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Title:
ROLLER UNIT AND CONVEYOR DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/152718
Kind Code:
A1
Abstract:
A conveyor device comprises roller units continuously arranged on conveyor frames (10, 10'). Each roller unit comprises a rotating body (110) having a cylindrical portion (111) rotatably supported about a predetermined axis (A) and rotationally driven, a roller (120) rotatably supported by the outer periphery of the cylindrical portion and carrying an object being conveyed on its outer peripheral surface (121), a pair of thrust plates (140, 150) so disposed as to sandwich the roller and press both sides of the roller and to be rotatable integrally with the cylindrical portion, and pressing force adjusting mechanisms (160, 170, 180, 190) disposed inside the cylindrical portion to adjust the pressing force with which the pair of thrust plates sandwich the roller between them and press the roller. Consequently, simplification of the structure, reduction in the size and the running and maintenance costs, and so on can be attained, and the conveying force (rotational force) of the roller can be adjusted by a simple work with general versatility without variations of the conveying forces between the rollers.

Inventors:
SHIGA HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/061977
Publication Date:
December 18, 2008
Filing Date:
June 14, 2007
Export Citation:
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Assignee:
HIRATA SPINNING (JP)
SHIGA HIROYUKI (JP)
International Classes:
B65G13/071
Foreign References:
JPH05319527A1993-12-03
JPS63169517U1988-11-04
JPH01299111A1989-12-01
Attorney, Agent or Firm:
YAMAMOTO, Takatoshi (11-5 Nishishinbashi 1-chom, Minato-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 コンベアフレーム上に連続的に配列されてローラ式のコンベア装置を形成するためのローラユニットであって、
 所定の軸線回りに回動自在に支持される円筒部を有し回転駆動される回転体と、
 前記円筒部の外周に回動自在に支持されその外周面で被搬送物を担持するローラと、
 前記ローラの両側面をそれぞれ挟み込んで押圧可能に配置され前記円筒部と一体的に回転する一対のスラストプレートと、
 前記一対のスラストプレートが前記ローラを挟み込んで押圧する押圧力を調整するべく,前記円筒部の内側に配置された押圧調整機構と、
を含む、ローラユニット。
 前記押圧調整機構は、前記軸線方向に圧縮可能とした状態で配置される圧縮スプリングと、前記圧縮スプリングの一端を当接させて受ける受け部及び前記一対のスラストプレートの一方に前記軸線方向の外側から当接する当接片をもつスプリングホルダと、前記軸線方向において前記圧縮スプリングの他端側に配置されて前記円筒部の内側に固定された規制ホルダと、前記圧縮スプリングと前記規制ホルダの間に介在するように配置されて前記軸線方向の外側からの回転操作により前記圧縮スプリングの圧縮量を調整するアジャスタと、を含む、
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のローラユニット。
 前記アジャスタは、前記規制ホルダに対する相対的な回転角度に応じて、前記圧縮スプリングの圧縮量を多段的に調整し得るように形成されている、
ことを特徴とする請求の範囲第2項に記載のローラユニット。
 前記当接片は、前記軸線に対して径方向に突出するようにかつ周方向において等間隔に複数設けられ、
 前記一対のスラストプレートの一方には、前記軸線方向の外側から前記複数の当接片を受け入れる複数の受入溝が設けられている、
ことを特徴とする請求の範囲第2項又は第3項に記載のローラユニット。
 前記回転体には、前記軸線方向において雌ネジが設けられ、
 前記規制ホルダには、前記雌ネジに螺合するボルトの頭部及び軸部を通す貫通孔が設けられ、
 前記アジャスタには、前記ボルトの軸部だけを通す貫通孔が設けられ、
 前記スプリングホルダの受け部には、前記ボルトの少なくとも軸部を通す貫通孔が設けられている、
ことを特徴とする請求の範囲第2項ないし第4項いずれか一つに記載のローラユニット。
 前記アジャスタは、前記軸線方向の外側から調整用の工具を挿入して連結する連結孔と、前記連結孔よりも前記軸線方向の内側に所定距離だけ離れた位置において前記ボルトの軸部だけを通す貫通孔を有する、
ことを特徴とする請求の範囲第5項に記載のローラユニット。
 前記回転体の円筒部と前記ローラの間には、前記ローラと一体的に回転すると共に前記回転体の回転力を摩擦力により伝達する円筒状のブッシュが設けられている、
ことを特徴とする請求の範囲第1項ないし第6項いずれか一つに記載のローラユニット。
 被搬送物を搬送する方向に伸長する一対のコンベアフレームと、
 前記一対のコンベアフレームに沿ってそれぞれ配列された複数のローラユニットと、
 前記複数のローラユニットの少なくとも一つに駆動力を及ぼす駆動源と、
 前記駆動源の駆動力を前記複数のローラユニットに伝達する動力伝達部材を備え、
 前記ローラユニットは、所定の軸線回りに回動自在に支持される円筒部を有し回転駆動される回転体と、前記円筒部の外周に回動自在に支持されその外周面で被搬送物を担持するローラと、前記ローラの両側面をそれぞれ挟み込んで押圧可能に配置され前記円筒部と一体的に回転する一対のスラストプレートと、前記一対のスラストプレートが前記ローラを挟み込んで押圧する押圧力を調整するべく,前記円筒部の内側に配置された押圧調整機構を含む、
コンベア装置。
 前記複数のローラユニットを所定個数ずつに分けて組み込むユニットフレームを有し、
 前記ユニットフレームが、前記一対のコンベアフレームに沿って配列されて着脱自在に取り付けられている、
ことを特徴とする請求の範囲第8項に記載のコンベア装置。
 前記押圧調整機構は、前記軸線方向に圧縮可能とした状態で配置される圧縮スプリングと、前記圧縮スプリングの一端を当接させて受ける受け部及び前記一対のスラストプレートの一方に前記軸線方向の外側から当接する当接片をもつスプリングホルダと、前記軸線方向において前記圧縮スプリングの他端側に配置されて前記円筒部の内側に固定された規制ホルダと、前記圧縮スプリングと前記規制ホルダの間に介在するように配置されて前記軸線方向の外側からの回転操作により前記圧縮スプリングの圧縮量を調整するアジャスタと、を含む、
ことを特徴とする請求の範囲第8又は第9項に記載のコンベア装置。
 前記アジャスタは、前記規制ホルダに対する相対的な回転角度に応じて、前記圧縮スプリングの圧縮量を多段的に調整し得るように形成されている、
ことを特徴とする請求の範囲第10項に記載のコンベア装置。
 前記当接片は、前記軸線に対して径方向に突出するようにかつ周方向において等間隔に複数設けられ、
 前記一対のスラストプレートの一方には、前記軸線方向の外側から前記複数の当接片を受け入れる複数の受入溝が設けられている、
ことを特徴とする請求の範囲第10項又は第11項に記載のコンベア装置。
 前記回転体には、前記軸線方向において雌ネジが設けられ、
 前記規制ホルダには、前記雌ネジに螺合するボルトの頭部及び軸部を通す貫通孔が設けられ、
 前記アジャスタには、前記ボルトの軸部だけを通す貫通孔が設けられ、
 前記スプリングホルダの受け部には、前記ボルトの少なくとも軸部を通す貫通孔が設けられている、
ことを特徴とする請求の範囲第10項ないし第12項いずれか一つに記載のコンベア装置。
 前記アジャスタは、前記軸線方向の外側から調整用の工具を挿入して連結する連結孔と、前記連結孔よりも前記軸線方向の内側に所定距離だけ離れた位置において前記ボルトの軸部だけを通す貫通孔を有する、
ことを特徴とする請求の範囲第13項に記載のコンベア装置。
 前記回転体の円筒部と前記ローラの間には、前記ローラと一体的に回転すると共に前記回転体の回転力を摩擦力により伝達する円筒状のブッシュが設けられている、
ことを特徴とする請求の範囲第8項ないし第14項いずれか一つに記載のローラユニット。
Description:
ローラユニット及びコンベア装

