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Title:
REFRIGERATION DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028193
Kind Code:
A1
Abstract:
A refrigeration device (1) has selector valve control means (58) and selection judgment means (59). In starting of a compression mechanism (40), the selector valve control means (58) outputs a selection signal for controlling a four-way selector valve (20) to set it to a predetermined selected state. The selection judgment means (59) performs judgment operation after the selector valve control means (58) outputs the selection signal when only a first compressor (14a) is started in the starting of the compression mechanism (40). Then, in the judgment operation, if the difference between pressures at a high-pressure port (P1) and a low-pressure port (P3) of the four-way selector valve (20) is less than a predetermined judgment value, the selection judgment means (59) outputs a small pressure difference signal. Capacity control means (51) starts a second compressor (14b) when the selection judgment means (59) outputs the small pressure difference signal.

Inventors:
TAKEGAMI MASAAKI (JP)
SAKAE SATORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/002343
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 28, 2008
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
TAKEGAMI MASAAKI (JP)
SAKAE SATORU (JP)
International Classes:
F25B1/00; F25B13/00
Foreign References:
JPH0849928A1996-02-20
JPH0611207A1994-01-21
JPH03172587A1991-07-25
JP2007093017A2007-04-12
JP2007093017A2007-04-12
Other References:
See also references of EP 2192361A4
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (5-7 Hommachi 2-chome,Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 53, JP)
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Claims:
 運転容量が可変の第1圧縮機(14a)と運転容量が固定の第2圧縮機(14b)とが吐出側で接続された圧縮機構(40)と、該圧縮機構(40)に接続され且つ圧縮機構(40)の吐出側に連通する高圧ポート(P1)と圧縮機構(40)の吸入側に連通する低圧ポート(P3)との間の高低差圧によって切り換わるパイロット式の四路切換弁(20)とが設けられた冷媒回路(4)を備えた冷凍装置であって、
 上記第1圧縮機(14a)を起動する際に該第1圧縮機(14a)を低運転容量から起動する容量制御手段(51)と、
 上記圧縮機構(40)の起動時に上記四路切換弁(20)を所定の切換状態に制御するための切換信号を出力する切換弁制御手段(58)と、
 上記圧縮機構(40)の起動時に上記第1圧縮機(14a)のみを起動した際に、上記切換弁制御手段(58)が上記切換信号を出力した後に上記高低差圧を所定の判定値と比較する判定動作を行い、該判定動作において高低差圧が判定値を下回る場合に低差圧信号を出力する切換判定手段(59)とを備え、
 上記容量制御手段(51)は、上記切換判定手段(59)が上記低差圧信号を出力すると上記第2圧縮機(14b)を起動するように構成されていることを特徴とする冷凍装置。
 請求項1において、
 上記容量制御手段(51)は、上記第1圧縮機(14a)の起動から上記判定動作の終了まで該第1圧縮機(14a)の運転容量を一定に保つように構成されていることを特徴とする冷凍装置。
 請求項1において、
 上記切換判定手段(59)は、上記低差圧信号の出力後に、上記四路切換弁(20)の切り換えが終了したか否かを判定するための終了条件が成立する場合に上記切換終了信号を出力し、
 上記容量制御手段(51)は、上記切換判定手段(59)が上記切換終了信号を出力すると、上記第2圧縮機(14b)を停止することを特徴とする冷凍装置。
 請求項3において、
 上記容量制御手段(51)は、上記第1圧縮機(14a)の起動から上記第2圧縮機(14b)の停止まで該第1圧縮機(14a)の運転容量を一定に保つように構成されていることを特徴とする冷凍装置。
 請求項1において、
 上記圧縮機構(40)は、運転容量が固定の第3圧縮機(14c)を備え、上記第1圧縮機(14a)と上記第2圧縮機(14b)と上記第3圧縮機(14c)とが互いに並列に接続される一方、
 上記第2圧縮機(14b)に異常があるかどうかを判定する異常判定手段(52)を備え、
 上記容量制御手段(51)は、上記第2圧縮機(14b)に異常があると上記異常判定手段(52)が判定すれば、上記判定動作において上記高低差圧が上記判定値を下回る場合に上記第2圧縮機(14b)の代わりに上記第3圧縮機(14c)を起動するように構成されていることを特徴とする冷凍装置。
 請求項1乃至5の何れか1つにおいて、
 上記第1圧縮機(14a)は、その摺動部への給油が上記高低差圧によって行われるように構成されていることを特徴とする冷凍装置。
Description:
冷凍装置

 本発明は、複数の圧縮機からなる圧縮機 に四路切換弁が接続されている冷凍装置に するものである。

 従来より、複数の圧縮機からなる圧縮機構 四路切換弁が接続されている冷凍装置が知 れている。例えば、特許文献1には、この種 の冷凍装置が開示されている。この冷凍装置 では、運転容量が可変の圧縮機と運転容量が 固定の圧縮機とから圧縮機構が構成されてい る。圧縮機構の各圧縮機では、摺動部への給 油が、圧縮機構の吐出冷媒と吸入冷媒との圧 力差によって行われる。また、四路切換弁は 、圧縮機構の吐出側に連通する高圧ポートと 圧縮機構の吸入側に連通する低圧ポートとの 間の高低差圧によって切り換えられる。

特開2007-93017号公報

 ところで、四路切換弁は、圧縮機構の運 容量が大きいほど、速やかに弁体が移動し 、短時間で切り換わる。一方で、運転容量 可変の圧縮機は、起動後に運転容量を速や に増加させることができず、運転容量が徐 にしか増加しない。このため、従来の冷凍 置では、圧縮機構のうち運転容量が可変の 縮機だけが起動する場合には、圧縮機構の 動時に四路切換弁が切り換わるときに、そ 四路切換弁の切換時間が長くなってしまう

 本発明は、かかる点に鑑みてなされたも であり、その目的は、複数の圧縮機からな 圧縮機構に四路切換弁が接続されている冷 装置において、圧縮機構の起動時の四路切 弁の切換時間を短縮することにある。

 第1の発明は、運転容量が可変の第1圧縮 (14a)と運転容量が固定の第2圧縮機(14b)とが吐 出側で接続された圧縮機構(40)と、該圧縮機 (40)に接続され且つ圧縮機構(40)の吐出側に連 通する高圧ポート(P1)と圧縮機構(40)の吸入側 連通する低圧ポート(P3)との間の高低差圧に よって切り換わるパイロット式の四路切換弁 (20)とが設けられた冷媒回路(4)を備えた冷凍 置(1)を対象とする。

 そして、この冷凍装置(1)は、上記第1圧縮 機(14a)を起動する際に該第1圧縮機(14a)を低運 容量から起動する容量制御手段(51)と、上記 圧縮機構(40)の起動時に上記四路切換弁(20)を 定の切換状態に制御するための切換信号を 力する切換弁制御手段(58)と、上記圧縮機構 (40)の起動時に上記第1圧縮機(14a)のみを起動 た際に、上記切換弁制御手段(58)が上記切換 号を出力した後に上記高低差圧を所定の判 値と比較する判定動作を行い、該判定動作 おいて高低差圧が判定値を下回る場合に低 圧信号を出力する切換判定手段(59)とを備え 、上記容量制御手段(51)は、上記切換判定手 (59)が上記低差圧信号を出力すると上記第2圧 縮機(14b)を起動するように構成されている。

 第2の発明は、上記第1の発明において、 記容量制御手段(51)が、上記第1圧縮機(14a)の 動から上記判定動作の終了まで該第1圧縮機 (14a)の運転容量を一定に保つように構成され いる。

 第3の発明は、上記第1又は第2の発明にお て、上記切換判定手段(59)が、上記低差圧信 号の出力後に、上記四路切換弁(20)の切り換 が終了したか否かを判定するための終了条 が成立する場合に上記切換終了信号を出力 、上記容量制御手段(51)は、上記切換判定手 (59)が上記切換終了信号を出力すると、上記 第2圧縮機(14b)を停止する。

 第4の発明は、上記第3の発明において、 記容量制御手段(51)が、上記第1圧縮機(14a)の 動から上記第2圧縮機(14b)の停止まで該第1圧 縮機(14a)の運転容量を一定に保つように構成 れている。

 第5の発明は、上記第1乃至第4の何れか1つ の発明において、上記圧縮機構(40)が、運転 量が固定の第3圧縮機(14c)を備え、上記第1圧 機(14a)と上記第2圧縮機(14b)と上記第3圧縮機( 14c)とが互いに並列に接続される一方、上記 2圧縮機(14b)に異常があるかどうかを判定す 異常判定手段(52)を備え、上記容量制御手段( 51)は、上記第2圧縮機(14b)に異常があると上記 異常判定手段(52)が判定すれば、上記判定動 において上記高低差圧が上記判定値を下回 場合に上記第2圧縮機(14b)の代わりに上記第3 縮機(14c)を起動するように構成されている

 第6の発明は、上記第1乃至第5の何れか1つ の発明において、上記第1圧縮機(14a)が、その 摺動部への給油が上記高低差圧によって行わ れるように構成されている。

   -作用-
 第1の発明では、圧縮機構(40)の起動時に、 換弁制御手段(58)が四路切換弁(20)を所定の切 換状態に制御するための切換信号を出力する 。切換弁制御手段(58)は四路切換弁(20)の切換 態を把握していないので、四路切換弁(20)が もともと所定の切換状態になっている場合に も切換信号を出力する。そして、四路切換弁 (20)が所定の切換状態になっておらず、切換 号によって四路切換弁(20)が切り換わる場合 、四路切換弁(20)の切換中に、高圧ポート(P1 )と低圧ポート(P3)とが連通する。四路切換弁( 20)の切換中は、四路切換弁(20)が切り換わら い場合に比べて、高低差圧が小さくなる。 の第1の発明では、圧縮機構(40)の起動時に第 1圧縮機(14a)のみを起動した際に、四路切換弁 (20)の切換中に高低差圧が小さくなることを 用して、切換判定手段(59)が、四路切換弁(20) が切換中であるか否かを判定するための判定 動作を行う。切換判定手段(59)は、判定動作 おいて高低差圧が所定の判定値を下回る場 に、低差圧信号を出力する。低差圧信号は 高圧ポート(P1)と低圧ポート(P3)とが連通する 場合、つまり四路切換弁(20)が切換中である 合に出力される。低差圧信号が出力される 、容量制御手段(51)は、第2圧縮機(14b)を起動 る。

