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Patent Searching and Data


Title:
MULTIAXIS WORKING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028329
Kind Code:
A1
Abstract:
A tool holding unit (20) includes a turntable (21c) for holding a cutting tool (2) so that the edge (2a) of the cutting tool (2) may be positioned on the extension of the rotation axis (a) of the tool holding unit (20), and a turntable (22b) for holding the cutting tool (2) so that the edge (2a) of the cutting tool (2) may be positioned on the extension of a rotation axis (b). As a result, the edge of the cutting tool need not be corrected in the direction of a working line, but the position of the edge can be changed.

Inventors:
MATSUDA HIROYUKI (JP)
HOSOE SHIGERU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064460
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 12, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KONICA MINOLTA OPTO INC (JP)
MATSUDA HIROYUKI (JP)
HOSOE SHIGERU (JP)
International Classes:
B23D5/00; B23Q1/48
Foreign References:
JPH06259124A1994-09-16
JPH04322927A1992-11-12
JPH01115501A1989-05-08
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Claims:
切削工具を保持した状態で互いに交差する3つ以上の回転軸のまわりに前記切削工具を回転させることができるとともに、前記3つ以上の回転軸の交点に前記切削工具の刃先を位置づける刃先位置駆動装置と、
前記切削工具を加工対象に対して相対的に変位させる位置駆動装置と、
を備えたことを特徴とする多軸加工機。
前記3つ以上の回転軸は、前記交点で互いに直交する3つの回転軸であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の多軸加工機。
前記刃先位置駆動装置は、前記3つの回転軸のまわりの前記切削工具の回転角度を180°以内とすることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の多軸加工機。
前記切削工具の軸心は、前記3つの回転軸のうち1つの回転軸に沿って配置されることを特徴とする請求の範囲第2項又は第3項に記載の多軸加工機。
前記刃先位置駆動装置は、前記切削工具の軸心を支持する前記1つの回転軸と交差する少なくとも1つの回転軸に関して、前記切削工具の軸心を挟む位置において両持ち状態で、前記切削工具を回転可能に支持することを特徴とする請求の範囲第4項に記載の多軸加工機。
前記刃先位置駆動装置は、前記1つの回転軸である第1回転軸のまわりに前記切削工具の軸心を支持する第1支持部と、前記第1回転軸と交差する第2回転軸のまわりに第1支持部を支持する第2支持部と、前記第1回転軸及び前記第2回転軸と交差する第3回転軸のまわりに第2支持部を支持する第3支持部とを備え、
前記第2支持部は、前記切削工具の軸心を挟む位置において両持ち状態で、前記第1支持部を支持することを特徴とする請求の範囲第5項に記載の多軸加工機。
前記回転軸は、静圧軸受けにより支持されていることを特徴とする請求の範囲第1項から第6項までのいずれか一項に記載の多軸加工機。
前記静圧軸受けは、油静圧軸受けであることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の多軸加工機。
Description:
多軸加工機

 本発明は、多軸加工機に関するもので、 由曲面の加工に適した多軸加工機に関する のである。

 多軸加工機として、ワークベンチと加工ヘ ドとを備え、ワークベンチは、ワークを鉛 軸や水平軸のまわり回転させることができ 加工ヘッドは、加工ツールをワークに対向 せて3軸方向に移動させることができるもの がある(特許文献1等参照)。このような多軸加 工機では、加工ツールをワークの被切削面に 対して縦方向(例えばY方向)に相対的に移動さ せつつ加工ツールを深さ方向(例えばX方向)に 進退させることで線状に切削を行う。次いで 、加工ツールをワークの被切削面に対して1 ッチだけ横方向(例えばZ方向)に相対的にず し、次いで、上記と同様に加工ツールを被 削面に対して縦方向に相対的に移動させる このような動作を繰り返すことにより、ワ ク上に任意の曲面を加工することができる この場合に、加工点の被切削面に対して、 工ツールの刃先部が最適な加工角度を維持 るように、加工ツールの姿勢を変更するこ が望ましい。

