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Patent Searching and Data


Title:
NAVIGATION SYSTEM AND POINT SELECTING METHOD USING MAP PRINT MEDIUM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/143252
Kind Code:
A1
Abstract:
A readout device (3) of a navigation system (1) reads out a pattern (14) printed over a map (12) in a map print medium (2). A first generating means (49) generates partial information (39) checked against part of attribute information from information indicating the position on the medium surface generated on the basis of the reading of the pattern (14) by the read out device (3). A second generating means (50) generates supplementary information (40) capable of extracting the position information of one point from a point database (42) by being combined with the partial information (39). An extraction means (52) extracts the position information of the point associated with the attribute information matching a search condition (41) under which the partial information (39) is combined with the supplementary information (40) from the point database (42). The point in the map read out by a readout device is allowed to be identified without adding any particular restriction to the map of a map print medium such as an atlas.

Inventors:
YUKIZAKI SAYURI (JP)
YOSHIKAWA SATOSHI (JP)
AKETAGAWA YUICHI (JP)
YOKOYAMA YASUTOSHI (JP)
TSURUMI ATSUSHI (JP)
SUGA KUNIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059233
Publication Date:
November 27, 2008
Filing Date:
May 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KENWOOD CORP (JP)
YUKIZAKI SAYURI (JP)
YOSHIKAWA SATOSHI (JP)
AKETAGAWA YUICHI (JP)
YOKOYAMA YASUTOSHI (JP)
TSURUMI ATSUSHI (JP)
SUGA KUNIHIRO (JP)
International Classes:
G01C21/00; G08G1/0969; G09B29/00; G09B29/10
Foreign References:
JP2004046424A2004-02-12
JPH07103785A1995-04-18
JP2000292196A2000-10-20
JPH0572973A1993-03-26
US5646856A1997-07-08
EP1491861A12004-12-29
Attorney, Agent or Firm:
OKABE, Masao et al. (Fuji Bldg.2-3, Marunouchi 3-chome,Chiyoda-k, Tokyo 05, JP)
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Claims:
 媒体面上の位置を示す情報へ変換可能なパターンが地図と重ねて印刷される地図印刷媒体と、
 上記パターンを読み取る読取機器と、
 上記地図中の各地点の経路探索に用いる位置情報に対して、それぞれの地点に固有の属性情報であって地域毎に共通する情報を含むものが対応付けられた地点データベースと、
 上記読取機器による上記パターンの読み取りに基づいて生成される媒体面上の位置を示す情報から、上記属性情報の上記地域毎に共通する情報と照合される部分情報を生成する第一生成手段と、
 上記部分情報と結合されることで上記地点データベースを用いた地点抽出処理より1つの地点の位置情報を抽出することが可能な補完情報を生成する第二生成手段と、
 上記部分情報に上記補完情報を結合させた探索条件と合致する属性情報に対応付けられた地点の位置情報を上記地点データベースから抽出する抽出手段と、
 を有することを特徴とするナビゲーションシステム。
 前記地点データベースが記憶する地点に固有の属性情報は、番地を含む住所であり、
 前記第一生成手段は、前記読取機器による前記パターンの読み取りに基づいて生成される媒体面上の位置を示す情報に対して、各地点の住所の町名までの分類が対応付けられた変換データベースを用いて、住所の番地を除く部分からなる前記部分情報を生成し、
 前記第二生成手段は、前記抽出手段において住所の番地と照合される前記補完情報を生成すること、
 を特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
 前記第二生成手段は、前記読取機器の軌跡に対する文字認識処理により、前記補完情報を生成すること、を特徴とする請求項2記載のナビゲーションシステム。
 前記部分情報により特定される地点を含む地図、並びに前記部分情報および前記補完情報により特定される地点を含む地図を呈示する呈示手段を有すること、を特徴とする請求項1から3の中のいずれか1項記載のナビゲーションシステム。
 前記地図印刷媒体には、地図範囲と文字入力範囲とが媒体面を分けて設けられ、
 前記読取機器によるパターンの読み取りに基づいて生成される媒体面上の位置を示す情報が上記地図範囲および上記文字入力範囲の中のいずれに属するかを判断する判断手段を有し、
 前記第一生成手段は、上記判断手段により上記媒体面上の位置を示す情報が上記地図範囲内であると判断された場合に、その媒体面上の位置を示す情報から前記部分情報を生成し、
 前記第二生成手段は、上記判断手段により上記媒体面上の位置を示す情報が上記文字入力範囲内であると判断された場合に、その媒体面上の位置を示す情報から前記補完情報を生成すること、
 を特徴とする請求項4記載のナビゲーションシステム。
 前記第二生成手段は、前記判断手段により前記媒体面上の位置を示す情報が前記文字入力範囲内であると判断された場合であって、さらに前記第一生成手段により前記部分情報が生成されているときに、その媒体面上の位置を示す情報から前記補完情報を生成し、
 前記抽出手段は、前記第二生成手段により前記補完情報が生成された場合に、前記探索条件と合致する地点の位置情報を抽出すること、
 を特徴とする請求項5記載のナビゲーションシステム。
 地図印刷媒体に印刷された地図中の各地点の経路探索に用いる位置情報に対して、それぞれの地点に固有の属性情報であって地域毎に共通する情報を含むものが対応付けられた地点データベースから、地点を選択する方法であって、
 媒体面上の位置を示す情報へ変換可能なパターンが地図と重ねて印刷される地図印刷媒体を読取機器により読み取るステップと、
 上記読取機器による上記パターンの読み取りに基づいて生成される媒体面上の位置を示す情報から、上記属性情報の上記地域毎に共通する情報と照合される部分情報を生成するステップと、
 上記部分情報と結合されることで上記地点データベースを用いた地点抽出処理より1つの地点の位置情報を抽出することが可能な補完情報を生成するステップと、
 上記部分情報に上記補完情報を結合させた探索条件と合致する属性情報に対応付けられた地点の位置情報を上記地点データベースから抽出するステップと、
 を有することを特徴とする地図印刷媒体を用いた地点の選択方法。
Description:
ナビゲーションシステムおよび 図印刷媒体を用いた地点の選択方法

