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Patent Searching and Data


Title:
RESONATOR AND FILTER USING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028153
Kind Code:
A1
Abstract:
A resonator is provided with a flat-board-like first high impedance wiring (7a) arranged parallel to an upper surface ground electrode (4); a flat-board-like second high impedance wiring (7b) arranged to face the first high impedance wiring (7a); a first columnar conductor (9a) for electrically connecting the first high impedance wiring (7a) and the second high impedance wiring (7b); a first low impedance wiring (8a) arranged between the first high impedance wiring (7a) and the second high impedance wiring (7b); a second columnar conductor (9b) for electrically connecting the first high impedance wiring (7a) and the first low impedance wiring (8a); a second low impedance wiring (8b) arranged between the first low impedance wiring (8a) and the second high impedance wiring (7b); and a third columnar conductor (9c) for electrically connecting the second high impedance wiring (7b) and the second low impedance wiring (8b). The resonator has a small area.

Inventors:
TAMURA MASAYA
ISHIZAKI TOSHIO
Application Number:
PCT/JP2008/002247
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
TAMURA MASAYA
ISHIZAKI TOSHIO
International Classes:
H03H5/02; H01P1/203; H01P7/08; H03H7/01; H03H7/09
Foreign References:
JPH11186807A1999-07-09
JP2003198226A2003-07-11
JPH02249303A1990-10-05
Other References:
See also references of EP 2178207A4
Attorney, Agent or Firm:
IWAHASHI, Fumio et al. (1006 Oaza Kadoma, Kadoma-sh, Osaka 01, JP)
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Claims:
上面グランド電極と、
前記上面グランド電極と平行に配置された平板状の第1高インピーダンス配線と、
前記第1高インピーダンス配線に対向するよう配置された平板状の第2高インピーダンス配線と、
前記第1高インピーダンス配線と前記第2高インピーダンス配線とを電気的に接続する第1柱状導体と、
前記第1高インピーダンス配線と前記第2高インピーダンス配線との間に配置された第1低インピーダンス配線と、
前記第1高インピーダンス配線と前記第1低インピーダンス配線とを電気的に接続する第2柱状導体と、
前記第1低インピーダンス配線と前記第2高インピーダンス配線との間に配置された第2低インピーダンス配線と、
前記第2高インピーダンス配線と前記第2低インピーダンス配線とを電気的に接続する第3柱状導体とを有する
共振器。
前記第1柱状導体は前記第1高インピーダンス配線の一端側に接続するとともに
前記第2柱状導体は前記第1高インピーダンス配線の他端側に接続した
請求項1に記載の共振器。
前記第1柱状導体は前記第2高インピーダンス配線の一端側に接続するとともに
前記第3柱状導体は前記第2高インピーダンス配線の他端側に接続した
請求項2に記載の共振器。
前記第1高インピーダンス配線の線路幅を前記第1低インピーダンス配線の線路幅よりも細くした
請求項1に記載の共振器。
前記第2高インピーダンス配線の線路幅を前記第2低インピーダンス配線の線路幅よりも細くした
請求項4に記載の共振器。
前記第2柱状導体の長さと前記第3柱状導体の長さとを等しくした
請求項1に記載の共振器。
前記第2柱状導体と前記第3柱状導体とを同一直線状に配置した
請求項1に記載の共振器。
前記第1柱状導体の長さを
前記第2柱状導体の長さと前記第3柱状導体の長さとの和よりも長くした
請求項1に記載の共振器。
請求項1から請求項8までに記載の共振器の少なくともいずれか1つを用いて構成される
フィルタ。
Description:
共振器とそれを用いたフィルタ

 本発明は、携帯電話等の各種電子機器に いられる共振器とそれを用いたフィルタお び電子機器に関する。

 図12は従来の共振器の上面図である。図12 において、平板状の低インピーダンス配線部 1a、1bと平板状の高インピーダンス配線部2a、 2bとが同一平面に配置されている。そして、 インピーダンス配線部1aの一端側と高イン ーダンス配線部2aの一端側とが電気的に接続 されている。また、低インピーダンス配線部 1bの一端側と高インピーダンス配線部2bの一 側とが電気的に接続されている。さらに、 インピーダンス配線部2aの他端側と高インピ ーダンス配線部2bの他端側とが電気的に接続 れている。なお、この出願に関する先行技 文献情報としては、例えば、特許文献1が知 られている。

 しかしながら、上記従来の共振器の構成で 、平板状の低インピーダンス配線部1a、1bと 平板状の高インピーダンス配線部2a、2bとが 一平面に配置されているため、この共振器 面積はこれら4つの配線部1a、1b、2a、2bの面 の和になる。よって、共振器の面積を小さ することが困難である。

