Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
SCANNING LINE INTERPOLATION DEVICE AND SCANNING LINE INTERPOLATION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/054101
Kind Code:
A1
Abstract:
An interpolation processing unit detects an angle at an edge in an image; based on the detected angle, determines a pixel value of an interpolation subject pixel by a slant interpolation in a slant region where a slant edge exists; and determines the pixel value of the interpolation subject pixel by a vertical interpolation in a non-slant region where the slant region is excluded. An uneven sharpening unit carries out a sharpening process in a vertical direction with respect to a scanning line relatively more strongly for the non-slant region in the image in which the scanning line is interpolated by the interpolation processing unit than that for the slant region. This processing can ease the unnaturalness of a border defined between a slantingly interpolated portion in an edge with its gradually changing angle and a vertically interpolated portion.

Inventors:
ARIMOTO KATSUYUKI
Application Number:
PCT/JP2008/002857
Publication Date:
April 30, 2009
Filing Date:
October 09, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
ARIMOTO KATSUYUKI
International Classes:
H04N7/01
Foreign References:
JPH04172875A1992-06-19
JPH03259687A1991-11-19
JP2000253279A2000-09-14
JP2002185934A2002-06-28
Other References:
None
Attorney, Agent or Firm:
OGASAWARA, Shiro (13th Floor 1-23-101, Esakacho, Suita-sh, Osaka 63, JP)
Download PDF:
Claims:
 画像信号の走査線を補間するための走査線補間装置であって、
 画像中のエッジの角度を検出し、当該検出された角度に基づいて、斜めエッジの存在する斜め領域においては斜め補間により補間対象画素の画素値を決定し、前記斜め領域を除く領域である非斜め領域においては垂直補間により補間対象画素の画素値を決定する補間処理部と、
 前記補間処理部によって走査線の補間された画像中の前記非斜め領域に対して、走査線に垂直な方向に、前記斜め領域よりも相対的に強く鮮鋭化処理を施す不均一鮮鋭化部とを備えた、走査線補間装置。
 画像中の走査線に対してほぼ平行に延びるエッジである水平エッジを検出する水平エッジ検出部をさらに備え、
 前記不均一鮮鋭化部は、前記非斜め領域の水平エッジ部分に対して、前記斜め領域よりも相対的に強く鮮鋭化処理を施すことを特徴とする、請求項1に記載の走査線補間装置。
 前記水平エッジ検出部は、水平エッジの強さをさらに検出し、
 前記不均一鮮鋭化部は、前記非斜め領域において、水平エッジの強さがより強い部分ほど、より強く鮮鋭化処理を施すことを特徴とする、請求項2に記載の走査線補間装置。
 前記不均一鮮鋭化部は、前記非斜め領域の水平エッジ部分に対する鮮鋭化処理の強さを、当該水平エッジ部分に連続する斜め領域までの距離に基づいて変化させることを特徴とする、請求項2に記載の走査線補間装置。
 前記不均一鮮鋭化部は、前記水平エッジ部分における、前記距離が所定のしきい値よりも小さい部分に対して、前記距離が所定のしきい値よりも大きい部分よりも相対的に強く鮮鋭化処理を施すことを特徴とする、請求項4に記載の走査線補間装置。
 画像信号の走査線を補間するための走査線補間方法であって、
 画像中のエッジの角度を検出し、当該検出された角度に基づいて、斜めエッジの存在する斜め領域においては斜め補間により補間対象画素の画素値を決定し、前記斜め領域を除く領域である非斜め領域においては垂直補間により補間対象画素の画素値を決定する補間処理ステップと、
 前記補間処理ステップで走査線の補間された画像中の前記非斜め領域に対して、走査線に垂直な方向に、前記斜め領域よりも相対的に強く鮮鋭化処理を施す不均一鮮鋭化ステップとを備えた、走査線補間方法。
 画像中の走査線に対してほぼ平行に延びるエッジである水平エッジを検出する水平エッジ検出ステップをさらに備え、
 前記不均一鮮鋭化ステップでは、前記非斜め領域の水平エッジ部分に対して、前記斜め領域よりも相対的に強く鮮鋭化処理を施すことを特徴とする、請求項6に記載の走査線補間方法。
 前記水平エッジ検出ステップでは、水平エッジの強さをさらに検出し、
 前記不均一鮮鋭化ステップでは、前記非斜め領域において、水平エッジの強さがより強い部分ほど、より強く鮮鋭化処理を施すことを特徴とする、請求項7に記載の走査線補間方法。
 前記不均一鮮鋭化ステップでは、前記非斜め領域の水平エッジ部分に対する鮮鋭化処理の強さを、当該水平エッジ部分に連続する斜め領域までの距離に基づいて変化させることを特徴とする、請求項7に記載の走査線補間方法。
 前記不均一鮮鋭化ステップでは、前記水平エッジ部分における、前記距離が所定のしきい値よりも小さい部分に対して、前記距離が所定のしきい値よりも大きい部分よりも相対的に強く鮮鋭化処理を施すことを特徴とする、請求項9に記載の走査線補間方法。
Description:
走査線補間装置および走査線補 方法

