IMOTO YOJI (JP)
UESAKA KENICHI (JP)
IMOTO YOJI (JP)
WO2008123306A1 | 2008-10-16 | |||
WO2006102518A1 | 2006-09-28 |
JP2008260517A | 2008-10-30 | |||
JP2008231417A | 2008-10-02 | |||
JP2008231416A | 2008-10-02 | |||
JP2005263127A | 2005-09-29 | |||
JP2007154130A | 2007-06-21 |
ゴム成分100質量部に、シリカを15~150質量部と、以下の式(1)に示す結合ユニット(1)と式(2)で示す結合ユニット(2)を分子構造に含むシランカップリング剤をシリカの配合量の1質量%以上で20質量%以下配合したゴム組成物。 |
ゴム成分は、スチレン-ブタジエンゴムをゴム成分中30質量%以上含む請求の範囲1記載のゴム組成物。 |
請求の範囲1に記載のゴム組成物をトレッド部に用いた空気入りタイヤ。 |
本発明は加工性に優れたゴム組成物、特 該ゴム組成物をタイヤのトレッド部に適用 転がり抵抗、ウェットグリップ性能、耐摩 性および操縦安定性に優れた空気入りタイ に関する。
一般に、空気入りタイヤの転がり抵抗と もにウェットグリップ性能(湿潤路面でのグ リップ性または制動距離)を向上させるには 一般に、トレッドゴム組成物に充填剤とし シリカを用いるとともに、低温でのゴム組 物のヒステリシスを増加させる方法が知ら ている。低温でのヒステリシスを増加させ 方法として、ガラス転移温度の高いゴム組 物を使用する方法がある。しかし、ガラス 移温度の高いゴム組成物はウェット性能を 上させることができるが、同時に高温での ステリシスも増加して転がり抵抗が増大す という問題があり、耐摩耗性能も低下する 向にある。
この問題を解決するため、例えばゴム成 にスチレン-イソプレン-ブタジエン共重合 ム(SIBR)等の共重合体を使用する技術がある この技術では転がり抵抗、ウェットグリッ 性および耐摩耗性能を改善することができ が、ウェットグリップ性能と転がり抵抗と 高次元での両立は困難である。またゴム組 にシリカを配合する場合、シリカは混練り に高温になると凝集を起こし粘度が高くな 、また練り生地がわるく加工性に問題があ 。
一方、ゴム組成物の低発熱性を向上させ がり抵抗性能を改善するために、補強用充 剤の配合量を軽減する方法もあるが、この 合、ゴム組成物の硬度が低下し、これをト ッド部に用いると、タイヤが軟化し操縦安 性およびウェットグリップ性が低下すると う問題がある。
近年、充填剤としてシリカが使用される ム配合において、その補強効果を高めるた にスルフィドシランやメルカプトシランな のシランカップリング剤が使用されている 例えば、特開2002-363346号公報(特許文献1)で 、ビス-(3-トリエトキシシリルプロピル)テト ラスルフィドなどのスルフィドシランが開示 されているが、ゴム組成物の加工の際の粘度 上昇が発生するという問題があった。
また、特開2002-121327号公報(特許文献2)には
ウェット性能と転がり抵抗を高次元で両立
せ、かつ混練り時の加工性を改善したトレ
ド用ゴム組成物の製造方法に関し、ジエン
ゴム、シリカおよびシランカップリング剤
130~140℃で混練する工程1、ポリエチレングリ
コールを150~170℃で混練する工程2、および硫
および加硫促進剤を混練する工程3からなる
製造方法が開示されている。
上記問題点に鑑み、本発明はシリカを充 したゴム組成物の加工性を改善し、該ゴム 成物をトレッド部に用いることでウェット リップ性能、転がり抵抗、耐摩耗性および 縦安定性の総合的な特性の改善を図った空 入りタイヤを提供する。
本発明は、ゴム成分100質量部に、シリカ 15~150質量部と、以下の式(1)に示す結合ユニ ト(1)と式(2)で示す結合ユニット(2)を分子構 に含むシランカップリング剤をシリカの配 量の1質量%以上で20質量%以下配合したゴム 成物である。
