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Patent Searching and Data


Title:
OUTDOOR UNIT FOR AIR CONDITIONER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041425
Kind Code:
A1
Abstract:
The inside of an outdoor unit body (1) is partitioned by a partition plate (7) into a heat exchange chamber (8A) for receiving a heat exchanger (10) and an outdoor fan (13) and into a machine chamber (8B) for receiving a compressor (15) and piping (5) or the like. The partition plate (7) is divided by a horizontal plane into an upper partition plate (7A) and a lower partition plate (7B). An electric component mounting surface (S) is provided on that surface of the upper partition plate (7A) which is on the machine chamber (8B) side. On the electric part mounting surface (S) is mounted a control board (22) on which an electric component (D) for controlling drive of electrically driven components such as a fan and a compressor is mounted. The construction improves an installation structure for an electric component box to reduce cost and provides the control board (22) and the electric component (D) with a sufficient cooling effect.

Inventors:
SUGIYAMA SHIGEKI (JP)
SATO KAZUHISA (JP)
YOKOGI TATSUHIRO (JP)
SHIMIZU SHINYA (JP)
ENDO TAKAHISA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067169
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOSHIBA CARRIER CORP (JP)
SUGIYAMA SHIGEKI (JP)
SATO KAZUHISA (JP)
YOKOGI TATSUHIRO (JP)
SHIMIZU SHINYA (JP)
ENDO TAKAHISA (JP)
International Classes:
F24F5/00
Foreign References:
JP2006214632A2006-08-17
JPH03125831A1991-05-29
Attorney, Agent or Firm:
SUZUYE, Takehiko et al. (1-12-9 Toranomon, Minato-ku, Tokyo 01, JP)
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Claims:
 内部が仕切り板を介して、熱交換器及び送風機を収容する熱交換室と、圧縮機及び配管類を収容する機械室とに区分される、筐体である室外機本体を具備し、
 前記仕切り板は、上仕切り板と下仕切り板との、上下に分割され、
 前記上仕切り板における機械室側の面に、電気部品取付け面部を備え、
 この上仕切り板の電気部品取付け面部に、前記送風機や圧縮機等の電動部品を駆動制御するための電気部品を実装する制御基板を取付けた
ことを特徴とする空気調和機の室外機。
 前記仕切り板を構成する上仕切り板は、熱伝導性の高い素材から形成され、
 この上仕切り板の前記電気部品取付け面部に、熱伝導性の高い素材からなる放熱板が密着固定され、
 この放熱板に、前記制御基板に実装される電気部品のうちで、圧縮機駆動素子、整流器等の高発熱電気部品の放熱面が密着される
ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室外機。
 前記仕切り板に、前記制御基板と電気部品の実装面に導通させた外気を外部へ排出する通風用ルーバーを備え、
 前記制御基板は、基板カバーによって覆われ、
 この基板カバーは、制御基板に実装する電気部品に接続するためのリード線が挿通する開口部を備えるとともに、制御基板と電気部品に導かれた外気の流速を上げて前記通風用ルーバーに導くための傾斜部を備えたことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれかに記載の空気調和機の室外機。
 前記制御基板に実装される電気部品として、電解コンデンサを備え、
 前記制御基板に実装されず、制御基板の近傍に配置される電気部品として、リアクタを備え、
 前記電解コンデンサは、前記制御基板の下端部で、かつ前記リアクタよりも下方部位に配置されることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれかに記載の空気調和機の室外機。
 内部が仕切り板を介して、熱交換器及び送風機を収容する熱交換室と、圧縮機と配管類を収容する機械室とに区分される、筐体である室外機本体を具備し、
 前記仕切り板の機械室側の面に、電気部品取付け面部を備え、
 この電気部品取付け面部に、前記送風機や圧縮機等の電動部品を駆動制御するための電気部品を実装する制御基板を取付け、
 前記制御基板に実装される電気部品として、電解コンデンサを備え、
 前記制御基板に実装されず、制御基板の近傍に配置される電気部品として、リアクタを備え、
 前記電解コンデンサは、前記制御基板の下端部で、かつ前記リアクタよりも下方部位に配置されることを特徴とする空気調和機の室外機。
 底面部を構成する底板と、前面部を構成する前板と、背面部を構成する後板と、左側面部を構成する左側板と、右側面部を構成する右側板及び、上部開口を閉塞し上面部を構成する天板からなり、内部を仕切り板によって熱交換室と機械室とに区分される室外機本体と、
 この室外機本体の前記熱交換室に配置される熱交換器及び、回転速度を可変可能としたファンモータとプロペラファンとからなる送風機と、
 前記機械室に配置される圧縮機及び配管類とを具備し、
 前記仕切り板は、略2/3の高さで上仕切り板と下仕切り板との、上下に分割され、
 前記上仕切り板は、前記送風機のファンモータ及び圧縮機を駆動制御する制御基板と、高発熱電気部品とを並列に配置する電気部品取付け面部を備え、
 前記下仕切り板は、圧縮機の形状に合せて突設され、
 平面視で、前記後板に対して下仕切り板は傾斜角度αに傾斜形成され、上仕切り板は傾斜角度2αに傾斜形成されることを特徴とする空気調和機の室外機。
Description:
空気調和機の室外機

