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Patent Searching and Data


Title:
OPTICAL AMPLIFIER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/146910
Kind Code:
A1
Abstract:
A high-speed optical amplifier is now an important optical device because the routing request is increased as the network is more and more complicated. The conventional technique cannot have a sufficient response performance and there arises an object to realize a high-speed response performance in the order of 10 microseconds or below. The optical amplifier includes: input monitor means (500), optical amplification means (310) having an optical amplification medium (300), and control means (400) for performing feed forward control. When controlling the optical amplification means by the feed forward control in accordance with a signal from the input monitor means (500), an overshoot signal is used as the control signal so as to improve the slow response performance inherent to the optical amplification medium and realize a high-speed response performance.

Inventors:
NAGAEDA HIROSHI (JP)
OIKAWA YOICHI (JP)
SHIGA NORIYASU (JP)
HORIUCHI YOSHIAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060005
Publication Date:
December 04, 2008
Filing Date:
May 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TRIMATIZ LTD (JP)
NAGAEDA HIROSHI (JP)
OIKAWA YOICHI (JP)
SHIGA NORIYASU (JP)
HORIUCHI YOSHIAKI (JP)
International Classes:
H01S3/10; H01S3/13; H04B10/07; H04B10/29; H04B10/293; H04J14/00; H04J14/02
Domestic Patent References:
WO2005121876A12005-12-22
Foreign References:
JP2002118316A2002-04-19
JP2001094181A2001-04-06
JP2002533969A2002-10-08
JP2004175280A2004-06-24
JPH05241209A1993-09-21
Other References:
See also references of EP 2169786A4
Attorney, Agent or Firm:
TAMURA, Keijiro et al. (Masumoto Bldg.4-3, Nishi-Shinjuku 7-chome,Shinjuku-k, Tokyo 23, JP)
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Claims:
 少なくとも入力モニタ手段と、光増幅手段と、前記入力モニタ手段を利用して前記光増幅手段の増幅制御にフィードフォワード制御を行うための制御手段を含み、前記フィードフォワード制御を用いた光増幅器において、前記増幅制御にオーバシュート信号を用いることを特徴とする光増幅器。
 前記制御手段がオーバシュート生成回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の光増幅器。
 前記オーバシュート生成回路をPID回路とすることを特徴とする請求項2に記載の光増幅器。
オーバシュート信号量を基準値の120%以上とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光増幅器。
 前記光増幅媒体の後段に、高速出力可変手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の光増幅器。
 出力光モニタ手段を含み、前記出力光モニタ手段の信号を用いて、前記高速出力可変手段を駆動することを特徴とする請求項5に記載の光増幅器。
 前記入力モニタ手段からの信号と、前記出力光モニタ手段の信号の差分信号により、前記高速出力可変手段を駆動することを特徴とする請求項6に記載の光増幅器。
 前記高速出力可変手段が高速可変光減衰器であることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の光増幅器。
前記高速可変光減衰器が、電気光学効果素子を含み、前記高速可変光減衰器の駆動電圧が40V以下であることを特徴とする請求項8に記載の光増幅器。
Description:
光増幅器

 本発明は、光増幅器および光増幅器の制 方法に関する。

 Wavelength Division Multiplexing(WDM)通信ネット ークにおいては、幹線系、メトロコア系に いて、ポイント・ツー・ポイントのネット ークから、Reconfigurable Optical Add-drop Multiple xer(ROADM)ノードを用いたリングネットワーク その形態が変化してきている。

 各ROADMノードでは、アド・ドロップ用に 固定波長信号が割り当てられており、障害 、または、増設・減設時に、リモートで波 数を変化させることが必須技術となってい 。

 この場合、入力信号数が変動するので、R OADM内に配置されているエリビウムドープ・ ァイバ・アンプ(Er-Doped Fiber Amplifier:EDFA)に 、信号数が変化しても、各信号レベルが変 しないように、ROADMを用いないシステムにお いて標準的に用いられていた光出力一定制御 (Automatic Level Control:ALC)ではなく、光増幅利 一定制御(Automatic Gain Control:AGC)が求められ 。この制御を行うAGC-EDFAとしては、波長数変 化の速度が数ミリ秒なので、数ミリ秒の入力 変動に追従するものは既に実用化されている 。

