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Patent Searching and Data


Title:
PLASMA CUTTING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/156097
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To reduce the generation of fume in cutting a material to be cut typified by a steel plate with plasma. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] A plasma cutting method comprising spraying a plasma arc directed through a material to be cut from a plasma torch nozzle to cut the cutting material, wherein a plasma arc formed by supplying a mixed gas as a plasma gas composed of a single gas or a plurality of gases selected from halogen gases and rare gases belonging to up to the second row elements of the periodic table and a hydrogen gas, and oxygen-, argon- or nitrogen-containing gas to a part around an electrode, and electrifying a part between the electrode and the nozzle or between the electrode and the cutting material is sprayed toward the cutting material to cut the cutting material, or wherein a single gas or a plurality of gases selected from halogen gases or rare gases belonging to up to the second row elements of the periodic table and a hydrogen gas, together with the plasma arc composed mainly of an oxygen, argon or nitrogen gas, is sprayed toward the cutting material to cut the cutting material.

Inventors:
FURUJO AKIRA (JP)
MOTOYAMA MASATOSHI (JP)
ITO NOBUO (JP)
SASAKI GO (JP)
TAKARADA YASUYUKI (JP)
MORISHITA KAYOKO (JP)
KUSUMOTO KAZUOMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061091
Publication Date:
December 24, 2008
Filing Date:
June 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KOIKE SANSO KOGYO KK (JP)
FURUJO AKIRA (JP)
MOTOYAMA MASATOSHI (JP)
ITO NOBUO (JP)
SASAKI GO (JP)
TAKARADA YASUYUKI (JP)
MORISHITA KAYOKO (JP)
KUSUMOTO KAZUOMI (JP)
International Classes:
B23K10/00
Foreign References:
JPH03291105A1991-12-20
JPH08112674A1996-05-07
JPH02268980A1990-11-02
JPH01315469A1989-12-20
Other References:
See also references of EP 2172297A4
Attorney, Agent or Firm:
NAKAGAWA INTERNATIONAL PATENT OFFICE (5-21 Toranomon 2-chom, Minato-ku Tokyo, JP)
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Claims:
プラズマトーチのノズルから被切断材に向けてプラズマアークを噴射して該被切断材を切断するプラズマ切断方法であって、プラズマガスとして、周期表第2周期までのハロゲンガス・希ガス・水素ガスの中から選択された1種又は複数種のガスと、酸素を含むガスと、の混合ガスを電極の周囲に供給して電極とノズル、又は電極と被切断材との間に通電して形成したプラズマアークを被切断材に向けて噴射して該被切断材を切断することを特徴とするプラズマ切断方法。
プラズマトーチのノズルから被切断材に向けてプラズマアークを噴射して該被切断材を切断するプラズマ切断方法であって、周期表第2周期までのハロゲンガス・希ガス・水素ガスの中から選択された1種又は複数種のガスと、アルゴンを含むガスと、の混合ガスを電極の周囲に供給して電極とノズル、又は電極と被切断材との間に通電して形成したプラズマアークを被切断材に向けて噴射して該被切断材を切断することを特徴とするプラズマ切断方法。
プラズマトーチのノズルから被切断材に向けてプラズマアークを噴射して該被切断材を切断するプラズマ切断方法であって、周期表第2周期までのハロゲンガス・希ガス・水素ガスの中から選択された1種又は複数種のガスと、窒素を含むガスと、の混合ガスを電極の周囲に供給して電極とノズル、又は電極と被切断材との間に通電して形成したプラズマアークを被切断材に向けて噴射して該被切断材を切断することを特徴とするプラズマ切断方法。
プラズマトーチのノズルから被切断材に向けてプラズマアークを噴射して該被切断材を切断するプラズマ切断方法であって、プラズマガスとして、周期表第2周期までのハロゲンガス・希ガス・水素ガスの中から選択された1種又は複数種のガスを、酸素を主成分とするプラズマアークに添えて被切断材に向けて噴射して該被切断材を切断することを特徴とするプラズマ切断方法。
プラズマトーチのノズルから被切断材に向けてプラズマアークを噴射して該被切断材を切断するプラズマ切断方法であって、周期表第2周期までのハロゲンガス・希ガス・水素ガスの中から選択された1種又は複数種のガスを、酸素を主成分とするプラズマアークに添えて被切断材に向けて噴射して該被切断材を切断することを特徴とするプラズマ切断方法。
プラズマトーチのノズルから被切断材に向けてプラズマアークを噴射して該被切断材を切断するプラズマ切断方法であって、周期表第2周期までのハロゲンガス・希ガス・水素ガスの中から選択された1種又は複数種のガスを、酸素を主成分とするプラズマアークに添えて被切断材に向けて噴射して該被切断材を切断することを特徴とするプラズマ切断方法。
周期表第2周期までのハロゲンガス・希ガス・水素ガスの中から選択された1種又は複数種のガスがヘリウムガスである請求項1乃至請求項6の何れかに記載されたプラズマ切断方法。
Description:
プラズマ切断方法

