Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
PLANNED CULTIVATION SUPPORTING APPARATUS, PLANNED CULTIVATION SUPPORTING METHOD, AND COMPUTER PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/145175
Kind Code:
A1
Abstract:
A planned cultivation supporting apparatus, a planned cultivation supporting method, and a computer program all enabling quick selection of a farm producer capable of cultivating or being cultivating crops the cultivation of which is to be consigned in consideration of various cultivation standards and enabling efficient support of planned cultivation of the crops. The planned cultivation supporting apparatus includes a cultivation standard information database where cultivation standard information representing basic cultivation standards which are minimum required basic ones required to cultivate crops and individual cultivation standards stricter than the basic cultivation standards is recorded, a farm producer information database where farm producer information relating to farm producers capable of cultivating the crops is recorded, a cultivation instruction information input means for inputting cultivation instruction information representing a cultivation instruction of a specific crop, a cultivation standard determining means for determining new cultivation standards by modifying the basic cultivation standards with reference to the individual cultivation standards corresponding to the cultivation instruction information, a farm producer selecting means for selecting one or more farm producers capable of cultivating the crop in conformity with the determined new cultivation standards according to the farm producer information, and a cultivation plan information output means for outputting cultivation plan information representing a cultivation plan to cultivate the crop in conformity with the new cultivation standards.

Inventors:
HISHINUMA EISUKE (JP)
NAKAHARA KATSUYOSHI (JP)
IWASHITA MASATO (JP)
MASUDA MAKOTO (JP)
KUMADA JUNICHI (JP)
TANAKA TOSHIYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/059580
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 26, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
AGRICOMPASS INC (JP)
HISHINUMA EISUKE (JP)
NAKAHARA KATSUYOSHI (JP)
IWASHITA MASATO (JP)
MASUDA MAKOTO (JP)
KUMADA JUNICHI (JP)
TANAKA TOSHIYUKI (JP)
International Classes:
A01G7/00; G06Q30/06; G06Q50/00; G06Q50/02
Foreign References:
JP2006011562A2006-01-12
JP2002189775A2002-07-05
JP2005078238A2005-03-24
Attorney, Agent or Firm:
ISHIKAWA Yasuo et al. (JP)
Yasuo Ishikawa (JP)
Download PDF:
Claims:
 農産物の計画栽培を支援する計画栽培支援装置であって、
 農産物を栽培するために最低限必要な基本となる基本栽培基準と、当該基本栽培基準より厳しい複数の個別栽培基準と、を示す栽培基準情報を登録する栽培基準情報データベースと、
 農産物を栽培可能な複数の生産者に関する生産者情報を登録する生産者情報データベースと、
 特定の農産物の栽培指示を示す栽培指示情報を入力する栽培指示情報入力手段と、
 前記栽培指示情報に応じた前記個別栽培基準により、前記基本栽培基準を修正して新たな栽培基準を決定する栽培基準決定手段と、
 前記決定された新たな栽培基準で前記農産物を栽培可能な1以上の生産者を前記生産者情報に基づいて選定する生産者選定手段と、
 前記新たな栽培基準で前記農産物を栽培させるための栽培計画を示す栽培計画情報を出力する栽培計画情報出力手段と、
 を備えることを特徴とする計画栽培支援装置。
 請求項1に記載の計画栽培支援装置において、
 農産物の栽培経過又は栽培実績を示す栽培履歴情報を入力する栽培履歴情報入力手段と、
 前記入力された栽培履歴情報を、前記各生産者に関する生産者情報に含めて登録する栽培履歴情報登録手段と、
 を更に備えることを特徴とする計画栽培支援装置。
 請求項2に記載の計画栽培支援装置において、
 前記選定された生産者に対応する前記登録された栽培履歴情報に示される栽培経過に基づいて、前記栽培計画に示される条件を満たすか否かを判定する栽培条件判定手段を更に備え、
 前記生産者選定手段は、前記栽培条件判定手段により前記栽培計画に示される条件を満たさないと判定された場合には、前記選定された生産者以外の生産者であって、前記決定された新たな栽培基準で前記農産物を栽培可能な1以上の生産者を新たに選定することを特徴とする計画栽培支援装置。
 請求項1に記載の計画栽培支援装置において、
 前記栽培指示情報入力手段は、ネットワークを介して特定の農産物の栽培依頼者の端末装置から送信された当該農産物の栽培指示を示す栽培指示情報を受信し、
 前記栽培計画情報出力手段は、前記新たな栽培基準で前記農産物を栽培させるための栽培計画を示す栽培計画情報を、ネットワークを介して、前記選定された生産者が使用する端末装置に対して送信することを特徴とする計画栽培支援装置。
 請求項4に記載の計画栽培支援装置において、
 ネットワークを介して各前記生産者が使用する端末装置から送信された農産物の栽培経過又は栽培実績を示す栽培履歴情報を受信する栽培履歴情報受信手段と、
 前記受信された栽培履歴情報を、前記各生産者に関する生産者情報に含めて登録する栽培履歴情報登録手段と、
 を更に備えることを特徴とする計画栽培支援装置。
 請求項5に記載の計画栽培支援装置において、
 ネットワークを介して前記栽培依頼者の端末装置又は前記生産者が所属する生産者団体の端末装置から送信された栽培履歴情報の閲覧指示を示す閲覧指示情報を受信する閲覧指示情報受信手段と、
 前記閲覧指示に対応する前記登録された栽培履歴情報を含む生産者情報を前記ネットワークを介して前記栽培依頼者の端末装置又は前記生産者が所属する生産者団体の端末装置に対して送信する栽培履歴情報送信手段と、
 を備えることを特徴とする計画栽培支援装置。
 請求項6に記載の計画栽培支援装置において、
 前記生産者情報を受信した前記端末装置上に表示された当該生産者情報の閲覧者により指定された生産者を示す生産者指定情報を受信する生産者指定情報受信手段を更に備え、
 前記生産者選定手段は、前記受信された生産者指定情報に基づいて、前記農産物を栽培可能な1以上の生産者を選定することを特徴とする計画栽培支援装置。
 請求項5乃至7の何れか一項に記載の計画栽培支援装置において、
 前記選定された生産者に対応する前記登録された栽培履歴情報に示される栽培経過に基づいて、前記栽培計画に示される条件を満たすか否かを判定する栽培条件判定手段を更に備え、
 前記生産者選定手段は、前記栽培条件判定手段により前記栽培計画に示される条件を満たさないと判定された場合には、前記選定された生産者以外の生産者であって、前記決定された新たな栽培基準で前記農産物を栽培可能な1以上の生産者を新たに選定し、
 前記栽培計画情報送信手段は、前記栽培計画を示す栽培計画情報を、ネットワークを介して前記新たに選定された生産者が使用する端末装置に対して送信することを特徴とする計画栽培支援装置。
 請求項1乃至8の何れか一項に記載の計画栽培支援装置において、
 前記栽培計画には、少なくとも、前記農産物の出荷時期及び出荷量、並びに当該農産物を栽培するための前記新たな栽培基準が示されていることを特徴とする計画栽培支援装置。
 請求項1乃至9の何れか一項に記載の計画栽培支援装置において、
 前記個別栽培基準には、前記農産物の産地に特有の栽培基準、前記農産物の栽培依頼者に特有の栽培基準、及び前記生産者が所属する生産者団体に特有の栽培基準のうちの少なくとも何れか一方の栽培基準が含まれることを特徴とする計画栽培支援装置。
 請求項1乃至10の何れか一項に記載の計画栽培支援装置において、
 前記栽培基準には、前記農産物を栽培するための圃場に供給すべき農薬及び肥料の少なくとも何れか一方の供給物質の使用を制限するための基準が含まれることを特徴とする計画栽培支援装置。
 コンピュータを、請求項1乃至11の何れか一項に記載の計画栽培支援装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
 計画栽培支援装置を用いて農産物の栽培を行う生産者の選定を支援する計画栽培支援方法であって、
 前記計画栽培支援装置が、
 農産物を栽培するために最低限必要な基本となる基本栽培基準と、当該基本栽培基準より厳しい複数の個別栽培基準と、を示す栽培基準情報を栽培基準情報データベースに登録する工程と、
 農産物を栽培可能な複数の生産者に関する生産者情報を生産者情報データベースを登録する工程と、
 特定の農産物の栽培指示を示す栽培指示情報を入力する工程と、
 前記栽培指示情報に応じた前記個別栽培基準により、前記基本栽培基準を修正して新たな栽培基準を決定する工程と、
 前記決定された新たな栽培基準で前記農産物を栽培可能な1以上の生産者を前記生産者情報に基づいて選定する工程と、
 前記新たな栽培基準で前記農産物を栽培させるための栽培計画を示す栽培計画情報を出力する工程と、
 を備えることを特徴とする計画栽培支援方法。
Description:
計画栽培支援装置、計画栽培支 方法、及びコンピュータプログラム

