SHUDO KOICHI (JP)
MURATAKE HIDEAKI (JP)
SHUDO KOICHI (JP)
WO1999024415A1 | 1999-05-20 |
JPH11507960A | 1999-07-13 | |||
JPH02247185A | 1990-10-02 |
下記の一般式(I): |
XとZがこれらが結合するベンゼン環上においてパラ位である請求項1に記載の化合物又はその塩、あるいはそのエステル。 |
R 1 、R 4 、及びR 5 が水素原子であり、R 2 及びR 3 が互いに結合してそれらが結合するベンゼン環とともに5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8- テトラヒドロナフタレン環を形成する請求項1に記載の化合物又はその塩、あるいはそのエステル。 |
R 1 、R 3 、及びR 5 が水素原子であり、R 2 及びR 4 がトリメチルシリル基である請求項1に記載の化合物又はその塩、あるいはそのエステル。 |
X が-N(COR 6 )-CO-又は-CO-N(COR 7 )-(R 6 又はR 7 はメトキシ基又はエトキシ基である)であり、Zが-COOR 13 (R 13 は水素原子である)である請求項1に記載の化合物又はその塩、あるいはそのエステル。 |
Xが-NH-CO-(該アミド基の炭素原子はZが置換するベンゼン環に結合する)であり、Zが-Y-CH(R 12 )-COOH(Yは-CH 2 -、-CH(OH)-、又は-CO-である)又は-COOR 13 である請求項1に記載の化合物又はその塩、あるいはそのエステル。 |
本発明は、生体内においてレチノイン酸 どのレチノイドと同様な生理活性を発揮す レチノイドプロドラッグ化合物に関するも である。
レチノイン酸(ビタミンA酸)はビタミンAの 活性代謝産物であり、発生途上にある未熟な 細胞を特有な機能を有する成熟細胞へと分化 させる作用や、細胞の増殖促進作用や生命維 持作用などの極めて重要な生理作用を有して いる。これまでに合成された種々のビタミン A誘導体、例えば、特開昭61-22047号公報や特開 昭61-76440号公報記載の安息香酸誘導体、及び ャーナル・オブ・メディシナル・ケミスト ー(Journal of Medicinal Chemistry, 1988, Vol. 31, No. 11, p.2182)に記載の化合物なども、同様な 理作用を有することが明らかにされている レチノイン酸及びレチノイン酸様の生物活 を有する上記化合物は「レチノイド」と総 されている。
例えば、オール・トランス(all-trans)・レ ノイン酸は、細胞核内に存在する核内レセ ター・スーパーファミリー (Evans, R.M., Scien ce, 240, p.889, 1988) に属するレチノイン酸レ プター(RAR)にリガンドとして結合して、動 細胞の増殖・分化あるいは細胞死などを制 することが明らかにされている(Petkovich, M., et al., Nature, 330, pp.444-450, 1987)。また、レ ノイン酸の生理活性の発現については、レ ノイドX レセプター(RXR, 9-cis-レチノイン酸 をリガンドとする)の存在が証明されている レチノイドX レセプターは、レチノイン酸 セプター(RAR) と二量体を形成し、遺伝子の 写を惹起ないし抑制して、レチノイン酸の 理活性の発現を調節していることが明らか された(Mangelsdorf, D.J. et al., Nature, 345, pp. 224-229) 。
レチノイン酸様の生物活性を有する上記 合物(例えば、4-[(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,8,8- テトラメチル-2-ナフタレニル)カルバモイル] 息香酸: Am80など)も、レチノイン酸と同様 RAR に結合して生理活性を発揮することが示 唆されている(Hashimoto, Y., Cell struct. Funct., 16, pp.113-123, 1991; Hashimoto, Y., et al., Biochem. Biophys. Res. Commun., 166, pp.1300-1307, 1990を参 )。これらの化合物は、臨床的には、ビタミ ンA欠乏症、上皮組織の角化症、リウマチ、 延型アレルギー、骨疾患、及び白血病やあ 種の癌の治療や予防に有用であることが見 されている。例えば、Am80は再発白血病の治 剤として臨床的に用いられており、4-[3,5-ビ ス(トリメチルシリル)ベンズアミド]安息香酸 (Am555S、特開平2-247185号公報等)は経口投与可 な抗腫瘍剤として米国で臨床開発中である
このようにレチノイドは癌治療薬や皮膚科
薬などに用いられ、そのほかの種々の難治
疾患の治療薬として大きな可能性を有して
る。しかしながら、現在用いられているレ
ノイドは副作用などの観点から決して満足
べきものではなく、ターゲット臓器への選
性の増強や酸性基による臓器障害の減少の
か、特に経口投与における消化管への直接
用の軽減などの点で改良が求められている
後者の問題は生体内に吸収された後にレチ
イドに変換される性質を有するレチノイド
ロドラッグ化合物を提供することにより解
できる可能性があるが、従来、そのような
点で提案された化合物はほとんどない。
本発明の課題は、生体内に吸収された後 レチノイドに変換される性質を有するレチ イドプロドラッグ化合物を提供することに る。より具体的には、それ自体はレチノイ としての生理作用を有していないか、ある は弱いレチノイド作用を有する化合物であ て、生体内に吸収された後に酵素的な化学 化を受けて強力なレチノイドに変換される チノイドプロドラッグ化合物を提供するこ が本発明の課題である。