特開2005-74568号公報

 ところで、上記のような多軸加工機では 加工ツールの刃先部が最適な加工角度にな ようにワークベンチを回転させると、その 先部が加工点からずれてしまうので、刃先 を加工点に位置させるために、加工ツール 逆方向に移動させる作業を行わなければな ない。この作業は、各機械要素の作動を必 し、それだけ切削精度が低下するおそれが るばかりでなく、制御システムの補正を必 とし、制御システムが複雑になってしまう

 そこで、本発明は、加工ツール等の切削 具の刃先の姿勢を変更することができ、姿 の変更に際して刃先位置を補正する必要が い、換言すれば、制御システムを簡略にで る多軸加工機を提供することを目的とする

 上記課題を解決するため、本発明に係る 軸加工機は、(a)切削工具を保持した状態で いに交差する3つ以上の回転軸のまわりに切 削工具を回転させることができるとともに、 3つ以上の回転軸の交点に切削工具の刃先を 持する刃先位置駆動装置と、(b)切削工具を 工対象に対して相対的に変位させる位置駆 装置とを備えたことを特徴とする。

 上記多軸加工機においては、位置駆動装 が切削工具を加工対象に対して相対的に変 させるので、加工対象に所望の曲面加工を 工することができる。この際、刃先位置駆 装置によって切削工具をその刃先で交差す 3つ以上の回転軸のまわりに回転させること により、刃先の位置を維持したままで刃先の 姿勢を自在に変更することができる。これに より、刃先の加工角度の調整に伴って切削工 具の刃先の位置を調整することなく、刃先の 加工角度を維持することが可能になり、それ だけ切削精度を高めることができる。また、 制御システムの補正を必要としないので、制 御システムの簡略化が図れる。

 本発明の具体的な態様では、上記多軸加 機において、3つ以上の回転軸が、交点で互 いに直交する3つの回転軸であることを特徴 する。この場合、切削工具をその刃先で交 する3つの回転軸のまわりに回転させること でき、切削工具の刃先を任意の方向に向け ことができる。

 本発明の別の態様では、刃先位置駆動装 が、3つの回転軸のまわりの切削工具の回転 角度を180°以内とすることを特徴とする。こ 場合、切削工具の刃先を必要以上に回転さ ない機構となる。

 本発明のさらに別の態様では、切削工具 軸心が、3つの回転軸のうち1つの回転軸に って配置されることを特徴とする。この場 、切削工具の軸心を基準とする切削工具の 勢調節が可能になる。なお、切削工具の軸 とは、切削工具の刃先を含む先端部におい 、刃先とこの刃先を含む切れ刃の略円弧中 とを結んだ線上に延びるものである。刃先 端に円弧部分が無く、鋭利な刃先の工具の 合は、刃先先端から根元側に向かって延び 1対の稜線間の二等分線を意味する。

 本発明のさらに別の態様では、刃先位置 動装置が、切削工具の軸心を支持する上述 1つの回転軸と交差する少なくとも1つの回 軸に関して、切削工具の軸心を挟む位置に いて両持ち状態で、切削工具を回転可能に 持する特徴とする。この場合、切削工具に かる力に対して、対称的な位置において両 ち状態で支持するので、支持剛性を大幅に 上させながらモーメントの発生を抑えられ 。

 本発明のさらに別の態様では、刃先位置 動装置が、上述の1つの回転軸である第1回 軸のまわりに切削工具の軸心を支持する第1 持部と、第1回転軸と交差する第2回転軸の わりに第1支持部を支持する第2支持部と、第 1回転軸及び第2回転軸と交差する第3回転軸の まわりに第2支持部を支持する第3支持部とを え、第2支持部が、切削工具の軸心を挟む位 置において両持ち状態で、第1支持部を支持 ることを特徴とする。この場合、第2支持部 みを両持ち状態の支持とすることができ、 3支持部等の大型化を回避できるとともに、 各回転軸の可動範囲を簡易に確保できる。よ って、刃先位置駆動装置の軽量で小型にでき 、切削工具の支持の剛性や安定性を高めるこ とができる。

 本発明のさらに別の態様では、回転軸が 静圧軸受けにより支持されていることを特 とする。この場合、切削工具を非常に高精 かつ滑らかに回転できるので、高精度な切 加工が実現でき、自由曲面などの高精度の 写光学面や光学面を創成できる。

