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Title:
POWER AMPLIFIER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/099488
Kind Code:
A1
Abstract:
A power amplifier capable of realizing high efficiency and miniaturization without adding any complex circuit. A voltage amplifier (100) uses an HPF type Doherty network (106) as a Doherty network and uses a high-frequency blocking matching circuit (111) as an impedance converter of a load (112) without inserting an F-class circuit (harmonic processing circuit) into the load (112) of a carrier amplifier (104). With this, the voltage amplifier (100) can bring back a harmonic generated in a peak amplifier (108) operating as a nonlinear amplifier to the carrier amplifier (104) so that the carrier amplifier (104) can be operated in the F-class or the inverse F-class, thus allowing the high efficiency by means of the F-class operation to be realized in the state of a miniature structure.

Inventors:
UEDA SHINJI
Application Number:
PCT/JP2007/052702
Publication Date:
August 21, 2008
Filing Date:
February 15, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MATSUSHITA ELECTRIC IND CO LTD (JP)
UEDA SHINJI
International Classes:
H03F1/07
Foreign References:
JP2004120086A2004-04-15
JPH03195205A1991-08-26
JP2006311300A2006-11-09
JP2005536922A2005-12-02
Attorney, Agent or Firm:
WASHIDA, Kimihito (Shintoshicenter Bldg.24-1, Tsurumaki 1-chom, Tama-shi Tokyo 34, JP)
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Claims:
 入力信号を分配器により分岐し、分岐したそれぞれの信号を、キャリアアンプとピークアンプとによるドハティ増幅機能によって個別に電力増幅する電力増幅装置であって、
 前記キャリアアンプの出力側に接続された高域通過フィルタ型のインピーダンス変換器と、
 前記キャリアアンプの出力信号と前記ピークアンプの出力信号との合成点と、負荷と、の間に接続された高域阻止フィルタ型のインピーダンス変換器と、
 を具備する電力増幅器。
 前記ピークアンプの出力側に設けられた高調波位相調整回路を、さらに具備する
 請求項1に記載の電力増幅器。
 前記キャリアアンプの出力側に設けられ、前記キャリアアンプと前記ピークアンプとの出力整合をとる高域通過フィルタ型の出力整合回路を、さらに具備する
 請求項1に記載の電力増幅器。
 前記分配器と前記ピークアンプとの間に設けられ、前記分配器から前記ピークアンプまでの間の基本波の位相を調整する基本波位相調整回路を、さらに具備し、当該基本波位相調整回路を前記ピークアンプの入力側のHPF型位相調整器とする
 請求項1に記載の電力増幅器。
 
Description:
電力増幅器

 本発明は、移動体通信システムにおいて 線信号を送受信する携帯端末に搭載可能な 力増幅器に関する。

 この種の電力増幅器として、高いピーク 力を有する無線信号であっても高効率に増 を行うことが可能な電力増幅装置として、 ハティ増幅器が知られている(例えば、非特 許文献1参照)。

 図1は、一般的に知られているドハティ増 幅器の概略的な構成を示す回路図である。こ のドハティ増幅器10は、分配器11と、キャリ アンプ12と、ピークアンプ13と、第1の伝送線 路14と、第2の伝送線路15と、第3の伝送線路16 、を備えている。

 分配器11は、入力信号(RF信号)を、キャリ アンプ12と、(第2の伝送線路15を介して)ピー クアンプ13に分配する。キャリアアンプ12は 分配器11から分配されたRF信号を増幅し、こ を第1の伝送線路14に送る。第1の伝送線路14 、キャリアアンプ12から入力されたRF信号を 、およそ90度、位相を遅延させて第3の伝送線 路16に送る。第2の伝送線路15は、分配器11か 分配されたRF信号を、およそ90度、位相を遅 させてピークアンプ13に送る。ピークアン 13は、第2の伝送線路15から入力されたRF信号 増幅し、これを第3の伝送線路16に送る。第3 の伝送線路16は、第1の伝送線路14及びピーク ンプ13から入力されたRF信号を、それぞれお よそ90度、位相を遅延させて負荷17に出力す 。

 このような構成のドハティ増幅器10では 第1の伝送線路14と第2の伝送線路15による90度 の位相遅延の作用により、ピークアンプ13の 力電流によってキャリアアンプ12の負荷イ ピーダンスが変調される。

