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Title:
SCATTERED MEDICINE SUPPLYING DEVICE, MEDICINE SCATTERING METHOD, AND MEDICINE DIVIDING AND PACKING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041426
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To simultaneously scatter medicine corresponding to a plurality of prescription data and to properly scatter the medicine in response to various kinds of requests. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A scattered medicine supplying device has a reception means (7) which receives the prescription data, a storage means (8) which stores the assignment condition of the medicine contained in each measure (4) in a tray (5), a position determination means (10) which determines the scattering position of the medicine to be scattered to each measure (4) in the tray (5) according to the assignment condition stored in the storage means (8) on the basis of the prescription data (12) received one by one by the reception means (7), and a display means (9) which displays the scattering position determined by the position determination means (10).

Inventors:
YUYAMA HIROYUKI (JP)
KONDO FUMINORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067173
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
YUYAMA MFG CO LTD (JP)
YUYAMA HIROYUKI (JP)
KONDO FUMINORI (JP)
International Classes:
B65B1/30; A61J3/00
Domestic Patent References:
WO2002038101A22002-05-16
Foreign References:
JP2866543B21999-03-08
JP3650776B22005-05-25
JPH07108682B21995-11-22
JP2001212211A2001-08-07
JPH069602B21994-02-09
JPH069603B21994-02-09
JP2509822B21996-06-26
JPH06227523A1994-08-16
JPH0637202A1994-02-10
JP2866543B21999-03-08
JP2004203433A2004-07-22
JP2006151399A2006-06-15
Other References:
See also references of EP 2206649A4
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Claims:
トレイ内に形成される複数の枡に収容した薬剤を順次供給するようにした手撒き薬剤供給装置であって、 処方データを受信する受信手段と、 前記トレイの各枡に収容する薬剤の割当条件を記憶する記憶手段と、 前記受信手段に順次受信される処方データに基づいて、前記記憶手段に記憶させた割当条件に従って、前記トレイの各枡に手撒きする薬剤の位置を決定する位置決定手段と、 前記位置決定手段によって決定された手撒き位置を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする手撒き薬剤供給装置。
前記記憶手段に記憶させる割当条件には、前記トレイに割り当てることのできる最大分包数を超えないことを条件とする最大分包数割当を含み、 前記位置決定手段は、少なくとも、前記受信手段で受信する各処方データの包数を順次カウントし、前記記憶手段に記憶した最大分包数割当に基づいて、カウントした包数の累積値が前記最大分包数を超えない最大値とし、前記トレイの各枡に手撒きする薬剤の位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の手撒き薬剤供給装置。
前記記憶手段に記憶させる割当条件には、さらに、 病棟単位割当、処方数割当、受信時間割当、強制割当のうちの少なくともいずれか1つを含み、 前記位置決定手段は、前記最大分包数割当を含む、前記いずれか2以上の割当条件のうち、いずれか1つを満足することにより前記トレイに割り当てる処方データを決定することを特徴とする請求項2に記載の手撒き薬剤供給装置。
さらに、前記トレイの各枡に収容する薬剤の手撒きパターンを選択するための手撒きパターン選択手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の手撒き薬剤供給装置。
前記手撒きパターンは、各枡からの薬剤の供給順に連続して手撒きする連続セット、及び、処方が変更されることにより少なくとも1枡空けて次の手撒きをする枡空けセットのうち、少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項4に記載の手撒き薬剤供給装置。
前記位置決定手段によってトレイの各枡に手撒きする薬剤の位置が決定されることにより、前記表示手段に手撒きを開始してよいことを示す手撒き許可表示を行わせる表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の手撒き薬剤供給装置。
トレイ内に形成される複数の枡に薬剤を手撒きする位置を決定する薬剤の手撒き方法であって、 処方データを受信し、 受信した処方データに基づいて、割当条件に従って、前記トレイの各枡に手撒きする薬剤の位置を決定し、 決定した位置にいずれの薬剤を手撒きすればよいのかを表示することを特徴とする薬剤の手撒き方法。
トレイ内に形成される複数の枡に収容した薬剤を順次供給して包装するようにした薬剤分包装置であって、 処方データを受信する受信手段と、 前記トレイの各枡に収容する薬剤の割当条件を記憶する記憶手段と、 前記受信手段に順次受信される処方データに基づいて、前記記憶手段に記憶させた割当条件に従って、前記トレイの各枡に手撒きする薬剤の位置を決定する位置決定手段と、 前記位置決定手段によって決定された手撒き位置を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする薬剤分包装置。
前記受信手段に受信された処方データに含まれる手撒き薬剤に関するデータを抽出する抽出手段と、 前記抽出手段によって抽出された手撒き薬剤に関するデータに基づいて、前記トレイのいずれの枡に手撒きするのかを示す手撒き指示書を印刷する印刷手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の薬剤分包装置。
前記表示手段には、前記抽出手段によって手撒き薬剤に関するデータが抽出されることにより手撒き処理を開始してよい旨の表示を行うことを特徴とする請求項8又は9に記載の薬剤分包装置。
Description:
手撒き薬剤供給装置、薬剤の手 き方法、及び、薬剤分包装置