 次世代のリングネットワークでは、トラ ィックの増大に答えるべく、効率的に波長 源を活用することが求められ、ROADMにおい 、通信容量の過渡的な変動に応じて、ダイ ミックに波長信号数を変えることのできる イナミックROADMが必要とされる。この場合、 AGC-EDFAには、10マイクロ秒程度の応答が必要 されている。

 現在まで、数100マイクロ秒の応答が報告 れているが、より高速なROADMを実現するに 、更なる高速化が求められている。

 また、更には、バースト信号の行路をダ ナミックに切り替えるOptical Burst Switching(OB S)システムにおいても、10マイクロ秒以下のAG C-EDFAが必要になる。

このように、10マイクロ秒以下の高速化へ 要求が高まり、AGC-EDFAが次世代のネットワ クのキーデバイスになっている。

 AGC-EDFAの構成と制御としては、(1)EDFのFeedb ack(FB)制御、(2)EDFのFeedforward(FF)制御(特許第3811 630号公報)、(3)FF制御とFB制御のコンビネーシ ン制御が考えられている。

 また、EDFAの構成としては、可変光減衰器(Va riable Optical Attenuator:VOA)と組み合わせた構成 (特開平7-212315号公報)もある。

特許第3811630号公報

特開平7-212315号公報

 特許文献1を含むEDFを単独で、FF制御、FB 御、または、そのコンビネーション制御で う方法では、EDF固有の遅い再結合速度を除 できないので、高速化には不向きであり、 来の駆動条件では、過渡的な応答性能を改 するには限界があった。

 また、特許文献2記載のEDFとVOAを用いたも のもあるが、VOAの用途は、EDFの定常的な出力 レベルを可変させるものであり、過渡的な応 答に対する制御は、EDFのみの制御によってい るので、EDF単独の制御と同じく、高速応答が 困難であった。

 本発明は、以上のような実情を鑑み、AGC- EDFAの速度向上を実現するものである。

 上記課題を解決するため、本発明の光増 器は、エリビウムイオンの再結合の時定数 遅いことに起因した、EDF固有の応答の遅い 分を改善、ないしは、除去することで、高 化を実現するものである。

 請求項1記載の光増幅器は、少なくとも入 力モニタ手段と、光増幅手段と、前記入力モ ニタ手段を利用して前記光増幅手段の増幅制 御にフィードフォワード制御を行うための制 御手段を含み、前記フィードフォワード制御 を用いた光増幅器において、前記増幅制御に オーバシュート信号を用いる光増幅器である 。 

 「光増幅手段」とは、光や電子により励 され、出力光強度を入力光強度よりも大き する増幅手段であり、光増幅媒体を含む。

 「入力モニタ手段」とは、前期光増幅器 の入力光の強度情報を含んだ電気信号また 光信号をモニタする手段を意味する。

 「フィードフォワード制御」とは、被制 対象物も入力する信号の大きさに応じて、 制御対象物に対して制御信号を出力し、被 御対象物を駆動する制御を意味する。

 「オーバシュート信号」とは、図12に記 するように、定常レベルに対して、過渡的 定常レベルよりも大きな値を示す制御信号 意味する。ここで定常レベルとは、制御信 印加開始より1秒以上経過した時の制御信号 度であり、過渡的とは、信号印加開始より1 00マイクロ秒以内の時間を意味する。

 請求項2記載の光増幅器は、前記制御手段 がオーバシュート生成回路を含む請求項1に 載の光増幅器である。

 「オーバシュート生成回路」とは、前記 ーバシュート信号を電気回路として生成す アナログ回路またはデジタル回路全般を意 する。

  請求項3記載の光増幅器は、前記オーバ ュート生成回路をPID回路とする請求項2に記 載の光増幅器である。

  「PID回路」とは、図9に示すように、入 信号に対する比例要素、微分要素、積分要 の3成分の線形結合によって制御信号量が決 定される回路であり、入力信号に応答した、 任意の波形を生成することが可能である。

