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Title:
PLASMA DISPLAY PANEL AND METHOD FOR MANUFACTURING PLASMA DISPLAY PANEL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/147696
Kind Code:
A1
Abstract:
A plasma display panel (PDP) comprises a first and a second panel. The first panel includes a first substrate on which display electrodes extending in a first direction are provided. The second panel includes a second substrate facing the first substrate across a discharge space, first barrier ribs provided on the second substrate, and recessed portions open to the first substrate side. For example, the first barrier ribs are arranged on the second substrate along a first direction and extend in a second direction crossing the first direction. The recessed portion is provided between the barrier ribs adjacent to each other. In the range from at least the midpoint of the depth of the recessed portion to the bottom thereof, the width along the first direction of the recessed portion gradually decreases from the first substrate side to the second substrate side. Consequently, the luminous efficiency of the PDP can be increased.

Inventors:
YANAGITA HIDEAKI (JP)
SASAKI TAKASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/001396
Publication Date:
December 10, 2009
Filing Date:
June 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI LTD (JP)
YANAGITA HIDEAKI (JP)
SASAKI TAKASHI (JP)
International Classes:
H01J11/02; H01J9/02; H01J11/12; H01J11/14; H01J11/22; H01J11/24; H01J11/26; H01J11/34; H01J11/36; H01J11/42; H01J17/16
Foreign References:
JP2002216635A2002-08-02
JP2006310162A2006-11-09
Attorney, Agent or Firm:
FURUYA, Fumio et al. (JP)
History Wang of Furuya (JP)
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Claims:
 第1方向に延在する複数の表示電極が設けられた第1基板を有する第1パネルと、
 放電空間を介して前記第1基板に対向する第2基板を有する第2パネルとを備え、
 前記第2パネルは、
 前記第2基板上に前記第1方向に沿って配列され、前記第1方向と交差する第2方向に延在する複数の第1隔壁と、
 互いに隣接する前記第1隔壁間に、前記第1基板側に開口した凹部とを備え、
 前記凹部の前記第1方向に沿う幅は、少なくとも前記凹部の深さの半分の位置から底部までの範囲では、前記第1基板側から前記第2基板側に向かうにつれて狭くなることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記第1パネルは、前記第1基板上に前記第2方向に延在して設けられた複数のアドレス電極を備え、
 前記第1隔壁は、前記第2基板と一体に形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記凹部の深さは、前記凹部の開口部における前記第1方向に沿う幅より大きいことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記凹部の前記第1方向に沿う幅は、前記凹部の開口部から底部に向かうにつれて狭くなることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記第2パネルは、前記第2基板に前記第1方向に延在して設けられ、前記凹部を仕切る複数の第2隔壁を備え、
 前記凹部の前記第2方向に沿う幅は、少なくとも前記凹部の深さの半分の位置から底部までの範囲では、前記第1基板側から前記第2基板側に向かうにつれて狭くなることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 請求項1記載のプラズマディスプレイパネルにおいて、
 前記凹部内の表面に設けられ、互いに異なる色の光を発生する複数の種類の蛍光体を備えていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
 第1方向に延在する複数の表示電極が設けられた第1基板を有する第1パネルと、
 放電空間を介して前記第1基板に対向する第2基板を有する第2パネルとを備えたプラズマディスプレイの製造方法であって、
 前記第2基板上に前記第1方向に沿って配列され、前記第1方向と交差する第2方向に延在する複数の第1隔壁を設け、
 前記第1隔壁を設けるとともに、前記第2パネルの互いに隣接する前記第1隔壁間に、前記第1基板側に開口した凹部を設け、
 前記凹部の前記第1方向に沿う幅を、少なくとも前記凹部の深さの半分の位置から底部までの範囲では、前記第1基板側から前記第2基板側に向かうにつれて狭く形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
 請求項7記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
 前記第1パネルは、前記第1基板上に前記第2方向に延在して設けられた複数のアドレス電極を備え、
 前記第2基板を選択的に除去することにより、前記第1隔壁および前記凹部を前記第2パネルに設けることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
 請求項7記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
 前記凹部の深さを、前記凹部の開口部における前記第1方向に沿う幅より大きく形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
 請求項7記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
 前記凹部の前記第1方向に沿う幅を、前記凹部の開口部から底部に向かうにつれて狭く形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
 請求項7記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
 前記第2基板上に、前記第1方向に延在して設けられ、前記凹部を仕切る複数の第2隔壁を設け、
 前記凹部の前記第2方向に沿う幅を、少なくとも前記凹部の深さの半分の位置から底部までの範囲では、前記第1基板側から前記第2基板側に向かうにつれて狭く形成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
 請求項7記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法において、
 前記凹部内の表面に、互いに異なる色の光を発生する複数の種類の蛍光体を設けることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
Description:
プラズマディスプレイパネルお びプラズマディスプレイパネルの製造方法