 本発明は、プラズマトーチのノズルから 切断材に向けてプラズマアークを噴射して 被切断材を切断するプラズマ切断方法に関 、特に、切断に伴って発生するヒュームを 減することができるプラズマ切断方法に関 るものである。

 鋼板に代表される被切断材を切断する場 、ガス切断法と比較して切断速度が大きい ラズマ切断法を採用するのが一般的である プラズマ切断トーチには、非移行式プラズ トーチと移行式プラズマトーチとがあるが 比較的厚い被切断材を切断する場合には、 行式プラズマトーチを利用するのが一般的 ある。

 移行式プラズマトーチは、電極とノズル によって構成される空間に酸素ガス又は空 からなるプラズマガスを供給し、電極とノ ルとの間で放電させてプラズマガスをプラ マ化したパイロットアークを形成してノズ から噴射し、パイロットアークが被切断材 接触した後、電極と被切断材との間で放電 せると共に電極とノズルとの放電を停止す ことでメインアーク(プラズマアーク)を形 し、このプラズマアークによって被切断材 一部を溶融すると共に溶融物を母材から排 しつつ移動させて切断するものである。

 プラズマ切断では、プラズマアークの持 熱エネルギーによって一部の母材が溶融し 溶融物が生成され、且つプラズマガスに含 れた酸素の作用によって母材の一部が急激 酸化して酸化溶融物や酸化物の微粒子が生 する。このようにして生成した溶融物や微 子は、プラズマアークの持つ機械的エネル ーによって、母材から排除される。

 母材の溶融物や酸化溶融物は被切断材の 方に落下してスラグ受け用の槽に収容され 。また、比較的大きい粒子は被切断材の下 に落下したり、切断部位の近傍で舞い飛ん 後被切断材の上面に落下する。しかし、酸 物の微粒子は被切断材の周辺に舞い上がっ 工場の作業環境に悪影響を与える虞がある いう問題が生じる。

 このため、プラズマ切断装置では排煙装 や集塵装置を備えるのが一般的である(例え ば特許文献1参照)。この技術は、プラズマ切 機本体の下方空間にレールと直交する方向 仕切板を並設して横方向の煙道を形成し、 の煙道に対応した位置に吸引フードと噴出 ードを配設し、これらのフードをダクトを して連結すると共に該ダクトに集塵機を設 たものである。従って、被切断材を切断し ときに飛散する微粒子(ヒューム)を吸引フ ド、ダクトを介して集塵機に集塵すること でき、工場の作業環境の向上をはかること できる。

特許第1315469号公報

 前述した特許文献1の技術では、プラズマ 切断に伴って発生した微粒子(ヒューム)を集 機によって集塵することで、該微粒子の飛 を減少させて工場の作業環境を向上させる とができるものの、プラズマ切断に伴って 生する微粒子の量を軽減させるものではな 、根本的な解決策とはいえない。このため ヒュームの量を減らして作業環境を向上さ ることができるプラズマ切断法の開発が要 されているのが実状である。

 本発明の目的は、被切断材を切断するに し、ヒュームの発生を軽減させることがで るプラズマ切断方法を提供することにある

 本件発明者等は、上記課題を解決するた に種々の開発を行ってきた。その結果、プ ズマアークを形成するガス(プラズマガス) 特殊な成分とし、或いは従来の酸素又は空 からなるプラズマガスによって形成したプ ズマアークに特殊な成分のガスを沿わせる とでヒュームの発生を軽減させることがで ることを見いだした。

 即ち、周期表第2周期までのハロゲンガス 、希ガス、及び水素ガスの中から選択された 1種又は複数種のガスと、酸素又はアルゴン いは窒素を含むガスとの混合ガスをプラズ ガスとして用いて被切断材を切断し、切断 位から飛散した粒子の粒度分布を比較した ころ、粒度の大きい粒子の比率が大きくな 、飛散し易い微粒子の比率が小さくなるこ が判明した。この結果、飛散する微粒子の が少なくなって、ヒュームの発生を軽減し ることが判明した。