 本発明は、圧縮機等の電動部品を制御す ための電気部品を実装する、制御基板の配 構造を改良した空気調和機の室外機に関す 。

 空気調和機の室外機を構成する筐体であ 室外機本体は、内部が仕切り板によって左 二室に区分されている。区分された一方の は、圧縮機と四方切換え弁等の配管類を収 する機械室であり、他方の室は室外熱交換 と室外送風機を収容する熱交換室となって る。

 前記圧縮機や四方切換え弁及び室外送風 等の電動部品は、制御基板に実装される圧 機駆動素子や整流器他の電気部品によって 動制御される。従来、これら電気部品と制 基板は電気部品箱内に一括して収容されて て、この電気部品箱は仕切り板の上端に設 られる切欠部に嵌め込まれている。

 しかしながら、前記電気部品箱は薄い金 板を折り曲げて組合せるので、製作組立に 間がかかる。また、電気部品箱を仕切り板 端の切欠部に取付けるのにあたって、電機 品箱と仕切り板の切欠部との間に、熱交換 から機械室への水の侵入を阻止するための ール材を充填しなければならず、コストに 響を与えている。

 一方、特開2006-214632号公報では、放熱性 高いインバータ基板を、ケーシングの外板 または仕切り板の機械室側面に接触させて る。これによると、インバータ制御素子が じる排熱は、外板または仕切り板を介して 散させることができ、電気部品箱を製作す 必要がなく、組立て工数が必要最小限です 利点がある、と述べている。

 一般的に、室外機本体である筐体を構成 る底板、前板等の外板は、板厚の薄い鉄板 用いられており、室外機本体内を区分する 切り板もまた同一の素材が用いられている しかるに前記鉄板は、例えばヒートシンク 構成するアルミニゥム材のような放熱性の い素材と比較して伝熱性が低い。

 そのため特開2006-214632号公報のように、 純に、インバータ基板を外板や仕切り板に 触させても、インバータ基板に対する放熱 率には疑問が残る。さらに、放熱性の高い 気部品を制御回路と分離して配置し、ある は放熱作用を補う補助冷却手段を備えてい が、その反面、機械室内の構造が複雑化し 製造性の悪化を招き、コスト的に悪影響が る。

 本発明は前記事情に基づきなされたもの あり、その目的とするところは、室外機本 内を区分する仕切り板の機械室側に電気部 取付け面部を備えて、電気部品を実装する 御基板を取付けることにより、電気部品箱 不要としてコストの低減化を得られ、制御 板と制御基板に実装される電気部品に対す 充分な冷却効果を得られる空気調和機の室 機を提供しようとするものである。

 前記目的を満足するため本発明の空気調 機の室外機は、仕切り板で筐体である室外 本体の内部を熱交換器及び送風機を収容す 熱交換室と、圧縮機及び配管類を収容する 械室とに区分し、仕切り板を上下に分割し 上仕切り板と下仕切り板とし、上仕切り板 機械室側の面に電気部品取付け面部を備え この電気部品取付け面部に送風機や圧縮機 の電動部品を駆動制御するための電気部品 実装する制御基板を取付けた。

図1は、本発明における第1の実施の形 に係る空気調和機の室外機一部を省略して す斜視図である。 図2は、同空気調和機の室外機を示す横 断平面図である。 図3は、同空気調和機室外機一部を示す 平面図である。 図4は、同空気調和機室外機を示す縦断 面図である。 図5は、同基板カバーを取外した上仕切 り板を示す正面図である。 図6は、同上仕切り板に対する制御基板 と基板カバー及びリアクタの取付け構造を示 す斜視図である。 図7は、同上仕切り板に対する制御基板 と基板カバー及びリアクタの取付け構造を示 す平面図である。 図8は、本発明における第2の実施の形 に係る空気調和機の室外機の分解して示す 視図である。 図9は、同実施の形態に係る空気調和機 の室外機一部を示す平面図である。 図10は、同実施の形態に係る室外機一 の拡大して示す正面図である。 図11は、同実施の形態に係る室外機一 を示す正面図である。 図12は、同実施の形態の変形例に係る 気調和機の室外機の一部を省略して示す斜 図である。

