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Patent Searching and Data


Title:
OPTICAL MODULE AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/153140
Kind Code:
A1
Abstract:
A first opening (10) formed on a wiring board (9) and a light receiving region (13) are aligned with each other, and a light receiving element (12) is mounted on a wiring board (9). On the wiring board (9), two second openings (11) are arranged by the same process as that of the first opening (10). On an optical wiring board, two substrate marks are arranged. The substrate marks have an optical waveguide having a core (3) of the optical waveguide, and a core (5) of a dummy optical waveguide. At the time of optically coupling a light receiving region (13) and the core (3) of the optical waveguide, the opening (11) and the board marks are observed from the side of the light receiving element (12) on the wiring board (9) at the same time, and based on the observed positions, the wiring board (9) and the optical wiring board are aligned with each other. Thus, mounting assembly can be easily performed with high accuracy and mass productivity is improved.

Inventors:
SHIMODA KAZUYA (JP)
KURIHARA MITSURU (JP)
YAMAMOTO KEISUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060873
Publication Date:
December 18, 2008
Filing Date:
June 13, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
SHIMODA KAZUYA (JP)
KURIHARA MITSURU (JP)
YAMAMOTO KEISUKE (JP)
International Classes:
G02B6/122; G02B6/42; H01L31/02; H01S5/022
Foreign References:
JP2005018065A2005-01-20
JP2002250846A2002-09-06
JP2003200278A2003-07-15
JP2005031453A2005-02-03
Attorney, Agent or Firm:
KIMURA, Mitsuru (Kyohan Building7, Kandanishiki-cho 2-chom, Chiyoda-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 光通路が形成された電気配線基板と、
 この電気配線基板に実装された光素子と、
 前記光通路を介して前記光素子と光学的に結合された光配線を有する光配線基板と、
を有し、
 前記電気配線基板は、前記光通路の位置を特定するための複数の第1の位置決め形状を有し、
 前記光配線基板は、前記光配線の端部の位置を特定するための複数の第2の位置決め形状を有し、
 前記第1及び第2の位置決め形状は、同時に観察可能であることを特徴とする光モジュール。
 前記第1の位置決め形状は、前記電気配線基板に形成された凸部、凹部、貫通孔、開口又はマークを含むことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
 前記開口が形成された前記電気配線基板は、光透過性基材を有することを特徴とする請求項2に記載の光モジュール。
 前記光通路は、前記第1の位置決め形状と同一工程で形成され前記第1の位置決め形状とは異なる貫通孔又は開口を有することを特徴とする請求項2に記載の光モジュール。
 前記第1の位置決め形状を構成する貫通孔又は開口を通して、前記第2の位置決め形状を、前記電気配線基板の前記光素子側から観察可能であることを特徴とする請求項2に記載の光モジュール。
 前記第2の位置決め形状は、前記光配線基板に形成された凸部、凹部、貫通孔、開口又はマークを含むことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
 前記光配線は、前記第2の位置決め形状と同一工程で形成され前記第2の位置決め形状とは異なる凸部、凹部又は貫通孔を有することを特徴とする請求項6に記載の光モジュール。
 前記第2の位置決め形状の凸部は、ダミーの光導波路であり、前記光配線の凸部は、信号用光導波路であることを特徴とする請求項7に記載の光モジュール。
 前記第2の位置決め形状の凹部は、位置決め用のV溝形状であり、前記光配線の凹部は、光ファイバを固定するための光ファイバ用V溝であることを特徴とする請求項7に記載の光モジュール。
 前記光素子は、受光素子であることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
 前記光素子は、発光素子であることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
 光素子を、電気配線基板に形成された光通路と位置合わせして、前記電気配線基板に実装する工程と、
 光配線を有する光配線基板と前記電気配線基板とを重ね合わせた状態で、前記電気配線基板に形成された複数の第1の位置決め形状と、前記光配線基板に形成された複数の第2の位置決め形状と、を同時に観察する工程と、
 観察された前記第1の位置決め形状の位置から前記光通路の位置を算出し、前記第2の位置決め形状の位置から前記光配線の端部の位置を算出する工程と、
 算出された前記光通路の位置及び前記光配線の端部の位置に基づいて、前記光素子と前記光配線とが前記光通路を介して光学的に結合されるように前記電気配線基板と前記光配線基板とを相互に位置合わせして固定する工程と、
を有することを特徴とする光モジュールの製造方法。
 前記第1の位置決め形状は、前記電気配線基板に形成された凸部、凹部、貫通孔、開口又はマークを含むことを特徴とする請求項12に記載の光モジュールの製造方法。
 前記第1の位置決め形状を構成する貫通孔又は開口と、前記光通路を構成する貫通孔又は開口と、を前記電気配線基板に対して同一工程で形成することを特徴とする請求項13に記載の光モジュールの製造方法。
 前記第1の位置決め形状を構成する貫通孔又は開口を通して、前記第2の位置決め形状を、前記電気配線基板の前記光素子側から観察することを特徴とする請求項13に記載の光モジュールの製造方法。
 前記第2の位置決め形状は、前記光配線基板に形成された凸部、凹部、貫通孔、開口又はマークを含むことを特徴とする請求項12に記載の光モジュールの製造方法。
 前記第2の位置決め形状を構成する凸部、凹部又は貫通孔と、前記光配線を構成する凸部、凹部又は貫通孔と、を前記光配線基板に対して同一工程で形成することを特徴とする請求項16に記載の光モジュールの製造方法。
 前記第2の位置決め形状の凸部は、ダミーの光導波路であり、前記光配線の凸部は、信号用光導波路であることを特徴とする請求項17に記載の光モジュールの製造方法。
 前記第2の位置決め形状の凹部は、位置決め用のV溝形状であり、前記光配線の凹部は、光ファイバを固定するための光ファイバ用V溝であることを特徴とする請求項17に記載の光モジュールの製造方法。
 前記光素子は受光素子であり、前記光素子の受光領域が、前記光通路の断面の領域を全て含むように前記光素子と前記光通路とを位置合わせすることを特徴とする請求項12に記載の光モジュールの製造方法。
 前記光素子は発光素子であり、前記光通路の断面の領域が、前記光素子の発光領域を全て含むように前記光素子と前記光通路とを位置合わせすることを特徴とする請求項12に記載の光モジュールの製造方法。
Description:
光モジュール及びその製造方法