 本発明は、ナビゲーションシステムおよ 地図印刷媒体を用いた地点の選択方法に関 る。

 特許文献1は、目的地等の位置情報に基づ いて経路を判断する推奨経路探索手段と、こ の推奨経路探索手段により判断された経路を 表示する経路表示手段とを備えてユーザを目 的地へと誘導する経路誘導装置を具備するナ ビゲーションシステムを開示する。このナビ ゲーションシステムでは、位置指示装置がシ ート状の地図表示手段を読み取り、経路誘導 装置が位置指示装置からの位置情報を受信す る。また、位置情報提供手段は、位置情報提 供層に印刷されたドットパターンによって、 地図シート上におけるペン先部の位置情報を 提供する。

特開2003-287432号公報(特許請求の範囲、図 5、段落0037など)

 ナビゲーションシステムにおいて、ルー 探索をする場合、目的地やその途中の立ち り地などの地点を選択する必要がある。こ 地点選択のために、ユーザは、表示地図中 地点などをタッチパネルにより選択したり 所望の地点の住所や電話番号などをリモコ 操作により入力したり、所望の施設名など 音声により入力したりする。そして、ナビ ーションシステムは、選択された地点の情 を探索条件として用いて地図データベース 探索し、ユーザが望む地点の緯度経度値を て、その地点を用いた案内経路を探索する

 しかしながら、所望の地点の地図を表示 せるためには、ユーザは、表示地図の縮尺 切り替える操作や表示範囲を切り替える操 をする必要がある。特に、個人宅などの所 地を選択する場合、ユーザは事前にその所 地を正確に知る必要があり、しかも、その 在地を表示するまでの操作が煩雑となる。 た、地点の住所、施設名などを入力する場 、ユーザはその住所のすべての正確な漢字 づりや施設の正式なフルネームなどを知る 要がある。

 そこで、特許文献1にあるように、地図シ ートなどの地図印刷媒体に媒体面上の位置を 示す情報へ変換可能なパターンを印刷し、位 置情報提供手段などの読取機器によりこのパ ターンを読み取り、これにより読取機器が読 み取った地図中の地点を特定することが考え られる。この場合、ユーザは、地図印刷媒体 において地点を選択することにより、所望の 地点を正しく且つ簡単に選択することが可能 となる。ユーザは、地図の縮尺を切り替える 操作をしたり、表示範囲を切り替える操作を したり、その住所のすべての漢字つづりを入 力したり、施設の正式なフルネームを入力し たりする必要がない。

 しかしながら、読取機器が読み取った地 中の地点を特定可能とするためには、その 提として、地図印刷媒体においてユーザが 択したい各地点が他の地点と区別できるよ に印刷されていなければならない。また、 図印刷媒体に対して印刷可能なパターンの 刷サイズや読取機器によるパターンの読取 解能にも限界があるため、各地点は、それ れに対応するパターンが読取機器により読 可能となるサイズあるいはそれ以上のサイ により、地図印刷媒体に印刷されていなけ ばならない。その結果、読取機器により読 取られる地図印刷媒体においては、印刷可 な地図の縮尺の小ささに限界が生じる。た えば地点を番地レベルで細かく特定可能と るためには、地図の縮尺を2万5000分の1ある はそれより大きくする必要がある。読取機 により読み取られる地図印刷媒体は、ある 尺以上に小さい縮尺の地図を印刷すること できない。

 本発明は、地図帳などの地図印刷媒体の 図に対して特段の制限を加えることなく、 取機器が読み取った地図中の地点を特定可 なナビゲーションシステムおよび地図印刷 体を用いた地点の選択方法を得ることを目 とする。

 本発明に係るナビゲーションシステムは 媒体面上の位置を示す情報へ変換可能なパ ーンが地図と重ねて印刷される地図印刷媒 と、パターンを読み取る読取機器と、地図 の各地点の経路探索に用いる位置情報に対 て、それぞれの地点に固有の属性情報であ て地域毎に共通する情報を含むものが対応 けられた地点データベースと、読取機器に るパターンの読み取りに基づいて生成され 媒体面上の位置を示す情報から、属性情報 地域毎に共通する情報と照合される部分情 を生成する第一生成手段と、部分情報と結 されることで地点データベースを用いた地 抽出処理より1つの地点の位置情報を抽出す ることが可能な補完情報を生成する第二生成 手段と、部分情報に補完情報を結合させた探 索条件と合致する属性情報に対応付けられた 地点の位置情報を地点データベースから抽出 する抽出手段と、を有するものである。

 本発明に係るナビゲーションシステムは 上述した発明の構成に加えて以下の特徴を するものである。すなわち、地点データベ スが記憶する地点に固有の属性情報は、番 を含む住所である。そして、第一生成手段 、読取機器によるパターンの読み取りに基 いて生成される媒体面上の位置を示す情報 対して、各地点の住所の町名までの分類が 応付けられた変換データベースを用いて、 所の番地を除く部分からなる部分情報を生 する。また、第二生成手段は、抽出手段に いて住所の番地と照合される補完情報を生 する。

 本発明に係るナビゲーションシステムは 上述した発明の各構成に加えて以下の特徴 有するものである。すなわち、第二生成手 は、読取機器の軌跡に対する文字認識処理 より、補完情報を生成する。

 本発明に係るナビゲーションシステムは 上述した発明の各構成に加えて以下の特徴 有するものである。すなわち、ナビゲーシ ンシステムは、さらに、部分情報により特 される地点を含む地図、並びに部分情報お び補完情報により特定される地点を含む地 を呈示する呈示手段を有する。

 本発明に係るナビゲーションシステムは 上述した発明の各構成に加えて以下の特徴 有するものである。すなわち、地図印刷媒 には、地図範囲と文字入力範囲とが媒体面 分けて設けられる。ナビゲーションシステ は、さらに、読取機器によるパターンの読 取りに基づいて生成される媒体面上の位置 示す情報が地図範囲および文字入力範囲の のいずれに属するかを判断する判断手段を する。そして、第一生成手段は、判断手段 より媒体面上の位置を示す情報が地図範囲 であると判断された場合に、その媒体面上 位置を示す情報から部分情報を生成する。 た、第二生成手段は、判断手段により媒体 上の位置を示す情報が文字入力範囲内であ と判断された場合に、その媒体面上の位置 示す情報から補完情報を生成する。