本発明者は上記の課題を解決すべく鋭意 力した結果、下記の一般式で示される化合 がレチノイドプロドラッグ化合物として極 て有用であることを見出し、本発明を完成 るに至った。
すなわり、本発明により、下記の一般式(I):
上記発明の好ましい態様によれば、XとZが ラ位である上記化合物又はその塩;R 1 、R 4 、及びR 5 が水素原子であり、R 2 及びR 3 が低級アルキル基である上記化合物又はその 塩;R 1 、R 4 、及びR 5 が水素原子であり、R 2 及びR 3 が互いに結合して6員環を形成する上記化合 又はその塩;R 1 、R 4 、及びR 5 が水素原子であり、R 2 及びR 3 が互いに結合して5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8- テトラヒドロナフタレン環を形成する上記 合物又はその塩;R 1 、R 3 、及びR 5 が水素原子であり、R 2 及びR 4 がトリメチルシリル基である上記化合物又は その塩が提供される。
また、さらに好ましい態様によれば、X が- N(COR 6 )-CO-又は-CO-N(COR 7 )-(R 6 又はR 7 はメトキシ基又はエトキシ基、あるいはカル ボキシル基で置換されたフェニル基である) あり、Zが-COOR 13 (R 13 は水素原子である)である上記化合物又はそ 塩;Xが-NH-CO-(該アミド基の炭素原子はZが置換 するベンゼン環に結合する)であり、Zが-Y-CH(R 12 )-COOH(Yは-CH 2 -、-CH(OH)-、又は-CO-である)又は-COOR 13 である上記化合物又はその塩が提供される。
別の観点からは、上記一般式で表される 合物及び生理学的に許容されるそれらの塩 有効成分として含む医薬が提供される。こ 医薬は、レチノイド様作用剤として有用で る。さらに、上記の医薬の製造のための上 化合物又はその塩の使用が提供される。
上記一般式(I) において、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、及びR 5 はそれぞれ独立に水素原子、低級アルキル基 、又はトリ低級アルキルシリル基を示す。低 級アルキル基としては、炭素数1ないし6個程 、好ましくは炭素数1ないし4個の直鎖又は 枝鎖のアルキル基を用いることができる。 えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、 イソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、 又はtert- ブチル基などを用いることができ 。本明細書において言及する他の低級アル ル基についても同様であり、アルキル部分 有する置換基(例えばアルコキシ基)のアルキ ル部分についても同様である。トリ低級アル キルシリル基としては例えばトリメチルシリ ル基が好ましい。例えば、R 1 、R 4 、及びR 5 が水素原子であり、R 2 及びR 3 が低級アルキル基であることが好ましい。ま た、R 1 、R 3 、及びR 5 が水素原子であり、R 2 及びR 4 がトリ低級アルキルシリル基であることが好 ましく、R 1 、R 3 、及びR 5 が水素原子であり、R 2 及びR 4 がトリメチルシリル基であることがさらに好 ましい。
R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、及びR 5 からなる群から選ばれる隣接する2つの低級 ルキル基が一緒になって、それらが結合す ベンゼン環上の炭素原子とともに1又は2以上 のアルキル基を有することもある5員環又は6 環を1個又は2個、好ましくは1個形成しても い。環上に置換可能なアルキル基としては 炭素数1ないし6個程度、好ましくは炭素数1 いし4個の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を用 いることができる。例えば、メチル基、エチ ル基などを用いることができ、好ましくは2~4 個のメチル基、さらに好ましくは4個のメチ 基が置換していてもよい。例えば、R 2 及びR 3 が置換するベンゼン環とR 2 及びR 3 とにより、5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン環 5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8- テトラヒドロナ フタレン環などが形成されることが好ましい 。
X は-NH-CO-、-CO-NH-、-N(COR 6 )-CO-、-CO-N(COR 7 )-、-CO-N[CON(R 8 )(R 9 )]-、又は-N[CON(R 10 )(R 11 )]を示し、R 6 及びR 7 は置換基を有していてもよい低級アルコキシ 基を示すか、フェニル基(該フェニル基は少 くとも1個のアルコキシカルボニル基又はカ ボキシ基を置換基として有し、その他の置 基を有していてもよい)を示し、R 8 、R 9 、R 10 、及びR 11 はそれぞれ独立に水素原子又は低級アルキル 基を示す。XとZとはこれらが結合するベンゼ 環上においてパラ位であることが好ましい X としては-NH-CO-(該アミド基の炭素原子はZ 置換するベンゼン環に結合する)が好ましい 。X が-N(COR 6 )-CO-、-CO-N(COR 7 )-、-CO-N[CON(R 8 )(R 9 )]-、又は-N[CON(R 10 )(R 11 )]を示す場合にはZが-COOHであることが好まし 。Xが-NH-CO-(該アミド基の炭素原子はZが置換 するベンゼン環に結合する)である場合には Zは-Y-CH(R 12 )-COOH(Yは-CH 2 -、-CH(OH)-、又は-CO-であることが好ましく、Y -CH 2 -であることがより好ましい)又は-COOR 13 (R 13 は水素原子以外の基である)であることが好 しい。m、n、及びpはそれぞれ1~100の整数を示 すが、それぞれ5~50程度、より好ましくは5~30 度の範囲であってもよい。
