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Title:
MOVING IMAGE CODING APPARATUS, MOVING IMAGE DECODING APPARATUS, MOVING IMAGE CODING METHOD, AND MOVING IMAGE DECODING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/126156
Kind Code:
A1
Abstract:
A moving image coding apparatus for coding inputted moving image data by an interlace method. A coding unit codes the inputted moving image data for each field. A selection unit selects a plurality of field images for prediction used for inter-field prediction among the field images coded by the coding unit. An index decision unit decides a reference index for identifying the field images for prediction selected by the selection unit. The index decision unit assigns a predetermined value to a picture which can be pulled in even when the field image for prediction is included in a frame which is composed of either a single field or both fields.

Inventors:
NAKAGAWA AKIRA (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/000410
Publication Date:
October 23, 2008
Filing Date:
April 13, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
NAKAGAWA AKIRA (JP)
International Classes:
H04N7/32
Foreign References:
JP2004194297A2004-07-08
JP2006521071A2006-09-14
JP2006129177A2006-05-18
Other References:
ISO/IEC 14496-10: "Information technology - Coding of audio-visual objects - Part 10: Advanced Video Coding", ANNEX D, 2004, pages 230 - 254, XP003022993
Attorney, Agent or Firm:
OSUGA, Yoshiyuki (Nibancho Bldg.8-20, Nibancho, Chiyoda-ku, Tokyo 84, JP)
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Claims:
 インタレース方式で入力された動画像データを符号化するための動画像符号化装置であって、
 前記入力された動画像データをフィールドごとに符号化する符号化手段と、
 前記符号化手段により符号化したフィールドのうち、フィールド間予測に用いる複数の予測用フィールド画像を選択する選択手段と、
 前記選択手段により選択された前記複数の予測用フィールド画像を識別するための参照インデックスを決定するインデックス決定手段と、
 を備え、
 前記インデックス決定手段は、前記予測用フィールド画像が片フィールドあるいは両フィールドのいずれから構成されるフレームに含まれている場合であっても、引き込み可能なピクチャに対して所定の値を割り振る
 ことを特徴とする動画像符号化装置。
 前記インデックス決定手段は、前記引き込み可能なピクチャ以前のフレームが両フィールドから構成される場合の規則にしたがって前記参照インデックスを決定する
 ことを特徴とする請求項1記載の動画像符号化装置。
 インタレース方式で入力された動画像データを符号化するための動画像符号化装置であって、
 前記入力された動画像データをフィールドごとに符号化する符号化手段と、
 前記符号化手段により符号化したフィールドのうち、フィールド間予測に用いる複数の予測用フィールド画像を選択する選択手段と、
 前記選択手段により選択された前記複数の予測用フィールド画像を識別するための参照インデックスを決定するインデックス決定手段と、
 前記予測用フィールド画像が片フィールドあるいは両フィールドのいずれから構成されるフレームに含まれるかを示す付加情報を引き込み可能なピクチャに付加する付加手段と、
 を備え、
 前記インデックス決定手段は、前記付加情報を参照し、該引き込み可能なピクチャよりも前のフレームのうち、実際に存在するフィールド画像について前記参照インデックスを割り振る