 従って、このドハティ増幅器10において 、入力電力が低い領域では、C級にバイアス 定されているピークアンプ13がオフ状態に り、AB級又はB級にバイアス設定されている ャリアアンプ12のみが負荷インピーダンスの 高い状態で動作するので、RF信号がキャリア ンプ12により高効率を維持しながら増幅さ る。一方、入力電力が一定値以上の高い領 では、キャリアアンプ12は飽和し始めるが、 ピークアンプ13がON状態となり、このピーク ンプ13の出力電流によってキャリアアンプ12 負荷インピーダンスが下がって飽和電力が き上げられるので、キャリアアンプ12の飽 による利得低下分を補うように高効率を維 しながら動作する。このように、ドハティ 幅器10においては、高いピーク電力を有する RF信号であっても高効率な増幅を行うことが きるので、入力電力が低い領域から高い領 までのRF信号を高効率に増幅することがで る。

 ところが、上述のような構成のドハティ 幅器10においては、入力電力が低くドハテ 動作しないときのドレイン効率がキャリア ンプ12の効率によって決まってしまう。従来 、このようなドハティ増幅器をさらに高効率 化するための技術が提案されている(例えば 特許文献1参照)。

 図2は、特許文献1に開示された高周波電 増幅器の構成を概略的に示す回路図である この高周波電力増幅器20は、図1に示したド ティ増幅器10の構成に、キャリアアンプ12の 力整合回路に付加された第1の高調波処理回 路21と、ピークアンプ13の出力整合回路に付 された第2の高調波処理回路22と、を付加し 構成を採っている。

 この高周波電力増幅器20における第1の高 波処理回路21は、キャリアアンプ12の負荷イ ンピーダンスとして、RF信号の周波数の偶数 高調波周波数において開放又は高いインピ ダンスを、またRF信号の周波数の奇数次高 波周波数において短絡又は小さいインピー ンスを与える。この構成により、キャリア ンプ12は逆F級動作となり高効率化される。

 また、この高周波電力増幅器20における 2の高調波処理回路は、ピークアンプ13の負 インピーダンスとして、RF信号の周波数の偶 数次高調波周波数において短絡又は小さいイ ンピーダンスを、またRF信号の周波数の奇数 高調波周波数において開放又は高いインピ ダンスを与える。この構成により、ピーク ンプ13はF級動作となり高効率化される。

 このように、この高周波電力増幅器20にお ては、キャリアアンプ12とピークアンプ13の 調波負荷条件が最適化されることにより高 率動作が可能となっている。

特開2004-120086号公報 “RF Power Amplifiers for Wireless Communication s”,STEVE C.CRIPPS, Artech House Publishers

 しかしながら、特許文献1に記載の高周波 電力増幅器20における各高調波処理回路21,22 、RF信号の周波数の偶数次及び奇数次高調波 周波数におけるインピーダンスを制御するた め、複数の伝送線路を用いた構成となる。

 すなわち、この高周波電力増幅器20では 位相調整用の回路として、ピークアンプ13の パス側にλ/2線路(又は、キャリアアンプ12の ス側にλ/4線路)を挿入する必要があり、キャ リアアンプ12をF級動作及び逆F級動作させる めのスタブの回路サイズが大きくなる。例 ば、2GHzでの波長が15cmの場合、誘電率を考慮 してもλ/4線路は、数mm~1cm程度になる。n倍高 波に対しては、λ/4線路が1/nになるが、複数 保有するためスタブの回路サイズが大きくな る。

 このため、このような構成の高周波電力 幅器20は、その小型化が極めて困難となり 移動体通信における無線信号を送受信する 帯端末に搭載することが難しいという課題 あった。

 本発明の目的は、複雑な回路を追加する となく高効率化及び小型化を実現すること できる電力増幅器を提供することである。

 本発明の電力増幅器は、入力信号を分配 により分岐し、分岐したそれぞれの信号を キャリアアンプとピークアンプとによるド ティ増幅機能によって個別に電力増幅する 力増幅装置であって、前記キャリアアンプ 出力側に接続された高域通過フィルタ型の ンピーダンス変換器と、前記キャリアアン の出力信号と前記ピークアンプの出力信号 の合成点と、負荷と、の間に接続された高 阻止フィルタ型のインピーダンス変換器と を具備する構成を採る。