 本発明のさらに別の態様では、静圧軸受 が、油静圧軸受けであることを特徴とする 油静圧軸受けは、静圧軸受けの中でも、剛 が容易に高くでき、かつ、ダンピング特性 良いので、小型の割に滑らかで揺らぎなく 精度かつ高剛性に切削工具を回転させるこ ができて、より高精度で自由度の大きな転 光学面等の切削加工が可能になる。特に、 数の回転軸が重畳した軸構成の多軸加工機 場合、各回転軸の剛性を高め高精度な運動 御を実現することが特に求められ、その目 において、油静圧軸受けは、空気軸受けな 比較して適している。

本発明に係る多軸加工機の第1実施形態 を示した概念的な斜視図である。 本発明に係る多軸加工機の制御ブロッ 図である。 図1の多軸加工機における切削工具のY 向への姿勢変更を示した説明図である。 図1の多軸加工機における切削工具のX 向への姿勢変更を示した説明図である。 曲面加工の一例を示した斜視図である 図3に対応する比較例を説明する斜視図 である。 図1の軸加工機の変形例を示した平面図 である。 第2実施形態の多軸加工機の要部を示し た概念的な斜視図である。 第3実施形態の多軸加工機の要部を示し た概念的な斜視図である。

符号の説明

 2…切削工具
 2a…刃先
 10…ワーク保持部
 11…チャック
 12…昇降部材
 13…昇降装置
 20…工具保持部
 21…第1の工具回転装置
 28a…チャック
 21c…ターンテーブル
 22…第2の工具回転装置
 22a…昇降部材
 22b…ターンテーブル
 23…第1のステージ装置
 24…第2のステージ装置
 28…第3の工具回転装置
 28a…チャック
 30…制御装置
 31…ワーク位置調整部
 32…工具角度調整部
 61…センサ群
 DP…加工点
 DS…被切削面
 M1~M5,M7,M8…回転駆動装置
 RA…回転軸
 W…ワーク
 Wa…被加工面
 a,b,c…回転軸

 〔第1実施形態〕
 以下、本発明の第1実施形態に係る多軸加工 機を図面を用いて説明する。

 図1は、第1実施形態の多軸加工機を概念 に示した斜視図である。

 図1に示すように、この多軸加工機は、レ ンズ等の光学素子の光学面を成形するための 成形金型の成形面、転写光学面等の被加工面 を切削加工によって創製するための装置であ り、ベース1上にワーク保持部10と工具保持部 20とを備えている。

 ワーク保持部10は、加工対象であるワー Wを保持するチャック11と、モータを有し回 軸RAのまわり回転可能にチャック11を支持す 回転駆動装置M7と、回転駆動装置M7を支持し て回転駆動装置M7やチャック11とともに昇降 る昇降部材12と、昇降部材12をY方向に案内す る昇降駆動装置13とを備えている。なお、回 駆動装置M7は、ワークWの旋削を可能にする のである。

 昇降駆動装置13は、下端がベース1に立設 れてY方向に延びるとともに昇降部材12に摺 自在に嵌挿されたガイドポスト13aと、ベー 1に端部が回転可能に支持されてY方向へ向 て立設されるとともに昇降部材12に螺合され たスクリューロッド13bと、スクリューロッド 13bを正逆回転させる回転駆動装置M1とによっ 構成されている。なお、昇降部材12とガイ ポスト13aとの間には、昇降部材12の高精度の 摺動を可能にする軸受けが組み込まれている 。

 昇降駆動装置13では、回転駆動装置M1が一 方に回転駆動されると、スクリューロッド13b が一方に回転され、それに伴って昇降部材12 Y方向の正負一方に移動される。したがって 、昇降部材12に回転駆動装置M7及びチャック11 を介して固定されているワークWは、Y方向の 負一方に移動される。ここで、チャック11 固定されたワークWは、回転駆動機構M7の動 により、回転軸RAのまわりの任意の回転位置 に保持され、或いは、回転軸RAのまわりに所 の速度で回転させられる。

