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Patent Searching and Data


Title:
REFRIGERATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028240
Kind Code:
A1
Abstract:
A refrigerator that has a door opening device adopted for a slide-out door and in which, even if a freezing chamber door is provided with such a door opening device, a solenoid is prevented from icing. Among the portions of the solenoid chamber (118), those other than the internal space of a bellows fixing device (120) is sealed by a solenoid cover (138). The internal space of the bellows fixing device (120) is sealed by putting a bellows (145) over the bellows fixing device (120) and a connector rod (144) from the front. A malfunction of a plunger (134) due to icing of the solenoid in the solenoid chamber (118) is prevented by suppressing the entry of moisture into the solenoid chamber (118). Deterioration of sealing of the solenoid chamber (118) by a rupture of the bellows (145) is suppressed by allowing the bellows (145) to elastically deform in response to movement of the connector rod (144) in the longitudinal direction.

Inventors:
UENO SHUNJI (JP)
IMAKUBO KENJI (JP)
SAEKI TOMOYASU (JP)
OIKAWA MAKOTO (JP)
TANIGUCHI KAZUHISA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058963
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
May 15, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOSHIBA KK (JP)
TOSHIBA CONSUMER ELECT HOLDING (JP)
TOSHIBA HOME APPLIANCES CORP (JP)
UENO SHUNJI (JP)
IMAKUBO KENJI (JP)
SAEKI TOMOYASU (JP)
OIKAWA MAKOTO (JP)
TANIGUCHI KAZUHISA (JP)
International Classes:
F25D23/02; F25D25/00
Foreign References:
JP2001280827A2001-10-10
JPH01136384U1989-09-19
JP2001116433A2001-04-27
JP2003003738A2003-01-08
Attorney, Agent or Firm:
TSUTADA, Akiko et al. (Nissei Bingomachi Bldg.7-10, Bingomachi 1-chome, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 51, JP)
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Claims:
 前面が開口する箱状のキャビネットと、
 前記キャビネットの内部に設けられた貯蔵室と、
 前記貯蔵室内の側壁に形成したレール部材によって前方へ引き出し可能に設けられた収納容器を裏面側に保持して貯蔵室の前面開口部を閉塞する引出し扉と、
 前記貯蔵室内に設けられ、密閉されたソレノイド室を配置したケースと、
 前記ソレノイド室の内部に設けられ、前後方向へ移動可能なプランジャを有する電磁ソレノイドと、
 前記ソレノイド室の前壁に設けられ、前面および後面のそれぞれが開口する開口部と、
 前記電磁ソレノイドのプランジャに設けられ、前後方向へ延びるものであって前記開口部を通って前記ソレノイド室の前方に突出するロッドと、
 前記開口部の前面を密封するように前記ロッドに前方から被せられたものであって、前記ロッドが前後方向へ移動することを許容するように弾性変形することが可能なシール部材と、
 前記ソレノイド室の外部で前記ロッドと連動するものであって、前記引出し扉が閉塞された状態で前記電磁ソレノイドが作動したときには前記プランジャおよび前記ロッドのそれぞれと共に前方へ移動することで前記引出し扉を閉鎖位置から前方へ押し出すプッシャを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
 シール部材は、ロッドが移動することに応じて前後方向の長さ寸法が変化するように前後方向の途中部分で折返されたベローから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
 ロッドの前端部に多角形状のヘッド部を設けるとともに、このヘッド部の外周面に密着して圧入される多角形状をなす圧入部をシール部材に設けたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
 ソレノイド室の開口部内に設けられて前面および後面のそれぞれが開口する円筒状の筒部材と、
 前記筒部材に設けられ、ケースに係合することによって前記筒部材が軸心線を中心に前記ケースに対して回転することを防止する係合部を備え、
 ロッドは、前記筒部材の内部空間を通って前記ソレノイド室の前方に突出することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
 引出し扉に設けられた四角枠状のガスケットと、
 前記ガスケットの横辺部が前記引出し扉の閉塞状態で接触する前板を保持する前枠をキャビネットに備え、
 ケースは、ロッドが前記前枠の後方に前後方向から見て重なるように接合されていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
 電磁ソレノイドの非作動状態で、プッシャが前枠に上下方向から見て重なるように設けられ、前記プッシャおよびロッド相互間を連結するアームを備えたことを特徴とする請求項6記載の冷蔵庫。
 プッシャは、電磁ソレノイドの非作動状態でその前面が前板の前面より後方に位置するように、ロッドにアームを介して連結されていることを特徴とする請求項7記載の冷蔵庫。
 ソレノイド室の室壁を基点に前方へ延びるものであって左右方向に相互に間隔を置いて対向配置された左仕切板および右仕切板をケースに備え、
 前記左仕切板および右仕切板相互間には、プッシャおよびアームのそれぞれが共通に収納された空間状の収納室が設けられ、
 ケースには、前記収納室の底板に位置して前記収納室の内部から水を排出するための水抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項7記載の冷蔵庫。
 ケースには、水抜き孔として左仕切板を基点とする左水抜き孔および右仕切板を基点とする右水抜き孔のそれぞれが設けられていることを特徴とする請求項9に記載の冷蔵庫。
 左仕切板に設けられ、前記左仕切板から右方に突出するものであってアームが前後方向へ移動することを前記左仕切板側からガイドする左ガイドと、
 右仕切板に設けられ、前記右仕切板から左方に突出するものであって前記アームが前後方向へ移動することを前記右仕切板側からガイドする右ガイドを備え、
 前記左ガイドおよび前記右ガイドのそれぞれは、前記収納室の底板から上方に離間して配置されていることを特徴とする請求項9記載の冷蔵庫。
 ケースには、電磁ソレノイドの非作動状態でプッシャの前面より前方に位置する前板が設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
 ケースには、前記ケースの前板および前記ケースの底板相互間に位置して断面円弧状の面取り部が設けられていることを特徴とする請求項13記載の冷蔵庫。
 貯蔵室内に冷気を吹出す後から前へ向けて下降する筒状の冷気吹出口を備え、
 前記冷気吹出口には、水平な受け面が設けられ、
 ケースには、前記冷気吹出口の受け面によって支えられる水平な座面および前記冷気吹出口の傾斜状の表面に接触する傾斜面のそれぞれが設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
 ソレノイド室内には、前記ソレノイド室内を加熱する電気的な熱源が設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
 熱源および電磁ソレノイドのそれぞれを駆動制御する制御回路を備え、
 前記制御回路は、前記熱源の通電停止状態で前記電磁ソレノイドを作動させることに基づいて前記熱源を停止状態から通電状態にすることを特徴とする請求項16記載の冷蔵庫。
 引出し扉が閉鎖位置にあるか否かに応じて電気的な状態が相互に変化するドアスイッチを備え、
 制御回路は、前記ドアスイッチからの出力信号に基づいて前記引出し扉が閉鎖位置にあるか否かを熱源の通電状態で判断する処理を行うものであって、前記熱源の通電状態で前記引出し扉が閉鎖位置にあると判断したときには予め決められた時間が経過することによって前記熱源を通電状態から停止状態にすることを特徴とする請求項17記載の冷蔵庫。
 貯蔵室内の温度に応じた温度信号を出力する温度センサを備え、
 制御回路は、前記温度センサから出力される温度信号に基づいて前記貯蔵室内の温度が予め決められた温度に比べて高いと判断したときには熱源の通電停止状態で電磁ソレノイドを作動させたときであっても前記熱源を通電状態にしないことを特徴とする請求項17記載の冷蔵庫。
 引出し扉の後方に位置するキャビネットに設けられた磁性体製の前板と、
 引出し扉に設けられ、引出し扉を取り囲む枠状をなすものであって前記引出し扉が閉塞状態で前記キャビネットの前板および引出し扉相互間で挟持される挟持部と前記キャビネットの前板および引出し扉相互間で挟持されない非挟持部を有する中空状のガスケットと、
 前記ガスケットの挟持部内に設けられ、前記引出し扉の閉塞状態で前記キャビネットの前板に磁力で吸着される永久磁石と、
 前記引出し扉の後面に前記ガスケットの非挟持部に近接して設けられ、前記ガスケットの非挟持部の後面に比べて前方に位置する被押圧部とを設けてなり、
 プッシャは、前記引出し扉が閉塞状態で前記ガスケットの非挟持部および前記引出し扉の被押圧部の双方に後方から隙間を介して対向することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
 扉の被押圧部は、前記扉が閉鎖位置にある状態でガスケットの非挟持部の前面に比べて前方に位置するものであることを特徴とする請求項18に記載の冷蔵庫。
 引出し扉への開扉操作で作動するスイッチの動作により、
 円筒状のパイプの外周のボビンにコイルを巻装した電磁ソレノイドへの通電によって吸引され、前記パイプ内をほぼ水平の軸方向に移動するプランジャの先端に固着したロッドを前方に突き出すことで引出し扉の開扉動作をおこなうものであって、
 前記プランジャとコネクタロッドとからなる組立体の重心を前記パイプ内に常に位置させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
 プランジャよりコネクタロッドの長さを長くしたことを特徴とする請求項20記載の冷蔵庫。
 プランジャを中空体にしたことを特徴とする請求項20記載の冷蔵庫。
 コネクタロッドに錘を取り付けたことを特徴とする請求項20記載の冷蔵庫。
Description:
冷蔵庫

 本発明は、引出し式の貯蔵室扉に対する 開放装置を具備した冷蔵庫に関する。

 近年、家庭用冷蔵庫は食生活の多様化と もに収納量も大容量化しており、冷蔵庫本 の高さや幅寸法も大きくなる傾向にある。 れにともない、冷蔵室とともに冷凍室や野 室の扉も大型化して、回転式の冷蔵室扉の 側における収納ポケットや引出し式の冷凍 や野菜室扉は、高さと幅寸法の拡大ととも 奥行き寸法も増大して多くの食品を収納す 傾向にあり、扉自体が大きいこともあって 開扉のために大きな力を必要とし、非力な 性や高齢者の場合は負担が大きくなり改善 求められていた。

 前記冷蔵室については、最も収納容積が きいことから扉を左右に分割して観音開き 式としたり、使用者の冷蔵庫扉表面へのタ チ操作によってスイッチを作動し、ソレノ ドを駆動して本体側からプッシャを突出さ ることで扉面を押圧し開扉する扉開放機構 備えた冷蔵庫が市場に供されており、扉の 放に負担を要しない商品として評価されて るとともに、前記観音開き式扉にこの扉開 装置を適用した構成も提案されている(例え ば、特許文献1参照)。

 上記冷蔵庫の扉開放装置におけるソレノイ は前後方向へ移動可能なプランジャを有す ものであり、プランジャにはプッシャが連 されている。このプッシャは冷蔵室扉が閉 位置にある状態でソレノイドが作動したと にプランジャと共に前方へ移動し、扉を前 へ押圧することでヒンジを軸として回動さ 開扉させるものである。

特開2003-83673号公報

 しかしながら、前記冷蔵室用の扉開放装 は、扉が本体に取り付けられたヒンジに枢 された回転扉であることから、回転始点で るヒンジ部分からの押圧位置と押出し力と 調整により通常35mm程度の押出しストローク で開扉させることが可能であったが、前記冷 凍室や野菜室などの引出し式の扉については 、開扉の方向が回転ではなく直線方向である ことから機構的に困難が予想され、これまで 商品化されることはなかった。

 また、上記冷蔵庫の扉開放装置が冷凍室 に適用された場合は、ソレノイドが冷凍室 に収納されることになり、そのためにソレ イドが冷凍室扉内の冷気で氷結したときに プランジャが前方へ充分に移動せず、扉が 鎖位置から開扉しない怖れがある。

 そしてまた、例えば、冷凍室扉の開放時 、室内に侵入した暖気が閉扉とともに急激 冷却されることで冷凍室内が負圧になり、 がマグネットガスケットのの磁力と圧力と 双方で閉塞状態に保持されているときに、 記開扉装置が作動すると、前記プッシャに って繰り返し押圧力を加えられるガスケッ は塑性変形して密着シール性を損なう怖れ ある。

 さらに、引出し式扉の場合の開扉寸法は 基本的に押出しストロークと同一になり、 納物を取り出せるほど開扉するにはより大 なストロークで押し出す必要がある。その には、ソレノイドの構成上、開扉ポイント はプランジャとプッシャとの組立体の重心 ソレノイドから外側に飛び出し、前方へ下 傾斜するほどアンバランスな状態になるた 、プランジャの削れやかじりの問題が発生 、そのまま扉開閉を繰り返すと摺動不良と もにプランジャが摩耗劣化するため、扉開 装置としての寿命が著しく短くなる欠点が る。

 本発明は、上記の点に着目してなされた ので、扉開放装置を引出し式の扉に適用で るとともに、冷凍室扉に適用した場合にお てもソレノイドが氷結することを防止でき また、繰り返し押圧されることによってガ ケットが塑性変形することを防止し、ある は、ソレノイドに対するプランジャがアン ランスになることによる摩耗を防止して扉 放装置としての寿命を長く保つことができ 引出し式扉の使い勝手を向上することがで る冷蔵庫を提供することを目的とする。

 上記課題を解決するため本発明の冷蔵庫 、前面が開口する箱状のキャビネットと、 記キャビネットの内部に設けられた貯蔵室 、前記貯蔵室内の側壁に形成したレール部 によって前方へ引き出し可能に設けられた 納容器を裏面側に保持して貯蔵室の前面開 部を閉塞する引出し扉と、前記貯蔵室内に けられ、密閉されたソレノイド室を配置し ケースと、前記ソレノイド室の内部に設け れ、前後方向へ移動可能なプランジャを有 る電磁ソレノイドと、前記ソレノイド室の 壁に設けられ、前面および後面のそれぞれ 開口する開口部と、前記電磁ソレノイドの ランジャに設けられ、前後方向へ延びるも であって前記開口部を通って前記ソレノイ 室の前方に突出するロッドと、前記開口部 前面を密封するように前記ロッドに前方か 被せられたものであって、前記ロッドが前 方向へ移動することを許容するように弾性 形することが可能なシール部材と、前記ソ ノイド室の外部で前記ロッドと連動するも であって、前記引出し扉が閉塞された状態 前記電磁ソレノイドが作動したときには前 プランジャおよび前記ロッドのそれぞれと に前方へ移動することで前記引出し扉を閉 位置から前方へ押し出すプッシャを備えた とを特徴とする。