 本発明は、プラズマディスプレイパネル よびプラズマディスプレイパネルの製造方 に関する。

 プラズマディスプレイパネル(PDP)は、2枚 ガラス基板(前面ガラス基板および背面ガラ ス基板)を互いに貼り合わせて構成されてお 、ガラス基板の間に形成される空間(放電空 )に放電を発生させることで画像を表示する 。画像における画素に対応するセルは、自発 光型であり、放電により発生する紫外線を受 けて赤、緑、青の可視光を発生する蛍光体が 塗布されている。そして、1画素は、これら 赤、緑、青の可視光を発生する3つのセルに り構成されている。

 例えば、3電極構造のPDPは、X電極およびY 極間でサステイン放電を発生させることで 画像を表示する。サステイン放電を発生さ るセル(点灯させるセル)は、例えば、Y電極 よびアドレス電極間で選択的にアドレス放 を発生させることにより、選択される。

 一般的に、前面ガラス基板は、X電極および Y電極を有し、背面ガラス基板は、X電極の直 方向に延在する隔壁を有している。そして 上述の蛍光体は、隔壁により形成される溝( 凹部)の側面および底面に塗布されている(例 ば、特許文献1参照)。例えば、蛍光体が塗 される凹部の断面は、長方形に近い形状に 成されている。

特開2005-116508号公報

 凹部内の形状が長方形に近いPDPでは、例 ば、サステイン放電の広がりが凹部の側面 制限され、凹部の底面側の角付近までサス イン放電が広がらないおそれがある。この 合、凹部の底面側の角付近に塗布された蛍 体から効率よく可視光を発生させることは 困難である。あるいは、PDPの発光効率を向 させるために、凹部の底面側の角付近まで ステイン放電を広げた場合、例えば、凹部 開口部に近い側面付近では、凹部の角付近 比べて強い放電が発生する。このため、凹 の側面に塗布された蛍光体は、凹部の角付 に塗布された蛍光体に比べて、早く劣化す 。この場合、凹部の側面に塗布された蛍光 の寿命が短くなるため、PDPの寿命が短くな 。

 本発明の目的は、PDPの発光効率を向上さ ることである。特に、本発明の目的は、蛍 体の劣化を抑制しつつ、PDPの発光効率を向 させることである。

 プラズマディスプレイパネルは、第1およ び第2パネルを有している。第1パネルは、第1 方向に延在する複数の表示電極が設けられた 第1基板を有している。第2パネルは、放電空 を介して第1基板に対向する第2基板と、第2 板上に設けられた複数の第1隔壁と、第1基 側に開口した凹部とを有している。例えば 第1隔壁は、第2基板上に第1方向に沿って配 され、第1方向と交差する第2方向に延在して いる。また、凹部は、互いに隣接する隔壁間 に設けられる。そして、凹部の第1方向に沿 幅は、少なくとも凹部の深さの半分の位置 ら底部までの範囲では、第1基板側から第2基 板側に向かうにつれて狭く形成されている。

 本発明では、PDPの発光効率を向上できる 特に、本発明では、蛍光体の劣化を抑制し つ、PDPの発光効率を向上できる。

一実施形態におけるPDPの要部を示す図 ある。 図1に示したPDPの第1方向に沿う断面を す図である。 図2に示した凹部の製造方法の一例を示 す図である。 図3に示した製造方法のサンドブラスト の条件と凹部の形状との関係の一例を示す図 である。 図1に示したPDPを用いて構成されたプラ ズマディスプレイ装置の一例を示す図である 。 別の実施形態におけるPDPの要部を示す である。

 
図6に示したPDPの第2方向に沿う断面を す図である。 図3に示した製造方法のサンドブラスト の条件と図7に示した凹部の形状との関係の 例を示す図である。 図1に示したPDPの変形例における第1方 に沿う断面を示す図である。 図1に示したPDPの別の変形例を示す図 ある。

