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Title:
OFDM MODULATED WAVE OUTPUT DEVICE AND DISTORTION COMPENSATION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/111471
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplex) modulated wave output device. An amplitude extraction unit (108) extracts an amplitude of the OFDM modulated wave. If the extracted amplitude exceeds a predetermined amplitude, a power amplifier control unit (114) sets such a power supply to a power amplifier (113) that amplifies an OFDM modulated wave so that the power exceeds a rated power, thereby increasing a saturation point in the power amplifier. When the power amplifier control unit has increased the saturation point of the power amplifier, a compensation value selection control unit (116) compensates nonlinear characteristic of the power amplifier.

Inventors:
FUJIMOTO YOSHINORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/054010
Publication Date:
September 18, 2008
Filing Date:
March 06, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
FUJIMOTO YOSHINORI (JP)
International Classes:
H04J11/00; H03F1/32; H04B1/04; H04J1/00
Foreign References:
JP2005198109A2005-07-21
JP2005244430A2005-09-08
JP2005117315A2005-04-28
JPH05259765A1993-10-08
JPH03285404A1991-12-16
JPH10209770A1998-08-07
JP2001244828A2001-09-07
JP2007058565A2007-03-08
Other References:
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K WESOLOWSKI; J. POCHMARA: "Efficient algorithm for adjustment of adaptive predistorter in OFDM transmitter", IEEE VTS-FALL VTC 2000, vol. 5, September 2000 (2000-09-01), pages 2491 - 2496, XP010522217
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See also references of EP 2026487A4
Attorney, Agent or Firm:
INAGAKI, Kiyoshi (Rindo Building 5F 37,Kanda-Higashimatsushita-cho,Chiyoda-k, Tokyo 42, JP)
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Claims:
 プレディストーション方式を用いるOFDM変調波出力装置であって、
 入力データに基づいてOFDM変調波の振幅を抽出する振幅抽出部と、
 前記振幅抽出部にて抽出された振幅が所定の振幅よりも大きいと、OFDM変調波を増幅する電力増幅器への供給電力が定格電力を超えるように設定し、前記電力増幅器における飽和点を拡大させる電力増幅器制御部と、
 前記電力増幅器制御部が、前記電力増幅器の飽和点を拡大させたときには、前記電力増幅器の飽和点を拡大させた際の前記電力増幅器の非線形特性を補償するための第1の補償値データテーブルに基づいて、前記振幅をプレディストーションするときの重み付けの値を決定する補償値選択制御部とを備えることを特徴とするOFDM変調波出力装置。
 前記電力増幅器制御部は、前記振幅抽出部にて抽出された振幅に応じて、前記電力増幅器の電力を段階的に増加させる、請求項1に記載のOFDM変調波出力装置。
 前記第1の補償値データテーブルが、前記電力増幅器の複数の供給電力に対応した複数の補償値データテーブルを含み、前記補償値選択制御部は、前記電力増幅器制御部が設定した供給電力に対応した補償値データテーブルを選択する、請求項2に記載のOFDM変調波出力装置。
 前記入力データをフーリエ逆変換したデジタル値と、前記補償値選択制御部が決定した重み付けの値とを入力し、前記デジタル値のD/A変換と、前記プレディストーションにおける重み付けとを同時に行う重み付けD/A変換器を備えている、請求項1~3の何れか一に記載のOFDM変調波出力装置。
 前記補償値選択制御部は、前記抽出された振幅が所定の振幅以下であれば、定常時における前記電力増幅器の非線形特性を補償するための第2の補償値データテーブルに基づいて、前記プレディストーションにおける重み付けの値を決定する、請求項1~4の何れか一に記載のOFDM変調波出力装置。
 前記電力増幅器への供給電力を前記定格電力を超える電力に設定した際における入力データと、該入力データに対するOFDM変調波を復調して得られたデータとの誤差に基づいて、前記第1の補償値データテーブルを書き換える制御部を更に有する、請求項1~5の何れか一に記載のOFDM変調波出力装置。
 前記抽出された振幅に基づいて、OFDM変調波におけるピークの連続を検出し、前記電力増幅器の電力を徐々に低下させるピーク連続制御部を更に備える、請求項1~6の何れか一に記載のOFDM変調波出力装置。
 前記ピーク連続制御部は、OFDM変調波の受信装置における利得制御応答速度以内の速度で、前記電力増幅器の電力を低下させる、請求項7に記載のOFDM変調波出力装置。
 プレディストーション方式を適用するOFDM伝送方式における歪補償方法であって、
 入力データに基づいて振幅を抽出し、
 前記抽出された振幅が所定の振幅よりも大きいときには、OFDM変調波を増幅する電力増幅器への供給電力が定格電力を超えるように設定し、前記電力増幅器における飽和点を拡大させ、
 前記電力増幅器の飽和点を拡大させた際の前記電力増幅器の非線形特性を補償する第1補償値データテーブルに基づいて、前記振幅をプレディストーションするときの重み付けの値を決定することを特徴とする歪補償方法。
 前記電力増幅器の電力が定格電力を超えるように設定する際には、前記抽出された振幅に応じて、前記電力増幅器の電力を段階的に増加させる、請求項9に記載の歪補償方法。
 前記第1の補償値データテーブルが、前記電力増幅器の複数の電力に対応した複数のテーブルを含み、前記電力増幅器に設定した電力に対応した1つのテーブルを選択する、請求項10に記載の歪補償方法。
 重み付けD/A変換器に、前記入力データをフーリエ逆変換したデジタル値と、前記決定した重み付けの値とを入力し、前記デジタル値のD/A変換と、プレディストーションにおける重み付けとを同時に行う、請求項9~11の何れか一に記載の歪補償方法。
 前記抽出された振幅が所定の振幅以下であれば、定常時における前記電力増幅器の非線形性を補償する第2の補償値データテーブルを選択する、請求項9~12の何れか一に記載の歪補償方法。
 前記電力増幅器の供給電力が前記定格電力を超えるように設定した際における入力データと、該入力データに対するOFDM変調波を復調して得られたデータとの誤差に基づいて、前記第2の補償値データテーブルを書き換える、請求項9~13の何れか一に記載の歪補償方法。
 前記抽出された振幅に基づいて、OFDM変調波におけるピークの連続を検出し、前記電力増幅器の電力を徐々に低下させる、請求項9~14の何れか一に記載の歪補償方法。
 前記電力増幅器の電力を低下させる際には、OFDM変調波の受信装置における利得制御応答速度以内の速度で、前記電力増幅器の電力を低下させる、請求項15に記載の歪補償方法。
Description:
OFDM変調波出力装置、及び、歪補 償方法

