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Patent Searching and Data


Title:
OPTICAL ADHESIVE FOR SUBSTRATE BONDING AND OPTICAL ADHESIVE CURED BODY FOR SUBSTRATE BONDING
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/153076
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is an optical adhesive for substrate bonding, which enables to prevent separation and maintain excellent adhesion at the interface between a panel and a protective substrate regardless of temperature change in the environment in which a display device is used, thereby enabling the display device to have excellent display quality. Also disclosed is an optical adhesive cured body for substrate bonding, which is obtained by curing the optical adhesive for substrate bonding. Specifically disclosed is an optical adhesive for substrate bonding, which contains a curable resin represented by the general formula (1-1) below, a cationically polymerizable monomer and a cationic polymerization initiator. (1-1) In the general formula (1-1), l, m and n respectively represent a number of 1-500; R1 represents H and/or CH3; R2 represents a linear or branched chain alkylene group having 1-6 carbon atoms; A represents a benzene ring or a cyclohexane ring; X represents CR2, O, S(O2) or S; Y represents an epoxy group, an oxetanyl group or an alicyclic epoxy group; Y' represents a ring-opened structure of an epoxy group, an oxetanyl group or an alicyclic epoxy group; and R represents H and/or CH3.

Inventors:
NOMURA SHIGERU (JP)
SHICHIRI TOKUSHIGE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060704
Publication Date:
December 18, 2008
Filing Date:
June 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SEKISUI CHEMICAL CO LTD (JP)
NOMURA SHIGERU (JP)
SHICHIRI TOKUSHIGE (JP)
International Classes:
C09J163/00; C08G59/24; C08L63/00; C09J7/00; C09J11/06; C09J163/02; C09J183/16; G02F1/1333
Foreign References:
JP2005306949A2005-11-04
JP2006257280A2006-09-28
JP2004231957A2004-08-19
JPS60106827A1985-06-12
JPH01272623A1989-10-31
JP2002179762A2002-06-26
JP2006290998A2006-10-26
Attorney, Agent or Firm:
YASUTOMI, Yasuo et al. (5-36 Miyahara 3-chome, Yodogawa-k, Osaka-shi Osaka 03, JP)
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Claims:
下記一般式(1-1)で表される硬化性樹脂、カチオン重合性単量体、及び、カチオン重合開始剤を含有することを特徴とする基板貼り合わせ用光学接着剤。
一般式(1-1)中、l、m、nは、1~500であり、R 1 は、H及び/又はCH 3 を表し、R 2 は、炭素数1~6の直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基を表し、Aは、ベンゼン環又はシクロヘキサン環を表し、Xは、CR 2 、O、S(O 2 )又はSを表し、Yは、エポキシ基、オキセタニル基又は脂環エポキシ基を表し、Y’は、エポキシ基、オキセタニル基又は脂環エポキシ基の開環した構造を表し、Rは、H及び/又はCH 3 を表す。
カチオン重合性単量体は、下記一般式(6-1)及び/又は下記一般式(6-2)で表される構造を有する化合物であることを特徴とする請求項1記載の基板貼り合わせ用光学接着剤。
一般式(6-1)及び一般式(6-2)中、pは、1~100であり、Yは、エポキシ基、オキセタニル基又は脂環エポキシ基を表し、R 1 は、H及び/又はCH 3 を表し、R 2 は、下記一般式(7-1)、下記一般式(7-2)及び下記一般式(7-3)からなる群より選択されるいずれか1の構造を有する。
一般式(7-1)中、qは、1~3であり、一般式(7-2)中、rは、1~3であり、一般式(7-3)中、R 3 は、H及び/又はCH 3 を表し、A 1 は、ベンゼン環又はシクロヘキサン環を表す。
カチオン重合性単量体は、下記一般式(8)又は下記一般式(9)で表される化合物であることを特徴とする請求項1記載の基板貼り合わせ用光学接着剤。
一般式(8)及び一般式(9)中、R 16 、R 17 は炭素数4~18の直鎖状又は分岐鎖状の飽和炭化水素を表し、nは、1~50の整数を表し、Xは、下記一般式(10)、下記一般式(11)又は下記一般式(12)を表す。
一般式(10)、一般式(11)及び一般式(12)中、R 18 、R 19 、R 20 は、水素又は炭素数1~6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基を示す。
一般式(8)又は一般式(9)で表される化合物は、2-エチルヘキシルグリシジルエーテル及び/又は3-エチル-3-(2-エチルヘキシロキシメチル)オキセタンであることを特徴とする請求項3記載の基板貼り合わせ用光学接着剤。
カチオン重合開始剤は、下記一般式(13)で表されるオニウム塩からなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の基板貼り合わせ用光学接着剤。
一般式(13)中、R 11 、R 12 は、水素、炭素数1~20の直鎖状のアルキル基、炭素数1~20の分枝鎖状のアルキル基、炭素数1~20のアルコキシル基、ハロゲン原子、-OH基、-COOH基、又は、炭素数1~20の-COO-アルキルエステル基を表す。R 11 、R 12 はそれぞれ異なっても同一であってもよい。
一般式(13)中、X - は、PF 6 - 、AsF 5 - 、BF 4 - 、又は、下記化学式(14)で表されるボロン酸を表す。
更に、下記一般式(15)で表されるベンゾフェノン誘導体からなる増感剤を含有することを特徴とする請求項5記載の基板貼り合わせ用光学接着剤。
一般式(15)中、R 13 、R 14 は、水素、下記一般式(16-1)、下記一般式(16-2)を表す。R 13 、R 14 はそれぞれ異なっていてもよいし、同一であってもよい。
一般式(16-1)及び一般式(16-2)中、R 15 は、水素、炭素数1~20の直鎖状のアルキル基、炭素数1~20の分枝鎖状のアルキル基、炭素数1~20のアルコキシル基、ハロゲン原子、-OH基、-COOH基、又は、炭素数1~20の-COO-アルキルエステル基を表す。
更に、下記一般式(17)で表される構造を有する硬化遅延剤を含有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の基板貼り合わせ用光学接着剤。
一般式(17)中、R 21 ~R 32 の少なくとも1つは炭素数1~20のアルキル基を表し、その余は水素を表す。
液晶パネルと保護用基板とを接合するための基板貼り合わせ用接着剤であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の基板貼り合わせ用光学接着剤。
請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の基板貼り合わせ用光学接着剤を用いてなる硬化体であって、
-30℃における貯蔵弾性率が1×10 9 Pa以下であり、かつ、60℃における貯蔵弾性率が1×10 6 Pa以上である
ことを特徴とする基板貼り合わせ用光学接着剤硬化体。
厚さを0.1mmとしたときの可視光領域における光線透過率が90%以上であることを特徴とする請求項9記載の基板貼り合わせ用光学接着剤硬化体。
Description:
基板貼り合わせ用光学接着剤、 び、基板貼り合わせ用光学接着剤硬化体