 以下、本発明の実施の形態を、図面に基 いて説明する。図1~図7は本発明における第1 の実施の形態での空気調和機の室外機を示し 、図8~図12は本発明における第2の実施の形態 の空気調和機の室外機を示している。

 はじめに第1の実施の形態について説明す る。図1は空気調和機の室外機の一部を省略 た斜視図、図2は室外機の横断平面図、図3は 室外機一部の平面図である。

 筐体からなる室外機本体1は、平面視で横 長矩形状の底板1aと、この底板1aの前面側に 設される前板1bと、底板1aの左側部に立設さ る左側板1cと、右側部に立設される右側板1d と、背面側に立設される後板1e及び、これら 、左右、後板1b,1c,1d,1eの上端に亘って設け れる天板1fとから構成される。

 底板1aと天板1fは、それぞれ単体で構成さ れるが、前板1bと右側板1dは一体に折り曲げ 成され、後板1eと左側板1cは一体に折り曲げ 成される。底板1a上に前板1bと右側板1dとの 体折曲板を載置するとともに、後板1eと左 板1cとの一体折曲板を載置して、これら上端 に形成される開口を天板1fが閉塞する。

 前記前板1bの一側部に片寄った位置に、 ルマウス2が形成される吹出口3が設けられ、 この吹出し口3にファンガードが嵌め込まれ 。前記左側板1cには、複数の補強用段部が形 成される。前記右側板1dは、配管類5を挿通さ せるための開口部を備え、この開口部はパッ クドバルブカバー6によって覆われている。

 前記配管類5は、四方切換え弁や冷媒管の 他に、室内機から延出する冷媒管と接続する ための2個のパックドバルブPを備えている。 れらパックドバルブPはパックドバルブカバ ー6の外面側に取付けられていて、配管接続 やメンテナンス時に、パックドバルブカバ 6を取外せば、作業がし易い。

 前記後板1eには、縦方向と横方向に、そ ぞれ所定の間隔を存して桟部が設けられて て、これら桟部相互間は吸込み口を構成す 開口部となっている。天板1fは、周縁に沿っ て折曲げ加工された片部を有する平板からな る。このようにして構成される室外機本体1 部は、後述する仕切り板7によって二室に区 される。

 前記仕切り板7の前端部は、前板1bに設け れる吹出し口3の側部で、前板1b裏面に取付 られる。後端部は、後板1eと右側板1dとの折 曲隅部に沿って取付けられる。仕切り板7は 端部から後端部に亘って多段に折曲形成さ 、仕切り板7の下端部は底板1aに載置され、 端部は天板1fに当接される。

 仕切り板7から左側板1c側の空間室を熱交 室8Aと呼び、仕切り板7から右側板1d側の空 室を機械室8Bと呼ぶ。仕切り板7の取付け位 と形態から、熱交換室8Aは室外機本体1内部 体の略3/4程度の容積であり、機械室8Bは残り の略1/4程度の容積をなす。

 前記熱交換室8Aにおいて、後板1eに近接す る位置の底板1a上に、後板1eと並行して室外 交換器10が配置される。室外熱交換器10は平 視で直状に形成され、一側端は前板1bと左 板1cとの折曲隅部近傍にあり、他側端は右側 板1dと後板1eとの折曲隅部近傍にある。室外 交換器10の上端は天板1fと極く近接している

 さらに、熱交換室8Aには室外送風機13を支 持する送風機支持部材12が設けられている。 記室外送風機13は、室外熱交換器10と仕切り 板7と左側板1c及び前板1bとに囲まれて配置さ 、ファンモータ13Mと、このファンモータ13M 回転軸に取付けられるプロペラファン13Fと ら構成される。

 前記ファンモータ13Mは回転速度を可変と ており、プロペラファン13Fは軸方向の背面 から熱交換空気を吸込んで前面側へ吹出す 風作用をなす。すなわち、開口構造の後板1 eが熱交換空気である外気の吸込み側となり 前板1bと吹出し口3が吹出し側となる。前記 ルマウス2は、吹出し口3において外気吹出し の案内をなす。

 前記機械室8Bには、圧縮機15と気液分離器 16が配置され、これら圧縮機15と気液分離器16 に接続される四方切換え弁等を備えた前記配 管類5が収容される。前記圧縮機15等は、熱交 換室8A内の室外熱交換器10や、室内機に収容 れる室内熱交換器などと、冷媒管を介して 凍サイクルを構成するよう接続される。

 さらに、前記仕切り板7について、図1~図3及 び図4に基づいて詳述する。 
 図4は、室外機本体1の右側板1dを取外して室 外機の右側部から機械室8B側を見た状態の、 外機の側面図である。 
 前記仕切り板7は、下端から全高の略2/3程度 の位置で、上下に分割されている。分割され た上部を「上仕切り板」7Aと呼び、下部を「 仕切り板」7Bと呼ぶ。