本発明は、手撒き薬剤供給装置、薬剤の手 撒き方法、及び、薬剤分包装置に関するもの である。

薬剤分包装置には、自動供給できない薬剤 (主に錠剤)について、予め分包順に手撒きに り準備しておき、適宜、包装装置へと供給 きるようにした手撒き薬剤供給装置を備え ものがある。この手撒き薬剤供給装置は、 レイ内に形成される格子状に仕切られた複 の枡に、手撒き薬剤をそれぞれ収容し、順 、各枡の底板を開放することにより手撒き 剤を供給するように構成されている。 

従来、前記手撒き薬剤供給装置では、1つ トレイには、1処方分の薬剤を手撒きし、次 処方は、前記トレイからの手撒き薬剤の供 が終了してから再度手撒きするようにして る(例えば、特許文献1から4参照)。 

特公平6-37202号公報

特許第2866543号公報

特開2004-203433号公報

特開2006-151399号公報

しかしながら、前記従来の手撒き薬剤供給 装置では、1処方毎にトレイに薬剤を手撒き 直さなければならず、作業回数が増え、煩 である。また、手撒きする場合も、使用先 ある病院の違いによっても種々の要望があ 、それら全てに柔軟に対応することは不可 である。 

そこで、本発明は、一度に複数の処方デー タについて薬剤を手撒きでき、しかも種々の 要望に応じて適切に手撒きできる手撒き薬剤 供給装置、薬剤の手撒き方法、及び、薬剤分 包装置を提供することを課題とする。

本発明は、前記課題を解決するための手段 として、 トレイ内に形成される複数の枡に 容した薬剤を順次供給するようにした手撒 薬剤供給装置であって、 処方データを受 する受信手段と、 前記トレイの各枡に収容 する薬剤の割当条件を記憶する記憶手段と、  前記受信手段に順次受信される処方データ 基づいて、前記記憶手段に記憶させた割当 件に従って、前記トレイの各枡に手撒きす 薬剤の位置を決定する位置決定手段と、  記位置決定手段によって決定された手撒き 置を表示する表示手段と、 を備えたもので ある。 

この構成により、順次、受信する処方デー タを、予め設定した割当条件に従って、トレ イの各枡のどの位置に収容すればよいのかを 表示させることができる。つまり、複数の処 方データに基づいて1つのトレイに薬剤を手 きしておくことができる上、予め設定した 当条件に従って自動的に手撒き位置を決定 、手撒きすればよい枡の位置を表示手段に 示させることができる。 

前記記憶手段に記憶させる割当条件には、 前記トレイに割り当てることのできる最大分 包数を超えないことを条件とする最大分包数 割当を含み、 前記位置決定手段は、少なく も、前記受信手段で受信する各処方データ 包数を順次カウントし、前記記憶手段に記 した最大分包数割当に基づいて、カウント た包数の累積値が前記最大分包数を超えな 最大値とし、前記トレイの各枡に手撒きす 薬剤の位置を決定するのが好ましい。 

前記記憶手段に記憶させる割当条件には、 さらに、 病棟単位割当、処方数割当、受信 間割当、強制割当のうちの少なくともいず か1つを含み、 前記位置決定手段は、前記 大分包数割当を含む、前記いずれか2以上の 割当条件のうち、いずれか1つを満足するこ により前記トレイに割り当てる処方データ 決定するのが好ましい。 

さらに、前記トレイの各枡に収容する薬剤 の手撒きパターンを選択するための手撒きパ ターン選択手段を備えるのが好ましい。 

前記手撒きパターンは、各枡からの薬剤の 供給順に連続して手撒きする連続セット、及 び、処方が変更されることにより少なくとも 1枡空けて次の手撒きをする枡空けセットの ち、少なくともいずれか1つを含むようにす のが好ましい。 