 本発明は、画像信号の走査線を補間する めの走査線補間装置および走査線補間方法 関する。

 従来、インターレース走査された映像信号 順次走査された映像信号に変換する等の走 線の補間処理を行うための走査線補間装置 おいて、補間対象画素の斜め方向に位置す 少なくとも2画素の相関に基づいて補間対象 画素の画素値を決定する機能(以下、斜め補 機能と称す)を有する走査線補間装置が存在 る(例えば特許文献1参照)。斜め補間機能を する走査線補間装置によれば、斜めエッジ 適切に再現することができる。

特開平11-146346号公報

 図8は、斜め補間機能を有する従来の走査 線補間装置の構成の一例を示している。この 従来の走査線補間装置は、補間処理部90と、 き検出部91と、混合部92とを備えている。補 間処理部90は、フィールド内補間によって補 対象画素の画素値を決定する。動き検出部9 1および混合部92は、いわゆる動き適応型IP変 機能を提供するものである。

 補間処理部90は、角度検出部901と、斜め 間処理部902と、垂直補間処理部903と、選択 904を含む。角度検出部901は、補間対象画素 1つ上の走査線の映像信号である上ライン映 信号と、補間対象画素の1つ下の走査線の映 像信号である下ライン映像信号を参照し、補 間対象画素が斜めエッジ上にあるか否か、お よび斜めエッジ上にある場合にはその斜めエ ッジの角度(すなわち、基準方向(例えば水平 向または垂直方向)に対する角度、もしくは 傾き)を検出する。なお、補間対象画素が斜 エッジ上にあっても、その斜めエッジの角 が水平に近い場合には、角度を検出するこ ができない。斜め補間処理部902は、補間対 画素から見て角度検出部901によって検出さ た角度が示す方向に位置する画素の画素値 基づいて、斜め補間画素値を決定する。垂 補間処理部903は、補間対象画素から見て走 線に対して垂直方向に位置する画素の画素 に基づいて、垂直補間画素値を決定する。 択部904は、角度検出部901によって斜めエッ の角度が検出された箇所については、斜め 間処理部902から出力される斜め補間画素値 補間対象画素の画素値として出力し、角度 出部901によって斜めエッジの角度が検出さ なかった箇所については、垂直補間処理部90 3から出力される垂直補間画素値を補間対象 素の画素値として出力する。

 図9は、走査線の補間処理を行う前の映像 信号の例である。斜め補間機能を有さない走 査線補間装置で図9の映像信号を処理した場 には、垂直補間により走査線が補間される で図10に示すように斜めエッジ(ここでは斜 ライン)がぼやけてしまう。しかしながら、 8に示すような斜め補間機能を有する走査線 補間装置で図9の映像信号を処理した場合に 、斜め補間により走査線が補間されるので 11に示すように斜めエッジがくっきりと表示 される。

 しかしながら、斜め補間機能を有する従 の走査線補間装置を用いて、図12に示すよ に角度が緩やかに変化するようなエッジを む映像信号の走査線を補間した場合、エッ において角度が水平に近い部分ではエッジ 角度が検出できないため、斜め補間ではな 垂直補間により走査線が補間されることに る。その結果、図12に示すように、斜め補間 された部分は相対的にくっきりと見えるが、 垂直補間された部分は相対的にボケて見える ので、それらの境目が不自然に感じられてし まうという問題があった。

