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Patent Searching and Data


Title:
NONVOLATILE MEMORY DEVICE AND ITS MANUFACTURING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/110120
Kind Code:
A1
Abstract:
A nonvolatile memory device is characterized in that it comprises a substrate, a first electrode provided on the substrate, a second electrode provided above the first electrode so as to cross the first electrode, and a memory section provided between the first electrode and the second electrode and in that at least either of the area of a first memory section surface of the memory section opposite to the first electrode and the area of a second memory section surface of the memory section opposite to the second electrode is smaller than the area of crossing surfaces of the first and second electrodes which are opposed by crossing each other.

Inventors:
FUKUMIZU HIROYUKI (JP)
HAYAMIZU NAOYA (JP)
TANGE MAKIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/065588
Publication Date:
September 11, 2009
Filing Date:
August 29, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOSHIBA KK (JP)
FUKUMIZU HIROYUKI (JP)
HAYAMIZU NAOYA (JP)
TANGE MAKIKO (JP)
International Classes:
H01L27/10; H01L45/00; H01L49/00
Foreign References:
JP2007180474A2007-07-12
Attorney, Agent or Firm:
HYUGAJI, MASAHIKO (JP)
Masahiko Hiugaji (JP)
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Claims:
 基板と、
 前記基板上に設けられた第1の電極と、
 前記第1の電極と交差するようにして、その上方に設けられた第2の電極と、
 前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた記憶部と、
 を備え、
 前記記憶部の前記第1の電極に対向する第1の記憶部面の面積、及び、前記記憶部の前記第2の電極に対向する第2の記憶部面の面積の、少なくともいずれかは、交差することで互いに対向する前記第1の電極と前記第2の電極のクロス面の面積よりも小さいことを特徴とする不揮発性記憶装置。
 前記記憶部は、前記クロス面と交差する方向に延在して設けられた第1の側壁部と、第2の側壁部と、を有することを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
 前記第1の側壁部及び前記第2の側壁部の少なくともいずれかは、前記第1の電極の延在方向及び前記第2の電極の延在方向の少なくともいずれかに沿って設けられていることを特徴とする請求項2記載の不揮発性記憶装置。
 前記第1の側壁部と前記第2の側壁部とは互いに対向して設けられていることを特徴とする請求項2記載の不揮発性記憶装置。
 前記第1の側壁部と前記第2の側壁部の間に設けられた絶縁部をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載の不揮発性記憶装置。
 前記記憶部は、前記第1の記憶部面及び第2の記憶部面の少なくともいずれかが環状である環状部を有することを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
 前記環状部の内側に設けられた絶縁部をさらに備えたことを特徴とする請求項4記載の不揮発性記憶装置。
 前記第1の記憶部面と前記第2の記憶部面の少なくともいずれかは、前記クロス面に対して垂直な方向にみたときに、前記クロス面の端部よりも前記クロス面の内側に後退した端部を有することを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
 前記記憶部を前記クロス面と交差する方向に切断した時の断面積は、前記クロス面と交差する前記方向で変化することを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
 前記記憶部は、前記第1の電極及び前記第2の電極の少なくともいずれかに開口した複数の柱状構造体を含むことを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
 前記柱状構造体の軸は、前記クロス面に対して傾斜していることを特徴とする請求項10記載の不揮発性記憶装置。
 前記柱状構造体は、カーボンナノチューブを含むことを特徴とする請求項10記載の不揮発性記憶装置。
 前記記憶部は、印加電圧によって電気抵抗が変化する材料を含むことを特徴とする請求項1~12のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
 前記第1の電極と前記記憶部との間または前記第2の電極と前記記憶部との間に設けられたスイッチング素子部をさらに備えたことを特徴とする請求項1~13のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
 基板上に第1の電極を形成する工程と、
 前記基板及び第1の電極の上に絶縁膜を形成する工程と、
 前記第1の電極の上の前記絶縁膜に凹部を形成する工程と、
 前記凹部の内壁に記憶部を形成する工程と、
 前記記憶部により囲まれた前記凹部の残余の空間に絶縁部を充填する工程と、
 前記記憶部及び前記絶縁部の上に第2の電極を形成する工程と、
 を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法。
 前記凹部は、前記第1の電極の長さ方向に延在して設けられたトレンチを含むことを特徴とする請求項15記載の不揮発性記憶装置の製造方法。
 前記凹部は、前記第1の電極上の領域に設けられたスルーホールを含むことを特徴とする請求項15記載の不揮発性記憶装置の製造方法。
 基板上に、第1の電極とその上に設けられた記憶部とを有する積層体を形成する工程と、
 前記積層体の側壁に露出した前記記憶部の側壁をエッチングして後退させ、
 前記記憶部の上に第2の電極を形成する工程と、
 を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法。
 基板上に、第1の電極とその上に設けられた記憶部とを有する積層体を形成する工程と、
 前記積層体の上に導電性材料を堆積する工程と、
 前記導電性材料と前記記憶部とを選択的にエッチングすることにより、第2の電極とその下に選択的に設けられた記憶部とを形成する工程と、
 前記第2の電極の下に選択的に設けられた前記記憶部の側壁をエッチングして後退させる工程と、
 を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法。
 前記記憶部は、カーボンを含み、前記記憶部の側壁をエッチングして後退させる前記工程は、酸素、水素、水及びアンモニアの少なくともいずれかを含むプラズマ処理を含むことを特徴とする請求項19記載の不揮発性記憶装置の製造方法。
Description:
不揮発性記憶装置及びその製造 法

 本発明は、不揮発性記憶装置及びその製 方法に関する。

 不揮発性記憶装置として多用されているフ ッシュメモリは、集積度の向上に対して限 があるとされている。フラッシュメモリよ 高集積度の、いわゆる4F 2 の素子面積が可能である不揮発性記憶装置と して、例えば電気抵抗が可変の記憶部を2枚 電極に挟んだ構成の、クロスポイント型不 発性記憶装置が注目されている(特許文献1)  
 クロスポイント型不揮発性記憶装置におい 、記憶部を流れる電流を低減し、消費電力 抑制することが望まれる。

 特許文献2には、不揮発性記憶装置において 、トランジスタが連結された下部電極の上の 絶縁層にコンタクトホールを設け、そのコン タクトホールを満たすように記憶部を設ける 技術が提案されている。

特開2007-184419号公報

特開2006-210882号公報

 本発明は、記憶部を流れる電流を低減し 消費電力を抑制する不揮発性記憶装置及び の製造方法を提供する。

 本発明の一態様によれば、基板と、前記 板上に設けられた第1の電極と、前記第1の 極と交差するようにして、その上方に設け れた第2の電極と、前記第1の電極と前記第2 電極との間に設けられた記憶部と、を備え 前記記憶部の前記第1の電極に対向する第1の 記憶部面の面積、及び、前記記憶部の前記第 2の電極に対向する第2の記憶部面の面積の、 なくともいずれかは、交差することで互い 対向する前記第1の電極と前記第2の電極の ロス面の面積よりも小さいことを特徴とす 不揮発性記憶装置が提供される。

 また、本発明の他の一態様によれば、基 上に第1の電極を形成する工程と、前記基板 及び第1の電極の上に絶縁膜を形成する工程 、前記第1の電極の上の前記絶縁膜に凹部を 成する工程と、前記凹部の内壁に記憶部を 成する工程と、前記記憶部により囲まれた 記凹部の残余の空間に絶縁部を充填する工 と、前記記憶部及び前記絶縁部の上に第2の 電極を形成する工程と、を備えたことを特徴 とする不揮発性記憶装置の製造方法が提供さ れる。

 また、本発明の他の一態様によれば、基 上に、第1の電極とその上に設けられた記憶 部とを有する積層体を形成する工程と、前記 積層体の側壁に露出した前記記憶部の側壁を エッチングして後退させ、前記記憶部の上に 第2の電極を形成する工程と、を備えたこと 特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法が 供される。

 また、本発明の他の一態様によれば、基 上に、第1の電極とその上に設けられた記憶 部とを有する積層体を形成する工程と、前記 積層体の上に導電性材料を堆積する工程と、 前記導電性材料と前記記憶部とを選択的にエ ッチングすることにより、第2の電極とその に選択的に設けられた記憶部とを形成する 程と、前記第2の電極の下に選択的に設けら た前記記憶部の側壁をエッチングして後退 せる工程と、を備えたことを特徴とする不 発性記憶装置の製造方法が提供される。

