93とからなる球面に対 させて球面形状に形成している。この噛合 10cの球面形状により、装着性のよいマウス ード10を得ることができる。

 本実施例のマウスガード10は、射出成形 たは押し出し成形によって製造する。図10は 、本実施例のマウスガードの製造方法の工程 を示すフローチャートである。

 本実施例の製造方法は、混合工程(S1)にお いて混合した溶融可能気孔形成材料及び成形 材料の混合物を前記マウスガード用の成形型 に充填する工程(S2)と、前記充填により成形 れた混合物を前記成形型から分離する工程(S 3)と、前記分離された成形後の混合物を溶剤 理して前記溶融可能気孔形成材料を溶融除 して連続気孔材料とする工程(S4)とを備えて いる。

 さらに説明すると、まず、溶融可能な気 形成材料と骨格高分子材料(成形材料)を所 比率で混合する(S1)。

 この気孔形成材料と骨格高分子材料とは 流動状態で混合され、射出成形機などに入 られる。なお、気孔形成材料と骨格高分子 料の配合割合は目標とする気孔率によって 更する。

 気孔形成材料と骨格高分子材料との混合 は、マウスガード用成形型に充填され(S2)、 その後離型して(S3)充実成形体が得られる。 の充実成形体は、気孔形成材料をそのまま んでおり多孔質ではない。そこで、離型し 得た充実成形物を溶剤で処理して前記溶融 能な気孔形成材料を溶媒に溶解して除去し(S 4)連続気孔を有するマウスガード10を得る。

 なお、溶媒は、気孔形成材料、骨格高分 によって異なるが、例えば水、各種アルコ ルなどが用いられる。

 このようにして、成形されたマウスガー 10には、所定の通気性、および通水性が備 られる。上述したスチレン系の連続気孔高 子材料では、比較的小さな気孔を有してい ため、吸水性も有している。

 図11は、本発明の実施例2に係るマウスガ ドの断面図である。

 図11のように、マウスガード10の前壁部10a および後壁部10bに比較的柔らかめの材質を用 い、噛合部10cに比較的硬めの材質を用いる。 この硬さの変更は、骨格高分子を変更するこ とで行ってもよい。高分子材料は、特許文献 3に記載されるように、多種類のものが利用 能であり、このような材料の変更は容易に える。

 さらに、硬さの変更は気孔率を変更する とでも行える。これは、気孔率の異なる材 を接着する方法であっても良いし、気孔形 材料と骨格高分子材料の混合を均一に行わ 、噛合部10cに対応する部分において気孔形 材料を少なめにする方法によってもよい。 形前の材料は流動性を有するが、水のよう 粘性の低いものではなく、ある程度材料を 在させることは容易である。このようにし 、噛合部10cにおいて、気孔率の少なく、比 的硬いマウスガード10を得ることができる

 また、成形時に二材料を混合しながら型 注入し、この際に混合率を変更することで ってもよい。型の中への材料の入り方は、 ミュレーションなどからも推定することが き、また試行錯誤で実験することもできる そこで、型への注入の制御によって、場所 よって、硬度の異なる高分子材料を用いた 、気孔率の異なる材料を用いたマウスガー 10を形成することができる。

 本実施例では、実施例1と同様な作用効果 を奏し、且つ噛合安定部10dをより適切に形成 することができる。

 図12は、本発明の実施例3に係るマウスガ ドの断面図である。

 図12のように、噛合部10cに他の部分より 相対的に硬い材料からなる中間部20を埋め込 んでいる。これも成形時に材料の注入の仕方 を制御することで行える。中間部20は、噛合 10cの厚み方向(噛み込み方向)の中間に位置 る。

 中間部20は、その気孔率を低くすること より実現する方法であっても良い。

 本実施例では、マウスガード10の歯で噛 締められる噛合部10cの硬さを前壁部10a、後 部10bに比べ、硬くする。そこで、歯茎等に する当たりをソフトで装着感をよくしなが 、大きな力で噛み締められる噛合部10cの強 を高めて、噛み締めた際に噛み締め感がよ 、噛合安定部10dを材料の異なる中間部20又は 気孔率の低い中間部20で支え、十分な力を発 するのを助けることができる。