 本発明は、受光素子及び発光素子等の光 子と光導波路及び光ファイバ等の光配線と 光学的に結合させた光モジュール及びその 造方法に関する。

 近年、高速化・省電力化を目的として、 モジュールの小型化が求められており、そ に伴って光モジュールの組立精度の向上が められている。

 従来の光モジュールの構造及びそれに関 する製造方法については、例えば、特許文 1及び2に開示されている。以下、光モジュ ルの従来例について説明する。

 図10は、特許文献1に記載されている光モ ュール(第1の従来例)の構造を示す斜視図で る。図10に示すように、この第1の従来例の モジュール101は、ベース基板110上に、受発 素子102を含むパッケージ120と、信号用コア1 04、位置調整用コア105、基板クラッド131及び バークラッド132を含む光導波路板103とが設 られている。光導波路板103の端面130に形成 れた信号用コア104の端部を、受発光素子102 受発光部121に対向させて配置することによ 、受発光素子102と光導波路板103とが光学的 結合されている。また、光導波路板103は、 置調整用コア105を備え、端面130には信号用 ア104の端面から所定距離だけ離れた位置調 用コア105の端部が配置されている。受発光 子102には、この位置調整用コア105の端部に 向する位置にアライメントマーク106が配置 れている。

 光モジュール101の製造の際には、アライ ントマーク106に光を照射して、その反射光 、位置調整用コア105を通して他端Pにおいて 測定する。本従来例は、測定された反射光の 強度変化に基づいて、受発光素子102と光導波 路板103との相対的な位置を調整できるという ものである。

 図11は、特許文献2に記載されているチッ 部品接合装置(第2の従来例)の構造を示す斜 図である。本従来例は、チップ部品接合装 に関する技術であるが、以下に説明するよ に、光モジュールの製造方法に適用するこ も可能である。

 図11に示すように、本従来例のチップ部 接合装置は、チップ部品202を被搭載基板203 搭載する際に使用するカメラA207、カメラB208 及びカメラC210を有している。図11において、 被搭載基板203を固定する搭載ステージ(図示 ず)を+y方向にオフセット量δyだけ動作させ 。この際、チップ部品202の画像パターン202a 被搭載基板203の接合面203b内にある位置決め 対象物203cとの位置がx軸及びy軸方向に関して 一致する場所を、夫々チップ部品202及び被搭 載基板203の基準位置とする。また、基準位置 において、カメラA207、カメラB208及びカメラC 210で観察されるべきチップ部品202及び被搭載 基板203の画像を基準画像とする。

