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Title:
PLASMA TORCH, PLASMA TORCH NOZZLE, AND PLASMA WORKING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/008271
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a plasma torch, in which a conductive path for a pilot arc to a nozzle is reliably formed to facilitate the removal of the nozzle, thereby to eliminate the difficulty in positioning the center axis of the nozzle. A nozzle (16) has an outer flange (62), the upper face of which provides a conductive face (64) directed to face a nozzle stand (30). This nozzle stand (30) has elastic electric contacts (54a and 54b). These electric contacts (54a and 54b) abut against the outer flange (62) (or the conductive face (64)) of the nozzle, thereby to form a conductive path for the pilot arc. When the nozzle (16) is attached to the nozzle stand (30), the electric contacts (54a and 54b) abut against the outer flange (62) (or the conductive face (64)) of the nozzle, thereby to form the conductive path for the pilot arc and to push the outer flange (62) (or the conductive face (64)) of the nozzle substantially in parallel with the center axis (16A) of the nozzle and in the direction away from the nozzle stand (30).

Inventors:
YAMAGUCHI YOSHIHIRO (JP)
KURAOKA KAZUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061760
Publication Date:
January 15, 2009
Filing Date:
June 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KOMATSU IND CORP (JP)
YAMAGUCHI YOSHIHIRO (JP)
KURAOKA KAZUHIRO (JP)
International Classes:
H05H1/28; B23K10/00; H05H1/34
Foreign References:
JP2001252770A2001-09-18
JPH03114678A1991-05-15
JPH06262366A1994-09-20
JPH01284482A1989-11-15
JP2002045971A2002-02-12
JP2005046913A2005-02-24
Attorney, Agent or Firm:
SHINJYU GLOBAL IP (1-4-19 Minamimori-machi, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 54, JP)
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Claims:
 ノズル台座(30)を有するトーチ本体(12)と、前記ノズル台座(30)に装着されるノズル(16)とを備え、前記ノズル(16)が前記ノズルの中心軸(16A)とほぼ平行に前記ノズル台座(30)へ向かう又は前記ノズル台座(30)から遠ざかる方向へ移動することで、前記ノズル(16)が前記ノズル台座(30)に取り付けられ又は取り外されるようになったプラズマトーチ(10)において、
 前記ノズル(16)が、前記ノズル(16)の表面上に、前記ノズル台座(30)に対向するよう向けられた通電面(64)を有し、
 前記トーチ本体(12)が、前記ノズルの前記通電面(64)に当接することで前記ノズル(16)へのパイロットアーク用の通電経路を形成する弾性的な電気接触子(54a,54b)を有し、
 前記ノズル(16)を前記ノズル台座(30)に取り付けるために前記ノズル(16)が前記中心軸(16A)とほぼ平行に前記ノズル台座(30)に向かう方向へ移動する時、前記ノズルの前記通電面(64)が前記電気接触子(54a,54b)を、前記ノズルの中心軸(16A)とほぼ平行に前記ノズル台座(30)へ向かう方向へ押圧するようになっている、
プラズマトーチ。
 請求項1記載のプラズマトーチにおいて、
 冷却液が流れる冷却液通路(52)をさらに備え、
 前記ノズルの前記通電面(64)と、前記電気接触子(54a,54b)の前記通電面(64)と当接する部分とが、前記冷却液通路(52)中に配置されている、
プラズマトーチ。
 請求項1記載のプラズマトーチにおいて、
 前記電気接触子(54a,54b)が、前記トーチ本体(12)から取り外し可能であるプラズマトーチ。
請求項1記載のプラズマトーチにおいて、
 前記ノズル(16)が、前記ノズル(16)の外側面上に前記中心軸(16A)回りの実質全周にわたり設けられた外フランジ(62)を有し、前記外フランジ(62)が前記通電面(64)を提供するプラズマトーチ。
 請求項1記載のプラズマトーチにおいて、
 前記電気接触子(54a,54b)と前記ノズルの通電面(64)との接触のみが、前記通電経路と前記ノズル(16)との間の電気的接続を提供するプラズマトーチ。
 プラズマトーチ(10)に組み込まれるノズル(16)であって、前記プラズマトーチ(10)はトーチ本体(12)を備え、前記トーチ本体(12)は、前記ノズル(16)が装着されるノズル台座(30)と、前記ノズル(16)に当接することで前記ノズル(16)へのパイロットアーク用の通電経路を形成する弾性的な電気接触子(54a,54b)とを有し、前記ノズル(16)が前記ノズルの中心軸(16A)とほぼ平行に前記ノズル台座(30)に向かう又は前記ノズル台座(30)から遠ざかる方向へ移動することで、前記ノズル(16)が前記ノズル台座(30)に取り付けられ又は取り外されるようになった、前記ノズル(16)において、
 前記ノズル(16)の表面上に、前記ノズル台座(30)に対向するよう向けられた通電面(64)を有し、
 前記ノズル(16)を前記ノズル台座(30)に取り付けるために前記ノズルが前記中心軸とほぼ平行に前記ノズル台座(30)に向かう方向へ移動する時、前記ノズルの前記通電面(64)が前記電気接触子(54a,54b)を、前記ノズルの中心軸(16A)とほぼ平行な前記ノズル台座(30)へ向かう方向へ押圧するようになっている、
ノズル。
 プラズマトーチ(10)に組み込まれるノズル(16)であって、
 第1円筒部(63)と、
 前記第1円筒部(63の)外周面から径方向に突出する通電面(64)を有し、前記第1円筒部(63)と軸方向に隣接して配置され、前記第1円筒部(63)よりも大径の外フランジ(62)と、
 前記外フランジ(62)と軸方向に隣接して配置され、外周面にローレットが形成されており、前記外フランジ(62)より小径の第2円筒部(65)と、
を備えるノズル。
 請求項1記載のプラズマトーチ(10)と、
 ワークピース(3)が載置されるテーブル(2)と、
 前記テーブル(2)上の前記ワークピースに対して前記プラズマトーチ(10)を移動させるトーチ移動装置(4,6,8)と
を備えたプラズマ加工機。
Description:
プラズマトーチ、プラズマトー のノズル及びプラズマ加工機