 先に図2で説明したように、上仕切り板7A 平面視で、前板1bに取付けられる部位から 側板1dと後板1eとの折曲隅部に向って多段に 曲される。これに対して下仕切り板7Bは、 仕切り板7Aの下端位置から熱交換室8A側へ平 視で略三角状に突出する。当然、下仕切り 7Bの上端開口は三角蓋によって閉成される とになる。

 上仕切り板7Aは、伝熱性に優れた素材で る、例えばアルミニゥム材が選択されてい 、平板から形成される。特に、上仕切り板7A の機械室8B側の面を、後述する「電気部品取 け面部S」と呼ぶ。一方、下仕切り板7Bは、 性が大であるとともに遮音性に優れた素材 ある、例えば薄肉厚の鉄板が用いられる。

 上仕切り板7Aに形成される前記電気部品 付け面部Sには、基板カバー18とリアクタ20が 並列に並んで取付けられる。なお説明すると 、前記基板カバー18は電気部品取付け面部Sの 前端側から後端側に亘ってほとんど大部分を 占めて取付けられ、わずかに電気部品取付け 面部Sの後端部が露出する。

 この電気部品取付け面部Sの露出した後端 部に、作用にともなって高熱を発する高発熱 電気部品である前記リアクタ20が取付けられ 。前記基板カバー18は、後述するように制 基板22をカバーしていて、制御基板22と前記 アクタ20とはリード線を介して電気的に接 される。

 前記下仕切り板7Bと対向する底板1a上に、 先に説明した圧縮機15と気液分離器16が配置 れるとともに、これら圧縮機15と気液分離器 16に接続される四方切換え弁等を備えた前記 管類5が配置される。特に、機械室8Bから熱 換室8A側へ突出する三角状のスペースには 圧縮機15に接続される気液分離器16が収容さ る。

 特に図2に示すように平面視で、後板1eに して下仕切り板7Bは傾斜角度α°に形成され 上仕切り板7Aは傾斜角度2α°に形成されてい る。後板1eと室外熱交換器10が並行に配置さ るところから、下仕切り板7Bの傾斜角度α° 上仕切り板7Aの傾斜角度2α°は室外熱交換器1 0を基準とする、と言い換えることができる

 すなわち、熱交換室8Aにおいて、後板1eに室 外熱交換器10が近接し、かつ並行に設けられ いて、実際には、仕切り板7と室外熱交換器 10との間に空間スペースが形成される。 
 また、仕切り板7は上仕切り板7Aと下仕切り 7Bとから構成されていて、これら上仕切り 7Aと下仕切り板7Bとの室外熱交換器10に対す 空間スペースが、それぞれの傾斜角度によ て異なる。

 ここでは、室外熱交換器10に対して、下 切り板7Bは傾斜角度α°、上仕切り板7Aは傾斜 角度2α°に形成されているところから、上仕 り板7Aと室外熱交換器10との間の空間スペー スは、下仕切り板7Bと室外熱交換器10との間 空間スペースの2倍の大きさに形成されるこ になる。

 次に、前記制御基板22と、その周辺構造 ついて詳述する。

 図5は基板カバー18を取外した状態での電 部品取付け部Sの正面図、図6は基板カバー18 の一部を取外した状態での電気部品取付け部 Sの斜視図、図7は基板カバー18の一部を取外 た状態での電気部品取付け部Sの平面図であ 。

 前記制御基板22は、矩形状のプリント基 からなり、四隅部を取付けねじによって上 切り板7Aに取付け固定される。実際には、図 6及び図7に示すように、制御基板22は上仕切 板7Aとは密着せず、所定の間隙を存していて 、上仕切り板7Aから浮いた状態で取付けられ いる。

 図5に示すように、制御基板22の下端部に 向する部位と左右側縁及び下端縁から突出 る部位を有する放熱板23が、固定ねじを介 て上仕切り板7Aに取付けられる。図7に示す うに、放熱板23は左右に二分割されていて、 互いにアルミニゥム材等の伝熱性に優れた素 材が用いられている。

 上述したように、上仕切り板7Aの機械室8B 側の面が電気部品取付け面部Sとなっていて それぞれの放熱板23は前記電気部品取付け面 部Sに密着固定され、制御基板22とは間隙を存 して取付けられる。換言すれば、放熱板23は 仕切り板7Aと制御基板22との間に介在される 。

 前記制御基板22には、制御プログラムを 納するメモリ等の制御回路が形成され、電 部品Dが実装される。電気部品Dとして、制御 基板22の機械室8B露出面に複数の電解コンデ サ24やコネクタ類25が実装される。反対側の 仕切り板7Aと対向する面に、圧縮機駆動素 (パワートランジスタ)26と整流器(レクチ)27が 実装される。