 本発明によれば、扉が閉鎖位置に操作さ た状態で電磁ソレノイドが作動したときに プッシャがプランジャおよびロッドのそれ れと共に前方移動し、扉を閉鎖位置から前 へ押し出す。このロッドは筒部材の内部空 を通してソレノイド室の外部に突出するも であり、ソレノイド室のうち筒部材の内部 間を除く残りの部分はカバーによって密封 れ、筒部材の内部空間は筒部材に前方から ッドごとシール部材を被せることで密封さ ている。このため、ソレノイド室の内部に 気が進入することが抑えられるので、電磁 レノイドが氷結することに基づいてプラン ャが動作不良を起こすことが防止される。 かも、ロッドが前後方向へ移動することに じてシール部材が弾性変形するので、シー 部材が破れることに基づいてソレノイド室 密封状態が悪化することも抑えられる。

[実施例1]
 キャビネット1は、図1に示すように、外箱2 内箱3と断熱材4から構成されたものである 外箱2および内箱3のそれぞれは前面が開口す る縦長な長方形状をなすものであり、底板と 左側板と右側板と天板と後板を有している。 この外箱2の底板~後板のそれぞれは鋼板から るものであり、内箱3の底板~後板のそれぞ は合成樹脂からなるものである。内箱3は両 板相互間~両後板相互間のそれぞれに空間部 が形成されるように外箱2の内部に収納され いる。前記外箱2の底板には、図2に示すよう に、両底板相互間の隙間を前方から塞ぐ底フ ランジ部5が曲折され、外箱2の左側板には両 側板相互間の隙間を前方から塞ぐ左フラン 部6が曲折され、外箱2の右側板には両右側 相互間の隙間を前方から塞ぐ右フランジ部7 曲折され、外箱2の天板には両天板相互間の 隙間を前方から塞ぐ天フランジ部が曲折され ており、断熱材4は両底板相互間の空間部~両 板相互間の空間部のそれぞれに充填されて る。

 キャビネット1の内部には、図1に示すよ に、水平な断熱仕切壁8が固定されている。 の断熱仕切壁8は中空状のケース内に発泡ス チロール等の固形状の断熱材を収納すること から構成されたものであり、キャビネット1 内部には断熱仕切壁8の上方に位置して冷蔵 9が形成されている。この冷蔵室9は前面が 口する空間部を形成しており、キャビネッ 1には、図2に示すように、冷蔵室9の前方に 置して左扉10および右扉11のそれぞれが観音 き式で装着されている。左扉10は冷蔵室9の 面のうち左半部を閉塞状態あるいは開放状 とするよう枢支軸12を中心に回動可能にさ ており、右扉11は冷蔵室9の前面のうち右半 を閉鎖状態あるいは開放状態とするよう枢 軸13を中心に回動可能にされている。

 キャビネット1の内部には、図1に示すよ に、冷蔵室9内の後端部に位置して冷気ダク 14が固定されている。この冷気ダクト14は上 下方向へ延びるものであり、冷気ダクト14に 下端部に位置して冷気入口が形成され、上 部に位置して冷気出口15が形成されている この冷気ダクト14の内部にはファン装置16が 定されている。このファン装置16はファン ータの回転軸にファンを連結することから 成されたものであり、ファンモータの運転 には冷蔵室9内の空気が冷気ダクト14の冷気 口から冷気ダクト14内に吸引され、冷気ダク ト14内に沿って上昇した後に冷気出口15から 蔵室9内に吐出される。

 キャビネット1には、図1に示すように、 端部に位置して機械室17が形成されている。 この機械室17はキャビネット1の下端部に位置 するものであり、機械室17内には冷凍サイク のコンプレッサ18が収納されている。この ンプレッサ18には冷蔵用エバポレータ19が接 されており、冷蔵用エバポレータ19にはコ プレッサ18から冷媒が送られる。この冷蔵用 エバポレータ19は冷蔵室9の冷気ダクト14内に 納されたものであり、冷気ダクト14内を通 する空気を冷却することに基づいて冷蔵室9 に冷気を循環させ、冷蔵室9内を食品を冷蔵 保存するための温度帯域にコントロールする 。

 キャビネット1の内部には、図1に示すよ に、断熱仕切壁8の下方に位置して冷凍エリ 20が形成されている。この冷凍エリア20は前 面が開口する空間部を形成しており、キャビ ネット1には、図3に示すように、冷凍エリア2 0の前端部に位置して鋼板等の磁性材からな 前板21が固定されている。この前板21は左右 向へ延びる垂直な上座面22および左右方向 延びる垂直な下座面23を有するものであり、 冷凍エリア20内は、図2に示すように、前板21 下方の冷凍室24と前板21の左上方の製氷室25 前板21の右上方の上冷凍室26に区分けされて いる。

 前板21の後面には、図3に示すように、左 方向へ延びる合成樹脂製の前枠27が固定さ ている。この前枠27は前面が開口する断面コ 字状をなすものであり、前枠27の前面は前板2 1によって前方から閉塞されている。この前 27はキャビネット1に固定されたものであり 前板21は前枠27によって保持されている。こ 前枠27の底板には左右方向へ延びる水平な 状のリブ28が形成されている。このリブ28に 前方から前板21を通して複数のネジ29が螺合 されており、前枠27は複数のネジ29の締結力 前板21に接合されている。

 キャビネット1には、図2に示すように、 氷室25の前方に位置して製氷室扉30が装着さ ている。この製氷室扉30は製氷室25の前面を 閉塞する閉塞状態および製氷室25の前面を開 する開放状態相互間で前後方向へ直線的に 動可能な引き出し方式としており、製氷室 30には、図1に示すように、アイスボックス3 1が支持されている。このアイスボックス31は 製氷室扉30の閉塞状態で製氷室25内に収納さ 、製氷室扉30の開放状態で製氷室25内から前 に引き出されるものであり、アイスボック 31内には製氷室扉30の閉塞状態で製氷室25内 製氷機から氷が自動的に投入される。

 キャビネット1には、図2に示すように、 冷凍室26の前方に位置して上冷凍室扉32が装 されている。上冷凍室扉32は、前記製氷室 30と同様に引き出し方式として上冷凍室26の 面を閉塞する閉塞状態および上冷凍室26の 面を開放する開放状態相互間で前後方向へ 線的に移動可能にされたものであり、上冷 室扉32には冷凍容器が支持されている。この 冷凍容器は冷凍保存するための食品が投入さ れるものであり、上冷凍室扉32の閉塞状態で 冷凍室26内に収納され、上冷凍室扉32の開放 状態で上冷凍室26内から前方に引き出される なお、前記上冷凍室26は、内部を種々の温 に切り替え可能な温度切替室としてもよい

 前記製氷室25と上冷凍室26との下方に配置 した冷凍室24における内箱3の左側板および右 側板のそれぞれには、図4に示すように、冷 室24内の左右両側に位置して前後方向へ直線 的に延びる下溝部33が形成されており、両下 部33内のそれぞれにはこれに沿うように固 レールが固定されている。両固定レールの れぞれには、図2に示すように、第1の可動レ ール34が前後方向へ移動可能に装着され、両 1の可動レール34のそれぞれには第2の可動レ ール35が同様に前後方向へ移動可能に装着さ ている。これら両第1の可動レール34および 第2の可動レール35のそれぞれは前後方向へ 線的に延びるものであり、両第2の可動レー ル35のそれぞれの前端部には共通の冷凍室扉3 6が連結されている。両第2の可動レール35は 記冷凍室扉36を介して相互に連結され引出し 扉を構成している。この冷凍室扉36は横長な 方形状をなすものであり、両第2の可動レー ル35のそれぞれが第1の可動レール34の静止状 で第1の可動レール34に沿って移動すること 基づいて前後方向の位置が変化し、両第1の 可動レール34のそれぞれが第2の可動レール35 静止状態で固定レールに沿って移動するこ に基づいて前後方向の位置が変化する。即 、冷凍室扉36は両第1の可動レール34と両第2 可動レール35のそれぞれが後方の移動限度 置に操作された閉鎖位置および両第1の可動 ール34と両第2の可動レール35のそれぞれが 方の移動限度位置に操作された開放位置相 間で前後方向へ直線的に移動可能にされて る。

 内箱3の後板には、図4に示すように、両 溝部33内のそれぞれに位置して電磁石37が固 されており、両第1の可動レール34のそれぞ の後端部には電磁石37に前方から対向する 直な磁性板が固定されている。これら両電 石37のそれぞれはコアにコイルを巻回してな るものであり、冷凍室扉36を前から後へ操作 るときには両第1の可動レール34のそれぞれ 磁性板が電磁石37の磁場内に進入すること 基づいて両電磁石37のそれぞれから磁性板に 磁気吸引力が作用し、冷凍室扉36が磁気吸引 で閉鎖位置に引き込まれる。即ち、各組の 性板および電磁石37は冷凍室扉36を閉鎖位置 に引き込む引込み機構を構成するものである 。

 冷凍室扉36は、図3に示すように、扉前面 40と扉内板41、上キャップ42および下キャッ 43(図2参照)を相互に組み合わせ、内部の中 部に断熱材である発泡ウレタン39を充填する ことで構成されている。前記扉前面板40は鋼 を曲折してなるものであり、上面と下面と 面のそれぞれが開口するコ字枠状をなして る。扉内板41と上キャップ42と下キャップ43 それぞれは合成樹脂を材料に形成されたも であり、扉前面板40の後面は扉内板41によっ て閉塞され、扉前面板40および扉内板41相互 の隙間は、図2に示すように、上方から上キ ップ42によって閉塞され、下方からは下キ ップ43によって閉塞されている。この冷凍室 扉36の扉内板41には、図5に示すように、外周 に位置して垂直な取付面44が形成されてい 。この取付面44は扉内板41を取り囲む四角枠 をなすものであり、取付面44には溝部44aが 成されている。この溝部44aは後面が開口す ものであり、冷凍室扉36を取り囲むように取 付面44の全域に形成されている。

 冷凍室扉36には、図5に示すように、ゴム のガスケット45が装着されている。このガ ケット45は冷凍室扉36を取り囲む環状のガス ット本体46および冷凍室扉36を取り囲む環状 の取付部47を有するものであり、取付部47を 内板41の溝部44a内に圧入することで冷凍室扉 36に固定されている。このガスケット45のガ ケット本体46は中空状をなすものであり、そ の内部には仕切壁48が設けられている。この 切壁48はガスケット本体46を外周側の外シー ル部49および内周側の内シール部50に仕切る のであり、冷凍室扉36が押込み操作により閉 鎖位置に移動した状態では、外シール部49の 辺が扉内板41および前枠21の下座面23相互間 弾性的に押し潰され、外シール部49の左辺 扉内板41および外箱2の左フランジ部6相互間 弾性的に押し潰され、外シール部49の右辺 扉内板41および外箱2の右フランジ部7相互間 弾性的に押し潰され、外シール部49の下辺 扉内板41および外箱2の底フランジ部5相互間 弾性的に押し潰されることで冷凍室24の前 が気密状態にシールされる。

 ガスケット45の外シール部49内には、図5 示すように、ロックマグネット51が収納され ている。このロックマグネット51は冷凍室扉3 6を取り囲む環状をなすものであり、冷凍室 36は前記両電磁石37のそれぞれの磁力に加え ロックマグネット51が外箱2の底フランジ部5 と外箱2の左フランジ部6と外箱2の右フランジ 部7と前枠21の下座面23のそれぞれに磁力で吸 することで閉鎖位置に保持される。この冷 室扉36の扉内板41にはビード52が形成されて る。このビード52は扉内板41を取り囲む環状 をなすものであり、ガスケット45の内シール 50の内周部に配置されている。このビード52 は扉内板41の取付面44より後方へ突出するも であり、冷凍室扉36が閉鎖位置にある状態で のガスケット45の外シール部49の圧潰量は外 ール部49および内シール部50のそれぞれがビ ド52の後面より後方へ突出するように設定 れている。図5のδHは冷凍室扉36が閉鎖位置 操作された状態での外シール部49および内シ ール部50のそれぞれの突出量を示している。

 冷凍室扉36の両第2の可動レール35のそれ れには、図1に示すように、冷凍容器53が装 されている。この冷凍容器53は上面が開口す るものであり、冷凍容器53内には上面を通し 冷凍保存するための食品が出し入れされる この冷凍容器53には上面が開口する中冷凍 器54が装着されている。これら冷凍容器53お び中冷凍容器54のそれぞれは冷凍室扉36と一 体的に移動するものであり、冷凍室扉36が閉 されることで冷凍室24内に収納され、冷凍 扉36が開放位置に操作された状態では冷凍室 24内から前方へ引き出される。

 内箱3の左側板および右側板のそれぞれには 、図4に示すように、両下溝部33の上方に位置 して上溝部33aが形成されている。これら両上 溝部33aのそれぞれは前後方向へ直線的に延び るものであり、両上溝部33a内のそれぞれには 水平なフランジが挿入されている。このフラ ンジは、図1に示すように、上面が開口する 冷凍容器55に形成されたものであり、上冷凍 容器55はフランジが両上溝部33aのそれぞれの 面に沿って案内されること 冷凍容器53および中冷凍容器54のそれぞれと 別個に独立して前後方向へ移動可能に設け れている。この上冷凍容器55は冷凍室24内に 置されるものであり、冷凍室24内には冷凍 器53と中冷凍容器54と上冷凍容器55が上下方 に3段に収納されている。