 それゆえに本発明は、角度が緩やかに変 するようなエッジにおける斜め補間された 分(斜め領域)と垂直補間された部分(非斜め 域)との境目の不自然さを緩和することので きる走査線補間装置および走査線補間方法を 提供することを目的とする。

 上記目的を達成するために、本発明は以 の構成を採用した。なお、括弧内の参照符 は、本発明の理解を助けるために図面との 応関係の一例を示しているに過ぎず、本発 の範囲を何ら限定するものではない。

 本発明の走査線補間装置は、画像信号の 査線を補間するための走査線補間装置であ て、補間処理部(10)と、不均一鮮鋭化部(20) を備える。補間処理部は、画像中のエッジ 角度を検出し(11)、当該検出された角度に基 いて、斜めエッジの存在する斜め領域(図4) おいては斜め補間により補間対象画素の画 値を決定し(12)、前記斜め領域を除く領域で ある非斜め領域(図4)においては垂直補間によ り補間対象画素の画素値を決定する(13)。不 一鮮鋭化部は、前記補間処理部によって走 線の補間された画像中の前記非斜め領域に して、走査線に垂直な方向に、前記斜め領 よりも相対的に強く鮮鋭化処理を施す。

 なお、前記走査線補間装置は、画像中の 査線に対してほぼ平行に延びるエッジであ 水平エッジを検出する水平エッジ検出部(23) をさらに備え、前記不均一鮮鋭化部は、前記 非斜め領域の水平エッジ部分(図4)に対して、 前記斜め領域よりも相対的に強く鮮鋭化処理 を施してもよい。

 また、前記水平エッジ検出部は、水平エ ジの強さをさらに検出し、前記不均一鮮鋭 部は、前記非斜め領域において、水平エッ の強さがより強い部分ほど、より強く鮮鋭 処理を施してもよい。

 また、前記不均一鮮鋭化部は、前記非斜 領域の水平エッジ部分に対する鮮鋭化処理 強さを、当該水平エッジ部分に連続する斜 領域までの距離に基づいて変化させてもよ 。

 また、前記不均一鮮鋭化部は、前記水平 ッジ部分における、前記距離が所定のしき 値よりも小さい部分に対して、前記距離が 定のしきい値よりも大きい部分よりも相対 に強く鮮鋭化処理を施してもよい。

 本発明の走査線補間方法は、画像信号の 査線を補間するための走査線補間方法であ て、補間処理ステップと、不均一鮮鋭化ス ップとを備える。補間処理ステップでは、 像中のエッジの角度を検出し、当該検出さ た角度に基づいて、斜めエッジの存在する め領域においては斜め補間により補間対象 素の画素値を決定し、前記斜め領域を除く 域である非斜め領域においては垂直補間に り補間対象画素の画素値を決定する。不均 鮮鋭化ステップでは、前記補間処理ステッ で走査線の補間された画像中の前記非斜め 域に対して、走査線に垂直な方向に、前記 め領域よりも相対的に強く鮮鋭化処理を施 。

 なお、前記走査線補間方法は、画像中の 査線に対してほぼ平行に延びるエッジであ 水平エッジを検出する水平エッジ検出ステ プをさらに備え、前記不均一鮮鋭化ステッ では、前記非斜め領域の水平エッジ部分に して、前記斜め領域よりも相対的に強く鮮 化処理を施してもよい。

 また、前記水平エッジ検出ステップでは 水平エッジの強さをさらに検出し、前記不 一鮮鋭化ステップでは、前記非斜め領域に いて、水平エッジの強さがより強い部分ほ 、より強く鮮鋭化処理を施してもよい。

 また、前記不均一鮮鋭化ステップでは、 記非斜め領域の水平エッジ部分に対する鮮 化処理の強さを、当該水平エッジ部分に連 する斜め領域までの距離に基づいて変化さ てもよい。