 請求項4記載の光増幅器は、オーバシュー ト信号量を基準値の120%以上とする請求項1か 請求項3のいずれかに記載の光増幅器である 。

 図12で示すように、制御信号のピークレ ルを、前記オーバーシュート信号の最大値 定義する。また、本明細書ではオーバーシ ート信号量とは、制御信号のピークレベル 前記定常レベルで割った値として定義する また、基準値とは、前記定常レベルと同義 ある。

 請求項5記載の光増幅器は、前記光増幅手 段の後段に、高速出力可変手段を含む請求項 1から請求項4のいずれかに記載の光増幅器で る。

 「高速出力可変手段」とは、入力光を出 し、駆動信号を与えることにより出力を可 し、駆動信号を与える前後で6dBの変動を10 イクロ秒以下で可変する高速応答性能を持 手段を意味している。

 高速出力可変手段としては、例えば、半 体増幅器(SOA)、光外部変調器、高速光可変 衰器などが考えられる。

 請求項6記載の光増幅器は、出力光モニタ 手段を含み、前記出力光モニタ手段の信号を 用いて、前記高速出力可変手段を駆動する請 求項5に記載の光増幅器である。

 「出力光モニタ手段」とは、出力光の一 を用いて、出力光のパワーレベルを検知す 手段を意味する。

 請求項7記載の光増幅器は、前記入力モニ タ手段からの信号と、前記出力光モニタ手段 の信号の差分信号により、前記高速出力可変 手段を駆動する請求項6に記載の光増幅器で る。入力モニタ手段からの信号とは入力光 度の情報を含む信号であり、出力光モニタ 段の信号とは出力光強度の情報を含む信号 ある。

 請求項8記載の光増幅器は、前記高速出力 可変手段が高速可変光減衰器(VOA)である請求 5から請求項7のいずれかに記載の光増幅器 ある。

 「高速可変光減衰器」とは、入力光を減 出力し、駆動信号を与えることにより減衰 を可変し、駆動信号を与える前後で6dBの変 を10マイクロ秒以下で可変する高速応答性 を持つ装置を意味している。

 請求項9記載の光増幅器は、前記高速可変 光減衰器が、電気光学効果素子を含み、前記 高速可変光減衰器の駆動電圧が40V以下である 請求項8に記載の光増幅器である。

 「電気光学効果素子」とは、ポッケルス 果、カー効果などの電気光学効果を有する 子を意味している。

 また、「駆動電圧が40V以下」とは、前記 気光学効果素子の両端に印加される電圧差 40V以下という意味である。

 以上のように、本発明によれば、光増幅 の応答性能を高めることが可能となる。

フィードフォワード制御を用いた光増 器の実施例図である。 一般的なフィードバック、フィードフ ワード制御の原理説明図である。 本発明のフィードフォワード制御にお るオーバシュート動作の原理説明図である オーバシュート量とEDFの応答速度の関 説明図である。 フィードフォワード制御とフィードバ ク制御を用いた光増幅器の実施例図である 高速出力可変手段導入効果の原理説明 である。 VOA駆動回路構成例図である。 VOA駆動回路のシミュレーション結果例 である。 PID回路構成例図である。 立下り部分の応答波形図である。 立上り部分の応答波形図である。 オーバシュート信号の説明図である。

符号の説明

 10 入力光
 20 出力光
 300 光増幅手段
 310 光増幅手段
 320、321 PUMP-LD
 330、331 PUMP-LD駆動回路
 400 フィードフォワード制御手段
 403,404,405 PID回路
 410 比較部
 420 利得設定端子
 430 OPAMP
 500 入力モニタ手段
 510、511 TAP-PD
 520、521 TIA
 610 高速出力可変手段
 620 高速可変光減衰器(VOA)
 630 VOA駆動回路
 700 出力光モニタ手段
 800 フィードバック制御手段
 810 OPAMP