 被搭載基板203が、カメラA207及びカメラB20 8で撮像されることにより、この認識画像と 準画像とのズレdbx及びdbyが得られる。また チップ部品202が、カメラC210で撮像されるこ により、この認識画像と基準画像とのズレ dhx及びdhyが得られる。チップ部品202は、こ らのズレ量dbx、dby、dhx、dhy及びオフセット δyから計算された量だけ位置補正され、被 載基板203に搭載される。

 本従来例のチップ部品接合装置を光モジ ールの製造に適用した場合は、図11におい 、チップ部品202は配線基板、画像パターン20 2aはピンホール、被搭載基板203は光導波路基 、位置決め対象物203cは光導波路入出射端と なる。配線基板(202)の-z側の面には配線電極 形成されており、ピンホール(202a)に合わせ 受発光素子の受発光面が+zの方向に向かうよ うに実装されている。カメラC210は配線基板(2 02)に対して図示と対称の位置に-z方向を向く うに配置されている。配線基板(202)の画像 ターンとしては、ピンホール(202a)を介して 察される受発光素子の受発光領域を登録す 。このような構成とすることにより、第2従 例を適用しても、光モジュールの位置合わ が可能である。

特開2005-134444号公報

特開2003-243891号公報

 しかしながら、上述した従来の光モジュ ル及びその製造方法には、以下に示すよう 問題点がある。

 第1の従来例では、アライメントマーク106 に光を照射して、その反射光を、位置調整用 コア105を通して他端Pにおいて測定している この測定を行うためには、アライメントマ ク106と照射光の光軸との位置合わせをする 要がある。また、位置調整用コア105と光を 定するための光ファイバ等を位置合わせす 必要がある。これらの調整には、高精度か 複雑な装置及び複雑な部品のセッティング 必要とする。このため、装置が高価になり 量産性が低下してしまうこととなる。

 また、第2の従来例では、受発光素子の受 発光面及び光導波路基板の光導波路入出射端 の夫々を画像パターンとして認識、位置合わ せし、その認識した画像パターンの面同士を 接合することになる。そのため、接合後は認 識に使用する画像パターンが隠れてしまい、 位置ズレを測定できない。従って、位置決め 、接合の過程において、高精度化が困難であ るだけでなく、位置ズレが発生した場合には その修正ができず、不良の原因となってしま う。

 また、本従来例に基づく光モジュールの 造方法では、予め登録した基準画像におけ 位置とカメラによって認識された画像にお る位置とを比較して配線基板202又は光導波 基板203の位置を補正することになる。しか 、カメラの位置又は方向は、装置の機械精 又は周囲の温度変化等によって変化するた 、基準画像を登録した位置からの変化分は 識誤差として位置補正に影響する。更に、 記の理由によって位置ズレを測定できない め、認識誤差を発見しにくい。従って、高 度化が困難であるだけでなく、不良の原因 なる。

 本発明はかかる問題点に鑑みてなされた のであって、実装組立を容易かつ高精度に うことができ、量産性に優れた光モジュー 及びその製造方法を提供することを目的と る。

 本発明に係る光モジュールは、光通路が 成された電気配線基板と、この電気配線基 に実装された光素子と、前記光通路を介し 前記光素子と光学的に結合された光配線を する光配線基板と、を有し、前記電気配線 板は、前記光通路の位置を特定するための 数の第1の位置決め形状を有し、前記光配線 基板は、前記光配線の端部の位置を特定する ための複数の第2の位置決め形状を有し、前 第1及び第2の位置決め形状は、同時に観察可 能であることを特徴とする。

 この場合に、前記第1の位置決め形状は、 前記電気配線基板に形成された凸部、凹部、 貫通孔、開口又はマークを含むように構成す ることができ、前記開口が形成された前記電 気配線基板は、光透過性基材を有するように 構成することができる。また、前記光通路は 、前記第1の位置決め形状と同一工程で形成 れ前記第1の位置決め形状とは異なる貫通孔 は開口を有することとしてもよい。更に、 記第1の位置決め形状を構成する貫通孔又は 開口を通して、前記第2の位置決め形状を、 記電気配線基板の前記光素子側から観察可 とするように構成することができる。