 本発明は、被搬送物が及ぼす負荷がロー の搬送力よりも大きい場合にローラの回転 停止し、被搬送物が及ぼす負荷が搬送力よ も小さい場合にローラが回転して被搬送物 搬送するように形成された摩擦力を利用し ローラユニット及びこのローラユニットを えたコンベア装置に関し、特に、この搬送 (摩擦力)を任意に調整可能なローラユニッ 及びこのローラユニットを備えたコンベア 置に関する。

 従来のコンベア装置としては、被搬送物の 量等に応じて最適な搬送力にて搬送するた に、両端にフレーム取付け部を有するシャ ト、シャフトの一端側のフレーム取付け部 りも内側位置に固定的に取り付けられたス ストベアリング、シャフトの他端側のフレ ム取付け部よりも内側位置に固定的に取り けられたストッパ、スラストベアリングと トッパの間でシャフトの軸方向にスライド 在及び周方向に回転自在にシャフトに支持 れたローラ体、スラストベアリングとロー 体の間でシャフトの周方向に回転自在に支 されたスプロケット、ローラ体とスプロケ トの間でスプロケットの回転駆動力をロー 体に摩擦伝達する摩擦伝達手段、ストッパ ローラ体の間に配置されローラ体をスプロ ットに向けて押圧する押圧手段を備えたも が知られている。
 ここで、押圧手段は、ローラ体に接触する 1の押圧体、第1の押圧体に対向するように トッパの内側に配置された第2の押圧体、第1 の押圧体と第2の押圧体の間に配置されて両 を離隔させるように付勢する弾性体、第2の 圧体をストッパに対して軸方向に移動させ 調整ナットにより形成されている(例えば、 特許文献1参照)。

 また、他のコンベア装置としては、両端 フレーム取付け部を有するメインシャフト フレーム取付け部よりも内側位置において インシャフトをフレームに固定するために 合された二つの固定ナット、一方の固定ナ トよりも内側に配置されたスナップリング より外側への移動が規制されると共にメイ シャフトに回動自在に支持される円筒状の ェーンシャフトを一体的にもつスプロケッ 、チェーンシャフトの外周に鍔付きブッシ を介して嵌め込まれたローラ、ブッシュの と協働してローラの側面を挟み込むように 接して配置されたプレートワッシャ、プレ トワッシャに当接するスラストベアリング プレートワッシャをローラの側面に押し付 るようにスラストベアリングを付勢するス リング、スプリングの圧縮量を調整するべ 他方の固定ナットよりも内側においてメイ シャフトに螺合された調整ナット等を備え ものが知られている(例えば、特許文献2参 )。

 しかしながら、特許文献1に記載のコンベ ア装置においては、シャフトの軸方向におい てローラ体の外側に、第1の押圧体、弾性体 第2の押圧体、第2の押圧体の雄ネジに螺合さ れた調整ナット、ストッパ等を配列し、シャ フトに垂直な方向からスパナ等の工具を近づ けて連結し調整ナットを回転させて、第2の 圧体を第1の押圧体に押し付けることにより ローラ体の回転力(すなわち搬送力)を調整 る構造になっており、又、特許文献2に記載 コンベア装置においては、メインシャフト 軸方向においてローラ及びスプロケット(チ ェーンシャフト)の外側に、スラストベアリ グ、スプリング、調整ナット等を配列し、 インシャフトに垂直な方向からスパナ等の 具を近づけて連結し調整ナットを適宜回転 せて、プレートワッシャとブッシュの鍔と ローラを挟持する挟持力(摩擦力)、すなわち 、ローラの回転力(搬送力)を調整する構造に っている。

 したがって、シャフト(あるいはメインシ ャフト)の軸方向の寸法が長くなり、幅方向 おいて装置の大型化を招き、又、調整ナッ を用いたネジ式により回転力(搬送力)の調整 を行っているため、複数のローラ体(あるい ローラ)をそれぞれ調整する際に調整ナット 締め付け量がばらつくと、複数のローラ体( あるいはローラ)相互間において回転力(搬送 )にばらつきを生じる虞がある。また、ばら つきを抑えるべくトルクレンチ等の工具を用 いることも可能であるが、このような工具は 高価であり、ランニングコスト、メンテナン スコストの増加等を招く。さらに、スパナ等 の工具を用いた調整作業では、調整ナットを 一定角度回転させたら、スパナを一端外して 再び調整ナットに嵌め込んで回転させる動作 を繰り返す必要があり、調整作業が煩雑であ り、それ故に調整作業に時間が掛かる等の問 題がある。

特開平10-310219号公報

米国特許第4,993,541号明細書

 本発明は、上記従来技術の事情に鑑みて されたものであり、その目的とするところ 、構造の簡素化、小型化、ランニングコス あるいはメンテナンスコストの低減等を図 つつ、汎用性があり、しかもローラ相互間 搬送力にばらつきを生じることなく簡単な 業でローラの搬送力(回転力)を調整するこ ができ、又、回転駆動される回転体とロー との間に発生する摩擦力による搬送力を補 するように適宜搬送力を調整することがで 、さらには、ローラ相互間で意図的に搬送 を変化させることができる、ローラユニッ 及びこのローラユニットを備えたコンベア 置を提供することにある。

 上記目的を達成する本発明のローラユニッ は、コンベアフレーム上に連続的に配列さ てローラ式のコンベア装置を形成するため ローラユニットであって、所定の軸線回り 回動自在に支持される円筒部を有し回転駆 される回転体と、円筒部の外周に回動自在 支持されその外周面で被搬送物を担持する ーラと、ローラの両側面をそれぞれ挟み込 で押圧可能に配置され円筒部と一体的に回 する一対のスラストプレートと、一対のス ストプレートがローラを挟み込んで押圧す 押圧力を調整するべく,円筒部の内側に配置 された押圧調整機構を含む。
 この構成によれば、回転体の円筒部に外嵌 れたローラは、円筒部と一体的に回転する 対のスラストプレートにより押圧され、そ 押圧力が円筒部の内側に配置された押圧調 機構により調整される。そして、押圧調整 構により、その押圧力(摩擦力)を適宜調整 ることで、被搬送物が及ぼす負荷レベルに じて、ローラが回転体と一体的に回転する 態からローラが停止して搬送を停止し回転 のみが空回りする状態に切り換わる搬送力 レベルを、適宜容易に設定することができ 。
 ここで、押圧力調整機構は、回転体に一体 に形成されその外周にローラが支持(外嵌) れる円筒部の内側に配置されているため、 転体の軸線方向における寸法を小さくして ローラユニットの幅狭化、小型化を達成す ことができる。したがって、種々の形態を すコンベア装置に対する汎用性を向上させ ことができる。

 上記構成をなすローラユニットにおいて、 圧調整機構は、軸線方向に圧縮可能とした 態で配置される圧縮スプリングと、圧縮ス リングの一端を当接させて受ける受け部及 一対のスラストプレートの一方に軸線方向 外側から当接する当接片をもつスプリング ルダと、軸線方向において圧縮スプリング 他端側に配置されて円筒部の内側に固定さ た規制ホルダと、圧縮スプリングと規制ホ ダの間に介在するように配置されて軸線方 の外側からの回転操作により圧縮スプリン の圧縮量を調整するアジャスタとを含む、 成を採用することができる。
 この構成によれば、押圧調整機構が、圧縮 プリング,圧縮スプリングの一端を受ける受 け部及び当接片をもつスプリングホルダ,規 ホルダ,及びアジャスタのみから構成される め、構造の簡素化、部品の集約化による小 化を達成することができる。
 また、一対のスラストプレートの一方に当 片を当接させ、受け部に一端を着座させる うにしてスプリングホルダに圧縮スプリン を挿入し、圧縮スプリングの他端を押圧す ようにアジャスタを装着し、その外側から 制ホルダを装着して円筒部に固定すること 、押圧調整機構を容易に組付けることがで る。そして、アジャスタを軸線方向の外側 ら適宜回転させることにより、圧縮スプリ グの圧縮量を調整して、当接片を介してス ストプレートがローラの側面を押圧する押 力(すなわち、ローラの搬送力)を容易にか 短時間で調整することができる。それ故に 調整作業に伴うメンテナンスコストあるい ランニングコストを低減することができる