本発明は、表示装置の使用環境の温度変化に よらず、パネル及び保護用基板との界面で剥 離が生じず優れた接着性を維持でき、表示品 質に優れた表示装置とすることができる基板 貼り合わせ用光学接着剤に関する。また、該 基板貼り合わせ用光学接着剤を硬化させた基 板貼り合わせ用光学接着剤硬化体に関する。
更に本発明は、情報通信機器、特に携帯可能 な情報通信機器の液晶表示装置を構成する液 晶パネルと該液晶パネルを外部衝撃から保護 する保護用基板との接合に用いられる基板貼 り合わせ用光学接着剤、及び、液晶パネルと 保護用基板との接合に用いられる基板貼り合 わせ用光学接着剤を硬化させた基板貼り合わ せ用光学接着剤硬化体に関し、液晶表示装置 の使用環境の温度変化によらず、接着剤硬化 体と液晶パネル及び保護用基板との界面で剥 離が生じず優れた接着性を維持でき、表示品 質に優れた液晶表示装置とすることができる 基板貼り合わせ用光学接着剤、及び、基板貼 り合わせ用光学接着剤硬化体に関する。なか でも、保護用基板と基板の間の全面に使用す る基板貼り合わせ用光学接着剤、及び、基板 貼り合わせ用光学接着剤硬化体に関する。

近年、携帯電話、PDA(Personal Data Assistance)、 ートパソコンといった携帯可能な情報通信 器が極めて急速に普及してきている。
これらの携帯可能な情報通信機器には、小型 、軽量であることに加え、耐衝撃性、透明性 、特に表示装置として一般的に用いられる液 晶表示装置部分の耐衝撃性と光線透過率のロ スが少なく透明性に優れることが要求される 。

液晶表示装置の耐衝撃性を向上させる方法と しては、例えば、液晶が一対の透明基板間に 封入され、周囲がシール剤で封止された構造 を有する液晶パネルと、該液晶パネルを外部 衝撃から保護するための保護用基板との間に エアギャップ(空気層)を設ける方法が従来か 行われていた。
しかしながら、図2に示すように、このよう 空気層23が設けられた液晶表示装置20は、液 パネル21、空気層23及び保護用基板22といっ 屈折率が異なる材料が積み重ねられた構造 なっているため、太陽光等の外光やバック イトからの光の一部が反射されて光の散乱 起こり、表示画像の輝度やコントラストの 下を招くという問題があった。なお、図2中 、矢印は、光の反射状態を示す。
このような問題に対し、例えば、特許文献1 は、液晶パネルと透明部材との間に空気層 代えて透明弾性樹脂を介在させ、該透明弾 樹脂で液晶パネルと透明部材とを接合する とが開示されている。

ここで、携帯電話等の携帯可能な情報通信機 器は、極めて広範な温度域、例えば、-30~60℃ もの温度域で使用されることがあり、このよ うな温度域において良好な表示品質を保つ必 要がある。しかしながら、特許文献1に記載 透明弾性樹脂で液晶パネルと透明部材とを 合してなる情報通信機器は、このような広 な温度域で使用すると、使用環境の温度変 により液晶パネル及び透明部材と透明弾性 脂の硬化物との界面において剥離が発生し しまい、液晶表示装置の表示品質が低下す という問題があった。

特開平11-174417号公報

本発明は、上記現状に鑑み、表示装置の使 用環境の温度変化によらず、パネル及び保護 用基板との界面で剥離が生じず優れた接着性 を維持でき、表示品質に優れた表示装置とす ることができる基板貼り合わせ用光学接着剤 を提供することを目的とする。また、該基板 貼り合わせ用光学接着剤を硬化させた基板貼 り合わせ用光学接着剤硬化体を提供すること を目的とする。

本発明は、下記一般式(1-1)で表される硬化 樹脂、カチオン重合性単量体、及び、カチ ン重合開始剤を含有する基板貼り合わせ用 学接着剤である。

一般式(1-1)中、l、m、nは、1~500であり、R 1 は、H及び/又はCH 3 を表し、R 2 は、炭素数1~6の直鎖状又は分岐鎖状のアルキ レン基を表し、Aは、ベンゼン環又はシクロ キサン環を表し、Xは、CR 2 、O、S(O 2 )又はSを表し、Yは、エポキシ基、オキセタニ ル基又は脂環エポキシ基を表し、Y’は、エ キシ基、オキセタニル基又は脂環エポキシ の開環した構造を表し、Rは、H及び/又はCH 3 を表す。

また、本発明は、本発明の基板貼り合わせ用 光学接着剤を用いてなる硬化体であって、-30 ℃における貯蔵弾性率が1×10 9 Pa以下であり、かつ、60℃における貯蔵弾性 が1×10 6 Pa以上である基板貼り合わせ用光学接着剤硬 体である。
以下、本発明を詳述する。

本発明者らは、表示装置のパネルと保護用 基板とを接合する基板貼り合わせ用光学接着 剤硬化体について鋭意検討した結果、該基板 貼り合わせ用光学接着剤硬化体が、所定の構 造を有する硬化性樹脂を含有する基板貼り合 わせ用光学接着剤を硬化させたものであると 、表示装置の使用環境の温度変化により基板 貼り合わせ用光学接着剤硬化体とパネル及び 保護用基板との界面で剥離が生じることがな く良好な接着状態を維持でき、表示装置の表 示品質が優れたものとなることを見出した。 また、更に鋭意検討した結果、パネルと保護 用基板とを接合する基板貼り合わせ用光学接 着剤硬化体が、所定の貯蔵弾性率を有するも のであると、表示装置の使用環境温度の変化 により基板貼り合わせ用光学接着剤硬化体と パネル及び保護用基板との界面で剥離が生じ ることがなく良好な接着状態を維持でき、表 示装置の表示品質が優れたものとなることを 見出し、本発明を完成するに至った。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤は、上 記一般式(1-1)で表される硬化性樹脂(以下、本 発明に係る硬化性樹脂ともいう)を含有する
上記一般式(1-1)において、シリコーン骨格部 の繰り返し単位数「l」「m」「n」の下限は1 、上限は500であり、「l」の好ましい上限は20 0、「m」「n」の好ましい上限は50である。
上記一般式(1-1)における、シリコーン骨格部 の繰り返し単位数「n」、ビスフェノール型 エポキシ骨格とから構成される繰り返し単位 数「m」、及び、シリコーン骨格部分とビス ェノール型エポキシ骨格とから構成される り返し単位数「l」が上記範囲にあることで 本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤の硬 体がパネルと保護用基板とを接合した表示 置は、使用環境温度の変化による上記硬化 とパネル及び保護用基板との界面での剥離 生じることがなく、表示品質に優れたもの なる。

上記一般式(1-1)において、R 1 は、H及び/又はCH 3 を表し、R 2 は、炭素数1~6の直鎖状又は分岐鎖状のアルキ レン基を表し、Aは、ベンゼン環又はシクロ キサン環を表し、Xは、CR 2 、O、S(O 2 )又はSを表し、Yは、エポキシ基、オキセタニ ル基又は脂環エポキシ基を表し、Y’は、エ キシ基、オキセタニル基又は脂環エポキシ の開環した構造を表し、Rは、H及び/又はCH 3 を表す。