 農産物の計画栽培を支援する計画栽培支 装置及び方法等の技術分野に関する。

 従来から、農作物の栽培管理を支援する とが可能なコンピュータシステムが種々提 されている。一例として、特許文献1には、 各農作物(農産物)生産者の各農地において生 される農作物の種類、品種、作付け面積、 去の収穫実績及び各農地における輪作形態 の生産情報を記録した生産情報データベー と、食品製造業者等の各需要者が必要とす 農作物の種類、品種、使用時期及び使用量 を記録した需要情報データベースを備え、 低生産量算出手段により前記生産情報に基 いてそれぞれの時期の各農地における各農 物の最低生産量の予測値を算出し、該予測 に基づいて、供給配分決定手段により需要 への農作物の供給配分を農作物の種類、品 、供給可能時期毎に決定する農業支援シス ムが開示されている。

特開2005-151851号公報

 ところで、一般に、農産物の栽培依頼者 ある例えば小売業者(例えば、大手スーパー )や外食、加工業者、卸売業者等は、契約し いる生産者団体に対して、必要とする農産 の出荷時期及び出荷量等を指定して栽培依 を行うことで、当該生産者団体から当該農 物を入手するようにしている。かかる生産 団体には、多くの生産者が所属しており、 記栽培依頼を受けた場合、当該団体に所属 る生産者の中から当該栽培依頼に係る農産 を栽培可能な生産者を選んでその生産者に 該農作物を栽培させるようにしている。

 しかしながら、農産物を栽培するために 、国(農林水産省)により定められた栽培基 (例えば、登録農薬や登録肥料とそれらの使 基準値)、産地(例えば、都道府県)毎に定め れた栽培基準、栽培依頼者毎に定められた 培基準など様々な栽培基準が存在するため 生産者団体は、これらの様々な栽培基準を 慮した上で上記栽培依頼に係る農産物を栽 可能な生産者を選定することは容易なこと はなかった。加えて、生産者団体は、各生 者の過去の農産物の栽培実績をも考慮した で上記栽培依頼に係る農産物を栽培可能な 産者を選定することは容易ではない。

 また、農産物の栽培は天候や外敵に影響 れるため、栽培依頼者により指定された出 時期に指定された出荷量の農産物を確保で ない場合や、上記栽培基準を満たさない場 が生じる可能性が有り、かかる場合におい 、上記栽培依頼に係る農産物の不足分を他 生産者から迅速に補うことは困難であった

 そこで、本発明は、以上の点に鑑みてな れたものであり、様々な栽培基準を考慮し 上で栽培依頼に係る農産物を栽培可能ある は栽培中の生産者を迅速に選定することを 能とし、農産物の計画栽培を効率良く支援 ることが可能な計画栽培支援装置、計画栽 支援方法、及びコンピュータプログラムを 供することを課題とする。

 上記課題を解決するために、請求項1に記 載の発明は、農産物の計画栽培を支援する計 画栽培支援装置であって、農産物を栽培する ために最低限必要な基本となる基本栽培基準 と、当該基本栽培基準より厳しい複数の個別 栽培基準と、を示す栽培基準情報を登録する 栽培基準情報データベースと、農産物を栽培 可能な複数の生産者に関する生産者情報を登 録する生産者情報データベースと、特定の農 産物の栽培指示を示す栽培指示情報を入力す る栽培指示情報入力手段と、前記栽培指示情 報に応じた前記個別栽培基準により、前記基 本栽培基準を修正して新たな栽培基準を決定 する栽培基準決定手段と、前記決定された新 たな栽培基準で前記農産物を栽培可能な1以 の生産者を前記生産者情報に基づいて選定 る生産者選定手段と、前記新たな栽培基準 前記農産物を栽培させるための栽培計画を す栽培計画情報を出力する栽培計画情報出 手段と、を備えることを特徴とする。

 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載 計画栽培支援装置において、農産物の栽培 過又は栽培実績を示す栽培履歴情報を入力 る栽培履歴情報入力手段と、前記入力され 栽培履歴情報を、前記各生産者に関する生 者情報に含めて登録する栽培履歴情報登録 段と、を更に備えることを特徴とする。

 請求項3に記載の発明は、請求項2に記載 計画栽培支援装置において、前記選定され 生産者に対応する前記登録された栽培履歴 報に示される栽培経過に基づいて、前記栽 計画に示される条件を満たすか否かを判定 る栽培条件判定手段を更に備え、前記生産 選定手段は、前記栽培条件判定手段により 記栽培計画に示される条件を満たさないと 定された場合には、前記選定された生産者 外の生産者であって、前記決定された新た 栽培基準で前記農産物を栽培可能な1以上の 産者を新たに選定することを特徴とする。

 請求項4に記載の発明は、請求項1に記載 計画栽培支援装置において、前記栽培指示 報入力手段は、ネットワークを介して特定 農産物の栽培依頼者の端末装置から送信さ た当該農産物の栽培指示を示す栽培指示情 を受信し、前記栽培計画情報出力手段は、 記新たな栽培基準で前記農産物を栽培させ ための栽培計画を示す栽培計画情報を、ネ トワークを介して、前記選定された生産者 使用する端末装置に対して送信することを 徴とする。

 請求項5に記載の発明は、請求項4に記載 計画栽培支援装置において、ネットワーク 介して各前記生産者が使用する端末装置か 送信された農産物の栽培経過又は栽培実績 示す栽培履歴情報を受信する栽培履歴情報 信手段と、前記受信された栽培履歴情報を 前記各生産者に関する生産者情報に含めて 録する栽培履歴情報登録手段と、を更に備 ることを特徴とする。

 請求項6に記載の発明は、請求項5に記載 計画栽培支援装置において、ネットワーク 介して前記栽培依頼者の端末装置又は前記 産者が所属する生産者団体の端末装置から 信された栽培履歴情報の閲覧指示を示す閲 指示情報を受信する閲覧指示情報受信手段 、前記閲覧指示に対応する前記登録された 培履歴情報を含む生産者情報を前記ネット ークを介して前記栽培依頼者の端末装置又 前記生産者が所属する生産者団体の端末装 に対して送信する栽培履歴情報送信手段と を備えることを特徴とする。

 請求項7に記載の発明は、請求項6に記載 計画栽培支援装置において、前記生産者情 を受信した前記端末装置上に表示された当 生産者情報の閲覧者により指定された生産 を示す生産者指定情報を受信する生産者指 情報受信手段を更に備え、前記生産者選定 段は、前記受信された生産者指定情報に基 いて、前記農産物を栽培可能な1以上の生産 を選定することを特徴とする。

 請求項8に記載の発明は、請求項5乃至7の れか一項に記載の計画栽培支援装置におい 、前記選定された生産者に対応する前記登 された栽培履歴情報に示される栽培経過に づいて、前記栽培計画に示される条件を満 すか否かを判定する栽培条件判定手段を更 備え、前記生産者選定手段は、前記栽培条 判定手段により前記栽培計画に示される条 を満たさないと判定された場合には、前記 定された生産者以外の生産者であって、前 決定された新たな栽培基準で前記農産物を 培可能な1以上の生産者を新たに選定し、前 記栽培計画情報送信手段は、前記栽培計画を 示す栽培計画情報を、ネットワークを介して 前記新たに選定された生産者が使用する端末 装置に対して送信することを特徴とする。

 請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8の れか一項に記載の計画栽培支援装置におい 、前記栽培計画には、少なくとも、前記農 物の出荷時期及び出荷量、並びに当該農産 を栽培するための前記新たな栽培基準が示 れていることを特徴とする。

 請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9の 何れか一項に記載の計画栽培支援装置におい て、前記個別栽培基準には、前記農産物の産 地に特有の栽培基準、前記農産物の栽培依頼 者に特有の栽培基準、及び前記生産者が所属 する生産者団体に特有の栽培基準のうちの少 なくとも何れか一方の栽培基準が含まれるこ とを特徴とする。

 請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10 何れか一項に記載の計画栽培支援装置にお て、前記栽培基準には、前記農産物を栽培 るための圃場に供給すべき農薬及び肥料の なくとも何れか一方の供給物質の使用を制 するための基準が含まれることを特徴とす 。

