Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
SAMPLING FILTER DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/090883
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a sampling filter device which can modify filter characteristic without using a control signal having a complicated waveform. The sampling filter device (105) includes integration capacitors (130, 131), an integration time adjusting unit (180), and a plurality of switches (100, 101, 110, 111). Inputted current is subjected to integration of different time widths in one clock and accumulated in the integration capacitors (130, 131). Electric charges accumulated in the integration capacitors during a period from a clock preceding by several clocks to a clock preceding by one clock are added and outputted. When an electric charge is accumulated in the integration capacitors (130, 131) in each clock, the integration time width is modified so that addition can be performed by weighting an output charge, thereby modifying the filter characteristic.

Inventors:
TSUKAMOTO SATOSHI
SAITO NORIAKI
ABE KATSUAKI
MIYANO KENTARO
HOSOKAWA YOSHIFUMI
NAITO YASUYUKI
Application Number:
PCT/JP2009/000148
Publication Date:
July 23, 2009
Filing Date:
January 16, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
TSUKAMOTO SATOSHI
SAITO NORIAKI
ABE KATSUAKI
MIYANO KENTARO
HOSOKAWA YOSHIFUMI
NAITO YASUYUKI
International Classes:
H03H19/00; H03K17/00
Domestic Patent References:
WO2007148693A12007-12-27
Foreign References:
JP2007189666A2007-07-26
JP2006211153A2006-08-10
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei et al. (7-13Nishi-Shimbashi 1-chome,Minato-k, Tokyo 03, JP)
Download PDF:
Claims:
 入力電圧信号を電流に変換する第1の電圧電流変換部と、
 前記第1の電圧電流変換部から出力される電流をサンプリングし、前記サンプリングされた電流を積分する第1の積分ユニットと、
 基準クロックを出力する局部発振器と、
 前記基準クロックに基づいて、前記第1の積分ユニットにおける積分時間幅を制御する積分時間幅制御信号を生成し、前記積分時間幅を可変にすることにより、積分時間幅に応じてフィルタ特性の重み付けを行う積分時間幅制御部と、
 を備えるサンプリングフィルタ装置。
 前記積分時間幅制御部は、前記積分時間幅制御信号の各パルスが、前記基準クロックの半周期の真ん中に位置するように生成する請求項1記載のサンプリングフィルタ装置。
 前記第1の電圧電流変換部と並列に配置され、前記第1の電圧電流変換部とは異なる利得を有する第2の電圧電流変換部をさらに有し、
 前記第1の積分ユニットは、前記第1の電圧電流変換部または前記第2の電圧電流変換部から出力される電流をサンプリングし、前記サンプリングされた電流を積分し、
 前記第1の電圧電流変換部及び前記第2の電圧電流変換部の切り換え制御により、前記第1の積分ユニットにおける単位時間当たりの積分電荷量を変化させる請求項1又は2記載のサンプリングフィルタ装置。
 前記第1の電圧電流変換部または前記第2の電圧電流変換部から出力される電流をサンプリングし、前記サンプリングされた電流を積分する第2の積分器と、
 前記第1および第2の積分器の出力を差動合成する差動合成部と、を備え、
 前記積分時間幅制御部は、前記基準クロックのハイレベル区間の一部において前記第1のサンプリングスイッチをオンとし、前記基準クロックのローレベル区間の一部においてに前記第2のサンプリングスイッチをオンとするように、積分時間幅制御信号を生成する請求項3記載のサンプリングフィルタ装置。
 前記第1および第2の電圧電流変換部を切り替える切り替えスイッチ、をさらに備え、
 前記積分時間幅制御部は、前記積分時間幅制御信号に加えて、前記第1または第2の電圧電流変換部と、前記第1及び第2の積分ユニットとの接続を切り替える切り替え制御信号を生成する請求項4又は5記載のサンプリングフィルタ装置。
 前記積分時間幅制御部は、
 前記局部発振器から供給される前記基準クロックを逓倍する逓倍器と、
 前記逓倍器から供給される逓倍信号に基づいて、前記積分時間幅制御信号を発生させる制御信号発生器と、を有する請求項1記載のサンプリングフィルタ装置。
 前記積分時間幅制御部は、前記基準クロックと、前記基準クロックの逆相信号と、前記基準クロックと位相が90°異なる信号と前記基準クロックとを加算した加算信号と、前記加算信号と前記基準クロックの逆相信号とを加算した信号と、を入力とし、前記基準クロックの2倍の周波数の信号で制御される制御信号発生器を有する請求項1記載のサンプリングフィルタ装置。
 前記積分時間幅制御部は、
 前記基準クロックの2倍の周波数をもつクロックを分周した第1の信号と、前記第1の信号と位相が90°異なる第2の信号と、を生成する第1の分周型位相器と、
 前記基準クロックの2倍の周波数をもつクロックの逆相信号を分周した第3の信号と、前記第3の信号と位相が90°異なる第4の信号と、を生成する第2の分周型位相器と、
 前記第1の信号と前記第2の信号とを加算した第5の信号を出力する第1の加算器と、
 前記第3の信号と前記第2の信号とを加算した第6の信号を出力する第2の加算器と、
 前記第1の信号と、前記第3の信号と、前記第5の信号と、前記第6の信号と、前記前記基準クロックの2倍の周波数をもつクロックと、に基づいて、前記積分時間幅制御信号を生成する制御信号発生器と、を有する請求項1記載のサンプリングフィルタ装置。
 前記基準クロックが正弦波信号であり、
 前記積分時間幅制御部は、前記正弦波信号を振幅変調する振幅変調部を有し、
 前記第1のサンプリングスイッチは、前記振幅変調部の出力が所定の閾値を越えている間、前記第1の電圧電流変換部から出力される電流をサンプリングするものを含む請求項1記載のサンプリングフィルタ装置。
 前記基準クロックが正弦波信号であり、
 前記積分時間幅制御部は、前記正弦波信号に基づいて、前記第1または第2の電圧電流変換部と、前記第1及び第2のサンプリングスイッチとの接続を切り替える切り替え制御信号を生成する制御信号発生器を備える請求項5記載のサンプリングフィルタ装置。
 請求項1から10のいずれか一項記載のサンプリングフィルタ装置と、
 前記サンプリングフィルタ装置内における前記複数の積分器に充電された電荷量を電圧値に変換して出力するバッファ部と、
 前記バッファ部から出力されるアナログ信号をデジタル化するA/D部と、
前記A/D部でデジタル化された信号に対して、復調処理または復号処理を行うベースバンド部と、を備える無線通信装置。
Description:
サンプリングフィルタ装置