 ことを特徴とする動画像符号化装置。
 前記付加情報は、前記引き込み可能なピクチャと前記予測用フィールド画像とのフレームの差分値情報及び該フレームに含まれるフィールド画像の有無を示す情報を含む
 ことを特徴とする請求項3記載の動画像符号化装置。
 インタレース方式で入力された符号化データを復号化するための動画像復号化装置であって、
 前記入力された符号化データをフィールドごとに復号化する復号化手段と、
 前記復号化手段により復号化したフィールドのうち、フィールド間予測に用いる複数の予測用フィールド画像を選択する選択手段と、
 前記選択手段により選択された前記複数の予測用フィールド画像を識別するための参照インデックスを決定するインデックス決定手段と、
 を備え、
 前記インデックス決定手段は、前記予測用フィールド画像が片フィールドあるいは両フィールドのいずれから構成されるフレームに含まれている場合であっても、引き込み可能なピクチャに対して所定の値を割り振る
 ことを特徴とする動画像復号化装置。
 前記インデックス決定手段は、前記引き込み可能なピクチャ以前のフレームが両フィールドから構成される場合の規則にしたがって前記参照インデックスを決定する
 ことを特徴とする請求項5記載の動画像復号化装置。
 インタレース方式で入力された符号化データを復号化するための動画像復号化装置であって、
 前記入力された符号化データをフィールドごとに復号化する復号化手段と、
 前記復号化手段により復号化したフィールドのうち、フィールド間予測に用いる複数の予測用フィールド画像を選択する選択手段と、
 前記選択手段により選択された前記複数の予測用フィールド画像を識別するための参照インデックスを決定するインデックス決定手段と、
 を備え、
 前記インデックス決定手段は、引き込み可能なピクチャに付加された、前記予測用フィールド画像が片フィールドあるいは両フィールドのいずれから構成されるフレームに含まれるかを示す付加情報を参照して、該引き込み可能なピクチャよりも前のフレームのうち、実際に存在するフィールド画像について前記インデックスを割り振る
 ことを特徴とする動画像復号化装置。
 前記付加情報は、前記引き込み可能なピクチャと前記予測用フィールド画像とのフレームの差分値情報と、該フレームに含まれるフィールド画像の有無を示す情報とから構成される
 ことを特徴とする請求項7記載の動画像復号化装置。
 インタレース方式で入力された動画像データを符号化する動画像符号化方法であって、
 前記入力された動画像データをフィールドごとに符号化し、
 前記符号化したフィールドのうち、フィールド間予測に用いる複数の予測用フィールド画像を選択し、
 前記選択された前記複数の予測用フィールド画像を識別するための参照インデックスを決定する
 ステップからなり、
 前記インデックスを決定するステップにおいて、前記予測用フィールド画像が片フィールドあるいは両フィールドのいずれから構成されるフレームに含まれている場合であっても、引き込み可能なピクチャに対して所定の値を割り振る
 ことを特徴とする動画像符号化方法。
 インタレース方式で入力された動画像データを符号化する動画像符号化方法であって、
 前記入力された動画像データをフィールドごとに符号化し、
 前記符号化したフィールドのうち、フィールド間予測に用いる複数の予測用フィールド画像を選択し、
 前記選択された前記複数の予測用フィールド画像を識別するための参照インデックスを決定し、
 前記予測用フィールド画像が片フィールドあるいは両フィールドのいずれから構成されるフレームに含まれるかを示す付加情報を引き込み可能なピクチャに付加する
 ステップからなり、
 前記インデックスを決定するステップにおいて、前記付加情報を参照し、該引き込み可能なピクチャよりも前のフレームのうち、実際に存在するフィールド画像について前記参照インデックスを割り振る
 ことを特徴とする動画像符号化方法。
 インタレース方式で入力された符号化データを復号化する動画像復号化方法であって、
 前記入力された符号化データをフィールドごとに復号化し、
 前記復号化したフィールドのうち、フィールド間予測に用いる複数の予測用フィールド画像を選択し、
 前記選択された前記複数の予測用フィールド画像を識別するための参照インデックスを決定する
 ステップからなり、
 前記インデックスを決定するステップにおいて、前記予測用フィールド画像が片フィールドあるいは両フィールドのいずれから構成されるフレームに含まれている場合であっても、引き込み可能なピクチャに対して所定の値を割り振る
 ことを特徴とする動画像復号化方法。
 インタレース方式で入力された符号化データを復号化する動画像復号化方法であって、
 前記入力された符号化データをフィールドごとに復号化し、
 前記復号化したフィールドのうち、フィールド間予測に用いる複数の予測用フィールド画像を選択し、
 前記選択された前記複数の予測用フィールド画像を識別するための参照インデックスを決定する
 ステップからなり、
 前記インデックスを決定するステップにおいて、引き込み可能なピクチャに付加された、前記予測用フィールド画像が片フィールドあるいは両フィールドのいずれから構成されるフレームに含まれるかを示す付加情報を参照して、該引き込み可能なピクチャよりも前のフレームのうち、実際に存在するフィールド画像について前記インデックスを割り振る
 ことを特徴とする動画像復号化方法。
Description:
動画像符号化装置、動画像復号 装置、動画像符号化及び動画像復号化方法

