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Patent Searching and Data


Title:
REFRIGERATION AIR CONDITIONER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028323
Kind Code:
A1
Abstract:
A refrigeration air conditioner includes a variable displacement compressor having a displacement control valve capable of controlling the discharge displacement of the compressor by controlling the degree of opening of a communication path from a discharge chamber to a crank chamber, and also includes an expansion valve whose degree of opening can be controlled. In stopping operation of the refrigeration air conditioner, substantially at the same time when the compressor is stopped, the expansion valve is controlled in the direction in which its degree of opening is increased. In the compressor, among functions that variable displacement compressors usually have, a function for preventing a pressure rise in a crank chamber when a compressor is stopped and a function for preventing refrigerant circulation when the compressor is operated at a minimum displacement are supplemented by operation of the expansion valve in a refrigeration circuit. Thus, the compressor does not require a check valve.

Inventors:
YAMAMOTO KIYOKAZU (JP)
TANIGUCHI SATOSHI (JP)
KAJIMOTO SADAAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064407
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SANDEN CORP (JP)
YAMAMOTO KIYOKAZU (JP)
TANIGUCHI SATOSHI (JP)
KAJIMOTO SADAAKI (JP)
International Classes:
F25B1/00; F04B27/08; F04B27/14; F25B41/04
Foreign References:
JP2007107532A2007-04-26
JPH0323763U1991-03-12
JPS63163748A1988-07-07
JPS60235964A1985-11-22
JPH09317635A1997-12-09
JPS6282282A1987-04-15
Attorney, Agent or Firm:
BAN, Toshimitsu (Shinko Bldg.1-9, Nishishinjuku 8-chom, Shinjuku-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 吐出室からクランク室への連通路の開度を制御することにより圧縮機の吐出容量を制御可能な容量制御弁を備えた可変容量圧縮機と、開度制御可能な膨張弁を有する冷凍空調装置において、該冷凍空調装置の運転を停止する際に、圧縮機停止と実質的に同時に膨張弁の開度を大きくする方向に制御することを特徴とする冷凍空調装置。
 前記冷凍空調装置の運転を停止する際に前記膨張弁を全開にする、請求項1に記載の冷凍空調装置。
 前記冷凍空調装置の運転停止後圧縮機の吐出室とクランク室が実質的に同圧になったときに、前記膨張弁を閉じる、請求項1に記載の冷凍空調装置。
 前記冷凍空調装置が、前記圧縮機の下流側に凝縮器またはガスクーラを有し、前記膨張弁の下流側に蒸発器を有している、請求項1に記載の冷凍空調装置。
 前記膨張弁が外部信号により開度が制御される膨張弁からなる、請求項1に記載の冷凍空調装置。
 前記容量制御弁が外部信号により開度が制御される容量制御弁からなる、請求項1に記載の冷凍空調装置。
Description:
冷凍空調装置

 本発明は、可変容量圧縮機を用いた冷凍 調装置に関し、とくに、運転停止時に圧縮 内における冷媒の逆流の防止と空調装置内 の不要な冷媒循環の防止を、簡素な構成に 達成できるようにした冷凍空調装置に関す 。

 従来から、容量制御弁を用いた可変容量圧 機を備えた冷凍空調装置、例えば車両用冷 空調装置はよく知られており、このような 変容量圧縮機内には下記の理由から、通常 逆止弁を装着している(例えば、特許文献1 2)。
(1)圧縮機停止時において圧縮機内へ冷媒が逆 流することを(例えば、吐出室側からクラン 室側に冷媒が逆流し、クランク室内が望ま くない高圧になることを)阻止する。(2)空調 置停止時における望ましくない冷媒循環を 止する。

 このような可変容量圧縮機の構造例を、 2を用いて説明する。この図2は、本発明の 明にも共通して使用することとし、逆止弁 装着しているものが従来の構造例であり、 止弁を装着していないものが本発明におけ 可変容量圧縮機の構造例を示すものとする