  以下、本発明の実施の形態を図面にもと いて説明する。
 (実施の形態1)

  第一の実施形態を図1に示す。光増幅器 、入力モニタ手段500、光増幅手段310、フィ ドフォワード制御手段400で構成している。

 入力モニタ手段500は、TAP型の受光素子510 、トランスインピーダンスタイプ電気アン 回路(TIA)520とで構成している。また、入力 の一部を光カプラで分岐し、入力光のレベ をモニタしてもよい。さらには、本光増幅 よりも前段において分岐された入力光の一 を光増幅器の入力モニタ手段(フォトダイオ ド、TIA)に入力させることも可能である。

 また、WDMカプラで監視制御光を分離し、 の監視制御光処理部により、入力光レベル 等価的に表す電気信号を入力モニタ手段に け渡すことにより、入力光のレベルをモニ することも可能である。さらには、光増幅 前段で既に処理された監視制御光処理部か の入力光レベルを等価的に表す電気信号を 力モニタ手段に受け渡すことにより、入力 のレベルをモニタすることも可能である。

 光増幅手段310は、光増幅媒体300としてEDF 用い、PUMP-LD320とPUMP-LDの駆動回路330で構成 、PUMP-LD320を2台使用した例になっている。光 増幅手段は、EDFの他に半導体光増幅器デバイ スなども該当する。

 光増幅手段300の制御については、入力光 レベル変化に応じて、高速に光増幅手段300 駆動するために、入力側TIA520出力情報によ PUMP-LD320をフィードフォワードで制御するが 、PID回路部403にて、制御信号をオーバシュー ト信号にして、PUMP-LD320を駆動している。

 この制御手段を構成する差動オペアンプ4 30では、+側の入力を設定することで、所望の 駆動電流でPUMP-LDを駆動できるので、利得設 が可能になる。 

 次に、オーバシュート信号を用いたフィ ドフォワード制御による高速化について、 細に説明する。まず、図2を用いて、一般的 なフィードフォワード制御とフィードバック 制御について説明する。

 一般的なフィードフォワード制御では、 御信号は、入力信号と相似形の駆動波形と るだけであり、応答速度の遅いEDFの応答を めることは不可能である。

 一方、一般的なフィードバック制御では 入力信号波形と応答の遅い出力信号波形と 差分が駆動波形になるので、一般的にはリ ギングを持つ駆動波形になり、応答波形は 早くなる成分もあるが、リンギングが残り 安定レベルに収束するまでには、ある程度 時間を要する。この制御において、リンギ グ発生を抑えるような時定数で制御すると 逆に、応答波形の応答速度を改善すること できなくなる。

 図3は、フィードフォワード制御において 、オーバシュート信号を用いて、EDFを駆動す ることで、高速応答特性が得られる原理を示 したものである。

 制御手段からの制御信号が方形波の場合 EDFは、EFD固有の応答の遅い成分があるので 立ち上がりの遅い応答になる。所望のEDF応 振幅が得られる制御手段からの駆動信号レ ルをレベル1とし、それよりも大きな駆動信 号レベルを2とする。このレベル2で駆動した 合には、図3に示すように、大きなEDF応答振 幅になる。

 制御信号をレベル2までオーバシュートさ せ、その後、レベル1に落ち着かせるような 形にした場合、EDFは、レベル2に相当する応 で立ち上がり、その後、レベル1に相当する 応答振幅になる。従って、オーバシュートに より、EDFの応答を早めることが可能になる。

 図4は、制御信号のピークレベルと定常レ ベルの比率で定義されたオーバシュート量と 、EDFの応答振幅における早い成分の比率を実 験で求めた結果が示されている。オーバシュ ート量を高めることにより、EDFの応答速度が 改善される。

 これは、EDFの応答の遅い成分の比率が低 し、EDFの応答速度が早まる現象を示してい が、オーバシュート量が120%以上になると飽 和傾向になる。このことは、120%以上にすれ 、応答を早める効果が十分得られることを している。