 本発明は、フィールド間予測モードを有 る動画像符号化及び動画像復号化技術に関 る。

 次世代動画像符号化方式ITU(International Tel ecommunication Union)-T H.264は、従来方式と比べ 2倍以上の高い画質を実現できることから、 イビジョン対応の映像機器向けのキーテク ロジとして、次世代DVDやIP(Interlace/Progressive) 映像配信次世代デジタル放送等で広く採用が 進んでいる。

 一般的に、H.264等の動画像符号化方式に いては、動画像の途中からの再生を可能と るために、Iピクチャ等の引き込み可能なピ チャ(以下引き込みピクチャと表記)が挿入 れている。ランダム再生時に引き込みピク ャから復号を行うことにより、動画像の任 の場所から復号が可能となる。

 図1は、引き込みピクチャを説明する図であ る。(1)から(9)は、配信される順序を示してお り、このうち(4)の画像が引き込みピクチャで ある。
 図1(a)に示すように、通常復号時においては (1)から(9)の順でストリーム配信されたデータ が復号されていく。これに対し、図1(b)に示 ランダム再生時には、引き込みピクチャよ も前の画像から復号を開始しても、(1)から(3 )のピクチャはIピクチャではないため、図1(a) の通常復号時と同じ画像を得ることができな い。しかし、(4)の引き込みピクチャから復号 を開始した場合には、(4)以降の画像について は引き込みピクチャとの差分をとって復号す ることができるため、通常復号時と一致する 復号画像を得ることができる。

 H.264においては、引き込みピクチャであ ことを表すために、識別情報「リカバリポ ントSEI(Recovery Point SEI(Supplement Enhancement Inf ormation))」を挿入することができる。リカバ ポイントSEIが付加されている画像からは、 ンダムアクセス時においても復号処理を実 して画像を再生することが可能である。

 リカバリポイントSEIに含まれる情報の中 は、「exact_match_flag」というフラグが含まれ ている。このフラグに「1」が設定されてい 場合は、ランダムアクセス時にリカバリポ ントSEIにしたがって復号した画像に対応す 引き込みピクチャから引き込みを行った場 には、ミスマッチすることなく完全に正し 復号できることを保障できているストリー であることを示している。

 H.264におけるフィールド間予測符号化に れば、複数の過去の画像を参照画像として 用することができる。参照画像は、ブロッ ごとに選択可能である。図2は、H.264におけ 参照画像の選択方法について説明する図で る。図中右方向は時間を表し、最右端に記 されている画像が符号化対象であるとする

 まず、過去に符号化したフィールドから 予め決められた数のフィールドを予測用フ ールドとして選択する。図2においては4つ フィールド画像を選択する場合を示す。次 、選択した複数のフィールドのそれぞれに して参照インデックスを割り振る。参照イ デックスの割り当てはH.264において規定され ているルールにしたがって行われる。詳しく は後述する。

 最後に、予測に用いる画像と参照すべき 置とを、各フィールドに割り当てられた参 インデックスと動きベクトルとの組み合わ で示す。すなわち、符号化対象ピクチャの ちブロックごとにどのフィールドの画像を 照するかが決定され、符号化対象のブロッ ごとに参照インデックスと動きベクトルと 組み合わせが決定される。なお、Pピクチャ の場合は図2に示す複数の予測用フィールド 中から1枚の参照画像が選択され、Bピクチャ の場合は1枚あるいは2枚が選択される。

 図2に示す例においては、例えばあるブロ ックについては参照インデックスとして「1 のフィールドを選択し、そのブロックとは なる他のブロックについては参照インデッ スとして「3」のフィールドを選択している

 ところで、H.264の特徴の1つに、片フィー ドのフレームの存在が挙げられる。図3は、 H.264におけるフレームの構成を示す図である 図中において実線は実在するフィールドを 破線は存在しないフィールドを示す。

 H.264においては、図3(a)のようにトップフ ールドT及びボトムフィールドBの両フィー ドが存在する場合だけでなく、図3(b)に示す うに、トップフィールドが存在せず、ボト フィールドBのみから構成されるフレームや 、ボトムフィールドが存在せず、トップフィ ールドTのみから構成されるフレームが含ま る。

 MPEG(Moving Picture Experts Group)-2等の従来の 式においては、トップ/ボトムの両フィール ドから構成されたフレームのみが符号化の対 象とされていたのに対し、H.264においては、 3(b)に示すような片フィールドから構成され るフレームについても、符号化が可能である 。

 更に、H.264におけるフィールド間予測技 に関しては、従来と異なり、複数の画像を 測に用いることができる。例えばMPEG-2では 全方向予測及び後方予測のいずれにおいて 、1フレームあるいは2フィールドしか予測に 用いることができない。これに対し、H.264で 、過去に復号した予測画像の中から決めら た数のフィールド画像を予測に用いること できる。復号時においては、複数の参照用 画像のうち、各参照用の画像に割り振られ 参照インデックスを用いて指定された画像 フィールド間予測に使用する。

 ここで、Pピクチャを例に、過去に符号化し たフィールドに参照インデックスを割り振る 場合のルールについて、図4を参照して説明 る。
 図4に示すように、フレーム#2のボトムフィ ルドのピクチャが、符号化対象のPピクチャ である。ここでは、説明のため、フレーム#0 びフレーム#2についてはトップ/ボトムの両 ィールドから構成されるのに対して、フレ ム#1のトップフィールドにはピクチャが存 せず、片フィールドから構成されることと る。

 参照フレームとして、トップあるいはボ ムのうち少なくともいずれか一方に有効な ィールドを含むフレームを選択する。図4で は、符号化対象のピクチャ以前に符号化した 有効なフィールドを含むフレームとして、フ レーム#2、#1及び#0を選択する。