本発明の第1の実施形態に係る不揮発性 記憶装置の構成を例示する模式断面図である 。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性 記憶装置の構成を例示する模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性 記憶装置の構成を例示する模式図である。 比較例の不揮発性記憶装置の構成を例 する模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性 記憶装置の変形例の構成を例示する模式図で ある。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性 記憶装置の構成を例示する模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性 記憶装置の構成を例示する模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性 記憶装置の構成を例示する模式斜視図である 。 本発明の第2の実施形態に係る不揮発性 記憶装置の製造方法を例示するフローチャー ト図である。 本発明の第3の実施形態に係る不揮発 記憶装置の製造方法を例示するフローチャ ト図である。 本発明の第3の実施形態に係る不揮発 記憶装置の製造方法を説明するための工程 の断面図である。 図11(e)に続く工程別の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る不揮発 記憶装置の構成を例示する模式断面図であ 。 本発明の第4の実施形態に係る不揮発 記憶装置の製造方法を例示する工程別の断 図である。 本発明の第5の実施形態に係る不揮発 記憶装置の製造方法を例示するフローチャ ト図である。 本発明の第5の実施形態に係る不揮発 記憶装置の製造方法を説明するための工程 の断面図である。 図16(c)に続く工程別の断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る不揮発 記憶装置の構成を例示する模式断面図であ 。 本発明の第6の実施形態に係る不揮発 記憶装置の製造方法を例示するフローチャ ト図である。 本発明の第6の実施形態に係る不揮発 記憶装置の製造方法を説明するための工程 の断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る不揮発 記憶装置の製造方法を例示するフローチャ ト図である。 本発明の第7の実施形態に係る不揮発 記憶装置の製造方法を説明するための一部 工程の工程別の断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る別の不 発性記憶装置の製造方法を説明するための 部の工程の工程別の断面図である。

符号の説明

 10、10a、10b、10c、12、13、40、60、90 不揮発 記憶装置
 105 基板
 106 主面
 110、110a、110b、110c 第1の電極
 111 第1の端部
 112 第2の端部
 119 第1の導電膜
 120、120a、120b、120c 第2の電極
 129 第2の導電膜
 130、130a、130b クロス面
 140、140a、140b、140c スイッチング素子部
 142 トレンチ
 143 スルーホール
 149 スイッチング素子膜
 150 素子間分離絶縁部
 159 素子間分離絶縁膜
 160 絶縁部
 169 絶縁部膜
 170 キャップ層
 179 キャップ膜
 200、200a、200b 記憶部
 209 記憶部膜
 210 第1の記憶部面
 220 第2の記憶部面
 221 第1の側壁部
 221a、222a 上面
 222 第2の側壁部

 以下、本発明の実施の形態について図面を 照して詳細に説明する。 
 (第1の実施の形態)
 図1は、本発明の第1の実施形態に係る不揮 性記憶装置の構成を例示する模式断面図で る。 
 図1に表したように、本発明の第1の実施形 の不揮発性記憶装置10においては、基板105と 、基板105の主面106の上に設けられた第1の電 110と、第1の電極110と対向して設けられた第2 の電極120と、第1の電極110と第2の電極120との に設けられた記憶部200と、を備えている。

 基板105には、例えばシリコン基板を用いる とができ、不揮発性記憶装置を駆動する駆 回路を設けることもできる。 
 第1の電極110、第2の電極120には、例えば、 ングステン、タングステンシリサイド、タ グステンナイトライド等を用いることがで る。 
 また、記憶部200としては、例えば、印加す 電圧または電流によって電気抵抗値が変化 る、酸化ニッケル(NiO x )、酸化チタン(TiO x )、ZnMn 2 O 4 、Pr x Ca 1-x MnO 3 等の他、各種の遷移金属酸化物等を用いるこ とができる。また、相転移型材料を用いるこ とができる。

 そして、記憶部200の第1の電極110に対向す る第1の記憶部面210の面積、または、記憶部20 0の第2の電極120に対向する第2の記憶部面220の 面積少なくともいずれかは、第1の電極110と 2の電極120とが対向するクロス面130の面積よ 小さく設定されている。

 また、記憶部200は、図1に表されているよう に、例えば、間隔を置いて設けられた複数の 領域を有しており、その複数の領域に挟まれ るように(記憶部200の内側に)、絶縁部160を設 ることができる。 
 また、第1の電極110と第2の電極120とが対向 る部分以外の領域には、素子間分離絶縁部15 0が設けられている。 
 これら、絶縁部160と素子間分離絶縁部150に 、例えば、電気抵抗の高い酸化珪素(SiO 2 )等を用いることができる。ただし、これに らず、絶縁部160と素子間分離絶縁部150には 記憶部200の電気抵抗より高い各種の材料を いることができる。例えば、記憶部200とし 、印加電圧によって電気抵抗が変化する材 を用いた場合、その印加電圧領域において 記憶部200の電気抵抗より高く、また電気抵 が変化しない材料を用いれば良い。また、 憶部200として相転移材料を用いた場合にも 複数の相における記憶部200の電気抵抗より い電気抵抗を有する材料を用いれば良い。

 以下、詳しく説明する。 
 図2は、本発明の第1の実施形態に係る不揮 性記憶装置の構成を例示する模式図である  
 なお、図2以降の各図については、既出の図 に関して前述したものと同様の要素には同一 の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。

 図2(a)は、第1の実施形態に係る不揮発性記 装置の構成を例示する模式斜視図である。 2(a)、(b)においては、素子間分離絶縁部150は 略されて描かれている。 
 図2(a)に表したように、本発明の第1の実施 態の不揮発性記憶装置10においては、基板105 の主面106の上に、X軸方向に延在する帯状の 1の電極110が設けられている。そして、基板1 05に平行な面内でX軸と直交するY軸方向に延 する帯状の第2の電極120が、第1の電極110に対 向して設けられている。

 なお、図2(a)、(b)においては、第1の電極11 0と第2の電極120とは、それぞれ4本ずつ設けら れている例が示されているが、これには限ら ず、第1の電極110と第2の電極120の数は任意で る。そして、一例に、第1の電極110をビット 配線(BL)、第2の電極120をワード線(WL)と、それ ぞれ言う。但し、この場合、第1の電極110を ード線(WL)、第2の電極120をビット線(BL)とし も良い。

 そして、第1の電極110と第2の電極120の間 記憶部200が挟まれている。すなわち、不揮 性記憶装置10では、ビット配線とワード配線 が三次元的に交差して形成される両者の間の 部分(クロスポイント)に記憶部200が設けられ いる。そして、第1の電極110に与える電位と 第2の電極に与える電位の組み合わせによっ 、各記憶部200に印加される電圧が変化し、 の時の記憶部200の特性によって、情報を記 することができる。この時、記憶部200に印 される電圧の極性に方向性を持たせるため 、例えば整流特性を有するスイッチング素 部140を設けることができる。スイッチング 子部140には、例えば、PINダイオードやMIM(Meta l-Insulator-Metal)素子などを用いることができる 。図1や図2(a)では、スイッチング素子部140が 第1の電極110と記憶部200の間に設けられてい る例を示しているが、スイッチング素子部140 は、第2の電極120と記憶部200の間に設けても い。また、スイッチング素子部140は、第1の 極110と第2の電極120とが対向する領域以外の 領域に設けても良い。

 また、第1の電極110とスイッチング素子部 140との間、スイッチング素子部140と記憶部200 との間、記憶部200と第2の電極120との間のそ ぞれに、図示しないバリアメタル層を設け こともできる。バリアメタル層としては、 タン(Ti)、窒化チタン(TiN)等を用いることが きる。なお、1つの第1の電極110と1つの第2の 極120とが三次元的に交差して形成される両 間の領域に設けられた1つの記憶部200(及び イッチング素子部140)が1つの要素であり、セ ルと言う。

 図2(b)は、第1の実施形態に係る不揮発性 憶装置の構成を例示する模式平面図である すなわち、X軸及びY軸と直交するZ軸方向か みた時の模式平面図である。図2(b)に表した うに、不揮発性記憶装置10において、第1の 極110(例:ビット配線、以下略する。)と第2の 電極120(例:ワード配線、以下略する。)とが対 向し形成される各々の電極の領域を、クロス 面130と言うことにする。ここでは、第1の電 110と第2の電極120とは、三次元的に交差する とで、各々、互いに対向するクロス面130を している。図2(b)の平面図において、クロス 面130は、Z軸方向から見て、第1の電極110と第2 の電極120とのクロス面130が略重なった状態で あることを示すものである。

 図3は、本発明の第1の実施形態に係る不揮 性記憶装置の構成を例示する模式図である  
 図3(a)は、第1の実施形態に係る不揮発性記 装置10の構成を例示する模式斜視図である。 図3(a)は、図1と図2に例示した不揮発性記憶装 置10の1つのセルを部分的に例示している。な お、図3においては、素子間分離絶縁部150及 絶縁部160は省略されて描かれている。

 図3(b)は、1つのセルにおける記憶部200の構 を例示している。図3(b)に表したように、本 明の第1の実施形態の不揮発性記憶装置10に いては、記憶部200は、第1の電極110に対向す る第1の記憶部面210では、クロス面130と同じ 状(同じ面積)を有している。一方、記憶部200 は、第2の電極120に対向する第2の記憶部面220 は、図3(a)に表したクロス面130において、第 1の電極110の配線幅方向(前述のY軸方向)での 部の位置(即ち、各々、第1の端部111と第2の 部112に寄った位置)に、それぞれ対応する、 1の側壁部221と第2の側壁部222を有している  
 本具体例では、第1の側壁部221及び第2の側 部222は、X軸方向(すなわち、第1の電極110の 在方向)に沿って設けられている。ただし、 述するように、Y軸方向に沿って設けられて も良い。また、第1の側壁部221と第2の側壁部2 22とは互いに対向して設けることができる。