 また、前記不均一鮮鋭化ステップでは、 記水平エッジ部分における、前記距離が所 のしきい値よりも小さい部分に対して、前 距離が所定のしきい値よりも大きい部分よ も相対的に強く鮮鋭化処理を施してもよい

 本発明によれば、角度が緩やかに変化す ようなエッジにおける斜め補間された部分( 斜め領域)と垂直補間された部分(非斜め領域) との境目の不自然さを緩和することができる 。

図1は、本発明の第1の実施形態に係る 査線補間装置の構成を示すブロック図であ 。 図2は、補間処理部10の構成を示すブロ ク図である。 図3は、第1の実施形態に係る不均一鮮 化部の構成を示すブロック図である。 図4は、角度が緩やかに変化するような エッジにおける斜め補間された部分と垂直補 間された部分との境目を示す図である。 図5は、第2の実施形態に係る不均一鮮 化部の構成を示すブロック図である。 図6は、第3の実施形態に係る不均一鮮 化部の構成を示すブロック図である。 図7は、第4の実施形態に係る不均一鮮 化部の構成を示すブロック図である。 図8は、従来の走査線補間装置の構成を 示すブロック図である。 図9は、補間処理前の画素値を示す図で ある。 図10は、垂直補間処理結果の画素値を す図である。 図11は、斜め補間処理結果の画素値を す図である。 図12は、従来の走査線補間装置による 査線補間後の画像を示す図である。

符号の説明

 10  補間処理部
 11  角度検出部
 12  斜め補間処理部
 13  垂直補間処理部
 14  選択部
 20、20a、20b、20c、20d  不均一鮮鋭化部
 21  鮮鋭化処理部
 22  選択部
 23  水平エッジ検出部
 24  混合部
 25  水平エッジ強度検出部
 26  混合部
 27  境目距離検出部
 30  動き検出部
 40  混合部

 以下では、図面を参照しながら、本発明 種々の実施形態を説明する。

 (第1の実施形態)
 図1は本発明の第1の実施形態に係る走査線 間装置の構成を示すブロック図である。図1 おいて、走査線補間装置は、補間処理部10 、不均一鮮鋭化部20と、動き検出部30と、混 部40とを備えている。

 補間処理部10は、上ライン映像信号と下 イン映像信号に基づいて補間映像信号を生 する。具体的には、補間処理部10は、画像中 のエッジの角度を検出し、当該検出された角 度に基づいて、斜めエッジの存在する斜め領 域においては斜め補間により補間対象画素の 画素値を決定し、斜め領域を除く領域である 非斜め領域においては垂直補間により補間対 象画素の画素値を決定する機能を有する。補 間処理部10の詳細については後述する。

 不均一鮮鋭化部20は、補間処理部10によっ て走査線の補間された画像中の非斜め領域に 対して、走査線に垂直な方向に、斜め領域よ りも相対的に強く鮮鋭化処理を施す。不均一 鮮鋭化部20の詳細については後述する。

 動き検出部30および混合部40は、いわゆる 動き適応型IP変換機能を提供するものである 、本発明には特に関連しない公知技術であ ため、ここでは詳細な説明は省略する。

 次に、図2を参照して、補間処理部10の詳 を説明する。補間処理部10は、角度検出部11 と、斜め補間処理部12と、垂直補間処理部13 、選択部14とを含む。

 角度検出部11は、画像中のエッジの角度 検出する。より具体的には、補間対象画素 1つ上の走査線の映像信号である上ライン映 信号と、補間対象画素の1つ下の走査線の映 像信号である下ライン映像信号を参照し、補 間対象画素が斜めエッジ上にあるか否か、お よび斜めエッジ上にある場合にはその斜めエ ッジの角度を検出する。

 斜め補間処理部12は、補間対象画素から て角度検出部11によって検出された角度が示 す方向に位置する画素の画素値に基づいて、 斜め補間画素値を決定する。なお、ここでは 上ライン映像信号と下ライン映像信号に基づ いて斜め補間を行っているが、上ライン映像 信号よりもさらに上のラインの映像信号や、 下ライン映像信号よりもさらに下のラインの 映像信号も考慮して斜め補間を行ってもよい 。斜め補間処理のアルゴリズムとして従来様 々なアルゴリズムが考案されているが、本発 明においても様々なアルゴリズムを採用する ことができる。