 なお説明すると、電解コンデンサ24やコ クタ類25は、図5及び図6に示す制御基板22の 面側(手前側)に実装される。圧縮機駆動素子 26や整流器27は、制御基板22の裏面側(向こう )に実装される。そして、整流器27を除く電 部品Dは制御基板22の面内に実装されるが、 流器27のみ、図5に示すように制御基板22下端 から下方に突出して実装される。

 特に、制御基板22に実装される電気部品D うち、圧縮機駆動素子26及び整流器27は、前 述したリアクタ20と同様、互いに所定の作用 ともなって発熱し、周囲を高温化してしま 高発熱電気部品Dである。

 圧縮機駆動素子26は制御基板22の面内に実 装されるのに対して、整流器27の本体部分を 御基板22の下端から下方に突出して配置し おり、互いに離間して実装される。このこ から、圧縮機駆動素子26と整流器27は高発熱 気部品Dとして互いに高熱を発熱しても、互 いに熱影響を与えずにすむ。

 しかも、圧縮機駆動素子26における発熱 位と、整流器27の発熱部位は特定されていて 、いずれも裏面側である上仕切り板7A側の面 ある。ここでは、圧縮機駆動素子26と整流 27の放熱面を、制御基板22の下端部に沿って 向して設けられる前記放熱板23に密着させ いる。

 前述したように、前記圧縮機駆動素子26 制御基板22の面内に実装されているから、放 熱板23における制御基板22と対向する部位に 着している。これに対して、前記整流器27の 本体部分は制御基板22の下端から下方に突出 て配置されているから、放熱板23における 御基板22の下端から突出する部位に密着して いる。

 前記基板カバー18は、上仕切り板7Aの電気 部品取付け面部Sに取付けられ、制御基板22と 、この制御基板22に実装される電気部品D及び 放熱板23を覆う。すなわち、基板カバー18の 方向が制御基板22とリアクタ20との間から前 1b近傍に亘り、上下方向が制御基板22の上下 方向寸法よりも大である。

 電解コンデンサ24が制御基板22の一側部に 実装されるのに対して、他側部にはコネクタ 類25等の背の低い電気部品Sが実装される。基 板カバー18の電気部品取付け面部Sからの突出 高さは電解コンデンサ24対向部分が最も大で り、コネクタ類25実装側へ斜めに折曲形成 れる傾斜部aを備えている。

 図5ないし図7に示すように、基板カバー18 の傾斜部a末端は、上仕切り板7Aの折曲端部に 密着固定される。上仕切り板7Aの折曲端部は 図示しない室外機本体1を構成する前板1bに 付けられる。なお、上仕切り板7Aの折曲端 には、通風用ルーバー28が設けられている。

 前記基板カバー18は上下に分割されてい 、上基板カバー18Aと、下基板カバー18Bとか なる。図2は上基板カバー18Aのみを示し、図6 と図7は下基板カバー18Bのみを示している。 1と図4は上基板カバー18A及び下基板カバー18B とを示している。

 上基板カバー18Aと下基板カバー18Bとから る基板カバー18は、上仕切り板7Aに取付けら れることにより、箱体(エンクロージャー)構 をなし、剛性が大に保持される。ただし、 記通風用ルーバー28を備えているので、基 カバー18内部と外部とが通風用ルーバー28を して連通し、完全密閉構造ではない。

 さらに、図4に示すように、基板カバー18 前記リアクタ20に対向する側面の下端一部 開口されている。この開口部29は、制御基板 22に実装される電気部品Dに一端が接続される リード線を挿通するためのものであり、以後 、「リード線挿通用口」29と呼ぶ。

 前記リード線は、一端を制御基板22上の 気部品Dに接続され、他端が機械室8Bに配置 れる圧縮機15や四方切換え弁等の電動部品、 及び熱交換室8Aに配置される室外送風機13で る電動部品に接続される。したがって、電 部品Dと電動部品はリード線を介して電気的 接続される。

 下基板カバー18Bは制御基板22の上端部を いて大半を覆うとともに、実装される電気 品Dのうち電解コンデンサ24等を覆う。この 基板カバー18Bの下端隅部に、前記リード線 通用口29が設けられている。上基板カバー18A は、制御基板22の上端部のみを覆う。

 基板カバー18全体として見ると、前記リ ド線挿通用口29が基板カバー18の一端部に設 られ、これと対向する基板カバー18の他端 は平面視で傾斜形成される前記傾斜部aとな 。傾斜部aの端面と対向する上仕切り板7Aに 記通風用ルーバー28が設けられ、通風用ル バー28を介して基板カバー18内部と熱交換室8 Aが連通する。