 また従来と同じ酸素又はアルゴン或いは 素、更にこれらの混合ガスによってプラズ アークを形成し、このプラズマアークに沿 せて、周期表第2周期までのハロゲンガス、 希ガス、及び水素ガスの中から選択された1 又は複数種のガスを噴射して被切断材を切 し、切断部位から飛散した粒子の粒度分布 比較したところ、粒度の大きい粒子の比率 大きくなり、飛散し易い微粒子の比率が小 くなることが判明した。この結果、飛散す 微粒子の量が少なくなって、ヒュームの発 を軽減し得ることが判明した。

 このため、本発明に係るプラズマ切断方 は、プラズマトーチのノズルから被切断材 向けてプラズマアークを噴射して該被切断 を切断するプラズマ切断方法であって、プ ズマガスとして、周期表第2周期までのハロ ゲンガス・希ガス・水素ガスの中から選択さ れた1種又は複数種のガスと、酸素を含むガ と、の混合ガスを電極の周囲に供給して電 とノズル、又は電極と被切断材との間に通 して形成したプラズマアークを被切断材に けて噴射して該被切断材を切断することを 徴とするものである。

 本発明のプラズマ切断方法では、周期表 2周期までのハロゲンガス及び希ガス並びに 水素ガスの中から選択された1種のガス又は 数種のガスと、酸素又はアルゴン或いは窒 を含むガスとの混合ガスを電極の周囲に供 してプラズマアークを形成し、このプラズ アークによって被切断材を切断することで ヒュームの発生を軽減させることができる

 また酸素又はアルゴン或いは窒素を主成 としたプラズマガスによるプラズマアーク 形成し、このプラズマアークに添えて周期 第2周期までのハロゲンガス及び希ガス並び に水素ガスの中から選択された1種のガス又 複数種のガスを噴射して被切断材を切断す ことで、ヒュームの発生を軽減させること できる。

 本発明に係るプラズマ切断方法によって 切断材を切断したとき、切断に伴う生成物 総量は変化することはない。しかし、生成 た粒子は総体的に粒度が大きくなり、この 果、空中に飛散し易い微粒子の量が減少し ヒュームの発生を軽減させることができた のといえる。

ヒュームを構成する微粒子の状態を示 ものであり、微粒子を300倍に拡大した写真 ある。 微粒子を更に1000倍に拡大した写真であ る。 図2の微粒子を更に20000倍に拡大した写 であり、微粒子の廻りの雲糸状部(超微粒子 )を示すものである。 ヒュームを構成する微粒子の状態を示 ものであり、微粒子を300倍に拡大した写真 ある。 微粒子を更に1000倍に拡大した写真であ る。 図5の微粒子を更に20000倍に拡大した写 であり、微粒子の廻りの雲糸状部(超微粒子 )を示すものである。

 以下、本発明に係るプラズマ切断方法に いて説明する。本発明のプラズマ切断方法 、周期表第2周期までのハロゲンガス及び希 ガス並びに水素ガスの中から選択された1種 ガス又は複数種のガス(以下総称して「添加 ス」という)と、酸素又はアルゴン或いは窒 素、或いはこれらを混合させた混合ガス(以 代表して「酸素ガス」という)をプラズマガ として用いてプラズマアークを形成するこ で、或いは前記酸素ガスによって形成した ラズマアークに添加ガスを添えて噴射する とで、鋼板に代表される被切断材を切断し とき、切断の進行に伴って発生する母材の 子や酸化物の粒子の粒度を大きくし、これ より、切断部位から飛散する微粒子の割合 小さくしてヒュームを軽減するものである

 プラズマガスとして或いはプラズマアーク 添えるガスとしての添加ガスは、周期表第2 周期までのハロゲンガス及び希ガス並びに水 素ガス(H 2 )の中から選択された1種のガス又は複数種の スである。前記範囲のハロゲンガスとして フッ素(F)があり、希ガスとしてはヘリウム( He)及びネオン(Ne)がある。従って、添加ガス しては、水素ガス、フッ素、ヘリウム、ネ ンを単独で、或いは2種類以上のガスを混合 せたガスとして利用している。