 第2の発明では、判定動作が終了するまで 第1圧縮機(14a)の運転容量が一定に保たれる。 このため、高低差圧が第1圧縮機(14a)の運転容 量の変化の影響を受けることがない。

 第3の発明では、低差圧信号の出力後に終 了条件が成立する場合に、切換終了信号が出 力される。切換終了信号が出力されると、第 2圧縮機(14b)が停止される。この第3の発明で 、第2圧縮機(14b)の起動後に四路切換弁(20)の り換えが終了すると、第2圧縮機(14b)が停止 れる。

 第4の発明では、第2圧縮機(14b)が停止され るまでは第1圧縮機(14a)の運転容量が一定に保 たれる。第2圧縮機(14b)の停止後は、第1圧縮 (14a)の運転容量が、必要に応じて起動時の運 転容量から調節される。

 第5の発明では、異常判定手段(52)が、第2 縮機(14b)に異常があるか否かを判定する。 して、異常判定手段(52)が第2圧縮機(14b)に異 があると判定した場合には、容量制御手段( 51)は、判定動作において高低差圧が判定値を 下回る場合に、第2圧縮機(14b)を起動せずに、 第3圧縮機(14c)を起動する。

 第6の発明では、第1圧縮機(14a)が、高低差 圧によって摺動部への給油が行われるように 構成されている。第1圧縮機(14a)では、摺動部 への給油量が高低差圧の大きさによって左右 される。

 本発明では、圧縮機構(40)の起動時に第1 縮機(14a)のみを起動した際に、判定動作にお いて高低差圧が判定値を下回る場合に第2圧 機(14b)が起動される。第2圧縮機(14b)は、四路 切換弁(20)が切換中である場合に起動される 第2圧縮機(14b)が起動されると、圧縮機構(40) 体の運転容量が、第2圧縮機(14b)の運転容量 分だけ増加する。第2圧縮機(14b)は運転容量 固定の圧縮機であるため、第2圧縮機(14b)の 大運転容量が圧縮機構(40)の運転容量に加わ り、圧縮機構(40)の運転容量は大幅に増加す 。従って、第2圧縮機(14b)の起動後に四路切 弁(20)の弁体が速やかに移動するので、圧縮 構(40)の起動時の四路切換弁(20)の切換時間 短縮することができる。

 また、上記第2の発明では、判定動作が終 了するまでは第1圧縮機(14a)の運転容量を一定 に保つことで、判定動作において高低差圧が 第1圧縮機(14a)の運転容量の変化の影響を受け ることがないようにしている。従って、判定 動作において四路切換弁(20)が切換中である かを正確に判断することができる。

 また、上記第5の発明では、異常判定手段 (52)が第2圧縮機(14b)の状態が異常であると判 した場合には、判定動作において高低差圧 判定値を下回ると、第2圧縮機(14b)の代わり 、第3圧縮機(14c)が起動される。このため、 2圧縮機(14b)に異常がある場合であっても、 縮機構(40)の運転容量を大幅に増加させて、 縮機構(40)の起動時の四路切換弁(20)の切換 間を短縮することができる。

 また、第6の発明では、第1圧縮機(14a)が、 摺動部への給油量が高低差圧の大きさによっ て左右されるタイプの圧縮機である。ここで 、四路切換弁(20)では、上述したように、切 中は高低差圧が小さくなる。このため、従 の冷凍装置では、圧縮機構(40)の起動時に第1 圧縮機(14a)のみを起動した際に四路切換弁(20) が切り換わる場合に、高低差圧が小さくなる 四路切換弁(20)の切換時間が長くなり、第1圧 機(14a)において摺動部への給油量が少なく る時間が長くなる。このため、第1圧縮機(14a )が潤滑不良により損傷するおそれがあった これに対して、第6の発明では、上述したよ に、圧縮機構(40)の起動時の四路切換弁(20) 切換時間が短縮される。このため、第1圧縮 (14a)において摺動部への給油量が少なくな 時間を短縮することができるので、圧縮機 (40)の起動時の第1圧縮機(14a)の給油状態を向 させることができる。

図1は、本発明の実施形態1に係る冷凍 置の冷媒回路図である。 図2は、実施形態1における四路切換弁 断面図である。 図3は、実施形態1における冷凍装置に ける圧縮機構の起動直後のコントローラの 作を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施形態2に係る冷凍 置の冷媒回路図である。 図5は、実施形態2における冷房運転時 冷媒の流れを表す冷媒回路図である。 図6は、実施形態2における暖房運転時 冷媒の流れを表す冷媒回路図である。 図7は、実施形態2における冷蔵冷凍運 時の冷媒の流れを表す冷媒回路図である。 図8は、実施形態2における冷却冷房運 時の冷媒の流れを表す冷媒回路図である。 図9は、実施形態2における第1冷却暖房 転時の冷媒の流れを表す冷媒回路図である 図10は、実施形態2における第2冷却暖 運転時の冷媒の流れを表す冷媒回路図であ 。 図11は、実施形態2における第3冷却暖 運転時の冷媒の流れを表す冷媒回路図であ 。

符号の説明

  1   冷凍装置
  4   冷媒回路
  14a 第1圧縮機
  14b 第2圧縮機
  14c 第3圧縮機
  20  四路切換弁
  40  圧縮機構
  50  コントローラ
  51  容量制御部(容量制御手段)
  52  異常判定部(異常判定手段)
  58  切換弁制御部(切換弁制御手段)
  59  切換判定部(切換判定手段)

 以下、本発明の実施形態を図面に基づい 詳細に説明する。

 《発明の実施形態1》
 本発明の実施形態1について説明する。

  〈冷凍装置の全体構成〉
 本実施形態1は、本発明に係る冷凍装置(1)で ある。この冷凍装置(1)は、冷蔵庫内の冷却を 行うための冷凍装置である。この冷凍装置(1) には、1台の庫外ユニット(10)に対して2台の庫 内ユニット(60)が設けられている。なお、庫 ユニット(60)の台数は単なる例示である。

 庫外ユニット(10)には庫外回路(11)が収容 れ、各庫内ユニット(60)には庫内回路(61)がそ れぞれ収容されている。この冷凍装置(1)では 、庫外回路(11)に対して各庫内回路(61)を液側 絡配管(2)及びガス側連絡配管(3)で並列に接 することによって、蒸気圧縮式の冷凍サイ ルを行う冷媒回路(4)が構成されている。

 庫外回路(11)の端部には第1閉鎖弁(12)及び 2閉鎖弁(13)がそれぞれ設けられている。第1 鎖弁(12)には、液側連絡配管(2)の一端が接続 されている。この液側連絡配管(2)の他端は2 に分岐しており、それぞれが庫内回路(61)の 側端に接続されている。第2閉鎖弁(13)には ガス側連絡配管(3)の一端が接続されている このガス側連絡配管(3)の他端は2つに分岐し おり、それぞれが庫内回路(61)のガス側端に 接続されている。

  《庫外ユニット》
 庫外ユニット(10)の庫外回路(11)には、圧縮 構(40)、庫外熱交換器(15)、レシーバ(16)、過 却熱交換器(17)、第1庫外膨張弁(18)、第2庫外 張弁(19)、四路切換弁(20)、及び油分離器(33) 設けられている。

 圧縮機構(40)は、運転容量が多段階に変化 する第1圧縮機(14a)と、運転容量が固定の第2 縮機(14b)と、運転容量が固定の第3圧縮機(14c) とから構成されている。これらの圧縮機(14a,1 4b,14c)は、互いに並列に接続されている。

 第1圧縮機(14a)、第2圧縮機(14b)、及び第3圧 縮機(14c)は何れも、全密閉の高圧ドーム型の クロール圧縮機として構成されている。第1 圧縮機(14a)には、インバータを介して電力が 給される。第1圧縮機(14a)は、インバータの 力周波数を変化させることによって、その 転容量を段階的に調節することができるよ に構成されている。第1圧縮機(14a)の運転容 は、複数段階(例えば8段階)に調節可能に構 されている。一方、第2圧縮機(14b)及び第3圧 縮機(14c)は、電動機が常に一定の回転速度で 転されるものであって、その運転容量が変 不能となっている。

 また、これらの圧縮機(14a,14b,14c)は、いず れも給油方式として、高低差圧を利用する差 圧給油方式が採用されている。具体的に、各 圧縮機(14a,14b,14c)では、高圧空間のケーシン の底部に、冷凍機油が溜まる油溜まりが形 されている。油溜まりには、電動機のロー 及びスクロール式の流体機械に連結された 転軸の下端が浸漬している。回転軸の下端 は遠心ポンプが設けられている。また、回 軸には軸心に沿って油通路が形成されてい 。各圧縮機(14a,14b,14c)では、油溜まりから汲 上げられた冷凍機油が油通路を通って上記 体機械の低圧部分へ流入することで、摺動 の潤滑が行われる。冷凍機油は、高圧冷媒 低圧冷媒との圧力差と、遠心ポンプとによ て汲み上げられる。

 第1圧縮機(14a)の吐出側には第1吐出管(21a) 一端が、第2圧縮機(14b)の吐出側には第2吐出 管(21b)の一端が、第3圧縮機(14c)の吐出側には 3吐出管(21c)の一端がそれぞれ接続されてい 。第1吐出管(21a)には逆止弁(CV1)が、第2吐出 (21b)には逆止弁(CV2)が、第3吐出管(21c)には逆 止弁(CV3)がそれぞれ設けられている。これら 逆止弁(CV1,CV2,CV3)は、吐出合流管(21)へ向か 冷媒の流れのみを許容する弁である。これ の吐出管(21a,21b,21c)の他端は、吐出合流管(21) を介して四路切換弁(20)の第1のポート(P1)に接 続されている。第1のポート(P1)は、圧縮機構( 40)の吐出側に連通する高圧ポート(P1)を構成 ている。

