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Title:
PANTS TYPE DISPOSABLE DIAPER AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/090818
Kind Code:
A1
Abstract:
A pants type disposable diaper having less gathers on the innermost side of a crotch region. In the crotch region (6) of the pants type disposable diaper (1), there is provided a bodily-fluid absorptive core material (26) located between a liquid-permeable inner surface-side sheet (23) and a liquid-impermeable outer surface-side sheet (24). On the inner side of the inner surface-side sheet (23) is provided an innermost sheet (21) which prevents contact between the inner surface-side sheet (23) and a wearer's skin. The innermost sheet (21) has opposite ends in the front-rear direction (A), and portions near the opposite ends are joined to at least either the inner surface-side sheet (23) or the outer surface-side sheet (24). Further, the innermost sheet (21) has a tuck (36) located at a portion on the lateral centerline (P) of the diaper (1) and hanging toward the inner surface-side sheet (23).

Inventors:
OTSUBO TOSHIFUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/072818
Publication Date:
July 23, 2009
Filing Date:
December 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
UNI CHARM CORP (JP)
OTSUBO TOSHIFUMI (JP)
International Classes:
A61F13/496; A61F13/15; A61F13/49; A61F13/511
Foreign References:
JP2007209522A2007-08-23
JP2002204811A2002-07-23
JP2004000414A2004-01-08
JP2003305080A2003-10-28
JP2003126143A2003-05-07
JPH067725U1994-02-01
JP2002336301A2002-11-26
Attorney, Agent or Firm:
SHIRAHAMA, Yoshiharu et al. (13-8 Shimbashi 2-chome,Minato-k, Tokyo 04, JP)
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Claims:
 互いに直交する前後方向と横方向と縦方向とを有し、股下域と前記股下域の前方に位置する前胴周り域と前記股下域の後方に位置する後胴周り域とによって胴周り開口と一対の脚周り開口とを有するパンツ形状が形成され、前記股下域には、透液性の内面側シートと不透液性の外面側シートとの間に体液吸収性の芯材を介在させた体液吸収部と、前記内面側シートよりもさらに内側にあって前記芯材の厚さ方向において前記内面側シートから離間する部位が前記内面側シートと肌との直接的な接触を防ぐセパレータとして作用する最内側シートとを有するパンツ型の使い捨ておむつであって、
 前記最内側シートは、前記おむつの前記横方向の寸法を二等分して前記前後方向へ延びる前後方向中心線上の部分の前記前後方向における両端部位が前記内面側シートおよび前記外面側シートのうちの少なくとも一方に接合しており、前記最内側シートはまた、前記両端部位どうしの間の部位が前記芯材の厚さ方向において前記内面側シートから離間可能に形成されていて前記セパレータとして作用し、
 前記最内側シートはさらにまた、前記おむつの前記前後方向の寸法を二等分して前記横方向へ延びる横中心線上においては前記内面側シートから離間可能に形成されている前記部位から前記内面側シートに向かって垂下するタックが形成されていることを特徴とする前記おむつ。
 前記最内側シートは、前記おむつの着用者が排泄する尿を前記最内側シートを介することなく直接的に前記体液吸収部に向かわせることが可能であって前記横中心線よりも前方に形成されている前方開口部および前記着用者が排泄する便を前記最内側シートを介することなく直接的に前記体液吸収部に向かわせることが可能であって前記横中心線よりも後方に形成されている後方開口部のうちの少なくとも一方を有している請求項1記載のおむつ。
 前記タックは、前記おむつを前記横中心線に沿って折り重ねたときに前記最内側シートどうしが重なり合う部位を部分的に互いに接合することにより形成されている請求項1または2記載のおむつ。
 前記最内側シートは平面形状が砂時計型のシート片を前記横中心線上で折り重ねた状態にあるものであって、前記シート片が前記前後胴周り域に位置する部分では前記横方向に弾性的に伸長・収縮可能に形成され、前記股下域に位置する部分では少なくとも前記横中心線に沿う部位が前記横方向に弾性的にも非弾性的にも伸長・収縮することがないように形成されている請求項1~3のいずれかに記載のおむつ。
 前記体液吸収部がパネル状のものであって、前記芯材の周縁部分から延出する前記内面側シートおよび前記外面側シートのいずれかが前記最内側シートの外面に接合している請求項1~4のいずれかに記載のおむつ。
 前記前方開口部と前記後方開口部とのうちの少なくとも前記後方開口部を有する請求項2記載のおむつの製造工程に少なくとも下記の工程が含まれることを特徴とする前記おむつの製造方法:
(1)前記最内側シートを得るための所定幅を有するシート連続体を機械方向へ連続的に供給する工程、
(2)前記シート連続体の前記機械方向に直交する交差方向に位置する前記幅を二等分する中心線から前記交差方向へ離間した位置に前記後方開口部を前記機械方向において一定の間隔で順次形成する工程、
(3)前記体液吸収部を、前記芯材が前記後方開口部を覆うとともに前記中心線をまたいで前記交差方向へ延在する態様で前記シート連続体の両面のうちの一方の面に接合する工程、
(4)前記シート連続体における前記一方の面とは反対側の面であって前記中心線と前記後方開口部との間の部位および前記中心線に関して前記部位の対称となる部位のいずれかにホットメルト接着剤を塗布する工程、
(5)前記シート連続体に接合されて隣り合う前記体液吸収部どうしの間において前記交差方向へ延びる部位であって前記機械方向において前記一定間隔で並ぶ前記部位に沿って前記シート連続体を逐次切断する工程、および
(6)前記シート連続体を切断する前記工程の前に、二つ折りにした前記シート連続体どうしを前記部位に沿って接合する工程。
 前記シート連続体に対して、前記中心線に関し前記後方開口部と反対側の部位に前記前方開口部を前記機械方向において前記一定の間隔で順次形成する工程が含まれる請求項6記載の製造方法。
 前記シート連続体における前記一方の面の前記中心線上に前記一方の面と前記体液吸収部とを接合するための接着剤を塗布する工程が含まれる請求項6または7記載の製造方法。
Description:
パンツ型の使い捨ておむつおよ その製造方法