 上記構成をなすローラユニットにおいて、 ジャスタは、規制ホルダに対する相対的な 転角度に応じて、圧縮スプリングの圧縮量 多段的に調整し得るように形成されている 構成を採用することができる。
 この構成によれば、アジャスタを規制ホル に対して相対的に所定角度回転させるだけ 、圧縮スプリングの圧縮量を多段的に調整 ることができるため、従来のような単なる ジ締めのような場合に比べて、所望の圧縮 (搬送力)に容易にかつ高精度に、さらには 数のローラ間でのばらつきを生じることな 高精度に調整することができる。
 例えば、アジャスタが、その回転角度に応 て軸線方向の高さが異なる複数の段差部に りその軸線方向の位置が規定されるように 成されることで、構造の簡素化を達成でき 又、熟練のない作業者でも段差に応じた圧 量に容易に設定することができる。

 上記構成をなすローラユニットにおいて、 接片は、軸線に対して径方向に突出するよ にかつ周方向において等間隔に複数設けら 、一対のスラストプレートの一方には、軸 方向の外側から複数の当接片を受け入れる 数の受入溝が設けられている、構成を採用 ることができる。
 この構成によれば、当接片が均等に複数設 られているため、スラストプレートを周方 において均一に押圧することができ、又、 接片を受入溝に嵌め込むことで、スプリン ホルダとスラストプレートを一体的に回転 せることができると共に、軸線方向におい 部品の集約化を行うことができ、軸線方向 寸法をさらに小さくして、ローラユニット 幅狭化、小型化を達成することができる。

 上記構成をなすローラユニットにおいて、 転体には、軸線方向において雌ネジが設け れ、規制ホルダには、雌ネジに螺合するボ トの頭部及び軸部を通す貫通孔が設けられ アジャスタには、ボルトの軸部だけを通す 通孔が設けられ、スプリングホルダの受け には、ボルトの少なくとも軸部を通す貫通 が設けられている、構成を採用することが きる。
 この構成によれば、ボルトを軸線方向の外 から挿入して、その頭部をアジャスタに当 させつつ軸部の雄ネジを回転体の雌ネジに じ込むことにより、アジャスタの回転によ 調整範囲を超えて圧縮スプリングをさらに 縮し、ローラと回転体の間に相対的な回転 生じないようにローラを回転体に強制的に 定することができる。

 上記構成をなすローラユニットにおいて、 ジャスタは、軸線方向の外側から調整用の 具を挿入して連結する連結孔と、連結孔よ も軸線方向の内側に所定距離だけ離れた位 においてボルトの軸部だけを通す貫通孔を する、構成を採用することができる。
 この構成によれば、ロータを回転体に強制 に固定するボルトを、強制的に固定しない 態に予め組み付けたままで、調整用の工具( の先端)を軸線方向の外側から近づけてアジ スタの連結孔に挿入して連結し、その工具 適宜回転あるいは所定長さだけ押し込んで 転させ、その後引き抜くことでアジャスタ 容易に調整することができる。
 したがって、従来のように、スパナを用い 調整作業を行う場合に比べて手間が省け、 整作業を簡単に行うことができる。また、 ーラを強制的に回転体に固定する場合は、 じ込み用の汎用的な工具を用いて予め組み けられたボルトを捩じ込むだけで、ローラ 固定作業を完了することができる。

 上記構成をなすローラユニットにおいて、 転体の円筒部とローラの間には、ローラと 体的に回転すると共に回転体の回転力を摩 力により伝達する円筒状のブッシュが設け れている、構成を採用することができる。
 この構成によれば、ローラは、回転体の外 面とブッシュの内周面との間に生じると共 被搬送物の荷重にも依存する摩擦力により 転駆動されて搬送力を生じる。そして、押 調整機構によりローラの側面における摩擦 が適宜調整されることで、ブッシュによる 送力を補助してより大きな搬送力を得るこ ができる。

 上記目的を達成する本発明のコンベア装置 、被搬送物を搬送する方向に伸長する一対 コンベアフレームと、一対のコンベアフレ ムに沿ってそれぞれ配列された複数のロー ユニットと、複数のローラユニットの少な とも一つに駆動力を及ぼす駆動源と、駆動 の駆動力を複数のローラユニットに伝達す 動力伝達部材を備え、ローラユニットは、 定の軸線回りに回動自在に支持される円筒 を有し回転駆動される回転体と、円筒部の 周に回動自在に支持されその外周面で被搬 物を担持するローラと、ローラの両側面を れぞれ挟み込んで押圧可能に配置され円筒 と一体的に回転する一対のスラストプレー と、一対のスラストプレートがローラを挟 込んで押圧する押圧力を調整するべく,円筒 部の内側に配置された押圧調整機構を含む。
 この構成によれば、一対のコンベアフレー に対して複数のローラユニットが配列され 駆動源により少なくとも一つのローラユニ トが回転駆動されると、動力伝達部材を介 て他の複数のローラユニットに回転駆動力 伝達され、ローラ上に担持された被搬送物 一対のコンベアフレームに沿って搬送され ことになる。
 ここで、回転体の円筒部に支持(外嵌)され ローラは、円筒部と一体的に回転する一対 スラストプレートにより押圧され、その押 力が円筒部の内側に配置された押圧調整機 により調整される。そして、押圧調整機構 より、その押圧力(摩擦力)を適宜調整するこ とで、被搬送物から加わる負荷レベルに応じ て、ローラが回転体と一体的に回転する状態 からローラが停止して搬送を停止し回転体の みが空回りする状態に切り換わる搬送力のレ ベルを、適宜容易に設定することができる。
 ここで、押圧力調整機構は、回転体に一体 に形成されその外周にローラが支持(外嵌) れる円筒部の内側に配置されているため、 転体の軸線方向における寸法を小さくする とができ、コンベア装置の幅狭化、小型化 達成することができる。

 上記構成をなすコンベア装置において、複 のローラユニットを所定個数ずつに分けて み込むユニットフレームを有し、このユニ トフレームが、一対のコンベアフレームに って配列されて着脱自在に取り付けられて る、構成を採用することができる。
 この構成によれば、複数のローラユニット 所定個数ずつユニットフレームに組み込ま て予めモジュール化されるため、このモジ ール化されたユニットフレームをコンベア レームに配列して装着することで、コンベ 装置を組み立てることができ、全体として 装置の組付け作業の容易化、簡素化、組付 の高精度化を達成することができる。

 上記構成をなすコンベア装置において、押 調整機構は、軸線方向に圧縮可能とした状 で配置される圧縮スプリングと、圧縮スプ ングの一端を当接させて受ける受け部及び 対のスラストプレートの一方に軸線方向の 側から当接する当接片をもつスプリングホ ダと、軸線方向において圧縮スプリングの 端側に配置されて円筒部の内側に固定され 規制ホルダと、圧縮スプリングと規制ホル の間に介在するように配置されて軸線方向 外側からの回転操作により圧縮スプリング 圧縮量を調整するアジャスタとを含む、構 を採用することができる。
 この構成によれば、押圧調整機構が、圧縮 プリング,圧縮スプリングの一端を受ける受 け部及び当接片をもつスプリングホルダ,規 ホルダ,及びアジャスタのみから構成される め、構造の簡素化、部品の集約化、装置の 型化を達成することができる。
 また、一対のスラストプレートの一方に当 片を当接させ、受け部に一端を着座させる うにしてスプリングホルダに圧縮スプリン を挿入し、圧縮スプリングの他端を押圧す ようにアジャスタを装着し、その外側から 制ホルダを装着して円筒部に固定すること 、押圧調整機構を容易に組付けることがで る。そして、アジャスタを軸線方向の外側 ら適宜回転させることにより、圧縮スプリ グの圧縮量を調整して、当接片を介してス ストプレートがローラの側面を押圧する押 力(すなわち、ローラの搬送力)を容易にか 短時間で調整することができる。それ故に 調整作業に伴うメンテナンスコストあるい ランニングコストを低減することができる