 第1圧縮機(14a)の吸入側には第1吸入管(22a) 一端が、第2圧縮機(14b)の吸入側には第2吸入 管(22b)の一端が、第3圧縮機(14c)の吸入側には 3吸入管(22c)の一端がそれぞれ接続されてい 。これらの吸入管(22a,22b,22c)の他端は、吸入 合流管(22)を介して四路切換弁(20)の第3のポー ト(P3)に接続されている。第3のポート(P3)は、 圧縮機構(40)の吸入側に連通する低圧ポート(P 3)を構成している。

 吐出合流管(21)には、油分離器(33)が設け れている。この油分離器(33)は、圧縮機構(40) の吐出冷媒から冷凍機油を分離するためのも のである。油分離器(33)には油戻し管(34)の一 が接続されている。油戻し管(34)の他端は、 第1油戻し管(34a)と第2油戻し管(34b)と第3油戻 管(34c)とに分岐している。各油戻し管(34a,34b, 34c)は、各圧縮機(14a,14b,14c)における中間圧の 縮室に接続されている。各油戻し管(34a,34b,3 4c)には、電磁弁(SV1,SV2,SV3)がそれぞれ設けら ている。

 庫外熱交換器(15)は、クロスフィン式のフ ィン・アンド・チューブ型熱交換器により構 成されている。庫外熱交換器(15)は熱源側熱 換器を構成している。庫外熱交換器(15)の近 には、庫外熱交換器(15)に庫外空気を送る庫 外ファン(23)が設けられている。庫外熱交換 (15)では、冷媒と庫外空気との間で熱交換が われる。庫外熱交換器(15)の一端は、四路切 換弁(20)の第2のポート(P2)に接続されている。 庫外熱交換器(15)の他端は、第1液管(24)を介し てレシーバ(16)の頂部に接続されている。第1 管(24)には、レシーバ(16)へ向かう方向への 媒の流れのみを許容する逆止弁(CV4)が設けら れている。また、四路切換弁(20)の第4のポー (P4)は、第2閉鎖弁(13)に接続されている。

 過冷却熱交換器(17)は、高圧側流路(17a)と 圧側流路(17b)とを備え、高圧側流路(17a)と低 圧側流路(17b)とを流れる冷媒同士を熱交換さ るように構成されている。この過冷却熱交 器(17)は、例えばプレート熱交換器により構 成されている。

 高圧側流路(17a)の流入端は、レシーバ(16) 底部に接続されている。高圧側流路(17a)の 出端は、第2液管(25)を介して第1閉鎖弁(12)に 続されている。第2液管(25)には、第1閉鎖弁( 12)側へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止 弁(CV5)が設けられている。

 一方、低圧側流路(17b)の流入端には、逆 弁(CV5)の上流側で第2液管(25)から分岐した第1 分岐管(26)が接続されている。第1分岐管(26)に は、第2庫外膨張弁(19)が設けられている。第2 庫外膨張弁(19)は、開度を調節可能な電子膨 弁により構成されている。低圧側流路(17b)の 流出端には、各圧縮機(14a,14b,14c)へガス冷媒 注入するためのガスインジェクション管(30) 一端が接続されている。ガスインジェクシ ン管(30)の他端は、3本に分岐しており、そ ぞれが各油戻し管(34a,34b,34c)に接続されてい 。

 レシーバ(16)は、庫外熱交換器(15)と過冷 熱交換器(17)との間に配置され、冷媒を一時 に貯留できるように構成されている。レシ バ(16)の頂部には、ガス抜き配管(27)の一端 接続されている。ガス抜き配管(27)の他端は ガスインジェクション管(30)に接続されてい る。ガス抜き配管(27)には電磁弁(SV4)が設けら れている。

 第2液管(25)における逆止弁(CV5)と第1閉鎖 (12)との間には、第2分岐管(28)の一端が接続 れている。第2分岐管(28)の他端は、第1液管(2 4)における逆止弁(CV4)とレシーバ(16)との間に 続されている。第2分岐管(28)には、レシー (16)へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止 (CV6)が設けられている。また、第2分岐管(28) と第1液管(24)との接続箇所には、一端が第1吐 出管(21a)に接続されたガス送り管(32)が接続さ れている。ガス送り管(32)には、第1吐出管(21a )へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁(C V7)が設けられている。

 第1液管(24)と第1分岐管(26)との間には、第 3分岐管(29)が接続されている。第3分岐管(29) 一端は、第1液管(24)における庫外熱交換器(15 )と逆止弁(CV4)との間に接続されている。第3 岐管(29)の他端は、第1分岐管(26)における第2 外膨張弁(19)よりも第2液管(25)側に接続され いる。第3分岐管(29)には、第1庫外膨張弁(18) が設けられている。第1庫外膨張弁(18)は、開 が調節可能な電子膨張弁により構成されて る。

 四路切換弁(20)は、パイロット式の四路切 換弁であり、第1のポート(P1)と第2のポート(P2 )が互いに連通して第3のポート(P3)と第4のポ ト(P4)が互いに連通する第1状態(図1に実線で す状態)と、第1のポート(P1)と第4のポート(P4 )が互いに連通して第2のポート(P2)と第3のポ ト(P3)が互いに連通する第2状態(図1に破線で す状態)とに切り換え可能となっている。

 具体的に、四路切換弁(20)は、図2に示す うに、バルブ本体(53)とパイロット弁(54)とを 備えている。バルブ本体(53)は、密閉円筒形 のケーシング(56)と、ケーシング(56)の内部に スライド自在に設けられた弁体(55)と、弁体(5 5)に連結されたピストン(57)とを備えている。 ケーシング(56)の両端には、ピストン(57)によ て区画されることによってシリンダ室(48,49) がそれぞれ形成されている。また、ケーシン グ(56)の上部には第1のポート(P1)が設けられて いる。ケーシング(56)の下部には、3つのポー が設けられている。図2における左側のポー トは第2のポート(P2)、図2における真ん中のポ ートは第3のポート(P3)、図2における右側のポ ートは第4のポート(P4)となっている。

 パイロット弁(54)は、電磁コイルと、電磁 コイルの中空部に挿入されたプランジャとを 備えている。パイロット弁(54)は、電磁コイ の通電の有無によって3本のガス配管(41,42,43) の連通状態の切り換えを行うように構成され ている。3本のガス配管(41,42,43)のうち、左側 第1ガス配管(41)は、図2におけるケーシング( 56)の左側のシリンダ室(48)に、真ん中の第2ガ 配管(42)は第3のポート(P3)に、右側の第3ガス 配管(43)は図2におけるケーシング(56)の右側の シリンダ室(49)に接続されている。

 四路切換弁(20)では、パイロット弁(54)に って3本のガス配管(41,42,43)の連通状態を切り 換えることによって、ケーシング(56)の両端 シリンダ室(48,49)の一方が第3のポート(P3)に 通される。左側のシリンダ室(48)を第3のポー ト(P3)に連通させると、左側のシリンダ室(48) 、第1ガス配管(41)及び第2ガス配管(42)を介し て、圧縮機構(40)の吸入側に連通する。左側 シリンダ室(48)は低圧空間になる。一方、右 のシリンダ室(49)には、ピストン(57)に設け れたブリードホール等を通じて、圧縮機構(4 0)の吐出冷媒が流入するピストン(57)間の高圧 室(47)から、高圧冷媒が流入する。右側のシ ンダ室(49)は高圧空間になる。弁体(55)は、ピ ストン(57)と共に左側へ移動する。逆に、右 のシリンダ室(49)を第3のポート(P3)に連通さ ると、右側のシリンダ室(49)が低圧空間にな 一方で、左側のシリンダ室(48)が高圧空間に なる。弁体(55)はピストン(57)と共に右側へ移 する。このように、四路切換弁(20)は、高圧 ポート(P1)となる第1のポート(P1)と低圧ポート (P3)となる第3のポート(P3)との間の圧力差(以 、「高低差圧」という。)を利用して弁体(55) が駆動されるように構成されている。四路切 換弁(20)では、弁体(55)の移動によって第1状態 と第2状態との間の切り換えが行われる。

 庫外回路(11)には、高圧センサ(35)及び低 センサ(36)が設けられている。高圧センサ(35) は、吐出合流管(21)の上流端に設けられてい 。低圧センサ(36)は、吸入合流管(22)の下流端 に設けられている。高圧センサ(35)及び低圧 ンサ(36)の検出値は、後述するコントローラ( 50)に入力される。

 また、庫外回路(11)では、各吐出管(21a,21b) に高圧圧力スイッチ(38a,38b,38c)がそれぞれ設 られている。各高圧圧力スイッチ(38a,38b,38c) 、吐出圧力を検出し、異常高圧時に保護装 として圧縮機構(40)を緊急停止させるもので ある。

  《庫内ユニット》
 2つの庫内ユニット(60)は同じ構成である。 庫内ユニット(60)の庫内回路(61)では、その液 側端からガス側端へ向かって順に、ドレンパ ン加熱用配管(62)、庫内膨張弁(63)、及び庫内 交換器(64)が設けられている。

 庫内膨張弁(63)は、開度が調節可能な電子 膨張弁により構成されている。また、庫内熱 交換器(64)は、クロスフィン式のフィン・ア ド・チューブ型熱交換器により構成されて る。庫内熱交換器(64)は利用側熱交換器を構 している。この庫内熱交換器(64)の近傍には 、庫内熱交換器(64)に庫内空気を送る庫内フ ン(65)が設けられている。庫内熱交換器(64)で は、冷媒と庫内空気との間で熱交換が行われ る。また、ドレンパン加熱用配管(62)は、庫 熱交換器(64)の下方に設けられたドレンパン 配設されている。

  〈コントローラの構成〉
 コントローラ(50)は、冷凍装置(1)の動作を制 御するためのものである。コントローラ(50) 、圧縮機構(40)、四路切換弁(20)、電子膨張弁 (18,19)、及び電磁弁(SV1~SV7)などの制御を行う うに構成されている。この実施形態1では、 ントローラ(50)が、容量制御手段(51)である 量制御部(51)と、切換弁制御手段(58)である切 換弁制御部(58)と、切換判定手段(59)である切 判定部(59)と、異常判定手段(52)である異常 定部(52)とを備えている。