 本発明は、OFDM変調波出力装置及び方法に 関し、更に詳しくは、OFDM変調波を生成するOF DM変調波出力装置、及び、そのようなOFDM変調 波出力装置で使用される歪補償方法に関する 。

 OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式 は、用いられる信号の周波数スペクトルが 形に近く周波数利用効率が高い。また、OFDM 方式は、シングルキャリアに比べてシンボル 長を長くできるために遅延波に対する耐性を 持ち、更にガードインターバルを付加するこ とによりマルチパス環境に強くすることがで きる。一方で、OFDM方式は、多数のサブキャ アからなるマルチキャリア伝送であり、各 ブキャリアのピーク値が重なった場合には OFDM信号は大きいピーク電力を持つこととな 。このようなOFDM信号が、非線形性を有する 電力増幅器に入力された場合、伝送特性の劣 化、帯域外輻射の増大等の好ましくない特性 劣化を引き起こす。

 OFDM方式における非線形歪の対策として、 プレディストーション方式(特許文献1及び文 1に記載)、LCP-COFDM (Linearlized Constant Peak-powe r Coded OFDM) 方式(文献2に記載)、部分系列伝 (PTS: Partial Transmit Sequence)方式(文献3に記載 )、LCP-COFDMと部分系列伝送の組合せ方式(非特 文献4に記載)、ピーク電力発生時線形性改 方式(特許文献2に記載)が知られている。以 にこれらの方式の概要を示す。