 このように、第1の側壁部221と、第2の側 部222とは、クロス面130に対して平行な方向 対向して設けられている。具体的には、記 部200において、第1の側壁部221と第2の側壁部 222は、クロス面130と交差する方向に沿うよう に延在して設けられている。

 図3(c)は、1つのセルにおける、クロス面13 0と記憶部200との関係を例示している。すな ち、記憶部200の第1の電極110に対向する第1の 記憶部面210、及び、記憶部200の第2の電極120 対向する第2の記憶部面220を抜き出して描い ものである。図3(c)に表したように、第1の 施形態に係る不揮発性記憶装置10においては 、第2の電極120に対向する第2の記憶部面220で 、記憶部200は、第1の側壁部221の上面221aと 第2の側壁部222の上面222aとを有しており、こ れら第1の側壁部221の上面221aと、第2の側壁部 222の上面222aと、の合計の面積は、各々クロ 面130の面積より小さい。そして、第1の側壁 221と第2の側壁部222の間は、図1に表したよ に、絶縁部160で満たされている。

 すなわち、記憶部200の第2の電極120に面する 第2の記憶部面220の面積が、第1の電極110と第2 の電極120とが対向して形成する各々のクロス 面130の面積より小さい。すなわち、基板105の 主面106に平行な面における記憶部200の断面積 が、第1の電極110と第2の電極120とが対向して 成する各々のクロス面130の面積より小さい  
 これにより、第1の実施形態の不揮発性記憶 装置10は、記憶部200を流れる電流を低減し、 消費電力化が実現できる。

 発明者の検討によると、クロスポイント 不揮発性記憶素子において、記憶部200を流 る電流値は、記憶部200の電流が流れる方向 断面積と強い相関があることが分かった。 えば、与える電圧によって抵抗値が変化す 抵抗変化材料を記憶部200として用いた場合 記憶部200のオフ状態(高抵抗状態)の電流(リ ット電流)は、記憶部200の断面積に大きく依 存する。従って、記憶部200の断面積が小さく なれば、オフ状態を読み込む際のリード電流 が小さくなるために、不揮発性記憶装置の消 費電力を低減することが出来る。

 また、オン状態(低抵抗状態)の電流も、 憶部200の断面積に大きく依存する。すなわ 、オン状態における電流経路になるといわ ているフィラメントの数が記憶部200の面積 依存し、記憶部200の断面積が小さい方がフ ラメントの数が減少し、オン状態の抵抗値 下がると考えられる。従って、記憶部200の 面積が小さくなれば、オン状態の電流も小 くなりに、不揮発性記憶装置の消費電力を 減することが出来る。

 また、記憶部200への電流の流入経路とな 、記憶部200の第1の電極110に対向する第1の 憶部面210の面積や、記憶部200の第2の電極120 面する第2の記憶部面220の面積を小さくする と、記憶部200を流れる電流を小さくでき、不 揮発性記憶装置の消費電力を低減することが 出来る。

 本発明の第1の実施形態の不揮発性記憶装 置10では、記憶部200の第2の電極120に面する第 2の記憶部面220の面積が、第1の電極110と第2の 電極120とが対向して形成するクロス面130の面 積より小さく設定されている。このため、記 憶部200の電流経路となる記憶部200の断面積が 第2の記憶部面220において小さくなる。これ より、不揮発性記憶装置10は、記憶部200を流 れる電流を低減し、低消費電力化が実現でき る。

 (比較例)
 以下、比較例の不揮発性記憶装置について 明する。 
 図4は、比較例の不揮発性記憶装置の構成を 例示する模式図である。 
 図4(a)は、比較例の不揮発性記憶装置の構成 を例示する模式断面である。図4(a)に表した うに、比較例の不揮発性記憶装置90において は、基板105と、基板105の上に設けられた第1 電極110と、第1の電極110と対向して設けられ 第2の電極120と、第1の電極110と第2の電極120 に挟持された記憶部200と、を備えている。
 そして、記憶部200の第1の電極110に対向する 第1の記憶部面210の面積と、記憶部200の第2の 極120に対向する第2の記憶部面220の面積は、 第1の電極110と第2の電極120とが対向して形成 るクロス面130の面積と実質的に同一とされ いる。すなわち、図1における絶縁部160が設 けられていない。

 図4(b)は、比較例の不揮発性記憶装置90の1 つのセルにおける、記憶部200の構成を例示し ている。図4(b)に表したように、比較例の不 発性記憶装置90においては、記憶部200は、第 1の電極110と第2の電極120とが対向して形成す クロス面130を上面と下面とした直方体とな ている。

 図4(c)は、1つのセルにおける、クロス面130 記憶部200との関係を例示している。すなわ 、記憶部200の第1の電極110に対向する第1の記 憶部面210、及び、記憶部200の第2の電極120に 向する第2の記憶部面220を抜き出して描いた のである。図4(c)に表したように、比較例の 不揮発性記憶装置90では、第1の記憶部面210の 面積も、第2の記憶部面220の面積も、第1の電 110と第2の電極120とが対向して形成するクロ ス面130の面積と実質的に同一とされている。  
 すなわち、比較例の不揮発性記憶装置90に いては、記憶部200の断面形状は、第1の電極1 10と第2の電極120とが対向して形成するクロス 面130と実質的に同一である。このため、記憶 部200の電流経路となる断面積は、クロス面130 と実質的に同じであり、電流値が大きい。ま た、このため、消費電力も大きくなる。

 これに対し、図1~図3に例示した本実施形 の不揮発性記憶装置10では、記憶部200の断 積が、クロス面130の面積より小さい。また 記憶部200の第1の記憶部面210の面積と、第2の 記憶部面220の面積の少なくともいずれかがク ロス面130の面積より小さい。このため、比較 例に比べて、電流値が小さく、結果として、 消費電力を小さくできる。

 図5は、本発明の第1の実施形態に係る不揮 性記憶装置の変形例の構成を例示する模式 である。 
 図5は、第1の実施形態に係る不揮発性記憶 置10おける1つのセル部分の記憶部200の各種 変形例を例示する模式斜視図であり、他の 分は省略して描かれている。 
 図5(a)に表したように、第1の実施形態に係 不揮発性記憶装置10おける記憶部200は、上下 方向(層厚方向)の全領域に渡って、クロス面1 30の第1の電極110の第1の端部111と第2の端部112 それぞれ対応する、第1の側壁部221と第2の 壁部222を有している。すなわち、第1の記憶 面210の面積も、第2の記憶部面220の面積も、 クロス面130の面積より小さい。そして、第1 側壁部221と第2の側壁部222の間は、図示しな 絶縁部160で満たされている。 
 これにより、第1の実施形態の不揮発性記憶 装置10は、記憶部200を流れる電流を低減し、 消費電力化が実現できる。

 また、記憶部200の形状は、図3(b)に例示した 形状を各種変形したものでも良い。すなわち 、図5(b)に表したように、第1の記憶部面210側 実質的にクロス面130と同じ面積を有する部 の層厚t 1 と、第2の記憶部面220側の第1の側壁部221と第2 の側壁部222の層厚t 2 の比率を種々変更したものでも良い。(但し t 2 =0を除く。すなわち、記憶部200の層厚t m の全てに渡って、記憶部200の断面がクロス面 130と実質的に同一になる条件を除く)なお、 5(a)に例示した構成は、図5(b)に例示した構成 において、t 1 =0とした構成である。

 この他、図5(c)に表したように、第5(a)に 示した記憶部200の第1の側壁部221と第2の側壁 部222との設置方向をZ軸を中心にして90度回転 した構成でも良い。この場合、図5(a)に例示 た記憶部200の第1の側壁部221と第2の側壁部222 は、第1の電極110の配線幅方向(前述のY軸方向 )に沿うようにして設けられることになる。 た、図5(d)に表したように、クロス面130を上 と下面とする直方体の4つの側壁部に記憶部 200を設け、その内部に図示しない絶縁部160を 設けた構成でも良い(この時、記憶部200は環 形状の1種となっている)。このように、記憶 部200として、クロス面130を上面と下面とする 柱状体の側壁部に記憶部200を設け、その内部 (の一部)に絶縁部160を設けることにより、記 部200の断面積を各々のクロス面130の面積よ 小さくすることができ、これにより、第1の 実施形態の不揮発性記憶装置10は、記憶部200 流れる電流を低減し、低消費電力化が実現 きる。

 さらに、クロス面130を上面と下面とする 状体の内部領域に記憶部200を設け、その柱 体の周辺(の一部)に絶縁部160(または素子間 離絶縁膜159)を設けることにより、記憶部200 の第1の記憶部面210と第2の記憶部面220の少な ともいずれかの面積を、各々のクロス面130 面積より小さくすることもできる。