上記化合物は塩基付加塩を形成する場合 あり、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩 マグネシウム塩、若しくはカルシウム塩な の金属塩、アンモニウム塩、又はトリエチ アミン塩若しくはエタノールアミン塩など 有機アミン塩などとして存在することがあ が、このような塩のうち、生理学的に許容 れる塩を本発明の医薬の有効成分として用 ることができる。また、上記化合物では、Z 部位に存在するカルボキシル基がエステルを 形成していてもよい。本明細書において、「 化合物又はその塩、あるいはそのエステル」 と呼ぶ場合のエステルはZ部位に存在するカ ボキシル基がエステルを形成する場合を意 する。
上記エステルとしては生理学的に許容さ るエステルが好ましい。好適なエステル残 の具体例としては、例えば、メチル基、エ ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ 基、イソブチル基、t-ブチル基、ベンジル 、アセトキシメチル基、1-(アセトキシ)エチ 基、プロピオニルオキシメチル基、1-(プロ オニルオキシ)エチル基、ブチリルオキシメ チル基、1-(ブチリルオキシ)エチル基、イソ チリルオキシメチル基、1-(イソブチリルオ シ)エチル基、バレリルオキシメチル基、1-( レリルオキシ)エチル基、イソバレリルオキ シメチル基、1-(イソバレリルオキシ)エチル 、ピバロイルオキシメチル基、1-(ピバロイ オキシ)エチル基、メトキシカルボニルオキ メチル基、1-(メトキシカルボニルオキシ)エ チル基、エトキシカルボニルオキシメチル基 、1-(エトキシカルボニルオキシ)エチル基、 ロポキシカルボニルオキシメチル基、1-(プ ポキシカルボニルオキシ)エチル基、イソプ ポキシカルボニルオキシメチル基、1-(イソ ロポキシカルボニルオキシ)エチル基、ブト キシカルボニルオキシメチル基、1-(ブトキシ カルボニルオキシ)エチル基、イソブトキシ ルボニルオキシメチル基、1-(イソブトキシ ルボニルオキシ)エチル基、t-ブトキシカル ニルオキシメチル基、1-(t-ブトキシカルボニ ルオキシ)エチル基、シクロペンタンカルボ ルオキシメチル基、1-(シクロペンタンカル ニルオキシ)エチル基、シクロヘキサンカル ニルオキシメチル基、1-(シクロヘキサンカ ボニルオキシ)エチル基、シクロペンチルオ キシカルボニルオキシメチル基、1-(シクロペ ンチルオキシカルボニルオキシ)エチル基、 クロヘキシルオキシカルボニルオキシメチ 基、1-(シクロヘキシルオキシカルボニルオ シ)エチル基、ベンゾイルオキシメチル基、1 -(ベンゾイルオキシ)エチル基、フェノキシカ ルボニルオキシメチル基、1-(フェノキシカル ボニルオキシ)エチル基、(5-メチル-2-オキソ-1 ,3-ジオキソレン-4-イル)メチル基、又は2-トリ メチルシリルエチル基などを挙げることがで きるが、これらに限定されることはない。
また、本発明の化合物は、置換基の種類 応じて1個または2個以上の不斉炭素を有す 場合があるが、これらの不斉炭素に基づく 意の光学異性体、光学異性体の任意の混合 、ラセミ体、2個以上の不斉炭素に基づくジ ステレオ異性体、ジアステレオ異性体の任 の混合物などは、いずれも本発明の範囲に 含される。さらに、遊離化合物又は塩の形 の化合物の任意の水和物又は溶媒和物も本 明の範囲に包含される。
本発明の化合物のうち、好ましい化合物 して以下の化合物を挙げることができるが 本発明の化合物、又は本発明の医薬の有効 分として利用可能な化合物は下記の化合物 限定されることはない。例示化合物中、Me メチル基、Etはエチル基、nは例えば12程度の 整数を示す(分子量600のPEGを用いた場合にはn 約12.2となる)。
上記の一般式(I)で表される化合物の製造方 については、上記の化合物のうちの代表的 合物についての合成例が本明細書の実施例 具体的かつ詳細に示されている。また、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、及びR 5 が置換するベンゼン環の修飾については、例 えばAm80やAm555Sの製造方法を記載した公知文 を参考にすることができる。従って、これ の実施例や公知文献を参照することにより さらに必要に応じてこれらの方法に適宜の 変や修飾を加えることにより、上記一般式(I )に包含される任意の化合物を当業者は容易 製造することが可能である。
上記の一般式(I)で表される化合物は、そ 自体はレチノイドとしての生理作用を有し いないか、あるいは弱いレチノイド作用を する化合物であり、生体内に吸収された後 酵素的な化学変化を受けて強力なレチノイ に変換され、レチノイドレセプターに結合 てレチノイド様の作用を発揮する。本明細 において用いられる「レチノイドレセプタ 」という用語は、レチノイン酸レセプターR AR 及びRXR を包含しており、レチノイン酸な どのレチノイドが相互作用可能なレセプター の1種又は2種以上を意味している。上記化合 はレチノイドのプロドラッグとして有用で り、上記化合物を有効成分として含む医薬 、レチノイド作用剤として有用である。い なる特定の理論に拘泥するわけではないが 本発明の一般式(I)で表される化合物がレチ イド様の作用を発揮するためには、上記一 式(I)においてZがカルボキシル基の化合物に 代謝される必要があり、このカルボキシル基 を有する化合物が活性代謝物となってレチノ イド様の作用を発揮する。レチノイド様作用 を有する上記活性代謝物は、例えば、細胞分 化作用、細胞増殖促進作用、及び生命維持作 用などを有しており、ビタミンA欠乏症、上 組織の角化症、乾癬、アレルギー疾患、リ マチなどの免疫性疾患、骨疾患、白血病、 は癌に対して予防及び/又は治療作用を発揮 る。