 このようにして構成される空気調和機の 外機において、空調運転(冷房運転)開始の 号を入力すると、圧縮機15が駆動制御されて 冷凍サイクル運転が行われる。同時に室外送 風機13が駆動され、外気が後板1eに形成され 開口部を介して室外機本体1内に吸込まれ、 外熱交換器10に流通する。

 室外熱交換器10には、圧縮機15で圧縮され た冷媒が四方切換え弁を介して導通していて 、冷媒と外気とが熱交換する。そのあと冷媒 は室内機へ導かれて室内空気と熱交換し、室 内を空調する。前記室外熱交換器10と熱交換 た外気はベルマウス2に案内され、吹出し口 3からファンガードを介して外部へ吹出され 。

 上述したように制御基板22に実装される 気部品Dのうちで、特に圧縮機駆動素子26や 流器27が発熱し易い。しかも、これら圧縮機 駆動素子26と整流器27を実装する制御基板22は 、基板カバー18と上仕切り板7Aとで略密閉さ た箱体構造内に収容されているから、何ら 対策も施さなければ、互いに熱影響を受け 。

 ここでは、高発熱電気部品Dである圧縮機 駆動素子26と整流器27の放熱面を放熱板23に密 着し、放熱板23は上仕切り板7Aに密着固定し いる。放熱板23及び上仕切り板7Aは熱伝導性 優れた素材を選択しているので、圧縮機駆 素子26と整流器27が発する高熱は放熱板23に いて拡散し、そのあと上仕切り板7Aに伝熱 る。

 すなわち、圧縮機駆動素子26等が発散す 高熱を、放熱板23と上仕切り板7Aが吸収する その一方で、室外送風機13の送風作用にと なって熱交換室8A内に導かれた外気は仕切り 板7を構成する上仕切り板7Aと下仕切り板7Bに 触しながら導かれ、これら上下仕切り板7A,7 Bは効率よく冷却される。

 特に、図2で説明したように、室外熱交換 器10に対して、下仕切り板7Bは傾斜角度α°、 仕切り板7Aは傾斜角度2α°に形成されている 。したがって、上仕切り板7Aと室外熱交換器1 0との間の空間スペースは、下仕切り板7Bと室 外熱交換器10との間の空間スペースに対して2 倍の大きさである。

 熱交換室8Aに導かれ室外熱交換器10を流通 した外気の一部は、仕切り板7を構成する上 切り板7Aと下仕切り板7Bとに沿って導かれる このとき、上仕切り板7Aと室外熱交換器10と の間の空間スペースが、下仕切り板7Bと室外 交換器10との空間スペースの略2倍の大きさ 形成されているから、外気の流通量も2倍と なる。

 上仕切り板7Aには放熱板23が密着固定され 、これら放熱板23には高発熱電気部品Dである 圧縮機駆動素子26と整流器27の放熱面が密着 て取付けられている。この上仕切り板7Aに沿 って多量の外気が流通するところから、上仕 切り板7は勿論のこと、放熱板23及び高発熱電 気部品Dは効率よく冷却され、熱的悪影響が 止される。

 また、室外送風機13の送風作用にともな て、外気が機械室8B内にも導入される。機械 室8B内に導かれた外気は圧縮機15に接触し、 却したあと外部へ排出される。さらに、機 室8内に導入された外気はリアクタ20にも接 し、冷却したあと外部へ排出される。

 図7に示すように、外気の一部は、基板カ バー18に設けられるリード線挿通用口29を介 て内部へ導かれる。基板カバー18内に導かれ た外気は矢印に示すように、基板カバー18内 収容される制御基板22と、電解コンデンサ24 、圧縮機駆動素子26及び整流器27他の電気部 D及び放熱板23に接触し、これらを冷却する

 基板カバー18のリード線挿通用口29とは反 対側の側部が傾斜部aとなっているところか 、基板カバー18内部において傾斜部aに至る 外気が流速を早める。基板カバー18内の外気 は効率よく流通して電気部品D等を冷却し、 いには通風用ルーバー28から外部へ導出され る。

 このようにして、基板カバー18の内部と 部との両方から制御基板22に実装される電気 部品D等の冷却をなすので、これらの熱的な 影響がない。仕切り板7を構成する上仕切り 7Aの機械室8B側を電気部品取付け面部Sとし ので、従来のような仕切り板上端に熱交換 と機械室に跨って水平に配置される電気部 箱が不要となり、組立作業性の削減化と、 品点数の低減化によるコストの低減化を得 れる。

 上記した構成の電気部品箱が存在しない で、機械室8B上部の空間スペースが拡大し 、圧縮機15の運転音の減衰作用が促進され、 騒音低減を図ることができる。電気部品Sを 切り板7自体に取付けるため、従来のような 気部品箱と仕切り板との間から機械室への 侵入を阻止するためのシール材が不要とな 。

