Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
PROCESS FOR PRODUCING WATER ADDED WITH HYDROGEN AND APPARATUS THEREFOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/008046
Kind Code:
A1
Abstract:
A process for producing a water added with hydrogen containing a large quantity of microbubbles with the intent of expanding the industrial applicability of water added with hydrogen through incorporation of a large quantity of microbubbles; and an apparatus therefor. Accordingly, there is provided diffusion compartment (5) of double tube structure wherein multiple tube bodies provided with porous element (6) of given pore diameter are disposed in roughly linear form along the longitudinal direction thereof. Raw water and hydrogen are supplied to one of the tube bodies, and the supplied raw water and hydrogen are mixed together in the diffusion compartment (5) to thereby obtain a mixed fluid of raw water and hydrogen. The mixed fluid is caused to pass through the porous element (6) so as to effect diffusion, and the mixed fluid of raw water and hydrogen having passed through the porous element (6) is fed at high pressure to an adjacent tube body to thereby effect mixing with hydrogen in the diffusion compartment (5) of the adjacent tube body. Thereafter, the mixture is caused to pass through the porous element (6) so as to effect diffusion. Thus, there can be accomplished continuous production of a water added with hydrogen containing a large quantity of hydrogen gas microbubbles.

Inventors:
MATSUOKA DAIGO (JP)
TAKEBE MAIKO (JP)
HAYAMA TAKAHIRO (JP)
HARADA TOSHINORI (JP)
TAKAGAKI YUUICHI (JP)
MATSUI HISAKAZU (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/063610
Publication Date:
January 15, 2009
Filing Date:
July 06, 2007
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
HIROSHIMA KASEI LTD (JP)
H4O INC (JP)
MATSUOKA DAIGO (JP)
TAKEBE MAIKO (JP)
HAYAMA TAKAHIRO (JP)
HARADA TOSHINORI (JP)
TAKAGAKI YUUICHI (JP)
MATSUI HISAKAZU (JP)
International Classes:
C02F1/68; B01F3/04; B01F5/06; B01F5/20
Foreign References:
JP2005013833A2005-01-20
JPH09155170A1997-06-17
JP2007000861A2007-01-11
Attorney, Agent or Firm:
YANO, Juichiro (Twin 21 MID Tower 34th Floor1-61, Shiromi 2-chome, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 34, JP)
Download PDF:
Claims:
 ダブルチューブ構造の拡散室が設けられ、該拡散室に所定の孔径を有する多孔質要素が設けられた管体が、長手方向に沿って略直線状に複数配設され、
 一の管体に原料水及び水素を供給し、
 供給された原料水及び水素を前記拡散室で混合して原料水と水素との混合流体を形成し、
 前記混合流体を前記多孔質要素に通過させて拡散させ、
 隣接する管体に前記多孔質要素を通過した原料水と水素との混合流体を高圧で供給して、隣接する管体の拡散室で水素と混合させた後に、多孔質要素に通過させて拡散させることで、
 水素ガスの微細気泡を多量に含有する加水素水を連続して製造することを特徴とする加水素水の製造方法。
 前記微細気泡の直径が120μm~2μmの範囲である請求項1に記載した加水素水の製造方法。
 前記多孔質要素の孔の直径が120μm~2μmである請求項1または2に記載した加水素水の製造方法。
 前記多孔質要素が金属またはセラミックスの焼結体である請求項1~3のいずれか1項に記載した加水素水の製造方法。
 両端開口状に形成された管体と、
 前記管体の一方の端部に形成され、原料水を高圧で供給する原料水供給系と、
 前記管体に水密結合され、前記原料水供給系から供給された原料水に対してほぼ直角に水素を供給する水素供給系と、
 前記管体内において前記水素供給系の下流に管体の長手方向に形成され、原料水供給系から管体に供給された原料水と水素供給系から管体に供給された水素との混合流体を拡散させるための拡散室と、
 前記拡散室に充填され、所定の孔径を有し、供給された原料水と水素との混合流体を通過させるための多孔質要素と、
 前記管体の他方の端部に形成され、前記多孔質要素を通過した原料水と水素との混合流体を排出する排出口とを具備してなり、
 隣接する前記原料水供給系と排出口とを接続して、前記管体を長手方向に沿って略直線状に複数配設し、
 一の管体の排出口から排出された原料水と水素との混合流体を、隣接する管体の原料水供給系から管体内に高圧で供給して、隣接する管体の拡散室で水素と混合させた後に、多孔質要素に通過させて拡散させることで、
 水素ガスの微細気泡を多量に含有する加水素水を連続して製造することを特徴とする加水素水の製造装置。
 前記微細気泡の直径が120μm~2μmの範囲である請求項5に記載した加水素水の製造装置。
 前記多孔質要素の孔の直径が120μm~2μmである請求項5または6に記載した加水素水の製造装置。
 前記多孔質要素が金属またはセラミックスの焼結体である請求項5~7のいずれか1項に記載した加水素水の製造装置。
 原料水の供給圧力が0.1~0.5MPaである請求項5~8のいずれか1項に記載した加水素水の製造装置。
 原料水の供給量が8~20リットル/分である請求項5~9のいずれか1項に記載した加水素水の製造装置。
 水素の供給圧力が0.2~0.8MPaである請求項5~10のいずれか1項に記載した加水素水の製造装置。
 水素の供給量が0.1~1リットル/分である請求項5~11のいずれか1項に記載した加水素水の製造装置。
Description:
加水素水の製造方法及び製造装