上記の一般式(I)で表される化合物をレチ イドプロドッラッグ化合物として含む医薬 、上記の一般式式(I)で表される化合物及び の塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物 らなる群から選ばれる物質の1種または2種 上を有効成分として含んでいる。本発明の 薬としては上記物質それ自体を投与しても いが、好ましくは、当業者に周知の方法に って製造可能な経口用あるいは非経口用の 薬組成物として投与することができる。経 投与に適する医薬用組成物としては、例え 、錠剤、カプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒 、液剤、及びシロップ剤等を挙げることが き、非経口投与に適する医薬組成物として 、例えば、注射剤、坐剤、吸入剤、点眼剤 点鼻剤等を挙げることができる。
上記の医薬組成物は、薬理学的、製剤学 に許容しうる添加物を加えて製造すること できる。薬理学的、製剤学的に許容しうる 加物の例としては、例えば、賦形剤、崩壊 ないし崩壊補助剤、結合剤、滑沢剤、コー ィング剤、色素、希釈剤、基剤、溶解剤な し溶解補助剤、等張化剤、pH調節剤、安定 剤、噴射剤、及び粘着剤等を挙げることが きる。
本発明の医薬の投与量は特に限定されず その作用の種類や作用の強弱などに応じて 宜選択することができ、さらに患者の体重 年齢、疾患の種類や症状、投与経路など通 考慮すべき種々の要因に応じて、適宜増減 ることができる。一般的には、レチノイン などを医薬として用いる場合の投与量に準 て、プロドラッグの吸収効率や代謝効率を 案して適宜選択することが可能である。例 ば、経口投与の場合には成人一日あたり 0. 01 ~1,000 mg程度の範囲で用いることができる
以下、本発明を実施例によりさらに具体的
説明するが、本発明の範囲は下記の実施例
範囲に限定されることはない。
例1:2-[2-(2-ヒドロキシ)エトキシ]エチル 4-[(5,6
,7,8-テトラヒドロ-5,5,8,8-テトラメチル-2-ナフ
ル)カルバモイル]ベンゾアート
無色微細針状晶、融点123.5-124.5℃ (ジクロロ
タン-ヘキサン)
MS (m/z): 483 (M +
, 15), 468 (21), 378 (4), 318 (13), 291 (7), 149
(15), 104 (16), 89 (9), 75 (8), 58 (8), 45 (100),
31 (14)
IR (KBr) cm -1
: 1711, 1646
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.28 (6H, s), 1.30 (6H, s), 1.69 (4H, s), 2
.48 (1H, br s, OH), 3.58-3.64 (2H, m), 3.66-3.75 (6
H, m), 3.84-3.89 (2H, m), 4.50-4.55 (2H, m), 7.31 (
1H, d, J=8.5 Hz), 7.45 (1H, dd, J=8.5, 2.5 Hz), 7.
55 (1H, d, J=2.5 Hz), 7.92 (2H, A 2
B 2
, J=8 Hz), 7.94 (1H, br s, CONH), 8.15 (2H, A 2 B 2
, J=8 Hz).
例2:Am-80のヘキサエチレングリコールエステ
無色ガラス状物質
MS (m/z): 615 (M +
, 5), 600 (2), 378 (3), 362 (3), 334 (3), 318 (3)
, 291 (4), 193 (3), 149 (4), 133 (4), 104 (7), 89
(21), 45 (100)
IR (CHCl 3
) cm -1
: 1713, 1669
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.28 (6H, s), 1.30 (6H, s), 1.69 (4H, s), 2
.28 (1H, br s, OH), 3.55-3.74 (20H, m), 3.82-3.88 (
2H, m), 4.47-4.53 (2H, m), 7.30 (1H, d, J=8.5 Hz),
7.46 (1H, dd, J=8.5, 2.5 Hz), 7.57 (1H, d, J=2.5
Hz), 7.94 (2H, A 2
B 2
, J=8 Hz), 8.14 (2H, A 2
B 2
, J=8 Hz), 8.20 (1H, br s, CONH).
例3:Am-80のポリエチレングリコール(平均分子
600)エステル
無色飴状物質
MS (m/z): 703 (corresponding to octaethylene derivativ
e, 0.3), 672 (0.3), 615 (0.3), 351 (24), 336 (100),
149 (68), 121 (23), 104 (21), 65 (28), 45 (33)
IR (CHCl 3
) cm -1
: 1713, 1668
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.27 (6H, s), 1.28 (6H, s), 1.68 (4H, s), 3
.00 (1H, br s, OH), 3.55-3.73 (ca. 45H, m), 3.81-3.
87 (2H, m), 4.46-4.52 (2H, m), 7.28 (1H, d, J=8.5
Hz), 7.51 (1H, dd, J=8.5, 2 Hz), 7.62 (1H, d, J=2
Hz), 8.01 (2H, A 2
B 2
, J=8 Hz), 8.10 (2H, A 2 B 2
, J=8 Hz), 8.74 (1H, br s, CONH).