 また、前記第2の位置決め形状は、前記光 配線基板に形成された凸部、凹部、貫通孔、 開口又はマークを含むように構成することが でき、前記光配線は、前記第2の位置決め形 と同一工程で形成され前記第2の位置決め形 とは異なる凸部、凹部又は貫通孔を有する ととしてもよい。この場合に、前記第2の位 置決め形状の凸部は、ダミーの光導波路であ り、前記光配線の凸部は、信号用光導波路で あるように構成することができる。また、前 記第2の位置決め形状の凹部は、位置決め用 V溝形状であり、前記光配線の凹部は、光フ イバを固定するための光ファイバ用V溝であ るように構成することができる。

 更に、前記光素子は、受光素子であって よく、発光素子であってもよい。

 本発明に係る光モジュールの製造方法は 光素子を、電気配線基板に形成された光通 と位置合わせして、前記電気配線基板に実 する工程と、光配線を有する光配線基板と 記電気配線基板とを重ね合わせた状態で、 記電気配線基板に形成された複数の第1の位 置決め形状と、前記光配線基板に形成された 複数の第2の位置決め形状と、を同時に観察 る工程と、観察された前記第1の位置決め形 の位置から前記光通路の位置を算出し、前 第2の位置決め形状の位置から前記光配線の 端部の位置を算出する工程と、算出された前 記光通路の位置及び前記光配線の端部の位置 に基づいて、前記光素子と前記光配線とが前 記光通路を介して光学的に結合されるように 前記電気配線基板と前記光配線基板とを相互 に位置合わせして固定する工程と、を有する ことを特徴とする。

 この場合に、前記第1の位置決め形状は、 前記電気配線基板に形成された凸部、凹部、 貫通孔、開口又はマークを含んでいてもよく 、前記第1の位置決め形状を構成する貫通孔 は開口と、前記光通路を構成する貫通孔又 開口と、を前記電気配線基板に対して同一 程で形成することとしてもよい。また、前 第1の位置決め形状を構成する貫通孔又は開 を通して、前記第2の位置決め形状を、前記 電気配線基板の前記光素子側から観察するこ ととしてもよい。

 また、前記第2の位置決め形状は、前記光 配線基板に形成された凸部、凹部、貫通孔、 開口又はマークを含んでいてもよく、前記第 2の位置決め形状を構成する凸部、凹部又は 通孔と、前記光配線を構成する凸部、凹部 は貫通孔と、を前記光配線基板に対して同 工程で形成することとしてもよい。また、 記第2の位置決め形状の凸部は、ダミーの光 波路であり、前記光配線の凸部は、信号用 導波路であってもよい。更に、前記第2の位 置決め形状の凹部は、位置決め用V溝であり 前記光配線の凹部は、光ファイバを固定す ための光ファイバ用V溝であってもよい。

 更に、前記光素子は受光素子であり、前 光素子の受光領域が、前記光通路の断面の 域を全て含むように前記光素子と前記光通 とを位置合わせすることとしてもよく、前 光素子は発光素子であり、前記光通路の断 の領域が、前記光素子の発光領域を全て含 ように前記光素子と前記光通路とを位置合 せすることとしてもよい。

 本発明によれば、光モジュールの実装組 を容易かつ高精度に行うことができ、量産 に優れた光モジュールを得ることができる

本発明の第1の実施の形態である光モジ ュールの光導波路と受光素子との光結合構造 を示す図であり、光導波路のコアの光軸を通 る面で切断した断面図である。 本発明の第1の実施の形態である光モジ ュールを図1のA-A線で切断した断面図である 本発明の第1の実施の形態である光モジ ュールを図1のB-B線又はC-C線で切断した断面 である。 本発明の第1の実施の形態である光モジ ュールの配線基板の電極パターンを示した図 である。 本発明の第1の実施の形態である光モジ ュールの光導波路基板の、配線基板が固定さ れる側の側面断面図である。 本発明の第1の実施の形態である光モジ ュールの光導波路と受光素子との位置合わせ 方法を示す図である。 本発明の第2の実施の形態である光モジ ュールを示す図であり、光導波路のコアの光 軸を通る面で切断した断面図である。 本発明の第3の実施の形態である光モジ ュールの光導波路基板を示す図であり、光フ ァイバと受光素子との結合に適用した例の光 導波路基板を示す。 本発明の第4の実施の形態である光モジ ュールを示す図であり、発光素子の光軸を通 る面で切断した断面図である。 特許文献1に記載されている第1の従来 の構造を示す図である。 特許文献2に記載されている第2の従来 の構造を示す図である。