 容量制御部(51)は、必要となる運転容量に 応じて圧縮機構(40)の運転容量を制御すよう 構成されている。容量制御部(51)は、圧縮機 (40)を起動する際に、最初に第1圧縮機(14a)だ けを起動する。容量制御部(51)は、第1圧縮機( 14a)を起動する際に、複数段階の中で最も低 運転容量に第1圧縮機(14a)の運転容量を設定 る。第1圧縮機(14a)は最も低い運転容量から 動される。

 なお、容量制御部(51)は、最大運転容量の 半分以下の低運転容量から第1圧縮機(14a)を起 動するように構成されていればよく、低運転 容量の範囲の別の段階の運転容量から第1圧 機(14a)を起動するように構成されていてもよ い。この点は、後述する実施形態2でも同じ ある。なお、低運転容量で第1圧縮機(14a)を 動するのは、液圧縮によって第1圧縮機(14a) 損傷することを防止するためである。

 また、容量制御部(51)は、後述する低差圧 信号が入力されると、補助圧縮機として第2 縮機(14b)を起動するように構成されている。 また、容量制御部(51)は、後述する異常判定 (52)が第2圧縮機(14b)に異常があると判断した 合には、補助圧縮機として、第2圧縮機(14b) 代わりに第3圧縮機(14c)を起動する。

 切換弁制御部(58)は、圧縮機構(40)の起動 に四路切換弁(20)を所定の切換状態に制御す ための切換信号を四路切換弁(20)に出力する 。なお、切換弁制御部(58)は、四路切換弁(20) 切換状態を把握していないので、四路切換 (20)を第1状態に設定する場合に、四路切換 (20)が第1状態になっていても第1状態に設定 る旨の切換信号を出力するし、四路切換弁(2 0)を第2状態に設定する場合に、四路切換弁(20 )が第2状態になっていても第2状態に設定する 旨の切換信号を出力する。

 切換判定部(59)は、切換弁制御部(58)が切 信号を出力した後に、上記高低差圧を所定 判定値(例えば0.3MPa)と比較する判定動作を行 うように構成されている。判定値は、切換判 定部(59)に予め設定されている。なお、切換 定部(59)は、高圧センサ(35)の検出値と低圧セ ンサ(36)の検出値との差を、高低差圧として 出する。

 判定動作によれば、四路切換弁(20)の弁体 (55)の位置状態を判断することが可能である 具体的に、判定動作において、高低差圧が 定値以上である場合には、弁体(55)が第1状態 の位置と第2状態の位置との何れかに位置し いると判断できる。また、判定動作におい 、高低差圧が判定値を下回る場合には、弁 (55)が第1状態の位置と第2状態の位置との間 位置していると判断できる。つまり、四路 換弁(20)が切換中であると判断できる。切換 定部(59)は、高低差圧が判定値を下回る場合 に、容量制御部(51)に低差圧信号を出力する

 異常判定部(52)は、第2圧縮機(14b)に異常が あるか否かを判定するように構成されている 。異常判定部(52)は、例えば第2吐出管(21b)の 圧圧力スイッチ(38b)が作動中である場合に、 第2圧縮機(14b)の状態が異常であると判定する 。

   -冷凍装置の運転動作-
 以下に、本実施形態1の冷凍装置(1)の運転動 作について説明する。この冷凍装置(1)は、庫 内ユニット(60)の庫内の冷却を行う冷却運転 、庫内熱交換器(64)に付着した霜を融解する フロスト運転との切り換えが、四路切換弁( 20)によって行われる。

   <冷却運転>
 冷却運転では、四路切換弁(20)が第1状態に 定される。第1庫外膨張弁(18)は全閉状態に設 定される。そして、この状態で圧縮機構(40) 運転させると、冷媒回路(4)では庫外熱交換 (15)が凝縮器となって各庫内熱交換器(64)が蒸 発器となる蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる 。なお、冷却運転中は、第2庫外膨張弁(19)及 各庫内膨張弁(63)の開度が適宜調節される。

 具体的に、圧縮機構(40)が起動されると、 圧縮機構(40)の吐出冷媒は、油分離器(33)、四 切換弁(20)を通過して、庫外熱交換器(15)へ 入する。庫外熱交換器(15)では、冷媒が庫外 気と熱交換して凝縮する。庫外熱交換器(15) で凝縮した冷媒は、レシーバ(16)に一時的に 留されてから、過冷却熱交換器(17)の高圧側 路(17a)を通って、第2液管(25)へ流入する。第 2液管(25)では、冷媒の一部が第1分岐管(26)へ 入する。残りの冷媒は、液側連絡配管(2)へ 入する。

 第1分岐管(26)に流入した冷媒は、第2庫外 張弁(19)で減圧されてから過冷却熱交換器(17 )の低圧側流路(17b)を流通する。過冷却熱交換 器(17)では、低圧側流路(17b)の低圧冷媒が高圧 側流路(17a)の高圧冷媒と熱交換して蒸発する 一方、高圧側流路(17a)の冷媒は、低圧側流 (17b)の低圧冷媒に放熱して過冷却状態になる 。低圧側流路(17b)で蒸発したガス冷媒は、ガ インジェクション管(30)を通って、圧縮機構 (40)へ流入する。

 液側連絡配管(2)へ流入した冷媒は、各庫 回路(61)へ分配され、各庫内膨張弁(63)で減 されてから各庫内熱交換器(64)へ流入する。 庫内熱交換器(64)では、冷媒が庫内空気と熱 交換して蒸発する。庫内空気は冷媒によって 冷却される。各庫内熱交換器(64)で蒸発した 媒は、ガス側連絡配管(3)で合流してから四 切換弁(20)を通過して、圧縮機構(40)に吸入さ れる。

   <デフロスト運転>
 この冷凍装置(1)では、冷却運転中に庫内熱 換器(64)の着霜量が多くなった場合に、霜を 除去するためにデフロスト運転が行われる。 デフロスト運転では、各庫内熱交換器(64)の 霜が同時に行われる。

 デフロスト運転では、四路切換弁(20)が第 2状態に設定される。各庫内膨張弁(63)は全開 態に設定される。そして、この状態で圧縮 構(40)を運転させると、冷媒回路(4)では庫外 熱交換器(15)が蒸発器となって各庫内熱交換 (64)が凝縮器となる蒸気圧縮冷凍サイクルが われる。なお、デフロスト運転中は、第1庫 外膨張弁(18)及び第2庫外膨張弁(19)の開度は適 宜調節される。

 具体的に、圧縮機構(40)が起動されると、 圧縮機構(40)の吐出冷媒は、油分離器(33)、四 切換弁(20)を通過して、各庫内熱交換器(64) 流入する。各庫内熱交換器(64)では、付着し 霜が高圧冷媒によって融解される一方、冷 が霜によって冷却されて凝縮する。庫内熱 換器(64)で凝縮した冷媒は、レシーバ(16)に 時的に貯留されてから、第2液管(25)および第 1分岐管(26)を通って、第3分岐管(29)へ流入す 。第3分岐管(29)に流入した冷媒は、第3分岐 (29)の第1庫外膨張弁(18)で減圧されてから庫 熱交換器(15)へ流入する。庫外熱交換器(15)で は、冷媒が庫外空気と熱交換して蒸発する。 庫外熱交換器(15)で蒸発した冷媒は、四路切 弁(20)を通過して、圧縮機構(40)に吸入される 。

   <コントローラの動作>
 本実施形態1の冷凍装置(1)では、圧縮機構(40 )の起動直後に、コントローラ(50)が、四路切 弁(20)の切換時間を短縮するための動作を行 う。以下では、図3を参照しながら、圧縮機 (40)の起動直後の動作について説明する。

 まずST1では、切換弁制御部(58)が、四路切 換弁(20)に切換信号を出力する。なお、冷凍 置(1)の起動前に弁体(55)が、第1状態の位置、 第2状態の位置、もしくは第1状態の位置と第2 状態の位置との間のどの位置に位置している かは不明である。このため、切換弁制御部(58 )は、四路切換弁(20)を第1状態に設定する場合 に、弁体(55)が第1状態の位置にあっても第1状 態に設定する旨の切換信号を出力するし、四 路切換弁(20)を第2状態に設定する場合に、弁 (55)が第2状態の位置にあっても第2状態に設 する旨の切換信号を出力する。四路切換弁( 20)では、切換弁制御部(58)からの切換信号に じて、パイロット弁(54)における3本のガス配 管(41,42,43)の連通状態が調節される。

 続いて、ST2では、容量制御部(51)が、ST1の 終了からX秒(例えばX=5秒)経過後に、圧縮機構 (40)のうち第1圧縮機(14a)のみを起動する。容 制御部(51)は、第1圧縮機(14a)を起動する際に 複数段階の中で最も低い運転容量に第1圧縮 機(14a)の運転容量を設定する。第1圧縮機(14a) 最も低い運転容量で起動される。

 続いて、ST3では、切換判定部(59)が、圧縮 機構(40)の起動からの経過時間がY秒(例えばY=1 0秒)に到達しているか否かを判断する。圧縮 構(40)の起動からの経過時間がY秒に到達し いる場合には、ST4に移行する。圧縮機構(40) 起動からの経過時間がY秒に到達していない 場合には、再びST3が行われる。

 ST4では、切換判定部(59)が判定動作を実行 する。判定動作では、高圧センサ(35)の検出 と低圧センサ(36)の検出値との差から算定さ る高低差圧が、判定値(例えば0.3MPa)よりも さいか否かが判定される。

 ここで、圧縮機構(40)の起動直後は、第1 縮機(14a)の運転容量が最も低い運転容量に設 定されているので、四路切換弁(20)では左側 シリンダ室(48)と右側のシリンダ室(49)との圧 力差がつきにくい。このため、切換信号によ って四路切換弁(20)が切り換わる場合に、弁 (55)を速やかに移動させることができないの 、判定動作の時点で弁体(55)が第1状態の位 と第2状態の位置との間に位置している場合 ある。四路切換弁(20)では、第1状態の位置 第2状態の位置との間で、弁体(55)が停止して しまう場合もある。