 本発明は、一般には、プラズマ切断機の うなプラズマ加工機に関し、特に、そのプ ズマトーチ及びそのノズルの構造に関する

 プラズマトーチは、切断などの加工の開 時に、パイロットアークと呼ばれるトーチ でのノズルと電極間の放電を発生させ、そ て、そのパイロットアークを移行させて、 ークピースを切断するための電極とワーク ース間の放電であるプラズマアークを確立 る。トーチ内には、パイロットアークの生 用に、トーチ本体からノズルに至る通電経 が存在する。

 通電経路の従来の構造の一つの典型例は 特開平11-221675号公報に開示されているよう 、ノズルをトーチ本体に装着するためのキ ップ(同公報ではインナーキャップと呼ばれ る)を用いたものである。インナーキャップ 、その先端部にてノズルを保持し、その基 部にてトーチ本体に螺合される。インナー ャップは、ノズルと直接接触する金属面を の先端部に持つ。このようなインナーキャ プとトーチ本体のねじとが、トーチ本体か ノズルに至る通電経路を形成する。

 上記とは別の構造の通電経路を採用したプ ズマトーチが特開2000-334570号公報に開示さ ている。このトーチでは、ノズルをトーチ 体に装着するためのキャップ(同公報ではリ イニングキャップと呼ばれる)は、ノズルか ら電気的に絶縁され、通電経路を形成しない 。代わりに、通電経路は、トーチ本体内の金 属製のノズル台座により形成される。リテイ ニングキャップによりノズルがトーチ本体に 装着されるとき、ノズルの基端面がノズル台 座の先端面に押し付けられ接触してノズルと ノズル台座とが電気的に接続する。更に、ノ ズル台座の前端部に設けられた複数の弾性的 な電気接続端子が、ノズルの基端部の外側面 に、ノズルの中心へ向かう強い弾性力で接触 して、ノズルを外側から挟み込み、ノズルと ノズル台座との間の電気接続を形成する。

特開平11-221675号公報

特開2000-334570号公報

 特開2000-334570号公報の開示によれば、ノ ルへの通電経路は次の2種類の接触により形 される。第1は、リテイニングキャップがノ ズルをノズル台座へ押し付けることによる、 ノズルの基端面とノズル台座の先端面との接 触である。第2は、複数の電気接続端子の強 弾性力による、電気接続端子とノズルの外 面との接触である。

 しかしながら、上記の第1の接触に関して は、次のような問題がある。ノズルの基端面 とノズル台座の先端面との間には、ノズル外 側の冷却水通路とノズル内側のプラズマガス 通路とを隔離する水-ガスシールのためのOリ グが挟まれている。このOリングの圧縮され るときの反力が、ノズルをノズル台座へ押し 付ける力を減少させ、確実な通電経路の形成 を邪魔する。それにより、ノズルとノズル台 座間の接触抵抗が大きくなったり、接触不良 によるスパーク発生により両者の接触面が溶 損するという虞がある。電気絶縁破壊は水中 よりも気中で起き易いので、冷却水通路側よ りガス通路側で、ノズルとノズル台座との間 のスパークが起き易い。このようなスパーク が生じると、本来は消耗品ではないトーチ本 体がダメージを受けてしまう。

 上記の第2の接触、つまり、弾性的な電気 接触子のノズルの外側面への接触については 次のような問題がある。この第2の接触の役 は、上述した第1の接触がもつ上記の問題を 償することである。弾性的な電気接触子と ズル側面との間に確実に通電経路を形成す ために、つまり、十分な接触面圧を確保す ために、電気接触子の弾性力は十分に強く ノズルを外側から強い力で挟みこむ。この い挟み力のために、ノズルを交換する際、 ーザがノズルの取り外しを単に手で行うこ が容易でない。また、ノズルの外側面に加 る各電気接触子からの押圧力の方向は、ノ ルの中心軸へ向かう方向であるから、複数 電気接触子の弾性力のアンバランスによっ ノズルの中心軸が正しい位置(典型的にはト ーチの中心軸)からずれる虞がある。