符号の説明

1;光導波路基板
2;光導波路
2a;下部クラッド層
2b;上部クラッド層
3;光導波路のコア
4;ダミーの光導波路
5;ダミーの光導波路のコア
6、26、42;表面電気配線
7、27、41;基材
9、29、43;配線基板
10、11、21、22、46、47;開口
12;受光素子
13;受光領域
14、48;バンプ
15;樹脂
16、53;基板マーク
17;光導波路のコアの光軸
18;開口の中心
31;光導波路基板
32;ファイバ用V溝
33;アライメント用V溝
34;光ファイバ
44;発光素子
45;発光領域
51;基板
52,53;貫通穴
101;光モジュール
102;受発光素子
103;光導波路板
104;信号用コア
105;位置調整用コア
106;アライメントマーク
121;受発光部
130;端面
202;チップ部品(配線基板)
202a;画像パターン(ピンホール)
203;被搭載基板(光導波路基板)
203b;接合面
203c;位置決め対象(光導波路入出射端)
207;カメラA
208;カメラB
210;カメラC
P;他端
δy;オフセット量

 本発明においては、受光素子及び発光素 等の光素子と光導波路及び光ファイバ等の 配線とを光学的に結合させる際に、先ず、 気配線基板に設けられた光通路と光素子と 位置合わせして、電気配線基板に光素子を 装する。次に、電気配線基板に設けられ光 路の位置を特定するための複数の第1の位置 決め形状と、光配線とともに光配線基板に設 けられ光配線の端部の位置を特定するための 複数の第2の位置決め形状とを同時に観察す 。そして、観察された第1及び第2の位置決め 形状の位置から、光通路及び光配線の端部の 位置を算出し、これらの算出された位置に基 づいて、電気配線基板と光配線基板とを相互 に位置合わせする。

 このようにして位置合わせすることによ 、光素子と光配線とを直接位置合わせする となく、間接的に相互に高精度に位置合わ することができる。また、第1及び第2の位 決め形状の観察は、例えば撮像処理によっ 行うことができるが、基準画像等を用いる となく位置決め形状を同時に観察するため 撮像条件等による位置の補正を行う必要が い。以上により、特別な位置合わせ用の装 を必要とせず、比較的容易な方法でかつ高 度に、光通路を介して光素子と光配線とを 学的に結合させることができる。また、本 明によれば、一旦光結合を行った後の調整 おいても、光素子の実装後の状態で容易に うことができるため、位置合わせ精度が所 の許容範囲に入るまで、繰り返し位置合わ を行うことができる。このため、不良の発 も抑制することができる。

 なお、本発明の特徴は、光通路及び光配 の位置を、これらの位置との関係が予め定 られた複数の位置決め形状を用いて間接的 把握することである。従って、第1及び第2 位置決め形状は、例えば、凸部、凹部、貫 孔、開口又はマーク等の種々の形態をとる とができる。また、第1の位置決め形状を貫 孔、又は開口と透明基材との構成による窓 して、その窓を通して電気配線基板の光素 側から第2の位置決め形状を観察することと してもよい。このような第1及び第2の位置決 形状は、光通路及び光配線と同一工程で形 することにより、より高精度に位置関係を 握することができるため好ましい。

 以下、本発明の実施形態について添付の 面を参照して具体的に説明する。先ず、本 明の第1の実施形態について説明する。図1 、本第1実施形態に係る光モジュールを示し 光導波路のコアの光軸を通る面で切断した 面断面図である。図2は、図1に示すA-A線に る縦断面図であり、図3は、図1に示すB-B線に よる縦断面図である。なお、図1のC-C線によ 縦断面図は、樹脂15が見えていないことを除 いて図3とほぼ同様である。図4は、配線基板9 の電極パターンを示した図である。図5は、 導波路基板を配線基板9が固定された側から た側面断面図である。