 プレディストーション方式(文献1)は、電 増幅器の入力信号に電力増幅器の入出力特 の逆特性を付加することによって、電力増 器の入出力特性の非線形性を打ち消す。電 増幅器の出力信号は線形性の良い増幅器で 幅した信号となり、非線形歪を補償して帯 外輻射も改善される。LCP-COFDM方式(文献2)は プレディストーション方式を併用しプレデ ストーションを適用する前にOFDM信号を飽和 電力以下に制御する。

 部分系列伝送方式(文献3)は、OFDMのサブキ ャリアで送る信号を複数のサブブロックに分 割してサブブロックごとに逆フーリエ変換し た後、ピーク電力が最小となるような位相重 みで各サブブロックの位相を時間軸上でずら すことにより、OFDM信号のピーク電力を低減 ている。この位相重みは、受信側にサイド ンフォーメーションとして伝送されて、受 側での復調に利用される。

 LCP-COFDMと部分系列伝送の組合せ方式(文献 4)は、LCP-COFDM方式と部分系列伝送方式とを組 せた方式である。ピーク電力発生時線形性 善方式(特許文献2)は、大きなピーク電力が 生したときに、電力増幅器に一時的に高電 または大電流を印加して、線形性を改善す ものである。この方式は、大電力増幅器の 品の最大定格を超えない範囲で、かつ、信 性に悪影響を与えない範囲で、OFDM信号の伝 送特性、帯域外輻射特性を改善できる。

文献1

K. Wesolowski and J. Pochmara, “Efficient algorit hm for adjustment of adaptive predistorter in OFDM t ransmitter,” IEEE VTS-Fall VTC 2000, vol.5, pp.2491 -2496, Sept. 2000.

文献2

S. Uwano, Y. Matsumoto, and M. Mizoguchi, “Linea rized constant peak-power coded OFDM transmission for broadband wireless access systems,” Proc. IEEE PIMR C’99, pp.358-362, Sept. 1999.

文献3

Seog Geun Kang, Jeong Goo Kim, and Eon Kyeong Jo , “A novel subblockpartition scheme for partial tra nsmit sequence OFDM,”IEEE Transactions on Broadcastin g, Vol.45, Issue: 3, pp. 333-338, Sep 1999.

文献4

堀内隆明, 楊偉祖, 大槻知明, 笹瀬巌, “プ レディストーション及び部分系列伝送を用い たOFDM非線形ひずみ補償法の特性評価,”信学 (B),Vol.J85-B, No.11, pp.1865-1873, Nov, 2002.

特開2000-252946号公報

特開2001-292034号公報

 プリディストーション方式では、電力増 器の飽和電力以上のピーク電力については 償することはできない。また、LCP-COFDM方式 は、出力変調波は、大きなピーク電力が発 したときには、信号電力を小さく制御する めに雑音に対して弱くなる。部分系列伝送 式は、ピーク電力を低減することで帯域外 を低減できるものの、前記位相重みで低減 きるピーク電力に限界があり、必ずしも、 対値としてピーク電力を抑圧できるわけで ない。

 LCP-COFDMと部分系列伝送方式との組合せで 、各方式の特性改善はできるものの、依然 してサイドインフォーメーションの伝送を う必要があるという欠点を有する。また、 ーク電力発生時、線形改善方式では、一時 でも高電圧又は大電流を印加して線形性を 善するものの、増幅器の線形性を改善した き、増幅器の小信号利得、遅延時間特性、 線形特性(AM(Amplitude modulation)-AM, AM-PM(Phase m odulation)特性)等に変化が現れ、大きいピーク 力に対応しようとすると信号の品質に悪影 が出る。

発明の概要

 本発明は、上記従来技術の問題点を解消 、OFDM変調波にピークがあるときの歪みを、 短い遅延時間で補償できるOFDM変調波出力装 、及び、歪補償方法を提供することを目的 する。