 請求項12に記載のコンピュータプログラ の発明は、コンピュータを、請求項1乃至11 何れか一項に記載の計画栽培支援装置とし 機能させることを特徴とする。

 請求項13に記載の発明は、計画栽培支援 置を用いて農産物の栽培を行う生産者の選 を支援する計画栽培支援方法であって、前 計画栽培支援装置が、農産物を栽培するた に最低限必要な基本となる基本栽培基準と 当該基本栽培基準より厳しい複数の個別栽 基準と、を示す栽培基準情報を栽培基準情 データベースに登録する工程と、農産物を 培可能な複数の生産者に関する生産者情報 生産者情報データベースを登録する工程と 特定の農産物の栽培指示を示す栽培指示情 を入力する工程と、前記栽培指示情報に応 た前記個別栽培基準により、前記基本栽培 準を修正して新たな栽培基準を決定する工 と、前記決定された新たな栽培基準で前記 産物を栽培可能な1以上の生産者を前記生産 情報に基づいて選定する工程と、前記新た 栽培基準で前記農産物を栽培させるための 培計画を示す栽培計画情報を出力する工程 、を備えることを特徴とする。

 特定の農産物の栽培指示を示す栽培指示 報に応じた個別栽培基準により、基本栽培 準を修正して新たな栽培基準を決定し、決 された新たな栽培基準で前記農産物を栽培 能な1以上の生産者を前記生産者情報に基づ いて選定し、新たな栽培基準で農産物を栽培 させるための栽培計画を示す栽培計画情報を 出力するように構成したので、様々な栽培基 準を考慮した上で栽培依頼に係る農産物を栽 培可能な生産者を迅速に選定することができ 、農産物の計画栽培を効率良く支援すること ができる。

本実施形態に係る計画栽培支援システ Sに概要構成例を示す図である。 サーバSVの概要構成例を示す図である 新たな栽培基準が決定される様子を示 概念図である。 新たな栽培基準が決定される具体例を す図である。 携帯型端末4aの概要構成例を示す図で る。 圃場ステージにおける、ある作業につ ての記録を行うための画面の遷移例を示す である。 本実施形態に係る計画栽培支援システ Sの動作例を示すシーケンス図である。

 以下、図面を参照して本発明の実施形態 ついて詳細に説明する。なお、以下に説明 る実施の形態は、農産物(例えば、みず菜、 トマト、きゅうり等の農作物)の計画栽培を 援する計画栽培支援システムに対して本発 を適用した場合の実施形態である。

 [1. 計画栽培支援システムの概要構成]
 先ず、本実施形態に係る計画栽培支援シス ムの概要構成について説明する。

 図1は、本実施形態に係る計画栽培支援シ ステムSに概要構成例を示す図である。

 図1に示すように、計画栽培支援システム Sは、農産物の計画栽培を支援するサーバSV( 画栽培支援装置の一例)と、農産物の栽培依 者(出荷先)により使用されるパーソナルコ ピュータ(以下、PC(端末装置の一例)という)1 、生産者団体により使用されるPC2と、農産 を栽培する生産者a~eにより使用されるPC3a~3e 及び携帯型端末4a~4eと、を備えている。PC1、P C2、及びPC3a~3eは、Webブラウザ機能により、イ ンターネット等から構築されるネットワーク NWを介してサーバSVに接続し、サーバSVとの間 でデータの送受信を行うことが可能になって いる。また、各携帯型端末4a~4eは、専用ケー ル(例えば、USBケーブル)を介して各PC3a~3eに 続しデータの送受信を行うことが可能にな ている。

 ここで、農産物の栽培依頼者は、例えば 小売、外食、加工業者等であり農産物の出 先に当たる業者である。また、生産者団体 、複数の生産者を統括する農業協同組合等 団体であり、一般に、契約している栽培依 者との間で生産者に代わって農産物の取引 係る商談を行う。図1の例では、生産者団体 には、生産者a~cが所属しているが、生産者d びeのように、生産者団体に所属していない 産者も存在する。なお、図1の例では、PC1及 びPC2は、夫々1台ずつ示しているが、実際に 栽培依頼者毎、生産者団体毎に複数存在す 。

 このような構成において、サーバSVは、 産物の栽培依頼者と生産者団体(又は生産者) との間の取引を仲介し、農産物の計画栽培を 効率良く支援することができるようになって いる。

 [1-1. サーバの構成及び機能等]
 次に、サーバSVの構成及び機能等について 明する。

 図2は、サーバSVの概要構成例を示す図で る。図2に示すように、サーバSVは、ネット ークNWを介してPC1、2、及び3a~3eとの間で通 を行うための通信部11、オペレーティングシ ステム(O/S),各種プログラム及びデータ等を記 憶する記憶部(例えば、ハードディスク)12、CP U,ROM,及びRAM等から構成された制御部13等を備 て構成されており、これらの構成要素は、 ステムバス14を介して相互に接続されてい 。

 記憶部12には、栽培依頼者に関する基本 報を栽培依頼者毎に区別して登録する栽培 頼者基本情報データベース(DB)121、生産者団 に関する基本情報を生産者団体毎に区別し 登録する生産者団体基本情報データベース1 22、農産物を栽培可能な生産者に関する基本 報を生産者毎に区別して登録する生産者基 情報データベース123、農産物を栽培するた の圃場に供給される供給物質に関する基本 報を供給物質毎に区別して登録する供給物 基本情報データベース124、農産物を栽培す ための栽培基準を示す栽培基準情報を登録 る栽培基準情報データベース125、農産物の 培計画を示す栽培計画情報を栽培依頼者毎 び生産者毎に区別して登録する栽培計画情 データベース126、及び農産物の栽培経過や 培実績を示す栽培履歴情報を生産者毎に区 して登録する栽培履歴情報データベース127 が構築されている。

 ここで、上記栽培依頼者に関する基本情 には、栽培依頼者のID(識別情報)、パスワー ド、名称、住所、電話番号、及び電子メール アドレス、並びに、契約している生産者団体 のID等が含まれる。

 また、上記生産者団体に関する基本情報 は、生産者団体のID、パスワード、名称、 所、電話番号、及び電子メールアドレス、 びに契約している栽培依頼者のID等が含まれ る。

 また、上記生産者に関する基本情報には 生産者のID、パスワード、名称、住所、電 番号、電子メールアドレス、生産者が所属 る生産者団体のID及び名称、及び生産者が所 有する圃場に関する圃場情報等が含まれる。 この圃場情報には、圃場のID、名称、住所、 番、面積、分類、及び当該圃場で栽培され 農産物のID及び名称等が含まれる。

 また、上記供給物質に関する基本情報に 、農薬や肥料のID、名称、用途、種類、仕 (例えば、毒性のレベル等)、使用制限量、使 用制限回数、使用制限時期、含有成分の名称 、適用される農産物の名称、及び適用される 害敵(例えば、害虫)の名称等が含まれる。

 また、上記栽培基準情報に示される栽培 準は、例えば、農産物を栽培するための圃 に供給すべき供給物質の使用を制限するた の基準(農産物毎に定められる)であり、か る情報には、例えば、登録農薬や登録肥料 それらの使用基準値(使用量、希釈倍率、使 回数、仕様等)が含まれる。そして、当該栽 培基準は、農産物を栽培するために最低限必 要な基本となる基本栽培基準と、当該基本栽 培基準より厳しい複数の個別栽培基準と、に 分けられる。基本栽培基準としては、例えば 、国(農林水産省)により定められた国栽培基 が該当する。一方、個別栽培基準としては 産地(例えば、都道府県や市長村)毎に定め れた産地栽培基準(例えば、千葉県や茨城県 特有の栽培基準)、生産者団体毎に定められ た生産者団体栽培基準(生産者団体に特有の 培基準)、栽培依頼者毎に定められた依頼者 培基準(栽培依頼者に特有の栽培基準)等が 当する。これらの栽培基準は、例えば、変 、追加がある度に更新される。

 また、上記栽培計画情報には、例えば、 培対象となる農産物のID及び名称、出荷先 なる栽培依頼者のID及び名称、生産者及びそ の圃場のID及び名称、栽培基準、出荷予定時 、出荷予定量、栽培開始予定日、各作業(例 えば、施肥、防虫、防菌、防除、収穫、及び 出荷等)予定日、及び栽培終了予定日等が含 れる。

 また、上記栽培履歴情報には、例えば、 培対象となる農産物のID及び名称、生産者 びその圃場のID及び名称、出荷先となる栽培 依頼者のID及び名称、各作業実施日及び作業 容(例えば、防除に使用された農薬の名称、 使用量、及び希釈倍率等)、出荷実績量等が まれる。