 キャビネット1の内部には、図1に示すよ に、冷凍室24内の後端部に位置して後冷気ダ クト56が固定されている。この後冷気ダクト5 6は上下方向へ延びる通路状をなすものであ 、後冷気ダクト56には下端部に位置して冷気 入口57が形成され、上端部に位置して冷気出 が形成されている。この後冷気ダクト56内 はファン装置58が固定されている。このファ ン装置58はファンモータの回転軸にファンを 結してなるものであり、ファンモータの運 時には冷凍室24内の空気が冷気入口57から後 冷気ダクト56内に吸引され、後冷気ダクト56 を上昇した後に冷気出口から吐出される。

 キャビネット1の内部には、図1に示すよ に、後冷気ダクト56の前方に位置して前冷気 ダクト59が固定されている。この前冷気ダク 59は上下方向へ延びる通路状をなすもので り、前冷気ダクト59の上端部は後冷気ダクト 56の上端部の冷気出口に接続されている。こ 前冷気ダクト59には製氷室25内に開口する製 氷室出口60と上冷凍室26内に開口する上冷凍 出口と冷凍容器53に向けて開口する冷凍容器 出口61(図4参照)と中冷凍容器54に向けて開口 る中冷凍容器出口62と上冷凍容器55に向けて 口する上冷凍容器出口63が形成されており 後冷気ダクト56の冷気出口から吐出された空 気は前冷気ダクト59内に進入した後に製氷室 口60から製氷室25内に吐出され、上冷凍室出 口から上冷凍室26内に吐出され、冷凍容器出 61から冷凍容器53に向けて吐出され、中冷凍 容器出口62から中冷凍容器54に向けて吐出さ 、上冷凍容器出口63から上冷凍容器55に向け 吐出される。この上冷凍容器出口63は後か 前に向けて下降する四角筒状をなすもので り、上冷凍容器出口63には、図4に示すよう 、水平な受け面64が形成されている。この上 冷凍容器出口63は冷気吹出口に相当するもの ある。

 冷凍室24の後冷気ダクト56内には、図1に すように、冷凍サイクルの冷凍用エバポレ タ65が固定されている。この冷凍用エバポレ ータ65は機械室17内のコンプレッサ18から冷媒 が供給されるものであり、後冷気ダクト56内 通過する空気を冷却することで製氷室25内 上冷凍室26内と冷凍室24内のそれぞれに冷気 循環させ、製氷室25内~冷凍室24内のそれぞ を食品を冷凍保存することが可能なゼロ度 下のマイナスの温度帯域にコントロールす 。

 冷凍室扉36の上キャップ42には、図3に示 ように、前端部に位置して垂直な板状の手 部66が形成されている。この手掛部66は、図2 に示すように、上キャップ42の左右方向の全 に形成されたものであり、冷凍室扉36の扉 面板40には手掛部66の後方に位置して凹部43 形成されている。この凹部43は扉前面板40の ち凹部43を除く残り部分に比べて後方に凹 ものであり、扉前面板40のうち左端部および 右端部のそれぞれを除く残余部分に形成され ている。この凹部43は、図3に示すように、手 掛部66に下方から手指を引掛けるための空間 67を形成するものであり、冷凍室扉36は下方 から空間部67を通して手掛部66に手指を引掛 ることで前から後へ操作可能にされている

 上キャップ42には、図6に示すように、機 室68が形成されている。この機構室68は上面 および後面のそれぞれが開口するものであり 、機構室68の底面は、図5に示すように、前半 部が後半部に比べて低所に配置された段差状 に設定されている。この機構室68は冷凍室扉3 6の左右方向の中心線に対して左方に偏った 分に配置されたものであり、機構室68内には 、図7に示すように、永久磁石からなるドア グネット69が固定されている。このドアマグ ネット69は機構室68内の左後隅部に配置され ものであり、キャビネット1の前枠27内には アマグネット69の後方に位置してドアスイッ チ70が収納されている。このドアスイッチ70 磁力で状態が切換えられるホールIC等の近接 スイッチからなるものであり、室内の前記フ ァン装置58の回転を制御するのみでなく、冷 室扉36が閉塞された状態では、ドアマグネ ト69がドアスイッチ70の検出領域内に進入す ことでオンされ、冷凍室扉36が引き出され ときには、ドアマグネット69がドアスイッチ 70の検出領域内から退避することによりオフ れる。この冷凍室扉36のオフ位置は開放位 より後方に設定されたものであり、冷凍室 36が閉鎖位置から前方へ引き出されたときに は冷凍室扉36が閉鎖位置から開放位置に到達 るより前にドアスイッチ70がオン状態から フ状態に切換わる。

 機構室68内には、図7に示すように、左ア ム71が収納されている。この左アーム71は左 右方向へ延びるものであり、左アーム71の左 部には上下方向へ延びる左軸72が挿入され いる。この左軸72は機構室68の底板に固定さ たものであり、左アーム71は機構室68内に左 軸72を中心に回動可能に収納されている。こ 機構室68内には右アーム73が収納されている 。この右アーム73は左右方向へ延びるもので り、右アーム73の右端部には上下方向へ延 る右軸74が挿入されている。この右軸74は機 室68の底板に固定されたものであり、右ア ム73は機構室68内に右軸74を中心に回動可能 収納されている。この右アーム73には上下方 向へ延びる中軸75が挿入されている。この中 75は左アーム71の右端部に挿入されており、 左アーム71および右アーム73は中軸75を介して 相互に回動可能に連結されている。これら左 軸72および右軸74は左右方向へ延びる共通の 線上に配置されたものであり、左軸72および 中軸75相互間の距離は右軸74および中軸75相互 間の距離と同一に設定されている。これら左 アーム71および右アーム73はリンク機構を構 するものであり、左アーム71および右アーム 73のそれぞれはアームに相当する。

 上キャップ42には、図7に示すように、機 室68の底板に位置して上方へ延びる心棒76が 固定されており、心棒76の外周面にはリター スプリング77のコイル部が挿入されている このリターンスプリング77はトーションスプ リングからなるものであり、コイル部と長尺 なアーム部と短尺なアームを備えている。上 キャップ42には機構室68の底板に位置して突 のスプリングストッパ78が固定されており、 リターンスプリング77の短尺なアーム部はス リングストッパ78に接触している。このリ ーンスプリング77の長尺なアーム部は右アー ム73の後面に接触しており、右アーム73はリ ーンスプリング77のバネ力で図7の反時計回 方向に直接的に付勢され、左アーム71はリタ ーンスプリング77のバネ力で図7の時計回り方 向に間接的に付勢されている。

 上キャップ42の機構室68内には、図7に示 ように、中軸75の前方に位置してストッパ79 固定されている。このストッパ79は左アー 71および右アーム73のそれぞれに比べて軟質 ゴムまたはシリコン等の緩衝材からなるも であり、左アーム71および右アーム73のそれ ぞれは右アーム73がリターンスプリング77の 勢力によりストッパ79に接触することで相互 に直線状となるオフ位置に保持されている。 この右アーム73には操作アーム80が形成され いる。この操作アーム80は左アーム71および アーム73のそれぞれがオフ位置に保持され 状態で左アーム71の後方に左アーム71に対し 平行に並ぶ部分を称するものであり、操作 ーム80には上方に突出する円柱状のピン81が 固定されている。

 左アーム71には、図7に示すように、左軸7 2および中軸75相互間に位置して左連結軸82が 動可能に挿入され、右アーム73には右軸74お よび中軸75相互間に位置して右連結軸83が回 可能に挿入されている。これら左連結軸82お よび右連結軸83のそれぞれは上下方向へ延び 円柱状をなすものであり、左連結軸82およ 中軸75相互間の距離は右連結軸83および中軸7 5相互間の距離と同一に設定されている。こ 左連結軸82には水平な左プレート84の後端部 回動可能に連結され、右連結軸83には水平 右プレート85の後端部が回動可能に連結され ており、左プレート84の前端部および右プレ ト85の前端部には共通の操作ボタン86が接合 されている。この操作ボタン86は操作子に相 するものであり、操作ボタン86に操作力が えられていない非操作状態では、図5に示す うに、操作ボタン86がリターンスプリング77 のバネ力で手掛部66の前面から前方へ突出す 非操作位置に保持され、左アーム71および アーム73のそれぞれがオフ位置に保持される 。この操作ボタン89は非操作位置からリター スプリング77のバネ力に抗して後方へ直線 に押込み操作されるものであり、操作ボタ 86の押込み操作は、操作ボタン86がストッパ7 9に接触することにより停止する。この操作 タン86の押込み停止状態では、図8に示すよ に、左アーム71が左軸72を中心に反時計回り 向へ回動し、右アーム73が右軸74を中心に時 計回り方向へ回動し、左アーム71および右ア ム73のそれぞれが相互に「く」字状となる フ位置に移動する。

 上キャップ42には、図7に示すように、機 室68の底板に位置して支持軸87が形成されて いる。この支持軸87は上下方向へ延びる円柱 をなすものであり、支持軸87の外周面には 平な板状のマグネット台88が回動可能に挿入 されている。このマグネット台88は磁石台に 当するものであり、マグネット台88には円 状のカム溝89が形成されている。このカム溝 89は上面および下面のそれぞれが開口するも であり、カム溝89内には右アーム73のピン81 挿入されている。このピン81はマグネット 88を回動操作するものであり、操作ボタン86 非操作位置に保持された状態でカム溝89の 端部に位置することでマグネット台88を図7 オフ位置に保持する。この操作ボタン86が図 7の非操作位置から図8の操作位置に押込み操 されたときには、ピン81がカム溝89によって マグネット台88を反時計回り方向に回動させ オフ位置からオン位置に変位させる。

 マグネット台88の上面には、図7に示すよ に、カム溝89から離れた部分に位置して永 磁石からなる釦マグネット90が固定されてい る。この釦マグネット90は平面視が長方形状 なすものであり、長さ寸法が大きな長辺部9 1および長辺部91に比べて長さ寸法が小さな短 辺部92を有している。この釦マグネット90に 面取り部93が形成されている。この面取り部 93は長辺部91および短辺部92が相互に交差する 頂点を切り落とした面取り形状をなすもので あり、釦マグネット90は操作ボタン86の非操 位置で面取り部93が後方へ真直ぐに指向し且 つ長辺部91が右斜め後方へ指向する無効位置 保持される。この操作ボタン86が非操作位 から操作位置に押込み操作されたときには 図8に示すように、マグネット台88が支持軸87 を中心に反時計回り方向へ回動することで釦 マグネット90が支持軸87を中心に円周方向へ 動し、面取り部93が左斜め後方へ指向し且つ 長辺部91が後方へ真直ぐに指向する有効位置 移動する。図7の一点鎖線MLは面取り部93の 側の頂点の回動軌跡を示すものであり、釦 グネット90は回動軌跡MLの一部が冷凍室扉36 後面のうちガスケット45が取付けられた取付 面44より後方へ突出するように配置されてい 。

 前枠27の内部には、図7に示すように、釦 グネット90の後方に位置して釦スイッチ94が 固定されている。この釦スイッチ94は磁力で 態が切換えられるホールIC等の近接スイッ からなるものであり、操作ボタン86が非操作 位置に保持された釦マグネット90の無効位置 は釦マグネット90の面取り部93から釦スイッ チ94に向けて小さな磁力が作用し、操作ボタ 86が操作位置に押込み操作された釦マグネ ト90の有効位置では、図8に示すように、釦 グネット90の長辺部91から釦スイッチ94に向 て大きな磁力が作用する。この釦マグネッ 90の無効位置では釦マグネット90から釦スイ チ94に作用する磁力の大きさが釦スイッチ94 の動作レベルに到達せず、釦スイッチ94がオ 状態に保持される。この釦マグネット90の 効位置では釦マグネット90から釦スイッチ94 作用する磁力の大きさが釦スイッチ94の動 レベルを超え、釦スイッチ94がオフ状態から オン状態に切換わる。即ち、釦スイッチ94は 作ボタン86の操作の有無を非接触で検出す ものである。

 上キャップ42には、図5に示すように、機 室カバー95が着脱可能に装着されている。 の機構室カバー95は機構室68の上面を塞ぐ天 96および機構室68の後面を塞ぐ後板97を有す ものである。この機構室カバー95の後板97の 一部は冷凍室扉36の扉内板41のうちガスケッ 45の取付面44より後方に突出しており、釦マ ネット90の移動軌跡MLの一部が取付面44より 方に突出することを許容している。この機 室カバー95は機構室68内のドアマグネット69 左アーム71と右アーム73とリターンスプリン グ77とマグネット台88と釦マグネット90のそれ ぞれを視覚的に認識不能に遮蔽するものであ り、機構室カバー95の天板96は機構室カバー95 の上キャップ42に対する接合力でマグネット 88の支持軸87に上方から接触し、マグネット 台88の支持軸87は機構室カバー95の天板96を下 から支持している。

 機構室カバー95には、図5に示すように、 板96の前端部に位置して左右方向へ直線的 延びる有底な溝状の樋98が形成されている。 この樋98は機構室カバー95の天板96に落下した 水を受けるものであり、機構室カバー95の天 96には樋98から後に向けて上昇する傾斜面99 形成されている。この樋98の底面は左右方 の中心部から左および右のそれぞれに向け 下降する傾斜状に設定されており、樋98内の 水は樋98の底面の傾斜に沿って左および右の ずれかに流れた後に樋98の左端面および右 面のいずれかから下方へ落下する。

 上キャップ42には、図6に示すように、左 出樋100および右排出樋101が形成されている これら左排出樋100および右排出樋101のそれ れは前後方向へ延びる有底な溝状をなすも であり、前から後に向けて下降する傾斜状 底面を有している。左排出樋100は樋98の左 面から落下する水を受けるものであり、左 出樋100内の水は左排出樋100の底面に沿って から後へ流れた後に左排出樋100内から排出 れる。右排出樋101は樋98の右端面から落下す る水を受けるものであり、右排出樋101内の水 は右排出樋101の底面に沿って前から後へ流れ た後に右排出樋101内から排出される。即ち、 樋98と左排出樋100と右排出樋101は機構室カバ 95から機構室68内に水が進入することを防止 するものである。