 なお、昇降駆動装置13は、円柱状のガイ ポスト13aに替えて、昇降部材12の中心部を貫 通する断面が矩形のガイドポストであっても よい。また、昇降駆動装置13において、スク ューロッド13bに替えて、表面にラックを形 したロッドを使用するとともに、昇降部材1 2に設置したピニオンを噛合させ、該ピニオ を昇降部材12に搭載したモータによって正逆 回転させるように構成してもよい。また、ベ ース1にシリンダを搭載し、シリンダのピス ンロッドの先端を昇降部材12に連結して構成 してもよい。

 工具保持部20は、第1の工具回転装置21と 第2の工具回転装置22と、第3の工具回転装置2 8とを備えており、これら工具回転装置21,22,28 は、切削工具2の刃先2aの姿勢を調節するため の刃先位置駆動装置となっている。第1の工 回転装置21は、切削工具2を回転軸aのまわり 回転させ、第2の工具回転装置22は、切削工 2を回転軸bのまわりに回転させ、第3の工具 転装置28は、切削工具2を回転軸cのまわりに 回転させる。回転軸a,b,cは、一点で交わるよ に互いに直交しており、回転軸a,b,cの交点 、切削工具2の先端すなわち刃先2aと一致し いる。なお、回転軸bは、Y方向に平行に延び 、回転軸a,cは、XZ面内で互いに直交した状態 保つ。

 第1の工具回転装置21は、第3の工具回転装 置28を介して切削工具2を支持しており、第3 工具回転装置28を先端に固定するアーム21bと 、アーム21bを支持するとともに回転軸aのま りに回転可能なターンテーブル21cと、ター テーブル21cの軸に軸を直結させ、それらの を介してターンテーブル21cを正逆回転する ータを備える回転駆動装置M2とによって構成 されている。

 ターンテーブル21cには、ターンテーブル2 1cの滑らかで高精度の回転を可能にする軸受 が組み込まれている。そして、ターンテー ル21cは、その回転軸aの延長線が、チャック 28aに取り付けられた切削工具2の刃先2aに接す るように設置されている。また、ターンテー ブル21cは、切削工具2の軸心が水平に配置さ る状態を中心として±90°の範囲で回転する これにより、刃先2aは、下向き90°を下限と 上向き90°を上限として、180°の範囲で縦方 の回転姿勢を変化させることができる。

 ターンテーブル21cに組み込まれている軸 けは、例えば油静圧軸受け等の静圧軸受け ある。この場合、切削工具2を回転軸aのま りに非常に高精度かつ滑らかに回転させる とができる。特に油静圧軸受けとした場合 剛性を容易に高くでき、かつ、ダンピング 性が良いので、ターンテーブル21cを小型に き、切削工具2を滑らかで揺らぎなく高精度 つ高剛性に回転させることができる。

 なお、ターンテーブル21cの回転機構は、 述の回転駆動装置M2に限られるものではな 。例えば、ターンテーブル21cに歯を周設す とともに、後述する支柱22aにピニオンおよ 該ピニオンを回転させるモータを設置し、 ニオンの歯をターンテーブル21cの歯に噛合 せ、ピニオンをモータによって回転させる とによっても、ターンテーブル21cの回転機 を実現できる。

 第2の工具回転装置22は、回転駆動装置M2 上部に支持する支柱22aと、支柱22aを支持す とともに回転軸bのまわりに回転可能なター テーブル22bと、ターンテーブル22bの軸に軸 直結させ、それらの軸を介してターンテー ル22bを正逆回転するモータを備える回転駆 装置M3とによって構成されている。

 ターンテーブル22bには、ターンテーブル2 2bの滑らかで高精度の回転を可能にする軸受 が組み込まれている。そして、ターンテー ル22bは、その回転軸bの延長線が、チャック 28aに取り付けられた切削工具2の刃先2aに接す るように設置されている。また、ターンテー ブル21cは、切削工具2の軸心がYZ面内に配置さ れる状態を中心として±90°の範囲で回転する 。これにより、刃先2aは、180°の範囲で横方 の回転姿勢を変化させることができる。