上記X、Y、Y’の具体的な構造としては、下 記一般式(1-2)~(1-4)で表されるものが挙げられ 。

上記一般式(1-2)~(1-4)中、R 3 、R 4 、R 5 は、水素又は炭素数1~6の直鎖状若しくは分岐 鎖状のアルキル基をそれぞれ示す。

上記本発明に係る硬化性樹脂は、上記一般式 (1-1)中「A」がベンゼン環であり、XがCR 2 である場合、例えば、ビスフェノール型のエ ポキシ樹脂と、シリコーン樹脂とを公知の方 法により縮合反応させることで得ることがで きる。

上記本発明に係る硬化性樹脂の重量平均分 子量としては特に限定されないが、好ましい 下限は3000、好ましい上限は10万である。上記 本発明に係る硬化性樹脂の重量平均分子量が 3000未満であると、未反応モノマーが多くな 場合がある。上記本発明に係る硬化性樹脂 重量平均分子量が10万を超えると、粘度が高 すぎたり、他の成分との相溶性が悪くなった りすることがある。上記本発明に係る硬化性 樹脂の重量平均分子量のより好ましい下限は 1万、より好ましい上限は5万である。

上記ビスフェノール型のエポキシ樹脂の市 販品としては、例えば、エピコート828、エピ コート1004(いずれもジャパンエポキシレジン 製)等のビスフェノールA型エポキシ樹脂、 ピコート806、エピコート4004(いずれもジャパ ンエポキシレジン社製)等のビスフェノールF エポキシ樹脂、R-710等のビスフェノールE型 ポキシ樹脂等が挙げられる。

また、このような本発明に係る硬化性樹脂 の市販品としては、例えば、ナノレジン社製 のエポキシシリコーン共重合体「ALBIFLEX」シ ーズの商品名「296」、「348」、「XP544」、 712」等が挙げられる。

また、上記本発明に係る硬化性樹脂以外に 、更に、下記一般式(2)で表される変成シリコ ーンを配合してもよい。下記一般式(2)で表さ れる変成シリコーンを更に含有する本発明の 基板貼り合わせ用光学接着剤は、使用環境が 変化した場合でも安定した接着力を発揮する ことができ、被着体の界面での剥離を生じる ことがない。

上記一般式(2)中、R 2 は、H、CH 3 又はC 2 H 5 を表し、pは、1~100の整数を表し、oは、0~100の 整数を表す。
R 3 、R 4 、R 5 、R 6 は、いずれか少なくとも1が下記一般式(3-1)、 下記一般式(3-2)若しくは下記一般式(3-3)を、 の余はH、CH 3 若しくはC 2 H 5 を表すか、いずれか少なくとも1が下記一般 (4-1)、下記一般式(4-2)若しくは下記一般式(4-3 )を、その余はH、CH 3 若しくはC 2 H 5 を表すか、又は、いずれか少なくとも1が下 一般式(5-1)、下記一般式(5-2)若しくは下記一 式(5-3)を、その余はH、CH 3 若しくはC 2 H 5 表す。

なお、上記一般式(3-1)~(5-3)中、qは、1~3、rは 1~3を表し、R 7 、H及び/又はCH 3 を表し、R 33 は、水素若しくは炭素数1~6の直鎖状又は分岐 鎖状のアルキル基を表し、A 1 は、ベンゼン環又はシクロヘキサン環を表す 。

上記一般式(2)で表される化合物において、 シリコーン骨格部分の繰り返し単位数「p」 好ましい下限は1、好ましい上限は100である 上記シリコーン骨格部分の繰り返し単位数 上記範囲とすることで、上記一般式(2)で表 れるエポキシ変成シリコーン、オキセタン 成シリコーンを光カチオン重合性化合物と て含有する本発明の基板貼り合わせ用光学 着剤は、使用環境が変化した場合でも安定 た接着力を発揮することができ、被着体の 面での剥離を生じることがない。

上記一般式(2)で表される構造を有する化合 物としては、具体的には、例えば、信越シリ コーン社製の変成シリコーンオイルが挙げら れ、エポキシタイプのものとしては、「X-22-3 43」、「KF-101」、「KF-1001」、「X-22-9002」等が 挙げられ、脂環式タイプのものとしては、「 X-22-2046」、「KF-102」(以上、信越シリコーン 製)等が挙げられる。オキセタンタイプのも としては、「OX-SQ」、「OX-SQ-H」、「OX-SQ-SI-2 0」、「Si-OX」、「OX-SC」(以上、東亞合成社製 )等が挙げられる。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤は、カ チオン重合性単量体を含有する。
上記カチオン重合性単量体としては、分子内 に少なくとも1個のカチオン重合性官能基を する重合性単量体であれば特に限定されず 例えば、分子内に少なくとも1個のエポキシ 、オキセタニル基、水酸基、ビニルエーテ 基、エピスルフィド基、エチレンイミン基 の光カチオン重合性官能基を有する化合物 が挙げられる。なかでも、光カチオン重合 が高く、少ない光量でも上記本発明に係る 化性樹脂と効率的に光硬化が進行すること ら、分子内に少なくとも1個のエポキシ基を 有する化合物(以下、「エポキシ系化合物」 もいう)又は分子内に少なくとも1個のオキセ タニル基を有する化合物(以下、「オキセタ ル系化合物」ともいう)が好適に用いられる これらのカチオン重合性単量体は、単独で いられてもよいし、2種以上が併用されても よい。

また、本発明の基板貼り合わせ用光学接着 剤において、上記カチオン重合性単量体は、 下記一般式(6-1)及び/又は(6-2)で表される構造 有する化合物が好適に用いられる。

一般式(6-1)及び一般式(6-2)中、pは、1~100であ 、Yは、エポキシ基、オキセタニル基又は脂 エポキシ基を表し、R 1 は、H及び/又はCH 3 を表し、R 2 は、下記一般式(7-1)、下記一般式(7-2)及び下 一般式(7-3)からなる群より選択されるいずれ か1の構造を有する。

一般式(7-1)中、qは、1~3、一般式(7-2)中、rは、 1~3であり、一般式(7-3)中、R 3 は、H及び/又はCH 3 を表し、A 1 は、ベンゼン環又はシクロヘキサン環を表す 。

上記一般式(6-1)及び上記一般式(6-2)で表さ る化合物において、シリコーン骨格部分の り返し単位数「p」の下限は1、上限は100であ る。上記シリコーン骨格部分の繰り返し単位 数を上記範囲とすることで、本発明の基板貼 り合わせ用光学接着剤の硬化体がパネルと保 護用基板とを接合した表示装置は、使用環境 温度の変化による上記硬化体とパネル及び保 護用基板との界面での剥離が生ずることをよ り好適に防止でき、より表示品質に優れたも のとなる。シリコーン骨格部分の繰り返し単 位数「p」の好ましい下限は3、好ましい上限 50である。