ここで、xはシランカップリング剤中に含ま れる結合ユニット(1)のモル%、yはシランカッ リング剤中に含まれる結合ユニット(2)のモ %を示す。x+y=100であり、1<y<70であり、R 1 、R 2 は、水素、水酸基、ハロゲン元素、アルキル 基、アリル基、アルケニル基、チオール基を 示す。
前記ゴム成分は、スチレン-ブタジエンゴ ム(SBR)をゴム成分中30質量%以上含むことが望 しい。本発明は、さらに前記ゴム組成物を レッド部に用いた空気入りタイヤに関する
本発明は、シリカ配合のゴム組成物におい 、式(1)に示す結合ユニット(1)と式(2)で示す 合ユニット(2)を含むシランカップリング剤 シリカの配合量の1質量%以上で20質量%以下 合したため、従来のテトラスルフィドやジ ルフィドのシランカップリング剤に比べて 熱的安定性に優れ、加工時のムーニー粘度 上昇を抑制でき、ユニット結合(1)に含まれ C 7 H 15 基が、立体構造的にユニット結合(2)に含まれ るメルカプトシランのゴム成分との反応性を 阻害するため、ゴム組成物のスコーチ時間は 適度に維持される。その結果、ゴム組成物の 加工性は改善され、該ゴム組成物をタイヤに 使用した場合の転がり抵抗性、ウェットグリ ップ性および耐摩耗性は向上する。
本発明は、ゴム成分100質量部に、シリカ 15~150質量部と、前記式(1)に示す結合ユニッ (1)と前記式(2)で示す結合ユニット(2)を含む ランカップリング剤をシリカの配合量の1質 量%以上で20質量%以下配合したゴム組成物で る。
<ゴム成分>
本発明のゴム組成物は、ゴム成分としてジ
ン系ゴムを含む。前記ジエン系ゴムとして
、たとえばスチレン-ブタジエンゴム(SBR)、
チレン/イソプレン/ブタジエンゴム(SIBR)、
タジエンゴム(BR)、1,4シス-ポリイソプレンゴ
ム(IR)、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)
、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリル-
タジエンゴム(NBR)、天然ゴム(NR)などがあげ
れる。特に本発明では、シリカ配合ゴム組
物をトレッドゴムに適用しウェットグリッ
性、転がり抵抗性および耐摩耗性を改善す
ことを目的とする観点からスチレン-ブタジ
エンゴムをゴム成分の30質量%以上含むことが
好ましい。
<シリカ>
本発明のゴム組成物では、ゴム成分100質量
に対して充填剤としてシリカ15~150質量部、
ましくは45~120質量部を配合する。シリカの
合量が15質量部未満ではシリカを配合する
果、すなわちウェット性能と転がり抵抗の
善がみられず、150質量部を超えるとシリカ
ゴム組成物中の分散が悪くなり、耐摩耗性
よび強度などの特性低下の傾向がある。
前記シリカのチッ素吸着比表面積(N 2 SA)は50~300m 2 /gが好ましい。N 2 SAが50m 2 /g未満のシリカでは分散性改良効果や補強効 が小さくなる傾向があり、300m 2 /gを超えるシリカでは分散性がわるく、タイ の発熱性が増大する傾向がある。
シリカの種類は、乾式法シリカ(無水ケイ 酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)などを使用す ることができ、湿式法シリカが好ましく用い られる。好適な湿式法シリカとしては、たと えば、デグッサ社製ウルトラシル(Ultrasil)VN3( 品名)、日本シリカ工業(株)製のニップシー VN3 AQ(商品名)などが挙げられる。
<シランカップリング剤>
本発明は、以下の式(1)に示す結合ユニット(
1)と、式(2)で示す結合ユニット(2)を分子構造
含むシランカップリング剤を配合する。
ここで、xはシランカップリング剤中に含ま れる結合ユニット(1)のモル%、yはシランカッ リング剤中に含まれる結合ユニット(2)のモ %を示す。x+y=100であり、1<y<70であり、R 1 、R 2 は、水素、水酸基、ハロゲン元素、アルキル 基(好ましくは炭素数は5以下である)、アリル 基、アルケニル基、チオール基を示す。