 そして、制御部13は、記憶部12に記憶され たプログラムを読み出し実行することにより 、例えばWebサーバとしての機能し、ID及びパ ワードの認証によるログイン後にPC1等から リクエスト(例えばHyperText Transfer Protocolに づくリクエスト)に応じて、所定のページ( えばHTML(HyperText Markup Language)データ等から る)をネットワークNWを介してPC1等に送信し り、PC1等から送信されたデータを記憶部12に 記憶するための制御を行うと共に、本発明に おける栽培指示情報入力手段(栽培指示情報 信手段)、栽培基準決定手段、生産者選定手 、栽培計画情報送信手段(栽培計画情報出力 手段)、栽培履歴情報入力手段(栽培履歴情報 信手段)、栽培履歴情報登録手段、閲覧指示 情報受信手段、栽培履歴情報送信手段、生産 者指定情報受信手段、及び栽培条件判定手段 等として機能するようになっている。

 より具体的には、PC1を使用する栽培依頼 のログイン後、制御部13は、当該PC1からネ トワークNWを介して送信された当該農産物の 栽培指示を示す栽培指示情報を受信、入力す ると、当該栽培指示情報に応じた個別栽培基 準により、基本栽培基準を修正して新たな栽 培基準を決定(作成)する。例えば、栽培指示 報には、栽培指示に係る農産物、栽培指示 の生産者団体(生産者団体を介することなく 、生産者であっても良い)、栽培を希望する 地、希望出荷時期、希望出荷量(何t)、栽培 法(例えば、当該栽培依頼者の栽培基準等を む)等を示す情報が含まれており、これによ り、上記「栽培指示情報に応じた個別栽培基 準」が特定される。

 なお、上記栽培指示情報をPC1からネット ークNWを介して受信、入力する方法以外に 、例えば、サーバSVの運営者側が、当該栽培 指示情報を記載したシートを栽培依頼者から ファックスや郵送で受け取り(又は直接受け り)、当該情報をオペレータが入力装置を用 て(例えばキーボード入力)サーバSVに入力す るようにしても良い。あるいは、サーバSVの 営者側が、当該栽培指示情報が記録(栽培依 頼者の例えばPCで記録)された記録媒体(光デ スクや半導体メモリ等のPCに着脱可能な記録 媒体)を栽培依頼者から郵送又は直接受け取 、当該記録媒体をオペレータが読み取り装 に装着することによりサーバSVに入力するよ うにしても良い。

 図3は、新たな栽培基準が決定される様子 を示す概念図であり、図4は、新たな栽培基 が決定される具体例を示す図である。図3の では、新たな栽培基準は、国栽培基準が、 地栽培基準、生産者団体栽培基準、及び依 者栽培基準により絞り込まれるかたちで修 されて決定されている。

 一方、図4の例では、ある農産物について の国栽培基準T1が産地栽培基準T4により絞り まれてT2となり、さらに依頼者栽培基準T5に り絞り込まれて新たな栽培基準T3が決定さ ている(複数の栽培基準の最大公約数に設定 れるイメージ)。より具体的には、国栽培基 準T1には、使用可能な農薬として、AAAA、BBBB CCCC、及びDDDDの4つが登録されているが、産 栽培基準T4には、このうち、DDDDは登録され いないので、国栽培基準T1を産地栽培基準T4 絞り込むと、栽培基準T2に示すように、使 可能な農薬として、AAAA、BBBB、及びCCCCの3つ 絞り込まれる。また、産地栽培基準T4にお るCCCCの希釈倍率、使用量、及び使用回数は 国栽培基準T1におけるCCCCの希釈倍率、使用 、及び使用回数よりも厳しいので、厳しい の産地栽培基準T4に合わせられる(絞り込ま る)。こうして絞り込まれた栽培基準T2には 使用可能な農薬として、AAAA、BBBB、及びCCCC 3つが登録されているが、依頼者栽培基準T5 は、このうち、AAAAは登録されていないので 、栽培基準T2を依頼者栽培基準T5で絞り込む 、新たな栽培基準T3に示すように、使用可能 な農薬として、BBBB及びCCCCの2つに絞り込まれ る。また、依頼者栽培基準T5におけるBBBBの希 釈倍率及び使用量は、栽培基準T2におけるBBBB の希釈倍率及び使用量よりも厳しいので、厳 しい方の依頼者栽培基準T5に合わせられる(絞 り込まれる)。

 なお、産地栽培基準は、後述するように 産者の圃場が選定された時に特定される場 もあり、かかる場合、上記絞り込みは、生 者の圃場が選定された後に行われる。

 そして、制御部13は、決定した新たな栽 基準で上記農産物を栽培可能な1以上の生産 及びその圃場を生産者情報(例えば、生産者 に関する基本情報及び栽培履歴情報)に基づ て選定するようになっている。

 例えば、制御部13は、上記栽培指示情報 示される栽培指示先の生産者団体に属する 産者のうち、上記新たな栽培基準で上記農 物を栽培した実績のある生産者(あるいは上 農産物を現在栽培中の生産者)を栽培履歴情 報に基づき選定し、さらに、当該選定した生 産者が所有する圃場のうちから、上記栽培指 示情報に示される希望出荷量の農産物を栽培 するのに必要な圃場を選定(例えば、必要な 場の面積に基づき選定)する。これにより、 えば、希望出荷量が10tであるとすると、生 者aの圃場a1及び圃場a2で3tずつ栽培、生産者 bの圃場b1で4t栽培というように決定される。

 また、上記生産者及び圃場の選定は、生 者団体による指定に基づいて行われるよう 構成しても良い。例えば、PC2を使用する生 者団体のログイン後、制御部13は、当該PC2 らネットワークNWを介して送信された栽培履 歴情報の閲覧指示を示す閲覧指示情報を受信 すると、当該閲覧指示に対応する生産者(例 ば、当該生産者団体に所属する生産者)を検 し、当該検索された生産者に関する基本情 及び栽培履歴情報を含む生産者情報を、ネ トワークNWを介して当該PC2に対して送信す 。こうして送信された生産者情報は、例え 一覧形式でPC2のディスプレイ上に表示され 当該生産者情報の閲覧者により所望の生産 及び圃場が指定されると、指定された生産 及び圃場を示す生産者指定情報がサーバSVに 送信される。なお、当該閲覧者は、例えば、 栽培履歴情報もとに、栽培依頼に係る農産物 の栽培実績のある(つまり、過去に栽培して 荷実績のある)生産者ばかりでなく、現在当 農産物を栽培中の生産者も指定することが きる。例えば、商談の成立が遅れた場合や 天候や外敵被害後の補充の場合は、現時点 栽培履歴情報をもとに「栽培中の」生産者 選定することが想定される。

 そして、制御部13は、当該PC2から送信さ た生産者指定情報を受信すると、当該生産 指定情報に示される生産者及びその圃場を 定する。

 また、上記生産者及び圃場の選定は、栽 依頼者による指定に基づいて行われるよう 構成しても良い。例えば、制御部13は、PC1 らの栽培指示情報の受信後に当該PC1からネ トワークNWを介して送信された栽培履歴情報 の閲覧指示を示す閲覧指示情報を受信すると 、当該閲覧指示に対応する生産者を検索(例 ば、検索条件(例えば、農産物、産地、出荷 績量等)にしたがって検索)し、当該検索さ た生産者に関する基本情報及び栽培履歴情 の一部を含む生産者情報を、ネットワークNW を介して当該PC1に対して送信する。こうして 送信された生産者情報は、例えば一覧形式で PC1のディスプレイ上に表示され、当該生産者 情報の閲覧者により所望の生産者及び圃場が 指定されると、指定された生産者及び圃場を 示す生産者指定情報がサーバSVに送信される そして、制御部13は、当該PC1から送信され 生産者指定情報を受信すると、当該生産者 定情報に示される生産者及びその圃場を選 する。

 以上のようにして生産者及びその圃場を 定すると、制御部13は、上記新たな栽培基 で農産物を栽培させるための栽培計画を示 栽培計画情報を栽培計画情報データベース12 6に登録する。かかる栽培計画情報には、上 選定された生産者及び圃場のID及び名称、栽 培対象となる農産物のID及び名称、出荷先と る栽培依頼者のID及び名称、上記決定され 新たな栽培基準、出荷予定時期、出荷予定 、栽培開始予定日、各作業予定日、及び栽 終了予定日等が含まれる。なお、各作業予 日は、PC2を通じて生産者団体による入力に づいて行われるように構成しても良い。

 そして、制御部13は、例えば、当該栽培 画情報が登録されたことが記述された電子 ールを上記選定された例えば生産者a及びbの 電子メールアドレス宛に送信する。当該電子 メールを見た例えば生産者aはPC3aを通じてロ インすることにより、上記栽培計画情報デ タベース126に登録された栽培計画情報をサ バSVからPC3aにダウンロードすることができ 。