特開平2-249303号公報

 本発明は、共振器の小面積化を実現する

 本発明の共振器は、上面グランド電極と 上面グランド電極と平行に配置された平板 の第1高インピーダンス配線と、第1高イン ーダンス配線に対向するよう配置された平 状の第2高インピーダンス配線と、第1高イン ピーダンス配線と第2高インピーダンス配線 を電気的に接続する第1柱状導体と、第1高イ ンピーダンス配線と第2高インピーダンス配 との間に配置された第1低インピーダンス配 と、第1高インピーダンス配線と第1低イン ーダンス配線とを電気的に接続する第2柱状 体と、第1低インピーダンス配線と第2高イ ピーダンス配線との間に配置された第2低イ ピーダンス配線と、第2高インピーダンス配 線と第2低インピーダンス配線とを電気的に 続する第3柱状導体とを有する。このような 成により、3次元的に共振器を構成すること ができる。共振器の面積を第1高インピーダ ス配線、第2高インピーダンス配線、第1低イ ンピーダンス配線、第2低インピーダンス配 の面積の和よりも小さくすることにより、 振器の小面積化を実現することができる。

図1は本発明の実施の形態1における共 器の斜視図である。 図2Aは本発明の実施の形態1における共 振器の断面図である。 図2Bは本発明の実施の形態1における共 振器の断面図の片側半分を拡大した図である 。 図2Cは図2Bを上面から見た断面図であ 。 図3は本発明の実施の形態1における共 器の特性評価用構成の一例を示す斜視図で る。 図4は本発明の実施の形態1における共 器の共振特性図である。 図5は本発明の実施の形態1における共 器の別の共振特性図である。 図6は本発明の実施の形態1における他 共振器の斜視図である。 図7は本発明の実施の形態1における共 器の他の実施形態を示す斜視図である。 図8は本発明の実施の形態1における共 器を用いたフィルタを示す斜視図である。 図9は本発明の実施の形態2における共 器の斜視図である。 図10は本発明の実施の形態2における他 の共振器の斜視図である。 図11は本発明の実施の形態2における他 の共振器を示す斜視図である。 図12は従来の共振器の上面図である。

符号の説明

3,13  誘電体積層基板
4,14  上面グランド電極
5,15  下面グランド電極
6a,6b,16a,16b  側面グランド電極
7a,17a  第1高インピーダンス配線
7b,17b  第2高インピーダンス配線
8a,18a  第1低インピーダンス配線
8b,18b  第2低インピーダンス配線
9a,19a  第1柱状導体
9b,19b  第2柱状導体
9c,19c  第3柱状導体
10a,10b  入出力端子
11a,11b  柱状導体
12a,12b  入出力配線
20a,20b,21a,21b  ローディング容量
22  仮想グランド面
23  段間結合素子
24a,24b  入力結合素子
25a,25b  出力結合素子

 (実施の形態1)
 図1は本発明の実施の形態1における共振器 斜視図である。図1において、本実施の形態1 における共振器は、誘電体積層基板3の上面 ある上面グランド電極4と誘電体積層基板3の 下面にある下面グランド電極5とが対向する うに配置されている。上面グランド電極4と 面グランド電極5との間に挟まれた誘電体積 層基板3の内部には、第1高インピーダンス配 7a、第2高インピーダンス配線7b、第1低イン ーダンス配線8a、第2低インピーダンス配線8 b、第1柱状導体9a、第2柱状導体9b、第3柱状導 9cが内蔵されている。第1高インピーダンス 線7a、第2高インピーダンス配線7bは、それ れ上面グランド電極4、下面グランド電極5と 対向するように配置されている。同様に、第 1低インピーダンス配線8a、第2低インピーダ ス配線8bも、それぞれ上面グランド電極4、 面グランド電極5と対向するように配置され いる。

 第1高インピーダンス配線7aは上面グラン 電極4の近傍に上面グランド電極4と平行に 置されている。第2高インピーダンス配線7b 下面グランド電極5の近傍に下面グランド電 5と平行に配置されている。第1高インピー ンス配線7aと第2高インピーダンス配線7bとは 対向する配置である。そして、第1高インピ ダンス配線7aと第2高インピーダンス配線7bと の同一端側に第1柱状導体9aが接続されている 。