 上記構成をなすコンベア装置において、ア ャスタは、規制ホルダに対する相対的な回 角度に応じて、圧縮スプリングの圧縮量を 段的に調整し得るように形成されている、 成を採用することができる。
 この構成によれば、アジャスタを規制ホル に対して相対的に所定角度回転させるだけ 、圧縮スプリングの圧縮量を多段的に調整 ることができるため、従来のような単なる ジ締めのような場合に比べて、所望の圧縮 (搬送力)に容易にかつ高精度に、さらには 数のローラ間でのばらつきを生じることな 高精度に調整することができる。
 例えば、アジャスタが、その回転角度に応 て軸線方向の高さが異なる複数の段差部に りその軸線方向の位置が規定されるように 成されることで、構造の簡素化を達成でき 又、熟練のない作業者でも段差に応じた圧 量に容易に設定することができる。

 上記構成をなすコンベア装置において、当 片は、軸線に対して径方向に突出するよう かつ周方向において等間隔に複数設けられ 一対のスラストプレートの一方には、軸線 向の外側から複数の当接片を受け入れる複 の受入溝が設けられている、構成を採用す ことができる。
 この構成によれば、当接片が均等に複数設 られているため、スラストプレートを周方 において均一に押圧することができ、又、 接片を受入溝に嵌め込むことで、スプリン ホルダとスラストプレートを一体的に回転 せることができると共に、軸線方向におい 部品の集約化を行うことができ、軸線方向 寸法をさらに小さくして、装置の幅狭化、 型化を達成することができる。

 上記構成をなすコンベア装置において、回 体には、軸線方向において雌ネジが設けら 、規制ホルダには、雌ネジに螺合するボル の頭部及び軸部を通す貫通孔が設けられ、 ジャスタには、ボルトの軸部だけを通す貫 孔が設けられ、スプリングホルダの受け部 は、ボルトの少なくとも軸部を通す貫通孔 設けられている、構成を採用することがで る。
 この構成によれば、ボルトを軸線方向の外 から挿入して、その頭部をアジャスタに当 させつつ軸部の雄ネジを回転体の雌ネジに じ込むことにより、アジャスタの回転によ 調整範囲を超えて圧縮スプリングをさらに 縮し、ローラと回転体の間に相対的な回転 生じないようにローラを回転体に強制的に 定することができる。

 上記構成をなすコンベア装置において、ア ャスタは、軸線方向の外側から調整用の工 を挿入して連結する連結孔と、連結孔より 軸線方向の内側に所定距離だけ離れた位置 おいてボルトの軸部だけを通す貫通孔を有 る、構成を採用することができる。
 この構成によれば、ロータを回転体に強制 に固定するボルトを、強制的に固定しない 態に予め組み付けたままで、調整用の工具( の先端)を軸線方向の外側から近づけてアジ スタの連結孔に挿入して連結し、その工具 適宜回転あるいは所定長さだけ押し込んで 転させ、その後引き抜くことでアジャスタ 容易に調整することができる。
 したがって、従来のように、スパナを用い 調整作業を行う場合に比べて手間が省け、 整作業を簡単に行うことができる。また、 ーラを強制的に回転体に固定する場合は、 じ込み用の汎用的な工具を用いて予め組み けられたボルトを捩じ込むだけで、ローラ 固定作業を完了することができる。

 上記構成をなすコンベア装置において、回 体の円筒部とローラの間には、ローラと一 的に回転すると共に回転体の回転力を摩擦 により伝達する円筒状のブッシュが設けら ている、構成を採用することができる。
 この構成によれば、ローラは、回転体の外 面とブッシュの内周面との間に生じると共 被搬送物の荷重にも依存する摩擦力により 転駆動されて搬送力を生じる。そして、押 調整機構によりローラの側面における摩擦 が適宜調整されることで、ブッシュによる 送力を補助してより大きな搬送力を得るこ ができる。

 上記構成をなすローラユニット及びコン ア装置によれば、構造の簡素化、小型化、 ンニングコストあるいはメンテナンスコス の低減等を達成しつつ、汎用性があり、し もローラ相互間で搬送力にばらつきを生じ ことなく簡単な作業でローラの搬送力(回転 力)を調整することができ、又、回転駆動さ る回転体とローラとの間に発生する摩擦力 よる搬送力を補助するように適宜搬送力を 整することができ、さらには、ローラ相互 で意図的に搬送力を変化させることができ 、ローラユニット及びこのローラユニット 備えたコンベア装置を得ることができる。

本発明に係るローラユニットを備えた ンベア装置の一実施形態を示す平面図であ 。 本発明に係るローラユニットを備えた ンベア装置の一実施形態を示す側面図であ 。 本発明に係るローラユニットをモジュ ル化した一実施形態を示す平面図である。 本発明に係るローラユニットをモジュ ル化した一実施形態を示す側面図である。 本発明に係るローラユニットを備えた ンベア装置の部分断面図である。 本発明に係るローラユニットの一部を なす回転体を示す平面図である。 図6A中のE1-E1における回転体の断面図 ある。 図6に示す回転体に含まれる円筒部の 面図である。 本発明に係るローラユニットの一部を なすローラを示す側面図である。 図7A中のE2-E2におけるローラの断面図 ある。 本発明に係るローラユニットの一部を なす摩擦板を示す側面図である。 図8A中のE3-E3における摩擦板の断面図 ある。 本発明に係るローラユニットの一部を なす第1スラストプレートを示す側面図であ 。 図9A中のE4-E4における第1スラストプレ トの断面図である。 本発明に係るローラユニットの一部 なす第2スラストプレートを示す側面図であ 。 図10A中のE5-E5における第2スラストプ ートの断面図である。 本発明に係るローラユニットの一部 なすスプリングホルダを示す端面図である 図11A中のE6-E6におけるスプリングホル ダの断面図である。 本発明に係るローラユニットの一部 なす規制ホルダを示す内側端面図である。 図12A中のE7-E7における規制ホルダの断 面図である。 本発明に係るローラユニットの一部 なす規制ホルダを示す外側端面図である。 本発明に係るローラユニットの一部を なす規制ホルダの構造を説明する展開図であ る。 本発明に係るローラユニットの一部 なすアジャスタを示す正面図である。 本発明に係るローラユニットの一部 なすアジャスタを示す外側端面図である。 本発明に係るローラユニットのアジャ スタを調整する作業を説明する断面図である 。 本発明に係るローラユニットのアジャ スタをボルトで締結する作業を説明する断面 図である。 本発明に係るコンベア装置の搬送動作 を説明する動作図である。 本発明に係るローラユニットの他の実 施形態を示すコンベア装置の部分断面図であ る。 本発明に係るローラユニットの他の実 施形態を示すコンベア装置の部分断面図であ る。