 この発明は、パンツ型の使い捨ておむつ よびその製造方法に関し、より詳しくは、 液性の芯材を覆う内面側シートと肌との接 を防ぐのに好適な前記おむつとその製造方 とに関する。

 従来、使い捨ておむつの体液吸収部を形 している透液性の内面側シートのさらに内 に体液吸収部の厚さ方向において内面側シ トから離間可能なシート片を設けた使い捨 おむつは公知である。そのシート片には便 尿を体液吸収部に向かって通過させること 可能な開口を形成することがあり、内面側 ートとシート片との間の空間を便等を収容 るポケットとして使用することがある。シ ト片は、便等で汚れた内面側シートがおむ 着用者の肌に触れることを防ぐように作用 る。

 例えば、特開平5-305109号公報(特許文献1) 開示の開放型の使い捨てオムツは、吸液性 アを覆う透液性の第1上面シートの上面に位 する液抵抗性の第2上面シートにオムツの前 後方向に長い開口が形成されている。その開 口の両側縁それぞれに弾性部材が伸長状態で 取り付けられている。弾性部材が収縮すると 第2上面シートが第1上面シートから離間し、 ムツ着用者の排泄物は開口を通ってこれら シートの間に進入する。

 特表平9-510385号公報(特許文献2)に開示の 放型のおむつは、両側の内面に取り付けら たフラップどうしが股部分において接合さ ることで吸収体を被覆している透液性シー とこれらフラップとの間に便を収容可能な 間が形成される。両側のフラップの間を通 した便は、その空間に進入することによっ おむつ着用者の肌に接触し難くなる。フラ プの縁部には弾性部材が伸長状態で取り付 られている。

 特開2002-11044号公報(特許文献3)に開示のパン ツ型のおむつは、吸収体を覆う液透過性トッ プシートの上にスキンコンタクトシートを有 する。スキンコンタクトシートは、トップシ ートから離間可能に形成されている部分に開 口部を有し、その開口部を囲むように弾性部 材が伸長状態でスキンコンタクトシートに取 り付けられている。おむつ着用者の便は、開 口部を通ってスキンコンタクトシートとトッ プシートとの間に進入するのでおむつ着用者 の肌と接触することがない。また、スキンコ ンタクトシートの存在によって、湿っている トップシートは肌と接触することがない。

特開平5-305109号公報

特表平9-510385号公報

特開2002-11044号公報

 前記従来のおむつのいずれにおいても、 液吸収性の芯材を覆う透液性の内面側シー のさらに内側に設けられている第2上面シー ト等のシート片は、おむつを着用させるとき に弾性部材が収縮して前後方向の寸法が見掛 け上小さくなる。その結果として、シート片 は内面側シートから離間し、シート片と内面 側シートとの間に便を受容可能な空間が形成 される。しかし、シート片には、弾性部材の 収縮によって多数の深いギャザーの生じるこ とがあり、そのようなギャザーの生じたおむ つの内側は繁雑で、おむつに脚を通そうとす るときに手間取ることがある。また、幅の狭 い股下域にそのようなギャザーが生じて股下 域が嵩張ると、おむつを着用したときに良好 なフィット感を得ることが難しいということ がある。

 そこで、この発明では、従来技術におけ このような問題を解消することのできる改 されたパンツ型の使い捨ておむつとその製 方法との提供を課題にしている。

 前記課題を解決するためのこの発明は、パ ツ型使い捨ておむつに係る第1発明とその製 造方法に係る第2発明とで構成されている。
 前記第1発明が対象とするのは、互いに直交 する前後方向と横方向と縦方向とを有し、股 下域と前記股下域の前方に位置する前胴周り 域と前記股下域の後方に位置する後胴周り域 とによって胴周り開口と一対の脚周り開口と を有するパンツ形状が形成され、前記股下域 には、透液性の内面側シートと不透液性の外 面側シートとの間に体液吸収性の芯材を介在 させた体液吸収部と、前記内面側シートより もさらに内側にあって前記芯材の厚さ方向に おいて前記内面側シートから離間する部位が 前記内面側シートと肌との直接的な接触を防 ぐセパレータとして作用する最内側シートと を有するパンツ型の使い捨ておむつである。