上記一般式(6-1)及び上記一般式(6-2)で表さ る化合物としては、具体的には、例えば、 越シリコーン社製の変成シリコーンオイル 挙げられ、エポキシタイプのものとしては 「X-22-163」、「KF-105」、「X-22-163A」、「X-22-1 63B」、「X-22-163C」等が挙げられ、脂環式タイ プのものとしては、「X-22-169AS」、「X-22-169B 等が挙げられる。

上記オキセタニル系化合物としては特に限 定されず、例えば、フェノキシメチルオキセ タン、3,3-ビス(メトキシメチル)オキセタン、 3,3-ビス(フェノキシメチル)オキセタン、3-エ ル-3-(フェノキシメチル)オキセタン、3-エチ ル-3-(2-エチルヘキシロキシメチル)オキセタ 、3-エチル-3-{[3-(トリエトキシシリル)プロポ キシ]メチル}オキセタン、ジ[1-エチル(3-オキ タニル)]メチルエーテル、オキセタニルシ セスキオキサン、フェノールノボラックオ セタン、1,4-ビス{[(3-エチル-3-オキセタニル) トキシ]メチル}ベンゼン等が挙げられる。 れらのオキセタニル系化合物は、単独で用 られてもよいし、2種以上が併用されてもよ 。

上記エポキシ系化合物及びオキセタニル系 化合物は、それぞれ単独で用いられてもよい し、両者が併用されてもよい。

また、本発明の基板貼り合わせ用光学接着 剤において、上記カチオン重合性単量体とし ては、下記一般式(8)又は下記一般式(9)で表さ れる化合物(以下、エポキシ化合物及び/又は キセタン化合物ともいう)も好適である。

上記一般式(8)、上記一般式(9)中、R 16 、R 17 は炭素数4~18の直鎖状又は分岐鎖状の飽和炭 水素を表し、nは、1~50の整数を表し、Xは、 記一般式(10)、下記一般式(11)、又は、下記一 般式(12)を表す。

上記一般式(10)、上記一般式(11)、上記一般式( 12)中、R 18 、R 19 、R 20 は、水素若しくは炭素数1~6の直鎖状又は分岐 鎖状のアルキル基を示す。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤は、 このようなエポキシ化合物及び/又はオキセ ン化合物を含有することにより、透明性を なうことなく粘度を調整できる。また、こ らのエポキシ化合物及び/又はオキセタン化 物は、本発明の基板貼り合わせ用光学接着 においては希釈剤としての役割も有する。

上記一般式(8)、上記一般式(9)において、R 16 、R 17 で表される飽和炭化水素としては特に限定さ れないが、R 16 としては、ブチル基、2-エチルヘキシル基、 オペンチル基、ラウリル基等が好ましく、R 17 としては、テトラメチレン、ネオペンチレン 、ヘキサメチレン等が好ましい。

上記一般式(8)又は上記一般式(9)で表される エポキシ化合物としては特に限定されず、例 えば、ブチルグリシジルエーテル(製品名「DY -PY」、四日市合成社製)、2-エチルヘキシルグ リシジルエーテル(製品名「デナコールEX-141 、ナガセケムテックス社製)、(ポリ)テトラ チレングリコール(ジ)グリシジルエーテル( 品名「SR-16H」、坂本薬品工業社製)、(ポリ) キサンジオール(ジ)グリシジルエーテル(製 名「デナコールEX-121」、ナガセケムテック 社製)、(ポリ)ネオペンチレングリコール(ジ) グリシジルエーテル(製品名「デナコールEX-22 1」、ナガセケムテックス社製)等が挙げられ 。なかでも、柔軟性が高く、反応性が高い とから、2-エチルヘキシルグリシジルエー ルが好適である。

上記一般式(8)又は上記一般式(9)で表される オキセタン化合物としては特に限定されず、 例えば、3-エチル-3-(2-エチルヘキシロキシメ ル)オキセタン(製品名「アロンオキセタンOX T-212」、東亞合成社製)、3-エチル-3-ヒドロキ メチルオキセタン(製品名「アロンオキセタ ンOXT-101」、東亞合成社製)等が挙げられる。 かでも、柔軟性が高く、反応性が高いこと ら、3-エチル-3-(2-エチルヘキシロキシメチ )オキセタンが好適である。

上記カチオン重合性単量体のなかでも、上 記一般式(6-2)で表される化合物と上記一般式( 8)で表される化合物とを配合すると透明性に れる。上記一般式(6-2)で表される化合物と 記一般式(8)で表される化合物との配合比と ては特に限定されないが、上記一般式(6-2)で 表される化合物と上記一般式(8)で表される化 合物との合計量に対して上記一般式(8)で表さ れる化合物が50重量%以上であることが好まし い。

上記カチオン重合性単量体としては、得られ る基板貼り合わせ用光学接着剤が後述する粘 度の範囲内である限りにおいて、他のカチオ ン重合性単量体を含有してもよい。
上記他のカチオン重合性単量体としては、分 子内に少なくとも1個のカチオン重合性官能 を有する重合性単量体であれば特に限定さ ず、例えば、分子内に少なくとも1個のエポ シ基、オキセタニル基、水酸基、ビニルエ テル基、エピスルフィド基、エチレンイミ 基等の光カチオン重合性官能基を有する化 物等が挙げられる。なかでも、エポキシ系 合物が好適である。

上記エポキシ系化合物としては特に限定さ れず、例えば、ビスフェノールA型エポキシ 合物、ビスフェノールF型エポキシ化合物等 ビスフェノール型エポキシ化合物、フェノ ルノボラック型エポキシ化合物、クレゾー ノボラック型エポキシ化合物等のノボラッ 型エポキシ化合物、ナフタレン型エポキシ 合物、脂肪族エポキシ化合物、脂環式エポ シ化合物、異節環状型エポキシ化合物、多 能性エポキシ化合物、ビフェニル型エポキ 化合物、グリシジルエーテル型エポキシ化 物、グリシジルエステル型エポキシ化合物 グリシジルアミン型エポキシ化合物、水添 スフェノールA型エポキシ化合物等のアルコ ール型エポキシ化合物、臭素化エポキシ化合 物等のハロゲン化エポキシ化合物、ゴム変成 エポキシ化合物、ウレタン変成エポキシ化合 物、エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化 スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重 体、エポキシ基含有ポリエステル化合物、 ポキシ基含有ポリウレタン化合物、エポキ 基含有アクリル化合物等が挙げられる。な でも、光カチオン重合性がより高く、少な 光量でもより効率的に光硬化が進行するこ から、ビスフェノールA型エポキシ化合物、 ナフタレン型エポキシ化合物、脂環式エポキ シ化合物等が好適に用いられる。これらのエ ポキシ系化合物は、単独で用いられてもよい し、2種以上が併用されてもよい。