 選択したフレームに含まれる有効なフィ ルドについて、トップフィールド及びボト フィールドそれぞれについて独立に符号化 象のピクチャから符号化順の近いフィール から順に昇順で仮のインデックス番号を割 振り、リストを作成する。図4に示す例では 、トップフィールドについては、フレーム#2 フィールドについて0番を、フレーム#0のフ ールドについて1番を割り振る。フレーム#1 はトップフィールドが存在しないため、イ デックス番号の割り当てを行わない。ボト フィールドについては、フレーム#1のフィ ルドに0番を、フレーム#0のフィールドに1番 割り振る。

 仮のインデックス番号のリストに基づい 、参照インデックスを割り振る。参照イン ックスは、先にトップフィールド及びボト フィールドのそれぞれについて作成した仮 インデックス番号のリストにしたがって割 振っていく。具体的には、まず、符号化対 のピクチャと同パリティのフィールドにつ て作成されたリストのうち、0番の仮インデ ックス番号の割り振られているフィールドに 対し、「0番」の参照インデックスを割り当 る。次に、符号化対象のピクチャと異パリ ィのフィールドについて作成されたリスト うち、0番の仮インデックス番号が割り振ら ているフィールドに対し、「1番」の参照イ ンデックスを割り当てる。以降は符号化対象 のピクチャの同パリティ、異パリティと交互 にリストを参照し、仮インデックス番号の昇 順に参照インデックスを割り当てていく。

 H.264のシンタックスによれば、上記のイ タレース方式で伝送される画像信号を復号 る際に、フレームが両フィールドの場合と フィールドの場合とでは、参照インデック が示すフィールドが異なることとなる。こ により、復号に用いる情報が確定せず、正 く復号ができないという問題が生じること ある。以下、この問題点について説明する

 図5は、従来における問題点を説明する図 である。フレーム#1のボトムフィールドのピ チャが復号対象ピクチャであるとする。そ て、フレーム#1のトップフィールドに引き みピクチャが挿入されていることとする。

 図5(a)は、直前のフレーム#0が両フィール から構成される場合を示し、図5(b)は、直前 のフレーム#0が片フィールドから構成され、 トムフィールドが存在しない場合を示す。

 直前のフレームが両フィールドから構成 れる場合及び片フィールドから構成される 合のいずれの場合であっても、引き込みピ チャには上記のリカバリポイントSEIが設定 れており、引き込みピクチャ以前のフィー ドを復号処理において参照することはでき い。図5の例では、予測に用いる画像(リカ リポイントSEIの設定されている画像)の含ま るフレーム#1は、フレーム#0よりも前にある ので、フレーム#0の構成について復号時に認 することができない。このため、フレーム# 0の構成が両フィールドからなるか片フィー ドからなるかによって、引き込みピクチャ 異なる参照インデックスが割り振られるこ となる。参照インデックスが確定しないと 復号を正しく行うことができない。

 すなわち、H.264におけるランダムアクセ に関しては、引き込みピクチャ以前のフィ ルドの状態が分からないためフィールド間 測に用いる引き込みピクチャの参照インデ クスを確定させることができず、これによ 、引き込みピクチャに付加するリカバリポ ントSEIに、その引き込みピクチャから復号 た場合に完全に正しく復号できることを保 できているストリームであることを示すフ グ(exact_match_flag)に「1」を設定することがで ない、という問題がある。

 この他、ランダムアクセスに関しては、Iピ クチャの一部または全部をIDRピクチャに設定 し、予測モードを変更してBピクチャが本来 参照ピクチャではないピクチャを参照する とを防止する技術が提供されている(例えば 特許文献1)。また、ビデオストリームを符 化して記録媒体に記録するときに、Iピクチ より表示順で未来のピクチャについて、そ Iピクチャより表示順で過去のピクチャを用 いて予測する予測モードを禁止することによ り、記録媒体から再生されたビデオストリー ムのランダムアクセスを可能とする技術につ いて提供されている(例えば、特許文献2)。更 には、インタレース方式で入力された動画像 を予測符号化する際に、入力画素値をそのま ま直交変換符号化するフレーム(IP)を符号化 る際に、1つのフレームを構成する奇数フィ ルドと偶数フィールドごとにブロック化す 手段と、2フィールドを1フレームとしてま めてから2つのブロックに分ける手段とを備 、符号量の少ない方を選択して出力するこ により、動画像の符号化の効率を向上させ 技術について提供されている(例えば、特許 文献3)。