 かかるおむつにおいて、この第1発明が特 徴とするところは、次のとおりである。前記 最内側シートは、前記おむつの前記横方向の 寸法を二等分して前記前後方向へ延びる前後 方向中心線上の部分の前記前後方向における 両端近傍の部位が前記内面側シートおよび前 記外面側シートのうちの少なくとも一方に接 合している。前記最内側シートはまた、前記 両端近傍の部位どうしの間の部位が、前記芯 材の厚さ方向において前記内面側シートから 離間可能に形成されていて前記セパレータと して作用する。前記最内側シートはさらにま た、前記おむつの前記前後方向の寸法を二等 分して前記横方向へ延びる横中心線上におい ては前記内面側シートから離間可能に形成さ れている前記部位から前記内面側シートに向 かって垂下するタックが形成されている。

 第1発明の好ましい実施形態の一つにおい て、前記最内側シートは、前記おむつの着用 者が排泄する尿を前記最内側シートを介する ことなく直接的に前記体液吸収部に向かわせ ることが可能であって前記横中心線よりも前 方に形成されている前方開口部および前記着 用者が排泄する便を前記最内側シートを介す ることなく直接的に前記体液吸収部に向かわ せることが可能であって前記横中心線よりも 後方に形成されている後方開口部のうちの少 なくとも一方を有している。

 第1発明の好ましい実施形態の他の一つに おいて、前記タックは、前記おむつを前記横 中心線に沿って折り重ねたときに前記最内側 シートどうしが重なり合う部位を部分的に互 いに接合することにより形成されている。

 第1発明の好ましい実施形態の他の一つに おいて、前記最内側シートは平面形状が砂時 計型のシート片を前記横中心線上で折り重ね た状態にあるものであって、前記シート片が 前記前後胴周り域に位置する部分では前記横 方向に弾性的に伸長・収縮可能に形成され、 前記股下域に位置する部分では少なくとも前 記横中心線に沿う部位が前記横方向に弾性的 にも非弾性的にも伸長・収縮することがない ように形成されている。

 第1発明の好ましい実施形態のさらに他の 一つにおいて、前記体液吸収部がパネル状の ものであって、前記芯材の周縁部分から延出 する前記内面側シートおよび前記外面側シー トのいずれかが前記最内側シートの外面に接 合している。

 この発明のうちの前記第2発明が対象とす るのは、前記第1発明においての前方開口部 後方開口部とのうちの少なくとも後方開口 を有する前記第1発明に係るおむつの製造方 である。

 かかる第2発明が特徴とするところは、前記 おむつの製造方法に下記の工程が含まれるこ とにある。
(1)前記最内側シートを得るための所定幅を有 するシート連続体を機械方向へ連続的に供給 する工程、
(2)前記シート連続体の前記機械方向に直交す る交差方向に位置する前記幅を二等分する中 心線から前記交差方向へ離間した位置に前記 後方開口部を前記機械方向において一定の間 隔で順次形成する工程、
(3)前記体液吸収部を、前記芯材が前記後方開 口部を覆うとともに前記中心線をまたいで前 記交差方向へ延在する態様で前記シート連続 体の両面のうちの一方の面に接合する工程、
(4)前記シート連続体における前記一方の面と は反対側の面であって前記中心線と前記後方 開口部との間の部位および前記中心線に関し て前記部位の対称となる部位のいずれかにホ ットメルト接着剤を塗布する工程、
(5)前記シート連続体に接合されて隣り合う前 記体液吸収部どうしの間において前記交差方 向へ延びる部位であって前記機械方向におい て前記一定間隔で並ぶ前記部位に沿って前記 シート連続体を逐次切断する工程、および
(6)前記シート連続体を切断する前記工程の前 に、二つ折りにした前記シート連続体どうし を前記部位に沿って接合する工程。

 第2発明の好ましい実施態様の一つにおい て、前記シート連続体に対して、前記中心線 に関し前記後方開口部と反対側の部位に前記 前方開口部を前記機械方向において前記一定 の間隔で順次形成する工程が含まれる。

 第2発明の好ましい実施形態の他の一つに おいて、前記シート連続体における前記一方 の面の前記中心線上に前記一方の面と前記体 液吸収部とを接合するための接着剤を塗布す る工程が含まれる。

 この発明に係るパンツ型の使い捨ておむ は、体液吸収性の芯材を覆う透液性の内面 シートのさらに内側に最内側シートが設け れている。最内側シートは、前後方向中心 上において前後方向へ延びていて内面側シ トから離間可能に形成されている部位が、 面側シートと肌との接触を防ぐセパレータ して作用する。そのセパレータとして作用 る部位は、最内側シートから内面側シート 向かって垂下するタックが形成されていて 後方向の寸法が垂下しているタックの寸法 け短くなるので、ギャザーやたるみが生じ くなる。