 垂直補間処理部13は、補間対象画素から て走査線に対して垂直方向に位置する画素 画素値に基づいて、垂直補間画素値を決定 る。なお、ここでは上ライン映像信号と下 イン映像信号に基づいて垂直補間を行って るが、上ライン映像信号よりもさらに上の インの映像信号や、下ライン映像信号より さらに下のラインの映像信号も考慮して垂 補間を行ってもよい。

 選択部14は、角度検出部11によって斜めエ ッジの角度が検出された箇所については、斜 め補間処理部12から出力される斜め補間画素 を補間対象画素の画素値として選択し、角 検出部11によって斜めエッジの角度が検出 れなかった箇所については、垂直補間処理 13から出力される垂直補間画素値を補間対象 画素の画素値として選択することにより、補 間映像信号を出力する。

 ところで、角度検出部11で検出される斜 エッジの角度は、信頼性にばらつきがある 例えば、コントラストが比較的高い画像の 合には斜めエッジの角度の検出精度は比較 高くなるが、コントラストが比較的低い画 の場合には斜めエッジの角度の検出精度は 較的低くなる。そこで変形例として、角度 出部11において、検出された斜めエッジの角 度の信頼度を算出し、選択部14において、斜 補間処理部12から出力される斜め補間画素 と垂直補間処理部13から出力される垂直補間 画素値とを、角度検出部11において検出され 斜めエッジの角度の信頼度に応じて適当な 率で混合して補間対象画素の画素値として 力するようにしてもよい。

 次に、図3を参照して、不均一鮮鋭化部20 詳細を説明する。なお、図3においては、後 述する第2および第3の実施形態における不均 鮮鋭化部と区別するために、不均一鮮鋭化 の参照符号を20aとしている。

 不均一鮮鋭化部20aは、鮮鋭化処理部21と 選択部22とを含む。

 鮮鋭化処理部21は、補間処理部10から出力 される補間映像信号に対して、走査線に垂直 な方向に鮮鋭化処理を施す。一般的に、上ラ イン映像信号と下ライン映像信号に基づいて 走査線を補間すると、水平方向またはそれに 近い方向に延びるエッジ(輪郭線または境界 )の部分がボケて見えてしまうが、走査線に 直な方向に鮮鋭化処理を施すことによって そのボケをある程度改善することができる

 選択部22は、角度検出部11から出力される 信号(斜めエッジが検出されたか否かを示す 号)に応じて、補間処理部10から出力された 間映像信号と鮮鋭化処理部21によって鮮鋭化 された後の補間映像信号のいずれか一方を選 択し、出力信号として出力する。具体的には 、画像の全領域のうち斜めエッジが検出され た領域(以下、斜め領域と称す)については、 間処理部10から出力された補間映像信号を 択し、斜めエッジが検出されなかった領域( 下、非斜め領域と称す)については、鮮鋭化 処理部21から出力された補間映像信号を選択 る。なお、変形例として、前述の選択部14 同様に、選択部22においても、斜め補間処理 部12から出力される斜め補間画素値と垂直補 処理部13から出力される垂直補間画素値と 、斜めエッジの角度の信頼度に応じて適当 比率で混合して出力するようにしてもよい

 図4は、補間処理部10から出力される補間 像信号によって表示される画像の一部(角度 が緩やかに変化するようなエッジの部分)の 大図である。図4の領域Aは、角度検出部11に って斜めエッジの角度が検出された部分(斜 め領域)である。領域Bおよび領域Cは、角度検 出部11によって斜めエッジの角度が検出され 部分(非斜め領域)である。領域Aについては 斜め補間処理部12によって斜め補間されて るため、IP変換によるボケの度合いは比較的 小さい。一方、領域Bおよび領域Cについては 垂直補間処理部13によって垂直補間されて るため、IP変換によるボケの度合いは比較的 大きい。しかしながら、不均一鮮鋭化部20aで は、領域Bおよび領域Cに対してのみ垂直方向 鮮鋭化処理が施されるので、領域Bのボケが 改善され、前述したような、境目が不自然に 感じられてしまうという問題が改善される。