上記脂環式エポキシ化合物としては特に限 定されず、例えば、1,2:8,9-ジエポキシリモネ 、4-ビニルシクロヘキセンモノオキサイド ビニルシクロヘキセンジオキサイド、メチ 化ビニルシクロヘキセンジオキサイド、(3,4- エポキシシクロヘキシル)メチル-3,4-エポキシ シクロヘキシルカルボキシレート、ビス-(3,4- エポキシシクロヘキシル)アジペート、ビス-( 3,4-エポキシシクロヘキシルメチレン)アジペ ト、ビス-(2,3-エポキシシクロペンチル)エー テル、(2,3-エポキシ-6-メチルシクロヘキシル チル)アジペート、ジシクロペンタジエンジ オキサイド等の分子内に少なくとも1個の4~7 環の環状脂肪族基と分子内に少なくとも1個 エポキシ基とを有する化合物等が挙げられ 。これらの脂環式エポキシ化合物は、単独 用いられてもよいし、2種以上が併用されて もよい。

上記エポキシ系化合物の市販品としては特 に限定されず、例えば、ジャパンエポキシレ ジン社製の商品名「エピコート807」、「エピ コート828」、「エピコート1001」等の「エピ ート」シリーズ、大日本インキ化学工業社 の商品名「エピクロンHP-4032」等の「エピク ン」シリーズ、ダイセル化学工業社製の商 名「セロキサイド2021」等の「セロキサイド 」シリーズ等が挙げられる。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤にお いて、上記カチオン重合性単量体の含有量と しては特に限定されないが、上記本発明に係 る硬化性樹脂100重量部に対して、好ましい下 限は5重量部、好ましい上限は500重量部であ 。上記カチオン重合性単量体の含有量が5重 部未満であると、本発明の基板貼り合わせ 光学接着剤の硬化物の硬化性が不充分とな ことがある。上記カチオン重合性単量体の 有量のより好ましい下限は10重量部、より ましい上限は300重量部である。また、上記 チオン重合性単量体の含有量の更に好まし 下限は30重量部、更に好ましい上限は250重量 部である。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤は、カ チオン重合開始剤を含有する。
上記カチオン重合開始剤としては、光照射に よりプロトン酸又はルイス酸を発生するもの であれば特に限定されず、例えば、鉄-アレ 錯体化合物、芳香族ジアゾニウム塩、芳香 ヨードニウム塩、芳香族スルホニウム塩、 リジニウム、アルミニウム錯体/シラノール 、ハロゲン化アルキル置換トリアジン誘導 、トリフルオロメタンスルホン酸-N-イミド ステル誘導体、ベンゼンスルホン酸-N-イミ エステル誘導体、メタンスルホン酸-N-イミ エステル誘導体、トリブロモメチルフェニ スルホン誘導体等が挙げられる。

これらのカチオン重合開始剤のうち市販さ れているものとしては、例えば、オプトマ-SP -150、オプトマ-SP-170(以上、アデカ社製)、UVE-1 014(ゼネラルエレクトロニクス社製)、イルガ ュア-261(チバスペシャリティーケミカルズ 製)、サンエイドSI-60L、サンエイドSI-80L、サ エイドSI-100L(以上、三新化学工業社製)、UVI- 6990(ユニオンカーバイド社製)、BBI-102、BBI-103 MPI-103、TPS-103、DTS-103、NAT-103、NDS-103、RP2074( 上、みどり化学社製)、サンエイドSI-100L(三 化学工業社製)、CI-2064、CI-2639、CI-2624、CI-248 1(以上、日本曹達社製)、RHODORSIL PHOTOINITIATOR  2074(ローディア社製)、CD-1012(サートマー社製) 、WPI-113(和光純薬社製)等が挙げられる。これ らのカチオン重合開始剤は単独で用いられて もよいし、2種以上が併用されてもよい。

上記カチオン重合開始剤としては、下記一 般式(13)で表されるオニウム塩からなるカチ ン重合開始剤も好適である。

一般式(13)中、R 11 、R 12 は、水素、炭素数1~20の直鎖状のアルキル基 炭素数1~20の分枝鎖状のアルキル基、炭素数1 ~20のアルコキシル基、ハロゲン原子、-OH基、 -COOH基、又は、炭素数1~20の-COO-アルキルエス ル基を表す。R 11 、R 12 はそれぞれ異なっても同一であってもよい。
一般式(13)中、X - は、PF 6 - 、AsF 5 - 、BF 4 - 、又は、下記化学式(14)で表されるボロン酸 表す。

上記カチオン重合開始剤の含有量としては 特に限定されないが、上記本発明に係る硬化 性樹脂、及び、上記カチオン重合性単量体の 合計100重量部に対して、好ましい下限は0.1重 量部、好ましい上限は10重量部である。上記 チオン重合開始剤の含有量が0.1重量部未満 あると、上記本発明に係る硬化性樹脂及び チオン重合性単量体のカチオン重合が充分 進行しなかったり、これらの硬化反応が遅 なりすぎたりすることがある。上記カチオ 重合開始剤の含有量が10重量部を超えると 上記本発明に係る硬化性樹脂及びカチオン 合性単量体の硬化反応が速くなりすぎて、 業性が低下したり不均一な硬化物となった することがある。上記カチオン重合開始剤 含有量のより好ましい下限は0.3重量部、よ 好ましい上限は5重量部である。

上記カチオン重合開始剤が、上記一般式(13 )で表されるオニウム塩からなるカチオン重 開始剤である場合には、更に、下記一般式(1 5)で表されるベンゾフェノン誘導体からなる 感剤を含有することが好ましい。

一般式(15)中、R 13 、R 14 は、水素、下記一般式(16-1)、下記一般式(16-2) を表す。R 13 、R 14 はそれぞれ異なっていてもよいし、同一であ ってもよい。

一般式(16-1)及び一般式(16-2)中、R 15 は、水素、炭素数1~20の直鎖状のアルキル基 炭素数1~20の分枝鎖状のアルキル基、炭素数1 ~20のアルコキシル基、ハロゲン原子、-OH基、 -COOH基、又は、炭素数1~20の-COO-アルキルエス ル基を表す。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤は、 このようなカチオン重合開始剤と増感剤とを 組み合わせて用いた場合には、熱や光による 着色が少なく、光学部品の接着等に好適に用 いることができる。この理由としては次のこ とが考えられる。一般に、光カチオン重合開 始剤は紫外線等の照射による反応によって共 役系が発達し、吸収波長が長波長シフトする 。このため、300~400nmに吸収があると、吸収波 長が可視光領域にシフトし、黄変しやすくな る。300nm以下の短波長の吸収波長を有する開 剤については吸収波長が長波長シフトして 、可視光領域に吸収がシフトせず、変色が ない。

上記一般式(15)で表される増感剤としては 具体的には例えば、ベンゾフェノン、2,4-ジ ロルベンゾフェノン、o-ベンゾイル安息香 メチル、4,4’-ビス(ジメチルアミノ)ベンゾ ェノン、4-ベンゾイル-4’メチルジフェニル ルファイドが挙げられる。