例4:(S)-1-(ベンジルオキシカルボニル)エチル
4-[[3,5-ジ(トリメチルシリル)フェニル]カルバ
イル]ベンゾアート
無色飴状物
MS (m/z): 547 (M +
, 18), 368 (4), 311 (5), 104 (6), 91 (100), 73 (1
1). IR (CHCl 3
) cm -1
: 1721, 1671
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 0.29 (18H, s), 1.65 (3H, d, J=7 Hz), 5.17 (
1H, d, J=12.5 Hz), 5.23 (1H, d, J=12.5 Hz), 7.30-7.
37 (5H, m), 7.46 (1H, t, J=0.5 Hz), 7.80 (2H, br
s), 7.93 (2H, A 2
B 2
, J=8.5 Hz), 8.13 (2H, A 2 B 2
, J=8.5 Hz), 8.13 (1H, br s, CONH).
例5:(S)-1-(カルボキシル)エチル 4-[[3,5-ジ(トリ
メチルシリル)フェニル]カルバモイル]ベンゾ
アート
無色鱗片状晶、融点198-200℃ (ジクロロメタ
-ヘキサン)
MS (m/z): 457 (M +
, 89), 370 (93), 221 (33), 176 (39), 149 (60), 129
(29), 104 (35), 75 (29), 73 (100)
IR (CHCl 3
) cm -1
: 1720, 1709, 1644, 1626
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 0.30 (18H, s), 1.72 (3H, d, J=7 Hz), 5.42 (
1H, q, J=7 Hz), 7.46 (1H, br s), 7.77 (2H, br s),
7.80 (1H, br s, CONH), 7.97 (2H, A 2
B 2
, J=8.5 Hz), 8.21 (2H, A 2 B 2
, J=8.5 Hz).
例6:(S)-O-tert-ブチル乳酸ベンジルエステル
IR (neat) cm -1
: 1747
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.18 (9H, s), 1.35 (3H, d, J=7 Hz), 4.16 (1
H, q, J=7 Hz), 5.13 (1H, d, J=12.5 Hz), 5.19 (1H,
d, J=12.5 Hz), 7.29-7.42 (5H, m).
例7:O-t-ブチル乳酸二量体ベンジルエステルの
調製
IR (neat) cm -1
: 1747
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.19 (9H, s), 1.35 (3H, d, J=7 Hz), 1.52 (3
H, d, J=7 Hz), 4.18 (1H, q, J=7 Hz), 5.16 (2H, s)
, 5.19 (1H, q, J=7 Hz), 7.30-7.40 (5H, m).
例8:O-t-ブチル乳酸四量体ベンジルエステルの
調製
IR (neat) cm -1
: 1748, 1670
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.21 (9H, s), 1.39 (3H, d, J=7 Hz), 1.517 (
3H, d, J=7 Hz), 1.520 (3H, d, J=7 Hz), 1.57 (3H,
d, J=7 Hz), 4.20 (1H, q, J=7 Hz), 5.10-5.23 (5H, m
), 7.28-7.40 (5H, m).
例9:Am-55s (5)の乳酸四量体エステル(ベンジル
ステル)
MS (m/z): 763 (M +
, 12), 512 (2), 440 (2), 368 (17), 176 (9), 104 (
9), 91 (100), 73 (15), 56 (11)
IR (CHCl 3
) cm -1
: 1748, 1672
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 0.29 (18H, s), 1.50 (3H, d, J=7.5 Hz), 1.51
(3H, d, J=7 Hz), 1.59 (3H, d, J=7.5 Hz), 1.72 (3H
, d, J=7 Hz), 5.08-5.24 (5H, m), 5.37 (1H, q, J=7
Hz), 7.28-7.39 (5H, m), 7.45 (1H, dif t, J=1 Hz),
7.80 (2H, br s), 7.92 (2H, A 2
B 2
, J=8.5 Hz), 8.12 (2H, A 2 B 2
, J=8.5 Hz), 8.22 (1H, br s, CONH).
例10:Am-55s (5)の乳酸四量体エステル(カルボン
酸)
MS (m/z): 673 (M +
, 69), 601 (42), 370 (79), 368 (71), 296 (45), 176
(88), 149 (62), 104 (65), 73 (100), 55 (58), 45
(49)
IR (KBr) cm -1
: 1753, 1726, 1652
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 0.31 (18H, s), 1.56 (3H, d, J=7 Hz), 1.57 (
3H, d, J=7.5 Hz), 1.62 (3H, d, J=7 Hz), 1.73 (3H,
d, J=7.5 Hz), 5.12-5.28 (3H, m), 5.40 (1H, q, J=7
Hz), 7.46 (1H, br s), 7.76 (2H, br s), 7.87 (1H,
br s, CONH), 7.95 (2H, A 2
B 2
, J=8 Hz), 8.19 (2H, A 2 B 2
, J=8 Hz).
例11:Am-81 (13)のN-エトキシカルボニル体 (14)
14: 無色微細針状晶、融点131-132℃ (ジクロロ
メタン-ヘキサン)。
MS (m/z): 437 (M +
, 17), 422 (10), 350 (7), 229 (10), 214 (72), 163
(100), 135 (19), 103 (13), 43 (11), 29 (16)
IR (KBr) cm -1
: 1736, 1722, 1687
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.04 (3H, t, J=7 Hz), 1.23 (6H, s), 1.28 (6
H, s), 1.68 (4H, s), 3.94 (3H, s), 4.12 (2H, q, J
=7 Hz), 6.98 (1H, dd, J=8, 2.5 Hz), 7.09 (1H, d,
J=2.5 Hz), 7.33 (1H, d, J=8 Hz), 7.72 (2H, A 2
B 2
, J=8 Hz), 8.08 (2H, A 2 B 2
, J=8 Hz).