 本発明によれば、C級アンプなどの非線形 増幅器で構成される前記ピークアンプで発生 した高調波信号を、複雑な回路を用いること なく、前記高域阻止フィルタ型のインピーダ ンス変換器により前記キャリアアンプに戻す ことができるので、前記キャリアアンプを高 効率動作させることが可能となり、小型かつ 高効率な電力増幅器を容易に実現することが できる。また、本発明によれば、複雑な回路 を用いることなく、小型かつ高効率な電力増 幅器を容易に実現することができるので、携 帯端末への搭載が可能となる。

一般的に知られているドハティ増幅器 概略的な構成を示す回路図 特許文献1に開示された高周波電力増幅 器の構成を概略的に示す回路図 本発明の実施の形態1に係る電力増幅器 の構成を示す回路図 基本波が高調波処理されていない場合 のキャリアアンプの出力端の電流及び電圧の 波形図 基本波が高調波処理された場合のキャ リアアンプの出力端の電流及び電圧の波形図 本発明の実施の形態1に係る電力増幅器 におけるHPF型ドハティネットワークの構成を 示す回路図 本発明の実施の形態1に係る電力増幅器 における高域阻止フィルタの構成を示す回路 図 本発明の実施の形態1に係る電力増幅器 における高調波位相調整回路の構成を示す回 路図 本発明の実施の形態2に係る電力増幅器 の構成を示す回路図

 以下、本発明の実施の形態について、図 を参照して詳細に説明する。なお、各図に いて同一の構成又は機能を有する構成要素 び相当部分には、同一の符号を付してその 明を省略する。

 (実施の形態1)
 図3は、本発明の実施の形態1に係る電力増 器の構成を示す回路図である。本例の電力 幅器100は、分配器101と、基本波位相調整回 102と、入力整合回路103と、キャリアアンプ10 4と、第1のHPF型出力整合回路105と、HPF型ドハ ィネットワーク106と、入力整合回路107と、 ークアンプ108と、第2のHPF型出力整合回路109 と、高調波位相調整回路110と、高域阻止型整 合回路111と、を備えている。

 分配器101は、入力されるRF信号を、基本 位相調整回路102と入力整合回路107とに分配 る。基本波位相調整回路102は、分配器101か 入力された一方のRF信号の位相を調整し、こ れを入力整合回路103に送出する。入力整合回 路103は、基本波位相調整回路102の出力側に接 続され、キャリアアンプ104の入力整合をとっ て、基本波位相調整回路102の出力をキャリア アンプ104に送出する。キャリアアンプ104は、 ほぼ線形動作するようにバイアスされて、入 力整合回路103から入力されるRF信号を増幅し これを第1のHPF型出力整合回路105に送出する 。第1のHPF型出力整合回路105は、高域通過フ ルタ(HPF)型の整合回路(インピーダンス変換 )からなり、キャリアアンプ104の出力整合を って、キャリアアンプ104の出力をHPF型ドハ ィネットワーク106に送出する。

 入力整合回路107は、ピークアンプ108の入 整合をとって、分配器101から入力されたも 一方のRF信号をピークアンプ108に送出する ピークアンプ108は、前もって規定された電 以上の入力電力でのみ動作するようにC級バ アスされて、入力整合回路107から入力され RF信号を増幅し、これを第2のHPF型出力整合 路109に送出する。第2のHPF型出力整合回路109 は、高域通過フィルタ(HPF)型の整合回路(イン ピーダンス変換器)からなり、ピークアンプ10 8の出力整合をとって、ピークアンプ108の出 を高調波位相調整回路110に送出する。高調 位相調整回路110は、ピークアンプ108の出力 号のうち、高調波の位相を調整し、これを 域阻止型整合回路111に送出する。

 HPF型ドハティネットワーク106は、高域通 フィルタ型のインピーダンス変換器で構成 れ、キャリアアンプ104の第1のHPF型出力整合 回路105の出力端と、ピークアンプ108の出力信 号のうちの高調波の位相を調整する高調波位 相調整回路110の出力端との間に接続されて、 第1のHPF型出力整合回路105からの入力を高域 止型整合回路111に送出する。