 従って、本発明の目的は、ノズルへのパ ロットアーク用の通電経路を、より確実に 成することにある。

 本発明の別の目的は、ノズルの交換時に けるノズルの取り外しをより容易にするこ にある。

 本発明のまた別の目的は、もし、通電経 とノズルとの間の接触不良により部品の溶 が発生したとしても、そのダメージからの 旧を、より容易にすることにある。

 本発明のさらにまた別の目的は、通電経 が、ノズルの中心軸の位置合わせに障らな ようにすることにある。

 本発明に従って提供されるプラズマトー は、ノズル台座を有するトーチ本体と、ノ ル台座に装着されるノズルとを備え、ノズ がノズルの中心軸とほぼ平行にノズル台座 向かう又はノズル台座から遠ざかる方向へ 動することで、ノズルがノズル台座に取り けられ又は取り外されるようになったプラ マトーチである。ノズルは、その表面上に ノズル台座に対向するよう向けられた通電 を有する。トーチ本体は、ノズルの通電面 当接することでノズルへのパイロットアー 用の通電経路を形成する弾性的な電気接触 を有する。そして、ノズルをノズル台座に り付けるためにノズルがその中心軸とほぼ 行にノズル台座に向かう方向へ移動する時 ノズルの通電面が電気接触子を、ノズルの 心軸とほぼ平行なノズル台座へ向かう方向 押圧するようになっている。

 本発明のプラズマトーチによれば、ノズ がトーチ本体のノズル台座に装着された状 において、トーチ本体の電気接触子は、ノ ルの通電面に当接し、その弾性力でノズル 通電面を押圧する。ノズルの通電面はノズ 台座に対向しており、電気接触子は、その 電面を、ノズルの中心軸とほぼ平行に、ノ ルをノズル台座から押し出す方向へ押圧す 。従って、ノズルがトーチ本体に装着され 状態では、電気接触子とノズルとの間の接 力は十分に大きく、電気接触子とノズル間 良好な電気接触が確保され、ノズルへのパ ロットアーク用の通電経路が確実に形成さ る。また、ユーザがノズルをノズル台座か 取り外そうとする時、電気接触子がノズル ノズル台座から押し出そうとするので、ノ ルの取り外しが容易である。

 本発明の一局面に係るプラズマトーチは 冷却液が流れる冷却液通路をさらに備え、 ズルの通電面と、電気接触子の通電面と当 する部分とが、冷却液通路中に配置されて る。そのため、万が一、電気接触子とノズ の通電面との接触個所に接触不良が発生し としても、その接触個所は冷却液中に入っ いるので、電気絶縁破壊によるスパークが じにくく、スパークによるダメージが抑制 れる。

 本発明の一局面に係るプラズマトーチで 、電気接触子がトーチ本体から取り外し可 である。万が一、電気接触子がスパークに るダメージを受けたとしても、電気接触子 けを交換できるので、ダメージからの復旧 容易である。

 本発明の一局面に係るプラズマトーチで 、ノズルが、その外側面上にその中心軸回 の実質全周にわたり設けられた外フランジ 有し、その外フランジが、電気接触子と接 するための上記通電面を提供する。ノズル トーチ本体に装着するためにノズルがノズ 台座に押し込まれる時、ノズルの中心軸回 の回転位置がノズル台座に対してどのよう 位置になっていても、ノズルの外フランジ どこかの個所がトーチ本体の電気接触子と 触して確実に通電経路を形成する。従って ユーザは、ノズルをトーチ本体に装着する き、ノズルとノズル台座と電気接触子との の回転方向での位置合わせを行う必要がな 。また、フランジは、ノズルの外表面積を やし、ノズルの冷却効果を向上させる。

 本発明の一局面に係るプラズマトーチで 、ノズルの通電面と電気接触子間の接触の が、パイロットアーク用の通電経路とノズ 間の電気的接続を提供する。ノズルの通電 と電気接触子との接触個所以外には、パイ ットアーク用の通電経路とノズル間の電気 接続が存在しないので、万が一、接触不良 よるスパークが発生したとしても、他の個 、特にトーチ本体の電気接触子以外の個所( 交換が容易ではない個所)が、スパークによ ダメージを受けることがない。また、通電 路がノズルに加える力は、電気接触子から 押圧力だけであり、その方向はノズルの中 軸とほぼ平行であるから、ノズルの中心軸 横にずらす要因にはならない。

 本発明は、また、上述したプラズマトー に組み込まれるノズルも提供する。本発明 さらに、上述したプラズマトーチを有する ラズマ加工機も提供する。

 本発明によれば、パイロットアーク用の 電経路が確実に形成される。また、本発明 よれば、電気接触子がノズルをトーチ本体 ら外へ押し返す力を発生するので、ノズル 換時のノズル取り外しが容易である。