 キャビネット1の冷凍室24上部の前板21後 における幅方向中央部には、図1に示すよう 、冷凍エリア20内に位置して扉開放装置110 装着されている。この扉開放装置110は、本 施例の場合、上下の室を断熱区画するため 仕切壁ではなく、冷凍容器53および上冷凍容 器55を室内から引き出し、また収納するため けに設けられている仕切壁部に配設してお 、本来貯蔵空間としては利用できない無効 空間を扉開放装置110の収納空間として有効 利用しているものであり、図10に示すよう 、ソレノイドコイル129およびプランジャ134 らなる電磁ソレノイド200を駆動源とするも であり、冷凍室扉36が閉鎖位置に保持された 状態で作動することによって冷凍室扉36を閉 位置から前方の開扉方向へ移動させる。こ 扉開放装置110の詳細構成は次の通りである

 ソレノイドケース111は、図10に示すよう 、上面が開口するものであり、前後方向へ びる細長な形状に設定されている。このソ ノイドケース111の後端部には水平な座面112 形成されており、座面112は、図4に示すよう 、上冷凍容器出口63の水平な受け面64に面接 触状態で載置されている。このソレノイドケ ース111は合成樹脂を材料とするものであり、 ソレノイドケース111には、図10に示すように 座面112の後方に位置して傾斜面113が形成さ ている。この傾斜面113は前から後に向けて 昇するものであり、図4に示すように、上冷 凍容器出口63の表面に面接触状態で載置され いる。このソレノイドケース111はケースに 当するものである。

 ソレノイドケース111の左側板および右側 のそれぞれは、図10に示すように、ソレノ ドケース111のうち前端部を除く残り部分に 置して形成されたものであり、ソレノイド ース111の左側部には左側板の非形成部分に 当する左逃げ部114が形成され、ソレノイド ース111の右側部には右側板の非形成部分に 当する右逃げ部115が形成されている。これ 左逃げ部114および右逃げ部115のそれぞれは ャビネット1の前枠27を逃げるためのもので り、ソレノイドケース111の前端部は、図4に すように、キャビネット1の前枠27を逃げる うに下方から前枠27にあてがわれている。 のソレノイドケース111の底板には、図10に示 すように、左前端部および右前端部のそれぞ れに位置してボス部116が形成されている。こ れら両ボス部116のそれぞれは上下面が開口す る筒状をなすものであり、ソレノイドケース 111の前端部は、図11に示すように、下方から ボス部116のそれぞれを通して前枠27にネジ 螺合することで前枠27の下面に固定されてい る。このソレノイドケース111は冷凍室扉36の 右方向の中央部に配置されたものであり、 レノイドケース111には、図10に示すように ソレノイドケース111の前板およびソレノイ ケース111の底板相互間の交差部分の全域に 置して円弧面部117が形成されている。この 弧面部117は垂直な平面に沿う断面が円弧状 設定されたものであり、使用者が冷凍室扉36 を閉鎖位置に押込み操作しようとして冷凍室 扉36およびソレノイドケース111の前端部相互 に手指を挟んだときに手指が傷つくことを 止する。この円弧面部117は面取り部に相当 るものである。

 ソレノイドケース111内には、図12に示す うに、電磁ソレノイド200を収納するソレノ ド室118が形成されている。このソレノイド 118は上面が開口する凹状をなすものであり ソレノイド室118の前壁には上面が開口する 部119が形成されている。この凹部119は内周 が円形状に設定されたものであり、凹部119 内周面には、図10に示すように、筒部材に相 当するベロー固定具120が挿入されている。こ のベロー固定具120は前面および後面のそれぞ れが開口する円筒状をなすものであり、ベロ ー固定具120の前端部には、図12に示すように 後から前へ向けて直径寸法が小さくなる傾 部121が形成されている。このベロー固定具1 20の後端部にはベロー固定具120に比べて直径 法が大きな円形状の後板122が固定され、ベ ー固定具120の前端部にはベロー固定具120に べて大きな長方形状の前板123が固定されて る。この前板123は係合部に相当するもので る。

 ソレノイドケース111には、図12に示すよ に、ソレノイド室118内に位置して左プレー 124および右プレート125が形成されている。 れら左プレート124および右プレート125のそ ぞれはソレノイド室118の前壁に後方から隙 を介して対向する垂直なものであり、ソレ イド室118の前壁および左プレート124相互間 隙間には上方からベロー固定具120の後板122 挿入されている。この後板122はソレノイド 118の前壁および右プレート125相互間の隙間 も上方から挿入されており、ベロー固定具12 0は後板122が左プレート124および右プレート12 5のそれぞれに接触することで後方へ位置ず することが防止され、後板122がソレノイド 118の前壁に接触することで前方へ位置ずれ ることが防止され、前板123がソレノイドケ ス111の底面にソレノイド室118の外部で接触 ることで円周方向へ位置ずれすることが防 されている。

 ソレノイドケース111の底板には、図12に すように、ソレノイド室118内に位置して円 状をなす複数のボス部126が形成されている このソレノイド室118内には、図10に示すよう に、コイルケース127が収納されている。この コイルケース127は上面および下面のそれぞれ が開口する四角筒状をなすものであり、前板 と後板と左側板と右側板を有している。この コイルケース127には、図12に示すように、複 の取付部128が形成されている。これら複数 取付部128のそれぞれは円筒状をなすもので り、図10に示すように、ボス部126の外周面 嵌合されている。これら複数のボス部126の れぞれの内周面には上方からネジが螺合さ ており、コイルケース127は複数のネジの締 力でソレノイド室118内に固定されている。

 コイルケース127の内部には、図10に示す うに、ソレノイドコイル129が固定されてい 。このソレノイドコイル129は前後方向へ延 る円筒状をなすものであり、ソレノイドコ ル129の巻回始端部および巻回終端部のそれ れには電源線130が接続され、両電源線130の れぞれは共通の溝部173を通してソレノイド 118の外部に引き出されている。この溝部173 ソレノイド室118の室壁に形成されたもので り、上面が開口する有底な切欠状をなして る。ソレノイドケース111には開口部131が形 されている。この開口部131はソレノイドケ ス111の左後隅部に配置されたものであり、 電源線130のそれぞれは開口部131を通してソ ノイドケース111の外部に引き出されている

 両電源線130のそれぞれには、図12に示す うに、ソレノイドケース111の外部に位置し 共通のコネクタ132が接続されており、コネ タ132は対のコネクタを介して電源回路に接 されている。この電源回路はキャビネット1 機械室17内に収納されており、ソレノイド イル129には電源回路から両電源線130を通し 駆動電源が印加される。これら電源回路お びソレノイドコイル129相互間の給電路には レーの接点が介在されている。このリレー 接点はリレーコイルのオフ状態で給電路を 放する開放状態に保持される常開形のもの あり、リレーコイルがオンされることに基 いて給電路を閉成する閉成状態に切換わる 即ち、ソレノイドコイル129にはリレーコイ のオン状態で電源回路から駆動電源が印加 れ、リレーコイルのオフ状態で駆動電源が 断される。

 コイルケース127の後板には、図13に示す うに、円形状の貫通孔133が形成されており ソレノイドコイル129の内部には後方から貫 孔133を通して円柱状のプランジャ134が前後 向へ直線的に移動可能に挿入されている。 のプランジャ134は鉄等の磁性材からなるも であり、冷凍室扉36の左右方向の中央部に配 置されている。このプランジャ134の後端部に はプランジャ134に比べて直径寸法が大きな円 環状の鍔部135が固定されており、ソレノイド ケース111内には鍔部135の後方に位置してスト ッパ136が固定されている。

 プランジャ134の外周面には、図13に示す うに、コイルケース127の後板および鍔部135 互間に位置してリターンスプリング137が挿 されている。このリターンスプリング137は 縮コイルスプリングからなるものであり、 レノイドコイル129の駆動電源が遮断されて るときにはプランジャ134がリターンスプリ グ137のバネ力で後方へ付勢され、鍔部135が トッパ136に接触した後退位置に保持されて る。このソレノイドコイル129に電源回路か 駆動電源が印加されたときにはソレノイド イル129からプランジャ134に磁気吸引力が作 することでプランジャ134がリターンスプリ グ137のバネ力に抗して後退位置から前方へ 動する。このプランジャ134の前進は、図14に 示すように、リターンスプリング137の線材相 互間が接触する前進位置で停止するものであ り、ソレノイドコイル129の駆動電源が遮断さ れたときにはプランジャ134がリターンスプリ ング137のバネ力で前進位置からストッパ136に 接触する後退位置に復帰する。

 ソレノイドケース111には、図13に示すよ に、合成樹脂製のソレノイドカバー138が固 されている。このソレノイドカバー138は、 10に示すように、下面が開口する凹状のカバ ー本体139およびカバー本体139を取り囲むフラ ンジ140を有するものであり、フランジ140には 複数の貫通孔142が形成されている。このフラ ンジ140はソレノイド室118の室壁の上端面に載 置されたものであり、ソレノイドカバー138は 上方から複数の貫通孔142のそれぞれを通して ソレノイド室118の室壁の上端面にネジを螺合 することで接合されている。ソレノイドカバ ー138のカバー本体139には、図10に示すように 下面が開口する半円形状の凹部141が形成さ ており、ソレノイド室118の凹部119およびソ ノイドカバー138の凹部141相互間には、図13 示すように、前面および後面のそれぞれが 口する円形状の開口部102が形成されている ベロー固定具120は開口部102内に嵌合された のであり、ベロー固定具120の外周面および 口部102の内周面相互間は両者が面接触状態 相互に密着することで気密状態に閉塞され いる。

 ソレノイドカバー138のフランジ140および レノイド室118の室壁の上端面相互間には、 13に示すように、EPDM等のゴムからなるパッ ン143が介在されている。このパッキン143は レノイドカバー138のフランジ140およびソレ イド室118の室壁の上端面相互間で弾性的に 持されており、ソレノイドカバー138のフラ ジ140およびソレノイド室118の室壁の上端面 互間はパッキン143によって気密状態にシー されている。このソレノイドカバー138はカ ーに相当するものである。

 プランジャ134の前端部には、図13に示す うに、前後方向へ延びるコネクタロッド144 後端部が固定されている。このコネクタロ ド144はプランジャ134と同心な前後方向へ延 る円柱状をなすものであり、コネクタロッ 144の直径寸法はプランジャ134の直径寸法に べて小さく設定されている。このコネクタ ッド144の前端部はコイルケース127の前板を 通してコイルケース127の前方に突出し、ソ ノイド室118の開口部102およびベロー固定具12 0の内部空間のそれぞれを通してベロー固定 120の前方に突出している。このコネクタロ ド144はロッドに相当するものであり、ソレ イドケース111はコネクタロッド144が前枠27の 後方に前後方向から見て重なるように前枠27 接合されている。

 コネクタロッド144の外周面には、ゴム製 ベロー145が挿入されている。このベロー145 一端部から他端部に向けて直径寸法が大き なる円筒状をなすものであり、ベロー145の 端部には、図12に示すように、挟持部146が 成されている。この挟持部146は後から前に けて直径寸法が小さくなる円筒状をなすも であり、ベロー固定具120の傾斜部121の外周 に圧入されている。このベロー固定具120の 斜部121にはベロー145の挟持部146の上からベ ー押え具147が嵌合されている。このベロー え具147は後から前に向けて直径寸法が小さ なる円筒状をなすものであり、ベロー145の 持部146はベロー固定具120の傾斜部121および ロー押え具147相互間で挟持されることで固 され、ベロー固定具120を介して円周方向に れることが防止している。このベロー145は ール部材に相当するものである。

 ベロー145の一端部には、図13に示すよう 、長方形状のロッドカバー148が形成されて る。このロッドカバー148はベロー145の一端 を閉鎖するものであり、ソレノイド室118の 口部102およびベロー固定具120の内部空間の れぞれはベロー145によって外部から湿気が 入しないように気密状態にシールされ、ソ ノイド室118の内部空間はソレノイドカバー13 8とパッキン143とベロー145の3者によって外部 ら湿気が浸入しないように気密状態に閉鎖 れている。このロッドカバー148は圧入部に 当するものであり、その内部には長方形状 ヘッド部149が圧入され、ヘッド部149の外周 はロッドカバー148の内周面に密着している このヘッド部149はコネクタロッド144の前端 に形成されたものであり、コネクタロッド1 44の前端部はロッドカバー148およびヘッド部1 49相互間の密着力でベロー145の一端部に回り め状態で連結され、コネクタロッド144はベ ー145およびベロー固定具120のそれぞれを介 て回り止めされている。

 ベロー145は、図13に示すように、プラン ャ134が後退位置に保持された状態で一端部 よび他端部のそれぞれがベロー固定具120の 方に突出するように前後方向の途中部分で 返されたものであり、図14に示すように、プ ランジャ134が前進することに応じて折返し部 分が前方に移動するように弾性的に変形する ことでプランジャ134が後退位置から前進位置 に移動することを許容し、プランジャ134が後 退することに応じて折返し部分が後方に移動 するように弾性的に変形することでプランジ ャ134が前進位置から後退位置に移動すること を許容する。

 ソレノイドケース111の底板には、図12に すように、左仕切板150および右仕切板151の れぞれが形成されている。これら左仕切板15 0および右仕切板151のそれぞれは前後方向へ びる垂直なものであり、左仕切板150の後端 および右仕切板151の後端部のそれぞれはソ ノイド室118の前壁に接続され、左仕切板150 前端部および右仕切板151の前端部のそれぞ はソレノイドケース111の前板に接続されて る。これら左仕切板150および右仕切板151は 右方向に相互に隙間を介して対向するもの あり、左仕切板150および右仕切板151相互間 は空間状のロッド収納室152が形成されてい 。このロッド収納室152は収納室に相当する のである。