符号の説明

P パレット(被搬送物)
L 搬送方向
T1 調整用の工具
T2 捩じ込み用(固定用)の工具
B ボルト
B1 軸部
B2 頭部
10,10´ 一対のコンベアフレーム
11 ベース部
12 担持部
13 側壁部
14 カバー部
15 下側押え部材
16 上側押え部材
17 ガイド部材
20 連結フレーム
30 脚部
40 ストッパ機構
41 昇降アクチュエータ
42 昇降ロッド
43 ストッパ部材
50 駆動源
60 連結ロッド
70 無端チェーン(動力伝達部材)
100 ユニットフレーム
101 軸受け
102 円形開口部
103 矩形開口部
104 調整孔
105 蓋
U ローラユニット
110 スプロケット(回転体)
110a 歯列
111 円筒部
A 軸線
111a 環状溝
111b キー穴
112 ブッシュ
113 規制リング
114 キー部材
115 スリット
116 内周面
117 拡径内周面
117a 環状溝
118 規制リング
119 雌ネジ
120 ローラ
121 内周面
122 外周面
123 側面
124 嵌合穴
130 摩擦板
131 突起
140 第1スラストプレート(一対のスラストプ ートの他方)
141 貫通孔
142 切り欠き部
143 当接面
144 押圧面
150 第2スラストプレート(一対のスラストプ ートの一方)
151 貫通孔
152 受入溝
153 当接面
154 押圧面
160 圧縮スプリング(押圧調整機構)
170 スプリングホルダ(押圧調整機構)
171 有底筒状部
172 底(受け部)
172a 貫通孔
173 当接片
180 規制ホルダ(押圧調整機構)
181 貫通孔
182 円筒部
183 凹部
183a 第1凹部
183b 第2凹部
183c 第3凹部
183d 第4凹部
184 鍔部
185 突起
190,190´ アジャスタ(押圧調整機構)
191 貫通孔
192 連結孔
192a´ 筒部
192b´ 連結孔
193 受け部
194 係合突起

 以下、本発明の最良の実施形態について添 図面を参照しつつ説明する。
 このコンベア装置は、図1及び図2に示すよ に、被搬送物としてのパレットPを搬送する 送方向Lに平行に伸長する一対のコンベアフ レーム10,10´、一対のコンベアフレーム10,10´ 連結する連結フレーム20、連結フレーム20に 設けられた脚部30、連結フレーム20に設けら てパレットPを所定位置に停留させるストッ 機構40、一対のコンベアフレーム10,10´に沿 て配列された複数のローラユニットU、一つ のローラユニットUに駆動力を及ぼす駆動源50 、一方のコンベアフレーム10に設けられたロ ラユニットUと他方のコンベアフレーム10´ 設けられたローラユニットUを連結する連結 ッド60、一方のコンベアフレーム10に配列さ れた複数のローラユニットU同士及び他方の ンベアフレーム10´に配列された複数のロー ユニットU同士をそれぞれ連動させる動力伝 達部材としての2つの無端チェーン70等を備え ている。

 コンベアフレーム10,10´は、図5に示すよう 、内部が空洞に形成されて水平方向(搬送方 L)に伸長するベース部11、3つのローラユニ トUを組み込んだ後述するユニットフレーム1 00を配列して担持する担持部12、側壁部13、後 述するローラユニットUのスプロケット110を うように側壁部13の上端に連結されたカバー 部14、ベース部11に設けられて無端チェーン70 の振れを下側から規制する下側押え部材15、 バー部14に設けられて無端チェーン70の振れ を上側から規制する上側押え部材16、カバー 14の上面に設けられてパレットPを搬送方向L に案内するガイド部材17等を備えている。
 担持部12は、図5に示すように、ユニットフ ーム100を嵌合させて位置決めするように搬 方向Lに伸長すると共に略矩形の凹状断面を なすように形成されている。
 カバー部14は、担持部12に嵌合して配列され た複数のユニットフレーム100を上側から押え て、コンベアフレーム10,10´に固定するよう なっている。

 連結フレーム20は、図1及び図2に示すように 、略矩形の平板状でかつ搬送方向Lに垂直な 向に長尺に形成されて、一方のコンベアフ ーム10と他方のコンベアフレーム10´を堅固 連結している。そして、搬送方向Lの下流側 位置する連結フレーム20は、ストッパ機構40 を保持している。
 脚部30は、連結フレーム20の下方から鉛直下 向きに伸長するように形成されている。尚、 脚部30の下端に車輪を設けて、コンベア装置 容易に移動できるようにしてもよい。

 ストッパ機構40は、図1及び図2に示すように 、連結フレーム20の上面に設けられた昇降ア チュエータ41、昇降駆動される昇降ロッド42 、昇降ロッド42の上端に設けられてパレットP の切り欠き部P1に当接し得るストッパ部材43 を備えている。
 昇降アクチュエータ41としては、油圧ある は空気圧シリンダ、モータ及びボールネジ その他の機構を適用することができる。
 ストッパ部材43は、パレットPの切り欠き部P 1に入り込んで当接するように形成されてい 。
 そして、ストッパ機構40は、搬送されるパ ットPを停留させる場合には、昇降アクチュ ータ41が昇降ロッド42を上昇させてストッパ 部材43を搬送面S(図4に示すように、後述する ーラ120の上端により画定される平面)から突 出させ、一方、パレットPの停留を解除して 流側に搬送する場合は、昇降アクチュエー 41が昇降ロッド42を下降させてストッパ部材4 3を搬送面Sから後退させるようになっている

 駆動源50は、図1及び図2に示すように、一 方のコンベアフレーム10の外側面に設けられ 、一つのローラユニットUに直結されている 。ここで、駆動源50としては、回転軸をもつD Cモータ、ACモータ、その他のモータを適用す ることができる。

 連結ロッド60は、図1に示すように、一方 コンベアフレーム10に配置されたローラユ ットU(の後述するスプロケット110)と他方の ンベアフレーム10´に配置されたローラユニ トU(のスプロケット110)を一体的に回転する うに連結するようになっている。

 無端チェーン70は、コンベア装置におい 2つ設けられており、一方の無端チェーン70 一方のコンベアフレーム10に配列された複数 のローラユニットUを連動させるように巻回 れ、他方の無端チェーン70は他方のコンベア フレーム10´に配列された複数のローラユニ トUを連動させるように巻回されている。

 ユニットフレーム100は、図3、図4、図5に示 ように、二分割に形成され、3つのローラユ ニットUを組み込んだ後に互いに連結される うになっており、その内側に嵌合された6つ 軸受け101、後述するスプロケット110の円筒 111を通す3つ円形開口部102、後述するローラ 120を露出させる6つ(上側に3つ、下側に3つ)の 形開口部103、調整用の工具を通す3つの調整 孔104、調整孔104を塞ぐように着脱自在に設け られた3つのゴム製の蓋105等を備えている。
 そして、ユニットフレーム100には、図3及び 図4に示すように、3つのローラユニットUが一 組として組み込まれて、モジュール化されて いる。
 このように、ローラユニットUが3つずつユ ットフレーム100に組み込まれて予めモジュ ル化されるため、このモジュール化された ニットフレーム100をコンベアフレーム10,10´ 配列して装着することで、コンベア装置を み立てることができる。したがって、全体 しての装置の組付け作業の容易化、簡素化 組付けの高精度化を達成することができる

 ローラユニットUは、図5に示すように、所 の軸線Aを中心とする円筒部111を一体的にも 回転体としてのスプロケット110、軸線A回り に回動自在に円筒部111の外周にブッシュ112を 介して外嵌されたローラ120、ローラ120の両側 面に密着して組み付けられた摩擦板130、それ ぞれの摩擦板130の外側に隣接して配置された 一対のスラストプレートとしての第1スラス プレート140及び第2スラストプレート150、円 部111の内側に配置された圧縮スプリング160 圧縮スプリング160を収容して保持するスプ ングホルダ170、圧縮スプリング160よりも軸 方向Aの外側に配置されて円筒部111に固定さ れた規制ホルダ180、圧縮スプリング160と規制 ホルダ180の間に介在するように配置されたア ジャスタ190等を備えている。
 上記圧縮スプリング160、スプリングホルダ1 70、規制ホルダ180、アジャスタ190により、一 のスラストプレート(第1スラストプレート14 0及び第2スラストプレート150)がローラ120を挟 み込んで押圧する押圧力を調整する押圧調整 機構が構成されている。
 尚、ここでは、スプロケット110(円筒部111) 軸線方向Aにおいて、歯列110aが設けられた側 を内側、その反対側を外側として定義する。