 高域阻止型整合回路111は、高域阻止フィ タで構成された高域阻止フィルタ型インピ ダンス変換器からなり、高調波位相調整回 110とHPF型ドハティネットワーク106との接続 と、負荷112との間で、約25ωから50ωへのイ ピーダンス変換を行う。

 次に、本例の電力増幅器100の動作につい 説明する。電力増幅器100に入力されたRF信 は、分配器101で2つの信号に分配される。

 分配器101で分配された一方の信号は、基 波位相調整回路102により位相を調整され、 力整合回路103によりキャリアアンプ104の入 整合がとられて、キャリアアンプのパスに 力される。分配器101で分配されたもう一方 信号は、入力整合回路107によりピークアン 108の入力整合がとられて、ピークアンプ108 パスに入力される。

 ピークアンプ108は、C級にバイアスされて 非線形動作し、基本波と共に高調波を発生す る。ピークアンプ108にて発生した高調波は、 高域阻止フィルタ型インピーダンス変換器か らなる高域阻止型整合回路111の作用により負 荷112の方には流れず、高域通過フィルタ型の インピーダンス変換器で構成されたHPF型ドハ ティネットワーク106の方に流れる。

 また、ピークアンプ108で発生した高調波 キャリアアンプ104の出力端に達するときの 相は、キャリアアンプ104の出力端における 調波の反射係数が「1」又は「-1」と見える うに、高調波位相調整回路110にて予め調整 れる。

 また、キャリアアンプ104の入力側の基本 位相調整回路102は、分配器101から分配器101 より分配された各信号が合成される合成点 での間の基本波の位相差が等しくなるよう 、基本波の位相を調整する。

 また、高域通過フィルタ型のインピーダ ス変換器で構成されたHPF型ドハティネット ーク106では基本波の位相が90度進むため、 本波位相調整回路102としては、位相を90度遅 延させる位相遅延回路を用い、これをキャリ アアンプ104のパスの方に挿入する構成として いる。

 図4Aに、基本波が高調波処理されていな 場合(従来の電力増幅器の場合)のキャリアア ンプ104の出力端の電流及び電圧の波形を示す 。図4Bに、基本波が高調波処理された場合(本 例の電力増幅器100の場合)のキャリアアンプ10 4の出力端の電流及び電圧の波形を示す。

 このキャリアアンプ104の出力端の電圧と 流との波形の重なり部分(両方とも値を持つ 時間帯)は、キャリアアンプ104を構成するト ンジスタ内で消費される電力となるため、( ンプの)効率が劣化する。

 従って、従来の電力増幅器では、図4Aに すように、基本波が高調波処理されていな ため、キャリアアンプ104の出力端の電流及 電圧の重なり部分が大きく、効率が劣化す 。

 これに対し、本例の電力増幅器100では、 4Bに示すように、基本波が高調波処理され ので、高調波処理で高調波の電流及び電圧 加算されることにより、キャリアアンプ104 出力端の電流及び電圧の重なり部分がゼロ なり、高効率化が可能となる。

 次に、本例の電力増幅器100における各回 の具体的な回路構成について説明する。

 本例の電力増幅器100におけるHPF型ドハテ ネットワーク106としては、例えば図5に示す ように、キャパシタンス501と、インダクタン ス502,503とで構成したπ型の高域通過フィルタ を用いることで、基本波において90度移相が 能なインピーダンス変換器(ドハティネット ワーク)を実現することができる。

 これにより、本例の電力増幅器100におい は、従来の電力増幅器のように、RF信号の 波数の偶数次及び奇数次高調波周波数にお るインピーダンスを制御するための複数の 送線路を用いる必要がなくなり、小型化が 現できる。

 高域阻止型整合回路111の高域阻止フィル としては、例えば図6に示すように、インダ クタンス601と、キャパシタンス602,603とで構 した25ωから50ωへのインピーダンス変換が可 能な低域通過フィルタ(LPF:Low Pass Filter)を用 ている。なお、この高域阻止型整合回路111 、LPF以外にも帯域通過フィルタなどでも同 に実現が可能である。

 高調波位相調整回路110としては、例えば 7に示すように、インダクタンス701と、キャ パシタンス702,703とで構成した高調波周波数 近をカットオフ周波数としたLPFを用いる。 れにより、高調波位相調整回路110において 、基本波や低次高調波の位相に対する影響 小さくした上で、高調波の位相を調整する とができる。