 このオーバシュート量を生成するには、 えば、図9に示すように、入力信号に対する 比例要素(P)、微分要素(D)、積分要素(I)の3成 の線形結合によって制御信号量が決定され PID回路があり、入力信号に対して、任意の 形を生成することが可能である。

 この3要素における各々の回路定数を適時 調整することで、所望のオーバシュート制御 信号を作り出し、光増幅手段の制御信号をオ ーバシュート信号にすることで、光増幅手段 固有の遅い応答性能を改善することが可能に なる。

 さらには、入力に対するオーバーシュー 波形をメモリに記憶して、入力モニタ値を み込み、必要なオーバーシュート波形をメ リから引き出し、制御信号に変換するデジ ル方式も可能である。

 次に、図1で示した構成における条件と実験 結果について説明する。適用したEDFは、エイ ビウム濃度が7.9×10 24 m -3 、長さ15mであり、典型的なEDFである。

 PUMP-LDの波長は0.98μmで、パワーは一台あ り、+23.5dBmであり、前方、後方の両励起とし た。なお、このPUMP-LDを駆動する電流は、定 値370mAで、140%のオーバシュート電流とした その際のEDFの応答特性は、図4記載のオーバ ュート140%のデータである。増幅器全体の利 得は25dBに設定した。

 この条件での応答特性の測定結果は、図4 におけるオーバシュート量140%の時の応答波 である。

 測定には、波長1550μmの光源を用い、-14dBm の基準レベルに対して、-8dBmにステップ状に 入力が増大する入力とした。これは、入力 振幅変動幅としては、6dBとなる。この変動 は、光増幅器へのWDM入力光数が4倍にステッ プ的に変動する状態を模擬したものである。

 図からわかるように、10%―90%で定義した立 上がり時間を10マイクロ秒に高速化できて ることがわかる。
(実施の形態2)

 第二の実施形態を図5に示す。光増幅器は 、入力モニタ手段500、光増幅手段310、フィー ドフォワード制御手段400、高速出力可変手段 610、出力光モニタ手段700、フィードバック制 御手段800で構成している。入力モニタ手段500 は、TAP型の受光素子510と、トランスインピー ダンスタイプ電気アンプ回路(TIA)520とで構成 ている。

 光増幅手段310は、光増幅手段300としてEDF PUMP-LD320とPUMP-LDの駆動回路330で構成し、PUMP- LD320を2台使用した例になっている。

 出力光モニタ手段700は、入力光モニタ手 500と同様の構成である。

 高速出力可変手段610は、高速可変光減衰 (VOA)620とVOA駆動回路630で構成している。な 、高速出力可変手段としては、半導体増幅 などの高速可変増幅器でもかまわない。

 次に、図6を用いて、高速出力可変手段を 用いて、応答特性の高速化を実現する原理を 説明する。高速出力可変手段により、EDFの応 答の遅い成分(図中、四角で囲った部分)を除 し、応答波形を方形波に整形することで、E DF本来の立ち上がりの早い成分だけが残り、1 マイクロ秒以下の応答速度が実現できる

 光増幅手段300の制御については、入力光 レベル変化に応じて、高速に光増幅手段300 駆動するために、入力側TIA520出力情報によ PUMP-LD320をフィードフォワードで制御するが 、PID回路部403にて、制御信号をオーバシュー ト信号にして、PUMP-LD320を駆動している。

 この制御手段を構成する差動オペアンプ4 30では、+側の入力を設定することで、所望の 駆動電流でPUMP-LDを駆動できるので、EDFのが 能になる。 

 高速可変光減衰器(VOA)620の制御は、入力 TIA520出力情報と出力側TIA521出力情報の差分 号により、VOA620をフィードバックで制御し いる。

 なお、フィードバック制御手段800内のPID 路部405にて、VOA620の駆動信号をオーバシュ ト信号することも可能である。

 さらに、出力側TIA521出力情報を元に出力 一定レベルとなるようにVOA520をフィードバ ク制御するオートレベルコントロールも可 である。また、VOA520の直前にVOA入力光モニ を挿入して、前記VOA入力光モニタから得ら る光強度信号により、VOA520のフィードフォ ワード制御も可能である。さらには、前記V OA520のフィードフォーワード制御におけるVOA6 20の駆動信号を、オーバシュート信号とする とも可能である。