 本発明の一局面のように、電気接触子が ーチ本体から取り外し可能である場合、万 一接触不良が発生しても、ダメージを受け 部品はノズルと電気接触子であっていずれ 交換可能であるから、復旧が容易である。 た、本発明の一実施形態のように、電気接 子とノズルとの接触のみが、パイロットア ク用通電経路とノズルとの電気的接続を提 している場合、通電経路がノズルに加える は、電気接触子からの押圧力だけであり、 れはノズルの中心軸とほぼ平行であるから ノズルの中心軸の位置合わせの支障になら い。

 本発明の一局面に係るノズルは、プラズ トーチに組み込まれるノズルであって、第1 円筒部と、外フランジと、第2円筒部とを備 る。外フランジは、第1円筒部の外周面から 方向に突出する通電面を有し、第1円筒部と 軸方向に隣接して配置され、第1円筒部より 大径である。第2円筒部は、外フランジと軸 向に隣接して配置され、外周面にローレッ が形成されており、外フランジより小径で る。このノズルがプラズマトーチに組み込 れると、トーチ本体側に設けられる電気接 子が、ノズルの通電面に当接し、その弾性 でノズルの通電面を押圧する。ここで、通 面は第1円筒部の外周面から径方向に突出し ているため、通電面には、ノズルの中心軸と ほぼ平行な方向に電気接触子からの押圧力が 作用する。このため、電気接触子の弾性力が 不均一であっても、ノズルの中心軸が正しい 位置からずれる虞が少ない。これにより、ノ ズルへのパイロットアーク用の通電経路を、 より確実に形成することができる。また、こ のノズルでは、大径のフランジが設けられる ことによって、ノズルの表面積が増大する。 さらに、第2円筒部の外周面にローレットが 成されることによっても、ノズルの表面積 増大する。これにより、ノズルの冷却効果 向上させることができる。

本発明に従うプラズマ加工機の一実施 態の全体構成を簡単に示す斜視図。 本発明に従うプラズマトーチの一実施 態の中心軸に沿った断面図。 プラズマトーチの中心軸に沿った別の 度での断面図。 プラズマトーチのノズル台座近傍の構 を示す分解斜視図。 ノズル台座近傍の拡大断面図。 ノズル台座近傍の構造を軸方向から見 図。 本発明に従うノズルの一実施形態の側 図。

符号の説明

 1 プラズマ加工機
 2 テーブル
 3 ワークピース
 4 移動台車
 6 アーム
 8 キャリッジ
 10 プラズマトーチ
 12 トーチ本体
 14 電極
 14A 電極の中心軸
 16 ノズル
 16A ノズルの中心軸
 18 シールドキャップ
 24 リテーナキャップ
 28 電極台座
 30 ノズル台座
 31 Oリング
 52 冷却液通路
 54a,54b 電気接触子
 56 ボルト
 62 外フランジ
 64 通電面
 66 凹凸部

 以下、図面を参照して、本発明の一実施 態を説明する。

 図1は、本発明に従うプラズマ加工機の一 実施形態の全体構成を簡単に示す。

 図1に示すように、プラズマ加工機(例え プラズマ切断機)1は、ワークピース(典型的 は鋼板)3がその上に置かれるテーブル2、プ ズマアークを噴出してワークピース3を加工( 例えば切断)するプラズマトーチ10、プラズマ トーチ10をワークピース3に対してX(縦),Y(横) びZ(高さ)方向に移動させるためのトーチ移 装置4,6,8などを備える。トーチ移動装置4,6,8 、例えば、テーブル2の隣でX方向に往復移 することができる移動台車4、移動台車4から Y方向にテーブル2の上方へ延び出たアーム6、 及び、プラズマトーチ10をZ方向へ往復移動可 能支持し、アーム6上をY方向に往復移動する とができるキャリッジ8などから構成される 。移動台車4及び(又は)テーブル2内には、プ ズマトーチ10でパイロットアークやプラズマ アークを発生させ且つそれらのアークを制御 するためのアーク電源回路及び制御装置が組 み込まれる。図示してないが、プラズマトー チ10へプラズマガスやアシストガスなどのガ を供給するガスシステム、及び、プラズマ ーチ10へ冷却液(典型的には冷却水)を供給す る冷却システムなども設けられる。

 図2と図3は、それぞれ、図1に示されたプ ズマ加工機で使用される本発明に従うプラ マトーチの一実施形態の中心軸に沿った断 図を示す。図2と図3では、中心軸回りの切 面の角度が異なる。 図2と図3に示されるよ に、プラズマトーチ10は、トーチ本体12と、 トーチ本体12に着脱可能に取りつけられる複 の部品、例えば、電極14、絶縁スワラ15、ノ ズル16、シールドキャップ18(20,22)及びリテー キャップ24などを有する。トーチ本体12は、 ベース部26、電極台座28、ノズル台座30、絶縁 スリーブ32、電極冷却パイプ34、ホルダ36及び 固定リング38、電極冷却液供給パイプ40、電 冷却液排出パイプ42、ノズル冷却液供給パイ プ48及びノズル冷却液排出パイプ50などを有 る。