 図6は、本発明の第1の実施形態に係る不揮 性記憶装置の構成を例示する模式図である  
 図6は、第1の実施形態に係る不揮発性記憶 置10おける1つのセル部分の記憶部200の各種 構成を例示する模式斜視図である。なお、 縁部160、素子間分離絶縁部150等は省略され 描かれている。

 図6(a)~(m)に例示したように、記憶部200の 1の記憶面(例えば、図6において上面)と第2の 記憶面(例えば、図6において下面)の少なくと もいずれかは、各々のクロス面130に対して垂 直な方向からみたときに、クロス面130の端部 よりもクロス面130の内側に後退した端部を有 するものとすることができる。

 図6(a)に表したように、第1の実施形態に係 不揮発性記憶装置10においては、記憶部200は 、クロス面130を上面と下面とする直方体(柱 体)のY方向の略中心部の位置にあって、X方 に沿った層状の形状を有して配置されても い。つまり、この場合、記憶部200の上面と 面は、Y方向に沿ってクロス面130の端部より クロス面130の内側に後退した端部を有する  
 一方、図6(b)に表したように、図6(a)に例示 た記憶部200のZ方向の中心部を細らせた形状 しても良い。また、図6(c)に表したように、 記憶部200のZ方向の中心部を細らせ、さらに 第1の記憶部面210と第2の記憶部面220の近傍で 細らせた形状としても良い。

 また、図6(d)~(f)に表したように、図6(a)~(c)に 例示した記憶部200の形状・配置を、それぞれ 、Z軸を中心に90度回転した形状・配置として も良い。 
 この場合、図6(a)~(c)に例示した形状の記憶 200は、第1の電極110の配線方向(前述のY軸方 )に沿うようにして設けられることになる。

 さらに、図6(g)に表したように、X方向とY 向の両方の中心部に配置した記憶部200の形 としても良い。つまりこの場合、記憶部200 上面と下面は、その全周にわたって、クロ 面130の端部よりもクロス面130の内側に後退 た端部を有する。また、図6(h)に表したよう に、図6(g)に例示した記憶部200のZ方向の中心 を細らせた形状としても良い。また、図6(i) に表したように、記憶部200のZ方向の中心部 細らせ、さらに、第1の記憶部面210と第2の記 憶部面220の近傍で細らせた形状としても良い 。

 さらに、図6(j)~(m)に表したように、記憶部20 0は、Z方向に対してテーパを持った形状・配 としても良い。ここでは、記憶部200は、第1 の記憶部面210と第2の記憶部面220の一方が、 れらのうちの他方の面積よりも小さく、か Z軸方向に平行な断面が、一方から他方にか て徐々に細っていくような形状を有するも とする。すなわち、記憶部200の膜厚方向に 直な平面で、記憶部200を切断した時の面積 、膜厚方向で変化している。すなわち、記 部200をクロス面130と交差する方向に切断し 時の断面積は、クロス面130と交差する方向 変化している。そして、記憶部200の膜厚方 に垂直な平面で、記憶部200を切断した時の 積は、第1の電極110と第2の電極120との間の 心部で狭い。
 図6(j)であれば、記憶部200において、クロス 面130に対して、第1の記憶部面210は、第1の電 110のクロス面130と同等の面積であり、それ 、Z軸方向に沿って断面が徐々に細り、第2 記憶部面220の面積は、第1の記憶部面210の面 よりも小さくなっている(即ち、第2の記憶 面220の面積は、第2の電極120のクロス面130よ も小さくなる。)。 
 また、図6(k)であれば、記憶部200において、 第1の記憶部面210は第1の電極110のクロス面130 りも面積が小さく、それが、Z軸方向におい て徐々に細り、第2の記憶部面220の面積は、 1の記憶部面210の面積よりも小さくなってい 。また、図6(k)は、図6(j)に比べ、よりクロ 面130の内側に後退していて、記憶部200の大 さ(体積)が小さいものとなっている。 
 また、図6(l)は図6(j)と、また、図6(m)は図6(k) と比べ、記憶部200の形状は略同等であってよ いが、各々、Z軸方向における位置関係が互 に逆となるように配置されているものであ 。即ち、第1の電極110及び第2の電極120の各ク ロス面130に対して、第1の記憶部面210及び第2 記憶部面220の位置関係が逆となっているも である。

 図7は、本発明の第1の実施形態に係る不揮 性記憶装置の構成を例示する模式図である  
 図7は、第1の実施形態に係る不揮発性記憶 置10おける1つのセル部分の記憶部200の各種 形状を例示している。なお、図7の一部の図 では、絶縁部160、素子間分離絶縁部150等は 略されて描かれている。

 図7(a)は、記憶部200の一例の模式斜視図で ある。図7(a)に表したように、第1の実施形態 係る不揮発性記憶装置10においては、記憶 200は、クロス面130を上面と下面とする(直方 )柱状体の内部に設けられた、Z軸に実質的 平行な軸を有した環状柱の形状・配置とし も良い。図7(b)と(c)は、図7(a)に例示した記憶 部200のA-A方向断面図である。図7(b)に例示し ように、記憶部200は、環状柱の外壁部をク ス面130の端部と実質的に同じとし、その内 に絶縁部160を設けた構成としても良い。ま 、図7(c)に表したように、記憶部200は、環状 の外壁をクロス面130より小さくし(内側とし )、環状柱の内部に絶縁部160を設けた構成と ても良い。なお、これらの場合において、 ロス面130を上面と下面とした直方体の側面 環状柱の外壁との間の領域には、絶縁部160 たは素子間分離絶縁部150を設けることがで る。さらに、図7(d)、(e)に表したように、図7 (b)、(c)に例示した環状柱の記憶部200を、層厚 (Z軸)の全ての領域に渡って環状とした構成で も良い。

 また、図7(f)、(g)に表したように、記憶部200 は、Z軸方向にテーパを持った環状柱として 良い。 
 ここでは、記憶部200は、クロス面130に対し 、第1の記憶部面210と第2の記憶部面220が環 を有し、それらの一方が他方の面積よりも さく、かつZ軸方向に平行な断面が一方から 方にかけて徐々に細っていくような形状を するものとする。  図7(f)であれば、記憶 200は、環状であって、Z軸方向に沿い、第2の 記憶部面220から第1の記憶部面210にかけて、 の環状柱が徐々に細るようにテーパをなし いる。ここでは、第1の記憶部面210の面積は 第2の記憶部面220の面積よりも小さくなって いる。 
 図7(g)であれば、記憶部200は、環状であって 、Z軸方向に沿い、第1の記憶部面210から第2の 記憶部面220にかけて、その環状柱が徐々に細 るようにテーパをなしている。ここでは、第 2の記憶部面220の面積は、第1の記憶部面210の 積よりも小さくなっている。 
 また、図7(f)と図7(g)は、記憶部200の形状は 同等であってよいが、各々、Z軸方向におけ 位置関係が互いに逆となるように配置され いるものである。即ち、第1の電極110及び第 2の電極120の各クロス面130に対して、第1の記 部面210及び第2の記憶部面220の位置関係が逆 となっているものである。なお、これらの場 合、記憶部200をクロス面130と交差する方向に 切断した時の断面積は、クロス面130と交差す る方向で変化している。

 さらには、図7(h)に表したように、第1の実 形態に係る不揮発性記憶装置10においては、 記憶部200は、クロス面130を上面と下面とする 直方体(柱状体)の内部に設けられた、Z軸に実 質的に平行な軸を持った円柱(楕円柱、多角 )の形状・配置としても良い。そして、図7(i) 、(j)に表したように、図7(h)に例示した略円 状(多角形柱状)の形状を、Z軸方向にテーパ 持たせた形状に変形したものでも良い。ま 、図7(k)、(l)に表したように、図7(h)に例示し た円柱(楕円柱、多角柱)において、Z軸方向の 中心部で径が大きくした形状、または、小さ くした形状としてもよい。また、それらをさ らに、Z軸方向にテーパを持たせた形状とし も良い(図示しない)。なお、これらの場合、 記憶部200をクロス面130と交差する方向に切断 した時の断面積は、クロス面130と交差する方 向で変化している。 
 なお、図7(h)~(l)に例示した記憶部200の構造 、例えば、素子間分離絶縁部150に独立した (スルーホール)を設けてその内部の全てを記 憶部200となる材料で充填する方法によっても 得られる。この場合、X軸方向とY軸方向の二 元での位置合わせを行いながらスルーホー を形成し、その内部に記憶部200となる材料 充填することになる。また、後述するよう 、記憶部200の側壁をエッチングして後退さ る方法によって、図7(h)~(l)に例示した構造 得ることもができる。この方法によれば、 述のような二次元での位置合わせ等が特に 要でないので、より高精度、及び、より高 積度の、図7(h)~(l)に例示した構造を得ること が出来る。

 また、図7(m)に表したように、第1の実施 態に係る不揮発性記憶装置10においては、記 憶部200は、クロス面130を上面と下面とする( 方体)柱状体の内部に設けられた、Z軸の方向 に開口した多数の柱状の形状・配置としても 良い。