また、本発明は、前記課題を解決するため の手段として、 トレイ内に形成される複数 枡に収容した薬剤を順次供給して包装する うにした薬剤分包装置であって、 処方デ タを受信する受信手段と、 前記トレイの各 枡に収容する薬剤の割当条件を記憶する記憶 手段と、 前記受信手段に順次受信される処 データに基づいて、前記記憶手段に記憶さ た割当条件に従って、前記トレイの各枡に 撒きする薬剤の位置を決定する位置決定手 と、 前記位置決定手段によって決定され 手撒き位置を表示する表示手段と、 を備え た構成としたものである。 

前記受信手段に受信された処方データに含 まれる手撒き薬剤に関するデータを抽出する 抽出手段と、 前記抽出手段によって抽出さ た手撒き薬剤に関するデータに基づいて、 記トレイのいずれの枡に手撒きするのかを す手撒き指示書を印刷する印刷手段と、  さらに備えた構成とするのが好ましい。 

この構成により、トレイに割り当てる手撒 きする薬剤に関するデータが全て揃う前に、 手撒き指示書の印刷内容に基づいて、トレイ の該当する枡に薬剤を手撒きすることができ る。したがって、先に手撒きした薬剤から分 包を開始させることができ、作業効率を向上 させることが可能となる。 

前記表示手段には、前記抽出手段によって 手撒き薬剤に関するデータが抽出されること により手撒き処理を開始してよい旨の表示を 行うのが好ましい。 

この構成により、作業者は表示手段での表 示内容を確認してから、手撒き処理を開始す ることができ、適切な時期に手撒き処理を行 うことが可能となる。

本発明によれば、順次、受信する処方デー タを、割当条件に従って1つのトレイでの手 き位置を決定することができるので、従来 比べて手撒き作業を簡略化することができ 。しかも、割当条件に従って種々の要望に じた手撒き位置を特定することが可能とな 。

以下、本発明に係る実施形態を添付図面に 従って説明する。 

図1は、本実施形態に係る手撒き薬剤供給 置1を備えた薬剤分包装置2を示す。この手撒 き薬剤供給装置1は、自動的に供給できない 錠、特殊薬剤等を手撒き(DTA:Detachable Tablet A dapter)でセットしておき、包装紙に自動包装 るために使用する。 

手撒き薬剤供給装置1は、トレイ支持台3に 格子状に複数の枡4を形成し、各枡4に手撒 薬剤を収容したトレイ5を載置し、図示しな トレイ搬送装置によりトレイ5を水平方向に スライド移動させ、順次、各枡4の底板6を開 することにより、各枡4内の手撒き薬剤を供 給するようにしたものである。前記トレイ5 、63枡(6行×11列、3枡分は閉鎖)で構成されて るが、実際には最大包数は63に設定され、3 分は使用しない。また、前記トレイ5の底面 側には階段状の内縁を備えた開口部を有する ベースプレートが設けられている。これによ り、トレイ5を水平移動させると、底板6が列 に一方から他方に向かって順次開放する。

また、手撒き薬剤供給装置1は、受信装置7 記憶装置8、表示装置9、及び、中央処理装 (CPU10)を備える。但し、これらの装置は、手 き薬剤供給装置1の専用としてではなく、薬 剤分包装置用として別途設けたコンピュータ (PC)を共用する構成とするのが好ましい。 

受信装置7は、LAN(Local Area Network)を介して ストコンピュータ100等から出力された処方 ータ12を受信する。 

記憶装置8には、各種マスタファイル等の ータベース11や受信した処方データ12のほか 制御プログラム13が記憶されている。 

表示装置9には、LCD(Liquid Crystal Display)等が使 用でき、必要に応じてタッチパネルで構成す ることも可能である。ここでは、表示装置9 、タッチパネルで構成されている。タッチ ネルは、メッセージ領域14、ボタン領域15、 態表示領域16、及び、機能領域17を
備える。 

メッセージ領域14には、薬剤分包装置2の状 態やエラーメッセージ等が表示される。例え ば、分包が可能な状態であれば、「待機中で す。分包できます。」と表示される。 

ボタン領域15には、薬剤分包装置2の状態に 応じて、そのときに必要とされる操作を行う ための操作ボタンが、最大6個表示される。 えば、待機中である場合、「スタート」、 DTA開閉」ボタン等が表示される。 