 この発明の好ましい実施形態によって得 れるその他の効果は、以下において詳述さ る。

パンツ型の使い捨ておむつの部分破断 視図。 図1のII-II線断面図。 分解したおむつの部分破断平面図。 実施形態の一例を示す図3と同様な図。 実施形態の一例を示すパンツ型使い捨 おむつの分解斜視図。 図5のおむつのVI-VI線断面図。 分解した図5のおむつの平面図。 図5におけるVIII-VIII線矢視図。 実施形態の一例であるおむつ製造工程 部分図。 実施形態の他の一例である図9と同様 図。

符号の説明

 1  パンツ型の使い捨ておむつ
 6  股下域
 7  前胴周り域
 8  後胴周り域
 11  胴周り開口
 12  脚周り開口
 21  最内側シート
 23  内面側シート
 24  外面側シート
 26  芯材
 31  前方開口部
 32  後方開口部
 36  タック
 A  前後方向
 B  横方向
 C  縦方向
 P  前後方向中心線
 Q  横方向中心線
 R  縦方向中心線

 添付の図面を参照して、この発明に係る ンツ型の使い捨ておむつおよびその製造方 の詳細を説明すると、以下のとおりである

 図1は、着用状態にあるパンツ型の使い捨 ておむつ1の部分破断斜視図であって、おむ 1の前後方向と横方向と縦方向とが互いに直 する双頭矢印A,B,Cで示されている。おむつ1 、股下域6と、股下域6の前方に位置する前 周り域7と、股下域6の後方に位置する後胴周 り域8とを有していて、前後胴周り域7,8の側 部7a,8aが合掌状に重なり合い、縦方向Cに間 的に形成された接合部位9において互いに溶 している。おむつ1はまた、胴周り開口11と 対の脚周り開口12とを有し、着用者(図示せ )の肌と向かい合う最内側シート21と、最内 シート21の外面21bに取り付けてられている 液吸収部22とを含んでいる。最内側シート21 、前後胴周り域7,8を形成している部位が横 向Bに弾性的に伸長・収縮可能に形成されて おり、股下域6を形成している部位の大部分 横方向Bに弾性的にも非弾性的にも伸長する とがないように形成されている。最内側シ ト21は、好ましくはその全体が不透液性で り、より好ましくはその全体が通気不透液 であるが、前後胴周り域7,8を形成している 位が不透液性であり股下域6を形成している 位が透液性であるように作ることもできる 体液吸収部22は、透液性の内面側シート23と 不透液性の外面側シート24とこれら両シート2 3,24の間に体液吸収性材料とそれを被覆する ィシュペーパとからなる芯材26を介在させた もので、芯材26の周縁から延出するこれら両 ート23,24が互いに重なり合って接合すると もに、これら両シート23,24の少なくとも一方 が最内側シート21に接合している。股下域6の 両側縁部27では、最内側シート21と、内面側 ート23と、外面側シート24とが重なり合って 合している。また、その側縁部27では内面 シート23と外面側シート24との間にあって側 部27に沿って延びる脚周り弾性部材28が、こ れらシート23,24のうちの少なくとも一方に伸 状態で接合している。側縁部27どうしの間 おいて、最内側シート21と内面側シート23と 芯材26の厚さ方向において離間している。 た、最内側シート21は、おむつ1の前後方向A 寸法を二等分して横方向Bへ延びる横方向中 心線Qよりも前方に前方開口部31が形成されて おり、横方向中心線Qよりも後方に後方開口 32が形成されている。前方開口部31はそこに むつ着用者の外性器をのぞかせることがで るような位置にあり、後方開口部32はそこ おむつ着用者の肛門をのぞかせることがで るような位置にあるから、おむつ着用者の や便は最内側シート21を介することなく直接 的に体液吸収部23に向かうことができる。ま 、前方開口部31を通った尿と後方開口部32を 通った便とは、互いに離間している最内側シ ート21と内面側シート23との間に入ることに って、おむつ着用者の肌に接触することが い。

 図2は、図1のII-II線断面図であって、この II-II線はおむつ1の横方向Bの寸法を二等分し 前後方向Aへ延びる前後方向中心線Pに一致し ている。前後胴周り域7,8における最内側シー ト21は、おむつ1の前後方向Aの寸法を二等分 て縦方向Cへ延びる縦方向中心線Rに平行して 互いに接合していて、脚周り開口12の上縁部3 4を形成している。股下域6では、最内側シー 21にタック36が形成されている。タック36は 最内側シート21どうしを縦方向中心線R上に 置する接合域37において接着または溶着す ことにより形成されているもので、その最 側シート21は前方開口部31と後方開口部32と 間において最内側シート21が縦方向中心線R 沿うように折り重ねられた状態にある。換 すると、タック36は、内面側シート23から離 した状態にある部分の最内側シート21から 面側シート23に向かって垂下していて、横方 向中心線Q(図1参照)の上にある。タック36の接 合域37は、縦方向Cにおいて少なくともタック 36の頂部38に形成されているが、タック36の底 部39に向かって適宜の寸法だけ広げることが きる。横方向Bにおける接合域37の寸法は、 下域6の幅の寸法よりも小さいが、接合域37 おむつ1の容易な着用の妨げにならない程度 において大きくすることができる。例えば、 おむつ1が乳幼児用のものである場合には、 の寸法を5~30mmにすることが好ましい。タッ 36はまた、その底部39の外面を接着剤等の接 手段41によって内面側シート23に接合するこ とができる。最内側シート21は、タック36の 部39を形成している部分に限らず、横方向中 心線Qの上において底部39の両側に位置してい る部分の全体を内面側シート23に接合するこ ができる(図4参照)。