 例えば、多数の柱状の空間が、記憶部200 なる材料以外の材料で埋め込まれたり、ま は、空隙とされたもの、を記憶層200となる 料で取り囲んだ構造を用いることができる なお、このような構造は、例えば、カーボ ナノチューブをクロス面130に対して垂直方 に形成し、それ以外の領域を記憶部200とな 材料で埋め込み、その後、カーボンナノチ ーブを例えば酸素プラズマで除去すること 形成することができる。なお、この後、カ ボンナノチューブを除去した部分に、絶縁 160または素子間分離絶縁部150を設けること できるが、これを省略して、そのまま中空 態としておいても良い。

 なお、図7(m)では、多数の柱状の形状の軸 がZ軸方向に略平行である場合が例示されて るが、例えば、図7(n)に例示したように、柱 の形状の軸は、Z軸に対して傾斜していても 良い。また、図7(o)に例示したように、多数 柱状のそれぞれにおいて軸が異なる向きに 斜していても良い。

 さらに、記憶部200は、第1の電極110及び第 2の電極120の少なくともいずれかに開口した 数の柱状構造体を含むことができる。すな ち、図7(m)~(o)に例示した柱状の形状自体が、 記憶部200となる材料で構成される例である。 この時も、柱状構造体の軸は、クロス面130に 対して垂直にすることもできるし、傾斜させ ることもできる。例えば、記憶層200となる複 数の柱状構造体の軸方向は、Z軸方向に対し 傾斜することで、第1の電極110と第2の電極120 との間に流れる電流経路を、単純な直線方向 でなく、傾斜した方向とすることで連流経路 を長くし、安定した抵抗変化状態を実現しつ つ、記憶部200の実質的な面積を小さくするこ とができる。

 この時、この柱状構造体のそれぞれが、 1の電極110と第2の電極120に必ずしも接触し いなくても良く、柱状構造体のいくつかが なって、第1の電極110と第2の電極120との間に 電流が流れる経路を形成するように設けられ ても良い。なお、柱状構造体の長さや太さは 互いに異なっていても良い。

 このような構造の場合、カーボンナノチ ーブを含む材料を記憶層200に用いることが きる。このような柱状構造体を作製するに 、カーボンナノチューブを絶縁材料に混合 たものを第1の電極110と第2の電極120との間 挟んだ構造を採用することができる。その 、適切な熱処理により、カーボンナノチュ ブの構造を抵抗率が大きくなるように変化 せる。カーボンナノチューブの形成方法は アークプラズマやマイクロ波プラズマを用 たり、メタノール、エタノール等各種溶媒 カーボンナノチューブが解けた溶液を焼結 乾燥させて形成してもよい。カーボンナノ ューブは細い柱状形状を有しており、柱状 状の軸がランダムな方向に向いた状態で、 縁材料中に混在させられる。

 すなわち、図7(o)に例示したように、多数 の柱状のそれぞれにおいて軸が異なる向きに 傾斜した構造の記憶層200が得られる。これに より、記憶層200において、安定した抵抗変化 が実現できる。この場合も、記憶層200の面積 はクロス面130の面積よりも小さくなり、記憶 部200を流れる電流を低減し、消費電力を抑制 することができる。

 これらいずれの場合も、記憶部200の第1の 電極110に対向する第1の記憶部面210の面積、 び、記憶部200の第2の電極120に対向する第2の 記憶部面220の面積の、少なくともいずれかは 、第1の電極110と第2の電極120とが対向して形 するクロス面130の面積より小さい。すなわ 、記憶部200の断面積は、クロス面130の面積 り小さい。これにより、第1の実施形態の不 揮発性記憶装置10は、記憶部200を流れる電流 低減し、消費電力を抑制することができる

 また、本実施形態に係る不揮発性記憶装置1 0は、記憶部200をZ軸方向に複数積層した構成 することができる。 
 図8は、本発明の第1の実施形態に係る不揮 性記憶装置の構成を例示する模式斜視図で る。 
 図8(a)に表したように、第1の実施形態に係 不揮発性記憶装置12においては、記憶部200は 、2層構造とされている。すなわち、基板105 、基板105の主面106の上に設けられた1層目の 1の電極110aと、1層目の第1の電極110aと対向 て設けられた1層目の第2の電極120aと、1層目 第1の電極110aと1層目の第2の電極120aとに挟 された1層目の記憶部200aと、を備えている。 これらが、1層目の不揮発性記憶装置10aとな 。さらに、1層目の第2の電極120aを2層目の第1 の電極110bとし、その上に2層目の記憶部200bが 設けられ、その上に2層目の第2の電極120bが設 けられている。これらが、2層目の不揮発性 憶装置10bとなる。また、それぞれの層には スイッチング素子部140a、140bが設けられてい る。 
 そして、1層目の記憶部200aと2層目の記憶部2 00bの少なくともいずれかは、それぞれ、1層 の第1の電極110aと1層目の第2の電極120aとが対 向して形成するクロス面130a、2層目の第1の電 極110b(この場合、1層目の第2の電極120aと同一) と2層目の第2の電極120bとが対向して形成する クロス面130bの面積より小さく設定されてい 。これにより、記憶部200の断面積をクロス の面積より小さくでき、記憶部200流れる電 を低減し、低消費電力の不揮発性記憶装置 実現できる。

 また、図8(b)に表したように、第1の実施 態に係る不揮発性記憶装置13においては、記 憶部200は、3層構造とされている。この場合 、記憶部200の断面積をクロス面130の面積よ 小さくでき、記憶部200流れる電流を低減し 低消費電力の不揮発性記憶装置が実現でき 。

 なお、図8(a)、(b)では、それぞれ記憶部200 が2層と3層に積層された場合を例示したが、4 層以上でも良い。また、上記においては、隣 接する層において、第1の電極と第2の電極と 兼用される場合を例示したが、それには制 されず、各層の間に絶縁層を設け、層毎に の第1の電極と第2の電極とを独立して設け も良い。

 また、本実施形態の不揮発性記憶装置に いて、その記憶部200には、印加する電圧に って抵抗値が変化する抵抗変化素子の他、 えば、カルコゲナイド系材料を用いジュー 熱で非晶相と結晶相とを切り替える相転移 子等、各種の構成の素子を用いることがで る。

 図4に例示した比較例の不揮発性記憶装置 90の場合、第1の電極110及び第2の電極120の幅 、加工可能な最小線幅とした場合、記憶部20 0の幅(断面積)も加工可能な最小線幅の大きさ となっており、このため、記憶部200の断面積 は、クロス面130の面積と実質的に同じであっ た。これに対し、本発明の第1の実施形態に る不揮発性記憶装置10、12、13では、第1の電 110及び第2の電極120の幅が、加工可能な最小 線幅とした場合においても、記憶部200の幅( きさ、断面積)が、その最小線幅より小さく 定することを可能としている。

 (第2の実施の形態)
 以下、本発明の第2の実施の形態の不揮発性 記憶装置の製造方法について説明する。 
 図9は、本発明の第2の実施形態に係る不揮 性記憶装置の製造方法を例示するフローチ ート図である。

 図9に表したように、本発明の第2の実施形 に係る不揮発性記憶装置の製造方法では、 ず、基板105の上に第1の電極110を形成する(ス テップS110)。すなわち、基板105の上に第1の電 極110となる第1の導電膜119を成膜し、所定の 状にパターニングする。この際、スイッチ グ素子部140の形成も同時に行っても良い。 
 ここで、第1の電極110の材料には、例えば、 タングステン、タングステンシリサイド、タ ングステンナイトライド等を用いることがで きる。

 そして、基板105と第1の電極110(及びスイ チング素子部140)の上部に絶縁層を形成し、 の絶縁層に凹部を形成する(ステップS120)。 の時、この絶縁層としては、素子間分離絶 部150となる素子間分離絶縁膜159を用いるこ ができる。そして、この素子間分離絶縁膜1 59の所定部分に凹部を形成する。この時、凹 は、第1の電極110の上部に設けられる。例え ば、凹部は、第1の電極110の上に、第1の電極1 10が延在する方向(X軸方向)の帯状のトレンチ することができる。また、凹部は、第1の電 極110と、後に形成される第2の電極120とが三 元的に交差する領域に独立した穴(スルーホ ル)とすることができる。

 そして、その凹部の内側に記憶部200を形成 る(ステップS130)。このとき、記憶部200とな 記憶部膜209で、凹部の全てを充填するので なく、内側に空間が残るように記憶部200を ける。ここで、記憶部200の材料としては、 えば、印加する電圧または電流によって電 抵抗値が変化する、酸化ニッケル(NiO x )、酸化チタン(TiO x )、ZnMn 2 O 4 、Pr x Ca 1-x MnO 3 等の他、各種の遷移金属酸化物等を用いるこ とができる。また、相転移型材料を用いるこ とができる。

 そして、記憶部200の内側に絶縁部160を形成 る(ステップS140)。 
 そして、記憶部200と絶縁部160の上に第2の電 極120を形成する(ステップS150)。ここで、第2 電極120の材料には、例えば、タングステン タングステンシリサイド、タングステンナ トライド等を用いることができる。