本発明の前記式で示されるシランカップ ング剤を使用することで、従来使用されて た、ビス(3-トリエトキシシリルプロピル)テ トラスルフィド等のポリスルフィドシランに 比べて加工中の粘度上昇は抑制され、3-メル プトプロピルトリメトキシシラン等のメル プトシランに比べスコーチタイムは抑制さ る。
前記ユニット結合(1)には、C-S-C結合を含む め、テトラスルフィドやジスルフィドのシ ンカップリング剤に比べて、熱的安定性に れ、加工時のムーニー粘度の上昇を抑制で る。さらにユニット結合(1)に含まれるバル ィーなC 7 H 15 基が、隣接するユニット結合(2)に含まれるメ ルカプトシランの立体構造的な障害となるた め、メルカプトシランがゴム成分と反応する のを阻害することになり、ゴム組成物のスコ ーチタイムは適度に維持される。
前記シランカップリング剤は、式(1)およ 式(2)を満足する結合ユニットを有する1種類 もしくは2種類以上のシランカップリングの 合物として配合することができる。前記シ ンカップリング剤はシリカの配合量の1質量% 以上で20質量%以下の範囲、好ましくは2質量% 上で16質量%以下、特に3質量%以上で10質量% 下で配合される。前記シランカップリング の配合量が1質量%未満の場合、転がり抵抗が 悪化し、20質量%を超えると転がり抵抗および ウェットグリップ性など特性の向上は認めら れない。
本発明のゴム組成物において、その他の ランカップリング剤を併用することもでき 。その他のシランカップリング剤としては たとえば、ビス(3-トリエトキシシリルプロ ル)テトラスルフィド、ビス(3-トリメトキシ シリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2- リエトキシシリルプロピル)テトラスルフィ 、3-メルカプトプロピルトリエトキシシラ 、2-メルカプトエチルトリメトキシシランな どがあげられ、これらをそれぞれ単独で、ま たは任意に組み合わせて用いることができる 。なかでも、シランカップリング剤の補強性 効果と加工性という点から、ビス(3-トリエト キシシリルプロピル)テトラスルフィド、3-メ ルカプトプロピルトリエトキシシランを用い ることが好ましく、さらに、加工性という点 から、ビス(3-トリエトキシシリルプロピル) トラスルフィドを用いることがとくに好ま い。
これらのその他のシランカップリング剤 配合量は、シリカの配合量の0.5~10質量%で、 前記式(1)、式(2)を満足するシランカップリン グ剤の配合量よりも少ないことが望ましい。 特に加工性の低下を招来しない観点からも上 記範囲で配合することが望ましい。
<加硫剤>
本発明のゴム組成物は、ジエン系ゴム100質
部に対して加硫剤として硫黄を0.5~3.0質量部
、好ましくは1.0~2.0質量部配合する。硫黄の
合量が0.5質量部未満では加硫速度が遅くな
、加硫不足になる傾向があり、3.0質量部を
えると逆に加硫速度が速くなり、スコーチ
グする傾向がある。
<加硫促進剤>
本発明のゴム組成物では、グアニジン系、
ルデヒド-アミン系、アルデヒド-アンモニ
系、チアゾール系、スルフェンアミド系、
オ尿素系、チウラム系、ジチオカルバメー
系、ザンデート系の化合物などの加硫促進
を配合する。これらは単独、または、2種以
を組み合わせて使用することができる。加
促進剤の配合量は、ジエン系ゴム100質量部
対して好ましくは1.0~4.0質量部、より好まし
くは1.5~3.0質量部である。加硫促進剤の配合
が1.0質量部未満では加硫速度が遅くなり、
硫不足になる傾向があり、4.0質量部をこえ
と加硫速度が速くなり、スコーチングする
向がある。
<軟化剤>
本発明のゴム組成物は、パラフィン系、ア
マ系、ナフテン系のプロセスオイルなどの
化剤;クマロンインデン樹脂、ロジン系樹脂
、シクロペンタジエン系樹脂などの粘着付与
剤;ステアリン酸、酸化亜鉛などの加硫助剤;
化防止剤などを、本発明の効果を損なわな