 本発明は、周波数特性が可変であるサン リングフィルタ装置に関するものである。

 無線通信システムにおける受信装置では 離散時間電荷サンプリングによる周波数変 と、フィルタリングを行うサンプリングフ ルタ装置が用いられる。

 従来のサンプリングフィルタ装置として 、例えば、特許文献1に記載されているよう なものがあった。図12は、前記特許文献1に記 載された従来のサンプリングフィルタ装置を 示すものである。この特許文献1に記載され サンプリングフィルタ装置について簡単に 明する。

 図12に示すように、従来のサンプリング ィルタ装置5は、スイッチ2Aと、スイッチ2Bと 、積分器3と、重みおよびサンプリング(W&S )要素6と、制御信号発生器7とを有している。 制御信号発生器7から生成されるクロックと 反転クロックと、W&S信号と、リセット信 とにより、リセットとサンプリングとホー ドという3つのプロセスを実行する。

 このサンプリングフィルタ装置のフィル 特性は、重み関数により決定される。また 重み関数は、W&S要素6とW&S信号との組 合わせに依存する。W&S信号は、例えば、 3つの重み関数(一定、傾斜、ガウス)に対応す る。

 W&S要素6を通る信号電流は、サンプリ グ窓の外ではゼロであり、サンプリング窓 中では重み関数(一定、傾斜、ガウス)に従っ て重みが付けられる。このように、W&S信 によってW&S要素6の出力に重み付けを行う ことにより、フィルタ特性を変更することが 可能である。

特表2003-510933号公報(第31頁、図2A)

 しかしながら、特許文献1に記載の従来の サンプリングフィルタ装置では、フィルタ特 性を変更するためのW&S信号として、傾斜 形およびガウス波形などの複雑な波形を用 する必要がある。このため、制御信号に高 縦軸分解能が要求され、回路規模が大きく るという問題点を有していた。

 本発明の目的は、前記従来技術の課題に みてなされたもので、制御信号に複雑な波 を用いずに重み付けを実現し、フィルタ特 を可変としたサンプリングフィルタ装置を 供することである。