状態表示領域16には、分包中の薬剤に関す 処方データ12の内容や、薬剤分包装置2の状 が表示される。具体的には、包数(現在分包 中処方の残分包数)、患者ID(分包データの患 ID)、患者名(分包データの患者名)、引換券番 号(分包データの引換券番号)、分数、日数(分 包データの分数、日数)、連続・反復(分包デ タの分包順序)、錠剤内訳(分包データの錠 内訳)、紙残量(分包紙の残量を5段階で表示 る)、DTA予約数(現在のDTA予約数)、温度(ヒー ーローラーの温度)、通信(PC、薬剤分包装置 2間の通信状態)が表示される。 

機能領域17には、処方内容や各種操作を行 ための指示内容が表示される。例えば、図5 に示すように、前記メッセージ領域14に表示 た内容に関する具体的な処理内容のほか、 方データ12に含まれる薬剤名、処方量等か なるセット待ち画面が表示される。セット ち画面で、機能領域17がタッチ操作されると 、図6に示す薬品一覧画面が表示される。薬 一覧画面では、半錠で手撒きすべき薬剤の には、半錠を示す絵図17aが示される。これ より、どの薬剤を半錠として手撒きするの が一目で分かり便利である。また、薬品一 画面では、通常の手撒きパターンとは相違 る薬剤について、「i」マーク17bを表示する とによりユーザに注意を促すようにしてい 。例えば、隔週に服用しなければならない 剤であれば、トレイ5の各枡4に順番に手撒 するのではなく、間隔を空けた変則的な撒 方となる。このため、ユーザに注意を促す とにより、手撒き位置を間違わないように ている。また、薬品一覧画面で、手撒きし うとする薬品名をタッチ操作すると、図7に すように、トレイ5の平面図からなる撒き方 詳細画面が表示される。撒き方詳細画面では 、前記薬品一覧画面でタッチ操作された薬品 について、どの枡4に何錠手撒きすればよい かが、(1、2又は1/2(半)、1/4錠等)数字で表示 れる。 

CPU10は、後述するように、処方データ12に づいてデータベース11を参照し、制御プログ ラム13を実行する。 

次に、前記手撒き薬剤供給装置1の動作に いて説明する。 

まず、トレイ5に手撒きする錠剤に関する 方データ12を順次受信する(ステップS1)。そ て、受信した各処方データ12から、1つのト イ5に割り当てる処方データ12を決定する(ス ップS2)。割り当てる処方データ12の決定方 は、割当条件に基づいて行う。 

具体的に、「最大分包数割当」、「病棟単 位割当」、「処方数割当」、「受信時間割当 」、「強制割当」からなる割当条件のうち、 いずれかの条件を満足した時点で、1つのト イ5への割当を終了し、次のトレイ5に移行す る。 

「最大分包数割当」では、受信する各処方 データ12の包数を順次カウントし、その累積 がトレイ5に形成された全ての枡数を超えな い最大値となるように、1つのトレイ5に処方 ータ12を割り当てる。累積値が枡4の最大値 超えた処方データ12については、次のトレ 5での手撒きとする。 

「病棟単位割当」では、順次受信する処方 データ12に含まれる病棟に関するデータが同 であるか否かに基づいて、病棟が変更され と判断した時点で、それまでの処方データ1 2を1まとめにして1つのトレイ5に割り当てる  

「処方数割当」では、受信する処方データ 12が、予め設定した処方数に到達するまで1つ のトレイ5に割り当てる。 

「受信時間割当」では、処方データ12を受 する場合、その受信間隔が予め設定した指 時間を超えた場合、それまでに受信した処 データ12を1つのトレイ5に割り当てる。 

「強制割当」では、締めボタンが操作され ることにより、割当途中であっても、1つの レイ5への割当を中止し、次のトレイ5へと移 行する。 

例えば、処方データ12として、A処方(手撒 薬剤を含むものが21包)、B処方(手撒き薬剤を 含むものが21包)、C処方(手撒き薬剤を含むも が7包)、D処方(手撒き薬剤を含むものが7包) E処方(手撒き薬剤を含むものが7包)の順で受 信する場合、E処方を受信した時点で、最大 の63包となるので、A~E処方を1トレイ分の手 きとする。但し、A~D処方がM病棟、E処方がN 棟に割り当てられていれば、1トレイへの割 が最大分包数に到達していなくても、A~D処 のみを1トレイ分の手撒きとし、E処方は次 トレイ5での手撒きとする。また、1トレイへ の処方数が3に設定されていれば、A~C処方の を1トレイ分の手撒きとし、D処方以降は他の トレイ5での手撒きとする。さらに、B処方の 信からC処方の受信までの間隔が設定時間を 超えた場合、A、B処方のみを1トレイ分の手撒 きとし、C処方以降を他のトレイ5への手撒き する。さらにまた、A処方の手撒き中に締め ボタンが操作されれば、A処方のみを1トレイ の手撒きとする。 