 トーチ本体12において、ベース部26は概略 円柱状であり、その先端部に、概略円筒状の 電極台座28が取り付けられる。ベース部26の 端部の電極台座28の外側に、概略円錐筒状の ノズル台座30が取り付けられる。電極台座28 ノズル台座30の間に両者間を電気的に絶縁す るための絶縁スリーブ32が挟み込まれる。電 台座28の内側に、電極冷却パイプ34が固定さ れる。ベース部26、電極台座28、ノズル台座30 、絶縁スリーブ32、電極冷却パイプ34は同軸 配置される。

 ベース部26の外周に、概略円筒状のホル 36が嵌合され、ホルダ36はその外側面上にネ 山を有する。ホルダ36の外周に、リテーナ ャップ24をトーチ本体12に固定するための固 リング38が装着される。固定リング38は、そ の内側面にネジ山を有し、そのネジ山でホル ダ36の外側面のネジ山と螺合し、ホルダ36に して回転可能である。

 電極台座28は金属製であり、ベース部26内 の電気配線(図示省略)を介して、上述したア ク電源回路の電極通電用の端子へ接続され 。電極台座28の先端部内に、電極14の基端部 が、着脱自在に挿入される。電極14は金属製 あり、先端の閉じた概略円筒形状を有する 電極台座28と電極14とは密に接触し、その接 触面を通じて両者が電気的に接続される。電 極14が電極台座28に装着されると、電極冷却 イプ34が、電極14の内側空間(電極14を冷却す ための冷却水路)の最奥位置(電極14の先端部 のすぐ背後の位置)まで入り込む。

 ノズル台座30は金属製であり、ベース部26 内の電気配線(図示省略)を介して、上述した ーク電源回路のノズル通電用の端子へ接続 れる。ノズル台座30の先端部に、ノズル16の 基端部が、着脱自在に挿入される。具体的に は、図4および図5に示すように、ノズル台座3 0には、ノズル16の基端部が挿入される孔17が けられている。なお、図4は、ノズル台座30 傍の構造を示す分解斜視図である。図5は、 ノズル台座30近傍の構造を示す拡大断面図で る。孔17は、ノズル台座30を軸方向に貫通し ており、第1孔部17aと第2孔部17bとを有する。 1孔部17aは、ノズル台座30の先端部に設けら ており、後述するノズル16の外フランジ62の 外径よりも大きな内径を有する。第2孔部17b 、ノズル台座30の軸方向基端側において第1 部17aに連続しており、第1孔部17aと同軸に配 されている。第2孔部17bは、第1孔部17aより さく且つ後述するノズル16の第1円筒部63の外 径より大きな内径を有する。また、図4~図6に 示すように、ノズル台座30の先端部には、軸 向から見て、径方向に延びる一対の溝部33a, 33bが設けられている。一対の溝部33a,33bは、 1孔部17aを間に挟んで互いに対向して配置さ ており、第1孔部17aに連通している。なお、 図6は、ノズル16が取り付けられた状態におけ るノズル台座30を軸方向先端側から見た図で る。

 ノズル16がノズル台座30に装着された時、 ノズル16の中心軸16Aと電極14の中心軸14Aとが 置的に一致するようになっている。ノズル16 は金属製で、その先端部に、プラズマアーク を噴出するためのオリフィス60を有する。ノ ル台座30の先端部の内側面と、その内側に 入されたノズル16の基端部の外側面との間に は、Oリング31が挟み込まれている。Oリング31 は、ノズル台座30の先端部の内側空間(プラズ マガス通路)68とノズル16の外側空間(ノズル16 冷却するための冷却液通路)52との間のガス- 液シールを確保する。さらに、Oリング31によ り、ノズル台座30の先端部の内側面と、その 側に挿入されたノズル16の基端部の外側面 の間に、僅かな隙間を確保し、それにより ノズル台座30とノズル16とを直接接触させな 。このようにノズル台座30とノズル16とは直 接は接触しないが、その代り、後述するよう に、ノズル台座30に取り付けられた複数個(1 でもよい)の電気接触子54a,54bがノズル16と接 して、それにより、ノズル16に対するパイ ットアーク用の通電経路を形成する。

 電極14とノズル16との間に、概略円筒状の 絶縁スワラ15が挿入される。絶縁スワラ15は 電極14とノズル16との間の電気的絶縁を確保 る。また、絶縁スワラ15は、その側壁を斜 に貫通する複数のガス穴を有し、ノズル台 30の先端部のプラズマガス通路68からそれら ス穴を通じてノズル16内側のプラズマガス 路70に流入するプラズマガス流に、ベベル角 制御のための旋回運動を与える。