 以下、本発明の実施形態を図面を用いて 明する。

 図1は、本発明の一実施形態におけるプラ ズマディスプレイパネル(以下、PDPとも称す )の要部を示している。図中の矢印D1は、第1 向D1を示し、矢印D2は、第1方向D1に画像表示 面に平行な面内で直交する第2方向D2を示して いる。PDP10は、画像表示面を構成する前面基 部12(第1パネル)と、前面基板部12に対向する 背面基板部14(第2パネル)とにより構成されて る。前面基板部12と背面基板部14の間(より 細には、背面基板部14における蛍光体PH(PHr、 PHg、PHb)が塗布された凹部CC)に放電空間DSが形 成される。

 前面基板部12は、ガラス基材FS(第1基板)の ガラス基材RS(第2基板)に対向する面上(図では 下側)に第1方向D1に延在して設けられ、互い 間隔を置いて配置された複数のXバス電極Xb よびYバス電極Ybを有している。また、Xバス 極Xbには、Xバス電極XbからYバス電極Ybに向 て第2方向D2に延在するX透明電極Xtが接続さ ている。Yバス電極Ybには、Yバス電極YbからX ス電極Xbに向けて第2方向D2に延在するY透明 極Ytが接続されている。図の例では、X透明 極XtおよびY透明電極Ytは、第2方向D2に沿っ 対向している。なお、透明電極Xt、Ytは、第1 方向D1に沿って対向するように設けられても いし、第1方向D1(あるいは、第2方向D2)に対 て斜めの方向に沿って対向するように設け れてもよい。

 例えば、Xバス電極XbおよびYバス電極Ybは 金属材料等で形成された不透明な電極であ 、X透明電極XtおよびY透明電極Ytは、ITO膜等 形成された可視光を透過する透明電極であ 。そして、X電極XE(表示電極)は、Xバス電極X bおよびX透明電極Xtにより構成され、Y電極YE( 示電極)は、Yバス電極YbおよびY透明電極Ytに より構成され、X電極XEと対をなしている。そ して、互いに対をなすX電極XEおよびY電極YE間 (より具体的には、X透明電極XtおよびY透明電 Yt間)で繰り返して放電(サステイン放電)を 生させる。

 なお、透明電極XtおよびYtは、それぞれが 接続されるバス電極XbおよびYbとガラス基材FS との間に全面に配置されてもよい。また、バ ス電極XbおよびYbと同じ材料(金属材料等)で、 バス電極XbおよびYbと一体の電極が透明電極Xt およびYtの代わりに形成されてもよい。

 電極Xb、Xt、Yb、Ytは、誘電体層DLに覆われ ている。例えば、誘電体層DLは、CVD法により 成された二酸化シリコン膜等の絶縁膜であ 。そして、誘電体層DL上(図では下側)には、 バス電極Xb、Ybの直交方向(第2方向D2)に延在す る複数のアドレス電極AEが設けられている。 のように、前面基板部12は、第1方向D1に延 する複数の電極XE、YE(表示電極)および第2方 D2に延在する複数のアドレス電極AEが設けら れたガラス基材FSを有している。

 アドレス電極AEおよび誘電体層DLは、保護 層PLに覆われている。例えば、保護層PLは、 電を容易に発生させるために、陽イオンの 突による2次電子の放出特性の高いMgO膜で形 される。

 背面基板部14は、放電空間DSを介してガラ ス基材FSに対向するガラス基材RS(第2基板)を している。そして、ガラス基材RS上(ガラス 材RSのガラス基材FS側)には、第1方向D1と交差 する第2方向D2に延在する複数の隔壁(バリア ブ)BR(第1隔壁)が、第1方向D1に沿って配列さ ている。すなわち、放電空間DSを介して前面 基板部12に対向する背面基板部14は、ガラス 材RS上に互いに平行に形成され、バス電極Xb Ybに直交する方向(第2方向D2)に延在する複数 の隔壁BRを有している。例えば、この実施形 では、隔壁BRは、ガラス基材RSと一体に形成 されている。この場合、凹部CCの底部よりガ ス基材FS側に位置する部分のガラス基材RSを 隔壁BRと称する。