なお、前記割当条件は5つ全て設定する必 がなく、ユーザが任意に選択できるように ることも可能である。例えば、病棟が1つし ない病院であれば、病棟割当は不要となる  

続いて、前記いずれかの割当条件を満足す ることにより、1つのトレイ5に割り当てる処 データ12が決定されれば、そのトレイ5への 剤の手撒きパターンについて決定する(ステ ップS3)。 

手撒きパターンとしては、例えば、「連続 セット」、「枡空けセット」、「改列セット 」等が挙げられる。この場合、予めいずれか を設定しておくことにより、表示装置9には トレイ5の枡4に対応するように格子状の枠を 表示し、各手撒きパターンに応じて各処方を 識別可能に表示するのが好ましい。例えば、 A処方が3包であれば、A1、A2、A3を、順次、包 順に各枠内に表示させる。これにより、ど 枡4にどの薬剤を手撒きすればよいのかが一 目で分かる。 

「連続セット」は、トレイ5の各枡4に開放 の1番目から順に連続して手撒きする場合に 設定される。「連続セット」では、処方デー タ12が変更されても、枡4を空けることなく連 続して手撒きできる。これにより、1つのト イ5にできるだけ多くの薬剤を手撒きするこ が可能となる。 

「枡空けセット」では、各処方データ12で 、トレイ5の各枡4に開放順序に従って連続 て手撒きするが、処方データ12が変更される ことにより、少なくとも1枡(ここでは1枡)を けて次の手撒きを行うように設定される。 れにより、1つのトレイ5にできるだけ多くの 薬剤を手撒きしつつ、各処方データ間で誤っ て手撒きすることをも防止することが可能と なる。 

「改列セット」では、「枡空けセット」と 同様に、処方データ各処方データ12では、ト イ5の各枡4に開放順序に従って連続して手 きする。但し、処方データ12が変更されるこ とにより、改列して次の列から手撒きを行う ように設定される。これにより、各処方デー タを確実に分類することができ、「枡空けセ ット」に比べて、より一層、手撒きミスを防 止することが可能となる。 

ところで、前記割当条件は、手撒きパター ンが「連続セット」であることを前提として 1トレイ分に割り当てる処方データ12が決定さ れている。このため、「枡空けセット」又は 「改列セット」が設定されれば、その手撒き パターンに従って割当条件を満足するように 、1トレイに割り当てる処方データ12の修正が 必要となる。例えば、前述のように、A~E処方 の場合、「枡空けセット」であれば、E処方 割り当てることができなくなるので、E処方 次のトレイ5とする必要がある。 

以上のようにして、各トレイ5への処方デ タ12の割当と、手撒きパターンとが決定され れば、手撒き薬剤の指示書(手撒き指示書、DT A指示書)を出力する(ステップS4)。 

すなわち、表示装置9に、図5に示すDTAセッ 待ち画面を表示させる。DTAセット待ち画面 は、手撒きする薬剤名等が表示されるので ユーザは該当する薬剤をトレイ5に手撒きす ればよい。薬剤名の右隣に表示される英数字 が、6回ある1日の服用時期のうち、いずれの 期にどれだけ服用すればよいのかを示して る。したがって、この英数字に従って手撒 することもできるが、DTAセット待ち画面を 接操作することにより、図6に示す薬品一覧 画面を表示させるようにしてもよい。この薬 品一覧画面では、半錠については、薬剤名の 隣に半錠を示す画像17aを表示することにより 一目で判別することができ、間違えて手撒き することを防止可能となる。この場合、処方 内容が特殊なもの(例えば、1日置きの処方や 朝3、昼2、夕1等のように、服用時期で服用 が変更されるもの等)については、*、※等 識別可能な記号等を表示させておいてもよ (図6の例では、「i」マーク17bを表示)。 

また、実際にどの枡4にどの薬剤を手撒き るのかは、薬品一覧画面に表示された薬剤 を選択すればよい。撒き方詳細画像には、 レイ5の各枡4に対応する枠線と、手撒きの対 象となる薬剤名とが表示される。枠線には、 前述のようにして決定された割当条件及び手 撒きパターンに従って、手撒き順に手撒きす る薬剤の数量が数字で表示される。したがっ て、ユーザはその指示に従ってトレイ5に手 きすればよく、効率良く、かつ、間違いな 手撒きすることが可能である。したがって 慣れていない薬剤師であっても確実に対応 ることができる。特に、服用時期の不規則 薬剤には非常に有効である。 