 スプロケット110は、図5、図6A、図6B、図6C に示すように、無端チェーン70が巻回される 列110a、軸受け101により軸線A回りに回動自 に支持されその外周の略中央領域にブッシ 112を介してローラ120が嵌合される円筒部111 円筒部111の外周に形成されそれぞれC状の規 リング113が嵌め込まれる2つの環状溝111a、 ー部材114が嵌合されるキー穴111b、軸線方向A の外側に向けて開口するように周方向に等間 隔で形成された3つのスリット115、円筒部111 内部空洞を画定する内周面116、内周面116よ も拡径した拡径内周面117、拡径内周面117に 成されC状の規制リング118が嵌め込まれる環 溝117a、軸線方向Aに伸長して形成された雌 ジ119等を備えている。

 ローラ120は、図5、図7A、図7Bに示すように スプロケット110の円筒部111の外周に、ブッ ュ112を介して回動自在に嵌合される内周面12 1、パレットPを担持する外周面122、軸線方向A において内側及び外側に位置する両側面123、 両側面123に形成された2つの嵌合穴124等を備 ている。
 ブッシュ112は、その内周面と円筒部111の外 面との間に摩擦力を発生させる材料を用い 円筒状に形成され、ローラ120の内周面121に 入されており、ローラ120と一体的に回転す ようになっている。
 そして、ローラ120は、パレットPを担持した 状態で、円筒部111とブッシュ112の間に生じる と共にパレットPの荷重にも依存する摩擦力 より、円筒部111(スプロケット110)と一体的に 回転して搬送力を発生するようになっている 。

 摩擦板130は、図5、図8A、図8Bに示すよう 、薄板で環状をなすと共に突起131を一体的 有するように形成されている。そして、摩 板130は、図5に示すように、突起131が嵌合穴1 24に嵌合されて、ローラ120の軸線方向Aの内側 の側面123及び軸線方向Aの外側の側面123に密 して組み付けられるようになっている。

 第1スラストプレート140は、図5、図9A、図9B 示すように、円筒部111の外周に通される貫 孔141、キー部材114を受け入れるように貫通 141から径方向外向きに形成された切り欠き 142、円筒部111の軸線方向A内側の環状溝111a 嵌め込まれた規制リング113に当接する環状 当接面143、ローラ120の軸線方向A内側の側面1 23に接合された摩擦板130に密接する環状の押 面144等を備えている。
 そして、第1スラストプレート140は、円筒部 111に対して軸線方向Aの外側から嵌め込まれ 、その当接面143が規制リング113に当接して 制される位置まで押し込まれるようになっ いる。

 第2スラストプレート150は、図5、図10A、図10 Bに示すように、円筒部111の外周に通される 通孔151、貫通孔151から径方向に伸長するよ に周方向に等間隔で形成されて後述するス リングホルダ170の当接片173を軸線方向Aの外 から受け入れる3つの受入溝152、円筒部111の 軸線方向A外側の環状溝111aに嵌め込まれた規 リング113に当接して外側への移動が規制さ る環状の当接面153、ローラ120の軸線方向A外 側の側面123に接合された摩擦板130に密接する 環状の押圧面154等を備えている。
 そして、第2スラストプレート150は、円筒部 111に対して軸線方向Aの外側から嵌め込まれ 、その押圧面154が摩擦板130に密接するよう 配置され、当接面153がその後に組み付けら る規制リング113に当接して軸線方向A外向き 移動が規制されるようになっている。

 圧縮スプリング160は、図5、図11A、図11Bに 示すように、軸線方向Aに圧縮可能とした状 で組み込まれるコイルスプリングであり、 の一端が後述するスプリングホルダ170の有 筒状部171の底172に当接し、その他端が後述 るアジャスタ190の受け部193に当接した状態 、円筒部111の内側に嵌め込まれたスプリン ホルダ170に収容されるようになっている。

 スプリングホルダ170は、図5、図11A、図11Bに 示すように、円筒部111の内周面116に嵌合され て圧縮スプリング160を収容する有底筒状部171 、圧縮スプリング160の一端を受ける受け部と しての底172、底172に形成された円形の貫通孔 172a、軸線Aに対して径方向に突出するように つ周方向に等間隔に形成された3つの当接片 173等を備えている。
 貫通孔172aは、図16に示すように、雌ネジ119 螺合するボルトBの少なくとも雄ネジが形成 された軸部B1を通す大きさに形成されている
 そして、スプリングホルダ170は、当接片173 円筒部111のスリット115及び先に組み付けら た第2スラストプレート150の受入溝152に入り 込むようにして、有底筒状部171を円筒部111の 内周面116に嵌合することにより、円筒部111と 一体的に回転するように組み付けられる。
 ここで、3つの当接片173は、周方向に等間隔 に設けられているため、第2スラストプレー 150を周方向において均一に押圧することが き、又、第2スラストプレート150の受入溝152 嵌め込まれるため、第2スラストプレート150 を円筒部111と一体的に回転させることができ ると共に、軸線方向Aにおいて部品の集約化 行うことができる。これにより、軸線方向A 寸法をさらに小さくして、ローラユニットU の幅狭化、小型化を達成することができる。

 規制ホルダ180は、図5、図12A、図12B、図12C に示すように、軸線方向Aに伸長する円形の 通孔181、貫通孔181の周りに形成された円筒 182、円筒部182の外周面を凹ませると共に軸 方向Aにおいて階段状に段差をなすように形 された複数の凹部183(第1凹部183a,第2凹部183b, 第3凹部183c,第4凹部183d)、円筒部182から径方向 に伸長し円筒部111の拡径内周面117に嵌合され る円形状の鍔部184、鍔部184から径方向外側に 突出し円筒部111のスリット115に嵌合される3 の突起185等を備えている。

 貫通孔181は、図16に示すように、スプロケ ト110の雌ネジ119に螺合するボルトBの頭部B2 び軸部B1を通すと共に、調整用の工具T1及び じ込み用の工具T2を通す大きさに形成され いる。
 複数の凹部183は、図12Bに示すように、軸線 向Aの内側に配置されるアジャスタ190の後述 する係合突起194を受け入れるように形成され ると共に、図12A及び図13に示すように、周方 において30度の等間隔に、第1凹部183a、第2 部183b、第3凹部183c、第4凹部183dを一組の凹部 183として、三組の凹部183を含むように形成さ れている。
 ここで、第1凹部183a~第4凹部183dの深さは、 13に示すように、第1凹部183a>第2凹部183b> 第3凹部183c>第4凹部183dとなるように形成さ ている。

 そして、規制ホルダ180は、円筒部111の内 にアジャスタ190が組み込まれた後、鍔部184 円筒部111の拡径内周面117に嵌合させると共 、3つの突起185を対応するスリット115に嵌合 させるように軸線方向Aの外側から円筒部111 内側に嵌め込まれ、その外側から規制リン 118が環状溝117aに取り付けられることで、軸 A回りの回転が規制されて円筒部111と一体的 に回転すると共に軸線方向A外向きの移動が 制されるようになっている。

 アジャスタ190は、図5、図14A、図14Bに示すよ うに、軸線方向Aに貫通する円形の貫通孔191 貫通孔191と同軸に形成され工具T1(図15参照) 先端を連結する内六角形状の連結孔192、圧 スプリング160の他端を受ける環状の受け部19 3、周方向に等間隔(120度間隔)で規制ホルダ180 と対向する向きに(軸線方向Aの外向きに)突出 するように形成された3つの係合突起194等を えている。
 貫通孔191は、ボルトBの頭部B2を通さずに、 部B1のみを通す大きさに形成されている。
 係合突起194は、軸線方向Aにおいて、規制ホ ルダ180の凹部183に対して当接及び離脱可能に 形成されている。