特開2006-246277号公報

特開2005-348314号公報

特開平5-56415号公報

 本発明は、ランダムアクセスにおいて引き みピクチャから復号を行う場合であっても 全に正しく復号ができる技術を提供するこ を目的とする。
 上記の課題を解決するために、本発明に係 動画像符号化装置は、インタレース方式で 力された動画像データを符号化するための 画像符号化装置であって、前記入力された 画像データをフィールドごとに符号化する 号化手段と、前記符号化手段により符号化 たフィールドのうち、フィールド間予測に いる複数の予測用フィールド画像を選択す 選択手段と、前記選択手段により選択され 前記複数の予測用フィールド画像を識別す ための参照インデックスを決定するインデ クス決定手段と、を備え、前記インデック 決定手段は、前記予測用フィールド画像が フィールドあるいは両フィールドのいずれ ら構成されるフレームに含まれている場合 あっても、引き込み可能なピクチャに対し 所定の値を割り振る構成とする。

 また、本発明に係る動画像復号化装置は インタレース方式で入力された符号化デー を復号化するための動画像復号化装置であ て、前記入力された符号化データをフィー ドごとに復号化する復号化手段と、前記復 化手段により復号化したフィールドのうち フィールド間予測に用いる複数の予測用フ ールド画像を選択する選択手段と、前記選 手段により選択された前記複数の予測用フ ールド画像を識別するための参照インデッ スを決定するインデックス決定手段と、を え、前記インデックス決定手段は、前記予 用フィールド画像が片フィールドあるいは フィールドのいずれから構成されるフレー に含まれている場合であっても、引き込み 能なピクチャに対して所定の値を割り振る 成とする。

 H.264においては引き込み可能なピクチャ 前のフィールド画像を参照することができ いため、引き込み可能なピクチャ以前の各 レームが片フィールドからなるかあるいは フィールドからなるかがわからないが、符 化装置及び復号化装置の双方において引き み可能なピクチャに対して所定の値を参照 ンデックスとして割り振る。これにより、 ンダムアクセス時においても正しく復号す ことが可能とされる。

 他の態様によれば、本発明に係る動画像 号化装置は、インタレース方式で入力され 動画像データを符号化するための動画像符 化装置であって、前記入力された動画像デ タをフィールドごとに符号化する符号化手 と、前記符号化手段により符号化したフィ ルドのうち、フィールド間予測に用いる複 の予測用フィールド画像を選択する選択手 と、前記選択手段により選択された前記複 の予測用フィールド画像を識別するための 照インデックスを決定するインデックス決 手段と、前記予測用フィールド画像が片フ ールドあるいは両フィールドのいずれから 成されるフレームに含まれるかを示す付加 報を引き込み可能なピクチャに付加する付 手段と、を備え、前記インデックス決定手 は、前記付加情報を参照し、該引き込み可 なピクチャよりも前のフレームのうち、実 に存在するフィールド画像について前記参 インデックスを割り振る構成とする。

 また、他の態様によれば、本発明に係る 画像復号化装置は、インタレース方式で入 された符号化データを復号化するための動 像復号化装置であって、前記入力された符 化データをフィールドごとに復号化する復 化手段と、前記復号化手段により復号化し フィールドのうち、フィールド間予測に用 る複数の予測用フィールド画像を選択する 択手段と、前記選択手段により選択された 記複数の予測用フィールド画像を識別する めの参照インデックスを決定するインデッ ス決定手段と、を備え、前記インデックス 定手段は、引き込み可能なピクチャに付加 れた、前記予測用フィールド画像が片フィ ルドあるいは両フィールドのいずれから構 されるフレームに含まれるかを示す付加情 を参照して、該引き込み可能なピクチャよ も前のフレームのうち、実際に存在するフ ールド画像について前記インデックスを割 振る構成とする。

 符号化装置及び復号化装置の双方におい 、フレームの構成を示す付加情報を参照し 参照インデックスを決定する。これにより 符号化装置及び復号化装置のそれぞれにお て引き込みピクチャに対して割り振る参照 ンデックスが一致することとなり、ランダ アクセス時においても正しく復号すること 可能とされる。

引き込みピクチャを説明する図である H.264における参照画像の選択方法につ て説明する図である。 H.264におけるフレームの構成を示す図 ある。 過去に符号化したフィールドに参照イ デックスを割り振る場合のルールを説明す 図である。 従来における問題点を説明する図であ 。 第1の実施形態に係る符号化装置の構成 図である。 第1の実施形態に係る復号化装置の構成 図である。 第1の実施形態に係る参照インデックス の決定方法を説明する図である。 第2の実施形態に係る符号化装置1の構 図である。 第2の実施形態に係る復号化装置2の構 図である。 第2の実施形態に係る参照インデック の決定方法を説明する図である。 新たに定義するSEIのフォーマットの一 例である。 新たに定義するSEIを参照してフィール ド状態を設定する処理を示したフローチャー トである。