 本発明は、加水素水の製造方法及び製造 置に関し、より詳細には、水素ガスの微細 泡を多量に含有する加水素水を連続して製 する方法及び装置に関する。

 ヒトを含む哺乳動物(以下「生体」という )の体内には種々の酸化還元系が存在し、ま その中の多くは相互に共役して生体内酸化 元反応に関与している。生体内の酸化還元 の酸化還元電位は、反応の自由エネルギー 化および平衡定数と直接に関係しており、 れらの反応の方向を予測するのに役立つも である。

 哺乳動物の臓器、或いは生体内反応の酸 還元反応は電位が低く、通常-100mV~-400mVの範 囲であり、そのpHは3~7の範囲である。そして 体液の酸化還元電位が高くなると活性酸素 滞留し易く、器官に障害が出てくると云わ ている。特に、腸内微生物が活発に活動し 栄養成分を消化吸収する腸内は、嫌気性の 元雰囲気に維持されている必要がある。

 たとえば、生体内における、「酢酸+CO 2 +2H + /α-ケトグルタル酸反応」の酸化還元電位は-6 73mV、「酢酸+CO 2 /ピルビン酸反応」の酸化還元電位は-699mV、 酢酸+2H + /アセトアルデヒド反応」の酸化還元電位は-5 81mV、フェレドキシンの酸化還元電位は-413mV 「キサンチン+H + /ヒポキサンチン+H 2 O」の酸化還元電位は-371mV、「尿酸+H + /キサンチン+H 2 O」の酸化還元電位は-360mV、「アセト酢酸+2H + /β-ヒドロキシ酪酸反応」の酸化還元電位は-3 46mV「シスチン+2H + /2システイン反応」の酸化還元電位は-340mVで る。

 このように生体内における酵素、補酵素 代謝関連物質の反応は、酸化還元電位が低 環境下にある。また、酸化還元電位が低い 、または食品は、身体を酸化させる活性酸 や、1個又はそれ以上の不対電子を有する分 子或いは原子、すなわち、フリーラジカルを 分離、消去する作用があって、SOD(スーパー キシドジムスターゼ)という活性酸素消去酵 の反応を促進させると云われている。

 酸化還元反応を始めとする体内の代謝反 の場を提供しているのが、体液である。体 は生体のほぼ60%を占めており、水を中心と て、電解質、タンパク質等を重要な構成要 としている。これが、酸化還元電位が低い が生体内にとって有効な理由である。

 ところで、水道水の酸化還元電位は+400~+8 00mV、pHが6.5~8の範囲である。したがって、水 水は、酸化還元電位が-100mV~-400mVの範囲の生 体臓器とバランスがとれないと考えられる。

 現在、酸化体と還元体の混合状態にある (たとえば水道水)の酸化還元電位をマイナ にする方法として、電気分解法や高周波電 印加法等が提案されている。しかしながら いずれも酸化還元電位の値とpHのバランスが 、生体内酸化還元反応の観点から、理想的な 方法ではなかった。