 本発明のサンプリングフィルタ装置は、 力電圧信号を電流に変換する第1の電圧電流 変換部と、前記第1の電圧電流変換部から出 される電流をサンプリングし、前記サンプ ングされた電流を積分する第1の積分ユニッ と、基準クロックを出力する局部発振器と 前記基準クロックに基づいて、前記第1の積 分ユニットにおける積分時間幅を制御する積 分時間幅制御信号を生成し、前記積分時間幅 を可変にすることにより、積分時間幅に応じ てフィルタ特性の重み付けを行う積分時間幅 制御部と、を備える。

 上記構成によれば、積分時間幅制御信号 したがって電流をサンプリングすることに り、サンプリング時間を変化させることで 分器に蓄積される電荷量を変化させること できるため、制御信号に複雑な波形を用い ことなく、矩形波や正弦波等の単純な波形 信号を用いて重み付けを実現でき、周波数 性を可変としたサンプリングフィルタ装置 実現することができる。

 また、本発明のサンプリングフィルタ装置 おいては、前記積分時間幅制御部が、前記 分時間幅制御信号の各パルスが前記基準ク ックの半周期の真ん中に位置するように生 するようにしてもよい。
 上記構成によれば、基本周波数の偶数倍の 置の伝達関数をゼロにでき、デシメーショ による折り返しの影響を低減できる。

 また、本発明のサンプリングフィルタ装 は、前記積分時間幅制御部が、前記第1のサ ンプリングスイッチのオン区間を、前記基準 クロックよりも細かい精度で制御する積分時 間幅制御信号を生成するものであってもよい 。

 上記構成によれば、基準クロックよりも かい精度でサンプリングスイッチのオン区 とオフ区間の比を調整して、重み付けを実 できる。

 また、本発明のサンプリングフィルタ装 は、前記第1の電圧電流変換部から出力され る電流をサンプリングする第2のサンプリン スイッチと、前記第2のサンプリングスイッ でサンプリングされた電流を積分する第2の 積分器と、前記第1および第2の積分器の出力 差動合成する差動合成部と、を備え、前記 分時間幅制御部が、前記基準クロックのハ レベル区間に前記第1のサンプリングスイッ チをオンとし、前記基準クロックのローレベ ル区間に前記第2のサンプリングスイッチを ンとする時間幅制御信号を生成するもので ってもよい。

 上記構成によれば、基準クロックのオフ 間も積分に用いることができるため、積分 間幅を見かけ上2倍にできる。

 また、本発明のサンプリングフィルタ装 は、前記第1の電圧電流変換部と利得の異な る第2の電圧電流変換部と、前記第1および第2 の電圧電流変換部を切り替える切り替えスイ ッチと、を備えてもよい。

 上記構成によれば、利得の異なる複数の 圧電流変換部を切り替えることによって、 位時間当たりの積分電荷量を変化させるこ ができ、振幅方向の重み付けも可能となる め、設計の自由度が増す。

 また、本発明のサンプリングフィルタ装 は、前記積分時間幅制御部が、前記第1また は第2の電圧電流変換部と前記第1のサンプリ グスイッチとの接続を切り替える切り替え 御信号を生成するものを含んでもよい。

 上記構成によれば、切り替え制御信号に って電圧電流変換部の切り替えを制御でき 。

 また、本発明のサンプリングフィルタ装 は、前記積分時間幅制御部が、前記局部発 器から供給される前記基準クロックを逓倍 る逓倍器と、前記逓倍器から供給される逓 信号に基づいて、前記積分時間幅制御信号 発生させる制御信号発生器と、を有しても い。

 上記構成によれば、基準クロックよりも かい精度の積分時間幅制御信号を発生させ ことができる。

 また、本発明のサンプリングフィルタ装 は、前記積分時間幅制御部が、前記基準ク ックと、前記基準クロックの逆相信号と、 記基準クロックと位相が90°異なる信号と前 記基準クロックとを加算した加算信号と、前 記加算信号と前記基準クロックの逆相信号と を加算した信号と、を入力とし、前記基準ク ロックの2倍の周波数の信号で制御される制 信号発生器を有してもよい。