 ノズル16の先端部の外方(下方)に、ノズル 16を保護するためのシールドキャップ18が、 ズル16の先端部を覆うようにして設けられる 。シールドキャップ18は、ノズル16を保持し つ保護する役目をもつ。シールドキャップ18 は、外側シールドキャップ20と内側シールド ャップ22とを有する。外側シールドキャッ 20と内側シールドキャップ22の間に、アシス ガス流をノズル16のオリフィス60の出口の周 囲へ導くとともにそのアシストガス流にベベ ル角制御用の旋回を与えるためのアシストガ ス通路が形成される。内側シールドキャップ 22はその内側面にて、ノズル16の外側面とと に、ノズル16を冷却するための冷却液通路52 画成する。内側シールドキャップ22は、熱 導性の良い材料で作られ、外側シールドキ ップ20からの熱を冷却液通路52へ放出して、 側シールドキャップ20を冷却する役目もも 。

 リテーナキャップ24は、プラズマトーチ10 の先端部分の外殻の主要部を構成し、その先 端部にて、シールドキャップ18を保持し、か 、その基端部にて、固定リング38と係合す 。固定リング38を締めることで、リテーナキ ャップ24はホルダ36(トーチ本体12)に固定され 。リテーナキャップ24の壁厚内には、アシ トガス流をシールドキャップ18内の上述した アシストガス通路へ導くためのアシストガス 通路が存在する。リテーナキャップ24は、そ 内側面で、ノズル台座30の外側面とともに ノズル16を冷却するための冷却液通路52を画 する。

 トーチ本体12のベース部26の基端面から、 ベース部26の内部へ、電極冷却液供給パイプ4 0、電極冷却液排出パイプ42、ノズル冷却液供 給パイプ48及びノズル冷却液排出パイプ50が 入される。図2に示されるように、電極冷却 供給パイプ40は電極冷却パイプ34に接続され 、電極冷却液排出パイプ42は電極台座28と接 される。また、図3に示されるように、ノズ 冷却液供給パイプ48とノズル冷却液排出パ プ50は、それぞれ、ノズル16を冷却するため 冷却液通路52の一端と他端に接続される。

 上述した冷却システムから、電極14の冷 に適した第1の流量で冷却液が電極冷却液供 パイプ40に供給され、ノズル16の冷却に適し た第2の流量で冷却液がノズル冷却液供給パ プ48に供給される。電極14を冷却するための 却液は、電極冷却液供給パイプ40から電極 却パイプ34を通って電極14の先端部の直ぐ背 に供給されて電極14を冷却し、そこから電 14の内側面に沿って流れて電極14をさらに冷 し、そして、電極冷却液排出パイプ42を通 て上述した冷却システムへ戻る。ノズル16を 冷却するための冷却液は、ノズル冷却液供給 パイプ48から冷却液通路52に入り、そこでノ ル16の外側面やシールドキャップ18の内側面 沿って流れてノズル16やシールドキャップ18 を冷却し、そして、ノズル冷却液排出パイプ 50を通って上述した冷却システムへ戻る。

 図5及び図7に示されるように、ノズル16は 、第1円筒部63と、外フランジ62と、第2円筒部 65と、先端部67とを有する。第1円筒部63は、 ズル16において最も基端側に位置している。 第1円筒部63は、円筒形状を有し、上述したノ ズル台座30の第2孔部17bの内径よりも小さな外 径を有する。なお、第1円筒部63の基端部には 面取りが施されている。外フランジ62は、冷 液通路52に面した外側面上の基端部寄りの 置に設けられている。外フランジ62は、第1 筒部63の軸方向先端側に隣接して配置されて おり、第1円筒部63に繋がっている。外フラン ジ62は、第1円筒部63の外径よりも大きな外径 有する。第2円筒部65は、外フランジ62の軸 向先端側に隣接して配置されており、外フ ンジ62に繋がっている。第2円筒部65は、外フ ランジ62の外径よりも小さな外径を有する。 お、外フランジ62と第2円筒部65との連結部 69は、先細りのテーパ形状となっている。ま た、第2円筒部65の外周面のうち基端側の部分 には、ローレットが形成されており、多数の 細かい突起からなる凹凸部66となっている。 端部67は第2円筒部65の軸方向先端側に隣接 て配置されており、第2円筒部65に繋がって る。先端部67は、先端側が縮径した先細り形 状を有する。外フランジ62も凹凸部66も、(必 しもそうでなければならないわけではない )好ましくは、ノズル16の中心軸16A回りに実 全周(360度)の角度範囲にわたって設けられ いる。外フランジ62と凹凸部66の役割の一つ 、冷却液と接触して熱交換するノズル16の 面積を大きくして、ノズル16の冷却効果を向 上させることである。

 さらに、ノズル16の外フランジ62は、ノズ ル16へのパイロットアーク用の通電経路を形 する役目も果たす。以下、このパイロット ーク用通電経路の形成に関して、より詳細 説明する。

 図5と図7に示されるように、ノズル16の外 フランジ62は、ノズル16の外側面上で外方へ っ張って、ノズル台座30に対向するように向 けられた通電面64を提供する。通電面64は、 1円筒部63の外周面から径方向外側に突出し いる。通電面64は、ノズル16の外周を全周に たって包囲する円環状の平坦面であり、ノ ル16の中心軸16Aに垂直である。