 本発明は、プレディストーション方式を 用するOFDM変調波出力装置であって、入力デ ータに基づいて振幅を抽出する振幅抽出部と 、前記振幅抽出部にて抽出された振幅が所定 の振幅よりも大きいと、OFDM変調波を増幅す 電力増幅器の電力を定格電力を超える電力 設定し、前記電力増幅器における飽和点を 大させる電力増幅器制御部と、定常時にお る前記電力増幅器の非線形特性を補償する めの補償値データテーブルと、前記電力増 器の飽和点を拡大させた電力における前記 力増幅器の非線形特性を補償するための補 値データテーブルとを記憶しておき、前記 力増幅器制御部が、前記電力増幅器の飽和 を拡大させたときには、該飽和点を拡大さ た際の電力に対応した補償値データテーブ を選択し、該選択したテーブルに基づいて プレディストーションにおける重み付けの を決定する補償値選択制御部とを備えるこ を特徴とするOFDM変調波出力装置を提供する

 本発明は、プレディストーション方式を適 するOFDM伝送方式における歪補償方法であっ て、入力データに基づいて振幅を抽出し、前 記抽出された振幅が所定の振幅よりも大きい ときには、OFDM変調波を増幅する電力増幅器 電力を定格電力を超える電力に設定し、前 電力増幅器における飽和点を拡大させ、定 時における前記電力増幅器の非線形特性を 償するための補償値データテーブルと、前 電力増幅器の飽和点を拡大させた電力にお る前記電力増幅器の非線形特性を補償する めの補償値データテーブルとを記憶してお 、前記電力増幅器の飽和点を拡大させたと には、該飽和点を拡大させた際の電力に対 した補償値データテーブルを選択し、前記 択したテーブルに基づいて、プレディスト ションにおける重み付けの値を決定するこ を特徴とするOFDM用歪補償方法を提供する。
 本発明の上記、及び、他の目的、特徴及び 益は、図面を参照する以下の説明により明 かになる。

本発明の一実施形態のOFDM変調波出力装 置の構成を示すブロック図。 入力データのマッピング例を示す図。 電力増幅器における入力-出力特性と、 プレディストーションにて付加する逆特性と を示すグラフ。 補償値データテーブル書換え時の構成 示すブロック図。

発明の詳細な説明

 以下、図面を参照し、本発明の例示的な 施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の 一実施形態のOFDM変調波出力装置の構成を示 ている。OFDM変調波出力装置100は、シリアル- パラレル変換回路(S-P変換回路)101、IFFT回路( 速フーリエ逆変換回路)102、105、GI(ガードイ ターバル)付加回路103、106、重み付けD/A変換 器104、107、直交変調回路112、電力増幅器113、 振幅抽出回路108、GI分付加回路109、ピーク連 制御回路110、重み付けD/A(デジタル/アナロ )変換器111、電力増幅器制御回路114、電力増 器特性補償データテーブル115、及び、補償 選択制御回路116を有する。

 S-P変換回路101は、入力シリアルデータ列 パラレルデータに変換する。IFFT(Qch)102及びI FFT(Pch)105は、パラレルデータに変換された入 データを入力し、それぞれ実数成分及び虚 成分について、高速フーリエ逆変換を行う IFFT(Qch)102の出力は、GI付加回路103にてガー インターバルが付加され、重み付けD/A変換 104を介して、直交変調回路112に入力される IFFT(Pch)105の出力は、GI付加回路106にてガード インターバルが付加され、重み付けD/A変換器 107を介して、直交変調回路112に入力される。 直交変調回路112は、双方の信号を直交変調す る。電力増幅器113は、直交変調回路112の出力 を増幅して出力する。これまでの動作は、通 常のOFDM変調波生成と同様の動作である。