選択した薬剤の手撒きが完了すれば、撒き 方詳細画像に表示された「戻る」ボタンを操 作すると、図7に示すDTAセット待ち画面に復 し、手撒きの完了した薬剤の左側に「済」 文字を表示させる。ユーザは、順次、薬剤 を選択し、全てについて「済」が表示され まで、前記処理を繰り返せばよい。 

1トレイへの手撒き作業が完了すれば、後 処方データ12に従って自動的に各枡4から手 き薬剤を払い出し、包装装置にて1包分ずつ 装する(ステップS5)。 

なお、本発明は、前記実施形態に限定され るものではなく、特許請求の範囲に記載され た技術的事項の範囲内に於いて種々の変更等 が可能である。 

前記実施形態では、画面にトレイ5の各枡4 対応する画像を表示させるだけとしたが、 撒きする薬品及び該当枡4を音声により報知 するようにしてもよい(例えば、「1番目から3 番目の枡に、錠剤Aを1錠ずつ撒いて下さい。 と音声出力させればよい。)。 

前記実施形態では、まず、各トレイ5への 方データ12の割当を決定した後、手撒きパタ ーンを決定するようにしたが、この処理は逆 に行うようにしてもよい。すなわち、手撒き パターンを決定した後、各トレイ5への処方 ータ12の割当を決定するようにすれば、前述 のような修正処理は不要となる。 

前記実施形態では、DTAセット待ち画面を直 接操作することにより、薬品一覧画面に切り 替えるようにしたが、図8に示すように、別 、撒き方詳細ボタン15aを設け、このボタン15 aを操作することにより切り替えるようにし もよい。さらに、薬品一覧画面では、半錠 みならず、1錠についても画像を表示するよ にしてもよい。さらにまた、図10に示す撒 方詳細画面で、ある薬剤について手撒き作 が完了し、完了ボタン17cが操作されること より、図9に示す薬品一覧画面に復帰させ、 の薬剤の左隣に「済」のマークを表示させ ようにしてもよい。 

前記実施形態では、トレイ5の手
撒き位置の特定を表示装置9での表示のみで うようにしたが、トレイ5の各枡4にLEDを設け 、各枡4の手撒き領域を特定できるようにし もよい。この場合、複数色のLEDを設け、こ らLEDの色彩を、画面に薬品名と共に薬品の 類別に表示させた色彩にそれぞれ対応させ どの薬品がどの枡に対応するのかを識別可 とするのが好ましい。作業者は、画面上で 品名と共に表示された色彩と、トレイの枡 対応して点灯させたLEDの色彩とから、薬品 どの枡に手撒きすればよいのかが一目で分 るので、手撒き作業を効率的に行うことが 能となる。 

また、トレイ5の各枡4にLEDを設ける代わり 、図11に示すように、有線(無線でもよい。) で通信可能とした手撒き専用装置18を設ける うにしてもよい。この場合、手撒き専用装 18の表示画面には、前述の画面に表示させ ものと同様な内容を表示させるだけでなく トレイ5の各枡4に対応する格子状の画像19を 示させる。そして、表示させた画像19の格 状に区画された各領域に対応して、薬品の 類別で異なる色彩からなる表示部20を表示さ せることにより、前記同様、薬品をどの枡4 収容すればよいのかが一目で分かるように る。これにより、手撒き専用装置18をトレイ 5の近傍に配置し、画面に表示された画像19と トレイ5の各枡4との対応関係をより正確に捉 ることが可能となる。また、手撒き専用装 18には、トレイ5の各枡4に対応する格子状と なる開口を形成し、トレイ5をセットした状 で、各開口に各枡4が位置するように構成す のが好ましい。これによれば、手撒き専用 置18に従来と同様なトレイ5をセットするだ で、薬品を収容すべき枡4を直接識別可能と することができ、作業性を大幅に向上させる だけでなく、収容ミスを防止することが可能 となる。 

前記実施形態では、トレイ5の各枡4に適切 薬剤が収容されたか否かは目視により確認 るようにしているが、カメラ等で、上方か トレイ5の全体を撮影し、各枡4内に収容さ ている薬剤を確認するようにしてもよい。 の場合、枡毎に適切な数量が収容されてい か否かを判断し、その結果を表示装置9に表 させるのが好ましい。また、薬品が異なる 所に収容されれば、ブザー等により警告す のが好ましい。さらに、各枡4に開閉式のシ ャッターを設け、薬品を収容すべき枡のみの シャッターを開放し、それ以外の枡のシャッ ターは閉鎖するようにするようにしてもよい 。シャッターを設けるようにすれば、薬品を 収容する枡4を誤ることがなく、確実に所定 枡4に収容することが可能となる。 

