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Title:
RADIO RECEPTION DEVICE, RADIO COMMUNICATION SYSTEM, AND RADIO COMMUNICATION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/146713
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a radio reception device which communicates with a radio transmission device having a plurality of transmission antennas. The radio reception device includes: at least one reception antenna for receiving a plurality of transmission signals transmitted from the plurality of transmission antennas of the radio transmission device; a propagation path response estimation unit which estimates a propagation path response between the transmission antennas and the reception antennas; a block division unit which divides a reception signal in at least one of the reception antennas into a plurality of blocks based on a multi-path; and a transmission signal detection unit which detects the transmission signals which have been transmitted from the radio transmission device according to the reception signal divided into the plurality of blocks by the block division unit and the propagation path response signal estimated by the propagation path response estimation unit.

Inventors:
YAMADA RYOTA
YOSHIMOTO TAKASHI
SHIMEZAWA KAZUYUKI
Application Number:
PCT/JP2008/059473
Publication Date:
December 04, 2008
Filing Date:
May 22, 2008
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Assignee:
SHARP KK (JP)
YAMADA RYOTA
YOSHIMOTO TAKASHI
SHIMEZAWA KAZUYUKI
International Classes:
H04J99/00; H04B1/707; H04B7/04; H04J11/00
Domestic Patent References:
WO2006075733A12006-07-20
WO2007052651A12007-05-10
Foreign References:
JP2005354222A2005-12-22
Attorney, Agent or Firm:
FUNAYAMA, Takeshi et al. (MarunouchiChiyoda-ku, Tokyo 20, JP)
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Claims:
 複数本の送信アンテナを備える無線送信装置と通信する無線受信装置であって、
 前記無線送信装置の前記複数の送信アンテナから送信される複数の送信信号を受信する少なくとも1本の受信アンテナと、
 前記複数本の送信アンテナと前記受信アンテナとの間の伝搬路応答を推定する伝搬路応答推定部と、
 前記受信アンテナのうち少なくとも1本における受信信号をマルチパスに基づいた複数のブロックに分割するブロック分割部と、
 前記ブロック分割部が複数のブロックに分割した受信信号と前記伝搬路応答推定部が推定した伝搬路応答とに基づいて前記無線送信装置が送信した複数の送信信号を検出する送信信号検出部と、
 を備えることを特徴とする無線受信装置。
 前記受信アンテナが受信した受信信号からビットの尤度を算出する尤度算出部と、
 前記伝搬路応答推定部が推定した伝搬路応答と前記尤度算出部が算出したビットの尤度とに基づいて受信レプリカ信号を生成する受信レプリカ信号生成部とを更に備え、
 前記ブロック分割部は、前記受信レプリカ信号生成部が生成した前記受信レプリカ信号を用いて前記受信アンテナのうち少なくとも1本における受信信号をマルチパスに基づいて複数のブロックに分割することを特徴とする請求項1に記載の無線受信装置。
 前記ブロック分割部は、前記受信アンテナにおいて分割するブロック数の総数を、前記複数の送信アンテナの数と同じかそれより多くすることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線受信装置。
 前記送信信号検出部は、推定された前記伝搬路応答を、前記ブロック分割部が分割した受信信号と対応するように変換し、該変換した伝搬路応答に基づいて、ゼロフォーシング基準を用いて複数の送信信号が多重された信号を分離することを特徴とする請求項1から3までのいずれかの項に記載の無線受信装置。
 前記送信信号検出部は、推定された前記伝搬路応答を、前記ブロック分割部が分割した受信信号と対応するように変換し、該変換した伝搬路応答に基づいて、MMSE基準を用いて複数の送信信号が多重された信号を分離することを特徴とする請求項1から3までのいずれかの項に記載の無線受信装置。
 前記送信信号検出部は、
 前記受信信号を周波数領域信号に変換するフーリエ変換部と、
 前記フーリエ変換部が変換した周波数領域信号から前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出する信号分離部とを備え、
 前記信号分離部が算出した信号からビットの尤度を求める復調部と、
 前記復調部が求めたビットの尤度に対し誤り訂正復号処理を行なう復号部と、
 を備えることを特徴とする請求項1から5までのいずれかの項に記載の無線受信装置。
 前記送信信号検出部は、
 前記受信信号を周波数領域信号に変換するフーリエ変換部と、
 前記フーリエ変換部が変換した周波数領域信号から前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出する信号分離部とを備え、
 前記信号分離部が算出した信号を時間領域信号に変換する逆フーリエ変換部と、
 前記逆フーリエ変換部が変換した時間領域信号からビットの尤度を求める復調部と、
 前記復調部が求めたビットの尤度に対し誤り訂正復号処理を行なう復号部と、
 を備えることを特徴とする請求項1から5までのいずれかの項に記載の無線受信装置。
 前記送信信号は拡散及びコード多重されていて、
 前記送信信号検出部は、
 前記受信信号を周波数領域信号に変換するフーリエ変換部と、
 前記フーリエ変換部が変換した周波数領域信号から前記複数本の送信アンテナから送信された信号を算出する信号分離部とを備え、
 前記信号分離部が算出した信号を逆拡散処理する逆拡散部と、
 前記逆換算部が逆拡散処理した信号からビットの尤度を求める復調部と、
 前記復調部が求めたビットの尤度に対し誤り訂正復号処理を行う復号部と、
 を備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれかの項に記載の無線受信装置。
 前記送信信号検出部は、推定された前記伝搬路応答を、前記ブロック分割部が分割した受信信号と対応するように変換し、
 前記信号分離部は、前記変換した伝搬路応答及びコード多重数を考慮して、前記複数の送信信号が多重された信号を分離することを特徴とする請求項7に記載の無線受信装置。
 前記信号分離部は、前記変換した伝搬路及びコード多重数を考慮して、ゼロフォーシング基準を用いて、前記複数の送信信号が多重された信号を分離することを特徴とする請求項9に記載の無線受信装置。
 前記信号分離部は、前記変換した伝搬路及びコード多重数を考慮して、MMSE基準を用いて、前記複数の送信信号が多重された信号を分離することを特徴とする請求項9に記載の無線受信装置。
 無線送信装置と無線受信装置とを備える無線通信システムであって、
 前記無線送信装置は、
 複数の送信アンテナと、
 前記複数の送信アンテナから送信信号を送信する送信部とを備え、
 前記無線受信装置は、
 前記無線送信装置が前記複数の送信アンテナから送信される複数の送信信号を受信する少なくとも1本の受信アンテナと、
 前記複数本の送信アンテナと前記受信アンテナとの間の伝搬路応答を推定する伝搬路応答推定部と、
 前記受信アンテナのうち少なくとも1本における受信信号をマルチパスに基づいて複数のブロックに分割するブロック分割部と、
 前記ブロック分割部が複数のブロックに分割した受信信号と前記伝搬路応答推定部が推定した伝搬路応答とに基づいて前記無線送信装置が送信した複数の送信信号を検出する送信信号検出部と、
 を備えることを特徴とする無線通信システム。
 複数本の送信アンテナを備える無線送信装置と通信する少なくとも1本の受信アンテナを備える無線受信装置を利用した無線通信方法であって、
 前記複数本の送信アンテナと前記受信アンテナとの間の伝搬路応答を推定する伝搬路応答推定過程と、
 前記受信アンテナのうち少なくとも1本における受信信号をマルチパスに基づいた複数のブロックに分割するブロック分割過程と、
 前記ブロック分割過程で複数のブロックに分割した受信信号と前記伝搬路応答推定過程で推定した伝搬路応答とに基づいて前記無線送信装置が送信した送信信号を検出する送信信号検出過程と、
 を実行することを特徴とする無線通信方法。
 前記ブロック分割過程と前記送信信号検出過程を繰り返し実行することを特徴とする請求項13に記載の無線通信方法。
Description:
無線受信装置、無線通信システ 及び無線通信方法

 本発明は、無線受信装置、無線通信システ 及び無線通信方法に関する。
 本願は、2007年5月29日に、日本に出願された 特願2007-141696号に基づき優先権を主張し、そ 内容をここに援用する。

 近年、無線通信の分野では、高速伝送を 現するため、複数の独立した送信信号を、 じ周波数、同一タイミングで無線送信装置 ら無線受信装置に送信することにより、周 数帯域幅を広げずに伝送レートを増大でき MIMO(Multiple Input Multiple Output)システムが注 されている。MIMOシステムでは、異なる送信 信号が多重されて無線受信装置で受信される ため、無線受信装置では空間的に多重された 送信信号を分離する技術が必要となる。

 図19は、従来から知られているMIMOシステム ついて説明するための図である。
無線送信装置51は、M本(Mは、2又は2よりも大 な整数)の送信アンテナA s1 ~A sM を備えており、各送信アンテナA s1 ~A sM から異なる送信信号s 1 ~s M を無線受信装置52に送信する。無線送信装置5 1の各送信アンテナA s1 ~A sM から送信された送信信号s 1 ~s M は、無線受信装置52が備えるN本(Nは、2又は2 りも大きな整数)の受信アンテナA r1 ~A rN で受信される。このとき、MIMOシステムの送 信信号は、式(1)~式(5)のように表すことがで る。

 ただし、式(1)の左辺と式(2)の左辺のベクト rは、無線受信装置52の各受信アンテナA r1 ~A rN で受信される受信信号を要素にもつN行×1列 受信信号ベクトルである。また、式(3)の左 のベクトルHは、無線送信装置51の各送信ア テナA s1 ~A sM と、無線受信装置52の受信アンテナA r1 ~A rN との間の伝搬路応答(h 11 、・・・、h N1 、・・・、h 1M 、・・・h NM )を要素に持つN行×M列の伝搬路行列である。 こで、h 11 は送信アンテナA s1 と受信アンテナA r1 との間の伝搬路応答であり、h N1 は、送信アンテナA s1 と受信アンテナA rN との間の伝搬路応答である。また、h 1M は送信アンテナA sM と受信アンテナA r1 との間の伝搬路応答であり、h NM は、送信アンテナA sM と受信アンテナA rN との間の伝搬路応答である。また、行列の右 肩の記号Tは、その行列の転置行列であるこ を示している。