 そして、アジャスタ190は、円筒部111の内側 スプリングホルダ170が組み込まれ、続けて 縮スプリング160が組み込まれた後、受け部1 93で圧縮スプリング160の他端を押し込んで圧 しつつ、円筒部111の内周面116に嵌合され、3 つの係合突起194が軸線方向Aの外側から組み まれた規制ホルダ180の同一の深さをなす3つ 凹部183(3つの第1凹部183a,3つの第2凹部183b,3つ の第3凹部183c,3つの第4凹部183dのいずれか)に 合するようにセットされる。
 この状態で、アジャスタ190は、工具T1を用 て、係合突起194が凹部183から離脱する距離 け押し込まれると、軸線A回りに適宜回転さ 得るようになっている。
 尚、ここでは、アジャスタ190と規制ホルダ1 80を別々に組み付ける場合を示したが、アジ スタ190と規制ホルダ180を位置合わせしつつ め組み付けてモジュール化し、このモジュ ル化したものを円筒部111の内側に嵌め込ん もよい。この場合、アジャスタ190の係合突 194と規制ホルダ180の凹部183(第1凹部183a)との 位置合わせを確認しつつ容易に行うことがで きる。

 上記構成をなすローラユニットUは、図5に すように、ユニットフレーム100及びコンベ 装置に組み込まれた状態において、駆動源50 が回転駆動力を発生すると、スプロケット110 が直接又は無端チェーン70を介して回転駆動 れる。
 また、ローラ120がパレットPから受ける荷重 に応じて、スプロケット110の円筒部111の外周 面とブッシュ112の内周面との間に摩擦力が発 生し、この摩擦力を介してスプロケット110の 回転力がローラ120に伝達され、ローラ120が回 転してパレットPを搬送するようになってい 。
 ここで、第1スラストプレート140及び第2ス ストプレート150は、スプロケット110の円筒 111と一体的に回転し、円筒部111の内側に配 されたスプリングホルダ170、圧縮スプリン 160、規制ホルダ180、及びアジャスタ190も、 プロケット110の円筒部111と一体的に回転す ようになっている。
 そして、ローラ120には、圧縮スプリング160 付勢力→スプリングホルダ170の当接片173が 2スラストプレート150を軸線方向Aの内側に 圧する押圧力及び第1スラストプレート140が 線方向Aの外側に向けて反作用により押圧す る押圧力→ローラ120と一体的に回転するべく 両側面123に接合された2つの摩擦板130を介し 軸線方向Aの両側から挟み込む押圧力が作用 た状態にある。

 そして、アジャスタ190の係合突起194が、規 ホルダ180の複数の凹部183(第1凹部183a,第2凹 183b,第3凹部183c,第4凹部183d)のいずれかと係合 しており、その係合位置に応じて、ローラ120 の搬送力(回転力)が所定レベルに設定された 態となっている。
 したがって、パレットPから加わる負荷レベ ルが所定レベル以下の場合は、ローラ120がス プロケット110(円筒部111)と一体的に回転し、 レットPから加わる負荷レベルが所定レベル を超える場合は、ローラ120が停止してパレッ トPの搬送を停止し、スプロケット110(円筒部1 11)のみが空回りする状態に切り換わるように なっている。
 また、ブッシュ112と円筒部111との間に発生 る摩擦力に基づく搬送力よりも若干大きな 送力を必要とする場合は、アジャスタ190を 整することにより、その必要とされる搬送 を容易に確保することができ、その結果、 レットPを安定して搬送することが可能とな る。

 次に、ローラ120の搬送力(回転力)を調整す 調整作業について、図15を参照しつつ説明す る。
 先ず、ユニットフレーム100の調整孔104を塞 蓋105を取り外し、先端が六角形形状をなす 整用の工具T1を軸線方向Aの外側から近づけ ユニットフレーム100の調整孔104及び規制ホ ダ180の貫通孔181を通して、アジャスタ190の 結孔192に連結する。
 そして、工具T1を軸線方向Aの内側に所定ス ロークだけ押し込んで、係合突起184を凹部1 83から離脱させる。続いて、工具T1を軸線A回 に適宜回転させ、すなわち、アジャスタ190 適宜回転させて、係合突起184を係合させる 望の凹部183に対応させ、その後工具T1を引 抜く。
 すると、アジャスタ190は、圧縮スプリング1 60の付勢力により軸線方向Aの外側に押されて 、係合突起184が選択された凹部183(第1凹部183a ,第2凹部183b,第3凹部183c,第4凹部183dのいずれか )に入り込んで軸線方向Aの所定位置に位置決 される。

 ここで、工具T1には、図15に示すように、外 周に2つの環状溝が形成されて、軸線方向Aに 定の間隔をおいて配列された目印Ma,Mb,Mc,Md 画定している。
 すなわち、工具T1の目印Maがユニットフレー ム100の外壁面と面一になるとき、第1凹部183a 係合突起184が係合する状態にアジャスタ190 位置付けられ、圧縮スプリング160の圧縮代 最も小さくなる。したがって、ローラ120を 圧する押圧力は最も小さくなり、ローラ120 搬送力(回転力)は最も小さいレベルに設定 れる。
 工具T1の目印Mbがユニットフレーム100の外壁 面と面一になるとき、第2凹部183bに係合突起1 84が係合する状態にアジャスタ190が位置付け れ、圧縮スプリング160の圧縮代は上記の場 よりも所定量だけ大きくなる。したがって ローラ120を押圧する押圧力は所定量だけ大 くなり、ローラ120の搬送力(回転力)も所定 だけ大きいレベルに設定される。
 工具T1の目印Mcがユニットフレーム100の外壁 面と面一になるとき、第3凹部183cに係合突起1 84が係合する状態にアジャスタ190が位置付け れ、圧縮スプリング160の圧縮代はさらに所 量だけ大きくなる。したがって、ローラ120 押圧する押圧力はさらに所定量だけ大きく り、搬送力(回転力)もさらに所定量だけ大 いレベルに設定される。
 工具T1の目印Mdがユニットフレーム100の外壁 面と面一になるとき、第4凹部183dに係合突起1 84が係合する状態にアジャスタ190が位置付け れ、圧縮スプリング160の圧縮代が最も大き なる。したがって、ローラ120を押圧する押 力は最も大きくなり、搬送力(回転力)は最 大きいレベルに設定される。

 上記のように、押圧調整機構が、圧縮スプ ング160,スプリングホルダ170,規制ホルダ180, びアジャスタ190のみから構成されるため、 造の簡素化、部品の集約化、装置の小型化 達成することができる。
 また、押圧力調整機構は、ローラ120が支持 れる円筒部111の内側に配置されているため スプロケット110(円筒部111)の軸線方向Aにお る寸法を小さくして、ローラユニットUの幅 狭化、小型化を達成することができる。した がって、種々の形態をなすコンベア装置に対 する汎用性を向上させることができる。
 さらに、押圧調整機構を組み付ける際には 第2スラストプレート150に当接片173を当接さ せかつ底172に一端を着座させるようにしてス プリングホルダ170に圧縮スプリング160を挿入 し、圧縮スプリング160の他端を押圧するよう にアジャスタ190を装着し、その外側から規制 ホルダ180を装着して円筒部111に固定すること で、容易に組付けることができる。

 さらに、アジャスタ190を軸線方向Aの外側か ら適宜回転させることにより、圧縮スプリン グ160の圧縮量を調整して、当接片173を介して 第2スラストプレート150及び第1スラストプレ ト140がローラ120の両側面123を押圧する押圧 (すなわち、ローラ120の搬送力)を容易にか 短時間で調整することができ、それ故に、 整作業に伴うメンテナンスコストあるいは ンニングコストを低減することができる。
 また、アジャスタ190は、規制ホルダ180との 係において、規制ホルダ180に対する相対的 回転角度に応じて、圧縮スプリング160の圧 量を多段的に調整し得るように形成されて るため、アジャスタ190を規制ホルダ180に対 て相対的に所定角度回転させるだけで、圧 スプリング160の圧縮量を多段的に調整する とができ、従来のような単なるネジ締めの うな場合に比べて、所望の圧縮量(搬送力) 容易にかつ高精度に、さらには複数のロー 120間でのばらつきを生じることなく高精度 調整することができる。