 最内側シート21と内面側シート23との間に は、横方向中心線Qよりも前方に位置する前 空間42と横方向中心線Qよりも後方に位置す 後方空間43とが形成されていて、これら両空 間42,43の間にタック36が形成されている。最 側シート21における前方開口部31は、前方空 42の内外に通じていて、尿を前方空間42へ進 入させる。後方開口部32は、後方空間43に通 ていて、便を後方空間43へ進入させる。

 図3は、図1,2のおむつ1において、前後胴 り域7,8の部位9における接合を外すとともに タック36の接合域37における最内側シート21 うしの接合を外し、股下域6と前後胴周り域 7,8とを前後方向Aと横方向Bとに伸展して得ら る分解おむつ1aの部分破断平面図である。 だし、分解おむつ1aの部位のうちでおむつ1 部位と共通している部位には、おむつ1と同 参照符号が使用されている。

 分解おむつ1aにおける最内側シート21は、 第1シート51と、第2シート52と、第3シート53と からなる複合シートによって形成されている 。第1シート51は、ほぼ砂時計型に形成されて いて、股下域6と前後胴周り域7,8とを有し、 性的にも非弾性的にも伸長・収縮すること ないもので、内面側シート23と向かい合うよ うに使用されている。第2シート52は、横方向 Bへ弾性的に伸長・収縮するもので、股下域6 一部分と前胴周り域7とにおいて第1シート51 の内面にホットメルト接着剤56を介して伸長 態で取り付けられている。第3シート53は、 方向Bへ弾性的に伸長・収縮するのもので、 股下域6の一部分と後胴周り域8とにおいて第1 シート51の内面にホットメルト接着剤56を介 て伸長状態で取り付けられている。第1シー 51の内面に複数のドットで示された一対の 位57は、図2における接合域37に相当する部位 であって、横方向中心線Qに関して対称な位 にある。

 体液吸収部22では、芯材26をサンドウィッ チしている内面側シート23と外面側シート24 が芯材26の周縁から延出する部分で重なり合 いホットメルト接着剤58を介して互いに接合 ている。また、分解おむつ1aにおける脚周 側縁部27では、脚周り弾性部材28が内面側シ ト23と外面側シート24との間にあって、伸長 状態で前後方向Aへ延びている。内面側シー 23は、その周縁部分がホットメルト接着剤59 介して最内側シート21の外面に接合してい 。好ましい外面側シート24は、内面側シート 23と同形同大であるか、または内面側シート2 3よりも僅かに大きく作られている。内面側 ート23よりも大きな外面側シート24は、好ま くは、内面側シート23から延出する部分が 内側シート21の外面に接合している。

 このように、図示例の最内側シート21は 前後方向Aにおいて股下域6の延長上にある両 端近傍の部位がホットメルト接着剤59を介し 体液吸収部22と接合し、股下域6においてこ ら両部位の中間に位置している部位がホッ メルト接着剤41を介して体液吸収部22と接合 している。

 分解おむつ1aからおむつ1を得るには、分 おむつ1aを最内側シート21が内側になるよう にして横方向中心線Qに沿って折り重ね、第1 ート51における部位57どうしを接合し、前胴 周り域7の側縁部7aと後胴周り域8の側縁部8aと を部位9(図1参照)において接合する。

 このように形成されるおむつ1が図1の如 着用状態にあると、股下域6における最内側 ート21は、体液吸収部22の内面側シート23か 離間していることによって、尿や便で汚れ いる内面側シート23と肌との接触を防ぐセ レータとして機能する。最内側シート21はま た、タック36を形成している部分と、タック3 6から横方向Bの両側へ延びる部分とが、前方 間42と後方空間43とに対する仕切り壁となっ て尿と便との混合を防ぐことができる。それ ゆえに、おむつ1では、便が尿と混合されて 動性を増し、肌を広い範囲にわたって便で すというトラブルが解消する。最内側シー 21はさらにまた、図3において前後方向中心 Pに沿って延びる前後方向Aの長さが、図1,2の おむつ1ではタック36を形成している寸法だけ 短くなった状態にあって、従来技術のように 弾性部材を使用してその弾性部材を収縮させ て短くなった状態にあるわけではないから、 おむつ1を着用させるときのおむつ1の内側で 股下域6にある最内側シート21に多くのしわ 生じるということがない。このようなおむ 1は、それを着用するときにおむつ1の内側 見ると、脚周り開口12が最内側シート21によ て隠れるということがなく、脚を脚周り開 12へ通すことが容易である。また、着用後 おむつ1は、股下域6がしわの存在によって嵩 張る、ということがないから、着用者の身体 によくフィットする。