 以下、本発明の好適な実施の形態について 図面を参照して詳細に説明する。
 図6は、第1の実施形態に係る符号化装置の 成図である。図6に示す符号化装置1は、直交 変換部31、量子化部32、逆量子化部33、逆直交 変換部34、復号画像生成部35、復号画像記憶 36、動きベクトル計算部37、予測画像生成部3 8、予測誤差信号生成部39、係数エントロピー 符号化部40、ベクトルエントロピー符号化部4 1、多重化部(MUX)42及びインデックス決定部43 含んで構成される。

 符号化装置1にインタレース方式で入力さ れた画像信号は、予測誤差信号生成部39及び きベクトル計算部37に入力される。このう 、予測誤差信号生成部39に入力された画像信 号は、前のフィールドの画像信号との差分を 取った上で直交変換部31に入力される。

 直交変換部31は、画像の画素値についてDC T(Discrete Cosine Transform)変換等の直交変換を行 う。量子化部32は、直交変換部31において周 数成分に応じて分解することにより得られ ブロックごとにてデジタル化を行う。

 逆量子化部33及び逆直交変換部34は、前段 の直交変換部31及び量子化部32により得られ 信号を復号する。復号画像生成部35は、復号 して得られた信号と前のフィールドとの差分 とを加算して復号画像を生成する。復号画像 記憶部36は、生成した復号画像を記憶する。

 動きベクトル計算部37は、符号化装置1に 力される原画についての画像信号に基づい 、同パリティのフィールドとの比較から動 ベクトルを求める。予測画像生成部38は、 号画像と動きベクトルとに基づいて、対象 されているフィールドの画像を生成する。

 インデックス決定部43は、画像バンク情 に基づいて、符号化データを受信して復号 る際に予測に用いる複数の予測用フィール 画像を識別するための参照インデックスを 画像に対して割り振る。インデックス決定 43において各画像に割り当てられた参照イン デックスについての情報は、動きベクトル計 算部37に与えられ、動きベクトル計算部37か 動きベクトルとともにベクトルエントロピ 符号化部41に与えられる。

 係数エントロピー符号化部40は、直交変 及び量子化により得られた信号をエントロ ー符号化(可変長符号化)して多重化部42に与 る。一方、ベクトルエントロピー符号化部4 1は、上記の動きベクトル計算部37において求 めた動きベクトルや、インデックス決定部43 おいて求めた参照インデックス等のピクチ 以外の情報をエントロピー符号化して多重 部42に与える。多重化部42は、係数エントロ ピー符号化部40及びベクトルエントロピー符 化部41から与えられた符号化データを多重 して送出する。

 次に、図6に示す符号化装置1により符号化 れたストリームを受信した復号化装置2の構 について説明する。
 図7は、第1の実施形態に係る復号化装置の 成図である。図7に示す復号化装置2は、係数 エントロピー復号化部51、逆量子化部52、逆 行変換部53、復号画像生成部54、復号画像記 部55、予測画像生成部56及びインデックス決 定部57を含んで構成される。

 係数エントロピー復号化部51は、受信し ストリームを復号し、係数については逆量 化部52に与え、ベクトル情報及び画像バンク 情報についてはそれぞれ予測画像生成部56及 インデックス決定部57に与える。

 逆量子化部52は、量子化値について直交 換成分に戻す処理を行う。逆直行変換部53は 、直交変換成分について逆DCT変換等を行って 復元画像を得る。復号画像生成部54は、逆直 変換により得られた復元画像と後述する予 画像とを用いてフィールド間予測による画 を出力するとともに、復号画像記憶部55に 憶させる。

 インデックス決定部57は、画像バンク情 に基づいて、複数の予測画像に割り振る参 インデックスを決定する。参照インデック の決定方法は、ストリームの配信側すなわ 図1の符号化装置1と同じ方法による。予測画 像生成部56は、参照インデックスと復号画像 憶部55に記憶している復号画像とに基づい 、復号画像生成部54において前のフレームの 画像との差分からフィールド画像を得る際に 使用する予測用フィールド画像を生成する。

 以下、上記の符号化装置1及び復号化装置2 おいて上記の参照インデックスを予測画像 割り振る方法を具体的に説明する。
 図8は、第1の実施形態に係る参照インデッ スの決定方法を説明する図である。復号対 はフレーム#1のボトムフィールドの画像であ り、引き込みピクチャはフレーム#1のトップ ィールドの画像であるとする。