 ガラス基材RSと一体に設けられた隔壁BRに より、背面基板部14の前面基板部12に対向す 面側に、凹部CCが形成される。すなわち、互 いに隣接する隔壁BR間に、前面基板部12側に 口した凹部CCが設けられる。なお、後述する 図2に示すように、凹部CCの第1方向D1に沿う幅 は、開口部から底部に向かうにつれて狭く形 成されている。また、第2方向D2から見た場合 、凹部CCの底部は、円弧状に形成されている なお、第2方向D2から見た場合、凹部CCの底 は、直線状に形成されてもよい。

 また、隔壁BRにより、セルの側壁が構成 れる。そして、隔壁BRの側面と、互いに隣接 する隔壁BRの間のガラス基材RS上とには、紫 線により励起されて赤(R)、緑(G)、青(B)の可 光を発生する蛍光体PHr、PHg、PHbが、それぞ 塗布されている。すなわち、互いに異なる の光を発生する複数の種類の蛍光体PHr、PHg PHbは、凹部CC内の表面にそれぞれ設けられる 。以下、可視光の色毎に区別しない場合等、 蛍光体PHr、PHg、PHbを、蛍光体PHとも称する。

 PDP10の1つの画素は、赤、緑および青の光 発生する3つのセルにより構成される。ここ で、1つのセル(一色の画素)は、例えば、バス 電極Xb、Ybと隔壁BRとで囲われる領域に形成さ れる。このように、PDP10は、カラー画像を表 するためにセルをマトリックス状に配置し かつ互いに異なる色の光を発生する複数種 セルを交互に配列して構成されている。特 図示していないが、バス電極Xb、Ybに沿って 形成されたセルにより、表示ラインが構成さ れる。

 PDP10は、前面基板部12および背面基板部14 、保護層PLと隔壁BRが互いに接するように貼 り合わせ、Ne、Xe等の放電ガスを放電空間DSに 封入することで構成される。

 図2は、図1に示したPDP10の第1方向D1に沿う 断面を示している。なお、図2は、X透明電極X tおよびY透明電極Ytが互いに対向する位置で 断面(互いに対をなすバス電極Xbおよびバス 極Yb間での断面)を示している。図中の矢印D1 の意味は、上述した図1と同じである。また 図中の網掛け部分は、透明電極Xt、Yt間で発 するサステイン放電SDを示している。

 この実施形態では、凹部CCの深さDPは、凹 部CCの開口部の第1方向D1に沿う幅W10より大き 。このように、この実施形態では、凹部CC 深さDPを深くすることにより、放電効率を向 上できる。また、凹部CCの第1方向D1に沿う幅 、上述したように、開口部から底部に向か につれて狭く形成されている。例えば、凹 CCの開口部の第1方向D1に沿う幅W10は、凹部CC の半分の深さ(1/2・DP)の第1方向D1に沿う幅W20 り大きく、幅W20は、凹部CCの4分の3の深さ(3/4 ・DP)の第1方向D1に沿う幅W30より大きい。

 このように、この実施形態では、凹部CC 第1方向D1に沿う幅は、少なくとも凹部CCの深 さDPの半分の位置(1/2・DP)から底部までの範囲 では、ガラス基材FS側からガラス基材RS側に かうにつれて狭く形成されている。これに り、この実施形態では、例えば、距離DT1と 離DT2との差を小さくでき、サステイン放電SD を放電空間DS全体に広げることができる。こ で、例えば、距離DT1は、透明電極Xt、Yt間か ら近い位置に設けられた蛍光体PHの表面とサ テイン放電SDの発生領域(放電位置)との距離 であり、距離DT2は、透明電極Xt、Yt間から遠 位置に設けられた蛍光体PHの表面とサステイ ン放電SDの発生領域との距離である。

 この実施形態では、距離DT1と距離DT2との を小さくできるため、透明電極Xt、Yt間から 遠い位置に設けられた蛍光体PHから効率よく 視光VLを発生させることができ、PDP10の発光 効率を向上できる。また、この実施形態では 、サステイン放電SDを放電空間DS全体に広げ ことができるため、特定の位置(例えば、透 電極Xt、Yt間から近い位置)の蛍光体PHのみが 劣化することを防止でき、蛍光体PH全体の寿 を長くできる。すなわち、この実施形態で 、蛍光体PHの劣化を抑制しつつ、PDPの発光 率を向上できる。