 図2において、可変容量圧縮機1は、複数 シリンダボア2を備えたシリンダブロック3と 、シリンダブロック3の一端に設けられたフ ントハウジング4と、シリンダブロック3の他 端にバルブプレート5を介して設けられたリ ハウジング6とを備えている。シリンダブロ ク3とフロントハウジング4とによって規定 れるクランク室7を横断して駆動軸8が設けら れ、その中央部の周囲には斜板9が配置され いる。斜板9は駆動軸8に固着されたロータ10 ヒンジ式連結機構11を介して連結されてお 、駆動軸8に対しその傾角が可変可能になっ いる。なお、ロータ10と斜板9との間には斜 9を最小傾角方向に向けて付勢するコイルバ ネ12が装着され、また、斜板9を挟んで反対側 には、斜板9をその最小傾角近傍の位置にて の傾角を増大させる方向に向けて付勢する イルバネ13が装着されている。

 駆動軸8の一端は、フロントハウジング4 外側に向けて突出したボス部14内を貫通して 外側まで延在しており、図示しない動力伝達 装置に連結されている。なお、駆動軸8とボ 部14との間には軸封装置15が挿入されており その内部側と外部側とを遮断している。駆 軸8は、ラジアル方向にベアリング16、17を して支持され、スラスト方向にベアリング18 、19で支持されており、外部駆動源からの動 が動力伝達装置に伝達され、動力伝達装置 回転と同期して回転可能となっている。

 各シリンダボア2にはピストン20が配置さ 、ピストン20の圧縮機内部側の一端のくぼ 内には斜板9の外周部が収容され、一対のシ ー21を介してピストン20と斜板9とが互いに 動する構成となっている。したがって駆動 8の回転によりピストン20がシリンダボア2内 往復動することが可能となる。

 リアハウジング6には、吸入室22および吐 室23が区画形成されており、吸入室22は、シ リンダボア2とは、バルブプレート5に設けら た吸入孔24、図示しない吸入弁を介して連 し、吐出室23は、シリンダボア2とは図示し い吐出弁、バルブプレート5に設けられた吐 孔25を介して連通している。また、シリン ブロック3の上部にはマフラ26が設けられて り、マフラ26は蓋部材27とシリンダブロック3 上部に形成区画された形成壁28が図示しない ール部材を介して接合することにより形成 れている。

 このマフラ26のマフラ空間29内に、逆止弁 30が配置されている。逆止弁30は、吐出通路31 と連通するマフラ空間29の上流側開口を弁体 前後圧力差に応じて開閉制御し、圧力差が 定の開弁圧よりも小さい場合吐出通路31を 断し、圧力差が所定の開弁圧よりも大きい 合吐出通路31を開放する。従って吐出室23は 吐出通路31、逆止弁30、マフラ空間29および 出ポート32を介して空調装置の下流側と接 されている。

 リアハウジング6内には、例えば外部信号 により制御可能な容量制御弁33が設けられて る。容量制御弁33は、吐出室23とクランク室 7とを連通する給気通路34の開度を調整しクラ ンク室7への吐出ガス導入量を制御する。ま 、クランク室7内の冷媒は、駆動軸8の外周と ベアリング17との隙間、空間35およびバルブ レート5に形成された固定オリフィス36を経 した抽気通路を介して吸入室22へ流れる。従 って、容量制御弁33によりクランク室7への吐 出ガス導入量を調整してクランク室圧力を変 化させることにより吐出容量を制御すること ができるようになっている。なお、吸入室22 は吸入ポート37が連通されている。

 容量制御弁33は、図3に示すように、弁ハ ジング41に形成され一端が吐出室23と連通し 、他端が弁ハウジング41と固定コア42とで区 形成された弁室43と連通する弁孔44と、一端 弁室43と連通し他端がクランク室7と連通弁 45と、一端が弁孔44を開閉し、弁室43に配設 れた弁体46と、弁体46の他端側に一体形成さ れ、固定コア42の挿通孔47に摺動可能に支持 れたソレノイドロッド48と、ソレノイドロッ ド48に固定され、固定コア42と所定の隙間を して対向配置された可動コア49と、可動コア 49に内挿され、可動コア49、ソレノイドロッ 48、弁体46の一体構成物を開弁方向に付勢す 開放バネ50と、固定コア42、可動コア49を収 し、ソレノイドハウジング51に固定された 状部材52と、筒状部材52の外周でソレノイド ウジング51内部に配置された電磁コイル部53 とから構成されている。可動コア49、固定コ 42、ソレノイドハウジング51は磁性材料で形 成され、磁気回路を構成する。筒状部材52は 磁性材料のステンレス系材料で形成されて る。なお、ソレノイドハウジング51と固定 ア42には吸入室22と可動コア49が配設されて る空間54とを連通する、連通孔55、連通溝56 それぞれ形成されており、したがって弁体46 の背面側には吸入室22内の圧力が連通路57(図2 )を介して作用できる構造となっている。な 、図2における60は、容量制御弁33へ外部から の制御信号を送る制御装置を示している。