 本実施形態に係る参照インデックスの決 方法においては、復号対象ピクチャよりも の画像に対して参照インデックスを割り振 際に、実際に画像が存在するか否かによら に引き込みピクチャの参照インデックスが 定できるように、予測用フィールド画像の れぞれに参照インデックスを割り当ててい 。例えば、図8に示すように、実際のフレー ムの状態によらずに、復号対象ピクチャ以前 のフレームが全て両フィールドからなる場合 にH.264に規定するルールを適用した場合と同 の参照インデックスを予測用フィールド画 に割り当てていく。

 この方法によれば、予測用フィールド画 として選択されたフィールド画像が、両フ ールドから構成されるフレームに含まれる 合であっても片フィールドから構成される レームに含まれる場合であっても、引き込 ピクチャには一定の値の参照インデックス 割り当てられる、図8に示す例では「1番」 参照インデックスが引き込みピクチャに割 当てられる。

 上記のとおりに参照インデックスを決定 ることにより、復号対象のピクチャについ 予測する際に、引き込みピクチャ以前のフ ームの状態によらずに、一定の値の参照イ デックスが引き込みピクチャに割り振られ こととなる。したがって、ランダムアクセ 時の復号処理においてフィールド間予測の めに参照する画像を確定させることができ 引き込みピクチャから復号を行う場合であ ても通常の復号時と同一の画像を出力する とができる。これにより、リカバリポイン SEI中のフラグ「exact_match_flag」に、引き込み ピクチャから復号した場合に完全に正しく復 号できることを保障できているストリームで あることを示す値を設定することが可能とな る。

 なお、上記の説明では、復号対象ピクチ 以前のフレームがすべて両フィールドから る場合のルールを適用して参照インデック を決定しているが、本実施形態に係る参照 ンデックスの決定方法はこれに限らない。 号対象ピクチャ以前のフレームの状態によ ずに引き込みピクチャに割り当てる参照イ デックスが一意に決定されるような方法で れば、上記の実施形態に係る参照インデッ スの決定方法に含まれる。

 図9は、第2の実施形態に係る符号化装置1 構成図である。図6に示す構成の符号化装置 の構成と比較して、インデックス付加情報符 号化部44を更に備える点で異なる。以下、上 の実施形態に係る符号化装置と比較して異 る点を中心に説明する。

 図9のインデックス決定部43Aは、画像バン ク情報に基づいて予測に用いる画像に割り振 る参照インデックスを決定し、各フィールド に画像が存在するか否かを示す情報をインデ ックス付加情報符号化部44に与える。インデ クス付加情報符号化部44は、インデックス 定部43Aから受け取った情報を符号化して多 化部(MUX)42に与える。多重化部42は、係数、 クトル及びフィールドの状態を示す情報を 重化して送出する。

 インデックス決定部43Aは、上記の実施形 に係るインデックス決定方法とは異なり、 際に画像が存在するフィールドに対して参 インデックスを割り当てる。そして、各フ ールドに画像が存在するか否かを示す情報 、新たに定義するSEI等により復号化装置2に 送信する。ここで、新たに定義するSEIを「イ ンデックス付加情報」と表記し、インデック ス付加情報とは、実際のフレームの構造すな わち各フィールドに画像が存在するか否かを 示す情報と定義する。

 図10は、第2の実施形態に係る復号化装置2 の構成図である。図7に示す構成の復号化装 と比較すると、図10に示すインデックス決定 部57Aには、画像バンク情報に加えてインデッ クス付加情報が入力されている点で異なる。 以下、上記の実施形態に係る復号化装置と比 較して異なる点を中心に説明する。

 図10に示すインデックス決定部57Aは、係 エントロピー復号化部51においてストリーム を復号化して得られたデータの中から取り出 したインデックス付加情報にしたがって、実 際に画像が存在するフィールドに対して参照 インデックスを割り振る。

 すなわち、復号化装置2はインデックス付 加情報を参照することにより各フィールドに 画像が存在するか否かの判断が可能であるた め、復号化装置2において引き込みピクチャ 割り当てる参照インデックスは、図9に示す 号化装置1においてその引き込みピクチャに 対して割り当てる参照インデックスと一致す ることとなる。

 図11は、第2の実施形態に係る参照インデ クスの決定方法を説明する図である。図8と 同様に、図11(a)に示す例においては、復号対 はフレーム#1のボトムフィールドの画像で り、引き込みピクチャはフレーム#1のトップ フィールドの画像である場合を例に説明する 。

 本実施形態においては、実際に画像が存 するフィールドに対してH.264標準で定義す ルールにしたがって参照インデックスを割 当てていく。符号化装置1及び復号化装置2は 、符号化装置1において生成したインデック 付加情報に基づいて各フィールドの状態を 識し、各予測用フィールド画像に対して参 インデックスを割り振っていく。