 式(4)の左辺のベクトルsは、無線送信装置51 各送信アンテナA s1 ~A sM で送信される送信信号を要素にもつM行×1列 送信信号ベクトルである。また、式(5)の左 のベクトルnは、無線受信装置52の各受信ア テナA r1 ~A rN で加わる雑音を要素にもつN行×1列の雑音ベ トルである。

 式(1)のように空間的に多重された信号を分 する技術としては、例えば、ZFD(Zero Forcing  Detection)やMMSED(Minimum Mean Square Error Detection: 小二乗誤差検出)のような線形処理がある。 これらの線形処理は、演算量が少ないため、 よく用いられている。上述したMIMOシステム 関しては、非特許文献1に記載されている。
D.Gesbert、M.Shafi、D.Shiu、P.J.Smith、A.Naguib、 「From Theory to Practice : an overview of MIMO sp ace-time coded wireless systems」、IEEE JSAC、2003年 4月

 しかしながら、上述したZFDやMMSEDのよう 線形処理を用いて良い伝送特性を得るため は、無線送信装置51の送信アンテナ数Mと、 線受信装置52の受信アンテナ数Nとの間に、M Nの関係が成り立っている必要がある。M>N であると、伝送特性は著しく劣化してしまう 。この問題を回避するためには、無線受信装 置52の受信アンテナ数を増やせばよいが、無 受信装置52が移動端末等の小型無線受信装 である場合には、搭載できる受信アンテナ が制限され、受信アンテナ数を増やすこと 難しい。

 本発明は、上記事情に鑑みてなされたも であり、その目的は、無線受信装置の受信 ンテナ数を増やすことなく、無線送信装置 無線受信装置との間で良好な伝送特性を得 ことができる無線受信装置、無線通信シス ム及び無線通信方法を提供することにある

(1) 本発明は、上記課題を解決するために されたもので、本発明の一態様による無線 信装置は、複数本の送信アンテナを備える 線送信装置と通信する無線受信装置であっ 、前記無線送信装置の前記複数の送信アン ナから送信される複数の送信信号を受信す 少なくとも1本の受信アンテナと、前記複数 本の送信アンテナと前記受信アンテナとの間 の伝搬路応答を推定する伝搬路応答推定部と 、前記受信アンテナのうち少なくとも1本に ける受信信号をマルチパスに基づいた複数 ブロックに分割するブロック分割部と、前 ブロック分割部が複数のブロックに分割し 受信信号と前記伝搬路応答推定部が推定し 伝搬路応答とに基づいて前記無線送信装置 送信した複数の送信信号を検出する送信信 検出部とを備える。

(2) また、本発明の一態様による無線受信 置は、前記受信アンテナが受信した受信信 からビットの尤度を算出する尤度算出部と 前記伝搬路応答推定部が推定した伝搬路応 と前記尤度算出部が算出したビットの尤度 に基づいて受信レプリカ信号を生成する受 レプリカ信号生成部とを更に備え、前記ブ ック分割部は、前記受信レプリカ信号生成 が生成した前記受信レプリカ信号を用いて 記受信アンテナのうち少なくとも1本におけ る受信信号をマルチパスに基づいて複数のブ ロックに分割する。

(3) また、本発明の一態様による無線受信 置の前記ブロック分割部は、前記受信アン ナにおいて分割するブロック数の総数を、 記複数の送信アンテナの数と同じかそれよ 多くする。

(4) また、本発明の一態様による無線受信 置の前記送信信号検出部は、推定された前 伝搬路応答を、前記ブロック分割部が分割 た受信信号と対応するように変換し、該変 した伝搬路応答に基づいて、ゼロフォーシ グ基準を用いて複数の送信信号が多重され 信号を分離する。

(5) また、本発明の一態様による無線受信 置の前記送信信号検出部は、推定された前 伝搬路応答を、前記ブロック分割部が分割 た受信信号と対応するように変換し、該変 した伝搬路応答に基づいて、MMSE基準を用い て複数の送信信号が多重された信号を分離す る。

(6) また、本発明の一態様による無線受信 置の前記送信信号検出部は、前記受信信号 周波数領域信号に変換するフーリエ変換部 、前記フーリエ変換部が変換した周波数領 信号から前記複数本の送信アンテナから送 された信号を算出する信号分離部とを備え 前記信号分離部が算出した信号からビット 尤度を求める復調部と、前記復調部が求め ビットの尤度に対し誤り訂正復号処理を行 う復号部とを備える。

(7) また、本発明の一態様による無線受信 置の前記送信信号検出部は、前記受信信号 周波数領域信号に変換するフーリエ変換部 、前記フーリエ変換部が変換した周波数領 信号から前記複数本の送信アンテナから送 された信号を算出する信号分離部とを備え 前記信号分離部が算出した信号を時間領域 号に変換する逆フーリエ変換部と、前記逆 ーリエ変換部が変換した時間領域信号から ットの尤度を求める復調部と、前記復調部 求めたビットの尤度に対し誤り訂正復号処 を行なう復号部とを備える。

(8) また、本発明の一態様による無線受信 置の前記送信信号は拡散及びコード多重さ ていて、前記送信信号検出部は、前記受信 号を周波数領域信号に変換するフーリエ変 部と、前記フーリエ変換部が変換した周波 領域信号から前記複数本の送信アンテナか 送信された信号を算出する信号分離部とを え、前記信号分離部が算出した信号を逆拡 処理する逆拡散部と、前記逆換算部が逆拡 処理した信号からビットの尤度を求める復 部と、前記復調部が求めたビットの尤度に し誤り訂正復号処理を行う復号部とを備え 。

(9) また、本発明の一態様による無線受信 置の前記送信信号検出部は、推定された前 伝搬路応答を、前記ブロック分割部が分割 た受信信号と対応するように変換し、前記 号分離部は、前記変換した伝搬路応答及び ード多重数を考慮して、前記複数の送信信 が多重された信号を分離する。

(10) また、本発明の一態様による無線受信 装置の前記信号分離部は、前記変換した伝搬 路及びコード多重数を考慮して、ゼロフォー シング基準を用いて、前記複数の送信信号が 多重された信号を分離する。

(11) また、本発明の一態様による無線受信 装置の前記信号分離部は、前記変換した伝搬 路及びコード多重数を考慮して、MMSE基準を いて、前記複数の送信信号が多重された信 を分離する。

(12) また、本発明の一態様による無線通信 システムは、無線送信装置と無線受信装置と を備える無線通信システムであって、前記無 線送信装置は、複数の送信アンテナと、前記 複数の送信アンテナから送信信号を送信する 送信部とを備え、前記無線受信装置は、前記 無線送信装置が前記複数の送信アンテナから 送信される複数の送信信号を受信する少なく とも1本の受信アンテナと、前記複数本の送 アンテナと前記受信アンテナとの間の伝搬 応答を推定する伝搬路応答推定部と、前記 信アンテナのうち少なくとも1本における受 信号をマルチパスに基づいて複数のブロッ に分割するブロック分割部と、前記ブロッ 分割部が複数のブロックに分割した受信信 と前記伝搬路応答推定部が推定した伝搬路 答とに基づいて前記無線送信装置が送信し 複数の送信信号を検出する送信信号検出部 を備える。

(13) また、本発明の一態様による無線通信 方法は、複数本の送信アンテナを備える無線 送信装置と通信する少なくとも1本の受信ア テナを備える無線受信装置を利用した無線 信方法であって、前記複数本の送信アンテ と前記受信アンテナとの間の伝搬路応答を 定する伝搬路応答推定過程と、前記受信ア テナのうち少なくとも1本における受信信号 マルチパスに基づいた複数のブロックに分 するブロック分割過程と、前記ブロック分 過程で複数のブロックに分割した受信信号 前記伝搬路応答推定過程で推定した伝搬路 答とに基づいて前記無線送信装置が送信し 送信信号を検出する送信信号検出過程とを 行する。

(14) また、本発明の一態様による無線通信 方法は、前記ブロック分割過程と前記送信信 号検出過程を繰り返し実行する。

 本発明では、MIMOにおいて、無線受信装置 の受信アンテナ数を増やすことなく、無線送 信装置と無線受信装置との間で良好な伝送特 性を得ることができる。

本発明の第1の実施形態による無線送信 装置100aの構成を示す概略ブロック図である 本発明の第1の実施形態による無線受信 装置200aの構成を示す概略ブロック図である 本発明の第1の実施形態による無線受信 装置200aのブロック分割部で行われる遅延波 分のレプリカの減算の処理について説明す ための図である。 本発明の第1の実施形態による無線受信 装置(図2)のレプリカ生成部23aの構成を示す概 略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による無線受信 装置200aの信号検出部22a(図2)の構成を示す概 ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による無線受信 装置200aの処理を示すフローチャートである 本発明の第2の実施形態による無線送信 装置100bの構成を示す概略ブロック図である 本発明の第2の実施形態による無線受信 装置200bの構成を示す概略ブロック図である 本発明の第2の実施形態による無線受信 装置200bの信号検出部122bの構成を示す概略ブ ック図である。 本発明の第2の実施形態による無線受 装置200bのレプリカ生成部123bの構成を示す概 略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態による無線受 装置200bの処理を示すフローチャートである 本発明の第3の実施形態による無線送 装置100cの構成を示す概略ブロック図である 本発明の第3の実施形態による無線受 装置200cの構成を示す概略ブロック図である 本発明の第3の実施形態による無線受 装置200cの信号検出部222cの構成を示す概略ブ ロック図である。 本発明の第3の実施形態による無線受 装置200cのレプリカ生成部223c(図13)の構成を す概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態による無線受 装置200cの処理を示すフローチャートである 本発明の第4の実施形態による無線受 装置200dの構成を示す概略ブロック図である 本発明の第4の実施形態による無線受 装置200dの処理を示すフローチャートである 従来から知られているMIMOシステムに いて説明するための図である。