 これにより、記憶部200は、少なくとも第2の 電極120に対向する第2の記憶部面220の面積が 第1の電極110と第2の電極120とが対向して形成 するクロス面130の面積より小さくなるように 形成できる。そして、さらに、第1の電極110 対向する第1の記憶部面210の面積が、クロス 130の面積より小さくなるようにも形成でき 。 
 このように、本発明の第2の実施形態に係る 不揮発性記憶装置の製造方法によれば、第1 電極110及び第2の電極120の幅が、加工可能な 小線幅とした場合においても、記憶部200の 面積を、加工可能な最小線幅より小さく設 することを可能であり、記憶部200を流れる 流を低減し、低消費電力の不揮発性記憶装 の装置が実現できる。

 なお、上記において、凹部の断面の大き がクロス面130と同じ時に、凹部の内部の全 の領域に記憶部200を充填すると、記憶部200 第1の記憶部面210の面積、第2の記憶部面220 面積の両方とも、クロス面130と同じ面積と り、電流を低減する効果は得られない。

 (第3の実施の形態)
 以下、具体的に説明する。 
 図10は、本発明の第3の実施形態に係る不揮 性記憶装置の製造方法を例示するフローチ ート図である。 
 また、図11と図12は、本発明の第3の実施形 に係る不揮発性記憶装置の製造方法を説明 るための工程別の断面図である。図11と図12 おいて、左側の図はY軸に平行な断面図(図2 A-A方向断面図)、右側の図はX軸に平行な断 図(図2のB-B方向断面図)である。

 図11(a)に表したように、まず、シリコンか なる基板105の主面106の上に、第1の電極110用 膜(第1の導電膜119)及びスイッチング素子部1 40となる膜(スイッチング素子膜149)を成膜し これらを、例えば、フォトリソグラフィー ドライエッチング法を用いてパターニング る(図10に表したステップS210)。この時、第1 電極110が、X軸に平行な方向に延在するよう 、パターニングする。 
 ここでは、第1の電極110の材料としては、例 えば、タングステン、タングステンシリサイ ド、タングステンナイトライド等を用いるこ とができる。

 そして、図11(b)に表したように、素子間 離絶縁部150となる膜(素子間分離絶縁膜159)を CVD(Chemical Vapor Deposition)または塗布法により 膜(形成)し、必要に応じてCMP(Chemical Mechanica l Polishing)法により表面を平坦化する(図10に したステップS220)。

 そして、図11(c)に表したように、例えば フォトリソグラフィー法とドライエッチン 法により、素子間分離絶縁膜159の一部をエ チング加工し、スイッチング素子部140に達 るようにして、凹部としてのトレンチ142を 成する(図10に表したステップS230)。トレンチ 142は、X方向、すなわち、第1の電極110の長さ 向に延在する溝の形状とすることができる

 そして、図11(d)に表したように、トレンチ14 2の側壁に、CVD法、ALD(Atomic Layer Deposition)法 またはスパッタ法により、記憶部200用の膜( 憶部膜209)を成膜(形成)する(図10に表したス ップS240)。ここでは記憶部200の材料として 、例えば、印加する電圧または電流によっ 電気抵抗値が変化する、酸化ニッケル(NiO x )、酸化チタン(TiO x )、ZnMn 2 O 4 、Pr x Ca 1-x MnO 3 等の他、各種の遷移金属酸化物等を用いるこ とができる。また、相転移型材料を用いるこ とができる。

 そして、図11(e)に表したように、ステッ S240において、トレンチ142の底面や素子間分 絶縁部150の上面に堆積された記憶部膜209の 要な部分を、CMP法やドライエッチングによ エッチバックで除去し、トレンチ142内の、 憶部200を構成する上で必要となる部分を残 。(図10に表されたステップS250)。

 そして、図12(a)に表したように、トレンチ14 2の内側に形成された記憶部200により取り囲 れた凹部の残余の空間に、絶縁部160となる (絶縁部膜169)として、例えばSiO 2 等の絶縁材料をCVD法やALD法により成膜して充 填し、CMP法を用いて表面を平坦化し、絶縁部 160を形成する(図10に表されたステップS260)。

 そして、図12(b)に表したように、第2の電 120用の膜(第2の導電膜129)をスパッタまたはC VD法により成膜し、例えばフォトリソグラフ ー法とドライエッチング法により、第2の導 電膜129、記憶部膜209、スイッチング素子膜149 、絶縁部膜169をパターニングする(図10に表し たステップS270)。ここでは、第2の電極120の材 料には、例えば、タングステン、タングステ ンシリサイド、タングステンナイトライド等 を用いることができる。また、この時、ステ ップS210のパターニング方向と略直交するよ に、すなわち、第2の電極120がY軸方向に延在 するようにパターニングする。

 そして、図12(c)に表したように、素子間分 絶縁部150となる膜(素子間分離絶縁膜159)とし て、例えばSiO 2 膜をCVD法や塗布法により、記憶部200等の間を 埋め込むようにして成膜し、必要に応じてCMP 法により表面を平坦化する(図10に表したステ ップS280)。
 これにより、図1及び図2に例示した不揮発 記憶装置10が形成できる。この時、記憶部200 の形状は、図3(b)や図5(a)、(b)に例示した形状 なる。 
 すなわち、記憶部200をダマシン構造により 成し、記憶部膜209をトレンチ142の全ての部 に埋め込まず、トレンチ142の側壁部分(及び 底辺部分)にのみ成膜することで、記憶部200 少なくとも第2の記憶部面220の面積をクロス 130の面積より小さくすることができる。

 このように、本発明の第3の実施形態に係 る不揮発性記憶装置の製造方法によれば、第 1の電極110及び第2の電極120の幅が、加工可能 最小線幅とした場合においても、記憶部200 断面積を、加工可能な最小線幅より小さく 定することを可能であり、記憶部200を流れ 電流を低減し、低消費電力の不揮発性記憶 置の装置が実現できる。

 (第4の実施の形態)
 次に、本発明の第4の実施形態の不揮発性記 憶装置について説明する。 
 図13は、本発明の第4の実施形態に係る不揮 性記憶装置の構成を例示する模式断面図で る。 
 図13に表したように、第4の実施形態の不揮 性記憶装置40においては、記憶部200の第1の 極110に対向する第1の記憶部面210の面積も、 記憶部200の第2の電極120に対向する第2の記憶 面220の面積も、第1の電極110と第2の電極120 が対向して形成するクロス面130の面積より さく設定されている。すなわち、記憶部200 、図5(a)に例示したように、記憶部200の上下 向(層厚方向)の全領域に渡って、クロス面13 0の第1の電極110の第1の端部111と第2の端部112 それぞれ対応する、第1の側壁部221と第2の側 壁部222を有している。そして、第1の側壁部22 1と第2の側壁部222の間は、絶縁部160で満たさ ている。

 ここでは、第1の電極110、第2の電極120には 例えば、タングステン、タングステンシリ イド、タングステンナイトライド等を用い ことができる。 
 また、記憶部200としては、例えば、印加す 電圧または電流によって電気抵抗値が変化 る、酸化ニッケル(NiO x )、酸化チタン(TiO x )、ZnMn 2 O 4 、Pr x Ca 1-x MnO 3 等の他、各種の遷移金属酸化物等を用いるこ とができる。また、相転移型材料を用いるこ とができる。

 図13に例示した第4の実施形態の不揮発性記 装置40は、以下のようにして形成すること できる。 
 図14は、本発明の第4の実施形態に係る不揮 性記憶装置の製造方法を例示する工程別の 面図である。 
 図14において、左側の図はY軸に平行な断面 (図2のA-A方向断面図)、右側の図はX軸に平行 な断面図(図2のB-B方向断面図)である。この方 法においては、記憶部膜209を形成するまでの 工程は、図10に表したステップS240(図11(d))ま の工程と同様なので、省略して描かれてい 。 
 トレンチ142の側壁(及び底面、素子間分離絶 縁部150の上面)に記憶部膜209を形成した後、 14に表したように、トレンチ142の底面や素子 間分離絶縁部150の上面に堆積された不要な膜 を、例えば、ドライエッチングによるエッチ バックにより除去する。この時、トレンチ142 の底面に堆積した記憶部膜209を完全に除去す る。これにより、記憶部200はトレンチ142の側 壁部のみに形成できる。 
 この後、図12(a)~(c)と同様の方法によって、 縁部160、第2の電極120、素子間分離絶縁部150 を形成することによって、図13に例示した本 施形態の不揮発性記憶装置40が形成できる この時、記憶部200の形状は、図5(a)に例示し 形状となる。

 このように、本発明の第4の実施形態に係 る不揮発性記憶装置の製造方法によれば、第 1の電極110及び第2の電極120の幅が、加工可能 最小線幅とした場合においても、記憶部200 断面積を、加工可能な最小線幅より小さく 定することを可能であり、記憶部200を流れ 電流を低減し、低消費電力の不揮発性記憶 置の装置が実現できる。