 なお、本実施形態では斜め領域には鮮鋭 処理が施されないが、本発明はこれに限ら い。非斜め領域に対して斜め領域よりも相 的に強く鮮鋭化処理が施されさえすれば、 目の不自然さが改善される。

 (第2の実施形態)
 次に、本発明の第2の実施形態に係る走査線 補間装置について説明する。なお、第2の実 形態と第1の実施形態の相違点は、不均一鮮 化部20のみである。したがって、ここでは 均一鮮鋭化部20についてのみ詳細に説明する 。

 図5は、第2の実施形態における不均一鮮 化部20bの構成を示すブロック図である。図5 おいて、不均一鮮鋭化部20bは、鮮鋭化処理 21と、選択部22と、水平エッジ検出部23とを む。

 鮮鋭化処理部21は、補間処理部10から出力 される補間映像信号に対して、走査線に垂直 な方向に鮮鋭化処理を施す。

 水平エッジ検出部23は、上ライン映像信 と下ライン映像信号(必要に応じて、上ライ 映像信号よりもさらに上のラインの映像信 や、下ライン映像信号よりもさらに下のラ ンの映像信号を加えてもよい)に基づいて、 走査線方向またはそれに近い方向に延びるエ ッジ(水平エッジ)を検出する。水平エッジを 出する方法としては、例えばソーベルフィ タを用いる方法など、公知の任意の技術を 用することができる。水平エッジ検出部23 より、図4の領域B(水平エッジ部分)が検出さ る。

 選択部22は、角度検出部11から出力される 信号(斜めエッジが検出されたか否かを示す 号)と水平エッジ検出部23から出力される信 (水平エッジが検出されたか否かを示す信号) に応じて、補間処理部10から出力された補間 像信号と鮮鋭化処理部21によって鮮鋭化さ た後の補間映像信号のいずれか一方を選択 、出力信号として出力する。具体的には、 像の全領域のうち、斜め領域(図4の領域A)と 水平エッジ部分を除く非斜め領域(図4の領 C)については、補間処理部10から出力された 間映像信号を選択し、水平エッジ部分(図4 領域B)については、鮮鋭化処理部21から出力 れた補間映像信号を選択する。

 以上のように、第2の実施形態によれば、 水平エッジ部分に対して垂直方向の鮮鋭化処 理が施されるので、例えば図4に示すような 目の不自然さが改善される。また、水平エ ジ部分を除く非斜め領域については鮮鋭化 理が施されないので、水平エッジ部分がよ 一層くっきりと見え、境目の不自然さがよ 改善される。

 (第3の実施形態)
 次に、本発明の第3の実施形態に係る走査線 補間装置について説明する。なお、第3の実 形態と第1の実施形態の相違点は、不均一鮮 化部20のみである。したがって、ここでは 均一鮮鋭化部20についてのみ詳細に説明する 。

 図6は、第3の実施形態における不均一鮮 化部20cの構成を示すブロック図である。図6 おいて、不均一鮮鋭化部20cは、鮮鋭化処理 21と、混合部24と、水平エッジ強度検出部25 を含む。

 鮮鋭化処理部21は、補間処理部10から出力 される補間映像信号に対して、走査線に垂直 な方向に鮮鋭化処理を施す。

 水平エッジ強度検出部25は、上ライン映 信号と下ライン映像信号(必要に応じて、上 イン映像信号よりもさらに上のラインの映 信号や、下ライン映像信号よりもさらに下 ラインの映像信号を加えてもよい)に基づい て、走査線方向またはそれに近い方向に延び るエッジ(水平エッジ)の強度を検出する。水 エッジの強度を検出する方法としては、例 ばソーベルフィルタを用いる方法など、公 の任意の技術を利用することができる。水 エッジ強度検出部25により、水平エッジの 立ち度合いが分かる。