符号の説明

1a-1~M・・・符号部、2a-1~2b-M・・・変調部、3a- 1~3a-M・・・直並列変換部、4a-1~4c-M・・・IFFT 、5a-1~5c-M・・・並直列変換部、6a-1~6c-M・・ パイロット多重部、7a-1~7c-M・・・GI挿入部、 8a-1~8c-M・・・D/A変換部、9a-1~9c-M・・・送信フ ィルタ部、10a-1~10c-M・・・無線部、11a-1~11c-M ・・送信アンテナ、12a、12b・・・パイロッ 信号生成部、13a-1~13d-N・・・受信アンテナ、 14a-1~14d-N・・・無線部、15a-1~15d-N・・・受信 ィルタ部、16a-1~16d-N・・・A/D変換部、21a-1-1~2 1d-N-N NR ・・・ブロック分割部、22a、22d・・・信号検 出部、23a、23d・・・レプリカ生成部、24a~24d ・・伝搬路推定部、32c-1-1~32c-M-Cn・・・コー チャネル信号生成部、34c-1~34c-M・・・コー 多重部、100a~100c・・・無線送信装置、122b・ ・信号検出部、123b・・・レプリカ生成部、 200a~200d・・・無線受信装置、222c・・・信号 出部、223c・・・レプリカ生成部、241c-1~241c-M ・・・パイロット信号生成部

(第1の実施形態)
 はじめに、本発明の第1の実施形態について 説明する。第1の実施形態は、本発明をMIMO-OFD M(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)に適用し た例である。

 図1は、本発明の第1の実施形態による無 送信装置100aの構成を示す概略ブロック図で る。無線送信装置100aは、符号部1a-1~1a-M、変 調部2a-1~2a-M、直並列変換部3a-1~3a-M、IFFT(逆高 フーリエ変換:Inverse Fast Fourier Transform)部4a -1~4a-M(逆フーリエ変換部とも称する)、並直列 変換部5a-1~5a-M、パイロット多重部6a-1~6a-M、GI( ガードインターバル:Guard Interval)挿入部7a-1~7a -M、D/A(デジタル/アナログ:Digital to Analogue)変 換部8a-1~8a-M、送信フィルタ部9a-1~9a-M、無線部 10a-1~10a-M、送信アンテナ11a-1~11a-M、パイロッ 信号生成部12aを備えている。

 無線送信装置100aは、無線送信装置100aの上 レイヤから出力される情報ビットを、符号 1a-1で、畳み込み符号やターボ符号等の誤り 正符号化する。符号部1a-1で誤り訂正符号化 された符号化ビットは、変調部2a-1でQPSK(Quadra ture Phase Shift Keying:4相位相偏移変調)、16QAM(1 6 Quadrature Amplitude Modulation:16値直交振幅変調 )等の変調シンボルにマッピングされる。
 変調部2a-1から出力される変調シンボルは、 直並列変換部3a-1で直列並列変換され、IFFT部4 a-1で時間周波数変換され、並直列変換部5a-1 並列直列変換される。

 並直列変換部5a-1から出力される信号には、 パイロット信号生成部12aで生成されるパイロ ット信号がパイロット多重部6a-1によって多 され、GI挿入部7a-1でガードインターバルが 加され、D/A変換部8a-1でD/A変換される。
 D/A変換部8a-1でD/A変換されたアナログ信号は 、送信フィルタ部9a-1で波形整形され、無線 10a-1で無線周波数に変換される。送信アンテ ナ11a-1は、無線部10a-1で無線周波数に変換さ た信号を無線受信装置200a(図2)に送信する。
 このようにして生成される送信信号を並列 複数(M個)生成し、複数の送信アンテナ11a-1~1 1a-Mを用いて、同じ周波数、同一タイミング 無線受信装置200aに送信する。送信信号は、 ルチパス伝搬路を通り、無線受信装置200aで 受信される。

 なお、符号部1a-2(図示省略)~1a-M、変調部2a -2(図示省略)~2a-M、直並列変換部3a-2(図示省略) ~3a-M、IFFT部4a-2(図示省略)~4a-M、並直列変換部5 a-2(図示省略)~5a-M、パイロット多重部6a-2(図示 省略)~6a-M、GI挿入部7a-2(図示省略)~7a-M、D/A変 部8a-2(図示省略)~8a-M、送信フィルタ部9a-2(図 省略)~9a-M、無線部10a-2(図示省略)~10a-M、送信 アンテナ11a-2(図示省略)~11a-Mの構成は、符号 1a-1、変調部2a-1、直並列変換部3a-1、IFFT部4a-1 、並直列変換部5a-1、パイロット多重部6a-1、G I挿入部7a-1、D/A変換部8a-1、送信フィルタ部9a- 1、無線部10a-1、送信アンテナ11a-1の構成と同 であるので、それらの説明を省略する。

 図2は、本発明の第1の実施形態による無線 信装置200aの構成を示す概略ブロック図であ 。無線受信装置200aは、受信アンテナ13a-1~13a -N、無線部14a-1~14a-N、受信フィルタ部15a-1~15a-N 、A/D変換部16a-1~16a-N、ブロック分割部21a-1-1~21 -1-N B (N B は、2又は2よりも大きな整数)、・・・、21a-N- 1~21a-N-N B 、信号検出部22a(尤度算出部、送信信号検出 とも称する)、レプリカ生成部23a(受信レプリ カ信号生成部とも称する)、伝搬路推定部24a( 搬路応答推定部とも称する)を備えている。

 ブロック分割部21a-1-1は、加算部17a-1-1、GI 除去部18a-1-1、直並列変換部19a-1-1、FFT部20a-1-1 (フーリエ変換部とも称する)を備えており、 プリカ信号生成部23aが生成した受信レプリ 信号を用いて、受信アンテナ13a-1~13a-Nにお る受信信号を複数のブロックに分割する。 ロック分割部21a-1-1は、受信アンテナ13a-1~13a- Nにおける受信信号を、無線送信装置100aの複 の送信アンテナ11a-1~11a-Mの数よりも多い数 ブロックに分割するようにすると良い。

 なお、ブロック分割部21a-1-2~21a-1-N B や、ブロック分割部21a-N-1~21a-N-N B は、ブロック分割部21-1-1(図示省略)と同じ構 であるため、それらの説明を省略する。
 無線受信装置200aでは、受信アンテナ13a-1で 信された信号を無線部14a-1で、無線周波数 らベースバンド信号に変換する。無線部14a-1 が出力する受信ベースバンド信号は、受信フ ィルタ部15a-1で波形整形され、A/D変換部16a-1 アナログ信号からデジタル信号に変換され 。

 A/D変換部16a-1がデジタル信号に変換した信 は、ブロック分割部21a-1-1~21a-1-N B で遅延波(無線送信装置100aから無線受信装置2 00aに1番最初に到来する波を含む)の到達時間 電力、パス数に基づいて分割される。
 ブロック分割部21a-1-1において、A/D変換部16a -1がA/D変換した信号から、レプリカ生成部23a 生成された遅延波成分のレプリカが加算部1 7a-1-1によって減算され、GI除去部18a-1-1でガー ドインターバルが除去され、直並列変換部19a -1-1で直列並列変換され、FFT部20a-1-1で時間周 数変換され、周波数信号が信号検出部22aに 力される。

 信号検出部22aは、受信アンテナ13a-1~13a-Nが 信した受信信号の尤度を算出し、レプリカ 成部23aに出力する。また、信号検出部22aは ブロック分割部21a-1-1~21-1-N B 、・・・、21a-N-1~21a-N-N B が複数のブロックに分割した受信信号と伝搬 路推定部24aが推定した伝搬路応答とに基づい て、無線送信装置100aが送信した送信信号を 出する。伝搬路推定部24aは、パイロット信 を用いて、例えば、RLS(Recursive Least Square)ア ルゴリズム等を用いて伝搬路応答の推定を行 う。
 レプリカ生成部23aは、伝搬路推定部24aが推 した伝搬路応答と、信号検出部22aが算出し 尤度とに基づいて、受信レプリカ信号を生 し、ブロック分割部21a-1-1~21-1-N B に出力する。
 伝搬路推定部24aは、無線送信装置100aの複数 本の送信アンテナ11a-1~11a-Mと、無線受信装置2 00aの受信アンテナ13a-1~13a-Nとの間の伝搬路応 を推定し、その伝搬路応答を、信号検出部2 2aとレプリカ生成部23aに出力する。

 図3(a)~図3(d)は、本発明の第1の実施形態によ る無線受信装置200aのブロック分割部で行わ る遅延波成分のレプリカの減算の処理につ て説明するための図である。図3(a)~図3(d)で 、横軸に時間をとり、縦軸に電力をとった 合の遅延プロファイルを示している。
 p1、p2、p3、p4、p5、p6は、マルチパス伝搬路 おける各パスの伝搬路応答の一例である。 こでは、遅延波をブロックb1(図3(b))、ブロ クb2(図3(c))、ブロックb3(図3(d))に分割する場 について説明する。ここでは、パスp1~p6を 間軸方向に等間隔に3分割しており、各ブロ クに2パスずつ含まれている。
 レプリカ生成部23aは、パスp1~p6を分割する 合、ブロックb1を生成する際にパスp3、p4、p5 、p6成分を生成し、ブロックb2を生成する際 パスp1、p2、p5、p6成分を生成し、ブロックb3 生成する際にパスp1、p2、p3、p4成分を生成 る。そして、それぞれ受信信号から、レプ カ生成部23aで生成したパスを減算する。
 このようにマルチパスp1~p6を、ブロックb1~b3 で分割することにより、各ブロック分割部21a の出力は独立な信号となり、仮想的に受信信 号が増えた状態になる。