また、前記実施形態では、手撒きパターン を画面に表示させるだけとしたが、手撒き処 方が検出された際に、適宜、ジャーナルプリ ンタによりDTA指示書を印刷するようにしても よい。 

この場合、薬剤分包装置2は、図12に示すよ うに、ジャーナルプリンタ21を備えた構成と ればよい。この薬剤分包装置2では、手撒き 薬剤供給装置1のトレイ5が装置本体19に対し 引出可能に設けられている。各枡4に薬剤を 撒きする際にのみトレイ5を引き出し、薬剤 を包装する際には装置本体19内に収納して使 する。トレイ5の下方側が包装ユニット22で る。また、ジャーナルプリンタ18の上方側 は、バーコードリーダー23が設けられ、薬瓶 や薬剤の包装箱のバーコードを読み込んで、 記憶したデータベースを参照して、薬剤を特 定することが可能となっている。また、バー コードリーダー23の上方側にはディスプレイ2 4が配置されている。 

前記ジャーナルプリンタ21により印刷され DTA指示書の印刷形態としては、図13(a)に示 ように、日時、病棟名、患者情報(患者ID、 者名、病室)、EntryNo.(トレイエントリーナン ー)、処方情報が含まれる。EntryNo.は、薬剤 給装置の識別番号(1台であれば、「1」のみ) と、薬剤を払い出すトレイの識別番号とで構 成されている。処方情報には、薬品毎に手撒 きするトレイ5の枡番号、薬品名、規格量(薬 1つ当たりの重量)、1回分のDTA薬品量(手撒き 薬品の量)、総DTA薬品量、DTA枡番号が含まれ 必要に応じて、薬品毎に、薬品メーカーの ード番号や、HIS薬品コード等を含めるよう してもよい。 

ところで、DTA指示書を印刷する場合、図14 示すように、ホストコンピュータ100からの ータを受信する、別途設けたコンピュータ( PC)で、複数のデータを取り纏めた後(取り纏 処理:ステップS1)、EntryNo.を薬剤分包装置2に 信するようにしている(送信処理:ステップS2 )。 

取り纏め処理では、図15に示すように、送 バッファを初期化してから(ステップS11)、 方データを読み込み(ステップS12)、送信バッ ファに1包分単位でデータを追加する(ステッ S13)。例えば、処方データに「朝」、「昼」 、「夕」食後の3日分が含まれている場合、9 分のデータが追加されることになる。この うにして送信バッファにデータが追加され ば、DTA処方すなわち手撒きすべき薬品を含 処方があるいか否かを判断する(ステップS14 )。DTA処方が含まれていれば、ジャーナルプ ンタによりDTA指示書の印刷を開始した後(ス ップS15)、DTA処方が含まれていなければ、DTA 指示書の印刷を開始することなく、取り纏め 条件を満足するか否かを判断する(ステップS1 6)。ここに、取り纏め条件を満足する場合と 、前記同様、「最大分包数割当」、「病棟 位割当」、「処方数割当」、「受信時間割 」、「強制割当」からなる割当条件のうち いずれかの条件を満足する場合が該当する 取り纏め条件を満足しなければ、ステップS 12に戻って前記処理を繰り返す。そして、取 纏め条件を満足すれば、送信バッファ内の ータをビットマップ(BMP)化することにより 薬剤供給装置での包装紙への印刷に備える( テップS17)。 

送信処理では、図16に示すように、別途設 たPCに未処理データがあるか否かを判断す (ステップS21)。そして、未処理データがあれ ば、薬剤分包装置2へと1包分のデータを送信 る(ステップS22)。その後、未処理データが くなれば、送信処理を終了する。 