 上記構成によれば、基準クロックよりも かい精度の積分時間幅制御信号を発生させ ことができる。

 また、本発明のサンプリングフィルタ装 は、前記積分時間幅制御部が、前記基準ク ックの2倍の周波数をもつクロックを分周し た第1の信号と、前記第1の信号と位相が90°異 なる第2の信号と、を生成する第1の分周型位 器と、前記基準クロックの2倍の周波数をも つクロックの逆相信号を分周した第3の信号 、前記第3の信号と位相が90°異なる第4の信 と、を生成する第2の分周型位相器と、前記 1の信号と前記第2の信号とを加算した第5の 号を出力する第1の加算器と、前記第3の信 と前記第2の信号とを加算した第6の信号を出 力する第2の加算器と、前記第1の信号と、前 第3の信号と、前記第5の信号と、前記第6の 号と、前記前記基準クロックの2倍の周波数 をもつクロックと、に基づいて、前記積分時 間幅制御信号を生成する制御信号発生器と、 を有してもよい。

 上記構成によれば、基準クロックよりも かい精度の積分時間幅制御信号を発生させ ことができる。

 また、本発明のサンプリングフィルタ装 は、前記基準クロックが正弦波信号であり 前記積分時間幅制御部は、前記正弦波信号 振幅変調する振幅変調部を有し、前記第1の サンプリングスイッチが、前記振幅変調部の 出力が所定の閾値を越えている間、前記第1 電圧電流変換部から出力される電流をサン リングするものを含んでもよい。

 上記構成によれば、基準クロックよりも かい精度の積分時間幅制御信号を発生させ ことができる。

 また、本発明のサンプリングフィルタ装 は、前記基準クロックが正弦波信号であり 前記正弦波信号に基づいて、前記第1または 第2の電圧電流変換部と前記第1のサンプリン スイッチとの接続を切り替える切り替え制 信号を生成する制御信号発生器を備えても い。

 上記構成によれば、正弦波信号から切り え制御信号を生成することができる。

 また、本発明の無線通信装置は、アンテ より入力される無線周波数信号に対して離 化およびフィルタ処理を行う請求項1から9 いずれか一項記載のサンプリングフィルタ 置と、前記サンプリングフィルタ装置内に ける前記複数の積分器に充電された電荷量 電圧値に変換して出力するバッファ部と、 記バッファ部から出力されるアナログ信号 デジタル化するA/D部と、前記A/D部でデジタ 化された信号に対して、復調処理または復 処理を行うベースバンド部と、を備える。

 上記構成によれば、制御信号に複雑な波 を用いることなく、矩形波や正弦波等の単 な波形の信号を用いて重み付けを実現でき 周波数特性を可変としたサンプリングフィ タ装置を搭載した無線通信装置を実現でき 。

 本発明に係るサンプリングフィルタ装置 よれば、積分時間幅制御信号にしたがって 流をサンプリングする際に、サンプリング 間を変化させることで積分器に蓄積される 荷量を変化させることができるため、制御 号に複雑な波形を用いることなく、矩形波 正弦波等の単純な波形の信号を用いて重み けを実現でき、周波数特性を可変とするこ ができる。

本発明の実施の形態1におけるサンプリ ングフィルタ装置の構成を示す図 本発明の実施の形態1における制御信号 を示す図 本発明の実施の形態1におけるサンプリ ングフィルタ装置の周波数特性を示す図 本発明の実施の形態2におけるサンプリ ングフィルタ装置の構成を示す図 本発明の実施の形態2における制御信号 を示す図 本発明の実施の形態3におけるサンプリ ングフィルタ装置の構成を示す図 本発明の実施の形態3における制御信号 を示す図 本発明の実施の形態4におけるサンプリ ングフィルタ装置の構成を示す図 本発明の実施の形態4における制御信号 を示す図 本発明の実施の形態4におけるサンプ ングフィルタ装置の周波数特性を示す図 本発明の実施の形態5における無線通 装置の構成を示すブロック図 従来のサンプリングフィルタ装置の構 成を示す図

符号の説明

100、101 電圧電流変換部切り替えスイッチ
105 サンプリングフィルタ装置
110、111 サンプリングスイッチ
120、121 電圧電流変換部
130、131 積分コンデンサ
140 差動合成部
150、250 局部発振器
160、260、360 制御信号発生器
170 逓倍器
180 積分時間幅制御部
270、271 分周型位相器
280,281 加算器
200 無線通信装置
201 サンプリングフィルタ部
202 バッファ部
203 A/D部
204 ベースバンド部
570 振幅変調部