 このような場合、四路切換弁(20)の内部で は第1のポート(P1)と第3のポート(P3)とが連通 るので、四路切換弁(20)が切り換わらない場 に比べて高低差圧が小さくなる。このため 高低差圧が判定値を下回る場合には、四路 換弁(20)の内部で第1のポート(P1)と第3のポー ト(P3)とが連通し、四路切換弁(20)が切換中で ると判断できる。切換判定部(59)は、高低差 圧が判定値を下回る場合に、低差圧信号を容 量制御部(51)に出力する。そして、ST5が行わ る。

 なお、判定動作は、第1圧縮機(14a)の起動 ら所定時間の経過後(本実施形態では10秒後) に行われる。ここで、四路切換弁(20)が切り わらない場合であっても、高低差圧は第1圧 機(14a)の起動後すぐに圧縮機構(40)の運転容 に見合う値にならない。このため、第1圧縮 機(14a)の起動後すぐに高低差圧から四路切換 (20)が切換中であるか否かを判断することは 困難である。本実施形態では、四路切換弁(20 )が切換中であるか否かを正確に判断するこ ができるように、第1圧縮機(14a)の起動から 定時間の経過後に判定動作が行われる。

 ST5では、まず異常判定部(52)が、第2圧縮 (14b)に異常があるか否かを判定する。そして 、異常判定部(52)が第2圧縮機(14b)に異常がな と判定した場合には、容量制御部(51)が、補 圧縮機として第2圧縮機(14b)を起動する。異 判定部(52)が第2圧縮機(14b)に異常があると判 定した場合には、容量制御部(51)が、補助圧 機として第3圧縮機(14c)を起動する。

 補助圧縮機が起動されると、圧縮機構(40) 全体の運転容量は、補助圧縮機の運転容量の 分だけ増加する。補助圧縮機は運転容量が固 定の圧縮機であるため、補助圧縮機の最大運 転容量が圧縮機構(40)の運転容量に加わり、 縮機構(40)の運転容量は大幅に増加する。従 て、補助圧縮機の起動後に四路切換弁(20)の 弁体(55)が速やかに移動するので、高低差圧 小さくなる四路切換弁(20)が切換中の時間を 幅に短縮することができる。ST5が終了する ST6に移行する。

 ST6では、切換判定部(59)が、四路切換弁(20 )が切り換えが終了しているか否かを判断す ための終了判定動作を行う。切換判定部(59) 、終了判定動作において、高低差圧が所定 (例えば0.5MPa)を上回る第1条件、高圧センサ( 35)の検出値が所定値(例えば2.6MPa)を上回る第2 条件、及び補助圧縮機の起動からの経過時間 がZ秒(例えばZ=20秒)に達する第3条件の何れか1 つが成立する場合に、切換終了信号を容量制 御部(51)に出力する。切換終了信号は、四路 換弁(20)の内部で第1のポート(P1)と第3のポー (P3)とが連通していない場合、つまり四路切 換弁(20)の切り換えが終了している場合に出 される。第1条件、第2条件及び第3条件は、 了条件を構成している。切換終了信号が出 されると、ST7に移行する。第1条件、第2条件 、及び第3条件の何れの条件も成立しない場 には、再びST6が行われる。

 ST7では、容量制御部(51)が補助圧縮機を停 止する。つまり、切換判定部(59)が切換終了 号を出力すると、補助圧縮機が停止される 容量制御部(51)は、ST5において第2圧縮機(14b) 起動した場合には、第2圧縮機(14b)を停止す 。容量制御部(51)は、ST5において第3圧縮機(1 4c)を起動した場合には、第3圧縮機(14c)を停止 する。ST7が終了すると第1圧縮機(14a)のみが運 転している状態になる。なお、第1圧縮機(14a) の運転容量は、起動後から一定に保たれてい る。

 その後、容量制御部(51)は、ST8において、 第1圧縮機(14a)の運転周波数が、ST2で指示した 周波数と一致しているか否かを検出する。そ して、容量制御部(51)は、ST9において、必要 なる運転容量に応じて圧縮機構(40)の運転容 を制御する容量制御動作を開始して、第1圧 縮機(14a)の運転容量を増加させてゆく。

 容量制御動作では、必要となる運転容量 第1圧縮機(14a)の最大運転容量以下の場合に 、容量制御部(51)が、第1圧縮機(14a)のみを運 転させた状態で第1圧縮機(14a)の運転容量を制 御する。必要となる運転容量が第1圧縮機(14a) の最大運転容量よりも大きく、第1圧縮機(14a) の最大運転容量と第2圧縮機(14b)の運転容量と の合計運転容量以下の場合には、容量制御部 (51)は、第1圧縮機(14a)と第2圧縮機(14b)とを運 させた状態で、第1圧縮機(14a)の運転容量を 御する。必要となる運転容量が第1圧縮機(14a )の最大運転容量と第2圧縮機(14b)の運転容量 の合計運転容量を上回る場合には、容量制 部(51)は、全ての圧縮機(14a,14b,14c)を運転させ た状態で、第1圧縮機(14a)の運転容量を制御す る。

  -実施形態1の効果-
 本実施形態1では、圧縮機構(40)の起動時に 1圧縮機(14a)のみが起動され、第1圧縮機(14a) 起動後の判定動作において高低差圧が判定 を下回る場合に第2圧縮機(14b)が起動される 第2圧縮機(14b)は、四路切換弁(20)が切換中で る場合に起動される。第2圧縮機(14b)が起動 れると、圧縮機構(40)全体の運転容量が、第 2圧縮機(14b)の運転容量の分だけ増加する。第 2圧縮機(14b)は運転容量が固定の圧縮機である ため、第2圧縮機(14b)の最大運転容量が圧縮機 構(40)の運転容量に加わり、圧縮機構(40)の運 容量は大幅に増加する。従って、第2圧縮機 (14b)の起動後に四路切換弁(20)の弁体が速やか に移動するので、圧縮機構(40)の起動時の四 切換弁(20)の切換時間を短縮することができ 。

 また、本実施形態1では、判定動作が終了 するまでは第1圧縮機(14a)の運転容量を一定に 保つことで、判定動作において高低差圧が第 1圧縮機(14a)の運転容量の変化の影響を受ける ことがないようにしている。従って、判定動 作において四路切換弁(20)が切換中である否 を正確に判断することができる。

 また、本実施形態1では、異常判定部(52) 第2圧縮機(14b)の状態が異常であると判定し 場合には、判定動作において高低差圧が判 値を下回ると、第2圧縮機(14b)の代わりに、 3圧縮機(14c)が起動される。このため、第2圧 機(14b)に異常がある場合であっても、圧縮 構(40)の運転容量を大幅に増加させて、圧縮 構(40)の起動時の四路切換弁(20)の切換時間 短縮することができる。

 また、本実施形態1では、第1圧縮機(14a)が 、摺動部への給油量が高低差圧の大きさによ って左右されるタイプの圧縮機である。この ため、圧縮機構(40)の起動時の四路切換弁(20) 切換時間が短縮されるのに伴って、第1圧縮 機(14a)において摺動部への給油量が少なくな 時間を短縮することができる。従って、圧 機構(40)の起動時の第1圧縮機(14a)の給油状態 を向上させることができる。

 《発明の実施形態2》
 本発明の実施形態2について説明する。

  〈冷凍装置の全体構成〉
 本実施形態2は、本発明に係る冷凍装置(1)で ある。この冷凍装置(1)は、例えばコンビニエ ンスストアに設けられる。冷凍装置(1)は、図 4に示すように、室外ユニット(10)と、店内空 を空調する室内ユニット(70)と、庫内を冷却 する2台の庫内ユニット(60a,60b)と、ブースタ ニット(80)とを備えている。2台の庫内ユニッ ト(60a,60b)は、冷蔵用の第1庫内ユニット(60a)と 冷凍用の第2庫内ユニット(60b)とから構成され ている。

 室外ユニット(10)には室外回路(11)が、室 ユニット(70)には室内回路(72)が、第1庫内ユ ット(60a)には第1庫内回路(61a)が、第2庫内ユ ット(60b)には第2庫内回路(61b)が、ブースタユ ニット(80)にはブースタ回路(81)がそれぞれ設 られている。この冷凍装置(1)では、室外回 (11)、室内回路(72)、第1庫内回路(61a)、第2庫 回路(61b)、及びブースタ回路(81)を4本の連絡 配管(2a,2b,3a,3b)で接続することによって、蒸 圧縮冷凍サイクルを行う冷媒回路(4)が構成 れている。第1庫内回路(61a)と第2庫内回路(61b )は並列に接続されている。また、第2庫内回 (61b)とブースタ回路(81)は直列に接続されて る。

 4本の連絡配管(2a,2b,3a,3b)は、第1液側連絡 管(2a)、第2液側連絡配管(2b)、第1ガス側連絡 配管(3a)、及び第2ガス側連絡配管(3b)から構成 されている。第1液側連絡配管(2a)は、一端が 外回路(11)の第1液側閉鎖弁(111)に接続され、 他端が室内回路(72)に接続されている。第2液 連絡配管(2b)は、一端が室外回路(11)の第2液 閉鎖弁(112)に接続され、他端が2手に分岐し 第1庫内回路(61a)と第2庫内回路(61b)に接続さ ている。第1ガス側連絡配管(3a)は、一端が 外回路(11)の第1ガス側閉鎖弁(113)に接続され 他端が室内回路(72)に接続されている。第2 ス側連絡配管(3b)は、一端が室外回路(11)の第 2ガス側閉鎖弁(114)に接続され、他端が2手に 岐して第1庫内回路(61a)と第2庫内回路(61b)に 続されている。なお、第2庫内回路(61b)とブ スタ回路(81)との間は、接続ガス管(5)によっ 接続されている。

  《室外ユニット》
 室外回路(11)には、圧縮機構(40)、室外熱交 器(15)、及びレシーバ(16)が設けられている。 圧縮機構(40)は、第1圧縮機(14a)と第2圧縮機(14b )と第3圧縮機(14c)とから構成されている。第1 縮機(14a)は、上記実施形態1の第1圧縮機(14a) 同じ圧縮機である。第2圧縮機(14b)及び第3圧 縮機(14c)は、上記実施形態1の第2圧縮機(14b)又 は第3圧縮機(14c)と同じ圧縮機である。圧縮機 構(40)では、これらの圧縮機(14a,14b,14c)の吐出 が互いに接続されている。また、これらの 縮機(14a,14b,14c)は、吸入側が後述する第3四 切換弁(67)に接続されている。