このように、処方データにDTA処方が含まれ ていれば、その都度、ジャーナルプリンタに よりDTA指示書を印刷するようにしているので 、作業者は、印刷内容を見れば、即座に手撒 き処理を開始することができる。この場合、 薬剤分包装置2の表示装置9に送信されたEntryNo .に基づいて、手撒き処理が可能になった旨 予告通知を表示させるのが好ましい。この 示は、ジャーナルプリンタで印刷を行う毎 行ってもよいし、同一EntryNo.を纏めて表示す るようにしてもよい。但し、ジャーナルプリ ンタによる印刷を行う毎に表示するようにす れば、作業者は、この表示を見て、割当処理 が完了する前に、DTA指示書の印刷内容を確認 しながら、該当するトレイの各枡への薬剤の 手撒き処理を開始することができる。したが って、順次受信される処方データに含まれる 手撒き薬品が少ない場合であっても、手撒き 薬品に関するデータが入力されれば、即座に 手撒き処理を開始することが可能となる点で 好ましい。また、トレイに手撒きすべき薬品 の全てが収容されれば、その時点で、手撒き が完了し、包装処理を開始してよい旨の表示 (例えば、1-001 DTAセット可)をするのが好まし い。これにより、いつ包装処理を開始してよ いのかが報知されるので、作業者は安心して 作業を進めることができる。 

DTA指示書へ印刷するDTA枡番号は、前述の手 撒きパターンを決定する方法にて得られたデ ータを利用すればよい。また、DTA指示書への 印刷内容は、例えば、次のように変更しても よい。図13(b)に示すDTA指示書では、各薬品でD TA枡番号が3枡以上連続している部分は「~」 使用することにより、途中の番号を省略し 印刷している。図13(c)に示すDTA指示書では、 薬品毎に、DTA枡番号をトレイ5の各枡4に対応 た格子状の各領域のいずれに、どの順で手 きすればよいのかを印刷している。これに れば、薬品が複数あれば、ある1つの薬品の みを集中して手撒きした後、次の薬品に移行 することができ、作業性を向上させることが できる。 

また、薬剤供給装置での包装をキャンセル する場合、キャンセル処方確認書を、画面に 表示したり、印刷したりするのが好ましい。 これにより、キャンセルという重大な手続を 行ったことを画面で確認し、又、印刷して記 録を残すことができ、誤処理を防止すること が可能となる。 

また、前述の実施形態では、DTA指示書を、 患者及びEntryNo.が同じものについて印刷する うにしたが、EntryNo.単位あるいは処方単位 印刷するようにしてもよい。 

図17は、EntryNo.単位で印刷した例を示す。 の例は、EntryNo.が1-005すなわち同一薬剤供給 置の同一トレイに手撒きする薬品を纏めて 刷したものである。これによれば、例えば 同一病室の複数の患者に処方する薬品につ て、同一のEntryNo.を付与しておけば、これ を纏めて同一トレイに手撒き処理すること できる。 

図18は、患者単位で印刷した例を示す。こ によれば、患者単位で手撒き処理あるいは 装処理を開始することができる。

本実施形態に係る手撒き薬剤供給装置 備えた薬剤分包装置の斜視図である。 図1の手撒き薬剤供給装置に採用される トレイの簡略図である。 図1の手撒き薬剤供給装置のブロック図 である。 図1の手撒き薬剤供給装置の中央制御装 置で行う処理内容を示すフローチャート図で ある。 図1の手撒き薬剤供給装置の表示装置に 表示されるDTAセット待ち画面である。 図5で撒き方詳細ボタンを操作すること により表示される薬品一覧画面である。 図6で、ある薬剤が選択されることによ り切り替わる撒き方詳細画面である。 図1の手撒き薬剤供給装置の表示装置に 表示されるDTAセット待ち画面の他の例である 。 図8で撒き方詳細ボタンを操作すること により表示される薬品一覧画面である。 図9で、ある薬剤が選択されることに り切り替わる撒き方詳細画面である。 他の実施形態に係る薬剤分包装置に採 用される手撒き専用装置を示す概略図である 。 他の実施形態に係る薬剤分包装置を示 す概略斜視図である。 他の実施形態に係る手撒き薬剤供給装 置に設けたジャーナルプリンタより印刷され るDTA指示書の例を示す図である。 他の実施形態に係る手撒き薬剤包装装 置での分包処理を示すフローチャートである 。 図14の取り纏め処理を示すフローチャ トである。 図14の送信処理を示すフローチャート ある。 DTA指示書のEntryNo.単位で印刷した他の を示す図である。 DTA指示書の患者単位で印刷した他の例 を示す図である。

符号の説明

1…手撒き薬剤供給装置 2…薬剤分包装置  3…トレイ支持台 4…枡 5…トレイ 6…底板  7…受信装置 8…記憶装置 9…表示装置 10…C PU 11…データベース 12…処方データ 13…制 プログラム 14…メッセージ領域 15…ボタ 領域 16…状態表示領域 17…機能領域 18… ャーナルプリンタ 19…画像 20…表示部 21 ジャーナルプリンタ 22…バーコードリーダ  23…ディスプレイ100…ホストコンピュータ