 生体反応の中には、酸化還元反応を伴う反 が多く、代謝反応等に極めて重要な役割を っている。また、生体に限らず、酸化体と 元体を含んだ系(溶液)において、白金のよ にそれ自体は酸化還元反応に関与しない不 性な電極をその溶液に浸すと、電極間に電 差が現れる。この電位差が、酸化還元電位(O xidation-Reduction Potential=ORP)で、単位はmVで表さ れる。今、ある物質の酸化体の活量を[Ox]、 元体の活量を[Red]と表すと、両者の混合状態 は、式(1)で表される。
 [Ox]+ne→[Red]              (1)
 式(1)において、eは電子、nは移動する電子 である。

 式(1)で表した電極反応式の酸化還元電位(EmV )は、ネルンスト(Nernst)の式(2)で表される。
 E=E 0 +(RT/nF)ln[Ox]/[Red]   (2)
 式(2)において、Rは気体定数(8.31Jmol -1 K -1 )、Tは絶対温度(K)、Fはファラデー定数(96406JV -1 )である。E 0 は、[Ox]=[Red]の時の標準酸化還元電位である

 式(2)において、ln[Ox]/[Red]は、自然対数で る。したがって、分母([Red])を、分子([Ox])よ り極端に大きくすればするほど、酸化還元電 位Eのマイナス(-)値を大きくすることができ ことになる。すなわち、理論的には、還元 [Red]の活量を、酸化体[Ox]の活量より大きく ればするほど、酸化還元電位をマイナス(-) にすることができる。

 つまり、酸化体と還元体の混合状態にあ 原料水に水素を吹き込んで原料水の酸化還 電位をマイナス電位に低下させる方法にお ては、還元体[Red]の活量を、酸化体[Ox]の活 より大きくすることが重要となる。この場 、酸化体と還元体の混合状態にある原料水 、シリカ系石英斑岩に金属を担持させた還 触媒と接触させながら水素を吹き込むと、 率が良くなるので好ましい。

 本発明者らは、上述した理論的背景のも に、これまでにも幾つかの水素水製造装置 を開発している(特許文献1参照)。具体的に 、特許文献1には、反応槽と、反応槽に水密 結合された原料水供給系パイプと、反応槽に 水密結合された減圧系パイプと、反応槽に水 密結合された水素供給系パイプと、反応槽に 水密結合された生成水取出し系パイプから構 成される加水素水の製造装置が開示されてい る。

 一方、近年では、微細気泡の研究やその用 開発が盛んに行われてきている。マイクロ ブルは、直径が10~数10μmの微細な気泡と定 されている。通常、水中で発生或いは形成 れる気泡の直径は数ミリ程度であるが、マ クロバブルはその1/100以下であるという特徴 がある。このような特徴において、マイクロ バブルは、液体中への吸収効率が高い、均一 性と分散性に優れており、生体の生物活性を 高め、超音波を当てると70℃程度までに発熱 ることができる等の特性を活かして、癌の 断・治療等への応用が進められている。

特開2005-177724号

 本発明においては加水素水の製造方法及 製造装置に関し、前記従来の課題を解決す もので、前記特許文献1に開示した加水素水 に大量の微細気泡を含有させることにより、 かかる加水素水の産業上の用途を拡大させる べく、大量の微細気泡を含有させた加水素水 の製造方法及び製造装置を提供することを目 的とするものである。

 本発明の加水素水は、水素を大量に含み 酸化還元電位を-400mV以下に、pHを7より僅か 高く維持し、水素ガスをミリバブル、マイ ロバブル、およびマイクロナノバブルまで 範な直径の微細気泡として大量に含んでい ものである。

 ここで、微細気泡に関して、発生期のバ ルの直径がミリ単位のものをミリバブル、1 0~数10マイクロメートルの範囲のものをマイ ロバブル、数100ナノメートル~10マイクロメ トルの範囲のものをマイクロナノバブル、 100ナノメートル以下のものをナノバブルと 類することがある。本発明でも、この分類 一部採用した。すなわち、本発明の加水素 は、発生期において、直径が0.12mm以下のミ バブルからマイクロバブル、およびマイク ナノバブルまで広範な直径の水素ガスの気 を含んでいることを特徴とする。

 本発明者らは、課題を解決するための手 を策定するに当たって、(1)原料水に所定の の水素ガスを確実に吹き込むこと、(2)原料 に含有する水素ガスを所定の直径を有する 細気泡とすること、(3)バッチ式ではなく、 続式で加水素水を製造すること、(4)広い設 場所を必要とせず、必要に応じてシャワー ように可動性があり、簡便に取り扱うこと できることを検討した。