 また、ノズル台座30の外側面上には、複 個の金属製の弾性的な電気接触子54a,54bが、 心軸16A回りの一定角度間隔の離散的な位置 取り付けられている。具体的には、電気接 子54a,54bは、上述した一対の溝部33a,33bにそ ぞれ取り付けられており、180度間隔で配置 れている。電気接触子54a,54bは、例えば金属 ルト56により、ノズル台座30に固定され且つ 電気的に接続されている。電気接触子54a,54b 、ノズル台座30への取り付け位置からノズル 16の方へ向かって延び出ている。すなわち、 気接触子54a,54bは、溝部33a,33bから第1孔部17a 突出している。電気接触子54aは、複数箇所 屈曲された形状を有しており、図7に示すよ うに、基端部71と中間部72と先端部73とを有す る。基端部71は、ノズル台座30の軸方向に沿 て延びている。電気接触子54aは、基端部71に おいてノズル台座30に固定されており、片持 状態となっている。中間部72は、基端部71に 繋がっており、ノズル台座30の軸方向に対し 傾斜して配置されている。先端部73は、中 部72に繋がっており、ノズル台座30の軸方向 垂直に配置されている。電気接触子54bも電 接触子54aと同様の形状である。また、電気 触子54a,54bの先端の間の距離は、ノズル16の 1円筒部63の外径より大きく、且つ、外フラ ジの外径より小さい。このため、電気接触 54a,54bの先端部73はノズル16の外フランジ62の 通電面64に当接している。電気接触子54a,54bは 、ノズル16の通電面64から、中心軸16Aとほぼ 行にノズル台座30へ向かう方向へ押されて圧 縮され、その圧縮で生じた弾性力でもって、 ノズル16の通電面64に確実に当接、そして、 ズル16をノズル台座30のから遠ざかる方向(ノ ズル台座30の先端外へ押し出す方向)へ押して いる。従って、電気接触子54a,54bの弾性係数 格別に高くなくても、ノズル16と電気接触子 54a,54bとの間に、確実な電気的接続が確保さ る。このようにして、ノズル台座30と電気接 触子54a,54bとが、ノズル16へのパイロットアー ク用の通電経路を形成する。

 前述したように、ノズル台座30とノズル16 との間には僅かな隙間が確保され、両者30,16 直接的には接触していない。従って、ノズ 16へのパイロットアーク用の通電経路は、 気接触子54a,54bとノズル16の通電面64との接触 のみにより確保される。図2に示されるよう 、電気接触子54a,54bとノズル16の通電面64は共 に、冷却液水路52内に入っている。電気接触 54a,54bは、金属ボルト56を緩めることで、ノ ル台座30から取り外すことができる。もし 万が一、電気接触子54a,54bと通電面64との接 個所で接触不良が生じたとしても、ノズル 座30とノズル16とは直接接触していないので ノズル台座30とノズル16との間で絶縁破壊が 生じることは殆どない。電気接触子54a,54bと 電面64との接触個所は冷却液中に浸かってい るので、この接触個所で接触不良が生じても 、電気絶縁破壊によるスパークは生じにくい 。万が一、電気接触子54a,54bと通電面64との接 触個所でスパークが生じたとしても、冷却液 中であるからガス中よりダメージは小さく、 また、ダメージを受けるのはノズル16と電気 触子54a,54bだけである。ノズル16は、遅かれ かれ交換される消耗品である。まだ交換時 が遠いノズル16がダメージを受けたならば そのノズル16を中心軸16A回りに若干角度だけ 回転させられることで、通電面64のダメージ 無い個所を、電気接触子54a,54bと接触個所と して新たに使うことができる。電気接触子54a ,54bは、安価な金属板にすぎず、それのみを ズル台座30から取り外して交換することがで きる。従って、接触不良によるスパークが発 生したとしても、トーチ本体12は格別大きい メージを受けることがなく、容易かつ安価 復旧できる。

 ノズル16と電極14間に挟まれた絶縁スワラ 15、絶縁スワラ15と電極14間に挟まれたOリン 、及び絶縁スワラ15とノズル16間に挟まれたO リングの作用により、ノズル16の中心軸16Aの 置と電極14の中心軸14Aの位置とが一致する うに自動的に位置整合が行われる。電気接 子54a,54bによる通電経路を形成は、このノズ 16と電極14との中心軸位置整合に対して格別 の支障にならない。すなわち、電気接触子54a ,54bがノズル16に加える押圧力の方向は、ノズ ル16の中心軸16Aとほぼ平行である。電気接触 54a,54bがノズル16に加える押圧力の、中心軸1 6Aに垂直な方向成分は殆どゼロに近い。従っ 、電気接触子54a,54bからの押圧力が、ノズル 16の中心軸16Aを横にずらす要因にはならない