 ターンテーブル22bに組み込まれている軸 けは、例えば油静圧軸受け等の静圧軸受け ある。

 なお、ターンテーブル22bの回転機構は、 述の回転駆動装置M3に限られるものではな 。例えば、ターンテーブル22bに歯を周設す とともに、後述する第1のステージ装置23の 体にピニオンおよび該ピニオンを回転させ モータを設置し、ピニオンの歯をターンテ ブル21cの歯に噛合させ、ピニオンをモータ よって回転させることによっても、ターン ーブル22bの回転機構を実現できる。

 第3の工具回転装置28は、切削工具2を着脱 可能に取り付けるチャック28aと、モータを有 し回転軸cのまわり回転可能にチャック28aを 持する回転駆動装置M8とを備える。回転駆動 装置M8は、チャック28aの滑らかで高精度の回 を可能にする軸受けが組み込まれている。 して、チャック28aは、切削工具2の姿勢や刃 先2aの位置を調整できるようになっており、 転軸cが切削工具2の軸心に平行になるよう 調整できる。なお、チャック28aに固定され 切削工具2は、回転駆動機構M8の動作により 回転軸cのまわりの任意の回転位置に保持さ る。ただし、この場合、切削工具2を必要以 上に回転させないようにしている。つまり、 回転駆動機構M8は、切削工具2を軸心のまわり に180°の範囲で回転させることができる。

 回転駆動装置M8に組み込まれている軸受 は、例えば油静圧軸受け等の静圧軸受けで る。

 さらに、工具保持部20は、第1のステージ 置23と第2のステージ装置24とを備えている 第1のステージ装置23は、ターンテーブル22b 支柱22a、回転駆動装置M2、ターンテーブル21c 、アーム21b、回転駆動装置M8、及びチャック2 8aを介して、切削工具2をX方向に移動させ、 2のステージ装置24は、ターンテーブル22b等 介して、切削工具2をZ方向に移動させる。

 第1のステージ装置23は、回転駆動装置M3 保持する移動ブロック23aと、移動ブロック23 aをX方向に案内するガイドレール23bを上面に えた枠体23cと、移動ブロック23aの端面に、X 方向に延設させたラックロッド23dと、枠体23c に設置され、軸端にピニオン23eを設け正逆回 転可能なモータを備える回転駆動装置M4とに って構成されている。ガイドレール23bには 移動ブロック23aの滑らかで高精度の摺動を 能にする軸受けが組み込まれている。そし 、この第1のステージ装置23では、ピニオン2 3eがラックロッド23dのラックに噛合されてい 。この第1のステージ装置23では、回転駆動 置M4を駆動させると、ピニオン23eが一方に 転され、それによって、ラックロッド23dがX 向一方に移動され、移動ブロック23aがガイ レール23bに案内されてX方向に移動され、結 果的にターンテーブル22bがX方向に移動され 。

 なお、第1のステージ装置23におけるター テーブル22bのX方向への案内機構は、枠体23c に一本のガイドレールを設置し、該ガイドレ ールを跨ぐようにて移動ブロック23aを設置さ せて構成してもよい。また、ラックロッド23d に替えてスクリューロッドを配設し、該スク リューロッドを移動ブロック23aに螺合させる とともに、枠体23cに設置したモータの軸をス クリューロッドに直結させることによって構 成し、モータによってスクリューロッドを回 転させ、それによって移動ブロック23dを移動 させるようにしてもよい。また、枠体23cにシ リンダを設置し、該シリンダのピストンロッ ド先端を移動ブロック23aに連結し、シリンダ によって移動ブロック23aを移動させるように してもよい。

 第2のステージ装置24は、ベース1に設置さ れ、枠体23cをZ方向に案内するガイドレール24 aと、枠体23cに螺合貫通させたスクリューロ ド24bと、スクリューロッド24bを正逆回転さ る回転駆動装置M5とによって構成されている 。ガイドレール24aには、枠体23cの滑らかで高 精度の摺動を可能にする軸受けが組み込まれ ている。そして、この第2のステージ装置24で は、回転駆動装置M5を一方に回転駆動させる 、スクリューロッド24bが一方に回転され、 れによって、枠体23cすなわち移動ブロック2 3a及びターンテーブル22bがZ方向に移動される 。