例12:Am-580エチルエステル (15)のN-エトキシカ
ボニル体 (16)
16: 無色プリズム晶、融点125-126℃ (ジクロロ
メタン-ヘキサン)
MS (m/z): 451 (M +
, 1), 406 (1), 215 (100), 172 (4), 157 (5), 43 (4
)
IR (KBr) cm -1
: 1737, 1708, 1688
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.02 (3H, t, J=7 Hz), 1.25 (6H, s), 1.28 (6
H, s), 1.38 (3H, t, J=7 Hz), 1.68 (4H, s), 4.13 (
2H, q, J=7 Hz), 4.37 (2H, q, J=7 Hz), 7.31 (2H, A 2
B 2
, J=8 Hz), 7.35 (1H, d, J=8 Hz), 7.49 (1H, dd, J=
8, 2 Hz), 7.67 (1H, d, J=2 Hz), 8.08 (2H, A 2 B 2
, J=8 Hz).
実施例13:Am-580のプロピオン酸エステル類縁体
(18)
18: 無色針状晶、融点118.5-119.5℃ (ジクロロ
タン-ヘキサン)
MS (m/z): 393 (M +
, 15), 249 (4), 215 (100), 172 (5), 157 (10), 91
(6), 43 (9)
IR (KBr) cm -1
: 1731, 1638
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.29 (6H, s), 1.30 (6H, s), 1.70 (4H, s), 2
.61 (2H, t, J=8 Hz), 2.92 (2H, t, J=8 Hz), 3.66 (
3H, s), 7.17 (2H, A 2
B 2
, J=8.5 Hz), 7.36 (1H, d, J=8 Hz), 7.55 (1H, dd,
J=8, 2 Hz), 7.56 (2H, A 2 B 2
, J=8.5 Hz), 7.86 (1H, d, J=2 Hz), 7.99 (1H, br s
, CONH).
例14:Am-580のプロピオン酸類縁体 (19)
無色プリズム晶、融点172.5-174℃ (ジクロロメ
タン-ヘキサン)
MS (m/z): 379 (M +
, 15), 215 (100), 157 (12), 131 (5), 128 (6), 91
(5), 43 (12)
IR (KBr) cm -1
: 1704, 1638
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.30 (6H, s), 1.32 (6H, s), 1.71 (4H, s), 2
.68 (2H, t, J=8 Hz), 2.96 (2H, t, J=8 Hz), 7.22 (
2H, A 2
B 2
, J=8.5 Hz), 7.39 (1H, d, J=8 Hz), 7.54 (1H, dd,
J=8, 2 Hz), 7.57 (2H, A 2 B 2
, J=8.5 Hz), 7.75 (1H, br s, CONH), 7.85 (1H, d,
J=2 Hz).
例15:Am-80のプロピオン酸エステル類縁体 (21)
21: 無色プリズム晶、融点135-136℃ (ジクロロ
メタン-ヘキサン)
MS (m/z): 393 (M +
, 35), 378 (100), 362 (5), 191 (76), 131 (35), 103
(18), 91 (10), 59 (7), 43 (10)
IR (KBr) cm -1
: 1707, 1659
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.28 (6H, s), 1.30 (6H, s), 1.69 (4H, s), 2
.67 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.02 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.6
8 (3H, s), 7.30 (1H, d, J=8.5 Hz), 7.32 (2H, A 2
B 2
, J=8 Hz), 7.41 (1H, dd, J=8.5, 2.5 Hz), 7.53 (1H,
d, J=2.5 Hz), 7.69 (1H, br s, CONH), 7.80 (2H, A
2 B 2
, J=8 Hz).
例16:Am-80のプロピオン酸類縁体 (22)
無色針状晶、融点229-230℃ (メタノール-ジク
ロメタン)
MS (m/z): 379 (M +
, 33), 364 (100), 177 (92), 131 (14), 107 (22), 10
3 (20), 77 (16)
IR (KBr) cm -1
: 1711, 1616
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.28 (6H, s), 1.30 (6H, s), 1.69 (4H, s), 2
.72 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.04 (2H, t, J=7.5 Hz), 7.3
0 (1H, d, J=8.5 Hz), 7.33 (2H, A 2
B 2
, J=8.5 Hz), 7.41 (1H, dd, J=8.5, 2 Hz), 7.53 (1H,
d, J=2 Hz), 7.73 (1H, br s, CONH), 7.80 (2H, A 2 B 2
, J=8.5 Hz).
例17:Am-80とアラニンメチルエステルの縮合
23: 無色飴状物質
MS (m/z): 436 (M +
, 58), 421 (84), 334 (17), 318 (100), 234 (26), 17
4 (23), 104 (62), 76 (25), 43 (34)
IR (CHCl 3
) cm -1
: 1733, 1657
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.27 (12H, s), 1.50 (3H, d, J=7 Hz), 1.68 (
4H, s), 3.75 (3H, s), 4.74 (1H, dq, J=7.5, 7 Hz),
7.22 (1H, br d, J=7.5 Hz, NH), 7.27 (1H, d, J=8.5
Hz), 7.51 (1H, dd, J=8.5, 2 Hz), 7.65 (2H, A 2
B 2
, J=8.5 Hz), ca. 7.64-7.67 (1H, m), 7.73 (2H, A 2 B 2
, J=8.5 Hz), 8.69 (1H, br s, CONH).