 ソレノイドケース111のロッド収納室152内 は、図12に示すように、プッシュロッド153 収納されている。このプッシュロッド153は 成樹脂を材料に形成されたものであり、プ シャ154とアーム155とコネクタ156を有してい 。このコネクタ156は下面が閉鎖された縦長 四角筒状をなすものであり、コネクタ156に 後壁に位置して上面が開口する溝部157が形 されている。この溝部157内には、図13に示す ように、上方からコネクタロッド144の前端部 が挿入されており、コネクタロッド144はヘッ ド部149がベロー145のロッドカバー148と共にコ ネクタ156の内面に係合することでコネクタ156 に連結されている。

 プッシャ154は、前後方向へ延びる中実な 角柱状をなすものであり、図15に示すよう 、冷凍室扉36の左右方向の中央部に配置され ている。このプッシャ154は、図13に示すよう 、コネクタロッド144より低所に配置された のであり、電磁ソレノイド200のオフ状態で 枠27に上下方向から見て重なるように前枠27 の下面およびソレノイドケース111の底面相互 間に介在されている。アーム155はコネクタ156 およびプッシャ154を相互に連結するものであ り、前後方向へ延びる水平な板状をなしてい る。

 このようにプッシュロッド153は、コネク ロッド144とは別部材にして、コネクタ156を して押圧されるようにしたので、扉裏面の 圧部をプランジャ134の摺動軸の軸芯に合致 せたり、プッシャ154を所定位置に配するた に曲げ成形する必要がなく、電磁ソレノイ 200の設置場所の設定調整が可能となり、前 21後部の無効スペース中に効果的に設置で る利点がある。

 プッシャ154は、図10に示すように、緩衝 に相当する中空状のクッション158を備えて る。このクッション158はプッシャ154の一部 構成するものであり、ソレノイドケース111 はクッション158の前方に位置して開口部159 形成されている。このクッション158はプッ ャ154の残余部分および冷凍室扉36の扉内板41 それぞれに比べて軟質なゴム等の緩衝材か 構成されたものであり、ソレノイドコイル1 29のオフ状態ではクッション158の前面が前板2 1の前面およびソレノイドケース111の前板の 面のそれぞれより後方に退避するようにプ シャ154が後退位置に保持される。このプッ ャ154は、図14に示すように、ソレノイドコイ ル129のオン状態でソレノイドケース111の開口 部159を通してソレノイドケース111の前方に突 出するものであり、冷凍室扉36の閉塞状態で レノイドコイル129がオンされたときには、 ッシャ154がソレノイドケース111の前方に突 することで、冷凍室扉36の左右方向の中央 を後から前に押圧する。クッション158はプ シャ154が冷凍室扉36の扉内板41に衝突すると の衝撃力を緩和するものであり、ロックマ ネット51および電磁石37のそれぞれによる冷 凍室扉36の吸着力はプッシャ154の押圧力で剥 され、冷凍室扉36はプッシャ154の押圧力で 鎖位置から前方へ移動する。

 プッシャ154は、図5に示すように、上半部 がガスケット45の内シール部50に後方から対 するものであり、プッシャ154の後退位置は シール部50およびクッション158相互間に隙間 が形成されるように設定されている。このプ ッシャ154の前端面にはパッキン押圧部160およ びドア押圧部161が設定されている。パッキン 押圧部160はクッション158を介してガスケット 45の内シール部50に後方から隙間を介して対 する部分を称するものであり、ドア押圧部16 1はクッション158を介して冷凍室扉36のビード 52に後方から隙間を介して対向する部分を称 るものであり、冷凍室扉36が閉鎖位置にあ 状態でソレノイドコイル129がオンされたと には、プランジャ134が後退位置から前進位 へ移動し、その移動力でプッシャ154が押圧 ることで冷凍室扉36は閉鎖位置から前方へ移 動する。このプッシャ154の挙動は次の通りで ある。

 ソレノイドコイル129がオンされたときに 、図5に示すように、プッシャ154のドア押圧 部161が冷凍室扉36のビード52に接触する前に プッシャ154のパッキン押圧部160がクッショ 158を介してガスケット45の内シール部50を前 へ押圧し弾性的に変形させる。次いで、こ プッシャ154のドア押圧部161は内シール部50 弾性変形状態でクッション158を介して冷凍 扉36のビード52を前方へ押圧することで冷凍 扉36のロックマグネット51を前板21から剥離 せ、冷凍室扉36の両磁性板のそれぞれを電 石37から剥離させ、図16に示すように、冷凍 扉36を閉鎖位置から前方へ移動操作する。 のプッシャ154のドア押圧部161が冷凍室扉36の ビード52にクッション158を介して接触した状 では、クッション158の上半部が扉内板41の 付面44に隙間を介して対向しており、プッシ ャ154のパッキン押圧部160はガスケット45の内 ール部50を内シール部50が完全に押し潰され ないように押圧する。

 ソレノイドケース111の左仕切板150には、 12に示すように、左ガイドに相当する左前 イド162および左後ガイド163が形成され、ソ ノイドケース111の右仕切板151には右ガイド 相当する右前ガイド164および右後ガイド165 形成されている。これら左前ガイド162~右後 イド165のそれぞれはロッド収納室152内に突 するものであり、左前ガイド162~右後ガイド 165のそれぞれの下面およびロッド収納室152の 底面相互間には隙間が形成されている。これ ら左前ガイド162および右前ガイド164はアーム 155を挟んで左右方向に相互に対向するもので あり、左後ガイド163および右後ガイド165はア ーム155を挟んで左右方向に相互に対向するも のであり、プランジャ134の前進時および後退 時のそれぞれにはアーム155が左前ガイド162~ 後ガイド165の4部材によって案内され、前後 向へ直線的に移動する。図13はプランジャ13 4の後退位置を示すものであり、図14はプラン ジャ134の前進位置を示すものである。アーム 155はプランジャ134の前進後退に拘らずソレノ イドケース111内に収納され、左前ガイド162~ 後ガイド165のそれぞれはプッシャ154に接触 ることなくアーム155のみをガイドする。

 ソレノイドケース111には、図3に示すよう に、ケースカバー166が被せられており、冷気 の侵入防止や外力に対する保護とともに、人 が充電部に触れないように安全上の保護もお こなっている。このケースカバー166は、図4 示すように、天板と左側板と右側板と前板 有するものであり、ソレノイドケース111の 面はケースカバー166によって閉鎖されてい 。このケースカバー166の左側板および右側 のそれぞれには、図10に示すように、前後方 向の中央部に位置して爪部167が形成されてい る。これら両爪部167のそれぞれはソレノイド ケース111の左右方向の中央部に向けて突出す るものであり、係合部168内に挿入されている 。これら両係合部168のそれぞれはソレノイド ケース111に形成されたものであり、下面が開 口する凹状をなしている。これら両係合部168 のそれぞれは天井面を有するものであり、両 爪部167のそれぞれは係合部168の天井面に係合 することによりソレノイドカバー166がソレノ イドケース111から脱落することを防止してい る。即ち、ソレノイドケース111の上面はキャ ビネット1の前枠27およびケースカバー166の2 材によって閉鎖されている。

 ケースカバー166の前端部には、図3に示す ように、位置決め突部169が形成されている。 この位置決め突部169はケースカバー166の天板 から下方へ突出するものであり、左右方向へ 延びる垂直な板状をなしている。この位置決 め突部169は位置決め溝部170内に係合している 。この位置決め溝部170はキャビネット1の前 27に形成されたものであり、ケースカバー166 は位置決め突部169および位置決め溝部170相互 間の係合力で前枠27の目標位置に保持されて る。

 ソレノイドケース111には、図11に示すよ に、ロッド収納室152の底板に位置して複数 左水抜き孔171および複数の右水抜き孔172が 成されている。これら複数の左水抜き孔171 よび複数の右水抜き孔172のそれぞれは水抜 孔に相当するものであり、ロッド収納室152 で結露が発生したときにはロッド収納室152 の結露水が複数の左水抜き孔171および複数 右水抜き孔172のそれぞれを通してソレノイ ケース111の外部に排出される。これら複数 左水抜き孔171のそれぞれは、図12に示すよう に、左仕切板150を基点に右方へ直線的に延び るスリット状に設定され、複数の右水抜き孔 172のそれぞれは右仕切板151を基点に左方へ直 線的に延びるスリット状に設定されている。 扉開放装置110は以上のように構成されたもの であり、次の手順でキャビネット1の内部に 着される。

 扉開放装置110をキャビネット1の内部に装 着するには、図4に示すように、ソレノイド ース111の水平な座面112を上冷凍容器出口63の 水平な受け面64上に載せ、ソレノイドケース1 11の傾斜面113を上冷凍容器出口63の表面に押 付ける。これら座面112および傾斜面113のそ ぞれを上冷凍容器出口63に接触させた状態で 下方からソレノイドケース111の両ボス部116の それぞれを通して前枠27にネジを螺合し、ソ ノイドケース111を前枠27の後方に前後方向 重ねて固定する。これら座面112および傾斜 113のそれぞれが上冷凍容器出口63に接触した 状態ではソレノイドケース111が前枠27に対し 前後方向に位置決めされており、ソレノイ ケース111の両ボス部116内のそれぞれに挿入 れたネジが前枠27の目標位置に簡単に合致 る。

 ソレノイドケース111を前枠27に固定した きにはソレノイドケース111の位置決め溝部17 0内に上方からケースカバー166の位置決め突 169を挿入し、ケースカバー166の後端部を位 決め突部169および位置決め溝部170相互間の 合状態で下方へ押し込む。すると、ソレノ ドケース111の左側板がケースカバー166の左 板の爪部167により押圧されることで弾性的 変形し、ソレノイドケース111の右側板がケ スカバー166の右側板の爪部167により押圧さ ることで弾性的に変形し、ケースカバー166 両爪部167のそれぞれがソレノイドケース111 係合部168内に係合される。これら位置決め 部169および位置決め溝部170相互間の係合状 ではケースカバー166がソレノイドケース111 対して前後方向に位置決めされており、ケ スカバー166の両爪部167のそれぞれがソレノ ドケース111の係合部168に簡単に合致する。

 キャビネット1の内部には、図1に示すよ に、機械室17の上方に位置して基板ボックス 171が固定されている。この基板ボックス171は コントロール基板が収納されたものであり、 コントロール基板には制御回路が搭載されて いる。この制御回路はマイクロコンピュータ を主体に構成されたものであり、CPUとROMとRAM を有している。この制御回路にはドアスイッ チ70および釦スイッチ94のそれぞれが電気的 配線されており、制御回路はドアスイッチ70 からの出力信号に基づいて冷凍室扉36が閉鎖 置にあるか否かを判断し、釦スイッチ94か の出力信号に基づいて操作ボタン86が押込み 操作されたか否かを判断する。この制御回路 にはリレーコイルが接続されており、制御回 路は、リレーコイルをドアスイッチ70および スイッチ94のそれぞれの電気的な状態に応 て通断電することでリレーの接点を開閉操 し、ソレノイドコイル129をオンオフ制御す 。

 図17は制御回路のROMに予め記録された制 プログラムを説明するためのフローチャー であり、以下、このフローチャートに基づ て制御回路の処理内容を説明する。制御回 のCPUは電源が投入されたときにはステップS1 でドアスイッチ70がオンされているか否かを 断する。例えば、冷凍室扉36が閉鎖位置に 作されている状態ではステップS1でドアスイ ッチ70がオンされていることを判断し、ステ プS2でタイマT1を「0」にリセットする。こ タイマT1は冷凍室扉36が閉鎖位置に移動した とを基準とする経過時間を計測するもので り、CPUが予め決められた一定の時間間隔で イマ割込み処理を起動し、タイマ割込み処 を起動する毎に予め決められた単位値ずつ 算する。

 CPUはステップS2でタイマT1をリセットした ときにはステップS3へ移行し、ドアスイッチ7 0がオフされているか否かを判断する。例え 使用者が操作ボタン86を操作することなく冷 凍室扉36を手動で閉鎖位置から手前側に引き したときにはドアスイッチ70がオン状態か オフ状態に切換わる。この場合にはCPUはス ップS3でドアスイッチ70がオフされているこ を判断し、ステップS1に復帰する。この状 で冷凍室扉36が閉鎖位置に操作されたときに はドアスイッチ70がオンされたことを判断し スッテップS2でタイマT1を「0」にリセット る。

 CPUは冷凍室扉36が閉鎖位置にある状態で ステップS3でドアスイッチ70がオフされてい いことを判断し、ステップS4で釦スイッチ94 がオンされたか否かを判断する。例えば冷凍 室扉36が閉鎖位置にある状態で使用者が操作 タン86を押込み操作したときには、ステッ S4で釦スイッチ94がオンされたことを判断し ステップS5でタイマT1の加算結果を動作禁止 時間Tw(例えば1.5秒)と比較する。この動作禁 時間Twは制御回路のROMに予め記録されたもの であり、CPUはステップS5でタイマT1の加算結 が動作禁止時間Twに到達していないことを判 断したときには、ステップS3に復帰する。即 、使用者が操作ボタン86を押しながら冷凍 扉36を押込み操作して閉鎖位置に戻したとき には、タイマT1の加算結果が動作禁止時間Tw 到達しないまま釦スイッチ94がオンされる。 この場合には釦スイッチ94のオンが無効化さ 、扉開放装置110が作動しない。

 CPUはステップS5でタイマT1の加算結果が動 作禁止時間Twに到達していることを判断する 、ステップS6でリレーコイルをオンするこ でソレノイドコイル129を駆動開始し、ステ プS7でタイマT3を「0」にリセットする。この タイマT3はソレノイドコイル129がオンされた とを基準とする経過時間を計測するもので り、CPUが予め決められた一定の時間間隔で イマ割込み処理を起動し、タイマ割込み処 を起動する毎に予め決められた単位値ずつ 算する。