上記増感剤の含有量としては特に限定され ないが、上記一般式(13)で表されるオニウム からなるカチオン重合開始剤1重量部に対し 、好ましい下限は0.05重量部、好ましい上限 は3重量部である。上記増感剤の含有量が0.05 量部未満であると、増感効果が弱いことが る。上記増感剤の含有量が3重量部を超える と、吸収が大きすぎ、深部まで光が伝わらな いことがある。上記増感剤の含有量のより好 ましい下限は0.1重量部、より好ましい上限は 1重量部である。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤は、更 に、下記一般式(17)で表される構造を有する 化遅延剤を含有することが好ましい。
このような硬化遅延剤を含有することにより 、ポットライフが長くなり、取扱い性が向上 する。また、いったん光を照射してから貼り 合わせ等を行うことができることから、光に よって損傷しやすい部材の接着を行うことも 可能になる。下記一般式(17)で表される構造 有する硬化遅延剤は、上記エポキシ変成シ コーン等と組み合わせて用いても組成物の 明性を損なうことがない。

一般式(17)中、R 21 ~R 32 の少なくとも1つは炭素数1~20のアルキル基を し、その余は水素を表す。
上記アルキル基は、直鎖状又は分枝鎖状の炭 素数1~20のアルコキシル基、ハロゲン原子、-O H基、-COOH基及び-COO-アルキルエステル基(ただ し、アルキル部分は、直鎖状又は分枝鎖状の 炭素数1~20残基である)からなる群より選択さ る1以上の官能基で置換されていてもよく、 更に、隣接するR n 及びR n+1 (ただし、nは、1~11の奇数を表す)は、共同し 環状アルキル骨格を形成していてもよい。

上記一般式(17)で表される構造を有する硬化 延剤のなかでも、少なくとも1つのシクロヘ シル基を有するものが好適である。シクロ キシル基を有することにより、シリコーン 脂との相溶性が良くなり透明性が向上する
シクロヘキシル基を有する上記一般式(17)で される構造を有する硬化遅延剤としては、 体的には例えば、下記化学式(18)で表される シクロヘキサノ-18-クラウン6-エーテルが挙 られる。

上記化学式(18)で表される構造を有する化 物は、18-クラウン-6-エーテル分子の中央を る線に対して線対称となる位置に2個のシク ヘキシル基を有するため、18-クラウン-6-エ テル分子の骨格に歪み等を生じさせること く相溶性を向上させる効果が大きくなると えられる。

上記硬化遅延剤の含有量としては特に限定 されないが、上記硬化性樹脂及びカチオン重 合性単量体の合計100重量部に対して、好まし い下限が0.05重量部、好ましい上限が5.0重量 である。上記硬化遅延剤の含有量が0.05重量 未満であると、本発明の基板貼り合わせ用 学接着剤に遅延効果を充分付与できない場 がある。上記硬化遅延剤の含有量が5.0重量 を超えると、本発明の基板貼り合わせ用光 接着剤を硬化させる際に発生するアウトガ 等が多くなり、該アウトガス等が大きな影 を与える用途に本発明の基板貼り合わせ用 学接着剤を使用しにくくなることがある。 記硬化遅延剤の含有量のより好ましい下限 0.1重量部、より好ましい上限は3重量部であ る。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤は、更 に熱硬化剤を含有することが好ましい。
上記熱硬化剤を含有することで、本発明の基 板貼り合わせ用光学接着剤に熱硬化性を好適 に付与することができる。
上記熱硬化剤としては特に限定されず、例え ば、1,3-ビス[ヒドラジノカルボノエチル-5-イ プロピルヒダントイン]等のヒドラジド化合 物、ジシアンジアミド、グアニジン誘導体、 1-シアノエチル-2-フェニルイミダゾール、N-[2 -(2-メチル-1-イミダゾリル)エチル]尿素、2,4- アミノ-6-[2’-メチルイミダゾリル-(1’)]-エ ル-s-トリアジン、N,N’-ビス(2-メチル-1-イミ ゾリルエチル)尿素、N,N’-(2-メチル-1-イミ ゾリルエチル)-アジポアミド、2-フェニル-4- チル-5-ヒドロキシメチルイミダゾール、2- ェニル-4,5-ジヒドロキシメチルイミダゾール 等のイミダゾール誘導体、変成脂肪族ポリア ミン、テトラヒドロ無水フタル酸、エチレン グリコールービス(アンヒドロトリメリテー )等の酸無水物、各種アミンとエポキシ樹脂 の付加生成物等が挙げられる。これらは、 独で用いられてもよいし、2種以上が併用さ れてもよい。

上記熱硬化剤を含有する場合、その含有量 としては特に限定されないが、上記本発明に 係る硬化性樹脂及びカチオン重合性単量体の 合計100重量部に対して、好ましい下限は0.5重 量部、好ましい上限は30重量部である。上記 硬化剤の含有量が0.5重量部未満であると、 発明の基板貼り合わせ用光学接着剤に充分 熱硬化性を付与できないことがある。上記 硬化剤の含有量が30重量部を超えると、本 明の基板貼り合わせ用光学接着剤の保存安 性が不安定になることがあり、また、本発 の基板貼り合わせ用光学接着剤の硬化物の 湿性が不充分となることがある。上記熱硬 剤の含有量のより好ましい下限は1重量部、 り好ましい上限は15重量部である。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤は、更 にシランカップリング剤を含有することが好 ましい。
上記シランカップリング剤は、主に本発明の 基板貼り合わせ用光学接着剤とパネル及び保 護用基板とを良好に接着するための接着助剤 としての役割を有する。

上記シランカップリング剤としては、エポ キシシラン系やオキセタン系のシランカップ リング剤が好ましい。具体的には、例えば、 γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-メ ルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ-グ リシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ- イソシアネートプロピルトリメトキシシラン 、3-エチル(トリエトキシシリルプロポキシメ チル)オキセタン等が挙げられる。これらの ランカップリング剤は単独で用いられても いし、2種以上が併用されてもよい。

これらシランカップリング剤のうち市販さ れているものとしては、例えば、γ-グリシド キシプロピルトリメトキシシラン(商品名「KB M-403」、信越化学社製)、3-エチル(トリエトキ シシリルプロポキシメチル)オキセタン(商品 「TESOX」、東亞合成社製)等が挙げられる。

上記シランカップリング剤の含有量として は特に限定されないが、上記本発明に係る硬 化性樹脂及びカチオン重合性単量体の合計100 重量部に対して好ましい下限は0.1重量部、好 ましい上限は10重量部である。上記シランカ プリング剤の含有量が0.1重量部未満である 、シランカップリング剤を添加した効果が とんど得られない可能性がある。上記シラ カップリング剤の含有量が10重量部を超え と、アウトガスによる気泡が発生すること ある。上記シランカップリング剤の含有量 より好ましい下限は0.5重量部、より好まし 上限は5重量部である。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤は、透 明性を阻害しない範囲で充填剤を含有してい てもよい。
上記充填剤としては特に限定されず、例えば 、タルク、石綿、シリカ、珪藻土、スメクタ イト、ベントナイト、炭酸カルシウム、炭酸 マグネシウム、アルミナ、モンモリロナイト 、珪藻土、酸化マグネシウム、酸化チタン、 水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、 ガラスビーズ、硫酸バリウム、石膏、珪酸カ ルシウム、タルク、ガラスビーズ、セリサイ ト活性白土、ベントナイト等の無機フィラー やポリエステル微粒子、ポリウレタン微粒子 、ビニル重合体微粒子、アクリル重合体微粒 子等の有機フィラー等が挙げられる。