 また、この実施形態では、凹部CCの第1方 D1に沿う幅がガラス基材FS側からガラス基材 RS側に向かうにつれて狭く形成されているた 、ガラス基材FSに平行な方向に発せられる 視光VL(表示に寄与しない可視光)を減らすこ ができる。すなわち、この実施形態では、 ラス基材FS側に可視光VLを発する蛍光体PHの (表面積)を増やすことができ、ガラス基材FS に到達する可視光VLの量を増加させることが きる。これにより、PDP10の発光効率を向上 き、PDP10に表示される画像の輝度を高くでき る。

 図3は、図2に示した凹部CCの製造方法の一 例を示している。なお、図3は、凹部CCが形成 されるまでの背面基板部14(ガラス基材RSおよ 隔壁BR)の第1方向D1に沿う断面を示している 図中の矢印D1の意味は、上述した図1と同じ ある。

 まず、隔壁BRの頂部のパターンを有する ォトレジストR10がガラス基材RS上に形成され る(図3(a))。すなわち、凹部CCの開口部が形成 れる領域を除いた部分のガラス基材RS上に ォトレジストR10が設けられる。次に、サン ブラスト装置のノズルガンN10からガラス基 RSに向かって研磨材G10が噴射される。(図3(b)) 。サンドブラストにより、研磨材G10が吹き付 けられた部分(例えば、フォトレジストR10で われていない部分)のガラス基材RSが除去さ る(図3(c))。なお、後述する図4に示すように ノズルガンN10の噴射圧力や研磨材G10の粒径 のサンドブラストの条件を調整することに り、凹部CCの深さDPや幅W10、W20、W30等を調整 できる。最後に、フォトレジストR10が除去さ れ、隔壁BRおよび凹部CCが形成される。(図3(d) )。

 図4は、図3に示した製造方法のサンドブ ストの条件と凹部CCの形状との関係の一例を 示している。なお、図中の幅W10、W20、W30およ び深さDPは、凹部CCの開口部の幅W10に対する 対値を示している。サンドブラストの条件c1 では、ノズルガンN10の噴射圧力PRが0.15MPaであ り、研磨材粒径S10(研磨材G10の粒径S10)が3~5μm あり、加工時間(噴射時間)T10が1時間である 条件c2では、噴射圧力PRが0.3MPaであり、研磨 材粒径S10が3~5μmであり、加工時間T10が1時間 ある。条件c3では、噴射圧力PRが0.15MPaであり 、研磨材粒径S10が2~4μmであり、加工時間T10が 1時間である。

 条件c1では、凹部CCの半分の深さ(1/2・DP) 幅W20は、凹部CCの開口部の幅W10の0.75倍程度 形成され、凹部CCの4分の3の深さ(3/4・DP)の幅 W30は、凹部CCの開口部の幅W10の0.6倍程度に形 される。また、凹部CCの深さDPは、凹部CCの 口部の幅W10の1.3倍程度に形成される。例え 、凹部CCの開口部の幅W10が200μmの場合、幅W2 0は、150μm程度であり、幅W30は、120μm程度で り、深さDPは、260μm程度である。

 条件c2では、幅W20は、幅W10の0.7倍程度に 成され、幅W30は、幅W10の0.55倍程度に形成さ 、深さDPは、幅W10の1.9倍程度に形成される 例えば、幅W10が200μmの場合、幅W20は、140μm 度であり、幅W30は、110μm程度であり、深さDP は、380μm程度である。このように、噴射圧力 PRが大きい条件c2では、凹部CCの深さDPは、条 c1に比べて大きく形成される。すなわち、 射圧力PRを大きくすることにより、凹部CCの さDPを深くできる。なお、この実施形態で 、上述したように、凹部CCの第1方向D1に沿う 幅が開口部から底部に向かうにつれて狭く形 成されているため、深い凹部CC(および、高い 隔壁BR)を容易に形成できる。したがって、こ の実施形態では、凹部CCの深さDPを深くする とにより、放電空間DSを容易に大きくできる 。