 その結果、まず、本発明の製造装置の装 本体は管体より構成され、断面が主として 形、或いは角形に形成される。管体の材料 、炭素綱、ステンレススティール等金属が ましいが、その他負圧に耐える強度を有す ガラス、プラスチック、セラミックス、ゴ 、あるいはこれらを組合せたものでもよい

 装置本体の一方の端部には水の噴射口と る開口部が形成され、原料水を高圧で供給 る原料水供給系が水密結合される。原料水 給系は、水圧が0.1~0.5MPaの水供給施設、通常 は水道水と連結され、その中間にポンプが連 結される。原料水の供給量は8~20リットル/分 好ましい。

 装置本体の一方の端部に形成された水の 射口の管体内側にはノズルが形成され、高 で噴射された水がさらに高圧で噴射される うに構成される。通常は、原料水を非圧縮 の状態、すなわち音速以下で噴射させるの 、ノズルの形状は、流路面積がなめらかに 当に小さくなるような、いわゆる先細ノズ でよい。好ましくは、原料水を圧縮性の状 、すなわち音速以上で噴射させる場合は、 度流路面積を大きくする必要があるので、 ズルの形状は、先細ノズルと末広ノズルを 合せたものが用いられる。

 また、装置本体には、原料水供給系から供 された原料水に対して、ほぼ直角に水素を 給する水素供給系が水密結合して設けられ 。水素供給系には、逆止弁が設けられて、 料水供給系から供給された水が水素供給系 逆流するのを防止することが好ましい。
 水素供給系には水素ボンベ、ガス圧調整装 、配管等が組み込まれ、圧力を調整した水 ガスを噴射可能に構成される。

 水素ガスの供給圧力は、0.2~0.8MPaが好まし く、その供給量は0.1~1リットル/分が好ましい 。

 管体内には、前記水素供給系の下流に、 体の長手方向に拡散室がいわゆるダブルチ ーブの構造で形成されている。拡散室は、 料水供給系から管体に供給された原料水と 水素供給系から管体に供給された水素との 合流体を拡散させるためのものである。

 拡散室は、両端から中央に向かって縮径 造、すなわち、絞り構造となるように形成 れ、絞り部で負圧が発生される。このよう 、拡散室が、絞り構造に形成され、負圧が 生されるように構成されることで、原料水 給系から管体に供給された原料水と水素供 系から管体に供給された水素との混合流体 吸引効果が増強される。

 拡散室には、所定の孔径を有する多孔質 素が充填される。拡散室に配設される多孔 要素は、一種のフィルターである。拡散室 導入される原料水と水素から成る混合流体 、多孔質要素を介して噴射することにより 多孔に形成されている孔の直径と同じ直径 気泡を生成させることができる。

 多孔室要素は、直径が120μm~2μmの範囲の を有するものならば、その材料は特段に限 されず、例えば、砲金、ブロンズ、ニッケ 、ステンレススティール、セラミックスな の焼結体、金網等が使用できる。耐磨耗性 、製造された加水素水を飲用に供する場合 は、ステンレススティールの焼結体が好ま い。

 多孔室要素の形状は、円盤、円筒、円筒 付き、口金付き等多種多様な形状があるが 装置本体内部に挿入するには円筒形が好ま い。

 多孔室要素の厚さは、5~20mm、好ましくは5 ~10mmであるが、水圧、水量等の条件によって 宜選択される。

 一般の多孔室要素は、孔径(Tyler基準)が20~ 250メッシュ(0.833mm~0.061mm)の範囲があるが、直 が10μm以下の微細気泡を形成させるために 、120メッシュ以上の孔径のものが選択され 。孔径が大きくなるほど(mmが小さくなるほ )、高濃度の溶存水素量を得ることがきるが 水圧水量の圧損が大きくなり製造効率が低 する。したがって、多孔室要素の孔径は、 める溶存水素量及び水量により適宜選択さ る。

 本発明の加水素水の製造装置は、2基以上 の管体が連結して使用されるものである。2 以上の管体を連結して使用することで、水 15リットル/分以上の水量で、1.3ppm以上の溶 水素量を確保することができる。