 図1に示すように、本実施形態の光モジュ ールは、受光領域13を有する受光素子12と光 波路のコア3を有する光導波路とが光学的に 合されている。光導波路のコア3の両側には 、2本のダミーの光導波路のコア5が配置され いる。光導波路基板1上に、下部クラッド層 2aが形成されており、この下部クラッド層2a にコア3,5が形成されており、これらのコア3, 5を挟むようにして下部クラッド層2a上に上部 クラッド層2bが形成されている。光導波路の ア3は光導波路2の一部を構成し、ダミーの 導波路のコア5はダミーの光導波路4の一部を 構成している。なお、ダミーの光導波路4及 ダミーの光導波路のコア5は、後述する位置 わせにおいて基板マーク16としての役割を している。

 光導波路のコア3と受光素子12との間には 配線基板9が設けられている。配線基板9は 表面電気配線6及び基材7を有している。表面 電気配線6としては、例えば銅等の金属を使 することができる。表面電気配線6には、表 入射型の受光素子12がバンプ14によりフリッ プチップ実装されている。図4に示すように 配線基板9は、表面電気配線6と基材7とで形 された例えばU字型の溝で区分された電極を しており、受光素子12はこの電極と電気的 接続されている。バンプ14としては、例えば 金スタッドバンプを使用することができる。

 また、図1乃至4に示すように、表面電気 線6は、光導波路のコア3の位置にその断面よ り大きい開口10を有しており、ダミーの光導 路のコア5の位置にその断面より大きい2個 開口11を有している。基材7としては種々の 料を使用することができるが、本実施形態 おいては、光透過性を有する材料、例えば ガラスのような透明材料が使用される。こ により、開口11を通して、配線基板9の受光 子12側からダミーの光導波路4及びダミーの 導波路のコア5を観察することができる。な 、基材7と光導波路基板1側とは、樹脂15によ り固定されている。

 受光素子12は、その受光領域13が表面電気 配線6に設けられた開口10と対向する位置に設 けられている。上述のように、本実施形態に おいては基材7が光透過性を有しているため 開口10及び基材7が光通路を構成し、この光 路を介して光導波路のコア3を有する光導波 と受光素子12とが光学的に結合されている

 次に、本実施形態の光モジュールの製造 法のうち、特に光導波路と受光素子との位 合わせ方法について、図6を参照して説明す る。図6は、表面電気配線6に設けられた2個の 開口11を、受光素子12の側から観察した図で る。

 先ず、受光素子12を、配線基板9にバンプ1 4を使用してフリップチップ実装する。配線 板9の厚さは、例えば50μmである。この際、 光素子12は表面電気配線6側に配置するもの し、基材7側から開口10と受光領域13とを位置 合わせする。受光領域13の大きさは、例えば 径50μmであり、開口10の大きさは、例えば直 径30μmである。また、バンプ14は、その高さ 例えば20μm程度である。本実施形態において は、上述したように基材7に透明材料を使用 ているため、容易に位置合わせを行うこと できる。位置合わせ精度としては、開口10が 受光領域13の範囲内に入る程度の誤差でよく 本実施形態においては、例えば±10μmである 。

 次に、光導波路のコア3と開口10とを位置 わせする。ここでは、図6に示すように、開 口10の両側に設けられた2個の開口11、及びこ 開口11を通して基板マーク16を、受光素子12 側から図示しない撮像装置により同一画像 して撮像する。画像上では、2個の開口11内 夫々基板マーク16が観察される。なお、開 11の大きさは、例えば直径100μmである。本実 施形態では、基板マーク16のうち、コア5同士 を結んだ線の中心が、光導波路2のコア3の位 となる。ここで、光導波路2のコア3及びダ ーの光導波路4のコア5は、下部クラッド層2a に同一プロセスで形成されているため、光 波路のコア3と2個のダミーの光導波路のコ 5とが夫々所定の距離を有するように高精度 形成することができる。

 また、本実施形態では、開口10の位置に いては、2個の開口11の各中心位置を結んだ の中心とする。ここで、開口10及びその両側 の開口11についても、表面電気配線6を形成す る際に同一プロセスで形成されるので、これ らが所定の中心間距離を有するように高精度 に形成することができる。このようにして、 画像処理等の計算により求めた光導波路のコ ア3及び開口10の中心位置のズレが許容範囲内 となるように位置を調整する。本実施形態に おいては、例えば±5μmとする。その後、樹脂 15により、光導波路基板1側と配線基板9とを 定する。以上により、本実施形態の光モジ ールが得られる。