範囲で、必要に応じて適宜配合することが
きる。
<ゴム組成物およびタイヤの製造>
本発明のゴム組成物は、バンバリー型ミキ
ー、オープンロールなどを用いて一般的な
練技術により製造できる。例えば、最初の
程では、ゴム成分、シリカおよびシランカ
プリング剤等の加硫剤、加硫促進剤以外の
合剤、130~160℃の混練り温度で、混練りされ
る。次に、硫黄および加硫促進剤が混練りさ
れるが、80~120℃の混練温度で混練される。混
練温度が80℃未満では薬品の分散がわるく加
不足になる傾向があり、120℃をこえると加
がはじまり、スコーチングする傾向がある
そして得られた未加硫ゴムは、通常は150~190
℃、さらに好ましくは160~180℃の温度で加硫
て加硫タイヤを得ることができる。
本発明のゴム組成物は、タイヤのトレッド
して用いることができる。タイヤは通常の
法によって製造される。すなわち、未加硫
段階でトレッド用部材に押し出し加工し、
イヤ成型機上で通常の方法により貼り付け
形して未加硫タイヤを成形する。この未加
タイヤを加硫機中で加熱・加圧してタイヤ
得る。このようにして得られたタイヤは、
ェットグリップ性能、転がり抵抗性能、耐
耗性および操縦安定性などに優れる。
<実施例>
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説
するが、本発明はこれらのみに限定される
のではない。
実施例1~9および比較例1~9
表1に示す配合表に基づき、加硫剤および加
硫促進剤以外の配合成分をバンバリー型ミキ
サーを用いて温度160℃で3分間混練した。そ
後、加硫剤および加硫促進剤を添加して、
度80℃で3分間、オープンロールを用いて混
した。なお表1の配合量はゴム成分100質量部
対する配合量を質量部として示している。
混練したゴム組成物をシート状に押し出 タイヤのトレッド部に成形して、試作タイ (サイズ:195/65R15)を製造した。
SBR:旭化成(株)製「E15」(スチレン単位量23質量
%)。
NR:RSS#3。
BR:宇部興産社製「150B」。
シリカ:デグッサ社製「ウルトラシルVN3」(BET
表面積:175m 2
/g、DB
P吸油量:210ml/100g)。
テトラスルフィドシラン:デグッサ社製「Si69
。
メルカプトシラン:モメンティブ社製「A1891」
。
シランカップリング剤A:式(1)x=85モル%、;式(2)
y=15モル%;、R 1
、R 2
は、いずれも-CH 2
CH 3
である。
シランカップリング剤B:式(1)x=70モル%、;式(2)
y=30モル%;R 1
、R 2
は、いずれも-CH 2
CH 3
である。
シランカップリング剤C:式(1)x=55モル%、;式(2)
y=45モル%;R 1
、R 2
は、いずれも-CH 2
CH 3
である。
シランカップリング剤D:式(1)x=20モル%、;式(2)
y=80モル%;R 1
、R 2
は、いずれも-CH 2
CH 3
である。
アロマチックオイル:出光興産社製「ダイア
プロセスAH-24」。
酸化亜鉛:三井金属鉱業社社製「酸化亜鉛」
ステアリン酸:日本油脂社製のステアリン酸
椿」。
老化防止剤:住友化学社製「アンチゲン6C」(N-
(1,3-ジメチルブチル)-N’-フェニル-p-フェニレ
ンジアミン)。
ワックス:大内新興化学社製「サンノックN」
硫黄:軽井沢硫黄社製の粉末硫黄。
加硫促進剤CZ:大内新興化学社製「ノクセラー
CZ」。
加硫促進剤DPG:大内新興化学社製「ノクセラ
D」。
本発明のゴム組成物の加工性およびタイヤ
性は以下の方法で評価した。
<ムーニー粘度およびスコーチタイム>
JIS K6301に基づき、(株)島津製作所製のMV202
用いて、130℃でムーニー粘度(ML 1+4
)およびスコーチタイムを測定した。比較例1
ムーニー粘度の値およびスコーチタイムの
を100として、実施例1~9、比較例2~9の相対値
求めて指数表示をした。ムーニー粘度は指
値が小さいほど加工性に優れており、スコ
チタイムは指数値が大きいほど加工性が優
ていることを示す。