 第1圧縮機(14a)は、庫内ユニット(60a,60b)で 発した冷媒を吸入する庫内用圧縮機を構成 ている。第1圧縮機(14a)は、庫内専用の圧縮 である。第3圧縮機(14c)は、冷房運転時に室 ユニット(70)で蒸発した冷媒を吸入する室内 用圧縮機を構成している。第3圧縮機(14c)は、 室内専用の圧縮機である。また、第2圧縮機(1 4b)は、後述する第3四路切換弁(67)が第1状態の ときに庫内用圧縮機を構成し、その第3四路 換弁(67)が第2状態のときに室内用圧縮機を構 成する。つまり、第2圧縮機(14b)は、庫内用圧 縮機と室内用圧縮機に兼用される。

 第1圧縮機(14a)の第1吐出管(21a)、第2圧縮機 (14b)の第2吐出管(21b)及び第3圧縮機(14c)の第3吐 出管(21c)は、1本の吐出合流管(21)に接続され いる。吐出合流管(21)は、第1四路切換弁(31) 接続されている。吐出合流管(21)からは吐出 岐管(39)が分岐している。吐出分岐管(39)は 第2四路切換弁(66)に接続されている。

 各吐出管(21a,21b,21c)には、圧縮機(14)側か 順に、油分離器(33a,33b,33c)と高圧圧力スイッ (38a,38b,38c)と逆止弁(CV1,CV2,CV3)とが配置され いる。各高圧圧力スイッチ(38)は、異常高圧 に圧縮機(14)を緊急停止させるように構成さ れている。各逆止弁(CV1,CV2,CV3)は、圧縮機(14) 向かう冷媒の流れを禁止するように構成さ ている。

 各油分離器(33)は、密閉容器状に構成され 、圧縮機(14)から吐出された冷媒から冷凍機 を分離するように構成されている。第1吐出 (21a)の第1油分離器(33a)には第1油戻し管(34a) 接続され、第2吐出管(21b)の第2油分離器(33b) は第2油戻し管(34b)が接続され、第3吐出管(21c )の第3油分離器(33c)には第3油戻し管(34c)が接 されている。第1油戻し管(34a)、第2油戻し管( 34b)及び第3油戻し管(34c)は、後述する主注入 (30d)に繋がる油戻し合流管(34d)に接続されて る。各油戻し管(34a,34b,34c)には、油分離器(33 )側から順番に、油分離器(33)側へ戻る冷凍機 の流れを禁止する逆止弁(CV9,CV10,CV11)と、高 の冷凍機油を中間圧に減圧するキャピラリ チューブ(37a,37b,37c)とが設けられている。

 第1圧縮機(14a)の第1吸入管(22a)は、第2ガス 側閉鎖弁(114)に接続されている。第2圧縮機(14 b)の第2吸入管(22b)は、第3四路切換弁(67)に接 されている。第3圧縮機(14c)の第3吸入管(22c) 、第2四路切換弁(66)に接続されている。第1 入管(22a)からは、第1吸入分岐管(78a)が分岐し ている。第3吸入管(22c)からは、第2吸入分岐 (78b)が分岐している。第1吸入分岐管(78a)及び 第2吸入分岐管(78b)は共に第3四路切換弁(67)に 続されている。また、第1吸入分岐管(78a)及 第2吸入分岐管(78b)には、第3四路切換弁(67) からの冷媒の流れを禁止する逆止弁(CV4,CV5) それぞれ設けられている。

 室外熱交換器(15)は、クロスフィン式のフ ィン・アンド・チューブ型熱交換器により構 成されている。室外熱交換器(15)は熱源側熱 換器を構成している。室外熱交換器(15)の近 には、室外熱交換器(15)に室外空気を送る室 外ファン(23)が設けられている。室外熱交換 (15)では、冷媒と室外空気との間で熱交換が われる。

 室外熱交換器(15)のガス側は、第1四路切 弁(20)に接続されている。室外熱交換器(15)の 液側は、第1液管(24)を介してレシーバ(16)の頂 部に接続されている。第1液管(24)には、室外 交換器(15)へ向かう冷媒の流れを禁止する逆 止弁(CV6)が設けられている。

 レシーバ(16)は、縦長の密閉容器状に構成 されている。レシーバ(16)では、室外熱交換 (15)等で凝縮した高圧冷媒が一時的に貯留さ る。レシーバ(16)の頂部には、第1液管(24)に えて、開閉自在の電磁弁(SV4)が設けられた ス抜き配管(27)が接続されている。また、レ ーバ(16)の底部には、第2液管(25)の一端が接 されている。第2液管(25)の他端は、第1液分 管(25a)と第2液分岐管(25b)とに分岐している

 第1液分岐管(25a)は、第1液側閉鎖弁(111)に 続されている。第1液分岐管(25a)は、第1液側 連絡配管(2a)を介して室内回路(72)に連通して る。第1液分岐管(25a)には、第2液管(25)へ向 う冷媒の流れを禁止する逆止弁(CV7)が設けら れている。第1液分岐管(25a)からは、第1液管(2 4)における逆止弁(CV6)とレシーバ(16)の間に接 された第3液分岐管(25c)が分岐している。第3 液分岐管(25c)には、第1液分岐管(25a)へ向かう 媒の流れを禁止する逆止弁(CV8)が設けられ いる。

 第2液分岐管(25b)は、第2液側閉鎖弁(112)に 続されている。第2液分岐管(25b)は、第2液側 連絡配管(2b)を介して各庫内回路(61a,61b)に連 している。第2液分岐管(25b)には冷却熱交換 (17)が設けられている。第2液分岐管(25b)から 、第4液分岐管(25d)とインジェクション管(30) とが分岐している。

 第4液分岐管(25d)は、冷却熱交換器(17)と第 2液側閉鎖弁(112)の間から分岐している。第4 分岐管(25d)は、第2液分岐管(25b)に接続されて いる方とは逆端が第1液管(24)における室外熱 換器(15)と逆止弁(CV6)の間に接続されている 第4液分岐管(25d)には、開度可変の電子膨張 により構成された第1室外膨張弁(18)が設け れている。

 インジェクション管(30)は、第4液分岐管(2 5d)の分岐箇所と第2液側閉鎖弁(112)の間から分 岐している。インジェクション管(30)は、第2 分岐管(25b)から延びる主注入管(30d)と、主注 入管(30d)から分岐して第1圧縮機(14a)の中間圧 圧縮室に接続された第1分岐注入管(30a)と、 注入管(30d)から分岐して第2圧縮機(14b)の中 圧の圧縮室に接続された第2分岐注入管(30b) 、主注入管(30d)から分岐して第3圧縮機(14c)の 中間圧の圧縮室に接続された第3分岐注入管(3 0c)とを備えている。

 主注入管(30d)には、第2液分岐管(25b)側か 順番に、開度可変の電子膨張弁により構成 れた第2室外膨張弁(19)と、上記実施形態1と じ過冷却熱交換器(17)とが設けられている。 分岐注入管(30a,30b,30c)には、圧縮機(14)側か 順に、主注入管(30d)へ向かって冷媒が流れる ことを禁止する逆止弁(CV12,CV13,CV14)と、開閉 在の電磁弁(SV1,SV2,SV3)とが設けられている。

 第1四路切換弁(20)は、第1のポート(P1)が吐 出合流管(21)に、第2のポート(P2)が室外熱交換 器(15)に、第3のポート(P3)が第2四路切換弁(66) 第4のポート(P4)に、第4のポート(P4)が第1ガ 側閉鎖弁(113)にそれぞれ接続されている。ま た、第2四路切換弁(66)は、第1のポート(P1)が 出分岐管(39)に、第3のポート(P3)が第3吸入管( 22c)に、第4のポート(P4)が第1四路切換弁(20)の 3のポート(P3)にそれぞれ接続されている。 2四路切換弁(66)の第2のポート(P2)は閉塞され 閉鎖のポートに構成されている。また、第3 四路切換弁(67)は、第1のポート(P1)が吐出合流 管(21)に接続された高圧管(120)に、第2のポー (P2)が第2吸入分岐管(78b)に、第3のポート(P3) 第3吸入管(22c)に、第4のポート(P4)が第1吸入 岐管(78a)にそれぞれ接続されている。

 第1乃至第3の各四路切換弁(20,66,67)は、第1 のポート(P1)と第2のポート(P2)が互いに連通し て第3のポート(P3)と第4のポート(P4)が互いに 通する第1状態(図4に実線で示す状態)と、第1 のポート(P1)と第4のポート(P4)が互いに連通し て第2のポート(P2)と第3のポート(P3)が互いに 通する第2状態(図4に破線で示す状態)との間 切換自在に構成されている。各四路切換弁( 20,66,67)は、上記実施形態1の四路切換弁(20)と じ構造である。

 第1四路切換弁(20)及び第2四路切換弁(66)で は、第1のポート(P1)が、圧縮機構(40)の吐出側 に連通する高圧ポート(P1)を構成し、第3のポ ト(P3)が、圧縮機構(40)の吸入側に連通する 圧ポート(P3)を構成している。

 室外回路(11)には、高圧センサ(35)と第1低 センサ(36a)と第2低圧センサ(36b)とが設けら ている。高圧センサ(35)は、吐出合流管(21)の 上流端に設けられている。第1低圧センサ(36a) は、第1吸入管(22a)に設けられている。第2低 センサ(36b)は、第3吸入管(22c)に設けられてい る。高圧センサ(35)及び各低圧センサ(36a,36b) 検出値は、コントローラ(50)に入力される。

  《室内ユニット》
 室内回路(72)では、その液側端からガス側端 へ向かって順に、室内膨張弁(73)と室内熱交 器(74)とが設けられている。室内膨張弁(73)は 、開度が調節可能な電子膨張弁により構成さ れている。また、室内熱交換器(74)は、クロ フィン式のフィン・アンド・チューブ型熱 換器により構成されている。室内熱交換器(7 4)の近傍には、室内熱交換器(74)に室内空気を 送る室内ファン(75)が設けられている。室内 交換器(74)では、冷媒と室内空気との間で熱 換が行われる。