 以上のことから、本発明の第一の態様は ダブルチューブ構造の拡散室が設けられ、 拡散室に所定の孔径を有する多孔質要素が けられた管体が、長手方向に沿って略直線 に複数配設され、一の管体に原料水及び水 を供給し、供給された原料水及び水素を前 拡散室で混合して原料水と水素との混合流 を形成し、前記混合流体を前記多孔質要素 通過させて拡散させ、隣接する管体に前記 孔質要素を通過した原料水と水素との混合 体を高圧で供給して、隣接する管体の拡散 で水素と混合させた後に、多孔質要素に通 させて拡散させることで、水素ガスの微細 泡を多量に含有する加水素水を連続して製 するものである。

 また、前記微細気泡の直径が120μm~2μmの 囲であってもよく、また、前記多孔質要素 孔の直径が120μm~2μmであってもよい。また、 前記多孔質要素が、金属またはセラミックス の焼結体であってもよい。

 本発明の第二の態様は、両端開口状に形 された管体と、前記管体の一方の端部に形 され、原料水を高圧で供給する原料水供給 と、前記管体に水密結合され、前記原料水 給系から供給された原料水に対してほぼ直 に水素を供給する水素供給系と、前記管体 において前記水素供給系の下流に管体の長 方向に形成され、原料水供給系から管体に 給された原料水と水素供給系から管体に供 された水素との混合流体を拡散させるため 拡散室と、前記拡散室に充填され、所定の 径を有し、供給された原料水と水素との混 流体を通過させるための多孔質要素と、前 管体の他方の端部に形成され、前記多孔質 素を通過した原料水と水素との混合流体を 出する排出口とを具備してなり、隣接する 記原料水供給系と排出口とを接続して、前 管体を長手方向に沿って略直線状に複数配 し、一の管体の排出口から排出された原料 と水素との混合流体を、隣接する管体の原 水供給系から管体内に高圧で供給して、隣 する管体の拡散室で水素と混合させた後に 多孔質要素に通過させて拡散させることで 水素ガスの微細気泡を多量に含有する加水 水を連続して製造するものである。

 また、前記微細気泡の直径が120μm~2μmの 囲であってもよく、前記多孔質要素の孔の 径が120μm~2μmであってもよい。また、前記多 孔質要素が金属またはセラミックスの焼結体 であってもよい。その際、原料水の供給圧力 が0.1~0.5MPaであってもよく、原料水の供給量 8~20リットル/分であってもよく、水素の供給 圧力が0.2~0.8MPaであってもよく、水素の供給 が0.1~1リットル/分であってもよい。

 本発明の第一の態様によれば、水素ガスを 合気泡として大量に含んだ加水素水を所定 容器に充填して飲用用として商取引の対象 することができる。
 また、水素ガスが混合気泡として大量に含 でいるので、生体中への吸収効率が高く、 一性と分散性に優れているため、生体の生 活性を高める等の性能を利用して、水質の 化や、癌などの診断・治療等へ応用するこ ができる。
 また、酸化還元電位を所定の範囲に維持し pHを中性に維持し、水素ガスを微細気泡と て含有する加水素水を連続して製造するこ ができる。

 また、水素ガスの微細気泡の直径が120μm~ 2μmの範囲であるので、製造された加水素水 水質の浄化や癌など診断・治療等への応用 能性を高めることができる。

 また、多孔質要素の孔の直径が120μm~2μm あるので、微細気泡の直径を120μm~2μmの範囲 で容易に調整することができる。

 また、多孔質要素を金属またはセラミッ スの焼結体とすることにより、多孔質要素 おいて耐久性と孔の信頼度を高めることが きる。

 本発明の第二の態様によれば、水素ガスを 合気泡として大量に含んだ加水素水を所定 容器に充填して飲用用として商取引の対象 することができる。
 また、水素ガスが混合気泡として大量に含 でいるので、生体中への吸収効率が高く、 一性と分散性に優れているため、生体の生 活性を高める等の性能を利用して、水質の 化や、癌などの診断・治療等へ応用するこ ができる。
 また、酸化還元電位を所定の範囲に維持し pHを中性に維持し、水素ガスを微細気泡と て含有する加水素水を連続して製造するこ ができる。
 また、構造を小型化、簡便化することによ 、用途を拡大することができる。