 図4は、本発明の第1の実施形態による無 受信装置(図2)のレプリカ生成部23aの構成を す概略ブロック図である。レプリカ生成部23 aは、シンボルレプリカ生成部281a-1~281a-N、直 列変換部282a-1~282a-N、IFFT部283a-1~283a-N、並直 変換部284a-1~284a-N、パイロット多重部285a-1~28 5a-N、GI挿入部286a-1~286a-N、伝搬路乗算部287aを えている。

 シンボルレプリカ生成部281a-1は、信号検出 22a(図2)から出力されたビットLLR(対数尤度比 :Log Likelihood Ratio)を、変調シンボルレプリカ に変換し、ブロック分割部21a-1-1~21a-1-N B 、・・・、21a-N-1~21a-N-N B の加算部に出力する。本実施形態では、ビッ トLLRからシンボルレプリカを生成する方法と して、QPSK変調を用いている。
 QPSK変調シンボルを構成するビットの対数尤 度比をλ(b 0 )、λ(b 1 )とすると、QPSKの変調シンボルのレプリカZは 以下の式(6)で表すことができる。

 ただし、式(6)において、jは虚数単位である 。シンボルレプリカ生成部281a-1の出力は、直 並列変換部282a-1で直列並列変換され、IFFT部28 3a-1で周波数時間変換され、並直列変換部284a- 1で並列直列変換され、パイロット多重部285a- 1でパイロット信号が多重され、GI挿入部286a-1 でガードインターバルが挿入される。この処 理を、直並列変換部282a-1~282a-N、IFFT部283a-1~283 a-N、並直列変換部284a-1~284a-N、パイロット多 部285a-1~285a-N、GI挿入部286a-1~286a-Nで並列に実 する。
 GI挿入部286a-1~286a-Nが出力する信号に対して 伝搬路乗算部287aにおいて、伝搬路推定部24a (図2)で推定された伝搬路応答をブロックに分 けられた伝搬路に畳み込むことによってブロ ック分割のためのレプリカ信号が生成される 。レプリカ生成部23aは、ブロック分割のため のレプリカ信号を、ブロック分割部21a-1-1~21a- 1-N B 、・・・、21a-N-1~21a-N-N B のそれぞれの加算部に出力する。

 一例として、伝搬路推定部24aで推定した伝 路応答をhとし、GI挿入部286a-1~286a-Nの出力を sとし、3ブロック(b1、b2、b3)に分割する場合 伝搬路乗算部287aの処理を説明する。なお、 信アンテナ数、受信アンテナ数が共に2本で ある場合について説明する。ブロックb1を抽 するためのレプリカ信号をベクトルr 1 、遅延波成分の伝搬路応答をベクトルh 1 とする。このときベクトルh 1 は2行×2列のMIMOシステムとしているため、式( 7)で表すことができる。

 ただし、ベクトルh 1 の各要素は、各送信アンテナと受信アンテナ との間の伝搬路応答である。伝搬路乗算部287 aの出力のうち、ブロックb1を抽出するための レプリカ信号であるベクトルr 1 は、次の式(8)のようになる。

 式(8)におけるr 1 1 、r 1 2 はそれぞれベクトルr 1 のうち1本目の受信アンテナの成分、2本目の 信アンテナの成分を表す。また、s 1 、s 2 は1本目の送信アンテナが送信する信号の成 、2本目の送信アンテナが送信する信号の成 を表している。ブロックb2、b3の場合も同様 に、ブロックb2を抽出するためのレプリカ信 をベクトルr 2 、遅延波成分の伝搬路応答をベクトルh 2 とし、ブロックb3を抽出するためのレプリカ 号をベクトルr 3 、遅延波成分の伝搬路応答をベクトルh 3 とすると、伝搬路乗算部287aの出力は、以下 式(9)、式(10)で表される。

 レプリカ生成部23aが出力するr 1 、r 2 、r 3 は、ブロック分割部21a-1-1~21a-1-N B 、・・・、21a-N-1~21a-N-N B に入力され、そのr 1 、r 2 、r 3 を受信信号から加算部17a-1-1~17a-1-N B 、・・・、17a-N-1~17a-N-N B が減算することで、ブロック分割が行われる 。例えば、受信信号からr 1 を減算するとブロックb1が抽出される。

 図5は、本発明の第1の実施形態による無線 信装置200aの信号検出部22a(図2)の構成を示す 略ブロック図である。信号検出部22aは、信 分離部221a、並直列変換部222a-1~222a-N、復調 223a-1~223a-N、復号部224a-1~224a-Nを備えている。
 信号分離部221aは、ブロック分割部21a-1-1~21a- 1-N B 、・・・、21a-N-1~21a-N-N B が出力する信号から、無線送信装置100aの各 信アンテナ11a-1~11a-Mで送信された信号を推定 する。

 次に、信号分離部221の処理について説明す 。送信アンテナ数、受信アンテナ数をそれ れN T 、N R とする。ブロック分割数は受信アンテナ毎に 異なってもよいが、ここでは、受信アンテナ 毎に同じブロック分割数N B とする場合について説明する。
 ブロック分割する前はN T 行×N R 列のMIMOシステムであるが、ブロック分割し 仮想的に受信信号数を増やしたので、ブロ ク分割後は、N T 行×(N R N B )列のMIMOシステムとなっている。信号分離部2 21aは、各サブキャリアでN R N B 本の受信信号から、N T 本の送信信号を推定する。このとき第kサブ ャリアにおける受信信号は次の式(11)~式(15) ように表すことができる。

 ただし、式(11)の左辺と式(12)の左辺のベク ルR(k)は、無線受信装置200aのブロック分割部 の出力を要素に持つN R N B 行×1列のベクトルである。また、式(13)の左 のベクトルH(k)は、各ブロックで抽出したパ の周波数応答を要素に持つ(N R N B )行×N T 列の行列である。また、式(14)の左辺のベク ルS(k)は、送信側の変調シンボルを要素に持 N T 行×1列のベクトルである。また、式(15)の左 のベクトルN(k)は、各ブロック分割部21a-1-1~21 a-1-N B 、・・・、21a-N-1~21a-N-N B の出力の雑音を要素に持つ(N R N B )行×1列のベクトルである。

 ベクトルH(k)について、前述したh 1 、h 2 、h 3 を例に用いて説明する。hからh 1 、h 2 、h 3 に含まれる遅延波以外の遅延波成分を抽出し た伝搬路応答をそれぞれh~ 1 、h~ 2 、h~ 3 とする。h~ 1 、h~ 2 、h~ 3 はブロック分割後の伝搬路応答とみなすこと ができる。h~ 1 、h~ 2 、h~ 3 を周波数信号に変換した信号をそれぞれベク トルH 1 (k)、ベクトルH 2 (k)、ベクトルH 3 (k)とすると、ベクトルH 1 (k)、ベクトルH 2 (k)、ベクトルH 3 (k)は、それぞれ以下の式(16)、式(17)、式(18)で 表すことができる。

 このとき、ベクトルH(k)は、以下の式(19) 表すことができる。

 従って、元々2行×2列のMIMOシステムであ たが、各受信アンテナで3ブロックに分割す ことにより、2行×6列のMIMOシステムにする とができる。

 ベクトルR(k)からベクトルS(k)を検出するた に、ここではZF(Zero-Forcing)基準やMMSE(Minimum Me an Square Error)基準の重み係数を用いる。
 ZF基準の重みベクトルM ZF (k)は、例えば次の式(20-1)又は式(20-2)のように なる。
 また、MMSE基準の重みベクトルM MMSE (k)は、例えば次の式(21-1)又は式(21-2)のように なる。

 ただし、式(20-1)、式(20-2)、式(21-1)、式(21-2) おける H は行列の複素共役転置であり、 -1 は逆行列であり、σ 2 は雑音電力であり、ベクトルI N はN行×N列の単位行列を表している。ベクト S(k)の検出は、ベクトルR(k)の左からベクトル M ZF (k)、ベクトルM MMSE (k)を乗算することで行う。ここではZF基準、M MSE基準の線形処理について説明したが、ML(Max imum Likelihood)基準のような非線形処理を用い も良い。

 ただし、レプリカ生成部23aの出力の精度が 全ではないために、ブロック分割する際に じる誤差を考慮して、式(21-1)、式(21-2)のσ 2 に雑音と誤差とを考慮するようにしても良い 。また、式(20-1)、式(20-2)、式(21-1)、式(21-2)で 、ベクトルH(k)の誤差を考慮しても良い。例 ば、前述したブロック分割後のブロックb1の 伝搬路応答h~ 1 をh 1 の遅延波成分を含まないhとしたが、符号化 ットLLRやビットLLRに基づいて生成される変 シンボルレプリカの精度に応じて、h~ 1 にh 1 の遅延波成分を含ませてもよい。