 仕切り板7を、上仕切り板7Aと、下仕切り 7Bに分割したので、下仕切り板7Bは機械室8B 収容される圧縮機15の配置スペースに応じ 折曲形成でき、製造性を高めることができ 。

 上仕切り板7Aは、伝熱性を重視したアル ニゥム材を用い、下仕切り板7Bは強度と遮音 性を重視した素材を用いることができるなど 、それぞれの機能に対応した材料を選択でき 、機能性を高めて、製造性の向上と、コスト の低減化を得られる。

 制御基板22に実装される電気部品Dのうち 、圧縮機駆動素子26や整流器27等の高発熱の 電気部品Dを、放熱面を熱伝導性の高い素材 らなる放熱板23に密着させ、さらに放熱板23 上仕切り板7Aの電気部品取付け面部Sに密着 定したから、高発熱の電気部品Dに対する放 熱効率の向上化を得られ、熱的悪影響を防止 できる。

 また、基板カバー18で制御基板22を覆うよ うにして、基板カバー18と上仕切り板7Aとで 体構造をなした。このことにより、何らか 要因で電解コンデンサ24が破裂するような事 故が生じても、機械室8B内への電解液の滴下 防止できる。

 基板カバー18に傾斜部aを設けて、基板カ ー18内に流通する外気の流速を早めるよう した。したがって、基板カバー18で覆われる 制御基板22と、この制御基板22に実装される 縮機駆動素子26や整流器27などの高発熱電気 品Dが効率よく冷却され、基板カバー18内の 度上昇を抑制できる。

 平面視で、後板1eに対して下仕切り板7Bは α°の傾斜角度を有し、上仕切り板7Aは2α°の 斜角度を有する。すなわち、仕切り板7の熱 交換室8A側の通風路が、下仕切り板7Bに沿う 分に対して上仕切り板7Aに沿う部分が2倍に 大形成され、室外送風機13の作用にともなう 送風量が大となる。

 したがって、上仕切り板7Aは効率よく冷 され、上仕切り板7Aの電気部品取付け面部S 密着固定される放熱板23と、この放熱板23に 熱面を密着させた圧縮機駆動素子26や整流 27等の高発熱電気部品Dも効率よく冷却され 。これらの構成と作用によって、高発熱電 部品Dによる熱的悪影響を確実に防止できる

 次に、本発明における第2の実施の形態に ついて説明する。

 図8は、空気調和機の室外機を分解した斜 視図である。後述する仕切り板70を除いて、 の構成部品は先に図1で説明したものと同一 であるので、ここでは同番号を付して新たな 説明は省略する。

 前記仕切り板70は、室外機本体1内を熱交 室8Aと機械室8Bに区分することは変りがない が、ここでは特に上下に区分しておらず、従 来と同様、多段に折曲された1枚ものである

 仕切り板70上部の機械室8B側の面に電気部 品取付け面部Sが形成され、電気部品Dを実装 た制御基板22と、制御基板22に実装されない 電気部品であるリアクタ20が取付けられる。

 図9は仕切り板70に対する制御基板22と電気 品Dの取付け構造を説明する室外機一部の拡 した平面図であり、図10は同じく取付け構 を説明する室外機一部の拡大した正面図で り、図11は同じく取付け構造を説明する仕切 り板一部の斜視図である。 
 前記仕切り板70は、室外機本体1の前板1bと 接する端部が斜めに折曲されているが、そ 折曲量はわずかである。この折曲端から前 1bとは直交する方向である左右側板1c,1dと並 に形成され、さらに、前後の中間部におい 右側板1dと後板1eとの折曲隅部に延設するよ う斜めに折曲形成される。

 仕切り板70の斜め折曲部は上記室外熱交 器10に近接していて、この機械室8B側の上部 形成される前記電気部品取付け面部Sに制御 基板22が取付けられる。制御基板22は、樹脂 の取付け具によって仕切り板70とは狭小の間 隙を存し、仕切り板70と並行して取付けられ いる。

 そして、前記制御基板22の下端部に対向 るとともに、制御基板22の左右側縁と下端縁 から突出(10mm程度)する面積を有する、1枚物 放熱板23Aが仕切り板70に固定ねじを介して取 付けられる。

 放熱板23Aは、アルミニゥム材等の伝熱性 優れた素材が用いられ、仕切り板70の電気 品取付け面部Sに密着固定される。放熱板23A 、制御基板22とは間隙を存し、仕切り板70と 制御基板22との間に介在される。

 制御基板22には、制御プログラムを格納 るメモリなどの制御回路が形成され、さら 、制御基板22の機械室8B側の面には複数の電 コンデンサ24やコネクタ類25が実装される。 電解コンデンサ24は制御基板22の下部側に一 に配置され、コネクタ類25は制御基板22上部 一列に配置される。