  《庫内ユニット》
 第1庫内回路(61a)及び第2庫内回路(61b)では、 の液側端からガス側端へ向かって順に、庫 膨張弁(63a,63b)と庫内熱交換器(64a,64b)とがそ ぞれ設けられている。各庫内膨張弁(63a,63b) 、開度が調節可能な電子膨張弁により構成 れている。各庫内熱交換器(64a,64b)は、クロ フィン式のフィン・アンド・チューブ型熱 換器により構成されている。各庫内熱交換 (64a,64b)の近傍には、庫内熱交換器(64a,64b)に 内空気を送る庫内ファン(65a,65b)が設けられ いる。各庫内熱交換器(64a,64b)では、冷媒と 内空気との間で熱交換が行われる。

  《ブースタユニット》
 ブースタ回路(81)には、運転容量が可変のブ ースタ圧縮機(86)が設けられている。ブース 圧縮機(86)の吐出管(78)には、ブースタ圧縮機 (86)側から順に、油分離器(87)、高圧圧力スイ チ(88)、逆止弁(CV15)が設けられている。油分 離器(87)には、キャピラリーチューブ(91)が設 られた油戻し管(92)が接続されている。また 、ブースタ回路(81)には、ブースタ圧縮機(86) バイパスするバイパス管(95)が設けられてい る。バイパス管(95)には、逆止弁(CV16)が設け れている。

  〈コントローラの構成〉
 本実施形態2の冷凍装置(1)には、上記実施形 態1と同様に、容量制御部(51)と切換弁制御部( 58)と切換判定部(59)と異常判定部(52)とを有す コントローラ(50)が設けられている。以下で は、実施形態1と異なる点について主に説明 る。

 容量制御部(51)は、必要となる運転容量に 応じて圧縮機構(40)の運転容量を制御すよう 構成されている。具体的に、容量制御部(51) 、冷蔵側及び冷凍側の庫内熱交換器(64a,64b) おける冷却負荷の合計である庫内側負荷が 較的小さい場合には、第1圧縮機(14a)のみを 内用圧縮機として運転させて、庫内側負荷 応じて第1圧縮機(14a)の運転容量を調節する そして、容量制御部(51)は、庫内側負荷が第 1圧縮機(14a)の運転容量の最大値を超えると、 第2圧縮機(14b)が室内用圧縮機になっていれば 庫内用圧縮機に切り換えて、第2圧縮機(14b)が 停止中であれば第2圧縮機(14b)を起動させて、 第1圧縮機(14a)及び第2圧縮機(14b)を庫内用圧縮 機として運転させて、庫内側負荷に応じて第 1圧縮機(14a)の運転容量を調節する。

 なお、容量制御部(51)は、後述する冷蔵冷 凍運転及び第1冷却暖房運転を開始する際に 、圧縮機構(40)の圧縮機(14)のうち第1圧縮機(1 4a)だけを起動する。容量制御部(51)は、第1圧 機(14a)を起動する際に、複数段階の中で最 低い運転容量に第1圧縮機(14a)の運転容量を 定する。

 また、容量制御部(51)は、圧縮機構(40)の 動時に第1圧縮機(14a)だけを起動する際に、 換判定部(59)が低差圧信号を出力すると、上 実施形態1と同様に、第2圧縮機(14b)を補助圧 縮機として起動する。但し、本実施形態2で 、異常判定部(52)が第2圧縮機(14b)に異常があ と判断した場合であっても、第3圧縮機(14c) 補助圧縮機とはしない。

 切換判定部(59)は、圧縮機構(40)の圧縮機(1 4)のうち第1圧縮機(14a)だけを起動した場合に 第1圧縮機(14a)の起動直後に、上記実施形態1 と同様の判定動作を行うように構成されてい る。なお、切換判定部(59)は、高圧センサ(35) 検出値と第1低圧センサ(36a)の検出値との差 高低差圧として検出する。切換判定部(59)は 、高低差圧が判定値を下回る場合に、低差圧 信号を出力する。

   -運転動作-
 次に、冷凍装置(1)が行う運転動作について 転の種類毎に説明する。この冷凍装置(1)は 7種類の運転モードを設定可能に構成されて いる。具体的には、<i>室内ユニット(70) 冷房のみを行う冷房運転、<ii>室内ユニ ト(70)の暖房のみを行う暖房運転、<iii> 1庫内ユニット(60a)と第2庫内ユニット(60b)で 庫内の冷却のみを行う冷蔵冷凍運転、<iv& gt;第1庫内ユニット(60a)及び第2庫内ユニット(6 0b)での庫内の冷却と共に室内ユニット(70)で 冷房を行う冷却冷房運転、<v>室外熱交 器(15)を用いずに、第1庫内ユニット(60a)及び 2庫内ユニット(60b)での庫内の冷却と室内ユ ット(70)での暖房とを行う第1冷却暖房運転 <vi>第1冷却暖房運転で室内ユニット(70) 暖房能力が余るときに行う第2冷却暖房運転 そして<vii>第1冷却暖房運転で室内ユニ ト(70)の暖房能力が不足するときに行う第3 却暖房運転が選択可能に構成されている。

  〈冷房運転〉
 冷房運転では、図5に示すように、第1四路 換弁(20)及び第2四路切換弁(66)が共に第1状態 設定された状態で、第3圧縮機(14c)の運転が われる。各庫内膨張弁(63)は閉状態に設定さ れる。冷房運転では、室外熱交換器(15)が凝 器となって室内熱交換器(74)が蒸発器となる 気圧縮冷凍サイクルが行われる。なお、冷 運転では、冷房能力が不足する場合に、第2 圧縮機(14b)の運転も行われる。その際、第3四 路切換弁(67)が第2状態に設定されて、第2圧縮 機(14b)が室内用圧縮機を構成する。第1圧縮機 (14a)は常に停止している。 

 具体的に、冷房運転では、第3圧縮機(14c) ら吐出された冷媒が、室外熱交換器(15)で凝 縮し、レシーバ(16)を経て室内回路(72)に流入 る。室内回路(72)では、流入した冷媒が、室 内膨張弁(73)で減圧された後に、室内熱交換 (74)で室内空気から吸熱して蒸発する。冷媒 よって冷却された室内空気は店内空間へ供 される。室内熱交換器(74)で蒸発した冷媒は 、第3圧縮機(14c)に吸入されて再び吐出される 。なお、室内熱交換器(74)での冷媒の蒸発温 は、例えば10℃程度になる。

  〈暖房運転〉
 暖房運転では、図6に示すように、第1四路 換弁(20)が第2状態に設定されて第2四路切換 (66)が第1状態に設定された状態で、第3圧縮 (14c)の運転が行われる。各庫内膨張弁(63)は 状態に設定される。暖房運転では、室内熱 換器(74)が凝縮器となって室外熱交換器(15)が 蒸発器となる蒸気圧縮冷凍サイクルが行われ る。なお、暖房運転では、暖房能力が不足す る場合には、第2圧縮機(14b)の運転も行われる 。その際、第3四路切換弁(67)は第2状態に設定 される。第1圧縮機(14a)は常に停止している。

 具体的に、第3圧縮機(14c)から吐出された 媒は、室内回路(72)に流入して、室内熱交換 器(74)で室内空気に放熱して凝縮する。冷媒 よって加熱された室内空気は店内空間へ供 される。室内熱交換器(74)で凝縮した冷媒は 第1室外膨張弁(18)で減圧された後に室外熱 換器(15)で蒸発し、第3圧縮機(14c)に吸入され 再び吐出される。

  〈冷蔵冷凍運転〉
 冷蔵冷凍運転では、図7に示すように、第1 路切換弁(20)が第1状態に設定された状態で、 第1圧縮機(14a)の運転が行われる。室内膨張弁 (73)は閉状態に設定される。冷蔵冷凍運転で 、室外熱交換器(15)が凝縮器となって各庫内 交換器(64)が蒸発器となる蒸気圧縮冷凍サイ クルが行われる。なお、冷蔵冷凍運転では、 庫内の冷却能力が不足する場合には、第2圧 機(14b)の運転も行われる。その際、第3四路 換弁(67)が第1状態に設定されて、第2圧縮機(1 4b)が庫内用圧縮機を構成する。第3圧縮機(14c) は常に停止している。 

 具体的に、冷蔵冷凍運転では、第1圧縮機 (14a)から吐出された冷媒が、室外熱交換器(15) で凝縮する。そして、室外熱交換器(15)で凝 した冷媒は、レシーバ(16)を経て、第1庫内回 路(61a)及び第2庫内回路(61b)にそれぞれ分配さ る。

 第1庫内回路(61a)では、流入した冷媒が、 内膨張弁(63a)で減圧された後に、庫内熱交 器(64a)で庫内空気から吸熱して蒸発する。冷 媒によって冷却された庫内空気は、冷蔵ショ ーケースの庫内へ供給される。また、第2庫 回路(61b)では、流入した冷媒が、庫内膨張弁 (63b)で減圧された後に、庫内熱交換器(64b)で 内空気から吸熱して蒸発する。冷媒によっ 冷却された庫内空気は、冷凍ショーケース 庫内へ供給される。庫内熱交換器(64b)で蒸発 した冷媒は、ブースタ圧縮機(86)によって圧 される。そして、庫内熱交換器(64a)で蒸発し た冷媒と、ブースタ圧縮機(86)によって圧縮 れた冷媒とは、合流後に第1圧縮機(14a)に吸 されて再び吐出される。

 なお、冷蔵冷凍運転では、庫内熱交換器( 64a)での冷媒の蒸発温度が例えば5℃に設定さ 、庫内熱交換器(64b)での冷媒の蒸発温度が えば-30℃に設定される。

  〈冷却冷房運転〉
 冷却冷房運転では、図8に示すように、第1 路切換弁(20)及び第2四路切換弁(66)が共に第1 態に設定された状態で、第1圧縮機(14a)及び 3圧縮機(14c)の運転が行われる。冷却冷房運 では、室外熱交換器(15)が凝縮器となって室 内熱交換器(74)及び各庫内熱交換器(64)が蒸発 となる蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。