 ここで、第2柱状導体9bの長さと第3柱状導 体9cの長さとを等しくしている。また、第2柱 状導体9bと第3柱状導体9とは、同一直線状に 置されている。なお、第1柱状導体の長さは 第2柱状導体の長さと第3柱状導体の長さと 和よりも長い。

 第1高インピーダンス配線7aの他端側と、 1高インピーダンス配線7aと対向するように 置された第1低インピーダンス配線8aの一端 とは、第2柱状導体9bを介して接続されてい 。第1低インピーダンス配線8aの他端側は、 も接続されておらず、開放端となっている すなわち、第1柱状導体9aと第1低インピーダ ンス配線8aとは電気的に接続されていない。

 第2低インピーダンス配線8bは第1低インピ ーダンス配線8aと対向するように配置されて る。そして、この第2低インピーダンス配線 8bの他端側と、前記第2高インピーダンス配線 7bの他端側とは、第3柱状導体9cを介して接続 れている。第1低インピーダンス配線8aと第2 低インピーダンス配線8bとは電気的には接続 れていない。また、この第2低インピーダン ス配線8bの一端側には何も接続されておらず 開放端になっている。すなわち、第1柱状導 体9aが第2低インピーダンス配線8bと電気的に 続されていない。

 図2Aは本発明の実施の形態1における共振 の断面図である。図2Bは本発明の実施の形 1における共振器の断面図の片側半分を拡大 た図である。図2Cは図2Bを上面から見た断面 図である。図2A~図2Cにおいて、本発明の実施 形態1における共振器には、第1低インピー ンス配線8aと第2低インピーダンス配線8bとの 対向距離の中心を境として、一点鎖線で示し た仮想グランド面22が存在していると考える とができる。従って、第1低インピーダンス 配線8a、第2低インピーダンス配線8bの電気力 は仮想グランド面22に対して生じる(図2B参 )。ゆえに、第1低インピーダンス配線8aのイ ピーダンスは、第1低インピーダンス配線8a 仮想グランド面22との距離により決定され 。同様に、第2低インピーダンス配線8bのイ ピーダンスは、第2低インピーダンス配線8b 仮想グランド面22との距離により決定される 。

 一方、第1高インピーダンス配線7aの電気 線は、図2Bの破線で示すように、上面グラ ド電極4に対して生じる。そのため、第1高イ ンピーダンス配線7aのインピーダンスは、第1 高インピーダンス配線7aと上面グランド電極4 との距離により決定される。同様に、第2高 ンピーダンス配線7bの電気力線は、下面グラ ンド電極5に対して生じる。そのため、第2高 ンピーダンス配線7bのインピーダンスは、 2高インピーダンス配線7bと下面グランド電 5との距離により決定される。

 第1高インピーダンス配線7aと第1低インピ ーダンス配線8a、第2高インピーダンス配線7b 第2低インピーダンス配線8bにおいて、それ れ互いに流れる電流の向きが反対となる。 かし、例えば、第1高インピーダンス配線7a 線路幅と第1低インピーダンス配線8aの線路 とは異なるので、第1高インピーダンス配線 7aに発生する電流と第1低インピーダンス配線 8aに発生する電流とが完全に打ち消されるこ はない。よって、図2Cの実線で示されるよ に、磁力線が発生し、互いのインピーダン に影響を与える。

 例えば、第1高インピーダンス配線の線路 幅を第1低インピーダンス配線の線路幅より 細くしてもよい。また、第2高インピーダン 配線の線路幅を第2低インピーダンス配線の 線路幅よりも細くしてもよい。

 このように、第1高インピーダンス配線7a インピーダンス、第2高インピーダンス配線 7bのインピーダンスは、各上面グランド電極4 、下面グランド電極5との距離、すなわち、 1柱状導体9aの導体長により決定される。従 て、本発明の実施の形態1における共振器の 振周波数を制御することができる。

 さらに、第1低インピーダンス配線8aと仮 グランド面22からの距離は第2柱状導体9bの 体長により決定される。また、第2低インピ ダンス配線8bと仮想グランド面22からの距離 は第3柱状導体9cの導体長により決定される。 従って、本発明の実施の形態1における共振 の共振周波数を制御することができる。

 以上のような構成により、3次元的に半波 長共振器を構成することができるため、共振 器の面積を第1高インピーダンス配線7a、第2 インピーダンス配線7b、第1低インピーダン 配線8a、第2低インピーダンス配線8bの面積の 和よりも小さくすることができる。よって、 共振器の小面積化を実現することができる。