 制御基板22の仕切り板70と対向する面には 、高発熱電気部品Dである圧縮機駆動素子(パ ートランジスタ)26及び整流器(レクチ)27が実 装されている。これら圧縮機駆動素子26と整 器27の放熱面は放熱板23Aに向けられ、かつ 熱板23Aに密着固定される。

 放熱板23Aが設けられる仕切り板70部位の 交換室8A側に、すなわち、放熱板23Aとは仕切 り板70を介した部位に、図9のみに示すヒート シンク30が設けられる。なお、仕切り板70に 熱板23Aが露出する開口部を設け、この開口 にヒートシンク30を嵌め込み、放熱板23Aにヒ ートシンク30を密着させて取付けてもよい。

 この仕切り板70における制御基板22の側方 部位に、高発熱電気部品Dであるリアクタ20が 取付けられる。上述したように、仕切り板70 室外機本体1を構成する左右側板1c,1dと並行 板部を備えているが、この並行板部に前記 アクタ20が取付けられることになる。

 特に、図11に示すように、リアクタ20は仕 切り板70の上端部に取付けられ、制御基板22 下端部に一列に配置実装される電解コンデ サ24よりも上方部位にある。当然ながら、制 御基板22の下端部で、この裏面側に実装され 図示しない圧縮機駆動素子26や整流器27より も上方部位にある。

 すなわち、第1の実施の形態では仕切り板 7に取付けた制御基板22を基板カバー18で覆う うにしたが、これに限定されるものではな 、第2の実施の形態で説明しているように、 仕切り板70に取付けた制御基板22を何ら覆う とはなく、完全に露出した状態としてもよ 。

 冷凍サイクル運転にともなって室外送風 13が駆動され、熱交換室8Aに外気が導かれて 熱交換器10と熱交換する。同時に、機械室8B もある程度の外気が導かれて内部を流通し 配置されている圧縮機15等を冷却し、さらに 制御基板22とリアクタ20を冷却する。

 制御基板22に実装される圧縮機駆動素子26 や整流器27等の高発熱電気部品Dは、放熱面を 熱伝導性の高い素材からなる放熱板23Aに密着 し、さらに放熱板23Aを仕切り板70に密着して 付け固定したから、高発熱電気部品Dに対す る放熱効率の向上化を得られ、熱的悪影響を 防止できる。

 仕切り板70を介して放熱板23Aの裏面側に ートシンク30を取付けたから、もしくは放熱 板23Aの裏面に直接ヒートシンク30を設けたか 、ヒートシンク30は熱交換室8Aに導かれる外 気に放熱する。したがって、高発熱電気部品 Dに対する、さらなる放熱効率の向上化を得 れ、熱的悪影響を防止できる。

 リアクタ20を仕切り板70の上端部で、制御 基板22に実装される電解コンデンサ24よりも 方部位に取付けたから、リアクタ20から発生 する熱を上方へ逃し、制御基板22と、この制 基板22に実装される電解コンデンサ24に熱影 響が及ばないようにした。したがって、電解 コンデンサ24に対するさらなる安全性の向上 図れる。

 図12は、第2の実施の形態における変形例 示している。制御基板22に実装されるコネ タ類25と、電解コンデンサ24を互いに縦一列 配置しているが、作用的には変りがない。 の変形例では、特に制御基板22の下端部を 電解液防滴箱35で囲っていることを特徴とし ている。

 すなわち、電解液防滴箱35は、パッキン 介在して仕切り板70に取付けられていて、電 解液防滴箱35の仕切り板70取付け部は液封構 をなす。電解液防滴箱35の上端部は開放され 、制御基板22の下端部が差し込まれている。 た、上記圧縮機15と気液分離器16は防音箱40 よって覆われ、運転騒音が外部へ漏れるの 抑制している。

 このような構成であるので、電解コンデ サ24が例えばリアクタ20の熱影響を受ける等 、何らかの原因で破裂するようなことがあっ ても、漏れた電解液を電解液防滴箱35が受け れて下部へ漏らすことがない。圧縮機15や 液分離器16及び防音箱40への電解液滴下がな 、事故の拡大を防止できる。

 しかも、圧縮機15と気液分離器16は防音箱 40によって覆われているから、飛散した電解 が跳ね返ってきても、圧縮機15と気液分離 16にはかからずにすみ、二重の安全策をとる ことになる。

 なお、本発明は上述した実施の形態その まに限定されるものではなく、実施段階で その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変 して具体化できる。そして、上述した実施 形態に開示されている複数の構成要素の適 な組合せにより種々の発明を形成できる。

 本発明によれば、電気部品箱の取付け構 を改良してコストの低減化を得られ、制御 板と実装される電気部品を確実に冷却する いう効果を奏する。