 また、水素ガスの微細気泡の直径が120μm~ 2μmの範囲であるので、製造された加水素水 水質の浄化や癌など診断・治療等への応用 能性を高めることができる。

 また、多孔質要素の孔の直径が120μm~2μm あるので、微細気泡の直径を120μm~2μmの範囲 で容易に調整することができる。

また、多孔質要素を金属またはセラミック スの焼結体とすることにより、多孔質要素に おいて耐久性と孔の信頼度を高めることがで きる。

 また、原料水の供給圧力が0.1~0.5MPa又は原 料水の供給量が8~20リットル/分であるので、 常の水道水(常水)を原料水として使用でき 使用範囲が拡大される。

 また、水素の供給圧力が0.2~0.8MPa又は水素 の供給量が0.1~1リットル/分であるので、0.5~1. 6ppmの水素を容易に含有させることができる

本発明の一の実施例で使用する加水素 製造装置の断面図。 本発明の別の実施例で使用する加水素 製造装置の断面図。 本発明のさらに別の実施例で使用する 水素水製造装置の断面図。

符号の説明

 1 加水素水製造装置
 2 原料水供給口
 3 水素供給口
 4 ノズル
 5 拡散室
 6 多孔質要素
 7 加水素水排出口

 以下、発明を実施するための最良の形態 説明する。

 図1は、第一実施例で使用した装置の断面 図である。図1において、加水素水製造装置1 、ステンレススティールにより製造された 体より構成され、原料水供給系としての原 水供給口2が設けられ、原料水供給口2は、 道水供給口、ポンプ、配管等(図略)と水密結 合されている。また、加水素水製造装置1に 水素供給系としての水素供給口3が設けられ 水素供給口3は、水素ボンベ、ガス圧調整装 置、配管等(図略)と水密結合され、原料水に してほぼ直角に水素が噴射されるように構 されている。原料水供給口2の先端には、先 細ノズル4が接続され、原料水が高圧で噴射 れるように構成されている。

 加水素水製造装置1の内部には、ダブルチ ューブ状構造の拡散室5が形成されており、 散室5は、両端から中央に向かって縮径構造 すなわち、絞り構造に形成されて、絞り部 負圧が形成されるように構成されている。 散室5の下流部の先端には、製造された加水 素水が排出される排出口7が形成されている

 また、拡散室5の縮径部分には多孔質要素 6が充填されている。多孔質要素6は、例えば 後述するように厚さ10mm、孔径サイズ200メッ シュ(0.074mm)のステンレススティールの焼結体 が用いられる。

 次に、加水素水製造装置1を用いた加水素水 の製造方法について説明する。
 本実施例では、まず、広島県福山市水道局 水道水(酸化還元電位=357mV、pH=7.25、溶存水 量=3ppb、水温=13.2℃)を、水圧0.2MPa、水量15リ トル/分で原料水供給口2から噴出させた。 素ガスを、ガス圧調整器でガス圧を0.25MPa、 量を0.5リットル/分に調整して、水素供給口 3から噴出させ、原料水と水素の混合流体を 成し、多孔質要素6を介して、拡散室5内に拡 散させた。その結果、水量10リットル/分、水 温13.3℃、溶存水素量が1.31ppm、酸化還元電位 -615mV、pHが7.35で、200メッシュ(0.074mm)を中心 する微細気泡を大量に含有している加水素 を排出口7から連続して得た。

 第二実施例では、多孔質要素6の厚さを5mmに 変更した以外は、第一実施例で使用した加水 素水製造装置1と同じ装置を使用した。
 広島県福山市水道局の水道水(酸化還元電位 =357mV、pH=7.25、溶存水素量=3ppb、水温=13.2℃)を 、水圧0.2MPa、水量15リットル/分で原料水供給 口2から噴出させた。水素ガスを、ガス圧調 器でガス圧を0.25MPa、流量を0.5リットル/分に 調整して、水素供給口3から噴出させ、原料 と水素の混合流体を形成し、多孔質要素6を して、拡散室5内に拡散させた。その結果、 水量12リットル/分、水温13.3℃、溶存水素量 0.9ppm、酸化還元電位が-600mV、pHが7.30で、200 ッシュ(0.074mm)を中心とする微細気泡を大量 含有している加水素水を排出口7から連続し 得た。