 CPUはステップS7でタイマT3をリセットする と、ステップS8でドアスイッチ70がオフされ いるか否かを判断する。例えば冷凍室扉36に プッシャ154の押圧力を上回る過大な負荷が作 用していないときには、ソレノイドコイル129 が駆動開始されることに基づいて冷凍室扉36 閉鎖位置から前方へ移動する。この場合に CPUはステップS8でドアスイッチ70がオフされ ていることを判断し、ステップS9へ移行する

 CPUはステップS8でドアスイッチ70がオフさ れていないことを判断すると、ステップS12で タイマT3の加算結果をROMに予め記録された待 限度時間Tfと比較する。この待機限度時間Tf は、ソレノイドコイル129が継続的に通電され ることにより異常昇温することを防止するた めの限界値であり、CPUはステップS12でタイマ T3の加算結果が待機限度時間Tfに到達してい いことを判断したときにはステップS8に復帰 する。即ち、冷凍室扉36にプッシャ154の押圧 を上回る過大な負荷が作用しているときに 、ソレノイドコイル129が駆動開始されたに 拘らず冷凍室扉36が閉鎖位置から前方へ移 せず、ソレノイドコイル129が待機限度時間Tf を限界に継続的に通電される。この待機限度 時間Tfが経過する前に冷凍室扉36から過大な 荷が除去されたときには、冷凍室扉36がプッ シャ154によって押圧され、閉鎖位置から前方 へ移動する。この場合にはCPUはステップS8で アスイッチ70がオフされていることを判断 、ステップS9へ移行する。

 CPUは、待機限度時間Tfが経過しても冷凍 扉36が閉鎖位置から前方へ移動しなかったと きには、ステップS12からステップS11へ移行し 、リレーコイルをオフすることでソレノイド コイル129を駆動停止する。

 ステップS9へ移行すると、CPUはタイマT2を 「0」にリセットする。このタイマT2はドアス イッチ70がオフされたことを基準とする経過 間を計測するものであり、CPUが予め決めら た一定の時間間隔でタイマ割込み処理を起 し、タイマ割込み処理を起動する毎に予め められた単位値ずつ加算する。

 ステップS9において、CPUがタイマT2をリセ ットすると、ステップS10でタイマT2の加算結 をROMに予め記録された通電時間Te(<Tf)と比 較する。この通電時間Teは、プランジャ134を 退位置から前進位置に移動操作するのに要 るソレノイドコイル129の駆動時間に相当す ものであり、CPUはステップS10でタイマT2の 算結果が通電時間Teに到達していることを判 断したときには、ステップS11へ移行し、リレ ーコイルをオフすることによりソレノイドコ イル129を駆動停止する。このソレノイドコイ ル129の駆動停止時には、冷凍室扉36がプッシ 154によって押圧されることで閉鎖位置から 方に移動しており、使用者が冷凍室扉36の 掛部66に手指を引掛けて冷凍室扉36を手前側 操作することで開放位置まで引き出すこと できる。

 図18は、釦スイッチ94のオンオフと、ソレ ノイドコイル129のオンオフと、ドアスイッチ 70のオンオフと、冷凍室扉36の開閉との時間 な相関関係を示すものであり、冷凍室扉36が 閉鎖位置にある状態で、操作ボタン86が押込 操作されることにより釦スイッチ94がオン れたときには、釦スイッチ94のオンに同期し てソレノイドコイル129がオンされ、冷凍室扉 36が閉鎖位置から前方へ移動したことをドア イッチ70がソレノイドコイル129のオンに時 的に遅れて検出する。

 冷凍室扉36の開放状態で操作ボタン86が操 作されたときには、釦マグネット90から釦ス ッチ94の検出領域内に有効な磁力が作用し い。この場合には、釦スイッチ94がオンされ ないので、ソレノイドコイル129がオンされず 、扉開放装置110は作動しない。また、冷凍室 扉36の押込み操作が、操作ボタン86の押圧操 とともに行われたときには、ドアスイッチ70 がオフ状態からオン状態に切換ることに同期 して釦スイッチ94のオンが検出される。この 合にはタイマT1の加算結果が動作禁止時間Tw に到達していないので、ソレノイドコイル129 がオンされず、扉開放装置110は作動しない。 このタイマT1の加算結果が動作禁止時間Twに 達する前に操作ボタン86が操作されることに よって釦スイッチ94がオンされたときにも、 レノイドコイル129がオンされずに扉開放装 110は作動せず、ソレノイドコイル129は、タ マT1の加算結果が動作禁止時間Twに到達した 状態で操作ボタン86が操作されることによっ オンされる。

 上記実施例1によれば次の効果を奏する。 ソレノイド室118のうち、ベロー固定具120の内 部空間を除く残りの部分をソレノイドカバー 138によって密封し、ベロー固定具120の内部空 間をベロー固定具120に前方からコネクタロッ ド144ごとベロー145を被せることで密封したの で、ソレノイド室118の内部に湿気が進入する ことが抑えられる。このため、電磁ソレノイ ド200が氷結することによりプランジャ134が動 作不良を起こすことが防止されるので、冷凍 室扉36が閉鎖位置にある状態で操作ボタン86 操作されたときには、冷凍室扉36が閉鎖位置 から前方へ確実に移動するようになる。しか も、コネクタロッド144が前後方向へ移動する ことに応じてベロー145が弾性変形するので、 ベロー145が破れることによってソレノイド室 118の密封状態が悪化することも抑えられる。

 ベロー固定具120の内部空間を密封するシ ル部材としてコネクタロッド144が移動する とに応じて前後方向の長さ寸法が変化する うに前後方向の途中部分で折返されたベロ 145を用いたので、折返し部分が移動するよ にベロー145が弾性変形することでコネクタ ッド144の移動が許容されるようになる。こ ため、コネクタロッド144の移動時に、ベロ 145の定点に応力が集中して作用することが くなるので、ベロー145の耐久性が向上する コネクタロッド144に長方形状のヘッド部149 設け、ベロー145に長方形状のロッドカバー1 48を設け、ヘッド部149をロッドカバー148内に 入することでヘッド部149の外周面およびロ ドカバー148の内周面を相互に密着させた。 のため、ベロー145がコネクタロッド144に対 て回り止めされるので、ベロー145がコネク ロッド144に対して捩れることがなく、破れ ことが防止される。

 ベロー固定具120に長方形状の前板123を設 、前板123をソレノイド室118の底面に面接触 せた。このため、ベロー固定具120が軸心線 中心にソレノイドケース111に対して回転す ことが防止されるので、ベロー145がソレノ ドケース111に対して捩れることによる破れ 防止できる。プッシャ154が冷凍室扉36の左 方向の中心部を前方へ押圧するように配置 たので、冷凍室扉36が閉鎖位置にある状態で 電磁ソレノイド200が作動したときに、冷凍室 扉36が左右にがたつくことなく円滑に前方へ 動するようになる。

 ソレノイドケース111はコネクタロッド144 前枠27の後方に前後方向から見て重なるよ に前枠27に接合した。このため、ソレノイド ケース111が冷凍室24内の上冷凍容器55と製氷 25内のアイスボックス31と上冷凍室26内の冷 容器のそれぞれに対して大きく邪魔になる とが防止されるので、上冷凍容器55とアイス ボックス31と冷凍容器のそれぞれの容積がソ ノイドケース111の影響で削減されることが えられる。しかも、プッシャ154が電磁ソレ イド200のオフ状態で前枠27の下方に上下方 から見て重なるようにプッシャ154およびコ クタロッド144相互間をアーム155を介して連 したので、コネクタロッド144を前枠27の後方 に前後方向から見て重なるように配置する場 合であっても冷凍室扉36をプッシャ154によっ 円滑に押圧することができる。

 プッシャ154にクッション158を設けたので プッシャ154が冷凍室扉36に衝突するときの 撃力が緩和される。このため、プッシャ154 衝撃力で破損させることが防止され、プッ ャ154が冷凍室扉36に衝突することで打撃音が 発生することも防止される。また、電磁ソレ ノイド200のオフ状態で、クッション158の前面 が前板21の前面より後方に位置するようにプ シャ154をアーム155を介してコネクタロッド1 44に連結した。このため、冷凍室扉36が開放 置に操作された状態でクッション158が前板21 の前面から出張ることがなくなるので、冷凍 室扉36の冷凍容器53と中冷凍容器54と上冷凍容 器55のそれぞれに対して食品を出し入れする きに食品がクッション158に接触することが 止される。

 電磁ソレノイド200のオフ状態で、クッシ ン158の前面が、ソレノイドケース111の前板 前面より後方に位置するように、プッシャ1 54をコネクタロッド144にアーム155を介して連 したので、この点からも、食品がクッショ 158に接触することが防止される。この場合 ソレノイドケース111の前板がクッション158 り前方に位置するものの、ソレノイドケー 111の前板およびソレノイドケース111の底板 互間に円弧面部117が設けられているので、 用者が冷凍室扉36を閉鎖位置に押込み操作 ようとしても、冷凍室扉36およびソレノイド ケース111の前端部相互間に手指を挟んだとき に手指が傷つくことが防止される。

 ロッド収納室152の底板に左水抜き孔171お び右水抜き孔172のそれぞれを設けた。この め、ロッド収納室152の内部で結露が発生し ときには結露水が左水抜き孔171および右水 き孔172のそれぞれを通してロッド収納室152 外部に排出されるので、プッシャ154および ーム155のそれぞれが氷結して動作不良を起 すことが防止できる。しかも、左水抜き孔1 71の基点を左仕切板150に設定し、右水抜き孔1 72の基点を右仕切板151に設定した。このため ロッド収納室152内に結露水が残り難くなる で、プッシャ154およびアーム155のそれぞれ 氷結することで動作不良を起こすことを確 に防止できる。

 左仕切板150に左前ガイド162および左後ガ ド163をそれぞれ設け、右仕切板151に右前ガ ド164および右後ガイド165をそれぞれ設けた このため、アーム155の移動軌跡が安定する で、冷凍室扉36をプッシャ154によって安定 に閉鎖位置から前方へ押し出すことができ 。しかも、左前ガイド162と左後ガイド163、 前ガイド164と右後ガイド165のそれぞれをロ ド収納室152の底板から上方に離間して配置 た。このため、ロッド収納室152内の結露水 左前ガイド162~右後ガイド165のそれぞれによ て堰きとめられることがなくなり、左水抜 孔171および右水抜き孔172のそれぞれから確 に排出される。また、上冷凍容器出口63の け面64によって支えられる水平な座面112およ び上冷凍容器出口63の傾斜状の表面に接触す 傾斜面113のそれぞれをソレノイドケース111 設けたので、上冷凍容器出口63から吹出さ る冷気の流れをソレノイドケース111が邪魔 ることなく上冷凍容器出口63に安定的に載置 される。

 冷凍室扉36が閉鎖位置にある状態で電磁 レノイド200のソレノイドコイル129に駆動電 が印加されたときには、プッシャ154が前方 移動し、最初にプッシャ154のパッキン押圧 160がガスケット45の内シール部50を前方へ押 することで弾性的に変形させ、冷凍室24内 外気とを連通させることで冷凍室24内の負圧 を軽減する。次にプッシャ154のドア押圧部161 がガスケット45を介することなく冷凍室扉36 ビード52を前方へ押圧することでガスケット 45のロックマグネット51を前板21から剥離させ 、冷凍室扉36を閉鎖位置から前方へ押し出す このため、プッシャ154からガスケット45を して冷凍室扉36に押圧力を加える場合に比べ てガスケット45に作用する押圧力が軽減され ので、ガスケット45が繰り返し押圧される とによって塑性変形することを防止するこ ができる。

[実施例2]
 冷凍室扉36の扉内板41には、図19に示すよう 、前記実施例1におけるビード52に代えて垂 な平面状の座部181が形成されている。この 部181は冷凍室扉36が閉鎖位置にある状態で スケット45の内シール部50の前面に比べて前 に配置されたものである。この座部181は、 内板41の後面のうち内周側の部分に比べて 方に位置するものであり、冷凍室扉36が閉鎖 位置にある状態でソレノイドコイル129がオン されたときにはプッシャ154のドア押圧部161が 冷凍室扉36の座部181に接触する前にプッシャ1 54のパッキン押圧部160がクッション158を介し ガスケット45の内シール部50を前方へ押圧す ることでこれを弾性的に変形させ、冷凍室24 と外気とを連通させることによって冷凍室2 4内の負圧を軽減する。

 プッシャ154のドア押圧部161は内シール部5 0の弾性変形状態でクッション158を介して冷 室扉36の座部181を前方へ押圧するものであり 、ドア押圧部161が座部181を前方へ押圧すると きには、図20に示すように、ガスケット45の シール部50が外シール部49を基点に前方へ傾 するように弾性変形するので、内シール部5 0からロックマグネット51に同方向への剥離力 が作用する。このロックマグネット51に剥離 が作用した状態でプッシャ154のドア押圧部1 61が冷凍室扉36の座部181を前方へ押圧するの 、ロックマグネット51が前板21から容易に剥 され、冷凍室扉36が閉鎖位置から前方へ容 に移動する。このプッシャ154のドア押圧部16 1が冷凍室扉36の座部181にクッション158を介し て接触した状態ではクッション158の上半部が 扉内板41の取付面44に隙間を介して対向して り、プッシャ154のパッキン押圧部160はガス ット45の内シール部50を内シール部50が完全 押し潰されないように押圧する。

[実施例3]
 ソレノイドケース111には、図21に示すよう 、ソレノイド室118の底面に位置して下ヒー 191が固定されている。この下ヒータ191はア ミニウム製のシート相互間でニクロム線か なるヒータ線192を挟持することから構成さ た面状をなすものであり、ソレノイド室118 には下ヒータ191の上から電磁ソレノイド200 固定されている。ソレノイドカバー138には 図22に示すように、カバー本体139の天井面に 位置して上ヒータ193が固定されている。この 上ヒータ193はアルミニウム製のシート相互間 にニクロム線からなるヒータ線192を挟持する ことから構成された面状をなすものであり、 電磁ソレノイド200は密閉されたソレノイド室 118の内部に下ヒータ191および上ヒータ193相互 間に位置して収納されている。