 次に、VOAのドライブ回路について説明す 。図7は、VOAのドライブ回路の一例を示して いる。二つの同一回路がたて積みになってお り、+側、-側での駆動電圧をVOA両端に印加す ことで、大振幅駆動を実現している例であ 。 使用デバイスは、市販されている大電 トランジスタとして、図中記載の2SC3423,2SA136 0を用いている。

 図8は、本回路での駆動波形のシミュレー ション波形を示している。ただし、+側の回 のみの結果であるが、-側も同等で極性の異 る結果が得られているので、VOA印加振幅と ては、40Vになる。このシミュレーション結 より、1マイクロ秒以下のドライブ出力は、 高々40Vが限界であることがわかる。

 従って、VOAとしては、駆動電圧が40V以下 、高速応答性能を有するものが必要になる とがわかる。

 従って、高速性能を有する点で、電気光 型が有力であり、更に、40V以下に低電圧化 れたものとして、例えば、国際公開番号WO/2 005/121876のPLZTタイプの高速VOAが有力である。

 VOAとしては、電気光学型の例を示したが 入力光を減衰出力し、駆動信号を与えるこ により減衰量を可変し、駆動信号を与える 後で6dBの変動を10マイクロ秒以下で可変す 高速応答性能であれば、メカニカル型、MEMS 、磁気光学型、液晶型、電界吸収型、熱光 型などいずれの原理でもかまわない。

 この構成により、方形波の入力光に応じ 、高速にPUMP-LD320が駆動され、応答の早い成 分と遅い成分を持つEDF350の出力波形が得られ る。このEDF350の応答速度の遅い成分がVOA620に より除去され、出力光20は方形波に整形され 所望の高速応答が得られることになる。

 一方、VOA620で削除する対象である応答の い成分の量が減少するので、VOA620の駆動電 が低減し、VOA620の応答速度を高めることが きる。これらの相乗効果により、出力波形 整形し、1マイクロ秒以下の応答が得られる ことになる。

 図5で示した構成における条件と実験結果に ついて説明する。適用したEDFは、エイビウム 濃度が7.9×10 24 m -3 、長さ15mであり、典型的なEDFである。

 PUMP-LDの波長は0.98μmで、パワーは一台あ り、+23.5dBmであり、前方、後方の両励起とし た。なお、このPUMP-LDを駆動する電流は、定 値370mAで、140%のオーバシュート電流とした その際のEDFの応答特性は、図4記載のオーバ ュート140%のデータである。

 VOAには、駆動電圧振幅30V、応答速度1マイ クロ秒以下のものを適用した。なお、増幅器 全体の利得は20dBに設定した。

 この条件での応答特性の測定結果を図10 図11に示す。図10は立下り部分で、図11は立 り部分の応答特性である。

 測定には、波長1550μmの光源を用い、-14dBm の基準レベルに対して、-5dBm、-8dBm、-11dBmに テップ状に光入力が増大する3種類の入力と た。これは、入力光振幅変動幅としては、 々9dB、6dB、3dBとなり、図中の応答波形レベ に対応している。この変動幅は、光増幅器 のWDM入力光数が、8倍、4倍、2倍にステップ に変動する状態を模擬したものである。

 図からわかるように、各々の入力光の変 幅において、立上り、立下り応答時間とも1 マイクロ秒以下の高速特性が得られている。

 なお、本発明は、上述した実施形態に限 されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲にお る変形による実施は可能である。

 本発明によれば、高速応答可能な光増幅 が実現できるため、光通信機器として利用 ることが可能である。