 このように例えばPC3aにダウンロードされ た栽培計画情報は、専用ケーブルを介して携 帯型端末4aに転送され、携帯型端末4aにおい 、栽培基準、出荷予定時期、出荷予定量、 培開始予定日、各作業予定日、及び栽培終 予定日等を含む栽培計画が設定される。

 なお、上記栽培計画情報をネットワークN Wを介してPC3aにダウンローする方法以外にも 例えば、サーバSVの運営者側や、生産者団 が、当該栽培計画情報を記載した栽培計画 をプリントアウト(出力)して生産者に配布よ うにしても良い。あるいは、或いはサーバSV 運営者側や、生産者団体が、当該栽培計画 報を記録媒体(光ディスクや半導体メモリ等 のPCに着脱可能な記録媒体)に記録(出力)して 産者に配布ようにしても良い。

 こうして、例えば、携帯型端末4aを使用 る生産者aは、携帯型端末4aを用いて、栽培 録を行うことができる。かかる栽培記録で 、各作業実施日及び作業内容等の情報が記 される。携帯型端末4aに記録された各作業実 施日及び作業内容等の情報は、農産物の栽培 経過を示す栽培履歴情報(後述する記帳情報 ァイルに格納)として、例えば生産者aからの 転送指示により携帯型端末4aから専用ケーブ を介してPC3aに転送され、更にPC3aからサー SVにアップロードされ、栽培履歴情報データ ベース127に登録される。

 なお、上記栽培履歴情報の収集にあたっ 、携帯型端末4aを用いず、各生産者又は生 者団体がPCから入力(例えばキーボード入力) サーバSVにアップロードしても良い。ある は、或いはサーバSVの運営者側が、当該栽培 履歴情報を記載したシートを各生産者又は生 産者団体からファックスや郵送で受け取り( は直接受け取り)、当該情報をオペレータが 力装置を用いて(例えばキーボード入力)サ バSVに入力するようにしても良い。あるいは 、サーバSVの運営者側が、当該栽培指示情報 記録された記録媒体(光ディスクや半導体メ モリ等のPCに着脱可能な記録媒体)を各生産者 又は生産者団体から郵送又は直接受け取り、 当該記録媒体をオペレータが読み取り装置に 装着することによりサーバSVに入力するよう しても良い。

 このように登録された栽培履歴情報は、 れを送信した生産者が所属する生産者団体 、栽培履歴情報に係る農産物の栽培指示を た栽培依頼者により閲覧可能となる。

 また、制御部13は、上記登録された栽培 歴情報に示される栽培経過に基づいて、当 栽培計画に示される条件を満たすか否かを 定し、栽培計画に示される条件を満たさな と判定した場合には、当該栽培計画に示さ る条件を満たさないと判定された生産者以 の生産者であって、決定された新たな栽培 準で農産物を栽培可能な例えば生産者cを新 に選定し、上記と同様、栽培計画を示す栽 計画情報を栽培計画情報データベース126に 録する。これにより、当該栽培計画情報は 上記と同様、サーバSVからPC3cを通じて携帯 端末4cに転送されることになる。

 ここで、上記栽培計画に示される条件を たさない例として、例えば、実際の作業実 日が栽培計画情報に示される作業予定日か 所定期間遅れている場合や、栽培計画情報 示される栽培基準を満たさない場合(例えば 、害虫の異常発生によって、農薬の使用制限 量や使用制限回数を上回った場合)、さらに 、登録農薬情報の改正等により栽培計画情 に示される栽培基準がより厳しく変更され 場合等が挙げられる。

 [1-2. 携帯型端末の構成及び機能等]
 次に、携帯型端末4a~4eの構成及び機能等に いて説明する。なお、携帯型端末4a~4eの構成 及び機能は同様であるので、ここでは、代表 として携帯型端末4aについて説明する。

 図5は、携帯型端末4aの概要構成例を示す である。

 図5に示すように、携帯型端末4aは、使用 からの操作指示を受け付ける各種操作ボタ を備える操作部101、各種情報を表示するデ スプレイを備える表示部102、各種情報を音 出力するスピーカを備える音声処理部103、 の携帯型端末との間で無線通信を行うため 無線通信部104、PC3aに接続するためのPC接続 105、バーコードを読み取るバーコードリー 106、オペレーティングシステム(O/S),各種プ グラム及びデータ等を記憶する記憶部(例え ば、ハードディスク或いはメモリカード)107 CPU,ROM,及びRAM等から構成された制御部108、及 び携帯型端末4aの各部に電源を供給する電源 (例えば、充電電池)109等を備えて構成され おり、これらの構成要素は、システムバス11 0を介して相互に接続されている。このよう 構成の携帯型端末4aは、使用時には使用者に より持ち運ばれる一方、非使用時には図示し ない専用のクレードル(Cradle)にセットされる とにより電源部109に充電されるようになっ いる。

 記憶部107には、農薬の基礎情報(農薬に関 する情報)が格納される農薬情報ファイル、 料の基礎情報(肥料に関する情報)が格納され る肥料情報ファイル、使用者の基礎情報(使 者に関する情報)が格納される使用者情報フ イル、圃場の基礎情報及び栽培計画情報(圃 場に関する情報)が格納される圃場情報ファ ル、作業についての記帳情報が格納される 帳情報ファイル、及び圃場の土壌情報が格 される土壌情報ファイル等が記憶されてい 。これらのファイルは、例えばシステム管 者により作成され、例えば生産者aによる携 型端末4aの入手時(例えば、購入時又は貸与 )に記憶部107に事前記憶されるか、或いは、 サーバSVからPC3a経由で携帯型端末4aに提供さ 記憶部107に記憶されることになる。

 また、記憶部107には、サーバSVからPC3a経 で受信された栽培計画情報が例えば管理テ ブルに設定される。

 そして、生産者aは、上記栽培計画情報に 示される栽培計画にしたがって栽培指示され た農産物の栽培を行う際に、携帯型端末4aを いて栽培記録を行うことになる。この栽培 録は、生産者aによる操作部101らの操作指示 にしたがって表示部102におけるディスプレイ 上に所定の画面が表示されて行われる。

 図6は、圃場ステージにおける、ある作業 についての記録を行うための画面の遷移例を 示す図である。

 図6の例では、画面71における圃場リスト 71aに、圃場及び農産物の名称のリストが表 されており、当該リストにおける各圃場及 農産物の名称は、生産者aによる操作部101の 操作により上下移動するカーソル71bにより選 択可能になっている。

 また、図6に示す画面71には、参照ボタン7 1dが設けられており、生産者aが操作部101を操 作して参照ボタン71dを指定すると、カーソル 71bにより名称が選択されている圃場について 既に登録された情報を閲覧するための圃場カ レンダの画面(図示せず)が表示されることに る。

 更に、図6に示す画面71には、選択ボタン7 1eが設けられており、生産者aが操作部101を操 作して選択ボタン71eを指定すると、制御部108 は、カーソル71bにより名称が選択されている 圃場を選択し、当該圃場を示す圃場情報、及 び当該農産物のID及び名称、並びに当該作業 容を示す作業情報をRAMに一時格納し、農薬 択等の処理に移行する。

 この農薬選択等の処理において、制御部1 08は、先ず、上記選択された圃場に対して使 可能な一又は複数の農薬(上記栽培計画情報 に含まれる栽培基準にて規定された農薬)の 称を管理テーブルから読み込んで当該農薬 名称等が表示された図6に示す画面72を表示 102におけるディスプレイ上に表示させる。

 図6に示す画面72には、農薬検索タブ72aと 敵検索タブ72bが設けられており、画面72は 薬検索タブ72aが選択(デフォルト設定)されて いる場合の画面である。

 図6の例では、画面72における農薬リスト 72cに、上記読み込まれた農薬の名称のリス が表示されており、当該リストにおける各 薬の名称は、生産者aによる操作部101の操作 により上下移動するカーソル72dにより選択可 能になっている。また、当該カーソル72dで名 称が選択された農薬については、その使用実 績回数、及び使用制限回数(上記栽培計画情 に含まれる栽培基準にて規定された使用回 )が管理テーブルから取得され、図6に示す画 面72における使用実績回数表示欄72eに使用実 回数が表示され、使用制限回数表示欄72fに 用制限回数が表示されるようになっている( 画面73でも同様)。

 更に、図6に示す画面72には、次へボタン7 2hが設けられており、生産者aが操作部101を操 作して次へボタン72hを指定すると、制御部108 は、カーソル72dにより名称が選択されている 農薬を選択し、選択された農薬を生産者aに 認させるための画面74の表示を経て(画面74に 設けられた“はい”ボタン74aの指定後)、当 選択された農薬を示す情報及び当該農薬の 用年月日(例えば、本日)を示す使用年月日情 報を、上記RAMに一時格納された圃場情報等に 対応付けて格納し、農薬の使用時期制限表示 処理に移行する。