 なお、第2のステージ装置24における枠体2 3c及びターンテーブル22bのZ方向への案内機構 は、ベース1に一本のガイドレールを設置し 該ガイドレールを跨ぐようにて枠体23cを設 させて構成してもよい。また、スクリュー ッド24bに替えてラックロッドを配設し、該 ックロッドの端部を枠体23cに回転自在に連 させるとともに、ベース1にピニオンおよび ピニオンを回転させるモータを設置して構 し、モータによってピニオンを回転し、該 ニオンを介してラックロッドをZ方向に移動 させ、それによって枠体23cをZ方向に移動さ るようにしてもよい。また、ベース1にシリ ダを設置し、該シリンダのピストンロッド 端を枠体23cに連結し、シリンダによって枠 23cやターンテーブル22bをZ方向に移動させる ようにしてもよい。

 以上説明したように、昇降駆動装置13と 第1のステージ装置23と、第2のステージ装置2 4とは、切削工具2をワークWに対して相対的に 変位させる位置駆動装置として機能している 。

 図2は、図1に示す多軸加工機の制御系を 明するブロック図である。この制御系にお て、制御装置30には、昇降駆動装置13、工具 持部20、第1及び第2のステージ装置23,24等を 作させる回転駆動装置M1~M5,M7,M8と、回転駆 装置M1~M5,M7,M8の動作状態や切削工具2の位置 角度を検出することができるエンコーダそ 他のセンサ群61とが接続されている。制御装 置30には、ワーク位置調整部31と工具角度調 部32とが設けられており、ワーク位置調整部 31は、昇降駆動装置13、第1及び第2のステージ 装置23,24等の動作を制御して、ワークWに対す る切削工具2の刃先2aの位置調整を可能にして いる。また、工具角度調整部32は、工具保持 20等の動作を制御して、切削工具2の刃先2a 角度状態を3次元で調整できるようになって る。

 以下、実施形態の多軸加工機において、 御装置30の制御下で行われる具体的な切削 工について説明する。この多軸加工機では ワークWがワーク保持部10のチャック11に装着 される。そして、制御装置30を構成するワー 位置調整部31によって被加工面Waが正しい位 置に配置されるように設定される。また切削 工具2は、工具保持部20のチャック28aに装着さ れる。その際、切削工具2は、制御装置30を構 成する工具角度調整部32によってその刃先2a ワークWの被加工面Waのうち加工点における 切削面に対して所望の角度をもつように、 つ、ターンテーブル21cの回転軸aとターンテ ブル22bの回転軸bとチャック28aの回転軸cと 直交する点に合致するように位置設定され 。

 そして、昇降駆動装置13の回転駆動装置M1 を駆動することによって、ワークWをY方向に り移動させ、回転駆動装置M5を駆動するこ によって切削工具2の刃先2aをワークWの被加 面Waに付き当て、さらに、所望とする切込 量移動させる。すると、ワークWは、連続的 Y方向一方(例えば、上方)に移動され、切削 具2は、加工しようとするワークWの被加工 Waの形状(例えば、湾曲線)に対応させて連続 にZ方向に前後される。

 この切削作業においては、ワークWの被加 工面Waのうち例えばY方向に沿った湾曲線に対 して、切削工具2の刃先2aが最適な加工角度を 維持するように、切削工具2の姿勢を変更す 必要がある。切削工具2の姿勢の変更は、第1 の工具回転装置21の回転駆動装置M2や第2の工 回転装置22の回転駆動装置M3等を駆動するこ とによって行なわれる。その際、切削工具2 刃先2aは、図3に示すように、例えば回転軸a 中心として回転されるので、切削工具2の刃 先2aの位置はY方向にずれることなく、同一点 で加工角度が変更される。つまり、切削工具 2の刃先2aの角度を回転駆動装置M2等によって 接的に調整でき、加工点DPにおける被切削 に対して切削工具2の刃先2aの傾斜を所望の 態に調整できる。