 このときビットLLRの絶対値が大きいと完全 レプリカが生成される可能性が高いため、 ロック分割の誤差はなく、h~ 1 にh 1 の成分は全く含まれないが、ビットLLRの絶対 値が徐々に小さくなるにつれ、ブロック分割 の誤差が増えるため、h~ 1 に含まれるh 1 の成分は大きくなっていき、ビットLLRの絶対 値が0になると、h~ 1 にはh 1 がそのまま含まれることになる。これはブロ ックb2、b3でも同様である。結果として、ベ トルH(k)にはブロック分割の誤差が反映され 誤差の影響が反映されたベクトルH(k)に基づ いて、式(20-1)、式(20-2)、式(21-1)、式(21-2)のよ うに重みM ZF (k)、M MMSE (k)を求めると、ブロック分割の誤差を反映し た重みを求めることができる。

 信号分離部221aの出力は、並直列変換部222-1a で並列直列変換され、復調部223a-1でビットLLR に変換される。なお、ここでは、無線受信装 置200a側でシンボルから符号化ビットLLRを算 する方法を、QPSK変調の場合を例として説明 る。また、無線送信装置100a側で送信された QPSKシンボルをXとし、無線受信装置200a側にお ける逆拡散後のシンボルをX c として説明する。Xを構成しているビットをb 0 、b 1 (b 0 、b 1 =±1)とするとXは、以下の式(22)で表すことが きる。

 Xの無線受信装置200a側における推定値X c からビットb 0 、b 1 のLLRであるλ(b 0 )、λ(b 1 )を次の式(23)ように求める。

 ただし、式(23)におけるRe()は複素数の実部 表す。また、μは伝搬路補償後の等価振幅で あり、式(21-1)、式(21-2)を例に説明すると、M MMSE H(k)の要素のうち、対応する送信アンテナ成 である。また、λ(b 1 )はλ(b 0 )の実部と虚部を置き換えればよい。
 復調部223a-1の出力である符号化ビットLLRは 復号部224a-1に入力される。復号部224a-1は、 号処理により尤度が更新された符号化ビッ LLRもしくは情報ビットを出力する。

 なお、並直列変換部222a-2(図示省略)~222a-N 復調部223a-2(図示省略)~222a-N、復号部224a-2(図 示省略)~224a-Nの構成は、並直列変換部222a-1、 調部223a-1、復号部224a-1と同様であるため、 れらの説明を省略する。

 図6は、本発明の第1の実施形態による無 受信装置200aの処理を示すフローチャートで る。始めに、無線受信装置200aは、初回処理 か否かについて判定する(ステップS1)。無線 信装置200aが初回処理と判定した場合(ステッ プS1で「YES」)は、GI除去部(例えば、GI除去部1 8a-1-1)は、受信信号からガードインターバル 除去する(ステップS2)。そして、ガードイン ーバルを除去した信号を、FFT部(例えば、FFT 部20a-1-1)は、高速フーリエ変換の処理によっ 周波数信号に変換する(ステップS3)。

 そして、信号分離部221aは、サブキャリアご とに、MIMOシステムにより空間的に多重され 信号の分離を行う(ステップS4)。次に、復調 (例えば、復調部223a-1)は、ステップS4で得ら れた信号から、復調処理によりビットLLRを算 出する(ステップS5)。そして、復号部(例えば 復号部224a-1)は、ステップS5で得られたビッ LLRを誤り訂正復号処理により信頼性を高め (ステップS6)。
 そして、無線受信装置200aは、ステップS2~S6 処理が、規定の回数(例えば、3回)行われた 否かについて判定する(ステップS7)。規定の 回数の処理が行われていないと無線受信装置 200aが判定した場合(ステップS7で「NO」)は、 テップS8に進む。

 そして、シンボルレプリカ生成部(例えば、 シンボルレプリカ生成部281a-1)は、ビットLLR ら変調シンボルのレプリカを生成する(ステ プS8)。次に、IFFT部(例えば、IFFT部283a-1)は、 ステップS8で得られた信号を、逆高速フーリ 変換の処理によって時間信号に変換する(ス テップS9)。そして、パイロット多重部(例え 、パイロット多重部285a-1)は、ステップS9で られた信号に対して、パイロット信号を多 する(ステップS10)。
 次に、GI挿入部(例えば、GI挿入部286a-1)は、 テップS10で得られた信号に、ガードインタ バルを挿入する(ステップS11)。ステップS8~S1 1の処理では、送信信号のレプリカを生成し いる。ステップS11の後、無線受信装置200aは ステップS1で初回処理か否かについて判定 る。

 ここでは、ステップS2~S6の処理を既に実 しているので、無線受信装置200aは、ステッ S1で「NO」と判定し、ステップS12の処理を行 う。つまり、ステップS8~S11で生成した送信信 号のレプリカから、所望の遅延波成分の受信 信号レプリカを生成し、加算部(例えば、加 部17a-1-1)はその受信信号レプリカを受信信号 から除去することにより、ブロックに分割さ れた信号を生成する(ステップS12)。そして、 ロックに分割されたそれぞれの信号に対し GI除去部(例えば、GI除去部18a-1-1)がガードイ ンターバルを除去し(ステップS2)、FFT部(例え 、FFT部20a-1-1)が高速フーリエ変換の処理に って周波数信号へ変換する(ステップS3)。ス ップS4では、初回処理の場合は遅延波レプ カによるブロック分割が行われていないた 受信アンテナで受信した受信信号に基づい 空間的に多重された信号の分離が行われた 、ブロック分割が行われた場合は、ブロッ 分割後の信号をそれぞれ受信アンテナで受 された信号とみなして信号の分離を行う。

 その後、ステップS5、S6においてそれぞれ復 調部(例えば、復調部223a-1)による復調処理、 号部(例えば、復号部224a-1)による復号処理 行われ、ステップS7に進む。ステップS7で、 定の回数の処理が行われていないと無線受 装置200aによって判定されるとステップS8に み、再びステップS8~S11などの処理を行う。
 規定の回数の処理が行われたと無線受信装 200aにより判定された場合には(ステップS7で 「YES」)、信号検出部22aから情報ビットを無 受信装置200aの上位レイヤに出力して受信処 を終了する。

 本発明の第1の実施形態によれば、無線受 信装置200aの受信アンテナ数を増やすことな 、独立した受信信号を複数生成することが 能であり、スループットを増やすために無 送信装置100aの送信アンテナ数を増やした場 でも、マルチパスを分割することで仮想的 受信信号を増やせるため、無線受信装置200a の受信アンテナ数を増やすことなく良好な受 信性能が得られる。そのため、小型無線受信 装置等でも、受信アンテナ数に依存せずにMIM O等による高速伝送が可能となる。

(第2の実施形態)
 次に、本発明の第2の実施形態について説明 する。第2の実施形態は、本発明を、周波数 域等化を行うMIMO-SC(Single Carrier)に適用した のである。なお、第2の実施形態が、第1の実 施形態と同じ部分については、その説明を省 略する。

 図7は、本発明の第2の実施形態による無 送信装置100bの構成を示す概略ブロック図で る。無線送信装置100bは、符号部1b-1~1b-M、変 調部2b-1~2b-M、パイロット多重部6b-1~6b-M、GI挿 部7b-1~7b-M、D/A変換部8b-1~8b-M、送信フィルタ 9b-1~9b-M、無線部10b-1~10b-M、送信アンテナ11b-1 ~11b-M、パイロット信号生成部12bを備えている 。

 無線送信装置100bの上位レイヤから出力され る情報ビットは、符号部1b-1で畳み込み符号 ターボ符号等の誤り訂正符号を用いて誤り 正符号化され、変調部2b-1でQPSK、16QAM等の変 シンボルにマッピングされる。パイロット 号生成部12bで生成されたパイロット信号を 変調部2b-1が出力する信号にパイロット多重 部6b-1で多重し、GI挿入部7b-1でガードインタ バルを挿入する。そして、D/A変換部8b-1でデ タル信号からアナログ信号に変換され、送 フィルタ部9b-1で波形整形され、無線部10b-1 無線周波数に変換され、送信アンテナ11b-1 ら無線受信装置200b(図8)に送信される。
 このようにして生成される送信信号を並列 複数生成し、複数の送信アンテナ11b-1~11b-M 用いて、同じ周波数、同一タイミングで無 受信装置200bに送信する。

 なお、符号部1b-2(図示省略)~1b-M、変調部2b -2(図示省略)~2b-M、パイロット多重部6b-2(図示 略)~6b-M、GI挿入部7b-2(図示省略)~7b-M、D/A変換 部8b-2(図示省略)~8b-M、送信フィルタ部9b-2(図 省略)~9b-M、無線部10b-2(図示省略)~10b-M、送信 ンテナ11b-2(図示省略)~11b-Mの構成は、符号部 1b-1、変調部2b-1、パイロット多重部6b-1、GI挿 部7b-1、D/A変換部8b-1、送信フィルタ部9b-1、 線部10b-1、送信アンテナ11b-1の構成と同様で あるため、それらの説明を省略する。

 図8は、本発明の第2の実施形態による無線 信装置200bの構成を示す概略ブロック図であ 。無線受信装置200bは、受信アンテナ13b-1~13b -N、無線部14b-1~14b-N、受信フィルタ部15b-1~15b-N 、A/D変換部16b-1~16b-N、ブロック分割部21b-1-1~21 b-1-N B 、・・・、21b-N-1~21b-N-N B 、信号検出部122b、レプリカ生成部123b、伝搬 推定部24bを備えている。
 ブロック分割部21b-1-1は、加算部17b-1-1、GI除 去部18b-1-1、直並列変換部19b-1-1、FFT部20b-1-1を 備えている。また、ブロック分割部21b-N-1は 加算部17b-N-1、GI除去部18b-N-1、直並列変換部1 9b-N-1、FFT部20b-N-1を備えている。その他のブ ック分割部もそれぞれ、加算部、GI除去部、 直並列変換部、FFT部20を備えている。