 上記の実施形態と異なり、実際のフィー ドの状態にしたがって参照インデックスを り振ることにより、引き込みピクチャであ フレーム#1のトップフィールドに割り当て れる参照インデックスは、フレーム#0のボト ムフィールドに画像が存在するか否かにより 異なることとなる。しかし、図11(b)に示すよ に、インデックス付加情報に各フィールド 状態が記載されているため、符号化装置1及 び復号化装置2のそれぞれにおいて決定され 参照インデックスを互いに一致させること できる。これにより、リカバリポイントSEI のフラグ「exact_match_flag」に、引き込みピク ャから復号した場合に完全に正しく復号で ることを保障できているストリームである とを示す値を設定することが可能となる。

 インデックス付加情報すなわち新たに定義 るSEIについて更に具体的に説明する。
 図12は、新たに定義するSEIのフォーマット 一例である。図12においては、H.264のシンタ クスの定義の記載方法にしたがって記載し いる。

 図12に示すように、新たに定義するSEIは フレームを構成する各フィールドの状態を す新たなSEI(インデックス付加情報)は、ピク チャ差分値情報(図12においては「diff_pic_num」 がこれに相当)及びフィールド状態情報(同図 おいては「field_status」がこれに相当)を含ん で構成される。

 ピクチャ差分値情報(diff_pic_num)は、符号 /復号化対象のピクチャと、フィールド情報 定の対象とされているピクチャとのフィー ドあるいはフレームの差分値を表す。

 フィールド状態情報(field_status)は、フィ ルドに画像が存在するか否かを表し、例え 、フィールド状態情報に「1」が設定されて る場合はそのフィールドに画像が含まれる とを表し、「0」が設定されている場合はそ のフィールドには画像が含まれていないこと を表す。

 なお、図12に示す例においては、ピクチャ 分値情報及びフィールド状態情報はフィー ドごとに設定している。
 図12に示す新たに定義されるSEIは、符号化 置1において設定されて、引き込みピクチャ 付加情報として復号化装置2に伝送される。 復号化装置2は、受信したストリームデータ 復号して付加情報を取り出し、取り出した 加情報に基づいて各予測用フィールド画像 割り振る参照インデックスを決定する。

 以下、上記の新たに定義するSEIにしたがっ 、符号化装置1及び復号化装置2のそれぞれ おいて各フィールドの使用状況を示す情報 設定する処理を説明する。
 図13は、図12に示すSEIを参照してフィールド 状態情報(field_status)を設定する処理を示した ローチャートである。

 まず、ステップS1で、上記のピクチャ差分 情報を設定する際の基準とする「PrevPicNum」 、H.264において定義する「CurrPicNum」と等し 値を設定する。
 ステップS2で、上記の「field_status_mode[i]」の 値がゼロに等しいか否かを判定する。field_sta tus_mode[i]にゼロが設定されている場合は、図1 2に示すSEIのシンタックスの終端であると判 し、処理を終了する。上記のfield_status_mode[i] 値がゼロでない場合は、ステップS3に進む。

 ステップS3で、図12に示すフォーマットの フィールド状態情報field_statusを参照し、ピク チャ番号PicNum(=PrevPicNum+diff_pic_num[i])が示すフ ールドが使用されている(画像が含まれる) 合は例えば「使用(used)」を表す値「1」を設 し、そのフィールドが使用されていない(画 像が含まれない)場合は例えば「未使用(not-use d)」を表す値「0」を設定する。

 ステップS3の処理は、予測用フィールド 像として選択されているフィールドの全て ついて実行される。すなわち、図12に示すSEI に含まれる選択状態情報field_status_mode[i]を参 し、そのフィールドが選択されたフィール であることを示す値「1」である間はステッ プS2及びステップS3の処理を繰り返す。

 以上説明したように、本実施形態に係る 号化装置1及び復号化装置2においては、新 に定義するSEIを参照して各フィールドに画 が含まれるか否かを判断して各装置におい 参照インデックスを決定する。このため、 カバリポイントSEIが付加されている引き込 ピクチャに割り振られる参照インデックス 値を、符号化装置1と復号化装置2において一 致させることができる。したがって、ランダ ムアクセス時の復号処理においてフィールド 間予測に用いる画像を確定させることができ 、ランダムアクセス時にそのリカバリポイン トSEIが付加されているピクチャから復号を行 っても、通常の復号時と同一の画像を出力す ることとなる。これにより、リカバリポイン トSEI中のフラグ「exact_match_flag」に、そのピ チャから復号した場合に完全に正しく復号 きていることを保障できているストリーム あることを示す値を設定することが可能と る。