 ワークWの被加工面Waが最上位に達すると 回転駆動装置M5によって枠体23cがZ方向後方 移動され、それによって切削工具2の刃先2a ワークWの被加工面Waから離反される。次い 、回転駆動装置M1によって昇降部材12がY方 下方に移動され、それによってワークWの被 工面Waを最下位になるように復帰させる。 ぼ同時に、回転駆動装置M4によって移動ブロ ック23aがX方向一方に1ピッチだけ移動される その際、ワークWの被加工面WaがXZ面で湾曲 る場合には、ワークWの被加工面Waの湾曲線 対して、切削工具2の刃先2aが最適な加工角 を維持するように、切削工具2の姿勢を変更 る必要がある。切削工具2の姿勢の変更は、 第2の工具回転装置22の回転駆動装置M3や第3の 工具回転装置28の回転駆動装置M8を駆動する とによって行なわれる。その際、切削工具2 刃先2aは、図4に示すように、例えば回転軸b を中心として回転されるので、切削工具2の 先2aの位置はX方向にずれることなく、同一 で加工角度が変更される。つまり、切削工 2の刃先2aの角度を回転駆動装置M2,M3,M8によっ て直接的に調整でき、加工点DPにおける被切 面に対して切削工具2の刃先2aの傾斜を所望 状態に調整できる。

 図5は、図1の多軸加工機による加工例を す斜視図である。この場合、切削工具2をワ クWの被加工面Waに対して2次元的に移動させ てトーリック面等を加工しているが、被加工 面Wa上の各湾曲線Lにおいて切削工具2の刃先2a を被加工面Waに対して常に所望の角度(具体的 には例えば垂直)に保つことができる。

 図6(A)及び図6(B)は、図3に対応する比較例 説明する斜視図であり、従来型の多軸加工 を用いた加工工程を示している。ワークWを 加工に際して、切削工具202の刃先202aが最適 加工角度になるようにすることが望ましい ところが、従来型の多軸加工機では、例え 刃先202aの軸まわりの回転姿勢を調節したい 合、ワークW側の回転機構を利用することに なる。具体的には、例えば図6(A)に示す配置 ワークWの場合、これをそれ自体の回転軸α まわりに回転させて、例えば図6(B)に示す配 とする。しかしながら、ワークWを回転軸α まわりに回転させると、ワークW上の加工点 DPも回転軸αのまわりに回転するので、刃先20 2aが加工点DPに対して位置ずれした状態とな てしまう。このような位置ずれを解消する めには、不図示の直線軸を利用して切削工 202を相対的に並進移動させることにより加 点の位置補正を行う必要があった。このよ な位置補正は、各機械要素の作動を必要し それだけ切削精度が低下するばかりでなく 補正の演算処理等を必要とし、制御システ が複雑になってしまう。

 図7は、本実施形態に係る多軸加工機の変 形例を示した概念的な斜視図である。この場 合、切削工具2によって厚めの切削を横方向 なわちX方向に行っている。図面では、誇張 て表現しているが、切削工具2の刃先2aは、 加工面Wa上の加工点DPにおける被切削面DSに 接する面になっており、尖端102aに対応する ものとなっていない。この場合も、切削工具 2の刃先2aの角度を図1に例示する回転駆動装 M2,M3,M8によって直接的に調整できる。

 〔第2実施形態〕
 以下、図面を参照して、本発明に係る第2実 施形態の多軸加工機について説明する。なお 、第2実施形態の多軸加工機は、第1実施形態 多軸加工機を変形したものであり、特に説 しない部分については、第1実施形態の多軸 加工機と同様であるものとする。

 図8は、第2実施形態の多軸加工機の要部 示す斜視図である。第1の工具回転装置421は 第3の工具回転装置28を支持するとともに回 軸aのまわりに回転可能なコの字状の可動部 材421cと、可動部材421cの一方の軸に軸を直結 せ、それらの軸を介して可動部材421cを正逆 回転するモータを備える回転駆動装置M2と、 動部材421cの他方の軸を支持する軸受部421d によって構成される。回転駆動装置M2と軸受 部421dとは、支持部材422a,422aを介して第2の工 回転装置22のターンテーブル22b上に支持・ 定されている。この場合、第3の工具回転装 28は、第1支持部として回転軸cのまわりに切 削工具2の軸心を支持する。また、第1の工具 転装置421は、第2支持部として回転軸aのま りに第3の工具回転装置28を支持する。さら 、第2の工具回転装置22は、第3支持部として 転軸bのまわりに第1の工具回転装置421を支 する。この際、第1の工具回転装置421のみが 削工具2を両持ち状態で支持とすることにな り、第2の工具回転装置22の大型化を回避でき るとともに、各回転軸a,b,cの可動範囲を簡易 確保できる。なお、第2の工具回転装置22と 3の工具回転装置28とについては、片持ち支 となっており、支持機構の軽量化や各回転 b,cのまわりの可動範囲確保が比較的容易に っている。