また、本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤 の粘度としては特に限定されないが、好まし い下限は0.03Pa・s、好ましい上限は300Pa・sで る。本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤 粘度が0.03Pa・s未満であると、粘度が低すぎ 、例えば、本発明の基板貼り合わせ用光学 着剤を用いて表示装置を製造する際に、パ ル又は保護用基板表面に形成した接着剤層 形状を維持できず流れてしまうことがある 本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤の粘 が300Pa・sを超えると、粘度が高すぎて、例 ば、本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤 用いて表示装置を製造する際に、パネルや 護用基板表面に形成した接着剤層の厚さに ラが生じることがある。本発明の基板貼り わせ用光学接着剤の粘度のより好ましい下 は0.1Pa・sであり、より好ましい上限は100Pa sである。
なお、本明細書において、上記粘度は、E型 度計(東機産業社製、TV-22型)を用いて25℃、5r pmの条件で測定した値である。

また、本発明の基板貼り合わせ用光学接着 剤は、硬化収縮率の上限が5%であることが好 しい。硬化収縮率が5%を超えると、例えば 本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤の重 硬化時における収縮量が大きくなり、本発 の基板貼り合わせ用光学接着剤を用いて表 装置を製造する際に、パネル又は保護用基 表面に形成し重合硬化させた接着剤層の厚 にムラが生じることがある。より好ましい 限は4%である。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤の製 造方法としては特に限定されず、例えば、ホ モディスパー、ホモミキサー、万能ミキサー 、遊星式攪拌装置、プラネタリウムミキサー 、ニーダー、3本ロール等の混合機を用いて 上述した本発明に係る硬化性樹脂、カチオ 重合性単量体、カチオン重合開始剤、及び 必要に応じて添加する熱硬化剤、シランカ プリング剤等を混合する方法が挙げられる

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤は、上 述した一般式(1-1)で表される構造を有する硬 性樹脂を含有するため、本発明の基板貼り わせ用光学接着剤を硬化させた硬化体によ パネルと保護用基板とを接合した表示装置 、使用環境温度の変化による上記硬化体と ネル及び保護用基板との界面での剥離を生 ることがなく、表示品質に優れたものとな 。
図1に本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤 用いてなる液晶表示装置の一例を模式的に す断面図を示す。図1に示すように、液晶表 装置10は、本発明の基板貼り合わせ用光学 着剤を硬化させた硬化体13が、液晶パネル11 保護用基板12とを接合した構造であり、矢 で示す液晶表示装置10に入射した太陽光等の 光は、保護用基板12部分で反射されて光の散 が起こることがないため、液晶表示装置10 表示品質が優れたものとなる。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤は、例 えば、パネルと保護用基板とを接合するため の基板貼り合わせ用接着剤として好適に用い ることができる。なかでも保護用基板と基板 の間の全面に使用する貼り合せ用接着剤とし て好適に用いられる。
上記パネルとしては、例えば、少なくとも、 液晶が一対のガラス基板等の透明基板間に挟 持され、その周囲がシール剤で封止された構 造を有するものであれば特に限定されず、従 来公知のものが挙げられる。

上記保護用基板は、上記パネルを外部衝撃 から保護するための部材であり、その材料と しては、硬化物が可視光線を充分に透過可能 であるとともに、ある程度の衝撃(例えば、 帯電話を落下させた際に加わる程度の衝撃) 充分に対向できる強度を有するものであれ 特に限定されず、例えば、ガラス、アクリ 樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹 、エポキシ樹脂等が挙げられる。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤を硬 化させてなる基板貼り合わせ用光学接着剤硬 化体もまた、本発明の1つである。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤硬化体 は、-30℃における貯蔵弾性率の上限が1×10 9 Paであり、60℃における貯蔵弾性率の下限が1 10 6 Paである。-30℃における貯蔵弾性率が1×10 9 Paを超えると、本発明の基板貼り合わせ用光 接着剤硬化体がパネルと保護用基板とを接 した表示装置において、使用環境の温度変 により本発明の基板貼り合わせ用光学接着 硬化体とパネル及び保護用基板との界面で 離が生じ、表示装置の表示品質が低下して まう。また、60℃における貯蔵弾性率が1×10 6 Paを超えると、本発明の基板貼り合わせ用光 接着剤硬化体の60℃における流動性が大き なり、本発明の基板貼り合わせ用光学接着 硬化体がパネルと保護用基板との接合を維 できなくなる。-30℃における貯蔵弾性率の ましい上限は3×10 8 Paであり、60℃における貯蔵弾性率の好まし 下限は1×10 7 Paである。
また、本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤 硬化体は、-50℃における貯蔵弾性率の上限が 1×10 9 Paであり、100℃における貯蔵弾性率の下限が1 ×10 6 Paであることがより好ましい。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤硬化 体は、ケイ素原子の含有量の好ましい下限が 3重量%、好ましい上限が30重量%である。ケイ 原子の含有量が3重量%未満であると、本発 の基板貼り合わせ用光学接着剤硬化体の低 領域での貯蔵弾性率が低下せず、-30℃にお る貯蔵弾性率が上記範囲から外れることが り、本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤 化体がパネルと保護用基板とを接合した表 装置において、低温時に本発明の基板貼り わせ用光学接着剤硬化体のパネルや保護用 板に対する接着性が低下し、これらの界面 おいて剥離が生じることがある。ケイ素原 の含有量のより好ましい下限は4重量%、より 好ましい上限は20重量%である。なお、上記ケ イ素原子含有量とは、上述した本発明の基板 貼り合わせ用光学接着剤におけるケイ素原子 含有量と同様に定義されるものである。

また、本発明の基板貼り合わせ用光学接着 剤硬化体は、厚さを0.1mmとしたときの可視光 域における光線透過率が90%以上であること 好ましい。光線透過率が90%未満であると、 発明の基板貼り合わせ用光学接着剤硬化体 透明性が不充分となり、本発明の基板貼り わせ用光学接着剤硬化体を用いてパネルと 護用基板とを接合した表示装置の表示品質 低下する。なお、本明細書において、可視 領域とは、波長400~800nmの光線を意味する。

本発明によれば、表示装置の使用環境の温 度変化によらず、パネル及び保護用基板との 界面で剥離が生じず優れた接着性を維持でき 、表示品質に優れた表示装置とすることがで きる基板貼り合わせ用光学接着剤を提供する ことができる。また、該基板貼り合わせ用光 学接着剤を硬化させた基板貼り合わせ用光学 接着剤硬化体を提供することができる。

以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく 説明するが、本発明はこれら実施例のみに限 定されるものではない。

(実施例1~95、比較例1~17)
下記表1~表4に示す各材料を、表中の割合(重 部)で、80℃に加熱後、遊星式攪拌装置(商品 「ARE-250」、シンキー社製)を用いて10分間混 合することで実施例1~95及び比較例1~17に係る 板貼り合わせ用光学接着剤をそれぞれ製造 た。なお、表1~表4に示した実施例及び比較 に係る各材料の製造会社名等は以下の通り ある。