 次に、本実施形態の光モジュールの製造 法について説明する。本実施形態において 、光導波路のコア3と開口10との位置合わせ 、基板マーク16と、開口11とを利用して行う 。基板マーク16は、光導波路2及び光導波路の コア3との位置関係が予め定められていれば い。本実施形態においては、基板マーク16は 、光導波路2及び光導波路2のコア3と同一プロ セスで形成されているので、光導波路2及び 導波路のコア3との関係で極めて高い位置精 で形成されているため、より好適である。 た、開口11も、開口10との位置関係が予め定 められていれば、開口10の位置を特定するこ ができる。本実施形態においては、開口11 開口10と同一プロセスで形成されているので 、同様に開口10に対して極めて高い精度で形 されている。従って、開口11及び基板マー 16について取得された画像から、高精度に開 口10の中心18及び光導波路2の光軸17を算出で る。即ち、開口10及び光導波路2を直接観察 なくても、間接的に開口10と光導波路2との 置合わせが行える。

 また、位置合わせ精度を確認しながら、 置ズレが許容範囲内になるまで繰り返し位 合わせできるので、位置合わせ工程での不 を抑制することができる。このため、高価 光導波路基板を無駄に廃棄することなく有 に使用することができる。この際、2組の開 口11及び基板マーク16を同時に同一画像とし 取得できるため、基準画像を別途設ける場 のように撮像条件による誤差が生じること ない。更に、固定後にも精度を確認できる で、固定の工程における位置ズレの情報を 回以降の位置決めに、搭載オフセットとし 活用することができる。このように、特別 位置合わせ装置を必要とすることなく、容 に光モジュールの位置合わせを行うことが きるため、量産性にも優れた光モジュール 得られる。

 更に、本実施形態においては、受光素子1 2の受光領域13が信号通過用の開口10の領域を て含むため、開口10を通過した信号光は全 受光素子12に入射する。従って、信号通過用 の開口10と光導波路との位置関係が高精度で ればよく、厳密な精度を要求される工程が なくなる。

 以上説明したように、本実施形態によれ 、実装組立が容易かつ高精度で、量産性に れた光モジュール及びその製造方法を提供 ることができる。

 次に、本実施形態の第2の実施形態につい て、図7を参照して説明する。図7は、本第2実 施形態に係る光モジュールを示し、光導波路 のコアの光軸を通る面で切断した平面断面図 である。なお、以下の各実施形態において、 図1に示す第1の実施形態と同一構成物には同 符号を付してその詳細な説明は省略する。

 図7に示すように、本実施形態の光モジュ ールは、表面電気配線26及び基材27を有する 線基板29を備えている。このうち、基材27に 、不透明材料が使用されている。表面電気 線26及び基材27は、光導波路のコア3の位置 コア3の断面より大きい例えば直径30μmの開 21を有しており、ダミーの光導波路のコア5 位置にコア5の断面より大きい例えば直径100 mの開口22を有している。上記以外の構成は 図1に示す第1の実施形態と同様である。

 本実施形態の構成とすることにより、電 配線基板の特性上、ガラス等以外の基材が している場合にも、上述の第1の実施形態と 同様の効果が得られる。

 次に、本実施形態の第3の実施形態につい て、図8を参照して説明する。本実施形態の モジュールは、光ファイバと受光素子との 結合を行う例である。図8は、本第3実施形態 に係る光モジュールの光導波路基板を示す図 であり、図5に対応する図である。

 図8に示すように、光導波路のコア3に相 する位置に、光ファイバ34が設けられている 。この光ファイバ34は、光導波路基板31に設 られたファイバ用V溝32内に位置決めされて 定されている。また、図5の基板マーク16に 当する位置に、2箇所のアライメント用V溝33 設けられている。上記以外の構成は、第1又 は第2の実施形態と同様である。

 本実施形態においては、光導波路基板31 対して、光ファイバ用V溝32及びアライメン 用V溝33が形成されている。これらのV溝は、 えば異方性エッチングにより形成すること でき、同一マスク同一プロセスで形成され いるので、位置精度は極めて高い。また、 ファイバ34のコアの位置は、光ファイバ34が ファイバ用V溝32内に嵌合して位置決めされて いるので、このファイバ用V溝32との関係で精 度良く求められる。従って、第1の実施形態 説明したような方法と同様に、アライメン 用V溝33(基板マーク)の位置から、極めて高い 精度で光ファイバ34のコアの位置を計算でき 。