 なお、冷却冷房運転では、室内ユニット( 70)における冷房能力及び庫内ユニット(60)に ける冷却能力が足りている場合には、第2圧 機(14b)の運転が停止される。また、庫内ユ ット(60)における冷却能力が不足する場合に 、第3四路切換弁(67)が第1状態に設定されて 2圧縮機(14b)の運転が行われる。この場合、 2圧縮機(14b)は庫内用圧縮機となる。また、 内ユニット(70)における冷房能力が不足する 場合には、第3四路切換弁(67)が第2状態に設定 されて第2圧縮機(14b)の運転が行われる。この 場合、第2圧縮機(14b)は室内用圧縮機となる。

 具体的に、冷却冷房運転では、第1圧縮機 (14a)及び第3圧縮機(14c)から吐出された冷媒が 室外熱交換器(15)で凝縮する。そして、室外 熱交換器(15)で凝縮した冷媒は、レシーバ(16) 経て、第1庫内回路(61a)、第2庫内回路(61b)、 び室内回路(72)に分配される。

 第1庫内回路(61a)及び第2庫内回路(61b)に分 された冷媒は、冷蔵冷凍運転と同様の流れ 流通し、第1圧縮機(14a)に吸入されて再び吐 される。室内回路(72)に分配された冷媒は、 冷房運転と同様の流れで流通し、第3圧縮機(1 4c)に吸入されて再び吐出される。

 なお、冷却冷房運転では、室内熱交換器( 74)での冷媒の蒸発温度が例えば10℃程度にな 、第1庫内回路(61a)の庫内熱交換器(64a)での 媒の蒸発温度が例えば5℃に設定され、第2庫 内回路(61b)の庫内熱交換器(64b)での冷媒の蒸 温度が例えば-30℃に設定される。室内熱交 器(74)における冷媒の蒸発温度は、第1庫内回 路(61a)の庫内熱交換器(64a)における冷媒の蒸 温度よりも高くなる。

  〈第1冷却暖房運転〉
 第1冷却暖房運転では、図9に示すように、 1四路切換弁(20)が第2状態に設定されて第2四 切換弁(66)が第1状態に設定された状態で、 1圧縮機(14a)の運転が行われる。第1冷却暖房 転では、庫内の冷却能力が不足する場合に 第2圧縮機(14b)の運転も行われる。その際、 3四路切換弁(67)が第1状態に設定される。第1 冷却暖房運転では、室内熱交換器(74)が凝縮 となって各庫内熱交換器(64)が蒸発器となる 気圧縮冷凍サイクルが行われる。第1冷却暖 房運転中は、第1庫内ユニット(60a)と第2庫内 ニット(60b)との冷却能力(蒸発熱量)と、室内 ニット(70)の暖房能力(凝縮熱量)とがバラン し、100%の熱回収が行われる。

 具体的に、第1圧縮機(14a)から吐出された 媒は、室内熱交換器(74)で室内空気に放熱し て凝縮する。室内熱交換器(74)で凝縮した冷 は、第1庫内回路(61a)及び第2庫内回路(61b)に れぞれ分配される。第1庫内回路(61a)及び第2 内回路(61b)に分配された冷媒は、冷蔵冷凍 転と同様の流れで流通し、第1圧縮機(14a)に 入されて再び吐出される。

  〈第2冷却暖房運転〉
 第2冷却暖房運転は、第1冷却暖房運転の際 暖房能力が余っている場合に、図10に示すよ うに、第2四路切換弁(66)を第2状態に切り換え ることによって行われる。第2冷却暖房運転 は、室外熱交換器(15)が凝縮器として動作す 。第2冷却暖房運転時の設定は、第2四路切 弁(66)以外は、基本的に第1冷却暖房運転と同 じである。

 第2冷却暖房運転では、第1圧縮機(14a)から 吐出した冷媒の一部が、室外熱交換器(15)に 入する。室外熱交換器(15)では、流入した冷 が室外空気に放熱して凝縮する。室外熱交 器(15)で凝縮した冷媒は、室内熱交換器(74) 凝縮した冷媒と合流して、第1庫内回路(61a) び第2庫内回路(61b)にそれぞれ分配される。 2冷却暖房運転では、第1庫内ユニット(60a)と 2庫内ユニット(60b)との冷却能力(蒸発熱量) 、室内ユニット(70)の暖房能力(凝縮熱量)と バランスせずに、余る凝縮熱が室外熱交換 (15)で放出される。

  〈第3冷却暖房運転〉
 第3冷却暖房運転は、第1冷却暖房運転の際 暖房能力が不足する場合に、図11に示すよう に、第2四路切換弁(66)を第1状態に設定すると 共に第1室外膨張弁(18)を開状態に設定した状 で、第3圧縮機(14c)の運転を行うことによっ 行われる。第3冷却暖房運転では、室内熱交 換器(74)が凝縮器となって各庫内熱交換器(64) び室外熱交換器(15)が蒸発器となる蒸気圧縮 冷凍サイクルが行われる。

 第3冷却暖房運転では、室内熱交換器(74) 凝縮した冷媒が、第1庫内回路(61a)及び第2庫 回路(61b)だけでなく、室外熱交換器(15)側へ 配される。室外熱交換器(15)に分配された冷 媒は、第1室外膨張弁(18)で減圧された後に室 熱交換器(15)で蒸発して、第3圧縮機(14c)に吸 入されて再び吐出される。第3冷却暖房運転 は、第1庫内ユニット(60a)と第2庫内ユニット( 60b)との冷却能力(蒸発熱量)と、室内ユニット (70)の暖房能力(凝縮熱量)とはバランスせずに 、不足する蒸発熱が室外熱交換器(15)で吸熱 れる。

   <コントローラの動作>
 冷蔵冷凍運転及び第1冷却暖房運転の開始時 におけるコントローラ(50)の動作について説 する。コントローラ(50)は、冷蔵冷凍運転及 第1冷却暖房運転における圧縮機構(40)の起 直後に、第1四路切換弁(20)、第2四路切換弁(6 6)の順番で、それぞれの切り換えに関する制 を行う。コントローラ(50)は、第1四路切換 (20)及び第2四路切換弁(66)のそれぞれの切り えの制御において、切換時間を短縮するた の動作を行う。

 なお、冷蔵冷凍運転及び第1冷却暖房運転 の開始前は、第3四路切換弁(67)が第1状態に設 定されている。例えば、コントローラ(50)は 冷凍装置(1)の停止時に、第3四路切換弁(67)を 第1状態に設定するように構成されている。

 最初に、コントローラ(50)は、第1四路切 弁(20)の切り換えに関する制御を行う。この 御では、コントローラ(50)で、図3に示すフ ーチャートのST1からST7が、上記実施形態1と 様に行われる。なお、ST1からST3、ST7の内容 、上記実施形態1と同じであるため説明は省 略する。

 ST4では、切換判定部(59)が、高圧センサ(35 )の検出値と第1低圧センサ(36a)の検出値との から算定される高低差圧が、判定値(例えば0 .3MPa)よりも小さいか否かを判定する判定動作 を行う。

 ST5では、容量制御部(51)が、補助圧縮機と して第2圧縮機(14b)を起動する。なお、上記実 施形態1とは異なり、異常判定部(52)が第2圧縮 機(14b)に異常があると判定した場合であって 、容量制御部(51)は、第2圧縮機(14b)の代わり に第3圧縮機(14c)を起動することはない。

 ST6では、切換判定部(59)が、第1四路切換 (20)の切り換えが終了しているか否かを判断 る終了判定動作を行う。切換判定部(59)は、 高圧センサ(35)の検出値と第1低圧センサ(36a) 検出値との差から算定される高低差圧が所 値(例えば0.5MPa)を上回る第1条件、高圧セン (35)の検出値が所定値(例えば2.6MPa)を上回る 2条件、及び第2圧縮機(14b)の起動からの経過 間がZ秒(例えばZ=20秒)に達する第3条件の何 か1つが成立する場合に、第1四路切換弁(20) 切り換えが終了していると判断する。

 コントローラ(50)は、第1四路切換弁(20)の り換えに関する制御が終了すると、第2四路 切換弁(66)の切り換えに関する制御を開始す 。コントローラ(50)の動作は、ST2以外は、第1 四路切換弁(20)の切り換えに関する制御と同 である。ST2では、第1圧縮機(14a)が既に起動 れているので、コントローラ(50)は、第1圧縮 機(14a)への起動指示を行わない。コントロー (50)は、ST2において、X秒(例えばX=5秒)経過後 にST3へ移行する。

 第2四路切換弁(66)の切り換えに関する制 が終了すると、容量制御部(51)は、実施形態1 のST8と同様に、第1圧縮機(14a)の運転周波数が 、ST2で指示した周波数と一致しているか否か を検出する。そして、容量制御部(51)は、必 となる運転容量に応じて圧縮機構(40)の運転 量を制御する容量制御動作を開始して、第1 圧縮機(14a)の運転容量を増加させてゆく。

 《その他の実施形態》
 上記実施形態については、以下のような構 としてもよい。

 上記実施形態について、冷凍装置(1)が四 切換弁(20)によって冷房運転と暖房運転とを 切り換える空気調和装置であってもよい。

 また、上記実施形態について、パイロッ 弁(54)に圧縮機構(40)の吐出側に連通する第4 ス配管が接続されていてもよい。パイロッ 弁(54)は、第1ガス配管(41)と第2ガス配管(42) が連通して第3ガス配管(43)と第4ガス配管と 連通する状態と、第1ガス配管(41)と第4ガス 管とが連通して第2ガス配管(42)と第3ガス配 (43)とが連通する状態との切り換えを行うよ に構成されている。

 また、上記実施形態について、第1圧縮機 (14a)が差圧給油方式の圧縮機ではなく、例え 遠心ポンプのみによって給油を行うタイプ 圧縮機であってもよい。

 なお、以上の実施形態は、本質的に好ま い例示であって、本発明、その適用物、あ いはその用途の範囲を制限することを意図 るものではない。

 以上説明したように、本発明は、複数の 縮機からなる圧縮機構に四路切換弁が接続 れている冷凍装置について有用である。




 
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