 本発明に係るナビゲーションシステムは 上述した発明の各構成に加えて以下の特徴 有するものである。すなわち、第二生成手 は、判断手段により媒体面上の位置を示す 報が文字入力範囲内であると判断された場 であって、さらに第一生成手段により部分 報が生成されているときに、その媒体面上 位置を示す情報から補完情報を生成する。 た、抽出手段は、第二生成手段により補完 報が生成された場合に、探索条件と合致す 地点の位置情報を抽出する。

 本発明に係る地図印刷媒体を用いた地点 選択方法は、地図印刷媒体に印刷された地 中の各地点の経路探索に用いる位置情報に して、それぞれの地点に固有の属性情報で って地域毎に共通する情報を含むものが対 付けられた地点データベースから、地点を 択する方法である。そして、この地点の選 方法は、媒体面上の位置を示す情報へ変換 能なパターンが地図と重ねて印刷される地 印刷媒体を読取機器により読み取るステッ と、読取機器によるパターンの読み取りに づいて生成される媒体面上の位置を示す情 から、属性情報の地域毎に共通する情報と 合される部分情報を生成するステップと、 分情報と結合されることで地点データベー を用いた地点抽出処理より1つの地点の位置 情報を抽出することが可能な補完情報を生成 するステップと、部分情報に補完情報を結合 させた探索条件と合致する属性情報に対応付 けられた地点の位置情報を地点データベース から抽出するステップと、を有する。

 本発明では、読取機器の読み取りに基づ て得られる情報を加工して、地図中の読取 点を詳細に特定する情報を生成することに り、地図帳などの地図印刷媒体の地図に対 て特段の制限を加えることなく、読取機器 読み取った地図中の地点を特定することが きる。

図1は、本発明の実施の形態に係るカー ナビゲーションシステムを示すシステム構成 図である。 図2は、図1中の地図帳の1枚の紙面を示 説明図である。 図3は、図1のカーナビゲーションシス ムの詳細な構成を示すブロック図である。 図4は、図2中の変換テーブルのデータ 造の一例を示す説明図である。 図5は、図3中の住所データベースのデ タ構造の一例を示す説明図である。 図6は、図2中のナビゲーション本体に る地点選択処理の流れを示すフローチャー である。 図7は、図2中の地点を電子ペンにより 択した場合に、表示デバイスに表示される 図画面の一例を示す図である。 図8は、図2中の番地記入エリアに番地 書き込んだ場合に、表示デバイスに表示さ る地図画面の一例を示す図である。 図9は、チェック欄が設けられた変形例 に係る地図帳の紙面を示す説明図である。

符号の説明

1 カーナビゲーションシステム(ナビゲーシ ンシステム)
2 地図帳(地図印刷媒体)
3 電子ペン(読取機器)
12 地図
14 ドットパターン(パターン)
32 表示デバイス(呈示手段)
38 変換テーブル(変換データベース)
39 部分データ(部分情報)
40 補完データ(補完情報)
41 探索条件データ(探索条件)
42 住所データベース(地点データベース)
49 変換部(第一生成手段、判断手段の一部)
50 文字認識部(第二生成手段、判断手段の一 )
52 地点抽出部(抽出手段)

 以下、本発明の実施の形態に係るナビゲ ションシステムおよび地図印刷媒体を用い 地点の選択方法を、図面に基づいて説明す 。なお、ナビゲーションシステムは、カー ビゲーションシステムを例に説明する。地 印刷媒体を用いた地点の選択方法は、カー ビゲーションシステムの動作の一部として 明する。

 図1は、本発明の実施の形態に係るカーナ ビゲーションシステム1を示すシステム構成 である。カーナビゲーションシステム1は、 数の地図が印刷された地図印刷媒体として 地図帳2と、地図12中の地点を選択するため 読取機器としての電子ペン3と、電子ペン3 通信可能なナビゲーション本体4と、を有す 。なお、ナビゲーション本体4は、車両に対 して固定的に設置されていても、着脱可能に 設置されていてもよい。

 図2は、図1中の地図帳2の1枚の紙面11を示 説明図である。図2(A)は、紙面11に印刷され 可視記事であり、図2(B)は、紙面11に印刷さ て電子ペン3により読取可能なドットパター ン14である。

 図2(A)に示すように、地図帳2の紙面11の中 央には所定の地域を所定の縮尺(たとえば10万 分の1)で表した地図12が印刷されている。ま 、この地図12が印刷される地図範囲の下側に は、電子ペン3により番地などの数値を書き むための番地記入エリア(文字入力範囲)13が 刷されている。

 なお、図2(A)において、地図(地図範囲)12 中心部分の点線四角形は「東京都八王子市 川町」の範囲を示すものであり、×点は後述 するユーザが目的地に設定したい地点(の所 地)であり、番地記入エリア13中の文字列「29 67-3」は電子ペン3により書き込まれた番地で る。これら点線四角形、×点および文字列 、地図帳2に印刷されていない。

 この地図帳2の紙面11には、また、図2(B)に 示すように、複数のドットからなるドットパ ターン14が印刷される。ドットパターン14は たとえば赤外線を吸収するインクにより、 図12の下側に重ねて紙面11の全面にわたって 刷される。そして、このドットパターン14 、たとえば6×6個のドットにより、紙面11中 位置を示す情報としての座標値へ変換可能 ものである。この紙面11中の各位置を示す座 標値は、たとえば図2(B)での紙面11の左上角を 基準として、(x,y)により表される二次元の座 値である。

 なお、地図(地図範囲)12と番地記入エリア 13とは紙面11を分けて印刷されている。その め、地図(地図範囲)12と重なるドットから得 れる座標値の範囲と、番地記入エリア13と なるドットから得られる座標値の範囲とは いに重なることはない。座標値により、地 (地図範囲)12と番地記入エリア13とを判別す ことが可能である。

 図3は、図1のカーナビゲーションシステ 1の詳細な構成を示すブロック図である。

 電子ペン3は、図1に示すようにペン形状 ハウジングを有する。そして、このハウジ グ内に、赤外線LED(Light Emitting Diode)21、赤外 線カメラ22、通信I/F(Inter Face)23、これらが接 されるマイクロコンピュータ24、これらに 電する図示外のバッテリなどを有する。