 〔第3実施形態〕
 以下、図面を参照して、本発明に係る第3実 施形態の多軸加工機について説明する。なお 、第3実施形態の多軸加工機は、第1実施形態 多軸加工機を変形したものであり、特に説 しない部分については、第1実施形態の多軸 加工機と同様であるものとする。

 図9は、第3実施形態の多軸加工機の要部 示す斜視図である。第2の工具回転装置522は 第1の工具回転装置521を支持するターンテー ブル22bと、ターンテーブル22b上に立設されタ ーンテーブル22bとともに回転軸bのまわりに 転可能なL字状の支持部材522aと、ターンテー ブル22bの一方の軸に軸を直結させ、それらの 軸を介してターンテーブル22bを正逆回転する モータを備える回転駆動装置M3と、支持部材5 22aの他方の軸を支持する軸受部522dとによっ 構成される。第1の工具回転装置521は、第3の 工具回転装置28を支持するとともに回転軸aの まわりに回転可能なLの字状の可動部材521cと 可動部材521cの軸に軸を直結させ、それらの 軸を介して可動部材521cを正逆回転するモー を備える回転駆動装置M2とによって構成され る。回転駆動装置M2は、支持部材522cを介して 第2の工具回転装置522のターンテーブル22b上 支持・固定されている。この場合、第3の工 回転装置28は、第1支持部として回転軸cのま わりに切削工具2の軸心を支持する。また、 1の工具回転装置521は、第2支持部として回転 軸aのまわりに第3の工具回転装置28を支持す 。さらに、第2の工具回転装置522は、第3支持 部として回転軸bのまわりに第1の工具回転装 521を支持する。この際、第2の工具回転装置 522のみが切削工具2を両持ち状態で支持とす ことになる。なお、第1の工具回転装置521と 3の工具回転装置28とについては、片持ち支 となっている。

 以上、実施形態に即して本発明を説明し が、本発明は、上記実施形態に限定される のではない。例えば、上記実施形態では、 削工具2をX方向やZ方向へ移動するようにし いるが、ワークWをX方向やZ方向へ移動させ ことができる。また、上記実施形態では、 ークWをY方向へ移動するようにしているが 切削工具2をY方向へ移動させることができる 。

 また、上記実施形態では、切削工具2をR イトすなわち円形の先端としているが、加 対象に応じて、半円形のバイトや、尖端の イトをチャック28aに固定することができ、 れら半円形バイトや、尖端バイトの刃先の 加工面Waに対する角度を直接的に正確に調整 できる。

 また、上記実施形態では、切削工具2が静 止しているものとして説明したが、切削工具 2を振動切削型の工具とすることもできる。 まり、工具保持部20に切削工具2に振動を付 する切削振動ユニットを設置する。この場 、切削工具2の刃先2aが高速で振動するが、 1の多軸加工機によって、刃先2aの被加工面Wa に対する角度を直接的に正確に調整できる。

 また、上記実施形態では、切削工具2の刃 先2aの角度を回転駆動装置M2,M3,M8によって3つ 回転軸a,b,cのまわりに回転させているが、 れら回転軸a,b,cのうち2つの回転軸のまわり 切削工具2を回転させることができ、この場 も、ある程度の自由度で刃先2aの角度を調 できる。さらに、4つ以上の回転軸のまわり 切削工具2の刃先2aの角度を回転させること できる。

 また、上記実施形態では、切削工具2の軸 心に回転軸a,bを直交させているが、回転軸a,b は切削工具2の軸心に直交させる必要はなく 両回転軸a,bを切削工具2の軸心に対し直交し い状態とすることもできる。