 上述のように、本例の電圧増幅器100にお ては、キャリアアンプ104の負荷112にF級回路 (高調波処理回路)を挿入せずに、ドハティネ トワークとしてHPF型ドハティネットワーク( HPF)106を用い、負荷112のインピーダンス変換 として高域阻止型整合回路(LPF)111を用いてい る。

 これにより、本例の電圧増幅器100におい は、非線形アンプとして動作するピークア プ108で発生する高調波を、キャリアアンプ1 04に戻すことができるので、キャリアアンプ1 04をF級動作又は逆F級動作させることができ 小型な構成のままでF級動作による高効率化 実現可能となる。

 (実施の形態2)
 図8は、本発明の実施の形態2に係る電力増 器の構成を示す回路図である。本例の電力 幅器200は、実施の形態1に係る電力増幅器100 おける基本波位相調整回路102を、ピークア プ108のパスに挿入した構成を採っている。

 本例の電力増幅器200においては、HPF型ド ティネットワーク106と同様の回路構成とす ことで、周波数特性を中和することができ 広帯域化が可能となる。その他の構成は、 施の形態1に係る電力増幅器100の構成と同じ であるので、その説明は省略する。

 本発明に係る電力増幅器の1つの態様は、 入力信号を分配器により分岐し、分岐したそ れぞれの信号を、キャリアアンプとピークア ンプとによるドハティ増幅機能によって個別 に電力増幅する電力増幅装置であって、前記 キャリアアンプの出力側に接続された高域通 過フィルタ型のインピーダンス変換器と、前 記キャリアアンプの出力信号と前記ピークア ンプの出力信号との合成点と、負荷と、の間 に接続された高域阻止フィルタ型のインピー ダンス変換器と、を具備する構成を採る。

 この構成によれば、C級アンプなどの非線 形増幅器で構成される前記ピークアンプで発 生した高調波信号を、複雑な回路を用いるこ となく、前記高域阻止フィルタ型のインピー ダンス変換器により前記キャリアアンプに戻 すことができるので、前記キャリアアンプを 高効率動作させることが可能となり、小型か つ高効率な電力増幅器を容易に実現すること ができる。

 本発明に係る電力増幅器の1つの態様は、 前記ピークアンプの出力側に設けられた高調 波位相調整回路を、さらに具備する構成を採 る。

 この構成によれば、前記高調波位相調整 路により前記ピークアンプで発生した高調 を最適な位相で前記キャリアアンプに戻す とができるので、前記キャリアアンプをさ に高効率動作させることが可能になる。

 本発明に係る電力増幅器の1つの態様は、 前記キャリアアンプの出力側に設けられ、前 記キャリアアンプと前記ピークアンプとの出 力整合をとる高域通過フィルタ型の出力整合 回路を、さらに具備する構成を採る。

 この構成によれば、前記高域通過フィル 型の出力整合回路により前記ピークアンプ 発生した高調波を、前記キャリアアンプに 失なく戻せるようになるので、より効果的 高調波制御が可能になる。

 本発明に係る電力増幅器の1つの態様は、 前記分配器と前記ピークアンプとの間に設け られ、前記分配器から前記ピークアンプまで の間の基本波の位相を調整する基本波位相調 整回路を、さらに具備し、当該基本波位相調 整回路を前記ピークアンプの入力側のHPF型位 相調整器とする構成を採る。

 この構成によれば、前記キャリアアンプ 出力のインピーダンス変換器(ドハティネッ トワーク)と周波数特性を合せることで、前 キャリアアンプの出力信号と前記ピークア プの出力信号との合成点での前記キャリア ンプの出力と前記ピークアンプの出力との 相をあらゆる周波数で合わせることができ 広帯域で低損失な増幅が可能になる。

 本発明に係る電力増幅器は、回路規模が大 い高調波処理回路を用いることなく、キャ アアンプをF級増幅器あるいは逆F級増幅器 して動作させることができ、複雑な回路を 加することなく、高効率化と小型化を実現 ることが可能となるので、移動体通信にお る無線信号を送受信する携帯端末に搭載可 な電力増幅器として有用である。
 




 
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