 次に、ローラ120がスプロケット110(円筒部111 )と一体的に回転するように強制的に固定す 作業について、図16を参照しつつ説明する。
 先ず、ユニットフレーム110の調整孔104を塞 蓋105を取り外す。続いて、固定用のボルトB を軸線方向Aの外側から近づけて、その軸部B1 及び頭部B2を調整孔104及び規制ホルダ180の貫 孔181に挿通させ、ボルトBの頭部B2をアジャ タ190に当接させつつボルトBの軸部B1のみを ジャスタ190の貫通孔191に挿通させ、捩じ込 用の工具T2を頭部B2に連結してボルトBを回 させ、軸部B1の先端領域に形成された雄ネジ をスプロケット110の雌ネジ119に捩じ込む。
 そして、アジャスタ190の係合突起194が規制 ルダ180の凹部183から離脱する位置までボル Bを捩じ込む。すると、アジャスタ190の回転 による調整範囲を超えて圧縮スプリング160が さらに圧縮され、ローラ120とスプロケット110 (円筒部111)の間に相対的な回転が生じないよ に、ローラ120がスプロケット110に強制的に 定されることになる。

 次に、上記コンベア装置の搬送動作及び搬 力の調整について、図17を参照しつつ説明 る。ここでは、押圧調整機構により、ロー ユニットUが予め所定の搬送力に設定されて る。
 先ず、パレットPをローラ120上にセットし、 駆動源50を起動させて複数のローラ120を回転 せる(S1)。そして、パレットPが搬送される 態を確認する。ここで、ローラ120による搬 力が弱い場合(あるいは、本発明では基本的 発生しないが、ローラ120相互間で搬送力に らつきがある場合)には、前述のように、工 具T1を用いてアジャスタ190を適宜回転させて 所望の搬送力になるように調整する。
 この調整作業に際しては、工具T1の目印Ma,Mb ,Mc,Mdを確認しつつアジャスタ190を所望の角度 位置に回転させることができるため、容易に 短時間でかつ確実に調整することができ、又 、複数のローラ120間で搬送力にばらつきを生 じないように高精度に調整することができる 。

 そして、パレットPが搬送方向Lの下流側に 送されてストッパ機構40のストッパ部材43に 接すると、パレットPが及ぼす負荷によりパ レットPを担持しているローラ120が停止する 否かを確認する(S2)。ここで、ローラ120の回 が止まらない場合は、搬送力が強過ぎるた 、前述のように、工具T1を用いてアジャス 190を適宜回転させて、所望の搬送力になる うに調整する。
 このように、パレットPが停留する場合に、 パレットPを担持するローラ120を停止させる とで、パレットPとローラ120の擦れを防止で 、それ故に摩耗粉等の発生を防止すること できる。

 続いて、ストッパ機構40を駆動してストッ 部材43を下降させると、停留していたパレッ トPが下流側に向けて搬送され始める(S3)。
 ここで、パレットPが確実に搬送されるよう に、ストッパ機構40の下流側に配列された所 領域までに含まれる複数のローラ120の搬送 を、他のローラ120よりも一段高く設定して よい。このように、必要な箇所においての 異なる搬送力に設定する場合でも、前述の うに、工具T1を用いてアジャスタ190を適宜 転させるだけでよく、調整作業を容易に短 間でかつ確実に行うことができる。
 また、複数のコンベア装置を連結して配列 る場合、連結状態によっては連結付近のロ ラ120の搬送力が若干異なる場合があり、そ ようなローラ120上をパレットPが移動すると 、搬送が円滑に行われない場合がある。この 場合も、前述同様に、この領域に配列された ローラ120の搬送力を一段高めに設定すること で、パレットPを安定して円滑に搬送するこ が可能になる。

 図18及び図19は、本発明に係るローラユニッ トの他の実施形態を示すものである。
 この実施形態においては、押圧調整機構の 部をなすアジャスタを変更した以外は、前 の実施形態と同一であるため、同一の構成 ついては同一の符号を付してその説明を省 する。
 このローラユニットUにおいて、アジャスタ 190´は、図18、図19に示すように、軸線方向A 貫通する円形の貫通孔191、ボルトBの頭部B2 受け入れる筒部192a´、筒部192a´の軸線方向A 外側において貫通孔191と同軸に形成され工 T1の先端を連結する内六角形状の連結孔192b 、圧縮スプリング160の他端を受ける環状の け部193、周方向に等間隔(120度間隔)で規制ホ ルダ180と対向する向きに(軸線方向Aの外向き )突出するように形成された3つの係合突起19 4等を備えている。

 貫通孔191は、ボルトBの頭部B2を通さずに、 部B1のみを通す大きさに形成されている。
 筒部192a´は、ボルトBの頭部B2を軸線方向Aに 相対的に移動し得るように受け入れると共に 貫通孔191を画定する底壁をもつように形成さ れ、貫通孔191を連結孔192b´から軸線方向Aの 側に所定距離だけ離れた位置に位置付けて る。すなわち、貫通孔191は、連結孔192b´よ も軸線方向Aの内側に所定距離だけ離れた位 に形成されている。
 ここで、所定距離とは、頭部B2が筒部192a´ 底壁に当接しないように、ボルトB(の軸部B1) が予め雌ネジ119に螺合して組み付けられた状 態で、調整のためにアジャスタ190´が軸線方 Aに移動し得るだけの間隔である。

 この実施形態によれば、図18に示すように ローラ120をスプロケット110に強制的に固定 るボルトBを、強制的に固定しない状態に予 組み付けたままで、調整用の工具T1(の先端) を軸線方向Aの外側から近づけてアジャスタ19 0´の連結孔192b´に挿入して連結し、その工具 T1を適宜回転あるいは所定長さだけ押し込ん 回転させ、その後引き抜くことでアジャス 190´を容易に調整することができる。
 一方、ローラ120を強制的にスプロケット110 固定する場合は、図19に示すように、捩じ み用の工具T2を用いて、予め組み付けられた ボルトBをさらに捩じ込むだけで、ローラ120 固定作業を完了することができる。
 したがって、固定作業において、ボルトBを 組み付ける作業が不要になり、容易にかつ簡 単に固定作業を行うことができる。

 上記実施形態においては、円筒部111を有す 回転体としてスプロケット110、複数のロー ユニットUに動力を伝達する動力伝達部材と して無端チェーン70を示したが、これに限定 れるものではなく、回転体として円筒部を するプーリ及び動力伝達部材としてプーリ 巻回されるベルト等を採用してもよい。
 上記実施形態においては、ユニットフレー 100に対して3つのローラユニットUを組み込 場合を示したが、これに限定されるもので なく、2つのローラユニットU又は4つ以上の ーラユニットUを組み込むようにしてもよい
 上記実施形態においては、ユニットフレー 100を採用した場合を示したが、これに限定 れるものではなく、ローラユニットUを直接 コンベアフレーム10,10´に組み付けてもよい
 上記実施形態においては、押圧調整機構と て、圧縮スプリング160、スプリングホルダ1 70、規制ホルダ180、及びアジャスタ190,190´を 用した場合を示したが、回転体(スプロケッ ト110)に円筒部111を一体的に形成し、この円 部111の内側に配置されるものであれば、そ 他の機構を採用してもよく、又、スプリン ホルダ170から当接片173を伸長させて第2スラ トプレート150の受入溝173に係合させる場合 示したが、これに限定されるものではなく 機械的な剛性が確保されれば、第2スラスト プレートに対して円筒部111のスリット115を通 して内部に入り込む複数の延出片を設け、こ の複数の延出片をスプリングホルダの一部で 押圧する構成を採用してもよい。

 以上述べたように、本発明のローラユニッ 及びコンベア装置は、構造の簡素化、小型 、ランニングコストあるいはメンテナンス ストの低減等を達成しつつ、ローラの搬送 (回転力)を容易にかつ確実に調整すること できるため、電子部品あるいは機械部品等 製造分野に適用できるのは勿論のこと、こ らの分野に限らず、その他の部品、製品等 取り扱う他の分野においても有用である。