 振幅抽出回路108は、入力データの組合せ ら、振幅を抽出する。OFDM変調では、並列変 換された入力データは、サブキャリアごとに グルーピングされ、それらは、サブキャリア ごとの振幅位相上(周波数上)にマッピングさ る。図2に、振幅位相上にマッピングされた 入力データ列を示す。この例は、16QAMである マッピングされた信号は、逆高速フーリエ 換によって、周波数軸上の信号から時間信 に変換される。得られた時間信号で直交変 をかけることにより、OFDM変調波が得られる 。OFDM変調では、データ列がマッピングされ 時点で、各サブキャリアの変調波の振幅位 状態がわかる。振幅抽出回路108は、各サブ ャリアの振幅位相を、全てのサブキャリア をベクトル合成演算し、振幅成分の絶対値 取ることで、OFDM変調波の振幅成分を抽出す 。

 振幅抽出回路108によって抽出された振幅 、GI分付加回路109にてガードインターバル の振幅が付加されて、重み付けD/A変換器111 入力される。重み付けD/A変換器111は、振幅 に対して重み付けを行い、入力された振幅 に応じた値を出力する。入力された振幅値 対する重み付けの値は、関数やテーブルな の形で記憶装置に記憶されている。電力増 器制御回路114は、重み付けD/A変換器111の出 に基づいて、電力増幅器113における供給電 又は電流を制御して、電力増幅制御回路114 電力を制御する。電力増幅器制御回路114は 振幅抽出回路108が抽出した振幅が所定の振 よりも大きいときには、重み付けD/A変換器11 1からの出力に従って、電力増幅器113に供給 る電力を、定格電力を超えた電力に増加さ 、電力増幅器113の飽和点を拡大させる。電 増幅制御回路114は、例えば、振幅抽出回路10 8が抽出した振幅が0~5Vであれば電力増幅器113 おける供給電圧を5Vにし、振幅が10Vであれ 電力増幅器113における供給電圧を12Vにする また、電力増幅制御回路114は、その振幅が6V であれば電力増幅器113における供給電圧を6V し、振幅が9Vであれば電力増幅器113におけ 供給電圧を10Vにする。

 図3に、電力増幅器113の入力-出力特性を す。電力増幅器113の出力は、曲線a1に示すよ うに、入力に対して非線形である。これを補 正するために、電力増幅器113の前段で、電力 増幅器113の入力-出力特性の逆特性を与え、 線b1に示すように、プレディストーションを 行う。より詳細には、重み付けD/A変換器104及 び107にて、IFFT回路(Qch)102及びIFFT回路(Pch)105の 出力に対して、電力増幅器113の逆特性を付加 し、プレディストーションを行う。重み付け D/A変換器104、107にて付加する逆特性は、電力 増幅器特性補償データテーブル115に保存され ている。補償値選択制御回路116は、電力増幅 器特性補償データテーブル115を参照し、IFFT(Q ch)102の出力値、及び、IFFT(Pch)105の出力値に基 づいて、重み付けD/A変換器104、107の重み付け の値を決定する。

 ここで、電力増幅器制御回路114により、 力増幅器113の電力を増加させて飽和点をc1 らc2に拡大させると、それに伴って、電力増 幅器113の入出力特性は曲線a2に変化する。こ を補償するため、電力増幅器特性補償デー テーブル115に、定常時のテーブルとは別に 電力増幅器113の飽和点を拡大させた際の供 電力に対応する補償値を指定したテーブル 用意しておく。補償値選択制御回路116は、 幅抽出回路108で抽出された振幅値が、電力 幅器113の飽和点を拡大させる振幅値である きには、飽和点を拡大させた際の入出力特 の逆特性に対応した曲線b2を指定したテー ルを選択する。その後、選択したテーブル 参照し、IFFT(Qch)102の出力値、及び、IFFT(Pch)10 5の出力値に基づいて、重み付けD/A変換器104 107の重み付けの値が決定される。これによ 、飽和点を拡大した際の非線形性が補償で る。