 下ヒータ191のヒータ線192および上ヒータ1 93のヒータ線192のそれぞれは共通のヒータ駆 回路に接続されている。このヒータ駆動回 は両ヒータ線192のそれぞれに共通の駆動電 を印加するものであり、下ヒータ191および ヒータ193のそれぞれはヒータ線192に駆動電 が印加されることで発熱する。このヒータ 動回路は制御回路に接続されており、制御 路はROMに予め記録されたパターンでヒータ 動回路を駆動制御することで、両ヒータ線1 92のそれぞれを相互に同一な一定パターンで ンオフする。これら下ヒータ191および上ヒ タ193のそれぞれは電磁ソレノイド200を加熱 る電気的な熱源に相当するものである。

 図23は、制御回路のタイマ割込み処理の 細を示すフローチャートである。このタイ 割込み処理は、制御回路のCPUが一定の時間 隔δTで定期的に起動するものであり、制御 路のCPUは、タイマ割込み処理を起動すると には図17のメイン処理を現在位置で一時停止 し、図23のタイマ割込み処理を終えたときに 、図17のメイン処理を直前の一時停止位置 ら再開する。

 CPUは、図23のステップS21でRAMのヒータ通 中フラグがオンされているか否かを判断す 。このヒータ通電中フラグは下ヒータ191お び上ヒータ193のそれぞれの運転停止状態で フされ、下ヒータ191および上ヒータ193のそ ぞれの運転状態でオンされるものであり、CP UはステップS21でヒータ通電中フラグがオフ れていることを判断したときにはステップS2 2へ移行する。

 CPUは、ステップS22へ移行すると、RAMのド 開放中フラグがオンされているか否かを判 する。このドア開放中フラグは、CPUが図17 ステップS6でソレノイドコイル129をオンする ことにより、図17のステップS8でドアスイッ 70のオフを判断した場合にオンし、図17のス ップS11でソレノイドコイル129のオフを判断 た場合にオフするものであり、図23のステ プS22でドア開放中フラグがオンされている とをCPUが判断したときには、ステップS23へ 行し、下ヒータ191および上ヒータ193のそれ れを運転開始する。そして、ステップS24でRA MのタイマT4を「0」にリセットし、ステップS2 5でヒータ通電中フラグをオンする。

 使用者が冷凍室扉36の閉塞状態で操作ボ ン86を操作したときには、ソレノイドコイル 129がオンされることによって扉開放装置110が 作動し、冷凍室扉36が閉鎖位置から前方へ移 する。冷凍室扉36の開扉により外気が冷凍 24内に進入し、外気がベロー145の表面に接触 する可能性がある。このベロー145の内部空間 はソレノイド室118の内部空間に繋がる密閉さ れたものであり、外気がベロー145の表面に接 触したときにはベロー145の表面で結露するこ とがある。したがって、この結露の発生状態 で冷凍室扉36が閉鎖位置に操作されたときに 、冷凍室24内が前冷気ダクト59の製氷室出口 60と上冷凍室出口と冷凍容器出口61と中冷凍 器出口62と上冷凍容器出口63のそれぞれから 出される冷気によって冷却されるので、ベ ー145の表面で着霜または氷結が発生するこ により、電磁ソレノイド200のプランジャ134 進退不能になる虞がある。しかしながら、 レノイドコイル129のオンによって、冷凍室 36が閉鎖位置から前方へ移動した場合には 下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれに 電されるので、ソレノイド室118内の空気が ヒータ191および上ヒータ193によってそれぞ 加熱され昇温する。このため、外気がベロ 145の表面で冷却されることによる結露が防 され、ベロー145の表面で着霜または氷結が 生することも防止できる。

 CPUは、ヒータ通電中フラグのオン状態で 、ステップS21からステップS26へ移行し、タ マT4に単位時間δTを加算する。このタイマT4 は下ヒータ191および上ヒータ193をそれぞれ通 電開始したことを基準とする経過時間を計測 するものであり、ステップS26でタイマT4を加 したときにはステップS27へ移行し、タイマT 4の加算結果をROMに予め記録された限度時間1 比較する。ここで「T4≧限度時間1」である とを判断したときにはステップS28へ移行し 下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを 転停止する。そして、ステップS29へ移行し ヒータ通電中フラグをオフする。

 下ヒータ191および上ヒータ193は、それぞ ドアスイッチ70がオフされたことを基準に 度時間1が経過することで運転停止するもの ある。この限度時間1はソレノイド室118内の 温度がベロー145の表面で結露が発生しないレ ベルに上昇するために必要な時間に設定され たものであり、ソレノイド室118の内部空間は 、ベロー145の表面で結露が発生する可能性が ある期間内だけ下ヒータ191および上ヒータ193 のそれぞれによって加熱される。

 上記実施例3によれば次の効果を奏する。 ソレノイド室118内に下ヒータ191および上ヒー タ193のそれぞれを収納した。このため、ベロ ー145の表面で着霜または氷結が発生すること を防止でき、着霜または氷結が発生すること で電磁ソレノイド200のプランジャ134が進退不 能になることを防止できる。しかも、電磁ソ レノイド200を作動させることにより下ヒータ 191および上ヒータ193をそれぞれ通電開始する ようにしたので、ベロー145の表面で結露が発 生する可能性が高い期間が始まることに同期 して下ヒータ191に対する給電および上ヒータ 193に対する給電がそれぞれ開始される。この ため、下ヒータ191に対する給電および上ヒー タ193に対する給電のそれぞれが不要なタイミ ングで開始されることがなくなるので、下ヒ ータ191および上ヒータ193のそれぞれでの消費 電力量を抑えながらもベロー145の表面で着霜 または氷結が発生することを防止できる。

 下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれ 通電開始されたことを基準に、限度時間1が 経過することで下ヒータ191および上ヒータ193 のそれぞれを通電停止した。このため、ベロ ー145の表面で結露が発生する可能性が高い期 間内だけ下ヒータ191および上ヒータ193のそれ ぞれに電源が印加されるので、この点からも 下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれでの 消費電力量を抑えることができる。

 上記実施例3においては、下ヒータ191およ び上ヒータ193のそれぞれを常に通電状態にす る構成としても良い。この構成の場合、扉開 放装置110のソレノイド室118内にソレノイド室 118内の温度に応じた温度信号を出力する温度 センサを収納し、温度センサから出力される 温度信号が予め決められた一定値に収束する ように下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞ れをオンオフ制御することが好ましい。

 上記実施例3においては、下ヒータ191およ び上ヒータ193のそれぞれを常に通電状態にす る構成としても良い。この構成の場合、コン プレッサ18の運転状態では下ヒータ191および ヒータ193のそれぞれを予め決められた通電 Aで通電し、コンプレッサ18の運転停止状態 は下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれ 予め決められた通電率Bで通電する等、下ヒ ータ191および上ヒータ193のそれぞれの通電率 をコンプレッサ18の運転状況に応じて変化さ ることが好ましい。

 上記実施例3においては、使用者が冷凍室 扉36を開放位置に引き出して冷凍室24内に対 て食品を出し入れした後に冷凍室扉36を閉鎖 位置に操作するまでに要する平均的な時間を 考慮して限度時間1を設定しても良い。即ち 冷凍室扉36が閉鎖位置にないことが予測され る期間内だけ下ヒータ191および上ヒータ193の それぞれに電源を印加しても良い。

[実施例4]
 図24は、制御回路のCPUが、図23のタイマ割込 み処理に代えて実行するタイマ割込み処理の 詳細を示すものであり、CPUはヒータ通電中フ ラグのオン状態ではステップS21からステップ S31へ移行し、ドアスイッチ70がオンされてい か否かを判断する。ここでドアスイッチ70 オンされていることを判断したときにはス ップS28へ移行し、下ヒータ191および上ヒー 193のそれぞれを運転停止する。そして、ス ップS29へ移行し、ヒータ通電ヒータフラグ オフする。即ち、下ヒータ191および上ヒー 193のそれぞれは使用者が冷凍室扉36を閉塞状 態に操作することで運転停止するものであり 、ソレノイド室118の内部空間はソレノイドコ イル129のオンに基づいて冷凍室扉36が閉鎖位 から前方へ押出し操作されてから冷凍室扉3 6が閉塞されるまでの期間内だけ加熱される

 上記実施例4によれば次の効果を奏する。 電磁ソレノイド200が作動することによって下 ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを通電 開始し、ドアスイッチ70がオンされることで ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを通 停止した。このため、ベロー145の表面で結 が発生する可能性が高い期間内に限定して ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれに電 が印加されるので、下ヒータ191および上ヒ タ193のそれぞれでの消費電力量を抑えなが もベロー145の表面で着霜または氷結が発生 ることを防止できる。

[実施例5]
 図25は、制御回路のCPUが、図23のタイマ割込 み処理に代えて実行するタイマ割込み処理の 詳細を示すものであり、CPUはヒータ通電中フ ラグのオン状態ではステップS21からステップ S31へ移行し、ドアスイッチ70がオンされてい か否かを判断する。ここでドアスイッチ70 オンされていることを判断したときにはス ップS28へ移行し、下ヒータ191および上ヒー 193それぞれの通電を停止する。そして、ス ップS29へ移行し、ヒータ通電中ヒータフラ をオフする。

 CPUはステップS31でドアスイッチ70がオン れていないことを判断すると、ステップS26 タイマT4に単位時間δTを加算し、ステップS27 でタイマT4の加算結果を限度時間1と比較する 。ここで「T4≧限度時間1」であることを判断 したときにはステップS28へ移行し、下ヒータ 191および上ヒータ193のそれぞれの通電を停止 する。そして、ステップS29へ移行し、ヒータ 通電中フラグをオフする。即ち、下ヒータ191 および上ヒータ193のそれぞれはソレノイドコ イル129のオンに基づいて冷凍室扉36が閉鎖位 から前方へ操作されることに同期して通電 始されるものであり、冷凍室扉36が閉塞状 に操作された場合、またはソレノイドコイ 129のオンから限度時間1が経過した場合に通 が停止される。

 上記実施例5によれば次の効果を奏する。

 ソレノイドコイル129をオンしてから限度 間1が経過してもドアスイッチ70がオンされ いときには下ヒータ191および上ヒータ193の れぞれを通電停止したので、ソレノイド室1 18内の温度がベロー145の表面で結露が発生し いレベルに上昇したときには冷凍室扉36が 鎖位置にない場合であっても下ヒータ191お び上ヒータ193のそれぞれの電源が遮断され 。このため、下ヒータ191および上ヒータ193 それぞれの通電時間が不要に長くなること 抑えられるので、下ヒータ191および上ヒー 193のそれぞれでの消費電力量を抑えること できる。

[実施例6]
 図26は、制御回路のCPUが、図23のタイマ割込 み処理に換えて実行するタイマ割込み処理の 詳細を示すものであり、CPUはヒータ通電中フ ラグのオン状態ではステップS41でRAMのヒータ オフ待ちフラグがオンされているか否かを判 断する。このヒータオフ待ちフラグは下ヒー タ191および上ヒータ193のそれぞれを通電状態 から停止状態にするオフタイミングを検出す るためのものであり、CPUはステップS41でヒー タオフ待ちフラグがオフされていることを判 断したときにはステップS31へ移行し、ドアス イッチ70がオンされているか否かを判断する

 CPUはステップS31でドアスイッチ70がオン れていることを判断すると、ステップS42でRA MのタイマT5を「0」にリセットし、ステップS4 3でヒータオフ待ちフラグをオンする。この ータオフ待ちフラグのオン状態ではステッ S41からステップS44へ移行し、タイマT5に単位 時間δTを加算する。そして、ステップS45へ移 行し、タイマT5の加算結果をROMに予め記録さ た限度時間2と比較する。ここで「T5≧限度 間2」を判断したときにはステップS28へ移行 し、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれ の通電を停止する。次にステップS46でヒータ オフ待ちフラグをオフし、ステップS29でヒー タ通電中フラグをオフする。即ち、下ヒータ 191および上ヒータ193のそれぞれはソレノイド コイル129のオンに基づいて冷凍室扉36が閉鎖 置から前方へ押出し操作されることに同期 て通電開始されるものであり、冷凍室扉36 閉鎖位置に復帰操作されたことを基準に限 時間2が経過することで停止される。

 上記実施例6によれば次の効果を奏する。 ドアスイッチ70がオンされたことを基準に限 時間2が経過することで下ヒータ191および上 ヒータ193のそれぞれの通電を停止したので、 冷凍室扉36が閉鎖位置に復帰操作された状態 ソレノイド室118内が下ヒータ191および上ヒ タ193のそれぞれによって限度時間2だけ加熱 される。このため、ベロー145の表面で結露が 発生しない確度が高くなるので、ベロー145の 表面で着霜または氷結が一層発生し難くなる 。

[実施例7]
 冷凍室24内には温度センサが固定されてい 。この温度センサは冷凍室24内の温度に応じ たレベルの温度信号を出力するサーミスタか らなるものであり、制御回路は温度センサか らの出力信号に基づいて冷凍室24の庫内温度 検出し、庫内温度の検出結果によりコンプ ッサ18の駆動源であるコンプモータを駆動 御する。図27は、制御回路のCPUが、図23のタ マ割込み処理に代えて実行するタイマ割込 処理の詳細を示すものであり、CPUはステッ S22でドア開放中フラグがオンされているこ を判断したときにはステップS51へ移行し、 度センサから出力される温度信号に基づい 冷凍室24の庫内温度を検出する。

 CPUは、ステップS51で冷凍室24の庫内温度 検出すると、ステップS52で庫内温度の検出 果をROMに予め記録された結露値と比較する この結露値は冷凍室扉36が閉鎖位置から前方 へ押出し操作されたときにベロー145の表面で 結露が発生する閾値に設定されたものであり 、CPUはステップS52で「庫内温度の検出結果> ;結露値」であることを判断したときには下 ータ191および上ヒータ193のそれぞれを通電 始せず、ステップS52で「庫内温度の検出結 ≦結露値」であることを判断したときには テップS23で下ヒータ191および上ヒータ193そ ぞれの通電を開始する。