 一方、図6に示す画面72において、生産者a が操作部101を操作して害敵検索タブ72bを指定 すると、制御部108は、上記選択された圃場に 対して使用可能な一又は複数の農薬(上記栽 計画情報に含まれる栽培基準にて規定され 農薬)に対応付けられている適用害敵の名称 農薬情報ファイルから読み込み、当該適用 敵のうち一つの適用害敵を選択(デフォルト 設定)する。そして、制御部108は、当該選択 た適用害敵に対応付けられている一又は複 の農薬(当該害敵に対して有効な農薬)の名称 を農薬情報ファイルから読み込み、当該適用 害敵の名称及び当該農薬の名称等が表示され た図6に示す画面73を表示部102におけるディス プレイ上に表示させる。これにより、生産者 aは、害敵から使用農薬を選択することがで る。

 図6の例では、画面73における害敵リスト 73aに、上記読み込まれた害敵の名称のリス が表示されているとともに、画面73におけ 農薬リスト欄73cに、上記読み込まれた農薬( 敵リスト欄73aでカーソル73bにより名称が選 されている害敵に対して有効な農薬)の名称 が表示されている。ここで、害敵リスト欄73a における各害敵の名称は、生産者aによる操 部101の操作により上下移動するカーソル73b より選択可能になっており、当該カーソル73 bにより新たな害敵の名称が選択された場合 当該害敵に対応付けられている一又は複数 農薬(当該害敵に対して有効な農薬)の名称が 農薬情報ファイルから読み込まれ農薬リスト 欄73cに表示されることになる。

 また、当該画面73には、画面72と同様、次 へボタンが設けられており、生産者aが操作 101を操作して次へボタンを指定すると、制 部108は、カーソル73dにより名称が選択され いる農薬を選択し、選択された農薬を生産 aに確認させるための画面74の表示を経て(画 74に設けられた“はい”ボタン74aの指定後) 農薬の使用時期制限表示処理に移行する。

 次に、使用時期制限表示処理においては 制御部108は、上記選択された農薬に対応付 られている使用制限時期を示す使用制限時 情報及び農薬使用に当たっての使用時期制 の注意事項を記したコメントを示すコメン 情報を農薬情報ファイルから読み込み、使 制限時期情報及びコメント情報が表示され 図6に示す画面75を表示部102におけるディス レイ上に表示させる。これにより、農薬の 用時期に基づく使用制限情報が生産者aに対 して提示されることになる。なお、農薬の使 用時期に基づく使用制限情報は、音声処理部 103を通じてスピーカから音声出力されるよう に構成しても良い。

 図6に示す画面75には、OKボタン75aが設け れており、生産者aが操作部101を操作してOK タン75aを指定すると、制御部108は、選択さ た一の農薬に対応する管理テーブルを参照 、当該農薬についての使用実績回数が使用 限回数に達しているか否かを判別(適正チェ ク)する。そして、当該農薬についての使用 実績回数が使用制限回数に達している場合に は、制御部108は、使用回数制限の注意事項( 用制限回数に達している場合の注意事項)を したコメントを示すコメント情報を農薬情 ファイルから読み込み、当該コメント情報 表示された図6に示す画面77を表示部102にお るディスプレイ上に表示(つまり、エラー表 示)させる。これにより、上記選択された農 についての使用制限回数に基づく使用制限 報が生産者aに対して提示されることになり 当該生産者aが当該圃場に対して当該農薬を 過剰に散布することを事前に防止することが できる。なお、使用実績回数が使用制限回数 に達している場合であっても入力することは 可能である。

 一方、上記選択された農薬についての使 実績回数が使用制限回数に達していない場 には、制御部108は、使用回数制限の注意事 (使用制限回数に達していない場合の注意事 項)を記したコメントを示すコメント情報を 薬情報ファイルから読み込み、当該コメン 情報が表示された図6に示す画面76を表示部10 2におけるディスプレイ上に表示(確認表示:使 用制限回数に基づく使用制限情報の提示(音 出力でも良い))させ、当該画面76に設けられ OKボタン76aが指定されると、希釈倍率入力 理に移行する。

 次に、希釈倍率入力処理においては、制 部108は、先ず、上記選択された農薬の希釈 率(上記栽培計画情報に含まれる栽培基準に て規定された希釈倍率)の範囲が表示された 6に示す画面78を表示部102におけるディスプ イ上に表示させる。

 図6の画面78における符号78a部には、上記 釈倍率の範囲が表示されており、更に、当 画面78には、希釈倍率入力欄78b及び次へボ ン78cが設けられている。そして、生産者aが 操作部101を操作して、使おうとしている農 の希釈倍率を希釈倍率入力欄78bに入力し、 へボタン78cを指定すると、制御部108は、当 入力された希釈倍率が希釈倍率の範囲内に るか否かを判別(適正チェック)する。当該 力された希釈倍率が希釈倍率の範囲内にあ 場合には、制御部108は、当該入力された農 の希釈倍率を示す希釈倍率情報を、上記RAM 一時格納された圃場情報等に対応付けて格 し、使用量入力処理に移行する。一方、当 入力された希釈倍率が希釈倍率の範囲内に い場合には、制御部108は、希釈倍率制限の 意事項を記したコメントを示すコメント情 を農薬情報ファイルから読み込み、当該コ ント情報(例えば、希釈倍率がの下限値(2000 )を下回っていますなどの情報)が表示された 画面(図示せず)を表示部102におけるディスプ イ上に表示(つまり、エラー表示)させる。 れにより、農薬の希釈倍率が適正値範囲外 なることを事前に防止することができる。 お、農薬の希釈倍率が適正値範囲外になっ も希釈倍率を入力することは可能である。

 次に、使用量入力処理においては、制御 108は、先ず、上記選択された農薬の使用量( 上記栽培計画情報に含まれる栽培基準にて規 定された使用量)を示す使用量情報を管理テ ブルから読み込み、当該農薬の使用量の範 (例えば、10a当たりの使用量の範囲)が表示さ れた図6に示す画面79を表示部102におけるディ スプレイ上に表示させると共に、上記選択さ れた圃場に対して予め設定された面積を示す 面積情報を圃場情報ファイルから読み込み、 当該面積に応じた農薬の使用量の範囲を計算 し(例えば、当該面積が15aであったとすると 上記10a当たりの使用量の範囲を15a当たりの 用量の範囲に換算)、当該計算後の使用量の 囲を、図6に示すように画面79の符号79a部に 示させる。これにより、生産者aは、選択し た実際の圃場の面積に応じた農薬の使用量を 即座に把握することができる。

 そして、図6に示す画面79には、使用量入 欄79b及び次へボタン79cが設けられている。 れにより、当該農薬の使用量の入力が生産 aに対して促されることになる。そして、生 産者aが、当該使用量の入力の促しに応じて 操作部101を操作して、使おうとしている農 の使用量を使用量入力欄79bに入力し、次へ タン79cを指定すると、制御部108は、当該入 された使用量が使用量の範囲内にあるか否 を判別(適正チェック)する。当該入力された 使用量が使用量の範囲内にある場合には、制 御部108は、当該入力された農薬の使用量を示 す使用量情報を、上記RAMに一時格納された圃 場情報等に対応付けて格納し、発生状況入力 処理に移行する。一方、当該入力された使用 量が使用量の範囲内にない場合には、制御部 108は、使用量制限の注意事項を記したコメン トを示すコメント情報を農薬情報ファイルか ら読み込み、当該コメント情報(例えば、使 量がの上限値(450l)を超えていますなどの情 )が表示された画面(図示せず)を表示部102に けるディスプレイ上に表示(つまり、エラー 示)させる。これにより、農薬の使用量が適 正値範囲外になることを事前に防止すること ができる。なお、農薬の使用量が適正値範囲 外になっても当該使用量を入力することは可 能である。

 次に、発生状況入力処理においては、制 部108は、先ず、図6に示す画面80を表示部102 おけるディスプレイ上に表示させる。

 図6に示す画面80には、発生状況リスト欄8 0a、コメント入力欄80c、及び次へボタン80dが けられている。この発生状況リスト欄80aに 、発生状況(予防のため(害虫が多いか否か 定かではないが予防のために散布)、少ない( 害虫が少ない)、多い(害虫が多い))のリスト 表示されており、各発生状況は、生産者aに る操作部101の操作により上下移動するカー ル80bにより選択可能になっている(この発生 状況により農薬を散布した理由を後から分か る)。