 電力増幅器113は、レーダなどの発信機と 様に、時間平均電力が絶対最大規格を超え い範囲で、瞬間のピーク電力耐性がある。 って、OFDM波形が最大ピーク電力となるとき 、電力増幅器制御回路114により、電力増幅器 113の飽和点を、そのときのみ供給電圧又は電 流を増大し、拡大させたとしても問題はない 。しかし、ピークが続くと、電力増幅器113の 時間平均電力が絶対最大規格を超えることが 考えられる。ピークが続く場合には、電力増 幅器113の電力を下げて、電力増幅器113が保護 される。

 ピーク連続制御回路110は、振幅抽出回路1 08の出力に基づいてピークの連続を検出し、 ークが連続するときには、重み付けD/A変換 111の出力レベルを下げて、電力増幅器113の 力を低下させる。ピーク連続制御回路110は 例えば振幅抽出回路108の出力を積分し、積 値が所定の値を超えると、ピークが連続す と判断して、電力増幅器113の電力を低下さ る。これにより、電力増幅器113の時間平均 力が絶対最大規格を超える事態を避けるこ ができる。このときの電力低下の速度は、 信側にて、AGC(Automatic gain control)が追いつ 程度の速度とする。

 上記ピーク連続制御回路110の動作によっ 、電力増幅器113の電力を変化させると、電 増幅器113の入力-出力特性もそれに伴って変 化する。これに対応するために、補償値選択 制御回路116は、電力増幅器113の電力変化に合 わせて、使用する特性補償データテーブルを 変更する。補償値選択制御回路116が、電力増 幅器113の電力に応じたテーブルを選択するこ とで、重み付けD/A変換器104、107にて行われる 重み付けが変更され、電力増幅器113の出力の 線形性が保たれる。

 図4に、補償データテーブル校正時の構成 を示す。校正時には、制御部120は、電力増幅 器113の電力を、定格を超える電力に設定する 。S-P変換回路101は、この状態で、校正用参照 データテーブル121から既知のデータを受け取 り、重み付けD/A104、107は、入力データに対応 するOFDM変調波を出力する。直交復調回路117 、このOFDM変調波を復調し、P信号、Q信号を る。PQテンプレート118は、校正用参照データ テーブル121が有するデータに対応するP信号 Q信号を記憶しており、比較部119は、復調に り得られたP信号、Q信号と、PQテンプレート 118に記憶されたP信号、Q信号とをそれぞれ比 する。制御部120は、比較部119から、誤差情 を抽出し、誤差が最小となるように、電力 幅器特性補償データテーブル115のテーブル 換えを行う。このテーブル書換えを繰り返 ことで、電力増幅器113の各電力に対応する 性補償データテーブルが得られる。

 本実施形態では、振幅抽出回路108で、入 データ列から振幅値を抽出し、抽出した振 値に応じて、電力増幅器113の電力を制御す 。本実施形態は、LCP-OFDM方式とは異なり、OF DM波形が最大ピーク電力となるとき、電力増 器113の飽和点を、そのときのみ供給電圧又 電流を増大し、拡大させる。このようにす ことで、ピーク電力時の線形性を確保する とができる。OFDM変調波がピ-ク電力となら いときには、比較的小さなバックオフで運 することにより、低消費電力化を図ること できる。また、PTS(部分系列伝送)と組み合わ せることにより、より広いダイナミックレン ジと低消費電力化を図ることができる。

 関連技術には、アナログ変換されたPQ信 から振幅成分のみを抽出し、再度デジタル 号に戻し、段階的に電力増幅器で振幅変調 る方式が知られている。しかし、この方式 は、位相と振幅変調とを別々に行っており 同期に大きな課題があり実用的ではない。 た、上記と同様なことは、IFFT変換後のPQ直 信号のベクトル和を取ることによっても可 である。しかし、ベクトル和を取る時間分 け遅延が発生するため、その分を補償する は、PQ信号を遅延させる必要がある。高速デ ータ伝送を実現させるためには、これら演算 による絶対遅延を極力小さくする必要があり 、このように演算を直列に行う場合、絶対遅 延が増大し、高速データ伝送が困難になる欠 点がある。本実施形態では、PQ直交信号の演 と、振幅抽出とを並列に行っており、高速 ータ転送が可能である。