 混合部24は、角度検出部11から出力される 信号(斜めエッジが検出されたか否かを示す 号)と水平エッジ強度検出部25から出力され 信号(水平エッジの強度を示す信号)に応じて 、補間処理部10から出力された補間映像信号 鮮鋭化処理部21によって鮮鋭化された後の 間映像信号とを適当な比率で混合し、出力 号として出力する。具体的には、画像の全 域のうち、斜め領域(図4の領域A)については 補間処理部10から出力された補間映像信号 選択し、非斜め領域(図4の領域Bおよび領域C) については、補間処理部10から出力された補 映像信号と鮮鋭化処理部21によって鮮鋭化 れた後の補間映像信号とを、水平エッジの 度が強いほど後者の比率が高くなるように 合して出力する。

 以上のように、第3の実施形態によれば、 比較的目立つ水平エッジ部分に対して、垂直 方向の鮮鋭化処理がより強く施されるので、 比較的目立つ水平エッジ部分がより一層くっ きりと見え、境目の不自然さがより改善され る。

 (第4の実施形態)
 次に、本発明の第4の実施形態に係る走査線 補間装置について説明する。なお、第4の実 形態と第1の実施形態の相違点は、不均一鮮 化部20のみである。したがって、ここでは 均一鮮鋭化部20についてのみ詳細に説明する 。

 図7は、第4の実施形態における不均一鮮 化部20dの構成を示すブロック図である。図7 おいて、不均一鮮鋭化部20dは、鮮鋭化処理 21と、水平エッジ検出部23と、混合部26と、 目距離検出部27とを含む。

 鮮鋭化処理部21は、補間処理部10から出力 される補間映像信号に対して、走査線に垂直 な方向に鮮鋭化処理を施す。

 水平エッジ検出部23は、上ライン映像信 と下ライン映像信号(必要に応じて、上ライ 映像信号よりもさらに上のラインの映像信 や、下ライン映像信号よりもさらに下のラ ンの映像信号を加えてもよい)に基づいて、 水平エッジを検出する。

 境目距離検出部27は、注目画素から、当 注目画素から見て水平方向に位置する境目( なわち、図4に示すような、角度が緩やかに 変化するようなエッジの部分における斜め補 間された部分と垂直補間された部分との境目 )までの距離を算出する。より具体的には、 目距離検出部27は、注目画素と同一走査線上 にある最も近い斜め領域(より好ましくは、 平に近い角度の斜めエッジが検出された斜 領域)までの距離を検出する。なお、上記の 注目画素から見て水平方向に位置する境目 とは、典型的には、注目画素と同一走査線 に位置する境目であるが、必ずしもこれに 定されない。一つの変形例として、注目画 と同一走査線上またはこの走査線に隣接す 走査線上に位置する境目であってもよい。

 混合部26は、角度検出部11から出力される 信号(斜めエッジが検出されたか否かを示す 号)と水平エッジ検出部23から出力される信 (水平エッジが検出されたか否かを示す信号) と境目距離検出部27から出力される信号(境目 までの距離を示す信号)に応じて、補間処理 10から出力された補間映像信号と鮮鋭化処理 部21によって鮮鋭化された後の補間映像信号 を適当な比率で混合し、出力信号として出 する。具体的には、画像の全領域のうち、 め領域(図4の領域A)と、水平エッジ部分を除 く非斜め領域(図4の領域C)については、補間 理部10から出力された補間映像信号を選択し 、水平エッジ部分(図4の領域B)については、 間処理部10から出力された補間映像信号と鮮 鋭化処理部21によって鮮鋭化された後の補間 像信号とを、境目までの距離が近いほど後 の比率が高くなるように混合して出力する

 以上のように、第4の実施形態によれば、 水平エッジ部分の特に境目の近い部分に対し て垂直方向の鮮鋭化処理がより強く施される ので、水平エッジの境目付近の部分がより一 層くっきりと見え、境目の不自然さがより改 善される。

 本発明によれば、角度が緩やかに変化す ようなエッジにおける斜め補間された部分 垂直補間された部分との境目の不自然さを 和することが可能となるので、例えばイン ーレース走査された映像信号を順次走査さ た映像信号に変換する順次走査変換装置に 本発明を好適に適用することができる。