 図示例のおむつ1の前後胴周り域7,8は、非 弾性的な第1シート51の内面に弾性的な第2シ ト52と第3シート53とを伸長状態で取り付けて あるから、第2,第3シート52,53が収縮すると、 1,2のおむつ1の前後胴周り域7,8の外側では第 1シート51に多くのギャザーが生じるが、前後 胴周り域7,8の内面を形成している第2,第3シー ト52,53は平滑な状態にある。それゆえ、この むつ1では、前後胴周り域の内面に生じるギ ャザーによって肌を刺激するということがな い。ただし、第2,第3シート52,53によるこのよ な効果を必要としない場合のおむつ1では、 第2,第3シート52,53を第1シート51の外面に伸長 態で取り付けることができる。

 おむつ1において、最内側シート21は、液 透過性であることが好ましく、通気液不透 性であることがより好ましいが、性質の異 るシートを組み合わせた複合シートとする とによって、股下域6においては液透過性で あって前後胴周り域7,8では液不透過性である ように作ることもできる。例えば、最内側シ ート21における第1シート51には熱可塑性合成 維で形成された不織布や熱可塑性合成樹脂 形成されたフィルムを使用することができ 。また、これら不織布どうしを積層したシ トや不織布とフィルムとを積層したシート を使用することができる。第2、第3シート52 ,53には、ウレタン糸等の弾性糸を含む弾性的 に伸長・収縮可能な不織布や天然ゴムや合成 ゴム等で形成された弾性的に伸長・収縮可能 なフィルムを使用することができる。内面側 シート23には透液性の不織布や熱可塑性合成 脂フィルム、不織布とフィルムとを積層し 複合シート等を使用することができる。外 シート24には、不透液性の不織布や熱可塑 合成樹脂フィルム、不織布とフィルムとを 層した複合シート等を使用することができ 。

 図4は、この発明の実施形態の一例を示す 図3と同様な図である。図4の分解おむつ1aで 、最内側シート21がほぼ砂時計側に形成され ていて弾性的にも非弾性的にも伸長すること のない第1シート51と、第1シート51における股 下域6の一部分と前胴周り域7との内面または 面にホットメルト接着剤56を介して取り付 られている弾性的にも非弾性的にも伸長す ことのない第2シート52と、第1シート51にお る股下域6の一部分と後胴周り域8との内面ま たは外面にホットメルト接着剤56を介して取 付けられている第3シート53とで形成されて る。第1シート51と第2シート52とのいずれか 対しては、胴周り開口11の近傍で横方向Bへ びる複数条の第1弾性部材61と、股下域6の近 傍で横方向Bへ延びる複数条の第2弾性部材62 のそれぞれが伸長状態で取り付けられてい 。第1シート51と第3シート53とのいずれかに しては、胴周り開口11の近傍で横方向Bへ延 る複数条の第3弾性部材63と、股下域6の近傍 横方向Bへ延びる複数条の第4弾性部材64との それぞれが伸長状態で取り付けられている。 股下域6における第1シート51の外面には、部 57と前方開口部31との間、および部位57と後 開口部32との間のそれぞれで横方向Bへ延び 股下域弾性部材66,67が伸長状態で取り付けら れている。第1シート51の外面は、横方向中心 線Qに沿う部分が股下域6の幅全体にわたって ットメルト接着剤41を介して内面側シート23 に接合している。

 図4の分解おむつ1aから得られるおむつ1で は、第1~第4弾性部材61~64がおむつ1の前後胴周 り域7,8を弾性的におむつ着用者の胴周りにフ ィットさせることができる。股下域弾性部材 66,67は、おむつ1において不可欠なものではな いが、それが存在するときにはタック36の近 における最内側シート21をおむつ着用者の 周りやその他の部位の肌にフィットさせる とが容易になる。

 この発明に係るおむつ1は、最内側シート 21に前方開口部31と後方開口部32とが形成され ていることが好ましいが、いずれかの開口部 が形成されていない状態でこの発明を実施す ることも可能である。

 図5,6,7は、この発明の実施形態の一例を す図1,2,3と同様な図であるが、図5では、お つ1における最内側シート21と体液吸収部22と が縦方向Cに分離した状態で示されている。 むつ1における最内側シート21は、着用者の 側に当接する前胴周り域7と、背側に当接す 後胴周り域8と、前後胴周り域7,8の間に介在 し着用者の股部に当接する股下域6とを有す 。体液吸収部22は、おむつ1の前胴周り域7か 後胴周り域8にかけて延在し、最内側シート 21の着用者の肌に当接する面とは反対側の面 ある外面に接合される。

 図7に示された分解おむつ1aでは、最内側 ート21の外周縁部が、横方向Bに延びる前縁 74および後縁部75、並びに縦方向に延びる一 対の側縁部76で構成されている。側縁部76の ちで股下域6に位置する側縁部27は、最内側 ート21の中心線Pに向かって凸となるように 曲している。分解おむつ1aは、側縁部76のう で前胴周り域7に位置する側縁部7aと後胴周 域8に位置する側縁部8aとを接合することに りパンツ形状のおむつ1となり、胴周り開口 11と一対の脚周り開口12とが形成される。胴 り開口11の縁部74,75と脚周り開口12の縁部27と は、胴周り弾性部材82と脚周り弾性部材28と それぞれが伸長下に取り付けられるか、最 側シート21が弾性を有することにより、伸縮 性を示す。