例18:Am-80とアラニンメチルエステル縮合体の
水分解
無色プリズム晶、融点197-198℃ (ジクロロメ
ン-酢酸エチル)
MS (m/z): 422 (M +
, 57), 407 (89), 318 (100), 220 (34), 174 (30), 10
4 (73), 76 (36), 43 (45)
IR (KBr) cm -1
: 1720, 1660, 1624
1
H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.23 (6H, s), 1.24 (6H, s), 1.4
1 (3H, d, J=7 Hz), 1.64 (4H, s), 4.43 (1H, dq, J=
7, 7 Hz), 7.28 (1H, d, J=8.5 Hz), 7.57 (1H, dd, J
=8.5, 2 Hz), 7.67 (1H, d, J=2 Hz), 7.99 (2H, A 2
B 2
, J=8.5 Hz), 8.04 (2H, A 2 B 2
, J=8.5 Hz), 8.81 (1H, d, J=7 Hz, NH), 10.19 (1H,
br s, CONH).
例19:Am-80とグリシジルグリシンメチルエステ
の縮合
25: 無色針状晶、融点240-242℃ (メタノール-
クロロメタン)
MS (m/z): 479 (M +
, 92), 464 (48), 375 (56), 334 (30), 318 (100), 29
1 (26), 160 (67), 104 (89), 88 (42)
IR (KBr) cm -1
: 1745, 1655, 1637
1
H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.23 (6H, s), 1.24 (6H, s), 1.6
4 (4H, s), 3.62 (3H, s), 3.87 (2H, d, J=6 Hz), 3.
94 (2H, d, J=6 Hz), 7.28 (1H, d, J=8.5 Hz), 7.57
(1H, dd, J=8.5, 2 Hz), 7.67 (1H, d, J=2 Hz), 8.00
(2H, A 2
B 2
, J=9 Hz), 8.04 (2H, A 2 B 2
, J=9 Hz), 8.38 (1H, t, J=6 Hz, NH), 8.95 (1H, t,
J=6 Hz, NH), 10.19 (1H, br s, CONH).
例20:Am-80とグリシジルグリシンメチルエステ
縮合体の加水分解
無色プリズム晶、融点228-229℃ (メタノール-
酸エチル)
MS (m/z): 465 (M +
, 15), 432 (18), 408 (47), 393 (83), 375 (83), 347
(34), 336 (63), 318 (90), 206 (44), 160 (100), 14
9 (49), 104 (100), 76 (51), 43 (47)
IR (KBr) cm -1
: 1715, 1664, 1634
1
H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.23 (6H, s), 1.24 (6H, s), 1.6
4 (4H, s), 3.76 (2H, d, J=6 Hz), 3.94 (2H, d, J=6
Hz), 7.28 (1H, d, J=8.5 Hz), 7.57 (1H, dd, J=8.5,
2 Hz), 7.67 (1H, d, J=2 Hz), 8.00 (2H, A 2
B 2
, J=8.5 Hz), 8.04 (2H, A 2 B 2
, J=8.5 Hz), 8.23 (1H, t, J=6 Hz, NH), 8.93 (1H,
t, J=6 Hz, NH), 10.19 (1H, br s, CONH).
例21:Am-81 (13)のN-(4-メトキシカルボニル)-ベン
ゾイル(27)
MS (m/z): 527 (M +
, 13), 512 (4), 163 (100), 135 (14), 103 (10), 77
(5)
IR (KBr) cm -1
: 1720, 1696, 1668
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.05 (6H, s), 1.23 (6H, s), 1.61 (4H, s), 3
.92 (6H, s), 6.91 (1H, d, J=2 Hz), 6.96 (1H, dd,
J=8.5, 2 Hz), 7.29 (1H, d, J=8.5 Hz), 7.75 (4H, A 2
B 2
, J=8 Hz), 8.01 (4H, A 2 B 2
, J=8 Hz).
例22:4-(3,5-ビストリメチルシラニルベンゾイ
アミノ)フェニルプロピオン酸
Mp: 119-120.5℃ and 136-137℃ (ジクロロメタン-
キサン)
MS (m/z): 427 (M +
, 25), 249 (100), 221 (9), 73 (64)
IR (KBr) cm -1
: 1733, 1643, 1600
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 0.32 (18H, s), 2.64 (2H, t, J=8 Hz), 2.95 (
2H, t, J=8 Hz), 3.68 (3H, s), 7.22 (2H, A 2
B 2
, J=8.5 Hz), 7.58 (2H, A 2
B 2
, J=8.5 Hz), 7.72 (1H, br s, NH), 7.82 (1H, dd, J
=1, 1 Hz), 7.93 (2H, d, J=1 Hz).