 条件c3では、幅W20は、幅W10の0.95倍程度に 成され、幅W30は、幅W10の0.7倍程度に形成さ 、深さDPは、幅W10の1.25倍程度に形成される 例えば、幅W10が200μmの場合、幅W20は、190μm 度であり、幅W30は、140μm程度であり、深さD Pは、250μm程度である。このように、研磨材 径S10が小さい条件c3では、凹部CCの開口部の W10と凹部CCの半分の深さ(1/2・DP)の幅W20との は、条件c1に比べて小さく形成される。す わち、研磨材粒径S10を小さくすることによ 、凹部CCの開口部から凹部CCの半分の深さ(1/2 ・DP)までの範囲で、第1方向D1に沿う幅の変化 量(例えば、幅W10と幅W20との差)を小さくでき 。

 図5は、図1に示したPDP10を用いて構成され たプラズマディスプレイ装置の一例を示して いる。プラズマディスプレイ装置(以下、PDP 置とも称する)は、PDP10、PDP10の画像表示面16 (光の出力側)に設けられる光学フィルタ20、 PDP10の画像表示面16側に配置された前筐体30、 PDP10の背面18側に配置された後筐体40およびベ ースシャーシ50、ベースシャーシ50の後筐体40 側に取り付けられ、PDP10を駆動するための回 部60、およびPDP10をベースシャーシ50に貼り けるための両面接着シート70を有している 回路部60は、複数の部品で構成されるため、 図では、破線の箱で示している。光学フィル タ20は、前筐体30の開口部32に取り付けられる 保護ガラス(図示せず)に貼付される。なお、 学フィルタ20は、電磁波を遮蔽する機能を してもよい。また、光学フィルタ20は、保護 ガラスではなく、PDP10の画像表示面16側に直 貼付されてもよい。

 以上、この実施形態では、凹部CCの第1方 D1に沿う幅は、上述したように、開口部か 底部に向かうにつれて狭く形成されている これにより、この実施形態では、サステイ 放電SDを放電空間DS全体に広げることができ PDP10の発光効率を向上できる。また、この 施形態では、特定の位置(例えば、透明電極X t、Yt間から近い位置)の蛍光体PHのみが劣化す ることを防止できるため、蛍光体PH全体の寿 を長くでき、PDP10の寿命を長くできる。す わち、この実施形態では、蛍光体PHの劣化を 抑制しつつ、PDPの発光効率を向上できる。

 図6は、別の実施形態におけるPDP10の概要 示している。この実施形態では、上述した 1に示した構成に、隔壁BR2が追加されて構成 されている。その他の構成は、図1-図5で説明 した実施形態と同じである。なお、例えば、 凹部CC2の製造方法は、フォトレジストR10のパ ターンを除いて、上述した図3と同じである 図1-図5で説明した要素と同一の要素につい は、同一の符号を付し、これ等については 詳細な説明を省略する。

 ガラス基材RS上には、隔壁BRおよび隔壁BR2 (第2隔壁)により構成される格子状の隔壁が形 成されている。なお、上述した図1に示した 凹部CCは、隔壁BR2により仕切られ、凹部CC2に 分割されている。すなわち、背面基板部14は ガラス基材RSに第1方向D1に延在して設けら 、上述した図1に示した凹部CCを仕切る複数 隔壁BR2を有している。例えば、この実施形 では、隔壁BR2は、ガラス基材RSおよび隔壁BR 一体に形成されている。この場合、凹部CC2 底部よりガラス基材FS側に位置する部分の ラス基材RSを隔壁BRあるいは隔壁BR2と称する

 隔壁BR、BR2により、セルの側壁が構成さ る。そして、隔壁BR、BR2の側面と、隔壁BR、B R2により囲まれた部分のガラス基材RS上とに 、紫外線により励起されて赤(R)、緑(G)、青(B )の可視光を発生する蛍光体PHr、PHg、PHbが、 れぞれ塗布されている。すなわち、互いに なる色の光を発生する複数の種類の蛍光体PH r、PHg、PHbは、凹部CC2内の表面にそれぞれ設 られる。

 図7は、図6に示したPDP10の第2方向D2に沿う 断面を示している。なお、図7は、図6に示し X透明電極XtおよびY透明電極Yt間での断面を している。また、図6に示したPDP10の第1方向 D1に沿う断面は、上述した図2と同じため、説 明を省略する。

 凹部CC2の第2方向D2に沿う幅は、開口部か 底部に向かうにつれて狭く形成されている 例えば、凹部CC2の開口部の第2方向D2に沿う W12は、凹部CC2の半分の深さ(1/2・DP)の第2方 D2に沿う幅W22より大きく、幅W22は、凹部CC2の 4分の3の深さ(3/4・DP)の第2方向D2に沿う幅W32よ り大きい。また、この実施形態では、凹部CC2 の底部の第2方向D2に沿う断面は、円弧状に形 成されている。なお、凹部CC2の底部の第2方 D2に沿う断面は、直線状に形成されてもよい 。