 電力増幅器113の電力を入力データ列から 出された振幅に応じて変化させる場合、電 増幅器113の飽和点を変えることから、利得 化による進相、遅相が発生する(AM-PM変換)。 これを補償するために、電力増幅器113の特性 を予習しておき、飽和点制御の信号により生 じる位相・振幅誤差を相殺するよう、OFDM変 波にあらかじめ重み付けプリディストーシ ンをかけておく。これにより、線形性を保 ことができる。また、電力増幅器113の利得 動時のヒステリシスにより入力デ-タ系列の タ-ンによって非線形歪の補償値量が異なる が、本実施形態のOFDM変調波出力装置は、そ ような異なる補償値量にも対応する。本実 形態では、ピークが連続する場合には、ピ ク連続制御回路110により、電力増幅器113の 力を徐々に低下させる。このようにするこ で、電力増幅器113を保護することができる

 上記実施形態では、入力データに基づい 振幅を抽出し、抽出された振幅が、所定の 幅よりも大きいときには、電力増幅器の電 を、定格電力を超える電力に設定し、電力 幅器における飽和点を拡大させる。OFDM変調 波がピーク電力とならないとき、比較的小さ なバックオフで運用することにより、低消費 電力化を図ることができると共に、ピーク電 力となるときには、電力増幅器の飽和点を拡 大することで、線形性を保つことができる。 また、振幅の抽出は、入力データに基づいて 行われている。逆高速フーリエ変換を行った 後のPQ信号に対して振幅を抽出する方法もあ が、その場合は、逆高速フーリエ変換と振 抽出とを直列に行うことになるので、遅延 間が長くなる。上記実施形態では、逆高速 ーリエ変換と振幅抽出とを並行して行うこ で、遅延時間を短縮できる。

 上記実施形態では、電力増幅器の電力の 御では、抽出された振幅に応じて、電力増 器の電力を段階的に増加させる。この構成 より、電力増幅器の飽和電力を、OFDM変調波 のピークに応じて拡大させることができる。

 上記実施形態では、電力増幅器の飽和点 拡大させた際の電力増幅器特性補償データ ーブルが、電力増幅器の複数の電力に対応 た補償値データテーブルを含み、補償値選 制御回路が、電力増幅器に設定される電力 対応した補償値データテーブルを選択する 成を採っている。この場合、電力増幅器の 電力で、入出力特性の線形性を保つことが きる。

 上記実施形態では、重み付けD/A変換器に 入力データをフーリエ逆変換したデジタル と、決定した重み付けの値とを入力し、デ タル値のD/A変換と、プレディストーション おける重み付けとを同時に行う。この構成 より、プレディストーションによる電力増 器への入力の補正を高速に行うことができ 。

 上記実施形態では、電力増幅器の電力を 格電力を超える電力に設定した際における 力データと、入力データに対するOFDM変調波 を復調して得られたデータとの誤差に基づい て、電力増幅器の飽和点を拡大させた電力に おける電力増幅器の非線形特性を補償するた めの電力増幅特性補償データテーブルを書き 換える。この構成により、誤差が最小となる ように、電力増幅特性補償データテーブルの 値を決定することで、電力増幅器における飽 和点を拡大した際の補償値を得ることができ る。

 上記実施形態では、電力増幅器の電力を 下させる際には、OFDM変調波の受信装置にお ける利得制御応答速度以内の速度で、電力増 幅器の電力を低下させる。この構成により、 電力増幅器の電力変化による受信側での影響 を最小限に抑えることができる。

 本発明を特別に示し且つ例示的な実施形 を参照して説明したが、本発明は、その実 形態及びその変形に限定されるものではな 。当業者に明らかなように、本発明は、添 のクレームに規定される本発明の精神及び 囲を逸脱することなく、種々の変更が可能 ある。

 本出願は、2007年3月8日出願に係る日本特 出願2007-058565号を基礎とし且つその優先権 主張するものであり、引用によってその開 の内容の全てを本出願の明細書中に加入す 。