 また、電子ペン3のマイクロコンピュータ 24は、時刻や経過時間などを計測するタイマ2 5、読取データ26などを記憶するメモリ27、図 外のCPU(Central Processing Unit)などを有する。C PUは、メモリ27に記憶される図示外のプログ ムを読み込んで実行する。これにより、電 ペン3のマイクロコンピュータ24には、座標 取部28、送信部29などの機能が実現される。

 赤外線カメラ22は、たとえば赤外線用のCC D(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-Oxide  Semiconductor)センサであり、受光した赤外線 パターンデータをマイクロコンピュータ24へ 周期的に出力する。そして、赤外線LED21およ 赤外線カメラ22は、電子ペン3のペン先に向 て配設される。これにより、電子ペン3の赤 外線カメラ22は、赤外線LED21がペン先に向け 照射した赤外線の地図帳2の紙面11による反 光を受光し、そのペン先付近のドットパタ ン14を周期的に読取ることになる。

 座標読取部28は、赤外線カメラ22から周期 的に供給される各パターンデータを解析し、 各パターンデータにコード化されている読取 座標値を生成する。座標読取部28は、生成し 読取座標値に、タイマ25で計測される現在 刻を対応付けて、メモリ27に記憶させる。こ れにより、メモリ27には、読取データ26が記 される。

 通信I/F23は、たとえばUSB(Universal Serial Bus )I/Fである。USBI/Fは、USBケーブル(通信ケーブ )5により接続された他の機器のUSBI/F(ここで ナビゲーション本体4の通信I/F31)との間でデ ータを送受信する。なお、通信I/F23は、この にもたとえばE/N(Ethernet(登録商標))ケーブル どの通信ケーブルにより他の機器と接続さ ることにより通信をするものであっても、 謂ブルートゥース、赤外線通信、無線LAN(Loc al Area Network)などの無線通信により他の機器 と通信するものであってもよい。

 送信部29は、電子ペン3の通信I/F23による 信を管理する。送信部29は、たとえばメモリ 27に記憶させる読取データ26を受信部(ここで 後述するナビゲーション本体4の受信部48)へ 送信する。

 ナビゲーション本体4は、通信I/F31、呈示 段としての表示デバイス32、タッチパネル どの入力デバイス33、GPS(Global Positioning Syste m)衛星からの電波を受信するGPS受信デバイス3 4、これらが接続されるマイクロコンピュー 35などを有する。

 ナビゲーション本体4のマイクロコンピュ ータ35は、メモリ36、図示外のCPUなどを有す 。メモリ36は、受信データ37、変換データベ スとしての変換テーブル38、部分情報とし の部分データ39、補完情報としての補完デー タ40、探索条件データ41、地点データベース しての住所データベース42、抽出地点リスト 43、ナビゲーションデータ44、案内経路デー 45などの各種のデータを記憶する。なお、受 信データ37、部分データ39、補完データ40、探 索条件データ41、抽出地点リスト43、案内経 データ45などは、ナビゲーション本体4での 種の処理により生成されるデータであり、 とえばナビゲーション本体4の起動時にはメ リ36に記憶されていない。

 また、CPUは、メモリ36に記憶される図示 のプログラムを読み込んで実行する。これ より、ナビゲーション本体4のマイクロコン ュータ35には、現在位置生成部46、UI(User Int erface)部47、受信部48、変換部49、文字認識部50 、探索条件生成部51、地点抽出部52、経路探 部53などの機能が実現される。

 なお、上述した電子ペン3のメモリ27に記 される図示外のプログラムおよびナビゲー ョン本体4のメモリ36に記憶される図示外の ログラムは、これらの機器の出荷前にこれ のメモリ27,36に記憶されたものであっても これらの機器の出荷後にこれらのメモリ27,36 に記憶されたものであってもよい。また、こ れらのメモリ27,36に記憶されるプログラムの 部が、これらの機器の出荷後に記憶された のであってもよい。このように出荷後にこ らのメモリ27,36に記憶されるプログラムは たとえばCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)や半 導体メモリなどのコンピュータ読取可能な記 録媒体に記憶されているものをインストール したものであっても、インターネットなどの 伝送媒体を介してサーバ装置などからダウン ロードしたものであってもよい。

 また、ナビゲーション本体4のメモリ36に 憶されるプログラムおよび上述した各種の ータは、その一部あるいは全部が、マイク コンピュータ35以外のたとえばHDDなどの外 記憶デバイスや、ナビゲーション本体4と着 可能なたとえばメモリカードやCD-ROMなどに 憶されていてもよい。特に、変換テーブル3 8は、地図帳2の印刷内容と密接に関連するデ タを有するものである。そのため、変換テ ブル38は、ナビゲーション本体4から着脱可 なメモリカードに記憶され、地図帳2ととも にユーザへ提供されるようにするとよい。こ れにより、ナビゲーション本体4は、各地図 2などに対応するメモリカードが交換して装 されることで、複数の地図帳2などに対応す ることが可能となる。

 現在位置生成部46は、GPS受信デバイス34が 受信した電波に基づいて車両の現在位置の緯 度経度値を生成する。なお、ナビゲーション 本体4にジャイロセンサやD(Differential)-GPS用のF M(Freqency Modulation)電波などを受信する機能を する場合、現在位置生成部46は、これらの 能により得られる情報に基づいて車両の現 位置の緯度経度値を生成したり、これらの 能に基づいてGPS受信デバイス34に基づいて生 成した緯度経度値を補正したりするようにし てもよい。

 UI部47は、ナビゲーション本体4の表示デ イス32に地図12や文字などを表示させる。ま 、UI部47は、入力デバイス33の操作に応じて モリ36などから必要なデータを取得し、表 デバイス32に表示させる。

 受信部48は、ナビゲーション本体4の通信I /F31による通信を管理する。そして、受信部48 は、送信部(ここでは電子ペン3の送信部29)か 受信したデータをメモリ36に記憶させる。 れにより、メモリ36には、受信データ37が記 される。なお、読取データ26を受信した場 、メモリ36には、読取データ26と同じデータ 有する受信データ37が記憶されることにな 。

 第一生成手段および判断手段の一部とし の変換部49は、受信データ37および変換テー ブル38を用いて部分データ39を生成し、メモ 36に保存する。これにより、メモリ36には、 分データ39が記憶される。なお、部分デー 39は、たとえば住所の町名までの番地を除く 部分のデータを有する。