 以下本発明の実施の形態について、図面 参照しながら説明する。

(実施の形態1)
 図1は、本発明の実施の形態1におけるサン リングフィルタ装置の構成を示す図である 図1に示すように、サンプリングフィルタ装 105は、電圧電流変換部120、121、電圧電流変 部切り替えスイッチSW0(100)、SW1(101)、サンプ リングスイッチ110、111、積分コンデンサ130、 131、局部発振器150、積分時間幅制御部180から なる。本実施の形態では、伝達関数H(z)を、H( z)=a 1 +a 2 z -1 +a 3 z -2 +a 4 z -3 +a 5 z -4 で表した場合において、フィルタ係数(a 1 、a 2 、a 3 、a 4 、a 5 )=(1、4、6、4、1)であるようなフィルタを構成 する例を示す。なお、サンプリングスイッチ 110と積分コンデンサ130を合わせて第1の積分 ニット、サンプリングスイッチ111と積分コ デンサ131を合わせて第2の積分ユニットと呼 でもよい。

 局部発振器150は、基準クロックの周波数 信号fLo0を出力する。本実施の形態において 、積分時間幅制御部180は、局部発信器150から 供給される信号fLo0に基づいて、パルス信号 すなわち積分時間幅制御信号S2,S3および切り 替え制御信号S0,S1を発生させる。

 電圧電流変換部120,121は、電圧の入力信号 を電流に変換して出力する。たとえばトラン スコンダクタンスアンプ(TA)である。電圧電 変換部120,121は、電圧―電流特性(利得)が異 る。本実施の形態では、電圧電流変換部120,1 21の相互コンダクタンスgm1、gm2がgm2=gm1/2とす 。電圧電流変換部120,121は、電圧電流変換部 切り替えスイッチSW0(100)、SW1(101)によって切 替え可能な構成とする。

 電圧電流変換部切り替えスイッチSW0(100) 、制御信号発生部160から出力される切り替 制御信号S0に応じて、入力端子と電圧電流変 換部120または121との接続を切り替える。電圧 電流変換部切り替えスイッチSW1(101)は、制御 号発生部160から出力される切り替え制御信 S1に応じて、電圧電流変換部120または121と ンプリングスイッチ110および111との接続を り替える。

 サンプリングスイッチ110、111は、それぞ 、制御信号発生器160から入力される積分時 幅制御信号S2,S3に基づき、電圧電流変換部12 0、121から入力される電流をサンプリングし 積分コンデンサ130、131に出力する。積分コ デンサ130は、サンプリングスイッチ110がONの ときに電荷がチャージされ、積分コンデンサ 131は、サンプリングスイッチ111がONのときに 荷がチャージされる。この構成により、ク ック時間ごとに積分時間幅を調整すること 可能となり、サンプル値に重み付けをする とができる。また、積分コンデンサ130、131 Nクロック(Nは2以上の整数、本実施の形態で はN=5とする)にわたって積分された電荷は、 ンプリングの段階が終わると差動合成部140 介して出力端子へと放出される。この構成 より、Nタップのフィルタ機能が実現される

 差動合成部140は、並列に二組備えられた サンプリングスイッチ110(111)および積分コ デンサ130(131)の組からの出力、すなわち積分 コンデンサ130および131からの出力を差動合成 する。

 上記構成によれば、電圧電流変換部120(121 )から出力される入力信号(電流)が、積分時間 幅制御部180から出力される積分時間幅制御信 号S2(S3)に基づいて、サンプリングスイッチ110 (111)でサンプリングされ、サンプリングスイ チ110(111)から出力された電流が積分コンデ サ130(131)で積分される。すなわち、本実施の 形態のサンプリングフィルタ装置105は、図1 示された構成のうち、局部発振器150、積分 間幅制御部180、サンプリングスイッチ110(111) 、および積分コンデンサ130(131)を備えること より、基準クロックの1クロック毎に異なる 積分時間幅に応じて重み付けされたサンプル 値を積分コンデンサ130(131)に蓄えた後、放出 るので、制御信号に複雑な波形を用いずに み付けを実現し、所望のフィルタ特性を実 することができる。

 また、本実施の形態のサンプリングフィ タ装置105は、サンプリングスイッチ110(111) よび積分コンデンサ130(131)の組を並列に二組 備え、さらに、それらの出力を差動合成する 差動合成部140を備える構成により、一方のサ ンプリングスイッチ(例えば110)のOFF区間にお て、もう一方のスイッチ(例えば111)でサン リングが可能となるため、反転クロックに 応するサンプリングも有効に行うことがで る。すなわち、本構成によれば、基準クロ クのオフ区間も積分に用いることができ、 分時間幅を見かけ上2倍にできる。