上記メチルエステル (556 mg, 1.30 mmol)を
タノール-DME-水(3:2:1, 9 ml)に溶解し、水酸化
リチウム一水塩(LiOH・H 2
O, 82 mg, 1.95 mmol)を添加して2時間加熱還流
た。氷冷後、塩酸水(1 N, 2.00 ml, 2.00 mmol)
を加えて酢酸エチルにて抽出した。有機層を
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、
溶媒を留去して残渣を再結晶することにより
表記化合物(522 mg, 97%)を無色プリズム晶とし
て得た。
Mp: 151-152℃ (ジクロロメタン-ヘキサン)
MS (m/z): 413 (M +
, 22), 398 (3), 249 (100), 221 (9), 133 (7), 83 (
9), 73 (71)
IR (KBr) cm-1: 1706, 1639
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 0.31 (18H, s), 2.69 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.97
(2H, t, J=7.5 Hz), 7.23 (2H, A 2
B 2
, J=8.5 Hz), 7.59 (2H, A 2 B 2
, J=8.5 Hz), 7.78 (1H, br s, NH), 7.81 (1H, dd, J
=1, 1 Hz), 7.93 (2H, d, J=1 Hz).
例23:4-ホルミル-N-(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,8,8-
トラメチル-2-ナフチル)ベンズアミド
Mp: 161-162.5℃ (ジクロロメタン-ヘキサン)
MS (m/z): 337 (M +
, 27), 322 (87), 135 (100), 107 (18), 89 (34), 77
(28)
IR (KBr) cm -1
: 1634
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.28 (6H, s), 1.30 (6H, s), 1.69 (4H, s), 1
.93 (1H, t, J=4.5 Hz, OH), 4.78 (2H, d, J=4.5 Hz),
7.30 (1H, d, J=8.5 Hz), 7.43 (1H, dd, J=8.5, 2.5
Hz), 7.47 (2H, A 2
B 2
, J=8 Hz), 7.54 (1H, d, J=2.5 Hz), 7.76 (1H, br s
, NH), 7.85 (2H, A 2 B 2
, J=8 Hz).
上記アルコール (1.891 g, 5.61 mmol)のジク
ロメタン(35 ml)溶液に二酸化マンガン(3.905
g, 44.9 mmol)を添加し、攪拌しつつ2時間加熱
流した。反応液を減圧下セライトろ過し、
ロロホルムにてセライト洗浄した。溶媒留
後、残渣を再結晶することにより表記化合
(1.802 g, 96%)を無色プリズム晶として得た。
Mp: 185.5-186.5℃ (ジクロロメタン-ヘキサン)
MS (m/z): 335 (M +
, 32), 320 (100), 133 (68), 105 (28), 77 (24), 51
(9)
IR (KBr) cm -1
: 1690, 1662
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.29 (6H, s), 1.30 (6H, s), 1.70 (4H, s), 7
.33 (1H, d, J=8.5 Hz), 7.44 (1H, dd, J=8.5, 2 Hz),
7.53 (1H, d, J=2 Hz), 7.79 (1H, br s, NH), 7.99
(2H, A 2
B 2
, J=8.5 Hz), 8.03 (2H, A 2 B 2
, J=8.5 Hz).
例24:4-[(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,8,8-テトラメチ
ル-2-ナフチル)カルバモイル]ケイ皮酸
Mp: 166-166.5℃ (ジクロロメタン-ヘキサン)
MS (m/z): 405 (M +
, 31), 390 (100), 203 (60), 175 (22), 102 (29), 91
(20)
IR (KBr) cm -1
: 1697, 1663, 1644
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.28 (6H, s), 1.30 (6H, s), 1.35 (3H, t, J=
7 Hz), 1.70 (4H, s), 4.29 (2H, q, J=7 Hz), 6.52 (
1H, d, J=16 Hz), 7.31 (1H, d, J=8.5 Hz), 7.43 (1H,
dd, J=8.5, 2.5 Hz), 7.53 (1H, d, J=2.5 Hz), 7.63
(2H, A 2
B 2
, J=8 Hz), 7.71 (1H, d, J=16 Hz), 7.74 (1H, br s,
NH), 7.89 (2H, A 2 B 2
, J=8 Hz)
上記エステル (109 mg, 0.269 mmol)をメタノー
ル-DME-水(3:2:1, 4.2 ml)に溶解し、水酸化リチ
ム一水塩(LiOH・H 2
O, 15 mg, 0.357 mmol)を添加して1時間加熱還流
た。氷冷後、塩酸水(1 N, 0.36 ml, 0.36 mmol)
を加えて酢酸エチルにて抽出した。有機層
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後
溶媒を留去した。残渣を再結晶することに
り表記化合物(96 mg, 95%)を無色プリズム晶と
して得た。
Mp: 226-227℃ (ジクロロメタン)
MS (m/z): 377 (M +
, 29), 362 (100), 175 (96), 147 (18), 102 (17), 91
(41), 44 (32)
IR (KBr) cm -1
: 1682, 1646, 1625
1
H-NMR (CDCl 3
) δ: 1.29 (6H, s), 1.31 (6H, s), 1.70 (4H, s), 6
.54 (1H, d, J=16 Hz), 7.32 (1H, d, J=8.5 Hz), 7.43
(1H, dd, J=8.5, 2.5 Hz), 7.53 (1H, d, J=2.5 Hz),
7.66 (2H, A 2
B 2
, J=8 Hz), 7.74 (1H, br s, NH), 7.81 (1H, d, J=16
Hz), 7.91 (2H, A 2 B 2
, J=8 Hz).
本発明の化合物は、生体内に吸収された にレチノイドに変換される性質を有するの 、レチノイドプロドラッグ化合物として有 である。
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