 第三実施例では、多孔質要素6の厚さを10mm 孔径を60メッシュ(0.246mm)に変更した以外は、 第一実施例で使用した加水素水製造装置1と じ装置を使用した。
 広島県福山市水道局の水道水(酸化還元電位 =357mV、pH=7.25、溶存水素量=3ppb、水温=13.2℃)を 、水圧0.2MPa、水量15リットル/分で原料水供給 口2から噴出させた。水素ガスを、ガス圧調 器でガス圧を0.25MPa、流量を0.5リットル/分に 調整して、水素供給口3から噴出させ、原料 と水素の混合流体を形成し、多孔質要素6を して、拡散室5内に拡散させた。その結果、 水量12リットル/分、水温13.3℃、溶存水素量 0.92ppm、酸化還元電位が-600mV、pHが7.31で、60 ッシュ(0.246mm)を中心とする微細気泡を大量 含有している加水素水を排出口7から連続し 得た。

 第四実施例では、多孔質要素6の厚さを5mm、 孔径を60メッシュ(0.246mm)に変更した以外は、 一実施例で使用した加水素水製造装置1と同 じ装置を使用した。
 広島県福山市水道局の水道水(酸化還元電位 =357mV、pH=7.25、溶存水素量=3ppb、水温=13.2℃)を 、水圧0.2MPa、水量15リットル/分で原料水供給 口2から噴出させた。水素ガスを、ガス圧調 器でガス圧を0.25MPa、流量を0.5リットル/分に 調整して、水素供給口3から噴出させ、原料 と水素の混合流体を形成し、多孔質要素6を して、拡散室5内に拡散させた。その結果、 水量14リットル/分、水温13.3℃、溶存水素量 0.75ppm、酸化還元電位が-600mV、pHが7.28で、60 ッシュ(0.246mm)を中心とする微細気泡を大量 含有している加水素水を排出口7から連続し 得た。

 図2は、第五実施例で使用した装置の断面図 である。第五実施例で使用した装置は、厚さ 10mmで、孔径が200メッシュ(0.074mm)の多孔質要 6を装着した第一実施例の加水素水製造装置1 を2基連結した構造である。
 具体的には、前記管体が、隣接する水素供 口3と排出口7とを接続して、長手方向に沿 て略直線状に2基配設されたものであって、 の排出口7から排出された原料水と水素との 混合流体が、隣接する水素供給口3から管体 に高圧で供給されて、隣接する管体の拡散 5で連続して水素と混合されるものである。
 広島県福山市水道局の水道水(酸化還元電位 =357mV、pH=7.25、溶存水素量=3ppb、水温=13.2℃)を 、水圧0.2MPa、水量20リットル/分で、2個の原 水供給口2から噴出させた。水素ガスを、ガ 圧調整器でガス圧を0.25MPa、流量を0.5リット ル/分に調整して、2個の水素供給口3、3から 出させ、原料水と水素の混合流体を形成し 2枚の多孔質要素6、6を介して、2個の拡散室5 、5内に拡散させた。その結果、水量15リット ル/分、水温13.3℃、溶存水素量が1.7ppm、酸化 元電位が-625mV、pHが7.31で、200メッシュ(0.074m m)を中心とする微細気泡を大量に含有してい 加水素水を排出口7から連続して得た。

 図3は、第六実施例で使用した装置の断面図 である。実施例6で使用した装置は、厚さ10mm 、孔径が60メッシュ(0.246mm)の多孔質要素6を 着した第一実施例の加水素水製造装置1を3 連結した構造である。
 広島県福山市水道局の水道水(酸化還元電位 =357mV、pH=7.25、溶存水素量=3ppb、水温=13.2℃)を 、水圧0.2MPa、水量20リットル/分で、3個の原 水供給口2から噴出させた。水素ガスを、ガ 圧調整器でガス圧を0.25MPa、流量を0.5リット ル/分に調整して、3個の水素供給口3、3、3か 噴出させ、原料水と水素の混合流体を形成 、3枚の多孔質要素6、6、6を介して、3個の 散室5、5、5内に拡散させた。その結果、水 15リットル/分、溶存水素量が1.52ppm、酸化還 電位が-623mV、pHが7.31で60メッシュ(0.246mm)の 細気泡を大量に含有している加水素水を排 口7から連続して得た。

 本発明は、加水素水の製造方法及び製造 置によって製造される水素ガスの微細気泡 多量に含有する加水素水を飲用水としてだ でなく、さらに水質浄化や診断・治療等へ 用することができる。