 さらに、本実施の形態のサンプリングフ ルタ装置105は、電圧-電流特性が異なる二つ の電圧電流変換部120、121と、これらを切り替 えるスイッチ100、101と、を備える構成により 、単位時間当たりの積分電荷量を変化させる ことができ、振幅方向の重み付けも可能とな る。かかる構成によれば、時間軸方向だけで なく、振幅方向の重み付けも同時に可能であ り、分解能を倍以上にすることができ、設計 の自由度が増す。なお、サンプリングスイッ チ110(111)および積分コンデンサ130(131)の組が 組のみの場合であっても、スイッチ100、101 よって、電圧電流変換部120、121と、サンプ ングスイッチ110(111)との接続を切り替えるこ とにより、振幅方向の重み付けが可能となり 、設計の自由度が増す。

 図2は、フィルタ係数が(1、4、6、4、1)で るようなフィルタを構成するための、各信 のタイミングチャートの例を示している。

 図2において、信号fLo0は、局部発振器150 出力信号である。信号S2,S3は、制御信号発生 器160から出力される積分時間幅制御信号であ り、サンプリングスイッチ110,111をオン/オフ る。信号S2は、信号fLo0のハイレベル区間の なくとも一部においてオンとなり、信号S3 、信号fLo0のローレベル区間の少なくとも一 においてオンとなる。

 電圧電流変換部切り替え無し信号は、一 の電圧電流変換部120だけが動作する場合、 なわち切り替えスイッチSW0(100)およびSW1(101) が電圧電流変換部120に接続される場合に、信 号S2,S3の制御を受けて積分される量を表す。 の信号の矩形部の面積(1、2、3、2、1)がサン プリングフィルタ装置のフィルタ係数に対応 する。

 信号S0、S1は、切り替えスイッチSW0(100)、S W1(101)の切り替え制御信号である。信号S0がロ ーレベルで信号S1がハイレベルの区間は、切 替えスイッチSW0(100)および切り替えスイッ SW1(101)が相互コンダクタンスgm2の電圧電流変 換部121に接続され、信号S0がハイレベルで信 S1がローレベルの区間は、切り替えスイッ SW0(100)および切り替えスイッチSW1(101)が相互 ンダクタンスgm1の電圧電流変換部120に接続 れる。

 電圧電流変換部切り替え有り信号は、信 S0および信号S1により電圧電流変換部120,121 切り替えられる場合に、信号S2,S3の制御を受 けて積分される量を表す。相互コンダクタン スgm1,gm2に応じてこの信号の振幅を可変する とができ、この信号の矩形部の面積(1、4、6 4、1)がサンプリングフィルタ装置のフィル 係数に対応する。

 このように、電圧電流変換部120,121の切り 替えを行わない場合は、フィルタ係数は(1、2 、3、2、1)となる。一方、切り替えを行う場 は、図2中の切り替え制御信号S0,S1に示すよ に切り替えスイッチSW0(100)およびSW1(101)を制 することで、フィルタ係数を(1、4、6,4、1) することができる。なお、図2では、二つの 圧電流変換部120、121の相互コンダクタンス gm1、gm2が、gm2=gm1/2の場合を示している。

 図3は、本実施の形態のサンプリングフィ ルタ装置の周波数特性(電圧電流変換部(TA)切 無:実線、TA切替有:一点鎖線)を示している このように、本実施の形態のサンプリング ィルタ装置によれば、上述した重み付けの 果により、従来の移動平均型(矩形窓の重み け)のサンプリングフィルタ装置の周波数特 性(破線)と比較して、広帯域化を実現してい 。また従来のものより大きなサイドローブ 減衰量が取れる。

 以上説明した通り、本実施の形態によれ 、時間軸方向だけでなく振幅方向の重み付 も同時に可能であり、分解能を倍以上にす ことができ、設計の自由度が増す。すなわ 、制御信号に複雑な波形を用いることなく み付けを実現することができ、所望のフィ タ特性を実現することができる。

(実施の形態2)
 図4は、本発明の実施の形態2のサンプリン フィルタ装置の構成図である。図4おいて、 1と同じ構成要素については同じ符号を用い 、説明を省略する。また、実施の形態1と同 に、フィルタ係数が(1,4,6,4,1)となるフィルタ を構成する場合の例を説明する。