 図4は、図3中の変換テーブル38のデータ構 造の一例を示す説明図である。変換テーブル 38は、地図帳2において地図12と重ねて印刷さ ているドットパターン14から得られる複数 座標値を有する。また、変換テーブル38にお いて、各座標値には、その座標値がコード化 されたドットパターン14と重ねて印刷される 図12中の地点の部分的な住所を示す変換デ タが対応付けられている。具体的には、住 の町名までの、番地を除く部分のデータが 変換データとして対応付けられている。

 図4において、たとえば図4中の上から6番 の座標値(x1,y6)には「東京都八王子市石川町 」の変換データが対応付けられている。この 「東京都八王子市石川町」は、たとえば「東 京都八王子市石川町2967-3」という住所の町名 までの、番地を除く部分に相当する。後述す る図5の住所データベース42に示すように、「 東京都八王子市石川町」にはこの他にも「東 京都八王子市石川町2967-4」という住所が存在 する。すなわち、「東京都八王子市石川町」 という変換データは、住所の中の、複数の地 点に共通する情報である。すなわち、変換デ ータは、属性情報の地域毎に共通する情報で ある。

 第二生成手段および判断手段の一部とし の文字認識部50は、受信データ37を用いて番 地記入エリア13に書き込まれた電子ペン3の軌 跡を再現し、その再現軌跡に対する文字認識 処理により、住所の番地を示す補完情報を生 成する。また、文字認識部50は、生成した補 情報をメモリ36に保存する。これにより、 モリ36には、補完データ40が記憶される。補 データ40は、たとえば住所の番地を示す数 のデータを有する。

 探索条件生成部51は、部分データ39と補完 データ40とを結合(連結)し、探索条件データ41 を生成する。また、探索条件生成部51は、生 した探索条件データ41をメモリ36に保存する 。これにより、メモリ36には、部分データ39 補完データ40とを結合させた探索条件として の探索条件データ41が記憶される。

 抽出手段としての地点抽出部52は、探索 件データ41および住所データベース42を用い 、探索条件に合致する地点の情報を抽出す 。地点抽出部52は、抽出した地点の情報を モリ36に保存する。これにより、メモリ36に 、抽出地点リスト43が記憶される。なお、 点抽出部52が抽出する地点の情報には、たと えばその地点の緯度経度値、住所、名称など が含まれる。

 図5は、図3中の住所データベース42のデー タ構造の一例を示す説明図である。住所デー タベース42は、たとえば住所毎の複数のレコ ドを有する。この住所には個人宅なども含 れる。各レコードは、番地を含む住所、そ 住所に所在する施設名や居住者などの名称 その住所に対応する緯度経度値などを有す 。図5の住所データベース42において、たと ば、「東京都八王子市石川町2967-3」の住所 は、「株式会社ケンウッド」の名称と、「( E**1,N*1)」の緯度経度値とが対応付けられてい る。

 経路探索部53は、抽出地点リスト43中の緯 度経度値(地点の経路探索に用いる位置情報) よびナビゲーションデータ44を用いて、案 経路を探索する。経路探索部53は、たとえば 抽出地点リスト43に登録される地点までの案 経路を探索する。そして、経路探索部53は 探索により生成した案内経路をメモリ36に記 憶させる。これにより、メモリ36には、案内 路データ45が記憶される。

 図3中のナビゲーションデータ44は、たと ば地図表示データ、複数のノードデータ、 数のリンクデータ、複数の施設データなど 有する。地図表示データは、表示デバイス3 2に地図を表示させるためのデータであり、 とえば地図帳2に掲載される地図12などを画 データ化したものである。ノードデータは 交差点や曲がり角の地点のデータであり、 とえばその地点の名称や緯度経度値などの 性情報を有する。リンクデータは、交差点 交差点とを結ぶ道路区間に対応付けられる ータであり、たとえばそれが接続される複 のノードの情報や道路名などの属性情報を する。施設データは、会社、ビル、展示場 どの施設に関するデータであり、たとえば 施設の名称を示すテキストデータや緯度経 値などの属性情報を有する。

 次に、以上の構成を有するカーナビゲー ョンシステム1の動作を説明する。

 ユーザがUSBケーブル5などの通信ケーブル により電子ペン3とナビゲーション本体4とを 続すると、電子ペン3の通信I/F23とナビゲー ョン本体4の通信I/F31とは、互いを認識し、 ータ通信が可能な状態となる。

 また、ユーザは、電子ペン3を用いて、地 図帳2の地図12において、所望の地点(たとえ 図2(A)中の×印の地点)をチェックする。電子 ン3の赤外線カメラ22は、このチェックの際 紙面11による反射赤外線を受光し、赤外線 パターンデータを出力する。赤外線は、紙 11に印刷されたドットパターン14により吸収 れる。座標読取部28は、赤外線カメラ22から 周期的に供給されるこのドットパターン14を 析し、読取座標値を生成する。座標読取部2 8は、生成した読取座標値に、タイマ25で計測 される現在時刻を対応付けてメモリ27に記憶 せる。

 これにより、メモリ27には、地図12におい てチェックされた地点(たとえば図2(A)中の× の地点)と重ねて印刷されるドットパターン1 4にコード化された座標値を有する読取デー 26が記憶される。

 メモリ27に新しい読取データ26が記憶され ると、電子ペン3の送信部29は、この読取デー タ26をナビゲーション本体4の受信部48へ送信 る。実際には、送信部29は、読み込んだデ タを電子ペン3の通信I/F23へ供給する。電子 ン3の通信I/F23は、供給された送信データを 通信ケーブルを介してナビゲーション本体4 通信I/F31へ送信する。ナビゲーション本体4 受信部48は、ナビゲーション本体4の通信I/F3 1から受信データ37を取得し、メモリ36に記憶 せる。これにより、ナビゲーション本体4の メモリ36には、電子ペン3によりチェックされ た地点に対応する読取座標値が受信データ37 して記憶される。

 図6は、図2中のナビゲーション本体4によ 地点選択処理の流れを示すフローチャート ある。

 ナビゲーション本体4のメモリ36に受信デ タ37が記憶されると、変換部49は、まず、電 子ペン3により入力がなされたと判断し(ステ プST1)、さらに、受信データ37に含まれる読 座標値が地図12中の地点を選択するもので るか否かを判断する(ステップST2)。具体的に はたとえば、変換部49は、受信データ37中の 取座標値が地図(地図範囲)12内であるか否か 判断すればよい。