(硬化性樹脂)
296(ナノレジン社製)
348(ナノレジン社製)
XP544(ナノレジン社製)
水添ビスフェノールF型エポキシ変性シリコ ン樹脂(化合物A)
水添ビスフェノールA型エポキシ変性シリコ ン樹脂(化合物B)

水添ビスフェノールF型エポキシ変性シリコ ン樹脂(化合物A)の合成
ビスフェノールF型エポキシ樹脂エピコート80 6(大日本インキ社製エポキシ当量160)約120重量 部、カルビトール変性シリコーン樹脂KF-6001( 越シリコーン社製、水酸基当量900g/mol)約300 量部、プロピレングリコールモノブチルエ テル約300部、触媒としてエチルトリフェニ ホスホニウムアセテートを樹脂固形分に対 て0.2%を反応容器に入れ、窒素ガス気流下180 ℃で重合反応を5時間行い、水添ビスフェノ ルF型エポキシ変性シリコーン樹脂(化合物A) 得た。

水添ビスフェノールA型エポキシ変性シリコ ン樹脂(化合物B)の合成
水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂YX8000(ジ パンエポキシレジン社製エポキシ当量205)約 140重量部、カルビトール変性シリコーン樹脂 KF-6001(信越シリコーン社製、水酸基当量900g/mo l)約300重量部、プロピレングリコールモノブ ルエーテル約300部、触媒としてエチルトリ ェニルホスホニウムアセテートを樹脂固形 に対して0.2%を反応容器に入れ、窒素ガス気 流下180℃で重合反応を5時間行い、水添ビス ェノールA型エポキシ変性シリコーン樹脂(化 合物B)を得た。

(カチオン重合性単量体)
KF-105(信越シリコーン社製)
SR-16H(阪本薬品工業社製)
OXT-212(東亞合成社製)
X-22-169AS(信越シリコーン社製)

(カチオン重合開始剤)
開始剤C(下記化学式(19))
WPI-113(5フッ化リン酸ヨードニウム塩、和光純 薬社製)
RP2074(ヨードニウム塩、ミドリ化学社製)
SP-170(ジフェニル-4-チオフェニルスルホニウ のヘキサフルオロアンチモネート塩、アデ 社製)
イルガキュア651(チバスペシャリティーケミ ル社製)

(遅延剤)
ジシクロヘキサノ-18-クラウン6-エーテル(和 純薬社製)

(増感剤)
BMS(4-ベンゾイル-4’メチルジフェニルサルフ イド、日本化薬社製)

(シランカップリング剤)
KBM-403(信越ケミカル社製)
TMSOX(東亞合成社製)

エピコート828(ビスフェノールA型エポキシ樹 、ジャパンエポキシレジン社製)
エピコート806(ビスフェノールF型エポキシ樹 、ジャパンエポキシレジン社製)
エピコート4004(固形ビスフェノールF型エポキ シ樹脂、ジャパンエポキシレジン社製)
セロキサイド2021P(脂環型エポキシ(3,4-エポキ シクロヘキセニルメチル-3’,4’-エポキシ クロヘキセンカルボキシレート)、ダイセル 学社製)
DCP-A(ジシクロペンタジエンジアクリレート、 共栄社化学社製)
IBXA(イソボルニルアクリレート、共栄社化学 製)
リカシッドMH700G(酸無水物系熱硬化剤、新日 理化社製)

(評価)
実施例及び比較例で調製した基板貼り合わせ 用光学接着剤について、以下の評価を行った 。結果を表5~表8に示した。

(1)貯蔵弾性率
ガラス基板に実施例及び比較例で製造した基 板貼り合わせ用光学接着剤を流し込んで約1mm 厚にし、紫外線ランプで1500mJ照射した。その 後、80℃10分間加熱して反応を完了させ、実 例及び比較例に係る基板貼り合わせ用光学 着剤硬化体を作製した。
EI計測製粘弾性スペクトロメーター(アイティ ー計測制御社製、「DVA-200」)を用いて、作製 た基板貼り合わせ用光学接着剤硬化体につ て、-60~120℃の温度範囲の引っ張り弾性で、 振動数10サイクル/秒の条件で貯蔵弾性率を測 定した。

(2)光学特性
(初期の光線透過率)
厚さ1mmのアルカリガラスの間を100μmに保ち、 このガラスの間に実施例及び比較例で製造し た基板貼り合わせ用光学接着剤を入れ、紫外 線を1500mJ照射後、80℃10分間保持して接着剤 硬化させ、実施例及び比較例に係るサンプ をそれぞれ作製した。
得られたサンプルを用いて、分光光度計(日 製作所社製、「U-3000」、条件300~800nm)を用い 、波長400nm、550nm及び780nmの吸光度を測定し 初期の光線透過率を算出した。

(耐熱性試験後の光線透過率)
上述した方法で作製した実施例及び比較例に 係るサンプルを、85℃に設定されたエスペッ 社製のオーブン(型式、パーフェクトオーブ ン PH-201)に1000時間投入して耐熱性試験を行 た。その後、各サンプルを分光光度計(日立 作所社製、U-3000、条件300~800nm)を用いて、波 長400nm、550nm及び780nmの吸光度を測定し、耐熱 性試験後の光線透過率を算出した。

(耐光性試験後の光線透過率)
耐光性ウエザロメーター(スガ試験機社製、 スーパーキセノンウェザーメーター SX75」) 用いて、上述した方法で作製した実施例及 比較例に係るサンプルの耐光性試験を1000時 間行った。その後、各サンプルを分光光度計 (日立製作所社製、「U-3000」、条件300~800nm)を いて、波長400nm、550nm及び780nmの吸光度を測 し、耐光性試験後の光線透過率を算出した

(3)剥がれ試験
実施例及び比較例で製造した基板貼り合わせ 用光学接着剤に、1重量%の直径100μmの大微粒 (「ミクロパールSP-L100」、積水化学工業社 )を加え、これを100mm×100mmのガラス基板に隙 なく置き、対向アクリル板を貼り合せた。1 500mJの紫外線照射を行い、その後80℃30分間保 持して反応を完了させた。その後-40℃(30分)× 85℃(30分)の条件でヒートサイクル試験を100回 行い、目視にて剥がれの有無を確認した。な お、剥がれが確認できなかったものを「○」 、剥がれが確認できたものを「×」とした。

本発明によれば、表示装置の使用環境の温 度変化によらず、パネル及び保護用基板との 界面で剥離が生じず優れた接着性を維持でき 、表示品質に優れた表示装置とすることがで きる基板貼り合わせ用光学接着剤を提供する ことができる。また、該基板貼り合わせ用光 学接着剤を硬化させた基板貼り合わせ用光学 接着剤硬化体を提供することができる。

本発明の基板貼り合わせ用光学接着剤 用いてなる液晶表示装置の一例を模式的に す断面図である。 従来の液晶表示装置の一例を模式的に す断面図である。

符号の説明

10、20 液晶表示装置
11、21 液晶パネル
12、22 保護用基板
13 硬化体
23 空気層