 上記のような容量制御弁33を備えた可変容 圧縮機1が組み込まれた冷凍回路においては 通常冷凍サイクルを停止すると、上記のよ なクラッチレス圧縮機1の場合、容量制御弁 33に停止信号が送られて該制御弁33が全開に り、ピストン20の往復動による吐出量が減少 するように動作する。容量制御弁33が全開に ると、吐出室23とクランク室7がつながり、 出ガスがクランク室7へ流れ込む。このよう にガスが流れ込む場合、クランク室7の圧力 上昇するが、逆止弁30が無い場合と有る場合 を比べるとクランク室圧力の上昇の度合いは 異なる。つまり、逆止弁30があることで吐出 スをクランク室7へ過剰に流すことが防げて いる。このことは後述するように実験により 実証されている。

特許第3587012号公報

特許第3254853号公報

 ところが、上記のように可変容量圧縮機1内 に逆止弁30が装着されていることによって下 のような問題が生じるおそれがある。
(1)逆止弁により冷媒循環量が減少する。
(2)圧縮機寸法(シリンダブロックやリアハウ ングの寸法)の自由度が制約される。(3)コス アップを招く。
(4)圧縮機生産性の悪化を招く。
(5)圧縮機の重量増加を招く。

 本発明の課題は、このような逆止弁装着 伴う問題点に着目し、可変容量圧縮機内に 常備えられている逆止弁の機能のうち、圧 機停止時におけるクランク室圧力上昇防止 能と、圧縮機を最小容量で運転していると の冷凍回路への冷媒循環防止機能を、冷凍 路に設けられた膨張弁の動作で補うように (つまり、膨張弁に逆止弁機能をもたせるよ うにし)、それによって逆止弁を使用しない 変容量圧縮機を実現し、逆止弁がもたらす 記問題を低減することにある。

 上記課題を解決するために、本発明に係 冷凍空調装置は、吐出室からクランク室へ 連通路の開度を制御することにより圧縮機 吐出容量を制御可能な容量制御弁を備えた 変容量圧縮機と、開度制御可能な膨張弁を する冷凍空調装置において、該冷凍空調装 の運転を停止する際に、圧縮機停止と実質 に同時に膨張弁の開度を大きくする方向に 御することを特徴とするものからなる。

 すなわち、後述の図4、図5を用いて説明 る実験結果から、冷凍空調装置の運転を停 した際、冷凍回路に設けられている膨張弁 開度を大きくすることにより、吐出室から ランク室への冷媒ガスの逆流を抑えてクラ ク室圧力の上昇を防止できることを突き止 た。したがって、膨張弁にこのような動作 行わせることにより、逆止弁が装着されて なくても、従来の逆止弁と同等のクランク 圧力上昇防止機能を持たせることが可能に り、逆止弁が装着されない分、圧縮機の構 が簡素化され、寸法の自由度が緩和され、 ストアップや重量増加が抑えられ、圧縮機 産性の悪化も防止されることとなる。

 このような本発明に係る冷凍空調装置に いては、上記冷凍空調装置の運転を停止す 際には上記膨張弁を全開にすることが好ま い。膨張弁を全開にすることによって、よ 確実にクランク室圧力上昇防止機能が得ら る。

 また、上記冷凍空調装置の運転停止後圧 機の吐出室とクランク室が実質的に同圧に ったときに、上記膨張弁を閉じることが好 しい。このようにすれば、上記冷凍空調装 の運転停止時のクランク室圧力上昇が防止 れた後に、膨張弁を閉じることによって冷 回路内に冷媒が循環することが防止され、 調装置停止時における(つまり、空調装置の 冷凍回路の使用が要求されていない時におけ る)望ましくない冷媒循環を阻止することが 能になる。