 例えば、図1に示す誘電体積層基板3の比 電率を57とし、誘電体積層基板3の面積を2500 m×2000μm、誘電体積層基板3の厚みを500μmとす る。上面グランド電極4、下面グランド電極5 電極厚みを10μmとする。第1高インピーダン 配線7a、第2高インピーダンス配線7bの線路 を200μm、線路長を775μm、線路厚みを10μmとす る。第1低インピーダンス配線8a、第2低イン ーダンス配線8bの線路幅を600μm、線路長を102 5μm、線路厚みを10μmとする。そして、この第 1低インピーダンス配線8aと第2低インピーダ ス配線8bとの距離の中心を、誘電体積層基板 厚みの中心と一致させる。また、第1柱状導 9a、第2柱状導体9b、第3柱状導体9cの直径をす べて100μmとする。

 図3は本発明の実施の形態1における共振 の特性評価用構成の一例を示す斜視図であ 。図3において、下面グランド電極5側に設け た入出力端子10a、10bから柱状導体11a、11bを介 して、入出力配線12a、12bが設けられている。 入出力配線12a、12bは、それぞれ第1低インピ ダンス配線8a、第2低インピーダンス配線8bの 開放端側と、20μmの間隔で、面積200μm×100μm 容量結合するように配置されている。

 図4は本発明の実施の形態1における共振 の共振特性図である。図4において、第1柱状 導体9aの導体長を140、260、380μmと可変してい 。そして、140μmは実線に対応し、260μmは破 に対応し、380μmは一点鎖線に対応する。こ 場合、第1柱状導体9aの導体長を長くするこ により、共振器の共振周波数を高くするこ ができる。

 図5は本発明の実施の形態1における共振 の別の共振特性図である。図5において、第1 柱状導体9aの導体長を380μmと固定して、第2柱 状導体9b、第3柱状導体9cの導体長をそれぞれ1 10μm、140μmと可変している。そして、110μmは 線に対応し、140μmは一点鎖線に対応する。 の場合、第2柱状導体9b及び第3柱状導体9cを くすることにより、共振器の共振周波数を くすることができる。

 このように、第1柱状導体9a、第2柱状導体 9b、第3柱状導体9cの導体長を調整することに り、共振周波数を制御することができる。

 図6は本発明の実施の形態1における他の 振器の斜視図である。図6において、第1低イ ンピーダンス配線8aと第1高インピーダンス配 線7aとの間にあり、第1低インピーダンス配線 8aの開放端にローディング容量20aを設けてい 。また、第2低インピーダンス配線8bと第2高 インピーダンス配線7bとの間にあり、第2低イ ンピーダンス配線8bの開放端にローディング 量20bを設けている。このような構成により 共振器の共振周波数をさらに低周波側へシ トすることができる。

 本発明の実施の形態1において、他の電子 機器との電磁界結合を避けるために、上面グ ランド電極4、下面グランド電極5が、ともに 面グランド電極6a、6bに電気的に接続されて いることが望ましい。なお、側面グランド電 極6a、6bの代わりに、柱状導体を用いて上面 ランド電極4、下面グランド電極5を電気的に 接続しても同等の効果が得られる。

 本発明の実施の形態1において、第1高イ ピーダンス配線7aと第2高インピーダンス配 7b、第1低インピーダンス配線8aと第2低イン ーダンス配線8bはそれぞれ、ともに非同一形 状であることにより、入出力結合や段間結合 などの結合素子をより容易に設けることがで きる。また、第2柱状導体9b、第3柱状導体9cの 導体長も非同一であることにより、入出力結 合や段間結合などの結合素子をより容易に設 けることができる。すなわち、このように非 対称な構造を取ることで、結合素子によって 生じた共振器のインピーダンスの変動を補正 することができる。

 図7は本発明の実施の形態1における共振 の他の実施形態を示す斜視図である。図7に いて、下面グランド電極5の形状を広くする ことにより、さらに安定した接地面を構成す ることができる。

 図8は本発明の実施の形態1における共振 を用いたフィルタを示す斜視図である。図8 おいて、本発明の共振器を2つ以上用い、そ れらを段間結合素子23で電磁界結合させて接 し、入力結合素子24a、24bと出力結合素子25a 25bで電磁界結合させる。このような構成に り、さらに小型のフィルタを実現すること できる。