 図9は、本発明の第2の実施形態による無 受信装置200bの信号検出部122bの構成を示す概 略ブロック図である。信号検出部122bは、信 分離部1221b、IFFT部1222b-1~1222b-N、並直列変換 1223b-1~1223b-N、復調部1224b-1~1224b-N、復号部1225b -1~1225b-Nを備えている。

 信号分離部1221bは、ブロック分割部21b-1-1~21b -1-N B 、・・・、21b-N-1~21b-N-N B から出力されるブロック分割された信号から 、式(20-1)、式(20-2)、式(21-1)、式(21-2)やブロッ ク分割の誤差を考慮した重みを用いて送信シ ンボルを検出する。そして、IFFT部1222b-1で周 数時間変換し、並直列変換部1223b-1で並列直 列変換し、復調部1224b-1でシンボルからビッ LLRを求め、復号部1225b-1で誤り訂正復号処理 行い、ビットLLRもしくは情報ビットを出力 る。
 なお、IFFT部1222b-2(図示省略)~1222b-N、並直列 換部1223b-2(図示省略)~1223b-N、復調部1224b-2(図 示省略)~1224b-N、復号部1225b-2(図示省略)~1225b-N 構成は、IFFT部1222b-1、並直列変換部1223b-1、 調部1224b-1、復号部1225b-1の構成と同様であ ため、それらの説明を省略する。

 図10は、本発明の第2の実施形態による無 受信装置200bのレプリカ生成部123b(図8)の構 を示す概略ブロック図である。シンボルレ リカ生成部123bは、シンボルレプリカ生成部1 231b-1~1231b-N、パイロット多重部1232b-1~1232b-N、G I挿入部1233b-1~1233b-N、伝搬路乗算部1234bを備え ている。

 シンボルレプリカ生成部1231b-1に入力され るビットLLRは、シンボルレプリカ生成部1231b- 1でビットLLRから変調シンボルレプリカが生 され、パイロット多重部1232b-1でパイロット 号が多重され、GI挿入部1233b-1で、ガードイ ターバルが挿入される。伝搬路乗算部1234b おいて、伝搬路応答をブロックに分けた伝 路を畳み込むことによって、ブロック分割 ためのレプリカ信号が生成される。

 なお、シンボルレプリカ生成部1231b-2(図 省略)~1231b-N、パイロット多重部1232b-2(図示省 略)~1232b-N、GI挿入部1233-2(図示省略)~1233-Nの構 は、シンボルレプリカ生成部1231b-1、パイロ ット多重部1232b-1、GI挿入部1233-1の構成と同様 であるので、それらの説明を省略する。

 図11は、本発明の第2の実施形態による無線 信装置200bの処理を示すフローチャートであ る。始めに、無線受信装置200bは、初回処理 否かについて判定する(ステップS13)。無線受 信装置200bが初回処理と判定した場合(ステッ S13で「YES」)は、GI除去部(例えば、GI除去部1 8b-1-1)は、受信信号からガードインターバル 除去する(ステップS14)。
 そして、FFT部(例えば、FFT部20b-1-1)は、ステ プS14で得られた信号に対して高速フーリエ 換を行うことにより周波数信号に変換する( ステップS15)。そして、信号分離部1221bは、ス テップS15で変換した信号から、サブキャリア ごとに、MIMOシステムにより空間的に多重さ た信号を分離する(ステップS16)。そして、IFF T部(例えば、IFFT部1222b-1)は、逆高速フーリエ 換の処理を行うことにより時間信号に変換 る(ステップS17)。そして、復調部(例えば、 調部1224b-1)は、ステップS17で変換した信号 対して復調処理を行うことによりビットLLR 算出する(ステップS18)。

 次に、復号部(例えば、復号部1225b-1)は、ス ップS18で算出した信号に対して、誤り訂正 号処理を行うことによりビットLLRの信頼性 高める(ステップS19)。そして、無線受信装 200bは、ステップS14~S19の処理を規定の回数( えば、3回)行ったか否かについて判定する( テップS20)。
 規定の回数の処理が行われていないと無線 信装置200bが判定した場合(ステップS20で「NO 」)は、ステップS21に進む。
 ステップS21では、シンボルレプリカ生成部( 例えば、シンボルレプリカ生成部1231b-1)は、 ットLLRから変調シンボルのレプリカを生成 る(ステップS21)。そして、パイロット多重 (例えば、パイロット多重部1232b-1)によって テップS21で生成した信号に対してパイロッ 信号を多重する(ステップS22)。そして、GI挿 部(例えば、GI挿入部1233b-1)は、ステップS22 生成する信号に、ガードインターバルを挿 する(ステップS23)。

 ステップS21~S23では、送信信号のレプリカ を生成している。ステップS23の後、再びステ ップS13で初回処理かどうかの判定を無線受信 装置200bが行う。初回処理ではないと無線受 装置200bが判定した場合(ステップS13で「NO」) は、送信信号のレプリカから、所望の遅延波 成分の受信信号レプリカを生成し、加算部( えば、加算部17b-1-1)はその受信信号レプリカ を受信信号から除去し、ブロックに分割され た信号を生成する(ステップS24)。そして、GI 去部(例えば、GI除去部18b-1-1)がブロックに分 割されたそれぞれの信号からガードインター バルを除去し(ステップS14)、FFT部20b-1-1が高速 フーリエ変換の処理によって周波数信号へ変 換する(ステップS15)。そして、ブロック分割 の信号を、それぞれ受信アンテナで受信さ た信号とみなして、信号分離部1221bが空間 に多重された信号の分離を行う(ステップS16) 。

 次に、IFFT部(例えば、IFFT部1222b-1)が逆高 フーリエ変換によりステップS16で生成した 号を時間信号に変換し(ステップS17)、復調部 (例えば、復調部1224b-1)が復調処理を行い(ス ップS18)、復号部(例えば、復号部1225b-1)が復 処理を行う(ステップS19)。そして、ステッ S20で規定の回数の処理が行われたかの判定 無線受信装置200bが行い、処理が規定の回数 われていない場合(ステップS20で「NO」)は、 再びステップS21に進み、規定の回数の処理が 行われたと無線受信装置200bが判定した場合( テップS20で「YES」)は、情報ビットを無線受 信装置200bの上位レイヤに出力して受信処理 終了する。

 本発明の第2の実施形態によれば、無線受 信装置200bの受信アンテナ数を増やすことな 、独立した受信信号を複数生成することが 能であり、スループットを増やすために無 送信装置100bの送信アンテナ数を増やした場 でも、マルチパスを分割することで仮想的 受信信号を増やせるため、無線受信装置200b の受信アンテナ数を増やすことなく良好な受 信性能が得られる。そのため、小型無線受信 装置等でも、受信アンテナ数に依存せずにMIM O等による高速伝送が可能となる。

(第3の実施形態)
 次に、本発明の第3の実施形態について説明 する。第3の実施形態は、本発明をMIMO-MC-CDMA(M ulti Carrier-Code Division Multiplexing)に適用した のである。以下ではコード多重数をCnとして 説明する。なお、第3の実施形態が、第1の実 形態と同じ部分については、その説明を省 する。

 図12は、本発明の第3の実施形態による無 送信装置100cの構成を示す概略ブロック図で ある。無線送信装置100cは、コードチャネル 号生成部32c-1-1~32c-1-Cn、・・・32c-M-1~32c-M-Cn、 コード多重部34c-1~34c-M、IFFT部4c-1~4c-M、並直列 変換部5c-1~5c-M、パイロット多重部6c-1~6c-M、GI 入部7c-1~7c-M、D/A変換部8c-1~8c-M、送信フィル 部9c-1~9c-M、無線部10c-1~10c-M、送信アンテナ11 c-1~11c-M、パイロット信号生成部241c-1~241c-Mを えている。

 コードチャネル信号生成部32c-1-1は、符号 部1c-1-1、変調部2c-1-1、直並列変換部3c-1-1、拡 散部33-1-1を備えている。また、コードチャネ ル信号生成部32-N-1は、符号部1c-N-1、変調部2c- N-1、直並列変換部3c-N-1、拡散部33-N-1を備えて いる。その他のコードチャネル信号生成部も 同様に、符号部、変調部、直並列変換部、拡 散部を備えている。

 無線送信装置100cの上位レイヤから出力され る情報ビットは、コードチャネル信号生成部 32c-1-1~32c-1-Cn、・・・、32c-N-1~32c-N-Cnで並列に 理される。情報ビットは符号部1c-1-1で畳み み符号やターボ符号等の誤り訂正符号を用 て符号化される。変調部2c-1-1は、符号部1c-1 -1で符号化された符号化ビットを、QPSKや16QAM の変調シンボルにマッピングする。
 変調部2c-1-1で変調された変調シンボルは、 並列変換部3c-1-1で直列並列変換され、拡散 33c-1-1で対応する拡散コードを用いて拡散さ れる。拡散部33c-1-1で拡散された信号がコー チャネル信号生成部32c-1-1の出力となる。同 な処理を32c-1-2(図示省略)~32c-1-Cn、・・・、3 2c-M-1~32c-M-Cnで並列に行う。

 コードチャネル信号生成部32c-1-1~32c-1-Cnの 出力は、コード多重部34c-1でコード多重され 。その後、IFFT部4c-1で周波数時間変換され 並直列変換部5c-1で並列直列変換され、パイ ット多重部6c-1で、パイロット信号生成部241 c-1で生成されたパイロット信号が多重され、 GI挿入部7c-1でガードインターバルが挿入され 、D/A変換部8c-1でD/A変換され、送信フィルタ 9c-1で波形整形され、無線部10c-1で無線周波 に変換され、送信アンテナ11c-1で送信される 。送信信号は複数並列に生成し、複数の送信 アンテナ11c-1~11c-Mを用いて同じ周波数、同一 イミングで無線送信装置100cから無線受信装 置200cに送信される。