 本発明に係る冷凍空調装置においては、 記のような可変容量圧縮機と膨張弁を備え いることが必要であるが、このような冷凍 調装置は一般に上記圧縮機の下流側に凝縮 またはガスクーラを有し、上記膨張弁の下 側に蒸発器を有しているので、このような 凍回路構成を採用することが好ましい。

 また、上記膨張弁としては、外部信号に り開度が制御される膨張弁からなることが ましい。このような膨張弁を使用すること 、所望の弁開閉制御を精度良く行うことが きるようになる。

 さらに、上記容量制御弁としては、外部 号により開度が制御される容量制御弁から ることが好ましい。このような容量制御弁 使用することで、所望の圧縮機容量制御を 度良く行うことができるようになる。

 本発明に係る冷凍空調装置によれば、逆 弁を搭載しない可変容量圧縮機を停止させ とき、圧縮機停止信号にあわせて膨張弁開 を増加させることでクランク室圧力の急激 上昇を抑え、とくに再起動時の圧縮機損傷 を防ぐことができる。また、空調装置の冷 回路不使用時(非運転時)に膨張弁を閉じる うにすれば、不要な冷媒循環を効率よく阻 することができ、冷凍回路中の蒸発器の凍 等の不具合の発生を効果的に防止すること できる。

 また、圧縮機に逆止弁を装着しなくても いので、逆止弁に要求される開弁圧による 常運転時の冷媒循環量の減少、逆止弁装着 よる圧縮機の寸法自由度の制約、コストア プ、生産性の悪化、重量増加等の不具合を えることが可能になる。

本発明の一実施態様に係る冷凍空調装 の概略機器系統図である。 本発明が適用可能な可変容量圧縮機の 断面図であり、逆止弁を有するものが従来 成、逆止弁の無いものが本発明に係る構成 示す。 図2における容量制御弁の拡大縦断面図 である。 実験結果を表しており、膨張弁開度50% の逆止弁の有無の比較特性図である。 実験結果を表しており、膨張弁開度100% 時の逆止弁の有無の比較特性図である。

符号の説明

1:可変容量圧縮機
2:シリンダボア
3:シリンダブロック
4:フロントハウジング
5:バルブプレート
6:リアハウジング
7:クランク室
8:駆動軸
9:斜板
10:ロータ
11:ヒンジ式連結機構
12、13:コイルバネ
16、17、18、19:ベアリング
20:ピストン
21:シュー
22:吸入室
23:吐出室
24:吸入孔
25:吐出孔
26:マフラ
29:マフラ空間
30:逆止弁
31:吐出通路
32:吐出ポート
33:容量制御弁
34:給気通路
37:吸入ポート
41:弁ハウジング
42:固定コア
43:弁室
44:弁孔
45:連通弁孔
46:弁体
48:ソレノイドロッド
49:可動コア
50:開放バネ
51:ソレノイドハウジング
52:筒状部材
53:電磁コイル部
57:連通路
60:制御装置
71:冷凍空調装置
72:凝縮器またはガスクーラ
73:膨張弁
74:蒸発器
75:冷凍回路
76:制御装置

 以下に、本発明の望ましい実施の形態を、 面を参照して説明する。
 図1は、本発明の一実施態様に係る、車両用 空調装置等に適用される冷凍空調装置71を示 ており、該冷凍空調装置71は、可変容量圧 機1と、その下流側に配置された凝縮器また ガスクーラ72と、その下流側に配置された 張弁73と、その下流側に配置された蒸発器74 を備えた、冷媒が循環される冷凍回路75を している。可変容量圧縮機1は、基本的に、 述の図2、図3を用いて説明した構造を有す が、逆止弁30は装着されていない。各部の詳 細は、前述した通りである。膨張弁73は、本 明の技術思想に基づき、制御装置76からの 部信号により、開度とその開閉タイミング 制御されるようになっている。