 そして、受信データ37中の読取座標値が 図(地図範囲)12内である場合(ステップST2でYes の場合)、変換部49は、データ変換処理を実行 する(ステップST3)。具体的には、変換部49は 図4の変換テーブル38において、受信データ37 中の読取座標値に対応付けられている変換デ ータを抽出する。

 なお、受信データ37に複数の読取座標値 含まれている場合、変換部49は、その複数の 読取座標値の平均値を演算したり代表値を選 択したりして、その1つの座標値に対応付け れている変換データを抽出すればよい。ま 、演算した座標値に一致する座標値が変換 ーブル38中に無い場合には、変換部49は、最 近い座標値を選択し、その選択した座標値 対応付けられている変換データを抽出すれ よい。

 また、変換部49は、データ変換処理によ 生成した変換データを部分データ39としてメ モリ36に保存する(ステップST4)。これにより メモリ36には、部分データ39が記憶される。 2のチェックがなされた場合、メモリ36には 東京都八王子市石川町」の部分データ39が 憶される。

 メモリ36に新たな部分データ39が記憶され ると、UI部47は、その部分データ39およびナビ ゲーションデータ44を読み込み、部分データ3 9により特定される地点を示す地図12を表示デ バイス32に表示させる(ステップST5)。

 図7は、図2中の×印の地点を電子ペン3に り選択した場合に、表示デバイス32に表示さ れる地図画面の一例を示す図である。図7中 ×印の位置は、変換部49により生成された部 データ39に対応する地点の位置である。図7 図2とを比較すれば解るように、図7中の×印 の位置は、図2の電子ペン3によりチェックさ た地点より地図12の上方へずれている。そ て、図7中の×印の位置は、図2(A)中の「東京 八王子市石川町」を示す点線四角形の略中 となる位置になっている。

 以上の処理により、地図帳2および電子ペ ン3を用いた地図12中の地点の選択処理がなさ れ、その地点を概略的に示す部分データ39が モリ36に記憶される。

 次に、ユーザは、電子ペン3を用いて、番 地記入エリア13にチェックした地点の番地を き込む。たとえば図2(A)に示すように、ユー ザは番地記入エリア13に「2967-3」という番地 書き込む。電子ペン3では、この番地書き込 みの際の複数の読取座標値を有する読取デー タ26が生成される。送信部29は、この読取デ タ26をナビゲーション本体4の受信部48へ送信 する。受信部48は、受信したデータをメモリ3 6に記憶させる。これにより、ナビゲーショ 本体4のメモリ36には、ユーザが電子ペン3を いて記入したときの複数の読取座標値を有 る受信データ37が記憶される。

 番地記入エリア13に書き込みをした際の複 の読取座標値を有する受信データ37がナビゲ ーション本体4のメモリ36に記憶され、さらに 変換部49がこの受信データ37に含まれる読取 標値が地図12中の地点を選択するものではな い(ステップST2でNo)と判断すると、文字認識 50は、まず、受信データ37中の読取座標値が 字入力の際のものであるか否かを判断する( ステップST6)。具体的にはたとえば、文字認 部50は、受信データ37中の読取座標値が番地 入エリア13内であるか否かを判断する。そ て、文字認識部50が受信データ37中の読取座 値が番地記入エリア13内の
ものではない(ステップST6でNo)と判断すると ナビゲーション本体4は、電子ペン3の入力待 ち状態に戻る(ステップST1)。

 受信データ37中の読取座標値が番地記入 リア13内のものである場合(ステップST6でYes 場合)、文字認識部50は、さらに、メモリ36に 部分データ39が記憶されているか否かを判断 る(ステップST7)。上述したように事前に地 12中の地点がチェックされている場合、メモ リ36には、部分データ39が記憶されている。 れに対して、番地記入前に地図12中の地点が チェックされていない場合、メモリ36には、 分データ39が記憶されていない。後者の場 (ステップST7でNoの場合)には、ナビゲーショ 本体4は、電子ペン3の入力待ち状態に戻る( テップST1)。

 メモリ36に部分データ39が記憶されている (ステップST7でYes)と判断すると、文字認識部5 0は、文字認識処理を実行する(ステップST8)。 具体的にはたとえば、文字認識部50は、まず 受信データ37中の複数の読取座標値を仮想 な二次元空間に展開し、複数の読取座標値 よる軌跡を再現する。

 次に、文字認識部50は、展開した軌跡に して文字認識処理を実行する(ステップST9)。 文字認識部50は、たとえばアラビア数字ある は漢数字とのパターンマッチング処理など より、文字を認識する。文字認識部50は、 識した複数の文字からなる文字列のデータ 、補完データ40としてメモリ36に保存する。 地記入エリア13に図2(A)の記入がなされた場 、文字認識部50は、「2967-3」の補完データ40 をメモリ36に保存する(ステップST10)。

 メモリ36に補完データ40が記憶されると、 探索条件生成部51は、データ結合処理を実行 る(ステップST11)。具体的にはたとえば、探 条件生成部51は、メモリ36から部分データ39 よび補完データ40を読み込み、これらのデ タを結合する。たとえばメモリ36に「東京都 八王子市石川町」の部分データ39と「2967-3」 補完データ40とが記憶されている場合、探 条件生成部51は、これらを結合した「東京都 八王子市石川町2967-3」のデータを生成する。 探索条件生成部51は、生成したデータを探索 件データ41としてメモリ36に保存する(ステ プST12)。

 メモリ36に探索条件データ41が記憶される と、地点抽出部52は、地点抽出処理を実行す (ステップST13)。具体的にはたとえば、地点 出部52は、メモリ36から読み込んだ探索条件 データ41を住所データベース42と照合し、住 データベース42において、探索条件データ41 合致する属性情報を探索する。そして、合 する属性情報を有するレコードを住所デー ベース42から抽出し、メモリ36に保存する( テップST14)。これにより、メモリ36には、抽 地点リスト43が生成される。たとえば探索 件データ41が「東京都八王子市石川町2967-3」 である場合、地点抽出部52は、図5の住所デー タベース42から「東京都八王子市石川町2967-3, 株式会社ケンウッド、(E**1,N*1)」のレコード 抽出し、抽出地点リスト43として保存する。