 上述したように、凹部CC2の第2方向D2に沿 幅は、少なくとも凹部CC2の深さDPの半分の 置(1/2・DP)から底部までの範囲では、ガラス 材FS側からガラス基材RS側に向かうにつれて 狭く形成されている。これにより、この実施 形態では、サステイン放電を放電空間DS全体 広げることができ、蛍光体PHの劣化を抑制 つつ、PDPの発光効率を向上できる。

 図8は、上述した図3に示した製造方法の ンドブラストの条件と凹部CC2との形状の関 の一例を示している。なお、図中の幅W12、W2 2、W32および深さDPは、凹部CC2の開口部の第2 向D2に沿う幅W12に対する相対値を示している 。また、括弧内の数値は、上述した図2-図4に 示した凹部CC(図7および図8では、凹部CC2)の開 口部の第1方向D1に沿う幅W10に対する相対値を 示している。サンドブラストの条件c1、c2、c3 は、上述した図4と同じである。

 条件c1では、凹部CC2の半分の深さ(1/2・DP) 幅W22は、凹部CC2の開口部の幅W12の0.75倍程度 に形成され、凹部CC2の4分の3の深さ(3/4・DP)の 幅W32は、凹部CC2の開口部の幅W12の0.59倍程度 形成される。また、凹部CC2の深さDPは、凹部 CC2の開口部の幅W12の0.59倍程度に形成される 例えば、凹部CC2の開口部の第1方向D1に沿う (上述した図4に示した凹部CCの幅W10)が200μmの 場合、幅W12は、440μm(幅W10の2.2倍)程度である この場合、幅W22は、330μm(幅W10の1.65倍)程度 あり、幅W32は、260μm(幅W10の1.3倍)程度であ 、深さDPは、260μm(幅W10の1.3倍)程度である。

 条件c2では、幅W22は、幅W12の0.7倍程度に 成され、幅W32は、幅W12の0.54倍程度に形成さ 、深さDPは、幅W12の0.86倍程度に形成される 例えば、凹部CC2の開口部の第1方向D1に沿う (図4に示した凹部CCの幅W10)が200μmの場合、 W12は、440μm(幅W10の2.2倍)程度である。この場 合、幅W22は、310μm(幅W10の1.55倍)程度であり、 幅W32は、240μm(幅W10の1.2倍)程度であり、深さD Pは、380μm(幅W10の1.9倍)程度である。

 条件c3では、幅W22は、幅W12の0.93倍程度に 成され、幅W32は、幅W12の0.68倍程度に形成さ れ、深さDPは、幅W12の0.57倍程度に形成される 。例えば、凹部CC2の開口部の第1方向D1に沿う 幅(図4に示した凹部CCの幅W10)が200μmの場合、 W12は、440μm(幅W10の2.2倍)程度である。この 合、幅W22は、410μm(幅W10の2.05倍)程度であり 幅W32は、300μm(幅W10の1.5倍)程度であり、深さ DPは、300μm(幅W10の1.25倍)程度である。

 以上、この実施形態においても、上述し 図1-図5で説明した実施形態と同様の効果を ることができる。

 なお、上述した実施形態では、1つの画素 が、3つのセル(赤(R)、緑(G)、青(B))により構成 される例について述べた。本発明はかかる実 施形態に限定されるものではない。例えば、 1つの画素を4つ以上のセルにより構成しても い。あるいは、1つの画素が、赤(R)、緑(G)、 青(B)以外の色を発生するセルにより構成され てもよく、1つの画素が、赤(R)、緑(G)、青(B) 外の色を発生するセルを含んでもよい。

 上述した実施形態では、第2方向D2が、第1 方向D1に直交する例について述べた。本発明 かかる実施形態に限定されるものではない 例えば、第2方向D2は、第1方向D1と、ほぼ直 方向(例えば、90度±5度)に交差してもよい。 この場合にも、上述した実施形態と同様の効 果を得ることができる。