 また、生産者aは、操作部101を操作して、 自身が気づいたこと等をコメント入力欄80cに 入力することができる。そして、生産者aが 作部101を操作して、次へボタン80dを指定す と、制御部108は、上記カーソル80bにより選 されている発生状況を示す発生状況情報と 上記コメント入力欄80cに入力されたコメン とを、上記RAMに一時格納された圃場情報等 対応付けて格納し、栽培記録を確認させる めの画面(図示せず)の表示を経て(当該画面 設けられたOKボタン(図示せず)の指定後)、上 記RAMに一時格納されている使用年月日情報、 使用供給物質情報、希釈倍率情報、使用量情 報、発生状況情報、圃場情報、作業情報、当 該農産物のID及び名称、生産者のID及び名称 並びに出荷先となる栽培依頼者のID及び名称 の組を含む栽培履歴情報を記帳情報ファイル に登録し、且つ栽培計画情報に示される栽培 基準を満たすか否かを判定し、その判定結果 を記帳情報ファイルに登録する。更に、制御 部108は、上記農薬についての使用実績回数及 びその含有成分についての使用実績回数に1 算して記憶(管理テーブルを更新)し、当該処 理を終了する。こうして、栽培記録が完了す ることになる。

 なお、圃場ステージにおける防虫の作業 ついての栽培記録が行われる場合を例にと て説明したが、圃場ステージにおける防菌 び除草の作業についても上記と同様に栽培 録を行うことができる。また、育苗ステー における防虫、防菌、除草の作業について 上記と同様に栽培記録を行うことができる

 以上のようにして栽培記録された記帳情 ファイルは、上述したように、生産者aから の転送指示により携帯型端末4aから専用ケー ルを介してPC3aに転送され、更にPC3aからサ バSVにアップロードされ、当該記帳情報ファ イルに含まれる情報が栽培履歴情報データベ ース127に登録される。

 なお、上記栽培記録は、作業を行う前の 前記録の例であるが、作業を行った後の事 記録についても同様に適用できる。

 [2. 計画栽培支援システムの動作]
 次に、本実施形態に係る計画栽培支援シス ムの動作について説明する。

 図7は、本実施形態に係る計画栽培支援シ ステムSの動作例を示すシーケンス図である

 図7において、栽培依頼者のログイン(栽 依頼者のID及びパスワードによる)後、栽培 頼者のオペレータの操作にしたがってPC1か 栽培指示入力要求がなされると(ステップS1) サーバSVは、栽培依頼者基本情報データベ ス121を参照して当該栽培依頼者と契約して る生産者団体のIDを特定し、その生産者団体 のIDに対応付けられている生産者団体の名称 生産者団体基本情報データベース122から取 し、当該生産者団体のID及び名称を含むデ タと栽培指示入力画面データをネットワー NWを介してPC1に送信する(ステップS2)。これ より、PC1のディスプレイ上に栽培指示入力 面が表示されると共に、当該栽培指示入力 面上に上記生産者団体の名称(複数の生産者 体がある場合、その名称リスト)が表示され る。

 このような栽培指示入力画面上で、栽培 頼者のオペレータは、キーボードやマウス の操作部を用いて、所望の生産者団体の名 を選択し、さらに所望の農産物の栽培指示 容を入力して栽培指示実行ボタンを押下す と、PC1は、選択された生産者団体のID及び 培指示内容を含む栽培指示情報を、ネット ークNWを介してサーバSVに送信する(ステップ S3)。なお、栽培指示内容には、例えば、産地 Aと産地Bに当該栽培依頼者に特有の依頼者栽 基準でXX月にYtずつ農産物Zを出荷する指示 容が含まれる(つまり、農産物の名称、産地 名称、依頼者栽培基準、希望出荷時期、及 希望出荷量の指示が含まれる)。

 上記栽培指示情報を受信したサーバSVは 当該栽培指示情報に応じた個別栽培基準に り、基本栽培基準を修正して新たな栽培基 を決定(作成)する(ステップS4)。例えば、上 したように、国栽培基準が、産地栽培基準 び依頼者栽培基準により絞り込まれるかた で修正されて新たな栽培基準が決定される

 次いで、サーバSVは、上記栽培指示情報 含まれる農産物の名称、産地の名称、希望 荷時期、及び希望出荷量と、新たな栽培基 と、の組を、上記受信された生産者団体のID に対応付けて記憶する(ステップS5)。そして サーバSVは、栽培指示があったことが記述さ れた電子メールを上記生産者団体の電子メー ルアドレス宛にメールサーバに送信(栽培指 有通知)する(ステップS6)。こうして、当該電 子メールはメールサーバを通じてPC2により受 信されることにより、当該生産者団体は、契 約している栽培依頼者からの栽培指示があっ たことを認識することになる。

 そして、当該生産者団体のログイン(生産 者団体のID及びパスワードによる)後、当該生 産者団体のオペレータの操作にしたがってPC2 から、上記栽培指示(電子メールに記述され 栽培指示)に対する栽培計画作成要求がなさ ると(ステップS7)、サーバSVは、生産者団体 IDをキーとして、生産者基本情報データベ ス123から当該生産者団体に所属する各生産 のID、名称、及び各生産者が所有する圃場に 関する圃場情報等を検索、取得すると共に、 栽培履歴情報データベース127から上記各生産 者のIDに対応する栽培履歴情報(農産物の出荷 が完了したもの)を検索、取得し、更に、当 生産者団体のIDに対応付けられて記憶されて いる栽培指示に係る農産物の名称、産地の名 称、希望出荷時期、希望出荷量、及び栽培基 準等の組の情報を取得する(ステップS8)。

 そして、サーバSVは、上記取得した各生 者のID、名称、各生産者が所有する圃場に関 する圃場情報、及び栽培履歴情報を含む生産 者情報と、上記栽培指示に係る農産物の名称 、産地の名称、希望出荷時期、希望出荷量、 及び栽培基準等の情報を含むデータと、栽培 計画作成画面データをネットワークNWを介し PC2に送信する(ステップS9)。これにより、PC2 のディスプレイ上に栽培計画作成画面が表示 されると共に、当該栽培計画作成画面上に、 例えば、上記生産者の名称、圃場の名称、圃 場の面積、当該圃場で栽培された農産物の栽 培及び出荷実績等が生産者毎に対応付けられ たリストが表示され、且つ上記栽培指示に係 る農産物の名称、産地の名称、希望出荷時期 、希望出荷量、及び栽培基準等が表示される 。

 このような栽培計画作成画面上で、生産 団体のオペレータは、表示された、栽培指 に係る農産物の名称、産地の名称、希望出 時期、希望出荷量、及び栽培基準を考慮し 操作部を用いて、栽培指示に係る農産物を 培させる生産者の名称及び圃場の名称を指 すると共に、そこでの出荷予定量を入力(例 えば、希望出荷量が10tであるとすると、生産 者aの圃場a1及び圃場a2で3t、生産者bの圃場b1 4tというように入力)し、更に、出荷予定時 、栽培開始予定日、各作業予定日、及び栽 終了予定日等を入力して栽培計画作成実行 タンを押下すると、PC2は、上記指定された 産者及び圃場を示す生産者指定情報、及び 記入力された出荷予定量、出荷予定時期、 培開始予定日、各作業予定日、及び栽培終 予定日等を含む栽培計画指定情報を、ネッ ワークNWを介してサーバSVに送信する(ステッ プS10)。

 上記生産者指定情報及び栽培計画指定情 を受信したサーバSVは、当該生産者指定情 に示される生産者及びその圃場を選定し(ス ップS11)、選定した生産者のID及び名称と、 定した圃場のID及び名称と、当該圃場に割 当てる出荷予定量、出荷予定時期、栽培開 予定日、各作業予定日、及び栽培終了予定 と、栽培対象となる農産物のID及び名称と、 出荷先となる栽培依頼者のID及び名称と、上 新たな栽培基準と、の組を含む栽培計画情 を栽培計画情報データベース126に登録する( ステップS12)。

 なお、生産者及びその圃場の選定は、上 生産者指定情報の指定によらず、サーバSV 、上記栽培指示情報に示される栽培指示先 生産者団体に属する生産者のうち、上記新 な栽培基準で上記農産物を栽培した実績の る生産者を栽培履歴情報に基づき自動的に 定(例えば、生産者団体に属する生産者の中 ら、栽培指示に係る農産物を所定量以上栽 した実績のある生産者を選定)し、さらに、 当該選定した生産者が所有する圃場のうちか ら、上記栽培指示情報に示される希望出荷量 の農産物を栽培するのに必要な圃場を選定( えば、必要な圃場の面積に基づき選定)する うに構成しても良い。