 (第5の実施の形態)
 次に、本発明の第5の実施の形態について説 明する。第5の実施形態の不揮発性記憶装置 その製造方法では、図10~図12に例示した第3 実施形態における溝状のトレンチ142をスル ホールに変更したものである。

 図15は、本発明の第5の実施形態に係る不揮 性記憶装置の製造方法を例示するフローチ ート図である。 
 また、図16と図17は、本発明の第5の実施形 に係る不揮発性記憶装置の製造方法を説明 るための工程別の断面図である。図16と図17 おいて、左側の図はY軸に平行な断面図(図2 A-A方向断面図)、右側の図はX軸に平行な断 図(図2のB-B方向断面図)である。 
 基板105の主面106の上に、第1の電極110、スイ ッチング素子部140、素子間分離絶縁部150を形 成するまでの工程は、図11(a)、(b)と同様なの 省略し、それより後の工程について説明す 。

 図16(a)に表したように、例えば、フォト ソグラフィー法とドライエッチング法によ 、素子間分離絶縁部150に、スルーホール143 形成する(図15に表したステップS330)。このス ルーホール143は、第1の電極110と、後に設け れる第2の電極120とが三次元的に交差する領 内に設けられる。

 そして、図16(b)に表したように、スルーホ ル143の側壁に、CVD法、ALD法、またはスパッ 法により記憶部200用の膜(記憶部膜209)を成膜 する(図15に表したステップS340)。 
 そして、図16(c)に表したように、ステップS3 40において、スルーホール143の底面や素子間 離絶縁部150の上面に堆積された不要な膜を CMP法やエッチバック法により除去する(図15 表されたステップS350)。 
 そして、図17(a)に表したように、スルーホ ル143の内側に形成された記憶部200の内側に 絶縁部160となる膜(絶縁部膜169)として、例え ばSiO 2 等の絶縁材料を成膜し、CMP法を用いて表面を 平坦化し、絶縁部160を形成する(図15に表した ステップS360)。 
 そして、図17(b)に表したように、第2の電極1 20用の膜(第2の導電膜129)を成膜した後、第2の 導電膜129とスイッチング素子膜149をパターニ ングする(図15に表したステップS370)。 
 そして、図17(c)に表したように、素子間分 絶縁部150となる膜(素子間分離絶縁膜159)をCVD 法や塗布法により成膜し、必要に応じてCMP法 により表面を平坦化する(図15に表したステッ プS380)。
 これにより、本発明の実施形態に係る不揮 性記憶装置が形成できる。この時、記憶部2 00の形状は、図5(d)や図7(a)~(g)に例示した形状 なる。すなわち、環状柱の形状の記憶部200 形成できる。

 すなわち、記憶部200をダマシン構造によ 形成し、記憶部膜209をスルーホール143部分 すべての部分に埋め込まず、スルーホール 側壁部分(及び底辺部分)にのみ成膜するこ で、記憶部200の少なくとも第2の記憶部面220 面積をクロス面130の面積より小さくするこ ができる。

 ここでは、第1の電極110、第2の電極120には 例えば、タングステン、タングステンシリ イド、タングステンナイトライド等を用い ことができる。 
 また、記憶部200としては、例えば、印加す 電圧または電流によって電気抵抗値が変化 る、酸化ニッケル(NiO x )、酸化チタン(TiO x )、ZnMn 2 O 4 、Pr x Ca 1-x MnO 3 等の他、各種の遷移金属酸化物等を用いるこ とができる。また、相転移型材料を用いるこ とができる。

 このように、本発明の第5の実施形態に係 る不揮発性記憶装置の製造方法によれば、第 1の電極110及び第2の電極120の幅が、加工可能 最小線幅とした場合においても、記憶部200 断面積を、加工可能な最小線幅より小さく 定することを可能であり、記憶部200を流れ 電流を低減し、低消費電力の不揮発性記憶 置の装置が実現できる。

 (第6の実施の形態)
 次に、本発明の第6の実施形態の不揮発性記 憶装置について説明する。 
 図18は、本発明の第6の実施形態に係る不揮 性記憶装置の構成を例示する模式断面図で る。 
 図18に表したように、第6の実施形態の不揮 性記憶装置60においては、第1の電極110と第2 の電極120とが対向して形成するクロス面130を 、上面と下面とする柱状体の内部領域に、記 憶部200が設けられている例である。すなわち 、記憶部200は、すでに説明した図6(a)~(m)に例 した形状・配置とされている。

 そして、記憶部200と第2の電極120の間には 、キャップ層170が設けられている。そして、 クロス面130を上面と下面とする直方体の、記 憶部200が設けられていない領域は、素子間分 離絶縁部150で満たされている。

 図18に例示した第6の実施形態の不揮発性記 装置60は以下のようにして形成することが きる。 
 図19は、本発明の第6の実施形態に係る不揮 性記憶装置の製造方法を例示するフローチ ート図である。 
 また、図20は、本発明の第6の実施形態に係 不揮発性記憶装置の製造方法を説明するた の工程別の断面図である。図20において、 側の図はY軸に平行な断面図(図2のA-A方向断 図)、右側の図はX軸に平行な断面図(図2のB-B 向断面図)である。

 図20(a)に表したように、まず、シリコン らなる基板105の主面106の上に、第1の電極110 の膜(第1の導電膜119)及びスイッチング素子 140となる膜(スイッチング素子膜149)、記憶 200用の膜(記憶部膜209)、キャップ層170となる 膜(キャップ膜179)を成膜し、例えば、フォト ソグラフィーとドライエッチング法を用い パターニングする(図19に表したステップS410 )。この時、第1の電極110が、X軸に平行な方向 に延在するようにパターニングする。

 ここでは、第1の電極110、第2の電極120には 例えば、タングステン、タングステンシリ イド、タングステンナイトライド等を用い ことができる。 
 また、記憶部200としては、例えば、印加す 電圧または電流によって電気抵抗値が変化 る、酸化ニッケル(NiO x )、酸化チタン(TiO x )、ZnMn 2 O 4 、Pr x Ca 1-x MnO 3 等の他、各種の遷移金属酸化物等を用いるこ とができる。また、相転移型材料を用いるこ とができる。

 そして、図20(b)に表したように、記憶部20 0の側壁をエッチングして後退させる(図19に したステップS420)。これには、例えば、ウェ ットエッチング法を用いても良いし、例えば 、プラズマのラジカルなどを利用したドライ エッチング法を用いても良い。

 例えば、記憶部200としてZnMn 2 O 4 を用いた場合は、弗酸、塩酸、硝酸、硫酸等 の酸性溶液や各種のアルカリ溶液、フッ化ア ンモニウムまたはバッファードフッ酸などの 塩の水溶液の他、蒸気弗酸等によって、選択 的に記憶部200を溶解でき、記憶部200の側壁を 後退させ、記憶部200の断面積を減少させるこ とができる。

 また、記憶部200としてNiOを用いた場合は、 酸、塩酸、硝酸、硫酸等の酸性溶液や水酸 アンモニウム(NH 4 OH)、フッ化アンモニウムまたはバッファード フッ酸などの塩の水溶液等によって、選択的 に記憶部200を溶解でき、記憶部200の側壁を後 退させ、記憶部200の断面積を減少させること ができる。

 また、記憶部200としてNbOを用いた場合は 弗酸、塩酸、硝酸、硫酸等の酸性溶液や各 のアルカリ溶液によって、選択的に記憶部2 00を溶解でき、記憶部200の側壁を後退させ、 憶部200の断面積を減少させることができる

 また、記憶部200としてAl 2 O 3 を用いた場合は、弗酸、塩酸、硝酸、硫酸等 の酸性溶液や各種のアルカリ溶液、冷水、熱 水、フッ化アンモニウムまたはバッファード フッ酸などの塩の水溶液によって、選択的に 記憶部200を溶解でき記憶部200の側壁を後退さ せ、記憶部200の断面積を減少させることがで きる。

 また、記憶部200としてカーボン系の材料 用いた場合は、酸素、水素、水及びアンモ アを含むプラズマによって選択的に記憶部2 00をエッチングでき、記憶部200の側壁を後退 せ、記憶部200の断面積を減少させることが きる。カーボン系の材料としては、アモル ァスカーボンなどを用いることができ、カ ボン系の材料は、スパッタやCVDなどの各種 手法で成膜することができる。

 そして、図20(c)に表したように、例えば、Si O 2 膜をCVD法や塗布法により、記憶部200等の間を 素子間分離絶縁部150となる膜(素子間分離絶 膜159)として埋め込み、CMPにより平坦化する (図19に表したステップS430)。

 そして、図20(d)に表したように、第2の電 120となる膜(第2導電膜129)を成膜し、例えば フォトリソグラフィー法とドライエッチン 法により、第2の電極120、記憶部200、スイッ チング素子部140をパターニングする(図20に表 したステップS440)。