 また、そのフィルタを搭載することで携 電話等に搭載する電子機器をさらに小型に ることができる。

 (実施の形態2)
 図9は本発明の実施の形態2における共振器 斜視図である。図9において、誘電体積層基 13の上面と下面にそれぞれ上面グランド電 14と下面グランド電極15が対向するように配 されている。上面グランド電極14と下面グ ンド電極15とで挟まれた誘電体積層基板13の 部には、第1高インピーダンス配線17a、第2 インピーダンス配線17b、第1低インピーダン 配線18a、第2低インピーダンス配線18b、第1 状導体19a、第2柱状導体19b、第3柱状導体19cが 内蔵されている。第1高インピーダンス配線17 a、第2高インピーダンス配線17bは、各上面グ ンド電極14、下面グランド電極15と対向する ように配置されている。同様に、第1低イン ーダンス配線18a、第2低インピーダンス配線1 8bも、各上面グランド電極14、下面グランド 極15と対向するように配置されている。

 第1高インピーダンス配線17aは上面グラン ド電極14寄りに上面グランド電極14と平行に 置されている。第2高インピーダンス配線17b 下面グランド電極15寄りに下面グランド電 15と平行に配置されている。また、第1高イ ピーダンス配線17aと第2高インピーダンス配 17bとは対向するように配置されている。そ て、第1高インピーダンス配線17a、第2高イ ピーダンス配線17bの同一端側に第1柱状導体1 9aが接続されている。

 本発明の実施の形態2が実施の形態1と異 る点は、以下の通りである。すなわち、第1 インピーダンス配線17aの他端側が、第1高イ ンピーダンス配線17aと平行で対向しないよう に配置された第1低インピーダンス配線18aの る一端側と第2柱状導体19bを介して接続され いる。同様に、第2高インピーダンス配線17b の他端側が、第2高インピーダンス配線17bと 行で対向しないように配置された第2低イン ーダンス配線18bのある一端側と第3柱状導体 19cを介して接続されている。このような構成 により、第1高インピーダンス配線17aと第1低 ンピーダンス配線18aとの電磁界結合を避け ことができる。同様に、第2高インピーダン ス配線17bと第2低インピーダンス配線18bとの 磁界結合を避けることができる。従って、 振器の設計が容易になる。

 なお、第2低インピーダンス配線18bは第1 インピーダンス配線18aと対向するように配 されている。また、第1低インピーダンス配 18aの他端側は、何も接続されておらず、開 端となっている。同様に、第2低インピーダ ンス配線18bの他端側も、何も接続されておら ず、開放端となっている。

 本発明の実施の形態2における共振器の動 作原理は実施の形態1と同じである。すなわ 、第1柱状導体19a、第2柱状導体19b、第3柱状 体19cの導体長を調整することにより、共振 の共振周波数を調整することができる。

 このような構成により、3次元的に半波長 共振器を構成できるので、その共振器面積を 小型化することができる。

 図10は本発明の実施の形態2における他の 振器の斜視図である。図10において、第1の インピーダンス配線18aと第1の高インピーダ ンス配線17aとの間で、かつ、第1の低インピ ダンス配線18aの開放端側にローディング容 21aが設けられている。同様に、第2の低イン ーダンス配線18bと第2の高インピーダンス配 線17bとの間で、かつ、第2の低インピーダン 配線18bの開放端側にローディング容量21bが けられている。このような構成により、共 器の共振周波数をさらに低周波側へシフト ることができる。

 本発明の実施の形態2において、他の電子 機器との電磁界結合を避けるために、側面グ ランド電極16a、16bと上面グランド電極14と下 グランド電極15とが電気的に接続されてい ことが望ましい。側面グランド電極16a、16b 代わりに、柱状導体を用いて上面グランド 極14と下面グランド電極15とを電気的に接続 ても同等の効果が得られる。

 本発明の実施の形態2において、第1高イ ピーダンス配線17aと第2高インピーダンス配 17b、第1低インピーダンス配線18aと第2低イ ピーダンス配線18bはそれぞれ、ともに非同 形状であることにより、入出力結合や段間 合などの結合素子をより容易に設けること できる。また、第2柱状導体19b、第3柱状導体 19cの導体長も非同一であることにより、入出 力結合や段間結合などの結合素子をより容易 に設けることができる。すなわち、このよう に非対称な構造を取ることで、結合素子によ って生じた共振器のインピーダンスの変動を 補正することができる。

 図11は本発明の実施の形態2における他の 振器を示す斜視図である。図11において、 面グランド電極15の形状を広くすることでよ り安定した接地面を構成することができる。

 さらに、本発明の共振器を2つ以上用い、 それらを電磁界結合させることで従来よりも 小型のフィルタを構成することができる。そ のフィルタを搭載することで携帯電話等に搭 載する電子機器をさらに小型にすることがで きる。

 本発明の共振器は、小面積化を実現する とができるという効果を有し、携帯電話等 各種電子機器において有用である。