 そして、サーバSVは、当該栽培計画情報 登録されたことが記述された電子メールを 記選定された例えば生産者a及びbの電子メー ルアドレス宛にメールサーバに送信(栽培計 情報登録通知)する(ステップS13)。こうして 当該電子メールはメールサーバを通じて例 ばPC3a及び3bにより受信されることにより、 該生産者は、栽培計画情報が登録されたこ を認識することになる。

 そして、当該生産者のログイン(生産者の ID及びパスワードによる)後、当該生産者の操 作にしたがって例えばPC3aから、上記栽培計 情報のダウンロード要求がなされると(ステ プS14)、サーバSVは、当該生産者のIDをキー して、上記のように登録された栽培計画情 を栽培計画情報データベース126から取得し 当該栽培計画情報をネットワークNWを介して PC3aに送信する(ステップS15)。このように例え ばPC3aにダウンロードされた栽培計画情報は 専用ケーブルを介して携帯型端末4aに転送さ れ、携帯型端末4aにおいて、栽培基準、出荷 定時期、出荷予定量、栽培開始予定日、各 業予定日、及び栽培終了予定日等を含む栽 計画が管理テーブルに設定される。

 その後、例えば生産者aは、上記栽培計画 情報に示される栽培計画にしたがって栽培指 示された農産物の栽培を行う際に、上述した ように、携帯型端末4aを用いて栽培記録を行 ことになる。こうして作成された記帳情報 ァイルは、携帯型端末4aから専用ケーブル 介してPC3aに転送され、更にPC3aからサーバSV 送信される(ステップS16)。

 上記記帳情報ファイルを受信したサーバS Vは、当該記帳情報ファイルに含まれる栽培 歴情報を栽培履歴情報データベース127に登 する(ステップS17)。次いで、サーバSVは、例 ば、当該登録された栽培履歴情報が例えば 穫予定日以前の作業にかかるものである場 に、当該登録された栽培履歴情報に示され 栽培経過に基づいて、上述したように当該 培計画に示される条件を満たすか否かを判 (記帳情報ファイルに含まれる判定結果を利 用しても良い)し(ステップS18)、栽培計画に示 される条件を満たさないと判定した場合には 、サーバSVは、栽培計画条件を満たさない事 が発生したことが記述された電子メールを 記生産者団体(上記記帳情報ファイルの送信 元の生産者が所属する生産者団体)の電子メ ルアドレス宛にメールサーバに送信(計画条 不具備事象発生通知)する(ステップS19)。こ して、当該電子メールはメールサーバを通 てPC2により受信されることにより、当該生 者団体は、栽培計画条件を満たさない事象 発生したことを認識することになる。その 、上記ステップS7~S12と同様の流れで、当該 培計画に示される条件を満たさないと判定 れた生産者以外の生産者であって新たな栽 基準で農産物を栽培可能な生産者が新たに 定され、ステップS13~S15と同様の流れで、当 該新たに選定された生産者に対して栽培計画 情報が提供されることになる。これにより、 栽培指示に係る出荷予定量を補うことができ る。

 以上説明したように上記実施形態によれ 、サーバSVが、農産物の栽培指示を示す栽 指示情報に応じた個別栽培基準により、基 栽培基準を修正して新たな栽培基準を決定 、決定した新たな栽培基準で上記農産物を 培可能な1以上の生産者及びその圃場を生産 情報に基づいて選定し、上記新たな栽培基 で農産物を栽培させるための栽培計画を示 栽培計画情報を生産者に提供するように構 したので、基本栽培基準をベースとした様 な栽培基準があっても、これらの様々な栽 基準を考慮した上で上記栽培依頼に係る農 物を栽培可能あるいは栽培中の生産者を迅 に選定し、当該生産者に対して上記栽培計 にしたがった栽培依頼を迅速に行うことが きる。

 また、各生産者は、上記栽培計画情報に たがって農産物の栽培及び栽培記録を携帯 端末で行い、その栽培経過を示す栽培履歴 報が、適宜、当該携帯型端末からサーバSV アップロードされ栽培履歴情報データベー 127に登録されるようにし、生産者団体及び 培依頼者が登録された栽培履歴情報をPCから 閲覧できるように構成したので、生産者団体 や栽培依頼者は、リアルタイムに栽培経過を 確認でき、生産者に対して適切な指導等を行 うことができる。更に、栽培履歴情報が栽培 履歴情報データベース127に栽培履歴情報が蓄 積されていくので、上記栽培基準で農産物を 栽培可能な生産者の選定に当たって、生産者 団体や栽培依頼者は、蓄積された栽培履歴情 報から所望の生産者を効率良く指定すること ができる。

 更に、上記適宜登録される栽培履歴情報 示される栽培経過に基づいて、当該栽培計 に示される条件を満たすか否かが判定され 栽培計画に示される条件を満たさない場合 は、当該栽培計画に示される条件を満たさ いと判定された生産者以外の生産者であっ 、上記栽培基準で農産物を栽培可能な生産 が新たに選定され、その生産者に栽培依頼 なされるように構成したので、例えば、実 の作業実施日が栽培計画情報に示される作 予定日から所定期間遅れている場合や、害 等の外敵の異常発生によって、農薬の使用 限量や使用制限回数を上回った場合等が生 た場合であっても、栽培依頼者は、予定さ る栽培基準で出荷予定時期に出荷予定量を 保することできる。

 なお、上記実施形態において、例えば、 録農薬情報の改正等により栽培基準が変更 れることにより、栽培基準情報データベー 125に登録された栽培基準情報が変更された 合には、サーバSVは、当該変更された栽培 準に基づき新たな栽培基準を決定(例えば、 培依頼者からの要求により依頼者栽培基準 変更された場合、当該依頼者栽培基準を含 個別栽培基準により、基本栽培基準を修正 て新たな栽培基準を決定)し、当該決定され た新たな栽培基準が含まれる栽培基準変更情 報を、該当する各生産者のPC(例えば、生産者 aのPC3a)にネットワークNWを介して送信するこ になる。このように例えばPC3aに送信された 栽培基準変更情報は、専用ケーブルを介して 携帯型端末4aに転送され、携帯型端末4aにお て、管理テーブルに既に設定されている栽 基準が変更されることになる。こうして例 ば携帯型端末4aにおいて変更された栽培基準 は、上述した、農薬の希釈倍率、使用量、使 用回数等の適正チェックの際に用いられる。

 また、栽培基準情報データベース125に登 された栽培基準情報が変更された場合には 上記ステップS18及びS19と同様の動作が行わ る。つまり、サーバSVは、栽培計画に示さ る条件として、変更された栽培基準に基づ 新たな栽培基準を満たすか否かを判定し、 たさない場合には、当該条件を満たさない 象が発生したことが記述された電子メール 上記生産者団体の電子メールアドレス宛に ールサーバに送信することになる。これに り、生産者団体等は栽培基準が変更された とを把握し、その対応を図ることが可能と る。

 更に、上記実施形態を利用した発展形態 して、例えば栽培された農産物の出荷時等 、生産者が、個々の農産物(その加工食品で も良い)又は出荷梱包に対して上記システムS において他と重複しない個別の識別番号を 与し、当該識別番号を有するバーコードやQ Rコード等を表示するラベル(ラベル作成装置 より作成)を個々の農産物又は出荷梱包に対 して添付(印刷又は貼り付け)すると共に、上 農産物等に対して付与された識別番号を上 携帯型端末に入力して上述した栽培履歴情 に含めてサーバSVにアップロードする(これ より栽培履歴情報データベース127に登録さ る)ように構成しても良い。この構成によれ ば、その後、販売拠点において、例えば消費 者等が、上記農産物等のラベルに表示された バーコードやQRコード等をリーダにより読み ませることで、当該識別番号は近くに設置 れた拠点端末に送られ、さらに当該識別番 が含まれる検索要求が当該拠点端末からサ バSVに送信される。これにより、サーバSVは 、受信した識別番号をキーとして栽培履歴情 報を栽培履歴情報データベース127から検索し 、当該検索された栽培履歴情報に含まれる農 産物の名称、産地、収穫日、出荷日、及び使 用農薬等の情報を拠点端末に返信し、当該拠 点端末は、かかる情報を表示することになる 。これにより、消費者は販売拠点で農産物( はその加工食品)を購入する際に、栽培履歴 確認することができる。

 1、2、3a~3e PC
 4a~4e 携帯型端末
 SV サーバ
 NW ネットワーク
 S 計画栽培支援システム
 11 通信部
 12 記憶部
 13 制御部
 14 システムバス
 101 操作部
 102 表示部
 103 音声処理部
 104 無線通信部
 105 PC接続部
 106 バーコードリーダ
 107 記憶部
 108 制御部
 109 電源部
 110 システムバス




 
Previous Patent: INTERMEDIATE TRANSFER MEMBER

Next Patent: SOLENOID VALVE DEVICE