 上記実施例7によれば次の効果を奏する。 冷凍室24の庫内温度が結露値に比べて高いと には、電磁ソレノイド200を作動させても下 ータ191および上ヒータ193それぞれの通電を 始しないようにしたので、冷凍室24内がベ ー145の表面で結露が発生しない温度帯域に るときには冷凍室扉36が閉鎖位置から前方へ 押出し操作されても下ヒータ191および上ヒー タ193のそれぞれに電源が印加されない。この ため、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞ れに電源が不要に印加されることがなくなる ので、下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞ れでの消費電力量を一層抑えることができる 。

 上記実施例3~6のそれぞれにおいては、冷 室24の庫内温度に応じた温度信号を出力す 温度センサを設けても良い。この構成の場 、実施例7と同様に制御回路のCPUが図23~図26 それぞれのステップS22でドア開放中フラグ オンを判断することで庫内温度の検出結果 結露値と比較し、「庫内温度の検出結果> 露値」である場合には下ヒータ191および上 ータ193それぞれの通電を開始しないように ると良い。

 上記実施例3~7のそれぞれにおいては、制 回路のCPUが図17のステップS6でソレノイドコ イル129をオンすることに基づいてドア開放中 フラグをオンし、図17のステップS11でソレノ ドコイルをオフすることに基づいてドア開 中フラグをオフする構成としても良い。こ 構成の場合にはソレノイドコイル129がオン れることに同期して図23~図27のそれぞれの テップS23で下ヒータ191および上ヒータ193の れぞれが運転開始される。

 上記実施例3~7のそれぞれにおいては、下 ータ191および上ヒータ193のいずれか一方を いてソレノイド室118内を加熱する構成とし も良い。

 上記実施例3~7のそれぞれにおいては、ソ ノイドコイル129がオンされたか否かとは無 係に制御回路のCPUが下ヒータ191および上ヒ タ193のそれぞれの通電停止状態でドアスイ チ70のオフを判断することで下ヒータ191お び上ヒータ193それぞれの通電を開始し、下 ータ191および上ヒータ193のそれぞれの通電 態で下記(1)~(3)のいずれかの条件が成立した とを判断することで下ヒータ191および上ヒ タ193のそれぞれを停止する構成としても良 。即ち、下ヒータ191および上ヒータ193のそ ぞれをソレノイドコイル129のオンとは無関 に冷凍室扉36の開閉に連動して駆動制御し も良い。

(1)下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを 運転開始してから予め決められた時間が経過 することに基づいて下ヒータ191および上ヒー タ193のそれぞれを運転停止する。  
(2)ドアスイッチ70がオンされることによって ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれを運 停止する。  
(3)ドアスイッチ70がオンされたことを基準に 予め決められた時間が経過することに基づ て下ヒータ191および上ヒータ193のそれぞれ 運転停止する。  
 上記実施例1~7のそれぞれにおいては、冷凍 扉36が前から後へ押込み操作されるときに 冷凍室扉36を機械的な力で閉鎖位置に引き込 む引込み機構を使用しても良い。この場合、 冷凍室扉36の両アーム35のそれぞれにピンを け、冷凍室扉36が前から後へ操作されるとき に両ピンのそれぞれを引込み部材に係合させ 、引込み部材をスプリングのバネ力で操作す ることにより冷凍室扉36を閉鎖位置に引き込 と良い。

 上記実施例1~7のそれぞれにおいては、扉 放装置110の駆動源としてモータを用いても い。

[実施例8]
 扉開放装置110の構成は上述したとおりであ 、閉扉状態での扉開放装置110は、前記両第1 の可動レール34のそれぞれの後端部に固定し 磁性板と前記電磁石37からなる引込み機構 より閉扉状態が保持されているが、使用者 冷凍室扉36の閉塞状態で操作ボタン86を操作 たときには、ソレノイドコイル129に通電さ ることによって扉開放装置110が作動し、電 ソレノイド200によってプランジャ134がリタ ンスプリング137の力に抗して吸引移動し、 凍室扉36が閉鎖位置から前方へ移動して開 する。

 このとき、電磁ソレノイド200は、扉開放 置110の平面図であってその一部を破断した 4に示すように、電磁ソレノイド200の内側に 設けた黄銅性で円筒状のパイプ201の外周に、 補助ヨーク202、203を前後に分離して配設させ ることで吸引力のピークの位置をずらしてお り、図6の吸引力特性図に示すように、まず 開扉点を0として閉扉位置である67mmから47mm (A)のゾーンでは、ガスケット45の吸着力に打 ち勝つために、50N程度の負荷(L1)以上でガス ット45を剥がす力を発生させる。

 次に、開扉点からほぼ47mmから10mmの(B)ゾ ンでは、第1の可動レール34の磁性板と前記 磁石37と引込み機構の引込み力と冷凍室扉36 負荷(L2)に打ち勝つ力を発生し、(C)ゾーンで は、第1の可動レール34の引込み力や摩擦力を 含む初動開扉負荷(L3)に打ち勝つ吸引力を発 して0mmの開扉点に至るものであり、扉負荷 変位の全ての領域(L1~L3)で電磁ソレノイド200 吸引力(発生力)が負荷(L)を上回るようにコ ル電流が調整されている。

 上記に関し、本実施例では9000AT(アンペア ターン)の電磁力を供給すると、図中破線で す吸引力(V)が得られ、閉扉中のガスケット45 の剥がし力(L1)、第1の可動レール34の引込み 構の保持力(L2)、および同可動レール34の引 し摩擦力(L3)の全てに打ち勝つことから、所 の開扉点まで冷凍室扉36を容易に押し出す とができた。

 なお、前記開扉点は、電磁ソレノイド200 の通電時のプランジャ134のストローク(65~70m m)ではなく、電磁ソレノイドの発生力と扉負 との差であって蓄積された勢いにより概ね2 00~300mm開放する位置である。

 前記電磁ソレノイド200への通電により、 ランジャ134は、図7の閉扉状態を示す(2)から プランジャ134が突出する(1)への変化で示すよ うに、パイプ201内を吸引され、リターンスプ リング137のバネ力に抗してこれを圧縮し、リ ターンスプリング137が圧縮されて密着長にな るまで前方に突出する。プランジャ134の移動 とともにコネクタロッド144も前方移動して、 その先端がプッシュロッド153のコネクタ156に 係合することでプッシャ154を前方に突き出し 、冷凍室扉36の裏面を押して開扉させるよう 動作する。

 電磁ソレノイド200への通電は1秒間であり 、プランジャ134を動作させてコネクタロッド 144を突き出した後は消勢により、プランジャ 134は、リターンスプリング137のバネ力によっ て後方に移動するため扉前面に突出した状態 のままとはならずに次の開扉操作のための待 機状態となるが、本発明においては、さらに 下記構成により扉を開放することを特徴とし ている。

 図7に示すように、電磁ソレノイド200は、 ストロークが従来に倍する67mmの長ストロー タイプとしてヨーク204の長さ(Y)を111mmとし、 電磁ソレノイド200部におけるプランジャー134 の長さ寸法(a)の124mmに対して、コネクタロッ 144の長さ(b)を136mmと長くし、冷凍室扉36の開 扉時には、電磁ソレノイド200に通電してコネ クタロッド144を前方へ大きく突出させるよう にしている。例えば、本実施例の場合、突出 長(S)を64mmとしている。

 そして、このときは圧縮されたリターン プリング137の3mmの密着長(P)によってプラン ャ137の先端は電磁ソレノイド200の前記パイ 201の前端部から前方に突出することはなく プランジャ134とコネクタロッド144との組立 の重心(G)は、パイプ201の内方に位置するこ になる。

 閉扉状態においては、電磁ソレノイド200 の通電が断たれるので、リターンスプリン 137の伸長によりプランジャ137は80mmに亙って 後方に移動するが、このとき、ソレノイドケ ース111のストッパ136によってプランジャ134の 後端の移動を阻止して脱落を防止し、その際 におけるプランジャ134とコネクタロッド144と の組立体の前記重心(G)を前記パイプ201後端の わずか内側に留まるように重量を調整してい る。

 上記構成により、プランジャ134の突出で ッシュロッド153が引出し式の冷凍室扉36を 面側から押して開放する開扉時はもとより 電磁ソレノイド200への通電が断たれプラン ャ134がリターンスプリング137により後方側 突出する閉扉時においても、プランジャ134 コネクタロッド144とからなる組立体の重心(G )は、常にソレノイドのパイプ201内に位置す ことになり、大きな突出量にも拘わらず、 イプ201外へ飛び出すことでプランジャ134が き、削れやかじりなどによる摺動不良によ て摩耗することがなく、扉開放装置として い寿命を保持することができるものである

 また、前述のように、開扉時には、リタ ンスプリング137の3mmの密着長(P)によってプ ンジャ134の先端はパイプ201から前方にまで 進まないことから、プランジャ134とコネク ロッド144との組立体の重心(G)の位置のみで く磁気平衡点を外すことになり、磁気開放 鋭さが滑らかになることと前記密着長(P)に って、その分リターンスプリング137の復帰 が低下し、開扉動作終了時の衝接音を小さ することができる。

 なお、プランジャ134とコネクタロッド144 の組立体の重心をソレノイドのパイプ201の に入れる方法としては、ヨーク204の長さ寸 を伸ばせば可能であるが、その場合は、扉 放装置110のサイズが大きくなり、また重く って設置場所の強度に影響するとともに、 れ磁束の関係で効率が低くなるので好まし ない。

 次に、本発明のプランジャの他の実施例 ついて説明する。上記実施例においては、 ランジャ134よりプコネクタロッド144の長さ 長くすることでプランジャ134とコネクタロ ド144とからなる組立体の重心を前記ソレノ ドのパイプ201内に常に位置させるようにし が、図8に示すように、電磁ソレノイド200″ におけるプランジャ134″の後端を中空部205を 形成して重量バランスをとるようにしてもよ く、また、同様に、コネクタロッド144″に錘 206を取り付けるようにしてもよい。

 なお、本実施例の扉開放装置の採用対象 する貯蔵室扉は冷凍室扉に限るものではな 、野菜室などの引出し式扉であれば適用で るものである。

本発明の実施例1を示す図(冷蔵庫の内 構成を示す断面図)。 冷蔵庫の外観を示す斜視図。 扉開放装置の装着状態を示す断面図。 冷凍室を製氷室扉と上冷凍室扉と冷凍 扉のそれぞれの取外し状態で示す斜視図。 パッキンの変形状態を冷凍室扉の閉鎖 態で示す断面図。 機構室の内部を示す斜視図。 機構室の内部を操作ボタンの非操作状 で示す図。 機構室の内部を操作ボタンの操作状態 示す図。 機構室カバーを装着状態で示す図。 扉開放装置の外観を分解状態で示す斜 視図。 ソレノイドケースの装着状態を示す斜 視図。 ソレノイドおよびソレノイドケースの それぞれの外観を示す斜視図。 扉開放装置の内部構成をソレノイドコ イルのオフ状態で示す断面図。 扉開放装置の内部構成をソレノイドコ イルのオン状態で示す断面図。 操作ボタンとプッシャと冷凍室扉相互 間の位置関係を示す断面図。 プッシャが冷凍室扉を押圧する状態を 示す断面図。 制御回路の処理内容(メイン処理)を示 フローチャート。 釦スイッチのオンオフとソレノイドコ イルのオンオフとドアスイッチのオンオフと 冷凍室扉の開閉の時間的な相関関係を示す図 。 本発明の実施例2を示す図5相当図。 図16相当図。 本発明の実施例3を示す図12相当図。 図10相当図。 制御回路のタイマ割込み処理(ヒータ 理)の処理内容を示すフローチャート。 本発明の実施例4を示す図23相当図。 本発明の実施例5を示す図23相当図。 本発明の実施例6を示す図23相当図。 本発明の実施例7を示す図23相当図。 図3における扉開放装置の一部を破断 た閉扉状態の平面図。 図3の扉開放装置におけるソレノイド 吸引力特性図。 図28の扉開放装置の開閉動作時の状態 示す比較側断面図であり、(1)はプランジャ 突出時、(2)は閉扉時を示す。 図3における扉開放装置の他の実施例 示す側面図。

符号の説明

 1 キャビネット    21 前板       24  凍室
 27 前枠       34 第1の可動レール 35  2の可動レール
 36 冷凍室扉     45 ガスケット
 49 外シール部(挟持部)     50 内シール (非挟持部)
 51 ロックマグネット(永久磁石) 52 ビード( 被押圧部)
 63 上冷凍容器出口(冷気吹出口)       64  受け面
 70 ドアスイッチ   86 操作ボタン    94 釦スイッチ
 102 開口部     110 扉開放装置
 111 ソレノイドケース(ケース)       112 座面
 113 傾斜面     118 ソレノイド室  120  ロー固定具(筒部材)
 123 前板(係合部)  127 コイルケース  134  プランジャ
 138 ソレノイドカバー(カバー)       137 リターンスプリング
 144 コネクタロッド(ロッド)        145  ベロー(シール部材)
 148 ロッドカバー(圧入部)         149  ッド部
 150 左仕切板    151 右仕切板    152 ロ ッド収納室(収納室)
 153 プッシュロッド 154 プッシャ    155  アーム
 156 コネクタ    158 クッション(緩衝部)
 162 左前ガイド(左ガイド)         163  後ガイド(左ガイド)
 164 右前ガイド(右ガイド)         165  後ガイド(右ガイド)
 171 左水抜き孔(水抜き孔)         172  水抜き孔(水抜き孔)
 181 座部      191 下ヒータ(熱源)193 上 ータ(熱源)
 200 電磁ソレノイド 201 パイプ     202、 203 補助ヨーク
 204 ヨーク     205 中空部     206 錘
 G   重心