<転がり抵抗指数>
転がり抵抗試験機を用いて、試作タイヤを1
5×6JJリムに装着し、230kPaの内圧で、3.43kNの荷
重、80km/hの速度で走行させたときの転がり抵
抗値を測定し、比較例1を100として実施例1~9
比較例2~9の相対値を求めて指数表示をした
指数が大きいほど転がり抵抗性能に優れて
る。
<ウェットグリップ指数>
試作タイヤを装着したトラクション試験車
て、水が散布されているアスファルト路面
テストコースにおいて時速100km/hでブレーキ
をかけたときの停止するまでの制動距離を測
定し、比較例1の距離を100として、実施例1~9
比較例2~9の結果を指数表示した。指数が大
いほどウェットグリップ性能に優れている
<耐摩耗指数>
試作タイヤを装着し、実車走行させ、30000km
走行時のトレッドパターンの溝深さの変化を
測定した。比較例1の摩耗量を100として、実
例1~9、比較例2~9の結果を指数表示した。指
が大きいほど耐摩耗性が優れている。
<操縦安定指数>
試作タイヤを国産FF2000ccの全輪に装着し、
ストコースを実車走行し、ドライバーの官
評価により、操縦安定性を評価した。評価
10点満点とし、比較例1を6点として相対評価
した。評点が大きいほど操縦安定性に優れ
いる。
<タイヤ特性の評価結果>
実施例1~3、比較例1~3はゴム成分としてSBRを1
00質量%を含み、さらに実施例1はシランカッ
リング剤Aを、実施例2はシランカップリング
剤Bを、実施例3はシランカップリング剤Cを、
比較例1はテトラスルフィドシランを、比較
2はメルカプトシランを、比較例3はシランカ
ップリング剤Dをそれぞれ6質量部配合したゴ
組成物である。ここでシランカップリング
Dは、y=80であり、本発明の範囲外である。
施例1~3は比較例3に比べ、ムーニー粘度が低
、スコーチタイムが同等以上となり、加工
に優れ、タイヤとしての特性である、転が
抵抗指数、ウェットグリップ指数、耐摩耗
数および操縦安定指数が総合的に向上して
る。またシランカップリング剤にテトラス
フィドシランを配合した比較例1、メルカプ
トシランを配合した比較例2に比べるとその
は顕著となる。
実施例4~6、比較例4~6はゴム成分としてSBR7 0質量%およびNR30質量%を含み、さらに実施例4 シランカップリング剤Aを、実施例5はシラ カップリング剤Bを、実施例6はシランカップ リング剤Cを、比較例4はテトラスルフィドシ ンを、比較例5はメルカプトシランを、比較 例6はシランカップリング剤Dをそれぞれ6質量 部配合したゴム組成物である。実施例4~6は比 較例4~6に比べ、ムーニー粘度が同等以上で、 スコーチタイムに優れ、タイヤとしての特性 である、転がり抵抗指数、ウェットグリップ 指数、耐摩耗指数および操縦安定指数が総合 的に向上している。
実施例7~9、比較例7~9はゴム成分としてSBR8 0質量%、BR20質量%を含み、さらに、実施例7は シランカップリング剤Aを、実施例8は、シ ンカップリング剤Bを、実施例9はシランカッ プリング剤Cを、比較例4はテトラスルフィド ランを、比較例5はメルカプトシランを、比 較例6はシランカップリング剤Dをそれぞれ6質 量部配合したゴム組成物である。実施例7~9は 比較例7~9に比べ、ムーニー粘度および、スコ ーチタイムに優れ加工性が向上している。さ らにタイヤとしての特性である、転がり抵抗 指数、ウェットグリップ指数、耐摩耗指数お よび操縦安定指数が総合的に向上している。
今回開示された実施の形態および実施例 すべての点で例示であって制限的なもので ないと考えられるべきである。本発明の範 は上記した説明ではなくて請求の範囲によ て示され、請求の範囲と均等の意味および 囲内でのすべての変更が含まれることが意 される。
本発明により加工性に優れたゴム組成物 得られ、該ゴム組成物をタイヤに用いた空 入りタイヤは転がり抵抗、ウェットグリッ 性能、耐摩耗性および操縦安定性に優れる 空気入りタイヤは、乗用車用タイヤ、トラ クバス用タイヤ、軽トラックタイヤなど各 のカテゴリーのタイヤに適用できる。