 本実施の形態においては、積分時間幅制 部180は、M逓倍器170(Mは2以上の整数、本実施 の形態ではM=4とする)と制御信号発生器160に り構成される。4逓倍器170は、入力である基 周波数fLo0の4倍の周波数の信号(逓倍信号)4fL o0を出力する。制御信号発生器160は、4逓倍器 170から供給される逓倍信号4fLo0に基づいて、 ルス信号、すなわち積分時間幅制御信号S2,S 3および切り替え制御信号S0,S1を発生させる。 積分時間幅制御部180から積分時間幅制御信号 S2,S3が出力されることにより、積分時間幅を 準クロックの4倍の精度で調整することがで きる。

 図5は、フィルタ係数が(1、4、6、4、1)で るようなフィルタを構成するための、各信 のタイミングチャートの例を示している。

 図5において、信号fLo0は、局部発振器150 出力信号である。信号fLo1は、4逓倍器170の出 力信号であり、信号fLo0の4倍の周波数を有す 。信号S2,S3は、制御信号発生器160から出力 れる積分時間幅制御信号であり、サンプリ グスイッチ110,111をオン/オフする。

 信号S2,S3、電圧電流変換部切り替え無し 号、信号S0,S1、電圧電流変換部切り替え有り 信号は、図2に示したものと同様である。

(実施の形態3)
 図6は、本発明の実施の形態3のサンプリン フィルタ装置の構成図である。図6おいて、 1と同じ構成要素については同じ符号を用い 、説明を省略する。また、実施の形態1と同 に、フィルタ係数が(1,4,6,4,1)となるフィルタ を構成する場合の例を説明する。

 本実施の形態においては、実施の形態2と 異なり、積分時間幅制御部180は、分周型位相 器270,271、加算器280,281および制御信号発生器2 60で構成される。また、局部発振器250は、基 クロックの2倍周波数の基準信号2fLo0、およ 基準信号2fLo0と逆相の信号2fLo0Bを発生させ 。

 分周型位相器270は、局部発振器250から出 された信号2fLo0を受け、その発振出力信号 周波数を1/2に下げるとともに、その位相が いに90°ずれた二つの信号を生成する。逆相 基準信号2fLoBに対しても、分周型位相器271 より同様の処理を行う。これらの信号(分周 位相器270からの二つの信号および分周型位 器270からの一つの信号)を、図4に示すよう 接続とし、加算器280,281で加算することによ 、図5に示す4つの信号fLo0、fLo0B、fLo0D1、fLo0B D1を得る。

 制御信号発生器260は、その入力信号fLo0、 fLo0B、fLo0D1、fLo0BD1を基準信号2fLo0によるクロ クで駆動することにより、サンプリングス ッチ110および111を制御するための積分時間 制御信号S2およびS3を発生させる。

 図7は、本実施の形態における各信号のタ イミングチャートを示している。信号2fLo0は 局部発振器250の出力信号である。信号fLo0は 、分周型位相器270の出力信号であり、信号2fL o0の1/2の周波数を有する。信号fLo0Bは、分周 位相器271の出力信号であり、信号fLo0の逆相 号である。

 信号fLo0D1は、分周型位相器270から出力さ る位相が互いに90°ずれた二つの信号を加算 器280で加算することにより生成される。また 、信号fLo0BD1は、分周型位相器270,271から出力 れる位相が互いに90°ずれた二つの信号を加 算器281で加算することにより生成される。

 信号S2,S3、電圧電流変換部切り替え無し 号、信号S0,S1、電圧電流変換部切り替え有り 信号は、図2に示したものと同様である。

(実施の形態4)
 図8は、本発明の実施の形態4のサンプリン フィルタ装置の構成図である。図8において 図1と同じ構成要素については同じ符号を用 い、説明を省略する。また、実施の形態1、2, 3と同様に、フィルタ係数が(1,4,6,4,1)となるフ ィルタを構成する場合の例を説明する。