 添加ガスと酸素ガスとの混合ガスによっ プラズマガスを構成する場合、添加ガスと 素ガスとの混合比を特に限定するものでは く、酸素ガスに僅かに添加ガスを混合させ ことでヒュームを軽減させることが可能で る。また酸素ガスに対し大量の添加ガスを 合させた場合でも充分にヒュームを軽減さ ることが可能である。

 しかし、酸素ガスに対する添加ガスの混 比が小さいと、ヒュームを軽減させること 可能ではあるものの、作業環境を改善させ のに充分な軽減を実現することは困難とな 。また酸素ガスに対する添加ガスの混合比 大きくすると、充分にヒュームを軽減させ ことが可能となるものの、切断速度の低下 来すという問題が生じる。

 従って、添加ガスと酸素ガスとの混合ガ によってプラズマガスを構成する場合、添 ガスと酸素ガスとの混合比は、作業環境の 善度合いと、比較的高価な添加ガスのコス 及び切断速度の低下に伴う作業コストの増 と、を考慮して設定することが好ましい。

 本件発明者等の実験では、酸素ガスに対 添加ガスを1容量%~50容量%の範囲で混合させ プラズマガスを用いた場合、切断面の品質 維持し得る切断速度は略同等のものが得ら ている。またヒュームの軽減度合いは添加 スの比率が高くなる程向上するものの、酸 ガスに対し50容量%以上混合させたプラズマ スを用いた場合、切断面の品質を維持する は、切断速度を低下させざるを得なかった

 そして、ヒュームの軽減による作業環境 改善と切断速度の維持とを考慮したとき、 素ガスに対して混合させる添加ガスの比率 5容量%~40容量%の範囲が好ましく、特に、15 量%~25容量%の範囲が好ましい結果を得ている 。

 添加ガスとしてヘリウムを選択し、ヘリ ム20容量%と、純度の高い酸素ガス80容量%と を混合した混合ガスによってプラズマガス 構成した。被切断材として厚さ20mmの軟鋼板 を用いた。前記プラズマガスをプラズマトー チに於ける電極の周囲に供給し、パイロット アークを形成した後、被切断材との間に電流 400Aを印加してプラズマアークを形成し、切 速度を毎分1200mmとする条件で切断を行った この切断の過程で、ヒュームの発生状況を 視して判断すると共に、ヒュームを採集し 微粒子の状態を観察した。

 図1はヒュームを構成する微粒子の状態を 示すものであり、微粒子を300倍に拡大した写 真である。図2は微粒子を更に1000倍に拡大し 写真である。図3は図2の微粒子を更に20000倍 に拡大した写真であり、微粒子の廻りの雲糸 状部(超微粒子)を示すものである。

 また比較例としてプラズマガスとして純 の高い酸素ガスを採用し、他の条件は上記 件として切断し、この過程でヒュームの発 状況を目視して判断すると共に、ヒューム 採集して微粒子の状態を観察した。そして 集したヒュームの状態を実施例と比較した

 図4はヒュームを構成する微粒子の状態を 示すものであり、微粒子を300倍に拡大した写 真である。図5は微粒子を更に1000倍に拡大し 写真である。図6は図5の微粒子を更に20000倍 に拡大した写真であり、微粒子の廻りの雲糸 状部(超微粒子)を示すものである。

 従って、図1と図4、図2と図5、図3と図6と 、本実施例によって生成した微粒子と比較 によって生成した微粒子の対となって比較 ることが可能である。

 本実施例では、図1に示すように微粒子は 約0.04mm~約0.06mmの範囲の径をもつものが多く 在し、0.01mm程度の径もつものは存在するも の少ない。また、図3に示すように微粒子の りに形成されている雲糸状部(超微粒子)の 度は比較的小さい。

 また比較例では、図4に示すように微粒子 は約0.01mm~約0.03mmの範囲の径をもつものがほ んどである。また、図6に示すように微粒子 廻りに形成されている雲糸状部(超微粒子) 密度は比較的大きい。

 図1と図4及び図2と図5を比較して判るよう に、本実施例に係る切断では生成した粒子の 粒度が比較例に係る切断で生成した粒子の粒 度よりも大きい。このため、大気に飛散して ヒュームとなる微粒子の割合が小さくなり、 ヒュームを軽減することが可能である。

 本発明のプラズマ切断方法は、切断に伴 て生成するヒュームを軽減することが可能 あり、作業環境を向上させるために利用し 有利である。