 上述した実施形態では、凹部CCの第1方向D 1に沿う幅が、開口部から底部に向かうにつ て狭く形成される例について述べた。本発 はかかる実施形態に限定されるものではな 。例えば、図9に示すように、凹部CCの半分 深さ(1/2・DP)の幅W24は、凹部CCの開口部の幅W1 0と同じでもよい。この場合、凹部CCの第1方 D1に沿う幅は、凹部CCの深さDPの半分の位置(1 /2・DP)から底部までの範囲では、ガラス基材F S側からガラス基材RS側に向かうにつれて狭く 形成されている。この場合にも、上述した実 施形態と同様の効果を得ることができる。

 図9は、上述した図1に示したPDP10の変形例 における第1方向D1に沿う断面を示している。 なお、図9は、X透明電極XtおよびY透明電極Yt 互いに対向する位置での断面(互いに対をな バス電極Xbおよびバス電極Yb間での断面)を している。図9のPDP10では、凹部CCの形状が、 上述した図1-図5で説明した実施形態と相違し ている。その他の構成は、上述した図1-図5で 説明した実施形態と同じである。図1-図5で説 明した要素と同一の要素については、同一の 符号を付し、これ等については、詳細な説明 を省略する。

 凹部CCの第1方向D1に沿う幅は、凹部CCの深 さDPの半分の位置(1/2・DP)から底部までの範囲 では、ガラス基材FS側からガラス基材RS側に かうにつれて狭く形成されている。例えば 凹部CCの開口部の第1方向D1に沿う幅W10は、凹 部CCの半分の深さ(1/2・DP)の第1方向D1に沿う幅 W24と同じであり、幅W24は、凹部CCの4分の3の さ(3/4・DP)の第1方向D1に沿う幅W34より大きい すなわち、図9の例では、凹部CCの第1方向D1 沿う断面は、U字形状に形成されている。な お、凹部CCの底部の第1方向D1に沿う断面は、 線状に形成されてもよい。この場合にも、 述した実施形態と同様の効果を得ることが きる。

 上述した実施形態では、隔壁BRが、ガラ 基材RSと一体に形成される例について述べた 。本発明はかかる実施形態に限定されるもの ではない。例えば、隔壁BRは、ペースト状の 壁材料を用いて形成されてもよい。この場 、先ず、ペースト状の隔壁材料がガラス基 RS上に塗布され、乾燥される。その後、上 した図3に示したフォトレジストR10が、隔壁 料上に設けられる。そして、サンドブラス 等により、フォトレジストR10で覆われてい い部分の隔壁材料が除去され、隔壁BRおよ 凹部CCが形成される。この場合にも、上述し た実施形態と同様の効果を得ることができる 。

 上述した実施形態では、アドレス電極AE 前面基板部12に設けられる例について述べた 。本発明はかかる実施形態に限定されるもの ではない。例えば、図10に示すように、アド ス電極AEは、背面基板部14に設けられてもよ い。図10の構成では、第2方向D2に延在する複 のアドレス電極AEは、背面基板部14のガラス 基材RS上に設けられ、誘電体層DL2に覆われて る。そして、誘電体層DL2上には、隔壁BRが 成されている。

 この場合、先ず、ペースト状の隔壁材料 ガラス基材RS上に塗布され、乾燥される。 の後、上述した図3に示したフォトレジストR 10が、隔壁材料上に設けられる。そして、サ ドブラスト等により、フォトレジストR10で われていない部分の隔壁材料が除去され、 壁BRおよび凹部CCが形成される。この場合に も、上述した実施形態と同様の効果を得るこ とができる。

 上述した実施形態では、凹部CCの深さDPが 、凹部CCの開口部の第1方向D1に沿う幅W10より きく形成される例について述べた。本発明 かかる実施形態に限定されるものではない 例えば、凹部CCの深さDPは、凹部CCの開口部 第1方向D1に沿う幅W10より小さく形成されて よいし、幅W10と同じに形成されてもよい。 の場合にも、凹部内の形状が長方形に近いP DPに比べて、発光効率を向上できる。したが て、この場合にも、上述した実施形態と同 の効果を得ることができる。

 以上、本発明について詳細に説明してき が、上記の実施形態およびその変形例は発 の一例に過ぎず、本発明はこれに限定され ものではない。本発明を逸脱しない範囲で 形可能であることは明らかである。

 本発明は、プラズマディスプレイパネル よびプラズマディスプレイパネルの製造方 に適用できる。