 なお、コード多重部34c-2(図示省略)~34c-M、 IFFT部4c-2(図示省略)~4c-M、並直列変換部5c-2(図 省略)~5c-M、パイロット多重部6c-2(図示省略)~ 6c-M、GI挿入部7c-2(図示省略)~7c-M、D/A変換部8c-2 (図示省略)~8c-M、送信フィルタ部9c-2(図示省略 )~9c-M、無線部10c-2(図示省略)~10c-M、送信アン ナ11c-2(図示省略)~11c-M、パイロット信号生成 241c-2(図示省略)~241c-Mの構成は、コード多重 34c-1、IFFT部4c-1、並直列変換部5c-1、パイロ ト多重部6c-1、GI挿入部7c-1、D/A変換部8c-1、送 信フィルタ部9c-1、無線部10c-1、送信アンテナ 11c-1、パイロット信号生成部241c-1の構成と同 であるので、それらの説明を省略する。

 図13は、本発明の第3の実施形態による無線 信装置200cの構成を示す概略ブロック図であ る。無線受信装置200cは、受信アンテナ13c-1~13 c-N、無線部14c-1~14c-N、受信フィルタ部15c-1~15c- N、A/D変換部16c-1~16c-N、ブロック分割部21c-1-1~2 1c-1-N B 、・・・、21c-N-1~21c-N-N B 、信号検出部222c、レプリカ生成部223c、伝搬 推定部24cを備えている。

 ブロック分割部21c-1-1は、加算部17c-1-1、GI 除去部18c-1-1、直並列変換部19c-1-1、FFT部20c-1-1 を備えている。また、ブロック分割部21c-N-1 、加算部17c-N-1、GI除去部18c-N-1、直並列変換 19c-N-1、FFT部20c-N-1を備えている。なお、そ 他のブロック分割部もそれぞれ加算部、GI除 去部、直並列変換部、FFT部を備えている。

 図14は、本発明の第3の実施形態による無 受信装置200c(図13)の信号検出部222cの構成を す概略ブロック図である。信号検出部222cは 、信号分離部25c、コードチャネル分離部38c-1- 1~38c-1-Cn、・・・、38c-N-1~38c-N-Cnを備えている コードチャネル分離部38c-1-1は、逆拡散部39c -1-1、並直列変換部5c-1-1、復調部26c-1-1、復号 27c-1-1を備えている。また、コードチャネル 分離部38c-N-1は、逆拡散部39c-N-1、並直列変換 5c-N-1、復調部26c-N-1、復号部27c-N-1を備えて る。なお、その他のコードチャネル分離部 それぞれ逆拡散部、並直列変換部、復調部 復号部を備えている。

 信号分離部25cは、ブロック分割部21c-1-1~21c-1 -N B 、・・・、21c-N-1~21c-N-N B から出力されるブロック分割された信号から 、例えば第1の実施形態と同様、式(20-1)、式(2 0-2)、式(21-1)、式(21-2)を用いてMIMO信号分離を う。なお、コード多重されていることを考 して、以下の式(24-1)、式(24-2)、式(25-1)、式( 25-2)を用いても良い。

 なお、式(24-1)、式(24-2)、式(25-1)、式(25-2)を いる際に、第1の実施形態と同様に、ブロッ ク分割の誤差を考慮した重みを用いるように しても良い。
 信号分離部25cでMIMO信号分離された信号は、 コードチャネル分離部38c-1-1~38c-1-Cn、・・・ 38c-N-1~38c-N-Cnに入力される。コードチャネル 離部38c-1-1~38c-1-Cn、・・・、38c-N-1~38c-N-Cnで 、入力信号に対し、逆拡散部39c-1-1~39c-1-Cnで 応する拡散コードを用いて逆拡散を行う。 拡散後の信号は、並直列変換部5c-1-1で、並 直列変換され、復調部26c-1-1で逆拡散後の信 号からビットLLRに変換され、復号部27c-1-1で り訂正復号処理が行われ、尤度が更新され ビットLLRもしくは情報ビットが出力される
 なお、コードチャネル分離部38c-1-2(図示省 )~38c-1-Cn、・・・、38c-N-1~38c-N-Cnの構成は、コ ードチャネル分離部38c-1-1の構成と同様であ ため、それらの説明を省略する。

 図15は、本発明の第3の実施形態による無 受信装置200c(図13)のレプリカ生成部223c(図13) の構成を示す概略ブロック図である。レプリ カ生成部223cは、コードチャネルレプリカ生 部41c-1-1~41c-1-Cn、・・・、41c-N-1~41c-1-Cn、コー ド多重部34c-1~34c-N、IFFT部4c-1~4c-N、並直列変換 部5c-1~5c-N、パイロット多重部6c-1~6c-N、GI挿入 7c-1~7c-N、伝搬路乗算部29cを備えている。

 レプリカ生成部223cには、信号検出部222c らビットLLRが入力される。レプリカ生成部22 3cから出力されたビットLLRは、コードチャネ レプリカ生成部41c-1-1~41c-1-Cn、・・・、41c-N- 1~41c-N-Cnに入力され、シンボルレプリカ生成 28c-1-1で変調シンボルのレプリカが生成され 直並列変換部3c-1-1で直列並列変換され、拡 部33c-1-1で対応する拡散コードを用いて拡散 され、コードチャネルレプリカが生成される 。生成されたコードチャネルレプリカは、コ ード多重部34c-1-1でコード多重され、IFFT部4c-1 -1で周波数時間変換され、並直列変換部5c-1-1 並列直列変換され、パイロット多重部6c-1-1 パイロット信号の多重が行われ、GI挿入部7c -1-1でガードインターバルが挿入される。そ て、ブロックに分けた伝搬路を伝搬路乗算 29cが畳み込むことによって、ブロック分割 ための信号を生成する。

 図16は、本発明の第3の実施形態による無線 信装置200cの処理を示すフローチャートであ る。始めに、無線受信装置200cは、初回処理 否かについて判定する(ステップS25)。初回処 理と無線受信装置200cが判定した場合(ステッ S25で「YES」)は、GI除去部(例えば、GI除去部1 8c-1-1)は、受信信号からガードインターバル 除去する(ステップS26)。そして、FFT部(例え 、FFT部20c-1-1)は、高速フーリエ変換の処理に よってステップS26で生成した信号を周波数信 号に変換する(ステップS27)。
 信号分離部25cは、ステップS27で生成した信 から、サブキャリアごとに、MIMOシステムに より空間的に多重された信号を分離する(ス ップS28)。そして、逆拡散部(例えば、逆拡散 部39c-1-1)は、ステップS28で生成した信号に対 て逆拡散処理を行い、各コードチャネルの 号を求める(ステップS29)。

 そして、復調部(例えば、復調部26c-1-1)は、 テップS29で得られた信号に対し、復調処理 行うことによりビットLLRを算出する(ステッ プS30)、次に、復号部(例えば、復号部27c-1-1) 、ステップS30で得られた信号に対して誤り 正復号処理を行うことによりビットLLRの信 性を高める(ステップS31)。
 そして、無線受信装置200cは、ステップS26~S3 1の処理を規定の回数(例えば、3回)行ったか かについての判定を行い(ステップS32)、処理 が規定の回数行われていない場合は、ステッ プS33に進む。

 そして、シンボルレプリカ生成部(例えば 、シンボルレプリカ生成部41c-1-1)は、ビットL LRから変調シンボルのレプリカを生成する(ス テップS33)。次に、拡散部(例えば、拡散部33c- 1-1)は、ステップS33で得られた信号に対して 拡散処理を行う(ステップS34)。そして、コー ド多重部34c-1は、ステップS34で得られた信号 対してコード多重を行う(ステップS35)。次 、IFFT部(例えば、IFFT部4c-1)は、ステップS35で 得られた信号に対して、逆高速フーリエ変換 の処理を行うことにより時間信号に変換する (ステップS36)。

 そして、パイロット多重部(例えば、パイロ ット多重部6c-1)は、ステップS36で得られた信 に対してパイロット信号の多重を行う(ステ ップS37)。そして、GI挿入部7c-1は、ステップS3 7で得られた信号に対してガードインターバ を挿入する(ステップS38)。ステップS33~ステ プS38では、送信信号のレプリカを生成して る。ステップS38の後、無線受信装置200cは、 テップS25で初回処理か否かについて判定す (ステップS25)。無線受信装置200cが初回処理 はないと判定した場合(ステップS25で「NO」) は、送信信号のレプリカから、所望の遅延波 成分の受信信号レプリカを生成し、加算部( えば、加算部17c-1-1)がその受信信号レプリカ を受信信号から除去し、ブロックに分割され た信号を生成する。
 そして、ブロックに分割されたそれぞれの 号から、GI除去部18c-1-1がガードインターバ を除去し(ステップS26)、FFT部(例えば、FFT部2 0c-1-1)が高速フーリエ変換の処理を行うこと よって周波数信号に変換する(ステップS27)。

 そして、信号分離部25cは、ブロック分割 の信号を、それぞれ受信アンテナで受信さ た信号とみなして、空間的に多重された信 の分離を行う(ステップS28)。そして、逆拡 部(例えば、逆拡散部39c-1-1)が逆拡散処理を い(ステップS29)、復調部(例えば、復調部26c-1 -1)が復調処理を行い(ステップS30)、復号部(例 えば、復号部27c-1-1)が復号処理を行う(ステッ プS31)。そして再びステップ32において、規定 の回数の処理が行われたか否かについて無線 受信装置200cが判定を行う。処理が規定の回 行われていない場合は、再びステップS33に む。処理が規定の回数行われている場合(ス ップS32で「YES」)は、情報ビットを無線受信 装置200cの上位レイヤに出力して受信処理を 了する。