 体液吸収部22は、芯材26を内面側シート23と 面側シート24との間に介在させたものであ 。芯材26には、フラッフパルプ等がティッシ ュペーパに包まれたもの等、公知の構成のも のを用いることができる。内面側シート23と 面側シート24とは芯材26の四方に延出する大 きさの面積を有している。芯材26は着用者の 間部を覆うことが可能な面積と形状(例えば 長方形、亜鈴形など)を有する。体液吸収部22 における内面側シート23には透液性シートが 用され、外面側シート24には不透液性シー が使用される。
 図7において、体液吸収部22は縦方向および 方向の寸法が最内側シート21の寸法よりも さいもので、このような体液吸収部22を有す るおむつ1では、最内側シート21がスキンコン タクトシートとして機能する。

 最内側シート21の股下域6には、図7におい て分解おむつ1aの前後方向Aの寸法を二等分し ている横方向中心線Qから後胴周り域8寄りに 間した位置に、大便を通過させるための後 開口部32が形成されている。また横方向中 線Qから前胴周り域7寄りに離間した位置には 、尿を通過させるための前方開口部31が形成 れている。ただし、この発明は、前方開口 31を設けることなく実施することもできる

 体液吸収部22を最内側シート21の外面に接 合するときには、芯材26が最内側シート21の 方開口部31と後方開口部32とを覆うように体 吸収部22を配置する。さらに、体液吸収部22 における周縁部86を、ホットメルト接着剤59 熱融着等の公知の接合手段で、最内側シー 21に接合する。なお、最内側シート21に前方 口部31を設けない場合でも、芯材26が後方開 口部32から最内側シート21の横方向中心線Qを いで延在して、着用者の尿道口に対向する うに体液吸収部22を最内側シート21に取り付 ける。

 おむつ1では、図6の断面図に示すように 体液吸収部22と最内側シート21との間に、前 空間42と後方空間43とがおむつ1の股下域6に 成される。このおむつ1が着用されたときに は、前方開口部31や後方開口部32を通過した 泄物がこれらの空間42,43に進入して着用者の 肌から隔離される。

 さらに、図7における横方向中心線Qに沿 て最内側シート21を折曲し、最内側シート21 うしを向き合わせて部位57と57とをホットメ ルト接着剤HMで接着することによりタック36 形成される。タック36は前方空間42と後方空 43との間にあっておむつ1の横方向Bに延在し (図5参照)、体液吸収部22に向かって垂下した 態にある。このタック36によって、便と尿 混合を防ぐことができる。すなわち、着用 の肌が排泄物で汚れることを防止するシー である最内側シート21が、尿と便の混合を防 ぐ機能を併せ持つことになる。

 図8は、図6におけるVIII-VIII線矢視図であ 。胴周り開口11の上方からおむつ1の内部を たとき、最内側シート21の前方開口部31およ 後方開口部32の下方に、前方空間42と後方空 間43を隔てて体液吸収部22が見える。最内側 ート21は、おむつ1が着用されたときに、着 者の肌に広く当接して肌が排泄物で汚れる とを防止する。

 次に、図9を参照して図5~8に例示のおむつ 1の製造工程の一例を説明する。図9では、最 側シート21を得るための所定の幅Wを有する ートの連続体121が矢印MDで示す機械方向に 続して供給される。連続体121の両縁部174,175 、機械方向MDに平行で、図7における前縁部7 4と後縁部75とになる。機械方向MDに直交する 差方向CDにおいて連続体121の幅Wを2等分する 仮想中心線Mは、おむつ1の横方向中心線Qに一 致する。また、おむつ1の股下域6は仮想中心 Mに沿って形成され、前後胴周り域7,8のそれ ぞれは、股下域6を挟むように交差方向CDの両 側それぞれに形成される。

 図9において、連続体121には、おむつ1の 周り開口12となる透孔112が機械方向MDにおい 一定の間隔で形成されている。また、連続 121の両縁部174,175に沿って複数条の胴周り弾 性部材182が伸長下に接合されている。なお、 ここでいう一定の間隔とは、連続体121を切断 して個別のおむつ1の最内側シート21とすると きの切断間隔と同一の寸法を意味し、おむつ 1の胴周り開口11の寸法、換言すればおむつ1 ウエストサイズを考慮して決定される。