 メモリ36に抽出地点リスト43が保存される と、UI部47は、メモリ36から抽出地点リスト43 よびナビゲーションデータ44を読み込み、 示デバイス32に抽出地点リスト43により特定 れる地点を地図12とともに表示させる(ステ プST15)。

 図8は、図2中の番地記入エリア13に番地「 2967-3」を書き込んだ場合に、表示デバイス32 表示される地図画面の一例を示す図である 図8中の×印の位置は、探索条件データ41に づいて抽出された地点の位置である。図8と 2とを比較すれば解るように、図8中の×印の 位置は、図2の電子ペン3により選択された地 と略一致している。具体的には図8中の×印 位置は、住所「東京都八王子市石川町2967-3 の地点の位置となっている。

 以上の処理により、地図帳2および電子ペ ン3を用いた住所による地点の選択処理がな れる。また、住所により選択された地点の 度経度値などが抽出地点リスト43としてメモ リ36に記憶される。そして、たとえば図示外 探索開始ボタンなどが操作されると、図6に 示すように、ナビゲーション本体4は、地点 択処理の終了を判断する(ステップST16でYesと 判断する)。この他にもたとえば、ナビゲー ョン本体4は、電子ペン3からの入力が所定の 期間無い場合に、地点選択処理の終了を判断 するようにしてもよい。

 なお、地点選択処理の終了を判断しない 合(ステップST16でNoと判断する場合)、ナビ ーション本体4は、電子ペン3の入力待ち状態 に戻る(ステップST1)。したがって、ユーザは 地図12中の地点の選択や、番地記入エリア13 に対する番地の手書き入力をやり直すことが できる。

 図6の地点選択処理が終了すると、経路探 索部53は、経路探索処理を実行する。具体的 は、経路探索部53は、まず、メモリ36から抽 出地点リスト43およびナビゲーションデータ4 4を読み込み、リスト中の抽出地点を用いた 内経路の探索処理を実行する。たとえば、 路探索部53は、リスト中の抽出地点への案内 経路を探索する。そして、経路探索部53は、 索した案内経路をメモリ36に保存する。こ により、メモリ36には、案内経路データ45が 憶される。

 メモリ36に案内経路データ45が記憶される と、UI部47は、その案内経路データ45を読み込 み、ユーザに案内経路を確認させるための画 面を表示デバイス32に表示させる。なお、UI 47は、案内経路データ45とともにナビゲーシ ンデータ44中の地図表示データを読み込み 案内経路を地図12と重ねて表示させるように してもよい。

 その後、ナビゲーション本体4が設置され た車両が移動を開始したり、あるいは、ナビ ゲーション本体4の入力デバイス33に対して所 定の案内開始操作がなされたりすると、ナビ ゲーション本体4のUI部47は、メモリ36に記憶 れている案内経路データ45による経路案内を 開始する。UI部47は、たとえばナビゲーショ データ44から地図表示データを読み込み、表 示デバイス32に、現在位置生成部46が生成す 現在位置を中心とした地図12を表示させる。 また、UI部47は、その地図12に案内経路の一部 を重ねて表示させる。UI部47は、現在位置が 内経路の曲がり角などに近づくとその旨を 声などにより報知し、経路を案内する。UI部 47は、案内経路の終点に到達したと判断する 、経路案内を終了する。

 以上のように、この実施の形態によれば 地図帳2の紙面11に印刷するドットパターン1 4には、住所データベース42を用いた地点抽出 処理により1つの住所の位置情報(所在地)を抽 出できる程度に十分に細かい情報(たとえば 地までの住所など)をコード化しなくて済む その結果、地図帳2の紙面11に印刷する地図1 2の縮尺が制限されてしまうことはない。こ に対して、ドットパターン14に1つの住所の 置情報(所在地)を抽出できる程度に十分に細 かい情報をコード化する場合、それぞれの住 所(の所在地)が紙面11上で区別できるように 地図帳2の紙面11に印刷する地図12の縮尺を大 きなものとしなければならない。具体的には 、地図12の縮尺は、2万5000分の1以上とする必 がある。

 しかも、文字認識部50は、電子ペン3によ 地図12中の地点のチェックに基づいて生成 れる部分データ39と結合される補完データ40 生成し、地点抽出部52は、部分データ39に補 完データ40を結合させた1つの探索条件データ 41を生成し、この探索条件データ41を住所デ タベース42に照合して、その1つの探索条件 ータ41と合致する住所に対応付けられた地点 の緯度経度値を抽出する。したがって、住所 データベース42との照合を基本とする地点抽 処理より1つの地点の緯度経度値を特定する ことが可能である。

 さらに、地点抽出部52は、たとえば住所 すべてが手書き入力された場合と同様に、1 の探索条件データ41に基づいて探索処理を ることができる。地点抽出部52は、部分デー タ39と補完データ40とを別々の探索条件とし 取り扱わない。そのため、地点抽出部52には 、たとえば住所のすべてが手書き入力された 場合と同様に、1つの探索条件データ41に基づ いて探索処理を実行する従前のものをそのま ま流用することができる。

 また、この実施の形態では、変換テーブ 38において、電子ペン3によるドットパター 14の読み取りに基づいて生成される地図12中 の読取座標値には、各地点の住所の町名まで の分類が対応付けられている。そして、変換 部49は、この変換テーブル38を用いて、住所 番地を除く部分を示す部分データ39を生成し 、文字認識部50は、住所の番地を示す補完デ タ40を生成する。したがって、このカーナ ゲーションシステム1では、住所の構造を好 に利用して、個人宅などを選択することが きる。しかも、地図12中において概略的な 点を選択することにより住所の町名までの 分が自動的に生成されるので、ユーザは住 中の漢字などの文字を手書き入力する必要 無く、すべての文字を手書き入力する場合 どに比べて簡単な操作により個人宅などを 択することができる。

 また、この実施の形態では、住所の番地 示す補完データ40は、文字認識部50による、 電子ペン3の軌跡に対する文字認識処理によ 生成される。これにより、ユーザは、住所 番地を数字などにより手書き入力すること より、住所の番地を入力することができる また、ナビゲーション本体4は、個人宅の住 の番地を表示しないで済む。