 本実施の形態においては、積分時間幅制 部180は、制御信号発生器360、および振幅変 部570で構成される。また、局部発振器150は 基準クロックの周波数の基準信号fLo0、およ び逆相の基準信号fLo0Bを出力する。本実施の 態において、局部発振器150が出力する信号f Lo0、信号fLo0Bは、正弦波信号である。すなわ 、積分時間の調整は、基準信号(正弦波信号 )の振幅変調(AM変調)により行われる。本実施 形態のサンプリングフィルタ装置は、正弦 信号fLo0、fLo0BをAM変調し、サンプリングス ッチ110、111のON区間を調整する。また、本実 施の形態では、サンプリングスイッチ110、111 は、サンプリングスイッチ110、111を駆動する 信号がある閾値を越えている間ONとなる。

 振幅変調部570は、正弦波信号fLo0、fLo0BをA M変調してその振幅を変化させ、AM変調信号S2, S3を、積分時間幅制御信号として、サンプリ グスイッチ110,111にそれぞれ出力する。この AM変調信号S2,S3でサンプリングスイッチ110,111 オン/オフすることにより、サンプリングス イッチ110,111のON区間を制御し、積分コンデン サ130,131に充電される電荷を制御する。

 制御信号発生器360は、正弦波信号に基づ て、切り替え制御信号S0、S1を生成する。

 図9は、本実施の形態における信号のタイ ミングチャートを示している。図9に示すよ に、基準信号をAM変調によって制御すること で、スイッチのON区間を図9中のS2、S3となる うに調整することができる。かかる構成に り、重み付けを行う。

 図9において、信号fLo0は、局部発振器150 ら出力される正弦波信号であり、信号fLo0Bは 、信号fLo0と逆相の正弦波信号である。信号S2 ,S3は、振幅変調部570から出力される積分時間 幅制御信号であり、サンプリングスイッチ110 ,111をオン/オフする。

 SW110ON区間信号は、信号S2がサンプリング イッチ110の閾値より大きい場合にハイレベ となり、サンプリングスイッチ110のオン区 に対応する。SW111ON区間信号は、信号S3がサ プリングスイッチ111の閾値より大きい場合 ハイレベルとなり、サンプリングスイッチ1 11のオン区間に対応する。

 信号S0,S1、電圧電流変換部切り替え有り 号は、図2に示したものと同様である。

 なお、本実施の形態では、積分時間幅制 部180が制御信号発生器360を含んで構成され 例を示したが、制御信号発生器360は、積分 間幅制御部180に含まれず別個の構成として よい。

 図10は、本実施の形態のサンプリングフ ルタ装置の周波数特性(電圧電流変換部(TA)切 替無:実線、TA切替有:一点鎖線)を示している 図3と同様、従来のサンプリングフィルタ装 置の周波数特性(破線)と比較して、広帯域化 実現している。また従来のものより大きな イドローブの減衰量が取れる。

(実施の形態5)
 図11は、本発明の実施の形態5における無線 信装置の構成を示すブロック図である。図1 1において、無線通信装置200は、サンプリン フィルタ部201と、バッファ部202と、A/D部203 、ベースバンド部204とを有している。

 サンプリングフィルタ部201は、実施の形 1で説明したサンプリングフィルタ装置105( 1)と同じ構成で同様の動作をし、アンテナよ り入力される無線周波数信号に対して離散化 、フィルタ処理を行う。

 バッファ部202は、サンプリングフィルタ 201内の積分コンデンサにチャージされた電 を電圧値に変換して出力する。例えば、オ アンプなどで構成することが可能である。 ンプリングフィルタ部201が図1のように構成 される場合、差動合成部140により、出力され る電圧値を大きくすることが可能である。

 A/D部203は、バッファ部202から入力される 散化されたアナログ信号をデジタル化する ベースバンド部204は、A/D部203から入力され デジタル信号に対してデジタル信号処理を う。すなわち、ベースバンド部204では、A/D 203でデジタル化された信号に対して、復調 理、復号処理などを行う。

 かかる構成によれば、実施の形態1のサン プリングフィルタ装置を無線通信装置に適用 することが可能である。

 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参 して説明したが、本発明の精神と範囲を逸 することなく様々な変更や修正を加えるこ ができることは当業者にとって明らかであ 。

 本出願は、2008年1月16日出願の日本特許出 願(特願2008-007176)、に基づくものであり、そ 内容はここに参照として取り込まれる。

 本発明は、制御信号の振幅を変化させる わりに、積分時間幅を調整することにより み付けをして加算し、畳み込み演算を行う 成にすることにより、複雑な制御部を必要 しないサンプリングフィルタ装置を提供す ことができる効果を有し、無線通信装置の ナログ回路におけるフィルタ等として有用 ある。