 本発明の第3の実施形態によれば、無線受 信装置200cの受信アンテナ数を増やすことな 、独立した受信信号を複数生成することが 能であり、スループットを増やすために無 送信装置100cの送信アンテナ数を増やした場 でも、マルチパスを分割することで仮想的 受信信号を増やせるため、無線受信装置200c の受信アンテナ数を増やすことなく良好な受 信性能が得られる。そのため、小型無線受信 装置等でも、受信アンテナ数に依存せずにMIM O等による高速伝送が可能となる。

(第4の実施形態)
 次に、本発明の第4の実施形態について説明 する。第1~第3の実施形態では、受信アンテナ 毎にブロック分割の基準は同じであり、全て の受信アンテナで同じブロック分割数である 場合について説明した。第4の実施形態ではMI MO-OFDMを用いる場合について説明するが、周 数領域等化を用いるMIMO-SCやMIMO-MC-CDMにも適 可能である。
 なお、第4の実施形態における無線送信装置 は、第1の実施形態の無線送信装置100a(図1)と 様であるため、その説明は省略する。また 第4の実施形態が、第1の実施形態と同じ部 については、その説明を省略する。

 図17は、本発明の第4の実施形態による無線 信装置200dの構成を示す概略ブロック図であ る。無線受信装置200dは、受信アンテナ13d-1~13 d-N、無線部14d-1~14d-N、受信フィルタ部15d-1~15d- N、A/D変換部16d-1~16d-N、ブロック分割部21d-1-1~2 1d-1-N 1 、・・・、21d-N-1~21d-N-N NR 、信号検出部22d、レプリカ生成部23d、伝搬路 推定部24dを備えている。

 ブロック分割部21d-1-1は、加算部17d-1-1、GI 除去部18d-1-1、直並列変換部19d-1-1、FFT部20d-1-1 を備えている。また、ブロック分割部21d-N-1 、加算部17d-N-1、GI除去部18d-N-1、直並列変換 19d-N-1、FFT部20d-N-1を備えている。その他の ロック分割部も加算部、GI除去部、直並列変 換部、FFT部を備えている。

 第1の実施形態とは異なり、ブロック分割部 21d-1-1~21d-1-N 1 、・・・、21d-N-1~21d-N-N NR によるブロック分割数は受信アンテナ毎に異 なる。ここでは、受信アンテナ13d-1のブロッ 分割数をN 1 、受信アンテナ13-2(図示省略)のブロック分割 数をN 2 、・・・、受信アンテナ13-Nのブロック分割 をN NR としている。このとき、ブロック分割後の信 号は、受信アンテナ毎にN 1 ~N NR であるため、N T 行×N R 列のMIMOシステムが仮想的に以下の式(26)で示 MIMOシステムとみなすことができる。

 なお、N 1 ~N NR は、受信アンテナ毎に任意に決めても良く、 一部の受信アンテナではブロック分行わない ようにしても良い。ブロック分割数の基準は 、例えば受信アンテナ毎の伝搬路に応じて決 めても良い。

 図18は、本発明の第4の実施形態による無線 信装置200dの処理を示すフローチャートであ る。始めに、無線受信装置200dは、初回処理 どうかを判定する(ステップS40)。無線受信装 置200dが初回処理と判定した場合(ステップS40 「YES」)は、GI除去部(例えば、GI除去部18d-1-1 )は、受信信号からガードインターバルを除 する(ステップS41)。そして、FFT部(例えば、FF T部20d-1-1)は、ガードインターバルを除去した 信号を高速フーリエ変換の処理により周波数 信号に変換する(ステップS42)。そして、信号 出部22dは、サブキャリアごとに、MIMOシステ ムにより空間的に多重された信号の分離を行 う(ステップS43)。
 次に、信号検出部22dは、復調処理によりビ トLLRを算出する(ステップS44)。そして、信 検出部22dは、誤り訂正復号処理によりビッ LLR信頼性を高める(ステップS45)。

 そして、無線受信装置200dは、規定の回数 (例えば、3回)の処理を行ったか否かについて 判定する。無線受信装置200dが規定の回数の 理を行っていないと判定した場合(ステップS 46で「NO」)は、ステップS47に進む。そして、 プリカ生成部23dは、ステップS45で得られた ットLLRから、変調シンボルのレプリカを生 する(ステップS47)。そして、レプリカ生成 23dは、逆高速フーリエ変換の処理によりス ップS47で得られた信号を時間信号に変換す (ステップS48)。そして、レプリカ生成部23dは 、ステップS48で得られた信号にパイロット信 号を多重する(ステップS49)。そして、レプリ 生成部23dは、ステップS49で得られた信号に ードインターバルを挿入する(ステップS50) ステップS47~ステップS50の処理では、送信信 のレプリカを生成している。

 ステップS50の後、再びステップS40で初回 理か否かについて無線受信装置200dが判定す る。初回処理ではないと無線受信装置200dが 定した場合(ステップS40で「NO」)は、ステッ S51の処理が行われる。つまり、ステップS50 生成された送信信号のレプリカから、所望 遅延波成分の受信信号レプリカを生成し、 算部(例えば、加算部17d-1-1)がその受信信号 プリカを受信信号から除去し、ブロックに 割された信号を生成する(ステップS51)。ス ップS51において、ブロック分割数は受信ア テナ毎に決められており、少なくとも1つの 信アンテナでブロックに分割が行われる。 の後、ブロックに分割されたそれぞれの信 に対し、GI除去部(例えば、GI除去部18d-1-1)に よるガードインターバルの除去(ステップS41) FFT部(例えば、FFT部20d-1)の高速フーリエ変換 による周波数信号への変換(ステップS42)が行 れる。

 ステップS43では、ブロック分割後の信号 それぞれ受信アンテナで受信された信号と なして、空間的に多重された信号の分離を う。その後、ステップS44、ステップS45にお てそれぞれ復調処理、復号処理が信号検出 22dによって行われ、ステップS46に進む。ス ップS46で、規定の回数の処理が行われてい いと無線受信装置200dが判定するとステップ S47に進む。規定の回数の処理が行われたと無 線受信装置200dが判定すると(ステップS46で「Y ES」)、情報ビットを無線受信装置200dの上位 イヤに出力して受信処理を終了する。

 本発明の第4の実施形態によれば、無線受 信装置200dの受信アンテナ数を増やすことな 、独立した受信信号を複数生成することが 能であり、スループットを増やすために無 送信装置の送信アンテナ数を増やした場合 も、マルチパスを分割することで仮想的に 信信号を増やせるため、無線受信装置200dの 信アンテナ数を増やすことなく良好な受信 能が得られる。そのため、小型無線受信装 等でも、受信アンテナ数に依存せずにMIMO等 による高速伝送が可能となる。

 また、本発明の第4の実施形態によれば、 受信アンテナ毎にブロック分割の基準を変え ることで、様々な状況に適したブロック分割 を行う。例えば受信電力が低い受信アンテナ と受信電力が高い受信アンテナがある場合、 受信電力が低い受信アンテナではブロック分 割数を少なくし、受信電力が高い受信アンテ ナでは多くする。従って、受信アンテナ毎に 適したブロック分割数を選択することでき、 信頼性の高い受信処理を行なうことが可能と なる。

 上述した実施形態では、MIMOの信号分離にZFD やMMSED等の線形処理を用いる場合について説 したが、MLD(Maximum Likelihood Detection)やV-BLAST( Vertical-Bell Laboratories lAyered Space-Time)等の非 形処理を用いてもよいし、MIMOの信号分離が 能なその他の方法を用いても良い。
 また、上述した実施形態では、受信側で生 した変調シンボルレプリカを用いて受信信 をブロック分割に用いたが、さらに複数の 信アンテナの一部から送信された信号の受 レプリカを生成し、受信信号から減算し、 アンテナからの干渉を除去した後で信号検 を行っても良い。
 また、上述した実施形態では、無線送信装 の送信アンテナ毎に独立な信号を送信する 合について説明したが、複数の送信アンテ を用いて、送信アンテナ数以下の複数の独 な信号を送信するようにしても良い。例え 、4本の送信アンテナを用いて、2つの独立 信号を無線受信装置に送信するようにして 良い。

 なお、以上説明した実施形態において、 1、図7、図12の無線送信装置や、図2、図8、 13、図17の無線受信装置の機能又はこれらの 機能の一部を実現するためのプログラムをコ ンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し て、この記録媒体に記録されたプログラムを コンピュータシステムに読み込ませ、実行す ることにより無線通信システムの制御を行っ てもよい。なお、ここでいう「コンピュータ システム」とは、OSや周辺機器等のハードウ アを含むものとする。

 また、「コンピュータ読み取り可能な記 媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁 ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピ ータシステムに内蔵されるハードディスク の記憶装置のことをいう。さらに「コンピ ータ読み取り可能な記録媒体」とは、イン ーネット等のネットワークや電話回線等の 信回線を介してプログラムを送信する場合 通信線のように、短時刻の間、動的にプロ ラムを保持するもの、その場合のサーバや ライアントとなるコンピュータシステム内 の揮発性メモリのように、一定時刻プログ ムを保持しているものも含むものとする。 た上記プログラムは、前述した機能の一部 実現するためのものであっても良く、さら 前述した機能をコンピュータシステムにす に記録されているプログラムとの組み合わ で実現できるものであっても良い。

 以上、この発明の実施形態について図面 参照して詳述してきたが、具体的な構成は の実施形態に限られるものではなく、この 明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許 求の範囲に含まれる。

 本発明は、無線受信装置の受信アンテナ を増やすことなく、無線送信装置と無線受 装置との間で良好な伝送特性を得ることが きる無線受信装置、無線通信システム及び 線通信方法などに適用できる。