 まず、連続体121には、仮想中心線Mから交 差方向CDに離間した位置に、尿を通過させる 方開口部31と大便を通過させる後方開口部32 とを、機械方向MDにおける中心間隔Dを一定に して連続体121に順次形成する。前方開口部31 後方開口部32とは、仮想中心線Mに直交する 想垂線Fに関しほぼ対称な形状に形成する。 前方開口部31と後方開口部32とのそれぞれは 尿や便を通過させることができるものであ 限りその形状に制限は特に無いが、一例を げれば、前方開口部31と後方開口部32とを円 や楕円形とし、仮想中心線Mに関し対称に形 成することができる。このように、後方開口 部32と前方開口部31を仮想中心線Mに関し対称 形成すれば、走行中の連続体121に加わる張 が交差方向CDにおける仮想中心線Mの両側で ぼ同じになり、連続体121の形状が安定する で好ましい。ただし、図9の工程において、 前方開口部31を設けない連続体121を使用する とも可能である。

 連続体121には、連続体121の流れとは別の れで製造された体液吸収部22を機械方向MDに おける中心間隔Dが一定となるようにして接 する。その体液吸収部22には、図5に例示の のを機械方向MDと交差方向CDとに伸展して使 する。体液吸収部22の両側縁27には、脚周り 弾性部材28が伸長下に接合されている。体液 収部22は隣接する2つの透孔112の中間に配置 る。

 体液吸収部22を連続体121に接合するとき、 材26が連続体121の仮想中心線Mを跨ぎ、仮想 線Vに関し対称で前方開口部31と後方開口部32 を覆うように配置し、体液吸収部22の周縁部8 6において接合する。その周縁部86には、ホッ トメルト接着剤59が予め塗布されている。体 吸収部22は、周縁部86のほかに、芯材26が存 している領域の一部を連続体121に接合する とも許容される。
 周縁部86を連続体121に接合する際には、周 部86の全面を連続体121に接合することが好ま しい。

 次に、連続体121には体液吸収部22を接合 た面と反対側の面に、仮想中心線Mと後方開 部32の間で仮想垂線Vに関しほぼ対称となる うにホットメルト接着剤HMを塗布する。

 また、ホットメルト接着剤HMは、前方開 部31、後方開口部32の縁部31a,32aに達しない範 囲で塗布することが好ましい。このようにホ ットメルト接着剤HMを塗布すれば、連続体121 うちでホットメルト接着剤HMにより相対的 硬くなった部分が着用者の肌を刺激するこ を避けることができる。

 前方開口部31を設けない場合の連続体121 おけるホットメルト接着剤HMの塗布範囲は、 仮想中心線Mからの距離が、後方開口部32の縁 部32aと仮想中心線Mとの間の最小距離より小 い範囲とすることが好ましい。ホットメル 接着剤HMは、仮想中心線Mと後方開口部32の縁 部32aとの間に塗布してもよいし、仮想中心線 Mに関して後方開口部32とは反対の側に塗布し てもよい。

 次に、連続体121のホットメルト接着剤HM 塗布された面を内側にして連続体121を仮想 心線Mに沿って2つ折りにし、連続体121どうし を接着する。この結果、ホットメルト接着剤 HMが塗布された部分によって、図6に示したタ ック36が形成される。ホットメルト接着剤HM 塗布パターンは、通常のおむつの製造に用 られるドット状、スパイラル状のほか、ベ 塗りの面状にしてタック36の剛性を連続体121 の他の部位の剛性よりも高くすることもでき る。

 連続体121どうしをホットメルト接着剤HM 接着する工程の後、連続体121は、機械方向MD において隣り合う体液吸収部22と体液吸収部2 2との中央にあって交差方向CDへ延びており、 機械方向MDにおいて一定の中心間隔Dで並ぶ切 断予定部位Fにおいて切断する。切断すると には、おむつ1の前胴周り域7の側縁7aとなる き部位と後胴周り域8の側縁8aとなるべき部 とを予め接合しておくことによって、パン 形状のおむつ1を得ることができる。予め接 合しておくべき部位は、切断予定部位Fと重 り合うことがある。

 図9では、連続体121に透孔112が予め形成さ れている場合について説明したが、連続体121 に体液吸収部22を接合する工程の後に、透孔1 12を連続体121に形成することもできる。

 図10は、おむつ1の製造工程の他の一例を す図9と同様な図である。図10の工程は図9の 工程と異なり、連続体121において体液吸収部 22と向かい合う面、すなわちおむつ1において 最内側シート21の外面となる面の仮想中心線M 上にホットメルト接着剤41が塗布されている 図9の工程と同様に連続体121の外面に体液吸 収部22を重ねて接合すると、連続体121は、ホ トメルト接着剤41によっても体液吸収部22接 合する。図10のかような工程で得られるおむ 1では、タック36の底部39(図6参照)がホット ルト接着剤41を介して内面側シート23に接合 て、図4と同様な態様のものになる。

 図9,10の工程において、連続体121には液不 透過性シート、より好ましくは通気液不透過 性シートを使用することができるが、おむつ 1の股下域6においては液透過性であって、前 胴周り域7,8では液不透過性となるように性 の異なるシートを組み合わせた複合シート 使用することもできる。また、おむつ1の胴 周り開口11や脚周り開口12のように伸縮性が 求される部位に弾性を有する不織布を使用 、それ以外の部位には伸縮性を示さない不 布を使用するというように、複数の伸縮性 異なるシートを組み合わせて連続体121や内 面シート23,24として使用することもできる。




 
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