 図13は、本発明の実施例4に係るマウスガ ドの断面図である。

 図13のように、本実施例のマウスガード は、歯列に接触する内面部10iの剛性(硬さ)を 外面部10jより低くしてある。これは、剛性の 異なる二つの多孔質材料を張り合わせること によって実現してもよい。又、気孔率の異な る(内面側の気孔率が高く、外面側の気孔率 低い)二つの材料を張り合わせることによっ 実現しても良い。さらに、実施例2で述べた ような方法により気孔率の偏在化させた材料 を用いて実現しても良い。

 本実施例により、マウスガードの形状維 性を高めることができる。剛性の高い外面 10jによって形状が維持されることにより、 面部10iが歯列に対して適切な応力をもって し、結果としてマウスガードと歯列との密 性を高めることが可能となった。

 図14は、本発明の実施例5に係るマウスガ ドの断面図である。

 図14のように、実施例4に加え、下顎歯列 接触部10kを、内面部10iと同様に剛性を相対 に低くし、密着性を高めている。

 この接触部10kは、実施例4の内面部10iと同 様に、異なる材料や、異なる気孔率の材料や 、又は気孔率を厚み方向に連続に変化させた 材料により実現する。

 これにより、下顎歯列との接触面におい も、高い密着性を得ることが可能となった

 図15は、本発明の実施例6のマウスガード 係り、前壁部の先端部の断面図である。

 図15のように、前壁部10aの断面形状は、 体的に先端部10aaが膨らむとともに丸くなる ルベン状とした。これにより、先端部10aaの 膨らみが唇と歯茎間に挟まれて、マウスガー ドが脱落しにくくなる効果を奏する。

 上述のように、本実施例のマウスガード1 0は、型を用いて射出成形や押し出し成形す ことができ、ユーザの歯列の形状に適合す マウスガードを量産することができる。

 このように、本実施例に係るマウスガー 10は、ほぼ一定形状で多くの人に適合可能 あり、従ってスポーツ用品店等での市販品 して対応できる。従来材料のように、個人 に形状を確定する必要がなく、コストを大 に下げることができる。従って、病院、医 のみならず、一般の市民側から見ても、き めて魅力的な商品といえる。

 「その他の構成」
 (マウスピースの形状について)
 (a)歯の表面側については、深く全面的に覆 が、歯の内側面側についてはかなり浅くし 裏側から見れば歯が見えているような形状 することも好適である。これによって、外 からの衝撃吸収を十分にしつつ、歯の裏側 の違和感を少なくすることができる。

 (b)歯の表面側に位置する前壁部10aを、内 面側に位置する後壁部10bに比べ厚くするこ も好適である。これによって、上述同様に 外部からの衝撃吸収を十分にしつつ、歯の 側での違和感を少なくすることができる。

 (c)上下の歯と歯の間の噛み締められる部 である噛合部10cの厚みを、奥歯で噛み締め れる部分と前歯で噛み締められる部分とで えることも好適である。奥歯側を薄くする とで、全体として、噛み締めやすくなる。

マウスガードの斜視図である。(実施例 1) 装着状態のマウスガードの断面図であ 。(実施例1) 装着状態のマウスガードの平面図であ 。(実施例1) 完全緻密弾性体と多孔質体との応力-ひ ずみ線図である。(実施例1) 連続気孔高分子材料の走査電子顕微鏡 真である。(実施例1) (A)は、完全緻密弾性材料によるマウス ードの作用説明図、(B)は、多孔質材料によ マウスガードの作用説明図である。(実施例 1) スピー曲線の説明図である。(実施例1) ウィルソン曲線の説明図である。(実施 例1) スピー曲線とウィルソン曲線に合わせ 球面により形成されているマウスガードの 面形状を示し、(A)は、マウスガードの後方 らの投影図、(B)は、マウスガード側面から 投影図である。(実施例1) マウスガードの製造方法の工程を示す フローチャートである。 マウスガードの断面図である。(実施 2) マウスガードの断面図である。(実施 3) マウスガードの断面図である。(実施 4) マウスガードの断面図である。(実施 5) 前壁部の先端部の断面図である。(実 例6)

符号の説明

 10 マウスガード
 10a 前壁部
 10aa コルベン状先端部
 10b 後壁部
 10c 噛合部
 10d 噛合安定部
 10e 底面部
 10i 内面部
 10j 外面部
 10k 下顎歯列の接触面(噛合部の内面に対峙 る底面部)
 20 中間部
 51 完全緻密弾性体
 53 多孔質体
 91 スピー湾曲
 93 ウィルソンカーブ