 次に、本実施形態の第4の実施形態につい て、図9を参照して説明する。本実施形態の モジュールは、光ファイバと発光素子との 結合を行う例であり、図9は、本第4実施形態 に係る光モジュールを、発光素子の光軸を通 る面で切断した平面断面図である。

 図9に示すように、発光領域45を有する発 素子44が、基材41及び表面電気配線42を有す 配線基板43にバンプ48により実装されている 。基材41は、例えばガラス等の透明材料によ 形成されている。表面電気配線42は、発光 域45と位置合わせされる開口46を有しており その両側には、2個の開口47を有している。 記の構成は、図1に示す第1の実施形態とは 受光素子と発光素子との違いを除いて同様 ある。但し、発光素子44の場合には、開口46 大きさが発光領域45の大きさより大きい方 好適である。本実施形態においては、発光 子44は、発光領域45の直径が例えば10μmであ 、開口46は、その直径が例えば50μmである。 お、開口46の大きさは、光ファイバ(図示せ )のコアの断面の大きさよりも小さい。配線 基板43に対する発光素子44の実装精度は、発 領域45が開口46の範囲内に入る程度の誤差で く、本実施形態においては、例えば±20μmで ある。

 また、図9に示すように、基板51に対し、 通穴52が設けられており、その両側には2個 貫通穴53が設けられている。このうち、貫 穴52は、発光素子44の光軸が通る穴であり、 光素子44は、この穴を介して光ファイバと 結合される。また、貫通穴53は、位置決めの ための基板マークとして機能するものである 。そして、基板51における貫通穴52の一方の 口が設けられた側の面と、基材41とが、樹脂 15により固定されている。

 本実施形態においては、基板マークを貫 穴53として構成している。貫通穴52及び貫通 穴53は、基板51に対して同一プロセスで形成 れているため、極めて高い位置精度で貫通 を形成することができる。従って、前述の 実施形態と同様に図6に示す方法で位置合わ を行うことができる。本実施形態において 、図6の光導波路のコア3が貫通穴52の中心に 相当し、ダミーの光導波路のコア5が貫通穴53 の中心に相当する。これにより、発光素子44 発光領域45と貫通穴52とを正確に位置合わせ することができる。また、発光素子44を配線 板43に実装する際の開口46と発光領域45との 置ズレを補正して基板マーク(貫通穴53)と開 口47を位置合わせすれば、光導波路又はシン ルモード光ファイバ等、コア径の小さいも にも適用可能である。

 また、発光素子においては、発光素子44 発光領域45が信号通過用の開口46に全て含ま るように構成することで、受光素子の場合 同様に、信号通過用の開口46と光ファイバ の位置関係が高精度であればよく、厳密な 度を要求される工程が少なくなる。なお、 実施形態においては、光配線が光ファイバ 場合であるが、光導波路を使用する場合で 同様である。

 なお、上述した各実施形態において、光 路及び光配線(例えば、光導波路又は光ファ イバ)の位置を特定するための位置決め形状 して、開口、V溝及び貫通孔の例を示したが 本発明はこれに限定されるものではない。 発明の趣旨は、光通路及び光配線の位置を これらの位置との関係が予め定められた複 の位置決め形状を用いて間接的に把握する とである。従って、電気配線基板又は光配 基板に設けられた位置決め形状は、例えば 光導波路以外の凸部又はV溝以外の凹部とす ることとしてもよく、観察面に認識用パター ン等のマークを形成することとしてもよい。

 また、上述の各実施形態においては、電 配線基板に形成された位置決め形状を貫通 、又は開口と透明基材との構成による窓と ている。そして、その窓を通して電気配線 板の光素子側から光配線基板に形成された 置決め形状を観察することとしているが、 発明はこれに限定されるものではない。上 の各実施形態によれば、光配線基板をコン クトに構成できる点で好適であるが、例え 、光配線基板に形成された複数のダミーの 導波路を、電気配線基板の外側等、観察時 電気配線基板に遮られない位置に配置する ととしてもよい。

 この出願は、2007年6月14日に出願された日 本出願特願2007-157851を基礎とする優先権を主 し、その開示の全てをここに取り込む。

 本発明の光モジュール及びその製造方法 、受光素子及び発光素子等の光素子と光導 路及び光ファイバ等の光配線とを光学的に 合させる際に、光素子と光配線とを直接位 合わせすることなく、間接的に相互に高精 に位置合わせすることができる。




 
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