 そして、図20(e)に表したように、例えば、Si O 2 膜をCVD法や塗布法により、記憶部200等の間を 素子間分離絶縁部150となる膜(素子間分離絶 膜159)として埋め込み、必要に応じてCMP法に り表面を平坦化する(図20に表したステップS 450)。 
 これにより、図18に例示した不揮発性記憶 置60が形成できる。この時、記憶部200の形状 は、図6(a)~(c)に例示した形状となる。

 このように、第1の導電膜119、スイッチン グ素子膜149、記憶部膜209、キャップ膜179(及 図示しないバリアメタル層等)の材料に応じ 適切な薬液やガスを選択することで、記憶 膜209のみを選択的にエッチングすることが き、これにより、記憶部200の断面積を減少 ることが出来る。すなわち、第1の記憶部面 210の面積と第2の記憶部面220の面積の、少な ともいずれかを、クロス面130の面積より小 くすることができる。

 このように、本発明の第6の実施形態に係る 不揮発性記憶装置の製造方法によれば、第1 電極110及び第2の電極120の幅が、加工可能な 小線幅とした場合においても、記憶部200の 面積を、加工可能な最小線幅より小さく設 することを可能であり、記憶部200を流れる 流を低減し、低消費電力の不揮発性記憶装 の装置が実現できる。 
 なお、上記において、キャップ層170は必要 応じて設ければ良く、省略することもでき 。

 (第7の実施の形態)
 次に、本発明の第7実施形態の不揮発性記憶 装置及びその製造方法について説明する。  7の実施形態の不揮発性記憶装置及びその製 造方法では、図19に表したステップS440(図20(d) )の後に、記憶部200の側壁をエッチングする2 目の加工を行う。

 図21は、本発明の第7の実施形態に係る不揮 性記憶装置の製造方法を例示するフローチ ート図である。 
 図22は、本発明の第7の実施形態に係る不揮 性記憶装置の製造方法を説明するための一 の工程の工程別の断面図である。 
 図21に例示したフローチャートにおいて、 テップS510~ステップS540までは、図19に例示し たフローチャートのステップS410~ステップS440 と同じなので説明を省略する。また、図22の 程別の断面図では、図19に表したステップS4 40(図20(d))までの工程は同様なので省略し、そ れより後の工程を示している。なお、図22に いて、左側の図はY軸に平行な断面図(図2のA -A方向断面図)、右側の図はX軸に平行な断面 (図2のB-B方向断面図)である。

 図22(a)に表したように、第2の電極120とな 膜(第2導電膜129)、記憶部200、スイッチング 子部140をパターニングした後、記憶部200の 壁を選択的にエッチングする2回目の側壁エ ッチング加工を行う(図21に表したステップS55 0)。この2回目の側壁エッチング加工において も、各種のウェットエッチング法やプラズマ のラジカルを利用したドライエッチング法を 用いることができる。これにより、第2の電 120の延在方向(Y方向に平行な方向)の記憶部20 0の側壁をエッチングすることができる。こ により、図6(g)~(i)に例示した記憶部200の形状 が実現できる。

 そして、図22(b)に表したように、素子間 離絶縁部150となる膜(素子間分離絶縁膜159)を CVD法や塗布法により成膜し、必要に応じてCMP 法により表面を平坦化する(図21に表したステ ップS560)。

 これにより、記憶部200の断面積を減少する とが出来る。すなわち、第1の記憶部面210の 面積と第2の記憶部面220の面積の、少なくと いずれかを、クロス面130の面積より小さく ることができる。 
 このようにして、例えば、図6(g)~(m)、及び 図7(h)~(l)に例示した各種の記憶部200の形状を 得ることができる。

 このように、本発明の第7の実施形態に係 る不揮発性記憶装置の製造方法によれば、第 1の電極110及び第2の電極120の幅が、加工可能 最小線幅とした場合においても、記憶部200 断面積を、加工可能な最小線幅より小さく 定することが可能であり、記憶部200を流れ 電流を低減し、低消費電力の不揮発性記憶 置の装置が実現できる。

 また、図21のフローチャートにおいて、ス ップS520を省略することもできる。この場合 記憶部200は、ステップS550における第2の電 120の延在方向側の側壁のみがエッチングさ る。これにより、記憶部200は、既に説明し 図6(d)~(f)の形状となる。 
 これにより、記憶部200の断面積を減少する とが出来る。すなわち、第1の記憶部面210の 面積と第2の記憶部面220の面積の、少なくと いずれかを、クロス面130の面積より小さく ることができる。

 この場合も、第1の電極110及び第2の電極12 0の幅が、加工可能な最小線幅とした場合に いても、記憶部200の断面積を、加工可能な 小線幅より小さく設定することが可能であ 、記憶部200を流れる電流を低減し、低消費 力の不揮発性記憶装置の装置が実現できる

 上記の製造方法は、以下のように変形する とができる。 
 図23は、本発明の第7の実施形態に係る別の 揮発性記憶装置の製造方法を説明するため 一部の工程の工程別の断面図である。 
 図23(a)に表したように、まず、シリコンか なる基板105の主面106の上に、第1の電極110用 膜(第1の導電膜119)及びスイッチング素子部1 40となる膜(スイッチング素子膜149)を成膜し 例えば、フォトリソグラフィーとドライエ チング法を用いてパターニングする。この 、第1の電極110が、X軸に平行な方向に延在す るようにパターニングする。

 そして、図23(b)に表したように、パターニ グされた第1の導電膜119及びスイッチング素 膜149のそれぞれの間に、例えば、SiO 2 膜をCVD法や塗布法により、記憶部200等の間を 素子間分離絶縁部150の一部となる膜(素子間 離絶縁膜159)で埋め込み、CMPにより平坦化す 。

 そして、図23(c)に表したように、記憶部20 0用の膜(記憶部膜209)とキャップ層170となる膜 (キャップ膜179)を成膜し、その後、フォトリ グラフィー法とドライエッチング法により 記憶部200の側壁をエッチングして後退させ 。

 そして、図23(d)に表したように、例えば、Si O 2 膜をCVD法や塗布法により、記憶部200等の間を 素子間分離絶縁部150の他の一部となる膜(素 間分離絶縁膜159)で埋め込み、必要に応じてC MP法により表面を平坦化する。そして、その 、第2の電極120となる膜(第2導電膜129)を成膜 し、例えば、フォトリソグラフィー法とドラ イエッチング法により、第2導電膜129をパタ ニングし、その後、パターニングされた第2 電極120のそれぞれ間に素子間分離絶縁部150 他の一部となる膜を成膜し、必要に応じて 坦化する。 
 このような方法によっても、記憶部200の面 を、クロス面130の面積よりも小さくするこ ができる。

 また、図9~図17で説明した、絶縁層に凹部 を設けその内側に記憶部200を設ける方法と、 図18~図23で説明した、記憶部の側壁を選択的 エッチングする方法と、を組み合わせるこ もできる。

 上記において、第1の電極110及び第2の電極12 0として例えばタングステンを、記憶部200と て例えばMn 2 O 3 を、絶縁部160及び素子間分離絶縁部150として SiO 2 を、そして、スイッチング素子部140として例 えばポリシリコンからなるPINダイオードを用 いることができる。ただし、本発明はこれに 限らず、第1の電極110及び第2の電極120として 種の導電性材料を、記憶部200として抵抗変 を示す各種の材料や相変化に伴う抵抗変化 示す各種の材料等を、絶縁部160及び素子間 離絶縁部150として各種の絶縁性材料を、ス ッチング素子部140として非線形の電気特性 示す各種の材料及び構造を用いることがで る。

 上述のように、第1の電極110、第2の電極120 は、例えば、タングステン、タングステン リサイド、タングステンナイトライド等を また、記憶部200としては、例えば、印加す 電圧または電流によって電気抵抗値が変化 る、酸化ニッケル(NiO x )、酸化チタン(TiO x )、ZnMn 2 O 4 、Pr x Ca 1-x MnO 3 等の他、各種の遷移金属酸化物等を用いるこ とができる。また、相転移型材料を用いるこ とができる。

 また、本実施形態の不揮発性記憶装置と の製造方法において、スイッチング素子部1 40には、ダイオードやMIM素子の他、トランジ タを用いても良い。

 以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施 形態について説明した。しかし、本発明は これらの具体例に限定されるものではない 例えば、不揮発性記憶装置及びその製造方 を構成する各要素の具体的な構成に関して 、当業者が公知の範囲から適宜選択するこ により本発明を同様に実施し、同様の効果 得ることができる限り、本発明の範囲に包 される。 
 また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を 技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、 本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に 含まれる。 
 その他、本発明の実施の形態として上述し 不揮発性記憶装置及びその製造方法を基に て、当業者が適宜設計変更して実施し得る ての不揮発性記憶装置及びその製造方法も 本発明の要旨を包含する限り、本発明の範 に属する。 
 その他、本発明の思想の範疇において、当 者であれば、各種の変更例及び修正例に想 し得るものであり、それら変更例及び修正 についても本発明の範囲に属するものと了 される。

 本発明によれば、記憶部を流れる電流を 減し、消費電力を抑制する不揮発性記憶装 及びその製造方法が提供される。