 電極14及びノズル16などの消耗品を交換す る時には、まず、リテーナキャップ24がトー 本体12から取り外され、その後、ノズル16が その中心軸16Aとほぼ平行にノズル台座30から ざかる方向へ引かれることで、ノズル16が ズル台座30から取り外される。このとき、電 気接触子54a,54bがノズル16をノズル台座30から し出そうとするので、この押圧作用がノズ 16の取り外しを助ける。場合によっては、 ーザがノズル16を引っ張らなくても、ユーザ がリテーナキャップ24を取り外した時に、(プ ラズマトーチ10の先端は通常下方を向いてい ので)重力と電気接触子54a,54bの押圧作用に り、ノズル16が、リテーナキャップ24内に(シ ールドキャップ18と共に)保持された状態で、 自然にノズル台座30から抜け出てくる。この うに、電気接触子54a,54bのノズル台座30から 取り外しは容易である。

 改めてノズル16がノズル台座30に取り付け られる時には、ノズル16が、その中心軸16Aと ぼ平行にノズル台座30の円端部内へ押し込 れ、その後、リテーナキャップ24がトーチ本 体12に取り付けられてシールドキャップ18と ズル16を固定する。或いは、ノズル16が、リ ーナキャップ24内に(シールドキャップ18と に)保持された状態で、その中心軸16Aとほぼ 行にノズル台座30の先端部内へ押し込まれ 、リテーナキャップ24と一緒にトーチ本体12 取り付けられる。いずれにしても、ノズル1 6がノズル台座30に押し込まれるとき、電気接 触子54a,54bとノズル16とが当接し、両者54と64 、ノズル16の中心軸16Aとほぼ平行に逆方向へ 押し合う。これにより、電気接触子54a,54bと ズル16との電気接続が確実に形成される。し かし、電気接触子54a,54bは、ノズル16の中心軸 16Aに垂直な方向へはノズル16を押さない。従 て、電気接触子54a,54bは、ノズル16の中心軸1 6Aの位置を電極14の中心軸14Aの位置から横へ らせる原因にはならない。

 また、ノズル16がノズル台座30に押し込ま れるとき、ノズル16の中心軸16A回りの回転方 におけるノズル16の位置がどのようであっ も、ノズル16と電気接触子54a,54bとの電気的 触は必ず確保される。電気接触子54a,54bとの 触するための通電面64が、ノズル16の全周に 設けられているからである。

 ところで、図示の実施形態では、ノズル1 6の通電面64は、ノズル16の中心軸16Aに垂直な 坦面であるが、これは一つの例示にすぎず 必ずしもそうである必要はない。上述した うな電気接触子54a,54bと通電面64との電気接 が確保できる限り、通電面64は、中心軸16A 垂直な方向から若干角度傾いていてもよい 、あるいは、湾曲した面であってもよい。 た、本実施形態では、通電面64は(外フラン 62により提供されるので)ノズル16の外周面上 に実質全周にわたり存在するが、これも一つ の例示にすぎず、必ずしもそうである必要は ない。上述したような電気接触子54a,54bと通 面64との電気接触が確保できる限り、複数個 の通電面64が、ノズル16の外側面上の中心軸16 A回りの所定角度間隔の位置に離散的に存在 ていてもよい。

 以上、本発明の一実施形態を説明したが この実施形態は本発明の説明のための例示 あり、本発明の範囲を本実施形態に限定す 趣旨ではない。本発明は、その範囲を逸脱 ることなしに、他の様々な態様で実施する とができる。

 例えば、例えば、上述した実施形態では ノズル16の通電面64が、ノズル16の外周を全 に渡って包囲する一つの円環上の平面であ て、ノズルの中心軸16Aに垂直であるが、こ は一つの例示にすぎず、必ずしもそうであ 必要はない。変形例として、例えば、複数 通電面が、ノズル16の表面上の中心軸16A回 の所定角度間隔の離散的な位置にそれぞれ けられていてもよい。また、通電面が、ノ ルの外側面以外の表面(例えば、内側面又は 端面など)に設けられていてもよい。また、 通電面と電気接触子との接触が確保される限 り、通電面が、湾曲した面であってもよいし 、通電面がノズルの中心軸16Aに垂直な方向か ら若干傾いていてもよい。

 また、上述の実施形態では、複数個の電 接触子54a,54bが、ノズル台座30の外側面上の 心軸16A回りの所定角度間隔の離散的な位置 それぞれ取り付けられているが、これは一 の例示にすぎず、必ずしもそうである必要 ない。変形例として、例えば、1個の円環状 の電気接触子がノズル台座30上に、ノズル16 中心軸16A回りの全周の角度範囲にわたって けられ、その円環状の電気接触子がノズル16 の通電面64に当接していてもよい。別の変形 として、トーチ本体12内のノズル台座30以外 の部品に1個又は複数個の電気接触子が取り けられていて、その部品と電気接触子とが イロットアーク用の通電経路を提供しても い。

 本発明は、ノズルへのパイロットアーク の通電経路を、より確実に形成することが きる効果を有し、プラズマトーチ、ノズル プラズマ加工機として有用である。