 また、この実施の形態では、ナビゲーシ ン本体4の表示デバイス32は、部分データ39 より特定される地点と、部分データ39および 補完データ40により特定される地点とを、地 画面として表示する。したがって、ユーザ 表示デバイス32に表示される地図により、 しい地点などが選択されているか否かを作 中に確認することができる。

 また、この実施の形態では、表示デバイ 32に地点が表示されるとともに、地図帳2の 面11には、地図(地図範囲)12と番地記入エリ 13とが紙面11を分けて印刷されている。しか も、変換部49は、読取座標値が地図(地図範囲 )12内であると判断すると、その読取座標値か ら部分データ39を生成し、文字認識部50は、 取座標値が番地記入エリア13内であると判断 すると、その読取座標値から補完データ40を 成する。したがって、ユーザは、表示地図 に所望の地点が含まれていなさそうである 否かを判断し、さらに、所望の地点が含ま ていなさそうであると判断した場合には、 点を選択し直したりすることができる。

 また、この実施の形態では、文字認識部5 0は、読取座標値が番地記入エリア13内である と判断した場合には、さらに変換部49により 分データ39が生成されていることを判断し その上で、その読取座標値から補完データ40 を生成している。そして、地点抽出部52は、 字認識部50により補完データ40が生成された 場合にのみ、探索条件データ41と合致する地 の緯度経度値などを抽出している。したが て、たとえば、変換部49により部分データ39 が生成されていない状況において補完データ 40のみが生成されてしまい、さらにその補完 ータ40のみによる探索条件により地点の抽 処理がなされてしまうことが無いようにす ことができる。二段階で指定される地点の 選択の利便性を損なうことなく、部分デー 39および補完データ40が揃っている状態にお てのみ、地点の抽出処理が実行されるよう することができる。

 以上の実施の形態は、本発明の好適な実 の形態の例であるが、本発明は、これに限 されるものではなく、発明の要旨を逸脱し い範囲において種々の変形や変更が可能で る。

 上記実施の形態では、地図12、番地記入 リア13およびドットパターン14は、地図帳2に 印刷されている。この他にもたとえば、地図 12、番地記入エリア13およびドットパターン14 は、観光案内チラシなどのシートに印刷され ていてもよい。

 上記実施の形態では、地図12や番地記入 リア13と重ねて、地図帳2の紙面11上の位置を 示す情報へ変換可能なパターンとして、ドッ トパターン14が印刷されている。この他にも とえば、地図12や番地記入エリア13と重ねて QR(Quick Response)コード、バーコードなどが印 されていてもよい。

 上記実施の形態では、地図帳2に印刷され たドットパターン14は、電子ペン3により読み 取られている。この他にもたとえば、地図帳 2などに印刷されたパターンは、カメラ付き 携帯電話端末や携帯情報端末などの読取機 により読み取るようにしてもよい。

 上記実施の形態では、住所データベース4 2には、各緯度経度値と対応付けて、それぞ の緯度経度値の地点に固有の属性情報とし 、住所や電話番号が登録されている。この にも、住所データベース42には、緯度経度値 の地点に固有の属性情報として、マップコー ドHR(High Resolution)が対応付けられていてもよ 。この変形例などの場合、変換テーブル38 は、地域毎に共通する情報として、電話番 の上3桁(市外局番)あるいは上位6桁や、標準 ップコードなどが対応付けられていればよ 。また、ユーザは、電子ペン3を用いて、電 話番号の下桁や、マップコードの高分解能部 コードを手書き入力すればよい。

 上記実施の形態では、補完データ40は、 字認識部50により、手書き入力時の電子ペン 3の軌跡に対する文字認識処理により生成さ る。この他にもたとえば、補完データ40は、 地図帳2などに領域を分けて印刷された0~9の 値に対するチェック操作に対する領域判定 理や、音声入力に対する音声認識処理など より、生成されてもよい。なお、音声が入 されるマイクロホンは、電子ペン3に設けら ていても、ナビゲーション本体4に設けられ ていてもよい。

 図9は、番地記入エリア13とともに、0~9の 値のチェック欄61、「-(ハイフン)」のチェ ク欄62、「丁目」のチェック欄63、および「 地」のチェック欄64が設けられた地図帳2の1 枚の紙面11(印刷記事)を示す説明図である。 れらのチェック欄61~64は、番地記入エリア13 下側に、地図(地図範囲)12および番地記入エ リア13と紙面11を分けて、印刷されている。

 そして、たとえば文字認識部50に替わる 細住所判断部が、読取座標値に基づいてど チェック欄61~64がチェックされたかを判断し 、その判断したチェック欄61~64に対応する数 などを組合せて番地を示す補完データ40を 成すればよい。

 上記実施の形態では、部分データ39の示 地点を含む地図画面や、探索条件データ41の 示す地点を含む地図画面が表示デバイス32に 示されることで、ユーザに対して地点の選 状態が呈示されている。この他にもたとえ 、部分データ39の示す住所や、探索条件デ タ41が示す住所を図示外のスピーカなどから 音声出力することにより、ユーザに対して地 点の選択状態を呈示するようにしてもよい。

 上記実施の形態では、電子ペン3は、地図 12中の1つの地点を選択している。この他にも たとえば、電子ペン3は、地図12中の複数の地 点を選択するようにしてもよい。

 上記実施の形態では、変換部49、文字認 部50、探索条件生成部51、地点抽出部52など 、ナビゲーション本体4において実現されて る。この他にもたとえば、変換部49、文字 識部50、探索条件生成部51、地点抽出部52な の一部あるいはすべてが電子ペン3などの読 機器や、携帯電話端末、携帯情報端末、パ ソナルコンピュータなどにおいて実現され いてもよい。さらに他にもたとえば、地図 2の読み取りをした電子ペン3などの読取機 以外の別体ユニットにおいて実現されてい もよい。

 上記実施の形態では、ナビゲーション本 4は、車両に設置されるものである。この他 にもたとえば、ナビゲーション本体4は、携 電話端末、携帯情報端末、パーソナルコン ュータなどで構成され、家庭内などで使用 れるものであってもよい。

 本発明は、目的地などの地点を選択する ーナビゲーションシステムなどにおいて好 に利用することができる。