 本発明において、逆止弁30を搭載せずに 膨張弁73の開閉制御を行う意義について、図 4、図5に示す実験結果に基づいて説明する。 4、図5におけるダミーと表しているのは逆 弁(DCVと表示してある。)無しの場合の実験結 果であり、その他は、逆止弁有りの場合の、 逆止弁開弁圧を0.2MPaと0.5MPaに設定した場合の 実験結果である。また、図4は、冷媒循環量(G r)が85kg/hの場合の膨張弁73の開度を50%にした 合、図5は、冷媒循環量(Gr)が250kg/hの場合の 張弁73の開度を100%にした場合の実験結果を している。Pdは吐出室圧、Psは吸入室圧、Pc クランク室圧、Pdhは吐出ポートでの圧力を それぞれ示しており、これらの圧力が、圧 機停止後、時間の経過とともにどのような 動を示すかを調べた。

 図4に示すように、圧縮機停止時において 膨張弁開度が中程度時(開度50%時)では、ダミ とDCV(逆止弁有り)を比べると、クランク室 力Pcの上昇度合いは大きく異なり、逆止弁搭 載の効果が高いことが分かる。しかし、図5 示すように、膨張弁が大開度時には、ダミ とDCV(逆止弁有り)を比べると、逆止弁の設定 開弁圧にかかわらず、クランク室圧力値に大 きな違いがないことが分かる。この結果から 、膨張弁開度により、圧縮機停止時における 吐出室からクランク室への冷媒の逆流度合い は変化することが分かり、膨張弁が大開度時 には、逆止弁の有無にかかわらずクランク室 圧力の上昇は殆どなく、逆止弁搭載の意義が 実質的に無いことが分かる。換言すれば、膨 張弁の開度を大きくすることにより、逆止弁 無しでも、圧縮機停止時における吐出室から クランク室への冷媒の逆流、ひいてはクラン ク室圧の望ましくない上昇を抑えることがで きることが分かる。この実験結果に基づく事 実を制御に利用したのが本発明である。

 もし、圧縮機停止時に吐出室からクラン 室への冷媒の逆流が生じ、クランク室圧力 過剰に上昇したピークの状態で圧縮機が再 動されると、圧縮機の各機構部分は高い圧 により押さえつけられた状態で起動を開始 ることになる。このとき一番荷重を受ける 所はリアスラスト軸受(図2におけるベアリ グ19)である。場合によってはかじりが発生 て圧縮機損傷につながってしまうおそれが る。しかし本発明では、冷凍空調装置の運 を停止する際に(圧縮機の運転を停止する際 )、該圧縮機の停止と実質的に同期させて膨 張弁の開度を大きくすることで、クランク室 への冷媒の逆流防止を実現でき、クランク室 圧力が過剰に上昇することが適切に防止され る。この膨張弁の開度は、制御装置76からの 号によって制御される。膨張弁の開度制御 おいては、例えば開度を100%にすることが好 ましく、それによってより確実にクランク室 圧力の過剰上昇が防止されることになる。

 また、冷凍サイクル停止時(不使用時)は 図2に示したようなクラッチレス圧縮機の場 には常に圧縮機が回転していることとなる 特に冬季など冷房が必要とされない機会が い条件のときでは、外気温度が低いことも いまって、蒸発器が凍結してしまうことが る。このような凍結防止のために、従来技 では逆止弁をつけることで冷媒の循環を防 している。しかし、逆止弁で循環防止する 合は、冷媒が流れないだけの逆止弁開弁圧 設定しなくてはならず、設定開弁圧によっ は逆止弁前後での圧力損失により結果とし 圧縮機動力の増加を招くことになる。

 本発明では逆止弁の搭載が不要であり、 縮機停止後に(または停止中に)膨張弁を全 もしくは寸開程度に閉じることにより、冷 循環を防止する機能を持たせることが可能 なる。これによって、上述の蒸発器の凍結 の不具合の発生を適切に防止することが可 になる。

 本発明に係る冷凍空調装置は、従来逆止弁 装着していた可変容量圧縮機を備えたあら る空調装置に適用でき、圧縮機のタイプと てもあらゆるタイプ、例えば、クラッチを するもの、クラッチレスのもの、また、斜 式圧縮機、ワッブルプレート式の圧縮機の ずれにも適用可能である。